JP2003319234A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003319234A
JP2003319234A JP2002125853A JP2002125853A JP2003319234A JP 2003319234 A JP2003319234 A JP 2003319234A JP 2002125853 A JP2002125853 A JP 2002125853A JP 2002125853 A JP2002125853 A JP 2002125853A JP 2003319234 A JP2003319234 A JP 2003319234A
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JP2002125853A
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English (en)
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Kazumasa Tamada
一聖 玉田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広角側に電子ズームすることができるデジタ
ルカメラを提供する。 【解決手段】 デジタルカメラは、比較的高画素数のC
CD及び広角系の撮影レンズ(例えば焦点距離が24m
m)を備えている。この撮影レンズでは、広角画像領域
70で示される領域の撮影が可能であるが、この広角画
像領域70よりも一回り小さく、予め定めた標準焦点距
離(例えば焦点距離が35mm)のレンズで撮影したの
と同等の画角となる撮像領域を標準画像領域72として
設定する。ズーム操作手段によりズーム指示がなされて
いない場合には、広角画像領域70の画像から標準画像
領域72の画像を切り出してメモリカードに記憶し、広
角画像を撮影するべくズーム指示がなされた場合には、
広角画像領域70をそのままメモリカードに記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
係り、特に、電子ズーム機能を備えたデジタルカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD等の撮像素子を備えたデジ
タルカメラが数多く流通している。このようなデジタル
カメラでは、撮影時には、CCDの受光面に被写体像が
結像され、CCDの各センサで入射光量に応じた量の信
号電荷に変換される。そして、CCDに蓄積された信号
電荷を画素毎に読み取って画像データに変換し、この画
像データをメモリカードなどの記録媒体に記録してい
る。
【0003】また、このようなデジタルカメラでは、光
学ズームで撮影することのできない撮影倍率の画像を得
るため、撮影画像をデジタル拡大する電子ズーム機能を
備えたものが提案されている(例えば特開2001−1
97347号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、撮影画像を望遠側にズームすることはでき
るが、広角側にズームすることはできない、という問題
があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、広角側に電子ズームすることができるデジタル
カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のデジタルカメラは、予め定めた標準
焦点距離により定まる画角の被写体の全てを撮像するた
めの標準撮像領域を越えた大きさの広角撮像領域を備
え、かつ前記被写体を撮像する撮像素子と、前記撮像素
子に前記被写体の像を結像し、かつ前記標準焦点距離よ
りも短い広角焦点距離を有するレンズと、前記標準焦点
距離での標準撮影と前記標準焦点距離よりも短い焦点距
離での広角撮影との切り替えを指示するためのズーム指
示手段と、前記標準焦点距離に対応する標準撮像領域
を、撮影画像を用いるための画像領域として設定し、前
記ズーム指示手段により前記広角撮影が指示された場合
には、前記標準焦点距離よりも短い焦点距離に対応する
広角撮像領域を前記画像領域として設定する設定手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0007】この発明によれば、被写体を撮像するため
の撮像素子は、予め定めた標準焦点距離により定まる画
角の被写体の全てを撮像するための標準撮像領域を越え
た大きさの広角撮像領域を備えている。すなわち、標準
的な画角で必要とされる画素数よりも多い画素数を有し
ている。
【0008】また、被写体の像を撮像素子に結像させる
ためのレンズは、標準焦点距離よりも短い広角焦点距離
を有している。これにより、標準的な撮影範囲よりも広
い範囲を撮影範囲とすることができる。
【0009】ズーム指示手段は、標準焦点距離での標準
撮影と標準焦点距離よりも短い焦点距離での広角撮影と
の切り替えを指示するためのものである。
【0010】設定手段は、標準焦点距離に対応する標準
撮像領域を、撮影画像を用いるための画像領域、例えば
メモリカード等の記録媒体に記録すべき画像の画像領域
として設定する。そして、ズーム指示手段により広角撮
影が指示された場合には、標準焦点距離よりも短い焦点
距離に対応する広角撮像領域を画像領域として設定す
る。
【0011】すなわち、標準的な画角での標準撮影の場
合には、本来撮影できる範囲である広角撮像領域でな
く、この広角撮像領域よりも一回り小さい領域である標
準撮像領域を画像領域として設定し、広角撮影の場合に
は、広角撮像領域を画像領域として設定する。
【0012】これにより、広角側に電子ズームすること
ができる。また、撮像素子は、標準撮像領域を越えた大
きさの広角撮像領域を備えているため、標準撮影で得ら
れた標準撮像領域の画像をプリント時に拡大した場合で
も画質が劣化するのを防ぐことができる。
【0013】また、請求項2に記載したように、前記標
準撮影とパノラマ撮影とを切り替えるためのパノラマ切
替手段をさらに備え、前記パノラマ撮影に切り替えられ
た場合には、前記設定手段は、前記広角撮像領域の上側
及び下側の少なくとも一方の所定領域を除いた領域をパ
ノラマ撮像領域として設定するようにしてもよい。
【0014】すなわち、標準撮像領域を左右方向に広げ
た領域をパノラマ撮像領域として設定する。これによ
り、通常のパノラマ撮影のように、単に撮影範囲が上下
にカットされた画像ではなく、実質的に撮影範囲を左右
方向に広げたパノラマ画像を得ることができる。
【0015】なお、カットする所定領域のサイズを任意
に設定できるようにしてもよい。これにより、ユーザの
好みに合ったパノラマ画像を得ることが可能となる。
【0016】また、請求項3に記載したように、前記レ
ンズが広角ズームレンズである構成としてもよい。これ
により、電子ズームにしていた広角側の領域の一部を光
学ズームにすることができるため、その分だけ望遠側に
さらに電子ズームさせることが可能となる。
【0017】また、広角撮影を禁止する禁止手段をさら
に備えた構成としてもよい。これにより、広角側への電
子ズームが禁止され、画像の記録枚数を増やすことがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はデジ
タルカメラに本発明を適用したものである。
【0019】図1には本発明の実施の形態に係るデジタ
ルカメラのブロック図を示した。このカメラ10の撮影
光学系12は撮影レンズ14及び絞り16を含む。撮影
レンズ14は1枚又は複数枚のレンズで構成され、例え
ば単一の焦点距離(固定焦点)のレンズで構成される。
【0020】撮影光学系12を介してCCD18の受光
面に結像された被写体像は、各センサで入射光量に応じ
た量の信号電荷に変換される。このようにして蓄積され
た信号電荷は、CCD駆動回路20から加えられるCC
D駆動パルスによって読み出され、信号電荷に応じた電
圧信号(アナログ画像信号)として順次CCD18から
出力される。
【0021】CCD18には、シャッターゲートを介し
てシャッタードレインが設けられており、シャッターゲ
ートをシャッターゲートパルスによって駆動することに
より、蓄積した信号電荷をシャッタードレインに掃き出
すことができる。すなわち、CCD18は、シャッター
ゲートパルスによって各センサに蓄積される電荷の蓄積
時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子
シャッター機能を有している。
【0022】CCD18から読み出された信号は、CD
S回路22において相関二重サンプリング(CDS)処
理されるとともに、R,G,Bの各色信号に色分離処理
され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバラ
ンス処理)が行われる。
【0023】これら所定のアナログ信号処理を経た画像
信号は、A/D変換器24に加えられ、該A/D変換器
24によりR,G,Bのデジタル信号に変換された後、
メモリ26に格納される。
【0024】タイミング信号発生回路(TG)28は、
CPU30からのコマンドに応じてCCD駆動回路2
0、CDS回路22及びA/D変換器24に対して適宜
のタイミング信号を与えており、各回路はタイミング信
号発生回路28から加えられるタイミング信号により同
期して駆動されるようになっている。
【0025】CPU30は、カメラ10の各回路を統括
制御する制御部(制御手段)であり、バス32を介して
ゲイン調整回路34、ガンマ補正回路36、輝度・色差
信号処理回路(YC処理回路という。)38、圧縮伸張
回路40、メモリカード42のカードインターフェース
44、及び表示部46を駆動する表示用ドライバー48
等と接続されている。
【0026】CPU30は操作部50からの入力信号に
基づいて対応する回路ブロックを制御するとともに、撮
影レンズ14のズーミング動作や自動焦点調節(AF)
動作の制御、並びに自動露出調節(AE)の制御等を行
う。
【0027】操作部50には、画像の記録開始の指示を
与えるレリーズボタン、カメラのモード選択手段、ズー
ム操作手段(ズーム指示手段)、その他の各種の入力手
段が含まれる。これら入力手段は、スイッチボタン、ダ
イヤル、スライド式ツマミなど種々の形態があり、タッ
チパネルや液晶モニタ表示部の画面上において設定メニ
ューや選択項目を表示してカーソルで所望の項目を選択
する態様もある。操作部50はカメラ本体に配設されて
いてもよいし、リモコン送信機としてカメラ本体と分離
した構成にすることも可能である。
【0028】また、本実施の形態では、操作部50の入
力手段の1つに、パノラマ切替ボタン(パノラマ切替手
段)、ズーム禁止ボタン(禁止手段)をさらに含んでい
る。パノラマ切替ボタンは、通常の撮影画像よりも横長
の撮影画像を得るためのパノラマ撮影に切り替えるため
のボタンである。ズーム禁止ボタンは、後述する広角側
への電子ズームを禁止するためのボタンである。
【0029】図1のCPU30はCCD18から出力さ
れる画像信号に基づいて、焦点評価演算やAE演算など
の各種演算を行い、その演算に基づいて、撮影レンズ1
4及び絞り16の駆動手段(例えば、AFモータやアイ
リスモータ等)52を制御してフォーカスレンズを合焦
位置に移動させるとともに、絞り16を適正絞り値に設
定する。
【0030】例えば、AF制御には、G信号の高周波成
分が最大になるようにフォーカスレンズを移動させるコ
ントラストAF方式が採用される。AE制御には、1フ
レームのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被
写体輝度(撮影EV)を求め、この撮影EVに基づいて
絞り値とシャッタースピードを決定し、駆動手段52を
介して絞り16を駆動するとともに、決定したシャッタ
ースピードとなるように電子シャッターによってCCD
18の電荷の蓄積時間を制御する。したがって、カメラ
10の撮影レンズ14を被写体に向けるだけで、最適な
露出調整が行われるとともに、ピント合わせが自動的に
行われる。
【0031】撮影記録時においては、レリーズボタンの
「半押し」時に上述した測光動作を複数回繰り返して正
確な撮影EVを求め、この撮影EVに基づいて撮影時の
絞り値とシャッタースピードを最終的に決定する。そし
て、レリーズボタンの「全押し」時に前記最終的に決定
した絞り値になるように絞り16を駆動し、また、決定
したシャッタースピードとなるように電子シャッターに
よって電荷の蓄積時間を制御する。なお、AE、AFは
CCD18から取得される画像信号に基づいて制御する
方法の他、周知の測光センサやAF投光/受光センサか
らなる測距センサ等を用いてもよい。
【0032】また、このカメラ10はストロボ発光装置
54と、調光用の受光素子56を有し、操作部50に含
まれるストロボモード設定ボタンの操作に応じて、低輝
度時にストロボ発光装置54を自動的に発光させる「低
輝度自動発光モード」、被写体輝度にかかわらずストロ
ボ発光装置54を発光させる「強制発光モード」、又は
ストロボ発光装置54の発光を禁止させる「発光禁止モ
ード」等に設定される。
【0033】CPU30はユーザーが選択したストロボ
モードに応じて、ストロボ発光装置54のメインコンデ
ンサの充電制御や、発光管(例えば、キセノン管)への
放電(発光)タイミングを制御するとともに、受光素子
56からの測定結果に基づいて発光停止の制御を行う。
受光素子56はストロボの発光によって照らされる被写
体からの反射光を受光し、受光量に応じた電気信号に変
換する。受光素子56の信号は図示せぬ積分回路により
積算され、積算受光量が所定の適正受光量に達した時に
ストロボの発光が停止される。
【0034】A/D変換器24から出力されたデータは
前記メモリ26に格納されるとともに、積算回路60に
加えられる。積算回路60は、撮影画面を複数のブロッ
ク(例えば、8×8の64個のブロック)に分割し、各
ブロック毎に受入したG信号の積算演算を行う。なお、
R、G、Bのデータから輝度信号(Y信号)を生成し
て、輝度信号の積算演算を行ってもよい。また、積算回
路60はAE演算回路で兼用することもできる。積算回
路60で得られた積算値の情報(演算結果)はCPU3
0に入力される。
【0035】CPU30は積算回路60からの情報に基
づき、所定のアルゴリズムに従って撮影画面の評価値E
を算出し、求めた評価値Eを用いてゲイン調整回路34
におけるゲイン値(増幅率)を決定する。CPU30は
決定したゲイン値に従ってゲイン調整回路34における
ゲイン量を制御する。
【0036】メモリ26に記憶されたR、G、Bの画像
データはゲイン調整回路34に送られ、ここで増幅処理
される。増幅処理された画像データは、ガンマ補正回路
36において、ガンマ補正処理が施された後、YC処理
回路38へ送られ、RGBデータから輝度信号(Y信
号)及び色差信号(Cr,Cb信号)に変換される。
【0037】YC処理回路38において生成された輝度
・色差信号(YC信号と略記する)は、メモリ26に書
き戻される。メモリ26に記憶されたYC信号は表示用
ドライバー48に供給され、所定方式の信号(例えば、
NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換されて表示
部46に出力される。表示部46には液晶ディスプレイ
その他のカラー表示可能な表示装置が用いられる。な
お、表示部46はYC信号入力対応のタイプのものを適
用してもよいし、RGB信号入力タイプのものを適用し
てもよく、表示装置に対応したドライバーが適用され
る。
【0038】CCD18から出力される画像信号によっ
て画像データが定期的に書き換えられ、その画像データ
から生成される映像信号が表示部46に供給されること
により、CCD18が捉える画像がリアルタイムに動画
像(ライブ画像)として、又はリアルタイムではない
が、ほぼ連続した画像として表示部46に表示される。
【0039】表示部46は電子ビューファインダーとし
て利用でき、撮影者は表示部46の表示画像又は図示せ
ぬ光学ファインダーによって撮影画角を確認することが
できる。レリーズボタンの押下操作など所定の記録指示
(撮影開始指示)操作に呼応して、記録用の画像データ
の取り込みが開始される。
【0040】撮影者が操作部50から撮影記録の指示を
入力すると、CPU30は必要に応じて圧縮伸張回路4
0にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路40はメ
モリ26上のYCデータをJPEGその他の所定の形式
に従って圧縮する。圧縮された画像データはカードイン
ターフェース44を介してメモリカード42に記録され
る。
【0041】非圧縮の画像データを記録するモード(非
圧縮モード)が選択されている場合には、前記圧縮伸張
回路40による圧縮処理を実施せずに、非圧縮のまま画
像データがメモリカード42に記録される。
【0042】本実施の形態のカメラ10は、画像データ
を保存する手段としてメモリカード42が用いられてい
る。具体的には、例えばスマートメディア等の記録メデ
ィアが適用される。記録メディアの形態は上記のものに
限らず、PCカード、マイクロドライブ、マルチメディ
アカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁
気ディスク、メモリスティックなど種々の形態が可能で
あり、使用される媒体に応じた信号処理手段とインター
フェースが適用される。
【0043】また、再生モード時にはメモリカード42
から読み出された画像データが圧縮伸張回路40によっ
て伸張処理され、表示用ドライバー48を介して表示部
46に出力される。
【0044】なお、CCD18は本発明の撮像素子に相
当し、撮影レンズ14は本発明のレンズに相当し、CP
U30は本発明の設定手段に相当する。
【0045】次に、本実施の形態に係る電子ズームにつ
いて説明する。
【0046】前述したように、本実施の形態では、撮影
レンズ14は単一の焦点距離のレンズで構成されるが、
例えば予め定めた標準の焦点距離A(例えば35mmフ
ィルム換算で38mm)よりも短い広角側の焦点距離B
(例えば24mm)のレンズが採用される。
【0047】そして、本実施の形態では、図2に示すよ
うに、この撮影レンズ14で撮像可能な撮像領域である
広角撮像領域70を、撮影画像を用いるための画像領域
として設定するのではなく、広角撮像領域70よりも一
回り小さく、前記焦点距離Bのレンズで撮影したのと同
等の画角となる撮像領域である標準撮像領域72を、撮
影画像を用いるための画像領域として設定する。
【0048】このため、操作部50に含まれるズーム操
作手段によりズーム操作がなされていない場合には、C
PU30は、標準撮像領域72を画像記録領域として設
定する。そして、ユーザにより撮像指示がなされて撮像
処理された場合には、広角撮像領域70の画像から標準
撮像領域72の画像を切り出してメモリ26に記憶す
る。
【0049】また、ズーム操作手段により広角側へズー
ムさせるべき指示がなされた場合には、CPU30は、
広角撮像領域70を画像記録領域として設定する。そし
て、ユーザにより撮像指示がなされて撮像処理された場
合には、広角撮像領域70の画像をそのままメモリ26
に記憶する。
【0050】さらに、ズーム操作手段により望遠側へズ
ームさせるべき指示がなされた場合には、CPU30
は、図2に示すように、標準撮像領域72よりも一回り
小さく、焦点距離Aよりも長い予め定めた焦点距離C
(例えば72mm)のレンズで撮影したのと同等の画角
となる撮像領域である望遠撮像領域74を画像記録領域
として設定する。そして、ユーザにより撮像指示がなさ
れて撮像処理された場合には、広角撮像領域70の画像
から望遠撮像領域74の画像を切り出してメモリ26に
記憶する。
【0051】なお、ズーム操作手段の操作量に応じて、
広角撮像領域70と標準撮像領域72との間の画像や、
標準撮像領域72と望遠撮像領域74との間の画像を切
り出してメモリ26に記憶することもできる。
【0052】次に、CCD18の画素数と撮影レンズ1
4の焦点距離Bとの関係について説明する。
【0053】CCD18の画素数X、すなわち広角撮像
領域70の画素数は、例えば撮影レンズ14の焦点距
離、すなわち広角画像と望遠画像とのズーム比α(=C
/A)と、望遠撮像領域74で必要とされる画素数Yと
に基づいて設定され、X=α2×Yとなるような画素数
に設定される。
【0054】例えば、ズーム比αを3として前述の例の
様に焦点距離Aを24mm、焦点距離Cを72mmと
し、画素数Yを100万画素とした場合、画素数Xは9
00万画素となる。この場合、標準撮像領域72の画素
数Zは、標準画像と広角画像とのズーム比β(=B/
A)が約1.6であることから、約350万画素とな
る。
【0055】画素数Yは、例えば標準的なプリントサイ
ズであるサービスサイズ(例えば89mm×127m
m)でプリントした場合にほぼ良好な画質が得られる画
素数に設定され、上記のように100万画素程度に設定
すれば、画質上は特に問題はない。
【0056】このように、比較的高画素数のCCD及び
広角系のレンズを用いると共に、撮影画像よりも一回り
小さい画像を標準画像とするため、広角側へも電子ズー
ムさせることができ、また、望遠側へ電子ズームした場
合でも画質が劣化するのを防ぐことができる。
【0057】また、広角画像は、その記録容量が標準画
像のβ2倍にもなる。このため、本実施の形態では、広
角側へのズーム禁止ボタンを備えており、このズーム禁
止ボタンがオンになっている場合には、広角側への電子
ズームが禁止される。これにより、記録枚数を増やすこ
とができる。
【0058】なお、ズーム禁止ボタンがオフの場合、又
はズーム禁止ボタンを設けない構成とした場合には、広
角側へズーム指示が成された場合には、広角画像をその
まま記録するのではなく、例えば標準画像の画素数に画
素を間引いて記録するようにしてもよい。これにより、
記録可能な記録枚数が減るのを防ぐことができる。ま
た、広角画像をそのまま記録するモードと画素を間引い
て記録するモードとを選択可能な構成としてもよい。
【0059】また、本実施の形態では、通常撮影とパノ
ラマ撮影とを切り替えることができるパノラマ切替ボタ
ンを備えており、このパノラマ切替ボタンがパノラマ側
に設定されている場合には、図3に示すように、広角撮
像領域70の上下の所定領域76,78(斜線で示した
領域)を切り取った領域、すなわち、標準撮像領域72
を左右方向に広げた領域をパノラマ撮像領域80として
設定する。これにより、通常のパノラマ撮影のように、
単に撮影範囲が上下にカットされた画像ではなく、実質
的に撮影範囲を左右方向に広げたパノラマ画像を得るこ
とができる。
【0060】なお、カットする所定領域76、78のサ
イズを任意に設定できるようにしてもよい。これによ
り、ユーザの好みに合ったパノラマ画像を得ることが可
能となる。
【0061】次に、本実施の形態の作用として、CPU
30で実行される制御ルーチンについて、図4に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0062】まず、ステップ100では、ズーム操作手
段によってズーム操作がなされたか否かが判断される。
そして、ズーム操作がなされていない場合には、ステッ
プ100の判断が否定され、ステップ110へ移行す
る。一方、ズーム操作がなされている場合には、ステッ
プ100の判断が肯定され、ステップ102へ移行す
る。
【0063】ステップ102では、ズーム操作が広角側
へのズーム操作か否かが判断される。そして、ズーム操
作が広角側でなく望遠側である場合には、ステップ10
2の判断が否定され、ステップ106へ移行する。一
方、ズーム操作が広角側である場合には、ステップ10
2の判断が肯定され、ステップ104へ移行する。
【0064】ステップ104では、ズーム禁止ボタンが
オンになっているか否か、すなわち、広角側への電子ズ
ームが禁止されているか否かが判断される。そして、ズ
ーム禁止ボタンがオフになっている場合には、ステップ
104の判断が否定され、ステップ106へ移行する。
一方、ズーム禁止ボタンがオンになっている場合には、
ステップ104の判断が肯定され、ステップ108へ移
行する。
【0065】ステップ108では、警告処理が行われ
る。具体的には、例えば広角側へのズーム操作が禁止さ
れている旨を表示部46に表示する等して、操作者へ注
意を喚起する。これにより、操作者は、ズーム禁止ボタ
ンがオンになっていることを知ることができる。警告処
理が行われると、ステップ100へ戻り、上記と同様の
動作がなされる。
【0066】一方、ステップ106では、ズーム処理が
行われる。具体的には、広角撮像領域70の広角画像か
らズーム操作ボタンの操作量に応じた画像を切り出して
表示部46に表示させる。これにより、撮影者は撮影画
角を確認することができる。
【0067】次のステップ110では、レリーズボタン
が全押しされたか否かが判断される。そして、レリーズ
ボタンが全押しされていない場合には、ステップ110
の判断が否定され、ステップ100へ移行し、上記と同
様の処理を繰り返す。一方、レリーズボタンが全押しさ
れた場合には、ステップ110の判断が肯定され、ステ
ップ112へ移行する。
【0068】ステップ112では、記録用の画像データ
の取り込みを開始するべく上記の撮像処理を行う。これ
により、メモリ26に広角撮像領域70の広角画像が記
録される。
【0069】次のステップ114では、パノラマ切替ボ
タンがパノラマ側に設定されているか否かが判断され
る。そして、パノラマ切替ボタンが通常撮影側に設定さ
れている場合には、ステップ114の判断が否定され、
ステップ118へ移行する。
【0070】ステップ118では、メモリ26に記録さ
れた広角撮像領域70の広角画像からズーム操作ボタン
のズーム操作量に応じた画像を切り出し、メモリカード
42に記録して本ルーチンを終了する。すなわち、例え
ば最も広角側にズーム操作された場合には、広角撮像領
域70の広角画像がそのままメモリカード42に記録さ
れ、最も望遠側にズーム操作された場合には、広角画像
から望遠撮像領域74の望遠画像が切り出されてメモリ
カード42に記録される。一方、ズーム操作量がゼロの
場合、すなわちズーム操作がなされていない場合には、
広角画像から標準撮像領域72の標準画像が切り出され
てメモリカード42に記録される。
【0071】なお、ズーム禁止ボタンがオフのときに広
角側へズーム指示が成された場合に、広角画像をそのま
まメモリカード42に記録するのではなく、例えば標準
画像の画素数に画素を間引いて記録するようにしてもよ
い。これにより、記録可能な記録枚数が減るのを防ぐこ
とができる。
【0072】一方、パノラマ切替ボタンがパノラマ側に
設定されている場合には、ステップ114の判断が肯定
され、ステップ116へ移行する。
【0073】ステップ116では、パノラマ画像を作成
してメモリカード42に記録して本ルーチンを終了す
る。すなわち、メモリ26に記録された広角画像の上下
の所定領域をカットした画像をパノラマ画像としてメモ
リカード42に記録する。
【0074】このように、本実施の形態では、高画素数
のCCD及び広角系のレンズを用いると共に、撮影画像
よりも一回り小さい画像を標準画像とするため、広角側
へも電子ズームさせることができ、また、望遠側へ電子
ズームした場合でも画質が劣化するのを防ぐことができ
る。また、広角側へのズーム禁止ボタンを備えているた
め、記録枚数を増やすことができる。さらに、パノラマ
切替ボタンがパノラマ側に設定されている場合には、標
準画像ではなく広角画像の上下の所定領域を切り取った
画像をパノラマ画像とするため、通常のパノラマ撮影の
ように、単に撮影範囲が上下にカットされた画像ではな
く、実質的に撮影範囲を左右方向に広げたパノラマ画像
を得ることができる。
【0075】なお、本実施の形態では、撮影レンズ14
として広角系の単焦点レンズを用いた場合について説明
したが、これに限らず、撮影レンズ14を例えば広角系
のズームレンズとしてもよい。これにより、電子ズーム
にしていた広角側の領域の一部を光学ズームにすること
ができるため、その分だけ望遠側にさらに電子ズームさ
せることが可能となる。
【0076】また、ストロボ発光装置54をズームスト
ロボとして、上記の電子ズームと連動するように構成し
てもよく、AFエリアやAEエリアを上記の電子ズーム
と連動して変更するようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
め定めた標準焦点距離により定まる画角の被写体の全て
を撮像するための標準撮像領域を越えた大きさの広角撮
像領域を備え、かつ前記被写体を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子に前記被写体の像を結像し、かつ前記標準
焦点距離よりも短い広角焦点距離を有するレンズと、前
記標準焦点距離での標準撮影と前記標準焦点距離よりも
短い焦点距離での広角撮影との切り替えを指示するため
のズーム指示手段と、前記標準焦点距離に対応する標準
撮像領域を、撮影画像を用いるための画像領域として設
定し、前記ズーム指示手段により前記広角撮影が指示さ
れた場合には、前記標準焦点距離よりも短い焦点距離に
対応する広角撮像領域を前記画像領域として設定する設
定手段と、を備えた構成としたので、広角側に電子ズー
ムすることができると共に画質が劣化するのを防ぐこと
ができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの
ブロック図である。
【図2】 撮影範囲について説明するためのイメージ図
である。
【図3】 撮影範囲について説明するためのイメージ図
である。
【図4】 CPUで実行される制御ルーチンのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 カメラ 12 撮影光学系 14 撮影レンズ 18 CCD 26 メモリ 30 CPU 42 メモリカード 46 表示部 50 操作部 70 広角撮像領域 72 標準撮像領域 74 望遠撮像領域 80 パノラマ撮像領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定めた標準焦点距離により定まる画
    角の被写体の全てを撮像するための標準撮像領域を越え
    た大きさの広角撮像領域を備え、かつ前記被写体を撮像
    する撮像素子と、 前記撮像素子に前記被写体の像を結像し、かつ前記標準
    焦点距離よりも短い広角焦点距離を有するレンズと、 前記標準焦点距離での標準撮影と前記標準焦点距離より
    も短い焦点距離での広角撮影との切り替えを指示するた
    めのズーム指示手段と、 前記標準焦点距離に対応する標準撮像領域を、撮影画像
    を用いるための画像領域として設定し、前記ズーム指示
    手段により前記広角撮影が指示された場合には、前記標
    準焦点距離よりも短い焦点距離に対応する広角撮像領域
    を前記画像領域として設定する設定手段と、 を備えたデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記標準撮影とパノラマ撮影とを切り替
    えるためのパノラマ切替手段をさらに備え、 前記パノラマ撮影に切り替えられた場合には、前記設定
    手段は、前記広角撮像領域の上側及び下側の少なくとも
    一方の所定領域を除いた領域をパノラマ撮像領域として
    設定することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記レンズが広角ズームレンズであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデジタルカ
    メラ。
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