JP2003207098A - 熱応動式スチームトラップ - Google Patents
熱応動式スチームトラップInfo
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- JP2003207098A JP2003207098A JP2002006207A JP2002006207A JP2003207098A JP 2003207098 A JP2003207098 A JP 2003207098A JP 2002006207 A JP2002006207 A JP 2002006207A JP 2002006207 A JP2002006207 A JP 2002006207A JP 2003207098 A JP2003207098 A JP 2003207098A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度制御機素を本体から簡単に取出せると共
に始動時の多量の低温流体を素早く排出する。 【解決手段】 入口2と出口3を形成した本体1に蓋部
材5を取付けて内部に入口2と出口3が開口する弁室4
を形成する。弁座部材7の上方に配置する温度制御機素
8を、有底円筒形状で底部の中心に孔を有する取付部材
17内に収容し、温度制御機素8の下壁部材16の外周
下面を取付部材17の段部19に当接させてスナップリ
ング22で固定する。取付部材17の中心孔は弁座部材
7の外径よりも僅かに大きく形成する。一端を蓋部材5
に固定し他端を温度制御機素8に固定した温度応動部材
としてのコイル状の形状記憶合金18の高温時の伸張力
によって取付部材17の底部下面を弁室4の底壁に当接
させて保持する。形状記憶合金18は低温時に収縮して
温度制御機素8と取付部材17を上方に引き上げる。
に始動時の多量の低温流体を素早く排出する。 【解決手段】 入口2と出口3を形成した本体1に蓋部
材5を取付けて内部に入口2と出口3が開口する弁室4
を形成する。弁座部材7の上方に配置する温度制御機素
8を、有底円筒形状で底部の中心に孔を有する取付部材
17内に収容し、温度制御機素8の下壁部材16の外周
下面を取付部材17の段部19に当接させてスナップリ
ング22で固定する。取付部材17の中心孔は弁座部材
7の外径よりも僅かに大きく形成する。一端を蓋部材5
に固定し他端を温度制御機素8に固定した温度応動部材
としてのコイル状の形状記憶合金18の高温時の伸張力
によって取付部材17の底部下面を弁室4の底壁に当接
させて保持する。形状記憶合金18は低温時に収縮して
温度制御機素8と取付部材17を上方に引き上げる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種蒸気使用機器
や蒸気配管で発生する復水を自動的に排出するスチーム
トラップに関し、特に、加熱されて膨脹し冷却されて収
縮する媒体を含む温度制御機素を用いて、所望温度以下
の流体を系外へ排出する熱応動式スチームトラップに関
するものである。 【0002】 【従来の技術】温度制御機素を用いた熱応動式スチーム
トラップは、例えば特許第2879525号に示されて
いる。当該公報から理解されるように、入口と出口を形
成した本体に蓋部材を取付けて内部に入口と出口が開口
する弁室を形成し、弁室内に取付部材を固定し、壁部材
とダイヤフラム部材と両部材の間に収容した膨張媒体と
から成る温度制御機素を、蓋部材と温度制御機素の間に
配置した弾性部材の付勢力によって取付部材内の所定位
置に保持し、膨張媒体の膨張収縮によるダイヤフラム部
材の変位によって出口の弁室側開口端を開閉するもので
ある。膨脹媒体は、水、水より沸点の低い液体、あるい
はそれらの混合物で形成される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】弁室内に所定温度以上
の高温流体が流入してくると、膨脹媒体が膨脹してダイ
ヤフラム部材が入口側の流体圧力に抗して閉弁方向に変
位して出口の弁室側開口端を閉止する。これによって、
蒸気の排出を防止する。所定温度以下の低温流体が流入
してくると、膨脹媒体が収縮してダイヤフラムが入口側
の流体圧力によって開弁方向に変位して導出路を開口す
る。これによって、復水や空気を系外へ排出する。 【0004】上記従来技術のものでは、スチームトラッ
プが設置された蓋の上方空間が狭い場合、温度制御機素
と取付部材を点検や交換のために本体から取出し難く、
温度制御機素と取付部材の点検交換に時間が掛かる問題
があった。また、弁部材と出口の弁室側開口端との間の
隙間が狭いために、始動時に多量に溜まっている低温流
体の排出に時間が掛かる問題があった。従って、本発明
の技術的課題は、温度制御機素と取付部材を本体から簡
単に取出せると共に始動時の多量の低温流体を素早く排
出できる熱応動式スチームトラップを提供することであ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を
形成した本体に蓋部材を取付けて内部に入口と出口が開
口する弁室を形成し、弁室内に取付部材を配置し、壁部
材とダイヤフラム部材と両部材の間に収容した膨張媒体
とから成る温度制御機素を取付部材内に配置し、膨張媒
体の膨張収縮によるダイヤフラム部材の変位によって出
口の弁室側開口端を開閉するものにおいて、温度制御機
素を取付部材に固定し、一端を蓋部材に固定し他端を温
度制御機素に固定した温度応動部材を設け、高温時に温
度応動部材の伸張力によって温度制御機素と取付部材を
弁室内の所定位置に保持すると共に低温時に温度応動部
材の収縮力によって温度制御機素を出口の弁室側開口端
から離間せしめることを特徴とする熱応動式スチームト
ラップにある。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の熱応動式スチームトラッ
プは、温度制御機素を取付部材に固定し、一端を蓋部材
に固定し他端を温度制御機素に固定した温度応動部材を
設け、高温時に温度応動部材の伸張力によって温度制御
機素と取付部材を弁室内の所定位置に保持すると共に低
温時に温度応動部材の収縮力によって温度制御機素を出
口の弁室側開口端から離間せしめるものであるので、蓋
部材を本体から取外すことにより、蓋部材と一体に弾性
部材と温度制御機素と取付部材を本体から取出すことが
できる。また、弁室内が低温である始動時には、温度応
動部材が温度制御機素を出口の弁室側開口端から離間せ
しめるので、温度制御機素と出口の弁室側開口端との間
に充分な排出流路を確保でき、多量の低温流体を素早く
排出することができる。 【0007】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本体1には同一軸上に入口2と出
口3が形成され、この入口2及び出口3と連通する弁室
4が本体1にねじ結合された蓋部材5によって形成され
る。出口3の弁室4側開口端に、弁室4と出口3とを連
通する弁孔6が形成された弁座部材7がねじ結合されて
いる。 【0008】弁座部材7の上方に、温度制御機素8が配
置される。温度制御機素8は、注入口9を有する上壁部
材10と、注入口9を密封する栓部材11と、上壁部材
10との間に収容室12を形成するダイヤフラム部材1
3と、収容室12に密封される膨脹媒体14と、ダイヤ
フラム部材13に固着され弁座部材7に離着座して弁孔
6を開閉する弁部材15と、ダイヤフラム部材13の外
周縁を上壁部材10との間に挟んで固着する下壁部材1
6と、から形成される。膨脹媒体14は、水、水より沸
点の低い液体、あるいはそれらの混合物で形成される。 【0009】温度制御機素8は、有底円筒形状で底部の
中心に孔を有する取付部材17内に収容され、下壁部材
16の外周下面を取付部材17の段部19に当接させて
スナップリング22で固定される。スナップリング22
と温度制御機素8の間にはスペースを設けても良い。温
度制御機素8と取付部材17との固定は溶接等のその他
の固定手段によって固定しても良い。取付部材17の中
心孔は弁座部材7の外径よりも僅かに大きく形成され
る。取付部材17は、一端を蓋部材5に固定し他端を温
度制御機素8に固定した温度応動部材としてのコイル状
の形状記憶合金18の高温時の伸張力によって取付部材
17の底部下面を弁室4の底壁に当接させて保持され
る。形状記憶合金18は低温時に収縮して温度制御機素
8と取付部材17を上方に引き上げ、弁座部材7との間
に充分な排出流路を確保する。形状記憶合金18は一端
のコイル径が蓋部材5の内径よりも大きく形成され、一
端を蓋部材5の内壁に嵌め込むことにより固定され、他
端のコイル径が栓部材11の直径よりも小さく形成さ
れ、他端を栓部材11に嵌め込むことにより固定され
る。形状記憶合金18と蓋部材5及び温度制御機素8と
の固定は溶接等のその他の固定手段によって固定しても
良い。取付部材17には、底壁に流体通過孔20と周壁
に3つの流体通過窓21が開けられている。 【0010】本実施例での作動は下記の通りである。始
動時、弁室4内は低温であり、膨脹媒体14は収縮し、
ダイヤフラム部材13が上方に変位し、弁部材15が弁
座部材7から離座して弁孔6を開口している。また、形
状記憶合金18は収縮して温度制御機素8と取付部材1
7を上方に引き上げ、弁部材15と弁座部材7との間に
充分な排出流路を確保している。これによって入口2か
ら流入する低温の復水や空気を弁孔6から出口3へ素早
く排出する。低温流体の排出によって入口2から流入す
る流体温度が上昇し、弁室4内の温度が上昇してくる
と、形状記憶合金18は伸張して温度制御機素8と取付
部材17を下方に押し下げ、取付部材17の底部下面を
弁室4の底壁に当接させて保持する。そして更に弁室4
内の温度が上昇して所定以上になると、膨脹媒体14は
膨脹し、ダイヤフラム部材13が下方に変位し、弁部材
15が弁座部材7に着座して弁孔6を閉止する。これに
よって蒸気の漏出を防止する。放熱によって弁室4内が
所定温度以下になると、膨脹媒体14は収縮し、ダイヤ
フラム部材13が上方に変位し、弁部材15が弁座部材
7から離座して弁孔6を開口する。 【0011】温度制御機素8と取付部材17を点検や交
換のために本体1から取出す場合は、蓋部材5を本体1
から取外すことにより、蓋部材5及びコイルスプリング
18と一体に取出すことができる。また、弁室内が低温
である始動時には、形状記憶合金18が収縮して温度制
御機素8と取付部材を上方に引き上げ、弁部材15と弁
座部材7との間に充分な排出流路を確保するので、多量
の低温流体を素早く排出することができる。 【0012】 【発明の効果】上記のように本発明は、温度制御機素を
取付部材に固定し、一端を蓋部材に固定し他端を温度制
御機素に固定した温度応動部材を設け、高温時に温度応
動部材の伸張力によって温度制御機素と取付部材を弁室
内の所定位置に保持すると共に低温時に温度応動部材の
収縮力によって温度制御機素を出口の弁室側開口端から
離間せしめるものであるので、蓋部材を本体から取外す
ことにより、温度制御機素を蓋部材と一体に本体から簡
単に取出せると共に、弁室内が低温である始動時には、
温度制御機素と出口の弁室側開口端との間に充分な排出
流路を確保して、多量の低温流体を素早く排出すること
ができるという優れた効果を生じる。
や蒸気配管で発生する復水を自動的に排出するスチーム
トラップに関し、特に、加熱されて膨脹し冷却されて収
縮する媒体を含む温度制御機素を用いて、所望温度以下
の流体を系外へ排出する熱応動式スチームトラップに関
するものである。 【0002】 【従来の技術】温度制御機素を用いた熱応動式スチーム
トラップは、例えば特許第2879525号に示されて
いる。当該公報から理解されるように、入口と出口を形
成した本体に蓋部材を取付けて内部に入口と出口が開口
する弁室を形成し、弁室内に取付部材を固定し、壁部材
とダイヤフラム部材と両部材の間に収容した膨張媒体と
から成る温度制御機素を、蓋部材と温度制御機素の間に
配置した弾性部材の付勢力によって取付部材内の所定位
置に保持し、膨張媒体の膨張収縮によるダイヤフラム部
材の変位によって出口の弁室側開口端を開閉するもので
ある。膨脹媒体は、水、水より沸点の低い液体、あるい
はそれらの混合物で形成される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】弁室内に所定温度以上
の高温流体が流入してくると、膨脹媒体が膨脹してダイ
ヤフラム部材が入口側の流体圧力に抗して閉弁方向に変
位して出口の弁室側開口端を閉止する。これによって、
蒸気の排出を防止する。所定温度以下の低温流体が流入
してくると、膨脹媒体が収縮してダイヤフラムが入口側
の流体圧力によって開弁方向に変位して導出路を開口す
る。これによって、復水や空気を系外へ排出する。 【0004】上記従来技術のものでは、スチームトラッ
プが設置された蓋の上方空間が狭い場合、温度制御機素
と取付部材を点検や交換のために本体から取出し難く、
温度制御機素と取付部材の点検交換に時間が掛かる問題
があった。また、弁部材と出口の弁室側開口端との間の
隙間が狭いために、始動時に多量に溜まっている低温流
体の排出に時間が掛かる問題があった。従って、本発明
の技術的課題は、温度制御機素と取付部材を本体から簡
単に取出せると共に始動時の多量の低温流体を素早く排
出できる熱応動式スチームトラップを提供することであ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を
形成した本体に蓋部材を取付けて内部に入口と出口が開
口する弁室を形成し、弁室内に取付部材を配置し、壁部
材とダイヤフラム部材と両部材の間に収容した膨張媒体
とから成る温度制御機素を取付部材内に配置し、膨張媒
体の膨張収縮によるダイヤフラム部材の変位によって出
口の弁室側開口端を開閉するものにおいて、温度制御機
素を取付部材に固定し、一端を蓋部材に固定し他端を温
度制御機素に固定した温度応動部材を設け、高温時に温
度応動部材の伸張力によって温度制御機素と取付部材を
弁室内の所定位置に保持すると共に低温時に温度応動部
材の収縮力によって温度制御機素を出口の弁室側開口端
から離間せしめることを特徴とする熱応動式スチームト
ラップにある。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の熱応動式スチームトラッ
プは、温度制御機素を取付部材に固定し、一端を蓋部材
に固定し他端を温度制御機素に固定した温度応動部材を
設け、高温時に温度応動部材の伸張力によって温度制御
機素と取付部材を弁室内の所定位置に保持すると共に低
温時に温度応動部材の収縮力によって温度制御機素を出
口の弁室側開口端から離間せしめるものであるので、蓋
部材を本体から取外すことにより、蓋部材と一体に弾性
部材と温度制御機素と取付部材を本体から取出すことが
できる。また、弁室内が低温である始動時には、温度応
動部材が温度制御機素を出口の弁室側開口端から離間せ
しめるので、温度制御機素と出口の弁室側開口端との間
に充分な排出流路を確保でき、多量の低温流体を素早く
排出することができる。 【0007】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本体1には同一軸上に入口2と出
口3が形成され、この入口2及び出口3と連通する弁室
4が本体1にねじ結合された蓋部材5によって形成され
る。出口3の弁室4側開口端に、弁室4と出口3とを連
通する弁孔6が形成された弁座部材7がねじ結合されて
いる。 【0008】弁座部材7の上方に、温度制御機素8が配
置される。温度制御機素8は、注入口9を有する上壁部
材10と、注入口9を密封する栓部材11と、上壁部材
10との間に収容室12を形成するダイヤフラム部材1
3と、収容室12に密封される膨脹媒体14と、ダイヤ
フラム部材13に固着され弁座部材7に離着座して弁孔
6を開閉する弁部材15と、ダイヤフラム部材13の外
周縁を上壁部材10との間に挟んで固着する下壁部材1
6と、から形成される。膨脹媒体14は、水、水より沸
点の低い液体、あるいはそれらの混合物で形成される。 【0009】温度制御機素8は、有底円筒形状で底部の
中心に孔を有する取付部材17内に収容され、下壁部材
16の外周下面を取付部材17の段部19に当接させて
スナップリング22で固定される。スナップリング22
と温度制御機素8の間にはスペースを設けても良い。温
度制御機素8と取付部材17との固定は溶接等のその他
の固定手段によって固定しても良い。取付部材17の中
心孔は弁座部材7の外径よりも僅かに大きく形成され
る。取付部材17は、一端を蓋部材5に固定し他端を温
度制御機素8に固定した温度応動部材としてのコイル状
の形状記憶合金18の高温時の伸張力によって取付部材
17の底部下面を弁室4の底壁に当接させて保持され
る。形状記憶合金18は低温時に収縮して温度制御機素
8と取付部材17を上方に引き上げ、弁座部材7との間
に充分な排出流路を確保する。形状記憶合金18は一端
のコイル径が蓋部材5の内径よりも大きく形成され、一
端を蓋部材5の内壁に嵌め込むことにより固定され、他
端のコイル径が栓部材11の直径よりも小さく形成さ
れ、他端を栓部材11に嵌め込むことにより固定され
る。形状記憶合金18と蓋部材5及び温度制御機素8と
の固定は溶接等のその他の固定手段によって固定しても
良い。取付部材17には、底壁に流体通過孔20と周壁
に3つの流体通過窓21が開けられている。 【0010】本実施例での作動は下記の通りである。始
動時、弁室4内は低温であり、膨脹媒体14は収縮し、
ダイヤフラム部材13が上方に変位し、弁部材15が弁
座部材7から離座して弁孔6を開口している。また、形
状記憶合金18は収縮して温度制御機素8と取付部材1
7を上方に引き上げ、弁部材15と弁座部材7との間に
充分な排出流路を確保している。これによって入口2か
ら流入する低温の復水や空気を弁孔6から出口3へ素早
く排出する。低温流体の排出によって入口2から流入す
る流体温度が上昇し、弁室4内の温度が上昇してくる
と、形状記憶合金18は伸張して温度制御機素8と取付
部材17を下方に押し下げ、取付部材17の底部下面を
弁室4の底壁に当接させて保持する。そして更に弁室4
内の温度が上昇して所定以上になると、膨脹媒体14は
膨脹し、ダイヤフラム部材13が下方に変位し、弁部材
15が弁座部材7に着座して弁孔6を閉止する。これに
よって蒸気の漏出を防止する。放熱によって弁室4内が
所定温度以下になると、膨脹媒体14は収縮し、ダイヤ
フラム部材13が上方に変位し、弁部材15が弁座部材
7から離座して弁孔6を開口する。 【0011】温度制御機素8と取付部材17を点検や交
換のために本体1から取出す場合は、蓋部材5を本体1
から取外すことにより、蓋部材5及びコイルスプリング
18と一体に取出すことができる。また、弁室内が低温
である始動時には、形状記憶合金18が収縮して温度制
御機素8と取付部材を上方に引き上げ、弁部材15と弁
座部材7との間に充分な排出流路を確保するので、多量
の低温流体を素早く排出することができる。 【0012】 【発明の効果】上記のように本発明は、温度制御機素を
取付部材に固定し、一端を蓋部材に固定し他端を温度制
御機素に固定した温度応動部材を設け、高温時に温度応
動部材の伸張力によって温度制御機素と取付部材を弁室
内の所定位置に保持すると共に低温時に温度応動部材の
収縮力によって温度制御機素を出口の弁室側開口端から
離間せしめるものであるので、蓋部材を本体から取外す
ことにより、温度制御機素を蓋部材と一体に本体から簡
単に取出せると共に、弁室内が低温である始動時には、
温度制御機素と出口の弁室側開口端との間に充分な排出
流路を確保して、多量の低温流体を素早く排出すること
ができるという優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の熱応動式スチームトラップの
断面図。 【符号の説明】 1 本体 2 入口 3 出口 4 弁室 5 蓋部材 6 弁孔 7 弁座部材 8 温度制御機素 10 上壁部材 13 ダイヤフラム部材 14 膨張媒体 15 弁部材 16 下壁部材 17 取付部材 18 形状記憶合金 19 段部 22 スナップリング
断面図。 【符号の説明】 1 本体 2 入口 3 出口 4 弁室 5 蓋部材 6 弁孔 7 弁座部材 8 温度制御機素 10 上壁部材 13 ダイヤフラム部材 14 膨張媒体 15 弁部材 16 下壁部材 17 取付部材 18 形状記憶合金 19 段部 22 スナップリング
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入口と出口を形成した本体に蓋部材を取
付けて内部に入口と出口が開口する弁室を形成し、弁室
内に取付部材を配置し、壁部材とダイヤフラム部材と両
部材の間に収容した膨張媒体とから成る温度制御機素を
取付部材内に配置し、膨張媒体の膨張収縮によるダイヤ
フラム部材の変位によって出口の弁室側開口端を開閉す
るものにおいて、温度制御機素を取付部材に固定し、一
端を蓋部材に固定し他端を温度制御機素に固定した温度
応動部材を設け、高温時に温度応動部材の伸張力によっ
て温度制御機素と取付部材を弁室内の所定位置に保持す
ると共に低温時に温度応動部材の収縮力によって温度制
御機素を出口の弁室側開口端から離間せしめることを特
徴とする熱応動式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006207A JP2003207098A (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 熱応動式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006207A JP2003207098A (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 熱応動式スチームトラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003207098A true JP2003207098A (ja) | 2003-07-25 |
Family
ID=27645039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002006207A Pending JP2003207098A (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 熱応動式スチームトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003207098A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038610A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Tlv Co Ltd | 熱応動式スチームトラップ |
-
2002
- 2002-01-15 JP JP2002006207A patent/JP2003207098A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038610A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Tlv Co Ltd | 熱応動式スチームトラップ |
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