JP2003214389A - ファン用インペラ - Google Patents

ファン用インペラ

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JP2003214389A
JP2003214389A JP2002011395A JP2002011395A JP2003214389A JP 2003214389 A JP2003214389 A JP 2003214389A JP 2002011395 A JP2002011395 A JP 2002011395A JP 2002011395 A JP2002011395 A JP 2002011395A JP 2003214389 A JP2003214389 A JP 2003214389A
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fluid control
impeller
shaft
cup
dimension
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JP2002011395A
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Toru Tamagawa
徹 玉川
Takayuki Kishi
高行 岸
Hirotsugu Yokoya
裕嗣 横谷
Hirosuke Yoshida
裕亮 吉田
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/32Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
    • F04D29/325Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps for axial flow fans
    • F04D29/329Details of the hub

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレードの形状を変更せず、回転数を大きくす
ることなく流体の送出量の向上を図り、流体送出性能の
優れたインペラを提供する。 【解決手段】カップ部1の外周面に、シャフト3方向に
平行に形成された直線状の凸条から成る複数個(例え
ば、5個)の流体制御部7をシャフトに対して軸対象な
均等位置に形成する。このとき、各流体制御部7の半径
方向寸法を、ブレード5の半径方向寸法の1/3以下に
設定すると共に、各流体制御部7のシャフト方向寸法
を、カップ部1のシャフト方向寸法の1/3〜6/5に
設定し、各流体制御部7の周方向の幅wを、隣接するブ
レード5間の間隔以下に設定する。こうすると、各流体
制御部7により、送風量を増すように空気の流れを制御
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータのシャフ
トに固着され、モータの駆動により回転して送風するフ
ァン用インペラに関し、特に軸流ファンのインペラに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータでは、CPU(Centr
al Processing Unit/中央演算装置)やMPU(Micro Pr
ocessing Unit )の発熱に伴う温度上昇による誤動作や
性能低下等を防止するために、冷却手段によってCPU
やMPUを強制的に冷却することが行われている。この
種の冷却手段として、回転軸の軸方向に冷却風を発生す
る軸流ファンが主に使用され、この軸流ファンにより発
生される冷却風が、CPUやMPUに熱伝導的に固着さ
れたヒートシンクに向かって送風され、ヒートシンクの
熱を奪いつつ発散していく。
【0003】また、一般の家電製品においても軸流ファ
ンを用いたものが多数あり、これらのコンピュータ等の
情報機器や家電製品に使用される軸流ファン用のインペ
ラは、大きさこそ相違するものの、基本的には図11及
び図12に示すように構成されており、一面を閉塞した
円筒状のカップ部100と、このカップ部100の外周
面に設けられた複数個のブレード102とを備えてい
る。尚、カップ部100の中心部にはモータのシャフト
が貫設される貫通孔104が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の軸流フ
ァン用インペラは、これを搭載する機器の高機能化に伴
って送風性能の向上が求められるようになり、インペラ
の大型化が望まれるようになってきているが、搭載する
機器の大きさや設置スペース等との関係で、インペラの
大きさが制約されて大型化できないという不具合があ
る。
【0005】このような不具合を解消するには、インペ
ラのブレード102の形状を変更したり、回転数を大き
くして送風性能を向上することが従来から行われている
が、ブレード102の形状を変更しても劇的な改善は望
めず、回転数を大きくすると、電流値が大きくなって消
費電力の増大を招くという新たな問題が生じる。
【0006】そこで、本発明は、ブレードの形状を変更
せず、回転数を大きくすることなく流体の送出量の向上
を図り、流体送出性能の優れたインペラを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明は、一面を閉塞した円筒
状のカップ部と、前記カップ部の外周面に設けられた複
数個のブレードとを備え、前記カップ部の露出面に、複
数の流体制御部が前記シャフトに対して軸対象となる位
置に形成されていることを特徴としている。
【0008】このような構成によれば、複数の流体制御
部をカップ部の露出面のシャフトに対して軸対象となる
位置に形成したため、これらの流体制御部により、流体
の送出量を増すように流体の流れを制御することがで
き、従来のようにブレードの形状を変更したり、回転数
の増大を招くこともなく、インペラの性能を向上するこ
とができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、前記各流
体制御部が、前記カップ部の周面に形成された凸部また
は凹部または凸部と凹部との組み合わせであることを特
徴としている。このような構成によれば、カップ部の周
面に、凸部または凹部または凸部と凹部との組み合わせ
から成る流体制御部を複数形成するため、各流体制御部
を容易に形成することができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、前記各流
体制御部が、前記シャフトに平行方向またはねじれ方向
に延びる直線状を成すものであることを特徴としてい
る。このような構成によれば、各流体制御部が、シャフ
トに平行方向またはねじれ方向に延びる直線状であるた
め、各流体制御部の形成が非常に容易になる。例えば、
カップ部及びブレードを樹脂の一体成型により形成する
場合には、各流体制御部も成型の際に同時に形成するこ
とができる。ここで、前記各流体制御部は、請求項4に
記載のように、前記シャフトに略平行な方向に延びる曲
線状を成すものであっても構わない。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、前記各流
体制御部が、有底円筒状の前記カップ部の閉塞面表面に
放射状または渦巻き状に形成された凸部または凹部また
は凸部と凹部との組み合わせであることを特徴としてい
る。
【0012】このような構成によれば、各流体制御部の
形成部位は、カップ部の周面に限らず、有底円筒状のカ
ップ部の閉塞面表面であってもよく、その形状は放射状
または渦巻き状に形成された凸部または凹部または凸部
と凹部との組み合わせであればよい。このとき、有底円
筒状のカップ部の閉塞面表面であることから、ブレード
が邪魔にならず、各流体制御部を容易に形成することが
できる。
【0013】また、請求項6に記載の発明は、前記ブレ
ードの個数が、前記流体制御部の形成数の自然数倍であ
ることを特徴としている。
【0014】このような構成によれば、ブレードの個数
が流体制御部の形成数の自然数倍でない場合には、各流
体制御部の形成位置が非対称になり、却って流体の流れ
に乱れが生じるため、ブレードの個数を流体制御部の形
成数の自然数倍にすることにより、流体の流れを制御し
てインペラの性能の向上を図ることができる。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、前記各流
体制御部の半径方向寸法が、前記ブレードの半径方向寸
法の1/3以下に設定されていることを特徴としてい
る。このような構成によれば、各流体制御部の半径方向
寸法が、ブレードの半径方向寸法の1/3を超えると却
って流体の送出効率が低下するため、1/3以下にする
ことで、各流体制御部がない場合や、1/3よりも大き
くした場合と比較して、インペラの性能の向上を図るこ
とができる。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、前記各流
体制御部の前記シャフト方向寸法が、前記カップ部の前
記シャフト方向寸法の1/3〜6/5に設定されている
ことを特徴としている。
【0017】このような構成によれば、各流体制御部の
シャフト方向寸法が、カップ部のシャフト方向寸法の1
/3よりも小さいと流体送出能力の効果が薄く、6/5
を超えると却って騒音が大きくなり、インペラの性能の
向上には、各流体制御部のシャフト方向寸法を、カップ
部のシャフト方向寸法の1/3〜6/5に設定するのが
最も望ましい。
【0018】また、請求項9に記載の発明は、前記各流
体制御部の周方向の幅が、隣接する前記ブレードの間隔
以下であることを特徴としている。このような構成によ
れば、各流体制御部の周方向の幅を、隣接するブレード
の間隔以下に設定することにより、各流体制御部の周方
向の幅を更に大きくした場合や各流体制御部がない場合
と比較して、インペラの性能の向上を図ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)この発明を送風
用の軸流ファンに適用した場合の第1実施形態について
図1ないし図3を参照して説明する。但し、図1は平面
図、図2は正面図、図3は寸法の説明図である。
【0020】本実施形態におけるインペラは、図1及び
図2に示すように、上面を閉塞し下面が開口した円筒状
を有し中心部にモータシャフトが貫設される貫通孔3が
形成されたカップ部1と、このカップ部1の外周面に設
けられた複数個(ここでは、5個)のブレード5とを備
えている。尚、カップ部1の内側には、モータ構成部材
である例えば円筒状の駆動用マグネットが内嵌されてい
る。
【0021】そして、このカップ部1の外周面には複数
個(ここでは、5個)の流体制御部7がシャフトに対し
て軸対象となる均等位置、つまりカップ部1の外周面の
中心角が72゜(=360゜/5)毎の位置に形成され
ている。これら各流体制御部7は、カップ部1の外周面
にシャフト方向に平行に形成された直線状の凸条から成
り、カップ部1の外周面であって隣接するブレード5間
の位置に形成されている。
【0022】そして、図1に示すように、各流体制御部
7の半径方向寸法rは、ブレード5の半径方向寸法Rの
1/3以下(r≦R/3)に設定されると共に、図3に
示すように各流体制御部7のシャフト方向寸法tは、カ
ップ部1のシャフト方向寸法の1/3〜6/5に設定さ
れ、図1に示すように、各流体制御部7の周方向の幅w
は、隣接するブレード5間の間隔以下に設定されてい
る。
【0023】ここで、各流体制御部7の半径方向寸法r
をブレードの半径方向寸法の1/3より大きくすると、
却って送風効率が低下するため、各流体制御部7の半径
方向寸法をブレードの半径方向寸法Rの1/3以下にす
ることで、各流体制御部7がない場合や、1/3よりも
大きくした場合と比較して、送風性能の向上を図ること
ができる。
【0024】また、各流体制御部7のシャフト方向寸法
tが、カップ部1のシャフト方向寸法の1/3よりも小
さいと送風能力の効果が薄く、6/5を超えると却って
風邪切り音等の騒音が大きくなるため、送風性能の向上
には、各流体制御部7のシャフト方向寸法tを、カップ
部1のシャフト方向寸法の1/3〜6/5に設定するの
が最も望ましい。
【0025】更に、各流体制御部7の周方向の幅wを隣
接するブレード5の間隔以下に設定すると、幅wを隣接
するブレード5の間隔よりも大きくした場合や各流体制
御部7がない場合と比較して、送風性能の向上が望め
る。その理由として、複数個の流体制御部7をカップ部
1の露出面に形成することにより、各流体制御部7が送
風量を増すように空気の流れが制御され、送風量を増大
するように作用しているためと考えられる。
【0026】従って、第1実施形態によれば、各流体制
御部7により、送風量を増すように空気の流れを制御す
ることができるため、従来のようにブレード5の形状を
変更したり、回転数の増大を招くこともなく、インペラ
の送風性能を向上することができ、コンピュータを始め
とする情報機器や家電機器における送風用に好適な軸流
ファンを得ることができる。また、流体を上記した空気
ではなく液体とする場合にも、同様の効果を得ることが
できる。
【0027】なお、第1実施形態の変形例として、図4
及び図5に示すように、各流体制御部7は、カップ部1
の外周面であって隣接するブレード5間の位置にシャフ
ト方向に形成された曲線状を成す凸条であってもよい。
【0028】また、各流体制御部7は、カップ部1の外
周面であって隣接するブレード5間の位置に、シャフト
方向に対してねじれ方向に形成された直線状の凸条であ
ってもよい。更に、各流体制御部7は、カップ部1の外
周面であって隣接するブレード5間の位置に形成された
単なる突起でも構わない。
【0029】更に、他の変形例として図6に示すよう
に、上記した凸条に代えて凹溝から成る複数の流体制御
部9を、カップ部1の外周面であって隣接するブレード
5間の位置にそれぞれ形成しても構わない。
【0030】このときの凹溝は、シャフト方向に平行方
向或いはねじれ方向への直線状を成すものであってもよ
く、シャフト方向に伸びる曲線状であってもよい。更に
は、流体制御部9を、凹溝に代えて凹穴により形成して
もよい。
【0031】(第2実施形態)この発明の第2実施形態
について図7の平面図を参照して説明する。但し、図7
において、図1ないし図3と同一符号は同一若しくは相
当するものを示し、以下では、第1実施形態と相違する
点について主として説明する。
【0032】本実施形態では、図7に示すように、カッ
プ部1の外周面にシャフト方向に平行に形成された直線
状の凸条から成る流体制御部11を、カップ部1の外周
面であって、カップ部1の閉塞面である上面側から見て
ブレード5にかかる位置に形成している。
【0033】このとき、図7に示すように、各流体制御
部11の半径方向寸法rを、ブレード5の半径方向寸法
Rの1/3以下(r≦R/3)に設定し、各流体制御部
11の半径方向寸法rを、ブレード5の半径方向寸法R
の1/3以下(r≦R/3)に設定するのが望ましい。
【0034】但し、流体制御部11がカップ部1の外周
面であってブレード5にかかる位置に形成されているた
め、カップ部1のシャフト方向寸法を長くすることは不
可能であるため、各流体制御部11のシャフト方向寸法
が、可能な限りカップ部1のシャフト方向寸法の1/3
〜6/5に入るように設定するのが好ましい。
【0035】従って、第2実施形態によれば、第1実施
形態と同様、従来のようにブレード5の形状を変更した
り、回転数の増大を招くこともなく、インペラの送風性
能を向上することができる。
【0036】なお、第2実施形態の変形例として、各流
体制御部11が、カップ部1の外周面であって隣接する
ブレード5間の位置にシャフト方向に形成された曲線状
を成す凸条であってもよい。また、各流体制御部11
は、カップ部1の外周面であって隣接するブレード5間
の位置に、シャフト方向に対してねじれ方向に形成され
た直線状の凸条であってもよく、更には、カップ部1の
外周面であって隣接するブレード5間の位置に形成され
た単なる突起でも構わない。
【0037】また、第2実施形態の変形例として、図8
に示すように、上記した凸条に代えて凹溝から成る複数
の流体制御部13を、カップ部1の外周面であって隣接
するブレード5間の位置にそれぞれ形成しても構わな
い。
【0038】このときの凹溝は、シャフト方向に平行方
向或いはねじれ方向への直線状を成すものであってもよ
く、シャフト方向に伸びる曲線状であってもよい。更に
は、流体制御部13を、凹溝に代えて凹穴により形成し
てもよい。
【0039】(第3実施形態)この発明の第3実施形態
について図9の平面図を参照して説明する。但し、図9
において、図1ないし図3と同一符号は同一若しくは相
当するものを示し、以下では、第1実施形態と相違する
点について主として説明する。
【0040】本実施形態では、図9に示すように、カッ
プ部1の外周面にシャフト方向に平行に形成された直線
状の凸条15a及び凹溝15bの組み合わせから成る流
体制御部15を、カップ部1の外周面であって隣接する
ブレード5間の位置に形成している。
【0041】従って、第3実施形態によれば、第1実施
形態と同様、従来のようにブレード5の形状を変更した
り、回転数の増大を招くこともなく、インペラの送風性
能を向上することができる。
【0042】なお、第3実施形態の変形例として、各流
体制御部15が、カップ部1の外周面であって隣接する
ブレード5間の位置にシャフト方向に形成された曲線状
を成す凸条及び凹溝の組み合わせであってもよい。ま
た、各流体制御部15は、カップ部1の外周面であって
隣接するブレード5間の位置に、シャフト方向に対して
ねじれ方向に形成された直線状の凸条及び凹溝の組み合
わせであってもよく、更には、カップ部1の外周面であ
って隣接するブレード5間の位置に形成された単なる突
起及び凹穴の組み合わせであってもよい。
【0043】また、他の変形例として、上記した各流体
制御部15の形成位置を、カップ部1の外周面であっ
て、カップ部1の閉塞面である上面側から見てブレード
5にかかる位置(例えば、図7を参照)としても構わな
い。
【0044】(第4実施形態)この発明の第4実施形態
について図10の平面図を参照して説明する。但し、図
10において、図1ないし図3と同一符号は同一若しく
は相当するものを示し、以下では、第1実施形態と相違
する点について主として説明する。
【0045】本実施形態では、図10に示すように、カ
ップ部1の閉塞面表面である上面に放射状に形成された
直線状の凸条から成る複数個(ここでは、5個)の流体
制御部17を形成している。このときの各流体制御部1
7は、カップ部1の閉塞面である上面側から見てその先
端部が各ブレード5にかかるような位置に形成されてい
る。
【0046】従って、第4実施形態によれば、第1実施
形態と同様、従来のようにブレード5の形状を変更した
り、回転数の増大を招くこともなく、インペラの送風性
能を向上することができる。
【0047】なお、第4実施形態の変形例として、各流
体制御部17が、カップ部1の閉塞面表面である上面に
渦巻き状に形成された凸条であってもよい。
【0048】また、これら凸条に代えて直線状或いは渦
巻き状の凹溝、または、各々直線状或いは渦巻き状の凸
条と凹溝との組み合わせにより、各流体制御部17を形
成してもよい。
【0049】更に、各流体制御部17の形成位置を、カ
ップ部1の閉塞面である上面側から見てその先端部が各
ブレード5にかからないようにし、隣接するブレード5
間に各流体制御部17の先端部が位置するように各流体
制御部17を形成しても構わない。
【0050】また、上記した各実施形態では、ブレード
5の個数を5個とし、各流体制御部7,9,11,1
3,15,17の個数もこれと同じ5個とした場合につ
いて説明したが、ブレード5の個数は各流体制御部7,
9,11,13,15,17の個数の自然数倍であれば
よく、従ってブレード5の個数が5個でなくても、流体
制御部7,9,11,13,15,17の個数のn倍個
(n=1,2,3,…)のブレード5を形成すればよ
い。
【0051】このとき、ブレードの個数が流体制御部
7,9,11,13,15,17の形成数の自然数倍で
ない場合には、各流体制御部7,9,11,13,1
5,17の形成位置が非対称になり、却って空気の流れ
に乱れが生じるため、ブレードの個数を流体制御部7,
9,11,13,15,17の形成数の自然数倍にする
ことにより、空気の流れを制御して送風性能の向上を図
ることができる。
【0052】更に、上記した各実施形態では、流体を空
気とした例を示したが、流体は空気以外の気体であって
もよく、液体であっても構わない。
【0053】また、本発明は上記した各実施形態に限定
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおい
て上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、複数の流体制御部をカップ部の露出面に均等位
置に形成したため、これらの流体制御部により、流体の
送出量を増すように流体の流れを制御することができ、
従来のようにブレードの形状を変更したり、回転数の増
大を招くこともなく、インペラの流体送出量を向上する
ことが可能になり、流体送出性能の優れたインペラを提
供することができる。
【0055】また、請求項2に記載の発明によれば、カ
ップ部の周面に、凸部または凹部または凸部と凹部との
組み合わせから成る流体制御部を複数形成するため、各
流体制御部を容易に形成することが可能になる。
【0056】また、請求項3、4に記載の発明によれ
ば、各流体制御部が、シャフトに平行方向またはねじれ
方向に延びる直線状或いは曲線状であるため、各流体制
御部を非常に容易に形成することが可能になる。例え
ば、カップ部及びブレードを樹脂の一体成型により形成
する場合には、各流体制御部も成型の際に同時に形成す
ることが可能である。
【0057】また、請求項5に記載の発明によれば、有
底円筒状のカップ部の閉塞面表面に各流体制御部を形成
するため、ブレードが邪魔にならず、各流体制御部を容
易に形成することが可能になる。
【0058】また、請求項6に記載の発明によれば、ブ
レードの個数が流体制御部の形成数の自然数倍でない場
合には、各流体制御部の形成位置が非対称になり、却っ
て流体の流れに乱れが生じるため、ブレードの個数を流
体制御部の形成数の自然数倍にすることにより、流体の
流れを制御してインペラの性能の向上を図ることが可能
になる。
【0059】また、請求項7に記載の発明によれば、各
流体制御部の半径方向寸法が、ブレードの半径方向寸法
の1/3を超えると却って流体の送出効率が低下するた
め、1/3以下にすることで、各流体制御部がない場合
や、1/3よりも大きくした場合と比較して、インペラ
の性能の向上を図ることが可能になる。
【0060】また、請求項8に記載の発明によれば、各
流体制御部のシャフト方向寸法が、カップ部のシャフト
方向寸法の1/3よりも小さいと流体送出能力の効果が
薄く、6/5を超えると却って騒音が大きくなるため、
各流体制御部のシャフト方向寸法を、カップ部のシャフ
ト方向寸法の1/3〜6/5に設定することにより、イ
ンペラの性能の向上を図ることが可能になる。
【0061】また、請求項9に記載の発明によれば、各
流体制御部の周方向の幅を、隣接するブレードの間隔以
下に設定することにより、各流体制御部の周方向の幅を
更に大きくした場合や各流体制御部がない場合と比較し
て、インペラの性能の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態におけるファン用イン
ペラの平面図である。
【図2】この発明の第1実施形態におけるファン用イン
ペラの正面図である。
【図3】この発明の第1実施形態におけるファン用イン
ペラの一部の斜視図である。
【図4】この発明の第1実施形態の変形例の平面図であ
る。
【図5】この発明の第1実施形態の変形例の正面図であ
る。
【図6】この発明の第1実施形態の他の変形例の平面図
である。
【図7】この発明の第2実施形態におけるファン用イン
ペラの平面図である。
【図8】この発明の第2実施形態の変形例の平面図であ
る。
【図9】この発明の第3実施形態におけるファン用イン
ペラの平面図である。
【図10】この発明の第4実施形態におけるファン用イ
ンペラの平面図である。
【図11】従来のファン用インペラの斜視図である。
【図12】従来のファン用インペラの平面図である。
【符号の説明】
1 カップ部 3 シャフト 5 ブレード 7,9,11,13,15,17 流体制御部 15a 凸条(凸部) 15b 凹溝(凹部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 高行 鳥取県日野郡溝口町荘字清水田55番地 日 本電産エレクトロニクス株式会社鳥取技術 開発センター内 (72)発明者 横谷 裕嗣 鳥取県日野郡溝口町荘字清水田55番地 日 本電産エレクトロニクス株式会社鳥取技術 開発センター内 (72)発明者 吉田 裕亮 鳥取県日野郡溝口町荘字清水田55番地 日 本電産エレクトロニクス株式会社鳥取技術 開発センター内 Fターム(参考) 3H033 AA02 AA13 BB02 BB08 BB19 CC01 DD04 EE00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのシャフトに固着され、前記モー
    タの駆動により回転して送風するファン用インペラにお
    いて、 一面を閉塞した円筒状のカップ部と、前記カップ部の外
    周面に設けられた複数個のブレードとを備え、 前記カップ部の露出面に、複数の流体制御部が前記シャ
    フトに対して軸対象となる位置に形成されていることを
    特徴とするファン用インペラ。
  2. 【請求項2】 前記各流体制御部が、前記カップ部の周
    面に形成された凸部または凹部または凸部と凹部との組
    み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のファ
    ン用インペラ。
  3. 【請求項3】 前記各流体制御部が、前記シャフトに平
    行方向またはねじれ方向に延びる直線状を成すものであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のファン用
    インペラ。
  4. 【請求項4】 前記各流体制御部が、前記シャフトに略
    平行な方向に延びる曲線状を成すものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載のファン用インペラ。
  5. 【請求項5】 前記各流体制御部が、有底円筒状の前記
    カップ部の閉塞面表面に放射状または渦巻き状に形成さ
    れた凸部または凹部または凸部と凹部との組み合わせで
    あることを特徴とする請求項1に記載のファン用インペ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記ブレードの個数が、前記流体制御部
    の形成数の自然数倍であることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載のファン用インペラ。
  7. 【請求項7】 前記各流体制御部の半径方向寸法が、前
    記ブレードの半径方向寸法の1/3以下に設定されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    のファン用インペラ。
  8. 【請求項8】 前記各流体制御部の前記シャフト方向寸
    法が、前記カップ部の前記シャフト方向寸法の1/3〜
    6/5に設定されていることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載のファン用インペラ。
  9. 【請求項9】 前記各流体制御部の周方向の幅が、隣接
    する前記ブレードの間隔以下であることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載のファン用インペラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007177778A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 軸流ファン
JP2009013855A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 軸流ファン
JP2009013854A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 軸流ファン
JP2017214932A (ja) * 2014-08-07 2017-12-07 三菱電機株式会社 軸流ファン、及び、その軸流ファンを有する空気調和機

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