JP2003214970A - 圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器 - Google Patents

圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器

Info

Publication number
JP2003214970A
JP2003214970A JP2002013986A JP2002013986A JP2003214970A JP 2003214970 A JP2003214970 A JP 2003214970A JP 2002013986 A JP2002013986 A JP 2002013986A JP 2002013986 A JP2002013986 A JP 2002013986A JP 2003214970 A JP2003214970 A JP 2003214970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
value
pressure transmitter
abnormality
transmitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002013986A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kurosawa
亮 黒沢
Hiroyasu Takahashi
宏康 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2002013986A priority Critical patent/JP2003214970A/ja
Publication of JP2003214970A publication Critical patent/JP2003214970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄時には過大な圧力がダイヤフラムに印可さ
れるために破損変形することがある。そのため、プラン
ト運転を再開した後に出力異常が生じてプラント運転に
支障が生じるという課題を解決する。 【解決手段】高圧が印可され、かつ圧力伝送器が正常で
あるときの圧力測定値を記憶部に保存しておき、洗浄な
どで高圧がかかったときに、そのときの圧力測定値と保
存された値を比較してダイヤフラムの破損・変形などの
異常を判定するようにした。プラント運転が再開される
前に圧力伝送器の異常を検出することができるので、プ
ラント運転に支障をきたすことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、接液ダイヤフラ
ムの破損など検出部の異常を検出することができる圧力
伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4にフランジ取り付け型の差圧伝送器
の外観を示す。図4において、7は差圧検出部が内蔵さ
れたカプセル、8はこの差圧検出部の出力を処理するア
ンプである。9は接液ブロックであり、差圧を測定する
液体に接触させる。91は規格型のフランジであり、こ
のフランジ91によって配管やタンクなどに接液ブロッ
ク9を取り付ける。
【0003】図5に接液ブロック9とカプセル7の内部
構造を示す。92は接液ダイヤフラムであり、差圧を測
定する被測定液体の圧力によって変形する。93はオイ
ルの導管であり、内部に封入された圧力伝達媒体である
オイルによって被測定液体の圧力をカプセル7に伝達す
る。
【0004】71はダイヤフラムであり、導管93内の
オイルによって伝達された圧力を受ける。72はダイヤ
フラムである。図示されていないが、必要であればダイ
ヤフラム72側にも接液ブロックを接続する。73はセ
ンサであり、ダイヤフラム71と72にかかる圧力の差
圧を検出する。センサ73の出力はアンプ8に入力され
る。
【0005】食品プラントや薬品プラントでは、多くの
場合バッチ運転後に配管の洗浄を行う。洗浄には蒸気な
どの高温高圧流体を用いる場合が多い。そのため、洗浄
時には通常時よりもずっと大きな温度や圧力が接液ダイ
ヤフラム92にかかり、この接液ダイヤフラム92が変
形、破損する場合がある。
【0006】接液ダイヤフラム92が変形・破損する
と、洗浄終了後の運転工程時に差圧伝送器の出力に異常
が生じ、プラントの運転に支障が生じることが頻繁に発
生する。そのため、接液ダイヤフラム92の板厚を厚く
して、破損・変形しないようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな差圧伝送器には次のような課題があった。
【0008】接液ダイヤフラム92の板厚を厚くすると
圧力の検出感度が悪化するために、むやみに板厚を厚く
することができない。そのため、特性限界まで接液ダイ
ヤフラム92の板厚を厚くしても洗浄工程で変形・破損
が生じ、運転工程時に差圧伝送器の出力異常が発生して
プラントの運転に支障が生じるという課題があった。
【0009】従って本発明が解決しようとする課題は、
洗浄後の運転行程に支障が生じないように、健全性をチ
ェックすることができる圧力伝送器を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、洗浄な
どのために間歇的に高圧が印可される圧力伝送器の異常
検出方法であって、この圧力伝送器が正常な状態であっ
てかつ高圧が印可されているときの測定圧力値を保存し
ておき、高圧が印可されたときに測定圧力値とこの保存
された圧力値を比較してその結果から前記圧力伝送器の
異常を検出するようにしたものである。確実に異常を検
出することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記保存された圧力値を基準として上限値
および下限値の少なくとも1つを設定し、圧力測定値が
これら設定された上限値または下限値のいずれかを越え
たときに異常と判断するようにしたものである。簡単に
異常判定ができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記保存された圧力値を基準として上限値
と下限値の少なくとも1つおよび所定の測定時間を設定
し、高圧が印可されたときに圧力測定値が前記設定され
た測定時間の間に前記設定された上下限値のいずれかを
越えたときに異常と判断するようにしたものである。正
確に判定できる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記保存された圧力値を基準として所定の
幅を有するバンドおよび所定の時間間隔を設定し、高圧
が印可されたときに圧力測定値が前記設定された測定時
間の間に前記設定されたバンドを越えなかったときに異
常と判断するようにしたものである。正確に判定でき
る。
【0014】請求項5記載の発明は、間歇的に高圧が印
可される圧力伝送器の異常検出方法であって、高圧の印
可が開始される直前の測定圧力値と高圧の印可が終了し
た直後の圧力値との差が所定の値以上であるときに、前
記圧力伝送器が異常であると判断するようにしたもので
ある。簡単に判定できる。
【0015】請求項6記載の発明は、圧力を検出する検
出部9,7と、この検出部9,7の出力が入力され所定
の処理を実行する処理部23と、検出部9,7が検出し
た検出値を保存する記憶部25と、検出部9,7の出力
を外部に出力する出力部24とを有し、間歇的に高圧が
印可されたときに、処理部23は検出部9,7が正常な
状態における圧力測定値を記憶部25に格納し、高圧が
印可されたときに記憶部25に格納された値とそのとき
の圧力測定値とを比較して、その結果に基づいて検出部
9,7が異常であることを判断するようにしたものであ
る。確実に異常を検出することができる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、処理部23は記憶部25に保存された圧力
値を基準として上限値および下限値の少なくとも1つを
設定し、圧力測定値がこれら設定された上下限値のいず
れかを越えたときに検出部9,7が異常であると判断す
るようにしたものである。簡単に異常判定ができる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発
明において、処理部23は記憶部25に保存された圧力
値を基準として上限値と下限値の少なくとも1つおよび
所定の測定時間を設定し、高圧が印可されたときに圧力
測定値が前記設定された測定時間の間に前記設定された
上下限値のいずれかを越えたときに検出部9,7が異常
であると判断するようにしたものである。正確に判定す
ることができる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明において、処理部23は記憶部25に保存された圧力
値を基準として所定の幅を有するバンドおよび所定の時
間間隔を設定し、高圧が印可されたときに圧力測定値が
前記設定された測定時間の間に前記設定されたバンドを
越なかったときに検出部9,7が異常であると判断する
ようにしたものである。正確に判定することができる。
【0019】請求項10記載の発明は、圧力を検出する
検出部9,7と、この検出部9,7の出力が入力され所
定の処理を実行する処理部23と、前記圧力測定値を出
力する出力部24とを有し、間歇的に高圧が印可された
ときに、処理部23は高圧が印可される直前の圧力測定
値と高圧の印可が終了した直後の圧力測定値との差を求
め、この差が所定の値以上になったときに検出部9,7
が異常であると判断するようにしたものである。簡単に
測定することができる。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、処理部23は検出部9,7が異常であ
ると判断したときに出力部24の出力値を上限又は下限
に振り切らせるようにしたものである。他の機器が簡単
に検出部の異常を判定できる。
【0021】請求項12の発明は、請求項11記載の発
明において、圧力伝送器は通信路に接続するための通信
インターフェイス26を有し、この通信インターフェイ
ス26および通信路5を介して上位機種6に前記検出部
が異常であるかどうかの判定結果を伝達するようにした
ものである。上位機種が検出部の異常を知ることができ
る。
【0022】請求項13の発明は、請求項12記載の発
明において、圧力伝送器は通信路5に接続するための通
信インターフェイス26を有し、この通信インターフェ
イス26および通信路5を介して上位機種6から記憶部
25に圧力測定値を保存し、また異常判定の開始を指示
するようにしたものである。上位機種からコントロール
できる。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項6ないし
請求項13記載の発明において、圧力伝送器は通信路5
に接続するための通信インターフェイス26を有し、こ
の通信インターフェイス26および通信路5を介して上
位機種から異常判定の条件を設定または変更するように
したものである。上位機種からコントロールできる。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の発明において、上位機種6が設定または変更する条件
は、記憶部25に保存された圧力値を基準として設定さ
れた上限値と下限値およびそれらの幅であることを特徴
としたものである。上位機種からコントロールできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は本発明に係る圧力伝送器の一実施
例を示す構成図である。この図はアンプ6の構成であ
り、カプセル5および接液ブロック7の構成は図3およ
び図4と同じなので、説明を省略する。なお、接液ブロ
ック9およびカプセル7は検出部を構成している。
【0026】図1において、1はセンサ部であり、差圧
センサ11、温度センサ12および静圧センサ13で構
成されている。これらのセンサ11〜13は差圧、温
度、静圧を測定する。2は増幅部であり、マルチプレク
サ21,AD変換器22,処理部の機能を有するCPU
23、出力部であるDA変換器24および記憶部25で
構成されている。センサ11〜13の出力はマルチプレ
クサ21で順番に選択されてAD変換器22でデジタル
信号に変換されてCPU23に取り込まれる。
【0027】CPU23はセンサ11〜13の信号を取
り込んで演算処理を行い、その結果を表示部3に表示
し、またDA変換器24に出力する。DA変換器24は
CPU23が出力したデジタル信号をアナログ信号に変
換して外部に出力する。記憶部25は例えばEEPRO
M(Electrically Erasable Programmable ROM)で構成さ
れる。CPU23はセンサ11〜13の出力をこの記憶
部25に格納する。
【0028】CPU23にはメモリモード、テストモー
ドおよび通常モードの3種類のモードがある。メモリモ
ードはセンサ11〜13の出力を記憶部25に格納する
モードであり、テストモードは記憶部25に格納された
データを読み出して、そのときのセンサ11〜13の出
力と比較してテストするモードである。また、通常モー
ドは差圧あるいは圧力を測定してその結果を表示、伝送
するモードである。
【0029】圧力伝送器がタンクなどに取り付けられた
後の最初の洗浄時には、CPU23はメモリモードに設
定される。洗浄時には接液ダイヤフラム92には高圧洗
浄液があたり、急激に暖められて導管93内のオイルが
膨張し、その膨張量と接液ダイヤフラム92の剛性の積
に起因する圧力変化が差圧・圧力伝送器内部に発生す
る。さらに、高圧洗浄液が間隙的に直接接液ダイヤフラ
ム92にあたるために、圧力伝送器内部の圧力が変化す
る。
【0030】センサ部1はこれらの圧力変化を検出す
る。CPU23はこれらの圧力変化の値のトレンドを洗
浄時の正常値として記憶部25に格納して、通常モード
に移行して、圧力測定を行う。
【0031】そして、洗浄時毎にテストモードに移行し
て、そのときの圧力変化の値と記憶部25に格納されて
いる値を比較して、その差が予め決めておいた要件を満
たすと洗浄の終了時に圧力伝送器の出力を上限または下
限値に振り切るように設定する。このようにすることに
より、通常モードに移行したときに圧力伝送器の出力が
振り切れていると、接液ダイヤフラム92が異常である
と判断することができる。
【0032】接液ダイヤフラム92に異常が発生する
と、洗浄時の圧力変化は正常時と異なった変化を示す。
従って、洗浄時の圧力変化を記憶部25に格納されてい
る値と比較することにより、接液ダイヤフラム92の異
常を検出することができる。また、測定が不可能になる
前に接液ダイヤフラム92の異常を検出することができ
るので、通常モードに入って本運転の途中で圧力測定が
できなくなり、操業が不可能になることがなくなる。
【0033】なお、テストモードの開始と終了は、差圧
・圧力伝送器の上位機種であるDCS(Distributed Con
trol System)あるいはシーケンサ等から出力される洗浄
工程の開始と停止を制御する命令と同時に行うようにす
る。
【0034】次に、図2に基づいてテストモード時の正
常/異常の判定について説明する。図2は洗浄時の圧力
変化を表した図であり、横軸は時間、縦軸は圧力値であ
る。t1,t2はそれぞれ洗浄開始、洗浄終了時を表
す。また、この図では圧力値は洗浄開始時t1の圧力を
0%とした相対値で表している。
【0035】41は記憶部25に格納されている圧力値
であり、洗浄開始と共に上昇し、洗浄終了で元の値に戻
る。ΔPは洗浄開始時と終了時の圧力差である。42は
接液ダイヤフラム92が正常である場合の圧力値の上限
値、43は同下限値である。P は上限値と下限値の差
であるバンド幅であり、この値を適正に選択する。テス
トモード時の圧力がこの上限値42より大きくなるか、
下限値43より小さくなると、接液ダイヤフラム92が
異常であると判定する。
【0036】図2からわかるように、テストモード時の
圧力値は時間によって変化する。従って、測定圧力値と
記憶部25に格納された値は同じ時間の値を比較するよ
うにする。つまり、測定値のトレンドと記憶部25に格
納された値のトレンドを比較するようにする。なお、特
定の時間の1点のみで正常/異常を判定するようにする
ことも可能である。
【0037】正常/異常の判定は圧力のピーク値で行う
こともできる。図2のPmaxはテストモード時の圧力の
最大値である。洗浄時に接液ダイヤフラム92にかかる
圧力の最大値はほぼ決まっているので、このPmaxの値
が小さいと接液ダイヤフラム92の一部が破損している
可能性があると判断することができる。
【0038】また、洗浄時は接液ダイヤフラム92が高
温になるので、圧力はプラス方向にシフトする傾向があ
る。しかし、接液ダイヤフラム92が破損して小さな穴
等が開くと、導管93内のオイルが破損した穴から漏れ
だして出力変化が正常時よりも小さくなる。そのため、
洗浄時にある値以上の出力変化がないときに異常である
と判断することもできる。さらに、洗浄開始時の圧力と
洗浄終了時の圧力の差ΔPを正常/異常の指標とするこ
ともできる。
【0039】図3に本発明の他の実施例を示す。なお、
図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図3において、26は通信インターフェイスであり、D
A変換器24の出力が入力され、またCPU23にデー
タを出力する。
【0040】5は通信路であり、通信インターフェイス
26に接続される。増幅部2は通信インターフェイス2
6を介して通信路5に接続される。6は上位機種である
DCSであり、通信路5に接続される。DCS6は通信
路5を介して圧力伝送器と通信する。
【0041】最初の洗浄時に、DCSは増幅部2にコマ
ンドを送信し、最初の洗浄時に増幅部2をメモリモード
に移行させ、またメモリモードを終了させて通常モード
に戻す。また、次回以降の洗浄時にテストモードに移行
させ、また通常モードに戻す。さらに、図2のバンド幅
の幅を変化させるなど、異常判定条件を変更させ
る。
【0042】また、CPU23が圧力伝送器の正常/異
常を判定すると、その結果を通信路5を介してDCS6
に通知する。このようにして、DCS6を介して増幅部
2を制御して、圧力伝送器の異常判定をコントロールす
るようにする。
【0043】なお、DCS6はシーケンサなど他の制御
機器であってもよい。また、DCS6やシーケンサにハ
ンドヘルドターミナルを接続し、このハンドヘルドター
ミナルを用いて増幅部2を制御して正常/異常判定をコ
ントロールするようにしてもよい。
【0044】また、記憶部25は新たに設置してもよ
く、また従来から用いられている補正などのための記憶
部の一部を流用してもよい。要は初回の洗浄時の圧力測
定値が格納できる機能があればよい。
【0045】また、図5の構成において、ダイヤフラム
72側を真空状態にすれば絶対圧力伝送器になり、他の
測定点の圧力を導入すればその点との差圧を測定するこ
とができる。従って、本発明で言う圧力伝送器は差圧伝
送器および絶対圧伝送器を包含したものである。
【0046】さらに、この実施例では接液ブロック9お
よび導管93を使用して測定圧を圧力伝送器に導く構成
としたが、ダイヤフラム71が直接測定対象物に接する
ようにしても実質的に同じである。従って、接液ブロッ
ク9は圧力伝送器の一部と考えることができる。すなわ
ち、接液ブロック92は検出部の一部と考えることがで
きる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、次の効果が期待できる。 請求項1記
載の発明によれば、洗浄などのために間歇的に高圧が印
可される圧力伝送器の異常検出方法であって、この圧力
伝送器が正常な状態であってかつ高圧が印可されている
ときの測定圧力値を保存しておき、高圧が印可されたと
きに測定圧力値とこの保存された圧力値を比較してその
結果から前記圧力伝送器の異常を検出するようにした。
【0048】洗浄工程などで高圧が印可されてダイヤフ
ラムなどの検出部が破損した場合に、プラントの運転を
再開する前に破損を検出することができるので、運転工
程に支障をきすことがなくなるという効果がある。ま
た、破損に至る前に異常を検出できるので、プラント運
転中に圧力伝送器が故障してプラント運転を中断するな
どのトラブルを防ぐことができるという効果もある。
【0049】さらに、正常動作時のときの圧力値を基準
として異常判定を行うので、プラントの運転状況や圧力
伝送器の仕様などが異なっても、同じ方法で異常判定で
きるという効果もある。
【0050】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前記保存された圧力値を基準として
上限値および下限値の少なくとも1つを設定し、圧力測
定値がこれら設定された上限値または下限値のいずれか
を越えたときに異常と判断するようにした。
【0051】正常時の圧力測定値を基準として上下限値
を決定するので、プラントの運転状況や圧力伝送器の仕
様が違っても同じ方式で異常判定ができるという効果が
ある。また、上下限値を決めるだけなので、簡単に判定
条件の設定ができるという効果もある。
【0052】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前記保存された圧力値を基準として
上限値と下限値の少なくとも1つおよび所定の測定時間
を設定し、高圧が印可されたときに圧力測定値が前記設
定された測定時間の間に前記設定された上下限値のいず
れかを越えたときに異常と判断するようにした。
【0053】1点の圧力値を比較するのではなく、圧力
値のトレンドで比較して1度でも上下限値を越えたら異
常と判断するので、正確に異常を判定することができる
という効果がある。
【0054】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前記保存された圧力値を基準として
所定の幅を有するバンドおよび所定の時間間隔を設定
し、高圧が印可されたときに圧力測定値が前記設定され
た測定時間の間に前記設定されたバンドを越えなかった
ときに異常と判断するようにした。ダイヤフラムに小さ
な穴が開いて圧力変化が異常に小さくなるような、見つ
け出し難い故障でも検出することができるという効果が
ある。
【0055】請求項5記載の発明によれば、間歇的に高
圧が印可される圧力伝送器の異常検出方法であって、高
圧の印可が開始される直前の測定圧力値と高圧の印可が
終了した直後の圧力値との差が所定の値以上であるとき
に、前記圧力伝送器が異常であると判断するようにし
た。正常時の圧力値を保存しておかなくてもよいので、
簡単に異常を判定することができるという効果がある。
【0056】請求項6記載の発明によれば、圧力を検出
する検出部9,7と、この検出部9,7の出力が入力さ
れ所定の処理を実行する処理部23と、検出部9,7が
検出した検出値を保存する記憶部25と、検出部9,7
の出力を外部に出力する出力部24とを有し、間歇的に
高圧が印可されたときに、処理部23は検出部9,7が
正常な状態における圧力測定値を記憶部25に格納し、
高圧が印可されたときに記憶部25に格納された値とそ
のときの圧力測定値とを比較して、その結果に基づいて
検出部9,7が異常であることを判断するようにした。
【0057】洗浄工程などで高圧が印可されてダイヤフ
ラムなどの検出部が破損した場合に、プラントの運転を
再開する前に破損を検出することができるので、運転工
程に支障をきすことがなくなるという効果がある。ま
た、破損に至る前に異常を検出できるので、プラント運
転中に圧力伝送器が故障してプラント運転を中断するな
どのトラブルを防ぐことができるという効果もある。
【0058】さらに、正常動作時のときの圧力値を基準
として異常判定を行うので、プラントの運転状況や圧力
伝送器の仕様などが異なっても、判定手順を変える必要
がないという効果もある。
【0059】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、処理部23は記憶部25に保存され
た圧力値を基準として上限値および下限値の少なくとも
1つを設定し、圧力測定値がこれら設定された上下限値
のいずれかを越えたときに検出部9,7が異常であると
判断するようにした。
【0060】正常時の圧力測定値を基準として上下限値
を決定するので、プラントの運転状況や圧力伝送器の仕
様が違っても判定手順を変える必要がないという効果が
ある。また、上下限値を決めるだけなので、判定基準の
設定が簡単になるという効果もある。
【0061】請求項8記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、処理部23は記憶部25に保存され
た圧力値を基準として上限値と下限値の少なくとも1つ
および所定の測定時間を設定し、高圧が印可されたとき
に圧力測定値が前記設定された測定時間の間に前記設定
された上下限値のいずれかを越えたときに検出部9,7
が異常であると判断するようにした。
【0062】1点の圧力値を比較するのではなく、圧力
値のトレンドで比較して1度でも上下限値を越えたら異
常と判断するので、正確に異常を判定することができる
という効果がある。
【0063】請求項9記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、処理部23は記憶部25に保存され
た圧力値を基準として所定の幅を有するバンドおよび所
定の時間間隔を設定し、高圧が印可されたときに圧力測
定値が前記設定された測定時間の間に前記設定されたバ
ンドを越なかったときに検出部9,7が異常であると判
断するようにした。ダイヤフラムに小さな穴が開いて圧
力変化が異常に小さくなるような、見つけ出し難い故障
でも検出することができるという効果がある。
【0064】請求項10記載の発明によれば、圧力を検
出する検出部9,7と、この検出部9,7の出力が入力
され所定の処理を実行する処理部23と、前記圧力測定
値を出力する出力部24とを有し、間歇的に高圧が印可
されたときに、処理部23は高圧が印可される直前の圧
力測定値と高圧の印可が終了した直後の圧力測定値との
差を求め、この差が所定の値以上になったときに検出部
9,7が異常であると判断するようにした。正常時の圧
力値を保存しておかなくてもよいので、簡単に異常を判
定することができるという効果がある。
【0065】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の発明において、処理部23は検出部9,7が異
常であると判断したときに出力部24の出力値を上限又
は下限に振り切らせるようにした。特に異常であるとい
う信号を送出しなくても、他の機器が簡単に検出部の異
常を判定できるという効果がある。
【0066】請求項12の発明によれば、請求項11記
載の発明において、圧力伝送器は通信路に接続するため
の通信インターフェイス26を有し、この通信インター
フェイス26および通信路5を介して上位機種6に前記
検出部が異常であるかどうかの判定結果を伝達するよう
にした。上位機種が異常を把握することができるので、
対策が容易にとれるという効果がある。
【0067】請求項13の発明によれば、請求項12記
載の発明において、圧力伝送器は通信路5に接続するた
めの通信インターフェイス26を有し、この通信インタ
ーフェイス26および通信路5を介して上位機種6から
記憶部25に圧力測定値を保存し、また異常判定の開始
を指示するようにした。多数の圧力伝送器を上位機種か
ら一括して管理できるという効果がある。
【0068】請求項14記載の発明によれば、請求項6
ないし請求項13記載の発明において、圧力伝送器は通
信路5に接続するための通信インターフェイス26を有
し、この通信インターフェイス26および通信路5を介
して上位機種から異常判定の条件を設定または変更する
ようにした。多数の圧力伝送器を上位機種から一括して
管理できるという効果がある。
【0069】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明において、上位機種6が設定または変更す
る条件は、記憶部25に保存された圧力値を基準として
設定された上限値と下限値およびそれらの幅であること
を特徴とした。プラントの運転状況などに応じて、上位
機種が簡単に最適の条件を設定できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】異常判定を説明するための特性図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】差圧伝送器の外観図である。
【図5】差圧伝送器の内部構造図である。
【符号の説明】
1 センサ部 2 増幅部 23 CPU 24 DA変換部 25 記憶部 26 通信インターフェイス 41 圧力測定値 42 上限値 43 下限値 ΔP 高圧が印可される直前と直後の圧力の差 5 通信路 6 DCS 7 カプセル 71,72 ダイヤフラム 9 接液ブロック 92 接液ダイヤフラム

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間歇的に高圧が印可される圧力伝送器の異
    常検出方法であって、前記圧力伝送器が正常な状態であ
    ってかつ高圧が印可されたときの測定圧力値を保存して
    おき、高圧が印可されているときに測定圧力値と前記保
    存された圧力値を比較し、この比較結果から前記圧力伝
    送器の異常を検出するようにしたことを特徴とする圧力
    伝送器の異常検出方法。
  2. 【請求項2】前記保存された圧力値を基準として上限値
    および下限値の少なくとも1つを設定し、圧力測定値が
    これら設定された上下限値のいずれかを越えたときに前
    記圧力伝送器が異常であると判断するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の圧力伝送器の異常検出方法。
  3. 【請求項3】前記保存された圧力値を基準として上限値
    と下限値の少なくとも1つおよび所定の測定時間を設定
    し、高圧が印可されたときに圧力測定値が前記設定され
    た測定時間の間に前記設定された上下限値のいずれかを
    越えたときに前記圧力伝送器が異常であると判断するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の圧力伝送器の
    異常検出方法。
  4. 【請求項4】前記保存された圧力値を基準として所定の
    幅を有するバンドおよび所定の時間間隔を設定し、高圧
    が印可されたときに圧力測定値が前記設定された測定時
    間の間に前記設定されたバンドを越えなかったときに前
    記圧力伝送器が異常であると判断するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の圧力伝送器の異常検出方法。
  5. 【請求項5】間歇的に高圧が印可される圧力伝送器の異
    常検出方法であって、高圧の印可が開始される直前の測
    定圧力値と高圧の印可が終了した直後の測定圧力値との
    差が所定の値以上であるときに、前記圧力伝送器が異常
    であると判断するようにしたことを特徴とする圧力伝送
    器の異常検出方法。
  6. 【請求項6】圧力を検出する検出部と、この検出部の出
    力が入力され所定の処理を実行する処理部と、前記検出
    部が検出した検出値を保存する記憶部と、前記検出部の
    出力を外部に出力する出力部とを有し、間歇的に高圧が
    印可されたときに、前記処理部は前記検出部が正常な状
    態における圧力測定値を前記記憶部に格納し、高圧が印
    可されたときに前記記憶部に格納された値とそのときの
    圧力測定値とを比較して、その結果に基づいて前記検出
    部が異常であることを判断するようにしたことを特徴と
    する圧力伝送器。
  7. 【請求項7】前記処理部は前記記憶部に保存された圧力
    値を基準として上限値および下限値の少なくとも1つを
    設定し、圧力測定値がこれら設定された上下限値のいず
    れかを越えたときに前記検出部が異常であると判断する
    ようにしたことを特徴とする請求項6記載の圧力伝送
    器。
  8. 【請求項8】前記処理部は前記記憶部に保存された圧力
    値を基準として上限値と下限値の少なくとも1つおよび
    所定の測定時間を設定し、高圧が印可されたときに圧力
    測定値が前記設定された測定時間の間に前記設定された
    上下限値のいずれかを越えたときに前記検出部が異常で
    あると判断するようにしたことを特徴とする請求項6記
    載の圧力伝送器。
  9. 【請求項9】前記処理部は前記記憶部に保存された圧力
    値を基準として所定の幅を有するバンドおよび所定の時
    間間隔を設定し、高圧が印可されたときに圧力測定値が
    前記設定された測定時間の間に前記設定されたバンドを
    越なかったときに前記検出部が異常であると判断するよ
    うにしたことを特徴とする請求項6記載の圧力伝送器の
    異常検出方法。
  10. 【請求項10】圧力を検出する検出部と、この検出部の
    出力が入力され所定の処理を実行する処理部と、前記圧
    力測定値を出力する出力部とを有し、間歇的に高圧が印
    可されたときに、前記処理部は高圧が印可される直前の
    圧力測定値と高圧の印可が終了した直後の圧力測定値と
    の差を求め、この差が所定の値以上になったときに前記
    検出部が異常であると判断するようにしたことを特徴と
    する圧力伝送器。
  11. 【請求項11】前記処理部は前記検出部が異常であると
    判断したときに前記出力部の出力値を上限又は下限に振
    り切らせるようにしたことを特徴とする請求項6ないし
    請求項10記載の圧力伝送器。
  12. 【請求項12】前記圧力伝送器は通信路に接続するため
    の通信インターフェイスを有し、この通信インターフェ
    イスおよび前記通信路を介して上位機種に前記検出部が
    異常であるかどうかの判定結果を伝達するようにしたこ
    とを特徴とする請求項6ないし請求項11記載の圧力伝
    送器。
  13. 【請求項13】前記圧力伝送器は通信路に接続するため
    の通信インターフェイスを有し、この通信インターフェ
    イスおよび前記通信路を介して上位機種から前記記憶部
    に圧力測定値を保存し、また異常判定の開始を指示する
    ようにしたことを特徴とする請求項6ないし請求項12
    記載の圧力伝送器。
  14. 【請求項14】前記圧力伝送器は通信路に接続するため
    の通信インターフェイスを有し、この通信インターフェ
    イスおよび前記通信路を介して上位機種から異常判定の
    条件を設定または変更するようにしたことを特徴とする
    請求項6ないし請求項13記載の圧力伝送器。
  15. 【請求項15】前記上位機種が設定または変更する条件
    は、前記記憶部に保存された圧力値を基準として設定さ
    れた上限値と下限値およびそれらの幅であることを特徴
    とする請求項14記載の圧力伝送器。
JP2002013986A 2002-01-23 2002-01-23 圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器 Pending JP2003214970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002013986A JP2003214970A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002013986A JP2003214970A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003214970A true JP2003214970A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27650802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002013986A Pending JP2003214970A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003214970A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322140A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Yokogawa Electric Corp フィールド機器の異常診断装置及び方法
JP2012026761A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Asahi Sangyo Kk デジタルプレッシャゲージ
US8145145B2 (en) 2009-04-03 2012-03-27 Invensys Systems, Inc. Self evaluating transmitter
US8594588B2 (en) 2009-04-03 2013-11-26 Invensys Systems, Inc. Self evaluating transmitter

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322140A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Yokogawa Electric Corp フィールド機器の異常診断装置及び方法
US8145145B2 (en) 2009-04-03 2012-03-27 Invensys Systems, Inc. Self evaluating transmitter
US8594588B2 (en) 2009-04-03 2013-11-26 Invensys Systems, Inc. Self evaluating transmitter
JP2012026761A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Asahi Sangyo Kk デジタルプレッシャゲージ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7987726B2 (en) Method and apparatus for diagnosis of liquid losses in pressure measuring transducers filled with pressure transmitting liquids
JP5203222B2 (ja) 圧力センサ不具合検出
JP2013531255A (ja) 相補型デュアル絶対圧力センサを有する差圧トランスミッタ
CN102239416B (zh) 套管诊断
US20050241363A1 (en) Device and method for the status monitoring of a pressure measuring unit
EP2223071B1 (en) Process fluid pressure transmitter with pressure transient detection
CN103575479A (zh) 用于流体控制设备泄漏检测的装置
KR100304208B1 (ko) 가스누출 자동검사방법과 장치 및 가스누출 자동검사를 위한 기록매체
JP5323848B2 (ja) 振動センサを有するプロセス制御トランスミッタ
CN101821691B (zh) 用于确定和/或监测过程变量的装置
JP2004053587A (ja) 自動データロギングキット及び方法
JP2003214970A (ja) 圧力伝送器の異常検出方法およびそれを用いた圧力伝送器
CN101738237B (zh) 从安全相关区域转移对安全功能有影响的部件
EP3588214A1 (en) Field device, method of diagnosing field device and diagnostic apparatus
CN104533882B (zh) 油缸泄漏故障诊断方法及系统
CN111051827A (zh) 压差测量装置
CN110500711B (zh) 限温保护的控制方法、装置及系统
CN105093968A (zh) 一种防止联锁误动作的控制方法及系统
CN211904570U (zh) 工业过程压差感测装置和压力传感器隔离装置
JP2004317348A (ja) 地震計
JP3245532U (ja) メーター測定システムの漏洩警報装置
JP7444349B1 (ja) 計測装置
CN201707172U (zh) 真空卸压预警装置
JP2004177213A (ja) 異常対応型ヘリウムリークディテクタ
JP2006017508A (ja) ガスメータ