JP2003208906A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JP2003208906A
JP2003208906A JP2002003129A JP2002003129A JP2003208906A JP 2003208906 A JP2003208906 A JP 2003208906A JP 2002003129 A JP2002003129 A JP 2002003129A JP 2002003129 A JP2002003129 A JP 2002003129A JP 2003208906 A JP2003208906 A JP 2003208906A
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JP
Japan
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battery
separator
electrolytic solution
sealing part
discharge
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Application number
JP2002003129A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Inayoshi
伸泰 稲吉
Chihiro Murata
千洋 村田
Hirohiko Ota
廣彦 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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    • Y02E60/12

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Primary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の向きにより生ずる放電性能の差異を無
くす。 【解決手段】 正極作用物質2と負極作用物質4を有底
筒状のセパレータ3にて隔離・絶縁して有底筒状の電池
缶1に収納すると共に、液体状の電解液10を注入し、
ガスケット5を介して電池缶1の開口部を封口部で封口
し、且つ、前記電解液10が正極作用物質2、負極作用
物質4、集電体、セパレータ3、封口部、電池缶1以外
の部位に単独で存在するような電池20において、前記
セパレータ3の開口端部を前記封口部に接触させた構成
とする。本構成では、封口部を下向きにした時に溜まる
封口部側の電解液10はセパレータ3に効率良く吸収さ
れるようになる。セパレータ3に吸収された電解液10
は放電反応に有効に活用されるため、軽負荷放電におい
ても電池の置き方に関係なく電池本来の性能を発揮でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解液が正極作用
物質、負極作用物質、集電体、セパレータ、封口部、電
池缶以外の部位に単独で存在するような電池における放
電性能の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来公知の筒形リチウム電池の
内部構造を示している。図示のように、筒形リチウム電
池20は、胴部を樹脂チューブ11で被覆した正極端子
を兼ねる有底円筒状の正極缶1と、正極缶1内に配置さ
れた中空円筒状の正極作用物質2(二酸化マンガンに炭
素粉末等の導電剤とフッ素樹脂等の結着剤を混合した合
剤をリング状に粉末成形したもの)と、有底筒状のセパ
レータ3を介して正極作用物質2の中空部に負極集電体
8と共に充填された負極作用物質4(リチウム金属)等
で構成されている。
【0003】そして、上記した正極作用物質2、負極作
用物質4、負極集電体8等をこの正極缶1内に収納した
後、負極作用物質4の中空部に液体状の電解液10(一
般的に、リチウムイオンの拡散速度を大きくするため粘
度の低いものが使用される)が注入されると共に、電池
開口部がリング状のガスケット5を介して封口板9や負
極端子6を含む封口部で封口され、完全密閉されてい
る。尚、負極集電体8のリード板8aは、ガスケット5
の中央孔5aを通して封口板9に延長されてスポット溶
接されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した筒
形リチウム電池20のように、電解液が各電極作用物質
や各部品(セパレータ、集電体、封口部、電池缶)以外
の部位に単独で存在しているような電池では、特に軽負
荷放電の場合、電池の設置向きよって放電性能に差異が
生じるという問題があった。具体的には、電池の封口部
を下向きにして軽負荷放電した場合は、上向きの状態で
軽負荷放電した場合に比べて放電性能(所定の終止電圧
に至るまでの放電持続時間)が劣っていた。これは、次
のようなことが要因していると推測できる。
【0005】即ち、図2に示すように、従来型の電池
は、セパレータ3の高さ方向の寸法が短く形成されてお
り、その開口端部とガスケット5の内側の面との間に隙
間が生じる構造であるため、封口部を下向きにした場
合、粘度の低い電解液10はこの隙間から漏れ出して図
中の鎖線で示すように封口部側の全域に溜まってしま
う。この封口部側に溜まった電解液10は殆ど放電反応
に寄与しない分であり、特に、注入した電解液10の殆
どが放電反応に与る軽負荷放電の場合では、注入した電
解液の一部しか放電反応に寄与しない高負荷放電の場合
に比べ、その分、発電効率が低下したものと考えられ
る。
【0006】本発明は、電池の向きにより生ずる放電性
能の差異を無くした信頼性の高い電池を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の本発明は、正極作用物質と負極作用物質を有底筒状
のセパレータにて隔離・絶縁して有底筒状の電池缶に収
納すると共に、液体状の電解液を注入し、ガスケットを
介して電池缶の開口部を封口部で封口し、且つ、前記電
解液が正極作用物質、負極作用物質、集電体、セパレー
タ、封口部、電池缶以外の部位に単独で存在するような
電池において、前記セパレータの開口端部を前記封口部
に接触させた構成とする。
【0008】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載の電池において、前記ガスケットはリング状と
され、且つ、その内径を前記セパレータの外径より大き
くした構成とする。
【0009】上記構成のように、セパレータの開口端部
を封口部に接触させると、封口部を下向きにした時に溜
まる封口部側の電解液はセパレータに効率良く吸収され
るようになる。具体的には、放電反応が進行すると電解
液は消費されていき、セパレータ内の電解液量は減少し
ていく。しかし、セパレータの開口部が封口部に接触し
ているため、封口部側に溜まった電解液はセパレータに
吸収され、セパレータ内の消費された電解液を補ってく
れる。従って、注入電解液の殆どが活用される軽負荷放
電において、従来のような電池の向きによる放電性能の
差異を無くし、電池本来の性能を発揮できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の実
施形態を説明する。尚、説明を簡略化するため、以下の
説明において従来と共通する部分については同一の符号
を用いた。
【0011】図1は、本発明が適用された筒形二酸化マ
ンガンリチウム電池(筒形リチウム電池)の構造を示
し、符号1は正極缶、符号2は正極作用物質(二酸化マ
ンガンを主成分とする)、符号3はセパレータ、符号4
は負極作用物質(リチウム金属)、符号5はリング状を
成すガスケット、符号6は負極端子、符号7は金属リン
グ、符号8は負極集電体、符号9は封口部を構成する封
口板である。
【0012】係る電池構造は、図2に示したインサイド
アウト構造を有する従来型の筒形リチウム電池と同様で
あるが、本発明が、前記セパレータ3の高さ方向の寸法
を長くし、その開口端部を封口板9の内面に接触させた
点と、この筒状セパレータ3がガスケット5の中央孔5
aを挿通するように、中央孔5aの径をセパレータ3の
外径より大きくした点が従来型と相違している。
【0013】このように、セパレータ3の寸法を長くし
てその開口端部を封口板9に接触させる構造にする。封
口部を下向きにすると、図中鎖線で示すように封口部側
に電解液が溜まるようになる。そして、封口部側に溜ま
った電解液10は周囲のセパレータ3に効率的に吸収さ
れる。セパレータ3に吸収された電解液10は、放電反
応に有効に活用され、よって、軽負荷放電においても電
池封口部を下向きにして放電した場合と上向きの状態で
放電した場合とで放電性能の差異は無く、電池本来の性
能が得られるようになる。
【0014】
【実施例】次に、上記した本発明の作用効果を確認する
ため、本発明と従来品によるCR2/3 8・L型リチ
ウム電池(公称電圧3V)を作製し、各々連続放電試験
を行い、各々放電性能を調査した。その結果を表1に示
す。連続放電試験は、負荷抵抗510Ωによる重負荷放
電と負荷抵抗10KΩによる軽負荷放電の2通りを実施
し、電池終止電圧2Vに至る迄の各放電持続時間を測定
した。尚、表1の各数値は、電池の封口部を上向きにし
て放電した従来品の放電持続時間を基準値(100)と
した場合の値である。
【0015】
【表1】
【0016】表1より明らかなように、重負荷放電の場
合は本発明も従来品も電池の置き方に関係なく電池本来
の性能(100)が得られているが、封口部を下向きに
して行った軽負荷放電においては、従来品の場合放電性
能が低下したのに対し、本発明品は性能の低下は全く見
られず、重負荷放電と同様に優れた放電性能が得られ
た。これより、本発明では、封口部側に溜まった電解液
がセパレータに効率良く吸収され、それが放電反応に有
効に活用されたことが確認された。
【0017】また、上記効果に加え、セパレータ3の開
口部を封口板9で施蓋することにより、例えば、電池組
立時等に発生した正極作用物質2の欠片等が電池負極側
に侵入して内部短絡するといったトラブルが防止される
という効果も生ずる。
【0018】以上、本実施形態では、正・負極作用物質
から遊離した液体状の電解液を有する電池として円筒形
二酸化マンガンリチウム電池を説明したが、これに限定
されるものではないことは勿論であり、例えば、液体正
極作用物質を有するボビン形塩化チオニルリチウム電池
等にも適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セパレータの開口端部を封口部に当接させた構成とした
ので、封口部を下向きにした時に溜まる封口部側の電解
液はセパレータに効率良く吸収されるようになる。セパ
レータに吸収された電解液は放電反応に有効に活用され
るため、軽負荷放電においても電池の置き方に関係なく
電池本来の性能を発揮できる。
【0020】加えて、電池組立時等に発生した正極作用
物質の欠片等が電池負極側に侵入して、内部短絡すると
いったトラブルが防止されるという効果も生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒形リチウム電池の内部構造を示
す断面図。
【図2】従来の筒形リチウム電池の内部構造を示す断面
図。
【符号の説明】
1 電池缶(正極缶) 2 正極作用物質 3 セパレータ 4 負極作用物質 5 ガスケット 9 封口部(封口板) 10 電解液 20 電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 廣彦 東京都港区新橋5丁目36番11号 エフ・デ ィー・ケイ株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA03 FF03 GG02 KK01 5H021 AA00 BB17 CC14 HH03 5H024 AA12 CC02 CC14 DD01 DD04 DD09 HH13 HH15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極作用物質と負極作用物質を有底筒状
    のセパレータにて隔離・絶縁して有底筒状の電池缶に収
    納すると共に、液体状の電解液を注入し、ガスケットを
    介して電池缶の開口部を封口部で封口し、且つ、前記電
    解液が正極作用物質、負極作用物質、集電体、セパレー
    タ、封口部、電池缶以外の部位に単独で存在するような
    電池において、 前記セパレータの開口端部を前記封口部に接触させたこ
    とを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 前記ガスケットはリング状とされ、且
    つ、その内径が前記セパレータの外径より大きいことを
    特徴とする請求項1に記載の電池。
JP2002003129A 2002-01-10 2002-01-10 電 池 Pending JP2003208906A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112006000346B4 (de) 2005-02-09 2018-05-09 Fdk Corporation Zylindrische versiegelte Batterie

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