JP2003211936A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003211936A JP2002011564A JP2002011564A JP2003211936A JP 2003211936 A JP2003211936 A JP 2003211936A JP 2002011564 A JP2002011564 A JP 2002011564A JP 2002011564 A JP2002011564 A JP 2002011564A JP 2003211936 A JP2003211936 A JP 2003211936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ケースへの流入空気が冷却用熱交換器の
コア面と略平行に流入するようになっている車両用空調
装置において、送風時に生じる騒音の増大を招くことな
く、コア面を通過する空気の風速分布の均一化を図る。 【解決手段】 コア面12aのうち空気流入口11iの
縦寸法H1を超える拡大部分12cと対向するケース上
流部11Fの部分に、空気入口空間14に向けて突出
し、かつ、拡大部分12cとの間に所定の隙間14aを
有する空気流れ変更部110を備える。これにより、拡
大部分12cに向かって曲げられた空気Bのうちコア面
12aと略平行に旋回しようとする空気が、空気流れ変
更部110に衝突して所定の隙間14aを通じてコア面
12aに向かって流れることとなり、旋回した空気のう
ちさらにコア面12aに対して平行に循環しようとする
空気Cを、矢印Dに示すように強制的にコア面12aに
向かわせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ケースへの流
入空気が、冷却用熱交換器のコア面と略平行に流入する
ようになっている車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−309320号公報に
て、エバポレータを内蔵する空調ケースの空気流入口か
ら、エバポレータのコア面と略平行に空気が流入するよ
うになっている車両用空調装置が記載されている。
【0003】そして、一般的にこの種の空調装置の空気
流入口は、図9(a)に示すようにコア面12aの下端
から上端側に向かって長手状に延びる形状である。そし
て、空気流入口11iの長手方向における下端から上端
までの縦寸法H1は、コア面12aの下端から上端まで
の縦寸法H2より小さく設定されており、空気流入口1
1iにて空気通路が縦方向に急拡大するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、本発明者らに
よる空気流れ解析および試験等により、図9(a)に示
す従来の空調装置において、空気流入口11iから流入
してコア面12aに到達するまでの空気の流れが、図1
0の矢印A、B、Cに示すような流れになっていること
が分かった。
【0005】すなわち、図10の矢印Aに示すように、
空気流入口11iから流入した空気は空調ケース11の
うちコア面12aに対して垂直に拡がる垂直壁面11d
に衝突する。そして、矢印Bに示すように、矢印Aに示
す空気の一部がコア面12aのうち空気流入口11iの
縦寸法H1を超える拡大部分12cに向かって上方へ巻
上がり、コア面12aの縦方向全体に拡がる。
【0006】そして、上方へ巻上がった空気の一部は、
空調ケース11のうち上側の壁面11cに衝突して、コ
ア面12aと略平行に空気流入口11i側に旋回する。
そして、矢印Cに示すように、前記旋回した空気の多く
はさらにコア面12aに対して平行に循環してしまう。
【0007】従って、コア面12aのうち、前記旋回し
た空気の空気流れ下流部近傍における風速が低くなって
しまい、ひいては、コア面12aを通過する空気の風速
分布が不均一になってしまうということが分かった。
【0008】また、図10ではエバポレータ12が略鉛
直に配置された空調装置を示しているが、略水平に配置
された空調装置においても、同様の理由により、コア面
12aを通過する空気の風速分布が不均一になってしま
うということが分かった。
【0009】なお、上記公報には、空調ケース11のう
ちコア面12aと対向する対向壁面11bを矢印Aに示
す流入方向に階段形状に形成して、コア面12aを通過
する空気の風速分布のうち矢印Aの方向の分布を均一化
させることが記載されているが、これは図10の矢印C
に示す旋回流れを改善するものではない。
【0010】また、図9(b)に示すように、空気流入
口11iの縦寸法H1をコア面12aの縦寸法H2とほ
ぼ同じ大きさに設定することにより、上記旋回を抑制し
て前記風速分布を均一にすることが考えられる。しかし
ながら、このような図9(b)に示す空調装置では、空
気流入口11iの縦寸法H1が送風機2bの吹出口の縦
寸法H6より大きくなることに起因して、送風時に生じ
る騒音が増大してしまう。
【0011】本発明は、上記点に鑑み、空調ケースへの
流入空気が冷却用熱交換器のコア面と略平行に流入する
ようになっている車両用空調装置において、送風時に生
じる騒音の増大を招くことなく、コア面を通過する空気
の風速分布の均一化を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、空気通路(14)を形
成する空調ケース(11)と、空気通路(14)に配置
されて空気を冷却する冷却用熱交換器(12)とを備
え、空調ケース(11)のうち冷却用熱交換器(12)
の空気流れ上流側に位置するケース上流部(11F)に
は、冷却用熱交換器(12)のコア面(12a)と略平
行に空気が流入される空気流入口(11i)が形成され
ており、空気流入口(11i)の寸法のうちコア面(1
2a)と略平行方向における縦寸法(H1)は、コア面
(12a)の縦寸法(H2)より小さく設定されてお
り、空気流入口(11i)から流入した空気の一部が、
コア面(12a)のうち空気流入口(11i)の縦寸法
(H1)を超える拡大部分(12c)に向かって曲げら
れて、コア面(12a)の縦方向全体に拡がるようにな
っている車両用空調装置において、ケース上流部(11
F)のうちコア面(12a)の拡大部分(12c)と対
向する部分に、空気通路(14)に向けて突出し、か
つ、拡大部分(12c)との間に所定の隙間(14a)
を有する空気流れ変更部(110)を備え、拡大部分
(12c)に向かって曲げられた空気のうちコア面(1
2a)と略平行に旋回しようとする空気が、空気流れ変
更部(110)に衝突して所定の隙間(14a)を通じ
てコア面(12a)に向かって流れるように、空気流れ
変更部(110)を配置したことを特徴とする。
【0013】これにより、図5の矢印A、Bに例示する
ようにコア面(12a)の拡大部分(12c)に向かっ
て曲げられた空気のうちコア面(12a)と略平行に旋
回しようとする空気を、空気流れ変更部(110)によ
り強制的にコア面(12a)に向かわせることができ
る。よって、コア面(12a)のうち、前記旋回した空
気の空気流れ下流部近傍における風速を高めることがで
き、ひいては、コア面(12a)を通過する空気の風速
分布の均一化を図ることができる。
【0014】また、本発明では、空気流入口(11i)
の縦寸法(H1)をコア面(12a)の縦寸法(H2)
より小さく設定したままで、空気流れ変更部(110)
を形成することにより上記風速分布の均一化を図ること
ができるものであるため、送風時に生じる騒音の増大を
招くことなく上記風速分布の均一化を図ることができ
る。
【0015】なお、空気流れ変更部(110)の形状
を、請求項2に記載の発明のように直方体形状にして好
適である。また、請求項3に記載の発明のように縦方向
の突出量が空気流れ上流から下流に向かって連続的に大
きくなるテーパ形状にして好適である。また、請求項4
に記載の発明のように縦方向の突出量が空気流れ上流か
ら下流に向かって階段状に大きくなる形状にして好適で
ある。
【0016】また、請求項5に記載の発明では、空気流
入口(11i)の縦寸法(H1)とコア面(12a)の
縦寸法(H2)との差をH4とすると、空気流れ変更部
(110)の寸法のうち縦方向における最大長さ(H
3)は、0.25×H4≦H3≦H4となるように設定
されていることを特徴とする。このような設定は、上記
風速分布の均一化を図る上で好ましい。
【0017】ここで、空気流入口(11i)から流入す
る空気の主流は、空気流入口(11i)から流入した直
後に縦方向に少なからず拡大して拡がる。従って、ここ
で、上記最大長さ(H3)をH4と略同一の長さに設定
すると、空気流れ変更部(110)が前記主流の拡大の
妨げとなってしまう。そこで、上記最大長さ(H3)を
前記主流の拡大の妨げとならないように設定することが
好ましい。
【0018】また、請求項6に記載の発明では、空気流
入口11iの寸法のうちコア面(12a)に対して略垂
直な方向における寸法をL1とすると、空気流れ変更部
(110)の寸法のうちコア面(12a)に対して略垂
直な方向における最大長さ(H3)は、0.25×L1
≦L3≦0.80×L1となるように設定されているこ
とを特徴とする。このような設定は、上記風速分布の均
一化を図る上で好ましい。
【0019】また、請求項7に記載の発明では、コア面
12aの寸法のうち空気流入口(11i)に対して略垂
直な方向における寸法をW2とすると、空気流れ変更部
(110)の寸法のうち空気流入口(11i)に対して
略垂直な方向における最大長さ(W3)は、0.05×
W2≦W3≦0.45×W2となるように設定されてい
ることを特徴とする。このような設定は、上記風速分布
の均一化を図る上で好ましい。
【0020】また、請求項8に記載の発明では、空気流
れ変更部(110)は、ケース上流部(11F)の外壁
を陥没させて形成されていることを特徴としている。
【0021】これにより、この外壁の陥没部分を有効利
用でき、好適である。例えば、請求項9に記載の発明の
ように、外壁の陥没部分に、送風機(2b)と空調ケー
ス(11)とを連結する連結部材(50)を配置するよ
うにすれば、陥没させない場合のケース上流部(11
F)の外壁に連結部材(50)を配置する場合に比べ
て、空調装置全体の小型化を図ることができる。
【0022】また、請求項10に記載の発明のように、
外壁の陥没部分に、熱交換媒体を流通させる配管(13
a)を保持するブラケット(50)を配置するようにす
れば、陥没させない場合のケース上流部(11F)の外
壁にブラケット(50)を配置する場合に比べて、空調
装置全体の小型化を図ることができる。
【0023】また、請求項11および14に記載の発明
のように、ケース上流部(11F)のうち空気流入口
(11i)が形成された流入側側壁面(11a)が、空
気流入口(11i)における空気流れ方向に対して略垂
直に拡がる壁面である場合には、空気流入口(11i)
にて空気通路が急拡大する度合が大きいため、コア面
(12a)のうち、Uターン状に旋回した空気の空気流
れ下流部近傍における風速が低くなってしまう度合が大
きく、ひいては、コア面(12a)を通過する空気の風
速分布が特に不均一になり易い。従って、このような場
合に請求項1ないし10または13のいずれか1つに記
載の車両用空調装置を用いて好適である。
【0024】また、請求項12および15に記載の発明
では、ケース上流部(11F)のうちコア面(12a)
と対向する対向壁面(11b)を、コア面(12a)へ
の突出量が空気流れ上流から下流に向かって階段状に大
きくなる形状に形成することを特徴とする。
【0025】これにより、コア面(12a)のうち空気
流入口(11i)からの空気の流入方向において、空気
流入口(11i)から遠離る部分の風速が空気流入口
(11i)近傍の風速に比べて著しく速くなってしまう
ことを抑制でき、空気流入口(11i)からの空気の流
入方向におけるコア面(12a)での風速分布を均一に
することができる。
【0026】また、請求項13に記載の発明では、ケー
ス上流部(11F)のうち空気流入口(11i)が形成
された面を流入側側壁面(11a)とし、ケース上流部
(11F)のうちコア面(12a)と対向する面を対向
壁面(11b)とし、ケース上流部(11F)のうち、
コア面(12a)の他端側にて対向壁面(11b)およ
び流入側側壁面(11a)に対して略垂直に拡がる面を
他端側側壁面(11c)とし、空気流れ変更部(11
0)を、対向壁面(11b)、流入側側壁面(11a)
および他端側側壁面(11c)からなるケース上流部
(11F)の角部に形成したことを特徴とする。
【0027】このように、空気流れ変更部(110)を
形成することは、上記風速分布の均一化を図る上で好ま
しい。
【0028】また、請求項16に記載の発明のように、
冷却用熱交換器(12)は略鉛直に配置され、空気流入
口(11i)は、略水平の方向に空気を流入するように
形成され、拡大部分(12c)に向かって曲げられる空
気の曲がる向きは、下方から上方に向かう向きである場
合に、請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車両
用空調装置を用いて好適である。
【0029】また、請求項17に記載の発明のように、
空調ケース(11)を、車室内前方の計器盤のうち車両
左右方向の略中央部に配置し、空気流入口(11i)へ
空気を送風する送風機(2b)を、空調ケース(11)
側方の助手席側にオフセット配置した場合に、請求項1
ないし16のいずれか1つに記載の車両用空調装置を用
いて好適である。
【0030】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図に
基づいて説明する。
【0032】(第1実施形態)図1〜図5は第1実施形
態であり、第1実施形態による車両用空調装置の室内ユ
ニット部は、大別して、空調ユニット1と、この空調ユ
ニット1に空気を送風する送風機ユニット2との2つの
部分に分かれている。図1は空調ユニット1および送風
機ユニット2を上方から見た上面図で、図2は空調ユニ
ット1の斜視図である。また、図3は図1のA−A断面
図であり、図4は図1のB−B断面図である。
【0033】そして、空調ユニット1は、車室内前方の
図示しない計器盤内側のうち、車両左右方向の略中央部
に配置されており、車室内前部のの計器盤内側の略中央
部にて、車両の前後方向、上下方向および幅(左右)方
向に対して、各図の矢印で示す搭載方向で配置されてい
る。
【0034】これに対し、送風機ユニット2は車室内前
方の図示しない計器盤内側のうち、中央部から助手席側
へオフセットして配置されている。送風機ユニット2は
周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室内空気)
を切替導入する内外気切替箱2a、およびこの内外気切
替箱2aを通して空気を吸入し送風する遠心式の送風機
2bを備えている。
【0035】空調ユニット1は樹脂製の空調ケース11
を有し、この空調ケース11の内部には車室内へ向かっ
て空気が流れる空気通路が構成される。なお、本例で
は、車両幅方向の中央部の分割面Pにて左右に分割され
た左側ケース11Lと右側ケース11Rとを一体に締結
することにより空調ケース11が構成されている。
【0036】この空調ケース11内に冷却用熱交換器を
なす蒸発器12と暖房用熱交換器をなすヒータコア13
を両方とも一体的に内蔵している。空調ケース11のう
ち最も車両前方側には、空調ケース11のうち空気流れ
の最も上流に位置するケース上流部11Fにより、空気
入口空間14が形成されている。
【0037】そして、図2に示すように、ケース上流部
11Fのうち送風機ユニット2側の流入側側壁面11a
には、蒸発器12のコア面12aと略平行に空気が流入
される空気流入口11iが形成されている。そして、図
1に示す接続ダクト3により、送風機ユニット2の遠心
式送風機2bのスクロールケーシング出口と空気流入口
11iとが接続されており、これにより、空気入口空間
14には空気流入口11iから送風空気が流入する。こ
の空気流入口11iの形状、寸法等は後に詳述する。
【0038】なお、本実施形態の接続ダクトは、図9
(a)に示す接続ダクト3と同じ形状であり、断面積が
空気流れ方向に略同一である。なお、本発明は、空気流
入口11iの縦寸法H1がコア面12aの縦寸法H2よ
り小さく設定されている空調装置に適用して効果を発揮
するものであり、図9(b)に示す接続ダクト3のよう
に断面積が空気流れ上流から下流に向かうにつれて拡大
するような形状であっても前記設定であれば、本発明を
適用できる。
【0039】そして、図3に示すように、空調ケース1
1内において空気入口空間14直後の部位に蒸発器12
が略垂直に配置されている。この蒸発器12は周知のご
とく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱
して、空調空気を冷却するものである。そして、蒸発器
12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を
開けてヒータコア13が配置されている。
【0040】なお、蒸発器12のタンク部12bは上下
両端に配置されている。また、本実施形態におけるコア
面12aとは、2つのタンク部12bの間にて積層配置
されたチューブおよびコルゲートフィンからなるコア部
の、空気流れ上流側の面のことをいう。
【0041】ヒータコア13は、蒸発器12を通過した
冷風を再加熱するものであって、その内部に、図示しな
い車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流
れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
ヒータコア13の上方部にはヒータコア13をバイパス
して冷風が通過する冷風バイパス通路15が形成されて
いる。
【0042】また、蒸発器12とヒータコア13との間
には平板状のエアミックスドア16が回転軸16aを中
心にして回転可能に配置されている。このエアミックス
ドア16は、ヒータコア13の熱交換用コア部で加熱さ
れる温風と、冷風バイパス通路15を通過する冷風との
風量割合を調整する。エアミックスドア16はこの風量
割合の調整により車室内への吹出空気温度を調節する温
度調節手段を構成する。
【0043】一方、空調ケース11において、ヒータコ
ア13の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒ
ータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延び
る壁面17が空調ケース11に一体成形されている。こ
の壁面17によりヒータコア13の直後から上方に向か
う温風通路18が形成されている。この温風通路18の
下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷
風バイパス通路15の下流側と合流し、冷風と温風の混
合を行う空気混合部19を形成している。
【0044】そして、空調ケース11の上面部におい
て、空気混合部19に隣接する部位に、空気混合部19
から温度調節された空調空気が流入するデフロスタ開口
部20が開口している。このデフロスタ開口部20は平
板状のデフロスタドア21により開閉される。このデフ
ロスタドア21は回転軸22を中心として回転可能にな
っており、デフロスタ開口部20と連通口23を切替開
閉する。この連通口23は空気混合部19からの空調空
気を後述のフェイス開口部24a、24bとフット用連
通口25側へ流すための通路となる。
【0045】空調ケース11の上面部において、デフロ
スタ開口部20よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に
センタフェイス開口部24aとサイドフェイス開口部2
4bが設けられている。なお、中央寄りの2つのセンタ
フェイス開口部24aは図示しないセンタフェイスダク
トを介して、計器盤上方側の中央部に配置されるセンタ
フェイス吹出口(図示せず)に接続される。
【0046】また、センタフェイス開口部24aの左右
外側に位置する2つのサイドフェイス開口部24bは、
図示しないサイドフェイスダクトを介して、計器盤上方
側の左右両端部近傍に配置されるサイドフェイス吹出口
(図示せず)に接続される。この両フェイス吹出口から
車室内の乗員上半身側に向けて空調風が吹き出される。
また、デフロスタ開口部20には図示しないデフロスタ
ダクトを介して計器盤上面のデフロスタ吹出口(図示せ
ず)に接続され、このデフロスタ吹出口から車両前面窓
ガラスの内面に向けて空調風が吹き出される。
【0047】上記した両フェイス開口部24a、24b
とフット用連通口25は、フットフェイス切替用ドア2
9により切替開閉される。このドア29は回転軸29a
を中心として回転可能な平板状ドアから構成される。
【0048】次に、フット用連通口25は、空調ケース
11においてフェイス開口部24a、24bの下方側、
すなわち、空調ケース11のうち壁面17の上部に設け
られており、壁面17の上部にて空調ケース11の車両
幅方向の全域にわたって開口している。そして、この連
通口25は、空調ケース11の壁面17の下方かつ左右
両側面に開口するフット吹出口31a、31bと連通し
ており、ヒータコア13を通過した空調風が、フット用
連通口25を通過してフット吹出口31a、31bから
乗員足元部に向けて吹き出されるようになっている。
【0049】また、空調ケース11内にてヒータコア1
3の熱交換用コア部の空気流れ上流側に仕切り部材35
を配置し、この仕切り部材35によりヒータコア13の
熱交換用コア部の空気通路を上側の前席用通路36と下
側の後席用通路37とに仕切っている。
【0050】ここで、仕切り部材35はヒータコア13
の空気流れ上流側にて、空調ケース11内部空間の車両
幅方向の全長にわたって延びるように配置されている。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13
の上方部位および下方部位には、それぞれヒータコア1
3をバイパスして空気(冷風)が流れる前席用冷風バイ
パス通路15、後席用冷風バイパス通路38が形成され
ている。
【0051】また、蒸発器12とヒータコア13との間
には平板状の前席用エアミックスドア16および後席用
エアミックスドア39がそれぞれ回転可能に配置されて
いる。前席用エアミックスドア16は、ヒータコア13
の熱交換用コア部の前席用通路36で加熱される温風
と、前席用冷風バイパス通路15を通ってヒータコア1
3をバイパスする冷風との風量割合を調整する。
【0052】また、後席用エアミックスドア39は、ヒ
ータコア13の熱交換用コア部の後席用通路37で加熱
される温風と、後席用冷風バイパス通路38を通ってヒ
ータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整す
る。
【0053】この両アミックスドア16、39はそれぞ
れ回転軸16a、39aと一体に結合されており、この
回転軸16a、39aを中心として独立に回転可能にな
っている。前席用エアミックスドア16は上記風量割合
の調整により車室内前席側への吹出空気温度を独立に調
節する前席側温度調節手段を構成する。後席用エアミッ
クスドア39は上記風量割合の調整により車室内後席側
への吹出空気温度を独立に調節する後席側温度調節手段
を構成する。
【0054】ヒータコア13の熱交換用コア部の後席用
通路37で加熱された温風と、後席用冷風バイパス通路
38を通ってヒータコア13をバイパスする冷風は後席
用空気混合部40において混合して所望温度の空気とな
る。
【0055】この後席用空気混合部40の下流側(車両
後方側)には、後席用フェイス開口部41および後席用
フット開口部42が配置されている。本例では、空調ケ
ース11の後方側下端部において車両幅方向の中央部に
後席用フェイス開口部41を配置し、この後席用フェイ
ス開口部41の左右両側に図2に示すように後席用フッ
ト開口部42を配置している。
【0056】そして、中央部の後席用フェイス開口部4
1と左右両側の後席用フット開口部42内にはそれぞれ
後席フェイス用ドア43と、後席フット用ドア44が回
転軸45により回転可能に配置されている。
【0057】そして、これらの各ドア43、44の回転
により、後席用フェイス開口部41のみを開放する後席
側フェイスモードと、後席用フット開口部42のみを開
放する後席側フットモードと、後席用フェイス開口部4
1および後席用フット開口部42を同時に開放する後席
側バイレベルモードと、この両開口部41、42を同時
に閉塞する後席側シャットモードとを選択できるように
なっている。
【0058】後席用のフェイス開口部41は図示しない
後席用フェイス接続ダクトを経て後席用フェイス吹出口
に接続され、この後席用フェイス吹出口から後席乗員の
上半身側へ空調風を吹出す。また、後席用のフット開口
部42は図示しない後席用フット接続ダクトを経て後席
用フット吹出口に接続され、この後席用フット吹出口か
ら後席乗員の足元側へ空気を吹き出す。
【0059】ヒータコア13の空気下流側部位において
後席用通路37に対向する下方側部位に切替ドア46が
回転軸46aにより回転可能に配置されており、そし
て、切替ドア46が図3の実線位置に操作されると、後
席用通路37と前席用温風通路18との連通を遮断す
る。
【0060】これに反し、切替ドア46が図3の2点鎖
線位置に操作されると、後席用通路37と後席用空気混
合部40との連通を遮断して後席用通路37を前席用温
風通路18に連通させる。
【0061】なお、空調ケース11の内部に構成される
空気通路は、最前部の空気入口空間14から蒸発器12
およびヒータコア13を通過して、車両前方側から車両
後方側へ向かって流れ、その後に、車両後方側の上部に
位置する複数の吹出開口部20、24a、24b、25
へ向かって流れるようになっている。
【0062】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を簡単に説明する。吹出モードとしてフェイスモード
が設定されていると、デフロスタドア21によりデフロ
スタ開口部20を閉じて連通口23を全開する。また、
フットフェイス切替用ドア29はフット開口部25を閉
じてフェイス開口部24a、24bを全開する。
【0063】このとき、エアミックスドア16を図2の
実線位置に操作すると、冷風バイパス通路15を全開す
る最大冷房状態が設定される。この状態において、送風
機ユニット2の送風機2bおよび冷凍サイクルが運転さ
れると、送風機ユニット2からの送風空気が空調ケース
11の最前部の空気入口空間14に流入した後、蒸発器
12で冷却されて冷風となる。
【0064】最大冷房状態ではこの冷風がそのまま、冷
風バイパス通路15を通過して空気混合部19および連
通口23を経てフェイス開口部24a、24bへ向か
い、図示しないフェイス吹出口から乗員の上半身に向け
て冷風が吹き出す。
【0065】車室内吹出空気温度の制御のために、エア
ミックスドア16を図3の実線位置(最大冷房位置)か
ら2点鎖線位置(最大暖房位置)側へ操作すると、エア
ミックスドア16の開度位置に従って、冷風バイパス通
路15からの冷風と温風通路18からの温風が空気混合
部19にて混合され、所望温度に調節される。
【0066】次に、吹出モードとしてフットモードが設
定された場合を説明すると、このときはデフロスタドア
21を、デフロスタ開口部20が少量開放され、連通口
23はほぼ全開となる位置に操作する。そして、フット
フェイス切替用ドア29はフット開口部25を全開し、
フェイス開口部24a、24bを全閉する位置に操作す
る。
【0067】従って、エアミックスドア16により温度
制御された空調風(温風)の一部が空気混合部19、デ
フロスタ開口部20を通過して図示しないデフロスタ吹
出口から車両窓ガラスに向かって吹き出して、車両窓ガ
ラスの防曇効果を発揮する。これと同時に、空調風(温
風)の大部分は空気混合部19、連通口23、フット開
口部25を通過してフットダクト31内に流入する。そ
して、フットダクト31の下端部に開口するフット吹出
口31a、31bから乗員足元部に向けて空調風を吹き
出して、乗員足元部を暖房する。
【0068】なお、以上は、フェイスモードおよびフッ
トモード時の作動について説明したが、その他に、フェ
イス開口部24a、24bとフット開口部25を同時に
開口するバイレベルモード、デフロスタ開口部20とフ
ット開口部25を同程度開口するフットデフロスタモー
ド、デフロスタ開口部25を全開し、連通口28を閉塞
するデフロスタモード、さらには、上述の後席側フェイ
スモード、後席側フットモード、後席側バイレベルモー
ド、および後席側シャットモード等を選択できる。
【0069】次に、本発明の要部である、空調ケース1
1のうち空気流れの最も上流に位置するケース上流部1
1Fの形状、および空気流入口11iの形状、寸法等を
説明する。
【0070】図4に示すように、空気流入口11iは、
コア面12aの下端から上端側に向かって延びる形状で
あり、空気流入口11iの長手方向における下端から上
端までの縦寸法H1は、コア面12aの下端から上端ま
での縦寸法H2より小さく設定されている。そして、図
5は、ケース上流部11Fおよび空気流れ変更部110
等を模式的に示す斜視図であり、矢印Aに示すように空
気流入口11iから流入した空気が、階段形状の対向壁
面11bのうちコア面12aに対して垂直に拡がる垂直
壁面11dに衝突する。
【0071】そして、矢印Bに示すように、矢印Aに示
す空気の一部がコア面12aのうち空気流入口11iの
縦寸法H1を超える拡大部分12c(図4の斜線部分)
に向かって上方へ巻上がり、コア面12aの縦方向全体
に拡がる。そして、上方へ巻上がった空気の一部は、空
調ケース11のうち上側の壁面11cに衝突して、コア
面12aと略平行に空気流入口11i側に旋回する。
【0072】ここで、ケース上流部11Fの内壁には、
空気入口空間14に向けて突出し、かつ、コア面12a
との間に所定の隙間14aを有する空気流れ変更部11
0が備えられている。
【0073】そして、上記拡大部分12cに向かって曲
げられた空気Bのうちコア面12aと略平行に旋回しよ
うとする空気が、空気流れ変更部110に衝突して隙間
14aを通じてコア面12aに向かって流れるように、
空気流れ変更部110は配置されている。
【0074】具体的には、本実施形態の空気流れ変更部
110は立方体形状に形成されている。そして、ケース
上流部11Fのうち、コア面12aと対向する面を対向
壁面11bとし、コア面12aの上端側にて対向壁面1
1bおよび上記流入側側壁面11aに対して略垂直に拡
がる面を上端側壁面11cとし、これらの流入側側壁面
11a、対向壁面11bおよび上端側壁面11cからな
るケース上流部11Fの角部に、空気流れ変更部110
を形成している。
【0075】また、本実施形態の対向壁面11bは、図
10に示すように、コア面12aへの突出量が空気流れ
上流から下流に向かって階段状に大きくなる形状に形成
されており、これにより、上記公報に記載の空調装置と
同様に、コア面12aを通過する空気の風速分布のうち
矢印Aの方向の分布を均一化させるようにしている。
【0076】なお、空気流れ変更部110の寸法に関
し、上端側壁面11cから下方への突出寸法をH3と
し、対向壁面11bからコア面11aへの突出寸法をL
3とし、流入側側壁面11aから垂直壁面11dへの突
出寸法をW3とする。また、コア面11aの幅寸法をW
2、空気流入口11iの幅寸法をL1とする。そして、
空気流入口11iの縦寸法H1とコア面12aの縦寸法
H2との差をH4とする。
【0077】そして、空気流れ変更部110の好ましい
寸法は次に示すとおりである。0.05×W2≦W3≦
0.45×W2、または、0.25×L1≦L3≦0.
80×L1、または、0.25×H4≦H3≦H4、ま
たは、0.10×H1≦H3≦0.45×H1。
【0078】また、この空気流れ変更部110は、図3
および図4に示すようにケース上流部11Fの外壁を陥
没させて形成されており、この陥没部110aに、ヒー
タコア13に接続された温水配管13aを保持するブラ
ケット50を配置して、空調ユニット1の小型化を図っ
ている。なお、この陥没部110aに、空調ユニット1
と送風機ユニット2とを連結する連結部材を配置するよ
うにしてもよく、本実施形態では、ブラケット50がこ
の連結部材を兼ねるようになっている。
【0079】なお、温水配管13aに替えてエバポレー
タ12の冷媒配管をブラケット50に保持させるように
してもよい。
【0080】以上により本実施形態によれば、コア面1
2aの拡大部分12cに向かって曲げられた空気Bのう
ちコア面12aと略平行に旋回しようとする空気が、空
気流れ変更部110に衝突して所定の隙間14aを通じ
てコア面12aに向かって流れることとなり、旋回した
空気のうちさらにコア面12aに対して平行に循環しよ
うとする空気Cを、空気流れ変更部110により矢印D
に示すように強制的にコア面12aに向かわせることが
できる。
【0081】よって、コア面12aのうち、旋回した空
気の空気流れ下流部(図6の符号E)近傍における風速
を高めることができ、ひいては、コア面12aを通過す
る空気の風速分布の均一化を図ることができる。
【0082】この風速分布の改善の度合は、本発明者ら
の実験により図6に示すように改善されたことが確認さ
れている。すなわち、図6(a)は、本実施形態から空
気流れ変更部110を取り除いた状態の空調装置による
風速分布を示し、図6(b)は本実施形態の空調装置に
よる風速分布を示す図である。
【0083】図6中の数値は、空気流入口11iからの
風量が571m3/hの場合における風速m/sを示し
ており、この数値に示されるように、本実施形態によれ
ば、コア面12aのうち、旋回した空気の空気流れ下流
部Eの近傍における風速が高められ、ひいてはコア面1
2a全体の風速分布の均一化が図られていることが確認
できる。
【0084】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
空気流れ変更部110を単純な立方体形状に形成してい
るが、本実施形態では、図7に示すように、空気流れ変
更部110を、上下方向の突出量H3が空気流れ上流か
ら下流に向かって階段状に大きくなる形状に形成してい
る。
【0085】(第3実施形態)上記第1実施形態では、
空気流れ変更部110を単純な立方体形状に形成してい
るが、本実施形態では、図8に示すように、空気流れ変
更部110を、上下方向の突出量H3が空気流れ上流か
ら下流に向かって連続的に大きくなるテーパ形状に形成
している。
【0086】(他の実施形態)上記第1〜第3実施形態
では、エバポレータ12が水平に配置された空調装置に
本発明を適用させているが、エバポレータ12が鉛直に
配置された空調装置にも本発明を用いて好適である。
【0087】また、上記第1実施形態では対向壁面11
bを階段形状に形成しているが、このように階段形状に
形成されていない場合においても本発明を用いて好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空調ユニットおよ
び送風機ユニットを上方から見た上面図である。
【図2】図1に示す空調ユニットの斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】第1実施形態に係るケース上流部および空気流
れ変更部等を模式的に示す斜視図である。
【図6】(a)は、第1実施形態の空調装置から空気流
れ変更部を取り除いた状態の空調装置によるエバポレー
タの風速分布を示す図であり、(b)は本実施形態の空
調装置によるエバポレータの風速分布を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る図1のB−B断面
図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る図1のB−B断面
図である。
【図9】従来の空調装置を示す正面図である。
【図10】図9(a)の空調装置による空気流れを模式
的に示す斜視図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、11F…ケース上流部、11i…空
気流入口、12…エバポレータ(冷却用熱交換器)、1
2a…コア面、14…空気入口空間(空気通路)、14
a…所定の隙間、110…空気流れ変更部、H1…空気
流入口の縦寸法、H2…コア面の縦寸法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼浦 信也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BP00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路(14)を形成する空調ケース
    (11)と、 前記空気通路(14)に配置されて空気を冷却する冷却
    用熱交換器(12)とを備え、 前記空調ケース(11)のうち前記冷却用熱交換器(1
    2)の空気流れ上流側に位置するケース上流部(11
    F)には、前記冷却用熱交換器(12)のコア面(12
    a)と略平行に空気が流入される空気流入口(11i)
    が形成されており、 前記空気流入口(11i)の寸法のうち前記コア面(1
    2a)と略平行方向における縦寸法(H1)は、前記コ
    ア面(12a)の縦寸法(H2)より小さく設定されて
    おり、 前記空気流入口(11i)から流入した空気の一部が、
    前記コア面(12a)のうち前記空気流入口(11i)
    の縦寸法(H1)を超える拡大部分(12c)に向かっ
    て曲げられて、前記コア面(12a)の縦方向全体に拡
    がるようになっている車両用空調装置において、 前記ケース上流部(11F)のうち前記コア面(12
    a)の拡大部分(12c)と対向する部分に、前記空気
    通路(14)に向けて突出し、かつ、前記拡大部分(1
    2c)との間に所定の隙間(14a)を有する空気流れ
    変更部(110)を備え、 前記拡大部分(12c)に向かって曲げられた空気のう
    ち前記コア面(12a)と略平行に旋回しようとする空
    気が、前記空気流れ変更部(110)に衝突して前記所
    定の隙間(14a)を通じて前記コア面(12a)に向
    かって流れるように、前記空気流れ変更部(110)を
    配置したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記空気流れ変更部(110)は、直方
    体形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空気流れ変更部(110)は、前記
    縦方向の突出量が空気流れ上流から下流に向かって連続
    的に大きくなるテーパ形状に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記空気流れ変更部(110)は、前記
    縦方向の突出量が空気流れ上流から下流に向かって階段
    状に大きくなる形状に形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記空気流入口(11i)の縦寸法(H
    1)と前記コア面(12a)の縦寸法(H2)との差を
    H4とすると、 前記空気流れ変更部(110)の寸法のうち前記縦方向
    における最大長さ(H3)は、0.25×H4≦H3≦
    H4となるように設定されていることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 空気流入口11iの寸法のうち前記コア
    面(12a)に対して略垂直な方向における寸法をL1
    とすると、 前記空気流れ変更部(110)の寸法のうち前記コア面
    (12a)に対して略垂直な方向における最大長さ(L
    3)は、0.25×L1≦L3≦0.80×L1となる
    ように設定されていることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記コア面12aの寸法のうち前記空気
    流入口(11i)の略垂直方向における寸法をW2とす
    ると、 前記空気流れ変更部(110)の寸法のうち前記空気流
    入口(11i)に対して略垂直な方向における最大長さ
    (W3)は、0.05×W2≦W3≦0.45×W2と
    なるように設定されていることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記空気流れ変更部(110)は、前記
    ケース上流部(11F)の外壁を陥没させて形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つ
    に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記外壁の陥没部分に、前記空気流入口
    (11i)に空気を送風する送風機(2b)と前記空調
    ケース(11)とを連結する連結部材(50)を配置し
    たことを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記外壁の陥没部分に、熱交換媒体を
    流通させる配管(13a)を保持するブラケット(5
    0)を配置したことを特徴とする請求項8に記載の車両
    用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記ケース上流部(11F)のうち前
    記空気流入口(11i)が形成された流入側側壁面(1
    1a)は、前記空気流入口(11i)における空気流れ
    方向に対して略垂直に拡がる形状であることを特徴とす
    る請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車両用空
    調装置。
  12. 【請求項12】 前記ケース上流部(11F)のうち前
    記コア面(12a)と対向する対向壁面(11b)は、
    前記コア面(12a)への突出量が空気流れ上流から下
    流に向かって階段状に大きくなる形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに
    記載の車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記ケース上流部(11F)のうち前
    記空気流入口(11i)が形成された面を流入側側壁面
    (11a)とし、 前記ケース上流部(11F)のうち前記コア面(12
    a)と対向する面を対向壁面(11b)とし、 前記ケース上流部(11F)のうち、前記コア面(12
    a)の他端側にて前記対向壁面(11b)および前記流
    入側側壁面(11a)に対して略垂直に拡がる面を他端
    側側壁面(11c)とし、 前記空気流れ変更部(110)を、前記対向壁面(11
    b)、前記流入側側壁面(11a)および前記他端側側
    壁面(11c)からなる前記ケース上流部(11F)の
    角部に形成したことを特徴とする請求項1ないし10の
    いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 前記流入側側壁面(11a)は、前記
    空気流入口(11i)における空気流れ方向に対して略
    垂直に拡がる形状であることを特徴とする請求項13に
    記載の車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 前記対向壁面(11b)は、前記コア
    面(12a)への突出量が空気流れ上流から下流に向か
    って階段状に大きくなる形状に形成されていることを特
    徴とする請求項13または14に記載の車両用空調装
    置。
  16. 【請求項16】 前記冷却用熱交換器(12)は略鉛直
    に配置され、 前記空気流入口(11i)は、略水平の方向に空気を流
    入するように形成され、 前記拡大部分(12c)に向かって曲げられる空気の曲
    がる向きは、下方から上方に向かう向きであることを特
    徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車
    両用空調装置。
  17. 【請求項17】 前記空調ケース(11)を、車室内前
    方の計器盤のうち車両左右方向の略中央部に配置し、 前記空気流入口(11i)へ空気を送風する送風機(2
    b)を、前記空調ケース(11)側方の助手席側にオフ
    セット配置したことを特徴とする請求項1ないし16の
    いずれか1つに記載の車両用空調装置。
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