JP2003211288A - タービンロータの翼溝補修方法およびタービンロータ - Google Patents
タービンロータの翼溝補修方法およびタービンロータInfo
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- B23P6/002—Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors
- B23P6/007—Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors using only additive methods, e.g. build-up welding
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 腐食環境の厳しい状態でも長時間の使用に耐
えるタービンロータのSCC特性に優れた翼溝補修方法
を提供すること。 【解決手段】 低合金鋼製タービンロータの翼溝11の
欠陥発生部Aを機械的に除去し、その加工面12に10
〜14mass%のCrと0.5〜5.5mass%の
Ni量を含有するCr鋼の溶接材料で翼形状を復元する
ように溶接をし、その後新しい翼溝14を形成するター
ビンロータの翼溝補修方法である。
えるタービンロータのSCC特性に優れた翼溝補修方法
を提供すること。 【解決手段】 低合金鋼製タービンロータの翼溝11の
欠陥発生部Aを機械的に除去し、その加工面12に10
〜14mass%のCrと0.5〜5.5mass%の
Ni量を含有するCr鋼の溶接材料で翼形状を復元する
ように溶接をし、その後新しい翼溝14を形成するター
ビンロータの翼溝補修方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気タービンロータ
の翼溝補修方法に関するものである。とくに応力腐食割
れ(以下SCCと表示)特性に優れた翼溝の補修方法に
関するものである。
の翼溝補修方法に関するものである。とくに応力腐食割
れ(以下SCCと表示)特性に優れた翼溝の補修方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示す蒸気タービンロータ1のロー
タ本体10の材料としては、通常、表1の試料No.6
〜9に示すような3.5NiCrMoV鋼、2.5Ni
CrMoV鋼、2.25CrMoV鋼、1CrMoV鋼
などの低合金鋼が用いられている。使用環境によるが長
時間使用中に、翼2には遠心力により円周方向への張力
が加わり翼2が固定されたロータ本体10の翼溝部に高
い応力が加わり、翼溝11においてSCCによる欠陥発
生部を生じることがある。図7の翼溝部の拡大図を図8
(a)に示す。翼溝11にSCCによる欠陥発生部Aが
生じる。従来、翼溝11にSCCによる欠陥発生部Aが
生じた場合は、図8(b)に示す如く、翼溝切り下げ加
工で前の翼溝11の下側に新たな翼溝11'を形成して
いる。
タ本体10の材料としては、通常、表1の試料No.6
〜9に示すような3.5NiCrMoV鋼、2.5Ni
CrMoV鋼、2.25CrMoV鋼、1CrMoV鋼
などの低合金鋼が用いられている。使用環境によるが長
時間使用中に、翼2には遠心力により円周方向への張力
が加わり翼2が固定されたロータ本体10の翼溝部に高
い応力が加わり、翼溝11においてSCCによる欠陥発
生部を生じることがある。図7の翼溝部の拡大図を図8
(a)に示す。翼溝11にSCCによる欠陥発生部Aが
生じる。従来、翼溝11にSCCによる欠陥発生部Aが
生じた場合は、図8(b)に示す如く、翼溝切り下げ加
工で前の翼溝11の下側に新たな翼溝11'を形成して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た翼溝切り下げ加工で新たな翼溝11'を形成した場
合、ロータ本体10の新しい翼溝11'に翼2を合わせ
たタービンロータ1の翼2の外周径は小さくなり、翼溝
切り下げ加工を繰り返すことができない。また、腐食環
境の厳しい状態での低合金鋼製タービンロータの使用で
は、高い応力が加わる翼溝11のSCC割れの再発を防
止することは難しいという問題がある。
た翼溝切り下げ加工で新たな翼溝11'を形成した場
合、ロータ本体10の新しい翼溝11'に翼2を合わせ
たタービンロータ1の翼2の外周径は小さくなり、翼溝
切り下げ加工を繰り返すことができない。また、腐食環
境の厳しい状態での低合金鋼製タービンロータの使用で
は、高い応力が加わる翼溝11のSCC割れの再発を防
止することは難しいという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、タービンロータ1のSCC特性に
優れた翼溝補修方法の提供を目的する。
めになされたもので、タービンロータ1のSCC特性に
優れた翼溝補修方法の提供を目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、低合金鋼製タ
ービンロータの翼溝の欠陥発生部を機械的に除去して加
工面を形成した後、この加工面に重量%でCr10.0
〜14.5%、Ni0.5〜5.5%含有するCr鋼の
溶接材料を用いて翼形状を復元するように溶接を施す。
その後、溶接部に翼溝を形成することを特徴とするター
ビンロータの翼溝補修方法である。欠陥発生部を機械的
に除去した加工面への溶接法としては、肉盛溶接が適し
ている。また、SCC特性の優れた翼溝補修とするため
には溶接材料としては、Ni量を1.0〜4.5%含有
する12Cr鋼が適する。
ービンロータの翼溝の欠陥発生部を機械的に除去して加
工面を形成した後、この加工面に重量%でCr10.0
〜14.5%、Ni0.5〜5.5%含有するCr鋼の
溶接材料を用いて翼形状を復元するように溶接を施す。
その後、溶接部に翼溝を形成することを特徴とするター
ビンロータの翼溝補修方法である。欠陥発生部を機械的
に除去した加工面への溶接法としては、肉盛溶接が適し
ている。また、SCC特性の優れた翼溝補修とするため
には溶接材料としては、Ni量を1.0〜4.5%含有
する12Cr鋼が適する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のタービンロータの
翼溝補修方法の実施の形態について、添付図面を参照し
て説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定
されるものではない。
翼溝補修方法の実施の形態について、添付図面を参照し
て説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定
されるものではない。
【0007】図1は、本発明にかかるタービンロータの
翼溝補修方法の一例を示す断面図である。図7、図8に
示すタービンロータ1のロータ本体10の翼溝11に欠
陥発生部Aが生じた際の、ロータ本体10の状態を図1
(a)に示す。翼溝11の欠陥発生部Aを機械的に除去
した加工面12に重量%でCr10.0〜14.5%、
Ni0.5〜5.5%含有するCr鋼の溶接材料で翼形
状を復元するように溶接部13を形成(図1(b))
し、その後、SCC特性に優れた材料からなる溶接部1
3に新しい翼溝14を形成するようにして(図1
(c))、SCC特性に優れた翼溝補修を行うものであ
る。溶接法としては、TIG溶接、プラズマ溶接、サブ
マージ溶接のいずれかの肉盛溶接が適用できる。以上の
補修方法によって、低合金鋼から構成されるロータ本体
10と、ロータ本体10上に形成される翼溝部と、前記
翼溝部に保持される翼2と、を備え、前記翼溝部は、化
学成分が重量%でC0.02〜0.08%、Si≦1.
2%、Mn≦1.2%、Ni0.5〜5.5%、Cr1
0.0〜14.5%、Mo0.3〜1.0%を含み残部
Feおよび不純物よりなる肉盛溶接材料から構成された
ことを特徴とするタービンロータ1を得ることができ
る。
翼溝補修方法の一例を示す断面図である。図7、図8に
示すタービンロータ1のロータ本体10の翼溝11に欠
陥発生部Aが生じた際の、ロータ本体10の状態を図1
(a)に示す。翼溝11の欠陥発生部Aを機械的に除去
した加工面12に重量%でCr10.0〜14.5%、
Ni0.5〜5.5%含有するCr鋼の溶接材料で翼形
状を復元するように溶接部13を形成(図1(b))
し、その後、SCC特性に優れた材料からなる溶接部1
3に新しい翼溝14を形成するようにして(図1
(c))、SCC特性に優れた翼溝補修を行うものであ
る。溶接法としては、TIG溶接、プラズマ溶接、サブ
マージ溶接のいずれかの肉盛溶接が適用できる。以上の
補修方法によって、低合金鋼から構成されるロータ本体
10と、ロータ本体10上に形成される翼溝部と、前記
翼溝部に保持される翼2と、を備え、前記翼溝部は、化
学成分が重量%でC0.02〜0.08%、Si≦1.
2%、Mn≦1.2%、Ni0.5〜5.5%、Cr1
0.0〜14.5%、Mo0.3〜1.0%を含み残部
Feおよび不純物よりなる肉盛溶接材料から構成された
ことを特徴とするタービンロータ1を得ることができ
る。
【0008】本発明でのタービンロータ本体の材料とし
ては低合金鋼を用いるが、表1の試料No.6〜9に示
す化学成分を有する3.5NiCrMoV鋼、2.5N
iCrMoV鋼、2.25CrMoV鋼、1CrMoV
鋼などが適する。本発明での溶接材料はSCC特性に優
れた翼溝11の形成に重要なものであり、適正量のCr
とNiを含有したCr鋼とすることが重要である。
ては低合金鋼を用いるが、表1の試料No.6〜9に示
す化学成分を有する3.5NiCrMoV鋼、2.5N
iCrMoV鋼、2.25CrMoV鋼、1CrMoV
鋼などが適する。本発明での溶接材料はSCC特性に優
れた翼溝11の形成に重要なものであり、適正量のCr
とNiを含有したCr鋼とすることが重要である。
【0009】
【表1】
【0010】溶接材料としては、重量%でCr10.0
〜14.5%、Ni0.5〜5.5%含有するCr鋼で
ある。Cr、Ni以外の他の成分の好ましい範囲を特定
した溶接材料は、重量%でC0.02〜0.08%、S
i≦1.2%、Mn≦1.2%、Ni0.5〜5.5
%、Cr10.0〜14.5%、Mo0.3〜1.0%
を含み残部Feおよび不純物よりなるCr鋼である。C
r量としては、SCC特性向上のために重量%でCr1
0.0〜14.5%、好ましくは12.0〜13.5%
である。
〜14.5%、Ni0.5〜5.5%含有するCr鋼で
ある。Cr、Ni以外の他の成分の好ましい範囲を特定
した溶接材料は、重量%でC0.02〜0.08%、S
i≦1.2%、Mn≦1.2%、Ni0.5〜5.5
%、Cr10.0〜14.5%、Mo0.3〜1.0%
を含み残部Feおよび不純物よりなるCr鋼である。C
r量としては、SCC特性向上のために重量%でCr1
0.0〜14.5%、好ましくは12.0〜13.5%
である。
【0011】SCC特性向上に効果が大きい重要成分で
あるNi量としては、重量%で0.5%以上を含有し、
含有量が多くなると残留オーステナイト量が多くなり組
織が不安定になるので5.5%以下とする。安定したS
CC特性を得るために好ましくは1.0〜4.5%であ
る。他の成分として、C量は0.02〜0.08%、溶
接性を考慮してロータ本体10より少ない0.03〜
0.07%が好ましい。
あるNi量としては、重量%で0.5%以上を含有し、
含有量が多くなると残留オーステナイト量が多くなり組
織が不安定になるので5.5%以下とする。安定したS
CC特性を得るために好ましくは1.0〜4.5%であ
る。他の成分として、C量は0.02〜0.08%、溶
接性を考慮してロータ本体10より少ない0.03〜
0.07%が好ましい。
【0012】Si量は脱酸材として1.2%以下、脆化
を起こし易い点を考慮し溶接欠陥の防止の観点から0.
08%以下が好ましい。Mn量は脱酸材として1.2%
以下、脆化を起こし易い点を考慮し溶接欠陥の防止の観
点から1.0%以下が好ましい。Mo量は強度確保の観
点より0.3〜1.0%、好ましくは0.3〜0.8%
である。
を起こし易い点を考慮し溶接欠陥の防止の観点から0.
08%以下が好ましい。Mn量は脱酸材として1.2%
以下、脆化を起こし易い点を考慮し溶接欠陥の防止の観
点から1.0%以下が好ましい。Mo量は強度確保の観
点より0.3〜1.0%、好ましくは0.3〜0.8%
である。
【0013】(実施例1)上記実施の形態にかかるター
ビンロータの翼溝補修方法の実施例について説明する。
SCC特性の優れた翼溝補修を得るために、タービンロ
ータのロータ本体に表2に示す溶接材料を用いて肉盛溶
接を行い、肉盛溶接部のSCC試験を行った。肉盛溶接
の方法としてはTIG溶接、プラズマ溶接およびサブマ
ージ溶接を採用した。
ビンロータの翼溝補修方法の実施例について説明する。
SCC特性の優れた翼溝補修を得るために、タービンロ
ータのロータ本体に表2に示す溶接材料を用いて肉盛溶
接を行い、肉盛溶接部のSCC試験を行った。肉盛溶接
の方法としてはTIG溶接、プラズマ溶接およびサブマ
ージ溶接を採用した。
【0014】
【表2】
【0015】肉盛溶接に採用したそれぞれの溶接条件は
表3にTIG溶接、表4にプラズマ溶接、表5にサブマ
ージ溶接を示す。表1の試料No.6に示す化学成分の
3.5NiCrMoV鋼のロータ本体に、表3、表4の
TIGおよびプラズマ溶接条件で表2の試料No.1〜
No.5に示す化学成分の溶接材料を用いて肉盛溶接を
行った。溶接後の熱処理として615℃に30時間保持
をした。溶接後の熱処理条件としては、580〜640
℃に20〜40時間保持することができる。
表3にTIG溶接、表4にプラズマ溶接、表5にサブマ
ージ溶接を示す。表1の試料No.6に示す化学成分の
3.5NiCrMoV鋼のロータ本体に、表3、表4の
TIGおよびプラズマ溶接条件で表2の試料No.1〜
No.5に示す化学成分の溶接材料を用いて肉盛溶接を
行った。溶接後の熱処理として615℃に30時間保持
をした。溶接後の熱処理条件としては、580〜640
℃に20〜40時間保持することができる。
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】SCC試験を行うために、図5(a)に示
すように肉盛溶接部13およびロータ本体10から図5
(b)に示す形状のSCC試験片3を作製した。SCC
試験条件は、図6に示すように加圧容器中で試験温度1
30℃、溶存酸素量100ppbを有する純水中の試験
環境下で、図6に示す寸法形状の試験片にボルト締めで
付荷歪量(締め込み量=A−B)を与えた状態で200
00時間の試験を行い、締め込み量1mm、2mm、4
mmでのSCCの有無(割れの長さ)を確認した。表6
には比較のために試料No.6〜9のロータ本体材料
(表1に化学成分を示す)についても同様のSCC試験
を行った結果を示す。
すように肉盛溶接部13およびロータ本体10から図5
(b)に示す形状のSCC試験片3を作製した。SCC
試験条件は、図6に示すように加圧容器中で試験温度1
30℃、溶存酸素量100ppbを有する純水中の試験
環境下で、図6に示す寸法形状の試験片にボルト締めで
付荷歪量(締め込み量=A−B)を与えた状態で200
00時間の試験を行い、締め込み量1mm、2mm、4
mmでのSCCの有無(割れの長さ)を確認した。表6
には比較のために試料No.6〜9のロータ本体材料
(表1に化学成分を示す)についても同様のSCC試験
を行った結果を示す。
【0020】
【表6】
【0021】表6のSCC試験結果より、Niを含有し
ない12Cr鋼の試料No.1を用いた場合(従来例)
では締め込み量1mmで割れは生じないが、締め込み量
2mm、4mmでSCCによる割れが発生し、SCC特
性に優れた翼溝補修には適さない。Ni量を0.98、
4.10、4.91%含有する12Cr鋼の試料No.
2、3、4を用いた場合(発明例)では締め込み量が4
mmでもSCCによる割れが発生しておらず、SCC特
性が優れていることが確認された。Niを6.12%含
有する12Cr鋼の試料No.5を用いた場合(比較
例)では締め込み量が2mmで割れを発生しており、締
め込み量が4mmでは割れ長さが5mmとなる。
ない12Cr鋼の試料No.1を用いた場合(従来例)
では締め込み量1mmで割れは生じないが、締め込み量
2mm、4mmでSCCによる割れが発生し、SCC特
性に優れた翼溝補修には適さない。Ni量を0.98、
4.10、4.91%含有する12Cr鋼の試料No.
2、3、4を用いた場合(発明例)では締め込み量が4
mmでもSCCによる割れが発生しておらず、SCC特
性が優れていることが確認された。Niを6.12%含
有する12Cr鋼の試料No.5を用いた場合(比較
例)では締め込み量が2mmで割れを発生しており、締
め込み量が4mmでは割れ長さが5mmとなる。
【0022】試料No.2〜4に示すNi量を含有する
12Cr鋼の溶接材料を用いた肉盛溶接部13は、試料
No.6〜9に示す低合金鋼部よりもSCC特性が優れ
ていることが確認されている。TIG溶接とプラズマ溶
接で同じ結果が得られた。表5に示すサブマージ溶接条
件で肉盛溶接し、上記と同一のSCC試験を行っても表
6と同様な結果が得られている。
12Cr鋼の溶接材料を用いた肉盛溶接部13は、試料
No.6〜9に示す低合金鋼部よりもSCC特性が優れ
ていることが確認されている。TIG溶接とプラズマ溶
接で同じ結果が得られた。表5に示すサブマージ溶接条
件で肉盛溶接し、上記と同一のSCC試験を行っても表
6と同様な結果が得られている。
【0023】表1の試料No.6に示す3.5NiCr
MoVの低合金鋼製タービンロータについて、図1に示
すようにロータ本体10の翼溝11にSCCによる割れ
の欠陥が発生したものを、欠陥発生部Aを機械的に除去
して加工面12を形成した。その後、加工面12に表2
に示す試料No.2〜4の溶接材料を表3に示すTIG
溶接条件で翼形状を復元するように肉盛溶接を施し、そ
の後肉盛溶接部13に新しい翼溝14を形成した。この
新しい翼溝14を形成したタービンロータは、新品のタ
ービンロータの翼溝14よりSCC特性が優れているこ
とを確認しており、本発明の翼溝補修方法によりSCC
に対する信頼性の高い蒸気タービンロータの翼溝14の
補修が可能となる。
MoVの低合金鋼製タービンロータについて、図1に示
すようにロータ本体10の翼溝11にSCCによる割れ
の欠陥が発生したものを、欠陥発生部Aを機械的に除去
して加工面12を形成した。その後、加工面12に表2
に示す試料No.2〜4の溶接材料を表3に示すTIG
溶接条件で翼形状を復元するように肉盛溶接を施し、そ
の後肉盛溶接部13に新しい翼溝14を形成した。この
新しい翼溝14を形成したタービンロータは、新品のタ
ービンロータの翼溝14よりSCC特性が優れているこ
とを確認しており、本発明の翼溝補修方法によりSCC
に対する信頼性の高い蒸気タービンロータの翼溝14の
補修が可能となる。
【0024】本実施例では、3.5NiCrMoVの低
合金鋼製タービンロータのSCCによる欠陥が発生した
翼溝を機械的に除去し、Niを含有する12Cr鋼の溶
接材料にてTIG肉盛溶接後に翼溝を形成する補修方法
を示したが、他の化学成分の低合金鋼製タービンロータ
であっても同様の効果が得られることは明らかである。
また、プラズマ溶接やサブマージ溶接で肉盛溶接しても
同様の効果が得られることも明らかである。
合金鋼製タービンロータのSCCによる欠陥が発生した
翼溝を機械的に除去し、Niを含有する12Cr鋼の溶
接材料にてTIG肉盛溶接後に翼溝を形成する補修方法
を示したが、他の化学成分の低合金鋼製タービンロータ
であっても同様の効果が得られることは明らかである。
また、プラズマ溶接やサブマージ溶接で肉盛溶接しても
同様の効果が得られることも明らかである。
【0025】(実施例2)最初段または最終段の翼の翼
溝に欠陥発生部が生じた場合、翼溝の補修のために肉盛
溶接をする代わりに新規リング材を用いて溶接した後に
翼溝を形成することが可能である。図2は、外周リング
15を用いて電子ビーム溶接(以下EBWと表示)を適
用したタ−ビンロータ1の翼溝補修方法の一例を示す部
分断面図である。図2に示すように、欠陥発生部を生じ
た翼溝を円周上に機械加工によって除去し、ロータ本体
10と同一材料の外周リング15を翼溝の除去部に挿入
し、タービンロータ1の軸心方向と平行な横方向(EB
W方向)から電子ビーム溶接を行った。
溝に欠陥発生部が生じた場合、翼溝の補修のために肉盛
溶接をする代わりに新規リング材を用いて溶接した後に
翼溝を形成することが可能である。図2は、外周リング
15を用いて電子ビーム溶接(以下EBWと表示)を適
用したタ−ビンロータ1の翼溝補修方法の一例を示す部
分断面図である。図2に示すように、欠陥発生部を生じ
た翼溝を円周上に機械加工によって除去し、ロータ本体
10と同一材料の外周リング15を翼溝の除去部に挿入
し、タービンロータ1の軸心方向と平行な横方向(EB
W方向)から電子ビーム溶接を行った。
【0026】この方法によると、新規リング材である外
周リング15がEBW部16を介してロータ本体10に
溶接接合されており、その後ロータ本体10に接合され
た外周リング15に新規な翼溝が形成されるので、補修
された翼溝のSCC特性は新品ロータ本体と同等とな
る。最初段または最終段の翼の翼溝に欠陥発生部が生じ
た場合は、タービンロータ軸心方向と平行な横方向から
のEBWが可能であり、TIG溶接など他の溶接方法で
も可能であるが、溶接速度が早く非常に高能率に溶接で
きるEBWで外周リング15を溶接するのが好ましい。
また、外周リング15の材料をロータ本体10よりSC
C特性に優れた材料にすれば、新品のロータ本体以上の
SCC特性を確保することが可能である。
周リング15がEBW部16を介してロータ本体10に
溶接接合されており、その後ロータ本体10に接合され
た外周リング15に新規な翼溝が形成されるので、補修
された翼溝のSCC特性は新品ロータ本体と同等とな
る。最初段または最終段の翼の翼溝に欠陥発生部が生じ
た場合は、タービンロータ軸心方向と平行な横方向から
のEBWが可能であり、TIG溶接など他の溶接方法で
も可能であるが、溶接速度が早く非常に高能率に溶接で
きるEBWで外周リング15を溶接するのが好ましい。
また、外周リング15の材料をロータ本体10よりSC
C特性に優れた材料にすれば、新品のロータ本体以上の
SCC特性を確保することが可能である。
【0027】(実施例3)最初段と最終段の間の翼の翼
溝に欠陥発生部が生じた場合、肉盛溶接をする以外の補
修方法として、外周リング15を用いようとしても最初
段または最終段の翼が邪魔になって挿入できない、また
タービンロータ1の軸心方向と平行方向からのEBWを
行うこともできない。
溝に欠陥発生部が生じた場合、肉盛溶接をする以外の補
修方法として、外周リング15を用いようとしても最初
段または最終段の翼が邪魔になって挿入できない、また
タービンロータ1の軸心方向と平行方向からのEBWを
行うこともできない。
【0028】この場合は、図3の部分断面図に示すよう
に内周面の中央が突き出た外周2つ割れリング17を、
欠陥発生部を生じた翼溝を機械加工によって除去したロ
ータ本体10の除去部にセットする。そして、図3に示
すように、タービンロータ1の軸に傾斜した方向からE
BWを実行する。EBWはロータ本体10のディスク部
の両面かつ円周全域に亘って行う。円周方向のEBWを
行った後に、外周2つ割れリング17の継ぎ目をロータ
本体10と同一材、12Cr鋼、Ni含有の12Cr鋼
など各種溶加材のいずれかを用いたTIG溶接で結合す
ることができる。そして、その後に翼溝を形成する。
に内周面の中央が突き出た外周2つ割れリング17を、
欠陥発生部を生じた翼溝を機械加工によって除去したロ
ータ本体10の除去部にセットする。そして、図3に示
すように、タービンロータ1の軸に傾斜した方向からE
BWを実行する。EBWはロータ本体10のディスク部
の両面かつ円周全域に亘って行う。円周方向のEBWを
行った後に、外周2つ割れリング17の継ぎ目をロータ
本体10と同一材、12Cr鋼、Ni含有の12Cr鋼
など各種溶加材のいずれかを用いたTIG溶接で結合す
ることができる。そして、その後に翼溝を形成する。
【0029】(実施例4)最初段と最終段の間の翼の翼
溝に欠陥発生部が生じた場合、内面の中央が突き出た外
周2つ割れリング17を、欠陥発生部が生じた翼溝を機
械加工によって除去したロータ本体10の除去部にセッ
トし、円板の両側からEBM溶接するやり方を実施例3
に示した。しかし、EBWは真空チャンバー内で行うの
で、大型タービンロータで真空チャンバー内に入らない
場合にはEBWは適用できず、溶接速度はEBWより遅
いが大気中で溶加材を用いて処理できるTIG溶接を適
用することができる。
溝に欠陥発生部が生じた場合、内面の中央が突き出た外
周2つ割れリング17を、欠陥発生部が生じた翼溝を機
械加工によって除去したロータ本体10の除去部にセッ
トし、円板の両側からEBM溶接するやり方を実施例3
に示した。しかし、EBWは真空チャンバー内で行うの
で、大型タービンロータで真空チャンバー内に入らない
場合にはEBWは適用できず、溶接速度はEBWより遅
いが大気中で溶加材を用いて処理できるTIG溶接を適
用することができる。
【0030】図4(a)に示すように内面の中央が突き
出た外周2つ割れリング17を、欠陥発生部が生じた翼
溝を機械加工によって除去したロータ本体10の除去部
にセットし、円板の両側からロータ本体10と同一材、
12Cr鋼、Ni含有12Cr鋼など各種溶加材のいず
れかを用いて狭開先TIG溶接を行うことによって翼溝
部を新規材に交換することができ、その後翼溝を形成す
る。図4(b)はロータ本体10に外周2つ割れリング
17がTIG溶接部18を介して接合された状態を示す
部分断面図である。円周方向のTIG溶接を行った後
に、外周2つ割れリング17の継ぎ目を同じくTIG溶
接18で結合することができる。
出た外周2つ割れリング17を、欠陥発生部が生じた翼
溝を機械加工によって除去したロータ本体10の除去部
にセットし、円板の両側からロータ本体10と同一材、
12Cr鋼、Ni含有12Cr鋼など各種溶加材のいず
れかを用いて狭開先TIG溶接を行うことによって翼溝
部を新規材に交換することができ、その後翼溝を形成す
る。図4(b)はロータ本体10に外周2つ割れリング
17がTIG溶接部18を介して接合された状態を示す
部分断面図である。円周方向のTIG溶接を行った後
に、外周2つ割れリング17の継ぎ目を同じくTIG溶
接18で結合することができる。
【0031】上述の実施例では、最初段と最終段の間の
翼の翼溝に欠陥発生部が生じた場合の補修方法を説明し
たが、最初段または最終段の翼の翼溝に生じた場合で
も、真空チャンバー内に入らないものについては、実施
例2に示すEBWの代わりにTIG溶接を適用すること
ができる。
翼の翼溝に欠陥発生部が生じた場合の補修方法を説明し
たが、最初段または最終段の翼の翼溝に生じた場合で
も、真空チャンバー内に入らないものについては、実施
例2に示すEBWの代わりにTIG溶接を適用すること
ができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低合金鋼製タービンロータの翼溝の欠陥発生部を機械的
に除去し、その加工面に適正量のCrとNi量を含有す
るCr鋼の溶接材料で翼形状を復元するように溶接を
し、その後翼溝を形成することで、腐食環境の厳しい状
態でも長時間の使用に耐えられるタービンロータのSC
C特性に優れた翼溝補修方法が得られる。
低合金鋼製タービンロータの翼溝の欠陥発生部を機械的
に除去し、その加工面に適正量のCrとNi量を含有す
るCr鋼の溶接材料で翼形状を復元するように溶接を
し、その後翼溝を形成することで、腐食環境の厳しい状
態でも長時間の使用に耐えられるタービンロータのSC
C特性に優れた翼溝補修方法が得られる。
【図1】 本発明にかかる実施の形態による実施例1の
肉盛溶接を適用したタービンロータの翼溝補修方法の一
例を示す断面図である。
肉盛溶接を適用したタービンロータの翼溝補修方法の一
例を示す断面図である。
【図2】 本発明にかかる実施例2の外周リングを用い
てEBMを適用したタービンロータの翼溝補修方法の一
例を示す部分断面図である。
てEBMを適用したタービンロータの翼溝補修方法の一
例を示す部分断面図である。
【図3】 本発明にかかる実施例3の外周2つ割れリン
グを用いてEBMを適用したタービンロータの翼溝補修
方法の一例を示す部分断面図である。
グを用いてEBMを適用したタービンロータの翼溝補修
方法の一例を示す部分断面図である。
【図4】 本発明にかかる実施例4の外周2つ割れリン
グを用いてTIG溶接を適用したタービンロータの翼溝
補修方法の一例を示す部分断面図である。
グを用いてTIG溶接を適用したタービンロータの翼溝
補修方法の一例を示す部分断面図である。
【図5】 本発明にかかる実施の形態による実施例1の
肉盛溶接で翼溝を補修したタービンロータからのSCC
試験片の採取のやり方を説明するための斜視図である。
肉盛溶接で翼溝を補修したタービンロータからのSCC
試験片の採取のやり方を説明するための斜視図である。
【図6】 SCC試験片形状と試験条件を示す図であ
る。
る。
【図7】 翼と一部の翼溝に欠陥発生部を有するタービ
ンロータの全体を示す部分断面図である。
ンロータの全体を示す部分断面図である。
【図8】 (a)は翼溝に欠陥発生部が生じたロータ本
体の断面図、(b)は従来法による翼溝切り下げの補修
方法を示す断面図である。
体の断面図、(b)は従来法による翼溝切り下げの補修
方法を示す断面図である。
1…タービンロータ、2…翼、3…SCC試験片、10
…ロータ本体、11、14…翼溝、12…加工面、13
…溶接部、15…外周リング、16…EBM部、17…
外周2つ割れリング、18…TIG溶接部、A…欠陥発
生部
…ロータ本体、11、14…翼溝、12…加工面、13
…溶接部、15…外周リング、16…EBM部、17…
外周2つ割れリング、18…TIG溶接部、A…欠陥発
生部
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// C22C 38/00 301 C22C 38/00 301A
38/46 38/46
(72)発明者 福永 義昭
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂研究所内
(72)発明者 榎本 裕基
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂製作所内
Fターム(参考) 3G002 AA02 AA11
Claims (6)
- 【請求項1】 低合金鋼製タービンロータの翼溝の欠陥
発生部を機械的に除去して加工面を形成し、該加工面に
重量%でCr10.0〜14.5%、Ni0.5〜5.
5%含有するCr鋼の溶接材料を用いて翼形状を復元す
るように溶接を施し、その後該溶接部に翼溝を形成する
ことを特徴とするタービンロータの翼溝補修方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の溶接が、肉盛溶接であ
ることを特徴とするタービンロータの翼溝補修方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の溶接材
料が、化学成分が重量%でC0.02〜0.08%、S
i≦1.2%、Mn≦1.2%、Ni0.5〜5.5
%、Cr10.0〜14.5%、Mo0.3〜1.0%
を含み残部Feおよび不純物よりなることを特徴とする
タービンロータの翼溝補修方法。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
溶接材料が、重量%でNi1.0〜4.5%であること
を特徴とするタービンロータの翼溝補修方法。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
溶接が、TIG溶接、プラズマ溶接、サブマージ溶接の
いずれかによって肉盛溶接することを特徴とするタービ
ンロータの翼溝補修方法。 - 【請求項6】 低合金鋼から構成されるロータ本体と、 ロータ本体上に形成される翼溝部と、 前記翼溝部に保持される翼と、 を備え、 前記翼溝部は、化学成分が重量%でC0.02〜0.0
8%、Si≦1.2%、Mn≦1.2%、Ni0.5〜
5.5%、Cr10.0〜14.5%、Mo0.3〜
1.0%を含み残部Feおよび不純物よりなる肉盛溶接
材料から構成されたことを特徴とするタービンロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002013458A JP2003211288A (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | タービンロータの翼溝補修方法およびタービンロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002013458A JP2003211288A (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | タービンロータの翼溝補修方法およびタービンロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003211288A true JP2003211288A (ja) | 2003-07-29 |
Family
ID=27650410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002013458A Withdrawn JP2003211288A (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | タービンロータの翼溝補修方法およびタービンロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003211288A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004050288A1 (ja) * | 2002-12-02 | 2004-06-17 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | タービン用ロータの補修方法 |
JP2006051524A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | タービンロータの補修方法、溶接材料及びタービン |
JP2015140716A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | タービンロータディスクの補修方法及びタービンロータ |
JP2018040211A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社Ihi | 既設鋼構造物の亀裂補修方法 |
US9931719B2 (en) | 2013-07-29 | 2018-04-03 | MTU Aero Engines AG | Method for repairing a receiving hook for guide vanes |
US11066933B2 (en) | 2016-07-14 | 2021-07-20 | Siemens Energy Global GmbH & Co. KG | Rotor shaft and method for producing a rotor shaft |
-
2002
- 2002-01-22 JP JP2002013458A patent/JP2003211288A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4508772B2 (ja) * | 2004-08-12 | 2010-07-21 | 三菱重工業株式会社 | 蒸気タービンロータの補修方法、肉盛溶接材料及び蒸気タービン |
US9931719B2 (en) | 2013-07-29 | 2018-04-03 | MTU Aero Engines AG | Method for repairing a receiving hook for guide vanes |
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JP2018040211A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社Ihi | 既設鋼構造物の亀裂補修方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050405 |