JP2003215181A - 抵抗測定装置及びその測定方法 - Google Patents
抵抗測定装置及びその測定方法Info
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Abstract
びその測定方法を提供する。 【解決手段】2本の信号線L1、L2に接続される入力
手段1と、該入力手段1から入力した信号の処理と装置
の制御をする制御手段2とから構成されている。前記入
力手段1は、前記2本の信号線L1、L2又は大地Gの
何れか一方に接続される入力端子A、B、C、Dを有す
る2個の切り替えスイッチS1、S2からなる切り替え
手段3と、前記制御手段2の入力端子M1、M2に接続
されるフィルタ回路5と、該フィルタ回路5の一方の端
子F2と前記切り替えスイッチS2の出力端子Fとの間
に設けられた電圧VSの基準電源4とから構成されてい
る。制御手段2は、入力手段1から得た複数種類の電圧
値と、前記切り替え手段3又は/及びフィルタ回路5と
が有する抵抗の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、
信号線間抵抗を演算処理する。
Description
その測定方法に関し、特に信号線に含まれる電圧の影響
をなくし、又、信号線間の絶縁不良も検出できる対地間
抵抗及び信号線間抵抗の抵抗測定装置、及びその測定方
法を提供する。
道運行の信頼性を高めるために、前記ケーブルの対地間
抵抗を常時監視することが必要である。係る監視作業は
車輛などが通過しない夜間、又は車輛の通過が少ない時
間帯などに行われる場合が多く、又、電源ケーブルには
高電圧が印加されている場合もあり、不注意な測定では
人命に拘わる場合もあり、測定作業は制限が多い。又、
その測定精度は運行に直接影響し、高精度で迅速に測定
することが要求されている。
測定装置(JIS C1304)を用いて測定する図1
4に示す方法や、図15に示す電圧降下法による方法が
用いられている。
して接地し、接地抵抗を直読する。又、図15における
方法は、交流電源を測定電圧として補助電極に印加し、
該補助電極に流れる電流の極性を反転した時に変化する
電圧回路の電圧計VVの変化と前記電流計Aの電流値I
S1とから接地抵抗REを求める。
信号系の電源ケーブルの対地間抵抗測定に用いる場合に
は、図16に示すように前記鉄道信号系の電源ケーブル
の何れか一方L1に、一方の補助電極(電流端子)を接
続する。そして、前記同様にして接地抵抗と電源ケーブ
ルの対地間抵抗RLとの和を測定する。
は、以下のような問題点がある。即ち、前述した従来の
測定装置による測定は、例えば高圧線などの接地抵抗の
測定に用いられ、係る場合には接地抵抗が低いことが正
常であって、従って、抵抗値の低い測定に適していた。
一方、前記鉄道信号系の電源ケーブルは、絶縁が良好な
場合、即ち、高抵抗であることが正常であって高い抵抗
値の測定装置及び測定方法が必要であったが、常時監視
型の測定装置及び測定方法がなかった。
電源Pが含まれる(以下、加圧回線と称す)場合と、内
部電源Pが含まれない(以下、無加圧回線と称す)場合
とがある。前記加圧回線において図16に示す方法で測
定をすると、前記電源ケーブルに含まれる内部電源Pの
電圧VPの影響が現れる。
流電源の場合もあり、また直流電源の場合もある。例え
ば、前記内部電源Pが交流電源の場合、該内部電源が前
記測定電源の測定電圧に重畳され、測定値に誤差を生じ
る。図15の絶縁変圧器を取り除き、測定電源に直流電
源を使用しても、その内部電源が直流電源の場合には同
様に前記内部電源が前記測定電源の測定電圧に重畳さ
れ、測定値に誤差を生じる。
用いたチョッパ電源の場合もあり、係る電源は、チョッ
パ周波数が略400Hz程度であり、20Hz乃至1K
Hz程度のコモンモード雑音が発生する。係るコモンモ
ード雑音を除去するためにコンデンサにより信号線が大
地に接地されている。この結果、前記雑音除去コンデン
サの絶縁不良などで対地間抵抗が劣化する場合があり、
係る対地間抵抗を正確に測定する必要がある。又、前記
雑音除去コンデンサによって除去できないコモンモード
雑音が信号線に混入し、測定値に誤差を生じる。
測定電源の電圧値を前記内部電源の電圧値に比べて十分
大きく取ることが必要である。しかし、前記内部電源の
電圧値は不明であることがあり、又、前記測定電源の電
圧値を高めることは、測定時の電源ケーブルへの接触事
故などを考慮すると、その値に制限が生じる。
になり、そのインピーダンスは高まり、接地抵抗と電源
ケーブルの対地間抵抗RLに比べてその値が無視できな
くなり、測定値に誤差を生じる。この結果、従来の測定
装置とその測定方法では、測定誤差率が100%にも及
ぶことがある。
路の時定数が異なり、時定数が大きい場合に測定電源を
直流電源として短時間で測定すると回路の時定数の影響
によって測定電圧と電流が正確に得られず、又、時定数
が小さい場合に長時間かけて測定すると、作業時間が長
くなる。従って前記した車輛などが通過しない夜間、又
は車輛の通過が少ない時間帯などに行われる監視作業の
障害になる場合がある。
ーブル内に収納されている場合が多く、該ケーブル内の
信号線の劣化を事前に検出するためのパイロット線が設
けられている。係るパイロット線は絶縁不良が信号線よ
りも早く生じるように、パイロット線の一部の被覆が取
り除かれているか、又は被覆の強度の弱い材料が用いら
れていて、例えば水分、塩分の侵入などにより信号線の
一部が露出され易い。
パイロット線の線間の絶縁不良を知ることによって、ケ
ーブルが劣化していることが分る。しかし、前記従来の
接地抵抗測定装置、又は電圧降下法による方法では、信
号線間の抵抗を測定することができたが、対地間の抵抗
測定は、測定対象物に電圧を印加するので、信号線間及
び対地間の抵抗を同時に測定しようとすると、互いの電
圧が干渉しあって、正確な測定結果が得られず同時にで
きなかった。
内部電源Pが含まれる(以下、加圧回線と称す)場合
と、内部電源Pが含まれない(以下、無加圧回線と称
す)場合とがあり、前記加圧回線において図15に示す
方法で測定をすると、前記電源ケーブルに含まれる内部
電源Pの電圧VPの影響が現れる等の問題点を有してい
た。
含まれる電圧の影響をなくして抵抗の測定精度を向上す
ると共に、迅速な測定が可能であり、又、信号線間の絶
縁不良も検出できる対地間抵抗及び信号線間抵抗を常時
監視型で測定する抵抗測定装置、及びその測定方法を提
供することを目的としてなされたものである。
するために請求項1記載の抵抗測定装置では、2本の信
号線の対地間、又は/及び信号線間の抵抗を測定する装
置において、前記信号線に接続される入力手段と、該入
力手段から入力した信号の演算処理と装置の制御をする
制御手段とを具備する。
備し、前記それぞれの切り替え手段における一方の入力
端子は、前記2本の信号線に、切り替え手段の他方の入
力端子は大地に、それぞれ接続され、一方の切り替え手
段の出力端子が前記制御手段の一方の入力端子に接続さ
れるフィルタ回路の一方の入力端子に、他方の切り替え
手段の出力端子が基準電源を介して前記制御手段の他方
の入力端子に接続されるフィルタ回路の他方の入力端子
に接続され、前記制御手段は、前記入力手段から得た複
数種類の電圧値と、前記切り替え手段とフィルタ回路と
が有する抵抗の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、
又は/及び信号線間抵抗を演算処理する演算処理手段を
具備することを特徴とする。
の抵抗測定装置において、前記入力手段は、その入力端
子に、それぞれ抵抗が接続されていることを特徴とす
る。
の抵抗測定装置において、前記入力手段は、その出力端
子に、それぞれ抵抗が接続されていることを特徴とす
る。
の抵抗測定装置において、前記演算処理手段は、前記2
個の切り替え手段の両入力端子が大地に接続された時の
第1の信号電圧値を求める手段と、前記2個の切り替え
手段における一方の切り替え手段の入力端子が前記2本
の信号線の一方に、他方の切り替え手段の入力端子が大
地に、それぞれ接続された時の第2信号電圧値を求める
手段と、前記2個の切り替え手段における他方の切り替
え手段の入力端子が前記2本の信号線の他方に、一方の
切り替え手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された
時の第3信号電圧値を求める手段と、前記2個の切り替
え手段における入力端子の一方と他方が、前記2本の信
号線の一方と他方にそれぞれ接続された時の第4の信号
電圧を求める手段とからなる基本測定手段を具備するこ
とを特徴とする。
の抵抗測定装置において、前記基本測定手段は、前記第
1の信号電圧値、第2の信号電圧値、第3の信号電圧値
と第4の信号電圧値の測定時間が異なることを特徴とす
る。
に記載の抵抗測定装置において、前記基本測定手段は、
前記第1の信号電圧値、第4の信号電圧値の測定時間
は、第2の信号電圧値と第3の信号電圧値の測定時間よ
り短いことを特徴とする。
号線の対地間、又は/及び信号線間の抵抗を測定する装
置において、前記信号線に接続される入力手段と、該入
力手段から入力した信号の演算処理と装置の制御をする
制御手段とを具備し、前記入力手段は、2個の切り替え
手段を具備する。
端子は、前記2本の信号線に、切り替え手段の他方の入
力端子は大地に、それぞれ接続され、一方の切り替え手
段の出力端子が前記制御手段の一方の入力端子に接続さ
れるフィルタ回路の一方の入力端子に、他方の切り替え
手段の出力端子が基準電源を介して前記制御手段の他方
の入力端子に接続されるフィルタ回路の他方の入力端子
に接続され、前記制御手段は、前記入力手段から得た複
数種類の電圧値と、前記切り替え手段とフィルタ回路と
が有する抵抗の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、
又は/及び信号線間抵抗を演算処理する演算処理手段を
具備する抵抗測定装置を用いて信号線と対地間との対地
間抵抗を測定する方法である。
子を前記2本の信号線にそれぞれ接続し、当該2本の信
号線がその内部に電源を有する場合には、前記2個の切
り替え手段の両入力端子が大地に接続された時の第1の
信号電圧値と、前記2個の切り替え手段における一方の
切り替え手段の入力端子が前記2本の信号線の一方に、
他方の切り替え手段の入力端子が大地に、それぞれ接続
された時の第2信号電圧値と、前記2個の切り替え手段
における他方の切り替え手段の入力端子が前記2本の信
号線の他方に、一方の切り替え手段の入力端子が大地
に、それぞれ接続された時の第3信号電圧値と、前記2
個の切り替え手段における入力端子の一方と他方が、前
記2本の信号線の一方と他方にそれぞれ接続された時の
第4の信号電圧とをそれぞれ求める。
圧値の何れか大きい方の信号電圧と、前記第3の信号電
圧値と前記切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗
の分圧抵抗比とを用いて演算処理を行い、信号線の第1
対地間抵抗値と、前記第1の信号電圧値、又は第4の信
号電圧値の何れか大きい方の信号電圧と、前記第2の信
号電圧値と前記切り替え手段とフィルタ回路とが有する
抵抗の分圧抵抗比とを用いて演算処理を行い、信号線の
第2対地間抵抗値とをそれぞれ求め、前記第1対地間抵
抗値と第2対地間抵抗値との何れか大きい抵抗値を測定
結果とする。
号線の対地間、又は/及び信号線間の抵抗を測定する装
置において、前記信号線に接続される入力手段と、該入
力手段から入力した信号の演算処理と装置の制御をする
制御手段とを具備し、前記入力手段は、2個の切り替え
手段を具備する。
の入力端子は、前記2本の信号線に、切り替え手段の他
方の入力端子は大地に、それぞれ接続され、一方の切り
替え手段の出力端子が前記制御手段の一方の入力端子に
接続されるフィルタ回路の一方の入力端子に、他方の手
段の出力端子が基準電源を介して前記制御手段の他方の
入力端子に接続されるフィルタ回路の他方の入力端子に
接続されている。
数種類の電圧値と、前記切り替え手段とフィルタ回路と
が有する抵抗の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、
又は/及び信号線間抵抗を演算処理する演算処理手段を
具備する抵抗測定装置を用いて信号線と対地間との対地
間抵抗を測定する方法である。
子を前記2本の信号線にそれぞれ接続し、当該2本の信
号線がその内部に電源を有しない場合には、前記2個の
切り替え手段の両入力端子が大地に接続された時の第1
の信号電圧値と、前記2個の切り替え手段における一方
の切り替え手段の入力端子が前記2本の信号線の一方
に、他方の切り替え手段の入力端子が大地に、それぞれ
接続された時の第2信号電圧値と、前記2個の切り替え
手段における他方の切り替え手段の入力端子が前記2本
の信号線の他方に、一方の切り替え手段の入力端子が大
地に、それぞれ接続された時の第3信号電圧値と、前記
2個の切り替え手段における入力端子の一方と他方が、
前記2本の信号線の一方と他方にそれぞれ接続された時
の第4の信号電圧とをそれぞれ求める。
電圧値と前記切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵
抗の分圧抵抗比とを用いて演算処理を行い、信号線の第
1対地間抵抗値と、前記第1の信号電圧値と、前記第2
の信号電圧値と前記切り替え手段とフィルタ回路とが有
する抵抗の分圧抵抗比とを用いて演算処理を行い、信号
線の第2対地間抵抗値とをそれぞれ求め、前記第1の信
号電圧値と、第4の信号電圧値と、切り替え手段とフィ
ルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比とを用いて演算処
理を行って信号線間の抵抗値を求め、前記第1対地間抵
抗値と第2対地間抵抗値と信号線間の抵抗値のうち、何
れか最も小さい抵抗値を測定結果とする。
に記載の抵抗測定方法において、前記測定における測定
結果が複数回連続して予め定められた抵抗値以下で得ら
れた場合には警報処理をすることを特徴とする。
0の実施形態を示す図である。例えば前記鉄道信号系の
電源ケーブルなどの2本の信号線L1、L2に接続され
る入力手段1と、該入力手段1から入力した信号の処理
と装置の制御をする制御手段2とから構成されている。
前記入力手段1は、前記2本の信号線L1、L2又は大
地Gの何れか一方に接続される入力端子A、B、C、D
を有する2個の切り替えスイッチS1、S2からなる切
り替え手段3と、前記制御手段2の入力端子M1、M2
に接続されるフィルタ回路5と、該フィルタ回路5の一
方の端子F2と前記切り替えスイッチS2の出力端子F
との間に設けられた電圧VSの基準電源4とから構成さ
れている。
他方の端子F1と前記切り替えスイッチS1の出力端子
Eとの間に設けられていてもよい。係る場合には、制御
手段2には予め前記基準電源4がフィルタ回路5の他方
の端子F1と前記切り替えスイッチS1の出力端子Eと
の間に設けられている情報が所定の方法で制御手段2に
入力されていて、制御手段2により処理を行うようにな
っている。
に直流電源Pを有する加圧回線として示してあるが、こ
れ以外に交流電源、又は電源のない無加圧回線であって
もよい。前記2個の切り替えスイッチS1、S2は、そ
れぞれ2つの入力端子A、B及びC、Dを有していて、
その一方の入力端子A、Dは前記2本の信号線L1、L
2に、その他方の入力端子B、Cは大地Gに、それぞれ
接続されている。
前記フィルタ回路5の一方の入力端子F1に、前記切り
替えスイッチS2の出力端子Fは前記基準電源4の一方
の端子(+端子)に、それぞれ接続されている。前記基
準電源4の他方の端子(−端子)は前記フィルタ回路5
の他方の入力端子F2に接続されていて、前記基準電源
4は、例えば電池又は装置電源から作られた直流電源で
ある。
力されたアナログ信号電圧を所定の精度でディジタル信
号に変換するアナログ/ディジタル変換回路を具備した
測定部6と、該測定部6で得られた前記信号電圧を後述
する方法で演算処理する判定部7で構成されている。
細な実施形態を示すブロック図である。図2において、
抵抗測定装置20の入力端子K1、K2は、例えば前記
鉄道信号系の電源ケーブルなどの2本の信号線L1、L
2に接続され、端子K3は大地Gに接続されている。
電源4、フィルタ回路5で構成されている。又、前記制
御手段2は、測定部6と、マイクロコンピュータである
論理部8、警報接点出力部9、設定入力部12、パネル
表示操作制御部10、装置電源11を有する判定部7か
ら構成されている。
測定された抵抗値が所定の値以下になった時に外部に警
報を発するためのリレーである。
あって、図示していないROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access
Memory)を有し、ROMには当該抵抗測定装置
20の動作に必要なプログラムが、予め所定の方法で格
納されていて、RAMには当該抵抗測定装置20の処理
に必要なデータが格納される。当該論理部8により、測
定部6で得られた電圧と、図3に示す各種スイッチの選
択情報を用いて、監視回線の種類、警報発生の抵抗値な
どを決定し、本発明の抵抗測定装置20の処理がなされ
る。
制御部10を示す図であって、設定入力部12は警報レ
ベル選択スイッチ12a、回線選択スイッチ12bの選
択スイッチが、パネル表示操作制御部10には警報発生
ランプ10a、監視状態表示ランプ10b、復帰スイッ
チ10cが、それぞれ設けられている。設定入力部12
の選択スイッチ12aは、計測された抵抗値に対して警
報を発する抵抗値を決定し、回線選択スイッチ12b
は、測定される信号線が加圧回線か無加圧回線かを決定
する。
KΩ、50KΩの2種類が選択できて、前記制御手段2
の論理部8は、該選択された何れか一方の抵抗値を用い
て警報発生の処理を行い、計測された抵抗値が該警報レ
ベル選択スイッチで選択された抵抗値以下の値の時に前
記警報接点出力部9のリレーを動作させる。又、前記回
線選択スイッチ12bが加圧回線か無加圧回線かによっ
て前記制御手段2の論理部8での、後述する演算処理が
変更される。
オードを用いた表示ランプであって、前記警報接点出力
部9のリレーが動作すると点滅表示される。又、抵抗測
定装置20が故障した時には点灯したままになる。
ムチャートであって横軸は時間、縦軸は監視する信号線
(監視回線)の抵抗値である。監視状態表示ランプ10
bは、監視回線の抵抗値によって図4に示すように点滅
する。例えば抵抗測定装置20で測定された抵抗値が4
9kΩ以下の時には0.1秒毎に点滅し、50kΩ乃至
149kΩでは0.1秒の点滅を2回繰り返し、0.8
秒後に前記同様の点滅を繰り返す。以下、他の抵抗値に
ついても同様で、抵抗値が550kΩ以上の時には常時
点灯される。上述の如く、監視回線の抵抗値によって点
滅の状態を変化することにより回線の抵抗値の概略を知
ることができ、作業時の参考になる。
スイッチであり、前記警報発生時に押されると、警報発
生ランプ10aを消灯し、抵抗測定装置20が再測定可
能な状態に復帰される。
な電源を供給し、又、前記基準電源4が電池でない時に
は、係る装置電源11から供給される。前記各部は前記
制御手段2の論理部8によって後述するように制御され
る。
を示す図である。例えば前記鉄道信号系の電源ケーブル
などの2本の信号線L1、L2と大地Gには、切り替え
手段3の入力端子K1、K2、K3が、それぞれ接続さ
れている。前記切り替え手段3の入力端子K1、K2に
は抵抗R1、R4の一方の端が接続されている。
えスイッチS1、S2の入力端子A、Dにそれぞれ接続
されていて、該切り替えスイッチS1、S2の入力端子
B、Cは抵抗R2、R3を介して大地Gに接地されてい
る。
Eは、フィルタ回路5の入力端子F1に、切り替えスイ
ッチS2の出力端子Fは、基準電源4の+側に接続され
ている。前記基準電源4の−側の端子はフィルタ回路5
の入力端子F2に接続されている。
にはコンデンサC1、C3及び抵抗R5、R7で構成さ
れているフィルタが接続され、前記抵抗R7の両端には
保護ダイオードD2が接続されていて、該保護ダイオー
ドD2の両端は端子I1、I2に接続され、該端子I
1、I2は、図1に示した制御手段2の入力端子M1、
M2にそれぞれ接続されている。又、端子I1と、図示
していない制御手段に用いられている電源との間には保
護ダイオードD1が接続されている。
明の主旨を外れない範囲で、これ以外の構成部であって
もよく、例えば、抵抗R5を複数個に分けた、高次のフ
ィルタであつてもよく、又は、インダクタンスを用いた
フィルタ回路であってもよい。更に、前記保護ダイオー
ドD1、D2が図示していない制御手段に具備されてい
る場合には、当該保護ダイオードD1、D2を省略して
もよい。
1、C3及び抵抗R5、R7の値は、それぞれ、信号線
に用いられている商用電源50Hz、又は60Hzを遮
断するように設定されている。
子に接続されている抵抗R1、R2、R3、R4の値
は、当該抵抗測定装置20を信号線に接続した時に信号
線の負荷にならない値であり、また、前記フィルタ回路
5に用いられている抵抗の値と、制御手段2に用いられ
ている測定部6のアナログ/ディジタル変換回路がアナ
ログ信号電圧を所定の精度でディジタル信号に変換可能
なレベルに保持する値である。
R5、R7、コンデンサC1、C3の値は当該抵抗測定
装置20が使用される信号線の特性に応じて適宜、決定
する。
0の理解を容易にするために、用語を定義して以下に使
用する。 (第1信号電圧値)切り替えスイッチS1、S2の両入
力端子が大地に接続された時に測定部で得られた信号電
圧値。 (第2信号電圧値)切り替えスイッチS1、S2の入力
端子の一方が2本の信号線の一方に、その他方が大地に
それぞれ接続された時に測定部で得られた信号電圧値。 (第3信号電圧値)切り替えスイッチS1、S2の入力
端子の他方が2本の信号線の一方に、その一方が大地に
それぞれ接続された時に測定部で得られた信号電圧値。 (第4信号電圧値)切り替えスイッチS1、S2の入力
端子の一方と他方が2本の信号線の一方と他方にそれぞ
れ接続された時に測定部で得られた信号電圧値。 (基本測定)前記第1信号電圧値、第2信号電圧値、第
3信号電圧値、第4信号電圧値を計測する測定。 (第1対地間抵抗値)前記第1信号電圧値、又は第4信
号電圧値の何れか大きい方の信号電圧と、前記第3信号
電圧値と前記切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵
抗の分圧抵抗比とを用いて演算処理を行って得られた、
信号線と大地との間の抵抗値。 (第2対地間抵抗値)前記第1信号電圧値、又は第4信
号電圧値の何れか大きい方の信号電圧と、前記第2信号
電圧値と前記切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵
抗の分圧抵抗比とを用いて演算処理を行って得られた、
信号線と大地との間の抵抗値。 (信号線間抵抗値)前記第1信号電圧値と、第4信号電
圧値と、切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の
分圧抵抗比とを用いて演算処理を行って得られた、信号
線間の抵抗値。
抵抗測定装置20の動作を説明する。なお、図1では、
前記図5に示したスイッチS1、S2にそれぞれ接続さ
れている抵抗R1、R2、R3、R4は、図示していな
い。
源ケーブルなどの2本の信号線L1、L2には、入力手
段1の入力端子K1、K2が接続されている。そして切
り替えスイッチS1、S2の入力端子B、Cは、それぞ
れ対地Gに接地されている。
より行われ、第1信号電圧値、第2信号電圧値、第3信
号電圧値、第4信号電圧値が測定部6により所定の精度
でディジタル信号として計測される。
第4信号電圧値の計測時間と第2信号電圧値、第3信号
電圧値の計測時間とは異なっている。即ち、第1信号電
圧値、第4信号電圧値の計測時間は、第2信号電圧値、
第3信号電圧値の計測時間より短く、例えば、第1信号
電圧値、第4信号電圧値の計測時間をT1秒、第2信号
電圧値、第3信号電圧値の計測時間をT2秒とすると、
T2>T1である。従って、基本測定における測定時間
は合計でT1+T2秒となり、係る時間が一回の計測時
間になる。
3信号電圧値、第4信号電圧値の計測時間は、監視する
信号線(監視回線)の雑音特性、回路時定数などを考慮
して決定される。
計測時間には対地間抵抗を含む信号線の影響が入らず、
予め定められた抵抗R1、R2、R3、R4とフィルタ
回路5との時定数のみで決定される。
計測時間には、前記抵抗R1、R2、R3、R4より大
きい対地間抵抗と、信号線に接続されている前記コモン
モード雑音除去コンデンとの影響が現れ、一般的には前
記第1信号電圧値、第4信号電圧値の計測の時よりも大
きな時定数になる。
の計測時間は、第2信号電圧値、第3信号電圧値の計測
時間より短く決定され、その値は、前述の条件を考慮し
て決定される。
記信号電圧を、加圧回線又は無加圧回線に応じて判定部
7で後述するようにして演算処理される。該演算処理の
選択は、回線選択スイッチ12bの選択スイッチがどち
らに選択されているかにより加圧回線又は無加圧回線の
どちらが選択されているかを判定部7の論理部8で判別
して後述するようにして行われる。
果が、複数回、例えば3回、連続して予め定められた抵
抗値以下で得られた場合には後述するような警報処理が
行われ、警報発生ランプ10a、監視状態表示ランプ1
0bの表示制御がされる。
選択スイッチ12aが何れに選択されているかにより判
定部7で判断して後述するようにして行われる。前記警
報発生時に復帰スイッチ10cが押されると、警報発生
ランプ10aを消灯し、抵抗測定装置20が再測定可能
な状態に復帰される。
電圧値、第3信号電圧値、第4信号電圧値の測定)の詳
細について図6乃至図10を用いて説明する。図6乃至
図10において、図5と同一箇所に付いては同一符号を
付し、その説明を省略する。又、説明の簡略化のために
以下の式において、R1=R2=R3=R4=RS、R
5=2RFとする。
を測定するための説明図である。図6において、切り替
えスイッチS1、S2の両入力端子B、Cが抵抗R2、
R3を介してそれぞれ大地に接続されている。係る場
合、抵抗測定装置20は、信号線L1、L2から切れ離
されている。この結果、基準電圧4の値VSは、前記抵
抗R2、R3とフィルタ回路5の抵抗R5、R7とで分
圧され、抵抗R7の両端子I1、I2に得られる信号電
圧値V00が(式1)のように表され、測定部6により
ディジタル信号に変換される。 V00=VS×R7/(R2+R3+R5+R7)=VS×R7/(2RS+2RF+R7) (式1)
を測定するための説明図である。図7において、切り替
えスイッチS1、S2の入力端子の一方Dが抵抗R4を
介して2本の信号線の一方L2に、その他方Bが抵抗R
2を介して大地にそれぞれ接続されている。この結果、
基準電圧4の値VSは、前記抵抗R2、R4とフィルタ
回路5の抵抗R5、R7と対地間抵抗RL2とで分圧さ
れ、抵抗R7の両端子I1、I2に得られる信号電圧値
V01が(式2)のように表され、測定部6によりディ
ジタル信号に変換される。 V01=VS×R7/(R2+R4+R5+R7+RL2)=VS×R7/(2RS+2RF+R7+RL2) (式2)
を測定するための説明図である。図8において、切り替
えスイッチS1、S2の入力端子の一方Aが抵抗R1を
介して2本の信号線の一方L1に、その他方Cが抵抗R
3を介して大地にそれぞれ接続されている。この結果、
基準電圧4の値VSは、前記抵抗R1、R3とフィルタ
回路5の抵抗R5、R7と対地間抵抗RL1とで分圧さ
れ、抵抗R7の両端子I1、I2に得られる信号電圧値
V10が(式3)のように表され、測定部6によりディ
ジタル信号に変換される。 V10=VS×R7/(R1+R3+R5+R7+RL1)=VS×R7/(2RS+2RF+R7+RL1) (式3)
を測定するための説明図である。図9において、切り替
えスイッチS1、S2の入力端子の一方Aと他方Dが2
本の信号線の一方L1と他方L2に、それぞれ抵抗R
1、R4を介して接続されている。この結果、内部電源
Pの値VPと基準電圧4の値VSは、前記抵抗R1、R
4とフィルタ回路5の抵抗R5、R7とで分圧され、抵
抗R7の両端子I1、I2に得られる信号電圧値V11
Aが(式4)のように表され、測定部6によりディジタ
ル信号に変換される。ここで、本願発明の基準電圧4の
値VSは、内部電源Pの値VPより高ければよく、従来
のように、基準電圧4の値VSが内部電源Pの値VPよ
り十分高い必要はない。 V11A=(VS+VP)×R7(R1+R4+R5+R7)=(VS+VP)R7/(2RS+2RF+R7) (式4)
圧値を測定するための説明図である。図10において、
切り替えスイッチS1、S2の入力端子の一方Aと他方
Dが2本の信号線の一方L1と他方L2に、それぞれ抵
抗R1、R4を介して接続されている。この結果、信号
線L1とL2の間の信号線間抵抗値をRPとすると、基
準電圧4の値VSは、前記抵抗R1、R4とフィルタ回
路5の抵抗R5、R7と信号線間抵抗値RPとで分圧さ
れ、抵抗R7の両端子I1、I2に得られる信号電圧値
V11Bが(式5)のように表され、測定部6によりデ
ィジタル信号に変換される。 V11B=VS×R7/(R1+R4+R5+R7+RP)=VS×R7/(2RS+2RF+R7+RP) (式5)
理)加圧回線の場合には、雑音などの影響を少なくする
為に前記第1信号電圧値V00、又は第4信号電圧値V
11Aの何れか大きい方の信号電圧を用い、該何れか大
きい方の信号電圧と、前記第3信号電圧値と、前記切り
替え手段3とフィルタ回路5とがそれぞれ有する抵抗の
分圧抵抗比とを用いて以下のような演算処理を判定部7
で行う。
は、式(6)のように表される。 RL1=R7(VS/V10−1)−2(RS+RF) (式6) 又、加圧回線の場合には、式(1)、式(4)より、式(7)が得られる。 V00/V11A=VS/(VS+VP) (式7)
は、V00<V11Aとなり、VPとVSとが異なる極
性の場合には、V00>V11Aとなる。V00とV1
1Aのうち選択された何れか一方をADVとすると(式
6)で示した加圧回線の第1対地間抵抗値RL1Aは、
(式8)のように表せる。 RL1A=R7(ADV/V10−1)−2(RS+RF) (式8)
理)加圧回線の場合には、雑音などの影響を少なくする
為に前記第1信号電圧値V00、又は第4信号電圧値V
11Aの何れか大きい方の信号電圧を用い、該何れか大
きい方の信号電圧と、前記第2信号電圧値と、前記切り
替え手段3とフィルタ回路5とがそれぞれ有する抵抗の
分圧抵抗比とを用いて以下のような演算処理を論理部8
で行う。
は、式(9)のように表される。 RL2=R7(VS/V01−1)−2(RS+RF) (式9) 加圧回線の場合には、前述と同様にV00とV11Aの
うち選択された何れか一方をADVとすると(式6)で
示した加圧回線の第1対地間抵抗値RL1Aは、(式
8)のように表せる。 RL2A=R7(ADV/V01−1)−2(RS+RF) (式10)
処理)無加圧回線の場合には、内部電源Pの値VP=0
となり、VSとしてV00を用いると、前述したと同様
にして、無加圧回線での第1対地間抵抗値RL1Bは、
(式6)より(式11)のように表せる。 RL1B=R7(V00/V10−1)−2(RS+RF) (式11)
処理)無加圧回線の場合には、内部電源Pの値VP=0
となり、VSとしてV00を用いると、前述したと同様
にして、無加圧回線での第1対地間抵抗値RL1Bは、
(式9)より(式12)のように表せる。 RL2B=R7(V00/V01−1)−2(RS+RF) (式12)
理)前記第1信号電圧値V00と、第4信号電圧値V1
1と、切り替え手段3とフィルタ回路5とが有する抵抗
の分圧抵抗比とを用いて以下のような演算処理を論理部
8で行う。
(13)のように表される。 RP=R7(VS/V11B−1)−2(RS+RF) (式13) 無加圧回線の場合には、内部電源Pの値VP=0とな
り、VSとしてV00を用いると、信号線間抵抗値RP
は式(14)のように表される。 RP=R7(V00/V11B−1)−2(RS+RF) (式14)
00、V01、V10、V11と、(式8)、(式1
0)、(式11)、(式12)、(式14)を用いて求
める第1対地間抵抗値RL1、第2対地間抵抗値RL
2、信号線間抵抗値RPは、加圧回線、無加圧回線に拘
わらず、切り替え手段3とフィルタ回路5で決定される
抵抗値で求めることができ、信号線の特性、及びその内
部に含まれる内部電源Pの値VPの影響を受けない。
Pの影響を低減するために、前記測定電源の基準電源4
の電圧値VSを前記内部電源Pの電圧値VPに比べて十
分大きく取る必要がない。この結果、基準電源4の電圧
値VSを測定時の電源ケーブルへの接触事故などを考慮
した低い値にすることができる。
され、前記内部電源Pが基準電源4の電圧VSに重畳さ
れない。この結果、内部電源Pの値VPが測定に含まれ
ないこととなり、信号線に加わる雑音の影響や、内部電
源Pの種類(直流電源か交流電源か)に無関係に信号線
の監視が可能となる。
1、第2対地間抵抗値RL2、信号線間抵抗値RPは、
回線選択スイッチ12bの設定により、加圧回線、無加
圧回線が決定され、論理部8において、以下のようにし
て決定される。
値RL1、第2対地間抵抗値RL2との何れか大きい抵
抗値を測定結果とする。係る処理は以下の理由による。
即ち、例えば前記実施形態で述べた1回の測定にT1+
T2秒が必要である。この間に信号線に予期しない雑
音、例えば、内部電源の瞬断などによる雑音などが混入
され、抵抗値が低く測定された場合、この影響を極力少
なくするためである。
抗値RL1と第2対地間抵抗値RL2と信号線間の抵抗
値RPのうち、何れか最も小さい抵抗値を測定結果とす
る。係る処理は以下の理由による。即ち、前述したよう
に、パイロット信号線の被覆は、他の信号線の被覆に比
べて弱くできている。従って、前記第1対地間抵抗値R
L1と第2対地間抵抗値RL2と信号線間の抵抗値RP
では、信号線間の抵抗値RPが低く測定される。従っ
て、係るパイロット信号線などの不良を検知するために
何れか最も小さい抵抗値を測定結果とする。
た予期しない雑音などの影響を除くために加圧回線、無
加圧回線何れの場合においても複数回の測定結果を利用
して警報が発せられる。
抵抗値は、その値が低くなったことにより信号線の対地
間抵抗または、パイロット線の線間の絶縁不良が生じて
いることになり、以下のような警報を発する。
線間の絶縁不良により抵抗が減少する。係る抵抗値の減
少に応じて、図4により説明した監視状態表示ランプ1
0bの表示制御がなされる。更に抵抗が減少すると警報
発生ランプ10aの表示制御がなされる。
は、複数回の連続した測定結果が予め定められた抵抗値
以下の場合には不良として判定し、抵抗値に応じて前記
監視状態表示ランプ10bと警報発生ランプ10aの表
示制御を行う。以下においては、連続した回数を2とし
た、3結果連続不良検知を行うものとして以下に説明す
るが、これ以外の回数であってもよいことは言うまでも
ない。
な処理である。任意の監視時刻Tnおける観測データを
Rtnとする。そして、1観測サイクル後(前述の実施
形態ではT1+T2秒後)の監視時刻Tn1での観測デ
ータをRtn1、更に時刻Tnから2観測サイクル後
(前述の実施形態では2(T1+T2)秒後)の監視時
刻Tn2での観測データをRtn2、以下同様にして時
刻Tnからm観測サイクル後(前述の実施形態では2
(T1+T2)秒後)の監視時刻Tnmでの観測データ
をRtnmとして図11により説明する。
した警報レベル選択スイッチ12a、回線選択スイッチ
12bの選択スイッチの設定結果により、観測データR
tmと比較される警報レベル抵抗値が前述のようにして
論理部8において決定され、各観測サイクルにおいて、
前記警報レベル抵抗値よりも小さい抵抗値の場合には比
較結果を×、大きい抵抗値の場合には比較結果を○とす
る。
×が続いた時に3回目の観測データに対して警報(N
G)を発し、該警報を発してから連続して3回×が続い
ている間は警報(NG)を発し続ける。即ち、前記比較
結果が連続して3回×が続かない時には(OK)とし
て、警報を発しない。
予め定められた抵抗値に応じて点滅速度が変化される。
即ち、監視状態表示ランプ10bの表示制御がなされ
る。更に抵抗が減少すると警報発生ランプ10aの表示
制御がなされる。
手段の詳細な他の実施形態を示す図である。即ち、切り
替えスイッチS1、S2とフィルタ回路5とが有する抵
抗の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、又は/及び
信号線間抵抗を求める点では、図5と同一である。
手段3の入力端子K1、K2は抵抗R1、R4を介さず
に、直接、切り替えスイッチS1、S2の入力端子A、
Dにそれぞれ接続されている。同様に、切り替えスイッ
チS1、S2の入力端子B、Cは抵抗R2、R3を介さ
ずに、直接、大地Gに接地されていることである。
の出力端子Eは前記フィルタ回路5の入力端子F1に、
切り替えスイッチS2の出力端子Fは基準電源4の+側
に、それぞれ、抵抗R8、R9を介して接続されてい
る。即ち、抵抗R1、R2、R3、R4の作用を抵抗R
8、R9に置換したものである。
の接続順序は逆であってもよい。更に又、前記前記切り
替えスイッチS1、S2は、トランスファ接点(メーク
接点と、ブレーク接点をともに備え、可動接点の導電部
が共通の接点。動作への過渡状態では、フレーク側がオ
フしてからメーク接点側がオンし、開放への過渡状態で
は、メーク接点がオフしてからフレーク接点がオンする
ことが保証されている接点)を有する切り替えスイッチ
である。
A、B及び切り替えスイッチS2の入力端子C、D、が
導通しないことである。その理由は、その接点の切り替
え時に入力端子Aと入力端子Bとが、又、入力端子Cと
入力端子Dとが同時に閉じられた状態になると、信号線
L1、L2と大地Gとが短絡し、過大電流が流れ、信号
系統に損傷を生ずる危険性があり、これを防止するため
である。
同一であり、説明を省略する。なお、抵抗R1、R2、
R3、R4を抵抗R8、R9に置換することにより、
(式4)乃至(式14)は、それぞれ、(式4−1)乃
至(式14−1)のように変更される。但し、説明の簡
略化のために以下の式において、R8=R9=RS、R
5=2RFとする。
によりディジタル信号に変換され、前記切り替え手段3
とフィルタ回路5とがそれぞれ有する抵抗の分圧抵抗比
とを用いて図5で説明したのと同様な演算処理を判定部
7で行う。
手段の詳細な他の実施形態を示す図である。即ち、切り
替えスイッチS1、S2とフィルタ回路5とが有する抵
抗の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、又は/及び
信号線間抵抗を求める点では、図5と同一である。
手段3の入力端子K1、K2は抵抗R1、R4を介さず
に、直接、切り替えスイッチS1、S2の入力端子A、
Dにそれぞれ接続されている。同様に、切り替えスイッ
チS1、S2の入力端子B、Cは抵抗R2、R3を介さ
ずに、直接、大地Gに接地されていることである。
出力端子Eは前記フィルタ回路5の入力端子F1に、切
り替えスイッチS2の出力端子Fは基準電源4の+側
に、それぞれ直接、接続されている。
2は、前述した、前述した図12と同様の理由により、
トランスファ接点を有する切り替えスイッチである。
同一であり、説明を省略する。なお、(式4)乃至(式
14)は、それぞれ、(式4−2)乃至(式14−2)
のように変更される。
によりディジタル信号に変換され、前記フィルタ回路5
がそれぞれ有する抵抗の分圧抵抗比とを用いて図5で説
明したのと同様な演算処理を判定部7で行う。
よれば、2本の信号線に接続される2個の切り替え手段
を具備する入力手段と、フィルタ回路と、基準電源を有
し、前記入力手段から得た複数種類の電圧値と、前記切
り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比
とから信号線の対地間抵抗、又は/及び信号線間抵抗を
演算処理することにより、信号線に含まれる内部電圧の
影響を受けず、また、抵抗測定装置内の前記基準電圧の
電圧値を低減できる。この結果、信号線の種類に関係せ
ず、対地間の抵抗が計測できる。
れば、前記切り替え手段の接続状況に応じて電圧値の測
定時間を異ならしめることにより、正確な測定を無駄な
時間を費やさずに行うことができる。
記切り替え手段の接続状態に応じて計測される電圧と入
力手段とフィルタ回路との抵抗分圧比とから2種類の対
地間抵抗値を求め、何れか大きい抵抗値を測定結果とす
ることにより2本の信号線がその内部に電源を有する場
合にも対地間抵抗の異常を監視できる。
記切り替え手段の接続状態に応じて計測される電圧と入
力手段とフィルタ回路との抵抗分圧比とから2種類の対
地間抵抗値と、信号線間の抵抗値とを求め、何れか最も
小さい抵抗値を測定結果とすることにより2本の信号線
がその内部に電源を有しない場合にも対地間抵抗又は、
信号線間抵抗の異常を監視できる。
記測定における測定結果が、複数回連続して予め定めら
れた抵抗値以下で得られた場合には警報処理をすること
により、電源の瞬断などの予期しない雑音などの影響を
受けずに対地間抵抗又は、信号線間抵抗の異常を監視で
きる。
図である。
形態を示すブロック図である。
ある。
て横軸は時間、縦軸には監視する信号線(監視回線)の
抵抗値である。
示す詳細な図である。
めの説明図である。
めの説明図である。
めの説明図である。
めの説明図である。
るための説明図である。
知の説明図である。
を示す詳細な図である。
を示す詳細な図である。
4)を用いて接地抵抗を測定する図である。
図である。
に用いる場合の図である。
Claims (9)
- 【請求項1】2本の信号線の対地間、又は/及び信号線
間の抵抗を測定する装置において、前記信号線に接続さ
れる入力手段と、該入力手段から入力した信号の演算処
理と装置の制御をする制御手段とを具備し、 前記入力手段は、2個の切り替え手段を具備し、前記そ
れぞれの切り替え手段における一方の入力端子は、前記
2本の信号線に、切り替え手段の他方の入力端子は大地
に、それぞれ接続され、一方の切り替え手段の出力端子
が前記制御手段の一方の入力端子に接続されるフィルタ
回路の一方の入力端子に、他方の切り替え手段の出力端
子が基準電源を介して前記制御手段の他方の入力端子に
接続されるフィルタ回路の他方の入力端子に接続され、 前記制御手段は、前記入力手段から得た複数種類の電圧
値と、前記切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗
の分圧抵抗比とから信号線の対地間抵抗、又は/及び信
号線間抵抗を演算処理する演算処理手段を具備すること
を特徴とする抵抗測定装置。 - 【請求項2】前記入力手段は、その入力端子に、それぞ
れ抵抗が接続されていることを特徴とする請求項1に記
載の抵抗測定装置。 - 【請求項3】前記入力手段は、その出力端子に、それぞ
れ抵抗が接続されていることを特徴とする請求項1に記
載の抵抗測定装置。 - 【請求項4】前記演算処理手段は、前記2個の切り替え
手段の両入力端子が大地に接続された時の第1の信号電
圧値を求める手段と、 前記2個の切り替え手段における一方の切り替え手段の
入力端子が前記2本の信号線の一方に、他方の切り替え
手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された時の第2
信号電圧値を求める手段と、 前記2個の切り替え手段における他方の切り替え手段の
入力端子が前記2本の信号線の他方に、一方の切り替え
手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された時の第3
信号電圧値を求める手段と、 前記2個の切り替え手段における入力端子の一方と他方
が、前記2本の信号線の一方と他方にそれぞれ接続され
た時の第4の信号電圧を求める手段とからなる基本測定
手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の抵抗
測定装置。 - 【請求項5】前記基本測定手段における前記第1の信号
電圧値、第2の信号電圧値、第3の信号電圧値と第4の
信号電圧値の測定時間が異なることを特徴とする請求項
4に記載の抵抗測定装置。 - 【請求項6】前記基本測定手段における前記第1の信号
電圧値、第4の信号電圧値の測定時間は、第2の信号電
圧値と第3の信号電圧値の測定時間より短いことを特徴
とする請求項4又は5の何れかに記載の抵抗測定装置。 - 【請求項7】2本の信号線の対地間、又は/及び信号線
間の抵抗を測定する装置において、前記信号線に接続さ
れる入力手段と、該入力手段から入力した信号の演算処
理と装置の制御をする制御手段とを具備し、前記入力手
段は、2個の切り替え手段を具備し、前記それぞれの切
り替え手段の一方の入力端子は、前記2本の信号線に、
切り替え手段の他方の入力端子は大地に、それぞれ接続
され、一方の切り替え手段の出力端子が前記制御手段の
一方の入力端子に接続されるフィルタ回路の一方の入力
端子に、他方の切り替え手段の出力端子が基準電源を介
して前記制御手段の他方の入力端子に接続されるフィル
タ回路の他方の入力端子に接続され、前記制御手段は、
前記入力手段から得た複数種類の電圧値と、前記切り替
え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比とか
ら信号線の対地間抵抗、又は/及び信号線間抵抗を演算
処理する演算処理手段を具備する抵抗測定装置を用いて
信号線と対地間との対地間抵抗を測定する方法におい
て、 前記入力手段の入力端子を前記2本の信号線にそれぞれ
接続し、当該2本の信号線がその内部に電源を有する場
合には、前記2個の切り替え手段の両入力端子が大地に
接続された時の第1の信号電圧値と、 前記2個の切り替え手段における一方の切り替え手段の
入力端子が前記2本の信号線の一方に、他方の切り替え
手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された時の第2
信号電圧値と、 前記2個の切り替え手段における他方の切り替え手段の
入力端子が前記2本の信号線の他方に、一方の切り替え
手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された時の第3
信号電圧値と、 前記2個の切り替え手段における入力端子の一方と他方
が、前記2本の信号線の一方と他方にそれぞれ接続され
た時の第4の信号電圧とをそれぞれ求め、 前記第1の信号電圧値、又は第4の信号電圧値の何れか
大きい方の信号電圧と、前記第3の信号電圧値と前記切
り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比
とを用いて演算処理を行い、信号線の第1対地間抵抗値
と、 前記第1の信号電圧値、又は第4の信号電圧値の何れか
大きい方の信号電圧と、前記第2の信号電圧値と前記切
り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比
とを用いて演算処理を行い、信号線の第2対地間抵抗値
とをそれぞれ求め、 前記第1対地間抵抗値と第2対地間抵抗値との何れか大
きい抵抗値を測定結果とする抵抗測定方法。 - 【請求項8】2本の信号線の対地間、又は/及び信号線
間の抵抗を測定する装置において、前記信号線に接続さ
れる入力手段と、該入力手段から入力した信号の演算処
理と装置の制御をする制御手段とを具備し、前記入力手
段は、2個の切り替え手段を具備し、前記それぞれの切
り替え手段の一方の入力端子は、前記2本の信号線に、
切り替え手段の他方の入力端子は大地に、それぞれ接続
され、一方の切り替え手段の出力端子が前記制御手段の
一方の入力端子に接続されるフィルタ回路の一方の入力
端子に、他方の手段の出力端子が基準電源を介して前記
制御手段の他方の入力端子に接続されるフィルタ回路の
他方の入力端子に接続され、前記制御手段は、前記入力
手段から得た複数種類の電圧値と、前記切り替え手段と
フィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比とから信号線
の対地間抵抗、又は/及び信号線間抵抗を演算処理する
演算処理手段を具備する抵抗測定装置を用いて信号線と
対地間との対地間抵抗を測定する方法において、 前記入力手段の入力端子を前記2本の信号線にそれぞれ
接続し、当該2本の信号線がその内部に電源を有しない
場合には、前記2個の切り替え手段の両入力端子が大地
に接続された時の第1の信号電圧値と、 前記2個の切り替え手段における一方の切り替え手段の
入力端子が前記2本の信号線の一方に、他方の切り替え
手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された時の第2
信号電圧値と、 前記2個の切り替え手段における他方の切り替え手段の
入力端子が前記2本の信号線の他方に、一方の切り替え
手段の入力端子が大地に、それぞれ接続された時の第3
信号電圧値と、 前記2個の切り替え手段における入力端子の一方と他方
が、前記2本の信号線の一方と他方にそれぞれ接続され
た時の第4の信号電圧とをそれぞれ求め、 前記第1の信号電圧値と、前記第3の信号電圧値と前記
切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗
比とを用いて演算処理を行い、信号線の第1対地間抵抗
値と、 前記第1の信号電圧値と、前記第2の信号電圧値と前記
切り替え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗
比とを用いて演算処理を行い、信号線の第2対地間抵抗
値とをそれぞれ求め、 前記第1の信号電圧値と、第4の信号電圧値と、切り替
え手段とフィルタ回路とが有する抵抗の分圧抵抗比とを
用いて演算処理を行って信号線間の抵抗値を求め、 前記第1対地間抵抗値と第2対地間抵抗値と信号線間の
抵抗値のうち、何れか最も小さい抵抗値を測定結果とす
る抵抗測定方法。 - 【請求項9】前記測定における測定結果が、複数回連続
して予め定められた抵抗値以下で得られた場合には警報
処理をすることを特徴とする請求項7又は8に記載の抵
抗測定方法。
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