JP2003214901A - ロータリエンコーダ - Google Patents

ロータリエンコーダ

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JP2003214901A
JP2003214901A JP2003040437A JP2003040437A JP2003214901A JP 2003214901 A JP2003214901 A JP 2003214901A JP 2003040437 A JP2003040437 A JP 2003040437A JP 2003040437 A JP2003040437 A JP 2003040437A JP 2003214901 A JP2003214901 A JP 2003214901A
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sliders
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JP2003040437A
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Inventor
Keiji Takezawa
敬二 竹沢
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビット数が増えても、小型化が可能で、しか
も低コストで高分解能が得やすいアブソリュートタイプ
のロータリエンコーダを提供する。 【構成】 5ビットからなるコードを得るロータリエン
コーダの上位2ビットに対応するコード板22上のコー
ドパターン34を共通とし、このコードパターン34に
第4の摺動子44と第5の摺動子45とを位相差に対応
した角度ずれをもって摺接させることによりコードを構
成する上位2ビットの信号を得るようにした。また、最
外周のコードパターン31を最下位ビットの信号を得る
ものとするとともに、コード板22に第4の突出部22
iを設け、摺動子41〜47を保持する摺動子保持体2
3に第4の突出部22iを回転自在に軸支する円形孔2
3aを設けて、コード板22と摺動子保持体23とが精
度よく位置決めされる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリエンコー
ダに係わり、特に、コード板の回転位置情報をグレイコ
ードなどのコードで得るアブソリュートタイプのロータ
リエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリエンコーダには、絶対位置を得
るアブソリュートタイプのものと相対的な回転角度等を
得るインクリメンタルタイプとに大別される。そして、
前者のアブソリュートタイプのロータリエンコーダに
は、例えば4ビットであれば、コードが0000、00
01、0010・・・というように変化するバイナリー
コードの他に、グレイコードを出力するものがある。こ
のグレイコードは隣あうコードにおいて変化するビット
の数が必ず1つとなるように定められている。
【0003】アブソリュートタイプのロータリエンコー
ダの一例として、コード板とこのコード板上を摺動・回
転する摺動子とを備えた接触式のエンコーダがある。こ
のエンコーダのコード板には、ビット数と同数のコード
パターンとコモンパターンとが印刷などにより同心円状
に形成されている。
【0004】図7はこの種のエンコーダを分かりやすく
説明するためにコード板を直線的に引き伸ばして示した
4ビットのエンコーダの説明図、図8は図7に示すエン
コーダの出力信号を得るための回路図である。
【0005】図7において、1は絶縁材料からなるコー
ド板、2,3,4,5はそれぞれ1ビット目(最下位ビ
ット),2ビット目,3ビット目,4ビット目(最上位
ビット)のコードパターン、6はコモンパターンであ
り、コードパターン2は交互に配置された導電部2aと
絶縁部2bとからなり、コードパターン3,4,5に
も、それぞれ導電部3a,4a,5aと絶縁部3b,4
b,5bとが備えられており、コモンパターン6は導電
部のみから成っている。これらコードパターン2ないし
5の導電部2a,3a,4a,5aおよびコモンパター
ン6は例えば、銀やカーボン等からなる導電性インクを
コード板1上に印刷して形成されており、このようにコ
ード板1に導電部を印刷することにより、各コードパタ
ーン2〜5およびコモンパターン6を形成している。す
なわち、絶縁部2b,3b,4b,5bについてはコー
ド板1の表面を利用している。なお、各導電部2a,3
a,4a,5aおよびコモンパターン6は互いに電気的
に導通している。
【0006】7ないし10は互いに電気的に独立して形
成されており、それぞれコードパターン2,3,4,5
上を相対的に摺動移動する導電性材料からなる摺動子、
11はコモンパターン6上を相対的に摺動移動する導電
性材料からなる摺動子であって、これら摺動子は、図示
しないエンコーダのハウジング外部に信号を取り出すた
めの端子(図示なし)とそれぞれ導通している。
【0007】なお、実際のコード板1は回転可能な円形
をしており、前記コードパターン2〜5およびコモンパ
ターン6はこのコード板1に同心円状に形成されてい
る。そして、各摺動子7〜11は前記ハウジングに固定
されており、固定された摺動子7〜11に対してコード
板1が回転するように構成されている。
【0008】図7の上部に付与した0から15までの数
字は、説明上付けたものであり、各摺動子7〜11がコ
ード板1上のその位置で接しているときに摺動子7〜1
0より得られる信号のグレイコードを10進数で表した
ものである。すなわち、摺動子がコードパターンの導電
部と接している状態を1、絶縁部と接している状態を0
で表すと、各摺動子7〜11が、図7の左端に相当する
コード板1の部分(矢印Aで示す部分)に位置している
と、0000というパターンが得られ、このパターンを
グレイコードとして10進数で表すと0となる。同様
に、0010というパターンはグレイコードの10進数
表示で3となり、このとき摺動子7〜11は矢印Bで示
す所に位置している。このように、コード板1上の摺動
子7〜11の位置とコード(パターン)とは1対1で対
応しており、得られるコード(パターン)によりコード
板1あるいはこのコード板1に取り付けられた図示しな
い回転軸の回転角度を絶対値で検出することができる。
【0009】次に、コードを検出する方法について説明
する。
【0010】図7に示す各コードパターンおよび各摺動
子は、摺動子がコードパターンの導電部と接していると
きにオン、絶縁部と接しているときにオフとなるスイッ
チとしてとらえることができるため、図8では、これら
をスイッチのシンボルで表すとともに、図7に示したも
のと同一符号を付した。
【0011】図8に示すように、コードパターン2〜5
の各導電部2a,3a,4a,5aはコモンパターン6
および摺動子11と電気的に導通しており、これらは接
地されている。1ビット目のコードパターン2上を相対
的に移動する摺動子7はプルアップ抵抗12を介して例
えば5Vの電源Vccに接続されている。同様に、摺動
子8,9,10はそれぞれプルアップ抵抗13,14,
15を介して電源Vccに接続されている。そして、各
摺動子7〜10と各プルアップ抵抗12〜15との各接
続点a点,b点,c点,d点はマイクロプロセッサ(M
PU)16の入力ポート16a,16b,16c,16
dに接続されている。
【0012】このように構成された検出回路において、
a点の電圧は、摺動子7が導電部2aに接している領域
では0V、絶縁部2bと接する領域では5Vとなり、前
述した状態0,1を電圧レベルのH(ハイ),L(ロ
ウ)として得ることができる。同様に、b点,c点,d
点の電圧も摺動子8〜10のコードパターン3〜5上の
位置に応じて、H(5V)またはL(0V)となる。そ
して、これらa点からd点の電圧がマイクロプロセッサ
16の入力ポート16a〜16dに供給され、マイクロ
プロセッサ16が電圧レベルのパターンによりコードを
検出し、コード板1等の絶対位置(角度)を求めてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のロータリエンコーダにおいては、ビットの数だけコ
ードパターンが必要となるほか、これらコードパターン
と導通し、摺動子11を介して外部に導かれるコモンパ
ターンも必要となる。したがって、エンコーダの分解能
が高くなり、ビット数が増えると、その分コードパター
ンも増え、ロータリエンコーダの外形が大きくなるとい
う問題があった。
【0014】また、エンコーダの分解能が高くなると、
1コードあたりの角度が小さくなる、換言すれば、最も
頻繁にビット信号が変化するビットに対応するコードパ
ターンの導電部と絶縁部のピッチ角度が小さくなり、こ
のコードパターンの形成精度が要求され、エンコーダの
コストが高くなるという課題もあった。
【0015】本発明の目的は、前述した従来技術の実情
に鑑み、ビット数が増えても、小型化が可能で、しかも
低コストで高分解能が得やすいアブソリュートタイプの
ロータリエンコーダを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的を
達成するために、第1の解決手段として、複数の摺動子
と、これら摺動子に摺接し、交互に配置される導電部と
絶縁部とからなる複数のコードパターンが同心円状に形
成された回転可能なコード板とを備え、前記コード板の
回転により位相差をともなってビット信号が変化する少
なくとも2つのビットを含む複数ビットからなるグレイ
コードを得るアブソリュートタイプのロータリエンコー
ダにおいて、前記上位の2つのビットに対応する前記コ
ードパターンを共通とし、この共通のコードパターンに
少なくとも2本の前記摺動子を前記コード板の回転方向
にずらして摺接させ、また該共通のコードハ゜ターン上を相
対的に摺動する前記2本の摺動子の配置角度は、この2
本の前記摺動子が摺動する前記導電部と前記絶縁部のう
ち、何れの前記摺動子に対しても連続して摺動する方の
前記導電部あるいは前記絶縁部の形成角度の半分とし
た。
【0017】また、第2の解決手段として、前記コード
板に形成された前記複数のコードパターンの最外周のコ
ードパターンを前記コード板の回転によって最も頻繁に
ビット信号が変化するビットに対応するものとした。
【0018】さらに、第3の解決手段として、前記少な
くとも2本の摺動子を同一の摺動子保持体に保持させ、
この摺動子保持体と前記コード板とのいずれか一方に突
起を設け、いずれか他方にこの突起を回転自在に軸支す
る孔または凹部を設ける構成とした。
【0019】
【作用】前記第1の解決手段においては、上位の2つの
ビットに対応する前記コードパターンを共通とし、この
共通のコードパターンに少なくとも2本の前記摺動子を
前記コード板の回転方向にずらして摺接させ、また該共
通のコードハ゜ターン上を相対的に摺動する前記2本の摺動
子の配置角度は、この2つの摺動子に摺動する前記導電
部と前記絶縁部のうち、いずれの摺動子に対しても連続
して摺動する方の前記導電部あるいは前記絶縁部の形成
角度の半分としているので、グレーコードにおいて、上
位の2つのビットに対応する摺動子が共通のコードパタ
ーン上を相対的に摺動することになり、1つのコードパ
ターンでグレーコードの上位2ビット分の信号を得るこ
とができ、少なくとも1ビット分のコードパターンを減
らすことができるため、その分エンコーダの小型化が可
能となる。
【0020】また、コード板に設けられた最外周のコー
ドパターンをコード板の回転によって最も頻繁にビット
信号が変化するビットに対応するものとした第2の解決
手段では、コード板の回転中心から最も頻繁に信号が変
化する最下位ビットなどのビットのコードパターンまで
の距離、すなわち、最も多くの導電部と絶縁部とを備え
たコードパターンの半径が大きくなり、この半径に比例
して同一角度に相当するコードパターン上の導電部や絶
縁部の周方向における長さも長くなる。そのため、コー
ドパターンの形成ずれや形成のばらつき等により、摺動
子が相対的に摺動する導電部あるいは絶縁部の長さに多
少ばらつきが発生しても、そのばらつきをコード板の回
転角度に換算した場合の影響は、内周に最も頻繁に信号
が変化するビットのコードパターンを設けた場合に比べ
て小さなものとなる。したがって、エンコーダの分解能
が高くなって1コードあたりの角度が小さくなっても、
最も頻繁に信号が変化するビットのコードパターンの形
成精度は、このコードパターンを内周に形成する場合に
比べて要求されず、また、最外周のコードパターン上の
導電部や絶縁部の周方向長さもコードパターンの半径に
比例してある程度得られることから、このコードパター
ンの形成は容易となり、よって、エンコーダのコストを
抑えることができる。
【0021】さらに、共通のコードパターン上を相対的
に摺動する少なくとも2本の摺動子が保持される摺動子
保持体とコード板とのいずれか一方に突起、いずれか他
方にこの突起を回転自在に軸支する孔または凹部を設け
た第3の解決手段では、突起と孔または凹部とが軸と軸
受けとして機能し、摺動子保持体とコード板とが精度よ
く位置決めできる。したがって、共通のコードパターン
とこのコードパターン上を相対的に摺動する少なくとも
2本の摺動子との位置精度もよく、よって、コード板を
回転させたときに位相差をともなってビット信号が変化
する少なくとも2つのビットのビット信号の位相差をよ
り正確なものとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図に基
づいて説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例に係わる5ビット
のロータリエンコーダの断面図、図2は図1に示すロー
タリエンコーダに備えられるコード板の正面図、図3は
図1に示すロータリエンコーダの摺動子保持体の正面
図、図4は図3に示す摺動子保持体の右側面図、図5は
コード板上に各摺動子の摺動軌跡を示した説明図、図6
は回転軸の回転位置と出力コードとを一覧に表した説明
図である。
【0024】図1において、20はポリカーボネート等
の絶縁樹脂からなる回転軸、21はこの回転軸20が挿
通される亜鉛ダイキャスト製の軸受け、22は片面に後
述するコードパターンが形成され、前記回転軸20にス
プライン結合されるコード板、23はこのコード板22
に摺接する摺動子が備えられた摺動子保持体、24は内
部にスイッチ体25が収納されたPBT(ポリブチレン
テレフタレート)等の絶縁樹脂からなる背面ケースであ
って、これらの部材によりロータリエンコーダが概略構
成されており、また、これら各部材は図示しない金属製
の取付板により軸受け21と背面ケース24とが挟持さ
れて一体化されている。
【0025】回転軸20は、円柱状の一部を切り落とし
た平坦部20aを有する断面D字状の先端部20bと、
平坦部を有しない断面円形をした円柱状の中央部20c
と、この中央部20cより若干径の大きいストッパ部2
0dと、このストッパ部20dと段差20eをもって形
成された断面小判状の係合部20fと、この係合部20
fと連なる断面ほぼ円形をしたスイッチ押圧部20gと
からなり、ロータリエンコーダの外部から内部に向けて
この順に一体に形成されている。
【0026】軸受け21は、略直方体をした基部21a
の一面(壁21b)より円筒部21cが突出した概略形
状をしており、この円筒部21cの外周には、ロータリ
エンコーダを図示しない筐体に取り付けるためのねじ切
り21dが形成されており、前記円筒部21cの先端
は、内径が他の部分よりやや小さな小径部21eとなっ
ている。そして、この小径部21eに基部21a側より
挿入された前記回転軸20のストッパ部20dが当接
し、回転軸20が図1の右方向に抜けないようになって
いる。また、基部21aの内部は、円筒部21cが形成
されていない側を開放し、円筒部21cの内部と通じる
空所となっており、この空所はコード板22を収納する
収納部21fを形成している。なお、この軸受け21が
亜鉛ダイキャストで形成されているのは、前述したよう
に、筐体に図示しないねじで締め付けられるため、ある
程度の強度をもたせる必要があることによる。
【0027】コード板22は、図1,図2に示すよう
に、平面円形をした板部22aと、この板部22aの中
央部より板部22aの両面に突出し、内部に前記回転軸
20のスイッチ押圧部20gを挿通可能な貫通孔22b
が形成された突出部22cにより概略構成されている。
板部22aの裏面(コードパターンが形成されていない
面)に突出する突出部22cは、外径が前記軸受け21
の円筒部21cの内径よりも大きな第1の突出部22d
と、この第1の突出部22dと段部22eをもって形成
され、円筒部21cの内径よりもわずかに小さな外径の
第2の突出部22fとからなっている。板部22aの表
面(コードパターンが形成されている面)に突出する突
出部22cは、前記第2の突出部22fの外径よりも小
さな外径の第3の突出部22gと、この第3の突出部2
2gと段部22hをもって形成され、第3の突出部22
gの外径よりさらに小さな外径の第4の突出部22iと
からなっている。そして、これら第1から第4の突出部
22d,22f,22g,22iの外形形状はそれぞれ
径の異なる円柱状をなしており、図1における右側より
第2の突出部22f、第1の突出部22d、板部22
a、第3の突出部22g、第4の突出部22iの順に一
体に形成されており、これらの内部には、前述した貫通
孔22bが形成されている。第4の突出部22iに形成
された貫通孔22bは、前記回転軸20のスイッチ押圧
部20gの外径よりもわずかに大きな内径の断面円形を
しており、第3の突出部22gと板部22aに形成され
た貫通孔22bも断面円形をした孔22jであるが、そ
の内径は第4の突出部22iに形成された貫通孔22b
の内径よりも幾分大きくなっている。第2の突出部22
fに形成された貫通孔22bは、前記係合部20fより
わずかに大きな断面小判状をした被係合部22kをなし
ており、回転軸20の係合部20fと係合して、回転軸
20とともに回転可能となっている。第1の突出部22
dに位置する貫通孔22bには、前記孔22jと被係合
部22kをつなぐべく、図1に示すようなテーパ面22
lが形成されている。また、板部22aの裏面には、環
状突起22mが第1の突出部22dと同じ高さで設けら
れている。
【0028】このコード板22は、所望のコードが得ら
れるように金型により抜き加工を行った一枚の銀メッキ
をしたりん青銅の板にPBT樹脂によりインサート成形
を行って前述したような形状に形成されたものであり、
コードパターンが形成されているコード面22nは、図
2に示すように、りん青銅からなり導通する導電部22
pとPBT樹脂による絶縁部22qとからなっており、
これら導電部22pと絶縁部22qとは、ほぼフラット
に形成されている。また、このコード面22nの周囲に
は、後述するクリック突起が係脱してクリック感触を出
すための波状のクリック凹凸部22rが全周にわたって
円環状に設けられている。なお、前記りん青銅板すなわ
ち導電部22pの外周部と内周部は、板部22aとクリ
ック凹凸部22rおよび板部22aと第3の突出部22
gとにそれぞれ挟持され、導電部22pがコード面22
nより浮かないようになっている。
【0029】コード板22のコード面22nに形成され
るコードパターンは、図2に示すように、外周側から1
ビット目(最下位ビット)の第1のコードパターン3
1、3ビット目の第3のコードパターン33、上位2ビ
ットすなわち4ビット目と5ビット目に共通の第4のコ
ードパターン34、2ビット目の第2のコードパターン
32の4つのコードパターンからなり、第2のコードパ
ターン32のさらに内周には、コモンパターン35が形
成されている。そして、これらのコードパターン31〜
34およびコモンパターン35は同心円状に形成されて
いる。第1のコードパターン31は交互に配置された導
電部31aと絶縁部31bとからなり、同様に、第2,
第3,第4のコードパターン32,33,34にも導電
部32a,33a,34aと絶縁部32b,33b,3
4bとが備えられており、コモンパターン35は導電部
のみからなっている。これらの導電部31a,32a,
33a,34aおよびコモンパターン35は前述したよ
うに互いにつながり、電気的に導通する一枚のりん青銅
板からなり、前記導電部22pを構成している。また、
絶縁部31b,32b,33b,34bによりPBT樹
脂製の前記絶縁部22qが構成されている。
【0030】摺動子保持体23は、図3および図4に示
すように、その外形が軸受け21の基部21aと同様の
略矩形状をした板状部材である。この摺動子保持体23
の中央部には、内径がコード板22の第4の突出部22
iの外径よりわずかに大きくかつ、第3の突出部22g
の外径よりも小さな円形孔23aが形成されており、こ
の円形孔23aの両脇には、略矩形状をした貫通する矩
形孔23b,23cが設けられ、さらに、後述する端子
が導出される辺と反対側の辺には、切り欠き23dが形
成されている。また、エンコーダを組み立てたとき、軸
受け21と当接する摺動子保持体23の面23eより幾
分凹んだ円形状の凹部23fが摺動子保持体23に形成
されており、この凹部23fは円形孔23aと同じ中心
を有し、コード板22の板部22aより若干大きな径を
なして、板部22aとの接触を防止している。
【0031】この摺動子保持体23には、コードパター
ン31,32,33とそれぞれ摺接する第1の摺動子4
1,第2の摺動子42,第3の摺動子43と、第4のコ
ードパターン34と摺接する第4の摺動子44,第5の
摺動子45と、コモンパターン35と摺接する第6の摺
動子46,第7の摺動子47とが保持されている。そし
て、第1から第5の摺動子41〜45は、摺動子保持体
23の内部で互いに電気的に独立した端子51〜55に
それぞれ接続されており、第6の摺動子46と第7の摺
動子47は、摺動子保持体23内部でつながって端子5
6に接続されている。また、クリックばね23gも摺動
子保持体23に保持されており、このクリックばね23
gの中央部には、コード板22のクリック凹凸部22r
と係脱するクリック突起23hが形成されている。な
お、第1の摺動子41,第4の摺動子44および第6の
摺動子46は矩形孔23b内に、第2の摺動子42,第
3の摺動子43および第7の摺動子47は矩形孔23c
内に設けられており、第5の摺動子45とクリックばね
23gは切り欠き23d内に位置している。このよう
に、円形孔23aを中心として対称な位置にある矩形孔
23bと矩形孔23c内に摺動子を振り分けたのは、摺
動子を片側だけに設けた場合の種々の不具合、すなわ
ち、摺動子間隔が狭くなり、隣接する摺動子同士が接触
するおそれや各摺動子の幅が狭くなって摺動子の強度が
弱くなり、コード板に対して適切な接点圧が得られない
等の問題が生じ、これらの問題が生じないようにする
と、エンコーダの外形が大ききなってしまう等の不具合
を解消するためである。また、摺動子41,42,4
3,46,47のコード板22との接触点は、組み立て
られた状態において、円形孔23aの中心を通る一直線
上に並ぶが、第4の摺動子44は他の摺動子より長く形
成して、同じ第4のコードパターン34上を摺動する第
5の摺動子45との位相差に対応した角度ずれを確保し
ている。本実施例において、この位相差はコード板22
の回転角度にして80度(基準値)となるように設定さ
れているが、この点についてはより詳しく後で説明す
る。なお、23iは、軸受け21に設けられた図示しな
い穴に挿入され、軸受け21と摺動子保持体23との位
置決めを行うための突起であり、23jは、背面ケース
24に設けられた図示しない穴に挿入される位置決めお
よび仮止め用の突起である。
【0032】摺動子保持体23は、コード板22と同
様、金型により所望の形状に抜き加工されたフープ状の
一枚の銀メッキが施されたりん青銅板にPBT樹脂をイ
ンサート成形して前述したような形状に形成されてお
り、この時点においては、各摺動子41〜47、各端子
51〜56およびクリックばね23gは互いに接続され
ている。そして、このインサート成形の後、曲げ加工の
妨げとなる部分23k等も含めた切断加工が行われ、そ
の後、金型による曲げ加工、すなわち、端子51〜56
をL字状に曲げる加工、クリックばね23gにクリック
突起23hを設ける加工および摺動子を図4に示すよう
に折り曲げるとともにコード面22nと接する突起(接
点43a等)を設けるプレス加工等が行われ、最後に、
個々の摺動子保持体23をフープより切り放す切断加工
が行われる。このように摺動子保持体23は製造される
ため、各摺動子41〜47の摺動子保持体23(円形孔
23a)に対する位置精度は高く、対応するコードパタ
ーンに問題となるようなトラックずれを起こして摺動す
るようなことはなく、また、同一の第4のコードパター
ン34上を摺動する第4の摺動子44と第5の摺動子4
5との位相差(ずれ角度)を確実に得ることができる。
なお、実際に摺動移動(回転移動)する部材は、摺動子
ではなく、コード板22である。
【0033】背面ケース24は、軸受け21の基部21
aとほぼ同様の外形寸法を有する略直方体形状をしてお
り、その中央部には、前述したようにスイッチ体25が
収納されている。このスイッチ体25は、銀メッキをし
たりん青銅からなる固定接点25a、可動接点25bお
よびドーム状のゴム材からなる押圧体25cにより構成
されており、この押圧体25cは、背面ケース24の一
面より露出して保持されている。そして、固定接点25
aは端子25dにより外部に導出されており、同様に、
可動接点25bも図示しない端子により外部に導出され
ている。
【0034】次に、前述した各部材が組み立てられた状
態における各部材の位置関係と動作について説明する。
【0035】図1に示すように、背面ケース24、摺動
子保持体23、軸受け21は、突起23i、23jによ
り位置決めされて、この順に重ね合わされており、これ
らは前述したように、図示しない金属製の取付板により
一体化されている。コード板22は、軸受け21に形成
された収納部21fに収納されており、第2の突出部2
2fが軸受け21の円筒部21cの内部に、第4の突出
部22iが摺動子保持体23の円形孔23aにそれぞれ
挿通されいる。そして、円筒部21cと円形孔23aが
それぞれ第2の突出部22fと第4の突出部22iに対
する軸受けとして機能し、コード板22が回転可能に軸
支されている。また、コード板22の軸方向の移動は、
軸受け21の壁21bと摺動子保持体23との間に位置
する第1の突出部22dと第3の突出部22gとにより
規制されている。
【0036】組み立てられた状態において、摺動子保持
体23に保持された第1ないし第3の摺動子41,4
2,43は、それぞれコードパターン31,32,33
と接触し、第4と第5の摺動子44,45は、前述した
ように角度をずらして第4のコードパターン34と接触
し、第6と第7の摺動子46,47は、いずれもコモン
パターン35と接触している。その際、組み込み前に、
図4の矢印イで示す位置にある第3の摺動子43は、矢
印ロの位置にそのばね性により弾性変形して、第3のコ
ードパターン33と弾接しており、同様に、他の摺動子
も対応するコードパターンおよびコモンパターンと弾接
している。そして、コード板22が回転すると、各摺動
子と各コードパターンおよびコモンパターンとが摺動
し、第1ないし第5の摺動子41〜45とそれぞれ導通
する端子51〜55より5ビットのコード信号を得るこ
とができる。また、ばね性を有するクリック突起23h
は、クリック凹凸部22rと係脱し、クリック凹凸部2
2rの凹部にクリック突起23hが位置する所でコード
板22の回転が止まりやすくなっている。なお、クリッ
ク凹凸部22rの凹部は、5ビットからなるコードが変
化する角度と同じ10度毎に設けられており、コード信
号が安定して得られるように、コードが変化する角度と
クリック凹凸部22rの凹部とは5度ずれている。ま
た、環状突起22mは、コード板22の板部22aの強
度を高めるために設けられているものであり、軸受け2
1の壁21bと当接している。なお、コモンパターン3
5と接触する摺動子を第6と第7の摺動子46,47の
2本としているのは、コモンパターン35と摺動子との
接触信頼性を向上させるためである。
【0037】回転軸20の先端部20bおよび中央部2
0cは、軸受け21の小径部21eより軸受け21の外
部に露出しており、ストッパ部20dが小径部21eに
当接して、回転軸20が軸受け21から抜けないように
なっている。また、回転軸20の係合部20fとコード
板22の被係合部22kとは、前述したように、いずれ
も断面小判状をして回転軸20の回転方向において係合
しており、回転軸20の回転によりコード板22も回転
するように構成されている。さらに、回転軸20のスイ
ッチ押圧部20gは、コード板22の貫通孔22bに挿
通されて、スイッチ体25の押圧体25cと対向してお
り、回転軸20の軸方向の移動により押圧体25cを押
圧可能となっている。すなわち、回転軸20を図1の右
側より左方向に押し込むと、スイッチ押圧部20gがド
ーム状の押圧体25cの弾性力に抗して押圧体25cを
押圧し、さらに押圧体25cが可動接点25bをそのば
ね力に抗して固定接点25a側に押し込み、可動接点2
5bと固定接点25aとの導通がなされる。そして、回
転軸20の押圧力を解除すると、押圧体25cの弾性力
(復帰力)により、回転軸20が図1に示す位置まで押
し戻される。なお、回転軸20を図1の左方向にある程
度押し込むと、第2の突出部22fとストッパ部20d
とが当接して回転軸20の移動が停止するようになって
おり、これにより、スイッチ押圧部20gが必要以上に
押圧体25cを押し、スイッチ体25を破壊するのを防
止している。
【0038】次に、この一実施例のエンコーダより得ら
れるコードについて主に図5および図6に基づいて説明
する。
【0039】前述したように、回転軸20を回転させる
と、この回転軸20に連動してコード板22も回転し、
固定されている摺動子41〜47に対して、コード面2
2nが摺動移動するが、本実施例においては、回転軸2
0の全回転角度は、310度に規制されており、それ以
上回転しないように、図示しないストッパ機構が設けら
れている。そして、端子51〜55より得られるコード
は10度を1ステップとして、10度毎に変化し、全部
で32個のコード、換言すれば、10度毎に32個の絶
対位置角度(回転軸20の回転位置)を検出することが
できる。
【0040】図6において、ポジションとは、回転軸2
0を図1の右側より見て反時計方向に回しきった末端か
ら時計方向に回転させた位置を示している。すなわち、
ポジション0は回転軸20を反時計方向に回しきった末
端の位置、ポジション1はこの末端から時計方向に回転
軸20が10度(1ステップ)回転した位置、ポジショ
ン2は末端から同方向に回転軸20が20度(2ステッ
プ)回転した位置を表し、以下同様で、ポジション31
は反時計方向の末端から回転軸20を310度(31ス
テップ)回転した位置となる時計方向における末端の位
置を表している。これらの各ポジションにおいて、クリ
ック突起23hはクリック凹凸部22rの凹部と係合し
ている。また、図6の出力コードとは、各ポジションに
おいて端子51〜55より得られる5ビットからなるコ
ードであり、各ビットとも符号0は対応する摺動子が絶
縁部と接触しているオフ状態を表し、符号1は対応する
摺動子が導電部と接触しているオン状態を表している。
例えば、ポジション0では、11000という出力コー
ドが得られ、5ビット目(ビット5)に対応する第5の
摺動子45と4ビット目(ビット4)に対応する第4の
摺動子44がいずれも導電部34aと接触し、下位3ビ
ットに対応する第3ないし第1の摺動子43,42,4
1はそれぞれ絶縁部33b,32b,31bと接触して
いる。なお、図6における10進表示の欄は、出力コー
ドをグレイコードとして見た場合の各コードの10進数
表示であり、本実施例のコード体系は同図から明らかな
ように、5ビットのグレイコードを2等分し、前半の1
6個のコードと後半の16個のコードとを入れ換えたよ
うな変則的なグレイコード体系をしている。
【0041】図5において、61は第1の摺動子41の
第1のコードパターン31上における摺動軌跡(範囲)
を示す想像線であり、回転軸20を図1の右側より見て
反時計方向の末端から時計方向に回転させると、第1の
摺動子41は、C点からD点まで第1のコードパターン
31上を相対的に摺動する。すなわち、回転軸20の反
時計方向における末端の位置(ポジション0)であるC
点では、第1の摺動子41は絶縁部31bと接触してお
り、この末端からクリック突起23hが次のクリック凹
凸部22rの凹部と係合する位置まで10度(1ステッ
プ)回転軸20を時計方向に回転させた位置(ポジショ
ン1)においては、第1の摺動子41は導電部31aと
接触し、端子51と端子56とが電気的に導通する。こ
の位置よりさらに、1ステップ(10度)回転軸20を
同方向に回転させた位置(ポジション2)においても、
第1の摺動子41は導電部31a上にあり、さらに、1
ステップ回転させた位置(ポジション3)で、第1の摺
動子41は再び、絶縁部31bと接触し、端子51と端
子56との導通が断たれる。そして、回転軸20を時計
方向に回しきったD点(ポジション31)においても、
第1の摺動子41は絶縁部31bと接触している。以上
のように、回転軸20の回転とともに1ビット目(最下
位ビット)の信号を得る第1の摺動子41の接触対象は
変化し、図6に示すように、第1の摺動子41の各位置
における第1のコードパターン31上の接触対象は、2
ステップ(20度)毎に、導電部31aと絶縁部31b
とを繰り返す。
【0042】62は第2の摺動子42の第2のコードパ
ターン32上における摺動軌跡を示す想像線であり、回
転軸20を同様に、時計方向に回転させると、第2の摺
動子42は、E点からF点まで第2のコードパターン3
2上を相対的に摺動し、両末端であるE点,F点では、
絶縁部32bと接触している。この2ビット目の信号を
得る第2の摺動子42は、図6に示すように、E点から
2ステップ(20度)回転軸20を回転させた位置(ポ
ジション2)で、導電部32aと接触し、端子52と端
子56とが電気的に導通し、ここから4ステップ(40
度)毎に、導電部32aと絶縁部32bとの接触を繰り
返す。
【0043】同様に、第3の摺動子43は、第3のコー
ドパターン33上を想像線として示した摺動軌跡63の
ように、G点からH点まで相対的に摺動移動し、回転軸
20の回転の両末端であるG点,H点では、絶縁部33
bと接触して、端子53と端子56との電気的導通は断
たれている。そして、3ビット目の信号を得るこの第3
の摺動子43は、図6に示すように、G点から4ステッ
プ(40度)回転軸20を回転させた位置(ポジション
4)で、導電部33aと接触し、端子53と端子56と
が導通し、ここから8ステップ(80度)毎に、導電部
33aと絶縁部33bとの接触を繰り返す。
【0044】64は第4の摺動子44および第5の摺動
子45の第4のコードパターン34上における摺動軌跡
を示す想像線であり、回転軸20を同様に、時計方向に
回転させると、第4の摺動子44は、図5における時計
回りにI点からJ点まで第4のコードパターン34上を
相対的に摺動し、第5の摺動子45は、K点からL点ま
で同じく第4のコードパターン34上を相対的に摺動す
る。4ビット目の第4の摺動子44に対する回転軸20
の回転の両末端であるI点およびJ点では、第4の摺動
子44は、導電部34aと接触し、端子54と端子56
とが電気的に導通している。そして、図6に示すよう
に、第4の摺動子44は、I点から8ステップ(80
度)回転軸20を回転させた位置(ポジション8)で、
絶縁部34bと接触し、端子54と端子56との導通が
断たれ、ここから絶縁部34bと接触するオフ状態が1
5ステップ続き、16ステップ(160度)回転軸20
を回転させた位置(ポジション24)で、再度導電部3
4aと接触するようになり、このオン状態がJ点まで続
く。また、5ビット目(最上位ビット)の第5の摺動子
45に対する回転軸20の反時計方向における末端の位
置であるK点において、第5の摺動子45は導電部34
aと接触し、端子55と端子56とが電気的に導通して
おり、このオン状態が、図6に示すように15ステップ
続く。そして、K点から回転軸20を時計方向に16ス
テップ(160度)回転させた位置(ポジション16)
で、第5の摺動子45は絶縁部34bと接触し、端子5
5と端子56との導通が断たれ、このオフ状態が回転軸
20の時計方向における末端のL点まで続く。
【0045】なお、以上の説明では、K点から時計方向
に160度回転した点で、第5の摺動子45の接触対象
が導電部34aから絶縁部34bに変化するように記載
したが、正確には、155度(基準値)の位置で接触対
象が変化するように第4のコードパターン34は形成さ
れている。しかし、この155度の位置では、クリック
突起23hがクリック凹凸部22rの凸部に乗り上げて
おり、通常の回転軸20の回転操作では、この凸部でク
リック突起23hすなわちコード板22の回転が止まる
ことはなく、凸部よりさらに5度回転した凹部でクリッ
ク突起23hが係合し、コード板22が安定して停止す
る。このように第5の摺動子45の接触対象がクリック
凹凸部22rの凸部で変化するようコード板22を形成
しているのは、155度の位置は、第4のコードパター
ン34が導電部34aから絶縁部34bに変化する位置
であるため、仮に、この付近で第5の摺動子45が停止
すると接触対象が導電部34aになったり絶縁部34b
になったりし、第5の摺動子45と導通する端子55よ
り得られる5ビット目の信号が不安定になるのを防止す
るためである。
【0046】同様に、第4の摺動子44が第4のコード
パターン34上を相対的に摺動し、接触対象が導電部3
4aから絶縁部34bに変化する点は、I点から時計方
向に設計上の基準値で75度回転した点であり、再び導
電部34aが接触対象となるのは、I点から時計方向に
235度(基準値)回転した位置であり、絶縁部34b
が形成されている実際の角度は、両角度の差すなわち1
60度(基準値)となっている。そして、前述したI点
から75度と235度の接触対象が変化するそれぞれの
点においても、クリック凹凸部22rの凸部にクリック
突起23hが位置しているため、これらの点では、コー
ド板22の回転が停止しにくいようになっている。
【0047】また、第1のコードパターン31ないし第
3のコードパターン33においても同様に、各摺動子4
1〜43の接触対象が導電部から絶縁部あるいは絶縁部
から導電部に変化する角度とクリック凹凸部22rの凸
部とは一致しており、クリック凹凸部22rの凹部とは
5度ずれている。したがって、端子51〜55より得ら
れるコード信号が変化する位置においては、必ずクリッ
ク凹凸部22rの凸部にクリック突起23hが乗り上げ
た状態となるため、この位置では、コード板22の回転
は停止しにくく、この位置より5度ずれたクリック凹凸
部22rの凹部にクリック突起23hが係合した位置
で、コード板22が停止するようになり、ふらつかない
コード信号を安定して得ることができる。なお、摺動子
の接触対象が変化する位置とクリック凹凸部22rの凹
部の位置とのずれ角度を5度としているのは、本実施例
において、クリック凹凸部22rの凸部(凹部)を10
度毎に繰り返すようにコード板22に設け、回転軸20
の1ステップに相当する角度を10度に設定しているこ
とによる。すなわち、このずれ角度を1ステップ角度の
半分とすれば、摺動子の接触対象が変化する位置とクリ
ック凹凸部22rの凹部とを最も離すことができ、よっ
て、クリック突起23hがクリック凹凸部22rに係合
して停止する位置で、各摺動子が対応する各コードパタ
ーンの導電部と絶縁部との境界部分に接触することな
く、余裕をもって安定したコード信号を得ることができ
るようにするためであるが、必ずしも5度である必要は
なく、2度〜8度程度であってもよい。
【0048】以上説明したように、1ビット目から5ビ
ット目の各ビットの信号は、それぞれ端子51〜55よ
り得ることができる。すなわち、摺動子41〜45が相
対的に摺動する第1ないし第4のコードパターン31〜
34の導電部31a,32a,33a,34aは、前述
したように、コモンパターン35と一体のりん青銅板か
らなり、互いに導通している。そして、このコモンパタ
ーン35上を端子56と一体に形成されたりん青銅から
なる第6と第7の摺動子46,47が常に接触して摺動
するようになっているため、各コードパターンの導電部
31a〜34aと端子56とも、常に電気的に導通す
る。したがって、第1の摺動子41が第1のコードパタ
ーン31上を相対的に摺動して、導電部31aに接触す
ると、第1の摺動子41と一体の端子51と端子56と
が電気的に導通し、絶縁部31bに接触すると、端子5
1と端子56との導通が断たれる。言い換えれば、端子
51と端子56との間に設けられたスイッチ手段が、回
転軸20の回転角度に応じてオン/オフする。2ビット
目から5ビット目も同様に、端子52〜端子55と各ビ
ットに共通な端子56との間のスイッチ手段がオン/オ
フし、端子51〜55より5ビットの信号を得ることが
できる。
【0049】この5ビットからなるコード信号(出力コ
ード)の検出方法は、従来例で説明したものと同様であ
るため、詳細な説明は省略するが、概略、次のようであ
る。各ビットに共通な端子56は接地されており、端子
51ないし端子55は、例えば10kΩ程度のプルアッ
プ抵抗をそれぞれ介して、例えば5Vの電源電圧Vcc
に接続され、各端子51〜55と各プルアップ抵抗との
接続点は、それぞれ、マイクロプロセッサ(MPU)の
5つの入力ポートに接続されている。そして、スイッチ
手段のオン/オフの状態に対応する各端子51〜55と
各プルアップ抵抗との接続点の電圧レベルのL(0V)
/H(5V)がマイクロプロセッサに供給され、マイク
ロプロセッサがこの電圧レベルのパターンにより回転軸
20の回転位置(図6におけるポジション)を検出して
いる。
【0050】なお、本実施例のエンコーダには、前述し
たようにスイッチ体25が備えられており、このスイッ
チ体25の信号もマイクロプロセッサに入力されてお
り、回転軸20の回転角度とスイッチ体25のオン/オ
フにより各種の制御をマイクロプロセッサに指示可能で
ある。このエンコーダの使用例として、車載用のエアコ
ン(空調機)の操作つまみにこの一実施例のエンコーダ
を採用した場合について簡単に説明する。最近の車載用
のエアコンには、車内の温度を設定温度に合わせるよう
に制御するオートエアコンと呼ばれるようなものがあ
る。このエアコンには、温度を表示するLCD等のディ
スプレイや所望の温度に設定するための操作つまみ等が
備えられている。そして、通常は、ディスプレイには、
操作つまみで設定した温度が表示されており、操作つま
みを左右に回転させることにより、設定温度が変更でき
る。また、この操作つまみを押圧して、前記スイッチ体
25をオンするとディスプレイに現在の車内の温度が表
示され、操作者は設定温度との差を知ることができる。
なお、温度制御やディスプレイ表示の切り換えは、この
一実施例におけるエンコーダの出力信号が入力される前
記マイクロプロセッサが行っており、入力される信号に
応じて、エアコン本体やディスプレイの駆動回路を制御
しているが、詳細な説明は省略する。
【0051】なお、本実施例のエンコーダが用いられる
前述したエアコンは、操作つまみの中央付近すなわちコ
ード板22を全回転角度の半分程度回転させた位置で、
設定温度が22度程度の適温となるように構成されてい
る。そして、コード板22の中央付近であるポジション
16では、第1ないし第5の摺動子41〜45がそれぞ
れ絶縁部と接触し、00000という出力コードが得ら
れる。このように操作つまみの中央付近で出力コードが
00000となる変則的なグレイコード体系を本実施例
のエンコーダがとっているので、エンコーダの端子56
を接地するための配線や端子51〜55とマイクロプロ
セッサとの間の配線等の断線、あるいはその他の何らか
の理由で、5ビットの信号がマイクロプロセッサの入力
ポートに正確に入力されない事態が発生し、各ビットが
オフ状態となってしまっても、マイクロプロセッサの各
入力ポートの電圧レベルはHとなり、これにより車内の
温度が22度程度の適温となるように制御される。
【0052】次に、この一実施例における4ビット目と
5ビット目の位相差について説明する。図6に示すよう
に、4ビット目の符号は、ポジション0からポジション
7までは1であり、ポジション8で0となり、この状態
がポジション23まで続き、ポジション24からポジシ
ョン31までは再び1となる。他方、5ビット目の符号
は、ポジション0からポジション15までが1であり、
ポジション16からポジション31までは0となってお
り、5ビット目の符号の変化は、4ビット目のものと8
ポジション分(8ステップ分)ずれている。このずれ量
が位相差であり、この位相差は回転軸20の回転角度で
80度に相当する。したがって、第4のコードパターン
34と第4の摺動子44との接触点および第5の摺動子
45との接触点の角度がこの位相差に相当する80度と
なるように両摺動子44,45は摺動子保持体23に保
持されている。換言すれば、4ビット目と5ビット目に
共通な導電部34aと絶縁部34bのうち、いずれのビ
ットに対応する摺動子44,45に対しても連続して摺
動する方の接触対象の部材(本実施例では絶縁部34
b)が形成されている角度(160度)の半分の角度分
ずらして同一の第4のコードパターン34に接触するよ
うに摺動子44,45を配置することにより、所望の位
相差を有する信号を得ることができる。なお、本実施例
においては、導電部34aは5ビット目の第5の摺動子
45に対して連続的に摺動するが、4ビット目の第4の
摺動子44に対しては途中に絶縁部34bが入り、連続
的に摺動せず、他方、絶縁部34bは第4の摺動子4
4,第5の摺動子45とも連続して摺動するため、絶縁
部34bの形成角度160度の半分の角度80度が位相
差に相当しているが、絶縁部34bと導電部34aとの
形成領域を逆に設けても32個のコードを得ることはで
き、この場合には、導電部の形成角度の半分の角度が位
相差になる。すなわち、同一のコードパターン上を相対
的に摺動する2つの摺動子の配置角度は、前述したよう
に、この2つの摺動子に摺動する導電部と絶縁部のう
ち、いずれの摺動子に対しても連続して摺動する方の接
触対象の部材の形成角度の半分として定義できる。そし
て、エンコーダがグレイコードを出力するものの場合に
は、この2つの摺動子は上位2ビットを得るものとな
る。
【0053】以上、詳細に説明したように、本発明の一
実施例にあっては、4ビット目と5ビット目のコードパ
ターン34を共通とし、この共通の第4のコードパター
ン34に接触し相対的に回転する第4の摺動子44と第
5の摺動子45との接触角度をずらすことにより位相差
を有する上位2ビットの信号を得ているので、5ビット
からなるコードを得るのに必要なコードパターンが4本
ですみ、エンコーダの外形を小型化することができる。
【0054】また、最外周の第1のコードパターン31
を最も多くの導電部31aと絶縁部31bとが交互に設
けられ、コード板22の回転に応じて最も頻繁にビット
信号が変化する最下位ビットの信号を得るものとしたの
で、各導電部31aおよび各絶縁部31bの周方向にお
ける長さを長くでき、インサート成形されるりん青銅板
の外形加工のばらつきや第1の摺動子41の寸法のばら
つき、あるいはコード板22と摺動子保持体23との位
置ずれ等を最外周の第1のコードパターン31について
は、ある程度吸収することができる。したがって、りん
青銅板を外形加工する金型の第1のコードパターン31
に対応する部分の精度(金型の加工精度)は、第1のコ
ードパターン31を内周に形成する場合に比べて要求さ
れず、金型の精度が要求される箇所を減らすことができ
るため、金型の製造コストを抑えることができ、よって
エンコーダの低コスト化が可能となる。
【0055】さらに、この一実施例では、摺動子41〜
47を保持する摺動子保持体23の円形孔23aにコー
ドパターン31〜34およびコモンパターン35が形成
されたコード板22の第4の突出部22iを挿通させる
とともに、このコード板22の貫通孔22b(被係合部
22k)に回転軸20を挿通させてスプライン結合する
構成とした。このように、回転軸20とは別部材のコー
ド板22を摺動子保持体23によって回転可能に軸支し
ているので、エンコーダの筐体への取付状態が悪く、回
転軸20に例えばその軸線と垂直方向の不所望な力が働
いて回転軸20が操作されても、摺動子41〜47とコ
ードパターン31〜34およびコモンパターン35とは
精度よく位置決めされ、摺動子が対応するコードパター
ン上をほとんどトラックずれを起こすことなく相対的に
摺動し、よって、コード板22の10度毎の回転により
異なる出力コードを確実に得ることができ、さらに、上
位2ビットのビット信号の位相差をより正確なものとす
ることができるとともに、回転軸20を軸方向に移動さ
せてエンコーダの後部に位置するスイッチ体25を操作
する構成をとることが可能となる。なお、本実施例のエ
ンコーダは、回転軸20を押圧したときにオンとなるス
イッチ体25を備えているため、第4の突出部22iを
回転自在に軸支する円形孔23aを貫通孔としたが、本
発明はこれに限られず、スイッチ体を有しないエンコー
ダの場合には、円形孔23aの代わりに内形が円形の凹
部とすることもでき、さらに、本実施例とは逆に、摺動
子保持体に円柱状の突起を設け、この突起を軸支する円
形孔または凹部をコード板に設けることにより、コード
板を回転可能とすることもできる。
【0056】また、コード板22は、前述したように、
導電部31a,32a,33a,34aおよびコモンパ
ターン35を残して、所望のコードが得られるように金
型により抜き加工を行った一枚のりん青銅板にPBT樹
脂によりインサート成形を行って形成されているので、
各コードパターンの各導電部31a,32a,33a,
34aおよびコモンパターン35相互の導通が確実に得
られ、これらの導通が断たれることはない。さらに、こ
の一実施例のコード板22は、前記インサート成形時
に、コード面22nの周囲のクリック凹凸部22rを形
成しているので、出力コードが変化する角度とクリック
凹凸部22rの凹部との5度のずれ角度は金型の精度で
得ることができるため、クリック突起23hがクリック
凹凸部22rの凹部と係合してコード板22の回転が停
止する位置において、安定した出力コードを得ることが
でき、エンコーダの信頼性は高いものとなる。
【0057】なお、上述した本発明の一実施例では、5
ビットのグレイコードを2等分し、前半の16個のコー
ドと後半の16個のコードとを入れ換えたような変則的
なグレイコード体系をしたもので説明したが、本発明は
これに限られず、コードが00000から始まる本来の
グレイコードを得るものであってもよく、また、グレイ
コードでなくても、コード板の回転により位相差をとも
なってビット信号が変化する少なくとも2つのビットを
含む複数ビットからなるコード体系をしたアブソリュー
トタイプのロータリエンコーダに適用可能である。
【0058】また、この一実施例のコード板22の全回
転角度は310度で、それ以上回転しないように、スト
ッパ機構が設けられているが、ストッパ機構がなくエン
ドレスでコード板が回転するエンコーダに本発明を適用
してもよい。
【0059】さらに、この一実施例では、コード板22
のコード面22nを抜き加工を行った一枚のりん青銅板
にPBT樹脂によりインサート成形を行って形成してい
るが、本発明はこれに限られず、従来の技術で説明した
ようにコード板に導電性のインクを所定の形状に印刷す
ることによりコード面(コードパターン)を形成しても
よい。この場合にも、最外周のコードパターンを最も頻
繁にビット信号が変化する例えば最下位ビットに対応す
るものとするのが望ましい。すなわち、内周に最も頻繁
にビット信号が変化するビットに対応するコードパター
ンを形成すると、短い長さのトラックに多くの導電部を
印刷形成しなけらばならず、コードパターン上の導電部
と絶縁部との間隔が狭くなり、印刷ずれや印刷のにじみ
等により所望の間隔が得られず、最悪の場合には、隣あ
う導電部同士がつながってしまう等の不具合が発生し
て、コード板の歩留りが悪くなり、エンコーダのコスト
が高くなる。しかし、最も頻繁にビット信号が変化する
ビットのコードパターンを最外周に形成した場合には、
このコードパターン上の導電部や絶縁部の周方向長さを
コードパターンの半径に比例して長くすることができる
ため、印刷ずれや印刷のにじみに対して余裕ができ、コ
ード板の歩留りがよくなって、エンコーダの低コスト化
をはかることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、第1の解決手段に
よれば、上位の2つのビットに対応する前記コードパタ
ーンを共通とし、この共通のコードパターンに少なくと
も2本の前記摺動子を前記コード板の回転方向にずらし
て摺接させ、また該共通のコードハ゜ターン上を相対的に摺
動する前記2本の摺動子の配置角度は、この2つの摺動
子に摺動する前記導電部と前記絶縁部のうち、いずれの
摺動子に対しても連続して摺動する方の前記導電部ある
いは前記絶縁部の形成角度の半分としているので、グレ
ーコードにおいて、上位の2つのビットに対応する摺動
子が共通のコードパターン上を相対的に摺動することに
なり、1つのコードパターンでグレーコードの上位2ビ
ット分の信号を得ることができ、少なくとも1ビット分
のコードパターンを減らすことができるため、その分エ
ンコーダの小型化が可能となる。
【0061】また、第2の解決手段においては、最外周
のコードパターンをコード板の回転によって最も頻繁に
ビット信号が変化するビットに対応するものとしたの
で、このコードパターン上の導電部と絶縁部の周方向長
さをある程度長くすることができ、摺動子が相対的に摺
動する導電部あるいは絶縁部の長さに多少ばらつきが発
生しても、そのばらつきをコード板の回転角度に換算し
た場合の影響は、内周に最も頻繁に信号が変化するビッ
トのコードパターンを設けた場合に比べて小さなものと
なる。したがって、エンコーダの分解能が高くなり、1
コードあたりの角度が小さくなっても、最も頻繁に信号
が変化するビットのコードパターンの形成精度は、この
コードパターンを内周に形成する場合に比べて要求され
ず、また、最外周のコードパターン上の導電部や絶縁部
の周方向長さもコードパターンの半径に比例してある程
度得られることから、このコードパターンの形成は容易
となり、よって、エンコーダのコストを抑えることがで
きる。
【0062】さらに、第3の解決手段においては、共通
のコードパターン上を相対的に摺動する少なくとも2本
の摺動子が保持される摺動子保持体とコード板とのいず
れか一方に突起、いずれか他方にこの突起を回転自在に
軸支する孔または凹部を設けたので、突起と孔または凹
部とが軸と軸受けとして機能し、摺動子保持体とコード
板とが精度よく位置決めされるため、コード板を回転さ
せたときに位相差をともなってビット信号が変化する少
なくとも2つのビットのビット信号の位相差をより正確
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる5ビットのロータリ
エンコーダの断面図である。
【図2】図1のロータリエンコーダに備えられるコード
板の正面図である。
【図3】図1のロータリエンコーダに備えられる摺動子
保持体の正面図である。
【図4】図3に示す摺動子保持体の右側面図である。
【図5】図2のコード板上に各摺動子の摺動軌跡を示し
た説明図である。
【図6】図1に示すロータリエンコーダの回転軸の回転
位置と出力コードとを一覧に表した説明図である。
【図7】従来のロータリエンコーダのコード板を直線的
に引き伸ばして示した4ビットのエンコーダの説明図で
ある。
【図8】図7に示すエンコーダの出力信号を得るための
回路図である。
【符号の説明】
20 回転軸 22 コード板 22i 第4の突出部(突起) 23 摺動子保持体 23a 円形孔(孔または凹部) 31〜34 コードパターン 35 コモンパターン 41〜47 摺動子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摺動子と、これら摺動子に摺接
    し、交互に配置される導電部と絶縁部とからなる複数の
    コードパターンが同心円状に形成された回転可能なコー
    ド板とを備え、前記コード板の回転により位相差をとも
    なってビット信号が変化する少なくとも2つのビットを
    含む複数ビットからなるグレイコードを得るアブソリュ
    ートタイプのロータリエンコーダにおいて、前記上位の
    2つのビットに対応する前記コードパターンを共通と
    し、この共通のコードパターンに少なくとも2本の前記
    摺動子を前記コード板の回転方向にずらして摺接させ、
    また該共通のコードハ゜ターン上を相対的に摺動する前記2
    本の摺動子の配置角度は、この2本の前記摺動子が摺動
    する前記導電部と前記絶縁部のうち、何れの前記摺動子
    に対しても連続して摺動する方の前記導電部あるいは前
    記絶縁部の形成角度の半分としたことを特徴とするロー
    タリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記コード板に形成された前記複数のコ
    ードパターンの最外周のコードパターンを前記コード板
    の回転によって最も頻繁にビット信号が変化するビット
    に対応するものとしたことを特徴とする請求項1記載の
    ロータリエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2本の摺動子を同一の摺
    動子保持体に保持させ、この摺動子保持体と前記コード
    板とのいずれか一方に突起を設け、いずれか他方にこの
    突起を回転自在に軸支する孔または凹部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のロータリエンコーダ。
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