JP2003209727A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003209727A
JP2003209727A JP2002004274A JP2002004274A JP2003209727A JP 2003209727 A JP2003209727 A JP 2003209727A JP 2002004274 A JP2002004274 A JP 2002004274A JP 2002004274 A JP2002004274 A JP 2002004274A JP 2003209727 A JP2003209727 A JP 2003209727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】好みのボケ量の画像を簡単に撮影することがで
きるデジタルカメラを提供する。 【解決手段】撮影しようとする画像を複数のエリアに区
分けし、主要被写体の前景又は背景となるエリアについ
ては、エリアの距離に対応する焦点位置からずらして撮
像を行う。そして、撮像された各エリアごとの撮像画像
から各エリアの画像を個別に抽出し、これらを合成する
ことにより、1枚の画像を作成する。これにより、好み
のボケ量の画像を簡単に撮影することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラに係
り、特に主被写体に対して前景及び背景をぼかして撮像
するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】写真撮影を行う場合、被写体にピントを
合わせたとき、シャープに写し出されるところと、その
前後でボケているところが生じる。このシャープに映し
出される範囲を被写界深度といい、焦点距離と撮影距離
を同じ条件にした場合、絞りを絞り込むほどシャープに
写る範囲は広くなり(被写界深度が深くなる)、開放に
するほど狭くなる(被写界深度が浅くなる)。また、焦
点距離の短い広角レンズほど深くなり、焦点距離の長い
望遠レンズほど浅くなる。このため、ポートレート撮影
の場合には、開放F値の明るい望遠レンズほど浅い被写
界深度で主要被写体のみを浮き立たせた描写が可能にな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に被写界深度は、焦点距離が長くなるほど狭くなるが、
デジタルカメラの場合、35mm判カメラに比べて撮像
素子のサイズが小さいため実焦点距離が短く、同じF値
のレンズを用いて撮影した場合であっても十分な背景の
ボケが得られないという問題があった。
【0004】一方、F値の明るい大口径レンズは、製造
が難しく、コストがかかるとともに、レンズ自体が大型
化するという欠点がある。
【0005】また、従来、銀塩写真の分野では、特開平
8−136987号公報に背景のピント調節を行うこと
により、被写界深度を変えることのできる合成写真撮影
装置が開示されているが、この合成写真撮影装置は、多
重露光により写真を合成するため、露出の設定や準備に
手間がかかるという欠点がある。また、スタジオ撮影が
前提となり、あらかじめ用意した背景用の画像にしか適
用できないため、撮影の自由度が低いという欠点があ
る。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、好みのボケ量の画像を簡単に撮影することがで
きるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、撮影レンズによって撮像素子上に結像させ
た光学像をデジタルデータとして記録媒体に記録するデ
ジタルカメラにおいて、前記光学像を前記撮像素子から
の距離に応じて主要被写体を含むエリアと、該主要被写
体の前景及び/又は背景となるエリアとを含む複数のエ
リアに区分けする区分け手段と、主要被写体の前景及び
/又は背景のボケ量を設定するボケ量設定手段と、前記
区分け手段で区分けされた各エリアごとに焦点位置を設
定して複数コマの撮像を行う撮像制御手段であって、主
要被写体の前景及び/又は背景となるエリアについて
は、該エリアの距離に対応する焦点位置から前記ボケ量
設定手段で設定されたボケ量の程度に応じて焦点位置を
ずらして撮像を行う撮像制御手段と、撮像された複数コ
マの撮像画像から前記区分け手段で区分けされた各エリ
アの画像を個別に抽出し、これらのエリアの画像を合成
する画像合成手段と、からなることを特徴とするデジタ
ルカメラを提供する。
【0008】本発明では、撮影しようとする画像を複数
のエリアに区分けし、主要被写体の前景又は背景となる
エリアについては、エリアの距離に対応する焦点位置か
らボケ量設定手段で設定されたボケ量の程度に応じて焦
点位置をずらして複数コマの撮像を行う。そして、撮像
された複数コマの撮像画像から区分けされた各エリアご
との画像を個別に抽出し、これらのエリアの画像を合成
することにより、1枚の画像を作成する。これにより、
好みのボケ量の画像を簡単に撮影することができる。
【0009】また、本発明は前記目的を達成するため
に、撮影レンズによって撮像素子上に結像させた光学像
をデジタルデータとして記録媒体に記録するデジタルカ
メラにおいて、前記光学像を前記撮像素子からの距離に
応じて主要被写体を含むエリアと、該主要被写体の前景
及び/又は背景となるエリアとを含む複数のエリアに区
分けする区分け手段と、前記区分け手段で区分けされた
各エリアごとに焦点位置を設定して複数コマの撮像を行
う撮像制御手段であって、主要被写体の前景及び/又は
背景となるエリアについては、該エリアの距離に対応す
る焦点位置から予め設定されたボケ量となるように焦点
位置をずらして撮像を行う撮像制御手段と、撮像された
複数コマの撮像画像から前記区分け手段で区分けされた
各エリアの画像を個別に抽出し、これらのエリアの画像
を合成する画像合成手段と、からなることを特徴とする
デジタルカメラを提供する。
【0010】本発明では、撮影しようとする画像を複数
のエリアに区分けし、主要被写体の前景又は背景となる
エリアについては、エリアの距離に対応する焦点位置か
ら予め設定されたボケ量の程度に応じて焦点位置をずら
して複数コマの撮像を行う。そして、撮像された複数コ
マの撮像画像から区分けされた各エリアごとの画像を個
別に抽出し、これらのエリアの画像を合成することによ
り、1枚の画像を作成する。これにより、好みのボケ量
の画像を簡単に撮影することができる。
【0011】また、本発明は前記目的を達成するため
に、前記ボケ量は、同一被写体を同一画角の35mm判
カメラで撮影した際に得られるボケ量と同じになるよう
に設定されていることを特徴とする請求項2に記載のデ
ジタルカメラを提供する。
【0012】本発明によれば、撮影すると35mm判カ
メラで撮像したときに得られるボケ量と同じ描写の画像
を撮影することができる。これにより、35mm判カメ
ラと同じ感覚で撮像を行うことができる。
【0013】また、本発明は前記目的を達成するため
に、撮影レンズによって撮像素子上に結像させた光学像
をデジタルデータとして記録媒体に記録するデジタルカ
メラにおいて、前記撮像素子上に結像された光学像を表
示する表示手段と、前記光学像を前記撮像素子からの距
離に応じて主要被写体を含むエリアと、該主要被写体の
前景及び/又は背景となるエリアとを含む複数のエリア
に区分けする区分け手段と、前記区分け手段で区分けさ
れた各エリアごとに撮像された撮像画像を記憶する撮像
画像記憶手段と、前記撮像画像記憶手段に記憶された前
記各エリアごとの撮像画像から前記各エリアの画像を個
別に抽出し、これらのエリアの画像を合成する画像合成
手段と、からなり、前記表示手段に表示される光学像の
ボケ描写を確認しながら前記区分け手段で区分けされた
各エリアごとに撮像を実行し、得られた各エリアごとの
撮像画像から前記各エリアの画像を個別に抽出し、これ
らのエリアの画像を1つに合成することを特徴とするデ
ジタルカメラを提供する。
【0014】本発明では、撮影しようとする画像を複数
のエリアに区分けし、主要被写体の前景又は背景となる
エリアについては、表示手段の表示に基づきボケ描写を
確認しながら焦点位置をずらして撮像を実施する。そし
て、撮像された各エリアごとの撮像画像から、各エリア
ごとの画像を個別に抽出し、これらのエリアの画像を合
成することにより、1枚の画像を作成する。これによ
り、好みのボケ量の画像を簡単に撮影することができ
る。
【0015】また、本発明は前記目的を達成するため
に、撮影レンズによって撮像素子上に結像させた光学像
をデジタルデータとして記録媒体に記録するデジタルカ
メラにおいて、前記光学像を前記撮像素子からの距離に
応じて主要被写体を含むエリアと、該主要被写体の前景
及び/又は背景となるエリアとを含む複数のエリアに区
分けする区分け手段と、主要被写体に対して合焦位置で
撮像を行うとともに、該合焦位置に対して焦点位置をず
らした複数コマの撮像を行う撮像制御手段と、撮像画像
を表示する表示手段と、前記表示手段で表示された複数
コマの撮像画像の中から前記各エリアを構成する画像を
選択する画像選択手段と、前記画像選択手段で選択され
た前記各エリアごとの画像を前記複数コマの撮像画像の
中から抽出し、これらのエリアの画像を1つに合成する
画像合成手段と、からなることを特徴とするデジタルカ
メラを提供する。
【0016】本発明では、主要被写体に対して合焦位置
で撮像を行うとともに、合焦位置に対して焦点位置をず
らした複数コマの撮像が行われる。撮影された複数コマ
の撮像画像は表示手段に表示され、撮影者は、その撮像
画像の中から各エリアごと好みの描写の画像を選択し、
これを合成することにより、1枚の画像を作成する。こ
れにより、好みのボケ量の画像を簡単に撮影することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るデジタルカメラの好ましい実施の形態について詳説
する。
【0018】図1は、本発明に係るデジタルカメラの一
実施形態を示す正面外観図である。同図に示すように、
本実施の形態のデジタルカメラ10は、矩形の箱状に形
成されており、その正面には撮影レンズ12、ファイン
ダー窓14、ストロボ発光部16、調光センサ17が設
けられている。また、その上面にはシャッターボタン1
8及び電源スイッチ20が設けられており、グリップ部
22と反対側の側面にはメモリカード24を装着するた
めのカードスロット26が設けられている。
【0019】撮影レンズ12には、ズームレンズが適用
されており、その撮影レンズ12の後方にCCDイメー
ジセンサ(図1中不図示、図3において符号52として
記載)が配置されている。
【0020】シャッターボタン18は、軽く押して止め
る「半押し」と、「半押し」から更に押し込む「全押
し」の2段階式で構成されている。そして、「半押し」
でオートフォーカス(AF)と自動露出制御(AE)が
作動し、「全押し」で撮影が実行される。
【0021】電源スイッチ20は、モード切換スイッチ
と兼用されており、電源OFFとなる「OFF位置」、
静止画撮影モードで電源ONとなる「撮影ON位置」及
び再生モードで電源ONとなる「再生ON位置」の3ポ
ジションを切り換えることができる。
【0022】なお、本例のような電源スイッチ(以下、
電源兼用モードスイッチという)20に代えて、電源の
ON/OFFのみを行う電源スイッチと、静止画撮影モ
ード及び再生モードを切り換えるモードダイヤル等のモ
ード切換手段とを別に設けてもよい。
【0023】図2は、図1に示したデジタルカメラ10
の背面外観図である。同図に示すように、背面にはファ
インダー28、液晶モニタ30、ズームスイッチ32、
十字ボタン34、AEロックボタン36、メニューキー
38、実行キー40及びキャンセルキー42が設けられ
ている。
【0024】液晶モニタ30は、撮影時に画角確認用の
電子ファインダーとして使用できるとともに、撮影した
画像のプレビュー画やメモリカード24から読み出した
再生画像等を表示することができる。また、十字ボタン
34を使用したメニューの選択や各メニューにおける各
種項目の設定なども液晶モニタ30の表示画面を用いて
行われる。
【0025】ズームスイッチ32は、上下方向に操作可
能なレバースイッチで構成され、このズームスイッチ3
2を上側に操作することで、撮影レンズ12が望遠(TE
LE)に変倍され、下側に操作することで広角(WIDE)方
向に変倍される。
【0026】十字ボタン34は、上下左右のいずれかの
縁部を押圧することによって、対応する4方向(上、
下、左、右)の指示を入力できるようにしたもので、メ
ニュー画面における各種設定項目の選択や設定内容の変
更を指示する操作ボタンとして使用されるとともに、マ
ニュアルフォーカス時の焦点位置調整や電子ズーム時の
倍率調整、再生コマの送り/戻しを指示する手段として
用いられる。
【0027】メニューキー38は、各モードの通常画面
からメニュー画面に遷移させる場合に使用され、実行キ
ー40は、選択内容の確定、処理の実行(確認)を指示
する場合などに使用される。また、キャンセルキー42
は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一
つ前の操作状態に戻る場合などに使用される。
【0028】撮影者は、ファインダー28又は液晶モニ
タ30に映し出されるリアルタイム画像(スルー画)を
確認しながら、ズームスイッチ32を操作して画角を決
定し、シャッターボタン18を押下して撮影を行う。
【0029】図3は、デジタルカメラ10の内部構成を
示すブロック図である。撮影レンズ12は、固定レンズ
44、変倍レンズ46A、補正レンズ46B及びフォー
カスレンズ48の4群型インナーフォーカス式ズームレ
ンズで構成されている。
【0030】変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bは、
図示しないカム機構によって両者の位置関係が規制され
ながら光軸に沿って移動し、焦点距離を変更する。な
お、説明の便宜上、変倍レンズ46Aと補正レンズ46
Bからなる変倍光学系を「ズームレンズ46」と呼ぶこ
とにする。
【0031】撮影レンズ12を通過した光は、絞り50
により光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以
下、CCDという)52に入射する。CCD52の受光
面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮影
レンズ12を介してCCD52の受光面に結像された光
学像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の
信号電荷に変換される。なお、CCD52は、シャッタ
ーゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの
電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわ
ゆる電子シャッター機能を有している。
【0032】各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、
CCDドライバ54から与えられるパルスに基づいて信
号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出
され、アナログ処理部56に送られる。アナログ処理部
56は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイ
ン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理
部56において、相関二重サンプリング(CDS)処理
並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信
号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が
行われる。
【0033】アナログ処理部56から出力された信号
は、A/D変換器58によりデジタル信号に変換された
後、メモリ60に格納される。タイミングジェネレータ
(TG)62は、CPU64の指令に従ってCCDドラ
イバ54、アナログ処理部56及びA/D変換器58に
対してタイミング信号を与えており、このタイミング信
号によって各回路の同期がとられている。
【0034】メモリ60に格納されたデータは、バス6
6を介して信号処理部68に送られる。信号処理部68
は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャー
プネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバラ
ンス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)で構成された画像処理手段であり、CPU64か
らのコマンドに従って画像信号を処理する。この信号処
理部68に入力された画像データは、輝度信号(Y信
号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるととも
に、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ6
0に格納される。
【0035】撮影画像を表示出力する場合は、メモリ6
0から画像データが読み出されて、表示用メモリ70に
転送される。そして、表示用の所定方式の信号(例え
ば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された
後、D/A変換器72を介して液晶モニタ(LCD)3
0に出力される。こうして、当該画像データの画像内容
が液晶モニタ30の画面上に表示される。
【0036】また、CCD52から出力される画像信号
によってメモリ60内の画像データが定期的に書き換え
られ、その画像データから生成される映像信号が液晶モ
ニタ30に供給されることにより、CCD52を介して
入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ30に表示さ
れる。撮影者は、この液晶モニタ30に映し出される画
像、あるいは光学式のファインダー28によって撮影画
角を確認することができる。
【0037】CPU64は、本カメラシステムの各回路
を統括制御する制御部である。CPU64は、電源兼用
モードスイッチ20、シャッターボタン18、ズームス
イッチ32その他の操作部から受入する入力信号に基づ
いて対応する回路の動作を制御するとともに、ストロボ
制御、液晶モニタ30における表示制御、焦点位置制
御、露出制御、画像処理制御等を行う。
【0038】ここで、撮影者がズームスイッチ32を操
作すると、その指示信号がCPU64に入力される。C
PU64はズームスイッチ32からの信号に基づいてズ
ーム駆動部74を制御し、ズームレンズ46をテレ方向
又はワイド方向に移動させる。このズームレンズ46の
位置(ズーム位置)は、ズーム位置センサ76によって
検出されており、その検出信号はCPU64に入力され
る。フォーカスレンズ48の位置(フォーカス位置)も
同様にフォーカス位置センサ80によって検出されてお
り、その検出信号はCPU64に入力される。
【0039】また、電源兼用モードスイッチ20によっ
て静止画撮影モードが設定され、撮影者がシャッターボ
タン18を押すと、撮影開始指示信号(レリーズON信
号)が発せられる。CPU64は、このレリーズON信
号を検知して記録用の撮像動作を実行する。すなわち、
そのときの撮影モードに応じてフォーカス駆動部78を
制御し、フォーカスレンズ48の位置制御を行うととも
に、絞り50の開口径やCCD52の電子シャッターを
制御することにより露出制御を行う。また、必要に応じ
てストロボ制御回路82にコマンドを送り、スロトボ発
光部16の発光を制御する。こうして、シャッターボタ
ン18の押下操作に応動して、記録用の画像データの取
り込みが開始される。
【0040】ここで、画像データを圧縮記録するモード
が選択されている場合、CPU64は圧縮伸張回路84
にコマンドを送り、圧縮伸張回路84は、メモリ60に
取り込まれた画像データをJPEGその他の所定の形式
に従って圧縮する。圧縮された画像データは、カードイ
ンターフェース86を介してメモリカード24に記録さ
れる。一方、非圧縮の画像データを記録するモード(非
圧縮モード)が選択されている場合には、圧縮伸張回路
84による圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画像デー
タがメモリカード24に記録される。
【0041】一方、電源兼用モードスイッチ20によっ
て再生モードが設定されると、メモリカード24から画
像ファイルが読み出される。読み出された画像データ
は、必要に応じて圧縮伸張回路84によって伸張処理さ
れ、表示用メモリ70を介して液晶モニタ30に出力さ
れる。
【0042】さて、上記のように構成される本実施の形
態のデジタルカメラ10は、複数の撮影モードを備えて
おり、CPU64は選択された撮影モードに応じて撮像
動作を実行する。
【0043】ここで、撮影モードとして本実施の形態の
デジタルカメラ10では、撮影者の好みのボケ量の画像
を撮像できる背景処理撮影モードを備えており、以下
に、その撮影方法について説明する。
【0044】この背景処理撮影モードには、撮影者が絞
り値(F値)を設定し、その設定された絞り値で得られ
るボケ量の画像を撮像する「被写界深度設定モード」
と、35mm判カメラで撮影したときに得られるボケ描
写の画像を撮像する「35mm判モード」と、撮影者が
背景の描写を確認しながら撮像する「マニュアルモー
ド」と、焦点位置を変えて複数コマの撮影を実施し、撮
影した複数コマの画像から好みの描写のエリアを抜き出
して合成する「後処理モード」とがあり、図4に示すよ
うに、液晶モニタ30に表示されるメニュー画面から各
モードを選択して実行する。
【0045】なお、選択は十字ボタン34で行い、実行
キー40で選択内容の確定を行う。この際、選択された
モードは、文字と背景の色が反転する。
【0046】まず、「被写界深度設定モード」について
説明する。上記のように、このモードは、撮影者が絞り
値を設定し、その設定された絞り値相当の画像を撮像す
る。
【0047】図4に示した背景処理撮影モードの選択画
面で「被写界深度設定モード」を選択すると、液晶モニ
タ30上には、図5に示す絞り値の設定画面が表示され
る。この絞り値の設定画面では、選択可能な絞り値(F
値)が表示され、選択した絞り値(F値)は背景と文字
の色が反転する。撮影者は好みの絞り値(F値)を十字
ボタン34で選択し、実行キー40で決定する。
【0048】なお、本例では大口径レンズ並に背景及び
前景をぼかした画像を得るために、小さい絞り値、たと
えばF1.4相当に設定するものとする。
【0049】以上の設定操作の後、撮影者は、ファイン
ダー28又は液晶モニタ30に映し出されるリアルタイ
ム画像(スルー画)を確認しながら、ズームスイッチ3
2を操作して画角を決定し、シャッターボタン18を半
押しして主要被写体にピントを合わせる。
【0050】ここで、ピント合わせは、図6に示すよう
に、ファインダー28の中央位置に形成されたフォーカ
スフレーム91に主要被写体を合わせることにより行わ
れる。なお、液晶モニタ30に映し出されるリアルタイ
ム画像を確認しながらピント合わせする場合は、液晶モ
ニタ30の中央にフォーカスフレームが表示され、この
フォーカスフレームに主要被写体を合わせてピント合わ
せを行う。
【0051】フォーカスフレームに主要被写体を合わせ
てシャッターボタン18を半押しすると、CPU64は
オートフォーカス(AF)制御を実行し、撮影レンズ1
2のピント位置を主要被写体に合わせる。
【0052】なお、このオートフォーカス制御は、次の
ように行われる。撮影レンズ12を介してCCD52の
受光面に結像された光学像は、各フォトセンサによって
入射光量に応じた量の信号電荷に変換され、CCDドラ
イバ54から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応
じた電圧信号(画像信号)として順次アナログ処理部5
6に送られる。そして、アナログ処理部56で相関二重
サンプリング処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離
処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われたの
ち、A/D変換器58によりデジタル信号に変換され
る。
【0053】A/D変換器58によってデジタル信号に
変換された画像信号は、評価値演算部88に入力され
る。評価値演算部88は、高周波成分抽出回路90と積
算回路92を有し、入力される画像信号のうちG成分の
データをサンプリングして画像の中央に設定されたAF
検出対象エリア(以下フォーカスエリアという)内での
高周波成分を抽出するとともに、その絶対値をとり、フ
ォーカスエリア内で絶対値データを積算して得られた値
(評価値に相当)をCPU64に提供する。
【0054】AF動作時にCPU64は、フォーカスレ
ンズ48を焦点調節領域内で至近から無限遠(又は無限
遠から至近)の方向に移動させながら、複数のAF検出
ポイント(サーチポイント)で画像中央部分のコントラ
ストを検出し、サーチポイントごとに評価値を算出す
る。そして、各ポイントで算出された評価値を総合し
て、評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置として決
定し、求めた合焦位置にフォーカスレンズ48を移動さ
せるようにフォーカス駆動部78を制御する。
【0055】一方、このオートフォーカス制御と同時に
信号処理部68が、CPU64からのコマンドに従って
画像信号を処理し、CCD52の受光面に結像された光
学像をCCD52の受光面からの距離に応じて主要被写
体を含むエリアと、その前景、背景となる複数のエリア
に区分けする。この作業は図7に示すように、CCD5
2の受光面を細分化し、細分化された各領域(00〜n
n)ごとに合焦位置を検出し、等距離にある被写体を抽
出することにより行われる。
【0056】ここで、本例では図6に示すように、撮影
構図として「家」の前に主要被写体である「人物」が立
っており、その前に「車」が止まっているものとする。
この場合、図8に示すように、主要被写体である人物I
と、その前景である車IIと、背景である家IIIと空IVと
に区分けされる。なお、細分化された各領域(00〜n
n)での合焦位置の検出は、上述したオートフォーカス
制御と同じ手順で実施するものとし、このオートフォー
カス制御と同時に実施される。
【0057】このように、フォーカスフレームに主要被
写体を合わせてシャッターボタン18を半押しすると、
主要被写体にピントが合わせられると同時にCCD52
の受光面に結像された光学像が主要被写体を含むエリア
と、その前景、背景となる複数のエリアに区分けされ
る。そして、この状態から更にシャッターボタン18を
押し込んで、シャッターボタン18を全押しすると、レ
リーズON信号が発せられ、この信号をCPU64が検
知して撮像動作を実行する。
【0058】まず、CPU64は、現在の絞り値(F
値)、撮影レンズ12の焦点距離、各エリアまでの距離
に基づいて、区分けした各エリアが、設定された絞り値
で主要被写体を撮影したときに得られる描写の画像とほ
ぼ同じ描写の画像で撮像されるための焦点位置を各エリ
アごとに所定のテーブル又は演算により求める。
【0059】次に、求めた焦点位置にピントを合わせて
各エリアごとの撮影を実施する。すなわち、求めた焦点
位置に応じてフォーカス駆動部78を制御し、フォーカ
スレンズ48の位置制御を行いながら各エリアごとに画
像データの取り込みを開始する。
【0060】ここで、本例では図8に示すように、撮影
する画像が主要被写体を含む4つのエリアに区分けされ
ているので、図9(a)〜(d)に示すように4コマの
撮影が行われる。
【0061】なお、図9において、(a)は背景である
空(エリアIV)用の画像を示しており、(b)は背景で
ある家(エリアIII)用の画像を示している。また、
(c)は主要被写体である人物(エリアI) 用の画像を
示しており、(d)は前景である車(エリアII) 用の画
像を示している。各エリアごとの画像データは、信号処
理部68で所要の処理が施された後、順次メモリ60に
格納される。そして、全ての撮影が完了すると、CPU
64からのコマンドに従って信号処理部68で画像合成
が行われる。すなわち、信号処理部68は、撮影した各
エリアごとの画像データをメモリ60から読み出し、各
エリアI〜IVを個別に抽出する。そして、抽出した各エ
リアI〜IVの画像を合成して、1枚の画像を作成する。
【0062】本例の場合、図9(a)に示した画像から
背景の空(エリアIV)の画像を抽出し、図9(b)に示
した画像から背景の家(エリアIII)の画像を抽出す
る。そして、図9(c)に示した画像から主要被写体で
ある人物(エリアI) の画像(合焦画像)を抽出し、図
9(d)に示した画像から前景の車(エリアII) の画像
を抽出する。
【0063】そして、図9(a)の画像から抽出した背
景の空(エリアIV)の画像と、図9(b)の画像から抽
出した背景の家(エリアIII)の画像と、図9(c)の
画像から抽出した主要被写体である人物(エリアI) の
画像と、図9(d)の画像から抽出した前景の車(エリ
アII) の画像を合成し、図9(e) に示すように、1枚
の画像を作成する。
【0064】作成された画像データはメモリ60に記憶
される。ここで、画像データを圧縮記録するモードが選
択されている場合は、CPU64からのコマンドに従っ
て圧縮伸張回路84が、メモリ60に取り込まれた画像
データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮す
る。そして、圧縮された画像データは、カードインター
フェース86を介してメモリカード24に記録される。
なお、非圧縮モードが選択されている場合には、圧縮伸
張回路84による圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画
像データがメモリカード24に記録される。
【0065】以上の一連の工程で撮影が完了し、撮影さ
れた画像は、設定した絞り値で撮影したときに得られる
描写の画像とほぼ同じ画像となる。
【0066】このように、本撮影モードでは設定した絞
り値で撮影したときに得られる画像と同じ描写となるよ
うに背景と前景を別々に撮影し、これを合成して1枚の
画像を作成する。これにより、簡単に好みのボケ量の画
像を撮影することができる。
【0067】また、このように好みのボケ量の画像を撮
影できることにより、カメラに装着されている撮影レン
ズが、開放F値の暗いレンズであっても、大口径レンズ
で撮影したときと同じ描写で撮影することができる。
【0068】また、焦点距離の短い広角レンズで撮影し
た場合であっても望遠レンズを用いて撮影したときのよ
うな描写の画像を撮影することができる。
【0069】なお、本実施の形態では、ボケ量の設定方
法として、ボケ量を絞り値(F値)で設定するようにし
ているが、ボケ量の設定方法は、これに限定されるもの
ではない。
【0070】たとえば、ボケ量の大小により設定するよ
うにしてもよい。この場合、たとえば図10(a)に示
すように、液晶モニタ30上にボケ量の大小を表すバー
を表示し、このバー上の目盛を「小」側又は「大」側に
スライドさせることにより、ボケ量を選択する。
【0071】また、被写界深度の深さによって設定する
ようにしてもよい。すなわち、ボケ量は被写界深度によ
って変化するので、この被写界深度の深さによってボケ
量を設定する。この場合、たとえば図10(b)に示す
ように、液晶モニタ30上には、被写界深度の深さを表
すバーを表示し、このバー上の目盛を「浅い」方向又は
「深い」方向にスライドさせることにより、被写界深度
の深さを設定する。
【0072】このように、ボケ量は被写界深度によって
変化するので、ボケ量の設定は被写界深度に相当するパ
ラメータを設定するようにする。
【0073】次に、「35mm判モード」について説明
する。上記のように、このモードは35mm判カメラで
撮影したときに得られるボケ描写の画像を撮像するため
のモードである。すなわち、デジタルカメラは、35m
m判カメラと同じ画角で撮影しても実焦点距離が短いた
め、得られる描写が35mm判カメラとは異なった描写
になる。そこで、35mm判カメラと同じ感覚で撮影で
きるようにするためのモードである。
【0074】まず、撮影者は、図4に示した背景処理撮
影モードの選択画面で「35mm判モード」を選択す
る。選択後、撮影者はファインダー28又は液晶モニタ
30に映し出されるリアルタイム画像(スルー画)を確
認しながら、ズームスイッチ32を操作して画角を決定
し、シャッターボタン18を半押しして主要被写体にピ
ントを合わせる。ピント合わせは、上記同様ファインダ
ー28の中央位置に形成されたフォーカスフレーム91
に主要被写体を合わせることにより行う。
【0075】このフォーカスフレームに主要被写体を合
わせてシャッターボタン18を半押しすると、CPU6
4はオートフォーカス(AF)制御を実行し、撮影レン
ズ12のピント位置を主要被写体に合わせる。
【0076】また、このオートフォーカス制御と同時に
信号処理部68が、CPU64からのコマンドに従って
画像信号を処理し、CCD52の受光面に結像された光
学像をCCD52の受光面からの距離に応じて主要被写
体を含むエリアと、その前景、背景となる複数のエリア
に区分けする(図8参照)。
【0077】主要被写体にピントが合うと、シャッター
ボタン18が全押し可能になり、撮影者がシャッターボ
タン18を押し込んで、シャッターボタン18を全押し
すると、レリーズON信号が発せられ、この信号をCP
U64が検知して、撮像動作を実行する。
【0078】まず、CPU64は、CCD52のサイズ
と現在の撮影レンズ12の焦点距離とに基づいて35m
m判カメラでの焦点距離を所定のテーブル又は演算によ
り求める。
【0079】次に、CPU64は、求めた35mm判カ
メラでの焦点距離と、現在の絞り値(F値)と、主要被
写体までの距離(撮影距離)とに基づいて35mm判カ
メラで撮影した場合の被写界深度を所定のテーブル又は
演算により求める。
【0080】次に、CPU64は、現在の絞り値(F
値)、撮影レンズ12の焦点距離、各エリアまでの距離
に基づいて、区分けした各エリアが、求めた被写界深度
で主要被写体を撮影したときに得られる描写の画像とほ
ぼ同じ描写の画像で撮像されるための焦点位置を各エリ
アごとに所定のテーブル又は演算により求める。
【0081】次に、CPU64は、求めた焦点位置にピ
ントを合わせて各エリアごとの撮影を実施する。すなわ
ち、求めた焦点位置に応じてフォーカス駆動部78を制
御し、フォーカスレンズ48の位置制御を行いながら各
エリアごとに画像データの取り込みを開始する(図9
(a)〜(d)参照)。
【0082】各エリアごとの画像データは、信号処理部
68で所要の処理が施された後、順次メモリ60に格納
される。そして、全ての撮影が完了すると、CPU64
は信号処理部68に画像合成のコマンドを出力し、信号
処理部68は、そのCPU64からのコマンドに従って
撮影した各エリアごとの画像データをメモリ60から読
み出し、各エリアを個別に抽出する。そして、抽出した
各エリアの画像を合成して、1枚の画像を作成する(図
9(e)参照)。
【0083】作成された画像データはメモリ60に記憶
され、画像データを圧縮記録するモードが選択されてい
る場合は、CPU64からのコマンドに従って圧縮伸張
回路84が、メモリ60に取り込まれた画像データをJ
PEGその他の所定の形式に従って圧縮する。そして、
圧縮された画像データはカードインターフェース86を
介してメモリカード24に記録される。なお、非圧縮モ
ードが選択されている場合には、圧縮伸張回路84によ
る圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモ
リカード24に記録される。
【0084】以上の一連の工程で撮影が完了し、撮影さ
れた画像は35mm判カメラで撮影したときに得られる
描写の画像とほぼ同じ画像となる。
【0085】このように、本モードでは、背景と前景を
別々に撮影し、これを合成することにより、35mm判
カメラで撮影したときに得られる描写の画像とほぼ同じ
描写の画像を撮影することができる。これにより、同じ
画角で35mm判カメラよりも実焦点距離が短くなるデ
ジタルカメラでも35mm判カメラと同じ感覚で撮影す
ることができる。
【0086】次に、「マニュアルモード」について説明
する。上記のように、このモードは撮影者が背景の描写
を確認しながら撮像するモードである。
【0087】まず、撮影者は図4に示した背景処理撮影
モードの選択画面で「マニュアルモード」を選択する。
【0088】「マニュアルモード」が選択されると、液
晶モニタ30にリアルタイム画像(スルー画)が表示さ
れる。撮影者は、この液晶モニタ30に映し出されるリ
アルタイム画像(スルー画)を確認しながら、ズームス
イッチ32を操作して画角を決定し、シャッターボタン
18を半押しして主要被写体にピントを合わせる。ピン
ト合わせは、液晶モニタ30の中央に表示されるフォー
カスフレームに主要被写体を合わせることにより行う。
【0089】このフォーカスフレームに主要被写体を合
わせてシャッターボタン18を半押しすると、CPU6
4はオートフォーカス(AF)制御を実行し、撮影レン
ズ12のピント位置を主要被写体に合わせる。
【0090】また、このオートフォーカス制御と同時に
信号処理部68が、CPU64からのコマンドに従って
画像信号を処理し、CCD52の受光面に結像された光
学像をCCD52の受光面からの距離に応じて主要被写
体を含むエリアと、その前景、背景となる複数のエリア
に区分けする。
【0091】上記のAF制御で主要被写体にピントが合
うと、シャッターボタン18の全押しが可能になる。そ
して、撮影者がシャッターボタン18を押し込んで、シ
ャッターボタン18を全押しすると、レリーズON信号
が発せられ、この信号をCPU64が検知して、その主
要被写体にピントが合った状態の画像を撮影する。
【0092】撮影された画像データは、信号処理部68
で所要の処理が施された後、メモリ60に格納される。
そして、そのメモリ60から表示用メモリ70に転送さ
れ、表示用の所定方式の信号に変換された後、図11
(a)に示すように、液晶モニタ30に出力される。
【0093】ここで、液晶モニタ30には、撮影画像と
同時に「背景処理実行?」と表示され、この状態から撮
影者が実行キー40を押すと次の背景処理が実行され
る。
【0094】一方、ここでキャンセルキー42を押す
と、液晶モニタ30には「保存?」と表示される。ここ
で実行キー40を押すと背景処理を行わず、そのままそ
の画像をメモリカード24に記録する。一方、ここでキ
ャンセルキー42を押すと撮影した画像データが消去さ
れる。
【0095】上記のように「背景処理実行?」と表示さ
れて実行キー40を押すと、背景処理が開始される。
【0096】まず、撮影レンズ12のフォーカス制御が
オートフォーカス制御からマニュアルフォーカス制御に
切り替わる。ここで、撮影レンズ12のフォーカス制御
がオートフォーカス制御からマニュアルフォーカス制御
に切り替わると、十字ボタン34の左右の押圧操作によ
って、撮影レンズ12の焦点位置を前後に移動させるこ
とが可能になる。
【0097】また、液晶モニタ30には、撮影した画像
をCCD52からの距離に応じて区分けしたエリアが表
示される。ここでは主要被写体である人物と、その背景
である空(エリアI)及び家(エリアII)と、前景であ
る車(エリアIII)とに区分けされるものとする。
【0098】また、これと同時に液晶モニタ30には
「エリアI撮影?」と表示される。この状態から撮影者
が実行キー40を押すと、背景であるエリアI(空)の
撮影が開始される。
【0099】まず、撮影者は、液晶モニタ30に映し出
されるリアルタイム画像によってエリアI(空)の描写
を確認しながら、十字ボタン34で焦点位置の調節をす
る。そして、好みの描写になったところで、シャッター
ボタン18を全押しし、その画像を撮影する。
【0100】撮影された画像データは、信号処理部68
で所要の処理が施された後、メモリ60に格納される。
そして、そのメモリ60から表示用メモリ70に転送さ
れ、表示用の所定方式の信号に変換された後、図11
(c)に示すように、液晶モニタ30に出力される。
【0101】ここで、同時に液晶モニタ30には「OK
?」と表示されるので、その撮像された画像の描写でよ
ければ、撮影者は実行キー40を押す。一方、その撮像
された画像の描写が気に入らなければ、キャンセルキー
42を押す。キャンセルキー42が押されると、撮像さ
れた画像データは消去され、再びエリアIの撮影を実行
する。
【0102】一方、実行キー40が押されると、液晶モ
ニタ30には再び区分けしたエリアが表示される(図1
1 (b) 参照)。また、これと同時に液晶モニタ30に
は「エリアII撮影?」と表示される。この状態から撮影
者が実行キー40を押すと、背景であるエリアII(家)
の撮影が開始される。前記同様に撮影者は、液晶モニタ
30に映し出されるリアルタイム画像によってエリアII
(家)の描写を確認しながら、十字ボタン34で焦点位
置の調節をする。そして、好みの描写になったところ
で、シャッターボタン18を全押しし、その画像を撮影
する。
【0103】撮影された画像データは、信号処理部68
で所要の処理が施された後、メモリ60に格納される。
そして、そのメモリ60から表示用メモリ70に転送さ
れ、表示用の所定方式の信号に変換された後、図11
(c)に示すように、液晶モニタ30に出力される。
【0104】ここで、同時に液晶モニタ30には「OK
?」と表示されるので、その撮像された画像の描写でよ
ければ、撮影者は実行キー40を押す。一方、その撮像
された画像の描写が気に入らなければ、キャンセルキー
42を押す。キャンセルキー42が押されると、撮像さ
れた画像データは消去され、再びエリアIIの撮影を実行
する。
【0105】一方、実行キー40が押されると、液晶モ
ニタ30には再び区分けしたエリアが表示される(図1
1 (b) 参照)。また、これと同時に液晶モニタ30に
は「エリアIII撮影?」と表示される。この状態から撮
影者が実行キー40を押すと、前景であるエリアIII
(車)の撮影が開始される。前記同様に撮影者は、液晶
モニタ30に映し出されるリアルタイム画像によってエ
リアII(家)の描写を確認しながら、十字ボタン34で
焦点位置の調節をする。そして、好みの描写になったと
ころで、シャッターボタン18を全押しし、その画像を
撮影する。
【0106】撮影された画像データは、信号処理部68
で所要の処理が施された後、メモリ60に格納される。
そして、そのメモリ60から表示用メモリ70に転送さ
れ、表示用の所定方式の信号に変換された後、図11
(c)に示すように、液晶モニタ30に出力される。
【0107】ここで、同時に液晶モニタ30には「OK
?」と表示されるので、その撮像された画像の描写でよ
ければ、撮影者は実行キー40を押す。一方、その撮像
された画像の描写が気に入らなければ、キャンセルキー
42を押す。キャンセルキー42が押されると、撮像さ
れた画像データは消去され、再びエリアIIIの撮影を実
行する。
【0108】一方、実行キー40が押されると、背景用
の撮影が完了する。そして、この背景用の撮影が完了す
ると、CPU64は信号処理部68に画像合成のコマン
ドを出力し、信号処理部68は、そのCPU64からの
コマンドに従って撮影した各エリアごとの画像データを
メモリ60から読み出し、各エリアを個別に抽出する。
そして、抽出した各エリアの画像を合成して、図11
(d)に示すように、1枚の画像を作成する。
【0109】作成された画像データはメモリ60に記憶
され、画像データを圧縮記録するモードが選択されてい
る場合は、CPU64からのコマンドに従って圧縮伸張
回路84が、メモリ60に取り込まれた画像データをJ
PEGその他の所定の形式に従って圧縮する。そして、
圧縮された画像データはカードインターフェース86を
介してメモリカード24に記録される。なお、非圧縮モ
ードが選択されている場合には、圧縮伸張回路84によ
る圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモ
リカード24に記録される。
【0110】以上の一連の工程で撮影が完了する。
【0111】このように、本モードでは、主要被写体と
は別に背景と前景を好みの描写で別々に撮影し、これを
合成することにより、好みの描写の画像を撮影すること
ができる。
【0112】次に、「後処理モード」について説明す
る。上記のように、このモードは焦点位置を変えて複数
コマの撮影を実施し、撮影した複数コマの画像から好み
の描写のエリアを抜き出して合成するモードである。
【0113】まず、撮影者は図4に示した背景処理撮影
モードの選択画面で「後処理モード」を選択する。選択
後、撮影者はファインダー28又は液晶モニタ30に映
し出されるリアルタイム画像(スルー画)を確認しなが
ら、ズームスイッチ32を操作して画角を決定し、シャ
ッターボタン18を半押しして主要被写体にピントを合
わせる。ピント合わせは、上記同様ファインダー28の
中央位置に形成されたフォーカスフレーム91に主要被
写体を合わせることにより行う。
【0114】このフォーカスフレームに主要被写体を合
わせてシャッターボタン18を半押しすると、CPU6
4はオートフォーカス(AF)制御を実行し、撮影レン
ズ12のピント位置を主要被写体に合わせる。
【0115】また、このオートフォーカス制御と同時に
信号処理部68が、CPU64からのコマンドに従って
画像信号を処理し、CCD52の受光面に結像された光
学像をCCD52の受光面からの距離に応じて主要被写
体を含むエリアと、その前景、背景となる複数のエリア
に区分けする(図12(a)参照)。
【0116】主要被写体にピントが合うと、シャッター
ボタン18が全押し可能になる。そして、撮影者がシャ
ッターボタン18を押し込んで、シャッターボタン18
を全押しすると、レリーズON信号が発せられ、この信
号をCPU64が検知して、撮像動作を実行する。
【0117】ここで、CPU64は、主要被写体の合焦
位置を含む複数の焦点位置で複数コマの画像取り込み用
の撮影を実施する。すなわち、主要被写体に焦点が合う
位置の他、たとえばCCD52の受光面から1mの位置
に焦点が合う位置、3mの位置に焦点が合う位置、7m
の位置に焦点が合う位置、無限遠に焦点が合う位置とい
うように予め設定された複数の焦点位置で撮影を実施す
る。
【0118】ここでは、合焦位置のほかCCD52の受
光面から1mの位置に焦点が合う位置、3mの位置に焦
点が合う位置、7mの位置に焦点が合う位置、無限遠に
焦点が合う位置の計5コマの撮影を行うものとする。C
PU64は、この予め設定された焦点位置と主要被写体
の合焦位置に焦点が合うようにフォーカス駆動部78を
制御し、フォーカスレンズ48の位置制御を行いながら
各エリアごとに画像データの取り込みを行う。
【0119】撮像された各エリアごとの画像データは、
信号処理部68で所要の処理が施された後、順次メモリ
60に格納される。そして、全ての撮影が完了すると、
CPU64は、主要被写体に合焦した撮影画像をメモリ
60から読み出して表示用メモリ70に転送し、表示用
の所定方式の信号に変換した後、D/A変換器72を介
して液晶モニタ30に出力させる。
【0120】また、これと同時にCPU64は、CCD
52からの距離に応じて区分けした各エリアの区分け情
報を主要被写体への合焦画像に重ねて表示させる。すな
わち、図12(a)に示すように、区分けされた各エリ
アの境界線を主要被写体への合焦画像に重ねて表示させ
るとともに、各エリアごとに番号(I、II、…)を付し
て表示させる。
【0121】これらの情報が表示されると、液晶モニタ
30には「エリアI OK?」と表示され、主要被写体
であるエリアIの画像が現在液晶モニタ30に表示され
ている画像で良いか否か確認のメッセージが表示され
る。
【0122】撮影者は、エリアIの画像に現在液晶モニ
タ30に表示されている画像を採用する場合は実行キー
40を押す。一方、その画像が気に入らなければ、キャ
ンセルキー42を押す。キャンセルキー42が押される
と、撮像された画像データは全て消去され、再び撮影を
実施する。
【0123】実行キー40が押されると、液晶モニタ3
0上には「エリアIIを選択して下さい Enter 」という
メッセージが表示される。そして、ここで実行キー40
を押すと、図13に示すように、主要被写体への合焦画
像以外の撮像画像、すなわちCCD52の受光面から1
mの位置に焦点が合う位置で撮像された画像、3mの位
置に焦点が合う位置で撮像された画像、7mの位置に焦
点が合う位置で撮像された画像、無限遠に焦点が合う位
置で撮影された撮像画像が液晶モニタ30上にサムネイ
ル画像として一覧表示される。このサムネイル画像の一
覧には、サムネイル画像の一つを囲う形で選択フレーム
が表示され、選択フレームは十字ボタン34で移動でき
るようにされている。撮影者は、この選択フレームを十
字ボタン34で移動させることにより、エリアIIで採用
する画像を選択する。そして、採用する画像が決定した
ところで実行キー40を押す。
【0124】実行キー40が押されると、その選択され
た画像が液晶モニタ30上に表示される。同時に液晶モ
ニタ30上には「エリアII OK?」というメッセージ
が表示され、背景の空であるエリアIIの画像が現在液晶
モニタ30に表示されている画像で良いか否か確認のメ
ッセージが表示される。
【0125】撮影者は、エリアIIの画像に現在液晶モニ
タ30に表示されている画像を採用する場合は実行キー
40を押す。一方、その画像が気に入らなければ、キャ
ンセルキー42を押す。キャンセルキー42が押される
と、再び画像選択画面、すなわち撮像画像のサムネイル
画像の一覧表示画面に戻る(図13参照)。
【0126】一方、実行キー40が押されると、液晶モ
ニタ30上には「エリアIIIを選択して下さい Enter
」というメッセージが表示される。そして、ここで実
行キー40を押すと、再びサムネイル画像が一覧表示さ
れる。以下同様の手順で各エリアに採用する画像を選択
する。
【0127】全ての画像が選択されると、CPU64は
信号処理部68に画像合成のコマンドを出力し、信号処
理部68は、そのCPU64からのコマンドに従って選
択された各エリアごとの画像データをメモリ60から読
み出し(図12(b)参照)、各エリアを個別に抽出す
る。そして、図12(c)に示すように、抽出した各エ
リアの画像を合成して、1枚の画像を作成する。
【0128】作成された画像は、作成された画像データ
はメモリ60に記憶され、メモリ60から表示用メモリ
70に転送されて、表示用の所定方式の信号に変換され
た後、D/A変換器72を介して液晶モニタ30に出力
される。また、同時に液晶モニタ30には「OK?」と
表示され、合成された画像を記録するか否かの確認のメ
ッセージが表示される。
【0129】撮影者は、合成された画像でよければ実行
キー40を押す。一方、その画像が気に入らなければ、
キャンセルキー42を押す。
【0130】キャンセルキー42が押されると、液晶モ
ニタ30上には「選択やり直し?」と表示され、選択を
やり直す場合は実行キー40を押す。一方、撮影自体を
やり直す場合はキャンセルキー42を押す。キャンセル
キー42が押されると、撮影された合成用の全画像デー
タは消去される。一方、実行キー40が押されて選択の
やり直しが選択されると、液晶モニタ30上には再び画
像選択画面、すなわち撮像画像のサムネイル一覧が表示
され(図13参照)、エリアIIから選択がやり直され
る。
【0131】合成された画像の記憶が選択された場合
は、CPU64からのコマンドに従ってメモリ60に記
憶された画像データがJPEGその他の所定の形式に圧
縮され、カードインターフェース86を介してメモリカ
ード24に記録される。なお、非圧縮モードが選択され
ている場合には、圧縮伸張回路84による圧縮処理は省
略され、非圧縮のまま画像データがメモリカード24に
記録される。
【0132】以上の一連の工程で撮影が完了する。
【0133】このように、本モードでは複数コマの撮影
を行い、撮影者の好みの描写を抽出して合成することに
より、撮影者の好みの描写の画像を簡単に撮影すること
ができる。
【0134】なお、撮影する枚数や撮影する焦点位置の
設定は上述した実施の形態のものに限定されるものでは
なく、撮影者が任意に設定できるようにしてもよい。
【0135】以上説明したように、本実施の形態のデジ
タルカメラ10によれば、主要被写体とは別にその前景
又は背景となる画像を撮像し、合成することにより、好
みのボケ描写の画像を簡単に撮影することができる。
【0136】これにより、F値の明るい大口径レンズを
使用しなくても、同等のボケ描写の画像を簡単に撮影す
ることができる。この結果、コストダウンを図れるとと
もに、小型のレンズを用いることができ、カメラ全体の
構成をコンパクト化することができる。
【0137】なお、本実施の形態では、各エリアの区分
けは、CCD52の受光面を細分化し、細分化された各
領域ごとに合焦位置を検出し、等距離にある被写体を抽
出することにより行っているが、区分けの手法は、これ
に限定されるものではない。たとえば、画像認識により
区分けするようにしてもよい。
【0138】また、本実施の形態では、主要被写体にピ
ントを合わせる際、ファインダーの中央のみの1点をフ
ォーカスポイントに設定しているが、複数のフォーカス
ポイントを設定し、撮影者が任意に設定できるようにし
てもよい。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主要被写体とは別にその前景又は背景となる画像を撮像
し、合成することにより、好みのボケ描写の画像を簡単
に撮影することができる。これにより、F値の明るい大
口径レンズを使用しなくても、同等のボケ描写の画像を
簡単に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの一実施形態を示
す正面外観図
【図2】本発明に係るデジタルカメラの一実施形態を示
す背面外観図
【図3】図1に示したデジタルカメラの内部構成を示す
ブロック図
【図4】背景処理撮影モードの撮影モード選択画面の表
示例を示す図
【図5】被写界深度設定モードの絞り値選択画面の表示
例を示す図
【図6】ファインダー内の表示例を示す図
【図7】合焦位置検出領域の設定例を示す図
【図8】エリアの区分け例を示す図
【図9】被写界深度設定モードにおける画像合成方法の
説明図
【図10】被写界深度設定モードにおける設定画面の他
の表示例を示す図
【図11】マニュアルモードにおける撮影手順の説明図
【図12】後処理モードにおける撮影手順の説明図
【図13】後処理モードにおけるサムネイル画像の表示
例を示す図
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、12…撮影レンズ、14…ファ
インダー窓、16…ストロボ発光部、17…調光セン
サ、18…シャッターボタン、20…電源スイッチ、2
2…グリップ部、24…メモリカード、26…カードス
ロット、28…ファインダー、30…液晶モニタ、32
…ズームスイッチ、34…十字ボタン、36…AEロッ
クボタン、38…メニューキー、40…実行キー、42
…キャンセルキー、44…固定レンズ、46A…変倍レ
ンズ、46B…補正レンズ、48…フォーカスレンズ、
50…絞り、52…CCD、54…CCDドライバ、5
6…アナログ処理部、58…A/D変換器、60…メモ
リ、62…タイミングジェネレータ(TG)、64…C
PU、66…バス、68…信号処理部、70…表示用メ
モリ、72…D/A変換器、74…ズーム駆動部、76
…ズーム位置センサ、78…フォーカス駆動部、80…
フォーカス位置センサ、82…ストロボ制御回路、84
…圧縮伸張回路、86…カードインターフェース、88
…評価値演算部、90…高周波成分抽出回路、92…積
算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 101:00 // H04N 101:00 5/91 J Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CE08 CE09 5C022 AA13 AB15 AB30 AC42 AC69 5C052 GA02 GA07 GB06 GC04 GD03 GE08 5C053 FA08 FA27 GB36 HA33 KA04 KA24 KA25 LA02 5C076 AA02 AA13 AA31 AA36 BA01 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズによって撮像素子上に結像さ
    せた光学像をデジタルデータとして記録媒体に記録する
    デジタルカメラにおいて、 前記光学像を前記撮像素子からの距離に応じて主要被写
    体を含むエリアと、該主要被写体の前景及び/又は背景
    となるエリアとを含む複数のエリアに区分けする区分け
    手段と、 主要被写体の前景及び/又は背景のボケ量を設定するボ
    ケ量設定手段と、 前記区分け手段で区分けされた各エリアごとに焦点位置
    を設定して複数コマの撮像を行う撮像制御手段であっ
    て、主要被写体の前景及び/又は背景となるエリアにつ
    いては、該エリアの距離に対応する焦点位置から前記ボ
    ケ量設定手段で設定されたボケ量の程度に応じて焦点位
    置をずらして撮像を行う撮像制御手段と、 撮像された複数コマの撮像画像から前記区分け手段で区
    分けされた各エリアの画像を個別に抽出し、これらのエ
    リアの画像を合成する画像合成手段と、 からなることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影レンズによって撮像素子上に結像さ
    せた光学像をデジタルデータとして記録媒体に記録する
    デジタルカメラにおいて、 前記光学像を前記撮像素子からの距離に応じて主要被写
    体を含むエリアと、該主要被写体の前景及び/又は背景
    となるエリアとを含む複数のエリアに区分けする区分け
    手段と、 前記区分け手段で区分けされた各エリアごとに焦点位置
    を設定して複数コマの撮像を行う撮像制御手段であっ
    て、主要被写体の前景及び/又は背景となるエリアにつ
    いては、該エリアの距離に対応する焦点位置から予め設
    定されたボケ量となるように焦点位置をずらして撮像を
    行う撮像制御手段と、 撮像された複数コマの撮像画像から前記区分け手段で区
    分けされた各エリアの画像を個別に抽出し、これらのエ
    リアの画像を合成する画像合成手段と、 からなることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記ボケ量は、同一被写体を同一画角の
    35mm判カメラで撮影した際に得られるボケ量と同じ
    になるように設定されていることを特徴とする請求項2
    に記載のデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 撮影レンズによって撮像素子上に結像さ
    せた光学像をデジタルデータとして記録媒体に記録する
    デジタルカメラにおいて、 前記撮像素子上に結像された光学像を表示する表示手段
    と、 前記光学像を前記撮像素子からの距離に応じて主要被写
    体を含むエリアと、該主要被写体の前景及び/又は背景
    となるエリアとを含む複数のエリアに区分けする区分け
    手段と、 前記区分け手段で区分けされた各エリアごとに撮像され
    た撮像画像を記憶する撮像画像記憶手段と、 前記撮像画像記憶手段に記憶された前記各エリアごとの
    撮像画像から前記各エリアの画像を個別に抽出し、これ
    らのエリアの画像を合成する画像合成手段と、 からなり、前記表示手段に表示される光学像のボケ描写
    を確認しながら前記区分け手段で区分けされた各エリア
    ごとに撮像を実行し、得られた各エリアごとの撮像画像
    から前記各エリアの画像を個別に抽出し、これらのエリ
    アの画像を1つに合成することを特徴とするデジタルカ
    メラ。
  5. 【請求項5】 撮影レンズによって撮像素子上に結像さ
    せた光学像をデジタルデータとして記録媒体に記録する
    デジタルカメラにおいて、 前記光学像を前記撮像素子からの距離に応じて主要被写
    体を含むエリアと、該主要被写体の前景及び/又は背景
    となるエリアとを含む複数のエリアに区分けする区分け
    手段と、 主要被写体に対して合焦位置で撮像を行うとともに、該
    合焦位置に対して焦点位置をずらした複数コマの撮像を
    行う撮像制御手段と、 撮像画像を表示する表示手段と、 前記表示手段で表示された複数コマの撮像画像の中から
    前記各エリアを構成する画像を選択する画像選択手段
    と、 前記画像選択手段で選択された前記各エリアごとの画像
    を前記複数コマの撮像画像の中から抽出し、これらのエ
    リアの画像を1つに合成する画像合成手段と、からなる
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
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