JP2003213721A - 浮泥除去システム - Google Patents

浮泥除去システム

Info

Publication number
JP2003213721A
JP2003213721A JP2002011599A JP2002011599A JP2003213721A JP 2003213721 A JP2003213721 A JP 2003213721A JP 2002011599 A JP2002011599 A JP 2002011599A JP 2002011599 A JP2002011599 A JP 2002011599A JP 2003213721 A JP2003213721 A JP 2003213721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
mud
water
suction
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002011599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3763789B2 (ja
Inventor
Masateru Tominaga
正照 富永
Masahide Tamura
正秀 田村
Nobuaki Wada
信昭 和田
Toshifumi Miyake
敏文 三宅
Hideo Hirose
英雄 廣瀬
Takashi Ishikura
隆 石倉
Hideo Suzuki
秀男 鈴木
Tsutomu Inada
勉 稲田
Hiroaki Okajima
裕明 岡島
Hiroshi Hasegawa
博 長谷川
Tadahiko Kawada
忠彦 川田
Yoichi Kimata
陽一 木俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RINKAI CONSTRUCTION CO Ltd
Toa Corp
Toray Engineering Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Kabuki Construction Co Ltd
Public Works Research Center
Honma Corp
Nishihara Environment Co Ltd
Ohmoto Gumi Co Ltd
Wakachiku Construction Co Ltd
Original Assignee
RINKAI CONSTRUCTION CO Ltd
Toa Corp
Penta Ocean Construction Co Ltd
Kabuki Construction Co Ltd
Toyo Construction Co Ltd
Public Works Research Center
Honma Corp
Nishihara Environmental Technology Co Ltd
Ohmoto Gumi Co Ltd
Wakachiku Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RINKAI CONSTRUCTION CO Ltd, Toa Corp, Penta Ocean Construction Co Ltd, Kabuki Construction Co Ltd, Toyo Construction Co Ltd, Public Works Research Center, Honma Corp, Nishihara Environmental Technology Co Ltd, Ohmoto Gumi Co Ltd, Wakachiku Construction Co Ltd filed Critical RINKAI CONSTRUCTION CO Ltd
Priority to JP2002011599A priority Critical patent/JP3763789B2/ja
Publication of JP2003213721A publication Critical patent/JP2003213721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3763789B2 publication Critical patent/JP3763789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化対象水域の水底における浮泥を効率的に
除去するための浮泥除去システムの提供。 【解決手段】 浮泥除去システムは、浄化対象水域に浮
かべられる作業船12と、浄化対象水域の水底で浮泥を
吸い集めて作業船に送出する吸泥装置1を含んでいる。
その吸泥装置は、一つの形態として、浮泥吸入手段7と
自走手段2を備え、自走手段により水底を走行しながら
浮泥吸入手段で浮泥を吸入するようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水域の水質改善の
ために浄化対象水域の水底近辺における浮泥を除去する
のに用いられる浮泥除去システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特願平2001−141283号として
閉鎖水域の水質改善方法が提案されている。この水質改
善方法は、閉鎖水域の底層水に着目し、これを主体に処
理を施すことで水質の改善を図るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】底層水を主体にして処
理を施す方法には、水質改善の効率をたかめることがで
きる、処分を必要とする物の発生を少なくすることがで
きる、被処理水の量を減らすことで必要な設備の小型化
を可能にするなど、多くの利点がある。しかし、富栄養
化の進んだ水域では富栄養化で増殖した植物プランクト
ンや水生植物の枯死体などによる汚泥質の底泥層と浮泥
層からなる底質層が水底に形成されている。そのため底
層水を主体に処理を施すといっても、実際的には底層水
の取水に伴って底質の一部、特に浮泥を吸入してしまう
こともある程度避け難い。一方、浮遊状ないしそれに近
い軟質な層を形成している浮泥については、これも底層
水の取水に並行して積極的に除去するようにしたほう
が、より効率的な水質改善処理になるとも考えられる。
【0004】このような観点から、浮泥を効率的に除去
するためのシステムが求められる。本発明はこのような
要求に基づいてなされたものであり、効率的な浮泥の除
去を可能とする浮泥除去システムの提供を目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による一つの浮泥
除去システムは、浄化対象水域に浮かべられる作業船
と、浄化対象水域の水底における浮泥を吸い集めて前記
作業船に送出する吸泥装置を含んでなり、さらに前記吸
泥装置は、浮泥吸入手段と自走手段を備え、前記自走手
段により水底を走行しながら前記浮泥吸入手段で浮泥を
吸入するようにされている。
【0006】また本発明による他の浮泥除去システム
は、浄化対象水域に浮かべられる作業船と、浄化対象水
域の水底における浮泥を吸い集めて前記作業船に送出す
る吸泥装置を含んでなり、さらに前記吸泥装置は、浮泥
吸入手段、浮力調整手段および滑走手段を備え、前記浮
力調整手段で浮力を調整することで水底に軽く接触する
状態を保ちつつ前記作業船からの牽引力を受けて前記滑
走手段により水底を滑走しながら前記浮泥吸入手段より
浮泥を吸入するようにされている。
【0007】また本発明による他の浮泥除去システム
は、浄化対象水域に浮かべられる作業船と、前記作業船
に設置の支持装置と、前記支持装置に吊下げ支持された
吸泥装置とを含み、前記吸泥装置が前記支持装置で操作
されることにより浄化対象水域の水底でスイング動作に
よる移動と位置決めを繰り返しつつ、浄化対象水域の水
底における浮泥を吸入して前記作業船に送出するように
なっており、さらに前記吸泥装置は、浮泥吸入口の周囲
を浮泥吸入ゾーンとしてスカートで囲った構造の浮泥吸
入手段を有し、また前記スカートには開閉可能なシャッ
タが設けられており、そしてスイング動作による移動に
際し、その移動方向について前記シャッタを開くことに
より、浮泥の攪乱を防止するようにされている。
【0008】また本発明による他の浮泥除去システム
は、浄化対象水域に浮かべられる作業船と、前記作業船
に設置の支持装置と、前記支持装置に吊下げ支持された
吸泥装置とを含み、前記吸泥装置が前記支持装置で操作
されることにより浄化対象水域の水底で移動と位置決め
を繰り返しつつ、浄化対象水域の水底における浮泥を吸
入して前記作業船に送出するようになっており、さらに
前記吸泥装置は、水中ポンプと噴流発生手段、それに前
記水中ポンプと噴流発生手段の周囲を浮泥吸入ゾーンと
して囲うスカートを備え、そして前記浮泥吸入ゾーン内
で前記水中ポンプの吸入量と前記噴流発生手段の噴流量
とをバランスさせた状態で前記水中ポンプにより浮泥の
吸入をなすようにされている。
【0009】また本発明による他の浮泥除去システム
は、浄化対象水域に浮かべられる作業船と、前記作業船
に設置の支持装置と、前記支持装置に吊下げ支持された
吸泥装置とを含み、前記吸泥装置が前記支持装置で操作
されることにより浄化対象水域の水底で移動と位置決め
を繰り返しつつ、浄化対象水域の水底における浮泥を吸
入して前記作業船に送出するようになっており、さらに
前記吸泥装置は、浮泥吸入手段と、水底の地盤に固定さ
れた状態で前記浮泥吸入手段を支持する固定フレームを
備えている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明による浮泥除去システムは、基本的
な構成として、浄化対象水域に浮かべられる作業船と、
浄化対象水域の水底で浮泥を吸い集めて作業船に送出す
る吸泥装置を含む構成とされる。このような基本構成の
浮泥除去システムにおいて重要なことは、効率的な浮泥
の除去もさることながら、浮泥の吸入作業に際して浮泥
が水域の上層に拡散するのを如何に防止するかというこ
とである。そして、この浮泥の拡散防止を効率的に図る
ことに関連して、吸泥装置にはいくつかの構造が可能で
ある。また吸泥装置による浮泥吸入作業には連続方式と
バッチ方式(間欠方式)が考えられ、これに応じて吸泥
装置にはいくつかの構造が可能である。
【0011】図1と図2に第1の実施形態による浮泥除
去システムの構成を一部簡略化して示す。この浮泥除去
システムの吸泥装置1は、自走手段2を有しており、こ
の自走手段2で水底を走行しながら連続的に浮泥の吸入
作業を行なう方式である。その自走手段2は、概略函形
に形成した躯体フレーム3の四隅に例えば液圧モータや
電動モータなどで駆動される走行車輪4が取り付けた構
成とされている。各走行車輪4にはシリンダ5を駆動源
とする高さ調節機構が取り付けられており、この高さ調
節機構により、躯体フレーム3の高さを調節できるよう
にされている。またこの高さ調節機構は水底地盤の不陸
にも対応するのに機能する。
【0012】また吸泥装置1は浮泥吸入手段7を有して
いる。浮泥吸入手段7は、結節部8からタコ足状に延設
した複数の吸入管9、これらの吸入管9がそれぞれの先
端を接続させる遮蔽ケーシング10、および遮蔽ケーシ
ング10の内部に設けられた攪拌体11(図2中では図
示を省略している)からなり、その結節部8には、作業
船12から延びてきている送泥ホース13が密度計14
を介在させて接続されている。遮蔽ケーシング10は、
密閉状態の箱形に形成され、吸泥装置の走行方向に向く
その側面に導入口15が設けられている。攪拌体11
は、回転ブラシ状に形成されており、浮泥層Fの厚みに
応じて上下位置を調整できるようにされている。この攪
拌体11は、その回転で浮泥を強制的に舞い上がらせる
のに機能する。浮泥の強制的な舞い上げ処理は、粒径の
粗いものを除いて細かいものだけを吸入するためであ
る。すなわち浮泥を強制的な舞い上げさせると、細かい
ものはそのまま浮遊状態を保つが粗いものはすぐに落下
するので粒径の選別をなすことができ、これにより特に
除去が必要な細粒の浮泥を集中的に吸入することが可能
になる。このような浮泥吸入手段7は、吸泥装置1の走
行に伴って導入口15から浮泥を遮蔽ケーシング10の
内部に導き、回転攪拌体11による攪拌を与えながら吸
入管9により浮泥を吸入する。すなわちこの吸泥装置1
は、その走行により浮泥を遮蔽ケーシング10の内部に
導入しながら吸入をなす自走導入式である。このため浮
泥を水域の上層に拡散させてしまうことを十分に抑制し
ながら吸入作業を行なうことが可能になる。
【0013】なお図示は省略してあるが、吸泥装置1に
は浮力タンクが取り付けられており、この浮力タンクで
浮力を調節することで、吸泥装置1の見かけの重量を調
節できるようにされている。これにより走行車輪4への
負担を軽減でき、浮泥層Fの下にある底泥への沈み込み
や走行車輪4による浮泥の舞い上げなどを抑制すること
ができる。
【0014】この浮泥除去システムによる浮泥の吸入除
去作業は以下のようにして進められる。作業はまず作業
船12から目的の位置に吸泥装置1を吊り下ろすことか
ら始まる。目的の位置は、例えばGPS方式などによる位
置決め手段を吸泥装置1に取り付けておき、これを用い
て特定する。吸泥装置1の始動位置の位置決めが終えた
ら、次いで浮泥層Fの確認を行なう。浮泥層Fの確認に
は吸泥装置1の前後に取り付けてある測深器16を用い
る。測深器16には音波式のものを用いるのが通常であ
る。
【0015】浮泥層Fを確認したら、それに応じた条件
を吸泥装置1に設定する。それから作業船12に搭載し
てある吸引ポンプ(図示を省略してある)を始動させる
とともに吸泥装置1を走行させて浮泥の吸入を開始し、
所定の作業範囲まで走行しながら浮泥の吸入を続ける。
浮泥の吸入作業中は密度計14で吸入流体の浮泥含有率
を測定する。浮泥含有率は例えば吸入流体の密度や濁度
として測定することができる。作業船12の制御系では
この測定結果に基づいて、常に一定の浮泥含有率で吸入
をなすための制御を行なう。この制御におけるパラメー
タとしては、浮泥吸入手段7の高さ位置、つまり躯体フ
レーム3の高さ、吸引ポンプの吸引流量、吸泥装置1の
走行速度が主に用いられる。また吸泥装置1の走行中
は、吸泥装置1に取り付けてある照明器17と監視カメ
ラ18を用いて作業状況のモニタも行なうようにする。
所定範囲について作業を終えたら、一旦吸泥装置1を作
業船12で吊り上げて次の作業範囲の開始位置に移動さ
せ、そこで同様の作業を進め、これら一連の作業を繰り
返しながら目的の浄化対象領域全体に浮泥除去処理を行
なう。
【0016】図3と図4に第2の実施形態による浮泥除
去システムの構成を示す。この浮泥除去システムは、基
本的には第1の実施形態におけるそれと同様である。相
違する点は、吸泥装置21の浮泥吸入手段22である。
この例の浮泥吸入手段22は回転スリット式である。具
体的には、中間筒23、導入スリット24および旋回体
25からなる。中間筒23は、その軸周りに回転可能に
して躯体フレーム3に取り付けられおり、その側面には
密度計14を介在させて送泥ホース13が接続されてい
る。導入スリット24は、楔形の断面形状を有する平べ
ったいホッパ構造とされており、その一端側を旋回体2
5の円弧面に接続させ、他端を中間筒23に接続させて
いる。旋回体25は、半円形の断面形状を有しており、
導入スリット24の接続部分にスリット開口26が形成
されている。この旋回体25は、導入スリット24を介
して中間筒23に支持されるとともに、躯体フレーム3
に取り付けてあるシリンダ27に接続されており、シリ
ンダ27の駆動力を受けて図1中の矢印Aのごとき旋廻
動作を行ない、これによりスリット開口26の高さ位置
を変えることができるようにされている。
【0017】この浮泥除去システムによる浮泥の吸入除
去作業は、吸泥装置21の走行に応じて浮泥含有の吸入
流体をスリット開口26から導入スリット24に導入し
つつ浮泥の吸入がなされること、また躯体フレーム3の
高さ調節にスリット開口26の高さ調節を組み合わせる
ことで、浮泥層Fに対する吸入高さ位置をより正確に制
御しつつ吸入作業を進めることができるという点を除い
て、基本的には第1の実施形態におけるそれと同様であ
る。したがって第1の実施形態と共通する要素について
は同一の符号を付すにとどめ、その構成や動作の説明は
省略する。
【0018】図5と図6に第3の実施形態による浮泥除
去システムの構成を示す。この浮泥除去システムも第2
の実施形態と同様に、吸泥装置31の浮泥吸入手段32
の構成において第1の実施形態のそれと異なるのみであ
る。この例の浮泥吸入手段32は、液圧モータで駆動す
る掻寄せスクリュー33を有している。掻寄せスクリュ
ー33は、前面と底面が開放の箱形に形成されたスカー
ト34の後端部に設けられている。そしてスカート34
の上面には掻寄せスクリュー33の中央に位置対応させ
て作業船12からの送泥ホース13が密度計14を介在
させて接続されており、スカート34で仕切られた範囲
の浮泥を掻寄せスクリュー33が中央に掻き寄せるのを
送泥ホース13が吸い上げるようになっている。その他
の構成や動作については第1の実施形態と同様なので、
共通する要素については同一の符号を付すにとどめ、説
明は省略する。
【0019】図7と図8に第4の実施形態による浮泥除
去システムにおける吸泥装置の構成を示す。この吸泥装
置41はクローラ方式の自走手段42を有している。具
体的には自走手段42は、図7に示すように、後方の駆
動プーリ43と前方の従動プーリ44に無端回転ベルト
45を掛け回してなる走行ユニットを左右一対に設けた
構成とされている。またその無端回転ベルト45は、一
定以上の負荷を受けると変形するようにされたヒレ47
がその外面に多数突設されている。
【0020】また吸泥装置41は、図8に示すように、
スカート48の後部に左右一対で吸入・送出ユニット4
9を接続した構造の浮泥吸入手段51を有している。ス
カート48は、前面と底面が開放の箱形に形成され、自
走手段42を覆うように設けられている。またスカート
48は、その中央部を仕切り板52で仕切られており、
左右の各走行ユニットに対応させて浮泥吸入ゾーンを区
画するようにされている。吸入・送出ユニット49は、
液圧ポンプ53で駆動するポンプ54を有しており、こ
のポンプ54で浮泥の吸引と図外の作業船への送出をな
すようにされている。そのために吸入・送出ユニット4
9には作業船からの送泥ホース13が接続されており、
その途中には密度計14が介在させられている。
【0021】さらに吸泥装置41は、スカート48の上
部にバラストタンク55が設けられるとともに、スカー
ト48の両脇に補助ソリ56が設けられている。これら
のバラストタンク55と補助ソリ56は、図7中に示す
ように、吸泥装置41の前側を傾けさせるのに機能す
る。これは浮泥層Fの厚さに応じて最適な吸入高さ位置
を得るための機能であり、この機能により浮泥の吸入作
業をより効率的になすことが可能となる。またバラスト
タンク55は、浮力調節にも機能する。この機能によ
り、浮泥層Fが軽いか重いかに応じて吸泥装置41の見
かけの重量を変えることができ、より適切な作業条件を
設定することが可能となる。
【0022】以上のような浮泥除去システムによる浮泥
の吸入除去作業は、基本的には第1の実施形態における
のと同様である。ただ、走行時における無端回転ベルト
45の回転に伴ってヒレ47が浮泥を掻き寄せながら吸
入・送出ユニット49に向けて押し込むのに働く。この
ため浮泥の吸引をより効率的になすことができるという
特徴がある。なお作業に際しては、第1の実施形態にお
けると同様に吸泥装置41の水底での位置決め、浮泥層
Fの確認、作業状態のモニタリングなどがなされること
から、位置決めに用いるGPS用アンテナ57、測深器1
6、照明器17および監視カメラ18が吸泥装置41に
取り付けられている。
【0023】図9に第5の実施形態による浮泥除去シス
テムの吸泥装置の構成を示す。この浮泥除去システム
は、作業船61で吸泥装置62を牽引しながら浮泥の吸
入除去作業を行なう方式である。その吸泥装置62は、
図10〜図13に示すように、平板状の躯体フレーム6
3に浮泥吸入手段64、浮力調整手段65および滑走手
段66を取り付けた構造とされている。躯体フレーム6
3の先端には牽引部67が設けられており、ここに作業
船61からの牽引ワイヤ68を連結して(図9)牽引力
を受けるようにされている。浮泥吸入手段64は、図1
3に示すように、躯体フレーム63の後端部に設けた吸
入口69と、この吸入口69から躯体フレーム63の前
端部まで延設した吸引管71からなり、その吸引管71
には作業船61からの送泥ホース72が接続される(図
9)。浮力調整手段65は、躯体フレーム63の中央部
に取り付けられた中性浮力タンク73と躯体フレーム6
3の四隅それぞれに取り付けられた姿勢制御用浮力タン
ク74からなる。この浮力調整手段65は、吸泥装置6
2が水底の地盤に軽く接触する状態を保つように浮力を
調整するのに機能するとともに、吸泥装置62の姿勢制
御に機能するものであり、前者の機能は主に中性浮力タ
ンク73が負い、後者の機能は姿勢制御用浮力タンク7
4が負っている。滑走手段66は滑走板75で形成され
ている。滑走板75は、前傾斜に立ち上げられた傾斜部
76と平面部77からなり、傾斜部76の先端を躯体フ
レーム63の先端部に固定され、平面部77は姿勢制御
用浮力タンク74の下側に固定されている。なお図示は
省略してあるが、第1の実施形態におけると同様に、吸
泥装置62には位置決め手段、測深器、モニタ手段、密
度計などが取り付けられる。
【0024】この浮泥除去システムによる浮泥の吸入除
去作業は以下のようにして進められる。まず作業船61
から吸泥装置62を目的の位置に吊り下ろす。目的の位
置は吸泥装置62に取り付けてある位置決め手段を用い
て特定する。吸泥装置62の始動位置の位置決めが終え
たら、次いで測深器を用い浮泥層の確認を行ない、それ
に応じた条件を吸泥装置62に設定する。それから作業
船61に搭載してある吸引ポンプ78を作動させるとと
もに作業船61を所定の方向に移動させて浮泥の吸入除
去作業を開始し、所定の浄化対象領域について作業船6
1を移動させながら作業を進める。
【0025】ここで、本実施形態では浮泥吸入手段64
の吸入口69を躯体フレーム63の後端部に設けるよう
にしていたが、これに代えて躯体フレーム63の前端部
に設けるようにしてもよい。ただ、躯体フレーム63の
後端部に吸入口69を設ける構造は、吸泥装置62の移
動で攪乱された浮泥も吸入でき、浮泥の吸入除去作業に
伴って浮泥が拡散するのを有効に抑制できるという利点
がある。
【0026】図14に第6の実施形態による浮泥除去シ
ステムの構成を示す。この浮泥除去システムは、作業船
81とこれに搭載してある支持装置82および支持装置
82に吊下げ支持させた吸泥装置83を含んでなる。支
持装置82は例えばクレーンの形態をとる。このクレー
ン式の支持装置82には、作業船81のピッチングによ
る上下動の影響が吸泥装置83に及ぶのを抑制するため
の上下動吸収機構84を設けるのが好ましい。吸泥装置
83は、図15と図16に示すように、作業船81から
延びてきている送泥管85の先端に接続された浮泥吸入
口86と、この浮泥吸入口86に固定されたスカート8
7からなる浮泥吸入手段88を主体としている。スカー
ト87は、浮泥吸入口86の周囲を浮泥吸入ゾーンとし
て区画・遮蔽する機能を負っており、底面開放の箱形に
形成され、その上面を介して浮泥吸入口86に固定され
ている。またスカート87は、その4周の各側面が開閉
可能なシャッタ89で形成されている。具体的にはシャ
ッタ89は、例えばスライド機構などが用いられる開閉
手段90に支持されており、上下動することでスカート
87の側面を開閉できるようにされている。
【0027】この浮泥除去システムで浮泥の吸入除去作
業を行なうには、まず作業船81から吸泥装置83を支
持装置82で水底に吊り下ろして目的の作業開始場所に
位置決めさせて定置させる。これに際しては吸泥装置8
3に取り付けてある測深器16で浮泥層Fの確認を行な
い、吸泥装置83の最適高さ位置も決める。それからそ
の場所での浮泥の吸入除去作業を行なう。浮泥の吸入除
去作業中は、浮泥吸入口86の周囲を浮泥吸入ゾーンと
して区画・遮蔽するために、4周のシャッタ89を下げ
て閉の状態にしておく。また吸入除去作業中は、浮泥吸
入口86に取り付けてある密度計14で吸入流体の浮泥
含有率を測定し、常に一定の浮泥含有率で吸入をなすた
めの制御を行なう。
【0028】以上のようにしてその場所での作業を終え
たら次の場所に吸泥装置83を移動させる。この移動は
支持装置82による操作で水底において吸泥装置83に
スイング動作を行なわせることでなし、スイング動作に
際してはそのスイング方向(図15と図16中の矢印の
方向)のシャッタ89を引き上げて開の状態にする(図
15と図16の状態)。このようにして新たな場所に移
動したら、そこで上と同様に浮泥の吸入除去作業を行な
う。以降、以上のような定置状態での吸入除去作業と吸
泥装置の移動を交互に繰り返して所定の浄化対象領域全
体に処理を施す。
【0029】このような方式は、上記各実施形態による
浮泥除去システムが連続方式であったのに対し、バッチ
方式であるといえる。本実施形態ではバッチ方式におけ
る吸泥装置の移動をスイング動作で行なわせるようにし
ている。このため吸泥装置を移動の都度吊り上げる方式
に比べて、より効率的に作業を行なうことが可能とな
る。またスカート87に開閉可能なシャッタ89を設
け、スイング動作での移動に際し、その移動方向につい
てこのシャッタ89を開くようにしているため、スイン
グ動作により浮泥を攪乱して周囲に拡散させるような事
態を有効に抑制することができる。
【0030】図17に第7の実施形態による浮泥除去シ
ステムの構成を示す。この浮泥除去システムは、作業船
91とこれに搭載してある支持装置92および支持装置
92に吊下げ支持させた吸泥装置93を含んでなり、第
5の実施形態と同様に、バッチ方式で作業を行なう方式
である。その吸泥装置93は、水中ポンプ94、噴流発
生手段95およびスカート96を備えてなる。噴流発生
手段95は、作業船91からの高圧水供給ホース(図示
を省略)の先端に接続した噴流配管97で形成され、例
えば2箇所の噴出部98を水中ポンプ94の側面に臨ま
せるようにされている。スカート96は、水中ポンプ9
4と噴流発生手段95の周囲を浮泥吸入ゾーンとして囲
うように形成されている。
【0031】この浮泥除去システムによる浮泥の吸入除
去作業は以下のようにして行なわれる。まず作業船91
から吸泥装置93を支持装置92で水底に吊り下ろして
目的の作業開始場所に位置決めさせて定置させる。それ
からその場所での浮泥の吸入除去作業を行なう。その吸
入除去作業は、噴流発生手段95から噴流を噴出させる
ことでスカート96の内部を攪拌しながら行なう。また
水中ポンプ94の吸入量と噴流発生手段95からの噴流
量とをバランスさせた状態で行なう。スカート96の内
部の攪拌は、水中ポンプ94による吸入に「水道」が形
成されて浮泥層の周囲の水のみを吸引するような状態が
もたらされるのを有効に防止するのに機能する。一方、
吸入量と噴流量のバランスは、スカート96の内部にお
いて浮泥を外に漏らすことなく効率的に吸入除去を行な
うのに機能する。また噴流については、浮泥層の状態に
応じてその噴出圧や角度を調節することも可能で、その
ような制御を行なうことにより、浮泥除去の的確性を高
めることもできるようになる。以上のようにしてその場
所での作業を終えたら、支持装置92により吸泥装置9
3を一旦吊り上げて次の場所に移動させ、同様の作業を
繰り返す。以降、以上のような定置状態での吸入除去作
業と吸泥装置の移動を交互に繰り返して所定の浄化対象
領域全体に処理を施す。
【0032】図18に第8の実施形態による浮泥除去シ
ステムにおける吸泥装置の構成を示す。この吸泥装置1
01は、浮泥吸入手段102と固定フレーム103を備
えてなる。浮泥吸入手段102は、図外の作業船から延
びてくる送泥ホース104の先端に浮泥吸入口105を
取り付けて形成されている。浮泥吸入口105は、錐体
状に形成されており、その先端に直立するスカート部1
06が設けられている。スカート部106は、浮泥層の
上下にわたって吸入状態を均一化するためのもので、浄
化対象水域における浮泥層の高さ程度とされている。固
定フレーム103は、それを突き刺すことで水底の地盤
に固定するためのスパッド107を四隅に設けた井桁構
造に形成されており、沈下をふせぐための沈下防止板1
08がそのスパッド107に取り付けられている。また
固定フレーム103には伸縮可能な懸架腕109が取り
付けられており、この懸架腕109を介して吸入口10
5を上下位置調整可能に支持している。
【0033】この浮泥除去システムによる浮泥の吸入除
去作業は以下のようにして行なわれる。まず図外の作業
船からその支持装置で吸泥装置101を水底における目
的の作業開始場所に吊り下ろし、そこで固定フレーム1
03を水底の地盤に固定する。それからその場所での浮
泥の吸入除去作業を行なう。その吸入除去作業は、固定
フレーム103による浮泥吸入口105の支持高さ位置
を浮泥層の状態に応じ最適に調整して進める。以上のよ
うにしてその場所での作業を終えたら、作業船により吸
泥装置101を一旦吊り上げて次の場所に移動させ、同
様の作業を繰り返す。以降、以上のような定置状態での
吸入除去作業と吸泥装置の移動を交互に繰り返して所定
の浄化対象領域全体に処理を施す。このように、水底の
地盤に固定させる固定フレーム103で浮泥吸入手段1
02を支持する方式は、作業船からの浮泥吸入手段10
2に対する支持関係を実質的に断ち切ることができるの
で、作業船の風浪による揺れの影響を浮泥吸入手段10
2に及ぼさずに済み、より安定的な浮泥の吸入作業を可
能とする。なおこの浮泥除去システムにおいても上記各
実施形態におけると同様に吸泥装置の水底での位置決
め、浮泥層の確認、密度計で吸入流体の浮泥含有率を測
定、作業状態のモニタリングなどをなすが、その説明の
詳細は省略する。
【0034】図19に、例えば第8の実施形態における
吸泥装置に適用することのできる浮泥吸入口の他の例を
示す。この浮泥吸入口201は、スカート部202の上
に密閉状の膨張室203が設けられている。そしてこの
膨張室203の下面に複数の吸入管204が垂設され、
それぞれの吸入端がスカート部202に臨まされてい
る。また膨張室203の上面には接続部205が設けら
れ、これに作業船からの送泥ホースを接続するようにさ
れている。
【0035】このような浮泥吸入口201は、複数の吸
入管204により吸引力を分散さることで広い範囲から
均一的に浮泥の吸入をなすことができ、吸入効率を高め
ることが可能となる。また作業船からの吸引力を伝える
送泥ホースと吸入管204の間に圧膨張室203を介在
させうることで、各吸入管204の吸引力を均一化で
き、このことが機能して吸引力の分散による効用をより
高めることに結びついている。なおスカート部202に
は、その側面に適宜に通孔を形成するようにしてもよ
い。ただその場合には、この浮泥吸入口201をさらに
覆うスカートが吸泥装置に設けられることになる。
【0036】図20に、他の形態による浮泥吸入口を示
す。この浮泥吸入口301は、吸引管302に円錐形の
スカート303を取り付けた構造とされており、そのス
カート303の下端を浮泥層Fの上面から数〜十数cm
程度離した状態で浮泥の吸入をなすようにされた離隔型
である。このため図中に矢印で示すように、スカート3
03で覆う範囲を越えて周囲からも浮泥を吸入する。つ
まりスカート303で覆う範囲よりも広い面積で浮泥の
吸入を行なうことができる。このことは言い換えれば、
浮泥の吸入範囲との関係で浮泥吸入口のサイズを相対的
に小さくして、小型化できるとうことである。
【0037】このようにスカート303の下端を浮泥層
Fの上面から離した状態で浮泥の吸入をなすについて
は、スカート303を介して加わる吸入力で浮泥層Fか
ら浮泥を舞い上がらせる必要がある。実験によると、こ
の浮泥の舞い上げには吸入力で20cm/sec程度の流
速を浮泥含有水に形成できれば必要な浮泥の舞い上げを
生じさせることが確かめられている。
【0038】図21に示すのは、他の離隔型の浮泥吸入
口301aである。この浮泥吸入口301aは、スカー
ト303の下端縁に乱流形成部304が設けられてい
る。乱流形成部304は、例えば円筒状に形成される障
害体305をスカート303の下端縁に吊下げるように
して一定の間隔で複数個取り付けて形成する。この乱流
形成部304は、スカート303で覆う範囲を越えて周
囲から吸入する浮泥含有水の流れを攪乱して乱流を生じ
させる。この乱流は、浮泥の舞い上げに働き、その結
果、浮泥の舞い上げをより効率的に生じさせて浮泥の吸
入効率を高めることができる。また乱流は、吸引管30
2に吸入される浮泥含有水の濁度を一定化するのにも機
能する。そしてこのことは作業船上での浮泥分離除去処
理の効率を高めるのに寄与する。
【0039】このような乱流形成方式については、図2
2に示すような浮泥吸入口301bとすることもでき
る。この浮泥吸入口301bは、スカート303の下端
に水流車306が設けられている。この水流車306
は、風車と同様の原理により浮泥含有水の流れを受けて
回転する。そしてその回転により、吸引管302に吸入
される浮泥含有水の濁度を一定化するのに機能する。
【0040】
【発明の効果】以上説明しように本発明によると、浮泥
の水域上層への拡散を効果的に抑制しながら効率よく浮
泥の吸入除去を行なうことのできる浮泥除去システムが
実現される。この浮泥除去システムを用いることによ
り、例えば低層水の処理と並行して行なう浮泥の除去処
理を効率的に行なうことが可能となる。したがって本発
明は、閉鎖水域などの水質改善に大きく寄与することが
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による浮泥除去システムの構成
図である。
【図2】図1中の吸泥装置の斜視図である。
【図3】第2の実施形態による浮泥除去システムの構成
図である。
【図4】図3中の吸泥装置の斜視図である。
【図5】第3の実施形態による浮泥除去システムの構成
図である。
【図6】図5中の吸泥装置の斜視図である。
【図7】第4の実施形態による浮泥除去システムにおけ
る吸泥装置の側面図である。
【図8】図7の吸泥装置の平面図である。
【図9】第5の実施形態による浮泥除去システムの構成
図である。
【図10】図9の浮泥除去システムにおける吸泥装置の
側面図である。
【図11】図10の吸泥装置の平面図である。
【図12】図10の吸泥装置の後方からみた側面図であ
る。
【図13】図11中のA−A線に沿う断面図である。
【図14】第6の実施形態による浮泥除去システムの構
成図である。
【図15】図14の浮泥除去システムにおける吸泥装置
の側面図である。
【図16】図15の吸泥装置の斜視図である。
【図17】第7の実施形態による浮泥除去システムの構
成図である。
【図18】第8の実施形態による浮泥除去システムにお
ける吸泥装置の側面図である。
【図19】他の例による浮泥吸入口の斜視図である。
【図20】離隔型の浮泥吸入口の側面図である。
【図21】他の例による離隔型の浮泥吸入口の側面図で
ある。
【図22】さらに他の例による離隔型の浮泥吸入口の側
面図である。
【符号の説明】
12、61、81、91 作業船 1、21、31、41、62、83、93、101 吸
泥装置 7、22、32、51、64、88、102 浮泥吸入
手段 2、42 自走手段 65 浮力調整手段 66 滑走手段 82、92 支持装置 86 浮泥吸入口 87 スカート 89 シャッタ 94 水中ポンプ 95 噴流発生手段 103 固定フレーム
フロントページの続き (71)出願人 000166627 五洋建設株式会社 東京都文京区後楽2丁目2番8号 (71)出願人 000219406 東亜建設工業株式会社 東京都千代田区四番町5 (71)出願人 000222668 東洋建設株式会社 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 (71)出願人 000147408 株式会社西原環境テクノロジー 東京都港区芝浦3丁目6番18号 (71)出願人 000155034 株式会社本間組 新潟県新潟市西湊町通三ノ町3300番地3 (71)出願人 592251673 りんかい建設株式会社 東京都港区芝2−3−8 (71)出願人 000182030 若築建設株式会社 福岡県北九州市若松区浜町1丁目4番7号 (72)発明者 富永 正照 東京都台東区台東1丁目6番地4 財団法 人土木研究センター内 (72)発明者 田村 正秀 東京都台東区台東1丁目6番地4 財団法 人土木研究センター内 (72)発明者 和田 信昭 東京都台東区台東1丁目6番地4 財団法 人土木研究センター内 (72)発明者 三宅 敏文 岡山県岡山市内山下1丁目1番13号 株式 会社大本組内 (72)発明者 廣瀬 英雄 東京都豊島区高田3−31−5 株木建設株 式会社内 (72)発明者 石倉 隆 東京都文京区後楽2丁目2番8号 五洋建 設株式会社土木本部内 (72)発明者 鈴木 秀男 東京都千代田区四番町5 東亜建設工業株 式会社土木本部内 (72)発明者 稲田 勉 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 岡島 裕明 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会社 西原環境衛生研究所プラント装置技術部内 (72)発明者 長谷川 博 新潟県新潟市西湊町通三ノ町3300番地3 株式会社本間組土木本部内 (72)発明者 川田 忠彦 東京都港区芝2丁目3番8号 りんかい建 設株式会社技術本部内 (72)発明者 木俣 陽一 東京都目黒区下目黒2丁目23番18号 若築 建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化対象水域に浮かべられる作業船と、
    浄化対象水域の水底における浮泥を吸い集めて前記作業
    船に送出する吸泥装置を含んでなる浮泥除去システムで
    あって、前記吸泥装置は、浮泥吸入手段と自走手段を備
    え、前記自走手段により水底を走行しながら前記浮泥吸
    入手段で浮泥を吸入するようにされている浮泥除去シス
    テム。
  2. 【請求項2】 浄化対象水域に浮かべられる作業船と、
    浄化対象水域の水底における浮泥を吸い集めて前記作業
    船に送出する吸泥装置を含んでなる浮泥除去システムで
    あって、前記吸泥装置は、浮泥吸入手段、浮力調整手段
    および滑走手段を備え、前記浮力調整手段で浮力を調整
    することで水底に軽く接触する状態を保ちつつ前記作業
    船からの牽引力を受けて前記滑走手段により水底を滑走
    しながら前記浮泥吸入手段より浮泥を吸入するようにさ
    れている浮泥除去システム。
  3. 【請求項3】 浄化対象水域に浮かべられる作業船と、
    前記作業船に設置の支持装置と、前記支持装置に吊下げ
    支持された吸泥装置とを含み、前記吸泥装置が前記支持
    装置で操作されることにより浄化対象水域の水底でスイ
    ング動作による移動と位置決めを繰り返しつつ、浄化対
    象水域の水底における浮泥を吸入して前記作業船に送出
    するようになっている浮泥除去システムであって、前記
    吸泥装置は、浮泥吸入口の周囲を浮泥吸入ゾーンとして
    スカートで囲った構造の浮泥吸入手段を有し、また前記
    スカートには開閉可能なシャッタが設けられており、そ
    してスイング動作による移動に際し、その移動方向につ
    いて前記シャッタを開くことにより、浮泥の攪乱を防止
    するようにされている浮泥除去システム。
  4. 【請求項4】 浄化対象水域に浮かべられる作業船と、
    前記作業船に設置の支持装置と、前記支持装置に吊下げ
    支持された吸泥装置とを含み、前記吸泥装置が前記支持
    装置で操作されることにより浄化対象水域の水底で移動
    と位置決めを繰り返しつつ、浄化対象水域の水底におけ
    る浮泥を吸入して前記作業船に送出するようになってい
    る浮泥除去システムであって、前記吸泥装置は、水中ポ
    ンプと噴流発生手段、それに前記水中ポンプと噴流発生
    手段の周囲を浮泥吸入ゾーンとして囲うスカートを備
    え、そして前記浮泥吸入ゾーン内で前記水中ポンプの吸
    入量と前記噴流発生手段の噴流量とをバランスさせた状
    態で前記水中ポンプにより浮泥の吸入をなすようにされ
    ている浮泥除去システム。
  5. 【請求項5】 浄化対象水域に浮かべられる作業船と、
    前記作業船に設置の支持装置と、前記支持装置に吊下げ
    支持された吸泥装置とを含み、前記吸泥装置が前記支持
    装置で操作されることにより浄化対象水域の水底で移動
    と位置決めを繰り返しつつ、浄化対象水域の水底におけ
    る浮泥を吸入して前記作業船に送出するようになってい
    る浮泥除去システムであって、前記吸泥装置は、浮泥吸
    入手段と、水底の地盤に固定された状態で前記浮泥吸入
    手段を支持する固定フレームを備えている浮泥除去シス
    テム。
JP2002011599A 2002-01-21 2002-01-21 浮泥除去システム Expired - Lifetime JP3763789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011599A JP3763789B2 (ja) 2002-01-21 2002-01-21 浮泥除去システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011599A JP3763789B2 (ja) 2002-01-21 2002-01-21 浮泥除去システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003213721A true JP2003213721A (ja) 2003-07-30
JP3763789B2 JP3763789B2 (ja) 2006-04-05

Family

ID=27649033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002011599A Expired - Lifetime JP3763789B2 (ja) 2002-01-21 2002-01-21 浮泥除去システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3763789B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005146767A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Penta Ocean Constr Co Ltd 固形異物残存水域の水底浚渫方法及びその装置
JP2007092410A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Oishi Kensetsu Kk 水底有害物除去装置
JP2010013900A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ohbayashi Corp 浚渫用掘削機及びその浚渫用掘削機を用いた浚渫システム
US7910282B2 (en) 2004-04-30 2011-03-22 Maruzen Petrochemical Co., Ltd. Copolymer for semiconductor lithography and producing method thereof, and composition
JP2015021321A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 五洋建設株式会社 土砂除去装置及び土砂除去方法
JP2016000930A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 東亜建設工業株式会社 水底地盤掘削装置および水底地盤掘削システム
JP2016217061A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 あおみ建設株式会社 浚渫装置及び浚渫方法
CN107460907A (zh) * 2017-09-20 2017-12-12 中国水产科学研究院淡水渔业研究中心 一种养殖池塘淤泥清除装置
WO2018142591A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社アースサイン 湖、池、河川、運河等における濁水吸引装置と、その濁水吸引方法
CN109942174A (zh) * 2019-04-22 2019-06-28 河北雄安祥惠环保科技有限公司 水下施工浮泥收集装置
KR20200093902A (ko) * 2019-01-29 2020-08-06 김수곤 침투형 고압분사관을 구비한 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR20200093998A (ko) * 2019-01-29 2020-08-06 김수곤 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR20200093903A (ko) * 2019-01-29 2020-08-06 김수곤 밀폐성이 향상된 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR102231198B1 (ko) * 2020-11-18 2021-03-23 한성종합개발 주식회사 흡입 이동식 준설장치
CN114934553A (zh) * 2022-05-30 2022-08-23 粤水电建筑安装建设有限公司 一种水利水渠淤泥清除设备
WO2022228047A1 (zh) * 2021-04-29 2022-11-03 中交天津港湾工程研究院有限公司 一种模拟河道冲刷作用下底泥污染释放的试验方法
CN116537294A (zh) * 2023-05-17 2023-08-04 广州市净水有限公司 一种水下射流泵收式清淤机器人及安装结构

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005146767A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Penta Ocean Constr Co Ltd 固形異物残存水域の水底浚渫方法及びその装置
US7910282B2 (en) 2004-04-30 2011-03-22 Maruzen Petrochemical Co., Ltd. Copolymer for semiconductor lithography and producing method thereof, and composition
JP2007092410A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Oishi Kensetsu Kk 水底有害物除去装置
JP4494320B2 (ja) * 2005-09-29 2010-06-30 大石建設株式会社 水底有害物除去装置
JP2010013900A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ohbayashi Corp 浚渫用掘削機及びその浚渫用掘削機を用いた浚渫システム
JP2015021321A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 五洋建設株式会社 土砂除去装置及び土砂除去方法
JP2016000930A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 東亜建設工業株式会社 水底地盤掘削装置および水底地盤掘削システム
JP2016217061A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 あおみ建設株式会社 浚渫装置及び浚渫方法
WO2018142591A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社アースサイン 湖、池、河川、運河等における濁水吸引装置と、その濁水吸引方法
CN107460907A (zh) * 2017-09-20 2017-12-12 中国水产科学研究院淡水渔业研究中心 一种养殖池塘淤泥清除装置
KR20200093998A (ko) * 2019-01-29 2020-08-06 김수곤 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR20200093903A (ko) * 2019-01-29 2020-08-06 김수곤 밀폐성이 향상된 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR20200093902A (ko) * 2019-01-29 2020-08-06 김수곤 침투형 고압분사관을 구비한 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR102237084B1 (ko) * 2019-01-29 2021-04-07 (주)신대양 밀폐성이 향상된 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR102291227B1 (ko) * 2019-01-29 2021-08-20 김수곤 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
KR102342175B1 (ko) * 2019-01-29 2021-12-30 (주)신대양 침투형 고압분사관을 구비한 수저 표층 퇴적물 친환경 준설장치
CN109942174B (zh) * 2019-04-22 2023-09-15 河北雄安祥惠环保科技有限公司 水下施工浮泥收集装置
CN109942174A (zh) * 2019-04-22 2019-06-28 河北雄安祥惠环保科技有限公司 水下施工浮泥收集装置
KR102231198B1 (ko) * 2020-11-18 2021-03-23 한성종합개발 주식회사 흡입 이동식 준설장치
WO2022228047A1 (zh) * 2021-04-29 2022-11-03 中交天津港湾工程研究院有限公司 一种模拟河道冲刷作用下底泥污染释放的试验方法
US11821885B2 (en) 2021-04-29 2023-11-21 Tianjin Port Engineering Institute Co., Ltd. Of Cccc First Harbor Engineering Co., Ltd Test methods for simulating sediment pollutant release under effect of river channel erosion
CN114934553A (zh) * 2022-05-30 2022-08-23 粤水电建筑安装建设有限公司 一种水利水渠淤泥清除设备
CN116537294A (zh) * 2023-05-17 2023-08-04 广州市净水有限公司 一种水下射流泵收式清淤机器人及安装结构
CN116537294B (zh) * 2023-05-17 2023-11-17 广州市净水有限公司 一种清淤机器人安装结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3763789B2 (ja) 2006-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003213721A (ja) 浮泥除去システム
US6017400A (en) Method and system for cleaning a water basin floor
JP2009526643A (ja) スラリー脱水のための装置および方法
CN101624821B (zh) 大型仿生式水面蓝藻清除设备
JP4413170B2 (ja) 分離流路モジュール及び懸濁液分離ユニット並びに懸濁液分離船
CN109235523A (zh) 一种水下自平衡清淤机器人
US7083734B2 (en) Method and apparatus for cleaning a water area
CN206646567U (zh) 自航式多功能抽沙平台
CN209509046U (zh) 一种可悬浮的清掏车
CN205636851U (zh) 一种新型清淤船
JP4741347B2 (ja) 水域の浄化設備
JP2022539053A (ja) 液体から廃棄物を除去するシステムおよび手法
CN107032431A (zh) 吹气集泥式气浮池
CN216546621U (zh) 一种垃圾收集控藻无人船
JP3070007B2 (ja) 打設船
JP3000042B2 (ja) 浮体式水域浄化装置
KR20230148477A (ko) 수중 오염물의 신속분리를 위한 고액분리장치 및 그 이용방법
JP2838054B2 (ja) 水圧を利用した浚渫方法と浚渫船の構造
JP2000220164A (ja) 浚渫装置
JPS5949399B2 (ja) 海底に堆積するマンガンボ−ルの採掘洗滌揚鉱装置
CN216472764U (zh) 一种搅动池塘底泥的装置
CN217480282U (zh) 一种水下清淤机器人
CN218861634U (zh) 一种水利工程用河道淤泥清理设备
CN215906883U (zh) 一种水利工程用河道清淤装置
CN219386452U (zh) 一种沉沙池全自动抽沙装备

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3763789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term