JP2003212638A - 瓦焼成用支持板 - Google Patents

瓦焼成用支持板

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JP2003212638A
JP2003212638A JP2002008936A JP2002008936A JP2003212638A JP 2003212638 A JP2003212638 A JP 2003212638A JP 2002008936 A JP2002008936 A JP 2002008936A JP 2002008936 A JP2002008936 A JP 2002008936A JP 2003212638 A JP2003212638 A JP 2003212638A
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JP
Japan
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roof tile
support plate
firing
plate
roof
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JP2002008936A
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English (en)
Inventor
Tomonari Terajima
友成 寺島
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NGK Insulators Ltd
NGK Kilntech Corp
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
NGK Kilntech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンコの発生を抑制できる改良された構造を有
する瓦焼成用支持板を提供する。 【解決手段】瓦素地を支持するための略四角形び主板面
21とその下部に位置する幅が狭く設定された基部22
からなる瓦焼成用支持板2の主板面21には、表裏に連
通した開口部23が、その合計開口面積は、好ましくは
瓦焼成用支持板の表面積の20%以上になるよう、形成
されていて、支持される前記瓦素地3の支持される面が
開口部23を通じて部分的に外部に露出するものとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘土質の瓦素地を
焼成するときに用いる瓦焼成用支持板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から粘土質の屋根瓦は、素地土の調
製、成形、乾燥、焼成の各工程によって製造される。そ
して、必要に応じて乾燥工程後、釉薬を施して各種色調
の釉薬瓦としたり、焼成工程に燻化工程を付加して、銀
色の燻化瓦を製造するようにしている。また、これら粘
土質瓦をその形状から区分すると、旧来の本葺形、引掛
け桟瓦の和形、S型のような洋形など、また屋根地の大
部分に使用される桟瓦、棟や軒に用いられる棟瓦、軒瓦
のような用途に応じた形状の役瓦がある。
【0003】近年、建築の洋風化が進むに従い、全体が
比較的平板状に形成される平板瓦が多く製造されるよう
になってきた。このような、平板瓦の製造工程は従来の
ものと基本的に同じであるが、その焼成工程では乾燥済
み瓦素地を図4に例示するような並立状態にして、トン
ネルキルン、シャットルキルンなど焼成炉で焼成され
る。
【0004】すなわち、図4において、炭化珪素質など
の耐火物で製作された棚板本体11に設けた差込み凹溝
11aに、同じく耐火物製の支持板12の基部12aを
差込み、やや斜めに保持する。この斜めに保持された1
枚の支持板12に1枚の瓦素地13を沿わせた状態で支
持して斜めに立て掛けて、多数の瓦素地をそれぞれ間隔
を設けて並立させる。
【0005】このように瓦素地を配設した複数の棚板
を、立体的に配列させて焼成炉内に収容して焼成するこ
とにより、生産性を高め、かつ不良率を最小限に止める
よう配慮されている。かくして、瓦素地を支持板が平面
的に支持しているので、粘土質瓦の欠点と言われている
素地の焼成変形、歪みが最小に抑えることができるとい
う利点が得られるのである。
【0006】ところが、このようにして焼成された瓦素
地は、その素地内部には、通称「アンコ」と呼ばれる灰
色に変色した部分が断面積比で10〜15%に達する割
合で発生することが知られている。このアンコは、外観
上判別ができない現象であるが、瓦の切断加工がしづら
い、切断面の見栄えが悪い等の不具合の原因となってい
るので、その防止方法の実現が期待されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、アンコの発生
を効果的に抑制できる改良された構造を有する瓦焼成用
支持板を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、本願第1
発明であるところの、瓦素地を棚板に並立させて焼成す
るに際して、その棚板に着脱自在に立設し前記瓦素地を
支持するための瓦焼成用支持板であって、該瓦焼成用支
持板の主板面に表裏に連通した開口部を設け、支持され
る前記瓦素地の支持板側の面が部分的に外部に露出する
ものとしたことを特徴とする本発明の瓦焼成用支持板に
よって、解決することができる。本発明は、前記開口部
の開口面積が瓦焼成用支持板表面積の20%以上である
形態に好ましく具体化され得る。
【0009】さらに、上記の問題は、本願第2発明であ
るところの、瓦素地を棚板に並立して焼成するに際し
て、その棚板に着脱自在に立設し前記瓦素地を支持する
ための瓦焼成用支持板であって、該瓦焼成用支持板の主
板面に複数の凸部を設け、支持される前記瓦素地との間
に空隙が設けられるものとしたことを特徴とする本発明
の瓦焼成用支持板によって、解決することができる。な
お、本発明では、前記空隙の大きさが1.0mm以上で
あるのが好ましい。
【0010】さらに、本発明は、第1発明に係るところ
の、支持される前記瓦素地の面が部分的に外部に露出す
るように瓦焼成用支持板の主板面に表裏に連通して設け
た、好ましくは、開口面積が瓦焼成用支持板表面積の2
0%以上である開口部と、第2発明に係るところの、支
持される前記瓦素地との間に空隙がもうけられように、
好ましくはその空隙の大きさが1.0mm以上になるよ
うに、瓦焼成用支持板の主板面に設けた複数の凸部とを
併設した形態の瓦焼成用支持板として、特に好ましく具
体化できる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の瓦焼成用支持板に
係る実施形態について、図1〜4を参照しながら説明す
る。本発明の瓦焼成用支持板2は、瓦素地を支持するた
めの略四角形び主板面21とその下部に位置する幅が狭
く設定された基部22からなる板状耐火物である点は従
来から知られている外形形状を前提としている。また、
その材質は、窒化珪素質や炭化珪素質の熱伝導に優れた
耐火物から形成される点も従来のものが応用される。
【0012】この瓦焼成用支持板2は、先の図4に例示
した棚板本体11に設けた差込み凹溝11aに、この瓦
焼成用支持板2の基部22を差込み、瓦焼成用支持板2
自体をやや斜めに立設する。そして、これに瓦素地3を
沿わせた状態で支持させて、多数の瓦素地をそれぞれ間
隔を設けて並立させるよう使用されるものである。従っ
て、本発明の瓦焼成用支持板は、従来のものと単に差換
えるだけで実用に供することができるものであり、ま
た、この瓦焼成用支持板2は、用済み後は棚板から取り
外すことができるよう着脱自在なものである。
【0013】(第1発明)そして、本願第1発明の特徴
とするところは、図1に示すように、瓦焼成用支持板2
の主板面21には、表裏に連通した開口部23、23が
設けられていて、支持される前記瓦素地3の支持される
面がその開口部23を通じて部分的に外側の炉内雰囲気
に露出するものとした点にあり、この開口部23、23
の合計開口面積は、好ましくは瓦焼成用支持板の表面積
の20%以上になるよう設定するものである。
【0014】この開口部23は、単数でも、また図1に
ように2個のように複数としてもよいが、一つの開口部
の短径寸法が主板面21の高さの30%以上にならない
よう設定する必要がある。これは、短径寸法が主板面2
1の高さの30%以上になると、瓦素地時を支持する間
隔が広すぎて、焼成歪など焼成変形が生じやすくなるか
らである。
【0015】また、開口部23は、図1のように上下に
並列してよく、また左右に並列させてもよい。さらに、
その開口形状は、円形、長円形、四角形など適宜に選択
すればよい。また、裏返しても同様に使用できるよう
に、リバーシブルな形状に構成しておくことが好まし
い。
【0016】(第2発明)そして、本願第2発明の特徴
とするところは、図2に示すように、瓦焼成用支持板2
の主板面21に突出する、耐火物からなる複数のプラグ
部材41を、着脱自在なものとして取り付けて凸部24
を形成し、支持される前記瓦素地3との間に空隙24a
を設けることができるようにした点にあり、好ましく
は、その空隙の大きさが1.0mm以上となるよう、凸
部24の高さを設定するのがよい。
【0017】この第2発明では、凸部24を形成するに
は、図2にようなプラグ部材41を取りつける他、図3
にように主板面21に複数の凸条42を設けておき、瓦
素地3との間に空隙24aができる凸部24を構成する
ように具体化することもできる。この場合、凸条42は
主板面21の表裏に設けることにより、瓦焼成用支持板
2をリバーシブルに使用可能とするのが好ましい。
【0018】以上説明した第1、第2発明の瓦焼成用支
持板を試験したところ、従来の欠点であって瓦素地中に
発生するアンコが断面積比で10%以下に抑制できるこ
とが分った。その理由は、第1発明では、焼成過程で前
記開口部23を通じて、また、第2発明では、同様に前
記空隙24aを通じて燃焼ガスが瓦素地に十分接触する
ことにより、欠点であってアンコの原因となる物質が焼
失するためと考えられる。
【0019】さらに本発明の好ましい形態は、図3に示
すように、主板面21上に前記した開口部23と、同凸
部24の双方を併せて形成した瓦焼成用支持板である。
この場合、凸部24は、図2のようなプラグ材41によ
って形成してもよいのはいうまでもない。この場合に
は、開口部23と凸部24の存在により、瓦素地中に発
生するアンコの面積が5%以下に、効果的に抑制できる
ことが分った。
【0020】
【発明の効果】本発明の瓦焼成用支持板は、以上説明し
たように構成されているので、従来の支持板と差換える
だけで、焼成時の変形歪みを防止する効果は従来と同様
でありながら、アンコの発生を断面積比で5〜10%以
下に抑制することが可能となった。また、この瓦焼成用
支持板は、表裏裏返して繰り返し使用できるという優れ
た効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消し
た瓦焼成用支持板として、実用的価値はきわめて大なる
ものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための、瓦素地と
の配置を示す断面図(A)、支持板の正面図(B)。
【図2】本発明の別の実施形態を説明するための、瓦素
地との配置を示す断面図(A)、支持板の正面図
(B)。
【図3】本発明のその他の実施形態を説明するための、
瓦素地との配置を示す断面図(A)、支持板の正面図
(B)。
【図4】棚板上の瓦素地と支持板の配置を示す側面断面
図。
【符号の説明】
11 棚板本体、11a 差込み凹溝、2 瓦焼成用支
持板、21 主板面、22 基部、23 開口部、24
凸部、24a 空隙、3 瓦素地、41プラグ部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦素地を棚板に並立させて焼成するに際
    して、その棚板に着脱自在に立設し前記瓦素地を支持す
    るための瓦焼成用支持板であって、該瓦焼成用支持板の
    主板面に表裏に連通した開口部を設け、支持される前記
    瓦素地の面が部分的に外部に露出するものとしたことを
    特徴とする瓦焼成用支持板。
  2. 【請求項2】 前記開口部の開口面積が瓦焼成用支持板
    表面積の20%以上である請求項1に記載の瓦焼成用支
    持板。
  3. 【請求項3】 瓦素地を棚板に並立して焼成するに際し
    て、その棚板に着脱自在に立設し前記瓦素地を支持する
    ための瓦焼成用支持板であって、該瓦焼成用支持板の主
    板面に複数の凸部を設け、支持される前記瓦素地との間
    に空隙が設けられるものとしたことを特徴とする瓦焼成
    用支持板。
  4. 【請求項4】 前記空隙の大きさが1.0mm以上であ
    る請求項3に記載の瓦焼成用支持板。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の開口部と、請
    求項3または4に記載の凸部を併設した瓦焼成用支持
    板。
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