JP2003214411A - 偏芯固定金具 - Google Patents

偏芯固定金具

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JP2003214411A
JP2003214411A JP2002015042A JP2002015042A JP2003214411A JP 2003214411 A JP2003214411 A JP 2003214411A JP 2002015042 A JP2002015042 A JP 2002015042A JP 2002015042 A JP2002015042 A JP 2002015042A JP 2003214411 A JP2003214411 A JP 2003214411A
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knob
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hole
moving
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Hitoshi Nishitani
均 西谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 つまみを回転させる簡単な操作により、相対
部材を強固に固定する手段を得ると共に、少ない部品点
数で全体を薄くコンパクトに構成可能な偏芯固定金具を
提供する。 【解決手段】 ベース部材と、つまみと、係止部分と長
孔を有した移動部材と、円形で中心からずれた位置に異
形孔を有した偏芯部材を設け、移動部材はベース部材に
対して一方向にのみ移動可能に制限しておき、前記長孔
内に偏芯部材を挿入し、ベース部材を重ねて全体を組付
ける。つまみの回転操作により長孔内の偏芯部材の異形
孔を中心とした90°の回転動作と、移動部材の係止部
分が相対部材に係合する直線運動を得、突起部分とへこ
み部分による係合手段や、ばねにより付勢する手段や、
連続した凹凸を順次係合させる手段により、偏芯部材の
回転後の位置を保持し、相対部材を完全に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏芯部材の回転動作
を利用した固定金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば2本の幅細の板材を重ね合わせ、
互いに長手方向にのみ移動可能に制限しておき、移動さ
せた後に任意の位置で両者を完全に固定しようとするよ
うな場合においては、通常ではねじを用いるか、互いに
凹凸を有した部分を設けて嵌め合わせてから外れないよ
うな手段を講じるか、外部から挟み付けて摩擦力で止め
るか、さらにはそれらを互いに複合させる等の多種の手
段が考えられる。しかし、いずれの手段においても何工
程かの操作が必要で操作性が悪かったり、機構部分が複
雑で部品点数が多くなりコスト高であったり、全体が大
きなものになり、コンパクト性に欠けていたり、使用中
にずれたり緩んだりしてしまい強度が不十分であったり
する場合が多く、上記のような問題を全て同時に解決す
る手段は見当たらない。
【0003】建築金物の分野のみを見ても、長尺の部材
をスライド移動させて任意の位置で固定する手段を一工
程の簡単な操作にて可能とし、十分な強度を有し、かつ
少ない部品点数でコンパクトな形態として実現している
ものは未だ無く、開き窓の角度調整器や門扉用落とし棒
等必要性は高いと思われる。
【0004】ここで今回、移動部材の長孔内に挿入され
た円形の部材を、中心からずらせた位置で回転させるこ
とにより移動部材を直線移動させる、偏芯部材を用いた
図20に示すような動作に着目した。この動作自体は、
過去からある程度は用いられており、偏芯部材を回転さ
せると共に偏芯部材の外周側面が徐々に横方向に移動部
材を押し始め、90°回転した時に最大の移動距離が得
られる構造になっている。建築金物の分野においては室
内ドア用の調整丁番の、前後方向の建付け調整の手段が
この動作を採用しているものが多い。
【0005】しかしこの動作は、回転運動を直線運動に
変換し、偏芯部材と連動する移動部材の位置を調整する
ことを主な目的としているものがほとんどである。とこ
ろが図20(b)の状態から移動金具を逆方向に押すと戻
ってしまうため、このような用途にて使用する場合は位
置の調整後に移動部材を固定するために別途ねじにより
締め付ける等の固定手段を設けておかなければならな
い。また移動距離を重要因子として考えると、偏芯部材
を回転させる角度に比例して移動部材が移動する距離は
図20(a)〜図20(b)間が大きく有効で、図20(b)〜
図20(c)間は移動距離が少なくあまり有効ではない。
ましてや回転角度が90°付近ではほとんど移動しない
ことになり、この部分は必要とされていないものがほと
んどである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の偏芯部材による
動作において、移動部材の位置調整という観点を排除
し、上記動作で全く軽視されている偏芯部材が90°回転
した状態を意図的に保持することにて、つまみを回すだ
けの簡単な操作でかつ強固な固定が得られ、少ない部品
点数でコンパクトに構成可能な新しい固定手段を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために次の手段を設けた。まず板状のベース部材
と、同様に矩形の板状で中央位置に長孔を有し、端部に
係止部分を備えた移動部材を設ける。次にベース部材と
移動部材を重ね、移動部材の長孔の短手方向にのみ互い
が直線移動可能なように両者を制限しておく。
【0008】さらに円形で中心からずれた位置に異形孔
を有した偏芯部材を設け、偏芯部材の外径は移動部材の
長孔の短手方向の距離よりも極僅かにのみ小さくしてお
く。ここで円形の偏芯部材の中心と異形孔の中心を結ん
だ線を中心線とし、この中心線が移動部材の長孔の長手
方向と平行になるような配置で、長孔内に偏芯部材を挿
入する。このとき偏芯部材の厚みは移動部材の厚みより
も僅かに薄くしておく。
【0009】移動部材の長孔内に偏芯部材が上記の配置
で挿入され、ベース部材と重なっている状態で、ベース
部材の反対側に裏板を配置し、ベース部材と裏板の偏芯
部材の異形孔に対応する位置につまみ挿入孔を設けてお
く。次に軸部分に偏芯部材の異形孔と適合する異形軸部
分を有したつまみを設け、ベース部材と裏板で偏芯部材
と移動部材を挟み込むようにしてつまみで組付ける。つ
まみの異形軸部分と偏芯部材の異形孔が互いに嵌合する
ために両者は完全に一体化されることになり、偏芯部材
の回転により移動部材も移動できるように上下方向のク
リアランスを有した状態で構成しておく。従ってつまみ
の回転操作により偏芯部材は異形孔を中心として移動部
材の長孔内を回転し、移動部材を直線移動させることに
なる。
【0010】また偏芯部材の外周側面と中心線が交わる
位置の、異形孔から離れている方の端部を先端部とし、
逆側の端部を後端部とする。さらに先端部が長孔の短手
方向の内周側面と接するように偏芯部材を長孔内に配置
した状態を偏芯部材の基準位置とする。このとき偏芯部
材の後端部側に位置するもう一方の短手方向の内周側面
は、異形孔の中心から偏芯部材の半径の距離だけ離れた
位置になるように長孔の長手方向の距離を設定してお
く。
【0011】この基準位置状態からつまみを回転させる
と、偏芯部材の外周側面が移動部材の長孔の内周側面を
押しながら回転し、90°回転した位置で長孔の短手方
向の内周側面に当接しこの位置で停止する。このとき移
動部材と係止部分は長孔の短手方向に直線運動するよう
に制限されており、したがって移動距離は偏芯部材の円
形の中心から異形孔の中心までの距離になる。上記の偏
芯部材が基準位置から90°回転した状態を固定位置と
する。
【0012】偏芯部材が90°回転した固定位置では、
偏芯部材の中心線と移動部材の移動方向が一致してお
り、長孔の長手方向の両内周側面に偏芯部材の先端部と
後端部が近接した状態になり、この状態から係止部分を
戻そうと、どのような方向に押しても偏芯部材が回転し
ようとする方向へは絶対に力が働かないため係止部分は
戻ることはない。したがってつまみを逆方向に回転させ
る操作以外にはこの状態を解除できないことになる。こ
こで係止部分と係合する部分を有した相対部材を設け
る。基準位置では係止部分と相対部材は係合しておら
ず、つまみを回転させると係止部分が直線移動し、固定
位置にて相対部材に完全に係合するように構成すること
により、相対部材の固定が可能となる。
【0013】しかしながら、上記の固定位置のままでは
振動や傾き等で徐々に偏芯部材が戻る方向に回転しない
とは限らないために、次にさらに意図的に固定位置を保
持するための手段を説明する。
【0014】まず、ばね性を有している突起部分を備え
た弾性部材を設け、偏芯部材の先端部に外周側面から突
起部分が突出するように配置する。さらに長孔の内周側
面の、異形孔の中心から短手方向に延長した位置2ヵ所
と、基準位置で偏芯部材の先端部と近接する位置の合計
3か所に、弾性部材の突起部分と係合するようなへこみ
部分を設けておく。上記のように構成することにより、
基準位置と偏芯部材を両方向に90°回転させた固定位
置にて、弾性部材の突起部分が長孔内周側面のへこみ部
分と適度なクリック感を有しつつ係合し、その位置でよ
り確実に偏芯部材の戻りを阻止することができることに
なる。
【0015】また別の手段としては、まず偏芯部材と一
体化されているつまみの軸部の裏板側を断面形状が正方
形の矩形軸部分として延長し、矩形軸部分の辺が偏芯部
材の中心線と平行な向きになるように配置し、矩形軸部
分の両側から板ばね若しくは線ばねを挟み込むようにし
て装着する。板ばね若しくは線ばねはつまみと共に回転
移動しないとすると、つまみが90°回転するごとにば
ねの力により安定した状態となり、上記構成においては
つまみ及び偏芯部材を基準位置と両方向に90°回転し
た固定位置において保持する動作が得られることにな
る。また前述の弾性部材を使用した場合と違って、基準
位置からつまみを回転させる時に、45°回転した位置
を境にして基準位置と固定位置のどちらかに移動しよう
と付勢する動作を得ることができる。
【0016】上記のように構成することにより、偏芯部
材を固定位置でより確実に保持でき、しいては係止部分
の位置もさらに強固に保持できることになり、相対部材
を係止部分と任意の位置で係合させることにより、相対
部材の位置を完全に固定することが可能になる。
【0017】また上記の保持手段は、両方とも偏芯部材
が90°回転した固定位置で完全に係止部分を保持する
ことを目的として構成されているのであるが、ほぼ同じ
構成からさらに発展させ、偏芯部材を90°回転させる
最終段階で係止部分が相対部材を徐々に締め付けるか、
あるいは徐々に押し付けるような動作を有する別の固定
手段を以下に説明する。
【0018】偏芯部材の回転方向は基準位置から片方向
のみに制限し、偏芯部材の外周側面の先端部から回転可
能な方向に複数の連続した微小な凹部を設ける。また偏
芯部材の回転により押される長孔内周側面の、偏芯部材
が90°回転した状態で先端部が接する位置に微小な凸
部を設けておき、反対側の長孔内周側面はある程度大き
く逃がしておく。上記の構成からつまみを回転させると
90°回転する直前に偏芯部材の連続した凹部の端が長
孔内周側面の凸部に係合し、さらに回転させると順次凹
部が凸部を乗り越えながら90°まで回転することにな
る。このとき、移動部材の係止部分の移動距離は最初の
凹部が係合した位置から僅かずつ増加し、90°の位置
において最も大きくなる。
【0019】ここでベース部材と移動部材の両方に係止
部分を備えておき、相対部材の幅を偏芯部材の最初の凹
部が長孔内周側面の凸部に係合した状態での両方の係止
部分間の距離に等しく設定しておく。次に基準位置状態
で相対部材を両係止部分間に挿入し、つまみを回転させ
ると、偏芯部材の最初の凹部が長孔内周側面の凸部に係
合する段階で両係止部分が相対部材に当接し、さらにつ
まみを回転させると凸部を乗り越えながら相対部材を挟
み付ける前述とは異なった動作になり、相対部材を締め
付けることによる固定手段を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。図1〜図6に本発明の偏芯固定金具
の第一実施形態を示す。図1は全体の分解斜視図であ
り、板状のベース部材1と、同様に矩形の板状で中央部
分に長孔6を有した移動部材2と、円形で中心からずれ
た位置に異形孔8を有した偏芯部材3を設ける。長孔6
の短手方向の幅は偏芯部材3の外径よりも極僅かにのみ
広くし、長孔6内に偏芯部材3を挿入したときに、長孔
6の短手方向にはがたつき無くかつ回転できるように設
定する。さらに移動部材2とベース部材1に係止部分5
を設け、ベース部材1の両端をL型に曲げておく。また
移動部材2の、長孔6の長手方向の外寸をベース部材1
の両L型曲げ部分の内側にがたつき無く納まるように設
定し、移動部材2をベース部材1の両L曲げ部分間に重
ねて嵌め込んだ状態で挿入し、移動部材2はベース部材
1に対して長孔6の短手方向のみに制限されて直線運動
できるように構成する。
【0021】図2は偏芯部材3の平面図であり、偏芯部
材3の中心からずれた位置に太鼓形状の異形孔8を設
け、偏芯部材3の中心と、異形孔8の中心とを結ぶ線を
偏芯部材3の中心線7とし、偏芯部材3の外周側面9と
中心線7が交わる位置の異形孔8から遠い端部を先端部
10とし、異形孔8に近い端部を後端部11とする。ま
た偏芯部材3の先端部10に、ばね性を有し偏芯部材3
の外周側面9から突出するような突起部分13を備えた
弾性部材12を装着する。この弾性部材12の突起部分
13を押すと突起部分13が偏芯部材3の外周側面9と
面一になる程度まで出没するように構成しておく。
【0022】さらに偏芯部材3を移動部材2の長孔6に
中心線7が長手方向になる向きで挿入し、偏芯部材3の
先端部10が長孔6の短手方向の内周側面14に当接す
るように配置する。このとき異形孔8の中心から中心線
7と垂直方向である短手方向に延長した線が長孔6の内
周側面14と交わる位置2ヵ所と、偏芯部材3の先端部
10が短手方向の内周側面14に接する位置との計3ヵ
所に弾性部材12の突起部分13と係合する形状のへこ
み部分15を設けておく。
【0023】図3は移動部材2の長孔6に偏芯部材3を
上記のような配置で挿入した状態の斜視図であり、弾性
部材12の突起部分13は長孔6の短手方向のへこみ部
分15に係合されており、この状態を偏芯部材3の基準
位置とする。次にベース部材1を移動部材2に被せ、逆
側に裏板16を重ねて配置し、ベース部材1と裏板16
の偏芯部材3の異形孔8に適合する位置につまみ挿入孔
17を設けておく。さらに偏芯部材3の異形孔8に嵌合
する異形軸部分18を有したつまみ4を設け、上記のよ
うに重ねた状態からつまみ4を差し込み、異形軸部分1
8と異形孔8が嵌合した状態で全体を組付ける。
【0024】したがって、つまみ4と偏芯部材3は一体
化されることになり、つまみ4の回転操作によりベース
部材1のつまみ挿入孔17を中心に偏芯部材3が円滑に
回転できるように、偏芯部材3の厚みは移動部材2の厚
みよりも僅かに薄くしておき、さらに上下方向に少しの
クリアランスを設けておくとよい。また裏板16は移動
部材2がベース部材1から抜け落ちないためだけの役割
である。したがって裏板16を使用せず、ベース部材1
の端分を図3のようなL曲げだけでなくコの字状にまで
さらに曲げ込み、移動部材2を抱き込むような形状にす
る方法や、ベース部材1に対して移動部材2が長孔6の
短手方向にのみ移動するように鋲で互いを連結する方法
等どのような手段を用いてもよい。
【0025】図4は第一実施形態での、つまみ4の回転
操作による偏芯部材3と移動部材2の軌跡を示した模式
図である。図4(a)は基準位置を示しており、つまみ4
を時計回り方向に回転させると図4(b)のように偏芯部
材3に装着された弾性部材12の突起部分13がある程
度のクリック感をもって没し、異形孔8を中心に回転し
始める。さらにつまみ4を回転させると図4(c)〜図4
(d)のように偏芯部材3も回転し、図4(e)の90°回転
した位置にて弾性部材12の突起部分13が長孔6の長
手方向のへこみ部分15に係合して保持される。この偏
芯部材3が90°回転した状態を固定位置とする。
【0026】このときの偏芯部材3の回転動作により、
偏芯部材3の回転する方向の外周側面9が長孔6の長手
方向の内周側面14を押し、移動部材2はベース部材1
に対して移動する方向が制限されているため、移動部材
2は長孔6の短手方向に直線運動することになる。また
図4(e)の固定位置で、偏芯部材3が長孔6のへこみ部
分15を有しない短手方向の内周側面14に当接して回
転が停止するように、へこみ部分15を有しない短手方
向の内周側面14の位置は異形孔8の中心位置から偏芯
部材3の半径の距離だけ離れた位置に設定しておくとよ
い。
【0027】図5はベース部材1に対する移動部材2と
偏芯部材3の基準位置と固定位置を示しており、図5
(a)は基準位置であり、図5(b)と図5(c)は時計回り方
向と反対方向に各90°ずつ回転させた固定位置であ
る。図5(b)と図5(c)に示す固定位置では偏芯部材3の
中心線7が移動部材2の移動方向と一致していると共
に、長孔6の長手方向の内周側面14と偏芯部材3の先
端部10と後端部11が近接している状態になってい
る。したがって移動部材2を戻す方向に押しても、偏芯
部材3が回転する方向には力は働かず、移動部材2は固
定位置で完全に保持されることになる。さらに弾性部材
12の突起部分13とへこみ部分15が係合しているた
めに、振動や傾きなどによる偏芯部材3の戻りをも防ぐ
ことが可能である。
【0028】また図5(b)に示す、基準位置で保持する
ための短手方向の内周側面14のへこみ部分15をなく
し、図5(b)の状態からつまみ4の時計と反対方向への
180°の回転により図5(c)の状態にまで一気に移動
させることも可能であり、同様に図5(c)から図5(a)へ
の移動も可能であり、このような場合では回転方向は一
方向になるが、移動部材2の移動距離は二倍得られるこ
とになる。
【0029】次につば付の鋲にて係止部分5を形成し、
ベース部材1と移動部材2の両方に係止部分5を装着し
て偏芯固定金具を構成し、長尺で鋲の軸部と係合する形
状の連続した波状部分19を有した相対部材20を偏芯
固定金具に対して固定される側の部材と想定した場合の
外観斜視図を図6に示す。偏芯部材3が基準位置のとき
は移動部材2の係止部分5は開いた状態であり、両係止
部分5間の距離は相対部材20の外幅よりも大きく、相
対部材20は自由に両係止部分5間をスライド移動でき
ることになる。また相対部材20を任意の位置に移動
後、その位置でつまみ4を90°回転操作すると、偏芯
部材3が固定位置状態になると同時に係止部分5である
鋲の軸部は直線移動して波状部分19と係合し、完全に
相対部材20の位置を固定することが可能になる。また
この状態で相対部材20をどの方向に押しても係止部分
5が戻ったり緩んだりすることはない。
【0030】さらに、図6のような構成では裏板16は
必要なく、ベース部材1の係止部分5は移動しないた
め、ベース部材1の係止部分5側を曲げ込み、曲げ部分
の内面を面状の係止部分5として相対部材20を受ける
ように構成すると、波状部分19は移動部材2の係止部
分5側のみでも可能となる。つまり係止部分5は、つま
み4の90°の回転操作による移動距離に対して相対部
材20と適切に係合できればどのような形状であっても
よいことになる。また第一実施形態では機構として不可
欠な部材はベース部材1と移動部材2と偏芯部材3のみ
であり、非常に少ない部品点数で構成できることが大き
な特長であり、さらに組付けた状態においては板状のベ
ース部材1と移動部材2を重ねただけの厚みとなり、非
常に薄く構成することが可能になるためコンパクト性に
おいても優れている。
【0031】次に本発明の偏芯固定金具の第二実施形態
を図7〜図8に示す。図7は第二実施形態の分解斜視図
であり、第一実施形態での移動部材2の長孔6のへこみ
部分15と偏芯部材3の弾性部材12を排除し、つまみ
4の軸部分を長く延長し、裏板16を貫通してさらに突
出する部分に断面が正方形の矩形軸部分21を設ける。
そして矩形軸部分21を両側から挟み込むように板ばね
22若しくは線ばねを装着する。図8は第二実施形態で
のベース部材1に対する偏芯部材3と移動部材2の軌跡
を示す模式図である。図8(a)に示す基準位置で矩形軸
部分21の二辺が偏芯部材3の中心線7と平行になるよ
うに配置することにより、つまみ4を90°回転させる
ごとに板ばね22により付勢された安定した状態を得ら
れることになる。したがって図8(c)の固定位置で、安
定した状態で完全に移動部材2を保持できると共に、第
一実施形態同様に振動や傾きによる戻りも阻止すること
が可能である。
【0032】さらに第二実施形態では図8(b)の偏芯部
材3及び矩形軸部分21が45°回転した状態を境にし
て、図8(a)の基準位置か図8(c)の固定位置のどちらか
に板ばね22により付勢されて移動しようとする動作が
得られることが特長として挙げられる。
【0033】以上に説明した第一実施形態と第二実施形
態では、つまみ4を回転操作し、偏芯部材3を基準位置
から90°回転させた固定位置で保持し、同時に移動部
材2と係止部分5を直線移動させて、係止部分5が相対
部材20と係合することにより、相対部材20の固定を
実現したのであるが、上記の構成からさらに発展させ、
つまみ4を90°回転させる最終段階で係止部分5が相
対部材20を締め付けながら固定する動作を得る手段を
第三実施形態として図9〜図14に示し、以下に説明す
る。
【0034】第三実施形態においては、移動部材2の動
く方向を基準位置からどちらか片方向のみに制限し、つ
まみ4と偏芯部材3の回転可能な方向も同様の方向のみ
に制限した状態で構成しておく。さらに図9に示すよう
に偏芯部材3の先端部10から回転させる方向への外周
側面9に複数の連続した微小な凹部23を設けておく。
また図10に示すように移動部材2の長孔6の、偏芯部
材3の回転により押される側の内周側面14の、異形孔
8の中心から短手方向に延長した線が交わる位置に微小
な凸部24を設け、偏芯部材3の連続した凹部23と互
いに係合するような形状にしておく。
【0035】図11は偏芯部材3が90°近くにまで回
転した最終段階の軌跡を、回転角度が75°から90°
までの5°おきに重ねて示した模式図である。このとき
の移動部材2の直線移動距離は、偏芯部材3の基準位置
状態での、回転する方向の最も外側の外周側面位置と、
回転後の、回転する方向の最も外側の外周側面位置間の
距離になり、したがって回転角度が75°のときはh1
であり、80°でh2になり、85°でh3と徐々に増
加し、90°で最大移動距離となるh4にまで移動距離
が増加することがわかる。
【0036】図12は移動部材2の長孔6に偏芯部材3
を挿入し、基準位置から回転させた時の軌跡である。偏
芯部材3の複数の凹部23を5°ずつ4ヵ所に設けたと
すると、最初の凹部23が凸部24と係合するのが図1
2(b)に示す75°回転した状態のときになる。その後
さらに凸部24を乗り越えて回転させ、次の凹部23と
係合する図12(c)に示す80°回転した時の係止部分
5の移動距離は、図12(b)の状態での移動距離よりも
僅かだけ大きくなる。同様に図12(d)に示す85°の
位置での移動距離はさらに大きくなり、90°回転した
図12(e)での最大移動距離に至るまで徐々に係止部分
5の移動距離は微量ずつ増加する。つまり偏芯部材3の
連続した凹部23が長孔6の内周側面14の凸部24を
乗り越えながら回転し、係止部分5の移動距離を徐々に
増加させることになる。ここで凹部23と凸部24は微
小な高さであるが、順次乗り越えるためには凸部24を
有する内周側面14の反対側はある程度幅広にしておく
とよい。
【0037】また第三実施形態においては相対部材20
の幅が特に重要であり、例えば図13に示すようにベー
ス部材1と移動部材2の係止部分5をコの字状に曲げ込
んだ形状とし、相対部材20を角パイプ形状とすると、
前述の図12(b)の状態における、移動部材2とベース
部材1の両係止部分5であるコの字内面25間の距離
と、相対部材20の外寸の幅とを同寸法に設定しておく
とよい。このように構成しておくことにより、図12
(b)に相当する状態で既に両係止部分5であるコの字内
面25と相対部材20の外面が当接した状態になり、さ
らにつまみ4を回転させると、連続した凹部23が凸部
24を乗り越えながらさらにコの字内面25間の距離が
少しずつ縮まり、相対部材20を徐々に締め付ける動作
を得ることができる。
【0038】しかしながら、相対部材20を締め付けな
がら連続した凹部23が凸部24を乗り越えるにはある
程度の力が必要である。係止部分5や相対部材20に僅
かでも弾性があれば比較的小さな形状のつまみ4でも回
転操作が可能であると考えられるが、両者の弾性が小さ
く、かつ強固な固定を必要とする場合はどうしてもつま
み4の回転操作に大きな力が必要になってくる。そこ
で、図14に示すようにつまみ4の頭部を六角形状にす
るか、あるいは頭部に六角孔を設けるかして、スパナや
六角レンチにて大きな力で持って回転させることができ
るように構成しておくと、強い締め付け力が得られやす
くなる。
【0039】以上のように円形の偏芯部材3を移動部材
2の長孔6内で90°回転させる基本動作により、第一
実施形態から第三実施形態のように展開させることがで
きるのであるが、これらの構成を用いた実際の具体的な
使用例を以下に説明する。
【0040】図15は第四実施形態を示す斜視図であ
り、二本の長尺材を伸縮させて任意の位置で固定する用
途に本発明の第一実施形態の構成を用いたものである。
第四実施形態では長尺で断面形状がパイプ状若しくはC
型状の固定バー26の端部につまみ挿入孔17と移動部
材2の動作を規制する切り起こし部分を設けることによ
り、この部分をベース部材1として兼用することが可能
となる。同様に固定バー26内を伸縮自在に移動する長
尺のスライドバー27を設け、移動部材2の係止部分5
と係合するような切込み部分28をスライドバー27の
側面に連続して設けておく。移動部材2と偏芯部材3と
つまみ4は第一実施形態と同様であり、固定バー26の
内面とスライドバー27の上面で挟み込むようにして装
着するため、裏板16は必要ないことになり、つまみ4
を固定バー26のつまみ挿入穴17を通して直接偏芯部
材3に組付ける。さらに固定バー26とスライドバー2
7の端部に互いの抜け止めピース29を装着し、移動部
材2と係止部分5が動作する空間を確保し、スライドバ
ー27が固定バー26の内部をがたつき無く移動するよ
うに構成する。
【0041】上記のように構成することにより、つまみ
4を基準位置状態にし、スライドバー27を任意の位置
に移動させ、その位置でつまみ4を回転させるだけの簡
単な操作により移動部材2の係止部分5がスライドバー
27の切込み部分28に係合され、スライドバー27を
完全に固定することができる。この第四実施形態では固
定バー26の端部に機構部分を構成したことが特長であ
り、ベース部材1と裏板16が排除でき、機構部分がさ
らに薄くコンパクトな形態にて実現できることになる。
また第四実施形態のような2本のパイプ状の長尺部材を
伸縮させて任意の位置で固定する機能は非常に広範囲に
使用可能であり、建築金物や家庭日用品および収納棚や
パネル材の組立部材等用途としては非常に広いと考えら
れる。
【0042】図16は第五実施形態を示しており、開き
窓の角度調整器に本発明の偏芯固定金具の第一実施形態
を適応させた場合の斜視図である。係止部分5と係合す
る形状の連続した切込み部分28を有した固定バー26
を窓障子の下桟若しくは枠体の下枠のどちらか一方に装
着し、ベース部材1は固定バー26を抱き込むような形
状であり、移動部材2と偏芯部材3とつまみ4を組み込
んだ状態で固定バー26上を移動できるように構成して
おく。さらにつまみ4に回動自在に連結アーム30を取
り付け、連結アーム30の端部を枠体の下枠若しくは窓
障子の下桟のもう一方に装着する。上記のように構成す
ることにより、基準位置状態から窓障子を開けると、連
結アーム30に引っ張られるようにして偏芯固定金具が
固定バー26上を移動し、任意の角度まで窓を開放した
後、その位置でつまみ4を90°回転させるだけの操作
で係止部分5が固定バー26の切込み部分28に係合
し、窓障子を一定角度開いた状態で完全に固定すること
が可能となる。
【0043】図17は第六実施形態を示しており、門扉
用落とし棒に本発明の偏芯固定金具を適応させた場合の
斜視図である。まず門扉の戸先框31に波状部分19を
有した欠き取り孔32を設ける。次にベース部材1に落
とし棒33を固定し、異形孔8に角軸34を装着した偏
芯部材3を、波状部分19と係合する形状の係止部分5
を有した移動部材2の長孔6内に挿入し、ベース部材1
に重ねて落とし棒本体aとして組み付けておく。このと
き角軸34と係止部分5はベース部材1の方向に突出す
るように構成しておく。さらに落とし棒本体aを戸先框
31内に挿入し、戸先框31の厚み方向面の欠き取り孔
32から角軸34と係止部分5を突出させ、戸先框31
の外側からつまみ4を角軸34にはめ込んで両者を固定
する。
【0044】上記のように構成することにより、つまみ
4を基準位置状態にし、つまみ4と共に機構部分を含む
落とし棒本体a全体を上下方向に移動させ、最適な位置
でつまみ4を回転させることにより、係止部分5と波状
部分19が係合し、落とし棒本体aの位置を完全に固定
することができる。また第六実施形態においては裏板1
6の奥側に空間を有しているため、第一実施形態の構成
だけではなく、第二実施形態のばねを用いたクリック感
のよい構成をも用いることが可能であり、より錠として
の操作の感触を高めることができる。
【0045】図18は第七実施形態を示しており、玄関
ドアなどに使用されている内蔵型の用心錠で、扉を閉じ
た状態でサムターンを一段階回転させるとデッドボルト
36も一段階突出して用心アーム35に係合し、その状
態のまま扉を開けると用心錠の役割を果たし、扉を閉じ
た状態でさらに二段階までサムターンを回転させると、
デッドボルト36がさらに突出して受け37に係合し、
内締まり錠にもなるタイプの、デッドボルト36を二段
階で出没させる機構に本発明の第二実施形態の構成を用
いた場合の模式図である。
【0046】第七実施形態においては、基準位置から両
方向に90°づつ回転操作するのではなく、90°回転
したどちらかの固定位置を始点とし、回転操作の第一段
階が基準位置になり、この位置で一旦停止し、さらに回
転させることにより逆の固定位置に至るように設定す
る。また図18に示すように移動部材2の係止部分5を
デッドボルト36と一体化したような形状にしておくだ
けで機構部分はそのまま適応させることが可能になる。
操作手順としては図18(a)が始点であり、デッドボル
ト36は没した状態である。図18(b)はつまみ4を9
0°回転させ、デッドボルト36が用心アーム35にの
み係合している第一段階であり、さらにつまみ4を90
°回転させると図18(c)のように受け37にデッドボ
ルト36が挿入し、施錠状態になる。第一段階において
は、板ばね22により付勢されているためにこの位置で
安定した状態になっていることが特長として挙げられ
る。上記のような使用用途においては係止部分5と相対
部材20との固定という観点からは若干外れるが、二段
階の出没操作が必要な機構において非常にコンパクトで
確実性を有した構成として適応させることができる。
【0047】図19は第八実施形態を示す斜視図であ
り、本発明の第三実施形態の構成をクランプ金具として
発展させたものである。偏芯固定金具は図13の状態と
ほぼ同じで、係止部分5の先端をコの字形状に曲げ込ん
でおき、相対部材20として図19に示すような両側面
に溝を有したアルミ押出型材38を設け、複数本並べた
状態で配置しておく。このとき前述のように複数本並べ
たアルミ押出型材38の全体の幅と、図12(b)の状態
に相当する、偏芯部材3の連続した凹部23が長孔6の
内周側面14の凸部24に最初に当接するときの両コの
字内面25間の距離をあわせておく。
【0048】つまみ4の替わりに、頭部により強く偏芯
部材3を回転させられるような六角孔を有した軸を設
け、両コの字先端間が最も開いている基準位置状態にて
偏芯固定金具をアルミ押出型材38の途中位置から被せ
るようにしてはめ込み、六角レンチで軸と一体化されて
いる偏芯部材3を回転させることにより複数本のアルミ
押出型材38を締め付けて固定することができる。コの
字形状の先端の曲げ込み寸法が、係止部分5の移動距離
よりも小さい場合は90°回転の構成でもよいが、先端
の曲げ込みが大きい場合は移動距離が不足し、アルミ押
出型材38の途中位置で被せることができなくなること
も考えられる。このような場合には、前述の片方の固定
位置を始点とし、つまみ4を一気に180°回転させ、
係止部分5の移動距離が二倍得られる構成にして対応す
るとよい。また係止部分5の形状を半丸形状や曲面形状
やスリット孔付形状等様々に変更することにより、さら
に幅広い締め付け用クランプ金具として発展させること
が可能である。
【0049】
【発明の効果】係止部分を有した移動部材の長孔内に偏
芯部材を挿入し、移動部材の移動方向を制限するベース
部材と共につまみにて組付けて偏芯固定金具として構成
することにより、つまみを90°回転させる簡単な操作
と同時に係止部分が直線移動し、係止部分が相対部材と
係合する動作を得、相対部材の位置を完全に固定するこ
とが可能になる。
【0050】第一実施形態では、固定位置で偏芯部材を
保持できるため、振動や傾きによる偏芯部材の戻りをも
阻止することができる。また機構部分の部品点数も少な
く、組付けた状態が非常に薄くコンパクトな形態にて構
成でき、したがって開窓用の角度調整器や門扉用落とし
棒などの、機構部分の収納スペースが狭く、かつ単純な
操作で任意の位置での固定が要求されるような用途に適
している。
【0051】第二実施形態においても、同様に固定位置
で偏芯部材を保持できると共に、ばねにより90°ごと
の回転操作で安定な状態が得られるだけでなく、45°
の位置を境にしてどちらかの方向に移動しようとする働
きが得られ、操作感触がより向上できる。また180°
の回転を二段階の操作として構成し、途中の90°回転
での位置を第一段階として一旦停止させる動作が得ら
れ、続いて90°回転させることで、一連の動作を二段
階に分けて操作するような機構に対応でき、用心錠と内
締まり錠を兼用するタイプの錠の機構部分などに発展さ
せることができると考えられる。
【0052】第三実施形態においても、同様に少ない部
品点数にて薄くコンパクトな形態で構成でき、偏芯部材
を90°回転させる操作の最終段階で、移動部材の係止
部分が相対部材を徐々に締め付けて固定することが可能
となり、相対部材と係止部分の形状を互いに係合しやす
い任意の形状にすることで、より幅広い用途の締め付け
用クランプ金具として発展させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の分解斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態の、偏芯部材の平面図で
ある。
【図3】本発明の第一実施形態の、移動部材の長孔内に
偏芯部材を挿入した状態の斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態の、偏芯部材と移動部材
の軌跡を示す模式図である。
【図5】本発明の第一実施形態の、基準位置と固定位置
を示す模式図である。
【図6】本発明の第一実施形態の、相対部材を固定する
構成の斜視図である。
【図7】本発明の第二実施形態の分解斜視図である。
【図8】本発明の第二実施形態の、矩形軸部分の回転に
よる板ばねの付勢状態を示す模式図である。
【図9】本発明の第三実施形態の、偏芯部材の平面図で
ある。
【図10】本発明の第三実施形態の、移動部材の長孔の
平面図である。
【図11】本発明の第三実施形態の、偏芯部材外周側面
の回転の軌跡と移動部材の移動距離を示す模式図であ
る。
【図12】本発明の第三実施形態の、偏芯部材の回転の
最終段階で凹部と凸部が係合する状態を示す模式図であ
る。
【図13】本発明の第三実施形態の、相対部材の締め付
け固定状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の第三実施形態の、つまみを六角頭付
きにした斜視図である。
【図15】本発明の第四実施形態の分解斜視図である。
【図16】本発明の第五実施形態の斜視図である。
【図17】本発明の第六実施形態の分解斜視図である。
【図18】本発明の第七実施形態の、係止部分の動作を
示す平面模式図である。
【図19】本発明の第八実施形態の斜視図である。
【図20】従来の偏芯部材の回転により、移動部材を位
置調整する機構の模式図である。
【付号の説明】
1 ベース部材 2 移動部材 3 偏芯部材 4 つまみ 5 係止部分 6 長孔 7 中心線 8 異形孔 9 外周側面 10 先端部 11 後端部 12 弾性部材 13 突起部分 14 内周側面 15 へこみ部分 16 裏板 17 つまみ挿入孔 18 異形軸部分 19 波状部分 20 相対部材 21 矩形軸部分 22 板ばね 23 凹部 24 凸部 25 コの字内面 26 固定バー 27 スライドバー 28 切込み部分 29 抜け止めピース 30 連結アーム 31 戸先框 32 欠き取り孔 33 落とし棒 34 角軸 35 用心アーム 36 デッドボルト 37 受け 38 アルミ押出型材 a 落とし棒本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のベース部材と、つまみと、片端に
    係止部分を備え中央部分に長孔を有した移動部材と、円
    形で中心からずれた位置に異形孔を有した偏芯部材を設
    け、前記長孔は短手方向が偏芯部材の外径よりも極僅か
    にのみ幅広であり、移動部材はベース部材に対して一方
    向にのみ移動可能に制限しておき、前記長孔内に偏芯部
    材を嵌め込み、ベース部材を重ねた状態でつまみの異形
    軸部分を偏芯部材の異形孔に挿入し、つまみの回転操作
    により偏芯部材の異形孔を中心とした回転動作と、移動
    部材の係止部分が相対部材と係合する直線運動を同時に
    得ることを特徴とする偏芯固定金具。
  2. 【請求項2】 前記偏芯部材を移動部材の長孔内で基準
    位置から時計回りと反時計回りの両方向に90°づつ回
    転可能なように構成し、基準位置から両方向に90°回
    転した位置で停止し、かつその位置で偏芯部材の保持手
    段を有していることを特徴とする請求項1に記載の偏芯
    固定金具。
  3. 【請求項3】 前記保持手段が、偏芯部材の外周側面に
    突起部分を有した弾性部材を出没可能に装着し、長孔の
    内周側面に複数ヵ所のへこみ部分を設け、前記基準位置
    と、90°回転した位置で突起部分とへこみ部分が係合
    する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の偏芯固定金具。
  4. 【請求項4】 前記保持手段が、偏芯部材と一体化され
    ているつまみの軸部に断面形状が正方形の矩形軸部分を
    設け、矩形軸部分を抱き込んだ状態でばねを装着した構
    成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏芯
    固定金具。
  5. 【請求項5】 偏芯部材の回転方向を基準位置から片方
    向のみに制限し、偏芯部材の外周側面もしくは長孔の内
    周側面どちらか一方に複数の連続した凹部を設け、他方
    に凸部を設け、長孔の凸部もしくは凹部を有する反対側
    の内周側面は広く設定しておき、つまみの回転と共に係
    止部分は直線移動し、偏芯部材が90°まで回転する直
    前の、最初の凹部と凸部が係合し始める位置で相対部材
    と係止部分が当接し、凸部がさらに奥側の凹部に乗り越
    えながら係合されるごとに係止部分が微小距離ずつさら
    に同方向に移動し、係止部分が相対部材を締め付けて固
    定する動作を得ることを特徴とする請求項1に記載の偏
    芯固定金具。
JP2002015042A 2002-01-24 2002-01-24 偏芯固定金具 Pending JP2003214411A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100918234B1 (ko) * 2008-01-10 2009-09-21 오세민 잠금장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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