JP2003215377A - 導波路の製造方法 - Google Patents
導波路の製造方法Info
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Abstract
る。 【解決手段】 屈折率制御用添加物を少なくとも一種類
含む透明体10に超短パルスレーザビーム12−1を集
光、照射する前、照射中若しくは照射した後に、超短パ
ルスレーザビーム12−1より波長の短い波長のレーザ
ビーム13−1を光伝播層14若しくは光伝播層14が
形成される領域内に集光、照射することにより、光伝播
層14内の屈折率制御用添加物が熱拡散するので、照射
部、すなわち光伝播層14の屈折率をさらに高めること
ができ、またその屈折率分布形状を変えることができ
る。
Description
に関する。
示す概念図であり、図8(b)は図8(a)に示した導
波路の8b−8b線断面図であり、図8(c)は図8
(b)に示した導波路の8c−8c線断面における屈折
率分布を示す図である。
し、縦軸は導波路の8c−8c線上の位置(幅方向の位
置)を示す。
む透明体としてのガラスブロック1内に超短パルスレー
ザビーム2−1をレンズ3で集光、照射することにより
(矢印2−2方向)、照射部を高屈折率な層すなわち、
光伝播層4に改質することが行われている。
ス幅は200フェムト秒以下と狭くなっている。
を200kHz程度の早い繰り返し周波数でガラスブロ
ック1に照射しながら、ガラスブロック1を超短パルス
レーザビーム2−1と直交する方向(矢印5方向)に移
動させることにより、所望のパターンの光伝播層4が形
成される。
た従来の導波路の製造方法には以下のような問題があ
る。
高屈折率の光伝播層の形成は容易であるが、光伝播層を
高屈折率化しようとすると、レーザビームを光伝播層に
複数回集光、照射する重ね照射を行わなければならな
い。このため、光伝播層内の屈折率が不均一に乱れると
いう問題があった。これはレーザビームスポット径内の
パワー密度分布の不均一性及びビームの揺らぎ、パルス
幅の繰り返し周波数の低さ、被照射物としてのガラスブ
ロックを移動させるステージの移動速度の不均一性等に
起因しており、結局、光散乱損失の大きい導波路しか得
られないことが分かった。
ット径内のパワー密度分布のパワー密度分布の不均一性
及びビームの揺らぎ、パルス幅の繰り返し周波数の低
さ、ガラスブロックを移動させるステージの移動速度の
不均一性等によって乱れ、光散乱損失の大きい導波路と
なり、実用的な導波路がまだ得られていない。
する場合、光散乱損失が大幅に増加し、従来の導波路で
実現されているような低損失な分岐、合流、分波、合波
等の光信号処理回路を得ることは難しい。
し、低光散乱損失の導波路の製造方法を提供することに
ある。
に請求項1に記載の導波路の製造方法は、少なくとも一
種類の屈折率制御用添加物を含む透明体に超短パルスレ
ーザビームを照射、集光させると共に超短パルスレーザ
ビーム若しくは透明体を相対移動させることにより集光
部の屈折率を透明体の屈折率より高くして光伝播層を形
成する導波路の製造方法において、超短パルスレーザビ
ームの照射前、照射中若しくは照射後に、超短パルスレ
ーザビームの第2高調波若しくは第3高調波の波長のレ
ーザビームを超短パルスレーザビームの照射位置に照射
するものである。
求項1に記載の構成に加え、超短パルスレーザビームの
波長を700nmから900nmの範囲内とし、パルス
幅を1000フェムト秒以下30フェムト秒以上とし、
その繰り返し周波数を400kHz以下50kHz以上
とし、第2高調波若しくは第3高調波の波長のレーザビ
ームのパルス幅を1000フェムト以下30フェムト秒
以上とし、その繰り返し周波数を400kHz以下10
kHz以上とするのが好ましい。
求項1または2に記載の構成に加え、透明体の材料とし
て、屈折率制御用添加物を少なくとも一種類含んだSi
O2ガラス、ポリマ材料、強誘電体材料を用いるのが好
ましい。
求項1から3のいずれかに記載の構成に加え、第2高調
波若しくは上記第3高調波の波長のレーザビームのスポ
ット径を超短パルスレーザビームのスポット径よりも小
さくするのが好ましい。
求項1から4のいずれかに記載の構成に加え、光伝播層
の屈折率分布を2段階形状に形成してもよい。
求項1から5のいずれかに記載の構成に加え、透明体の
光伝播層以外の領域にさらに他のレーザビームを照射、
集光して多数の空孔を有するフォトニックバンドギャッ
プ構造を形成してもよい。
なくとも一種類含む透明体に超短パルスレーザビームを
集光、照射する前、照射中若しくは照射した後に、超短
パルスレーザビームより波長の短いレーザビームを光伝
播層若しくは光伝播層が形成される領域内に集光、照射
することにより、光伝播層内の屈折率制御用添加物が熱
拡散するので、照射部、すなわち光伝播層の屈折率をさ
らに高めることができる。また、光伝播層の幅方向の屈
折率分布の形状を変えることもできる。
物を少なくとも一種類含んだSiO 2ガラス、ポリマ材
料、強誘電体材料等種々の材料へ、より高屈折率の伝播
層を形成することができる。特に、ポリイミド、ポリシ
ラン等のポリマ材料のような融点の低い材料に対して、
波長が700nmから900nmの範囲でパルス幅が1
000フェムト以下30フェムト秒以上、繰り返し周波
数が400kHz以下50kHz以上の超短パルスレー
ザビームの照射前、照射中若しくは照射後に超短パルス
レーザビームの第2高調波または第3高調波の短い波長
のレーザビームの照射により、ポリマ材料の吸収波長
(紫外域の波長)ピークに近い波長のレーザビームでパ
ルス幅が1000フェムト以下30フェムト秒以上、繰
り返し周波数が400kHz以下10kHz以上の超短
パルスレーザビームを集光、照射することになるので、
より効率的に高屈折率化を図ることができる。また、そ
の屈折率分布の制御も容易となる。
は第3高調波のレーザビームスポット径を基本波の波長
700nmから900nmのレーザビームスポット径に
比して1/2または1/3(0.36μmから0.24
μm)に小さくすることができるので、光伝播層内の照
射部の屈折率を局所的に高めること、すなわち、2段階
屈折率分布を形成することができる。この結果、光信号
を効率よく光伝播層内に閉じ込めて低損失で伝播させる
ことができる。
て、透明層内に直線パターン、曲線パターン、面状パタ
ーンあるいはそれらを含むパターンで二次元あるいは三
次元に形成することが容易になるので、光信号を分岐し
たり合流したり、種々の波長の光信号を分波したり、合
波したりする光信号処理回路をより小型化、低損失化さ
せることができる。
層となる領域の両側に、多数の空孔からなるフォトニッ
クバンドギャップ構造を形成し、その領域に光伝播層を
形成することでより低損失な光伝播層を得ることができ
る。
に少なくとも一層形成したり、光伝播層、あるいはフォ
トニックバンドギャップ構造を各層の少なくとも一層内
に形成することが容易になるので、より高機能の光信号
処理回路を得ることができる。
よりも屈折率の低い材料で覆うことによって、より低損
失な光信号処理回路を得ることができる。
布で、その屈折率分布の制御も容易で、光信号を効率よ
く閉じ込めることが可能な導波路を容易に高精度で得る
ことができる。
図面に基づいて詳述する。
一実施の形態を示す概念図であり、図1(b)は図1
(a)の矢印A方向の矢視図であり、図1(c)は図1
(b)の1c−1c線断面図である。図1(c)におい
て横軸は屈折率を示し、縦軸は導波路の1c−1c線上
の(厚さ方向の)位置を示す。
物を少なくとも一種類含む透明体としてのガラスブロッ
ク10を所望速度で一定方向(矢印11方向)に移動さ
せながら、そのガラスブロック10内(若しくは表面)
に、移動方向と直交する方向から超短パルスレーザビー
ムの波長λ1の基本波のレーザビーム12−1と、その
レーザビーム12−1の第2高調波(若しくは第3高調
波)のレーザビーム13−1とを同時に集光、照射する
ことによって、ガラスブロック10の屈折率より高い屈
折率の光伝播層14を形成するものである。
O2ガラス、Ge、P、B、Ti、F、Al等の屈折率
制御用添加物を少なくとも一種類添加したSiO2ガラ
ス、ポリイミドやポリシラン等のポリマ材料等を用い
る。
いは表面)に波長が800nmでパルス幅が1000フ
ェムト以下30フェムト秒以上、その繰り返し周波数が
300kHzの超短パルスレーザビーム(平行ビーム)
12−1を波長フィルタ(波長λ1の光は透過し、波長
λ2の光は反射する波長フィルタ)16を透過させてレ
ンズ15に導き、このレンズ15で集光、照射して(矢
印12−2)その集光部の屈折率が高くなるように光伝
播層14を形成する。
ラスブロック10への照射と同時に超短パルスレーザビ
ーム12−1の基本波の第2高調波(波長400nm、
或いは波長266nmの第3高調波)でパルス幅が10
00フェムト以下30フェムト秒以上、その繰り返し周
波数が300kHz以下10kHz以上の超短パルスレ
ーザビーム(平行ビーム)13−1を全反射ミラー17
及び波長フィルタ16で反射させてレンズ15に導き、
集光、照射することにより(矢印13−2)、光伝播層
14内の屈折率を高めることができる。また、光伝播層
14の幅方向の屈折率分布の形状を変えることもでき
る。
は基本波レーザビーム12−2の照射による高屈折率化
の状態を示し、破線L2で示す曲線は第2高調波レーザ
ビーム13−2の照射による高屈折率化の状態を示して
いる。
は、表1に示すように、波長800nmのレーザビーム
のビームスポット径が0.72μmであるのに対して、
波長400nmのレーザビームのビームスポット径が
0.36μmとなり、波長266nmのレーザビームの
ビームスポット径を0.24μmとすることができるた
めである。
ーザビームについては、ガラスブロック10中に含まれ
ているOH基による吸収ピーク(1390nmの第4高
調波あるいは第5高調波による吸収ピーク)に近い波長
になるため、ガラスブロック10中に波長0.24μ
m、0.36μmのレーザビームが効率よく吸収されて
高屈折率化が図られる。またこれらの波長のレーザビー
ムはポリマ材料の紫外線での吸収ピークにも近いため、
ポリマ材料の高屈折率化が促進される。
施の形態を示す概念図である。
スレーザビーム12−1をレンズ15−1で集光してガ
ラスブロック10に照射して得られた光伝播層14a
に、第2高調波(或いは第3高調波)のレーザビーム1
3−1をレンズ15−2で集光して照射することによ
り、光伝播層14aをさらに高屈折率化した光伝播層1
4を形成する方法である。すなわち、超短パルスレーザ
ビームの照射後に、超短パルスレーザビームの第2高調
波(第3高調波)の波長のレーザビームを超短パルスレ
ーザビームの照射位置に照射する方法である。
(c)に示した製造方法と同様の効果が得られる。ま
た、超短パルスレーザビームの照射前に、超短パルスレ
ーザビームの第2高調波(第3高調波)の波長のレーザ
ビームを超短パルスレーザビームの照射予定位置(光伝
播層形成予定位置)に照射しても同様の効果が得られ
る。
適用した導波路の正面図であり、図3(b)は図3
(a)の側面図であり、図3(c)は図3(b)の3c
d−3cd線断面における屈折率分布を示し、図3
(d)は図3(b)の3cd−3cd線断面における屈
折率分布の変形例を示す。図3(c)、(d)において
横軸は屈折率を示し、縦軸は導波路の3cd−3cd線
上の位置(厚さ方向の位置)を示す。
る透明層10aを形成した構造を有する。超短パルスレ
ーザビームの基本波を集光して透明層10aに照射して
得られた光伝播層14aに、第2高調波(或いは第3高
調波)のレーザビームを集光して照射することにより、
光伝播層14aをさらに高屈折率化した光伝播層14を
形成したものである。
図3(c)や図3(d)に示すような屈折率分布を得る
ことができる。図3(c)及び図3(d)に示す特性曲
線のうち実線で示す部分L4、L6は超短パルスレーザ
ビームの基本波の照射によるものであり、破線で示す部
分L3、L5は第2高調波(第3高調波)の照射による
ものである。
分)、半導体(Si、GaAs、InP等)、強誘電体
(LiTaO5、LiNbO3等)、磁性体(セラミック
ス、アルミナ等)、プラスチックス(アクリル、ポリス
チレン、ポリイミド、エポキシ等)等を用いることがで
きる。
適用した光信号処理回路の正面図であり、図4(b)は
図4(a)の4b−4b線断面図であり、図4(c)は
図4(b)の4c−4c線断面内の屈折率分布を示す図
である。図4(c)において横軸は屈折率を示し、縦軸
は光信号処理回路の4c−4c線上の位置(幅方向の位
置)を示す。
合器であり、矢印20方向から入力した光信号を、矢印
21、22方向にそれぞれ等分配した光信号を出力させ
るようにした光分岐回路として作用させる場合と、矢印
20方向から入力した波長λ1、λ2の光信号を、矢印
21方向には波長λ1の光信号を出力させ、矢印22方
向には波長λ2の光信号を出力させるようにした光分波
器として作用させる場合とに用いることができる。
1、14−2内の屈折率分布を2段型形状(図4
(c))にしておくことにより、結合部の長さLを短く
することができる。また、低損失特性を保持したままで
各曲線部14−1r、14−2rの曲率半径を小さくす
ることができる。この結果、小型の光信号処理回路を実
現することができる。
分岐回路、リング共振器回路、X交差型光回路、T字型
光回路、アレイ導波路格子グレーティング等、直線状、
曲線状、面状光伝播層を組み合わせた種々の光信号処理
回路を構成することができる。また、光伝播層の途中、
あるいはその端面側に、半導体レーザ、受光素子、半導
体光増幅素子、光変調素子等の能動光素子や、レンズ、
フィルタ、屈折率の異なる媒質(例えば、液体、固体材
料)等の受動光素子を挿入したハイブリット型光回路を
構成してもよい。この場合に光伝播層と光素子との間に
屈折率のミスマッチングが生じるが、本発明では、光伝
播層の途中の屈折率を第2高調波或いは第3高調波のレ
ーザビームによる集光、照射である程度の範囲の比屈折
率差(0.数%〜3%)を調整できるので、ミスマッチ
ングを最小限に抑えることができる。
適用した光回路の側面図であり、図5(b)は図5
(a)の5b−5b線断面図であり、図5(c)は図5
(b)の5c−5c線断面内の屈折率分布を示す図であ
る。図5(c)において、横軸は屈折率を示し、縦軸は
光回路の5c−5c線上の位置(幅方向の位置)を示
す。
る透明層10a内に光伝播層14−1、14−2を形成
すると共に、光伝播層14−1、14−2の両側の透明
層10a内にフォトニックバンドギャップ構造を形成す
るように多数の空孔23を形成したものである(空孔2
3の間隔は図では縦方向と横方向とが異なっているが等
しくてもよい。)。
4−1、14−2となる光伝播層領域を除く非光伝播層
領域にフォトニックバンドギャップ構造が構成されるよ
うに多数の空孔23を所定の間隔で縦横に形成し、光伝
播層領域に二つの異なる波長のレーザビームを集光、照
射して2段型形状の屈折率分布(図5(c))を有する
光伝播層14−1、14−2を形成することにより得ら
れる。
に矢印24方向に入力された光信号はほぼ直角に折り曲
げられて矢印25方向に出力するようになっている。
光伝播層14−1、14−2を形成するためのエネルギ
ーより高くすることにより形成することができる。空孔
23の直径dは1μm以下であり、空孔23の間隔sも
1μm以下に形成される。各空孔23の形状や位置のわ
ずかな乱れが光伝播特性に影響を及ぼさないようにする
ためには、光伝播層14−1、14−2内の屈折率を高
くしておくことが重要である(図5(c))。
路、T字型分岐回路、リング共振器回路、光方向性結合
器等を構成してもよい。また、光回路に能動光素子等を
実装してもよい。
適用した導波路の正面図であり、図6(b)は図6
(a)の側面図である。
された透明層10aを、透明層10aと同程度かそれよ
り低い屈折率を有する低屈折率層26、27でサンドイ
ッチ状に挟んだ構造の導波路である。
ずかに厚さ方向内に形成されるので、透明層10aを低
屈折率層26、27で覆うことにより、透明層10a及
び光伝播層14が保護されるので、長期的に光特性を安
定化させることができる。
適用した導波路の正面図であり、図7(b)は図7
(a)の側面図である。
a、14−1b、14−1cが形成された複数(図では
3層であるが限定されない。)の透明層10a−1、1
0a−2、10a−3を積層した構造の導波路である。
の上で有効な構造である。なお、各層にまたがって光伝
播層を三次元的に形成し、光信号の入力端と出力端との
位置が各層10a−1〜10a−3のいずれに形成され
ていてもよい。
する前に第2高調波或いは第3高調波のレーザビームを
集光、照射してもよい。光伝播層は透明体の内部に複数
本形成されていてもよい。
の形状が数μmから10μm程度の範囲、比屈折率差が
0.数%から3%の範囲のシングルモード用導波路に好
適であるが、マルチモード用導波路を形成する場合には
レーザビーム径をデフォーカスにするか、レンズ倍率を
下げてビーム径を大きくするようにすればよい。なお、
それ以上に比屈折率差の大きい導波路を製造するには、
透明体内に屈折率制御用添加物を少なくとも2種類、そ
れぞれ10モル%以上、好ましくは30モル%程度添加
したものを用いればよい。また、図6(a)、(b)に
示した導波路構造において、透明体の厚さをレーザビー
ムの径の大きさ程度に薄くしておき、その上下に低比屈
折率の層を形成すれば、合計の比屈折率差を大きくする
ことができる。さらに、上記実施の形態では透明体を移
動させる場合で説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、超短パルスレーザビーム及び第2高調波
(第3高調波)を移動させて光伝播層を形成するように
してもよい。
または先後して集光、照射することにより、光伝播層内
の中央部の屈折率をさらに高くすることができ、光伝播
層の幅方向の屈折率分布の形状を変えることもできる。
種類含んだSiO2ガラス、ポリマ材料、強誘電体材料
等種々の材料へ、より高屈折率の光伝播層を形成するこ
とができる。特に、ポリマ材料のような融点の低い材料
に対して波長が700nmから900nmの範囲でパル
ス幅が1000フェムト以下30フェムト秒以上、その
繰り返し周波数が400kHz以下50kHz以上の超
短パルスレーザビームを集光、照射前、照射中或いは照
射後に700nmから900nmの波長の第2高調波或
いは第3高調波の、より短波長の波長、すなわち、ポリ
マ材料の吸収波長(紫外域の波長)ピークに近い波長の
レーザビームでパルス幅が1000フェムト以下30フ
ェムト秒以上、その路繰り返し周波数が400kHz以
下50kHz以上の超短パルスレーザビームを集光、照
射することで、より効率よく高屈折率化を図ることがで
き、またその屈折率分布の制御も容易となる。
波または第3高調波のレーザビームスポット径をその基
本波の波長700nmから900nmのレーザビームス
ポット径に比して1/2〜1/3(0.36μm〜0.
24μm)に小さくすることができるので、光伝播層の
中央部の屈折率を局所的に高める、すなわち、2段型屈
折率分布を形成することができる。この結果、光信号を
効率よく光伝播層内に閉じ込めて伝播させることができ
る。
ターン、曲線パターン、面状パターン(スラブ導波路パ
ターン)、或いはそれらを含むパターンで二次元、或い
は三次元に形成することが容易であり、光信号を低損失
で、かつ、小型構造で分岐、合流したり、種々の波長の
光信号を分波、合波したりする光信号処理回路を実現す
ることができる。また、光伝播層の両側の透明体内に多
数の空孔を所定の間隔を隔てて縦横に形成したフォトニ
ックバンドギャップ構造を構成することにより、低損失
で光閉じ込めのよい導波路が得られる。
成したり、光伝播層、或いはフォトニックバンドギャッ
プ構造を各層の少なくとも一層内に形成したりすること
が容易にできるので、より高機能の光信号処理回路を得
ることができる。
屈折率層で覆うことにより、より低損失で長期的に安定
した光信号処理回路を得ることができる。
が容易で、光信号を効率よく閉じ込めることができる導
波路を、容易に高精度で製造することができる。
えることができる。すなわち、光伝播層の途中に光パワ
ー分布を狭めたり、拡げたりするモード変換部を形成す
ることができる。この結果、光伝播層の途中に屈折率の
異なる能動光素子や受動光素子を挿入した場合のモード
整合をとることができる。また、曲率半径の小さい曲線
導波路を構成する際のその曲線部での放射損失を低減す
るため、曲線部での屈折率を意図的に高くすることがで
きる。
損失の導波路の製造方法の実現を提供することができ
る。
形態を示す概念図であり、(b)は(a)の矢印A方向
の矢視図であり、(c)は(b)の1c−1c線断面図
である。
示す概念図である。
導波路の正面図であり、(b)は(a)の側面図であ
り、(c)は(b)の3cd−3cd線断面における屈
折率分布を示し、(d)は(b)の3cd−3cd線断
面における屈折率分布の変形例を示す。
光信号処理回路の正面図であり、(b)は(a)の4b
−4b線断面図であり、(c)は(b)の4c−4c線
断面内の屈折率分布を示す図である。
光回路の側面図であり、(b)は(a)の5b−5b線
断面図であり、(c)は(b)の5c−5c線断面内の
屈折率分布を示す図である。
導波路の正面図であり、(b)は(a)の側面図であ
る。
導波路の正面図であり、(b)は(a)の側面図であ
る。
であり、(b)は(a)に示した導波路の8b−8b線
断面図であり、(c)は(b)に示した導波路の8c−
8c線断面における屈折率分布を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも一種類の屈折率制御用添加物
を含む透明体に超短パルスレーザビームを照射、集光さ
せると共に該超短パルスレーザビーム若しくは上記透明
体を相対移動させることにより集光部の屈折率を上記透
明体の屈折率より高くして光伝播層を形成する導波路の
製造方法において、上記超短パルスレーザビームの照射
前、照射中若しくは照射後に、上記超短パルスレーザビ
ームの第2高調波若しくは第3高調波の波長のレーザビ
ームを上記超短パルスレーザビームの照射位置に照射す
ることを特徴とする導波路の製造方法。 - 【請求項2】 上記超短パルスレーザビームの波長を7
00nmから900nmの範囲内とし、パルス幅を10
00フェムト秒以下30フェムト秒以上とし、その繰り
返し周波数を400kHz以下50kHz以上とし、上
記第2高調波若しくは第3高調波の波長のレーザビーム
のパルス幅を1000フェムト以下30フェムト秒以上
とし、その繰り返し周波数を400kHz以下10kH
z以上とする請求項1に記載の導波路の製造方法。 - 【請求項3】 上記透明体の材料として、屈折率制御用
添加物を少なくとも一種類含んだSiO2ガラス、ポリ
マ材料、強誘電体材料を用いる請求項1または2に記載
の導波路の製造方法。 - 【請求項4】 上記第2高調波若しくは上記第3高調波
の波長のレーザビームのスポット径を上記超短パルスレ
ーザビームのスポット径よりも小さくする請求項1から
3のいずれかに記載の導波路の製造方法。 - 【請求項5】 上記光伝播層の屈折率分布を2段階形状
に形成する請求項1から4のいずれかに記載の導波路の
製造方法。 - 【請求項6】 上記透明体内の光伝播層以外の領域にさ
らに他のレーザビームを照射、集光して多数の空孔を有
するフォトニックバンドギャップ構造を形成する請求項
1から5のいずれかに記載の導波路。
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