JP2003214350A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

ダイヤフラムポンプ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出弁を配置が容易な形状にし、この吐出
弁を用いることにより、ポンプ全体の組み立てを容易に
してコストの低減をはかる。 【解決手段】 吐出弁をすり鉢状つまり断面V字状又
は断面がU字状をなす形状とし、バルブハウジングに断
面V字状またはU字状の凹部とポンプ室に通ずる通路と
を形成し、バルブハウジングの断面V字状又は断面U字
状の凹部に断面V字状又は断面U字状の吐出弁を通路を
塞ぐように配置してポンプを組み立てるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラムポン
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダイヤフラムポンプは、図12に
示すような構成である。この図において21はモータ、
22はモータ21の出力軸、23は出力軸22に固定さ
れたクランク台、24はクランク台23に傾斜させて固
定されている駆動軸、26は駆動軸24に対して回動可
能に取り付けられている駆動体、27はケーシング、2
8はシリンダー部、29はバルブハウジングである。3
1はダイヤフラム部、32は円筒状の吐出弁で、このダ
イヤフラム部31と吐出弁32とが一体に構成されてい
てダイヤフラム本体30を構成する。このダイヤフラム
本体30はシリンダー部28とバルブハウジング29と
により保持されている。また33、34はバルブハウジ
ング29と一体に形成された弁室部(共通室)および吐
出口、35は吸気弁、36は吸気口である。
【0003】このような構成のダイヤフラムポンプは、
モータ21の駆動による出力軸22の回転によりクラン
ク台23が回転する。このクランク台23の回転により
それに固定されている駆動軸24はその傾斜方向が変化
する。それにより駆動体26も変化し、それに取り付け
られたダイヤフラム部31の駆動部(ピストン部)31
aが往復動しポンプ作用を行なう。つまり図面右側のダ
イヤフラム部のように駆動部31aが上昇するとポンプ
室の容積が減少して圧力が増加し、円筒状の吐出弁32
を開いて吐出口34より流体が送り出される。一方、左
側のダイヤフラム部のように駆動部が下降するとそのポ
ンプ室の容積が増大し吸気弁35を開いて外部の流体が
流入する。
【0004】このように、ポンプ室の容積の変化によ
り、流体は外部より吸気弁を通ってポンプ室内に流入
し、次に流入した流体は吐出弁を開いて吐出口より供給
されるというポンプ作用を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のダイ
ヤフラムポンプは、吐出弁がダイヤフラム部と一体に形
成された筒状の弁であり、蓋体のこの筒状の弁が配置さ
れる弁室部(共通室)を構成する部分が同様に筒状をな
し、この筒状の弁室内に筒状の吐出弁が配置される構成
である。そのために、このダイヤフラムポンプを組み立
てる際に、弁室内に吐出弁を下方より挿入する必要があ
る。
【0006】このように、従来のダイヤフラムポンプ
は、製造時に筒状の弁室にその内壁面に密着する吐出弁
を挿入することが面倒であり、人手にて行なう必要があ
るため、量産にとって好ましくない。また、自動化も可
能であるが、人手にて組み立てる場合に比べ、円筒状の
吐出弁を良好に挿入することが困難であり、組み立て後
に十分な検査を行なう必要があり、組み立て不良が比較
的大になる問題がある。
【0007】本発明は、組み立てが容易である等製造が
容易であるダイヤフラムポンプを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のダイヤフラムポ
ンプは、ポンプ室を形成するダイヤフラム部を有するダ
イヤフラム本体と、シリンダー部と、バルブハウジング
と、断面形状がV字状またはU字状の吐出弁とを備えた
構成であって、各ダイヤフラム部をそれらに一体に設け
られた駆動部(ピストン)を往復動させることによりポ
ンプ作用を行なうものである。
【0009】つまり、ダイヤフラム部の駆動部を移動さ
せてポンプ室の容積が大になるようにして吸入弁を開き
吐出弁を閉じて外部より流体をポンプ室内に流入し、ま
た駆動部の逆方向の移動によりポンプ室の容積を小にし
て吐出弁を開き吸入弁を閉じて流体をポンプ室より吐出
口を通じて供給するようにしたもので、吐出弁を断面形
状がV字状またはU字状をなすように構成したことを特
徴とするものである。
【0010】即ち、本発明のダイヤフラムポンプは、ダ
イヤフラム部を有するダイヤフラム本体をシリンダー部
とバルブハウジングとにて挟み保持するもので、バルブ
ハウジングの中央部分に断面形状がV字状の(すり鉢状
の)またはU字状の(円筒状の)凹部を形成し、この凹
部とダイヤフラム部のポンプ室とを連通させる通路を形
成し、この断面形状がV字状またはU字状の凹部内に、
各通路を塞ぐように断面形状がV字状またはU字状の弁
を配置し、この弁を吐出弁としたものである。
【0011】そして、この断面形状がV字状またはU字
状の吐出弁に、弁取り付け用の凸部を形成し、これをバ
ルブハウジングの凹部に形成した取付孔に圧入すること
により吐出弁を取付け固定するようにした。
【0012】また、本発明のダイヤフラムポンプの他の
構成は、前述のようにダイヤフラム部を夫々、シリンダ
ー部とバルブハウジングとによって挟み、保持、固定す
ると共に、バルブハウジングの凹部に弁を置いて、更に
集気体をバルブハウジングに固定することにより、集気
体の中央に形成するバルブ押えにより弁を固定するもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明のダイヤフラムポンプ
の実施の形態を図にもとづいて説明する。図1は、本発
明の第1の実施の形態のポンプの構成を示すもので、図
において1はモータ、2はモータ1の出力軸、3は出力
軸2に固定されているクランク台、4はクランク台3に
出力軸2に対し傾斜させて固定されている駆動軸、6は
駆動体で、その軸受部6aに駆動軸4が挿入されること
により駆動軸4に回動可能に取り付けられている。7は
通気孔7aを有するケース、8はシリンダー部、9はバ
ルブハウジング、10は集気体、11はシリンダー部8
とバルブハウジング9とにて保持されているダイヤフラ
ム部11aを有するダイヤフラム本体、12はポンプ
室、13はバルブハウジング9の断面形状がV字状の凹
部9aに置かれた断面形状がV字状の吐出弁、14は集
気体10に形成された吐出口である。そしてケース7、
シリンダー部8、バルブハウジング9、集気体10をシ
リンダー部8とバルブハウジング9とによりダイヤフラ
ム本体11を挟み、また断面形状がV字状の吐出弁13
をバルブハウジング9の断面形状がV字状の凹部9aに
置き、また吐出弁13の取付部(突起)13bをバルブ
ハウジング9の取付孔9cに圧入することにより固定
し、更に集気体10を取り付け組み立てる。
【0014】尚、バルブハウジング9の断面V字状の弁
13を取り付ける場合、弁13の中央部分13cを上方
より押して、取り付け部(突起)13bを取り付け孔9
cに圧入しても良いが、実際には、取り付け部(突起)
13bの下部に紐状のものを設け、この紐状のものを下
方に引くことにより圧入し、その後紐状のものを取り除
く方法によれば、作業が容易で効果的である。このよう
に、上記方法によりバルブハウジング9に吐出弁13を
圧入固定した上で、ダイヤフラム本体11をシリンダー
部8と吐出弁13を圧入固定したバルブハウジング9に
て挟持し、更に集気体10を固定する方法にて、これら
部品を組み立てる。
【0015】図2は、図1の紙面に直角方向の断面図で
あり、図3はダイヤフラム本体11の平面図、図4はバ
ルブハウジング9を下方(ダイヤフラム本体側)より見
た図である。
【0016】図2、3に示すように、ダイヤフラム本体
11には、二つのダイヤフラム部11aの間、図3の上
下方向に円形状の薄肉部よりなる吸入弁11cが二つ設
けられている。この吸入弁11cは、図3に示すよう
に、外側の円形状部分11dの中央にこれより径の小さ
い円形状の薄肉部11eと、この円形状の薄肉部の図3
における上下にこの円形状薄肉部11eと円形状部分1
1dとを結ぶ薄肉部11fとよりなる。また11gは円
弧状の開口部である。そして、図2に示すように、シリ
ンダー8には、円形状薄肉部11eの中心に相当する位
置に通気口8aが形成されている。
【0017】つまり、吐出弁11cは、円形状薄肉部1
1eがシリンダー部8の上側の面に密着して吸入口8a
を塞ぐことにより弁を閉じ、また円形状の薄肉部11e
がシリンダー部8の上側の面より離れることにより弁を
開くことにより逆止弁の作用をする。
【0018】ここで、シリンダー部8に形成する吸入口
8aは、一つに限るものではなく、また円形状薄肉部の
中心に位置しなくともよい。つまり円形状の薄肉部11
eにて塞ぐ位置であれば、中心よりずれていてもよく、
また複数個設けてもよい。しかし、吸入口が一つの場合
は、中心位置が望ましく、また、例えば吸入口を二つ設
ける場合は、図3において、中心から上下に一定距離ず
れた位置に夫々形成することが望ましい。
【0019】ここでダイヤフラム本体11におけるダイ
ヤフラム部11aと吸入弁11cとの配置位置は、図3
に示すものに限ることはない。特にダイヤフラム部11
aと吸入弁11cとは、出来る限り近くに配置されるよ
うにすることが望ましい。その際、全体がダイヤフラム
本体の中心に移動するようにするほか、両吸入弁11c
を中心方向(図3の上下方向で両吸入弁11cが接近す
る方向)に移動させた構成でもよい。後者の場合、ダイ
ヤフラム本体11を全体としてほぼ長方形状とし、また
ポンプ自体も長方形状とすることにより、ポンプの小型
化が可能になる。
【0020】次に、バルブハウジング9には、そのダイ
ヤフラム本体側に図4に示すような溝9bが形成されて
いる。この溝9bは、ダイヤフラム本体11の吸入弁1
1cとダイヤフラム部11aとを結ぶ位置に設けられ、
これにより吸入弁11cの部分とダイヤフラム部8aよ
り形成されるポンプ室12とを連通している。
【0021】上記のような構成の本発明のダイヤフラム
ポンプの第1の実施の形態は、モータ1の駆動による出
力軸2の回転により、クランク台3が回転し、これによ
る駆動軸4の傾斜方向の変化により二つのダイヤフラム
部11aの駆動部11bが交互に往復動(ピストン運
動)を行なう。この駆動部11bの往復動によるポンプ
室12の容積が小になる方向(圧力が大になる方向)に
変化するとき、ポンプ室内の流体は、バルブハウジング
9に形成された通路9dを通り、吐出弁13を開き、吐
出口14より供給される。この時、吸入弁11cには、
バルブハウジング9の溝9bを介して吸入弁11cが閉
じた状態になる。逆にポンプ室の容積が大になる方向
(圧力が小になる方向)に変化すると、吐出弁13は閉
じ、吸入弁11cが開く(シリンダー部8の面より離れ
る)。これにより、空気孔7aより入りケース等の内部
に満たされている流体がシリンダー部8の吸入口8aよ
り吸入弁11cの開口11g、バルブハウジング9の溝
9bを通り両ダイヤフラム部11aのポンプ室12へ入
る。
【0022】上記操作の繰り返しにより、ポンプ作用が
行なわれる。
【0023】図5は、本発明のダイヤフラムポンプの第
2の実施の形態を示す図である。
【0024】この第2の実施の形態のポンプは、断面V
字状の吐出弁13が取付部を有することなく、また、集
気体(蓋体)10の吐出口14の下部に弁押え部10a
を設けた点で、第1の実施の形態と相違する。
【0025】この第2の実施の形態のポンプは、第1の
実施の形態と吐出弁のバルブハウジングへの取付が異な
り、組み立てがより簡単な構成である。
【0026】即ち、図5において、1はモータ、2はモ
ータ1の出力軸、3はクランク台、4はクランク台3に
取り付けられた駆動軸、6は駆動軸4に摺動可能に取り
付けられた駆動体、7はケース、8はシリンダー部、9
はバルブハウジング、10は集気体(蓋体)、11はダ
イヤフラム部11aを有するダイヤフラム本体、12は
ポンプ室、13は摺鉢状(断面V字状)の吐出弁で、こ
れらは、集気体10の押え部10aと吐出弁13の固定
部13cの構造を除いて、図1に示す第1の実施の形態
のポンプと実質上同じである。尚10bは集気体10の
押え部10aに設けた通気孔である。
【0027】この第2の実施の形態のポンプは、吐出弁
13が取り付け部(突起)13bを有しておらず、単に
中央の固定部13cを有する簡単な形状であり、また集
気体10にこの吐出弁13の固定部13cを押圧して吐
出弁を保持固定する押え部10aを有する点で異なって
いる。
【0028】尚、吸入弁の構成は第1の実施の形態のポ
ンプと、実質上同じ構成である。
【0029】即ち、この第2の実施の形態のダイヤフラ
ムポンプは、シリンダー部8とバルブハウジング9によ
りダイヤフラム本体11を挟んで保持し、バルブハウジ
ング9のV字状凹部9aに断面V字状の吐出弁13を配
置し、集気体10をバルブハウジング9に固定する。こ
のとき、集気体10の中央部に設けられた下方に伸びる
バルブ押え(押え部)10aにより、V字状の吐出弁1
3の中央部分の固定部13cを圧着して吐出弁13が移
動しないように固定される。
【0030】この第2の実施の形態は、以上の吐出弁の
固定方法のみが相違し、その他は、第1の実施の形態と
同じ構成である。また、この第2の実施の形態の作用
は、第1の実施の形態と同じである。
【0031】このように、第2の実施の形態は、吐出弁
13の固定方法において第1の実施の形態と相違するの
で、その組み立て方法も若干異なる。つまり、この第2
の実施の形態の望ましい組み立て方法は、バルブハウジ
ング9の凹部9aに吐出弁13を配置した上で、このバ
ルブハウジング9と集気体10とを固定し、一体化す
る。この時、集気体10により吐出弁13がバルブハウ
ジング9の凹部9aの所定位置に確実に保持されるよう
にする。ここで、ダイヤフラム本体11をシリンダー部
8とバルブハウジング9とを集気体10とが一体化され
た部品とにて挟持することにより組み立てる。
【0032】次に図6は、本発明のダイヤフラムポンプ
の第3の実施の形態を示す図である。
【0033】この第3の実施の形態のポンプは、吐出弁
15が断面U字状をなし、したがって、バルブハウジン
グ9の凹部9eも同一形状の断面U字状である点で、第
1、第2の実施の形態と相違する。
【0034】この第3の実施の形態は、バルブハウジン
グ9の断面U字状凹部9eに断面U字状の吐出弁15を
配置する。その上で、バルブハウジング9に集気体10
を取り付けることにより、集気体10のバルブ押え10
aにより吐出弁15を圧着固定したものである。
【0035】以上述べた本発明のダイヤフラムポンプの
第1、第2、第3の実施の形態は、いずれも二つのダイ
ヤフラム部(二つのポンプ室)を有する構成である。し
かし、三つのダイヤフラム部(三つのポンプ室)又はそ
れ以上のダイヤフラム部(ポンプ室)を有するダイヤフ
ラムポンプも、ダイヤフラム部がポンプの中心を囲む円
周上に等間隔に配置されるような構成等の適宜な配置に
すれば良い。そして、このダイヤフラム部の配置位置に
関連して、バルブハウジングに設ける通路、溝、ダイヤ
フラム本体に形成する吸入弁の配置を変更すれば良い。
【0036】一例として、ダイヤフラム部(ポンプ室)
が三つの場合を例にして、ダイヤフラム本体、バルブハ
ウジング等の構成、およびポンプ作用を行なったときの
作用について述べる。
【0037】図7は、本発明の第1の実施の形態のポン
プと実質上同じ構成であるが、ダイヤフラム部を三つ有
するポンプの断面図である。図7において1はモータ、
2はモータ1の出力軸、3は出力軸2に固定されている
クランク台、4はクランク台3に出力軸2に対し傾斜さ
せて固定されている駆動軸、6は駆動体で、その軸受部
6aに駆動軸4が挿入されることにより駆動軸4に回動
可能に取り付けられている。7は通気孔7aを有するケ
ース、8はシリンダー部、9はバルブハウジング、10
は集気体、11はシリンダー部8とバルブハウジング9
とにて保持されているダイヤフラム部11aを有するダ
イヤフラム本体、12はポンプ室、13はバルブハウジ
ング9に取り付けられている断面V字状の吐出弁、14
は吐出口である。そしてケース7、シリンダー部8、バ
ルブハウジング9、集気体10をシリンダー部8とバル
ブハウジング9とによりダイヤフラム本体11を挟み、
また吐出弁13をバルブハウジング9に取り付けて、図
7に示すように組み立てたものである。
【0038】このダイヤフラム部(ポンプ室)を三つ有
するポンプは、ダイヤフラム本体11は、図8に示す通
りであり、そのうち(A)は平面図、(B)は側面図
(断面図)である。またシリンダー部8の形状は、図9
に示す通りで、(A)が平面図、(B)は断面図であ
る。更にはバルブハウジング9の平面図は図10に示す
通りである。
【0039】まず、ダイヤフラム本体11は、図8に示
すような構成で、三つのダイヤフラム部11aが円周上
に等間隔に配置され、これら各ダイヤフラム部11aの
間には第1の実施の形態の吸入弁11cと同じ構成の三
つの薄い平面状のバルブ部分11cが形成されている。
【0040】また、シリンダー部8は、図9に示すよう
に各ダイヤフラム部11aが配置されるシリンダー8b
とシリンダー8bの間に吸入口8aが形成されている。
【0041】またバルブハウジング9は図10に示す通
りの形状である。この図10はバルブハウジング9を下
方より見た図で、9bは溝、9cは弁取付孔、9dは通
路である。
【0042】以上のようなシリンダー部8とダイヤフラ
ム本体11とバルブハウジング8を図7に示すようにダ
イヤフラム本体11をシリンダー部8とバルブハウジン
グ9とにより挟んで保持し、それらを一体化する。
【0043】このようにダイヤフラム部11を保持した
上で、吐出弁13をバルブハウジング9の弁取付孔9c
に凸部13bを圧入する等により取り付ける。
【0044】このようにして、図1に示す本発明の第1
の実施の形態のポンプであって、図7等に示す、ポンプ
室を三つ有するポンプが組み立てられる。
【0045】次にこの本発明の第1の実施の形態のポン
プ室を三つ有するポンプの作用について述べる。
【0046】このポンプは、図1に示す第1の実施の形
態と同様にモータ1を駆動することにより、出力軸2を
回転させこれに固定するクランク台3を回転させる。こ
れにより駆動軸4がその傾斜方向を変化させ、駆動体6
の傾斜方向を変化させて、図1の第1の実施の形態のポ
ンプ(ポンプ室が二つのポンプ)と同様にダイヤフラム
部11aの駆動部11bを上下動する。
【0047】この駆動部11bの上下動によりポンプ室
12の容積が変化する。このダイヤフラム部11aの駆
動部11bが図より上昇するとポンプ室12の容積が減
少して圧力が増大し、これによりバルブハウジング9の
通路を通った流体により弁13を開き、吐出口14より
外部に流体が供給される。
【0048】また、ダイヤフラム部11aの駆動部11
bが下降してポンプ室12の容積が増大するとポンプ室
内の圧力は減少し、吐出弁13は閉じる。逆にダイヤフ
ラム本体11の平板状の肉薄部分(吸入弁)11cは空
間側に変形して開き、これにより生ずるシリンダー部8
との間隙に吸入口8aよりシリンダー部8、ケース7の
空間内の流体が流入し、更にバルブハウジング9の溝9
bを通ってダイヤフラム部内に流入する。その際ケース
7に設けられた通気孔7aより外部よりケース7内に流
体が流入する。
【0049】このような操作を各ダイヤフラム部および
それに対応する吸入弁等が順次繰り返すことによりこの
ポンプ室は、流体の流入と流出を続けてポンプ作用を行
なう。
【0050】ここで、本発明の三つのポンプ室を有する
ダイヤフラムポンプにて用いられる吸入弁は、次のよう
な各種の形状のものが考えられる。つまり図11に示す
ようなものが考えられる。このうち(A)は図7に示す
実施の形態のポンプにて用いられているもので、(B)
〜(E)は、異なった形状の吸入弁を示している。尚、
これら図において左側は平面図、右側は断面図を示して
いる。
【0051】これら弁のうち、(A)は前記の通り図7
のポンプに用いられているものである。
【0052】つまり、ダイヤフラム本体11の平板状の
部分に円形状の開口11dとシリンダー部8の流入口8
aを塞ぐ開口11dよりも小径の円形状部分11eとこ
れより図面上下方向に伸びる保持部11fとよりなる薄
肉部とにて形成されている。
【0053】この吸入弁は、小径の円形状の薄肉部分1
1eが流入口8aを開閉する弁を構成する。そして、こ
の小径の円形状の薄肉部分11eが、シリンダー部8の
上側の面から離れ流入口8aを開く。この円形状薄肉部
11eによる吸入口8aの開閉により、弁の開閉が行な
われる。
【0054】また(B)は、各ダイヤフラム部の間に円
形状の薄肉部11hを形成し、更に吸入口8aと重なら
ない位置に小孔11iを設けたもので、円形状の薄肉部
11hにしたことによりこの部分の変形が容易になり弁
の作用をするようにしている。
【0055】また(C)に示す吸入弁11cは、円形状
の薄肉部11hの周辺にリング状の傾斜部11jを設け
変形を容易にしたものである。この弁も(B)と同じよ
うな位置に小孔11iを設けてある。
【0056】また(D)は弁を構成する円形状の薄肉部
11kを複数の一定巾の保持部(図に示すものは三つの
保持部)11mにて保持した形状であって、この薄肉部
11kによりシリンダー部8に形成された吸入口8aを
塞ぐようにした構成であり、この薄肉部11kの周辺に
は間隙11nができ、したがって小孔を設ける必要はな
い。
【0057】(E)はダイヤフラム本体11の平板状の
部分に円形状の開口11qとシリンダー部8の吸入口8
aを塞ぐ舌状の薄肉部11pを形成したもので、この舌
状の薄肉部11pが弁としての作用をする。この例も開
口と舌状の薄肉部との間に空隙を有するため薄肉部に小
孔を設ける必要はない。
【0058】これら、図11の(A)〜(E)に示す吸
入弁は、円形に限ることなく、他の形状でもよい。ま
た、シリンダー部の吸入口の数や位置にあわせて、弁を
構成する薄肉部分の形状等を適宜選択することが好まし
い。
【0059】以上の三つのポンプ室を用いたダイヤフラ
ムポンプは、第1の実施の形態のポンプをもとに述べた
が、第2、第3の実施の形態のダイヤフラムポンプも、
同様に、三つまたはそれ以上のポンプ室を有するダイヤ
フラムポンプになし得る。
【0060】また、これら三つまたは三つ以上のポンプ
室を有する本発明の第1、第2、第3の実施の形態のポ
ンプにおいて、シリンダー部、ダイヤフラム本体、バル
ブハウジング、集気体等の組み立ては、既に述べたよう
な組み立て手段によればよい。
【0061】また、第1の実施の形態等においては駆動
機構を、クランク台に傾斜させて固定した駆動軸4に駆
動体6の軸受部を回動可能に取り付けた構造であるが、
駆動軸に駆動体を固定し、クランク台に斜めの孔を設け
これに駆動軸を回動可能に設けても、第1、第2、第3
の実施の形態におけると同様に複数のダイヤフラム部の
駆動部を一定の位相差をもって往復運動させることがで
き、これによりポンプ作用を行なうことができる。
【0062】更に駆動機構としては図1等に図示するも
の以外の機構であっても、これと同等の作用を奏する機
構であればどのようなものでもよい。
【0063】また、ケース7に設けた通気孔7aは、図
示する位置に限るものではない。つまり上記実施の形態
のダイヤフラムポンプは気体を供給する等に用いるタイ
プのもので、前記通気孔7aを通ってケース7内に流入
した空気を前記操作により吐出口より供給するものであ
る。しかし、気体に限ることなく、流体を流入させる口
を適切な位置に設定することにより液体等の気体以外の
流体の供給にも使用し得る。
【0064】また、実施の形態として、ダイヤフラム部
(ポンプ室)が二つまたは三つのダイヤフラムポンプに
ついて述べたが、ダイヤフラム部(ポンプ室)が四つ以
上のポンプにも、本発明を適用し得る。同様に、ダイヤ
フラム部(ポンプ室)が一つの本発明のダイヤフラムポ
ンプを構成し得る。
【0065】
【発明の効果】本発明のダイヤフラムポンプは、ポンプ
の組み立てが極めて簡単な構成である。特に吐出弁の配
置、組み立てが極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダイヤフラムポンプの第1の実施の
形態の構成を示す断面図
【図2】 図1におけるシリンダー部、ダイヤフラム本
体、バルブハウジング、集気体の部分の紙面に直角な方
向の断面図
【図3】 第1の実施の形態のポンプにて用いるダイヤ
フラム本体の平面図
【図4】 第1の実施の形態のバルブハウジングの底面
【図5】 本発明の第2の実施の形態の断面図
【図6】 本発明の第3の実施の形態の断面図
【図7】 第1の実施の形態のポンプ室を三つ備えたポ
ンプの断面図
【図8】 図7に示すポンプで用いられるダイヤフラム
本体の構成を示す図
【図9】 図7に示すポンプで用いられるシリンダー部
の構成を示す図
【図10】 図7に示すポンプで用いられるバルブハウ
ジングの底面図
【図11】 本発明のダイヤフラムポンプで用いられる
吸入弁の例を示す図
【図12】 従来のダイヤフラムポンプの断面図
【符号の説明】
1 モータ 2 出力軸 3 クランク台 4 駆動軸 6 駆動体 7 ケース 8 シリンダー部 9 バルブハウジング 10 集気体 11 ダイヤフラム本体 12 ポンプ室 13 吐出弁 14 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H071 AA06 CC32 DD04 DD13 DD42 3H077 AA12 CC02 CC07 CC17 DD02 DD12 EE35 FF02 FF06 FF12 FF22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ室を形成するダイヤフラム部を
    有するダイヤフラム本体と、シリンダー部と、バルブハ
    ウジングと、断面V字状又はU字状のの吐出弁とを備え
    ていて、前記ダイヤフラム本体が前記シリンダー部と前
    記バルブハウジングとにて保持され、前記バルブハウジ
    ングには、前記ダイヤフラム本体と反対側に前記吐出弁
    とほぼ同一形状の断面V字状あるいはU字状の凹部と前
    記凹部とポンプ室とを連通する通路とを有し、前記吐出
    弁を前記通路を塞ぐように前記凹部に配置したダイヤフ
    ラムポンプ。
  2. 【請求項2】 前記吐出弁が固定部を有し前記固定部
    を前記バルブハウジングに形成された取り付け孔に圧入
    することにより前記吐出弁をバルブハウジングに固定す
    るようにしたことを特徴とする請求項1のダイヤフラム
    ポンプ。
  3. 【請求項3】 吐出口とバルブ押えとを有する集気体
    を更に備え、前記バルブハウジングに前記集気体を取り
    付けることにより前記集気体のバルブ押えにて前記吐出
    弁を固定するようにしたことを特徴とする請求項1のダ
    イヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 前記シリンダー部に吸入口を設け、前
    記ダイヤフラム本体のダイヤフラム部の外に前記シリン
    ダーの表面に密着することにより前記吸入口を塞ぐ薄肉
    の吸入弁を有し、前記吸入弁が周辺に開口を有すること
    により弁開閉を容易にしたことを特徴とする請求項1、
    2又は3のダイヤフラムポンプ。
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