JP2003210426A - 循環動態測定装置 - Google Patents

循環動態測定装置

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JP2003210426A
JP2003210426A JP2002016675A JP2002016675A JP2003210426A JP 2003210426 A JP2003210426 A JP 2003210426A JP 2002016675 A JP2002016675 A JP 2002016675A JP 2002016675 A JP2002016675 A JP 2002016675A JP 2003210426 A JP2003210426 A JP 2003210426A
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blood
living body
circulatory dynamics
perspiration
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JP2002016675A
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Minao Yamamoto
三七男 山本
Norihiko Nakamura
敬彦 中村
Takashi Nakamura
隆 仲村
Hiroyuki Muramatsu
博之 村松
Masataka Araogi
正隆 新荻
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Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環動態の測定において、血液を採血しない
で非侵襲で測定でき、またストレスや緊張や興奮度合い
に影響されること無く循環動態を測定すること。 【解決手段】 循環動態を測定すると同時に発汗の様子
を検知する手段を用いることによって、発汗量からスト
レスや緊張や興奮度合いの影響を測定し、ストレスや緊
張や興奮度合いが循環動態に影響を及ぼした分を補正す
る手段を循環動態測定装置に付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体中を循環する
体液および循環器を構成する組織の測定装置にかかわ
り、特に血液の状態を把握し健康の評価、疾患の診断、
薬品の効果の評価等を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体の健康の評価、疾患の診断、
生体への薬品の影響の把握等を行うために、血液の情報
を利用するいろいろな方法が行われている。例えば医療
的には、生体から血液を採集し、その血液を成分分析装
置にかけて血液中に含まれるいろいろな血液成分の割合
から循環動態を求めて健康状態を評価するといった方法
等がある。ここで循環動態とは、循環器内部を移動し生
体の組織や細胞に酸素と栄養を与え、炭酸ガスと老廃物
を運びさる血液やリンパ液が時間とともに継続して変動
している状態のことを示し、例えば流速度や流量変化、
流動性、脈波動などがこれに当たる。
【0003】しかしながら、この方法では採血するとき
に針を生体内に刺す必要があるので、一般家庭のような
医療機関から離れた場所にいるときに循環動態を測定し
健康状態を評価したい場合のために、医療機関以外でも
循環動態を測定し健康状態を評価できる装置も考えられ
ている。それは非侵襲的に生体表面から波動を入力し、
生体を流れる体液、特に血液に反射させて動きや位置か
ら血液状態を解析して循環動態を測定して健康状態を評
価する装置である。
【0004】医療的に健康評価を行う従来例としては、
専門雑誌「食品研究成果情報,NO.11 1999年発行」に菊
池佑二氏が「毛細血管モデルを用いた全血流動性の測
定」というタイトルで発表した方法、すなわち被検者か
ら血液を採取し、リソグラフィックな手法で製作された
マイクロチャネルアレイを用いて、定圧下の血流の通過
時間から血液レオロジーを計測する方法が知られてい
る。この方法を用いることにより、循環動態として血液
レオロジーを計測することができ、この値により健康状
態を評価することができる。
【0005】また、家庭等で非侵襲的に健康評価を行う
従来例としては、生体の皮膚面から光等の波動を送信し
て反射してくる光を受信し、血管を流れる血液の流量を
検出する形態がある。これは、検出された血流量を微分
することにより循環動態の1つである加速度脈波を求
め、健康状態を評価する。従来の循環動態測定装置の信
号処理部65の内部構成と、信号処理部65と循環セン
サ部6101の接続状態を示すブロック図を図6に示
す。図示するように、信号処理部65は、駆動部650
1、受信部6502、信号演算部6503、出力部65
04によって概略構成されている。駆動部6501は循
環センサ6101に設置された発光素子6103を点灯
させ、光を血管に向けて入射するための駆動エネルギー
を送信する。受信部6502は循環センサ6101に設
置された受光素子6104が光を受信した時に発生する
信号を受信する。信号演算部6503は、内部に備えた
記憶領域(図示省略)に記憶されている処理プログラム
を実行することによって、循環動態の測定に関する各種
処理を実行し、その処理結果を出力部6504に出力す
る。そして、信号演算部6503は受信信号レベルを血
流量に変換し、その値を2回微分することにより循環動
態として加速度脈波を求めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイク
ロチャネルアレイを用いた血液レオロジー測定法では、
どうしても被検者から血液を採取するために、注射針を
用いて肘部に針を刺し、採血を行わなければならず、医
療機関等に行く必要がある。また、従来例に示したよう
な生体表面から波動を入力し、生体を流れる体液に反射
させて動きや位置から血液状態を解析し、循環動態を求
めて健康状態を評価する場合において、生体が測定中に
ストレスを受けていたり緊張していたりすると測定部位
内部の血管が収縮したり、血液成分そのものにも影響を
及ぼす。また、生体が興奮状態であると、アドレナリン
が分泌され血液のレオロジーが低下する。その結果、血
液の流動状態に影響し、循環動態が変化して、本来の健
康状態を評価すべき循環動態の測定が困難となってい
る。
【0007】対策としては、生体をリラックスさせて通
常の気分になっているときに測定を行うようにする方法
が考えられる。しかしながら、被測定者が測定を意識す
るだけで緊張状態になってしまうこともあり、常にリラ
ックスした状態で循環動態を測定することは不可能であ
る。すなわち、緊張やストレスがある状態においても循
環動態の正確な測定ができるように、どれくらい生体の
循環状態に悪影響がでているのかを計測しなければなら
ないという課題がある。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、非侵襲的に生体表面から波動を入力し、生体を流れ
る体液に反射させて動きや位置から血液等の状態を解析
し、循環動態を求めて健康状態を評価するときに、生体
がストレスを受けていたり緊張していたり興奮していた
りしていても、これらに影響されること無く精度良く正
確に循環動態を測定することにある。その結果として、
正確な健康状態を評価することが可能になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では測定部位の発
汗量を測定する手段を用意する。これは循環動態を測定
する際に、体液の循環量や速度がどれくらい悪くなって
いるかを求める指標として、生体から出る汗に着目し補
正する方法である。例えば生体がストレスを受けていた
り緊張していたり興奮していたりする影響により体液の
循環状態が悪くなっているときには、生体の表面に汗が
でて来る。そこで、その汗が出ている部分の表面電気抵
抗や電気インピーダンスを測定することによって、体液
の循環に及ぼしているストレスや緊張や興奮の影響を調
べることができ、この結果をもとに循環動態を補正する
と、生体が受けたストレスや生体の緊張や興奮状態に影
響されない正確な循環動態を求めることができる。
【0010】そこで、本発明によれば、生体表面から内
部に波動を送受信して、循環動態を検出する循環センサ
機能と、生体のストレスや緊張や興奮度合いを検出する
機能を提供する。
【0011】また、本発明によれば、生体表面から内部
に波動を送受信して生体内部の循環動態の情報を検出す
る測定装置に循環動態を検出する循環センサ機能と生体
の発汗を検出する発汗センサ機能を提供する。
【0012】また、本発明によれば、循環動態を検出す
る循環センサ機能と生体の発汗を検出する発汗センサ機
能を持たせた上、循環動態を検出する循環センサ機能が
有する循環センサが検知した波動の時間的変化から循環
動態として血液レオロジーを解析する機能を提供する。
【0013】また、本発明によれば、循環動態を検出す
る循環センサ機能と生体の発汗を検出する発汗センサ機
能を持たせた上、循環動態を検出する循環センサ機能に
循環動態をドップラシフト信号の形態で検出する機能を
提供する。
【0014】また、本発明によれば、循環動態を検出す
る循環センサ機能と生体の発汗を検出する発汗センサ機
能を持たせた上、循環動態を検出する循環センサ機能に
血管内の血液から反射してくる波動を検出する機能を提
供する。
【0015】また、本発明によれば、循環動態を検出す
る循環センサ機能と生体の発汗を検出する発汗センサ機
能を持たせた上、循環動態を検出する循環センサ機能に
血管内の血液の流速を波動として検出する機能を提供す
る。
【0016】また、本発明によれば、循環動態を検出す
る循環センサ機能と生体の発汗を検出する発汗センサ機
能持たせた上、発汗センサ機能に生体の電気インピーダ
ンスまたは電気抵抗を測定する機能を提供する。
【0017】また、本発明によれば、循環動態を検出す
る循環センサ機能と生体の発汗を検出する発汗センサ機
能を持たせた上、循環動態を求めるときに発汗センサ機
能によって検出した発汗量から求まるストレスや緊張や
興奮度合いを用いた補正を行う機能を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の循環動態測定装置の測定
原理は、脈拍の拍動時にあらわれる循環成分、例えば血
液の流れる速度の時間変化の形から循環動態を求めるも
のである。そして、本発明の循環動態測定装置は、皮膚
面から波動を送受信して生体内の循環動態を非侵襲的に
検出する手段と、測定部位の発汗を検出する手段を基本
構成とするものである。循環動態、例えば体液や血液の
流動性は生体が受けているストレスや緊張、興奮度合い
と密接な関係に有り、ストレスや緊張、興奮度合いが大
きいと、血管が収縮したり血液の流動性が下がる。本発
明では、生体のストレスや緊張、興奮度合いを測るため
に、汗を指標とする。生体が運動していない状態で発汗
がある場合は、生体にストレスや緊張が加わっているこ
とが一般的に知られている。また、興奮状態において
も、やはり同様に発汗していることが知られている。実
際にこの発汗量とストレスや緊張、興奮度合いの相関を
とると、発汗量に応じてストレスや緊張、興奮度合いが
上昇していることが確認され、良い相関を得ることがで
きた。すなわち、本発明では循環動態を測定するとき
に、送受信する波動からデータを得ると同時に生体の発
汗量を検知し、その発汗量より概算したストレス、緊
張、興奮度合いを用いて得たデータを補正し、より精度
の高い循環動態を求める。
【0019】皮膚面から体内に向けて放射される定周波
数の波動信号は体内物質に反射されて返ってくる。この
反射波動信号を受信して、その中に含まれている体液情
報を検出するのであるが、反射物質は血管内の血流に特
定されるものではない。血管内の血流であれば速度成分
を持って移動しているので、その反射波は波動の周波数
がドップラ効果によってシフトされるが、骨や血管とい
った速度成分を持たない静止物質の場合には定周波数の
まま反射されて返ってくる。
【0020】また、速度成分をもつ物質としては着目し
ている血管内の血液に限らず多様な方向を向いている毛
細管内の血液やリンパ液など多種多様な物質が存在し、
それらからの反射波が受信波には重畳されている。発信
側の周波数と同じ成分は静止物質からの反射であるから
これは容易に除去できる。
【0021】また、体内物質に反射して返ってくる場
合、反射波動の周波数がドップラシフトするばかりでは
なく、反射物の波動の吸収度合いによって反射強度も変
化する。この反射強度変化を生体内を流れる体液の容積
変化として検出し、循環動態を取得することも可能であ
る。さらに容積変化成分を微分して、例えば加速度脈派
成分として循環動態を取得することも可能である。
【0022】また、体内物質に反射して返ってくる時間
の遅れを検出することにより、生体内部の構造、例えば
血管径や血管厚の変化を検出することもできる。これら
の形状変化成分もまた、循環動態の一部として考えるこ
とができる。これら循環動態から生体の健康状態を評価
することが本測定装置の最終目的となる。
【0023】また、本発明において検出したい物理量
は、着目している体液の流速等であるが、循環器内の流
れの平均流速は、一般に最も周波数成分としてレベルの
高い信号が対応することで、その成分を抽出する。この
流速検出には超音波ドップラ流速計の技術を用いること
ができる。なお、流速検出に用いる波動には超音波が使
用されるのが一般的であるが、レーザ等他の波動を用い
ることも可能である。また、容積変化を検出する場合に
用いる波動には、レーザやダイオード等の光が使用され
るのが一般的である。
【0024】以下、添付図面を参照して、本発明の実施
の形態に係る循環動態測定装置について説明する。 (実施の形態1)図1は実施の形態1について、生体3
01と循環動態測定装置の循環センサ部101、発汗セ
ンサ部201、生体内の血管401を示したものであ
る。循環センサ101は送受信部が生体方向に向くよう
に設置され、そして生体301の循環動態測定部位に発
汗センサ201が設置されている。本実施の形態では、
発汗センサ201を2種類作製した。1つは、生体30
1表面に汗が発生すると生体301表面の電気抵抗が下
がる現象を利用したものである。すなわち、発汗センサ
表面に対になった電極を配置し、その間の直流抵抗値を
測定する。この測定値によって発汗量を概算する発汗セ
ンサ201を作製した。また、もう一つのタイプは生体
301表面に汗が発生すると生体301部位の電気イン
ピーダンスが下がる現象を利用したものである。すなわ
ち、発汗センサ201表面に対になった電極を配置し、
その間の電気インピーダンスを測定する。この測定値に
よって発汗量を概算する発汗センサ201を作製した。
また、本実施の形態においては超音波を用いて送受信を
行っている。
【0025】実施の形態1の循環動態測定装置の信号処
理部5の内部構成と、信号処理部5と循環センサ部10
1、及び発汗センサ部201の接続状態を示すブロック
図を図2に示す。図示するように、信号処理部5は、駆
動部501、受信部502、信号補正演算部5031、
出力部504、発汗受信部505によって概略構成され
ている。
【0026】実施の形態1の駆動部501は循環センサ
101に設置されたPZT102を振動させ、超音波を
血管401に向けて入射するための駆動電圧を送信す
る。受信部502は循環センサ101に設置されたPZ
T102が超音波を受信した時に発生する電圧を受信す
る。また、発汗センサ201が測定した発汗量は電圧に
トランスデュートされ、その電圧を発汗受信部505が
受信する。信号補正演算部5031は、内部に備えた記
憶領域(図示省略)に記憶されている処理プログラムを
実行することによって、循環動態の測定に関する各種処
理を実行し、その処理結果を出力部504に出力する。
また、信号補正演算部5031は、PZT102から発
せられた超音波の周波数と受信された超音波の周波数を
比較する事により、血流のドップラ効果を算出する。そ
して、周波数の変化より血管401を流れる血流速度算
出し、その速度の時間変化を求める。また、この血流速
度を算出するときに、循環センサ101が接している部
位の発汗を、発汗センサ201が検知し、この発汗量か
ら換算したストレス、緊張、興奮度合いを用いて血流速
度を補正する。さらに、脈拍の拍動時にあらわれる血流
速度の時間変化の形が、血液のレオロジーと相関関係が
あり、この脈拍拍動時にあらわれる血流速度変化から循
環動態として血液レオロジーを求めている。例えば、血
流変化が大きければ、血液の粘度が低い状態であるとい
える。
【0027】次に、実施の形態1の循環動態測定方法に
ついて説明する。本実施の形態では循環動態として血液
のレオロジーを求めた。図3に血流速度の脈拍拍動に伴
う時間変化のグラフを示した。血液レオロジーの特徴成
分として、最大血流速度Vxがあげられる。この最大血
流速度Vxが血液レオロジーと相関関係にある。血液レ
オロジーを表す指標をTnとすると、Tnは最大血流速
度Vxと発汗量より求めたストレス、緊張、興奮度合い
による補正係数C1の積で表される(式1)。
【0028】 Tn = C1×Vx (1) 実施の形態1において、電気抵抗を測定する発汗センサ
を用いた場合と電気インピーダンスを測定する発汗セン
サの測定ばらつきを比較したところ、双方の結果から概
算した発汗量にほとんど差は無かった。そこで、本実施
の形態においては、これら2種類のセンサを区別しない
で血液レオロジー測定精度評価を行った。これら発汗セ
ンサによって検知された発汗量から求まるストレス、緊
張、興奮度合いを用いて補正係数C1を算出し補正計算
を行ったところ、ストレス、緊張、興奮度合いの補正を
行わない場合と比較して血液レオロジーの測定精度がど
の場合も約10%向上した。 (実施の形態2)図4は実施の形態2について、生体3
01と循環動態測定装置の循環センサ部1012、埋め
込み発汗センサ部202、生体内の血管401を示した
ものである。循環センサ1012は送受信部が生体方向
に向くように設置され、そして循環センサ内部に埋め込
み発汗センサ202が埋め込まれ配置されている。本実
施の形態では、埋め込み発汗センサ202を2種類作製
した。1つは生体301表面に汗が発生すると生体30
1表面の電気抵抗が下がる現象を利用したものである。
すなわち、発汗センサ表面に対になった電極を配置し、
その間の直流抵抗値を測定する。この測定値によって発
汗量を概算する埋め込み発汗センサ202を作製した。
また、もう一つのタイプは生体301表面に汗が発生す
ると生体301部位の電気インピーダンスが下がる現象
を利用したものである。すなわち、発汗センサ表面に対
になった電極を配置し、その間の電気インピーダンスを
測定する。この測定値によって発汗量を概算する埋め込
み発汗センサ202を作製した。また、本実施の形態に
おいては超音波を用いて送受信を行っている。
【0029】実施の形態2の循環動態測定装置の信号処
理部5の内部構成と、信号処理部5と循環センサ部10
12、及び埋め込み発汗センサ部202の接続状態を示
すブロック図を図5に示す。図示するように、信号処理
部5は、駆動部501、受信部502、信号補正演算部
5031、出力部504、発汗受信部505によって概
略構成されている。
【0030】実施の形態2の駆動部501は循環センサ
1012に設置されたPZT102を振動させ、超音波
を血管401に向けて入射するための駆動電圧を送信す
る。受信部502は循環センサ1012に設置されたP
ZT102が超音波を受信した時に発生する電圧を受信
する。また、埋め込み発汗センサ202が測定した発汗
量は電圧にトランスデュートされ、その電圧を発汗受信
部505が受信する。信号補正演算部5031は、内部
に備えた記憶領域(図示省略)に記憶されている処理プ
ログラムを実行することによって、循環動態の測定に関
する各種処理を実行し、その処理結果を出力部504に
出力する。また、信号補正演算部5031は、PZT1
02から発せられた超音波の周波数と受信された超音波
の周波数を比較する事により、血流のドップラ効果を算
出する。そして、周波数の変化より血管401を流れる
血流速度を算出し、その速度の時間変化を求める。ま
た、この血流速度を算出するときに、循環センサ101
2が接している部位の発汗を、埋め込み発汗センサ20
2が検知し、この発汗量から換算したストレス、緊張、
興奮度合いを用いて血流速度を補正する。補正方法は実
施の形態1に説明した方法と同じである。
【0031】実施の形態2においても、電気抵抗を測定
する発汗センサを用いた場合と電気インピーダンスを測
定する発汗センサの測定ばらつきを比較したところ、双
方の結果から概算した発汗量にほとんど差は無かった。
そこで、本実施の形態においても、これら2種類のセン
サを区別しないで血液レオロジー測定精度評価を行っ
た。これら発汗センサによって検知された発汗量から求
まるストレス、緊張、興奮度合いを用いて補正係数C1
を算出し補正計算を行ったところ、ストレス、緊張、興
奮度合いの補正を行わない場合と比較して血液レオロジ
ーの測定精度がどの場合も実施の形態1と同様程度とな
り約10%向上した。埋め込み発汗センサ202は埋め
込みではない発汗センサ201と比較して同等の測定精
度であったが、循環センサに埋め込んで1つのセンサと
して作った方がセンサの小型化ができる利点がある。
【0032】尚、本実施の形態で用いられた発汗センサ
は、電気抵抗と電気インピーダンスを測定したが、それ
以外にも生体表面の熱抵抗や熱伝導率の変化、また湿度
変化を測定して発汗量を概算しても測定上なんら変わり
は無い。
【0033】また、実施の形態1,2では、循環動態と
して血液の流れを測定し、血流速度変化から血液のレオ
ロジーを求めているが、循環動態として求めるものが血
液でなくリンパ液でも、また、流速でなくても流量や部
位内の血液や血管の容積変化であっても何ら問題無く循
環動態を測定できる。また、送受信波動が超音波で無く
光を用いても同様に問題無く測定できる。また、波動の
測定対象がドップラシフト量でなくて反射信号強度やエ
コーのような時間遅れ量を測定しても問題無く、高精度
な循環動態を測定することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、生体表
面から内部に波動を送受信して前記生体内部の循環動態
の情報を検出する測定装置に、循環動態を検出する循環
センサ機能と生体の発汗量を検出する発汗センサ機能を
提供することにより、発汗量から求まるストレス、緊
張、興奮度合いによる補正を行わない場合に比較して高
精度な循環動態の測定が可能となった。さらに循環セン
サ内部に発汗センサを配置しても同様の補正効果を得る
ことができた。また、発汗量から求まるストレス、緊
張、興奮度合いによる補正を用いた血液レオロジーを循
環動態として高精度に測定することが可能となった。さ
らにこれらを測定する上で、ドップラシフト信号や血管
内の血液から反射してくる波動や血管内の血液の流速に
対してストレス、緊張、興奮度合いによる補正を用いる
ことにより、循環動態を高精度に測定することが可能に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかわる、循環動態測
定装置と発汗センサと測定部位を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかわる、信号処理部
の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の循環動態測定装置が計測した血流速度
の脈拍拍動に伴う時間変化を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の形態2にかかわる、循環動態測
定装置と埋め込み発汗センサと測定部位を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態2にかかわる、信号処理部
の内部構成を示すブロック図である。
【図6】従来例について、信号処理部の内部構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
5 信号処理部 101 循環センサ 1012 循環センサ 102 PZT 201 発汗センサ 202 埋め込み発汗センサ 301 生体 401 血管 501 駆動部 502 受信部 503 信号演算部 5031 信号補正演算部 504 出力部 505 発汗受信部 65 信号処理部 6101 循環センサ 6103 発光素子 6104 受光素子 6501 駆動部 6502 受信部 6503 信号演算部 6504 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲村 隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 村松 博之 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 新荻 正隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA11 AB03 AC23 AC28 BC11 4C027 AA06 BB05 CC00 EE08 GG15 KK01 4C301 AA03 DD01 DD02 EE11 JB17 JC20 LL20 4C601 DD03 DE01 EE09 JB51 LL40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体表面から内部に波動を送受信して、
    生体内部を循環する体液の循環状態に係る循環動態を検
    出する循環動態測定装置であって、前記循環動態を検出
    する循環センサ手段と、生体のストレスや緊張や興奮度
    合いを検出する手段を有することを特徴とする循環動態
    測定装置。
  2. 【請求項2】 前記生体のストレスや緊張や興奮度合い
    を検出する手段として前記生体の発汗を検出する発汗セ
    ンサ手段を有することを特徴とする請求項1に記載の循
    環動態測定装置。
  3. 【請求項3】 前記循環センサ手段が検知した前記波動
    の時間的変化から前記循環動態として血液レオロジーを
    解析することを特徴とする請求項1または2に記載の循
    環動態測定装置。
  4. 【請求項4】 前記循環センサ手段では、前記循環動態
    をドップラシフト信号の形態で検出することを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の循環動態測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記循環センサ手段では、血管内の血液
    から反射してくる波動を検出することを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載の循環動態測定装置。
  6. 【請求項6】 前記循環センサ手段では、前記血管内の
    前記血液の流速を前記波動として検出することを特徴と
    する請求項1から5のいずれかに記載の循環動態測定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記発汗センサ手段は生体の電気インピ
    ーダンスまたは電気抵抗を測定する機能を有しているこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の
    循環動態測定装置。
  8. 【請求項8】 前記循環動態を求めるときに、前記発汗
    センサ手段によって検出した発汗量から求まるストレス
    や緊張や興奮度合いを用いた補正を行うことを特徴とす
    る請求項1から7のいずれか一つに記載の循環動態測定
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006181268A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Seiko Instruments Inc 血液レオロジー測定装置、及び血液レオロジー測定方法
JP2014036847A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Fujitsu Ltd ストレスレベルを決定するための腎血流ドップラ信号の周波数領域分析変換

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