JP2003208650A - 画像検出装置及びそれを用いた現金自動取扱装置 - Google Patents

画像検出装置及びそれを用いた現金自動取扱装置

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JP2003208650A JP2002004032A JP2002004032A JP2003208650A JP 2003208650 A JP2003208650 A JP 2003208650A JP 2002004032 A JP2002004032 A JP 2002004032A JP 2002004032 A JP2002004032 A JP 2002004032A JP 2003208650 A JP2003208650 A JP 2003208650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙幣に紫外光を効率よく楕円形に照射できる機
構により紙幣から放出される蛍光を高感度で検出する画
像検出装置と現金取扱装置を提供する。 【解決手段】蛍光画像検出装置1の紫外線発光素子4a
乃至4eからの光を平凸シリンドリカルレンズに円筒凹
面9a乃至9eを設けた凹面付き平凸シリンドリカルレ
ンズ8を用いて、紙幣17の長手方向(x方向)への拡
大と短手方向(y方向)への集光により楕円形に照射す
る。紙幣17からの蛍光12を受光素子5a乃至5hで
検知するように構成した。これにより、発光素子は長手
方向に間隔を広くして配置できるので一つの基板に受光
素子と発光素子を同列に配置できる。そのため、受光素
子は照射位置の真上で受光できるので検知感度が向上す
る。また、発光波長の異なる複数の発光素子を配置でき
る。さらに、それに対応した波長感度を有する複数の受
光素子を発光素子と同列に配置でき、複数種類の放射光
又は反射光を検知できる多目的な蛍光検知装置が構成で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に光を照射し
物体から放出される光および反射光を検出する画像検出
装置に係わり、特に、紙幣に光を照射し、この紙幣の基
材、蛍光インクから放出される光を検出して紙幣識別を
行う画像検出装置を備えた現金自動取扱装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像検出装置として、例えば特
開平10−31773号公報に記載されているように、
光源にLEDアレイを用い光源からの光をロッドレンズ
を介して物体に照射し、その反射光を平凸レンズ系を介
してホトダイオードアレイで検出される硬貨識別装置の
構成が開示されている。
【0003】また、特開平11−39533号公報に
は、波長の異なる二つの光源からの光を照射し、反射光
をレンズ系で集光し、それぞれの波長に対応した感度を
有するエリアセンサで検出する紙葉類真偽識別装置の構
成が開示されている。
【0004】また、特開平11−219459号公報に
は、紙幣鑑別にLEDアレイの波長の異なる三つの光源
をスキャンごとに切換えて光を照射し、透過光をレンズ
系で集光しCCDエリアセンサで検出する画像取得装置
の構成が開示されている。また、蛍光画像検出の応用装
置としては、現金自動取扱装置、自動販売機等に利用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来例では、一
つの光源の照射範囲を拡大して光源の数を少なくするこ
と、反射光の受光効率を向上させることなどの配慮がな
されていない。
【0006】本発明の目的は、光源の数を少なくしたこ
とによる光量の低下を抑えた画像検出装置と、波長の異
なる複数の光源の照射光により励起された複数の波長の
光を検出することが可能な画像検出装置を備えた現金自
動取扱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、発光手段か
ら集光した光を物体に照射する集光手段と、前記照射さ
れた光によって前記物体から放出又は反射される光を検
出する受光手段とを備えた画像検出装置において、前記
集光手段は平凸シリンドリカルレンズであって、この平
凸シリンドリカルレンズの入射光側に前記発光手段と前
記受光手段とを配置したことにより達成される。
【0008】また、上記目的は、前記集光手段は円筒レ
ンズであって、前記発光手段の近傍に前記受光手段を配
置したことにより達成される。
【0009】また、上記目的は、発光手段から集光した
光を物体に照射する集光手段と、前記照射された光によ
って前記物体から放出又は反射される光を検出する受光
手段とを備えた画像検出装置において、前記集光手段は
平凸シリンドリカルレンズに円筒凹面を設けた凹面付き
平凸シリンドリカルレンズであって、前記円筒凹面の入
射光側に前記発光手段と前記受光手段とを配置したこと
により達成される。
【0010】また、上記目的は、前記集光手段は円筒レ
ンズに円筒凹面を設けた凹面付き円筒レンズあって、前
記円筒凹面の入射光側に前記発光手段を設けたことによ
り達成される。
【0011】また、上記目的は、前記集光手段は平凸シ
リンドリカルレンズに回折格子を設けた回折格子付き平
凸シリンドリカルレンズあって、前記円筒凹面の入射光
側に前記発光手段を設けたことにより達成される。
【0012】また、上記目的は、前記発光手段に複数の
波長の異なる発光手段を設け、前記複数の波長の異なる
発光手段の照射により前記物体から放出又は反射される
光に感度を有する複数の受光手段を設けたことにより達
成される。
【0013】また、上記目的は、前記発光手段と前記受
光手段とを直線上に配置したことにより達成される。
【0014】また、上記目的は、前記発光手段と前記受
光手段を同じ回路基板に設けたことにより達成される。
【0015】また、上記目的は、発光手段の光を反射さ
せ物体に照射するための反射板と、前記照射された光に
よって前記物体から放出又は反射される光を検出する受
光手段からなる画像検出装置において、前記反射板は前
記物体から放出又は反射される光を前記受光手段に導く
ための開口部のある開口部付き反射板であって、前記開
口部付き反射板で反射した光を集光する平凸シリンドリ
カルレンズと、前記開口部付き反射板の入射光側に前記
発光手段と、前記開口部付き反射板の開口部からの光を
受光するための前記受光手段を配置したことにより達成
される。
【0016】また、上記目的は、前記開口部付き反射板
で反射した光を集光する手段は円筒レンズであることに
より達成される。
【0017】また、上記目的は、前記開口部付き反射板
で反射した光を集光する手段は平凸シリンドリカルレン
ズに円筒凹面を設けた凹面付き平凸シリンドリカルレン
ズであることにより達成される。
【0018】また、上記目的は、前記開口部付き反射板
で反射した光を集光する手段は円筒レンズに円筒凹面を
設けた凹面付き円筒レンズであることにより達成され
る。
【0019】また、上記目的は、前記開口部付き反射板
で反射した光を集光する手段は平凸シリンドリカルレン
ズに回折格子を設けた回折格子付き平凸シリンドリカル
レンズであることにより達成される。
【0020】また、上記目的は、前記開口部付き反射板
は発光手段からの光が当たる反射部分に円筒凸面を形成
したことにより達成される。
【0021】また、上記目的は、前記開口部付き反射板
は発光手段からの光が当たる反射部分に回折格子を形成
したことにより達成される。
【0022】また、上記目的は、前記発光手段に複数の
波長の異なる発光手段を設け、前記複数の波長の異なる
発光手段の照射により前記物体から放出又は反射される
光に感度を有する複数の受光手段を設けたことにより達
成される。
【0023】また、本発明は、上記画像検出装置を現金
自動取扱装置に搭載したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】蛍光画像検出装置を用いた一般的
な現金自動取扱装置を図18に示す。図18は、現金自
動取扱装置の概略構成図である。図18において、90
は現金自動取扱装置である。91は現金預け入れ時に供
給された紙幣96aを収納するための紙幣の分離と、現
金払い出し時に利用者が指定した金額を払い出すための
紙幣供給受取機構である。97は紙幣搬送路92a、9
2bと、紙幣が真券であるか偽券であるかを鑑別する蛍
光画像検出装置1と、紙幣が1枚か2枚以上かを判別す
る重送検出手段(図示せず)などを設けた紙幣鑑別部で
ある。93は紙幣の収納時と払い出し時に一時的に紙幣
を蓄積しておく一時スタッカである。94は機械処理が
できない紙幣を収納するための紙幣回収箱94である。
95a、95b、95cは金種別に紙幣96bを収納し
払い出すための金種収納箱である。
【0025】次に、この現金自動取扱装置の動作につい
て説明する。現金預け入れ時は、紙幣供給受取機構91
に供給された紙幣96aが1枚づつ分離され、搬送路9
2aに供給される。紙幣鑑別部97で蛍光画像検出装置
1の紙幣からの蛍光情報等により紙幣が真券であるか偽
券であるかを鑑別する。さらに、重送検出手段により紙
幣が1枚か2枚以上かを判別する。紙幣が真券であり1
枚の場合は一時スタッカ93に蓄積され取引金額を表示
する。一方、供給した紙幣に問題がある場合は供給した
全ての紙幣は紙幣供給受取機構91に戻される。取引が
成立した場合は再び紙幣鑑別部97を通り紙幣が1枚か
2枚以上かをチェックしてそれぞれの金種収納箱95に
収納する。現金払い出し時には金種収納箱95の紙幣9
6bを1枚づつ分離し搬送路92bに供給する。紙幣鑑
別部97において紙幣が1枚か2枚以上かを判別する。
紙幣が1枚の場合は紙幣供給受取機構91に払い出され
る。2枚以上の場合は一時スタッカに蓄積され、その
後、紙幣回収箱94に収納される。なお、紙幣鑑別部9
7は往復どちらの方向から紙幣が搬送されても鑑別可能
なように構成されている。
【0026】ところで、現金自動取扱装置、いわゆるA
TMは、銀行に限らず駅、デパートなど多くの人が集中
する場所に設置されるようになってきている。特に近年
では、コンビニエンスストアーへの設置の広がりを見せ
ており、今後ますますコンビニエンスストアーへの導入
が予想される。
【0027】このように、コンビニエンスストアーなど
の店舗に自動現金取扱装置を設置する場合、設置スペー
スに制約があり店舗経営者らからは現金自動取扱装置の
小型化の要求が高い。そこで、近年の現金自動取扱装置
は図18で示したように、現金供給受取機構や紙幣回収
箱を前面方向に配置し、現金の補給払出し作業を前面か
ら行うようにすることによって、幅方向の寸法を大幅に
小さくすることが可能となった。
【0028】一方、この種の現金自動支払装置は、海外
向けも種々検討されている。日本国内のみでの使用であ
れば、紙幣は1万円札、5千円札、2千円札、千円札の
4種類であり、これらの紙幣に印刷された蛍光インクの
配置パターンを認識しておけば、金種の認識は十分可能
であるが、海外の紙幣は蛍光材料、デザイン、大きさな
どが日本の紙幣とは全く異なるため、日本仕様の現金自
動取扱装置をそのまま海外で使用することは出来ない。
【0029】さて、紙幣の蛍光画像を検出する装置は、
紙幣に印刷された蛍光インクに紫外光を照射し、この蛍
光インクからの蛍光を受光して光の強弱で金種を判断す
るものである。また、特殊な光を紙幣に照射し、紙幣の
セルロース、バインダなどの基材から放出される光を検
出して紙幣の材質を判別して金種を判断するものであ
る。ところが、上述したように、現金自動取扱装置は小
型化が要求されているため、蛍光画像検出装置も小さく
しなければならず、紫外光を照射する発光素子、反射光
を受光する受光素子の数をできるだけ少なくして蛍光画
像検出装置の小型化を図ることが考えられている。この
ことから、発光、受光それぞれの素子の数を減らした
分、紫外光の照射幅をできるだけ広くして、海外の紙幣
にも対応できるようにする必要がある。さらに、波長の
異なる複数の光を照射し、それによって励起された複数
の波長の光を受光できるようにして、多数の紙幣に対応
できるようにすることおよび情報量を多くして真偽の精
度の向上を図ることが考えられている。
【0030】ところが、紫外線の照射幅を広くすると光
量が減少し、金種の検出精度が低下するという問題があ
る。特に、海外の紙幣の場合、塗布された蛍光インクの
量を少なくした国もあり、海外紙幣の場合は、できるだ
け紫外線を絞込んで光量を上げたほうが良い。
【0031】そこで、本発明は、海外紙幣にも対応でき
る蛍光画像検出装置を種々検討した結果を図に示す実施
例にて説明する。
【0032】本発明の現金自動取扱装置に搭載される蛍
光画像検出装置1を図1、図2、図3を用いて説明す
る。図1は、本発明を備えた蛍光画像検出装置の一実施
例を示す図である。尚、この蛍光画像検出装置は紙幣に
印刷された蛍光画像に紫外光を照射し、蛍光画像から放
射される蛍光を検出して紙幣の真贋を判定するものであ
る。
【0033】図1において、1は蛍光画像検出装置であ
る。5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h
は部材2、紫外光LEDなどの発光素子4a、4b、4
c、4d、4eと、ホトダイオードなどの受光素子であ
る。3は発光素子4a乃至4eと受光素子5a乃至5h
などを取付け、紙幣21からの蛍光を検出する光検出回
路基板である。6a乃至6eは発光素子4a、4b、4
c、4d、4eに対応して設けられた可視光カットフィ
ルタである。7a乃至7h(ただし、7c〜7gは図へ
の記載は省略した)受光素子5a、5b、5c、5d、
5e、5f、5g、5hに対応して設けられ、受光した
い蛍光だけを通過させる紫外光カットフィルタである。
8は平面側に円筒凹面9a、9b、9c、9d、9eを
一体に形成した凹面付き平凸シリンドリカルレンズであ
る。この凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8の取付け
方向は、紙幣17の長手方向と平行であり、図1中のx
方向に長い形状となっている。紙幣17の搬送方向は図
1に示したy方向である。11a、11bは発光素子か
らの照射光10と、発光素子4a乃至4eによる楕円形
の照射エリアである。12は照射光10で紙幣17より
放射され受光素子5a乃至5hで受光される蛍光光であ
る。18は紙幣17と、この紙幣17を案内し搬送する
ための光が通過できる部材で形成された上ガイドであ
り、19は下ガイド19である。これらの部材から蛍光
画像検出装置1は構成されている。
【0034】図2は、図1のy−y方向で切断しx−x
方向から見た図である。
【0035】尚、図2の説明では図1も参照して説明す
る。図2において、光検出回路基板3と紫外光カットフ
ィルタ7a乃至7hと可視光カットフィルタ6a乃至6
eおよび凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8は部材2
に取付けられている。凹面付き平凸シリンドリカルレン
ズ8と一体に有する円筒凹面9a乃至9eそれぞれの円
筒凹面は、その曲率半径の中心を通る直線(y方向)と
円筒凸面の曲率半径の中心を通る直線(x方向)が直交
するように形成されている。
【0036】発光素子4a乃至4eは、凹面付き平凸シ
リンドリカルレンズ8の円筒凹面9a乃至9eが形成す
る曲率半径の中心を通る直線と、円筒凸面の曲率半径の
中心を通る直線の交点の真上又は近傍に位置するように
設けられている。例えば発光素子4aと発光素子4bと
の間に設けられた受光素子5aは、凹面付き平凸シリン
ドリカルレンズ8の円筒凸面である曲率半径の中心を通
る直線上、又はその近傍に配置されている。なお、ここ
では受光素子4a乃至4eは凹面付き平凸シリンドリカ
ルレンズ8の平面部に対応した位置に一定間隔で配置し
たが間隔は一定でなくても良く必ずしも限定されるもの
ではない。
【0037】また、発光する波長の異なる発光素子を複
数設け、それに対応した発光素子側の光カットフィルタ
と、波長感度の異なる複数の受光素子とそれに対応した
受光素子側の光カットフィルタを設けて複数種類の蛍光
または反射光を検知できるように発光素子、受光素子の
配置間隔を密に構成することもできる。
【0038】複数の発光する波長の異なる発光素子と、
複数の受光素子を設けてスキャンごとに発光素子を切り
替えて点灯することにより、複数種類の蛍光または反射
光を検知できるように発光素子、受光素子の配置間隔を
密に構成することもできるが、発光素子側の光カットフ
ィルタは設けても良い。
【0039】尚、凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8
は平面側に円筒凹面部を設けたが、円筒凸面側を入射光
側にして円筒凸面側に設けてもよく、凹面付き平凸シリ
ンドリカルレンズ8は別々の平凸シリンドリカルレンズ
と平凹シリンドリカルレンズを組み合わせたものでもよ
い。
【0040】スペーサ13は、発光素子4a乃至4eお
よび発光素子5a乃至5hを凹面付き平凸シリンドリカ
ルレンズ8の円筒凸面である曲率半径の中心を通る直線
上に位置決めするためのものである。紫外光カットフィ
ルタ7a乃至7hと可視光カットフィルタ6a乃至6e
はその端部をスペーサ13と部材2とで挟んで固定され
る。凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8は平面部と凸
面側の端部位置で部材2に固定される。
【0041】この凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8
の材質は石英ガラス、樹脂等が使用できる。光源と物体
までの距離を25mmとした場合、凹面および凸面の曲
率半径は2.5mmから5mmの範囲が好適である。た
だし、それ以外の曲率半径でも使用可能である。
【0042】図3は、図1の蛍光画像検出装置1の発光
素子4a、4b、4c、4d、4eで照射された紙幣1
7のx方向の光量分布を示す。図3において、発光素子
4a乃至4eで照射された光量分布を20a、20b、
20c、20d、20eに示す。また、各発光素子の光
量分布20a乃至20eを加算した合成光量分布を21
に示し、平面側に円筒凹面がない平凸シリンドリカルレ
ンズを用いた時の光量分布を22a乃至22eに示す。
このように、入射光側に円筒凹面がない平凸シリンドリ
カルレンズの場合にはx方向への光の広がりは少ない。
【0043】本発明によれば、平凸シリンドリカルレン
ズの平面側に円筒凹面を設けることにより、凹レンズの
作用により発光素子の光を長手方向(x方向)に拡大で
きる。また、拡大した光はシリンドリカルレンズの作用
によりy方向(すなわち円筒凸面中央部)に集光でき光
量の増加が行なえる。従がって、発光素子の光を拡大で
き、なだらかに変化させることができるため、これらを
加算した合成光量分布は光量の増加と光量変動を小さく
できる効果があるため、紙幣の蛍光検知の感度向上と検
知誤差を小さくできるので検知精度の向上を図ることが
できる。
【0044】以上のごとく、各発光素子の光を長手方向
(x方向)に拡大できるので、紙幣全体を照射するため
の発光素子の数を少なくでき、コストの低減に効果があ
る。また、一つの基板に受光素子と発光素子を同列に配
置できるため、紙幣から放射または反射された光は上方
へ向かうことから、真上に配置した受光素子は受光効率
がよいので検知感度の向上によって装置の組立易さ、小
型化ができるのでコストの低減に効果がある。
【0045】また、凹レンズ作用による発光素子の光の
拡大と凸レンズ作用による光の集光で発光素子の光量分
布変化を小さくでき発光素子の配置間隔を広くすること
ができるので、発光波長の異なる複数の発光素子を配置
できる。さらに、それに対応した複数の受光素子を発光
素子と同列に配置でき、複数種類の放射光又は反射光を
検知できるように構成できる。したがって、多目的な蛍
光検知装置が小型、低コストで得られる効果がある。
【0046】一方、発光波長の異なる複数の発光素子を
常時点灯しておくことができるので検知速度が向上する
とともに、発光波長の異なる複数の発光素子をスキャン
ことに切り替えて点灯する場合には、複数の受光素子を
密に配置できるので検知精度の向上し、平凸シリンドリ
カルレンズに円筒凹面を設けることにより装置の組立易
さ、小型化ができるのでコストの低減を図ることが出来
る。
【0047】次に、図4に蛍光画像検出装置の他の一実
施例を示す。また、図5にその断面図を示す。図4は、
図1の構成に別の受光素子30a乃至30nとそれに対
応した光カットフィルタ31a乃至31nを設けた構成
である。図4乃至図5において、図1の構成の他に、受
光素子30a乃至30nを取付けた光検出回路基板33
(図5に示す)と、受光素子30a乃至30nを所定の
位置と姿勢に位置決めするスペーサ34(図5に示す)
と、受光したい光だけを通過させる光カットフィルタ3
1a乃至31nと、紙幣17からの放射光又は反射光3
2a乃至32nとで構成される。また、検出間隔を狭く
するために受光素子5a乃至5hと受光素子30a乃至
30nは紙幣面の検出位置を互いに補間するように受光
素子のピッチをずらせて配列することもできる。
【0048】このように本発明によれば、受光素子を多
数設けることができるので検出間隔を狭くすることがで
き検出精度の向上に効果があり、凹レンズ作用による発
光素子の光の拡大と凸レンズ作用による光の集光で発光
素子の光量分布変化を小さくでき発光素子の配置間隔を
広くできるので、発光波長の異なる複数の発光素子を多
数配置できる。それに対応した複数の受光素子を狭い間
隔で多数配置でき、複数種類の放射光又は反射光を検知
できるように構成できる。したがって、多目的な蛍光検
知装置の検出精度の向上に効果がある。
【0049】図6に蛍光画像検出装置の他の一実施例を
記載した断面図で説明する。図6は、図5の構成の受光
素子30a乃至30nと対称位置に別の受光素子40a
乃至40nとそれに対応した光カットフィルタ41a乃
至41nを設けた構成である。図6において、図5の構
成の他に、受光素子40a乃至40nを取付けた光検出
回路基板43と、受光素子40a乃至40nを所定の位
置と姿勢に位置決めするスペーサ44と、受光したい光
だけを通過させる光カットフィルタ41a乃至41b
と、紙幣17からの放射光又は反射光42a乃至42n
とで構成される。また、検出間隔を狭くするために受光
素子30a乃至30nと受光素子40a乃至40nは紙
幣面の検出位置を互いに補間するように受光素子を半ピ
ッチずらせて配列することもできる。
【0050】このように本発明によれば、受光素子を多
数設けることができるので検出間隔を狭くすることがで
き検出精度の向上に効果がある。
【0051】また、凹レンズ作用による発光素子の光の
拡大と凸レンズ作用による光の集光で発光素子の光量分
布変化を小さくでき発光素子の配置間隔を広くすること
ができるので、発光波長の異なる複数の発光素子を多数
配置できる。さらに、それに対応した複数の受光素子を
狭い間隔で多数配置でき、複数種類の放射光又は反射光
を検知できるように構成できる。したがって、多目的な
蛍光検知装置の検出精度の向上に効果がある。
【0052】次に、図7に蛍光画像検出装置の他の一実
施例を断面図で説明する。また、図8は光検知回路基板
3側から見た図を示す。図7乃至図8において、図4の
構成の発光素子を4a乃至4jに、円筒凹面を9a乃至
9jに増加し、受光素子30a乃至30nを発光素子4
a乃至4jと同じ光検知回路基板3に取付けたものであ
る。
【0053】こうすることによって、図7乃至図8の構
成においても図4と同様の効果が得られる。さらに、一
つの基板に発光素子と受光素子を配置できるため、紙幣
から放射または反射された光は比較的上方へ向かうこと
から、上方に配置した受光素子は受光効率がよいので検
知感度の向上に効果があるので、装置の組立易さ、小型
化ができるのでコストの低減に効果がある。
【0054】また、第一の波長の発光素子4a、4c、
4e、4g、4iと、第二の波長の発光素子4b、4
d、4f、4hの発光波長の異なる複数の発光素子を多
数配置できる。さらに、それに対応した第一の波長の受
光素子30a、30c、30e、30g、30i、30
k、30nと、第二の波長の受光素子30b、30d、
30f、30h、30j、30mの複数の受光素子を狭
い間隔で多数配置でき、複数種類の放射光又は反射光を
検知できるように構成できるので、多目的な蛍光検知装
置の検出精度の向上に効果がある。
【0055】図9に図4の他の一実施例を示す。図9
は、光検知回路基板3側から見た図である。図9におい
て、紙幣面の検出間隔を狭くするために受光素子5a乃
至5hと受光素子30a乃至30mは紙幣面の検出位置
を互いに補間するように受光素子をp/2(p=配置ピ
ッチ)ずらせて千鳥に配列することもできる。
【0056】このように図9によれば、図4とおなじよ
うな効果が得られ、さらに、一つの基板に発光素子と受
光素子を配置できる。そのため、紙幣から放射または反
射された光は比較的上方へ向かうことから、上方に配置
した受光素子は受光効率がよいので検知感度の向上に効
果がある。さらに、装置の組立易さ、小型化ができるの
でコストの低減に効果がある。
【0057】また、受光素子を千鳥に配列にして、多数
設けることができるので検出間隔を狭くすることができ
検出精度の向上に効果がある。
【0058】図10に蛍光画像検出装置1に取付けられ
た凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8の他の一実施例
を示す。図10は円筒レンズ47に円筒凹面を一定間隔
ごとに設けたものである。図10において、凹レンズ作
用による発光素子の光の拡大と凸レンズ作用による光の
集光で発光素子の光量分布変化を小さくでき発光素子の
配置間隔を広くすることができる。そのため、図1乃至
図9と同じ効果が得られる。さらに、円筒レンズは組み
立て易く、また、加工が容易なためコストの低減に効果
がある。
【0059】図11に蛍光画像検出装置1に取付けられ
た凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8の他の一実施例
を示す。図11は円筒レンズ50である。図11におい
て、光源は円筒レンズ50の焦点又は焦点近傍に配置す
れば、照射光は平行光となり楕円形の照射面積の長手方
向を長くでき、短手方向の光の集光をより向上できる
が、これ以外の位置でも使用可能である。
【0060】このように図11によれば、円筒レンズは
長手方向での集光作用はないため発光素子から放射上に
出た光は長手方向に拡散する。また、凸レンズ作用によ
る光の集光で発光素子の光量分布変化を小さくでき発光
素子の配置間隔を広くすることができる。そのため、図
1乃至図9の効果が得られる。さらに、円筒レンズは組
み立て易く、また、加工が容易なためコストの低減に効
果がある。
【0061】図12に蛍光画像検出装置1に取付けられ
た凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8の他の一実施例
を示す。図12は平凸シリンドリカルレンズ52であ
る。図12において、光源は平凸シリンドリカルレンズ
52の焦点又は焦点近傍に配置すれば、照射光は平行光
となり楕円形の照射面積の長手方向を長くでき、短手方
向の光の集光をより向上できる。なお、これ以外の位置
でも使用可能である。
【0062】このように本実施例によれば、平凸シリン
ドリカルレンズは長手方向での集光作用はないため発光
素子から放射上に出た光は長手方向に拡散する。また、
凸レンズ作用による光の集光で発光素子の光量分布変化
を小さくでき発光素子の配置間隔を広くすることができ
る。そのため、図1乃至図9の効果が得られる。
【0063】図13に蛍光画像検出装置1に取付けられ
た凹面付き平凸シリンドリカルレンズ8の他の一実施例
を示す。図13は平凸シリンドリカルレンズ54の平面
側に回折格子を一定間隔ごとに設けたものである。
【0064】図13において、入射光は回折格子で回折
されて発光素子の光を拡大できる。また、凸レンズ作用
による光の集光で発光素子の光量分布変化を小さくでき
発光素子の配置間隔を広くすることができる。そのた
め、図1乃至図9と同じ効果が得られる。
【0065】次に、蛍光画像検出装置1の他の一実施例
を図14を用いて説明する。図14は蛍光画像検出装置
1の構成を示す図である。図14において、68a乃至
68eは、部材2、紫外光LEDなどの発光素子であ
る。60a乃至60nはホトダイオードなどの受光素子
である。発光素子68a乃至68eに対応して可視光カ
ットフィルタ69a乃至69eが設けられている。受光
素子60a乃至60nに対応して受光したい蛍光だけを
通過させる紫外光カットフィルタ61a乃至61nが設
けられている。62は紙幣17からの蛍光67を受光素
子60a乃至60nに導くための開口部63a乃至63
nが設けられ発光素子68a乃至68eの光を紙幣17
に反射させるための反射板である。52はこの反射板6
2からの光を紙幣面に集光させるための平凸シリンドリ
カルレンズである。65は発光素子からの照射光であ
る。66は発光素子68a乃至68eによる楕円形の照
射面積である。67は照射光65で紙幣17より放射さ
れ受光素子60a乃至60nで受光される蛍光である。
18、19は図1にも記載したように、紙幣17を案内
し搬送するための光が通過できる部材で形成された上ガ
イド18と、下ガイドである。
【0066】平凸シリンドリカルレンズ52の長手方向
(紙幣17の長手方向)をx方向、短手方向(紙幣17
の短手方向すなわち搬送方向)をy方向と図示する。ま
た、反射板62は入射光を略90度の方向に反射するよ
うに略45度に部材2に固定される。
【0067】また、発光する波長分布の異なる発光素子
を複数設け、それに対応した発光素子側の光カットフィ
ルタと、波長感度の異なる複数の受光素子とそれに対応
した受光素子側の光カットフィルタを設けて複数種類の
蛍光または反射光を検知できるように発光素子、受光素
子の配置間隔を蜜に構成することもできる。
【0068】また、複数の発光する波長の異なる発光素
子と、複数の受光素子を設けてスキャンごとに発光素子
を切り替えて点灯することにより、複数種類の蛍光また
は反射光を検知できるように発光素子、受光素子の配置
間隔を蜜に構成することもできる。なお、発光素子側の
光カットフィルタは設けても良い。
【0069】図15は、図14の蛍光画像検出装置をy
−y方向から切断しx−x方向から見た図である。図1
5において、発光素子68a乃至68eなどを取付けた
発光回路基板73と、受光素子60a乃至60nなどを
取付け紙幣21からの蛍光67を検出する光検出回路基
板70と、反射板62の開口部63a乃至63nから蛍
光67を受光素子60a乃至60nに導くための貫通口
72と、受光素子60a乃至60nを貫通口72に位置
決めするためのスペーサ71と、発光素子68a乃至6
8eを位置決めするためのスペーサ74を示す。紫外光
カットフィルタ69a乃至69eと可視光カットフィル
タ61a乃至61nはその端部をスペーサ74、71と
部材2とで挟んで固定される。平凸シリンドリカルレン
ズ52は凸面側の端部位置で部材2に固定される。
【0070】なお、反射板62は部材2にアルミ蒸着な
どで形成することができる。また、平凸シリンドリカル
レンズの材質は石英ガラス、樹脂等が使用できる。光源
と物体までの距離を25mmとした場合、凸面の曲率半
径は2.5mmから5mmの範囲が好適であるがそれ以
外でも使用できる。
【0071】このように本発明によれば、反射板で反射
した光を平凸シリンドリカルレンズで長手方向(x方
向)に拡散できる。また、拡散した光は凸レンズの作用
によりy方向(すなわち円筒凸面中央部)に集光でき光
量の増加が行なえる。このように、発光素子の光を拡大
でき、これらを加算した合成光量分布は光量の増加と光
量変動を小さくできる効果がある。したがって、紙幣の
蛍光検知の感度向上と、検知誤差を小さくできるので検
知精度の向上に効果がある。
【0072】その上、各発光素子の光を長手方向(x方
向)に拡大できるので、紙幣全体を照射するための発光
素子の数を少なくできるためコストの低減に効果があ
る。
【0073】また、紙幣から放射または反射された光は
上方へ向かうことから、反射板の真上に配置した受光素
子は受光効率がよいので検知感度の向上に効果がある。
【0074】一方、発光素子の長手方向への光の拡大と
凸レンズ作用による光の集光で発光素子の光量分布変化
を小さくでき発光素子の配置間隔を広くすることができ
るので、発光波長分布の異なる複数の発光素子を配置で
きる。さらに、それに対応した複数の受光素子を配置で
き、複数種類の放射光又は反射光を検知できるように構
成できる。したがって、多目的な蛍光検知装置が小型、
低コストで得られる効果がある。
【0075】また、発光波長の異なる複数の発光素子を
常時点灯しておくことができるので検知速度の向上に効
果がある。しかも、発光波長の異なる複数の発光素子を
スキャンことに切り替えて点灯する場合には、複数の受
光素子を密に配置できるので検知精度の向上に効果があ
る。
【0076】尚、平凸シリンドリカルレンズに替えて図
11の円筒レンズを使用しても上述と同じ効果が得られ
る。
【0077】図1の凹面付き平凸シリンドリカルレンズ
8、図10の凹面付き円筒レンズ、図13の回折格子付
き平凸シリンドリカルレンズを用いると、さらに長手方
向への光の拡大が可能になり発光素子の数を少なくでき
るためコストの低減に効果がある。
【0078】次に、図16は図14の蛍光画像検出装置
1の他の一実施例を示す。図16は、反射板62の発光
素子68a乃至68eからの光を反射する部分に、紙幣
17からの蛍光67を通過させる開口部のある円筒凸面
反射板70a乃至70eを設けた以外は図14と同じ構
成である。
【0079】このように本発明によれば、上記図14の
効果が得られる。さらに、発光素子からの光りを円筒凸
面反射板で長手方向(x方向)に拡大できるので、紙幣
全体を照射するための発光素子の数を少なくできるため
コストの低減に効果がある。また、発光波長の異なる複
数の発光素子を配置、多目的な蛍光検知装置が小型、低
コストで得られる効果がある。
【0080】次に、図17は図14の蛍光画像検出装置
1の他の一実施例を示す。図17は反射板62の発光素
子68a乃至68eからの光を反射する部分に、紙幣1
7からの蛍光67を通過させる開口部のある回折格子反
射板75a乃至75eを設けた以外は図14と同じ構成
である。このように、回折格子反射板に当たった発光素
子からの光のスポットが紙幣17の上に多数の光のスポ
ット(楕円形の照射面積66)として現れる。
【0081】このように本発明によれば、上記図14の
効果が得られる。さらに、発光素子からの光りを回折格
子反射板で長手方向(x方向)に拡大できるので、紙幣
全体を照射するための発光素子の数を少なくできるため
コストの低減に効果がある。また、発光波長の異なる複
数の発光素子を配置、多目的な蛍光検知装置が小型、低
コストで得られる効果がある。
【0082】このように本発明によれば、本発明の蛍光
画像検出装置を設けた小型の紙幣鑑別部と紙幣搬送路を
往復搬送路で構成したことにより設置面積を小さくでき
装置の小型化に効果がある。また、搬送路を短くできる
ため預け入れ及び払い出しの時間を短縮できる効果があ
る。
【0083】これまでの説明では現金自動取扱装置に使
用する蛍光画像検出装置について述べたが、各種自動販
売機の蛍光画像検出装置にも応用できる。また、対象物
に光を照射しその反射光から画像を読取るスキャナ、複
写機の画像読取り装置等に使用できる。
【0084】以上説明したように本発明によれば、蛍光
画像検出装置の紫外線発光素子からの光を平凸シリンド
リカルレンズ、円筒レンズ、平凸シリンドリカルレンズ
に円筒凹面を設けた凹面付き平凸シリンドリカルレン
ズ、円筒レンズに円筒凹面を設けた凹面付き円筒レンズ
および平凸シリンドリカルレンズに回折格子を設けた回
折格子付き平凸シリンドリカルレンズを用いて紙幣の長
手方向への拡大と、短手方向への集光を行い紙幣からの
蛍光又は反射光を受光素子で検知するように構成した。
【0085】また、紫外線発光素子から光を紙幣から放
射される蛍光又は反射光を受光素子に取り込む開口部を
設けた開口部付き反射板、発光素子からの光りの当たる
面に円筒凸面を設けた開口部付き円筒凸面反射板、発光
素子からの光りの当たる面に回折格子を設けた開口部付
き回折格子反射板を用い、さらに、前記反射板からの反
射光を平凸シリンドリカルレンズ、円筒レンズ、平凸シ
リンドリカルレンズに円筒凹面を設けた凹面付き平凸シ
リンドリカルレンズ、円筒レンズに円筒凹面を設けた凹
面付き円筒レンズおよび平凸シリンドリカルレンズに回
折格子を設けた回折格子付き平凸シリンドリカルレンズ
を用いて紙幣の長手方向への拡大と、短手方向への集光
を行い紙幣からの蛍光又は反射光を反射板の開口部の真
上に設けた受光素子で検知するように構成した。
【0086】このように構成したことにより、発光素子
の光を長手方向に拡大できなだらかに変化させることが
できるため、これらを加算した合成光量分布は光量の増
加と光量変動を小さくできる効果がある。したがって、
紙幣の蛍光検知の感度の向上と、検知誤差を小さくでき
るので検知精度の向上に効果がある。
【0087】また、各発光素子の光を長手方向に拡大で
きるので、紙幣全体を照射するための発光素子の数を少
なくできるためコストの低減に効果がある。
【0088】また、発光素子は長手方向に間隔を広くし
て配置できるので、一つの基板に受光素子と発光素子を
同列に配置できる。そのため、紙幣から放射または反射
された光は比較的上方へ向かうことから、真上に配置し
た受光素子は受光効率がよいので検知感度の向上に効果
がある。さらに、装置の組立易さ、小型化ができるので
コストの低減に効果がある。
【0089】また、発光波長の異なる複数の発光素子を
配置できる。さらに、それに対応した複数の受光素子を
発光素子と同列に配置でき、複数種類の放射光又は反射
光を検知できるように構成できる。したがって、多目的
な蛍光検知装置が小型、低コストで得られる効果があ
る。
【0090】また、平凸シリンドリカルレンズ、円筒レ
ンズ、平凸シリンドリカルレンズに円筒凹面を設けた凹
面付き平凸シリンドリカルレンズ、円筒レンズに円筒凹
面を設けた凹面付き円筒レンズおよび平凸シリンドリカ
ルレンズに回折格子を設けた回折格子付き平凸シリンド
リカルレンズは装置の組立易さ、小型化ができるのでコ
ストの低減に効果がある。
【0091】また、現金自動取扱装置に本発明の蛍光画
像検出装置を設けた小型の紙幣鑑別部と紙幣搬送路を往
復搬送路で構成したことにより設置面積を小さくでき装
置の小型化に効果がある。また、搬送路を短くできるた
め預け入れ及び払い出しの時間を短縮できる効果があ
る。
【0092】
【発明の効果】以上のごとく、光源の数を少なくしたこ
とによる光量の低下を抑え、複数の波長の反射光を検出
することが可能な蛍光画像検出装置を備えた現金自動取
扱装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の蛍光画像検出装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1の蛍光画像検出装置の断面図であ
る。
【図3】図3は、図1の発光素子からの光量分布を示す
グラフ図である。
【図4】図4は、本発明の蛍光画像検出装置の他の一実
施例を示す斜視図である。
【図5】図5は、図4の蛍光画像検出装置の断面図であ
る。
【図6】図6は、本発明の蛍光画像検出装置の他の一実
施例の断面図である。
【図7】図7は、本発明の蛍光画像検出装置の他の一実
施例の断面図である。
【図8】図8は、図7の光検知回路基板側から見た図で
ある。
【図9】図9は、本発明の蛍光画像検出装置の他の一実
施例の光検知回路基板側から見た図である。
【図10】図10は、本発明の円筒凹面を設けた円筒レ
ンズの斜視図である。
【図11】図11は、本発明の円筒レンズを示す斜視図
である。
【図12】図12は、本発明の平凸シリンドリカルレン
ズを示す斜視図である。
【図13】図13は、本発明の回折格子を設けた平凸シ
リンドリカルレンズの斜視図である。
【図14】図14は、本発明の蛍光画像検出装置の他の
一実施例を示す斜視図である。
【図15】図15は、図14の蛍光画像検出装置の断面
図である。
【図16】図16は、本発明の蛍光画像検出装置の他の
一実施例を示す斜視図である。
【図17】図17は、本発明の蛍光画像検出装置の他の
一実施例を示す斜視図である。
【図18】図18は、一般的な現金自動取扱装置を説明
する概略図である。
【符号の説明】
1…蛍光画像検出装置、2…部材、3…光検出回路基
板、4a乃至4e…受光素子、5a乃至5h…発光素
子、6a乃至6e…紫外光カットフィルタ、7a乃至7
h…可視光カットフィルタ、8…凹面付き平凸シリンド
リカルレンズ、9a乃至9e…円筒凹面、10…照射
光、11…照射面積、12…蛍光又は反射光、13…ス
ペーサ、17…紙幣、18…上ガイド、19…下ガイ
ド。
フロントページの続き (72)発明者 水野 英治 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 中林 宗治 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 3E041 AA02 BA11 BB03 BB04 DB01 EA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光手段から集光した光を物体に照射する
    集光手段と、前記照射された光によって前記物体から放
    出又は反射される光を検出する受光手段とを備えた画像
    検出装置において、前記集光手段は平凸シリンドリカル
    レンズであって、この平凸シリンドリカルレンズの入射
    光側に前記発光手段と前記受光手段とを配置したことを
    特徴とする画像検出装置。
  2. 【請求項2】前記集光手段は円筒レンズであって、前記
    発光手段の近傍に前記受光手段を配置したことを特徴と
    する請求項1記載の画像検出装置。
  3. 【請求項3】発光手段から集光した光を物体に照射する
    集光手段と、前記照射された光によって前記物体から放
    出又は反射される光を検出する受光手段とを備えた画像
    検出装置において、前記集光手段は平凸シリンドリカル
    レンズに円筒凹面を設けた凹面付き平凸シリンドリカル
    レンズであって、前記円筒凹面の入射光側に前記発光手
    段と前記受光手段とを配置したことを特徴とする画像検
    出装置。
  4. 【請求項4】前記集光手段は円筒レンズに円筒凹面を設
    けた凹面付き円筒レンズあって、前記円筒凹面の入射光
    側に前記発光手段を設けたことを特徴とする請求項3記
    載の画像検出装置。
  5. 【請求項5】前記集光手段は平凸シリンドリカルレンズ
    に回折格子を設けた回折格子付き平凸シリンドリカルレ
    ンズあって、前記円筒凹面の入射光側に前記発光手段を
    設けたことを特徴とする請求項4記載の画像検出装置。
  6. 【請求項6】前記発光手段に複数の波長の異なる発光手
    段を設け、前記複数の波長の異なる発光手段の照射によ
    り前記物体から放出又は反射される光に感度を有する複
    数の受光手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の画像検出装置。
  7. 【請求項7】前記発光手段と前記受光手段とを直線上に
    配置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の画像検出装置。
  8. 【請求項8】前記発光手段と前記受光手段を同じ回路基
    板に設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載の画像検出装置。
  9. 【請求項9】発光手段の光を反射させ物体に照射するた
    めの反射板と、前記照射された光によって前記物体から
    放出又は反射される光を検出する受光手段からなる画像
    検出装置において、前記反射板は前記物体から放出又は
    反射される光を前記受光手段に導くための開口部のある
    開口部付き反射板であって、前記開口部付き反射板で反
    射した光を集光する平凸シリンドリカルレンズと、前記
    開口部付き反射板の入射光側に前記発光手段と、前記開
    口部付き反射板の開口部からの光を受光するための前記
    受光手段を配置したことを特徴とする画像検出装置。
  10. 【請求項10】前記開口部付き反射板で反射した光を集
    光する手段は円筒レンズであることを特徴とする請求項
    9記載の画像検出装置。
  11. 【請求項11】前記開口部付き反射板で反射した光を集
    光する手段は平凸シリンドリカルレンズに円筒凹面を設
    けた凹面付き平凸シリンドリカルレンズであることを特
    徴とする請求項9記載の画像検出装置。
  12. 【請求項12】前記開口部付き反射板で反射した光を集
    光する手段は円筒レンズに円筒凹面を設けた凹面付き円
    筒レンズであることを特徴とする請求項9記載の画像検
    出装置。
  13. 【請求項13】前記開口部付き反射板で反射した光を集
    光する手段は平凸シリンドリカルレンズに回折格子を設
    けた回折格子付き平凸シリンドリカルレンズであること
    を特徴とする請求項9記載の画像検出装置。
  14. 【請求項14】前記開口部付き反射板は発光手段からの
    光が当たる反射部分に円筒凸面を形成したことを特徴と
    する請求項9記載の画像検出装置。
  15. 【請求項15】前記開口部付き反射板は発光手段からの
    光が当たる反射部分に回折格子を形成したことを特徴と
    する請求項9記載の画像検出装置。
  16. 【請求項16】前記発光手段に複数の波長の異なる発光
    手段を設け、前記複数の波長の異なる発光手段の照射に
    より前記物体から放出又は反射される光に感度を有する
    複数の受光手段を設けたことを特徴とする請求項9乃至
    15のいずれかに記載の画像検出装置。
  17. 【請求項17】請求項1乃至16に記載の画像検出装置
    を用いたことを特徴とする現金自動取扱装置。
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