JP2003208131A - 平面表示装置 - Google Patents

平面表示装置

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JP2003208131A
JP2003208131A JP2002006759A JP2002006759A JP2003208131A JP 2003208131 A JP2003208131 A JP 2003208131A JP 2002006759 A JP2002006759 A JP 2002006759A JP 2002006759 A JP2002006759 A JP 2002006759A JP 2003208131 A JP2003208131 A JP 2003208131A
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screen
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phase
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JP2002006759A
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Hirobumi Kato
博文 加藤
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EMIを改善することができる平面表示装置
を提供する。 【解決手段】 液晶表示装置の表示領域をA,B,C,
Dの4つの表示領域に分け、AC画面用のソースドライ
バ24と、BD画面用のソースドライバ24を設け、B
D画面用のソースドライバ24に供給されるシステムク
ロック信号NCLK2の位相をAC画面用のソースドラ
イバに供給されるシステムクロック信号NCLK1の位
相と反転させ、かつ、それに合わせて画像データDAT
Aの位相を180度ずらせたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各画素にス
イッチ素子として薄膜トランジスタ(以下、TFTとい
う)を用いたアクティブマトリクス型の液晶、有機EL
等の平面表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に代表される平面表示装置
は、その薄型、軽量、低消費電力の特徴を生かして各種
分野で利用されるようになってきた。そして、近年で
は、このような平面表示装置に対して、特に大画面化、
高精細化の要求が高まってきている。
【0003】そのため、本出願人はこのような要求に応
えることができる液晶表示装置として、20インチで、
QUXGA(3200×2400画素)の超高精細の再
生が可能な液晶表示装置を提案した(特開2001−2
09357)。
【0004】この液晶表示装置では、扱う画素データの
量が多いため、画面を左右に分割して、これら分割した
画面をそれぞれ制御する2個の液晶コントローラを使用
している。
【0005】これら2個の液晶コントローラは、パソコ
ンなどの外部信号源装置からの同期信号、クロック信
号、画像データを受信して、これに基づいて複数の信号
線駆動回路と複数の走査線駆動回路を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような液晶表示
装置におけるディジタル回路において、2個の液晶コン
トローラを動作させるクロック信号は1種類であり、こ
の1種類のクロック信号のクロック周期で発生する電気
的ノイズ(スイッチングノイズ)が回路を構成するIC
の電源端子を介して回路基板の電源パターンに伝播し
て、EMIを悪化させるという問題点がある。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、EM
Iを改善することができる平面表示装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、互い
に直交して配置される複数本の信号線及び走査線、及
び、これら信号線と走査線との交点近傍にスイッチ素子
を介して配置される画素電極とを備えたアレイ基板と、
入力する画像データに対応した画像信号を前記信号線へ
供給する信号線駆動回路と、前記スイッチング素子をO
N状態にして前記画像信号を前記画素電極に書き込むゲ
ート信号を前記走査線へ供給する走査線駆動回路と、外
部から少なくとも画像データ、システムクロック信号が
入力して、これら画像データ、システムクロック信号と
信号線駆動用制御信号を前記信号線駆動回路へ出力し、
また、走査線駆動用制御信号を前記走査線駆動回路へ出
力する制御回路と、を有する平面表示装置において、前
記信号線駆動回路は複数の信号線駆動回路ブロックを含
み、前記複数の信号線駆動回路ブロックのうち一の信号
線駆動回路ブロックへ入力するシステムクロック信号の
位相が、他の信号線駆動回路ブロックへ入力するシステ
ムクロック信号の位相とずれており、かつ、前記一の信
号線駆動回路ブロックへ入力するシステムクロック信号
の位相に合わせて前記一の信号線駆動回路ブロックへ入
力する画像データの位相もずれていることを特徴とする
平面表示装置である。
【0009】請求項2の発明は、前記複数の信号線駆動
回路ブロックが、第1のグループの信号線駆動回路ブロ
ックと第2のグループの信号線駆動回路ブロックとに分
かれ、前記第1のグループの信号線駆動回路ブロックへ
入力するシステムクロック信号の位相が、前記第2のグ
ループの信号線駆動回路ブロックへ入力するシステムク
ロック信号の位相に対して反転していることを特徴とす
る請求項1記載の平面表示装置である。
【0010】請求項3の発明は、前記平面表示装置に接
続され、前記システムクロック信号と前記画像データと
を供給する信号源装置が、前記システムクロック信号の
位相と前記画像データの位相とをずらすことを特徴とす
る請求項1記載の平面表示装置である。
【0011】請求項4の発明は、信号源装置からシリア
ルに入力する画像データをパラレルに変換する作動信号
回路を前記制御回路の入力側に接続し、前記作動信号回
路が、前記システムクロック信号の位相と前記画像デー
タの位相とをずらすことを特徴とする請求項1記載の平
面表示装置である。
【0012】請求項5の発明は、前記信号線駆動用制御
信号と前記走査線駆動用制御信号である水平同期信号、
垂直同期信号の各位相も、前記システムクロック信号の
位相に合わせてずれていることを特徴とする請求項1〜
4記載の平面表示装置である。
【0013】本発明の平面表示装置であると、一の信号
線駆動回路へ入力するシステムクロック信号の位相が、
他の信号線駆動回路へ入力するシステムクロック信号の
位相とずれているため、スイッチングノイズを軽減で
き、EMIを改善することができる。
【0014】また、この場合に、一の信号線駆動回路へ
入力するシステムクロック信号の位相に合わせてその信
号線駆動回路へ入力する画像データの位相もずれている
ため、信号線駆動回路における動作は、従来と同様の動
作を行うことで画像信号を信号線へ出力することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の液晶表
示装置10について、図1〜図14に基づいて説明す
る。
【0016】[1]液晶表示装置の概要説明 図1は、本実施例の液晶表示装置10の概略構成を示す
ものである。
【0017】この液晶表示装置10は、有効表示領域が
対角20.8インチサイズのQUXGA(3200×2400)
仕様のカラー表示画素を備えた液晶パネル12を備えて
いる。即ち、この液晶表示装置10の有効表示領域は、
3200×3(R,G,B)の表示画素からなる水平画素ラインを24
00本備えて構成されている。また、この液晶表示装置1
0は、パソコン本体に内蔵されているグラフィックイコ
ライザー等の処理装置32にI/Fコネクタ36を介し
て接続されている。
【0018】そして、この液晶表示装置10は、このよ
うな多数本の水平画素ラインL1,・・・,L2400を備
えるが故に、次のような特徴的な駆動を採用している。
【0019】即ち、図6及び7に示すように、有効表示
領域を上下2分割し、一水平走査期間(1H)に、上表
示領域の水平画素ライン(L1〜L1200)及び下表示領
域の水平画素ライン(L1201〜L2400)にそれぞれ並列
的に書き込みを行い、これを順次繰り返すという手法で
ある。例えば、この実施例では、第1水平走査期間(1
H)で水平画素ラインL1,L2400、第2水平走査期間
(1H)でL2399,L2、・・・に順次書き込むという
ものである。
【0020】ここで水平走査期間(1H)とは、処理装
置32から一水平画素ライン分のディジタル画像データ
DATAが送信される期間とし、この実施例では13μse
cである。
【0021】また、ここで液晶パネル12の有効表示領
域は、説明のため図2に示す如く、上下左右に分割され
た4つのUXGA(1600×1200)エリアから構成されて
いるとし、左上の画面をA画面、右上の画面をB画面、
左下の画面をC画面、右下の画面をD画面とする。ま
た、「上画面」と記載した場合には、A画面、または、
B画面をいい、「下画面」と記載した場合には、C画
面、または、D画面をいう。更に、A画面、B画面、C
画面、及びD画面は、それぞれ左右に分割されたA1画
面及びA2画面、B1画面及びB2画面、C1画面及び
C2画面、及びD1画面及びD2画面から構成されてい
るものとする。
【0022】[2]液晶パネルの構成 上述した駆動を実現するために、この液晶表示装置10
は次のように構成されている。
【0023】即ち、この液晶パネル12は、図1に示す
ように(3200×3(R,G,B))本の信号線16と、この信号
線16と直交して配置される2400本の走査線18と、こ
れら各信号線16及び走査線18の交点近傍に配置され
るTFT20を介して配置される画素電極22とを備え
たアレイ基板14と、このアレイ基板14の対向面上方
に所定の間隙をもって配置されるカラーフィルタを備え
た対向電極基板(図示せず)と、アレイ基板14と対向
電極基板との間に配置される光変調層としての液晶(図
示せず)とを備えている。
【0024】液晶パネルに代えて有機ELパネルとする
のであれば、液晶に代えて有機EL層等を配置する必要
がある。
【0025】走査線18のそれぞれはTFT20のゲー
トに、信号線16のそれぞれはTFT20のドレイン
に、画素電極22のそれぞれはTFT20のソースに、
それぞれ電気的に接続されており、これにより走査線1
8に供給される走査パルスVgに対応して信号線16か
らのアナログ画像信号Vsが画素電極22に書き込ま
れ、画素電極22と対向電極との電位差に基づいて表示
が成される。
【0026】ところで、この液晶パネル12の信号線1
6は、図1に示すように、アレイ基板14の上側から電
気的に引き出される上引出信号線16aと、アレイ基板
14の下側から電気的に引き出される下引出信号線16
bとから構成され、これら信号線16a、16bはそれ
ぞれ図1に示すように交互に配置されている。換言すれ
ば、奇数番目の信号線16は上引出信号線16aであっ
て、偶数番目の信号線16は下引出信号線16bであ
る。
【0027】そして、AC画面に配置される奇数番目の
信号線16aのうち、R1,B1,・・・,G800の上
引出信号線16aは、液晶パネル12の上辺に配置され
た第1AC画面用上側ソースドライバ24-ACU1に、R8
01,B801,・・・,G1600の上引出信号線16aは第
2AC画面用上側ソースドライバ24-ACU2に、それぞ
れ接続パッド17aを介して電気的に接続されている。
また、AC画面に配置される偶数番目の信号線16bの
うち、G1,R2,・・・,B800の下引出信号線16
bは、液晶パネル12の下辺に配置された第2AC画面
用下側ソースドライバ26-ACD1に、G801,R802,・
・・,B1600の下引出信号線16bは第2AC画面用下
側ソースドライバ26-ACD2に、それぞれ接続パッド1
7bを介して電気的に接続されている。
【0028】同様に、BD画面に配置される奇数番目の
信号線16aのうち、R1601,B1601,・・・,G3200
の上引出信号線16aは、液晶パネル12の上辺に配置
された第1BD画面用上側ソースドライバ25-BDU1
に、R2401,B2401,・・・,G3200の上引出信号線1
6aは第2BD画面用上側ソースドライバ25-BDU2
に、それぞれ接続パッド17aを介して電気的に接続さ
れている。また、BD画面に配置される偶数番目の信号
線16bのうち、G1601,R1602,・・・,B2400の下
引出信号線16bは、液晶パネル12の下辺に配置され
た第2BD画面用下側ソースドライバ27-BDD1に、G2
401,R2402,・・・,B3200の下引出信号線16bは
第2BD画面用下側ソースドライバ27-BDD2に、それ
ぞれ接続パッド17bを介して電気的に接続されてい
る。
【0029】また、走査線18はアレイ基板14の一端
に引き出され、接続パッド19を介して上画面用ゲート
ドライバ28及び下画面用ゲートドライバ30に電気的
に接続され、これらゲートドライバ28、30からから
走査パルスVgが各走査線18に供給される。
【0030】このような液晶パネル12の構成により、
各信号線16の接続パッド17a、17bのそれぞれ
は、少なくとも信号線16を隔てて配置されるため、接
続パッド17a、17b間隔は信号線16間隔に対して
十分に広く取れる。これにより、高精細化に対しても上
側ソースドライバ24、25や下側ソースドライバ2
6、27等の外部回路の電気的な接続が容易に可能とな
る。
【0031】信号線16を、例えばいずれも上側に引き
出すのであれば、偶数本目と奇数本目とで対応する接続
パッド位置を千鳥状に配置することで外部回路との接続
を用意に行うことができる。また、偶数本目と奇数本目
の2グループに区分する他に、3グループ以上に区分
し、接続パッドをこれに合わせて多段の千鳥状に配置し
てもかまわない。
【0032】[3]液晶表示装置の回路構成 この液晶表示装置10は、上述したように(図1参
照)、液晶パネル12と、この液晶パネル12の信号線
16にアナログ画像信号Vsを供給する信号線駆動回路
としての上側ソースドライバ24、25、下側ソースド
ライバ26、27と、この液晶パネル12の各走査線1
8に走査パルスVgを供給する走査線駆動回路としての
上画面用ゲートドライバ28及び下画面用ゲートドライ
バ30と、これらソースドライバ24、25、26、2
7、及びゲートドライバ28、30を制御する液晶コン
トローラ34とを備えている。
【0033】図3に基づいて液晶表示装置10の回路構
成をより詳細に説明する。
【0034】なお、図3において、点線で囲まれた範囲
が、液晶表示装置10で使用される配線基板を示してお
り、この点線で示された配線基板上に各回路が実装され
ていることを示している。
【0035】[3−1]処理装置32 信号源装置である処理装置32は、液晶パネル12のA
画面、B画面、C画面及びD画面のそれぞれに対応し、
更に赤(R)、青(B)、及び緑(G)の各色毎で、水
平画素ライン方向に奇数及び偶数に対応したの24系統
のディジタル画像データR:DATA−A(o)、R:
DATA−A(e)、・・・、R:DATA−B
(o)、R:DATA−B(e)、・・・、R:DAT
A−C(o)、R:DATA−C(e)、・・・、R:
DATA−D(o)、R:DATA−D(e)、・・
・、B:DATA−D(e)(図11から13参照)
を、液晶コントローラ34にそれぞれシリアルに出力す
る。
【0036】それぞれのディジタル画像データDATA
は、この実施例では8ビットで構成され、これにより液
晶表示装置10は256階調表示を実現可能にしている。
【0037】ここで、処理装置32と液晶表示装置10
との間のデータ転送を、分割された表示画面毎に、更に
各色毎に奇数(o)及び偶数(e)に分割して並列に行
うことで、60MHzでのデータ転送を実現している。
これにより、データ転送速度の増大が抑えられ、これに
より確実なデータ転送、EMIの影響を低減することが
可能となる。
【0038】[3−1−1]EMIの影響を低く抑える
ための方法 また、処理装置32は、EMIの影響を低く抑えるため
に、さらに、次のような構成を有している。
【0039】即ち、処理装置32は、液晶表示装置10
に対して、ディジタル画像データDATAと、水平同期
信号HSYNCと、垂直同期信号VSYNCと、データ
イネーブル信号ENABと、システムクロック信号NC
LKを送信するものであるが、AC画面用のこれら信号
と、BD画面用のこれらの信号との位相を反転させて送
信している。
【0040】以下、その詳細について図8及び図9に基
づいて説明する。
【0041】なお、以下の説明で、AC画面用のこれら
信号の末尾に1を付け、BD画面用のこれら信号の末尾
に2を付けるものとする。
【0042】図8に示すように、処理装置32から出力
するAC画面用のシステムクロック信号NCLK1に対
し、BD画面用のシステムクロック信号NCLK2の位
相を反転させた状態(180°位相をずれせている状
態)としている。また、これに伴って、BD画面用の画
像データDATA2もAC画面用の画像データDATA
1に対し180°位相を遅らせている。
【0043】このようにすることで、液晶表示装置10
に送られ、また、液晶表示装置10内部で使用されるシ
ステムクロック信号がNCLK1とNCLK2の2種類
存在し、かつ、これら信号の位相が反転しているため、
互いに打ち消し合って、従来のようなスイッチングノイ
ズを発生させることがなく、EMIを改善することがで
きる。
【0044】また、図8に示すように、ディジタル画像
データDATA1,2もシステムクロック信号NCLK
1,2の位相と合わせてずらせているため、液晶表示装
置10内部におけるシステムクロック信号NCLK1,
2と画像データDATA1,2との関係は変わらず、従
来と同じ回路構成で画面を再生することができる。
【0045】なお、図8では、画像データDATA1,
2と、システムクロック信号NCLK1,2のみを記載
したが、水平同期信号HSYNC1,2と、垂直同期信
号VSYNC1,2と、データイネーブル信号ENAB
1,2も、AC画面用とBD画面用に分け、BD画面用
のこれら信号の位相が、AC画面用の信号の位相より1
80°遅らせた状態にして送信している。
【0046】[3−1−2]位相反転回路64の構成 この位相反転を実現するための位相反転回路64を処理
装置32の出力側に設ける。図9が、位相反転回路64
のブロック図である。
【0047】処理装置32において、シリアルで位相反
転回路64へ入力される画像データDATAは、2つに
分けられフリップフロップ回路66とフリップフロップ
回路70にそれぞれ入力する。
【0048】また、システムクロック信号NCLKは2
つに分けられフリップフロップ回路66とフリップフロ
ップ回路70に入力する。
【0049】そして、このシステムクロック信号NCL
Kに同期させて画像データDATAがフリップフロップ
回路66とフリップフロップ回路70からそれぞれ出力
される。
【0050】フリップフロップ回路66から出力された
画像データDATAは、フリップフロップ回路68に入
力し、元のシステムクロック信号NCLKは、NOT回
路72で位相反転され、この位相反転されたシステムク
ロック信号NCLKに基づいて、フリップフロップ回路
68で同期をとって出力される。この出力された画像デ
ータDATAが、上記したAC画面用の画像データDA
TA1となる。一方、NOT回路72から出力されたシ
ステムクロック信号NCLKはNOT回路74で再び位
相反転され出力される。この信号が、上記したAC画面
用のシステムクロック信号NCLK1となる。
【0051】一方、フリップフロップ回路70に入力し
た画像データDATAはシステムクロック信号NCLK
によって同期をとられて出力される。この信号が、上記
したBD画面用の画像データDATA2となる。また、
システムクロック信号NCLKはNOT回路76で位相
反転され出力される。この信号が、上記したBD画面用
のシステムクロック信号NCLK2となる。
【0052】なお、NOT回路74とNOT回路76で
システムクロック信号NCLKの位相を反転させている
のは、この位相反転回路64の出力側の次段で接続され
るICにおいて、システムクロック信号NCLKの立ち
上がり時において画像データDATAをサンプリングす
るためのタイミングを合わすためのものである。
【0053】上記の位相反転回路64において、NOT
回路72においてシステムクロック信号NCLKの位相
反転が行われることにより、NCLK1とNCLK2と
の位相が反転した状態で出力することができる。また、
NOT回路72から出力されたシステムクロック信号N
CLKに基づいてフリップフロップ回路68で同期がと
られ画像データDATA1として出力されるため、位相
反転したシステムクロック信号NCLKに基づいて画像
データDATA1が出力することができる。
【0054】このような位相反転回路64を処理装置3
2の出力側に設けることにより、AC画面用に出力され
るシステムクロック信号NCLK1とBD画面用に出力
されるシステムクロック信号NCLK2の位相を反転さ
せることができ、かつ、画像データDATAもそれに合
わせて位相をずらせることができる。
【0055】なお、位相反転回路64では画像データD
ATAのみを、システムクロック信号NCLKに合わせ
て位相をずらせたが、水平同期信号HSYNC、垂直同
期信号VSYNC、データイネーブル信号ENABもこ
の回路と同様の構成によって位相をシステムクロック信
号NCLKに合わせてずらせることができる。
【0056】[3−2]I/Fコネクタ36 I/Fコネクタ36は、シリアルに入力される24系統
のディジタル画像データR:DATA−A(o)、・・
・、B:DATA−D(e)のうち、AC画面を構成す
るための12系統のディジタル画像データR:DATA
−A(o)、R:DATA−A(e)、・・・、B:D
ATA−A(e)、R:DATA−C(o)、R:DA
TA−C(e)、・・・、B:DATA−C(e)をA
C画面用作動信号IC60に送り、また、BD画面を構
成する他の12系統のディジタル画像データR:DAT
A−B(o)、R:DATA−B(e)、・・・、B:
DATA−B(e)、R:DATA−D(o)、R:D
ATA−D(e)、・・・、B:DATA−D(e)を
BD画面用作動信号IC62にそれぞれ振り分ける。
【0057】[3−3]作動信号IC60,62 AC画面用作動信号IC60は、シリアルにそれぞれ入
力されるAC画面を構成するための12系統のディジタ
ル画像データR:DATA−A(o)、R:DATA−
A(e)、・・・、B:DATA−A(e)、R:DA
TA−C(o)、R:DATA−C(e)、・・・、
B:DATA−C(e)をパラレルに変換して、AC画
面用液晶コントローラ38に出力する。
【0058】また、BD画面用作動信号IC62は、シ
リアルにそれぞれ入力されるBD画面を構成する他の1
2系統のディジタル画像データR:DATA−B
(o)、R:DATA−B(e)、・・・、B:DAT
A−B(e)、R:DATA−D(o)、R:DATA
−D(e)、・・・、B:DATA−D(e)をパラレ
ルに変換して、BD画面用液晶コントローラ40に出力
する。
【0059】[3−4]液晶コントローラ38、40 液晶コントローラ38、40のそれぞれは、ソースドラ
イバ24、25、26、27、及びゲートドライバ2
8、30を制御可能に構成された同一構成のICチップ
である。
【0060】そして、AC画面用液晶コントローラ38
は、AC画面用第1及び第2上側ソースドライバ24-A
CU1、24-ACU2及びAC画面用第1及び2下側ソースド
ライバ26-ACD1、26-ACD2を制御すると共に、上画面用
ゲートドライバ28を制御するよう配線されている。ま
た、BD画面用液晶コントローラ40は、BD画面用第
1及び2上側ソースドライバ25-BDU1、25-BDU2及び
BD画面用第1及び2下側ソースドライバ27-BDD1、
27-BDD2を制御すると共に、下画面用ゲートドライバ
30を制御するよう配線されている。
【0061】AC画面用液晶コントローラ38は、処理
装置32から入力される水平同期信号HSYNC1、垂
直同期信号VSYNC1、データイネーブル信号ENA
B1、システムクロック信号NCLK1に基づき、垂直
スタート信号STV−U、垂直クロック信号CPV−
U、ゲート出力イネーブル信号OE−U等の制御信号を
生成し、上画面用ゲートドライバ28に送信する。同様
に、BD画面用液晶コントローラ40も、垂直スタート
信号STV−D、垂直クロック信号CPV−D、ゲート
出力イネーブル信号OE−Dを下画面用ゲートドライバ
30に送信する。
【0062】また、AC画面用液晶コントローラ38
は、入力される12系統のディジタル画像データR:D
ATA−A(o)、R:DATA−A(e)、・・・、
B:DATA−A(e)、R:DATA−C(o)、
R:DATA−C(e)、・・・、B:DATA−C
(e)の並べ替え、及びタイミング制御を行い、この並
べ替えられた12系統のディジタル画像データR:UD
ATA−A1C1、G:UDATA−A1C1、B:U
DATA−A1C1、R:DDATA−A1C1、G:
DDATA−A1C1、B:DDATA−A1C1、
R:UDATA−A2C2、G:UDATA−A2C
2、B:UDATA−A2C2、R:DDATA−A2
C2、G:DDATA−A2C2、B:DDATA−A
2C2を水平クロック信号CPH、水平スタート信号H
STARTと共に低電圧差動信号送信回路42、低電圧
差動信号受信回路44、更にシリアル/パラレルコント
ローラ(以下、「S/Pコントローラ」という)46を
介して、第1及び第2上側ソースドライバ24-ACU1、
24-ACU2及び第1及び第2下側ソースドライバ26-AC
D1、26-ACD2にそれぞれ並列に出力する。
【0063】BD画面用液晶コントローラ40も上記と
同様の処理を行うものであるが、上記したようにシステ
ムクロック信号NCLK2がAC画面用液晶コントロー
ラ38のシステムクロック信号NCLK1とは反転した
状態となっている。
【0064】しかしながら、画像データDATAB,
D、水平同期信号HSYNC2、垂直同期信号VSYN
C2、データイネーブル信号ENAB2も位相がそれに
合わせてずれているため、このAC画面用液晶コントロ
ーラ38と全く同様に処理を行うことができる。
【0065】そのため、AC画面用液晶コントローラ3
8とBD画面用液晶コントローラ40のシステムクロッ
ク信号NCLK1,2の位相が反転した状態で互いに打
ち消しあってスイッチングノイズを低減して、EMIを
改善することができる。
【0066】[4]AC画面用回路の構成 図4は、図3で示した液晶表示装置10の回路のうち、
AC画面用回路のブロック図を示すものであり、更に詳
細に説明する。なお、BD画面用回路についても同様の
回路が構成されており、ここでの説明は省略する。
【0067】図4に示すように、液晶表示装置10の液
晶コントローラ34を構成するAC画面用液晶コントロ
ーラ38には、上述したように、処理装置32から、A
画面、及びC画面に対応し、更に奇数番目及び偶数番目
対応した各色毎の12系統のディジタル画像データR:
DATA−A(o)、R:DATA−A(e)、・・
・、B:DATA−C(o)、及びB:DATA−C
(e)が並列に入力される。
【0068】AC画面用液晶コントローラ38は、赤
(R)、青(B)、緑(G)に対応した上画面用ライン
メモリ48と、下画面用ラインメモリ50とをそれぞれ
備え、これらラインメモリ48,50は、1つのセレク
タ回路52に接続されている。
【0069】そして、このラインメモリ48,50への
書き込みと読み出し、さらにセレクタ回路52による出
力先の設定により、タイミング制御とデータの並べ替え
が達成される。
【0070】[5]液晶表示装置の駆動方法 以下に、図面を参照して、より詳細に説明する。
【0071】図12は、AC画面用液晶コントローラ3
8におけるデータ入出力タイミングを示すもので、上か
ら処理装置32から入力されるシステムクロック信号N
CLK1、水平同期信号HSYNC1、データイネーブ
ル信号ENAB1、ディジタル画像データR:DATA
−A(o)、R:DATA−A(e)、・・・、R:D
ATA−C(o)、R:DATA−C(e)、・・・、
を示し、またAC画面用液晶コントローラ38で生成さ
れるクロック信号CLK、水平スタート信号HSTAR
T、さらにAC画面用液晶コントローラ38から出力さ
れる出力画像データUDATA-A1C1、DDATA-A1C
1、UDATA-A2C2、UDATA-A2C2を示している。
【0072】なお、図13及び図14に出力画像データ
UDATA-A1C1、DDATA-A1C1の拡大図が示してあ
る。
【0073】[5−1]AC画面用液晶コントローラ3
8に入力するディジタル画像データDATAは、上述し
たように赤(R)、青(B)、緑(G)の各色毎であっ
て、A画面用及びC画面用に、合計で12系統の8ビッ
トディジタル画像データR:DATA−A(o)、R:
DATA−A(e)、・・・、B:DATA−A
(e)、R:DATA−C(o)、R:DATA−C
(e)、・・・、B:DATA−C(e)であり、以
下、AC画面用液晶コントローラ38の動作を例に取り
説明する。
【0074】[5−2]AC画面用液晶コントローラ3
8にパラレルに入力した水平画素ラインL1に対応する
A画面用ディジタル画像データR:DATA−A
(o)、R:DATA−A(e)、G:DATA−A
(o)、G:DATA−A(e)、B:DATA−A
(o)、B:DATA−A(e)はラインメモリ48
に、水平画素ラインL2400に対応するC画面用ディジタ
ル画像データR:DATA−C(o)、R:DATA−
C(e)、G:DATA−C(o)、G:DATA−C
(e)、B:DATA−C(o)、B:DATA−C
(e)はラインメモリ50に、それぞれシステムクロッ
ク信号NCLK1に基づいて順次格納される。
【0075】[5−3]このようにしてラインメモリ4
8、50に格納された水平画素ラインL1及びL2400に
対応するディジタル画像データDATAは、システムク
ロック信号NCLK1と同一の周波数のクロック信号C
LKに基づいて順次読み出され、セレクタ回路52で画
像データの並べ替えがなされる。
【0076】詳しくは、水平画素ラインL1に対応する
A画面用のディジタル画像データR:DATA−A
(o)、G:DATA−A(o)、B:DATA−A
(o)のR1〜R799、R:DATA−A(e)、G:
DATA−A(e)、B:DATA−A(e)のR2〜
R800までがラインメモリ48に格納された時点で、ク
ロック信号CLKに基づいて順次読み出しが開始され、
セレクタ回路52で画像データの並べ替えがなされる。
【0077】例えば、AC画面用第1上側ソースドライ
バ24-ACU1には、図13に示すように並べ替えられた
3並列の画像データUDATA-A1C1が、AC画面用
第1下側ソースドライバ24-ACU1には、図14に示す
ように並べ替えられた3並列入力の画像データUDAT
A-A1C1が、それぞれ出力される。
【0078】また、水平画素ラインL2400に対応するC
画面用のディジタル画像データR:DATA−C
(o)、G:DATA−C(o)、B:DATA−C
(o)のR1〜R799、R:DATA−C(e)、G:
DATA−C(e)、B:DATA−C(e)について
は、図12に示すように、ラインメモリ50に格納さ
れ、A画面に対応する画像データの出力が完了した後、
クロック信号CLKに基づいて順次読み出しが開始さ
れ、セレクタ回路52で画像データの並べ替えがなされ
る。
【0079】[5−4]第1及び第2上側ソースドライ
バ24-ACU1、24-ACU2、25-BDU1、25-BDU2、及び
第1及び第2下側ソースドライバ26-ACD1、26-ACD
2、27-BDD1、27-BDD2がそれぞれ2ポート入力であ
る。
【0080】そのため、S/Pコントローラ46は、A
C画面用液晶コントローラ38のセレクタ回路52によ
って並べ替えられた12系統のディジタル画像データの
時間軸を伸ばして各ドライバに2ライン分並列に導く制
御を行う。
【0081】そして、この変換した画像データを、デー
タ反転伝送方法を用いてAC画面用第1及び2上側ソー
スドライバ24-ACU1、24-ACU2及びAC画面用第1及
び2下側ソースドライバ24-ACD1、24-ACD2を伝送す
る。
【0082】[5−5]AC画面用第1及び2上側ソー
スドライバ24-ACU1、24-ACU2及びAC画面用第1及
び2下側ソースドライバ24-ACD1、24-ACD2は、S/
Pコントローラ46からそれそれ入力される水平画素ラ
インL1に対応するA画面用の画像データUDATA-A
1C1、DDATA-A1C1、UDATA-A2C2、DDATA-
A2C2を直並列変換する。そして、この直並列変換された
水平画素ラインL1に対応するA画面用の画像データU
DATA-A1C1、DDATA-A1C1、UDATA-A2C2、
DDATA-A2C2をディジタル・アナログ変換し、1/2
水平走査期間(H/2)にわたり対応する信号線16に
所望のアナログ画像信号Vsを出力する。
【0083】引き続き、それぞれ入力される水平画素ラ
インL2400に対応するC画面用の画像データUDATA
-A1C1、DDATA-A1C1、UDATA-A2C2、DDAT
A-A2C2を直並列変換し、更にディジタル・アナログ変
換を行い、1/2水平走査期間(H/2)にわたり対応
する信号線16に所望のアナログ画像信号Vsを出力す
る。
【0084】このようにして、一水平走査期間(1H)
に、2水平画素ライン(L1、L2400)への書き込みが
成される。
【0085】[5−6]次の水平走査期間では、AC画
面用液晶コントローラ38に並列に振り分けられた水平
画素ラインL2399に対応するC画面用ディジタル画像デ
ータR:DATA−C(o)、R:DATA−C
(e)、G:DATA−C(o)、G:DATA−C
(e)、B:DATA−C(o)、B:DATA−C
(e)はラインメモリ48に、水平画素ラインL2に対
応するA画面用ディジタル画像データR:DATA−A
(o)、R:DATA−A(e)、G:DATA−A
(o)、G:DATA−A(e)、B:DATA−A
(o)、B:DATA−A(e)はラインメモリ50
に、それぞれシステムクロック信号NCLK1に基づい
て順次格納される。
【0086】[5−7]このようにしてラインメモリ4
8、50に格納された水平画素ラインL2399及びL2に
対応するディジタル画像データDATAは、システムク
ロック信号NCLK1と同一の周波数のクロック信号C
LKに基づいて順次読み出され、セレクタ回路52で画
像データの並べ替えがなされる。
【0087】詳しくは、水平画素ラインL2399に対応す
るC画面用のディジタル画像データR:DATA−C
(o)、G:DATA−C(o)、B:DATA−C
(o)のR1〜R799、R:DATA−C(e)、G:
DATA−C(e)、B:DATA−C(e)のR2〜
R800までがラインメモリ48に格納された時点で、ク
ロック信号CLKに基づいて順次読み出しが開始され、
セレクタ回路52で画像データの並べ替えがなされる。
【0088】また、水平画素ラインL2に対応するA画
面用のディジタル画像データR:DATA−A(o)、
G:DATA−A(o)、B:DATA−A(o)のR
1〜R799、R:DATA−A(e)、G:DATA−
A(e)、B:DATA−A(e)については、図12
に示すように、ラインメモリ50に格納され、C画面に
対応する画像データの出力が完了した後、クロック信号
CLKに基づいて順次読み出しが開始され、セレクタ回
路52で画像データの並べ替えがなされる。
【0089】[5−8]AC画面用第1及び2上側ソー
スドライバ24-ACU1、24-ACU2及びAC画面用第1及
び2下側ソースドライバ24-ACD1、24-ACD2は、それ
ぞれ入力される水平画素ラインL2399に対応するC画面
用の画像データUDATA-A1C1、DDATA-A1C1、U
DATA-A2C2、DDATA-A2C2を直並列変換し、更に
ディジタル・アナログ変換を行い、1/2水平走査期間
(H/2)にわたり対応する信号線16に所望のアナロ
グ画像信号Vsを出力する。
【0090】引き続き、それぞれ入力される水平画素ラ
インL2に対応するA画面用の画像データUDATA-A
1C1、DDATA-A1C1、UDATA-A2C2、DDATA-
A2C2を直並列変換し、更にディジタル・アナログ変換を
行い、1/2水平走査期間(H/2)にわたり対応する
信号線16に所望のアナログ画像信号Vsを出力する。
【0091】このようにして、一水平走査期間(1H)
に、2水平画素ライン(L2399、L2)への書き込みが
成される。
【0092】以降、この動作が順次繰り返されることと
なる。
【0093】[6]書き込み方法 次に、図5に基づいて、この実施例における各画素電極
にアナログ画像信号Vsを書き込む方法について説明す
る。
【0094】上述したように、この実施例では有効表示
領域を上下(AB画面とCD画面)に分割し、各水平走
査期間(1H)内にそれぞれの領域の水平画素ラインに
書き込みを行う駆動を採用している。
【0095】このため、上下分割の境界が視認されない
よう駆動を考慮する必要がある。
【0096】また、液晶に長時間にわたり直流成分が印
加されると、液晶が劣化すること等から、所定期間毎に
液晶に印加される電圧を反転させる必要がある。
【0097】このため、例えば各フィールド(F)毎に
画素電極に印加される電圧の極性を基準電圧に対して反
転させる方法、各水平画素ライン毎に極性を反転させる
方法(Hライン反転駆動)、更には各表示画素毎に極性
を反転させる方法(HV反転駆動)等が知られており、
フリッカを低減するためにはHV反転駆動が効果的であ
る。
【0098】そこで、この実施例においてもHV反転駆
動を採用することが考えられるが、交互に配置される上
引出信号線16aと下引出信号線16bとをそれぞれ異
なるソースドライバで制御する都合上、図6及び7に示
すようにH2V反転駆動(水平画素ライン毎、2垂直画
素ライン毎)を採用している。
【0099】また、この実施例では、各水平画素ライン
毎にアナログ画像信号Vsは極性反転するものの、アナ
ログ画像信号Vs自体の極性反転周期を減らすことで、
十分な書き込み時間の確保、低消費電力化を達成する手
法を採用している。
【0100】即ち、一水平走査期間(H)内に上画面
(AB画面)用及び下画面(CD画面)用の信号をそれ
ぞれ含むアナログ画像信号Vsが各信号線16に出力さ
れ、各水平走査期間(H)の前半及び後半で対応する水
平画素ラインに書き込みを行うが、極性反転周期を水平
走査期間(H)とするものである。
【0101】より詳しくは、図6に示すように、一水平
走査期間(H)の前半に正極性のアナログ画像信号Vs
を水平画素ラインL1の信号線R1に接続される画素電
極に、後半に正極性のアナログ画像信号Vsを水平画素
ラインL2400の信号線R1に接続される画素電極に書き
込む。次の水平走査期間(H)の前半に負極性のアナロ
グ画像信号Vsを水平画素ラインL2399の信号線R1に
接続される画素電極に、後半に負極性のアナログ画像信
号Vsを水平画素ラインL2信号線R1に接続される画
素電極に書き込む。
【0102】このような動作により、各水平画素ライン
毎に極性反転されるものの、その反転周期を水平走査期
間とすることができる。
【0103】[7]書き込み状態 ところで、上記の駆動にあっては、図5に示すように4
種類の状態が存在する。
【0104】まず、この4種類の状態について説明す
る。
【0105】[7−1]正極性前書込状態(P1) 基準電圧に対して正極性側のアナログ画像信号Vsにつ
いて、前半に供給されるアナログ画像信号Vsを対応す
る走査パルスVgに基づいてK1の期間で画素電極に書
き込む状態。
【0106】[7−2]正極性後書込状態(P2) 基準電圧に対して正極性側のアナログ画像信号Vsにつ
いて、後半に供給されるアナログ画像信号Vsを対応す
る走査パルスVgに基づいてK2の期間で画素電極に書
き込む状態。
【0107】[7−3]負極性前書込状態(N1) 基準電圧に対して負極性側のアナログ画像信号Vsにつ
いて、前半に供給されるアナログ画像信号Vsを対応す
る走査パルスVgに基づいてK3の期間で画素電極に書
き込む状態。
【0108】[7−4]負極性後書込状態(N2) 基準電圧に対して負極性側のアナログ画像信号Vsにつ
いて、後半に供給されるアナログ画像信号Vsを対応す
る走査パルスVgに基づいてK4の期間で画素電極に書
き込む状態。
【0109】これら4状態は、それぞれ書き込みの状態
が異なることから、表示不良を招く原因となる。詳しく
は、同一の画像表示を行う場合であっても、正極性前書
込状態(P1)の方が正極性後書込状態(P2)に比べ
書き込みが不利である。同様に負極性前書込状態(N
1)の方が負極性後書込状態(N2)に比べ書き込みが
不利である。特に、このようなことは、書き込みの厳し
い条件、たとえば低温条件で顕著になる。
【0110】また、例えば正極性前書込状態(P1)と
負極性前書込状態(N1)、あるいは正極性後書込状態
(P2)と負極性後書込状態(N2)とについても、極
性の相違から完全に同一の表示品位を実現することはで
きない。
【0111】このように、この実施例の液晶表示装置1
0では、その駆動に際し、上下分割の境界が視認される
ことを防止し、更にフリッカの発生、表示むらの発生を
抑え、良好な表示品位の確保が望まれる。
【0112】[8]走査方法 そこで、本実施例では、図6及び図7に示すような動作
を行う。尚、図6は、nフィールドの画面を示し、図7
はn+1フィールドの画面を示している。
【0113】走査方法は、上画面(AB画面)が上から
下に向かって走査、即ち水平画素ラインL1から水平画
素ラインL1200まで順次走査し、下画面(CD画面)は
下から上に向かって走査、即ち水平画素ラインL2400か
ら水平画素ラインL1201まで逆方向に順次走査する。
【0114】画素電極への書き込み方法は、信号線R1
を例にとると、第nフィールドで、一水平走査期間
(H)の前半で水平画素ラインL1の対応する画素電極
を正極性前書込状態(P1)とし、後半で水平画素ライ
ンL2400の対応する画素電極を正極性後書込状態(P
2)とする。次の一水平走査期間の前半で水平画素ライ
ンL2399の対応する画素電極を負極性前書込状態(N
1)とし、後半で水平画素ラインL2の対応する画素電
極を負極性後書込状態(N2)とする。以降、順次繰り
返される。また、第n+1フィールドでは、一水平走査
期間の前半で水平画素ラインL1の対応する画素電極を
負極性前書込状態(N1)とし、後半で水平画素ライン
L2400の対応する画素電極を負極性後書込状態(N2)
とする。次の水平走査期間の前半で水平画素ラインL23
99の対応する画素電極を正極性前書込状態(P1)と
し、後半で水平画素ラインL2の対応する画素電極を正
極性後書込状態(P2)とする。以降、順次繰り返され
る。
【0115】このような走査方法及びアナログ画像信号
Vsの極性の制御を行うことにより、上記で指摘した問
題点を解決することができる。
【0116】すなわち、上画面(AB画面)は上から下
に向かって、下画面(CD画面)は下から上に向かって
走査することにより、分割境界近傍の水平画素ラインL
1200,L1201への書き込みタイミングが時間的に近くに
なり、保持期間における画素電位の低下も隣接する水平
画素ライン間で略同等となるため、境界が視認されるこ
とが防止される。分割境界の視認性を低減する方法とし
ては、この他にも例えば上画面(AB画面)は下から上
に向かって、下画面(CD画面)は上から下に向かって
走査することにより、分割境界近傍の水平画素ラインL
1200,L1201への書き込みタイミングを時間的に近接さ
せることが可能となる。
【0117】また、上画面(AB画面)と下画面(CD
画面)とで、それぞれ書き込みに関する4状態が分散さ
れるため、上画面(AB画面)と下画面(CD画面)と
で表示状態が異なることが防止される。
【0118】なお、上述したアナログ画像信号Vsの極
性の制御は、それぞれの液晶コントローラ38、40か
ら各ソースドライバ24、25、26、27に送信され
る極性反転信号POLに基づくもので、各ソースドライ
バは極性反転信号POLに基づき入力される画像データ
を正極性あるいは負極性のアナログ画像信号Vsにディ
ジタル・アナログ変換する。
【0119】(変更例1)上記実施例では、位相反転回
路64を液晶表示装置10の信号源装置である処理装置
32に内蔵したが、これに代えて、位相反転回路64を
作動信号IC60,62にそれぞれ内蔵してもよい。
【0120】この構成であっても、液晶表示装置10内
部においては、システムクロック信号NCLKが2種類
存在し、かつ、それぞれ反転した状態であるためEMI
を低減することができる。
【0121】(変更例2)上記実施例では、位相反転回
路64を処理装置32に内蔵したが、これに代えて、A
C画面用液晶コントローラ38とBD画面用液晶コント
ローラ40のそれぞれまたは一方に内蔵することによっ
て、システムクロック信号NCLKや画像データDAT
Aの位相をずらせてもよい。
【0122】この構成であっても、2種類のシステムク
ロック信号NCLKが液晶表示装置10内部に存在し、
かつ、それぞれ反転した状態であるためEMIを低減す
ることができる。
【0123】
【発明の効果】以上により、本発明の平面表示装置であ
ると、装置内部に少なくとも2種類の位相がずれたシス
テムクロック信号が存在するため、スイッチングノイズ
の発生を防止することができ、EMIを改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液晶表示装置の概略構
成図である。
【図2】有効表示領域の分割状態を示す図である。
【図3】液晶表示装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図4】AC画面用のブロック図である。
【図5】画素電極への書き込み状態を示すアナログ画像
信号と走査パルスの波形図である。
【図6】本実施例のnフィールド目の書き込み状態を示
す図面である。
【図7】n+1フィールド目の書き込み状態を示す図面
である。
【図8】画像データとシステムクロック信号の出力タイ
ミング図である。
【図9】画像データとシステムクロック信号の位相反転
回路の回路図である。
【図10】水平タイミングにおけるデータインターフェ
ースのタイミング図である。
【図11】垂直タイミングにおけるデータインターフェ
ースのタイミング図である。
【図12】液晶コントローラのデータ入出力タイミング
図である。
【図13】上画面データ出力期間の拡大図である。
【図14】下画面データ出力期間の拡大図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 12 液晶パネル 14 アレイ基板 16 信号線 18 走査線 20 TFT 22 画素電極 24 AC画面用上側ソースドライバ 25 BD画面用上側ソースドライバ 26 AC画面用下側ソースドライバ 27 BD画面用下側ソースドライバ 28 上画面用ゲートドライバ 30 下画面用ゲートドライバ 34 液晶コントローラ 46 S/Pコントローラ 51 第1データ反転回路 56 第2データ反転回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 623V Fターム(参考) 2H093 NA16 NA32 NA34 NA44 NB12 NC13 NC16 NC24 NC34 NC35 NC41 ND09 ND10 ND39 ND40 ND43 ND58 ND60 NE03 5C006 AA01 AA22 AC21 AF25 AF46 AF51 AF71 BB16 BC03 BC12 BC16 BC20 BC22 BC23 BF03 BF05 BF24 FA32 5C080 AA06 AA10 BB05 CC03 DD12 EE17 FF11 FF13 GG07 GG08 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交して配置される複数本の信号線
    及び走査線、及び、これら信号線と走査線との交点近傍
    にスイッチ素子を介して配置される画素電極とを備えた
    アレイ基板と、 入力する画像データに対応した画像信号を前記信号線へ
    供給する信号線駆動回路と、 前記スイッチング素子をON状態にして前記画像信号を
    前記画素電極に書き込むゲート信号を前記走査線へ供給
    する走査線駆動回路と、 外部から少なくとも画像データ、システムクロック信号
    が入力して、これら画像データ、システムクロック信号
    と信号線駆動用制御信号を前記信号線駆動回路へ出力
    し、また、走査線駆動用制御信号を前記走査線駆動回路
    へ出力する制御回路と、 を有する平面表示装置において、 前記信号線駆動回路は複数の信号線駆動回路ブロックを
    含み、 前記複数の信号線駆動回路ブロックのうち一の信号線駆
    動回路ブロックへ入力するシステムクロック信号の位相
    が、他の信号線駆動回路ブロックへ入力するシステムク
    ロック信号の位相とずれており、かつ、前記一の信号線
    駆動回路ブロックへ入力するシステムクロック信号の位
    相に合わせて前記一の信号線駆動回路ブロックへ入力す
    る画像データの位相もずれていることを特徴する平面表
    示装置。
  2. 【請求項2】前記複数の信号線駆動回路ブロックが、第
    1のグループの信号線駆動回路ブロックと第2のグルー
    プの信号線駆動回路ブロックとに分かれ、 前記第1のグループの信号線駆動回路ブロックへ入力す
    るシステムクロック信号の位相が、前記第2のグループ
    の信号線駆動回路ブロックへ入力するシステムクロック
    信号の位相に対して反転していることを特徴とする請求
    項1記載の平面表示装置。
  3. 【請求項3】前記平面表示装置に接続され、前記システ
    ムクロック信号と前記画像データとを供給する信号源装
    置が、前記システムクロック信号の位相と前記画像デー
    タの位相とをずらすことを特徴とする請求項1記載の平
    面表示装置。
  4. 【請求項4】信号源装置からシリアルに入力する画像デ
    ータをパラレルに変換する作動信号回路を前記制御回路
    の入力側に接続し、 前記作動信号回路が、前記システムクロック信号の位相
    と前記画像データの位相とをずらすことを特徴とする請
    求項1記載の平面表示装置。
  5. 【請求項5】前記信号線駆動用制御信号と前記走査線駆
    動用制御信号である水平同期信号、垂直同期信号の各位
    相も、前記システムクロック信号の位相に合わせてずれ
    ていることを特徴とする請求項1〜4記載の平面表示装
    置。
JP2002006759A 2002-01-15 2002-01-15 平面表示装置 Pending JP2003208131A (ja)

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