JP3077554B2 - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

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JP3077554B2
JP3077554B2 JP07090560A JP9056095A JP3077554B2 JP 3077554 B2 JP3077554 B2 JP 3077554B2 JP 07090560 A JP07090560 A JP 07090560A JP 9056095 A JP9056095 A JP 9056095A JP 3077554 B2 JP3077554 B2 JP 3077554B2
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collimator
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茂 平井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザを用いた
光ファイバ通信、特に光ファイバ増幅器における光学系
からの反射戻り光を阻止するための偏光無依存型の光ア
イソレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光アイソレータとして図
6に示すものがある。図において、20は入射光線、1
1は複屈折率結晶板で光線20をこの結晶板に入射させ
ると互いに垂直な振動面をもった2本の光線に分かれ、
一本は直進し(常光線)、他方の一本は斜めに進み(異
常光線)これらの光は結晶板を通過後は平行な2本の光
線として伝播する。12は複屈折率結晶板11、14の
結晶光軸を表面上に投影した方向から67.5度傾いた
方向の結晶軸を有し、その中を光が直行すると偏光方向
が直行方向に対して45度回転する1/2波長板、13
は磁気光学結晶板からなるファラデー素子、14は複屈
折率結晶板11と結晶軸の向きを同じに配置した複屈折
率結晶板、15は11〜14の要素を保持する基板、1
6はファラデー素子13を磁化するための磁石であり、
これらの要素によって光アイソレータ本体10が構成さ
れる。このような光アイソレータ本体10の両端には、
図7に示すように球レンズ17、フェルール24、光フ
ァイバ18を円筒状ホルダに導入して形成したコリメー
タ26を配置して組立・調整工数を低減し、より安価に
製作できる構成をとっている(特開平4−246615
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の光ファイバコ
リメータは、球レンズを使用しているために光アイソレ
ータ本体に入射した信号光の反射は殆どそのまま反射す
るので、その対策として例えばレンズ界面に高品質の低
反射多層膜を施す等の処理が必要となる。その結果、製
作の煩雑さおよび加工費が嵩むという問題があった。そ
こで本発明は、簡単に反射光を減少せしめ、コンパクト
に組み立てることのできる光アイソレータを提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる光アイソ
レータは、複屈折率結晶板の間に少なくともファラデー
回転子が配置され、それらの外周にファラデー回転子を
磁化する磁石を備えた光アイソレータ本体と、該光アイ
ソレータ本体の両端には光ファイバの先端に集束型ロッ
ドレンズを固定して形成されたコリメータを有する光ア
イソレータであって、前記集束型ロッドレンズの端面が
コリメータ中心軸に垂直な面に対して傾斜して形成され
たことを特徴とし、
【0005】また、前記コリメータはその端面から出射
された光の方向がコリメータ中心軸に対して傾斜する方
向と、該出射光が光アイソレータ本体の複屈折率結晶板
に入射し、異常光が屈折する方向と反対方向になるよう
に配置されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、本発明に係わる集束型ロ
ッドレンズの端面はコリメータ中心軸に垂直な面に対し
て4°〜8°傾斜しているので、端面において生じた反
射光あるいは端面に入射する反射光を実質上問題のない
値にまで除去した光アイソレータを実現することができ
る。コリメータの端面から出射された光の方向と、この
出射光が複屈折率結晶板に入射し屈折する方向と反対方
向に配置されているので、信号光は中心軸の近傍を通過
することになり、光アイソレータの性能が安定し、また
小型に形成できる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一
符号を付し、重複する説明を省略する。
【0008】図1は本実施例に係わる光アイソレータの
全体構成を示す図である。図において、複屈折率結晶板
11、14の間に少なくともファラデー回転子13が配
置され、それらの外周にファラデー回転子を磁化する磁
石16を備えた光アイソレータ本体10と、光アイソレ
ータ本体10の両端には光ファイバ1の先端に集束型ロ
ッドレンズ2を固定して形成されたコリメータ4を有す
る光アイソレータであって、集束型ロッドレンズ2の端
面がコリメータ中心軸aに垂直Aな面に対して傾斜
(θ)して形成される。
【0009】コリメータ4は光ファイバ1はシングルモ
ード型光ファイバと所定の長さのグレーデッドインデッ
クス型光ファイバからなる集束型ロッドレンズ2を融着
接続し、その外周に透明なガラス管のフェルール3を被
せて形成される。コリメータ4の端面はこのように形成
された後、光学研磨等によって所定の角度(θ)が付与
される。端面はグレーデッドインデックス型光ファイバ
を所定の長さに切断して形成するので構成が簡単となる
が、信号光が通過するとき反射が生じるのでこれを除去
するためである。
【0010】図2は端面の傾斜角θとシングルモード型
光ファイバ1の中に反射光が戻る反射減衰量との関係を
示す測定値を示す。その結果、傾斜角θが4゜以上にな
れば実用上無視できる値となる。
【0011】一方、このように傾斜角θを有するコリメ
ータ4を対抗して配置し、他方のコリメータをねじれた
ときの角度(φ)に対する挿入損失との関係を図3に示
す。傾斜角θが大きくなると、僅かなねじれ角について
も挿入損失が急激に大きくなり、傾斜角θが8°を越
え、10°になるとねじれ角の調整は1°以下にするこ
とが必要となる。この観点から傾斜角θは8°以下が適
当である。
【0012】さらに、コリメータ4と光アイソレータ本
体10の複屈折率結晶板11、14との関係を図4によ
って検討する。図4(イ)において、コリメータ4の中
心軸aに沿って伝搬した信号光は端面傾斜角θのために
角α屈折して複屈折率結晶板11に入射する。複屈折率
結晶板11の中では常光は直進するが、異常光は角β屈
折して伝搬する。ここで、角αと角βの方向が反対の関
係にある。
【0013】これに対して図4(ロ)の場合は、コリメ
ータ4の中心軸が180°ねじって配置されると角αと
角βの方向が同一の関係にある。このように配置した場
合は、光アイソレータ本体10を通過する信号光は中心
軸aからずれた位置となり、光アイソレータの性能並び
に大きさの観点から好ましくない。図4(イ)のように
角αと角βの方向が反対となるような配置にすると、中
心軸に対するずれは大きくならないので端面傾斜角の影
響を最小限に抑えることができる。
【0014】図1の構成において、集束型ロッドレンズ
2は外径150μm、長さ920μm、比屈折率差0.
9%、傾斜角θ5°;光アイソレータ本体10は複屈折
率結晶板11、14の厚さ0.9mm,ファラデー回転
子13の厚さ0.1mm,1/2波長板の厚さ0.4m
mで作製したところ、波長1.55μmについて反射減
衰量65dB,挿入損失0.4dB,アイソレーション
42dBであり、コリメータ中心軸のずれは200μm
であった。
【0015】図5は2つの光アイソレータ本体10ー
1、10ー2及び2つの磁石16ー1、16ー2によっ
て構成された光アイソレータを示す図である。この場合
の集束型ロッドレンズ2は外径135μm、長さ880
μm、比屈折率差1.0%、傾斜角θ4°;光アイソレ
ータ本体10は複屈折率結晶板11、14の厚さは夫々
0.4mmと0.95mm,ファラデー回転子13の厚
さ0.4mmで作製したところ、波長1.55μmにつ
いて反射減衰量62dB,挿入損失0.7dB,アイソ
レーション60dBであり、コリメータ中心軸のずれは
140μmであった。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる集
束型ロッドレンズの端面はコリメータ中心軸に垂直な面
に対して4°〜8°傾斜しているので、端面において生
じた反射光あるいは端面に入射する反射光を実質上問題
のない値にまで除去した光アイソレータを実現すること
ができる。コリメータの端面から出射された光の方向
と、この出射光が複屈折率結晶板に入射し屈折する方向
と反対方向に配置されているので、信号光は中心軸の近
傍を通過することになり、光アイソレータの性能が安定
し、また小型に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係わる光アイソレータの全体構成を
示す図である。
【図2】傾斜角θと反射減衰量との関係を示す図であ
る。
【図3】ねじり角φと挿入損失との関係を図3に示す。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】他の実施例に係わる光アイソレータの全体構成
を示す図である。
【図6】従来例に係わる光アイソレータ本体の構成を示
す図である。
【図7】従来のコリメータを示す図である。
【符号の説明】
1、18:光ファイバ 2:レンズ 3、24:フェルール 4、26:コリメータ 10:光アイソレータ本体 11、14:複屈折率結晶板 12:1/2波長板 13:ファラデー回転子 16:磁石 17:球レンズ 20:光線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複屈折率結晶板の間に少なくともファラ
    デー回転子が配置され、それらの外周にファラデー回転
    子を磁化する磁石を備えた光アイソレータ本体と、該光
    アイソレータ本体の両端には光ファイバの先端に集束型
    ロッドレンズを固定して形成されたコリメータを有する
    光アイソレータであって、 前記集束型ロッドレンズの端面がコリメータ中心軸に垂
    直な面に対して傾斜して形成され、 前記コリメータの端面から出射された光が前記コリメー
    タ中心軸に対して傾斜する方向と、該出射された光が前
    記光アイソレータ本体の複屈折率結晶板に入射し異常光
    が屈折する方向とが反対方向になるように、前記コリメ
    ータが配置されたことを特徴とする光アイソレータ。
  2. 【請求項2】 集束型ロッドレンズの端面がコリメータ
    中心軸に垂直な面に対して4°〜8°傾斜していること
    を特徴とする請求項1に記載の光アイソレータ。
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