JP2003210481A - 医療用処置具 - Google Patents

医療用処置具

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JP2003210481A
JP2003210481A JP2002013407A JP2002013407A JP2003210481A JP 2003210481 A JP2003210481 A JP 2003210481A JP 2002013407 A JP2002013407 A JP 2002013407A JP 2002013407 A JP2002013407 A JP 2002013407A JP 2003210481 A JP2003210481 A JP 2003210481A
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Japan
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roller
treatment instrument
medical treatment
living tissue
treatment
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JP2002013407A
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English (en)
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Takeaki Nakamura
剛明 中村
Koji Iida
浩司 飯田
Shuichi Kimura
修一 木村
Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
Yoshitaka Honda
吉隆 本田
Takefumi Uesugi
武文 上杉
Toshiya Sugai
俊哉 菅井
Toru Niimura
徹 新村
Kenichi Kimura
健一 木村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、広範囲の部位を凝固したり、切開す
るような処置を短時間で効果的に行うことができる医療
用処置具を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】接触部5に生体組織Hと比較的広い範囲で
接触するローラー10を設け、通電されて熱を発生する
発熱素子11をローラー10に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体組織を凝固及
び、または切開等を行う際に使用される外科手術用の医
療用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、外科手術用の医療用処置具とし
て、例えば、特願2000−3759号には先端部に生
体組織を把持する開閉可能な把持部が配設され、基端部
に把持部を開閉操作する手元側の操作部が配設された構
成が示されている。この従来の医療用処置具では、通電
されて熱を発生する凝固処置用熱発生部及び切開処置用
熱発生部が把持部にそれぞれ設けられている。
【0003】そして、この従来の医療用処置具では、最
初に凝固処置用熱発生部を通電加熱させ、一対の把持部
間に把持された血管等の生体組織を凝固処置用熱発生部
の熱によって凝固させた後、切開処置用熱発生部を通電
加熱させることにより、凝固部分を切開するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の医療用
処置具では、広い生体組織の中の一部分、例えば血管等
を局部的に凝固したり、切開するような処置を行う場合
には便利である。しかしながら、生体組織の広範囲な部
位を上記従来構成の医療用処置具で凝固したり、切開す
るような処置を行う場合には時間がかかり、術者や、患
者に掛かる負担が多くなる問題がある。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、広範囲の部位を凝固したり、切開する
ような処置を短時間で効果的に行うことができる医療用
処置具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、処置
具本体の基端部に手元部、前記処置具本体の先端部に生
体組織に接触する接触部を有する医療用処置具におい
て、前記接触部に前記生体組織と比較的広い範囲で接触
する接触面を設け、通電されて熱を発生する熱発生部を
前記接触面に設けたことを特徴とする医療用処置具であ
る。そして、本請求項1の発明では、接触部の接触面に
生体組織を広い範囲で接触させた状態で、接触面の熱発
生部の熱によって生体組織を比較的広い範囲で加熱処置
するようにしたものである。
【0007】請求項2の発明は、前記熱発生部は、生体
組織を凝固させる凝固処置用熱発生部と、前記生体組織
を切開させる切開処置用熱発生部のうち少なくともいず
れか一方を有することを特徴とする医療用処置具であ
る。そして、本請求項2の発明では、生体組織を凝固さ
せる凝固処置用熱発生部と、生体組織を切開させる切開
処置用熱発生部のうち少なくともいずれか一方の熱発生
部によって生体組織を比較的広い範囲で加熱処置するよ
うにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1(A)〜(C)を参照して説明する。図1(A)
は本実施の形態の医療用処置具1のシステム全体の概略
構成を示すものである。
【0009】本実施形態の医療用処置具1のシステムに
は、医療用処置具1とこの医療用処置具1に接続された
電源装置2とが設けられている。さらに、医療用処置具
1には細長い処置具本体3の基端部に手元側の把持部
(手元部)4、処置具本体3の先端部に生体組織に接触
する接触部5がそれぞれ設けられている。
【0010】また、処置具本体3には細長いシース6が
設けられている。このシース6内には、図1(B)に示
す電極ユニット7が配設されている。この電極ユニット
7には、金属ワイヤーによって形成された細長い軸部8
が設けられている。そして、この軸部8がシース6の軸
心部に配設されている。
【0011】さらに、軸部8の先端部にはシース6の前
方に延出されている二股状のアーム8a,8bの基端部
が連結されている。これらの二股状のアーム8a,8b
の先端間にはローラー軸部9が形成されている。そし
て、ローラー軸部9には、略円筒状のローラー(接触
面)10が回転自在に取付けられている。
【0012】また、ローラー10の外周面には通電され
て熱を発生する略帯状の1本の発熱素子(熱発生部)1
1が設けられている。この発熱素子11はローラー10
の外周面上におけるローラー10の軸方向の略中央部位
に周方向に沿って巻き付けた状態で装着されている。こ
こで、ローラー10の外周面には図1(C)に示すよう
に発熱素子装着溝10aが形成されている。そして、発
熱素子11はこの発熱素子装着溝10aに埋め込まれた
状態で一体に取付けられている。
【0013】また、ローラー10内には発熱素子11に
接続された配線パターン12が組み込まれている。この
配線パターン12は2股状アーム8a,8bに直接接続
され、さらに軸部8の基端部に連結されたリード線13
を介して電源装置2に接続されている。これにより、電
源装置2から供給された電流により発熱素子11が発熱
し、生体組織を凝固できるようになっている。
【0014】なお、2股状アーム8a,8bを絶縁材料
製のパイプで構成し、その中空部に配線パターン12に
接続されたリード線を配置して電源装置2に接続する構
成にしても良い。さらに、図1(D)に示すように発熱
素子11をローラー10の外表面から外部に突出させ、
発熱素子11によって切開処置が出来る構成にしてもよ
い。
【0015】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の処置具1の使用時には、把持部4を把持
した状態で、接触部5のローラー10を生体組織に押し
当てる。この状態で、処置具1を前後動させることによ
り、ローラー10は生体組織の上で転動する。このと
き、ローラー10と接触する生体組織の接触面を発熱素
子11の熱で比較的広い範囲で凝固させる加熱処置を行
うことが出来る。
【0016】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の医療用処置具1
では処置具本体3の先端部の接触部5に生体組織と比較
的広い範囲で接触するローラー10を回転自在に取付
け、このローラー10の外周面に通電されて熱を発生す
る略帯状の1本の発熱素子11を設けている。そのた
め、ローラー10を生体組織の上で転動させることによ
り、このローラー10と接触する生体組織の接触面を発
熱素子11の熱で比較的広い範囲で凝固させる加熱処置
を行うことができるので、広範囲の部位を凝固したり、
切開するような処置を短時間で効果的に行うことができ
る。
【0017】なお、内視鏡による観察下で本実施の形態
の処置具1を使用する場合にはシース6内に内視鏡の挿
入部を挿入できるようにするか、または処置具本体3を
内視鏡のチャンネルに挿入するようにしても良い。
【0018】また、本実施の形態では図1(B)に示す
ようにローラー10の外周面に略帯状の1本の発熱素子
11をローラー10の軸方向の略中央部位に周方向に沿
って巻き付けた状態で装着した構成を示したが、これを
次の各変形例の通り変更してもよい。例えば、図2
(A)に示す第1の変形例のようにローラー10の外周
面に平行に配置された略帯状の2本の発熱素子11を周
方向に沿って巻き付けた状態で装着してもよい。さら
に、図2(B)に示す第2の変形例のようにローラー1
0の外周面にローラー軸部9と略平行に配置された略帯
状の複数の発熱素子11を周方向に沿って並設させた状
態で装着してもよい。また、図2(C)に示す第3の変
形例のようにローラー10の外周面に略帯状の発熱素子
11を略螺旋状に巻き付けた状態で装着してもよい。
【0019】そして、上記各変形例では図1(B)に示
すローラー10を使用する場合に比べて発熱素子11と
接触させる生体組織の接触面積を広くすることができる
ので、さらに広範囲の生体組織を凝固することができ
る。
【0020】また、図3は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態の医療用処置具21には
細長い処置具本体22の先端部に生体組織に接触する接
触部23、基端部に手元側操作部(手元部)24がそれ
ぞれ設けられている。
【0021】さらに、処置具本体22には細長いシース
25が設けられている。また、接触部23には2本の開
閉可能なアーム26,27が設けられている。これらの
アーム26,27の基端部は支軸28を介してシース2
5の先端部に回動可能に連結されている。
【0022】また、手元側操作部24には通常の把持鉗
子に使用される固定ハンドルユニット63と可動ハンド
ル30とを備えた開閉ハンドル31が設けられている。
この可動ハンドル30にはシース25内に軸方向に移動
自在に配設された図示しない操作アームの基端部が回動
可能に連結されている。
【0023】さらに、操作アームの先端部には2つのア
ーム26,27を開閉操作する図示しない開閉駆動機構
が連結されている。そして、手元側操作部24の固定ハ
ンドルユニット63に対して可動ハンドル30を開閉操
作することにより、シース25内の操作アームが軸方向
に移動操作され、この操作アームの軸方向の移動動作に
ともない2つのアーム26,27が支軸28を中心に回
動されて開閉操作されるようになっている。
【0024】また、各アーム26,27の先端部には略
円筒状のローラー32がそれぞれ回転自在に取付けられ
ている。ここで、各ローラー32には第1の実施の形態
(図1(A)〜(C)参照)のローラー10と同様に通
電されて熱を発生する略帯状の発熱素子(熱発生部)3
3が設けられている。本実施の形態の発熱素子33は図
2(B)に示す第2の変形例と同様にローラー32の外
周面上に各アーム26,27と略平行に配置され、各ロ
ーラー32の周方向に沿って並設させた状態で装着され
ている。
【0025】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の処置具21の使用時には、手元操作部2
4の固定ハンドルユニット63に対して可動ハンドル3
0を開閉操作することにより、シース25内の操作アー
ムが軸方向に移動操作され、この操作アームの軸方向の
移動動作にともない2つのアーム26,27が支軸28
を中心に回動されて開閉操作される。ここで、2つのア
ーム26,27間を狭める方向に移動させる閉動作にと
もない図3に示すように生体組織Hは各アーム26,2
7のローラー32,32間で挟持される。このときの各
アーム26,27の開閉動作にともない各アーム26,
27のローラー32,32が生体組織の上で転動する。
このとき、各アーム26,27のローラー32,32と
接触する生体組織の接触面を発熱素子33の熱で比較的
広い範囲で凝固させる加熱処置を行うことが出来る。
【0026】そこで、本実施の形態の医療用処置具21
では処置具本体22の先端部の接触部23に2本の開閉
可能なアーム26,27を設け、各アーム26,27に
生体組織と比較的広い範囲で接触するローラー33を回
転自在に取付け、各ローラー33の外周面に通電されて
熱を発生する略帯状の発熱素子33を設けている。その
ため、本実施の形態の処置具21の使用時には各アーム
26,27のローラー32,32間で生体組織Hを挟持
させる操作時に各アーム26,27の開閉動作にともな
い各アーム26,27のローラー32,32を生体組織
の上で転動させることにより、各アーム26,27のロ
ーラー32,32と接触する生体組織の接触面を発熱素
子33の熱で比較的広い範囲で凝固させる加熱処置を行
うことができる。その結果、本実施の形態でも第1の実
施の形態と同様に広範囲の部位を凝固したり、切開する
ような処置を短時間で効果的に行うことができる。
【0027】また、図4および図5は本発明の第3の実
施の形態を示すものである。上記第1,2の各実施形態
はローラーを回転させる構成であるが本実施形態は生体
組織に対し発熱素子を押し付けて凝固する医療用処置具
41を設けたものである。
【0028】本実施の形態の医療用処置具41の本体4
2には、2つの鋏構成部材43,44が設けられてい
る。これらの鋏構成部材43,44は、中途部分が略交
差する状態に重ねられている。更に、両鋏構成部材4
3,44の交差部には、支軸45が配設されている。そ
して、両鋏構成部材43,44はこの支軸45を中心に
回動自在に連結されている。
【0029】また、処置具本体42の先端部には、生体
組織Hを圧排する開閉可能な一対の圧排子46,47を
備えた接触部48が配設されている。この接触部48の
圧排子46,47は、各鋏構成部材43,44の先端部
がそれぞれ略直角に屈曲され、剥離鉗子と略同じ形状に
成形されている。
【0030】さらに、各鋏構成部材43,44の基端部
には、略楕円形状の手指挿入リング49,50が形成さ
れている。そして、これらの手指挿入リング49,50
の部分によって一対の圧排子46,47を開閉操作する
手元側の操作部51が形成されている。
【0031】また、本実施の形態の医療用処置具41の
各圧排子46,47には、図4に示すように、生体組織
Hとの接触面側に略平板状で幅広な矩形断面の発熱素子
52,53がそれぞれ配設されている。これらの発熱素
子52,53は、例えば、セラミックヒーターや、PT
Cヒーター(positive temperature coefficient材料
で形成されたヒーター)等のように、通電されて熱を発
生する発熱体によって形成されている。
【0032】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の処置具41の使用時には、手元側の操作
部51を把持した状態で、接触部48を生体組織Hに押
し当てる。このとき、圧排子46,47は、開操作され
た状態で、生体組織Hに押し当てられる。この状態で、
鋏構成部材43,44を開閉する方向に動かすことによ
り、図5中に矢印で示すように圧排子46,47を生体
組織Hの表面に押し付けながら接離する方向に移動させ
ることができる。このとき、各圧排子46,47と接触
する生体組織Hの接触面を発熱素子52,53の熱で比
較的広い範囲で凝固させる加熱処置を行うことが出来
る。これにより、例えば、肝臓の周囲に微小な出血があ
ったとき圧排しながら凝固できる。
【0033】そこで、本実施の形態の医療用処置具41
でも第1の実施の形態と同様に広範囲の部位を凝固した
り、切開するような処置を短時間で効果的に行うことが
できる。
【0034】また、本実施の形態の医療用処置具41で
は各圧排子46,47に略平板状で幅広な矩形断面の発
熱素子52,53を設けた構成を示したが、図6(A)
に示す第1の変形例のように各圧排子46,47に略矩
形枠状の発熱素子54を設けてもよい。さらに、図6
(B)に示す第2の変形例のように各圧排子46,47
に複数の発熱素子55を並設させる構成にしてもよい。
【0035】また、図7(A)〜(C)は本発明の第4
の実施の形態を示すものである。図7(A)はレゼクト
スコープ61全体の概略構成を示すものである。このレ
ゼクトスコープ61は、スコープ62と、このスコープ
62が挿抜自在なハンドルユニット63と、このハンド
ルユニット63に着脱自在に装着されるシース64とか
ら構成されている。
【0036】また、ハンドルユニット63には、固定ハ
ンドル65を備えた筒状の前側固定部材66と、この前
側固定部材66の後方に離間対向配置された後ろ側の摺
動体67とが設けられている。ここで、前側固定部材6
6と後ろ側の摺動体67との間には直線状のガイド部材
68が設けられている。そして、摺動体67は直線状の
ガイド部材68に沿って前側固定部材66に対して接離
する方向に摺動自在に支持されている。
【0037】さらに、摺動体67には、指掛け69が取
付けられている。また、摺動体67と前側固定部材66
との間は略U字状の板ばね70によって連結されてい
る。この板ばね70は、先端部が前側固定部材66に、
基端部が摺動体67にそれぞれ取付けられている。そし
て、摺動体67は常時はこの板ばね70のばね力によっ
て手元側の接眼部側へ後退する方向に付勢されている。
【0038】さらに、摺動体67には、スコープ案内管
71が挿通されている。このスコープ案内管71にはス
コープ62が挿抜可能に挿入されている。なお、ハンド
ルユニット63にはスコープ62とハンドルユニット6
3との間を接続する接続部が設けられている。そして、
スコープ62とハンドルユニット63との間はこの接続
部を介して互いに着脱自在に連結されている。
【0039】また、摺動体67には、固定部材66によ
ってシース64内に挿通する剥離子72の支軸基部が着
脱自在に固定されるようになっている。そして、摺動体
67を前進させることにより、剥離子72をシース64
の先端から前方に突出可能になっている。
【0040】剥離子72には図7(B)に示すように略
樋状の剥離子本体73が設けられている。この剥離子本
体73の先端面は平面状に形成されている。さらに、剥
離子本体73の端面下部には発熱素子74が埋設されて
いる。この発熱素子74には剥離子本体73に設けられ
た配線パターン75が接続されている。なお、剥離子7
2の剥離子本体73は図7(D)に示す変形例のように
先端部が先細りの舌状に形成してもよい。
【0041】図7(C)はこの発熱素子74の周辺部の
断面を示すものである。ここで、剥離子本体73と発熱
素子74との間には第1絶縁部材76と、第2絶縁部材
77とが介設されている。そして、剥離子本体73と発
熱素子74との間は第1絶縁部材76と、第2絶縁部材
77とによって絶縁されている。なお、剥離子本体73
を、例えば、プラスチック等の電気絶縁材料によって形
成した場合には、絶縁部材76,77は不要である。
【0042】また、摺動体67には、電気接続用のコネ
クター78が突設されている。このコネクター78には
電源装置79に一端が接続された電気コードの他端が接
続されている。ここで、コネクター78と固定部材66
の内部とは、電気的に導通されている。そして、電源装
置79から供給される電流を剥離子72の先端の剥離子
本体73に埋設した発熱素子74に導けるようになって
いる。
【0043】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のレゼクトスコープ61の使用時には、接
眼部よりスコープ62を通して前立腺を観察しながら剥
離子本体73の先端面を肥大した前立腺に押し付けるこ
とにより、内腺と外腺が分かれて前立腺内腺を剥離する
ことが出来る。このとき、前立腺内腺の剥離により、出
血した場合には、剥離子本体73の発熱素子74を出血
部位に当て、電流を通電することにより、熱的に出血部
位を焼灼し、止血させることが出来る。
【0044】そこで、上記構成のものにあっては剥離子
本体73の端面下部に発熱素子74を埋設したので、剥
離子本体73の発熱素子74を出血部位に当て、電流を
通電することにより、熱的に出血部位を焼灼し、止血さ
せることが出来る。そのため、本実施の形態のレゼクト
スコープ61でも第1の実施の形態と同様に広範囲の部
位を凝固したり、切開するような処置を短時間で効果的
に行うことができる。
【0045】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 先端部に生体組織と接触する面を有する
処置具において、通電されて熱を発生する凝固処置用熱
発生部及び/または切開処置用熱発生部を前記生体組織
と接触する面に設けたことを特徴とする医療用処置具。
【0046】(付記項2) 付記項1における先端部に
生体組織と接触する面は一つのローラーからなっている
ことを特徴とする医療用処置具。
【0047】(付記項3) 付記項2におけるローラー
の周面に、ローラーの回転軸に対し直角方向に凝固処置
用熱発生部を設けたことを特徴とする医療用処置具。
【0048】(付記項4) 付記項2におけるローラー
の周面に、ローラーの回転軸に対し平行方向に凝固処置
用熱発生部を設けたことを特徴とする医療用処置具。
【0049】(付記項5) 付記項2におけるローラー
の周面に、ローラーの回転軸に対しらせん状に凝固処置
用熱発生部を設けたことを特徴とする医療用処置具。
【0050】(付記項6) 付記項1における先端部に
生体組織と接触する面は二つのローラーからなり、この
二つのローラーで生体組織を挟持するようにしたことを
特徴とする医療用処置具。
【0051】(付記項7) 付記項1における先端部に
生体組織と接触する面は圧排子の圧排面であることを特
徴とする医療用処置具。
【0052】(付記項8) 付記項7における圧排面に
は一つまたは複数の凝固処置用熱発生部を設けたことを
特徴とする医療用処置具。
【0053】(付記項9) 付記項1における先端部に
生体組織と接触する面は剥離子であることを特徴とする
医療用処置具。
【0054】(付記項1〜9の従来技術) 特願200
0−3759号。従来は、先端部に生体組織を把持する
開閉可能な把持部が配設され、基端部に前記把持部を開
閉操作する手元側の操作部が配設された医療用処置具に
おいて、通電されて熱を発生する凝固処置用熱発生部及
び切開処置用熱発生部を前記把持部にそれぞれ設けたこ
とを特徴とする医療用処置具である。
【0055】そして、この従来技術では、凝固時には、
凝固処置用熱発生部を通電加熱させ、一対の把持部間に
把持された血管等の生体組織を凝固処置用熱発生部の熱
によって凝固させ、その後、切開処置用熱発生部を通電
加熱させ、凝固部分を切開するようにしたものである。
【0056】(付記項1〜9が解決しようとする課題)
このような従来技術は血管等のような一部の部位を凝
固/切開するときは便利であるが、広範囲な部位を凝固
/切開するには時間がかかり術者/患者に掛かる負担が
多く適切な処置具とはいえない。
【0057】(付記項1〜9の目的) 本案は、上記の
ような不具合を解決し広範囲の部位を短時間で凝固/切
開できるようにすることを目的としたものである。
【0058】(付記項1の課題を解決するための手段)
先端部に生体組織と接触する面を有する処置具におい
て、通電されて熱を発生する凝固処置用熱発生部及び/
または切開処置用熱発生部を前記生体組織と接触する面
に設けたことを特徴とする医療用処置具である。
【0059】(付記項1〜9の効果) 先端部に生体組
織と接触する面を有する処置具において、通電されて熱
を発生する凝固処置用熱発生部及び/または切開処置用
熱発生部を前記生体組織と接触する面に設けたことによ
り広範囲の部位を短時間で凝固/切開できるという効果
を奏する。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、広範囲の部位を凝固し
たり、切開するような処置を短時間で効果的に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、
(A)は医療用処置具のシステム全体の概略構成を示す
斜視図、(B)はシース内の電極ユニットを示す斜視
図、(C)はローラーの周面の装着溝内に配設された発
熱素子を示す要部の縦断面図、(D)はローラーの周面
に突設された発熱素子を示す要部の縦断面図。
【図2】 (A)は第1の実施の形態の医療用処置具に
おけるローラーの第1の変形例を示す斜視図、(B)は
ローラーの第2の変形例を示す斜視図、(C)はローラ
ーの第3の変形例を示す斜視図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の医療用処置具を
示す斜視図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の医療用処置具を
示す斜視図。
【図5】 第3の実施の形態の医療用処置具の要部構成
を示す斜視図。
【図6】 (A)は第3の実施の形態の医療用処置具の
圧排子に装着されている発熱素子の第1の変形例を示す
平面図、(B)は同発熱素子の第2の変形例を示す平面
図。
【図7】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)はレゼクトスコープを示す斜視図、(B)はレゼ
クトスコープの剥離子を示す要部の斜視図、(C)は剥
離子の横断面図、(D)は第4の実施の形態のレゼクト
スコープにおける剥離子の変形例を示す平面図。
【符号の説明】
5 接触部 H 生体組織 10 ローラー(接触面) 11 発熱素子(熱発生部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 齋藤 秀俊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 本田 吉隆 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 上杉 武文 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅井 俊哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 新村 徹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 KK47

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具本体の基端部に手元部、前記処置
    具本体の先端部に生体組織に接触する接触部を有する医
    療用処置具において、 前記接触部に前記生体組織と比較的広い範囲で接触する
    接触面を設け、通電されて熱を発生する熱発生部を前記
    接触面に設けたことを特徴とする医療用処置具。
  2. 【請求項2】 前記熱発生部は、生体組織を凝固させる
    凝固処置用熱発生部と、前記生体組織を切開させる切開
    処置用熱発生部のうち少なくともいずれか一方を有する
    ことを特徴とする医療用処置具。
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