JP2003212244A - 郵便用封筒と宅配便用封袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通い郵便・往復郵便等として多数回簡便に利
用できる郵便用封筒を提供する。 【解決手段】 封筒本体２と封筒本体２へ入出自在の中
紙５の組合せに構成し、封筒本体２は、郵便切手Ｔの貼
着と郵便局消印Ｍの全形押印が可能サイズの切手貼着消
印孔６を貫設すると共に差出人欄と受取人欄の視認窓７
・８を備え、封緘用タブ片４は封筒本体２に対して封緘
接合・分離自在に構成され、さらに、中紙５は封筒本体
２への封入状態において切手貼着消印孔６にあらわれる
切手貼着スペース１０と視認窓７・８にあらわれる差出
人表示欄１１と受取人表示欄１２を備えた郵便用封筒１
が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、書類等の郵送に用
いる郵便用封筒と、物品をトラック便等の宅配便で輸送
配達するのに用いる宅配便用封袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に広く使用されている通常形態の郵
便用封筒・宅配便用封袋は収納すべき書類・物品に応じ
たサイズを有して上端一辺を開口部に成す方形袋体を成
しており、その開口部から書類・物品を入れて開口部を
閉じて封緘し、受取人・差出人を該封筒・袋体の外面に
「直接記載または貼着手段」等によって表示して単回の
郵送・宅配便用として利用するように成っている。

【０００３】一方、前記の通常形態のものの単回使用の
不具合を解消して、複数回の郵便送に利用可能な郵便封
筒として、特開２００１−２４７１３０に示される「封
筒表面のポケットに、受取人表示ラベルと差出人表示ラ
ベルを差し替えセット可能にした構造」のもの、特開２
００１−１２２２８７に示される「往便封筒をハーフカ
ットすることによって、復便封筒として利用可能にした
構造」の郵便用封筒の提案がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記の従来の通常形態
の郵便用封筒・宅配便用封袋は差出人から受取人への単
回送を原則としているので、受取人が受領した封筒・封
袋は書類・物品の取出し後に不要物として廃却されるの
で、資源活用上好ましくなく、かつ、会社・一般家庭等
の排出ゴミ量を増大させる一要因となる。そして、復信
書簡を求める場合は復信用封筒を往信封筒に同封する必
要があって、手数がかかると共に往信書類が肥大化す
る。

【０００５】そして、前記の複数回使用可能の郵便用封
筒は、差出人表示ラベル・受取人表示ラベルが封筒のラ
ベルポケットから脱落したり外されるおそれがあって、
封筒機能に欠けると共に、切手への消印スタンプのとき
該表示ラベルをラベルポケットから抜き出してスタンプ
して再収納する作業が必要にして、取扱い性が劣る。そ
して、前記ハーフカット利用の封筒は復便封筒が小に限
定され、かつ、一回の往復便のみとなるので、同じく郵
便機能が劣ると共に３回以上の多数回使用が不能にな
る。

【０００６】さらに、前記の物品宅配便用封袋は、宅配
物品を入れた封体の宅配を宅配便業者が受託したとき、
５〜６枚セットの宅配便伝票を複写作成して事務処理
し、受取人用伝票のみを当該封袋に貼着して集配整理し
て、それぞれの宅配地域別のトラック便に分載して宅配
届けするプロセスとなるので、前記の伝票群と当該封袋
の一致性を損わない為の特別の注意・努力が不可欠にし
て宅配作業性に欠ける。

【０００７】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る郵便用封筒と宅配便用封袋を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明は「封筒本体の開口部に封緘用タブ片を設けた
郵便用封筒において、前記封筒本体と前記封筒本体へ入
出自在の中紙の組合せに構成し、前記封筒本体は、郵便
切手の貼着と郵便局消印の全形押印が可能サイズの切手
貼着消印孔を貫設すると共に差出人欄と受取人欄の視認
窓を備え、前記封緘用タブ片は前記封筒本体に対して封
緘接合・分離自在に構成され、さらに、前記中紙は前記
封筒本体への封入状態において前記切手貼着消印孔にあ
らわれる切手貼着スペースと前記視認窓にあらわれる差
出人表示欄と受取人表示欄を備えた構造を特徴とする郵
便用封筒」と、

【０００９】「宅配物品を収納する封袋本体の開口部に
封緘用タブ部を設けた宅配便用封袋において、前記封緘
用タブ部は、前記封袋本体に対して封緘接合・分離自在
に構成されると共に、宅配便用伝票群が出入自在にして
収納した該宅配便伝票の視認窓を備えた伝票ポケット片
を一体に連設した構造を特徴とする宅配便用封袋」に成
っている。

【００１０】即ち、前記構成の本発明の郵便用封筒と宅
配便用封袋は、同一の封筒封袋機能を温存して多数回の
反復使用を可能にした構造を特徴とするものにして、そ
れぞれの封緘用タブ片・タブ部は封筒本体・封袋本体に
対して「接着接合・剥離が多数回できる公知の簡易接着
手段」「接合分離自在の樹脂製の凸状と凹条から成る公
知のファスナー手段」「位置換えして止めるホッチキス
止め手段」等の簡易封緘手段によって反復封緘開放自在
に構成される。

【００１１】そして、前記構成の郵便用封筒は、反復使
用性のさらなる向上を図る意図から、消印スタンプによ
る汚損防止用の消印不着帯を切手貼着消印孔の周縁に設
けたり、表面と裏面に差出人欄と受取人欄を設けて往復
信用として即活用できる態様を採択する。そして、前記
中紙の切手貼着スペースは封筒本体に入れた状態におい
て、封筒本体の切手貼着消印孔から必要な切手を貼着し
たり料金別納郵便等の表示ができるスペースが確保され
る。

【００１２】

【作用】前記構成の本発明の郵便用封筒は、切手貼着ス
ペース・差出人欄・受取人欄が封筒本体へ出入自在の中
紙に存在すると共に封緘用タグ片が多数回の接合・剥離
自在となるので、その中紙を交換したり裏返えし封入す
ることによって封筒本体がそのまま多数回有効利用でき
ると共に、復信を求める場合の復信封筒を往信封筒に同
封することが無用になる。

【００１３】そして、郵便局の消印スタンプは封筒本体
の切手貼着消印孔内に施せば良いので、従来物と同様に
簡便かつ的確に処理可能にして郵送性を妨げる不具合は
存在しない。

【００１４】そして、前記構成の本発明の宅配便用封袋
は、物品を入れた封袋本体の封緘用タブ部に「宅配便伝
票を出入自在にした伝票ポケット片」が一体に存在し、
かつ封緘用タブ部と封袋本体が同じく多数回着脱自在と
なるので、その封袋本体は機能を温存したまま多数回使
用が可能になる。

【００１５】そして、宅配物品を封入した封袋本体の伝
票ポケットに当該封袋の宅配便伝票が外側から視認容易
に収納セットできるので、宅配受託・伝票発行から宅配
届に至る一連のプロセスにおいて封袋本体と当該封袋の
伝票のマッチング性の安定確保が簡便的確にできる。従
って、従来の伝票・封袋のマッチング性確保のための過
度の注意が無用になり宅配作業性が向上する。

【００１６】

【発明の実施の形態】まず、本発明１実施例の郵便用封
筒１を図１・図２を参照して説明する。即ち、郵送書類
を上部の開口部３から入出自在に収納する方形袋体の封
筒本体２に「開口部３の封緘用タブ片４」を折り曲げ自
在に設けた封筒１において、この実施例のものは下記に
詳述する封筒本体２と封筒本体２に出入自在にした中紙
５の組合せに成ると共に、封緘用タブ片４と封筒本体２
は例えば「住友スリーエム株式会社製のｓｃｏｔｃｈ
（登録商標）または株式会社トンボ鉛筆製のＰｉＴテー
プＳ（商品名）」等の接着剤・テープを塗布・貼着して
接合接着と剥離が多数回反復できる簡易接着形態に構成
されている。

【００１７】そして、封筒本体２の表面Ｆには、中紙５
に貼着した郵便切手Ｔの全形が露出し、かつ、その郵便
切手Ｔに押印する郵便局の消印スタンプＭの全形が容易
に入る孔サイズの方形状の切手貼着消印孔６が左上隅に
表紙を貫通して設けられ、さらに、表面Ｆの他の余白部
分には「表紙を窓状に切り抜いて透明フィルムで閉鎖し
た受取人視認窓７と差出人視認窓８」が上下２段に設定
されている。

【００１８】一方、中紙５は封筒本体２に容易にフィッ
ト収納できる方形状の単一紙にして、表面Ｆの上部に切
手貼着スペース１０を設けると共に、表面部の他の余白
部分に受取人表示欄１１と差出人表示欄１２が上下２段
に設定されている。

【００１９】そして、この中紙５を封筒本体２に入れて
セットすると、「中紙５の切手貼着スペース１０が封筒
本体２の切手貼着消印孔６」に露出すると共に、中紙５
の受取人表示欄１１が封筒本体２の受取人視認窓７」に
「中紙５の差出人表示欄１２が封筒本体２の差出人視認
窓８」にあらわれて、封筒本体２の外側からの差出人・
受取人の明瞭な視認把握と、中紙５の切手貼着スペース
１０への郵便切手Ｔの貼着と郵便局の消印スタンプＭが
容易にできるように成っている。

【００２０】そして、この実施例のものは、封筒本体２
の切手貼着消印孔６の周縁に「帯状の樹脂フィルムを貼
着した消印スタンプ不着帯９」が周設されており、切手
貼着消印孔６からはみ出した消印スタンプＭによる汚損
防止と切手貼着消印孔６の補強を図る対策が施してあ
る。

【００２１】なお、図中の１３は封緘用タブ片４の裏側
と開口部３の外側縁に設けた「簡易接着剤を塗布した接
着部」であり、タブ片４の先端部分には封筒本体２へ接
合封緘した状態から引き起し剥離するための「つまみ
片」として機能させる接着剤不存在部が設けてある。

【００２２】以上の実施例の郵便用封筒１は前記の作用
がり、中紙５を交換したり中紙５に代る白紙中紙を用い
ることによって封筒本体２の複数回使用が可能にして、
従来の封筒ポイ捨てによる資源の無駄消費とゴミ発生が
防止できる。そして、復便を求める場合の往便に復便用
封筒を同封する手間や無駄が省略できる。

【００２３】続いて、図２を参照して本発明の郵便用封
筒１の他の実施例を説明する。即ち、図１実施例と同様
な封筒本体２と中紙５の組合せから成るものにおいて、
図２（Ａ）に示す中紙５は表面Ｆと裏面Ｒのそれぞれに
「切手貼着スペース１０と受取人表示欄１１と差出人表
示欄１２」が設けてあり、その表面Ｆ・裏面Ｒのいずれ
かが往便用にして他方が復便用に設定されている。

【００２４】この図２（Ａ）の中紙５は当該郵便を受領
した受取人が中紙５を裏返すことによって即復便封筒と
して機能するので、特定した２者間の「通い便」「往復
便」として極めて便利にして前記の本発明の特有作用が
一段と顕著になると共に「通い便・往復便」を多用する
諸営業上等の郵送事務の一段の効率化・能率化が促進で
きる。

【００２５】そして、図２（Ｂ）のものは木製板の絵馬
等を郵送する小型封筒にして、封筒本体２の表面に「切
手貼着消印孔６と受取人視認窓７と差出人視認窓８」を
合体して単一孔に形成されている。そして、図２（Ｃ）
に示すものは縦長の封筒本体２に、切手貼着消印孔６を
貫設すると共に、その下方に「受取人視認窓７と差出人
視認窓８」を合体して透明フィルムを貼設した単一視認
窓７・８が形成されている。

【００２６】続いて、図３・図４を参照して本発明の宅
配便用封袋（以下、単に封袋という）の１実施例を説明
する。即ち、宅配すべき物品を上端の開口部３から入出
する封袋本体１６に、開口部３の封緘用タブ部１７（以
下、単にタブ部１７という）を折曲自在に設けた封袋１
５において、この実施例の封袋１５は下記に詳述する伝
票ポケット片１８がタブ部１７に一体に連設され、タブ
部１７を折り曲げて封袋本体１６の開口部３を封緘する
と、伝票ポケット片１８が封袋本体１６の前面に垂れ下
がって封袋１５の前面部を形成する形態に成っている。

【００２７】詳しくは、伝票ポケット片１８は２重の枠
片の周縁部分を除く中間部分を窓状に切り抜いて透明フ
ィルムを二重張りして伝票視認窓１９に成し、その二重
の中間をポケット部に成す袋体にして、裏側上端に宅配
便伝票２０を入出する伝票入出口２１が設けてある。そ
して、この伝票入出口２１から当該封袋１５の宅配便伝
票２０を入れて封袋本体１６の前面に垂れ下げると、そ
の宅配便伝票２０が封袋１５の外側から伝票視認窓１９
を通して的確かつ容易に視認把握できる構造に成ってい
る。

【００２８】そして、タブ部１７は前記実施例の郵便用
封筒１と同様に、封袋本体１６への接合封緘と剥離が多
数回反復できる簡易接着形態に構成され、封袋１５の多
数回反復利用が可能に構成されている。

【００２９】なお、この実施例のものは伝票ポケット片
１８を封袋本体１６に垂れ下げセットしたり「まくり上
げたり」したときのいずれのときも、伝票ポケット片１
８内の宅配便伝票２０が視認できる伝票視認窓１９が両
面に設けてある。そして、封袋本体１６に垂れ下げた伝
票ポケット片１８が「ヒラヒラ・パタパタ」するのを防
止する「接合接着・剥離自在」の簡易接着部１３が伝票
ポケット片１６の裏側下端と封袋本体１６の表面下端に
設けてある。

【００３０】以上の実施例の封袋１は前記の作用があ
り、宅配便伝票２０を封袋本体１６に貼着しないので宅
配物品を取り出した後、損傷することなくそのまま次の
宅配便封袋等として多数回有効に活用できると共に、封
袋１５と宅配便伝票２０が運搬中や取扱中に分離散逸す
るおそれがなく、封袋１５の取扱い性が向上して宅配便
の品質・作業性の向上が促進できる。

【００３１】なお、本発明の郵便用封筒１宅配便用封袋
１５は前記実施例に限定されず、中紙５を郵送物の絵馬
板等に貼着したり伝票視認窓１９を表面側の一面のみに
したり、宅配便用封筒１５の伝票ポケット片８の全体を
透明フィルム等で形成して伝票ポケット片８の少くとも
表面全面が伝票視認窓１８を構成する形態にする等の変
化がある。そして、「この封筒（封袋）は反復使用でき
るので、ハサミ等で切断開封しないで指先で剥し開封し
て再封止して下さい」等の使用上の注意コメントを必要
に応じて付記する。

【００３２】

【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の郵便用封
筒は多数回有用に活用可能にして、封筒資源の活用とポ
イ捨て廃却によるゴミ増大の防止を図ると共に、往復信
郵便・通い郵便の郵送作業が簡易にして、広く一般の営
業事務・個人郵送作業の一段の能率化・効率化を図る有
用な効果がある。

【００３３】そして、本発明の宅配便用封袋は、同じく
多数回有効に活用可能にして、封袋資源の活用とポイ捨
て廃却によるゴミ増大の防止を図ると共に、封袋と宅配
便伝票の不一致トラブルを有効に防止し、宅配便の品質
・作業性の一段の向上を図る有用な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の郵便用封筒の１実施例を示し、（Ａ）
はその全体斜視図、（Ｂ）はその封筒本体の背面図、
（Ｃ）は使用状態の斜視図

【図２】本発明の郵便用封筒の他の実施例を示し、
（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）ともその正面図

【図３】本発明の宅配便用封袋の１実施例を示し、
（Ａ）はその全体斜視図、（Ｂ）は伝票ポケット片を跳
ね上げた状態の斜視図

【図４】図３実施例の使用状態の斜視図

【符号の説明】

１ 郵便用封筒 ２ 封筒本体 ３ 開口部 ４ 封緘用タブ片 ５ 中紙 ６ 切手貼着消印孔 ７ 受取人視認窓 ８ 差出人視認窓 １０ 切手貼着スペース １１ 受取人表示欄 １２ 差出人表示欄 １５ 宅配便用封袋 １６ 封袋本体 １７ 封緘用タブ部 １８ 伝票ポケット片 １９ 伝票視認窓 ２０ 宅配便伝票

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 直樹 三重県四日市市桜新町二丁目67番地の９ Ｆターム(参考） 3E064 AE01 BA21 EA09 EA30 HA03 HH02 HM01 HN06 HT03

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 封筒本体の開口部に封緘用タブ片を設け
   た郵便用封筒において、前記封筒本体と前記封筒本体へ
   入出自在の中紙の組合せに構成し、前記封筒本体は、郵
   便切手の貼着と郵便局消印の全形押印が可能サイズの切
   手貼着消印孔を貫設すると共に差出人欄と受取人欄の視
   認窓を備え、前記封緘用タブ片は前記封筒本体に対して
   封緘接合・分離自在に構成され、さらに、前記中紙は前
   記封筒本体への封入状態において前記切手貼着消印孔に
   あらわれる切手貼着スペースと前記視認窓にあらわれる
   差出人表示欄と受取人表示欄を備えた構造を特徴とする
   郵便用封筒。
2. 【請求項２】 切手貼着消印孔の周縁に、消印スタンプ
   による汚損防止用の消印スタンプ不着帯を周設した請求
   項１の郵便用封筒。
3. 【請求項３】 中紙の表面と裏面のそれぞれに切手貼着
   スペースと差出人表示欄と受取人表示欄を設けた請求項
   １または請求項２の郵便用封筒。
4. 【請求項４】 宅配物品を収納する封袋本体の開口部に
   封緘用タブ部を設けた宅配便用封袋において、前記封緘
   用タブ部は、前記封袋本体に対して封緘接合・分離自在
   に構成されると共に、宅配便伝票群が出入自在にして収
   納した該宅配便伝票の視認窓を備えた伝票ポケット片を
   一体に連設した構造を特徴とする宅配便用封袋。