JP2003210425A - 循環動態測定装置 - Google Patents
循環動態測定装置Info
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Abstract
非侵襲で測定でき、また接触圧力が循環動態測定に影響
を及ぼすことのない測定装置を提供すること。 【解決手段】 循環動態を測定すると同時に接触圧力を
測定する手段、またはセンサを一定の圧力で押し当てる
押圧手段を用いることによって、接触圧力の影響を補正
する手段を循環動態測定装置に付加する。
Description
体液および循環器を構成する組織の測定装置にかかわ
り、特に血液の状態を把握し健康の評価、疾患の診断、
薬品の効果の評価等を行う技術に関する。
生体への薬品の影響の把握等を行うために、血液の情報
を利用するいろいろな方法が行われている。例えば医療
的には、生体から血液を採集し、その血液を成分分析装
置にかけて血液中に含まれるいろいろな血液成分の割合
から循環動態を求めて健康状態を評価するといった方法
等がある。ここで循環動態とは、循環器内部を移動し生
体の組織や細胞に酸素と栄養を与え、炭酸ガスと老廃物
を運びさる血液やリンパ液が時間とともに継続して変動
している状態のことを示し、例えば流速度や流量変化、
流動性、脈波動などがこれに当たる。しかしながら、こ
の方法では採血するときに針を生体内に刺す必要がある
ので、一般家庭のような医療機関から離れた場所にいる
ときに循環動態を測定し健康状態を評価したい場合や、
生体に常時装着して循環動態を測定し健康状態を常時評
価したいときのために、非侵襲的に生体表面から波動を
入力し、生体を流れる体液、特に血液に反射させて動き
や位置から血液状態を解析して循環動態を測定して健康
状態を評価する装置が開発されている。
専門雑誌「食品研究成果情報,NO.11 1999年発行」に菊
池佑二氏が「毛細血管モデルを用いた全血流動性の測
定」というタイトルで発表した方法、すなわち被検者か
ら血液を採取し、リソグラフィックな手法で製作された
マイクロチャネルアレイを用いて、定圧下の血流の通過
時間から血液レオロジーを計測する方法が知られてい
る。この方法を用いることにより、循環動態として血液
レオロジーを計測することができ、この値により健康状
態を評価することができる。
従来例としては、生体の皮膚面から光等の波動を送信し
て反射してくる光を受信し、血管を流れる血液の流量を
検出する形態がある。これは、検出された血流量を微分
することにより循環動態の1つである加速度脈波を求
め、健康状態を評価する。従来の循環動態測定装置の信
号処理部600の内部構成と、信号処理部600と循環
センサ部301の接続状態を示すブロック図を図19に
示す。図示するように、信号処理部600は、駆動部6
01、受信部602、信号演算部603、出力部604
によって概略構成されている。駆動部601は循環セン
サ301に設置された発光素子103を点灯させ、光を
血管に向けて入射するための駆動エネルギーを送信す
る。受信部602は循環センサ301に設置された受光
素子104が光を受信した時に発生する信号を受信す
る。信号演算部603は、内部に備えた記憶領域(図示
省略)に記憶されている処理プログラムを実行すること
によって、循環動態の測定に関する各種処理を実行し、
その処理結果を出力部604に出力する。そして、信号
演算部603は受信信号レベルを血流量に変換し、その
値を2回微分することにより循環動態として加速度脈波
を求めている。
ロチャネルアレイを用いた血液レオロジー測定法では、
どうしても被検者から血液を採取するために、注射針を
用いて肘部に針を刺し、採血を行わなければならず、医
療機関等に行く必要がある。
波動(光)を入力し、生体を流れる体液に反射させて動
きや位置から血液状態を解析し、循環動態を求めて健康
状態を評価する場合においても、循環動態の測定の際に
は外乱光の遮断、皮膚表面での波動の反射を抑制させる
ために生体(皮膚)表面に循環センサを接触させて測定
することが望ましい。
際、生体は弾性体であるため、循環センサを生体に押し
当てると、 1.皮膚が変形するために血管と循環センサの位置関係
がずれてしまい、測定の再現性、精度が低下してしま
う。 2.血管が循環センサとの接触圧力によって変形、ある
いは閉塞してしまい、測定が不可能になる、あるいは測
定の再現性、精度が低下してしまう。 3.生体表面は被測定者によって曲面の形状が異なり、
所定の接触圧力に達しない場合、循環センサと生体との
間に隙間が生じ、測定が不可能になる、あるいは感度が
低下してしまう。
ィットする形状としたり、生体と循環センサとの保持部
として、伸縮性のあるゴムバンドなどを用いることが考
えられるが、測定する人によって、測定部位の形状は異
なり、測定者ごとに例えばバンドの長さを調節するなど
の手順が必要となり、また、測定者の体格も日々変化す
ることを考慮すると、再現性は乏しかった。
非侵襲的に生体表面から波動を入力し、生体を流れる体
液に反射させて体液の動きや位置から血液状態を解析し
循環動態を求めて健康状態を評価する際に、循環センサ
と生体との接触圧力を調節、あるいは補正することによ
り、測定者ごと、あるいは測定ごとの測定誤差、測定ば
らつきを抑えた循環動態測定装置を提供することであ
る。
態測定装置においては、生体表面から生体内部に波動を
送受信して生体内部の循環動態を検出する測定装置にお
いて、循環動態を検出する循環センサ手段と生体との接
触圧力を検出する接触圧力検出手段を有する構成とし
た。
出する接触検出手段を有する構成とした。
に押し当てるために、生体表面から生体内部に波動を送
受信して生体内部の循環動態を検出する測定装置におい
て、循環センサ手段を生体に押し当てる循環センサ押圧
手段を有する構成とした。
定部を有し、固定部と循環センサとの間に循環センサ押
圧手段を有し、固定部と循環センサ手段との位置関係を
検出する位置測定部を有する構成とした。
有し、循環センサと、循環センサ押圧手段によって、測
定時のスイッチを構成したり、接触圧力測定手段によっ
て測定された接触圧力によって、循環動態を補正するこ
とも可能であり、接触圧力測定手段によって測定された
接触圧力が所定の圧力以上となった場合に測定を開始す
る構成として、測定精度を向上させることもできる。
において、循環センサと生体が接触する面の反対面に弾
性体を設ける構成とした。
手段は、固定部に対して可動であり、使用時に循環セン
サ手段が生体と接触する構成や、接触感知部によって接
触を感知した後に循環センサ手段が循環動態の測定を開
始したり、前記接触感知部によって接触を感知していな
い状態では循環センサ手段が循環動態の測定を行わない
こととすることで測定精度を向上させる。
を開始する構成とした。詳細は以下の発明の実施の形態
で説明する。
原理は、脈拍の拍動時にあらわれる循環成分、例えば血
液の流れる速度の時間変化の形から循環動態を求めるも
のである。そして、本発明の循環動態測定装置は、皮膚
面から波動を送受信して生体内の循環動態を非侵襲的に
検出する手段と、測定部位の接触圧力を検出する手段ま
たは循環センサ手段を一定圧力で生体に押し当てる手
段、もしくは両方の手段を基本構成とするものである。
循環動態、例えば血液を測定する際、生体は弾性体であ
るため、循環センサ手段を押し当てて測定する際、その
接触圧力によっては、押し当て方が不十分であったり、
過剰に押し当てたり、また一定に押し当てない場合に
は、血管と循環センサ手段との位置関係が崩れてしまう
ため、安定してデータを測定することが困難となる。
数の波動信号は体内物質に反射されて返ってくる。この
反射波動信号を受信してその中に含まれている体液情報
を検出するのであるが、反射物質は血管内の血流に特定
されるものではない。血管内の血流であれば速度成分を
持って移動しているのでその反射波は波動の周波数がド
ップラ効果によってシフトされるが、骨や血管といった
速度成分を持たない静止物質の場合には定周波数のまま
反射されて返ってくる。また、速度成分をもつ物質とし
ては、着目している血管内の血液に限らず多様な方向を
向いている毛細管内の血液やリンパ液など多種多様な物
質が存在し、それらからの反射波が受信波には重畳され
ている。発信側の周波数と同じ成分は静止物質からの反
射であるから、これは容易に除去できる。また、体内物
質に反射して返ってくる場合、反射波動の周波数がドッ
プラシフトするばかりではなく、反射物の波動の吸収度
合いによって反射強度も変化する。この反射強度変化を
生体内を流れる体液の容積変化として検出し、循環動態
を取得することも可能である。さらに容積変化成分を微
分して例えば加速度脈波成分として循環動態を取得する
ことも可能である。また、体内物質に反射して返ってく
る時間の遅れを検出することにより、生体内部の構造、
例えば血管径や血管厚の変化を検出することもできる。
これらの形状変化成分もまた、循環動態の一部として考
えることができる。これら循環動態から生体の健康状態
を評価することが本測定装置の最終目的となる。
は着目している体液の流速等であるが、循環器内の流れ
の平均流速は一般に最も周波数成分としてレベルの高い
信号が対応することで、その成分を抽出する。なお、流
速検出に用いる波動には超音波が使用されるのが一般的
であるが、レーザ等他の波動を用いることも可能であ
る。また、容積変化を検出する場合に用いる波動にはレ
ーザーやダイオード等の光が使用されるのが一般的であ
る。
の形態に係る循環動態測定装置について説明する。本実
施の形態においては、血流速度と血液レオロジー(微小
な流路での血液の流れにくさ)に相関があることに着目
し、血液レオロジーを測定することとしているが、血流
速度自体を測定したり、血管径などの他の循環動態を測
定する際にも適用可能である。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態にかかわ
る循環動態測定装置の実施の形態外観上の構成を示す図
である。図1に示すように、循環動態測定装置は、指輪
部1、信号処理部2の2つに分けられて構成されてい
る。
ものである。図2に示すように、指輪部1の内側に循環
センサ101が存在する。本実施の形態では超音波を使
用することとした。図2に示すB方向からみた指輪内部
の透過図を図3に示す。循環センサ101には、超音波
入射部3と超音波検出部4が指6の腹の部分に取りつけ
られている。
101の接触圧力を測定する感圧部201が配置されて
いる。本実施の形態では超音波入射部3、超音波検出部
4、感圧部201ともに圧電素子(PZT)を用いた。
超音波入射部3、超音波検出部4、感圧部201に必要
とされる特性(共振周波数、圧電定数、電気機械結合係
数)などは異なるため、異なる材質・共振周波数のPZ
Tを使用することとしたが、使用する共振周波数によっ
ては超音波入射部3、あるいは超音波検出部4を利用し
て接触圧力を測定することも可能である。
部の両脇を通って指先に伸びているので、この動脈の血
液の流れを計測するために、超音波入射部3と超音波検
出部4は動脈の近傍で、正確に超音波が入射できるよう
に図2に示すように指6の腹の中心から左にずれた部分
に取りつけられている。これによって、確実に動脈から
の反射を捕らえることができ、血流の測定精度があが
る。実施の形態1では左にずれて取りつけているが、右
側の動脈の近傍で、右にずれて取りつけても効果は同じ
である。
(血管内の血液の流れにくさ)には相関があるため、血
流を測定することで血液レオロジーの評価が可能とな
る。
を低く設定すれば無害であり、また光などと比較する
と、皮膚の色や、外乱光の影響を受けにくいため、循環
動態測定装置に適している。
工夫することで、光などを利用したセンサを使用するこ
とも可能である。
ば指輪部1を指6に装着し、信号処理部2を腕に携帯す
ることにより、常時携帯が可能である。また、例えば信
号処理部2も指輪部1と同様に指6に装着してもよい。
信号処理部2と、指輪部1に設置された超音波入射部3
と超音波検出部4は、導線により接続されており、この
導線を介して信号処理部2から駆動用電圧信号が超音波
入射部3に入力され、超音波検出部4では計測された電
圧信号が信号処理部2に入力される。
理部2の内部構成と、信号処理部2と循環センサ部10
1、及び感圧部201の接続状態を示すブロック図を図
6に示す。図示するように、信号処理部2は、駆動部5
01、受信部502、信号演算部503、出力部50
4、圧力受信部505によって概略構成されている。
101に設置されたPZT102を振動させ、超音波を
血管5に向けて入射するための駆動電圧を送信する。受
信部502は循環センサ101に設置されたPZT10
2が超音波を受信した時に発生する電圧を受信する。
にトランスデュートされ、その電圧を圧力受信部505
が受信する。信号演算部503は、内部に備えた記憶領
域(図示省略)に記憶されている処理プログラムを実行
することによって、循環動態の測定に関する各種処理を
実行し、その処理結果を出力部504に出力する。ま
た、信号演算部503は、PZT102から発せられた
超音波の周波数と、圧力受信部505で受信された超音
波の周波数を比較する事により、血流のドップラ効果を
算出する。そして、周波数の変化より血管5を流れる血
流速度を算出し、その速度の時間変化を求める。
環センサ101が生体表面に接している部分の圧力を、
感圧部201が検知し、この圧力を用いて血流速度を補
正する。循環センサ101と生体との接触圧力によっ
て、血管が変形したり、血管と循環センサ101の接触
面積が変化したり、また血管と循環センサ101との位
置関係が崩れる場合があるため、感圧部201による補
正を行ったほうが、より正確に血流速度を求めることが
できる。そして、この補正を行うときに感圧部201が
循環センサ内部にあるため、より循環センサに近い圧力
データを検出することができる。したがって、精度の高
い圧力補正を実現できる。また、所定の圧力に到達した
際に血流速度の測定を開始することも可能である。
変化の形が、血液のレオロジーと相関関係があり、この
脈拍拍動時にあらわれる血流速度変化から循環動態とし
て血液レオロジーを求めている。例えば、血流変化が大
きければ、血液の粘度が低い状態であるといえる。
ついて説明する。本実施の形態では循環動態として血液
のレオロジーを求めた。図7に血流速度の脈拍拍動に伴
う時間変化のグラフを示した。血液レオロジーの特徴成
分として、最大血流速度Vxがあげられる。この最大血
流速度Vxが血液レオロジーと相関関係にある。血液レ
オロジーを表す指標をTnとすると、Tnは最大血流速
度Vxと圧力補正係数C1の積で表される(式1)。
た感圧部201によって検知された圧力を用いて補正係
数C1を算出したところ、圧力補正を行わない場合と比
較して血液レオロジーの測定精度が約20%向上した。
2を別個に設けた場合の説明図を示す。循環センサ10
1と生体との接触圧力を測定し、得られた循環動態を補
正する場合、循環センサ101のなるべく近くに圧力測
定部を設けたほうが良いが、循環センサ101の特性に
影響を及ぼす場合もあるため、図4のように圧力センサ
202を循環センサ101とは別に設けることも可能で
ある。この場合、指輪部1の材質が生体と同じかあるい
はそれ以下の弾性率を持つ場合、循環センサ101を指
6に押し当てると、指輪部1が変形してしまい、循環セ
ンサ101の接触圧力と圧力センサ202での接触圧力
とは大きく異なることとなってしまう。そのため、指輪
部1の材質は生体より弾性変形し難いことが望まれる。
1の背面に設けた説明図である。循環センサ101と指
6との接触圧力を測定するためには、循環センサ101
の圧力を正確に圧力センサ202に伝達させる必要があ
る。そのためには図5のように圧力センサ202を循環
センサ101の背面に配置することが最適である。
測定データを使用して血液レオロジーを導出したが、脈
拍ごとに図7の血流速度波形を測定し、図7の最高血流
速度に達する時間差を測定し、その逆数を計算すること
で脈拍数を測定することも可能である。 (実施の形態2)図8は、本発明の実施の形態に使用す
る循環動態測定装置の実施の形態の外観上の構成を示す
図である。図8に示すように、循環動態測定装置は、マ
ウス形状をしている。
−A’断面を図示したものである。図9に示すように、
マウス型循環動態測定装置11の上部に循環センサ10
1が存在する。循環センサ101の底部(指6と接触す
る面の背面)には押圧手段60が配置される。本実施の
形態では押圧手段60としてバネを使用した。図10は
B−B’断面を図示したものである。80は押えであ
り、指6と循環センサ101とが離れないようにするた
めに設けてある。循環センサ101には、超音波入射部
3と超音波検出部4が指先8の腹の部分に当るように、
取りつけられている。そして、指先8の中にある動脈5
は指先8の腹部を通っているので、この動脈の血液の流
れを計測するために、超音波入射部3と超音波検出部4
は(毛細動脈を含む)動脈の近傍で、正確に超音波が入
射できるように図9に示すように指先8の腹の中心部分
に取りつけられている。また、図10は、図8上のB−
B’断面を図示したものである。図10に示すように、
指先8の腹の中心部が循環センサ101にくるようにく
ぼみをつけている。
循環センサ101に指先8を押し当てる圧力が異なる。
この場合、押し当て力が不十分で、循環センサ101と
指との間に空隙が生じてしまうことがある。超音波は空
気層で大きく減衰してしまうため、空隙が生じると循環
動態の測定が極めて困難なものとなる。また逆に押し当
てすぎても指先8の血管が圧迫され、血流状態が変化し
てしまうため正確な循環動態を測定することが困難なも
のとなる。この場合、本実施の形態のように、押圧手段
60を設けることによって、どのように指を置いても、
ほぼ一定の圧力で循環センサ101を指に押し当てるこ
とが可能となる。
触させて循環動態を測定する実施の形態を示したが、循
環センサ101を実施の形態1と同じく指の動脈付近に
配置したり、手首にとりつけて橈骨動脈を測定すること
も可能である。
て、例えば循環動態として血流速度を測定した場合、4
0gf/cm2以上であれば、循環センサ101と生体
とを適正に接触させることが可能であり、また300g
f/cm2以上となると、逆に押え80で押えた場合、
痛みを感じたり、また、血管が圧迫され、血流が阻害さ
れてしまった。そのため押圧手段60に使用するバネの
押圧力は40gf/cm2から300gf/cm2が適
している。
面の面積が32[mm2]、バネ定数が0.3[N/mm]
のバネを使用する場合、指を0.5[mm]から3.1
[mm]の範囲で一定の押し込み量で押し当てられるよう
に設計すれば、所望の押圧力でセンサに押し当てること
が可能となる。
場合、バネ定数は0.3[N/mm]から1.8[N/m
m]のバネを使用することができる。
する必要があるが、本実施の形態では十分軽いものとし
て取り扱った。 (実施の形態3)図11、図12は実施の形態2におけ
る図10の変形例を示した説明図である。
と空気袋90とから構成される。その他の構成は実施の
形態2と同じである。非使用時には図11のように循環
センサ101は循環動態測定装置11より上方には突出
していない。使用時には図12のように指先8を循環動
態測定装置11におき、指を押し当てる。この際、図1
2に示すように、空気袋90によって所定の圧力で循環
センサ101を指先8に押し当てることができる。これ
によって毎回所定の圧力で循環動態を測定することが可
能となる。
の圧力によって循環センサ101の押圧力を調整する。
け、使用していない状態では、バネが縮んだ状態で保持
しておき、使用時にバネが伸びるような構造にすること
も可能である。 (実施の形態4)図13は実施の形態2における図10
の変形例を示した説明図である。図13に示す循環動態
測定装置11は循環センサ101及び押圧手段60、接
触センサ70によって構成される。
く、バネを使用している。この場合、バネの強度は、指
6の押し当て量とともに変化するため、所定量押し当て
たときの循環動態を測定することが望ましい。
装置11に配置し、循環センサ101と接触センサ70
が接触したときに測定を開始する構成とすると、血流速
度などの循環動態の測定精度を向上させることが可能と
なる。
センサ71を配置した例である。このように押圧手段6
0であるバネが縮みきった状態になってから測定を開始
するのではなく、所定量、バネが縮んだ状態で測定する
ような構成とすることも可能である。
触を感知した後、循環センサ101によって循環動態の
測定を開始することで、毎回所定の接触圧力が印加され
ている状態で循環動態の測定が可能となる。
1との接触を感知していない状態では循環センサ101
による測定を行わないこととすると、消費電力を低下さ
せることができる。
と押圧手段60、接触センサ70によって循環動態測定
装置11の測定時のスイッチとすることも可能である。 (実施の形態5)図15は実施の形態2における図10
の変形例を示した説明図である。図15に示す循環動態
測定装置11は循環センサ101及び圧力吸収部61に
よって構成される。
も、圧力吸収部61があることにより、血管などに過剰
に圧力がかかり、血管が圧迫されて血流が阻害され、正
確な循環動態を測定できなくなることを防ぐことができ
る。
触することを考慮して、生体との適合性に優れたシリコ
ンゴム等を使用することができる。また、圧力吸収部6
1の材質は柔らかいほど良い。
1の背面に設けた構成を示す説明図である。このような
構成としても上記効果を達成することができる。 (実施の形態6)図17、図18は実施の形態2におけ
る図10の変形例を示した説明図である。図17は使用
前、図18が使用時の状態を示している。図17に示す
循環動態測定装置11は循環センサ101、押圧制御部
63及び接触検出部64によって構成される。
体によって構成され、循環センサ101は図17に示す
ように押圧制御部63より生体に対して突出しない構造
となっている。使用時に指先8を押圧制御部63に押し
当てることで、図18に示すように押圧制御部63が変
形し、指先8と循環センサ101が接触する。
圧力が所定量以上になることを防ぐことが可能となる。
また、所定量以上は生体と循環センサ101が接触しな
い構造になっている場合は、接触圧力ではなく、接触の
み検出できれば十分である。そのため、循環センサ10
1には接触検出部64が設けてある。接触検出部64
は、循環センサ101において生体と接触する面の数点
に電気的なインピーダンスを測定可能なセンサとし、接
触時のインピーダンスの変化を利用して指先8と循環セ
ンサとの接触を測定する。
PZTを使用する場合であれば、接触によるPZTのイ
ンピーダンスの変化を利用して接触を測定することも可
能であり、この場合には、本実施の形態のように接触検
出部64を循環センサの構成部分で代用することも可能
である。
ンサによって生体と循環センサとの接触圧力を補正す
る、あるいは所定の強度で圧力センサと生体を接触させ
ることによって接触圧力を一定にすることで、過剰に圧
力が加わるのを防ぎつつ、一定の接触圧力で循環動態を
測定することが可能となるため、循環動態の測定精度を
向上させ、循環器系の疾患の予防効果を向上させるとい
う効果がある。
利用して測定時のスイッチとすることで、上記測定精度
の向上とともに、消費電力の低減という効果がある。
検出、接触の検出を行うことによって、上記測定精度の
向上とともに、構造の容易化、ひいては製造コスト、低
小型化という効果がある。
置の外観上の構成図である。
A’断面を示す断面図である。
方向からみた指輪内部の透過図である。
方向からみた指輪内部の透過図である。
方向からみた指輪内部の透過図である。
内部構成と循環センサとの接続状態を示すブロック図で
ある。
の脈拍拍動に伴う時間変化のグラフである。
環動態測定装置の説明図である。
環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の説明図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
循環動態測定装置の断面図である。
部の内部構成と、循環センサとの接続状態を示すブロッ
ク図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 生体表面から生体内部に波動を送受信し
て前記生体内部の循環動態を検出する測定装置におい
て、 前記循環動態を検出する循環センサ手段と、 前記生体と前記循環センサ手段との接触圧力を検出する
接触圧力検出手段を有することを特徴とする循環動態測
定装置。 - 【請求項2】 生体表面から生体内部に波動を送受信し
て前記生体内部の循環動態を検出する測定装置におい
て、 前記循環動態を検出する循環センサ手段と、 前記生体と前記循環センサ手段との接触を検出する接触
検出手段を有することを特徴とする循環動態測定装置。 - 【請求項3】 生体表面から生体内部に波動を送受信し
て前記生体内部の循環動態を検出する測定装置におい
て、 前記循環動態を検出する循環センサ手段と、 前記循環センサ手段を前記生体に押し当てる循環センサ
押圧手段を有することを特徴とする循環動態測定装置。 - 【請求項4】 前記生体に循環センサ手段を固定する固
定部を有し、前記固定部と前記循環センサ手段との間に
前記循環センサ押圧手段を有し、前記固定部と前記循環
センサ手段との位置関係を測定する位置測定部を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の循環動態測定装置。 - 【請求項5】 前記接触検出部あるいは前記位置測定部
あるいは前記接触圧力検出手段によって、測定時のスイ
ッチを構成することを特徴とする請求項1,2,4のい
ずれか一項に記載の循環動態測定装置。 - 【請求項6】 前記循環センサ手段によって前記生体と
前記循環センサ手段との接触あるいは前記生体と前記循
環センサ手段との接触圧力を検出することを特徴とする
請求項1あるいは2に記載の循環動態測定装置。 - 【請求項7】 前記接触圧力測定手段によって測定され
た接触圧力によって、前記循環動態を補正することを特
徴とする請求項1あるいは5に記載の循環動態測定装
置。 - 【請求項8】 前記循環センサ手段は、前記接触圧力測
定手段によって測定された接触圧力が所定の圧力以上と
なった場合に測定を開始すること特徴とする請求項1、
5、6、7のいずれか一項に記載の循環動態測定装置。 - 【請求項9】 前記循環センサ押圧手段として、前記循
環センサ手段において、前記循環センサ手段と前記生体
が接触する面の反対面に弾性体を設けることを特徴とす
る請求項3または4に記載の循環動態測定装置。 - 【請求項10】 前記生体を固定する固定部を有し、前
記循環センサ手段は、前記固定部に対して可動であり、
使用時に前記循環センサ手段が前記生体と接触すること
を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の循
環動態測定装置。 - 【請求項11】 前記接触検出手段によって接触を検出
した後に前記循環センサ手段が前記循環動態の測定を開
始することを特徴とする請求項2に記載の循環動態測定
装置。 - 【請求項12】 前記循環センサ手段は、 前記弾性体
が所定量変形したのちに測定を開始することを特徴とす
る請求項9に記載の循環動態測定装置。 - 【請求項13】 前記循環センサが検知した前記波動の
時間的変化から前記循環動態として血液レオロジーを解
析する手段を有することを特徴とする請求項1から12
のいずれか1つに記載の循環動態測定装置。
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