JP2003210705A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003210705A
JP2003210705A JP2003000154A JP2003000154A JP2003210705A JP 2003210705 A JP2003210705 A JP 2003210705A JP 2003000154 A JP2003000154 A JP 2003000154A JP 2003000154 A JP2003000154 A JP 2003000154A JP 2003210705 A JP2003210705 A JP 2003210705A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観念
を覆し、より興味深い遊技を実現することを可能とす
る。 【解決手段】パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前
部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された
前面枠3とを備えている。前面枠3の前面側には、ガラ
ス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側
には遊技盤が着脱可能に装着されている。遊技領域の一
部が遊技盤表面からはみ出た状態に形成したため、遊技
領域に配置される遊技機器の設置上の自由度が高まると
ともに比較的大きな遊技機器や多数の遊技機器の配置も
容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコ遊技機は、長方形状の
遊技盤の表面に外レールと内レールとによりほぼ円形状
の遊技領域を形成し、遊技領域内に入賞口や表示装置な
どの各種遊技機器を配置したものとなっている。また、
パチンコ遊技機は、遊技場でのパチンコ遊技機の台交換
の際の便宜等のため、全体の高さ及び幅は製造者の相違
にかかわらず、ほぼ一定となっている。かかる現状にお
いては、開閉扉枠等のパチンコ遊技機特有の構造からし
て、パチンコ遊技機の遊技領域も、製造者の相違にかか
わらず、直径380mm程度の円形に固定されていた。
【0003】そして、近年のパチンコ遊技機の遊技内容
の複雑化に伴い、製造者側では、上記のように直径38
0mm程度の円形となる限られた遊技領域内でいかにし
て遊技の興趣を高めつつ各種遊技機器や釘等を配置する
かが関心事となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、限られ
た遊技領域内での各種遊技機器等の配置には自ずと限界
があり、結局のところ遊技者にとってはどのパチンコ遊
技機をみても劇的な変化を感じることはなくなってきて
おり、実際の遊技でも遊技領域の遊技球の挙動よりも、
表示内容に頼らざるを得ない現状となってきている。
【0005】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観
念を覆し、より興味深い遊技を実現することが可能とな
るパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的等を解決
するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等
を付記しつつ説明する。
【0007】1.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技領域へ遊技球を導く誘導レールの少なくと
も一部を遊技盤表面からはみ出して形成したことを特徴
とするパチンコ遊技機。
【0008】手段1によれば、遊技領域へ遊技球を導く
誘導レールの少なくとも一部が遊技盤表面からはみ出す
ようにして形成されているので、従来のように遊技盤面
に誘導レール全てを形成した場合に比べ、遊技領域の拡
大を図ることができる。
【0009】尚、遊技領域とは、パチンコ遊技機の正面
から見て、レール(例えば内レール及び外レール)によ
って囲まれる領域のうち、誘導レールの領域及びアウト
口の領域を除いた領域である。
【0010】2.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技領域へ遊技球を導く誘導レールの少なくと
も一部を遊技盤表面からはみ出して形成し、その誘導レ
ールを前枠に設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0011】手段2によれば、誘導レールの少なくとも
一部が遊技盤表面からはみ出す程度に大きく形成されて
いても、誘導レールを前枠に形成することにより遊技盤
面に拘束されずに誘導レールを設けることができるの
で、従来のように遊技盤面に誘導レール全てを形成した
場合に比べ、遊技領域の拡大を図ることができる。
【0012】かかる手段2においては、前枠を合成樹脂
によって形成し、前枠の窓孔によって遊技領域の外延を
画定し、前記誘導レールを一体に形成する構成とするこ
とが好ましい。このように構成すれば、誘導レールも合
成樹脂によって容易に一体形成でき、遊技領域の画定も
容易になるばかりか、遊技盤自体に誘導レールを構成す
る内レールや外レール等を打ち付ける必要がなくなる利
点がある。また、これに付随して遊技盤のみの交換にも
容易に対応できる利点がある。
【0013】3.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技球を導く誘導レールの先端側からアウト口
に至る領域を遊技領域とし、該遊技領域の少なくとも一
部を遊技盤表面からはみ出して形成したことを特徴とす
るパチンコ遊技機。
【0014】手段3によれば、遊技領域の一部が遊技盤
面からはみ出すようにして形成されているので、従来の
ように遊技盤面の大きさに左右されることなく、遊技領
域を画定することが可能となって、遊技領域の拡大を図
ることができる。
【0015】4.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、遊技領域を外れた箇所にアウト
口を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0016】手段4によれば、アウト口を遊技領域から
外れた箇所に設けたことにより、遊技領域がアウト口の
分だけ狭くなるという従来の不都合を解消し、遊技領域
を広く使用することが可能となる。なお、かかる手段4
と上記手段1乃至手段3のいずれかとを組み合わせて構
成することも可能である。
【0017】5.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、遊技領域を略円形状に形成し、
遊技領域の最下縁を含む遊技領域外にアウト口を設けた
ことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0018】手段5によれば、アウト口を略円形状の遊
技領域から外れた下方位置に設けたことにより、遊技領
域がアウト口の分だけ狭くなるという従来の不都合を解
消し、遊技領域を広く使用することが可能となる。な
お、かかる手段5と上記手段1乃至手段3のいずれかと
を組み合わせて構成することも可能である。
【0019】6.前枠に遊技盤を取り付け、遊技盤の前
面側に所定の遊技領域を形成し、該遊技領域内に1又は
複数の遊技機器を有するパチンコ遊技機において、遊技
領域を遊技盤の下端位置まで延長し、遊技盤の下方にア
ウト口を設けて遊技領域の下部とアウト口とを連通させ
たことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0020】手段6によれば、アウト口を遊技領域から
外れた箇所に設けたことにより、遊技領域がアウト口の
分だけ狭くなるという従来の不都合を解消し、遊技領域
を広く使用することが可能となる。また、アウト口は遊
技盤にルータ加工を施すことなく形成できるので、パチ
ンコ遊技機の製造上の利点が大きい。なお、かかる手段
6と上記手段1乃至手段3のいずれかとを組み合わせて
構成することも可能である。
【0021】7.前枠に遊技盤を取り付け、遊技盤の前
面側に所定の遊技領域を形成し、該遊技領域内に1又は
複数の遊技機器を有するパチンコ遊技機において、前記
前枠が遊技盤の前面側に遊技領域を画定する仕切を構成
し、該仕切の下部が下方に開口されており、該開口をア
ウト口に連通させたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0022】手段7によれば、アウト口を直接遊技盤に
ルータ加工を施して貫通孔を形成することで制作するの
ではなく、遊技領域を画定する仕切の下部を下方に開口
させてその開口をアウト口に連通させる構成としている
ので、アウト口の設計上の自由度が高まり、遊技領域拡
大の際に無理が生じにくくなる。なお、かかる手段7と
上記手段1乃至手段3のいずれかとを組み合わせて構成
することも可能である。
【0023】8.前枠に遊技盤を取り付け、遊技盤の前
面側に所定の遊技領域を形成し、該遊技領域内に1又は
複数の遊技機器を有するパチンコ遊技機において、前記
前枠が遊技盤の前面側に遊技領域を画定する仕切を有
し、該仕切の下部が下方に開口されており、該開口を下
方より覆う被覆片によって囲まれた領域をアウト口とし
たことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0024】手段8によれば、アウト口を直接遊技盤に
ルータ加工を施して貫通孔を形成することで制作するの
ではなく、遊技領域を画定する仕切の下部を下方に開口
させてその開口を下方より被覆片で覆ってアウト口とす
る構成としているので、アウト口の設計上の自由度が高
まり、遊技領域拡大の際に無理が生じにくくなる。な
お、かかる手段8と上記手段1乃至手段3のいずれかと
を組み合わせて構成することも可能である。
【0025】9.前記被覆片は前記仕切と一体形成され
たものであることを特徴とする手段8記載のパチンコ遊
技機。
【0026】手段9によれば、仕切と被覆片とが一体形
成されることから、これらを前枠の制作時に一括して形
成することができ、製造上の利点が高まる。
【0027】10.前記被覆片の下面は手前側から奥側
へ向けて傾斜しており、前記開口より落下する遊技球を
奥側へ案内することを特徴とする手段8又は9記載のパ
チンコ遊技機。
【0028】手段10によれば、アウト口を構成する被
覆片が上面で遊技球を受けた後、同遊技球を円滑にアウ
ト口から排出することができ、球詰まりを確実に防止す
ることができる利点がある。
【0029】11.遊技領域を遊技盤の下端位置まで延
長し、遊技盤の下方にアウト口が配置されるように、前
記開口が形成されていることを特徴とする手段7乃至1
0のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0030】手段11によれば、遊技領域を遊技盤の下
端位置まで延長することで遊技領域の拡大を図ると同時
に、アウト口は遊技盤面より下方に配置されることとな
ることからアウト口のためのルータ加工を遊技盤に施す
必要がなくなる。
【0031】12.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技盤の前面側には遊技領域が形成されてお
り、該遊技領域へ遊技球を誘導する誘導レールを外レー
ル及び内レールから構成し、更に、前記ガラス扉枠のう
ち縦の部分を、遊技機正面からみて前記誘導レールに重
複する程度に形成したことを特徴とするパチンコ遊技
機。
【0032】手段12によれば、誘導レールと重複する
程度にまでガラス扉枠の縦の部分を配置するようにした
ことで、たとえ遊技領域が拡大されてもガラス扉枠の縦
の部分を十分な太さに形成することができ、非常に重い
ガラスを支持するに十分な強度をガラス扉枠に持たせる
ことができる。また、誘導レールの側方部分は遊技球を
遊技領域へ導くための案内に過ぎないので、たとえガラ
ス扉枠と重複していても遊技に支障はない。なお、かか
る手段12と上記手段1乃至手段11のいずれかとを組
み合わせて構成することも可能である。
【0033】13.前記ガラス扉枠のうち縦の部分を、
遊技機正面からみて前記誘導レールの内レールに差し掛
かる程度まで重複するように形成したことを特徴とする
手段12記載のパチンコ遊技機。
【0034】手段13によれば、内レールにまで差し掛
かる程度にガラス扉枠の縦の部分が重複するように構成
することで、遊技領域拡大とガラス扉枠の強度確保とい
う相反する目的を同時に達成することができる。
【0035】14.前記ガラス扉枠を合成樹脂により形
成したことを特徴とする手段12又は13記載のパチン
コ遊技機。
【0036】手段14によれば、ガラス扉枠を合成樹脂
によって構成することで、ガラス扉枠の形状の自由度が
高まり、例えばガラス扉枠にランプ等の表示手段を設け
たり、ガラス扉枠に上皿を一体に設けるといった斬新な
構成を採用することが可能となる。
【0037】15.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技盤の前面側には遊技領域が形成されてお
り、前記ガラス扉枠に取り付けられるガラスは、遊技機
正面からみて前記遊技領域外延より内側に配置される部
分が存在する程度に小さく形成されていることを特徴と
するパチンコ遊技機。
【0038】手段15によれば、ガラスの大きさを遊技
領域外延より内側に配置される部分が存在する程度に小
さく形成することで、ガラス扉枠にかかる重量を低減す
ることができる。また、「ガラスが遊技領域外延より内
側に配置される部分が存在する」構成に代え、「ガラス
が遊技領域へ遊技球を導く誘導レールの前面側を一部の
み被覆する」構成としてもよく、この場合、誘導レール
を見ることができなくても遊技の中心は遊技領域で行わ
れることから、実際の遊技には支障がない。なお、かか
る手段15と上記手段1乃至手段14のいずれかとを組
み合わせて構成することも可能である。
【0039】16.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、前記ガラス扉枠に取り付けられるガラスは、発
射された遊技球を遊技領域へ誘導する誘導レールの前面
側を一部のみ被覆し、被覆されていない箇所は別のカバ
ー部材によって誘導レールからの遊技球の脱落を防止し
たことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0040】手段16によれば、ガラスが誘導レールの
全部を被覆するものではないことからガラスを小さくす
ることができてその重量を低減でき、ガラス扉枠の強度
上の問題、特に遊技領域拡大により縦の部分が細くなる
ことに伴う強度低下の問題を解消し得る。また、誘導レ
ールを通過する遊技球を遊技者が見ることができなくて
も遊技には支障がないが、上記のとおり誘導レールの少
なくとも一部にガラスが存在しないことでそこから遊技
球が脱落するおそれがある。しかし、本手段16ではカ
バー部材が設けられているので、誘導レールからの遊技
球の脱落を防止することができる。なお、かかる手段1
6と上記手段1乃至手段14のいずれかとを組み合わせ
て構成することも可能である。
【0041】17.前記カバー部材はガラス扉枠に設け
られ、ガラス扉枠の閉鎖状態時において遊技球の脱落防
止機能を果たすことを特徴とする手段16記載のパチン
コ遊技機。
【0042】手段17によれば、ガラス扉枠にカバー部
材が設けられていることから、ガラス扉枠の開放時には
カバー部材も追従するため、誘導レール手前側がカバー
部材に邪魔されることなく開放され、誘導レールの清掃
等の邪魔にはならない。
【0043】18.前記カバー部材は、ガラス扉枠に固
定され且つガラス周縁を支持するガラス支持用枠部に付
設されていることを特徴とする手段17記載のパチンコ
遊技機。
【0044】手段18によれば、ガラス扉枠のガラス支
持用枠部にカバー部材を付設することで、ガラス支持用
枠部の製作に付随してカバー部材を製作することができ
る。しかも、ガラスの周縁部にカバー部材を容易に配置
できる位置関係となるので、誘導レールのカバーに適し
ている。
【0045】19.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、前記ガラス扉枠には遊技球を球発射装置へ導く
前に一旦貯留される球受皿を一体に取り付けたことを特
徴とするパチンコ遊技機。
【0046】手段19によれば、遊技領域拡大に伴って
ガラス扉枠の強度が低下するおそれがあるが、これと一
体に球受皿を設けたことにより、かかる球受皿の部分に
よってガラス扉枠の下側の強度を高めることができる。
なお、従来のようにガラス扉枠と球受皿とを分離した構
成とした場合にはそれぞれの強度維持のために横方向に
補強フレームを設ける必要等によって遊技領域の拡大が
困難である。以上により、遊技領域拡大を図りつつガラ
ス扉枠に十分な強度をもたせることができる利点があ
る。
【0047】20.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技球を球発射装置へ導く前に一旦貯留される
球受皿を遊技機の前面下部に設け、該球受皿の球受面が
遊技機下端より270mm以下となる範囲に配置される
ように構成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0048】手段20によれば、球受皿を、その球受面
が遊技機下端より270mm以下となる位置に配置した
ことから、従来のように球受面が下端より300mm程
度も高い位置に配置されていた場合に比べて遊技領域を
拡大し易くなる利点がある。なお、かかる手段20は、
手段19と組合せることにより一層容易に達成すること
ができる。
【0049】21.前記球受皿の球受面が遊技機下端よ
り260mm以下、250mm以下、240mm、23
0mm、220mm、210mm又は200mm以下と
なる範囲に配置されるように構成したことを特徴とする
手段20記載のパチンコ遊技機。手段21によれば、球
受面の遊技機下端からの距離が以上のように小さくなる
程、上記手段20の効果が一層顕著となる。なお、20
0mm未満とする場合には前記球受皿の下方に別の球受
皿(所謂下皿)を設けることが困難となるため、所謂下
皿を設ける場合には下限値は200mmとなる。勿論、
所謂下皿を省略して構成すれば200mm以下の設定が
可能である。
【0050】22.外枠に対し前枠を開閉自在に取り付
け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側に
はガラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機に
おいて、遊技球を球発射装置へ導く前に一旦貯留される
球受皿を遊技機の前面下部に設け、該球受皿に遊技球が
払い出される球払出通路を、前記遊技盤の下方に設けた
ことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0051】手段22によれば、遊技盤の下方に球払出
通路を設けることで、遊技盤に球払出通路のための貫通
孔や切欠をルータ加工により形成する必要がなくなり、
その加工の手間がなくなるばかりか、遊技盤面の下部領
域を遊技領域のために用いることが可能となって遊技領
域拡大に寄与する。
【0052】23.前記球払出通路は、前枠に形成され
た第1通路と、ガラス扉枠に形成されて第1通路から遊
技球を球受皿へ導く第2通路とから構成したことを特徴
とする手段22記載のパチンコ遊技機。
【0053】手段23によれば、球払出通路を前枠側の
第1通路とガラス扉枠側の第2通路とから構成したこと
で、通路設計が容易になる。
【0054】24.前記ガラス扉枠の下方位置には前記
球受皿とは別に下球受皿を設け、前記ガラス扉枠の開放
時には第1通路と第2通路との連通状態が解除されて第
1通路から前記下球受皿へ遊技球が導かれるように構成
したことを特徴とする手段23記載のパチンコ遊技機。
【0055】手段24によれば、ガラス扉枠を開放して
第1通路と第2通路との連通状態が解除されると球受皿
に遊技球が払い出されることがないが、第1通路を流通
する遊技球は当該第1通路から直接下球受皿へ導かれる
ので、ガラス扉枠の開閉にかかわらず遊技球の払出が円
滑に行われる。従って、ガラス扉枠に球受皿を一体に設
けたことによる払出球の取扱上の難点を簡易な構成によ
って解消することができる。その結果、遊技領域を容易
に拡大することができる。
【0056】25.前記ガラス扉枠の下方位置には前記
球受皿とは別に下球受皿を設け、前記第1通路は下球受
皿に連通する通路であり、第1通路にはガラス扉枠の閉
鎖時に前記第2通路が入り込むための開口を設けたこと
を特徴とする手段23記載のパチンコ遊技機。
【0057】手段25によれば、ガラス扉枠を開放した
状態では遊技球は第1通路から直接下球受皿に払い出さ
れる一方、ガラス扉枠を閉鎖した状態では遊技球は第1
通路から第2通路を介して球受皿へ払い出される。従っ
て、ガラス扉枠に球受皿を一体に設けたことによる払出
球の取扱上の難点を簡易な構成によって解消することが
できる。その結果、遊技領域を容易に拡大することがで
きる。
【0058】なお、以上の手段19乃至手段25の各手
段を、手段1乃至手段18のいずれかの手段と組合せる
ことで、遊技領域拡大に一層寄与することとなる。
【0059】26.遊技領域の幅を少なくとも380m
m以上としたことを特徴とする手段1乃至25のいずれ
かに記載のパチンコ遊技機。
【0060】手段26によれば、遊技領域の幅が従来の
パチンコ遊技機よりも広い380mm以上とされている
ことから、遊技領域に配置される遊技機器の設置上の自
由度が高まるとともに比較的大きな遊技機器や多数の遊
技機器の配置も容易に行うことができる。
【0061】27.前記幅を390mm以上、400m
m以上、410mm以上、420mm以上、430mm
以上、440mm以上、450mm以上、460mm以
上、又は470mm以上としたことを特徴とする手段2
6記載のパチンコ遊技機。手段27によれば、最低値が
大きくなる程、手段26の効果が一層顕著なものとな
る。
【0062】28.遊技領域の高さを少なくとも400
mm以上としたことを特徴とする手段1乃至27のいず
れかに記載のパチンコ遊技機。
【0063】手段28によれば、遊技領域の高さが従来
のパチンコ遊技機よりも広い400mm以上とされてい
ることから、遊技領域に配置される遊技機器の設置上の
自由度が高まるとともに比較的大きな遊技機器や多数の
遊技機器の配置も容易に行うことができる。
【0064】29.前記高さを410mm以上、420
mm以上、430mm以上、440mm以上、450m
m以上、460mm以上、470mm以上、480mm
以上、又は490mm以上としたことを特徴とする手段
28記載のパチンコ遊技機。手段29によれば、最低値
が大きくなる程、手段28の効果が一層顕著なものとな
る。
【0065】なお、前記手段26,27に特定される幅
と手段28,29に特定される高さとを任意に組合せて
もよい。具体的には、幅380mm以上に対して、高さ
を400mm以上、410mm以上、420mm以上、
430mm以上、440mm以上、450mm以上、4
60mm以上、470mm以上、480mm以上、又は
490mm以上としてもよい。また、幅390mm以上
に対して、高さを400mm以上、410mm以上、4
20mm以上、430mm以上、440mm以上、45
0mm以上、460mm以上、470mm以上、480
mm以上、又は490mm以上としてもよい。また、幅
400mm以上に対して、高さを400mm以上、41
0mm以上、420mm以上、430mm以上、440
mm以上、450mm以上、460mm以上、470m
m以上、480mm以上、又は490mm以上としても
よい。また、幅410mm以上に対して、高さを400
mm以上、410mm以上、420mm以上、430m
m以上、440mm以上、450mm以上、460mm
以上、470mm以上、480mm以上、又は490m
m以上としてもよい。また、幅420mm以上に対し
て、高さを400mm以上、410mm以上、420m
m以上、430mm以上、440mm以上、450mm
以上、460mm以上、470mm以上、480mm以
上、又は490mm以上としてもよい。また、幅430
mm以上に対して、高さを400mm以上、410mm
以上、420mm以上、430mm以上、440mm以
上、450mm以上、460mm以上、470mm以
上、480mm以上、又は490mm以上としてもよ
い。また、幅440mm以上に対して、高さを400m
m以上、410mm以上、420mm以上、430mm
以上、440mm以上、450mm以上、460mm以
上、470mm以上、480mm以上、又は490mm
以上としてもよい。また、幅450mm以上に対して、
高さを400mm以上、410mm以上、420mm以
上、430mm以上、440mm以上、450mm以
上、460mm以上、470mm以上、480mm以
上、又は490mm以上としてもよい。また、幅460
mm以上に対して、高さを400mm以上、410mm
以上、420mm以上、430mm以上、440mm以
上、450mm以上、460mm以上、470mm以
上、480mm以上、又は490mm以上としてもよ
い。また、幅470mm以上に対して、高さを400m
m以上、410mm以上、420mm以上、430mm
以上、440mm以上、450mm以上、460mm以
上、470mm以上、480mm以上、又は490mm
以上としてもよい。
【0066】30.遊技領域の幅及び高さを少なくとも
400mm以上としたことを特徴とする手段1乃至25
のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0067】手段30によれば、遊技領域の幅及び高さ
が従来のパチンコ遊技機よりも広い400mm以上とさ
れていることから、遊技領域に配される遊技機器の設置
上の自由度が高まるとともに比較的大きな遊技機器や多
数の遊技機器の配置も容易に行うことができる。特に、
幅及び高さの両方について従来の固定観念を覆して広く
していることで、ダイナミックな遊技形態を提供するこ
とが可能となる。
【0068】31.前記幅及び高さを410mm以上、
420mm以上、430mm以上、440mm以上、4
50mm以上、460mm以上、470mm以上、48
0mm以上、490mm以上としたことを特徴とする手
段30記載のパチンコ遊技機。手段31によれば、幅及
び高さの最低値が大きくなる程、上記効果が一層顕著な
ものとなる。
【0069】32.遊技領域を略円形状に形成し、遊技
領域が直径を少なくとも380mm以上とする所定の円
形領域を含む大きさとしたことを特徴とする手段1乃至
25のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0070】手段32によれば、略円形状となる遊技領
域を、直径380mm以上となる所定の円形領域を含
む、従来のパチンコ遊技機よりも広い領域とされている
ことから、遊技領域に配される遊技機器の設置上の自由
度が高まるとともに比較的大きな遊技機器や多数の遊技
機器の配置も容易に行うことができる。特に、遊技領域
を構成する略円形領域については上下左右のすべての方
向について従来の固定観念を覆して広くしていること
で、ダイナミックな遊技形態を提供することが可能とな
る。
【0071】33.前記直径を390mm以上、400
mm以上、410mm以上、420mm以上、430m
m以上、440mm以上、450mm以上、460mm
以上、又は470mm以上としたことを特徴とする手段
32記載のパチンコ遊技機。手段33によれば、最低値
が大きくなる程、手段32の効果が一層顕著なものとな
る。
【0072】34.前記遊技盤の表面積に対する遊技領
域の面積の比率を60パーセント以上としたことを特徴
とする手段1乃至33のいずれかに記載のパチンコ遊技
機。
【0073】手段34によれば、遊技盤との対比におい
て遊技領域が60パーセント以上という広い占有面積を
有することで、例えば遊技盤として既存のものを利用し
た場合であっても、十分に大きな遊技領域を確保するこ
とができる。これによりダイナミックな遊技形態を提供
することが可能となる。ちなみに、従来は上記した比率
はおよそ50パーセント程度に過ぎず、遊技盤面の有効
利用は十分に図られておらず、遊技領域もその分小さく
ならざるをえなかった。
【0074】35.前記遊技盤の表面積に対する遊技領
域の面積の比率を65パーセント以上、70パーセント
以上、75パーセント以上又は80パーセント以上とし
たことを特徴とする手段34記載のパチンコ遊技機。手
段35によれば、比率の最低値が大きくなる程、手段3
4の効果が一層顕著なものとなる。
【0075】36.前記遊技領域の一部は遊技盤面を越
えて形成されており、遊技盤の表面積に対する遊技領域
の面積の比率を60パーセント以上としたことを特徴と
する手段1乃至33のいずれかに記載のパチンコ遊技
機。
【0076】手段36によれば、遊技盤との対比におい
て遊技領域が60パーセント以上という広い占有面積を
有することで、例えば遊技盤として既存のものを利用し
た場合であっても、十分に大きな遊技領域を確保するこ
とができる。これによりダイナミックな遊技形態を提供
することが可能となる。特に、遊技領域の十分な大きさ
を確保すべく遊技領域の一部が遊技盤面を越えて形成さ
れており、これにより上記した比率の実現に寄与するこ
ととなっている。ちなみに、従来は上記した比率はおよ
そ50パーセント程度に過ぎず、遊技盤面の有効利用は
十分に図られておらず、遊技領域もその分小さくならざ
るをえなかった。
【0077】37.前記遊技盤の表面積に対する遊技領
域の面積の比率を65パーセント以上、70パーセント
以上、75パーセント以上又は80パーセント以上とし
たことを特徴とする手段36記載のパチンコ遊技機。手
段37によれば、比率の最低値が大きくなる程、手段3
6の効果が一層顕著なものとなる。
【0078】38.パチンコ遊技機全体の正面側の面積
に対する遊技領域の面積を35パーセント以上としたこ
とを特徴とする手段1乃至37のいずれかに記載のパチ
ンコ遊技機。
【0079】手段38によれば、パチンコ遊技機全体の
正面側の面積との対比において遊技領域の面積の比率が
35パーセント以上という広い占有面積を有すること
で、例えば遊技盤として既存のものを利用した場合であ
っても、十分に大きな遊技領域を確保することができ
る。これによりダイナミックな遊技形態を提供すること
が可能となる。ちなみに、従来は上記した比率はおよそ
28パーセント程度に過ぎず、遊技盤面の有効利用は十
分に図られておらず、遊技領域もその分小さくならざる
をえなかった。
【0080】39.前記パチンコ遊技機の正面側の面積
に対する遊技領域の面積を40パーセント以上、45パ
ーセント以上、又は50パーセント以上としたことを特
徴とする手段38記載のパチンコ遊技機。手段39によ
れば、比率の最低値が大きくなる程、手段38の効果が
一層顕著なものとなる。
【0081】40.遊技領域の上端位置と外枠上端位置
との高さ方向の距離を80mm以下としたことを特徴と
する手段1乃至39のいずれかに記載のパチンコ遊技
機。
【0082】手段40によれば、遊技領域の上端位置と
外枠上端位置との間の距離を80mm以下としているの
で、遊技領域を十分に上部にまで広げることができる。
これにより、遊技領域の大きさを従来よりも大きくした
場合において、天釘位置を従来の位置よりも上方に配置
することができ、結果としてその下方に設けられる可変
表示装置等の遊技機器を遊技者に違和感のないように配
置することが可能となる。また、遊技領域を拡大した場
合に上記のように遊技領域の上端位置と外枠上端位置と
の高さ方向の距離を80mm以下と比較的小さく設定す
ることによって、遊技領域が異常に下方に配置されるこ
とを防止できる。
【0083】41.前記距離を70mm以下、60mm
以下、又は50mm以下としたことを特徴とする手段4
0記載のパチンコ遊技機。手段41によれば、距離の最
低値が小さくなる程、前記手段40の効果が一層顕著な
ものとなる。
【0084】42.遊技領域の左端位置と外枠左端位置
との幅方向の距離を50mm以下としたことを特徴とす
る手段1乃至41のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0085】手段42によれば、遊技領域の左端位置と
外枠左端位置との間の距離を50mm以下としているの
で、遊技領域を十分に上部にまで広げることができる。
【0086】43.前記距離を40mm以下、30mm
以下、又は20mm以下としたことを特徴とする手段4
2記載のパチンコ遊技機。手段43によれば、距離の最
低値が小さくなる程、前記手段42の効果が一層顕著な
ものとなる。なお、誘導レールを遊技領域の左側に配置
する場合には、誘導レールの配置設計上、前記距離は3
0mmが最低値となり、従って例えば40mm以下で3
0mm以上の範囲となったり、手段42の場合にあって
は、50mm以下で30mm以上の範囲となる。
【0087】44.遊技領域の右端位置と外枠右端位置
との幅方向の距離を50mm以下としたことを特徴とす
るパチンコ遊技機。
【0088】手段44によれば、遊技領域の右端位置と
外枠右端位置との間の距離を50mm以下としているの
で、遊技領域を十分に上部にまで広げることができる。
【0089】なお、前記手段26,28,30,32,
34,36,38,40,42又は44に関しては、い
ずれも他の手段の従属形式としているが、それらを独立
の手段とし、「外枠に対し前枠を開閉自在に取り付け、
前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側にはガ
ラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機におい
て、」という前提要件、又は「外枠に対し前枠を開閉自
在に取り付け、前枠の後側には遊技盤を取り付け、該遊
技盤の前面側に遊技領域を設けたパチンコ遊技機におい
て、」という前提要件を加えて各手段を捉えてもよい。
【0090】45.前記距離を40mm以下、30mm
以下、又は20mm以下としたことを特徴とする手段4
4記載のパチンコ遊技機。手段45によれば、距離の最
低値が小さくなる程、前記手段44の効果が一層顕著な
ものとなる。なお、誘導レールを遊技領域の右側に配置
する場合には、誘導レールの配置設計上、前記距離は3
0mmが最低値となり、従って例えば40mm以下で3
0mm以上の範囲となったり、手段44の場合にあって
は、50mm以下で30mm以上の範囲となる。
【0091】46.前記遊技領域は、外枠の内周側範囲
内に遊技領域全体が誘導レールとともに入り込み得る大
きさを限界値としたことを特徴とする手段1乃至45の
いずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0092】手段46によれば、外枠によってパチンコ
遊技機の外形の大きさが画定される。従って、以上の各
手段において説明した数値の上限に関しては、前記遊技
領域の幅の最大値は外枠の内側幅から誘導レール占有分
を差し引いた幅以内とすることを要し、また、前記遊技
領域の高さの最大値は外枠の内側高さ以内とすることを
要し、さらに、前記遊技領域の半径の最大値は外枠の内
側幅又は内側高さのうち短い方の長さ以内とすることを
要する。即ち、遊技領域の大きさを特定する場合、その
限界として外枠の内周側範囲内に遊技領域及び誘導レー
ルが入り込み得る大きさとなっている必要がある。な
お、人間工学的見地からは、以上の各手段において説明
した数値の上限に関しては、遊技領域の幅の最大値は、
700mm以内が望ましく、650mm以内がより望ま
しく、600mm以内がさらに望ましい。また、550
mm以下でもよい。さらに、遊技領域の高さは650m
m以内が望ましく、600mm以内がより望ましい。ま
た、550mm以内としてもよい。
【0093】47.前記前枠は合成樹脂により一体形成
されており、該前枠に直接遊技盤が取り付けられている
ことを特徴とする手段46記載のパチンコ遊技機。
【0094】手段47によれば、従来一般に木製であっ
た前枠を合成樹脂によって構成したことで、前枠の形状
の自由度が増し、中枠を利用することなく直接前枠に遊
技機を取り付けることができる。
【0095】48.前記前枠には窓孔が形成され、該窓
孔によって遊技盤の露出された領域の全部又は一部を遊
技領域としたことを特徴とする手段46又は47記載の
パチンコ遊技機。
【0096】手段48によれば、例えば従来のように遊
技盤面に内外の誘導レールをプレスして遊技領域を構成
する必要がなくなり、遊技盤だけを交換するということ
も容易に実現でき、枠側の構成の再利用が促進される。
特に、手段47のように前枠を合成樹脂とすることで、
形状の自由度の高さによって、手段48の実現が容易に
なる利点がある。
【0097】49.前記前枠を閉状態に維持するロック
機構を内蔵し、かつ、ロック解除のための解除キーを遊
技領域の最大幅となる位置を避けて配置したことを特徴
とする手段1乃至48のいずれかに記載のパチンコ遊技
機。
【0098】手段49によれば、ロック機構や、解除キ
ーをパチンコ遊技機に配置する際に、解除キーを遊技領
域の最大幅となる位置を避けて配置したので、解除キー
の存在により遊技領域の拡大が阻害されることを防止す
ることができる。
【0099】50.前記前枠より前側にて開閉自在に取
り付けられたガラス扉枠を閉状態に維持するロック機構
を内蔵し、ロック解除のための解除キーを前記前枠のた
めの解除キーと兼用したことを特徴とする手段49記載
のパチンコ遊技機。
【0100】手段50によれば、前枠用の解除キーとガ
ラス扉枠用の解除キーとが兼用されているので、両機能
を兼ねた解除キーを遊技領域の最大幅となる位置を避け
て配置することで、容易に遊技領域の拡大を促進するこ
とができる。
【0101】51.前記解除キーを前枠(又はガラス扉
枠)の略上角部又は略下角部に配置したことを特徴とす
る手段49又は50記載のパチンコ遊技機。
【0102】手段51によれば、遊技領域が例えば略円
形といった一般的な形状をなしている場合においては、
ガラス扉枠等の略上角部及び略下角部には比較的余裕が
あるため、ここに解除キーを配置することで、解除キー
を無理なく配置しつつ遊技領域を拡大することができ
る。なお、この場合、略上角部には遊技の興趣を高めた
り所定の報知を行うためのランプ等が配置されることが
多いこと、及び解除キーを上部に配置することは外観上
好ましくないこと等を考慮すると、略下角部に解除キー
を配置することが最も好ましい。
【0103】52.遊技領域内に有する遊技機器の一つ
として可変表示装置を設けたことを特徴とする手段1乃
至51のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0104】手段52によれば、可変表示装置を設ける
ことで、遊技球の挙動のみに頼った遊技とならず表示の
変化も楽しませることができるため、遊技に変化を与え
ることができる。
【0105】53.前記可変表示装置は遊技領域の中間
位置に配置され、遊技領域には可変表示装置の全周囲に
遊技球が通過し得る領域が残されていることを特徴とす
る手段52記載のパチンコ遊技機。
【0106】手段53によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置を遊技領域の中間位置に
配置した場合においても、その可変表示装置によって遊
技球の通過領域がなくなってしまうことがなく、無理に
可変表示装置の上部から下部へ導く通路を当該可変表示
装置に設ける必要がなくなる。
【0107】54.前記遊技領域内における可変表示装
置の左右両側又は左右一方は、遊技球の移動経路(落下
経路)が一義的に規制されることなく所定の遊びをもっ
て通過可能な幅を有することを特徴とする手段53記載
のパチンコ遊技機。
【0108】手段54によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置を遊技領域の中間位置に
配置した場合においても、その可変表示装置の側方での
遊技球の移動(落下)に関して自由な挙動が発生し、遊
技球を用いたパチンコ遊技機の本来の面白みをなくして
しまうおそれがない。また、無理に可変表示装置の上部
から下部へ導く通路を当該可変表示装置に設ける必要も
なくなる。
【0109】55.前記遊技領域内における可変表示装
置の左右両側又は左右一方には、1又は複数の役物(入
賞口や通過口や風車や可動部材や表示装置等)が配置さ
れている手段52乃至54のいずれかに記載のパチンコ
遊技機。
【0110】手段55によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置が配置されていても、可
変表示装置の側方に役物を配置することができ、大画面
を用いたダイナミックな表示演出を実現しつつ、遊技球
の挙動についても可変表示装置の下方での挙動の制限さ
れず全体として大きな変化を与えることができる。
【0111】56.前記遊技領域内における可変表示装
置の左右両側又は左右一方には、1又は複数の役物(例
えば入賞口や通過口や役物風車や可動部材や表示装置
等)及び遊技球を誘導する誘導部材(三角釘や誘導釘や
誘導通路や誘導風車等)がそれぞれ配置されている手段
52乃至54のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0112】手段56によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置が配置されていても、可
変表示装置の側方に役物及び誘導部材を配置することが
でき、大画面を用いたダイナミックな表示演出を実現し
つつ、遊技球の挙動についても可変表示装置の下方での
挙動の制限されず全体として大きな変化を与えることが
できる。
【0113】57.前記誘導部材は一側方につき複数設
けられている手段56記載のパチンコ遊技機。
【0114】58.前記誘導部材は、釘を複数配置する
ことで形成され、かつ、それら釘が正面三角形状に配置
構成されているものからなっている手段57記載のパチ
ンコ遊技機。なお、ここでいう釘は、金属製のものに限
られず例えば樹脂よりなっていてもよい。
【0115】59.前記役物は一側方につき複数設けら
れている手段55又は56記載のパチンコ遊技機。
【0116】かかる手段59によれば、遊技領域拡大に
よって、比較的大きな可変表示装置が配置されていて
も、可変表示装置の側方に複数の役物を配置することが
でき、大画面を用いたダイナミックな表示演出を実現し
つつ遊技球の挙動にも大きな変化を与えることができ
る。なお、複数の役物は単一の取付基板に設けられてい
てもよい。
【0117】60.前記可変表示装置は8インチ以上又
はより好ましくは10インチ以上の表示画面を有するこ
とを特徴とする手段52乃至59のいずれかに記載のパ
チンコ遊技機。
【0118】手段60によれば、遊技球の挙動を十分に
確保するには従来の遊技領域の大きさではせいぜい7イ
ンチ画面の可変表示装置が限界であって、それ以上の大
きさの可変表示装置を用いた場合には遊技球の挙動が非
常に限られたものとなっていたため殆ど採用されていな
かったが、遊技領域拡大に伴って8インチ以上の画面を
有するものであれば余裕をもって遊技球の挙動に変化を
与えるゲージ構成を実現でき、10インチ以上の画面で
あっても十分に対応できる利点がある。
【0119】
【発明の実施の形態】以下、パチンコ遊技機(以下、単
に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基
づいて詳細に説明する。
【0120】図1,2に示すように、パチンコ機1は、
外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部に
て開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。外枠
2は、板材により全体として矩形状に構成されている。
尚、本実施の形態では、外枠2は木製である。本実施の
形態において、外枠2の上下方向の長さは808mm、
左右方向の長さは520mmとなっている(従来と同等
サイズ)。前枠としての前面枠3は合成樹脂、具体的に
はポリカーボネート樹脂により構成されている。尚、外
枠2は、パチンコ機1のベースとなる枠であり、前面枠
3は、外枠2に対し、開閉可能に設けられたものであ
る。また、前面枠3の開閉中心軸線はパチンコ機1の正
面からみて左側に上下に延びるように設定されている。
外枠2は樹脂により構成されていてもよく、あたかも外
枠2及び前面枠3が一体のように見えるものでもよい。
また、その前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉
自在に設けられている。ガラス扉枠4の左右方向の長さ
は、前面枠3とほぼ同等であり、該ガラス扉枠4によっ
て前面枠3の下部を除くほとんどの部分が覆われるよう
になっている。
【0121】前記前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、
外枠2の内側)には、図3に示すような遊技盤5が着脱
可能に装着されている。この遊技盤5の上下方向の長さ
は476mm、左右方向の長さは451mmとなってい
る(従来と同等サイズ)。遊技盤5は、矩形状のベニヤ
よりなる板材に対し、セル板と称されるCAB(セルロ
ース−アセテート−ブチレート樹脂)樹脂製装飾プレー
トが貼着されることにより構成されている。なお、遊技
盤5は合成樹脂によって構成されていてもよい。また、
遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数
の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チ
ャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー8、可変
表示装置9、スルーチャッカー10等が配設されてい
る。本実施の形態において、可変表示装置9は、10.
4インチサイズの大型の液晶表示部と、液晶表示部の周
囲に配設されたセンターフレームと、液晶表示部におけ
る表示制御を実行するための表示制御基板とを備えてい
る。
【0122】可変表示装置9の液晶表示部には、例えば
左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示
される。各図柄列は複数の図柄によって構成されてお
り、これら図柄が各図柄列毎にスクロールされるように
表示画面に可変表示されるようになっている。即ち、可
変表示装置9は識別情報を可変表示するように構成され
ている。また、可変入賞装置7は、通常、遊技球Bが入
賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。より
詳しくは、作動チャッカー8に対し遊技球Bが入賞する
ことに基づいて、可変表示装置9の液晶表示部の図柄が
可変表示される。そして、確定された識別情報の組合せ
が予め設定した特定の識別情報の組合せとなったこと、
ここでは停止した図柄が特定の組み合わせであることを
必要条件に特別遊技状態が発生し、可変入賞装置7の大
入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、
所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態(大
当たり状態)になるよう構成されている。なお、周知の
とおり、前記一般入賞口6、可変入賞装置7、作動口8
に遊技球Bが入賞することに基づいて、後述する上受皿
54(場合によっては下受皿53)に対し所定数の景品
球が払い出されるようになっている。また、遊技盤5に
は、遊技球Bの落下方向を適宜分散、調整等するために
多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材
(役物)が配設されている。前記釘等によって誘導部材
が構成される。
【0123】図2に示すように、前記前面枠3は、外形
が前記外枠2とほぼ同一形状をなす樹脂ベース11と、
この樹脂ベース11の最内周側に位置し略円弧状をなす
よう一体形成された内レール12と、主として図の左側
の内レール12に対し所定間隔を隔てて前記樹脂ベース
11に一体形成された外レール13とを備えている。こ
れら内レール12及び外レール13は遊技球発射ハンド
ル52の回動操作に基づき発射装置から発射された遊技
球を遊技盤5上部へ案内する発射路としての役割を主と
して果たすものである。従って、内レール12と外レー
ル13とが並行する部分(向かって左側の部分)によっ
て、誘導レールが構成されることとなる。なお、前記樹
脂ベース11は、遊技盤5面と略平行な平面部としての
板状部14と、板状部14を補強するべく板状部14の
裏側(表側でもよい)に一体形成された格子状のリブ1
5とを備えている(図4参照)。このような構成は図2
のF部分も同様である。従って、かかる前面枠3の樹脂
ベース11の裏面側に広い面積で前記遊技盤5がほぼ当
接した状態で取着されていること、及び、その樹脂ベー
ス11がリブ15で補強されていることから、遊技盤5
は比較的広い面積で前面枠3にしっかりと支持されるこ
ととなり、結果的に反り等が発生しにくく、形状安定性
が保持されやすいものとなっている。
【0124】前記内レール12の下端部は略U字状に突
出しており、その突出部分は奥行き方向に開口してい
る。この突出部分及びその近傍には、緩衝部材としての
球受け部材17が取着されている。より詳しく説明する
と、図5,6に示すように、球受け部材17は柔軟性及
び弾性を有する合成樹脂、例えばポリエチレン樹脂によ
って構成され、略U字状に形成された導出部18とその
両側に延びる案内部19とを有している。一方、前記内
レール12の前記突出部分及びその近傍には、係合部と
しての複数の(例えば5個の)係止孔21が所定間隔毎
に形成されている。また、これら係止孔21に対応する
ようにして前記球受け部材17の下部には正面略逆T字
状の係止突起22が一体形成されている。球受け部材1
7は手前から差し込まれるが、係止突起22は係止孔2
1よりも若干大きめに形成されており、係止孔21に係
止突起22が自身の弾性力に抗して嵌め込まれることに
より弾性保持されるとともに、前記係止孔21及び係止
突起22の係合関係によって位置ずれが防止されてい
る。以上のように球受け部材17の取付に際して、ビス
等の別部材が不要であることから、部品点数や組立工数
の低減は勿論、交換作業等も容易になる。
【0125】球受け部材17の両案内部19は、内レー
ル12に則した円弧状をなし、その下面には複数のリブ
23が所定間隔毎に形成されている。これらリブ23の
存在によって、案内部19が補強されるのはもちろんの
こと、内レール12及び案内部19間に若干の隙間が形
成され、案内部19には自身の弾性力によるクッション
性を大きく上回るクッション性が付与されることとな
る。そのため、遊技球Bが案内部19に当たった場合で
も、そのクッション性によって衝撃力が吸収されること
となり、結果として内レール12、ひいては前面枠3の
損傷を極力防止することができる。なお、内レール12
の下部領域に球受け部材17を設けた理由は、かかる部
分に遊技球Bが高速で衝突する可能性があることから、
その衝撃を緩和して当該部分の損傷を防止するためであ
って、これにより前面枠3の破損を防止し、パチンコ機
1の長寿命化は勿論のこと、遊技盤5交換だけによる前
面枠3の再利用をも可能とすることにある。
【0126】また、導出部18は、内レール12の前記
突出部分に対応して配設されており、前記内レール12
によって形成される円弧形状よりも下方に突出した状態
で配置される。そして、遊技盤5の下部に落下した遊技
球Bの多くは、案内部19から導出部18の方へと案内
され、この導出部18を通って図示しない球排出路の方
へと案内されるようになっている。なお、導出部18に
も複数の補強用或いは遊技球Bの緩衝用のリブ24が一
体形成されている。
【0127】前記遊技盤5と、導出部18によって形成
された開口部分と、さらにはガラス扉枠4の下部フレー
ムとによっていわゆるアウト口25が形成されている。
従って、遊技盤にルータ加工を施すことによりアウト口
を形成するようにしていた従来技術とは異なり、本実施
の形態では、アウト口25を形成するために遊技盤5に
切削加工を施す必要がない。また、アウト口25は、ガ
ラス扉枠4の下部フレームによって覆われ、通常遊技中
は視認することが困難な位置に設けられることとなる。
従って、アウト口25は、落下方向に開口されており、
あたかも吸い込まれるかのように導出される。なお、突
出部分及び導出部18の下面は手前側から奥側へ向けて
傾斜しており、落下する遊技球Bを奥側へ案内するよう
になっている。これにより、球詰まりを確実に防止する
ことができるようになっている。また、球受け部材17
の前部は折り返し形状となっており、この折り返しの存
在によって、ピン、針金等の先細り部材を用いた不正行
為が抑制されるようになっている。また、前記玉受け部
材17は、導出部18がガラス扉枠4の下部フレーム
に、それ以外の部分がガラス扉枠4に取り付けられるガ
ラスに、押さえられ又はそれらが近接して配置されるこ
とから、上記のように単に球受け部材17を手前側から
嵌め込んだだけであるにもかかわらず、当該球受け部材
17の抜け落ちが防止される。
【0128】一方、外レール13のうち、遊技球Bの最
大飛翔部分に対応する位置(図2の右上部:ここが外レ
ール13の先端部に相当する)には、返しゴム26が取
着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊
技球Bは、返しゴム26に当たって跳ね返されるように
なっている。また、前記外レール13の内側面には、遊
技球Bの飛翔をより滑らかなものとするため、長尺状を
なすステンレス製の金属帯としての摺動プレート27が
取着されている。すなわち、外レール13の基端部近傍
(遊技球B発射部分近傍)には、端部係止溝28が形成
されている。また、外レール13には、図7(a),
(b)に示すように、その長手方向に沿って複数の係止
突起31及び支持突起32が、外レール13の延びる方
向、即ち周方向にみて、互いに重複することのないよう
に、所定間隔を隔てて交互に形成されている。そして、
摺動プレート27の基端部は前記端部係止溝28に嵌め
込まれ、摺動プレート27の中間部分は、外レール13
の内側面にほぼ当接するようにして支持突起32にて形
成された溝部に嵌め込まれ、かつ、係止突起31にて係
止されている。さらに、図2に示すように、摺動プレー
ト27の先端部は、前記返しゴム26が外レール13に
取着されるのに伴って、併せて固定されている。なお、
上記例では係止突起31及び支持突起32を周方向にみ
て互いに重複することのないように形成する構成となっ
ているが、これは前面枠3の成形に際し型抜きを円滑に
行うためにこのような構成となっているだけであって、
型抜きの問題が解消できれば、周方向にみて互いに重複
していてもよい。また、係止突起31及び支持突起32
を交互に配置したことで摺動プレート27を効果的に位
置決めできるようにしたが、必ずしも交互に設ける必要
はない。尚、前記係止突起31や支持突起32による取
付に代えて、またはこれに加えて、摺動プレートを接着
テープや接着剤等を用いて取着するようにしてもよい。
また、摺動プレート27の幅方向ほぼ中央部のみを遊技
球Bが通るとするならば、その両側部に係止機構を設け
てもよい。例えば、摺動プレートの幅方向両側に係止爪
をプレス加工し、該係止爪を外レール13に形成された
係止穴に係止させることによって、摺動プレート17を
取着する構成としてもよい。
【0129】このような構成の下、前面枠3の内周側の
窓孔によって主として遊技領域の外延が確定されてお
り、前面枠3に対し遊技盤5が装着された状態にあって
は、内レール12及び外レール13が遊技盤3に当接又
は近接した状態となる。このため、あたかも従来と同様
の(遊技盤に対し内レール及び外レールが取付けられた
かのような)外観態様を呈することとなる。また、これ
により、遊技盤5が別のものに交換されたとしても、内
レール12及び外レール13等を含む前面枠3全体に関
しては共用できるため、無駄な廃棄を防止でき、リサイ
クル性に優れたものとなる。同様に、摺動プレート27
を前記係止突起31及び支持突起32等に引っかけてい
るだけであるため、摺動プレート27の取り外しや交換
も容易であり、材質毎の分別廃棄が可能である。そし
て、遊技球発射装置により発射された遊技球Bは、主と
して外レール13(摺動プレート27)によって遊技盤
5の上部へと案内される。なお、内レール12の先端部
分には、戻り球防止部材34が取着されている。これに
より、一旦、内レール12の先端から遊技盤5の上部へ
と案内された遊技球Bが再度内レール12及び外レール
13間の発射通路内に戻ってしまうといった事態が防止
されるようになっている。
【0130】次に、主要な特徴部分について説明する。
すなわち、本実施の形態では、遊技盤5の盤面上に区画
される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されて
いる。本実施の形態では、外レール13の最上部地点か
らアウト口25上部(遊技盤5下部)までの間の距離は
462mm(従来品よりも75mm長い)、外レール1
3の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距
離は449mm(従来品よりも65mm長い)となって
いる。また、内レール12の極左位置から内レール12
の極右位置までの間の距離は432mmとなっている。
【0131】本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ
機1の正面から見て、内レール12及び外レール13に
よって囲まれる領域のうち、内外レール12,13の並
行部分である誘導レールの領域及びアウト口25の領域
を除いた領域としている。なお、アウト口25について
は、従来のように略円弧状の内レール12の内周側領域
に差し掛かるように構成されたものにあっては、その差
し掛かった部分を含めて遊技領域とする。従って、本実
施の形態では、遊技領域と言った場合には、誘導レール
部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置
は外レール13によってではなく内レール12によって
特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置
は内レール12によって特定される。また、遊技領域の
下側限界位置はアウト口25の直上位置(本実施の形態
では遊技盤5の下端位置と同一位置)によって特定され
る。また、遊技領域の上側限界位置は外レール13によ
って特定される。
【0132】従って、本実施の形態では、遊技領域の幅
(左右方向の最大幅)は、432mmであり、遊技領域
の高さ(上下方向の最大幅)は、462mmである。
【0133】ここで、前記遊技領域の幅は、少なくとも
380mm以上あることが望ましい。より好ましくは3
90mm以上、400mm以上、410mm以上、42
0mm以上、430mm以上、440mm以上、450
mm以上、さらに460mm以上であることが望まし
い。もちろん、470mm以上であってもよい。即ち、
遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい
程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも40
0mm以上あることが望ましい。より好ましくは410
mm以上、420mm以上、430mm以上、440m
m以上、450mm以上、さらには460mm以上であ
ることがより望ましい。もちろん、470mm以上、4
80mm以上、490mm以上としてもよい。即ち、遊
技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程
好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、
上記数値を任意に組み合わせたものとしてもよい。
【0134】本実施の形態では、遊技盤5面に対する遊
技領域の面積の比率は約73%と、従来に比べ格段に面
積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤5面に対
する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎな
かったことから、遊技盤5を共通とした前提においては
かなり遊技領域を拡大しているといえる。尚、パチンコ
機1の外形は各製造者毎にほぼ共通しており遊技盤5の
大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記の
ように遊技盤5面に対する遊技領域の面積の比率を約2
0%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意
義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上
であることが望ましい。さらに好ましくは65%以上で
あり、より好ましくは70%以上である。また、本実施
形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望まし
い。さらには、80%以上であってもよい。
【0135】また、パチンコ機1全体の正面側の面積に
対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ
格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチン
コ機1全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比
は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろ
ん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセン
ト以上、又は50パーセント以上としてもよい。
【0136】但し、本実施の形態においては、上記のよ
うに遊技領域を大きくする都合上、遊技領域が遊技盤5
面の周縁に非常に近い位置まで占めている。その結果、
内外レール12,13の誘導レール部分の一部が、遊技
盤5よりも外にはみ出した格好となっている。なお、誘
導レール部分に限らず、遊技領域の一部、即ち内レール
12よりも内周側領域の一部が遊技盤5よりも外にはみ
出した状態とすることも可能である。例えば、遊技領域
は遊技盤5面の左側にはみ出すだけでなく、右側にはみ
出してもいいし、上下の一方又は両方にはみ出してもよ
い。かかる構成とすることで、遊技領域が左右方向に広
く確保され、かつ、大きな可変表示装置9が設置された
場合でも十分な遊技球落下領域を確保することが可能と
なる。なお、可変表示装置9の両側に位置するスルーチ
ャッカー10は、該チャッカー10を通過した遊技球B
が中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。
これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合
であっても、遊技球を中央の作動チャッカー8や可変入
賞装置7の方へと案内することができ、ひいては、遊技
領域が拡張されることにより遊技球Bが入賞しにくくな
ることによる興趣の低下が抑制されるようになってい
る。さらには、遊技領域が左右方向に拡張されているこ
とによって、風車、スルーチャッカー10、複数の釘
(遊技球Bを中央に誘導するための三角釘等の誘導
釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装
置7の左右両側の遊技領域での遊技球Bの挙動を一層面
白くすることができるようになっている。
【0137】また、上述したように、導出部18が内レ
ール12によって形成される円弧形状よりも下方に突出
した状態で配置されている。即ち、アウト口25が遊技
領域から下方に外れた位置に配置されている。その結
果、遊技領域が上下方向にも広く確保され、かつ、大き
な可変表示装置9が設置された場合でも十分な遊技球落
下領域を確保することが可能となる。従って、普通入賞
チャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー8及び
可変表示装置9等を規制されることなく配設でき、しか
も、釘、風車等についても規制されることなく配設する
ことができる構成となっている。
【0138】例えば、本実施の形態においては、可変入
賞装置7(遊技機器の1つを構成する)は、アウト口2
5の直近上方、すなわち、遊技盤5のほぼ最下部に配設
されている。これにより、可変入賞装置7のアタッカ
(開閉板)の上方の領域が広くなる。そのため、可変入
賞装置7と可変表示装置9との間隔を従来に比べ広くす
ることができる。従って、可変入賞装置7と可変表示装
置9との間に、作動チャッカーが窮屈に配置されざるを
得なかった従来の場合と比べて、作動チャッカー8を余
裕をもって配置することができる。また、可変入賞装置
7と可変表示装置9との間隔が広げられる分、別途の遊
技機器をも配置することが可能となる。さらに、アタッ
カの上方に釘等を多く、かつフレキシブルに植設できる
ことから、遊技球Bの衝撃を緩和させることができ、も
って、可変入賞装置7や球受け部材17等の損傷を防止
でき、遊技球Bの整流(例えば大当たり時に可変入賞装
置7の方へ遊技球Bを導く等)を容易に行うことができ
る。また、アウト口25に導かれる遊技球Bがほとんど
見えないこととも相まって、大当たり時にほとんどの球
が可変入賞装置7の方へと案内されているかのような気
分を味わうことができるようになっている。さらに、可
変入賞装置7の取付基板の下部形状を、内レール12に
沿った円弧状に形成することができる。このため、著し
い外観品質の向上を図ることもできるようになってい
る。
【0139】図8は、ガラス扉枠4の背面図である。同
図に示すように、ガラス扉枠4には前記遊技領域のほと
んどを外部から視認することができるよう略円形状の窓
部41が形成されている。本実施の形態において、前記
窓部41の上端(外レール13の最上部、遊技領域の上
端)と、ガラス扉枠4の上端との間の距離(いわゆる上
部フレーム部分の上下幅)は50mmとなっており、8
5mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に
比べ、著しく短くなっている。これにより、遊技領域の
上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の可変表
示装置9も比較的上方に配置することができるようにな
っている。なお、上記距離は、80mm以下であること
が望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さら
に望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強
度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差
し支えない。
【0140】また、窓部41の左端と、ガラス扉枠4の
左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の
左右幅:図では右側に表示されている)は、ガラス扉枠
4自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく
設定されている。より詳しくは、図1及び図2を相互に
比較すると明らかなように、ガラス扉枠4が閉じられた
状態において、外レール13の左端部はもちろん、内側
レール12の左端部も前記左側部フレーム部分によって
覆い隠される。即ち、誘導レールの一部が覆い隠され
る。このように遊技球Bが一時的に視認困難となったと
しても、それは、遊技球Bが遊技領域に案内される通過
点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域に
おいて遊技球Bが視認困難となるわけではない。そのた
め、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、
このような支障が生じない一方で、ガラス扉枠4の十分
な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみ
に、外レール13の左端位置と外枠2左端位置との左右
方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール
12の右端位置)と外枠2右端位置との左右方向の距離
は44mmとなっている。
【0141】なお、一般に、人の視界は(視線及び頭を
移すことのない場合)、鉛直方向には眼の水平線よりも
上方に25度、下方に35度程度とされている。また、
水平方向には両眼間を中心に左右40度ずつ、つまり、
80度以内とされている。そして、遊技者及び遊技盤5
間の距離を例えば550mm程度とすると、遊技領域の
適切な大きさとしては、左右幅が700mm以内が望ま
しく、650mm以内がより望ましく、600mm以内
がさらに望ましい。また、550mm以下でもよい。さ
らに、上下幅(高さ)が650mm以内が望ましく、6
00mm以内がより望ましい。また、550mm以内と
してもよい。
【0142】さらに、図8,9に示すように、ガラス扉
枠4の裏側には、ガラス支持金枠42が設けられてお
り、該ガラス支持金枠42に一対の矩形状のガラス4
3,44が前後に所定間隔を隔てて取着されている。上
述のような広大な遊技領域に対応するべく、従来のパチ
ンコ機と同様のクリアランスをもってガラス支持金枠4
2を構成しガラス43,44の大きさを決定するとすれ
ば、ガラス43,44は非常に大きなものとなってしま
う。ガラス43,44の重みはガラス扉枠4に直接作用
するため、広い遊技領域に対応したフレーム強度のさほ
ど高くないガラス扉枠4においては、重量の大きなガラ
ス43,44を用いることは得策ではない。そこで、本
実施の形態では、ガラス43,44の面積を最小限に抑
えるべく、前記ガラス支持金枠42の左側部フレーム部
分に対応する部分が、前記窓部41近傍に位置してい
る。これにより、ガラス43,44の総重量が多少なり
とも抑えられ、ガラス扉枠4のフレーム、特に前記左側
部フレーム部分にかかる負担軽減が図られている。
【0143】一方、上記のような構成とすることによ
り、ガラス扉枠4が閉じられた状態にあっては、外レー
ル13及び内レール12によって構成されている遊技球
Bの発射路(誘導レール)の一部は、奥側のガラス44
で覆われない部分が存在する。つまり、ガラス扉枠4が
閉じられた状態にあってはガラス44で覆われない部分
は隙間となる。そして、該隙間部分が一切覆われていな
いと、例えば、発射された遊技球Bが戻り球防止部材3
4まで至らず戻ってきた場合に、該遊技球Bが前記隙間
部分から手前側にこぼれて(飛び出して)しまうおそれ
がある。このような事態を防止するべく、本実施の形態
では、前記ガラス支持金枠42のうち、前記極左部分及
びその近傍に対応する部分は、ガラス44を支持するた
めではなく、ガラス44の代わりに隙間を覆うために反
対側に折り返されている。そして、この折り返し部分に
よってカバー部(カバー部材)45が構成されている。
従って、遊技球Bが戻ってきたとしても、カバー部45
の存在により、遊技球Bが手前側にこぼれてしまうとい
った不具合が回避される、つまり、遊技球Bの脱落防止
機能が、換言すれば、確実な発射路(誘導レール)の形
成機能が果たされるようになっている。従って、誘導レ
ールは平面的にみれば内外レール12,13によって構
成されているのであるが、詳細にみれば(立体的にみれ
ば)、誘導レールは、前面枠3に形成された内外レール
12,13及びガラス扉枠4に設けられたガラス44及
びカバー部45によって構成されているといえる。
【0144】併せて、図2に示すように、ガラス扉枠4
の存在していない前面枠3下部は、例えばABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂よりなる下
受皿ユニット51となっている。下受皿ユニット51の
右下部からは、遊技球発射用ハンドル52が手前側に延
設されている。また、下受皿ユニット51のほぼ中央部
には球受皿としての景品球払出用の下受皿53が設けら
れている。
【0145】これに対し、球受皿としての上受皿54は
ガラス扉枠4の下部フレームに一体的に設けられてい
る。ここで、上受皿54は、遊技球Bを遊技球発射装置
の方へ導く前に一旦遊技球Bを貯留するための受皿をい
う。すなわち、従来ではガラス扉枠の下方に前面枠に対
し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上受皿
が設けられていたのであるが、本実施の形態では、前飾
り枠が省略され、前面枠3に対し直接的に上受皿54が
設けられている。
【0146】これは、パチンコ機1自体の大きさが従前
通りであるのに対し、遊技領域が上下方向に広げられて
いることに起因する。すなわち、従来と同様に前飾り枠
を設けたのでは、ガラス扉枠の下部フレームの上下幅を
小さくせざるを得ず、ひいてはガラス扉枠の強度が低下
してしまう。このような不具合をなくすべく、本実施の
形態では、前面枠3に対し上受皿54が設けられ、これ
により、遊技領域の拡大を図りつつ、ガラス扉枠4の下
部フレームの十分な上下幅を確保することができ、もっ
て、ガラス扉枠4の十分な強度が確保されている。
【0147】また、本実施の形態では、上受皿54の球
受面は、パチンコ機1の下端より245mmの高さに位
置している。従って、球受け面が前記下端より300m
m程度といった高い位置に配置されていた従来の場合と
比べて、遊技領域を拡大しやすくなっている。なお、上
受皿54の球受面がパチンコ機1下端より260mm以
下であるのが望ましく、250mm以下であるのがより
望ましい。さらに、240mm、230mm、220m
m、210mm、又は200mm以下となる範囲に配置
されるように構成してもよい。なお、200mm未満と
する場合には上受皿54の下方に下受皿53を設けるこ
とが困難となるため、下受皿53を設ける場合には下限
値は200mmとなる。勿論、所謂下受皿を省略して構
成すれば200mm以下の設定が可能である。
【0148】さらに、図2,8に示すように、本実施の
形態では上受皿54に遊技球Bが払い出される球払出通
路90が遊技盤5の下方に設けられている。球払出通路
90は、前面枠3に形成され下受皿53に連通する樋状
の第1通路91と、ガラス扉枠4に形成されて第1通路
91から遊技球Bを上受皿54へ導く筒状の第2通路9
2とから構成されている。このため、ガラス扉枠4の開
放時には、第1通路91と第2通路92との連通状態が
解除されて第1通路91から下受皿53へ遊技球Bが導
かれる。一方、第1通路91にはガラス扉枠4の閉鎖時
に、第2通路92が入り込むための開口93が設けられ
ている。
【0149】このように、遊技盤5の下方に球払出通路
90を設けることで、遊技盤5に球払出通路90のため
の貫通孔や切欠をルータ加工により形成する必要がなく
なり、その加工の手間がなくなるばかりか、遊技盤5面
の下部領域を遊技領域のために用いることが可能となっ
て遊技領域拡大に寄与することが可能となる。また、ガ
ラス扉枠4を開放して第1通路91と第2通路92との
連通状態が解除されると、上受皿54に遊技球Bが払い
出されることがないが、遊技球Bは第1通路91から直
接下受皿53へ導かれるので、ガラス扉枠4の開閉にか
かわらず遊技球Bの払出が円滑に行われる。従って、ガ
ラス扉枠4に上受皿54を一体に設けたことによる払出
球の取扱上の難点を簡易な構成によって解消することが
できる。その結果、遊技領域を容易に拡大することがで
きるようになっている。
【0150】なお、本実施の形態においては、ガラス扉
枠4の周囲(例えばコーナー部分)に、各種ランプ等の
発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当た
り時や所定のリーチ時等の遊技状態の変化に応じて点
灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出
効果を高める役割を果たすようになっている。もちろ
ん、これらランプ等の発光手段を、遊技盤5に設ける構
成(コーナー飾りと称される電飾部材を遊技盤5のコー
ナー部等に配設する)としてもよいし、場合によっては
前面枠3に設ける構成としてもよい。さらには、前後一
対のガラス43,44間に配設する構成としてもよい。
【0151】また、周知のとおり、前面枠3が外枠2に
対し閉じられると自動的にロックがかかるようになって
おり、所定のキー操作が行われることによりロックが解
除されるようになっている。同様に、ガラス扉枠4が前
面枠3に対し閉じられると自動的にロックがかかり、別
途のキー操作が行われることによりロックが解除される
ようになっている。このようにロック及びロック解除を
行うためのロック機構が前面枠3の右下部に設けられて
いる。ロック機構には、鍵穴を有するキーシリンダ(解
除キー)55、前面枠3及び外枠2間でのロック及び解
除を行うための第1ロック機構、並びに、ガラス扉枠4
及び前面枠3間でのロック及び解除を行うための第2ロ
ック機構が含まれる。本実施の形態では、最も幅狭で、
遊技領域の拡張を阻害する前面枠3の右中央部ではな
く、比較的スペース的にもゆとりのある前面枠3の右下
部に、キーシリンダ55をはじめとする上記ロック機構
(特にキーシリンダ55)が配設されている。換言すれ
ば、キーシリンダ55は、遊技領域の最大幅となる位置
を避けて配置されている。
【0152】このような構成により、遊技領域の拡張を
より容易かつ確実に図ることができる。また、通常、キ
ーシリンダを配設するための切り欠き又は穴をガラス扉
枠4等に設ける必要があるのであるが、上記のような構
成によれば、比較的強度の高い幅広な部分(右下部)に
キーシリンダ用の切り欠き又は穴を設けるため、ガラス
扉枠4等の右側部の強度低下を抑制することができる。
【0153】もちろん、最も幅狭な部分以外であれば、
上記以外の部位に設けてもよく、例えば、前面枠3の右
上部に設けるような構成としてもよい。また、上記例で
は、第1ロック機構及び第2ロック機構をキーシリンダ
55でともにロック状態を解除可能としたが、それぞれ
の解除のためのキーシリンダを別体で設けることとして
もよい。
【0154】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、誘導レールの一部が遊技盤5表面からはみ出た状態
に形成した。このため、従来のように遊技盤面の面積に
左右されることなく、遊技領域を画定することが可能と
なって、遊技領域の拡大を図ることができる。その結
果、遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観念を覆
し、より興味深い遊技を実現することができる。なお、
遊技領域自体をも遊技盤5面からはみ出すように構成す
ることも可能であり、これにより遊技領域の更なる拡大
を実現することができる。
【0155】また、遊技領域を、遊技盤5表面と前面枠
3とによって構成することもできるため、遊技領域の一
部が遊技盤5表面から欠落する程度に大きく形成されて
いても、その欠落部分を前面枠3によって補うことによ
り遊技領域を構成できるので、従来のように遊技盤面の
大きさに左右されることなく遊技領域を画定することが
可能となって、遊技領域の拡大を図ることができる。そ
のため、上記作用効果をより確実なものとすることがで
きる。
【0156】さらに、本実施の形態では前面枠3を合成
樹脂によって形成し、前面枠3の窓孔によって遊技領域
の外延を画定し、前面枠3には更に発射された遊技球B
を遊技領域の主要領域へ誘導する誘導レール(内レール
12及び外レール13)を設けた。このため、誘導レー
ル部分が遊技盤に直接形成されるものではなく、前面枠
3に形成されているので、誘導レール部分が遊技盤5面
から逸脱した位置に配置されていても遊技領域を構成で
きるので、従来のように遊技盤面の大きさに左右される
ことなく遊技領域を画定することが可能となって、遊技
領域の拡大を図ることができる。その結果、さらに一層
上記作用効果が確実に奏される。
【0157】併せて、本実施の形態では遊技領域を外れ
た箇所にアウト口25を設けたことにより、遊技領域が
アウト口の分だけ狭くなるという従来の不都合を解消
し、遊技領域を広く使用することが可能となる。特に、
本実施の形態では、遊技領域を略円形状に形成し、遊技
領域の最下縁を含む遊技領域(内レール12下端部の円
弧状部)外にアウト口25を設けたことにより、上記効
果がより確実となる。
【0158】さらにまた、本実施の形態では遊技領域を
遊技盤5の下端位置まで延長し、遊技盤5の下方にアウ
ト口25を設けて遊技領域の下部とアウト口25とを連
通させた。このため、さらに確実に上記効果が奏され
る。また、アウト口25は遊技盤5にルータ加工を施す
ことなく形成できるので、パチンコ機1の製造上の利点
が大きい。併せて、アウト口を直接遊技盤にルータ加工
を施して貫通孔を形成することで制作するのではなく、
遊技領域を画定する仕切の下部を下方に開口させてその
開口をアウト口25に連通させる構成としているので、
アウト口25の設計上の自由度が高まり、遊技領域拡大
の際に無理が生じにくくなる。なお、かかる設計変更例
については後述する。
【0159】加えて、前面枠3が遊技盤5の前面側に遊
技領域を画定する仕切(内外レール12,13)を有
し、該仕切(内レール12)の下部が下方に開口されて
おり、該開口を下方より覆う被覆片(即ち、突出部分)
によって囲まれた領域をアウト口25とした。このた
め、アウト口を直接遊技盤にルータ加工を施して貫通孔
を形成することで制作するのではなく、上記効果が確実
に奏され、遊技領域拡大の際に無理が生じにくくなる。
【0160】特に、前記突出部分は内レール12と一体
形成されたものであるため、これらを前面枠3の制作時
に一括して形成することができ、製造上の利点を高める
ことができる。さらに、本実施の形態では遊技領域を遊
技盤5の下端位置まで延長し、遊技盤5の下方にアウト
口25が配置されるようにした。このため、遊技領域を
遊技盤5の下端位置まで延長することで遊技領域の拡大
を図ると同時に、アウト口25は遊技盤5面より下方に
配置されることとなることからアウト口25のためのル
ータ加工を遊技盤5に施す必要がなくなる。
【0161】また、ガラス扉枠4のうち縦の部分(支持
部分)を、パチンコ機1正面からみて内レール12に重
複する程度に形成した。このため、たとえ遊技領域が拡
大されてもガラス扉枠4の縦の部分を十分な太さに形成
することができ、非常に重いガラス43,44を支持す
るに十分な強度をガラス扉枠4に持たせることができ
る。また、誘導レール(内レール12及び外レール1
3)の側方部分は遊技球Bを遊技領域へ導くための案内
に過ぎないので、たとえガラス扉枠4と重複していても
遊技に支障はない。
【0162】さらに、ガラス扉枠4を合成樹脂により形
成したことで、ガラス扉枠4の形状の自由度が高まり、
例えばガラス扉枠4にランプ等の表示手段を設けたり、
ガラス扉枠に上皿を一体に設けたり、前面枠3又は遊技
盤5に設けられた表示部(例えば、表示装置やシール等
の表示情報等)を透視するための透視窓を形成するとい
った斬新な構成を採用することが可能となる。
【0163】併せて、本実施の形態において、ガラス4
4は、発射された遊技球Bを遊技領域へ誘導する外レー
ル13の前面側を一部のみ被覆し、被覆されていない箇
所は別のカバー部45によって遊技球Bの脱落を防止し
た。このため、ガラス44が外レール13の全部を被覆
するものではないことからガラス43,44を小さくす
ることができてその重量を低減でき、ガラス扉枠4の強
度上の問題、特に遊技領域拡大により縦の部分が細くな
ることに伴う強度低下の問題を解消し得る。また、上述
したように誘導レールを通過する遊技球Bを遊技者が見
ることができなくても遊技には支障がないが、上記のと
おり誘導レールの少なくとも一部にガラスが存在しない
ことでそこから遊技球が脱落するおそれがある。しか
し、本実施の形態ではカバー部45がガラス支持金枠4
4に設けられているので、誘導レールからの遊技球Bの
脱落を防止することができる。
【0164】さらに、カバー部45はガラス扉枠4側に
設けられていることから、ガラス扉枠4の開放時にはカ
バー部45も追従するため、誘導レール手前側がカバー
部45に邪魔されることなく開放され、誘導レールの清
掃等の邪魔にはならない。さらに、ガラス支持金枠42
にガラス扉枠4のカバー部材45を付設することで、別
途カバー部材を用意する必要がない。しかも、ガラス4
3,44の周縁部にカバー部45を容易に配置できる位
置関係となるので、誘導レールのカバーに適している。
【0165】また、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)
を従来のパチンコ遊技機よりも広い380mm以上、さ
らには390mm以上、400mm以上、410mm以
上、420mm以上(430mm以上、440mm以
上、450mm以上、460mm以上、470mm以上
でもよい)とすることにより、遊技領域に配される普通
入賞チャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー
8、可変表示装置9、スルーチャッカー10、各種釘、
風車等の各種誘導部材や各種役物の設置上の自由度が高
められる。また、これとともに比較的大きな役物や多数
の役物の配置も容易に行うことができる。その結果、遊
技領域の大きさに関してこれまでの固定観念を覆し、よ
り興味深い遊技を実現することができる。
【0166】また、遊技領域の高さも従来のパチンコ遊
技機よりも広い400mm以上、さらには410mm以
上、420mm以上、430mm以上、440mm以
上、450mm以上、460mm以上(470mm以
上、480mm以上、490mm以上でもよい)とする
ことにより、上記の作用効果がより一層顕著なものとな
る。
【0167】なお、本実施の形態では、遊技領域が略円
形状に形成されているため、上記事項を勘案すると、遊
技領域を直径でみて少なくとも380mm以上の円が含
まれる領域とし、更には該直径を390mm以上、40
0mm以上、410mm以上、420mm以上(430
mm以上、440mm以上、450mm以上、460m
m以上、470mm以上でもよい)とすることができ
る。このように、本実施の形態では、幅及び高さの両
方、あるいは遊技領域が含む円の直径について従来の固
定観念を覆して広くしていることで、ダイナミックな遊
技形態を提供することが可能となる。
【0168】さらに、本実施の形態では、遊技盤5の表
面積に対する遊技領域の面積を60パーセント以上、6
5パーセント以上、70パーセント以上、75パーセン
ト以上(80パーセント以上でもよい)とすることがで
きる。このように遊技盤5との対比において遊技領域が
60パーセント以上という広い占有面積を有すること
で、例えば遊技盤5として既存のものを利用した場合で
あっても、十分に大きな遊技領域を確保することができ
る。これにより著しくダイナミックな遊技形態を提供す
ることが可能となる。ちなみに、従来は上記した比率は
およそ50パーセント程度に過ぎず、遊技盤面の有効利
用は十分に図られておらず、遊技領域もその分小さくな
らざるをえなかった。
【0169】特に、本実施の形態では、誘導レールの一
部は遊技盤5面を越えて(はみ出して)形成されてお
り、これにより上記した比率の実現に寄与することとな
っている。このため、遊技領域の拡張を容易かつ確実に
行うことができる。なお、遊技領域の一部を遊技盤5面
を越えて(はみ出して)形成すれば、より一層簡単に遊
技領域の拡張を実現できる。
【0170】さらに、遊技領域の上端位置と外枠上端位
置との高さ方向の距離を80mm以下(実際には50m
m)とした。このため、遊技領域を十分に上部にまで広
げることができる。これにより、遊技領域の大きさを従
来よりも大きくした場合において、天釘位置を従来の位
置よりも上方に配置することができ、結果としてその下
方に設けられる可変表示装置7等の役物を遊技者に違和
感のないように配置することが可能となる。また、遊技
領域を拡大した場合に上記のように遊技領域の上端位置
と外枠上端位置との高さ方向の距離を80mm以下と比
較的小さく設定することによって、遊技領域が異常に下
方に配置されることを防止できる。
【0171】同様に、外レール13の左端位置と外枠左
端位置との左右方向の距離を30mm以下(実際には2
1mm)とし、遊技領域の右端位置と外枠右端位置との
左右方向の距離を50mm以下(実際には44mm)と
すれば、遊技領域を十分に左右方向に広げることができ
る。
【0172】さらに、本実施の形態では、前面枠3は合
成樹脂により一体形成されており、該前面枠3に直接遊
技盤5が取り付けられているため、一般に前面枠が木製
である従来技術に対し、前面枠3の形状の自由度が増
し、中枠を利用することなく直接前面枠3に遊技盤5を
取り付けることができる。
【0173】併せて、前面枠3に窓孔を形成し、該窓孔
によって遊技盤5の露出された領域の全部又は一部を遊
技領域とした。このため、従来のように遊技盤面に誘導
レールをプレスして遊技領域を構成する必要がなくな
り、遊技盤5だけを交換するということも容易に実現で
き、枠側の構成(例えば内レール12、外レール13
等)の再利用が促進される。特に、上述したように前面
枠3を合成樹脂とすることで、形状の自由度の高さによ
って、上記作用効果の実現が容易になる利点がある。
【0174】加えて、本実施の形態では、ロック機構、
特にキーシリンダ55を遊技領域の最大幅となる位置を
避けて配置した。このため、キーシリンダ55等の存在
により遊技領域の拡大が阻害されることを確実に防止す
ることができる。特に、本実施の形態では、前面枠3の
ロック解除用のキーシリンダ55とガラス扉枠4のロッ
ク解除用のキーシリンダ55とが兼用されているので、
両機能を兼ねたキーシリンダ55を遊技領域の最大幅と
なる位置を避けて配置することで、容易に遊技領域の拡
大を促進することができる。特に、本実施の形態では、
ガラス扉枠4等の略下角部(右下部)に設けることとし
た。該右下部は比較的余裕があるため、ここにキーシリ
ンダ55を配置することで、キーシリンダ55を無理な
く配置しつつ遊技領域を拡大することができる。なお、
この場合、略右上部には遊技の興趣を高めたり所定の報
知を行うためのランプ等が配置されることが多いこと、
及びキーシリンダを上部に配置することは外観上好まし
くないこと等を考慮すると、外観品質上も好ましいとい
える。
【0175】さらにまた、本実施の形態において、可変
表示装置9が遊技領域の中間位置に配置され、遊技領域
には可変表示装置9の全周囲に遊技球Bが通過し得る領
域が残されている。このため、遊技領域拡大によって、
比較的大きな可変表示装置9を遊技領域の中間位置に配
置した場合においても、その可変表示装置9によって遊
技球Bの通過領域が阻害されてしまうことがなく、無理
に可変表示装置9の上部から下部へ導く通路を設けたり
する必要がない。特に、可変表示装置9の左右両側は、
遊技球Bの移動経路(落下経路)が一義的に規制される
ことなく所定の遊びをもって通過可能な幅を有する。こ
のため、遊技領域拡大によって、比較的大きな可変表示
装置9を遊技領域の中間位置に配置した場合において
も、その可変表示装置9の側方での遊技球Bの移動(落
下)に関して自由な挙動が発生し、遊技球Bを用いたパ
チンコ機1の本来の面白みをなくしてしまうおそれがな
い。
【0176】また、該部分には各種役物(入賞口や通過
口や風車や可動部材や表示装置等)を配置することがで
きる。従って、大画面を用いたダイナミックな表示演出
を実現しつつ、遊技球Bを中央方向へ無理なく寄せた
り、遊技球Bの挙動についても全体として大きな変化を
与えることができる。興趣の向上を図ることができる。
さらに、各種役物や遊技球Bを誘導する誘導部材(誘導
釘や誘導通路等)がそれぞれ配置されているため、上記
作用効果がより確実に図られる。
【0177】特に、前記可変表示装置9は、10インチ
以上の表示画面を有する。ここで、一般には遊技球Bの
挙動を十分に確保するには従来の遊技領域の大きさでは
せいぜい7インチ画面の可変表示装置が限界であって、
それ以上の大きさの可変表示装置を用いた場合には遊技
球Bの挙動が非常に限られたものとなっていたため殆ど
採用されていなかったが、上記のように遊技領域を拡大
させることによって、余裕をもって遊技球Bの挙動に変
化を与えるゲージ構成等を実現でき、10インチ以上の
画面であっても十分に対応できる利点がある。即ち、本
実施の形態によれば、8インチ以上の画面を有する可変
表示装置9であれば十分な余裕をもって遊技球Bの挙動
に十分な面白味を付与することが可能である。また、さ
らに10インチ以上の画面を有する可変表示装置9であ
っても十分に大きな空間を確保できる。
【0178】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定
されず、例えば次のように実施してもよい。
【0179】(a)上記実施の形態では、内レール12
下部の突出部分及び球受け部材17の導出部18の形状
を略U字状とした。これに対し、図10に示すように、
突出部分の左側下部をテーパ形状とし、導出部61もこ
れと同様の形状となっている球受け部材62を採用して
もよい。このような構成とすることで、発射された直後
の遊技球Bの発射路が突出部分等によって阻害されるこ
とがなく、より安定した発射を確保することができる。
また、テーパ形状とすることで、遊技球を右側下部へと
案内しやすくなり、アウト口25に入った遊技球を円滑
に排出させることができる。更に、上記のとおり発射路
との関係でアウト口25を従来よりも大幅に下方へ配置
することができることとなり、遊技領域の拡大に一層寄
与し得る。また、図11に示すように、突出部分の両側
下部をテーパ形状とし、導出部63もこれと同様の形状
となっている球受け部材64を採用してもよい。このよ
うな構成とすることで、上記と同様の作用効果が奏され
るとともに、左右対称形状となることから前面枠3の製
作時の型設計が容易になり、ガラス扉枠4の開放時の見
栄えもよくなり、外観品質の向上をも図ることができ
る。
【0180】(b)また、図12に示すように、突出部
分の底面を段差形状とし、導出部65もこれと同様の形
状となっている球受け部材66を採用してもよい。この
ような構成とすることで、遊技球を複数列で奥側へと案
内しやすくなり、アウト口25に入った遊技球をより一
層円滑に排出させることができる。さらに、図13に示
すように、突出部分の左右幅を、例えば可変入賞装置7
のアタッカよりも大きく構成し、導出部67もこれと同
様の形状となっている球受け部材68を採用してもよ
い。このような構成とすることで、可変入賞装置7(ア
タッカ)を遊技盤5の最下限位置に配設することが可能
(アタッカが開いても、その両側部から遊技球を導出部
67へと導くことが可能)となり、遊技領域のさらなる
拡張を図ることができる。なお、この場合、同図に示す
ように、導出部67に案内された遊技球を整流させて円
滑な導出を図るべく、後壁69を設けてアウト口25の
左右幅を導出部67の左右幅よりも小さい構成とするこ
とが望ましい。
【0181】(c)さらに、上記実施の形態では、可変
入賞装置7はその取付基板7aを介して遊技盤5に取着
される構成となっており、同様に普通入賞チャッカー6
等についても取付基板を介して遊技盤5に取着される構
成となっていた。これに対し、図14に示すように、可
変入賞装置7、普通入賞チャッカー6、スルーチャッカ
ー10等の各種装置を1つの取付基板71で連結する構
成とし、これを(1)遊技盤5に取着する、又は(2)
前面枠3(内レール12)に一体的に設ける、といった
構成としてもよい。このような構成とすることで、部品
点数の著しい低減を図ることができ、また、外観品質の
向上をも図ることができる。さらに、上記(2)の場合
には、遊技盤5が別のものに変更される場合であって
も、各種可変入賞装置7、普通入賞チャッカー6、スル
ーチャッカー10等を共用でき、廃棄する必要がない。
このため、無駄な廃棄を抑制でき、リサイクル性に優れ
るといった効果も期待できる。
【0182】(d)上記実施の形態では、可変表示装置
9の両側に、遊技球Bが中央の方へ寄せられるような案
内機構を有するスルーチャッカー10を設けることとし
た。これに対し、図15に示すような遊技装置72を設
けることとしてもよい。この遊技装置72は、入口7
3、出口74及びワープルート75を備えている。そし
て、入口73に入った遊技球はワープルート75を通過
して出口74から導出される。そして、導出された遊技
球は、中央部の方へと案内される。なお、この場合、
(1)同図に示すように、スルーチャッカー10を別の
部位(例えば作動チャッカー8の両側部)に設けること
としてもよいし、又は(2)ワープルート75の途中に
検出スイッチ(図示略)を配設し、該ワープルート75
がスルーチャッカーを兼用するような構成としてもよ
い。
【0183】また、図16に示すような遊技装置76を
設けてもよい。この遊技装置76は、遊技球が中央の方
へ寄せられるような案内機構を有するスルーチャッカー
77及び普通入賞チャッカー78を備えている。
【0184】さらには、図17に示すような遊技装置7
9を設けてもよい。この遊技装置79は、奥側に上下2
つの入口81,82のある風車役物83と、上下二段の
出口84,85と、入口81及び出口84間、入口82
及び出口85間を連通する連通路とを備えている。そし
て、上部の入口81に入った遊技球は連通路を通って上
方の出口84から導出される。また、下部の入口81に
入った遊技球は連通路を通って下方の出口85から導出
される。そして、導出された遊技球は、中央部の方へと
それぞれ案内される。上記のような構成とすることで、
遊技球を中央の方へと案内できるとともに、遊技球の挙
動を堪能することができ、さらなる興趣の向上を図るこ
とができる。もちろん、1つの入口に入った遊技球が、
分岐路で分岐されて、2つの出口のうち一方から導出さ
れるような構成を具備する遊技装置を設けてもよい。
【0185】但し、上記各遊技装置72,76,79の
下部は、上部よりも中央側に配設されていないこと、特
に、各遊技装置72,76,79は鉛直方向に縦長に配
置されることが望ましい。これにより、可変表示装置9
の両側において各遊技装置72,76,79に案内され
ることなく下方へ落下する遊技球の流れが阻まれてしま
うといった事態を回避しやすいものとなる。この場合、
「可変表示装置(中央装置)の側部の遊技盤に遊技装置
を設けるとともに、(1)該遊技装置の下部は、上部よ
りも中央側に位置していないこと、(2)該遊技装置は
略鉛直方向に配置されること、さらには、これらにおい
て、該遊技装置は、遊技球を中央へ案内するための案内
機構を有していること」が特徴点となる。
【0186】(e)上記実施の形態では、透明板とし
て、ガラス43,44を採用したが、所定の透明性を有
していれば、ガラスに代えて樹脂板を採用してもよい。
【0187】(f)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機にも適用できる。従って、可変表
示装置9等のないパチンコ機や、他の役物を備えたパチ
ンコ機、また、アレパチと称されるアレンジパチンコ
機、雀球と称されるパチンコ遊技機にも応用できる。
【0188】(g)上記実施の形態では、内レール12
及び外レール13を前面枠3に一体形成したが、このう
ち誘導レール部分だけ或いは内外レール12,13を全
て遊技盤5面に設けてもよい。ただし、この場合、遊技
盤5交換によって内外レール12,13等も一緒に交換
されることとなる。また、内外レール12,13のうち
誘導レール部分や内外レール12,13全てを含んで前
記前面枠3や遊技盤5とは別に中間板を設けてもよい。
但し、この場合、中間板を別途設ける必要が生じ、部品
点数増大は勿論のこと、前面枠、中間板及び遊技盤間の
高度な位置調整が必要になる。
【0189】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観念を覆した
ことによって、従来より拡大された遊技領域を確保する
ことができるので、遊技領域において一層興味深い遊技
を実現することが可能となるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】ガラス扉枠を開放した状態における前面枠等を
示す正面図である。
【図3】遊技盤を示す正面図である。但し、内レール、
外レール等については前面枠側に設けられているもので
ある。
【図4】前面枠の裏面側から見た状態を示す部分斜視図
である。
【図5】球受け部材を示す正面図である。
【図6】内レールのうち、球受け部材の取付けられる部
分を主として示す部分正面図である。
【図7】(a),(b)は前面枠の外レールに対する摺
動プレートの取着態様を説明する部分断面図である。
【図8】ガラス扉枠の背面図である。
【図9】ガラス扉枠に取着されたガラス支持金枠等を示
す拡大平面図である。
【図10】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図11】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図12】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図13】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図14】別の実施の形態における遊技盤等を示す正面
図である。
【図15】別の実施の形態における遊技装置等を示す部
分正面図である。
【図16】別の実施の形態における遊技装置等を示す部
分正面図である。
【図17】別の実施の形態における遊技装置等を示す部
分正面図である。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…外枠、3…前面枠、4…ガラ
ス扉枠、5…遊技盤、7…可変入賞装置、9…可変表示
装置、11…樹脂ベース、12…内レール、113…外
レール、14…板状部、15…リブ、17,62,6
4,66,68…球受け部材、25…アウト口、27…
摺動プレート、41…窓部、42…ガラス支持金枠、4
3,44…ガラス、45…カバー部、53…下受皿、5
4…上受皿、55…キーシリンダ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠に対し前枠を開閉自在に取り付け、
    前枠の後側には遊技盤を取り付け、前枠の前面側にはガ
    ラス扉枠を開閉自在に取り付けたパチンコ遊技機におい
    て、遊技領域へ遊技球を導く誘導レールの少なくとも一
    部を遊技盤表面からはみ出して形成したことを特徴とす
    るパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技領域内に有する遊技機器の一つとし
    て可変表示装置を設けたことを特徴とする請求項1記載
    のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変表示装置は遊技領域の中間位置
    に配置され、遊技領域には可変表示装置の全周囲に遊技
    球が通過し得る領域が残されていることを特徴とする請
    求項2記載のパチンコ遊技機。
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