JP2003214513A - 電動式車輪駆動装置 - Google Patents

電動式車輪駆動装置

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JP2003214513A
JP2003214513A JP2002009168A JP2002009168A JP2003214513A JP 2003214513 A JP2003214513 A JP 2003214513A JP 2002009168 A JP2002009168 A JP 2002009168A JP 2002009168 A JP2002009168 A JP 2002009168A JP 2003214513 A JP2003214513 A JP 2003214513A
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JP
Japan
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wheel
drive shaft
electric
roller
type transmission
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JP2002009168A
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Satoshi Omutsuno
智 大六野
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Friction Gearing (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホイール内に電動モータとくさびローラ式変
速機を内蔵した電動式車輪を容易に且つ迅速に組み立て
ること。 【解決手段】 先ず、ホイール1に、保持リング33挿
入して、ワッシャを介してボルト34により固定する。
次に、出力リング(外輪)32を保持リング33に挿入
して、止め輪35で固定する。これにより、ホイール組
立体Aを構成する。次に、電動モータ5を組み立てると
共に、出力リング(外輪)32等を除くくさびローラ式
変速機6を組み立てて、両者を合体し、摩擦ローラ・モ
ータ組立体Bを構成する。このように予め組み立てたホ
イール組立体Aに、同様に予め組み立てた摩擦ローラ・
モータ組立体Bを挿入して、電動式車輪を組み立てて、
止め輪50で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電動式車輪駆動装置
に関する。特に本発明は、四輪自動車、二輪自動車、ハ
イブリッド車、電動車、ゴルフカート或は高齢者や障害
者用の三輪或は四輪のカート、建設現場や輸送業界で使
用する手押し式の一輪車乃至は四輪車等、各種車両の車
輪を電動駆動する(電動により補助動力を付与する場合
も含む)場合に使用するに好適な電動式車輪駆動装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】電動自動車の駆動装置として、車輪を構
成するホイールの内径側に電動モータを組み込み、この
電動モータの駆動力をホイールに伝達する電動式車輪駆
動装置が、特開平7ー131961号公報、特開平9ー
23631号公報に記載されている様に、従来から知ら
れている。このうちの特開平7ー131961号公報に
記載された構造の場合には、電動モータにより(変速機
を介する事なく)直接ホイールを回転駆動する様に構成
している。これに対して特開平9ー23631号公報に
記載された構造の場合には、電動モータの駆動力を、多
段式の歯車式変速機を介して、ホイールに伝達する様に
構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示した電
動式車輪駆動装置では、大型で重量が嵩み、騒音の問題
もあることから、本発明では電動モータからホイールに
駆動力を伝達する手段として、くさびローラ式変速機を
採用している。 【0004】このようなくさびローラ式変速機におい
て、車輪のホイールの内径側に、電動モータとくさびロ
ーラ式変速機を組み込んで電動式車輪を組み立てる際、
その組立てを容易に且つ迅速に行いたいといった要望が
ある。 【0005】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、ホイール内に電動モータとくさび
ローラ式変速機を内蔵した電動式車輪を容易に且つ迅速
に組み立てることができる電動式車輪駆動装置を提供す
ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る電動式車輪駆動装置は、車輪のホイー
ルの内径側に、電動モータとくさびローラ式変速機を組
み込んだ電動式車輪駆動装置において、前記くさびロー
ラ式変速機が、電動モータで駆動される回転駆動軸の先
端部の周囲に、該回転駆動軸に対し偏心した状態で、前
記車輪と共に回転自在に設けられた外輪と、該回転駆動
軸の外周面である駆動側円筒面と前記外輪の内周面であ
る被駆動側円筒面との間に存在して、径方向に関する幅
が円周方向に関して不同である環状空間内に配置される
それぞれの外周面を動力伝達用円筒面とした、少なくと
も1個のガイドローラおよび少なくとも1個の可動ロー
ラとを具備し、前記ホイールに、前記くさびローラ式変
速機を構成する出力リングを組み込んで、ホイール組立
体を構成し、前記出力リングを除く前記くさびローラ式
変速機と、前記電動モータを組み立てて、摩擦ローラ・
モータ組立体を構成し、前記ホイール組立体に、前記摩
擦ローラ・モータ組立体を挿入して組み立てたことを特
徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電動式車輪駆動装置を図面を参照しつつ説明する。ま
ず、本発明で採用する電動式車輪駆動装置の内部構造に
ついて詳述し、次いで本発明の実施の形態について説明
する。 【0008】(電動式車輪駆動装置の内部構造)図1
は、本発明の実施の形態に係る電動式車輪駆動装置の内
部構造を示す断面図である。図2は、図1のA−A線に
沿った断面図である。 【0009】本発明の実施の形態に係る電動式車輪駆動
装置は、ホイール1の周囲にタイヤ2を支持して成る車
輪3と、この車輪3を回転駆動する為に、このホイール
1の内径側に設けた駆動手段とを備える。そして、この
駆動手段を図示しない懸架装置に支持する共に、この駆
動手段の周囲に上記ホイール1を回転自在に支持する事
により、上記車輪3を上記懸架装置に、回転自在に支持
している。尚、図示の例では、上記ホイール1の内端部
(車両の幅方向中央寄り端部で、図1の左端部)に、デ
ィスクロータ等の制動用回転部材を支持固定する為の支
持筒部4を設けている。 【0010】上記駆動手段は、電動モータ5とくさび作
用を利用した摩擦ローラ式変速機6(以後、くさびロー
ラ式変速機6と記す)とを動力の伝達方向に関して互い
に直列に接続して成る。ここで、くさび作用を利用した
摩擦ローラ式変速機とは、電動モータで駆動される回転
駆動軸の先端部の周囲に、該回転駆動軸に対し偏心した
状態で、前記車輪と共に回転自在に設けられた外輪と、
該回転駆動軸の外周面である駆動側円筒面と前記外輪の
内周面である被駆動側円筒面との間に存在して、径方向
に関する幅が円周方向に関して不同である環状空間内に
配置される、それぞれの外周面を動力伝達用円筒面とし
た、少なくとも1個のガイドローラおよび少なくとも1
個の可動ローラとを備えた変速機のことを言う。又、可
動ローラとは、くさび作用により押付け力を発生するロ
ーラであり、半径方向、円周方向に動くローラのことを
言う。又、上記電動モータ5は、有底円筒状のモータケ
ース7を有する。このモータケース7は、基端部(図1
の左端部)に底板部8を有する有底円筒状の主体9と、
この主体9の先端(図1の右端)開口部に被着固定した
蓋板10とを組み合わせて成る。この主体9の周壁部1
1の外周面の中心軸と内周面の中心軸とは互いに偏心さ
せて、この周壁部11の肉厚を、円周方向に関して不同
にしている。この様な主体9の基端面複数個所にはねじ
孔(図示略)を形成しており、図示しない懸架装置の構
成部品を挿通した、やはり図示しない複数本のボルトを
これら各ねじ孔(図示略)に螺合し更に緊締する事によ
り、上記主体9を上記懸架装置に結合固定自在としてい
る。又、上記蓋板10の片面(図1の左面)には、上記
主体9の先端開口部にがたつきなく嵌合自在な環状突部
13を形成している。この環状突部13の中心と上記蓋
板10の外周面の中心とは、上記周壁部11の外周面と
内周面とが偏心しているのに合わせて、互いに偏心させ
ている。この様な蓋板10は、上記環状突部13を上記
主体9の先端開口部に内嵌した状態でこの主体9の先端
開口部に付着し、更に複数本のねじ14により、この主
体9に対し結合固定している。 【0011】この様にしてこの主体9と上記蓋板10と
を互いに結合固定して成る、上記モータケース7の両端
部には、それぞれ支持孔15と通孔16とを、互いに同
心に、且つ、上記周壁部11の内周面と同心に形成して
いる。そして、上記支持孔15及び通孔16の内側に、
前記電動モータ5を構成する回転駆動軸17の基端部
(図1の左端部)及び中間部先端寄り(図1の右寄り)
部分を、それぞれ回転自在に支持している。このうち、
上記主体9の底板部8の中央部に設けた支持孔15の内
側には、上記回転駆動軸17の基端部を、深溝型或はア
ンギュラ型の玉軸受の如き、ラジアル、アキシアル両方
向の荷重を支承自在な転がり軸受18により、回転自在
に支持している。これに対して、上記蓋板10の中央部
に設けた通孔16の内側には、上記回転駆動軸17の中
間部先端寄り部分を、深溝型或はアンギュラ型の玉軸受
の如き、ラジアル、アキシアル両方向の荷重を支承自在
な転がり軸受19により、回転自在に支持している。 【0012】この様にして上記モータケース7に対し回
転自在に支持された上記回転駆動軸17の中間部で、上
記1対の転がり軸受18、19の間部分には、永久磁石
等により構成したロータ20を、上記回転駆動軸17に
対する回転を阻止した状態で外嵌支持している。これに
対して、上記周壁部11の内周面で上記ロータ20の外
周面に対向する部分には、ステータ21を支持固定して
いる。そして、このステータ21に通電したり、上記ロ
ータ20の位相を検出する為のセンサ22の信号を取り
出したりする為の導線23、23を、上記底板部8の一
部に形成した導出孔24を通じて外部に取り出してい
る。 【0013】又、前記蓋板10の他面(図1の右面)中
央部で上記通孔16を囲む部分には環状凸部25を形成
しており、この環状凸部25の先端面に、連結板26を
結合固定している。この連結板26の両側面のうち、上
記環状凸部25に対向する片面(図1の左面)の円周方
向3個所位置には突部27、27を、この環状凸部25
に向け同じだけ突出する状態で形成している。上記連結
板26は、上記各突部27、27の先端面と上記環状凸
部25の先端面とを互いに突き当てた状態で、3本のボ
ルト28、28により、上記蓋板10に対し固定してい
る。尚、図示の例では、上記各突部27、27の外周縁
部と上記環状凸部25の外周縁部との間に印籠嵌合部を
設けて、上記蓋板10に対する上記連結板26の径方向
に関する位置決めを図っている。この様にしてこの連結
板26を上記蓋板10に対し結合固定した状態で、上記
3個所位置の突部27、27が前記回転駆動軸17の先
端部周囲を覆う状態となる。又、この回転駆動軸17の
先端は、上記連結板26の片面中央部に形成した凹孔2
9に緩く侵入した状態となる。 【0014】又、上記連結板26の他面(図1の右面)
中央部には支持軸30を、上記蓋板10と反対側に突出
する状態で突設している。そして、この支持軸30の外
周面及び前記モータケース7の主体9の先端部外周面
と、前記ホイール1の内周面2個所位置との間に設け
た、深溝型或はアンギュラ型の玉軸受の如き、ラジア
ル、アキシアル両方向の荷重を支承自在な転がり軸受3
1a、31bにより、上記ホイール1を図示しない懸架
装置に対し回転自在に支持している。この状態でこのホ
イール1は、上記主体9の外周面と同心に配置される。
従って、このホイール1とこの主体9の内周面とは互い
に偏心している。 【0015】そして、この様な位置関係でこの主体9に
対し回転自在に支持された、上記ホイール1の中間部内
周面で上記回転駆動軸17の先端部周囲に位置する部分
に、前記くさびローラ式変速機6を構成する為の外輪3
2を配置している。この為に本例の場合には、上記ホイ
ール1の中間部に内嵌した保持リング33をこのホイー
ル1に対し複数本のボルト34、34により結合固定す
ると共に、上記保持リング33の内径側にスプライン係
合させた上記外輪32を、止め輪35により、図1に示
した所定位置に保持している。上記保持リング33と外
輪32を係合するスプラインには、十分な遊びを設けて
あり、保持リング33に対し、外輪32が半径方向にス
プラインの遊び分、自由に動けるようにしてある。これ
により,製造誤差、運転時の部品の変形を許容するよう
にしてある。この状態でこの外輪32の内周面は、上記
ホイール1とほぼ同心になり、上記回転駆動軸17の外
周面とは互いに偏心した状態となる。従って、これら外
輪32の内周面と回転駆動軸17の先端部外周面との間
には、径方向に関する幅が円周方向に関して不同である
環状空間36が設けられる。 【0016】この様な環状空間36内には、2個のガイ
ドローラ37a、37bと1個の可動ローラ38とを設
置して、上記くさびローラ式変速機6を構成している。
図において、可動ローラ38は切欠いて部分的に示して
いる。これら各ローラ37a、37b、38を設置する
為に上記環状空間36部分には、3本の支持軸39a、
39a、39bを設けている。これら3本の支持軸39
a、39a、39bのうち、図1、2の下部及び図2の
上部右側に位置する2本の支持軸39a,39aは、そ
れぞれの両端部を前記蓋板10及び前記連結板26に形
成した嵌合孔40、40に圧入固定している。従って、
上記2本の支持軸39a,39aが、上記環状空間36
内で円周方向或は直径方向に変位する事はない。これに
対して、上記3本の支持軸39a、39a、39bのう
ち、図2の上部左側に位置する残り1本の支持軸39b
は、両端部を上記蓋板10及び連結板26に対し、上記
外輪32の円周方向及び直径方向に関する若干の変位可
能に支持している。この為に、上記蓋板10及び連結板
26の一部で上記1本の支持軸39bの両端部に整合す
る部分に、この支持軸39bの外径よりも大きな内径を
有する支持孔41を形成し、これら各支持孔41に、上
記支持軸39bの両端部を緩く係合させている。 【0017】そして、上述の様に支持した各支持軸39
a、39a、39bの中間部周囲に、それぞれ上記各ガ
イドローラ37a、37b及び可動ローラ38を、それ
ぞれラジアルニードル軸受42、42等の軸受(可動ロ
ーラの軸受は図示省略)により、回転自在に支持してい
る。尚、上記連結板26を上記蓋板10に結合固定する
為、この連結板26の片面に突設した、前記各突部2
7、27は、この連結板26の円周方向に関して、上記
各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38同士
の間に存在する。言い換えれば、上記環状空間36内に
上記各突部27、27と上記各ガイドローラ37a、3
7b又は可動ローラ38とが、上記環状空間36の円周
方向に関して交互に存在する。又、これら各ガイドロー
ラ37a、37b又は可動ローラ38の外周面と上記各
突部27、27の円周方向側面とが干渉する(擦れ合
う)事はない。 【0018】この様にして、上記各支持軸39a、39
a、39bにより上記蓋板10と連結板26との間に回
転自在に支持した、上記各ガイドローラ37a、37b
及び可動ローラ38の外周面である、動力伝達用円筒面
43a、43a、43bは、それぞれ前記回転駆動軸1
7の先端部の外周面である駆動側円筒面44と前記外輪
32の内周面である被駆動側円筒面45とに当接させて
いる。前述した通り、上記各ガイドローラ37a、37
b及び可動ローラ38を設置した上記環状空間36の径
方向に関する幅は、円周方向に関して不同である。この
様に、この環状空間36の幅寸法を円周方向に関して不
同にした分、上記ガイドローラ37a、37b及び可動
ローラ38の外径を異ならせている。即ち、上記ガイド
ローラ37a、37b及び可動ローラ38のうち、それ
ぞれ上記外輪32に対し回転駆動軸17の先端部が偏心
している側(図1、2の上側)に位置する可動ローラ3
8及びガイドローラ37bの外径を、互いに同じにする
と共に比較的小径にしている。これに対し、上記外輪3
2に対し回転駆動軸17の先端部が偏心しているのと反
対側(図1、2の下側)に位置するガイドローラ37a
の外径を、上記可動ローラ38及びガイドローラ37b
の外径よりも大きくしている。そして、上記ガイドロー
ラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面である上
記各動力伝達用円筒面43a、43a、43bを、それ
ぞれ上記駆動側、被駆動側円筒面44、45に当接させ
ている。 【0019】尚、上記各ガイドローラ37a、37b及
び可動ローラ38のうち、各ガイドローラ37a、37
bを支持した支持軸39a、39aの両端部は、前述の
様に、前記蓋板10及び連結板26に対し(環状空間3
6内に)固定している。これに対して、上記可動ローラ
38を支持した支持軸39bは、やはり前述した様に上
記蓋板10及び連結板26に対し(環状空間36内
に)、円周方向及び直径方向に関する若干の変位を可能
に支持している。従って、上記可動ローラ38も、上記
環状空間36内で円周方向及び直径方向に若干の変位可
能である。そして、前記蓋板10及び連結板26のシリ
ンダ孔46内に設置した、圧縮ばね等の弾性材47によ
り、上記可動ローラ38を支持した支持軸39bを、こ
れら支持軸39bに回転自在に支持した可動ローラ38
を前記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動させるべ
く、弾性的に軽く押圧している。 【0020】上述の様に構成する本発明の電動式車輪駆
動装置により車輪を回転駆動する場合には、電動モータ
5に通電する事により、この電動モータ5の回転駆動軸
17を、図2の時計方向に回転させる。この回転駆動軸
17の回転は、上記各ガイドローラ37a、37b及び
可動ローラ38を介して前記外輪32に伝わり、これら
各ローラ37a、37b、38を、図2の反時計方向に
回転させる。更にこれら各ローラ37a、37b、38
の回転は、上記外輪32に伝わり、この外輪32を上記
ホイール1と共に、図2の反時計方向に回転させる。上
記回転駆動軸17と上記ガイドローラ37a、37b及
び可動ローラ38との間の動力伝達、並びに、これらガ
イドローラ37a、37b及び可動ローラ38と上記外
輪32との間の動力伝達は、何れも摩擦伝達により行な
われる為、動力伝達時に発生する騒音並びに振動は低
い。 【0021】又、上記可動ローラ38は、上記回転駆動
軸17から上記外輪32に伝達するトルクの大きさに応
じた力で、前記環状空間36の幅が狭い部分(図2の上
部中央部分)に食い込む傾向となる。この為、上記回転
駆動軸17の外周面である駆動側円筒面44と上記ガイ
ドローラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面で
ある動力伝達用円筒面43a、43a、43bとの当接
部、並びに、これら各動力伝達用円筒面43a、43
a、43bと上記外輪32の内周面である被駆動側円筒
面45との当接部の面圧は、何れも、上記トルクが大き
くなる程高くなる。逆に言えば、このトルクが小さい場
合には、上記各当接部の面圧が低い状態となる。この
為、これら各当接部の面圧を、伝達すべきトルクに合わ
せた適正値にして、トルク伝達を効率良く行なえる。 【0022】即ち、上記回転駆動軸17の先端部が図2
で時計方向に回転し、上記外輪32を同じく反時計方向
に回転させる際には、上記可動ローラ38が、上記回転
駆動軸17の先端部の外周面である駆動側円筒面44及
び上記外輪32の内周面である被駆動側円筒面45か
ら、前記弾性材47による押圧力と同方向の力を受け
て、上記環状空間36の幅の狭い部分、即ち、図2の上
部中央に向け移動する傾向となる。 【0023】この結果、上記可動ローラ38の外周面で
ある動力伝達用円筒面43bが、上記駆動側円筒面44
と上記被駆動側円筒面45とを強く押圧する。そして、
この動力伝達用円筒面43bと上記駆動側円筒面44と
の当接部である内径側当接部48、及び、この動力伝達
用円筒面43bと上記被駆動側円筒面45との当接部で
ある外径側当接部49の当接圧が高くなる。この様に上
記可動ローラ38に関する内径側、外径側両当接部4
8、49の当接圧が高くなると、この可動ローラ38の
外周面である動力伝達用円筒面43bにより押圧され
る、上記回転駆動軸17及び上記外輪32が、弾性変形
や組み付け隙間により、直径方向に僅かに変位する。こ
の結果、前記各ガイドローラ37a、37bに関する内
径側、外径側両当接部48、49の当接圧が高くなる。
そして、これら各内径側、外径側両当接部48、49で
の摩擦係合に基き、上記回転駆動軸17の先端部の回転
力を、上記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ
38を介して上記外輪32に伝達自在となる。 【0024】上述の様にして、上記可動ローラ38を上
記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動させようとす
る力は、上記回転駆動軸17の先端部から上記外輪32
に伝達する回転駆動力の大きさに応じて変化する。そし
て、この力が大きくなる程、上記内径側、外径側両当接
部48、49の当接圧が高くなる。従って、この様な作
用に基づき、上記伝達する回転駆動力に応じた当接圧を
自動的に選定して、くさびローラ式変速機の伝達効率を
確保できる。 【0025】本例の場合には、くさびローラ式変速機6
は、ワンウェイクラッチ機能を備えており、上記外輪3
2の回転速度が上記回転駆動軸17の回転速度に見合う
速度、即ち、この回転駆動軸17の回転速度をくさびロ
ーラ式変速機6の減速比で割った速度よりも速くなった
場合には、このくさびローラ式変速機6の接続が断たれ
る。即ち、この場合には、上記可動ローラ38が、前記
弾性材47の弾力に抗して、上記環状空間36の幅の広
い側(図2の左下側)に変位する。この結果、上記内径
側、外径側両当接部48、49の当接部が低下若しくは
喪失して、上記外輪32の回転が上記回転駆動軸17に
までは伝わらなくなる。従って、本例の構造は、前記車
輪3を一方向にのみ回転駆動する場合に適切な構造であ
る。 【0026】尚、くさびローラ式変速機6の減速比は、
回転駆動軸17の先端部の外径と外輪32の内径との比
を変える事により、任意に調節可能である。電動自動車
用の電動式車輪駆動装置に組み込むくさびローラ式変速
機6を考えた場合、上記減速比は3〜9程度の範囲で設
定可能である。しかも、この程度の減速比を得るのであ
れば、上記回転駆動軸17の先端部の外径を小さくする
事により十分に対応可能である為、減速比を大きくする
事に伴って上記くさびローラ式変速機6が大型化する事
はない。従って、電動モータ5として、高速型で小型・
軽量のものを使用する事ができて、上記電動式車輪駆動
装置全体としての小型・軽量化も図れる。この為、前記
ディスクロータ等の制動用部品と共に、限られた空間内
に設置しなければならない、上記電動式車輪駆動装置の
設計の容易化を図れる。又、ばね付きの懸架装置を有す
る自動車に組み込む場合、所謂ばね下荷重の軽減によ
り、乗り心地や走行安定性を中心とする電動自動車の走
行性能の向上にも寄与できる。また、小型且つ軽量に構
成でき、十分な走行性能を得易く、しかも運転時に発生
する騒音が低い電動式車輪駆動装置を低コストで実現で
きる。 【0027】(本発明の実施の形態)図3は、本発明の
実施の形態に係る電動式車輪駆動装置の組立図である。 【0028】本実施の形態では、先ず、ホイール1に、
保持リング33挿入して、ワッシャを介してボルト34
により固定する。次に、出力リング(外輪)32を保持
リング33に挿入(スプライン嵌合)して、止め輪35
で固定する。ホイール1に、2個の軸受31a,31b
を圧入する。これにより、ホイール組立体Aを構成す
る。 【0029】次に、電動モータ5を組み立てると共に、
出力リング(外輪)32等を除くくさびローラ式変速機
6を組み立てて、両者を合体し、摩擦ローラ・モータ組
立体Bを構成する。 【0030】このように予め組み立てたホイール組立体
Aに、同様に予め組み立てた摩擦ローラ・モータ組立体
Bを挿入して、電動式車輪を組み立てて、止め輪50
(図1)で固定する。したがって、ホイール1内に電動
モータ5とくさびローラ式変速機6を内蔵した電動式車
輪を容易に且つ迅速に組み立てることができる。 【0031】なお、軸受31a内径よりも保持リング3
3外径が大きいので、出力リング32と保持リング33
を摩擦ローラ側に取り付けると、後に組み立てられな
い。 【0032】さらに、出力リング32だけ摩擦ローラ側
に組み付けておけば、軸受31a内径は通るが、後に止
め輪35が止められない。 【0033】さらに、軸受31aを最後に圧入するの
は、モータケース7の凸部が干渉するからである。 【0034】さらに、軸受31bについては、前もって
ホイール1に組み付けず、ホイール組立体Aと摩擦ロー
ラ・モータ組立体Bを組み合わせた後、ホイール1と連
結板26との間に圧入してもよい。 【0035】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め組み立てたホイール組立体に、同様に予め組み立て
た摩擦ローラ・モータ組立体を挿入して、電動式車輪を
組み立てているため、ホイール内に電動モータとくさび
ローラ式変速機を内蔵した電動式車輪を容易に且つ迅速
に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る電動式車輪駆動装置
の内部構造を示す断面図である。 【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る電動式車輪駆動装置
の組立図である。 【符号の説明】 1 ホイール 2 タイヤ 3 車輪 4 支持筒部 5 電動モータ 6 くさびローラ式変速機 7 モータケース 8 底板部 9 主体 10 蓋板 11 周壁部 13 環状突部 14 ねじ 15 支持孔 16 通孔 17 回転駆動軸 18 転がり軸受 19 転がり軸受 20 ロータ 21 ステータ 22 センサ 23 導線 24 導出孔 25 環状凸部 26 連結板 27 突部 28 ボルト 29 凹孔 30 支持軸 31a、31b 転がり軸受 32 外輪(出力リング) 33 保持リング 34 ボルト 35 止め輪 36 環状空間 37、37a、37b ガイドローラ 38、38a、38b 可動ローラ 39a、39b 支持軸 40 嵌合孔 41,41a 支持孔 42 ラジアルニードル軸受 43 動力伝達用円筒面 44 駆動側円筒面 45 被駆動側円筒面 46 シリンダ孔 47 弾性材 48 内径側当接部 49 外径側当接部 50 止め輪 A ホイール組立体 B 摩擦ローラ・モータ組立体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】車輪のホイールの内径側に、電動モータと
    くさびローラ式変速機を組み込んだ電動式車輪駆動装置
    において、 前記くさびローラ式変速機は、電動モータで駆動される
    回転駆動軸の先端部の周囲に、該回転駆動軸に対し偏心
    した状態で、前記車輪と共に回転自在に設けられた外輪
    と、該回転駆動軸の外周面である駆動側円筒面と前記外
    輪の内周面である被駆動側円筒面との間に存在して、径
    方向に関する幅が円周方向に関して不同である環状空間
    内に配置されるそれぞれの外周面を動力伝達用円筒面と
    した、少なくとも1個のガイドローラおよび少なくとも
    1個の可動ローラとを具備し、 前記ホイールに、前記くさびローラ式変速機を構成する
    出力リングを組み込んで、ホイール組立体を構成し、 前記出力リングを除く前記くさびローラ式変速機と、前
    記電動モータを組み立てて、摩擦ローラ・モータ組立体
    を構成し、 前記ホイール組立体に、前記摩擦ローラ・モータ組立体
    を挿入して組み立てたことを特徴とする電動式車輪駆動
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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