JP2001231933A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2001231933A
JP2001231933A JP2000043678A JP2000043678A JP2001231933A JP 2001231933 A JP2001231933 A JP 2001231933A JP 2000043678 A JP2000043678 A JP 2000043678A JP 2000043678 A JP2000043678 A JP 2000043678A JP 2001231933 A JP2001231933 A JP 2001231933A
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JP
Japan
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game
area
game area
frame
game board
Prior art date
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JP2000043678A
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English (en)
Inventor
Makoto Nakamura
誠 中村
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観念
を覆し、より興味深い遊技を実現することを可能とす
る。 【解決手段】パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前
部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された
前面枠3とを備えている。前面枠3の前面側には、ガラ
ス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側
には遊技盤が着脱可能に装着されている。遊技盤の前面
側に所定の遊技領域を形成し、遊技盤面の面積に対する
遊技領域の面積の比率を60パーセント以上としたた
め、遊技領域に配置される遊技機器の設置上の自由度が
高まるとともに比較的大きな遊技機器や多数の遊技機器
の配置も容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコ遊技機は、長方形状の
遊技盤の表面に外レールと内レールとによりほぼ円形状
の遊技領域を形成し、遊技領域内に入賞口や表示装置な
どの各種遊技機器を配置したものとなっている。また、
パチンコ遊技機は、遊技場でのパチンコ遊技機の台交換
の際の便宜等のため、全体の高さ及び幅は製造者の相違
にかかわらず、ほぼ一定となっている。かかる現状にお
いては、開閉扉枠等のパチンコ遊技機特有の構造からし
て、パチンコ遊技機の遊技領域も、製造者の相違にかか
わらず、直径380mm程度の円形に固定されていた。
【0003】そして、近年のパチンコ遊技機の遊技内容
の複雑化に伴い、製造者側では、上記のように直径38
0mm程度の円形となる限られた遊技領域内でいかにし
て遊技の興趣を高めつつ各種遊技機器や釘等を配置する
かが関心事となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、限られ
た遊技領域内での各種遊技機器等の配置には自ずと限界
があり、結局のところ遊技者にとってはどのパチンコ遊
技機をみても劇的な変化を感じることはなくなってきて
おり、実際の遊技でも遊技領域の遊技球の挙動よりも、
表示内容に頼らざるを得ない現状となってきている。
【0005】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観
念を覆し、より興味深い遊技を実現することが可能とな
るパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的等を解決
するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等
を付記しつつ説明する。
【0007】1.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、遊技盤面の面積に対する遊技領
域の面積の比率を60パーセント以上としたことを特徴
とするパチンコ遊技機。
【0008】手段1によれば、遊技盤面の面積との対比
において遊技領域の面積の比率が60パーセント以上と
いう広い占有面積を有することで、例えば遊技盤として
既存のものを利用した場合であっても、十分に大きな遊
技領域を確保することができる。これによりダイナミッ
クな遊技形態を提供することが可能となる。ちなみに、
従来は上記した比率はおよそ50パーセント程度に過ぎ
ず、遊技盤面の有効利用は十分に図られておらず、遊技
領域もその分小さくならざるをえなかった。
【0009】2.前記遊技盤面の面積に対する遊技領域
の面積の比率を65パーセント以上、70パーセント以
上、75パーセント以上又は80パーセント以上とした
ことを特徴とする手段1記載のパチンコ遊技機。手段2
によれば、比率の最低値が大きくなる程、手段1の効果
が一層顕著なものとなる。
【0010】3.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、前記遊技領域の一部は遊技盤面
を越えて形成されており、遊技盤面の面積に対する遊技
領域の面積の比率を60パーセント以上としたことを特
徴とするパチンコ遊技機。
【0011】手段3によれば、遊技盤面の面積との対比
において遊技領域の面積の比率が60パーセント以上と
いう広い占有面積を有することで、例えば遊技盤として
既存のものを利用した場合であっても、十分に大きな遊
技領域を確保することができる。これによりダイナミッ
クな遊技形態を提供することが可能となる。特に、遊技
領域の十分な大きさを確保すべく遊技領域の一部が遊技
盤面を越えて形成されており、これにより上記した比率
の実現に寄与することとなっている。ちなみに、従来は
上記した比率はおよそ50パーセント程度に過ぎず、遊
技盤面の有効利用は十分に図られておらず、遊技領域も
その分小さくならざるをえなかった。
【0012】4.前記遊技盤面の面積に対する遊技領域
の面積の比率を65パーセント以上、70パーセント以
上、75パーセント以上又は80パーセント以上とした
ことを特徴とする手段3記載のパチンコ遊技機。手段4
によれば、比率の最低値が大きくなる程、手段3の効果
が一層顕著なものとなる。
【0013】5.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、前記遊技領域の全ては遊技盤面
内に設けられており、遊技盤面の面積に対する遊技領域
の面積の比率を60パーセント以上としたことを特徴と
するパチンコ遊技機。
【0014】手段5によれば、遊技盤面の面積との対比
において遊技領域の面積の比率が60パーセント以上と
いう広い占有面積を有することで、例えば遊技盤として
既存のものを利用した場合であっても、十分に大きな遊
技領域を確保することができる。これによりダイナミッ
クな遊技形態を提供することが可能となる。ちなみに、
従来は上記した比率はおよそ50パーセント程度に過ぎ
ず、遊技盤面の有効利用は十分に図られておらず、遊技
領域もその分小さくならざるをえなかった。
【0015】6.前記遊技盤面の面積に対する遊技領域
の面積の比率を65パーセント以上、70パーセント以
上、75パーセント以上又は80パーセント以上とした
ことを特徴とする手段5記載のパチンコ遊技機。手段6
によれば、比率の最低値が大きくなる程、手段5の効果
が一層顕著なものとなる。
【0016】7.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、パチンコ遊技機全体の正面側の
面積に対する遊技領域の面積の比率を35パーセント以
上としたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【0017】手段7によれば、パチンコ遊技機全体の正
面側の面積との対比において遊技領域が35パーセント
以上という広い占有面積を有することで、例えば遊技盤
として既存のものを利用した場合であっても、十分に大
きな遊技領域を確保することができる。これによりダイ
ナミックな遊技形態を提供することが可能となる。ちな
みに、従来は上記した比率はおよそ28パーセント程度
に過ぎず、遊技盤面の有効利用は十分に図られておら
ず、遊技領域もその分小さくならざるをえなかった。
【0018】8.前記パチンコ遊技機の正面側の面積に
対する遊技領域の面積の比率を40パーセント以上、4
5パーセント以上、又は50パーセント以上としたこと
を特徴とする手段7記載のパチンコ遊技機。手段8によ
れば、比率の最低値が大きくなる程、手段7の効果が一
層顕著なものとなる。
【0019】9.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形
成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパ
チンコ遊技機において、遊技領域の上端位置と外枠上端
位置との高さ方向の距離を80mm以下としたことを特
徴とするパチンコ遊技機。
【0020】手段9によれば、遊技領域の上端位置と外
枠上端位置との間の距離を80mm以下としているの
で、遊技領域を十分に上部にまで広げることができる。
これにより、遊技領域の大きさを従来よりも大きくした
場合において、天釘位置を従来の位置よりも上方に配置
することができ、結果としてその下方に設けられる可変
表示装置等の遊技機器を遊技者に違和感のないように配
置することが可能となる。また、遊技領域を拡大した場
合に上記のように遊技領域の上端位置と外枠上端位置と
の高さ方向の距離を80mm以下と比較的小さく設定す
ることによって、遊技領域が異常に下方に配置されるこ
とを防止できる。
【0021】なお、かかる手段9に手段1乃至8のいず
れかにおいて特定される面積比率との組合せとしてパチ
ンコ遊技機の遊技領域を特定してもよい。
【0022】10.前記距離を70mm以下、60mm
以下、又は50mm以下としたことを特徴とする手段9
記載のパチンコ遊技機。手段10によれば、距離の最低
値が小さくなる程、前記手段9の効果が一層顕著なもの
となる。なお、かかる手段10に手段1乃至8のいずれ
かにおいて特定される面積比率との組合せしてパチンコ
遊技機の遊技領域を特定してもよい。
【0023】11.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を
形成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有する
パチンコ遊技機において、遊技領域の左端位置と外枠左
端位置との幅方向の距離を50mm以下としたことを特
徴とするパチンコ遊技機。
【0024】手段11によれば、遊技領域の左端位置と
外枠左端位置との間の距離を50mm以下としているの
で、遊技領域を十分に上部にまで広げることができる。
【0025】なお、かかる手段11に手段1乃至10の
いずれかにおいて特定される面積比率、或いは距離との
組合せとしてパチンコ遊技機の遊技領域を特定してもよ
い。
【0026】12.前記距離を40mm以下、30mm
以下、又は20mm以下としたことを特徴とする手段1
1記載のパチンコ遊技機。手段12によれば、距離の最
低値が小さくなる程、前記手段11の効果が一層顕著な
ものとなる。なお、かかる手段12に手段1乃至10の
いずれかにおいて特定される面積比率、或いは、距離と
の組合せとしてパチンコ遊技機の遊技領域を特定しても
よい。
【0027】13.遊技盤の前面側に所定の遊技領域を
形成し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有する
パチンコ遊技機において、遊技領域の右端位置と外枠右
端位置との幅方向の距離を50mm以下としたことを特
徴とするパチンコ遊技機。
【0028】手段13によれば、遊技領域の右端位置と
外枠右端位置との間の距離を50mm以下としているの
で、遊技領域を十分に上部にまで広げることができる。
【0029】なお、かかる手段13に手段1乃至12の
いずれかにおいて特定される面積比率、或いは距離との
組合せとしてパチンコ遊技機の遊技領域を特定してもよ
い。
【0030】14.前記距離を40mm以下、30mm
以下、又は20mm以下としたことを特徴とする手段1
3記載のパチンコ遊技機。手段14によれば、距離の最
低値が小さくなる程、前記手段13の効果が一層顕著な
ものとなる。なお、かかる手段14に手段1乃至12の
いずれかにおいて特定される面積比率、或いは距離との
組合せとしてパチンコ遊技機の遊技領域を特定してもよ
い。
【0031】15.外枠に開閉自在に取り付けられた前
枠を有し、該前枠に前記遊技盤が取り付けられているこ
とを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載のパチ
ンコ遊技機。
【0032】手段15によれば、外枠によってパチンコ
遊技機の外形の大きさが画定される。従って、以上の各
手段において説明した数値の上限に関しては、前記遊技
領域の幅の最大値は外枠の内側幅以内とすることを要
し、また、前記遊技領域の高さの最大値は外枠の内側高
さ以内とすることを要し、さらに、前記遊技領域の半径
の最大値は外枠の内側幅又は内側高さのうち短い方の長
さ以内とすることを要する。即ち、遊技領域の大きさを
特定する場合、その限界として外枠の内周側範囲内に遊
技領域が入り込み得る大きさとなっている必要がある。
なお、人間工学的見地からは、以上の各手段において説
明した数値の上限に関しては、遊技領域の幅の最大値
は、700mm以内が望ましく、650mm以内がより
望ましく、600mm以内がさらに望ましい。また、5
50mm以下でもよい。さらに、遊技領域の高さは65
0mm以内が望ましく、600mm以内がより望まし
い。また、550mm以内としてもよい。
【0033】16.前記前枠は合成樹脂により一体形成
されており、該前枠に直接遊技盤が取り付けられている
ことを特徴とする手段15記載のパチンコ遊技機。
【0034】手段16によれば、従来一般に木製であっ
た前枠を合成樹脂によって構成したことで、前枠の形状
の自由度が増し、中枠を利用することなく直接前枠に遊
技機を取り付けることができる。
【0035】17.前記前枠には窓孔が形成され、該窓
孔によって遊技盤の露出された領域の全部又は一部を遊
技領域としたことを特徴とする手段15又は16記載の
パチンコ遊技機。
【0036】手段17によれば、例えば従来のように遊
技盤面に内外の誘導レールをプレスして遊技領域を構成
する必要がなくなり、遊技盤だけを交換するということ
も容易に実現でき、枠側の構成の再利用が促進される。
特に、手段16のように前枠を合成樹脂とすることで、
形状の自由度の高さによって、手段17の実現が容易に
なる利点がある。
【0037】18.前記前枠を閉状態に維持するロック
機構を内蔵し、かつ、ロック解除のための解除キーを遊
技領域の最大幅となる位置を避けて配置したことを特徴
とする手段15乃至17のいずれかに記載のパチンコ遊
技機。
【0038】手段18によれば、ロック機構や、解除キ
ーをパチンコ遊技機に配置する際に、解除キーを遊技領
域の最大幅となる位置を避けて配置したので、解除キー
の存在により遊技領域の拡大が阻害されることを防止す
ることができる。
【0039】19.前記前枠より前にはガラス扉枠を開
閉自在に取り付け、該ガラス扉枠を閉状態に維持するロ
ック機構を内蔵し、ロック解除のための解除キーを前記
前枠のための解除キーと兼用したことを特徴とする手段
18記載のパチンコ遊技機。
【0040】手段19によれば、前枠用の解除キーとガ
ラス扉枠用の解除キーとが兼用されているので、両機能
を兼ねた解除キーを遊技領域の最大幅となる位置を避け
て配置することで、容易に遊技領域の拡大を促進するこ
とができる。
【0041】20.前記解除キーを前枠(又はガラス扉
枠)の略上角部又は略下角部に配置したことを特徴とす
る手段18又は19記載のパチンコ遊技機。
【0042】手段20によれば、遊技領域が例えば略円
形といった一般的な形状をなしている場合においては、
ガラス扉枠等の略上角部及び略下角部には比較的余裕が
あるため、ここに解除キーを配置することで、解除キー
を無理なく配置しつつ遊技領域を拡大することができ
る。なお、この場合、略上角部には遊技の興趣を高めた
り所定の報知を行うためのランプ等が配置されることが
多いこと、及び解除キーを上部に配置することは外観上
好ましくないこと等を考慮すると、略下角部に解除キー
を配置することが最も好ましい。
【0043】21.遊技領域内に有する遊技機器の一つ
として可変表示装置を設けたことを特徴とする手段1乃
至20のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0044】手段21によれば、可変表示装置を設ける
ことで、遊技球の挙動のみに頼った遊技とならず表示の
変化も楽しませることができるため、遊技に変化を与え
ることができる。
【0045】22.前記可変表示装置は遊技領域の中間
位置に配置され、遊技領域には可変表示装置の全周囲に
遊技球が通過し得る領域が残されていることを特徴とす
る手段21記載のパチンコ遊技機。
【0046】手段22によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置を遊技領域の中間位置に
配置した場合においても、その可変表示装置によって遊
技球の通過領域がなくなってしまうことがなく、無理に
可変表示装置の上部から下部へ導く通路を当該可変表示
装置に設ける必要がなくなる。
【0047】23.前記遊技領域内における可変表示装
置の左右両側又は左右一方は、遊技球の移動経路(落下
経路)が一義的に規制されることなく所定の遊びをもっ
て通過可能な幅を有することを特徴とする手段22記載
のパチンコ遊技機。
【0048】手段23によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置を遊技領域の中間位置に
配置した場合においても、その可変表示装置の側方での
遊技球の移動(落下)に関して自由な挙動が発生し、遊
技球を用いたパチンコ遊技機の本来の面白みをなくして
しまうおそれがない。また、無理に可変表示装置の上部
から下部へ導く通路を当該可変表示装置に設ける必要も
なくなる。
【0049】24.前記遊技領域内における可変表示装
置の左右両側又は左右一方には、1又は複数の役物(入
賞口や通過口や風車や可動部材や表示装置等)が配置さ
れている手段21乃至23のいずれかに記載のパチンコ
遊技機。
【0050】手段24によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置が配置されていても、可
変表示装置の側方に役物を配置することができ、大画面
を用いたダイナミックな表示演出を実現しつつ、遊技球
の挙動についても可変表示装置の下方での挙動の制限さ
れず全体として大きな変化を与えることができる。
【0051】25.前記遊技領域内における可変表示装
置の左右両側又は左右一方には、1又は複数の役物(例
えば入賞口や通過口や役物風車や可動部材や表示装置
等)及び遊技球を誘導する誘導部材(三角釘や誘導釘や
誘導通路や誘導風車等)がそれぞれ配置されている手段
21乃至23のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【0052】手段25によれば、遊技領域拡大によっ
て、比較的大きな可変表示装置が配置されていても、可
変表示装置の側方に役物及び誘導部材を配置することが
でき、大画面を用いたダイナミックな表示演出を実現し
つつ、遊技球の挙動についても可変表示装置の下方での
挙動の制限されず全体として大きな変化を与えることが
できる。
【0053】26.前記誘導部材は一側方につき複数設
けられている手段25記載のパチンコ遊技機。
【0054】27.前記誘導部材は、釘を複数配置する
ことで形成され、かつ、それら釘が正面三角形状に配置
構成されているものからなっている手段25又は26記
載のパチンコ遊技機。なお、ここでいう釘は、金属製の
ものに限られず例えば樹脂よりなっていてもよい。
【0055】28.前記役物は一側方につき複数設けら
れている手段24又は25記載のパチンコ遊技機。
【0056】かかる手段28によれば、遊技領域拡大に
よって、比較的大きな可変表示装置が配置されていて
も、可変表示装置の側方に複数の役物を配置することが
でき、大画面を用いたダイナミックな表示演出を実現し
つつ遊技球の挙動にも大きな変化を与えることができ
る。なお、複数の役物は単一の取付基板に設けられてい
てもよい。
【0057】29.前記可変表示装置は8インチ以上又
はより好ましくは10インチ以上の表示画面を有するこ
とを特徴とする手段21乃至28のいずれかに記載のパ
チンコ遊技機。
【0058】手段29によれば、遊技球の挙動を十分に
確保するには従来の遊技領域の大きさではせいぜい7イ
ンチ画面の可変表示装置が限界であって、それ以上の大
きさの可変表示装置を用いた場合には遊技球の挙動が非
常に限られたものとなっていたため殆ど採用されていな
かったが、遊技領域拡大に伴って8インチ以上の画面を
有するものであれば余裕をもって遊技球の挙動に変化を
与えるゲージ構成を実現でき、10インチ以上の画面で
あっても十分に対応できる利点がある。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、パチンコ遊技機(以下、単
に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基
づいて詳細に説明する。
【0060】図1,2に示すように、パチンコ機1は、
外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部に
て開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。外枠
2は、板材により全体として矩形状に構成されている。
本実施の形態において、外枠2の上下方向の長さは80
8mm、左右方向の長さは520mmとなっている(従
来と同等サイズ)。前面枠3はポリカーボネート樹脂に
より構成されている。尚、外枠2は、パチンコ機1のベ
ースとなる枠であり、前面枠3は、外枠2に対し、開閉
可能に設けられたものである。従って、外枠2は樹脂に
より構成されていてもよく、あたかも外枠2及び前面枠
3が一体のように見えるものでもよい。また、その前面
枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉自在に設けられ
ている。ガラス扉枠4の左右方向の長さは、前面枠3と
ほぼ同等であり、該ガラス扉枠4によって前面枠3の下
部を除くほとんどの部分が覆われるようになっている。
【0061】前記前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、
外枠2の内側)には、図3に示すような遊技盤5が着脱
可能に装着されている。この遊技盤5の上下方向の長さ
は476mm、左右方向の長さは451mmとなってい
る(従来と同等サイズ)。遊技盤5は、矩形状の板材に
対し、セル板と称されるCAB(セルロース−アセテー
ト−ブチレート樹脂)樹脂製装飾プレートが貼着される
ことにより構成されている。なお、遊技盤5は合成樹脂
によって構成されていてもよい。また、遊技盤5には、
ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成
されており、各開口部には、普通入賞チャッカー6、可
変入賞装置7、作動チャッカー8、可変表示装置9、ス
ルーチャッカー10等が配設されている。本実施の形態
において、可変表示装置9は、10.4インチサイズの
大型の液晶表示部と、液晶表示部の周囲に配設されたセ
ンターフレームと、液晶表示部における表示制御を実行
するための表示制御基板とを備えている。
【0062】可変表示装置9の液晶表示部には例えば左
図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示さ
れる。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、
これら図柄が各図柄列毎にスクロールされて表示画面に
表示されるようになっている。また、可変入賞装置7
は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い
状態になっている。より詳しくは、作動チャッカー8に
対し遊技球Bが入賞することに基づいて、可変表示装置
9の液晶表示部の図柄が変動する。そして、停止した図
柄が特定の組み合わせであることを必要条件に、可変入
賞装置7の大入賞口が所定時間、所定回数だけ開いて、
遊技球Bが入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよ
う構成されている。なお、周知のとおり、前記一般入賞
口6、可変入賞装置7、作動口8に遊技球Bが入賞する
ことに基づいて、後述する上受皿54(場合によっては
下受皿53)に対し所定数の景品球が払い出されるよう
になっている。また、遊技盤5には、遊技球Bの落下方
向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されて
いるとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されて
いる。
【0063】図2に示すように、前記前面枠3は、外形
が前記外枠2とほぼ同一形状をなす樹脂ベース11と、
この樹脂ベース11の最内周側に位置し略円弧状をなす
よう一体形成された内レール12と、主として図の左側
の内レール12に対し所定間隔を隔てて前記樹脂ベース
11に一体形成された外レール13とを備えている。こ
れら内レール12及び外レール13は遊技球発射ハンド
ル52の回動操作に基づき発射装置から発射された遊技
球を遊技盤5上部へ案内する発射路としての役割を主と
して果たすものである。なお、前記樹脂ベース11は、
遊技盤5面と略平行な平面部としての板状部14と、板
状部14を補強するべく板状部14の裏側(表側でもよ
い)に一体形成された格子状のリブ15とを備えている
(図4参照)。このような構成は図2のF部分も同様で
ある。従って、かかる前面枠3の樹脂ベース11の裏面
側に広い面積で前記遊技盤5がほぼ当接した状態で取着
されていること、及び、その樹脂ベース11がリブ15
で補強されていることから、遊技盤5は比較的広い面積
で前面枠3にしっかりと支持されることとなり、結果的
に反り等が発生しにくく、形状安定性が保持されやすい
ものとなっている。
【0064】前記内レール12の下端部は略U字状に突
出しており、その突出部分は奥行き方向に開口してい
る。この突出部分及びその近傍には、緩衝部材としての
球受け部材17が取着されている。より詳しく説明する
と、図5,6に示すように、球受け部材17はポリエチ
レン樹脂によって構成され、略U字状に形成された導出
部18とその両側に延びる案内部19とを有している。
一方、前記内レール12の突出部分及びその近傍には、
複数の(例えば5個の)係止孔21が所定間隔毎に形成
されている。また、これら係止孔21に対応するように
して前記球受け部材17の下部には正面略逆T字状の係
止突起22が一体形成されている。そして、係止孔21
に対し、係止突起22が嵌め込まれることにより、球受
け部材17が固定されている。
【0065】球受け部材17の両案内部19は、内レー
ル12に則した円弧状をなし、その下面にはリブ23が
所定間隔毎に形成されている。これらリブ23の存在に
よって、案内部19が補強されるのはもちろんのこと、
内レール12及び案内部19間に若干の隙間が形成さ
れ、案内部19に所定の弾性が付与されることとなる。
そのため、遊技球Bが案内部19に当たった場合でも、
その弾性によって衝撃力が吸収されることとなり、結果
として球受け部材17は損傷を受けにくい構成となって
いる。
【0066】また、導出部18は、内レール12の前記
突出部分に対応して配設されており、前記内レール12
によって形成される円弧形状よりも下方に突出した状態
で配置される。そして、遊技盤5の下部に落下した遊技
球Bの多くは、案内部19から導出部18の方へと案内
され、この導出部18を通って図示しない球排出路の方
へと案内されるようになっている。なお、導出部18に
も複数の補強用のリブ24が一体形成されている。
【0067】前記遊技盤5と、導出部18によって形成
された開口部分と、さらにはガラス扉枠4の下部フレー
ムとによっていわゆるアウト口25が形成されている。
従って、遊技盤にルータ加工を施すことによりアウト口
を形成するようにしていた従来技術とは異なり、本実施
の形態では、アウト口25を形成するために遊技盤5に
切削加工を施す必要がない。また、アウト口25は、ガ
ラス扉枠4の下部フレームによって覆われ、通常遊技中
は視認することが困難な位置に設けられることとなる。
従って、アウト口25は、落下方向に開口されており、
あたかも吸い込まれるかのように導出される。なお、球
受け部材17の前部は折り返し形状となっており、この
折り返しの存在によって、ピン、針金等の先細り部材を
用いた不正行為が抑制されるようになっている。
【0068】一方、外レール13のうち、遊技球Bの最
大飛翔部分に対応する位置(図2の右上部:ここが外レ
ール13の先端部に相当する)には、返しゴム26が取
着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊
技球Bは、返しゴム26に当たって跳ね返されるように
なっている。また、前記外レール13の内側面には、遊
技球Bの飛翔をより滑らかなものとするため、長尺状を
なすステンレス製の金属帯としての摺動プレート27が
取着されている。すなわち、外レール13の基端部近傍
(遊技球B発射部分近傍)には、端部係止溝28が形成
されている。また、外レール13には、図7(a),
(b)に示すように、その長手方向に沿って複数の係止
突起31及び支持突起32が所定間隔を隔てて交互に形
成されている。そして、摺動プレート27の基端部は前
記端部係止溝28に嵌め込まれ、摺動プレート27の中
間部分は、外レール13の内側面にほぼ当接するように
して支持突起32にて形成された溝部に嵌め込まれ、か
つ、係止突起31にて係止されている。さらに、図2に
示すように、摺動プレート27の先端部は、前記返しゴ
ム26が外レール13に取着されるのに伴って、併せて
固定されている。なお、上記例では係止突起31及び支
持突起32を交互に形成する構成となっているが、これ
は前面枠3の成形に際し型抜きを円滑に行うためにこの
ような構成となっているだけであって、摺動プレート2
7が取着可能であれば、必ずしも交互に形成されていな
くてもよい。従って、摺動プレートを接着テープや接着
剤等を用いて取着するようにしてもよい。また、摺動プ
レート27の幅方向ほぼ中央部のみを遊技球Bが通ると
するならば、その両側部に係止機構を設けてもよい。例
えば、摺動プレートの幅方向両側に係止爪をプレス加工
し、該係止爪を外レール13に形成された係止穴に係止
させることによって、摺動プレート17を取着する構成
としてもよい。
【0069】このような構成の下、前面枠3の内周側の
窓孔によって主として遊技領域の外延が確定されてお
り、前面枠3に対し遊技盤5が装着された状態にあって
は、内レール12及び外レール13が遊技盤3に当接又
は近接した状態となる。このため、あたかも従来と同様
の(遊技盤に対し内レール及び外レールが取付けられた
かのような)外観態様を呈することとなる。また、これ
により、遊技盤5が別のものに交換されたとしても、内
レール12及び外レール13等に関しては共用できるた
め、無駄な廃棄を防止でき、リサイクル性に優れたもの
となる。そして、遊技球発射装置Uにより発射された遊
技球Bは、主として外レール13(摺動プレート27)
によって遊技盤5の上部へと案内される。なお、内レー
ル12の先端部分には、戻り球防止部材34が取着され
ている。これにより、一旦、内レール12の先端から遊
技盤5の上部へと案内された遊技球Bが再度内レール1
2及び外レール13間の発射通路内に戻ってしまうとい
った事態が防止されるようになっている。
【0070】次に、主要な特徴部分について説明する。
すなわち、本実施の形態では、遊技盤5と前面枠3とに
よって形成された遊技領域が従来よりもはるかに大きく
構成されている。本実施の形態では、外レール13の最
上部地点からアウト口25上部(遊技盤5下部)までの
間の距離は462mm(従来品よりも75mm長い)、
外レール13の極左位置から内レール12の極右位置ま
での間の距離は449mm(従来品よりも65mm長
い)となっている。なお、内レール12の極左位置から
内レール12の極右位置までの間の距離は432mmと
なっている。なお、この距離は少なくとも380mm以
上あることが望ましい。より好ましくは390mm以
上、400mm以上、410mm以上、420mm以
上、430mm以上、440mm以上、450mm以
上、さらに460mm以上であることが望ましい。もち
ろん、470mm以上であってもよい。
【0071】なお、遊技領域の幅(左右幅)は、少なく
とも400mm以上あることが望ましい。より好ましく
は410mm以上、420mm以上、430mm以上、
440mm以上450mm以上、さらに460mm以上
であることがより望ましい。もちろん、470mm以
上、480mm以上、490mm以上としてもよい。ま
た、遊技領域の高さ(上下幅)も、少なくとも400m
m以上あることが望ましい。より好ましくは410mm
以上、420mm以上、430mm以上、440mm以
上450mm以上、さらに460mm以上であることが
より望ましい。もちろん、470mm以上、480mm
以上、490mm以上としてもよい。なお、上記幅及び
高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせ
たものとしてもよい。これにより、遊技盤5面に対する
遊技領域の面積比は約75%と、従来に比べ格段に面積
比が大きいものとなっている。なお、遊技盤5面に対す
る遊技領域の面積比は、60%以上であることが望まし
い。さらに好ましくは65%以上であり、より好ましく
は70%以上である。また、上記例の如く75%以上で
あれば、一層望ましい。さらには、80%以上であって
もよい。
【0072】また、パチンコ機1全体の正面側面積に対
する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格
段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ
機1全体の正面側面積に対する遊技領域の面積比は、3
5パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40
パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、
又は50パーセント以上としてもよい。
【0073】但し、本実施の形態においては、上記のよ
うに遊技領域を大きくする都合上、外レール13の一部
(極左部分を含む)が、遊技盤5よりも外にはみ出した
格好となっている。換言すれば、発射される遊技球Bの
発射通路の一部、さらに換言すれば遊技領域の一部が遊
技盤5からはみ出た位置に存在している。かかる構成と
することで、遊技領域が左右方向に広く確保され、か
つ、大きな可変表示装置9が設置された場合でも十分な
遊技球落下領域を確保することが可能となる。なお、可
変表示装置9の両側に位置するスルーチャッカー10
は、該チャッカー10を通過した遊技球Bが中央の方へ
寄せられるような案内機構を有している。これにより、
遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、
遊技球を中央の作動チャッカー8や可変入賞装置7の方
へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張さ
れることにより遊技球Bが入賞しにくくなることによる
興趣の低下が抑制されるようになっている。さらには、
遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風
車、スルーチャッカー10、複数の釘(遊技球Bを中央
に誘導するための三角釘等の誘導釘)、他の役物を種々
配設することができ、可変表示装置9の左右両側の遊技
領域での遊技球Bの挙動を一層面白くすることができる
ようになっている。
【0074】また、上述したように、導出部18が内レ
ール12によって形成される円弧形状よりも下方に突出
した状態で配置されていることから、遊技領域が上下方
向にも広く確保され、かつ、大きな可変表示装置9が設
置された場合でも十分な遊技球落下領域を確保すること
が可能となる。従って、普通入賞チャッカー6、可変入
賞装置7、作動チャッカー8及び可変表示装置9等を規
制されることなく配設でき、しかも、釘、風車等につい
ても規制されることなく配設することができる構成とな
っている。
【0075】例えば、本実施の形態においては、可変入
賞装置7(遊技機器の1つを構成する)は、アウト口2
5の直近上方、すなわち、遊技盤5のほぼ最下部に配設
されている。これにより、可変入賞装置7のアタッカ
(開閉板)の上方の領域が広くなる。そのため、可変入
賞装置7と可変表示装置9との間隔を従来に比べ広くす
ることができる。従って、可変入賞装置7と可変表示装
置9との間に、作動チャッカーが窮屈に配置されざるを
得なかった従来の場合と比べて、作動チャッカー8を余
裕をもって配置することができる。また、可変入賞装置
7と可変表示装置9との間隔が広げられる分、別途の遊
技機器をも配置することが可能となる。さらに、アタッ
カの上方に釘等を多く、かつフレキシブルに植設できる
ことから、遊技球Bの衝撃を緩和させることができ、も
って、可変入賞装置7や球受け部材17等の損傷を防止
でき、遊技球Bの整流(例えば大当たり時に可変入賞装
置7の方へ遊技球Bを導く等)を容易に行うことができ
る。また、アウト口25に導かれる遊技球Bがほとんど
見えないこととも相まって、大当たり時にほとんどの球
が可変入賞装置7の方へと案内されているかのような気
分を味わうことができるようになっている。さらに、可
変入賞装置7の取付基板の下部形状を、内レール12に
沿った円弧状に形成することができる。このため、著し
い外観品質の向上を図ることもできるようになってい
る。
【0076】図8は、ガラス扉枠4の背面図である。同
図に示すように、ガラス扉枠4には前記遊技領域のほと
んどを外部から視認することができるよう略円形状の窓
部41が形成されている。本実施の形態において、前記
窓部41の上端(外レール13の最上部、遊技領域の上
端)と、ガラス扉枠4の上端との間の距離(いわゆる上
部フレーム部分の上下幅)は50mmとなっており、8
5mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に
比べ、著しく短くなっている。これにより、遊技領域の
上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の可変表
示装置9も比較的上方に配置することができるようにな
っている。なお、上記距離は、80mm以下であること
が望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さら
に望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強
度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差
し支えない。
【0077】また、窓部41の左端と、ガラス扉枠4の
左端との間の距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右
幅:図では右側に表示されている)は、ガラス扉枠4自
体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定
されている。より詳しくは、図1及び図2を相互に比較
すると明らかなように、ガラス扉枠4が閉じられた状態
において、外レール13の左端部はもちろん、内側レー
ル12の左端部も前記左側部フレーム部分によって覆い
隠される。このように遊技球Bが一時的に視認困難とな
ったとしても、それは、遊技球Bが遊技盤5上部の主た
る遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主と
して遊技を楽しむ領域において遊技球Bが視認困難とな
るわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら
支障が生じない。また、このような支障が生じない一方
で、ガラス扉枠4の十分な強度及び支持強度が確保可能
となっている。ちなみに、遊技領域の左端位置(外レー
ル13の左端位置)と外枠2左端位置との左右方向の距
離は21mm、遊技領域の右端位置(外レール13の右
端位置)と外枠2右端位置との左右方向の距離は44m
mとなっている。
【0078】なお、一般に、人の視界は(視線及び頭を
移すことのない場合)、鉛直方向には眼の水平線よりも
上方に25度、下方に35度程度とされている。また、
水平方向には両眼間を中心に左右40度ずつ、つまり、
80度以内とされている。そして、遊技者及び遊技盤5
間の距離を例えば550mm程度とすると、遊技領域の
適切な大きさとしては、左右幅が700mm以内が望ま
しく、650mm以内がより望ましく、600mm以内
がさらに望ましい。また、550mm以下でもよい。さ
らに、上下幅(高さ)が650mm以内が望ましく、6
00mm以内がより望ましい。また、550mm以内と
してもよい。
【0079】さらに、図8,9に示すように、ガラス扉
枠4の裏側には、ガラス支持金枠42が設けられてお
り、該ガラス支持金枠42に一対の矩形状のガラス4
3,44が前後に所定間隔を隔てて取着されている。本
実施の形態では、広い遊技領域に対応するべく、ガラス
扉枠4の窓部41も広く形成されているため、ガラス4
3,44の面積も従来よりも大きいものとなっている。
このため、ガラス43.44が取着された状態における
ガラス扉枠4全体の重みは相当大きく、ガラス扉枠4の
フレーム、特に前記左側部フレーム部分にかかる負担は
大きいものとなる。かかる観点から、本実施の形態で
は、ガラス43,44の面積を最小限に抑えるべく、前
記ガラス支持金枠42の左側部フレーム部分に対応する
部分が、前記窓部41近傍に位置している。これによ
り、ガラス43,44の総重量が多少なりとも抑えら
れ、ガラス扉枠4のフレーム、特に前記左側部フレーム
部分にかかる負担軽減が図られている。
【0080】一方、上記のような構成とすることによ
り、ガラス扉枠4が閉じられた状態にあっては、外レー
ル13及び内レール12によって構成されている遊技球
Bの発射路の極左部分及びその近傍は、奥側のガラス4
4で覆われない部分が存在する。つまり、ガラス扉枠4
が閉じられた状態にあってはガラス44で覆われない部
分は隙間となる。そして、該隙間部分が一切覆われてい
ないと、例えば、発射された遊技球Bが戻り球防止部材
34まで至らず戻ってきた場合に、該遊技球Bが前記隙
間から手前側にこぼれて(飛び出して)しまうおそれが
ある。このような事態を防止するべく、本実施の形態で
は、前記ガラス支持金枠42のうち、前記極左部分及び
その近傍に対応する部分は、ガラス44を支持するため
ではなく、ガラス44の代わりに隙間を覆うために反対
側に折り返されている。そして、この折り返し部分によ
ってカバー部(カバー部材)45が構成されている。従
って、遊技球Bが戻ってきたとしても、カバー部45の
存在により、遊技球Bが手前側にこぼれてしまうといっ
た不具合が回避される、つまり、遊技球Bの脱落防止機
能が、換言すれば、確実な発射路の形成機能が果たされ
るようになっている。
【0081】併せて、図2に示すように、ガラス扉枠4
の存在していない前面枠3下部は、例えばABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂よりなる下
受皿ユニット51となっている。下受皿ユニット51の
右下部からは、遊技球発射用ハンドル52が手前側に延
設されている。また、下受皿ユニット51のほぼ中央部
には景品球払出用の下受皿53が設けられている。
【0082】これに対し、上受皿54はガラス扉枠4の
下部フレームに一体的に設けられている。すなわち、従
来ではガラス扉枠の下方に前面枠に対し開閉可能な前飾
り枠が設けられ、該前飾り枠に上受皿が設けられていた
のであるが、本実施の形態では、前飾り枠が省略され、
前面枠3に対し直接的に上受皿54が設けられている。
これは、パチンコ機1自体の大きさが従前通りであるの
に対し、遊技領域が上下方向に広げられていることに起
因する。すなわち、従来と同様に前飾り枠を設けたので
は、ガラス扉枠の下部フレームの上下幅を小さくせざる
を得ず、ひいてはガラス扉枠の強度が低下してしまう。
このような不具合をなくすべく、本実施の形態では、前
面枠3に対し上受皿54が設けられ、これにより、ガラ
ス扉枠4の下部フレームの十分な上下幅を確保すること
ができ、もって、ガラス扉枠4の十分な強度が確保され
ている。
【0083】なお、本実施の形態においては、ガラス扉
枠4の遊技領域周囲(例えばコーナー部分)に、各種ラ
ンプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段
は、大当たり時、所定のリーチ時等に点灯、点滅制御さ
れ遊技中の演出効果を高める役割を果たすようになって
いる。もちろん、これらランプ等の発光手段を、遊技盤
5に設ける構成(コーナー飾りと称される電飾部材を遊
技盤5のコーナー部等に配設する)としてもよいし、場
合によっては前面枠3に設ける構成としてもよい。さら
には、前後一対のガラス43,44間に配設する構成と
してもよい。
【0084】また、周知のとおり、前面枠3が外枠2に
対し閉じられると自動的にロックがかかるようになって
おり、所定のキー操作が行われることによりロックが解
除されるようになっている。同様に、ガラス扉枠4が前
面枠3に対し閉じられると自動的にロックがかかり、別
途のキー操作が行われることによりロックが解除される
ようになっている。このようにロック及びロック解除を
行うためのロック機構が前面枠3の右下部に設けられて
いる。ロック機構には、鍵穴を有するキーシリンダ(解
除キー)55、前面枠3及び外枠2間でのロック及び解
除を行うための第1ロック機構、並びに、ガラス扉枠4
及び前面枠3間でのロック及び解除を行うための第2ロ
ック機構が含まれる。本実施の形態では、最も幅狭で、
遊技領域の拡張を阻害する前面枠3の右中央部ではな
く、比較的スペース的にもゆとりのある前面枠3の右下
部に、キーシリンダ55をはじめとする上記ロック機構
(特にキーシリンダ55)が配設されている。換言すれ
ば、キーシリンダ55は、遊技領域の最大幅となる位置
を避けて配置されている。
【0085】このような構成により、遊技領域の拡張を
より容易かつ確実に図ることができる。また、通常、キ
ーシリンダを配設するための切り欠き又は穴をガラス扉
枠4等に設ける必要があるのであるが、上記のような構
成によれば、比較的強度の高い幅広な部分(右下部)に
キーシリンダ用の切り欠き又は穴を設けるため、ガラス
扉枠4等の右側部の強度低下を抑制することができる。
【0086】もちろん、最も幅狭な部分以外であれば、
上記以外の部位に設けてもよく、例えば、前面枠3の右
上部に設けるような構成としてもよい。また、上記例で
は、第1ロック機構及び第2ロック機構をキーシリンダ
55でともにロック状態を解除可能としたが、それぞれ
の解除のためのキーシリンダを別体で設けることとして
もよい。
【0087】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、遊技領域の幅(左右幅)が従来のパチンコ遊技機よ
りも広い400mm以上、さらには410mm以上、4
20mm以上、430mm以上、440mm以上(45
0mm以上、460mm以上、470mm以上、480
mm以上、490mm以上でもよい)とされていること
から、遊技領域に配される普通入賞チャッカー6、可変
入賞装置7、作動チャッカー8、可変表示装置9、スル
ーチャッカー10、各種釘、風車等の各種役物の設置上
の自由度が高められる。また、これとともに比較的大き
な役物や多数の役物の配置も容易に行うことができる。
その結果、遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観
念を覆し、より興味深い遊技を実現することができる。
【0088】また、遊技領域の高さも従来のパチンコ遊
技機よりも広い400mm以上、さらには410mm以
上、420mm以上、430mm以上、440mm以
上、450mm以上、460mm以上(470mm以
上、480mm以上、490mm以上でもよい)とされ
ていることから、上記の作用効果がより一層顕著なもの
となる。なお、本実施の形態では、遊技領域が略円形状
に形成されているため、上記事項を勘案すると、遊技領
域の直径が少なくとも400mm以上とし、410mm
以上、420mm以上、430mm以上、440mm以
上(450mm以上、460mm以上、470mm以
上、480mm以上、490mm以上でもよい)とされ
ているといえる。このように、本実施の形態では、幅及
び高さの両方、あるいは遊技領域の直径について従来の
固定観念を覆して広くしていることで、ダイナミックな
遊技形態を提供することが可能となる。
【0089】さらに、本実施の形態では、遊技盤5の表
面積に対する遊技領域の面積を60パーセント以上、6
5パーセント以上、70パーセント以上、75パーセン
ト以上(80パーセント以上でもよい)とした。このよ
うに遊技盤5との対比において遊技領域が60パーセン
ト以上という広い占有面積を有することで、例えば遊技
盤5として既存のものを利用した場合であっても、十分
に大きな遊技領域を確保することができる。これにより
著しくダイナミックな遊技形態を提供することが可能と
なる。ちなみに、従来は上記した比率はおよそ50パー
セント程度に過ぎず、遊技盤面の有効利用は十分に図ら
れておらず、遊技領域もその分小さくならざるをえなか
った。
【0090】特に、本実施の形態では、遊技領域の一部
は遊技盤5面を越えて(はみ出して)形成されており、
これにより上記した比率の実現に寄与することとなって
いる。このため、遊技領域の拡張を容易かつ確実に行う
ことができる。
【0091】さらに、遊技領域の上端位置と外枠上端位
置との高さ方向の距離を80mm以下(実際には50m
m)とした。このため、遊技領域を十分に上部にまで広
げることができる。これにより、遊技領域の大きさを従
来よりも大きくした場合において、天釘位置を従来の位
置よりも上方に配置することができ、結果としてその下
方に設けられる可変表示装置7等の役物を遊技者に違和
感のないように配置することが可能となる。また、遊技
領域を拡大した場合に上記のように遊技領域の上端位置
と外枠上端位置との高さ方向の距離を80mm以下と比
較的小さく設定することによって、遊技領域が異常に下
方に配置されることを防止できる。
【0092】同様に、遊技領域の左端位置と外枠左端位
置との左右方向の距離を33mm以下(実際には21m
m)とし、遊技領域の右端位置と外枠右端位置との左右
方向の距離を50mm以下(実際には44mm)とし
た。このため、遊技領域を十分に左右方向に広げること
ができる。
【0093】さらに、本実施の形態では、前面枠3は合
成樹脂により一体形成されており、該前面枠3に直接遊
技盤5が取り付けられているため、一般に前面枠が木製
であ従来技術に対し、前面枠3の形状の自由度が増し、
中枠を利用することなく直接前面枠3に遊技盤5を取り
付けることができる。
【0094】併せて、前面枠3に窓孔を形成し、該窓孔
によって遊技盤5の露出された領域の全部又は一部を遊
技領域とした。このため、従来のように遊技盤面に内外
の誘導レールをプレスして遊技領域を構成する必要がな
くなり、遊技盤5だけを交換するということも容易に実
現でき、枠側の構成(例えば内レール12、外レール1
3等)の再利用が促進される。特に、上述したように前
面枠3を合成樹脂とすることで、形状の自由度の高さに
よって、上記作用効果の実現が容易になる利点がある。
【0095】加えて、本実施の形態では、ロック機構、
特にキーシリンダ55を遊技領域の最大幅となる位置を
避けて配置した。このため、キーシリンダ55等の存在
により遊技領域の拡大が阻害されることを確実に防止す
ることができる。特に、本実施の形態では、前面枠3の
ロック解除用のキーシリンダ55とガラス扉枠4のロッ
ク解除用のキーシリンダ55とが兼用されているので、
両機能を兼ねたキーシリンダ55を遊技領域の最大幅と
なる位置を避けて配置することで、容易に遊技領域の拡
大を促進することができる。特に、本実施の形態では、
ガラス扉枠4等の略下角部(右下部)に設けることとし
た。該右下部は比較的余裕があるため、ここにキーシリ
ンダ55を配置することで、キーシリンダ55を無理な
く配置しつつ遊技領域を拡大することができる。なお、
この場合、略右上部には遊技の興趣を高めたり所定の報
知を行うためのランプ等が配置されることが多いこと、
及びキーシリンダを上部に配置することは外観上好まし
くないこと等を考慮すると、外観品質上も好ましいとい
える。
【0096】さらにまた、本実施の形態において、可変
表示装置9が遊技領域の中間位置に配置され、遊技領域
には可変表示装置9の全周囲に遊技球Bが通過し得る領
域が残されている。このため、遊技領域拡大によって、
比較的大きな可変表示装置9を遊技領域の中間位置に配
置した場合においても、その可変表示装置9によって遊
技球の通過領域が阻害されてしまうことがなく、無理に
可変表示装置9の上部から下部へ導く通路を設けたりす
る必要がない。特に、可変表示装置9の左右両側は、遊
技球の移動経路(落下経路)が一義的に規制されること
なく所定の遊びをもって通過可能な幅を有する。このた
め、遊技領域拡大によって、比較的大きな可変表示装置
9を遊技領域の中間位置に配置した場合においても、そ
の可変表示装置9の側方での遊技球の移動(落下)に関
して自由な挙動が発生し、遊技球を用いたパチンコ遊技
機の本来の面白みをなくしてしまうおそれがない。
【0097】また、該部分には各種役物(入賞口や通過
口や風車や可動部材や表示装置等)を配置することがで
きる。従って、大画面を用いたダイナミックな表示演出
を実現しつつ、遊技球Bを中央方向へ無理なく寄せた
り、遊技球Bの挙動についても全体として大きな変化を
与えることができる。興趣の向上を図ることができる。
さらに、各種役物や遊技球Bを誘導する誘導部材(誘導
釘や誘導通路等)がそれぞれ配置されているため、上記
作用効果がより確実に図られる。
【0098】特にまた、前記可変表示装置9は、10イ
ンチ以上の表示画面を有する。ここで、一般には遊技球
の挙動を十分に確保するには従来の遊技領域の大きさで
はせいぜい7インチ画面の可変表示装置が限界であっ
て、それ以上の大きさの可変表示装置を用いた場合には
遊技球の挙動が非常に限られたものとなっていたため殆
ど採用されていなかったが、上記のように遊技領域を拡
大させることによって、余裕をもって遊技球Bの挙動に
変化を与えるゲージ構成等を実現でき、10インチ以上
の画面であっても十分に対応できる利点がある。
【0099】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定
されず、例えば次のように実施してもよい。
【0100】(a)上記実施の形態では、内レール12
下部の突出部分及び球受け部材17の導出部18の形状
を略U字状とした。これに対し、図10に示すように、
突出部分の左側下部をテーパ形状とし、導出部61もこ
れと同様の形状となっている球受け部材62を採用して
もよい。このような構成とすることで、発射された直後
の遊技球の発射路が突出部分等によって阻害されること
がなく、より安定した発射を確保することができる。ま
た、テーパ形状とすることで、遊技球を右側下部へと案
内しやすくなり、アウト口25に入った遊技球を円滑に
排出させることができる。また、図11に示すように、
突出部分の両側下部をテーパ形状とし、導出部63もこ
れと同様の形状となっている球受け部材64を採用して
もよい。このような構成とすることで、上記と同様の作
用効果が奏されるとともに、左右対称形状となることか
ら見栄えがよくなり、外観品質の向上をも図ることがで
きる。
【0101】(b)また、図12に示すように、突出部
分の底面を段差形状とし、導出部65もこれと同様の形
状となっている球受け部材66を採用してもよい。この
ような構成とすることで、遊技球を複数列で奥側へと案
内しやすくなり、アウト口25に入った遊技球をより一
層円滑に排出させることができる。さらに、図13に示
すように、突出部分の左右幅を、例えば可変入賞装置7
のアタッカよりも大きく構成し、導出部67もこれと同
様の形状となっている球受け部材68を採用してもよ
い。このような構成とすることで、可変入賞装置7(ア
タッカ)を遊技盤5の最下限位置に配設することが可能
(アタッカが開いても、その両側部から遊技球を導出部
67へと導くことが可能)となり、遊技領域のさらなる
拡張を図ることができる。なお、この場合、同図に示す
ように、導出部67に案内された遊技球を整流させて円
滑な導出を図るべく、後壁69を設けてアウト口25の
左右幅を導出部67の左右幅よりも小さい構成とするこ
とが望ましい。
【0102】(c)さらに、上記実施の形態では、可変
入賞装置7はその取付基板7aを介して遊技盤5に取着
される構成となっており、同様に普通入賞チャッカー6
等についても取付基板を介して遊技盤5に取着される構
成となっていた。これに対し、図14に示すように、可
変入賞装置7、普通入賞チャッカー6、スルーチャッカ
ー10等の各種装置を1つの取付基板71で連結する構
成とし、これを(1)遊技盤5に取着する、又は(2)
前面枠3(内レール12)に一体的に設ける、といった
構成としてもよい。このような構成とすることで、部品
点数の著しい低減を図ることができ、また、外観品質の
向上をも図ることができる。さらに、上記(2)の場合
には、遊技盤5が別のものに変更される場合であって
も、各種可変入賞装置7、普通入賞チャッカー6、スル
ーチャッカー10等を共用でき、廃棄する必要がない。
このため、無駄な廃棄を抑制でき、リサイクル性に優れ
るといった効果も期待できる。
【0103】(d)上記実施の形態では、可変表示装置
9の両側に、遊技球Bが中央の方へ寄せられるような案
内機構を有するスルーチャッカー10を設けることとし
た。これに対し、図15に示すような遊技装置72を設
けることとしてもよい。この遊技装置72は、入口7
3、出口74及びワープルート75を備えている。そし
て、入口73に入った遊技球はワープルート75を通過
して出口74から導出される。そして、導出された遊技
球は、中央部の方へと案内される。なお、この場合、
(1)同図に示すように、スルーチャッカー10を別の
部位(例えば作動チャッカー8の両側部)に設けること
としてもよいし、又は(2)ワープルート75の途中に
検出スイッチ(図示略)を配設し、該ワープルート75
がスルーチャッカーを兼用するような構成としてもよ
い。
【0104】また、図16に示すような遊技装置76を
設けてもよい。この遊技装置76は、遊技球が中央の方
へ寄せられるような案内機構を有するスルーチャッカー
77及び普通入賞チャッカー78を備えている。
【0105】さらには、図17に示すような遊技装置7
9を設けてもよい。この遊技装置79は、奥側に上下2
つの入口81,82のある風車役物83と、上下二段の
出口84,85と、入口81及び出口84間、入口82
及び出口85間を連通する連通路とを備えている。そし
て、上部の入口81に入った遊技球は連通路を通って上
方の出口84から導出される。また、下部の入口81に
入った遊技球は連通路を通って下方の出口85から導出
される。そして、導出された遊技球は、中央部の方へと
それぞれ案内される。上記のような構成とすることで、
遊技球を中央の方へと案内できるとともに、遊技球の挙
動を堪能することができ、さらなる興趣の向上を図るこ
とができる。もちろん、1つの入口に入った遊技球が、
分岐路で分岐されて、2つの出口のうち一方から導出さ
れるような構成を具備する遊技装置を設けてもよい。
【0106】但し、上記各遊技装置72,76,79の
下部は、上部よりも中央側に配設されていないこと、特
に、各遊技装置72,76,79は鉛直方向に縦長に配
置されることが望ましい。これにより、可変表示装置9
の両側において各遊技装置72,76,79に案内され
ることなく下方へ落下する遊技球の流れが阻まれてしま
うといった事態を回避しやすいものとなる。この場合、
「可変表示装置(中央装置)の側部の遊技盤に遊技装置
を設けるとともに、(1)該遊技装置の下部は、上部よ
りも中央側に位置していないこと、(2)該遊技装置は
略鉛直方向に配置されること、さらには、これらにおい
て、該遊技装置は、遊技球を中央へ案内するための案内
機構を有していること」が特徴点となる。
【0107】(e)上記実施の形態では、透明板とし
て、ガラス43,44を採用したが、所定の透明性を有
していれば、ガラスに代えて樹脂板を採用してもよい。
【0108】(f)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機にも適用できる。従って、可変表
示装置9等のないパチンコ機や、他の役物を備えたパチ
ンコ機、また、アレパチと称されるアレンジパチンコ
機、雀球と称されるパチンコ遊技機にも応用できる。
【0109】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
遊技領域の大きさに関してこれまでの固定観念を覆し、
より興味深い遊技を実現することが可能となるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】ガラス扉枠を開放した状態における前面枠等を
示す正面図である。
【図3】遊技盤を示す正面図である。但し、内レール、
外レール等については前面枠側に設けられているもので
ある。
【図4】前面枠の裏面側から見た状態を示す部分斜視図
である。
【図5】球受け部材を示す正面図である。
【図6】内レールのうち、球受け部材の取付けられる部
分を主として示す部分正面図である。
【図7】(a),(b)は前面枠の外レールに対する摺
動プレートの取着態様を説明する部分断面図である。
【図8】ガラス扉枠の背面図である。
【図9】ガラス扉枠に取着されたガラス支持金枠等を示
す拡大平面図である。
【図10】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図11】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図12】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図13】別の実施の形態における球受け部材等を示す
部分正面図である。
【図14】別の実施の形態における遊技盤等を示す正面
図である。
【図15】別の実施の形態における遊技装置等を示す部
分正面図である。
【図16】別の実施の形態における遊技装置等を示す部
分正面図である。
【図17】別の実施の形態における遊技装置等を示す部
分正面図である。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…外枠、3…前面枠、4…ガラ
ス扉枠、5…遊技盤、7…可変入賞装置、9…可変表示
装置、11…樹脂ベース、12…内レール、113…外
レール、14…板状部、15…リブ、17,62,6
4,66,68…球受け部材、25…アウト口、27…
摺動プレート、41…窓部、42…ガラス支持金枠、4
3,44…ガラス、45…カバー部、53…下受皿、5
4…上受皿、55…キーシリンダ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の前面側に所定の遊技領域を形成
    し、該遊技領域内に1又は複数の遊技機器を有するパチ
    ンコ遊技機において、遊技盤面の面積に対する遊技領域
    の面積の比率を60パーセント以上としたことを特徴と
    するパチンコ遊技機。
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