JP2003206811A - 車両の燃料ガス放出システム - Google Patents

車両の燃料ガス放出システム

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JP2003206811A JP2002003464A JP2002003464A JP2003206811A JP 2003206811 A JP2003206811 A JP 2003206811A JP 2002003464 A JP2002003464 A JP 2002003464A JP 2002003464 A JP2002003464 A JP 2002003464A JP 2003206811 A JP2003206811 A JP 2003206811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両での燃料ガスの放出の際の温度低下を緩
和して、連続的な放出を可能とする。 【解決手段】 燃料ガスを貯蔵する燃料容器1と、燃料
容器1からの燃料ガズを必要箇所へ供給する燃料供給
3、3aラインと、燃料供給ライン3、3aから分岐し
て車両外部へ連通する燃料放出ライン21、20と、燃
料供給ライン3、3aにおける燃料放出ライン21、2
0との分岐点14よりも上流側に設けられるノーマルク
ローズ式の第1の電磁遮断弁6と、燃料放出ライン2
1、20に設けられるノーマルクローズ式の第2の電磁
遮断弁7とを有する。第1の電磁遮断弁6及び第2の電
磁遮断弁7を燃料容器1と燃料供給ライン3、3aとの
接続部である容器元弁5に内蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスを燃料とする
車両の燃料ガス放出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガス(CNG)自動車、水素ガスを
燃料とする燃料電池自動車などの高圧ガス燃料を搭載す
る車両においては、車両運用上、取り扱いの特徴とし
て、ディーラなどでのユニット交換などのメンテナンス
作業の場合や、長期の保存時において容器内の燃料を放
出する必要がある。
【0003】高圧燃料ガスの放出には、大幅な温度低下
を伴うため、温度が氷点下まで低下して配管系統やバル
ブ部系統が凍結する可能性がある。これにより、シール
部などの部品の耐久性や性能低下に影響を与えている。
また、この温度低下はガスの放出流量を大きくするほど
大きくなる。このような凍結防止のため、作業者が温度
低下速度を観察しながらガス放出の中断・再開を手動で
繰り返す必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料ガ
スの放出のためには電磁弁を手動で駆動する必要がある
が、車両に搭載されている電源には限りがあり、電源エ
ネルギーの観点からもできるだけ短時間での作業が要求
されている。なお、放出するガスの流速を下げることに
よって、温度低下が緩和されるところから絞りを設ける
こともなされているが、却って放出作業時間が長くなる
ため、作業効率が低下する問題が発生している。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、燃料ガスの放出の際の温度低
下を抑制することができ、これにより、燃料ガスの放出
を連続的に、短時間で行うことが可能な車両の燃料ガス
放出システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ガスを燃料とする車両にお
ける燃料ガス放出システムであって、燃料ガスを貯蔵す
る燃料容器と、前記燃料容器からの燃料ガスを必要箇所
へ供給する燃料供給ラインと、前記燃料供給ラインから
分岐して車両外部へ燃料ガスを導出する燃料放出ライン
と、前記燃料供給ラインにおける前記燃料放出ラインと
の分岐点よりも上流側に設けられる、通常時閉状態を保
持する第1の電磁遮断弁と、前記燃料放出ラインに設け
られる、通常時閉状態を保持する、第2の電磁遮断弁
と、を有し、前記第1の電磁遮断弁及び第2の電磁遮断
弁を前記燃料容器と前記燃料供給ラインとの接続部であ
る容器元弁に内蔵したことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明では、第1の電磁遮断弁
を、燃料供給ラインにおける燃料放出ラインとの分岐部
分よりも上流部に設けているため、燃料放出時には第1
の電磁遮断弁及び第2の電磁遮断弁の両方を開放する。
このとき、第1の電磁遮断弁及び第2の電磁遮断弁に通
電が行われ、この通電によってこれらの電磁遮断弁が発
熱する。そして、第1の電磁遮断弁及び第2の電磁遮断
弁は、容器元弁に内蔵されているため、燃料放出ライン
での温度低下を緩和することができる。このため、燃料
ガスの大量の放出を連続的に行うことが可能となる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の車両の
燃料ガス放出システムであって、前記燃料供給ラインに
おける前記燃料放出ラインとの分岐点よりも上流側のガ
ス流路を、第1の電磁遮断弁又は前記第2の電磁遮断弁
の少なくとも一方の周囲を巡るように配索したことを特
徴とする。
【0009】請求項2記載の発明では、ガス流路が第1
の電磁遮断弁又は第2の電磁遮断弁を巡るように配索さ
れているため、放出される燃料ガスがこれらの電磁遮断
弁の発熱を効率良く吸収する。これにより、燃料供給ラ
インで起こる温度低下を緩和することができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項第1項又は2項
記載の車両の燃料ガス放出システムであって、前記第1
の電磁遮断弁又は前記第2の電磁遮断弁の少なくとも一
方の内部に通常時に弁閉状態を保持するリターンスプリ
ングが配置されており、該リターンスプリングは低温時
に、前記第1の電磁遮断弁又は前記第2の電磁遮断弁の
少なくとも一方の電磁遮断弁を閉とする付勢特性を備え
ていることを特徴とする。
【0011】一般的に、電磁遮断弁による昇温よりも、
燃料ガス放出による温度低下の影響が大きく、燃料放出
系の温度低下を完全に防止できない場合には、容器元弁
及び燃料供給ライン、燃料放出ラインが低温になる。請
求項3の発明では、低温時に閉とする付勢特性を有した
リターンスプリングを電磁遮断弁内に設けていることに
より、低温時には、電磁遮断弁への通電が継続される。
これにより、電磁遮断弁の発熱量が大きくなるため、温
度低下を緩和することができ、燃料ガスの放出を自動化
することができる。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1の電
磁遮断弁を燃料供給ラインにおける燃料放出ラインとの
分岐点よりも上流側に第1の電磁遮断弁を設け、燃料放
出ラインに第2の電磁遮断弁を設けているため、燃料ガ
スの放出時には、双方の電磁遮断弁を開とする必要があ
り、しかもこれらの電磁遮断弁は通常時閉状態を保持す
るため、開状態とするには、電流を通電する必要があ
る。この通電によって電磁遮断弁が発熱する。しかも、
第1の電磁遮断弁及び第2の電磁遮断弁を容器元弁に内
蔵しているため、双方の電磁遮断弁の発熱を利用して容
器元弁及び燃料供給ライン、燃料放出ラインで起こる温
度低下を緩和することが可能となり、燃料放出を連続し
て行うことが可能となる。このため、請求項1記載の発
明によれば、料ガスの放出作業性を向上する効果があ
る。
【0013】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載された発明の効果に加えて、燃料放出ラインの上流側
のガス流路が電磁遮断弁の周囲を巡っているため、燃料
ガスの放出時に電磁遮断弁の発熱をより効率良く燃料供
給ラインに伝達することができ、燃料供給ラインで起こ
る温度低下を緩和することができる。
【0014】請求項3記載の発明によれば、請求項1及
び請求項2記載された発明の効果に加えて、低温時に閉
とする付勢特性を有したリターンスプリングを電磁遮断
弁内に設けているため、低温時には、電磁遮断弁への通
電が継続されて電磁遮断弁の発熱量が大きくなるため、
温度低下を緩和することができ、燃料ガスの放出を自動
化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に車両の燃料ガス放
出システムの詳細を図面に示す実施の形態に基づいて説
明する。なお、各実施の形態において、同一の部材には
同一の符号を付して説明する。また、第1の実施の形態
では、高圧水素ガスを燃料ガスとした車両への適用を示
している。さらに、簡易化のため、容器は1本としてい
るが、複数の容器を備える車両にも適用できることは言
うまでもない。
【0016】(第1の実施の形態)図1〜図4は、本発
明に係る車両の燃料ガス放出システムの第1の実施の形
態を示している。
【0017】本実施の形態では、高圧水素ガスを燃料ガ
スとする燃料電池車両での燃料放出システムに本発明を
適用している。そして、燃料ガスは、図示しない水素充
填設備で昇圧され、この水素充填設備内の遮断弁、圧力
計、温度計などを経由して、ホースに接続された充填ノ
ズルで車両側と接続されるようになっている。
【0018】車両側では、図1に示すように、燃料ガス
が充填される燃料容器1が搭載されている。燃料ガス
は、燃料充填ライン2によって燃料容器1に充填され
る。燃料充填ライン2は、上記した水素充填設備で昇圧
され、同設備内の遮断弁、圧力計、温度計等を経由して
燃料ガスが供給される。この燃料充填ライン2は、順
次、逆止弁を内蔵した充填用レセプタクル8、逆止弁
9、温度センサ10、圧力センサ11、逆止弁12を介
して燃料ガスを燃料容器1に充填する。また、燃料容器
1には、溶栓弁13を備えたリリーフライン4が接続さ
れている。
【0019】さらに、燃料容器1には、燃料ガスを必要
箇所へ供給する燃料供給ライン3が接続されている。こ
の燃料供給ライン3は、容器元弁5内を通って燃料容器
1と接続される。燃料供給ライン3は、出口ライン3a
を有しており、出口ライン3aには上流側から下流側に
向かって、順次、圧力センサ15、温度センサ16、減
圧弁17が配置されている。なお、出口ライン3aのさ
らに下流側には低圧遮断弁18が設けられている。
【0020】出口ライン3aにおける減圧弁17の下流
側は、容器元弁5側に戻るリターンライン21が接続さ
れている。リターンライン21は後述する第2の電磁遮
断弁7を介して放出ライン20と接続されている。これ
らのリターンライン21及び放出ライン20は燃料容器
1内の燃料ガスを放出する燃料放出ラインを形成してい
る。なお、放出ライン20の下流端には、放出用レセプ
タクル22が接続されている。
【0021】燃料供給ライン3には、第1の電磁遮断弁
6が燃料容器1側に接続され、第1の電磁遮断弁6の下
流側には第2の電磁遮断弁7が接続されている。これら
の第1及び第2の電磁遮断弁6、7は容器元弁5に内蔵
されている。第2の電磁遮断弁7は燃料供給ライン3の
出口ライン3aにおけるリターンライン21(燃料放出
ライン)との分岐点よりも上流側に設けられている。
【0022】これらの第1及び第2の電磁遮断弁6、7
は、通常時閉状態を保持するノーマルクローズ式となっ
ており、通電のない限り、閉状態となっている。図2及
び図3に示すように、第2の電磁遮断弁7はその内部に
電磁アクチュエータ26を備えている。電磁アクチュエ
ータ26は、図2(b)及び図3(b)に示すように、
電磁石27と、電磁石27内を軸方向に貫通した弁体2
8と、弁体28を突き出すことにより閉方向に付勢する
例えばコイルばねでなるリターンスプリング30とを備
えている。
【0023】このような構造では、電磁石27への通電
のない限り、図2(b)の矢印L1で示すように、弁体
28が突き出されるため、同図(a)のように第2の電
磁遮断弁7が閉じており、リターンライン21に流れ込
んだ燃料ガスは、第2の電磁遮断弁7によって遮断され
る。このため、放出ライン20と連通した接続室29に
燃料ガスが流入することがなく、燃料ガスは放出ライン
20から放出されることがない。一方、電磁石27へ通
電がなされると、弁体28は図3(b)の矢印L2で示
す方向へ、リターンスプリング30の付勢力に抗して引
き込まれる。このため、図3(a)で示すように、第2
の電磁遮断弁7が開放され、燃料ガスは接続室29から
放出ライン20に流れ込む。なお、上流側の第1の電磁
遮断弁6は、上記した第2の電磁遮断弁7と同様な構造
のものが使用されている。
【0024】この実施の形態において、第2の電磁遮断
弁7の周囲には、ガス流路25が配置されている。ガス
流路25は燃料供給ライン3と出口ライン3aとの間に
位置する流路となっており、第2の電磁遮断弁7の周囲
に巻き付けられることにより、第2の電磁遮断弁7の周
囲に配索されている。
【0025】このような構成に加えて、本実施の形態の
燃料放出システムにおいては、図1に示すように、車両
にコントローラ24が搭載されている。コントローラ2
4は、燃料充填ライン2の温度センサ10及び圧力セン
サ11からの信号が入力されるとと共に、出口ライン3
aにおける圧力センサ15及び温度センサ16からの信
号が入力される。また、コントローラ24は、第1の電
磁遮断弁6及び第2の電磁遮断弁7に対して開作動信号
を出力する。これにより、これらの電磁遮断弁6、7に
は電流が通電され、図3に示すようにリターンスプリン
グ30の付勢力に抗して電磁遮断弁6、7が開状態にな
るように設定されている。
【0026】このような構造において、上記容器元弁5
内の第1の電磁遮断弁6における入口部分は、高圧の燃
料ガスの流れから見た場合、燃料容器1内部からの初め
ての絞り部となるため、この部位での温度変化が最も大
きい。メンテナンス作業などの用途のため、燃料容器1
内の燃料ガスを放出する必要が発生した場合には、アー
スを取り、車両に装備された燃料放出用レセプタクル2
2に放出用ノズルを接続すると共に、車両搭載の電池を
電源として、容器元弁5に内蔵されている第1の電磁遮
断弁6及び燃料供給ライン3における出口ライン3aか
ら分岐点14で分岐したリターンライン21に配置され
た第2の電磁遮断弁7を開状態にすることにより燃料ガ
スを放出する。この放出ラインにおいては、下流の構成
が単純であり、その流量は燃料供給ライン3の最大流量
に相当する。このため、放出時の温度低下の影響が最も
大きい。本実施の形態では、第1及び第2の電磁遮断弁
6、7が開動作を行う際に、これら電磁遮断弁6、7に
通電が行われため、発熱が起きる。このため、これら電
磁遮断弁6、7を巡るように放出ラインを配索したこと
で、温度低下を抑制することができる。
【0027】ここで、燃料ガス放出の際の動作・作用に
ついて説明する。
【0028】(1)第1の電磁遮断弁6及び第2の電磁
遮断弁7へ通電されることにより、これらの電磁遮断弁
6、7が開く。電磁遮断弁6、7への通電により、これ
らの電磁遮断弁6、7が発熱する。
【0029】(2)燃料容器1から燃料供給ライン3に
入った時点で、燃料ガスの温度が低下する。
【0030】(3)そして、一旦低下した燃料ガスの温
度は、第2の電磁遮断弁7の周囲を巡るように配策され
たガス流路25内に流入するが、このガス流路25内を
流れているうちに、第2の電磁遮断弁7の自己発熱によ
り温度低下が緩和される。
【0031】図4は、燃料ガスの放出に要する時間と容
器元弁5の温度とをプロットした特性図であり、特性曲
線A1はこの実施の形態による放出を、特性曲線B1は
手動による放出を示す。手動の場合には、弁の開放時間
に順じて容器元弁の温度が下がるため、弁を手動で閉鎖
したり、開放する必要があり、作業が繁雑であると共
に、燃料ガスの放出状態を観察する必要がある。これに
対して、この実施の形態では電磁遮断弁6、7の開状態
を継続したままで燃料ガスの放出を行うことができるた
め、操作性が向上すると共に、短時間で終了することが
できる。
【0032】以上説明したように、この実施の形態では
燃料ガス放出の際の温度低下を緩和することができるた
め、燃料ガスを連続的に放出することができる。また、
大量に放出することも可能であり、これにより短時間で
の燃料放出を行うことができる。さらに、電磁遮断弁
6、7を用いて燃料ガスを放出するため、手動による弁
の開閉操作が不要となり、操作性が向上する。
【0033】(第2実施形態)図5及び図6は本発明の
第2実施形態を示す。この実施形態では、図5に示すよ
うに第2の電磁遮断弁7の周囲を巡るガス流路25を配
索すると共に、第2の電磁遮断弁7の上流側に設けられ
ている第1の電磁遮断弁6の周囲にも、同電磁弁6を巡
るガス流路25aを配索するものである。また、これら
の電磁遮断弁6、7は燃料容器1と容器供給ライン3と
の接続部位である容器元弁5に内蔵されている。本実施
の形態における他の構成は、上記した第1の実施の形態
と同様であるため説明を省略する。
【0034】この実施の形態では、燃料ガスの放出の際
に、通電によって自己発熱している第1及び第2の電磁
遮断弁6、7の周囲を燃料ガスが流動するため、すべて
の電磁遮断弁の自己放熱を利用することが可能となる。
このため、容器元弁5、燃料供給ライン3、3a、燃料
放出ライン21,20で発生する温度低下を効率的に緩
和することができ、燃料ガスの放出を連続して行うこと
が可能となる。また、燃料供給ライン3、3aを介した
通常の燃料供給時にも、燃料供給ラインの温度低下を最
小限に抑えることが可能となる。
【0035】(第3実施形態)図7及び図8は、本発明
の第3実施形態を示す。この実施形態では、第2の電磁
遮断弁7の電磁アクチュエータ26に用いるリターンス
プリング31として形状記憶合金からなるコイルばねが
用いられている。形状記憶合金からなるリターンスプリ
ング31は、所定の低温(例えば、0℃)時に図7で示
すように、コイル長が伸長して弁体28が突き出ること
により電磁遮断弁7を遮断する付勢特性を備えている。
一方、電磁石27への通電があると、図8に示すように
弁体28がリターンスプリング31の勢力に抗して引き
込むため、電磁遮断弁7が開放される。このような実施
形態では、電磁遮断弁7の開閉を、リターンスプリング
31の付勢特性と電磁石27への通電の切り換えによっ
て行われるものである。なお、本実施の形態における他
の構成は、上記した第2の実施の形態と同様であるた
め、説明を省略する。
【0036】図9は、この実施形態の電磁遮断弁7の作
動を示すタイミングチャートを示す。この実施の形態の
動作・作用は、以下のようになっている。
【0037】(1)電磁遮断弁への通電による昇温によ
り、燃料ガスの放出による温度低下影響が大きく、燃料
放出系の温度が低下することにより、容器元弁5部及び
燃料供給ライン3、3a及び燃料放出ライン21,20
は所定の温度(例えば、0℃)以下の低温になる。
【0038】(2)電磁遮断弁7内部のリターンスプリ
ング31が有している付勢特性により、電磁遮断弁7は
開側に駆動した状態を維持できない。これにより燃料ガ
スの流れが停止し、温度が低下しなくなる。
【0039】(3)電磁遮断弁7への通電による昇温
で、容器元弁5部及び燃料供給ライン3、3a及び燃料
放出ライン21、20の温度が上昇する。
【0040】(4)温度上昇により、リターンスプリン
グ31の特性が元に戻り、電磁電磁弁7が開き、再度、
燃料ガスが放出される。
【0041】以上の動作を繰り返すことにより、温度調
整しながらの燃料ガスの放出を自動的に行うことができ
る。
【0042】なお、この実施の形態では、形状記憶合金
からなるリターンスプリング31を第2の電磁遮断弁7
への適用を示しているが、第1の電磁遮断弁6に対して
も同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体を示す構成図
である。
【図2】(a)、(b)は第1の実施の形態に用いる第
2の電磁遮断弁の閉状態を示す断面図である。
【図3】(a)、(b)は第1の実施の形態に用いる第
2の電磁遮断弁の開状態を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態の作動を示す特性図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の全体を示す構成図
である。
【図6】第2の実施の形態の作動を示す特性図である。
【図7】(a)、(b)は第3の実施の形態に用いる第
2の電磁遮断弁の閉状態を示す断面図である。
【図8】(a)、(b)は第3の実施の形態に用いる第
2の電磁遮断弁の開状態を示す断面図である。
【図9】第3の実施の形態の第2電磁遮断弁の作動を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 燃料容器 3、3a 燃料供給ライン 5 容器元弁 6 第1の電磁遮断弁 7 第2の電磁遮断弁 12 分岐点 20、21 燃料放出ライン 31 リターンスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを燃料とする車両における燃料ガス
    放出システムであって、 燃料ガスを貯蔵する燃料容器と、 前記燃料容器からの燃料ガスを必要箇所へ供給する燃料
    供給ラインと、 前記燃料供給ラインから分岐して車両外部へ燃料ガスを
    導出する燃料放出ラインと、 前記燃料供給ラインにおける前記燃料放出ラインとの分
    岐点よりも上流側に設けられる、通常時閉状態を保持す
    る第1の電磁遮断弁と、 前記燃料放出ラインに設けられる、通常時閉状態を保持
    する、第2の電磁遮断弁と、を有し、 前記第1の電磁遮断弁及び第2の電磁遮断弁を前記燃料
    容器と前記燃料供給ラインとの接続部である容器元弁に
    内蔵したことを特徴とする車両の燃料ガス放出システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の燃料ガス放出シス
    テムであって、前記燃料供給ラインにおける前記燃料放
    出ラインとの分岐点よりも上流側のガス流路を、前記第
    1の電磁遮断弁又は前記第2の電磁遮断弁の少なくとも
    一方の周囲を巡るように配索したことを特徴とする車両
    の燃料ガス放出システム。
  3. 【請求項3】 請求項第1項又は2項記載の車両の燃料
    ガス放出システムであって、 前記第1の電磁遮断弁又は前記第2の電磁遮断弁の少な
    くとも一方の内部に通常時に弁閉状態を保持するリター
    ンスプリングが配置されており、該リターンスプリング
    は低温時に、前記第1の電磁遮断弁又は前記第2の電磁
    遮断弁の少なくとも一方の電磁遮断弁を閉とする付勢特
    性を備えていることを特徴とする車両の燃料ガス放出シ
    ステム。
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