JP2003214663A - 蓄熱空調設備 - Google Patents

蓄熱空調設備

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JP2003214663A
JP2003214663A JP2002017244A JP2002017244A JP2003214663A JP 2003214663 A JP2003214663 A JP 2003214663A JP 2002017244 A JP2002017244 A JP 2002017244A JP 2002017244 A JP2002017244 A JP 2002017244A JP 2003214663 A JP2003214663 A JP 2003214663A
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JP
Japan
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air
heat storage
floor
storage tank
living space
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Application number
JP2002017244A
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English (en)
Inventor
Naotatsu Yano
直達 矢野
Yuji Tsubota
祐二 坪田
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Kubota Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Kubota Corp filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2002017244A priority Critical patent/JP2003214663A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱槽のメンテナンスが容易に行えるととも
に、効率の良い蓄熱空調設備を提供する。 【解決手段】 2階の押入れ4に蓄熱槽1を、2階の天
井裏Tに室内機2を夫々置き、室内機2の吐出路に接続
され、かつ、蓄熱槽1への一方の空気給排路となる縦向
き供給路と、空調機2の吸込み路ssに接続され、か
つ、蓄熱槽1への他方の空気給排路となる縦向き戻り路
とを、蓄熱槽1の両脇に分散配置し、空調排風の戻し部
9を戻り路に設け、2階用ダクト14を、根元が供給路
上端に接続される状態で天井裏Tに配備し、1階用ダク
ト7を、根元が供給路の下端部に接続される状態で1階
と2階の間の天井裏Ttに配備し、吸込み路ssの遮断
及び開通が自在な開閉弁13を設けた蓄熱空調設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスビルや住
宅等の建物における空調設備に係り、詳しくは、蓄熱槽
と、この蓄熱槽に蓄熱自在な空調機とから成る空調装置
を備えた蓄熱空調設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄熱空調設備としては、特開20
00−171060号公報に示されたように、蓄熱槽を
床下に配置した構造のものや、特開2000−0177
50号公報に示されたように、蓄熱槽を天井裏に配置し
た構造のものが知られている。前者のものでは、重量物
となる蓄熱槽を支持強度の得やすい床下に配置できる点
で有利であり、後者のものでは、比較的広い空間部分と
なる天井裏に余裕を持って蓄熱槽を配置できる点で有利
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、蓄熱槽を
床下や天井裏に配置する手段では、空スペースの有効利
用が図れるという点は良いが、通常はこれら床下や天井
裏への通路は、人一人がやっと通過できる程度の狭い点
検口だけであって容易には近づき難いものである。従っ
て、点検・整備といった蓄熱槽のメンテナンスは行い難
いものであり、その点では改善の余地が残されていた。
【0004】本発明の目的は、蓄熱槽のメンテナンスが
行い易い状態に、建物内に配置される蓄熱空調設備を提
供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の構成〕請求
項1の構成は、図1〜図3に示すように、蓄熱槽1と、
この蓄熱槽1に蓄熱自在な空調機2とから成る空調装置
Kを備えた蓄熱空調設備において、建物の上部階に蓄熱
槽1を、かつ、蓄熱槽1の上方に空調機2を夫々配置
し、蓄熱槽1の一側方にて上下に延びる状態で空調機2
の送風吐出路stに接続され、かつ、蓄熱槽1への一方
の空気給排路となる供給路17と、蓄熱槽1の他側方に
て上下に延びる状態で空調機2の送風吸込み路ssに接
続され、かつ、蓄熱槽1への他方の空気給排路となる戻
り路16とを設け、居住空間からの排風を取り込む空気
戻し部9を戻り路16に設け、居住空間のうちの上部階
居住空間Rに送風するための第1送風ダクト14を、そ
の根元端が供給路17の上端部に接続される状態で先端
部を上部階居住空間Rに接続し、居住空間のうちの階下
に位置する下部階居住空間Ruに送風するための第2送
風ダクト7を、その根元端が供給路17の下端部に接続
される状態で先端部を下部階居住空間Ruに接続すると
ともに、送風吸込み路ss又は送風吐出路stの遮断及
び開通が自在な開閉弁13を設けてあることを特徴とす
る。
【0006】〔請求項1の作用〕請求項1の構成によれ
ば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、次のような
作用が得られる。蓄熱槽は建物の上部階、即ち、居室や
押入れ等の床下や天井裏ではない部分に設置されるの
で、床下に降りるとか天井裏に上るといった面倒なく、
横に移動するだけで蓄熱槽に近づくことができ、従って
蓄熱槽のメンテナンスが容易に行えるようになる。
【0007】そして、空調機によって蓄熱槽に蓄熱する
蓄熱モード、空調機のみによって居住空間を空調する空
調モード、蓄熱槽に貯えられている蓄熱のみによって居
住空間を空調する放熱モード、空調機による居住空間の
空調と蓄熱槽の蓄熱との双方を行う蓄熱空調モード、及
び、空調機と蓄熱槽との双方によって居住空間の空調を
行う放熱空調モードの各モードによって空調運転が行え
るようになるとともに、第1送風ダクトへの空調風の経
路と、蓄熱槽に関する送風経路とのダクト兼用化を図り
ながら、上部階の空調が優先される蓄熱空調状態が得ら
れる。
【0008】〔請求項1の効果〕請求項1に記載の蓄熱
空調設備では、蓄熱槽と空調機と空気の戻り口とを、蓄
熱槽の上に空調機が位置する状態で縦に積層配置してな
る空調装置の上端部に上部階用ダクト接続部を、かつ、
下端部に下部階用ダクト接続部を夫々設けるとともに、
下部階用ダクト接続部への空調風の経路と蓄熱槽の吐出
路とを兼用したので、例えば、沖縄、九州、大阪地方と
いった夏の暑さが厳しい地方では、2階の冷房が優先さ
れる蓄熱空調設備に設定するといった具合の上部階優先
空調型で、かつ、コンパクトに構成できるものを、蓄熱
槽のメンテナンスが良好に行える状態として提供するこ
とができた。
【0009】〔請求項2の構成〕請求項2の構成は、図
19に示すように、蓄熱槽1と、この蓄熱槽1に蓄熱自
在な空調機2とから成る空調装置Kを備えた蓄熱空調設
備において、建物の上部階に蓄熱槽1を、かつ、蓄熱槽
1の下方に空調機2を夫々配置し、蓄熱槽1の一側方に
て上下に延びる状態で空調機2の送風吐出路stに接続
され、かつ、蓄熱槽1への一方の空気給排路となる供給
路17と、蓄熱槽1の他側方にて上下に延びる状態で空
調機2の送風吸込み路ssに接続され、かつ、蓄熱槽1
への他方の空気給排路となる戻り路16とを設け、居住
空間からの排風を取り込む空気戻し部9を戻り路16に
設け、居住空間のうちの上部階居住空間Rに送風するた
めの第1送風ダクト14を、その根元端が供給路17の
上端部に接続される状態で先端部を上部階居住空間Rの
に接続し、居住空間のうちの階下に位置する下部階居住
空間Ruに送風するための第2送風ダクト7を、その根
元端が供給路17の下端部に接続される状態で先端部を
下部階居住空間Ruに接続するとともに、送風吸込み路
ss又は送風吐出路stの遮断及び開通が自在な開閉弁
13を設けてあることを特徴とするものである。
【0010】〔請求項2の作用〕請求項2の構成によれ
ば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、次のような
作用が得られる。蓄熱槽は建物の上部階、即ち、居室や
押入れ等の床下や天井裏ではない部分に設置されるの
で、床下に降りるとか天井裏に上るといった面倒なく、
横に移動するだけで蓄熱槽に近づくことができ、従って
蓄熱槽のメンテナンスが容易に行えるようになる。
【0011】空調機によって蓄熱槽に蓄熱する蓄熱モー
ド、空調機のみによって居住空間を空調する空調モー
ド、蓄熱槽に貯えられている蓄熱のみによって居住空間
を空調する放熱モード、空調機による居住空間の空調と
蓄熱槽の蓄熱との双方を行う蓄熱空調モード、及び、空
調機と蓄熱槽との双方によって居住空間の空調を行う放
熱空調モードの各モードによって空調運転が行えるよう
になるとともに、第1送風ダクトへの空調風の経路と、
蓄熱槽に関する送風経路とのダクト兼用化を図りなが
ら、放熱空調モードにおいては階下の空調が優先される
蓄熱空調状態が得られるようになる。
【0012】〔請求項2の効果〕請求項2に記載の蓄熱
空調設備では、蓄熱槽と空調機と空気の戻り口とを、蓄
熱槽の下に空調機が位置する状態で縦に積層配置してな
る空調装置の上端部に上部階用ダクト接続部を、かつ、
下端部に下部階用ダクト接続部を夫々設けるとともに、
下部階用ダクト接続部への空調風の経路と蓄熱槽の吐出
路とを兼用したので、例えば、北海道や青森といった冬
の寒さが厳しい地方において、2階に比べて寒い1階を
優先的に暖房するにといった具合に、寒冷地に望ましい
下部階空調優先型で、かつ、コンパクトに構成できるも
のを、蓄熱槽のメンテナンスが良好に行える状態として
提供することができた。
【0013】〔請求項3の構成〕請求項3の構成は、図
1〜図3又は図19に示すように、請求項1又は2に記
載の蓄熱空調設備において、第1送風ダクト14を上部
階の天井裏空間Tに配備し、第2送風ダクト7を上部階
と下部階との上下間の天井裏空間Tに配備してあること
を特徴とするものである。
【0014】〔請求項3の作用〕請求項3の構成によれ
ば、空調装置と上部階居住空間とを繋ぐ第1送風ダク
ト、は上部階の天井裏空間に、そして、空調装置と下部
階居住空間とを繋ぐ第2送風ダクトは上部階と下部階と
の上下間の天井裏空間に夫々収容されて、これら第1及
び第2送風ダクトが居住空間に露出されることが無いよ
うになる。
【0015】〔請求項3の効果〕請求項3に記載の蓄熱
空調設備では、請求項1又は2の構成によるいずれかの
前記効果を奏するとともに、居住空間に空調風を送る為
の第1及び第2送風ダクトは天井裏空間に収容されて居
住空間には現れないので、居住空間の見栄え改善に寄与
できる利点がある。
【0016】〔請求項4の構成〕請求項4の構成は、図
17に例示する如く、請求項1〜3の構成において、空
調機2から第1送風ダクト14の始端部に供給される風
量と、供給路17に供給される風量との分配比率を可変
設定自在な可変分配弁36を、送風吐出路stに設けて
あることを特徴とするものである。
【0017】〔請求項4の作用〕請求項4の構成によれ
ば、詳しくは別実施形態の項にて説明するが(図17参
照)、空調機からの吐出風と蓄熱槽からの出力風とを積
極的に混ぜることが可能になり、上部階優先型又は下部
階優先型としながら、その優先度合いの調節、或いは優
先状態を回避させることも可能となるものが得られるよ
うになる。
【0018】〔請求項4の効果〕請求項4に記載の蓄熱
空調設備では、請求項1〜3の構成によるいずれかの前
記効果を奏するとともに、送風吐出路に、上部階と下部
階への空調風の供給比率を可変設定自在な可変分配弁を
設けたので、上部階空調優先型又は下部階空調優先型
で、かつ、コンパクトなものとしながら、必要に応じて
優先度合いの調節が行える実用上の利点大なるものにで
きた。
【0019】〔請求項5の構成〕請求項5の構成は、図
2,図7に例示する如く、請求項1〜4の構成におい
て、空気戻し部9における吸込み口9aを、上部階居住
空間R及び下部階居住空間Ruに共に連通自在な空間部
分rsに開口する状態に設けてあることを特徴とするも
のである。
【0020】〔請求項5の作用〕請求項5の構成によれ
ば、空調装置への空気の戻り口にはごみやほこりが一緒
に吸込まれて溜まるようになるので、その不衛生になり
易い吸込み口は、廊下、階段等の上部階及び下部階の各
居住空間に連通した共通空間に設けられるので、居室等
の居住空間はクリーンエアに保ち易いという好ましい状
態が得られるとともに、空気の戻り口に関する点検・整
備等のメンテナンスを、居住者や時間を比較的気にする
こと無く共通空間から行うことができるようになる。
【0021】〔請求項5の効果〕請求項5に記載の蓄熱
空調設備では、請求項1〜4の構成によるいずれかの前
記効果を奏するとともに、空気戻し部における吸込み口
を、廊下、階段等の上部階居住空間及び下部階居住空間
のいずれの居住空間にも連通自在な空間部分に開口する
状態に設けたので、ごみやほこりが溜って不衛生になり
易い吸込み口を居住空間外に配置することができるとと
もに、居住空間の居住者に気を使うこと無く吸込み口の
メンテナンスを行える利点がある。
【0022】〔請求項6の構成〕請求項6の構成は、図
2に例示する如く、請求項1〜5の構成において、空気
戻し部9に、空調装置Kに戻って行く空気に対する除菌
手段32が装備されていることを特徴とするものであ
る。
【0023】〔請求項6の作用〕請求項6の構成によれ
ば、空調による排風が全て集まってくる箇所である空気
戻し部に除菌手段を設けたので、漏れなく除菌作用を発
揮させてより清潔な空調が行えるようになるとともに、
部品交換等のメンテナンスは戻し部の1箇所のみで済む
便利さも得られるようになる。
【0024】〔請求項6の効果〕請求項6に記載の蓄熱
空調設備では、請求項1〜5の構成によるいずれかの前
記効果を奏するとともに、空気戻し部に装備された戻り
空気に対する除菌手段により、よりクリーンな空調が行
えるとともに、そのメンテナンスも1箇所で済む好まし
いものにできた。
【0025】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記した部分があるが、該記入により本
発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】−第1実施形態− 図1〜図3及び図8に、蓄熱空調設備Aを備えた2階建
て住宅Hの上部が示されている。図1〜図5に示すよう
に、蓄熱空調設備Aは、蓄熱槽1、室内機(空調機の一
例)2、及びこれら蓄熱槽1と空調機2とを覆って種々
の運転モードの設定を可能とするための給排ダクト体1
2等から構成されている。この蓄熱空調設備Aには、1
階(下部階の一例)及び2階(上部階の一例)の各部屋
r11〜r24(下部階居住空間Ru及び上部階居住空
間Rの一例)に連通接続される複数の個別ダクトDが接
続されており、各部屋r11〜r24毎に空調風が送ら
れるように構成されている。
【0027】2階の第1部屋r21には、住宅としての
最外壁側に奥行きが半畳分の一般的な押入れ4が形成さ
れており、その押入れ4内における壁に沿わせて縦長形
状の蓄熱槽1を配置してある。蓄熱槽1は、押入れ4の
奥行きの約半分の前後幅を有した槽カバー体5に内装さ
れており、槽カバー体5の下端部には複数の1階用個別
ダクト7に対する1階用接続部8が形成され、その上側
にはエア吸込み用の戻り口9が形成されるとともに、そ
の上に蓄熱槽1が配置されている。
【0028】2階の天井裏空間Tに配置される槽カバー
体5の上端部と、室内機2を内装した空調カバー体11
とは、供給ダクト部12Aと戻りダクト部12Bとから
成る長さの短い給排ダクト体12を介して接続されてお
り、戻りダクト部12Bには、これを開閉自在な弁とし
ての開閉ダンパ13が装備されている。又、空調カバー
体11における給排ダクト体12接続側と反対側の端部
には、複数の2階用個別ダクト14に対する2階用接続
部15が形成されている。次に、各部の構造を詳細説明
する。
【0029】槽カバー体5内には、蓄熱槽1の一側に位
置した状態で下端が戻り口9に、かつ、上端が戻りダク
ト部12Bに夫々連通した上下向きの戻り路16と、蓄
熱槽1の他側に位置した状態で下端が1階用接続部8
に、かつ、上端が供給ダクト部12Aに夫々連通した上
下向きの供給路17が形成されている。戻り口9は、押
入れ4に隣合う廊下25等の共通空間に開口する空間部
であり、その開口部9aにはフィルター18が装備され
ている。又、図1、図5に示すように、戻り口9には蓄
熱槽1のドレンパイプ19が配策されている。
【0030】空調カバー体11は矩形箱状であり、その
内部における上部で、かつ、やや戻りダクト部12B側
に偏った位置に室内機2が据付けられている。室内機2
は、戻りダクト部12B側の底面に吸気口2aを、そし
て、供給ダクト部12A側の側面に吐出口2bを夫々備
えており、吐出口2bに面した送風吐出路stに続いて
おり、かつ、室内機2の給排ダクト体12と反対側に膨
出させた空間部が2階用接続部15として機能するよう
に構成されている。又、戻りダクト部12Bに続き、か
つ、吸気口2aに面した送風吸込み路ssと2階用接続
部15とは、遮断壁35によって区切られている。
【0031】開閉ダンパ13は、断面矩形形状の戻りダ
クト部12Bの内面にフィット可能な大きさを有した矩
形形状の弁体20と、これを横向きの支点軸21回りに
駆動回動させるべく給排ダクト体12の外側に設けられ
たモータ部22とから構成されている。平板状の弁体2
0を回動させて水平姿勢(図1参照)にすると、戻りダ
クト部12Bが全開となる開通状態が得られ、弁体20
を回動させて垂直姿勢(図11参照)にすると、戻りダ
クト部12Bが全閉となる遮断状態が得られる。
【0032】図2、図3、図6、図7に示すように、各
個別ダクト7,14の根元側端には、開閉弁23と電動
ファン24とから成る送風ユニット10が装備されてい
る。即ち、送風ユニット10は、個別ダクト7,14に
接続される絞りダクト部26と、筒フレーム27と、長
さの短い筒ダクト28と、筒ダクト28の開口を開閉す
るべく支点pで揺動自在な開閉扉29と、基板31に装
備された開閉機構30とを設けて構成されており、開閉
弁23が1階用接続部8(又は2階用接続部15)内に
位置するよう、基板31を1階用接続部8(又は2階用
接続部15)の内壁に宛がった状態で固定してある。
【0033】蓄熱槽1は、上下長さが左右長さよりも明
確に長く、かつ、厚みの薄い蓄熱カプセルCを前後に多
数枚並べたカプセル列を左右に4列並べて成るカプセル
群Gを、枠体6に上下複数段(5段)積層して成るもの
であり、熱交換用流体である空気(風)が図2において
矢印イ方向、即ち左右方向に通る状態に構成されてい
る。
【0034】図2に示すように、空気戻し部9には、空
調装置に戻って行く空気中の雑菌を除去する除菌手段3
2が装備されている。除菌手段32は、吸込み口9Aに
向かって倒れ傾斜する斜交い状に配置された多孔状(又
は網状)で、かつ、TiO2等の光触媒が装備された板
状体33と、この板状体33に対する紫外線ランプ34
とで構成されている。つまり、吸込み口9Aから吸込ま
れた空気は必ず板状体33を通過して行くことになり、
その際に紫外線ランプ34と光触媒との協働による除菌
作用を受けるのである。
【0035】図8に、住宅Hの2階平面図が模式的に示
されている。蓄熱空調設備Aは、第1部屋r21におけ
る廊下25側の押入れ4の内奥で廊下25側に寄せて配
置されており、空気戻し部9における吸込み口9A、即
ちフィルター18は、廊下(上部階居住空間及び下部階
居住空間に共に連通自在な空間部分rsの一例)25に
開口する状態に配置構成してある。つまり、吸込み口9
Aは、各階の廊下、階段、吹き抜け部分、玄関、納戸、
踊り場、屋根裏収納部等の居住空間(普段に居住する居
室や頻繁に出入りする場所の総称であり、便所、風呂
場、洗面所等を含む)R,Ru以外の部分に設けるので
ある。
【0036】これにより、各部屋r21〜r24(1階
の各部屋r11〜r13を含み、上部階居住空間R及び
下部階居住空間Ruの例である)からの空調排風は必ず
2階廊下25に面したフィルター18に集合することに
なり、ごみやほこりの掃除やフィルター交換等のメンテ
ナンスは、住宅における共通空間である廊下25から各
部屋を気にすること無く行うことができる。次に、蓄熱
空調設備Aによって実現できる各種運転モードについて
説明する。
【0037】 蓄熱モード:図9に示すように、開閉
ダンパ13を開き、かつ、いずれの送風ユニット10も
停止(開閉弁23が閉じ、電動ファン24が停止)して
いる状態(全ての個別ダクト7,14への流路が断絶さ
れている状態)において、室内機2を冷房作動(又は暖
房作動)させると、室内機2からの吐出風は、供給ダク
ト部12A及び供給路17を通って蓄熱槽1を通り、戻
り路16及び戻りダクト部12Bを通って室内機2に戻
る循環作動状態が得られる。これにより、値段の安い深
夜料金となる夜間に、蓄熱槽1に冷熱(又は温熱)を蓄
熱させることができる。
【0038】 空調モード:図10に示すように、開
閉ダンパ13を開き、かつ、いずれかの送風ユニット1
0が駆動(開閉弁23が開き、電動ファン24が駆動)
されている状態で、室内機2を冷房作動(又は暖房作
動)させると、室内機2からの吐出風が、2階用接続部
15から2階の個別ダクト14、又は供給ダクト部12
A及び供給路17から1階用接続部8を通って1階用の
個別ダクト7に供給されて行く。このモードは、各部屋
の単位時間当たりの総要求風量と、室内機2の単位時間
当たりの吐出風量とが一致している条件のときに生じる
もの(蓄熱槽1には送風されないようになるから)であ
り、室内機2へは、戻し口9から吸込まれた空気が、戻
り路16及び戻りダクト部12Bを通って供給される。
【0039】 放熱モード:図11に示すように、開
閉ダンパ13を閉じ、かつ、室内機2を停止させた状態
で、いずれかの送風ユニット10が駆動されるモードで
あり、戻し口9から吸込まれた空気が蓄熱槽1を通って
冷され(又は暖められ)てから供給路17を通り、1階
用接続部8から1階用の個別ダクト7へ送風されるか、
又は供給ダクト部12Aと2階用接続部15を通って2
階の個別ダクト14へ送風されて行くかする。この場合
には、蓄熱空調設備Aとしての駆動源は、送風ユニット
10によって賄われる状態となる。
【0040】 蓄熱空調モード:図12に示すよう
に、これは前記空調モードにおいて、個別ダクト7,
14による単位時間当たりの要求送風量の総計よりも、
室内機2の単位時間当たりの吐出風量が大であるときに
生じるモードであり、室内機2の吐出風がいずれかの個
別ダクト7,14に供給されるとともに、その分が差し
引かれた余剰風が蓄熱槽1を通過し、戻り路16等を通
って吸気口2aに戻ると言う具合に、一部が循環作動状
態になる。このとき、個別ダクト7,14に向かう分の
空気は戻し口9から吸込まれる。
【0041】 放熱空調モード:図13に示すよう
に、これは前記空調モードにおいて、個別ダクト7,
14による単位時間当たりの要求送風量の総計が、室内
機2の単位時間当たりの吐出風量を上回るときに生じる
モードであり、室内機2の吐出風の全てが個別ダクト
7,14に供給されるとともに、足りない分は戻し口9
から吸込まれて戻り路16を介して蓄熱槽1を通り、冷
房(又は暖房)されてから個別ダクト7,14に供給さ
れるようになる。
【0042】この放熱空調モードにおいては、室内機2
と1階用接続部8との間に蓄熱槽1が存在する構造上、
各階の要求送風量と室内機2の吐出風量との関係によ
り、種々の送風状態が現れる。即ち、1階の要求風量を
f1、2階の要求風量をf2、室内機2の吐出風量を
F、蓄熱槽1から供給される放熱風量をf3とすると、
風量に関する前提条件は f1+f2=F+f3……(イ) f1+f2<2F……(ロ) f3>0(f1+f2>F)……(ハ) であるとする。
【0043】i. F>f1,F>f2であるときに
は、室内機2の吐出風は各接続部8,15に流れるとと
もに、蓄熱槽1からの供給風量f3は全て1階用接続部
8に流れる(図13に示す状態)。この場合、室内機2
から1階用接続部8に流れる風があるので、吸引風とな
る蓄熱槽1から2階用接続部15に風が流れることはな
い。従って、2階用接続部15には室内機2による空調
風のみが供給される。
【0044】ii. F≦f1,F>f2であるときに
は、前記iの場合と同様であり、室内機2から2階用接
続部15に吐出風量f2が供給され、残りの吐出風量F
−f2と、蓄熱槽1の放熱風量f3とが1階用接続部8
に流れる(図14参照)。
【0045】iii . F>f1,F=f2であるときに
は、室内機2の吐出風量Fが全て2階用接続部15に流
れ、1階用接続部8には放熱風量f3のみが供給される
(図15参照)。
【0046】iv. F>f1,F<f2であるときに
は、室内機2の吐出風量Fの全てと、蓄熱槽1からf2
−F相当分の放熱風量が2階用接続部15に供給され、
1階用接続部8には蓄熱槽1からの送風のみが供給され
る(図16参照)。
【0047】このように、1階と2階との双方を空調す
る場合では、2階には必ず室内機2の吐出風が供給さ
れ、それでは風量が足りないときにのみ蓄熱槽1の放熱
風が供給されるのに対して、1階には、2階への供給風
が除かれた室内機2の余剰吐出風と、蓄熱槽1の放熱風
との双方、又は蓄熱槽1の放熱風のみが供給されるよう
になる。つまり、この蓄熱空調設備Aは、室内機2によ
る空調風が1階よりも2階に優先して供給されるように
なっている。
【0048】例えば、夏に放熱空調モードで冷房し、か
つ、1階と2階夫々の要求風量が同じである場合、夜間
の蓄熱モード運転によって蓄熱槽1が十分に冷熱が蓄熱
されているとき(午前中等)は、1階と2階とに冷房の
差は殆ど生じないが、午後や夕方等の、蓄熱槽1の冷熱
が足りなくなって十分な放熱作用が機能できなくなって
くると、1階には室内機2による冷風と蓄熱槽1の放熱
風との双方が供給されるに対して、2階には室内機2の
冷風のみが供給されることによって十分な冷房が維持で
きるのであり、この点で2階の冷房が優先されているの
である。
【0049】又、図20に示すように、本蓄熱空調設備
Aでは、蓄熱槽1に装備された温度検出手段se1,s
e2の検出情報に基づいて室内機2の作動状態を変更設
定する温度制御回路Fを備えている。即ち、蓄熱槽1の
送風出口側端(供給路17側端)に設けられた第1温度
センサse1、送風入口側端(戻り路16側端)に設け
られた第2温度センサse2、インバーター型に構成さ
れた室内機2、及びタイマー40を、制御装置41に接
続して温度制御回路Fが構成されている。
【0050】蓄熱槽1は、潜熱蓄熱材による蓄熱カプセ
ルCを前後左右及び上下に多数積層して成るもの(供給
路17と戻り路16との間にて上下に5列並んでいる)
であり、十分に蓄熱されているときには、両センサse
1,se2は互いに同じ温度(例えば18℃)になって
いる。この温度制御回路Fでは、タイマー40によっ
て、昼間時に行われる昼間制御状態と夜間時に行われる
夜間制御状態とに分けて制御作動するように設定されて
いる。
【0051】昼間制御状態では、第1温度センサse1
のみが使用されるものであり、第1温度センサse1の
検出温度が所定温度(18℃)以下であるときには室内
機2は停止状態が維持されている。そして、放熱によっ
て蓄熱槽1の冷熱が奪われていって、所定温度(18
℃)を越えると、室内機2が冷房作動し始め、所定温度
と検出温度との差が大きくなるに従って室内機2の出力
が大になるように制御装置41が機能するのである。
【0052】つまり、夏の酷暑日等において、蓄熱槽1
が放冷して出口側の蓄熱カプセルCが潜熱温度を越える
迄になると、室内機2が微出力で冷房作動され始め、不
足分を補うようになる。そして、蓄熱槽1の不足分が次
第に大きくなると、即ち第1温度センサse1の検出温
度が次第に高くなると、室内機2の冷房出力が大きくな
って行き、全体として要求冷房能力を満たせるように制
御装置41によって制御されるのである。
【0053】そして、夜間になるとタイマー40によっ
て使用する温度センサが第1温度センサse1から第2
温度センサse2に切換わるとともに室内機2が作動し
て、前述の蓄熱モードによって運転され、安い深夜電力
料金によって蓄熱槽1に冷熱を蓄熱するように制御され
る。この場合には、最も遅く冷されることになる第2温
度センサse2が所定の温度(18℃)になるまで室内
機2が駆動され、所定温度に達したら、蓄熱槽1が限度
まで冷熱が蓄熱されたことであるから、室内機2が停止
されるように制御装置41が機能するのである。
【0054】尚、本明細書における居住空間(生活用空
間)とは、床下と天井裏との上下間に存在する空間の意
であり、リビングルームや寝室等の居室は勿論、押入
れ、納戸、便所、洗面所、書斎、階段、玄関、浴室、ク
ローゼット、台所等が含まれるものであると定義してお
く。
【0055】〔別実施形態〕 《1》 図17に示すように、送風吐出路stに、室内
機2による吐出風における2階用接続部(第1送風ダク
トの始端部の一例)15に供給される風量と供給路17
に供給される風量との分配比率を可変設定自在な可変分
配弁36を設けた蓄熱空調設備Aでも良い。即ち、吐出
口2b(図17では符記せず)における2階用接続部1
5側に寄った箇所に、図示しない駆動源によって支点p
で駆動揺動及び係止維持自在なガイド板37を設けて可
変分配弁36を構成してある。
【0056】例えば、ガイド板37をその先端側が供給
路17に寄る方向に傾斜させて、吐出口2bからの吐出
風が先ずは1階用接続部8に向かうように設定(図17
に実線で示す状態)すれば、放熱空調モードにおける2
階優先傾向を減少させたり、是正したりすることが可能
になる。これは、室内機2の空調風を供給路17に勢い
良く出して蓄熱槽1からの放熱風と混合させることで、
その混合風が供給路17や供給ダクト部12Aにおいて
舞う状態を作り出し、1階用接続部8及び2階用接続部
15へ吸引される空調風と放熱風との割り合いを可変設
定することが可能となるからである。
【0057】《2》 図18に示すように、送風吐出路
stに、図示しない駆動源によって給排ダクト体12の
内壁近傍の支点xで駆動揺動自在なに風向板38を設け
るとともに、この風向板38のガイド作用によって吹き
込み可能な1階用接続部8への専用経路39を、槽カバ
ー体5の内壁に沿って形成した構造の可変分配弁36で
も良い。
【0058】これによれば、風向板38の角度設定如何
により、吐出口2bからの吐出風の一部又は大部分を、
蓄熱槽1からの放熱風と混合させること無く1階用接続
部8に供給することができるので、基本的には2階優先
型の蓄熱空調設備としながら、放熱空調モードにおい
て、2階の優先度合いを減らすとか、1階と2階とをほ
ぼ同条件で空調させるといったことが可能となる利点が
ある。
【0059】《3》 図19に示すように、蓄熱槽1の
下方側に室内機2を配置し、これら両者1,2の上下間
に戻り口9が配置された構造の蓄熱空調設備Bでも良
い。これは、戻り口9の位置以外は、本実施形態による
蓄熱空調設備Aの上下を反転させたようなものであり、
放熱空調モードにおいては室内機2の空調風が優先して
1階用接続部8に供給される1階優先型に構成されてい
る。これは、2階に比べて寒い1階を優先的に暖房する
に好適な設備であり、寒冷地において望ましい蓄熱空調
設備Bである。これに対して、2階の冷房が優先される
前述の本実施形態のものは、沖縄、九州、大阪地方とい
った冷房を重視する蓄熱空調設備に好適である。
【0060】《4》 建物が2階建ての場合には、2階
が上部階で1階が下部階になるが、3階以上ある場合に
は、例えば5階が上部階、4階が下部階といった具合
に、上部階と下部階は、上下に隣合う階どうしの相対的
な上下関係によって決まるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄熱空調設備を示す住宅の一部切欠き側面図
【図2】図1に示す蓄熱空調設備の一部切欠き正面図
【図3】図1に示す蓄熱空調設備の一部切欠き平面図
【図4】蓄熱槽部分の横断面図
【図5】戻し口部分の横断面図
【図6】1階用接続部を示す横断面図
【図7】送風ユニットの構造を示す側面図
【図8】2階の間取りを示す平面図
【図9】蓄熱モードを示す蓄熱空調設備の模式図
【図10】空調モードを示す蓄熱空調設備の模式図
【図11】放熱モードを示す蓄熱空調設備の模式図
【図12】蓄熱空調モードを示す蓄熱空調設備の模式図
【図13】放熱空調モードを示す蓄熱空調設備の模式図
【図14】放熱空調モードにおける第1風量関係状態を
示す模式図
【図15】放熱空調モードにおける第2風量関係状態を
示す模式図
【図16】放熱空調モードにおける第3風量関係状態を
示す模式図
【図17】空調機の吐出路に可変分配弁を設けた蓄熱空
調設備の模式図
【図18】可変分配弁の別構造を示す蓄熱空調設備の模
式図
【図19】蓄熱空調設備の別構造を示す模式図
【図20】温度制御回路を備えた蓄熱空調設備の模式図
【符号の説明】
1 蓄熱槽 2 空調機 7 第2送風ダクト 9 空気戻し部 9a 吸込み口 13 開閉弁 14 第1送風ダクト 16 戻り路 17 供給路 32 除菌手段 36 可変分配弁 st 送風吐出路 ss 送風吸込み路 rs 上部階及び下部階居住空間に共に連通
自在な空間部分 R 上部階居住空間 Ru 下部階居住空間 T 天井裏空間 Tt 上部階居住空間と下部階居住空間との
間の天井裏空間 K 空調装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪田 祐二 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 Fターム(参考) 3L054 BG10 BH01 BH04 BH07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱槽と、該蓄熱槽に蓄熱自在な空調機
    とから成る空調装置を備えた蓄熱空調設備であって、 建物の上部階に前記蓄熱槽を、かつ、前記蓄熱槽の上方
    に前記空調機を夫々配置し、 前記蓄熱槽の一側方にて上下に延びる状態で前記空調機
    の送風吐出路に接続され、かつ、前記蓄熱槽への一方の
    空気給排路となる供給路と、前記蓄熱槽の他側方にて上
    下に延びる状態で前記空調機の送風吸込み路に接続さ
    れ、かつ、前記蓄熱槽への他方の空気給排路となる戻り
    路とを設け、居住空間からの排風を取り込む空気戻し部
    を前記戻り路に設け、 前記居住空間のうちの上部階居住空間に送風するための
    第1送風ダクトを、その根元端が前記供給路の上端部に
    接続される状態で先端部を前記上部階居住空間に接続
    し、前記居住空間のうちの階下に位置する下部階居住空
    間に送風するための第2送風ダクトを、その根元端が前
    記供給路の下端部に接続される状態で先端部を前記下部
    階居住空間に接続するとともに、前記送風吸込み路又は
    前記送風吐出路の遮断及び開通が自在な開閉弁を設けて
    ある蓄熱空調設備。
  2. 【請求項2】 蓄熱槽と、該蓄熱槽に蓄熱自在な空調機
    とから成る空調装置を備えた蓄熱空調設備であって、 建物の上部階に前記蓄熱槽を、かつ、前記蓄熱槽の下方
    に前記空調機を夫々配置し、 前記蓄熱槽の一側方にて上下に延びる状態で前記空調機
    の送風吐出路に接続され、かつ、前記蓄熱槽への一方の
    空気給排路となる供給路と、前記蓄熱槽の他側方にて上
    下に延びる状態で前記空調機の送風吸込み路に接続さ
    れ、かつ、前記蓄熱槽への他方の空気給排路となる戻り
    路とを設け、居住空間からの排風を取り込む空気戻し部
    を前記戻り路に設け、 前記居住空間のうちの上部階居住空間に送風するための
    第1送風ダクトを、その根元端が前記供給路の上端部に
    接続される状態で先端部を前記上部階居住空間に接続
    し、前記居住空間のうちの階下に位置する下部階居住空
    間に送風するための第2送風ダクトを、その根元端が前
    記供給路の下端部に接続される状態で先端部を前記下部
    階居住空間に接続するとともに、前記送風吸込み路又は
    前記送風吐出路の遮断及び開通が自在な開閉弁を設けて
    ある蓄熱空調設備。
  3. 【請求項3】 前記第1送風ダクトを前記上部階の天井
    裏空間に配備し、前記第2送風ダクトを前記上部階と下
    部階との上下間の天井裏空間に配備してある請求項1又
    は2に記載の蓄熱空調設備。
  4. 【請求項4】 前記空調機から前記第1送風ダクトの始
    端部に供給される風量と、前記供給路に供給される風量
    との分配比率を可変設定自在な可変分配弁を、前記送風
    吐出路に設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の蓄熱空調設備。
  5. 【請求項5】 前記空気戻し部における吸込み口を、前
    記上部階居住空間及び前記下部階居住空間に共に連通自
    在な空間部分に開口する状態に設けてある請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の蓄熱空調設備。
  6. 【請求項6】 前記空気戻し部に、前記空調装置に戻っ
    て行く空気に対する除菌手段が装備されている請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の蓄熱空調設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192505A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The 空調システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007192505A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The 空調システム
JP4647503B2 (ja) * 2006-01-20 2011-03-09 東京電力株式会社 空調システム

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