JP2003206624A - フローリング構造及びその施工方法 - Google Patents

フローリング構造及びその施工方法

Info

Publication number
JP2003206624A
JP2003206624A JP2002001805A JP2002001805A JP2003206624A JP 2003206624 A JP2003206624 A JP 2003206624A JP 2002001805 A JP2002001805 A JP 2002001805A JP 2002001805 A JP2002001805 A JP 2002001805A JP 2003206624 A JP2003206624 A JP 2003206624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel body
flooring
panel
heat dissipation
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002001805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3969704B2 (ja
Inventor
Atsushi Kusaka
淳 日下
Tetsuya Hiraoka
哲也 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2002001805A priority Critical patent/JP3969704B2/ja
Publication of JP2003206624A publication Critical patent/JP2003206624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3969704B2 publication Critical patent/JP3969704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 比較的簡単に且つ短期間に施工することがで
きる床暖房用フローリング構造の施工方法を提供するこ
と。 【解決手段】 放熱パネル体2,4を組み合わせた放熱
パネル組立体53と、放熱パネル組立体53の一側端部
側に配設される第1連結部材86と、その他側端部側に
配設される第2連結部材92と、放熱パネル組立体53
の両側に配設されるダミーパネル体8と、を備えた床暖
房装置のフローリング構造。第1連結部材86を設置固
定し、次に第1連結部材86に放熱パネル体2,4を順
次組み合わせながら設置固定し、次いでパネル組立体5
3の他側端部に第2連結部材92を設置固定する。その
後、ダミーベース部材82を設置した後に、ダミーベー
ス部材82並びに第1及び第2連結部材86,92の上
面にダミー仕上げ部材84を設置固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床暖房装置等に好
都合に適用されるフローリング構造及びその施工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】既設の床面に設置される床暖房装置は、
放熱手段を備えた放熱パネル体と、このような放熱手段
を具備しないダミーパネル体とを備え、これらパネル体
が床面に所要の通りに設置施工される。温水を利用する
場合、放熱手段として温水チューブが用いられ、また電
気を用いる場合、放熱手段として放熱ヒータが用いら
れ、放熱手段からの熱を利用して放熱パネル体の表面が
暖められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、温水を利用し
た床暖房装置の一形態では、放熱パネル体及びダミーパ
ネル体が夫々分離構造に構成され、これらのパネル体
は、それぞれ、床面に設置されるベース部材と、このベ
ース部材の表面側に取り付けられる仕上げ部材(フロー
リング材と称される)とを有している。このような形態
の床暖房装置の施工は、例えば、次のようにして行われ
る。まず、放熱パネル体及びダミーパネル体の夫々のベ
ース部材を設置すべき床面に対して所定の順序で順次設
置固定し、次いで、放熱パネル体のベース部材の表面側
に放熱チューブを配設してこれらを所要の通りに配管接
続し、その後、これらパネル体のベース部材の表面にそ
の仕上げ部材を順次に取り付ける。このような施工様式
では、放熱パネル体及びダミーパネル体の夫々のベース
部材の設置作業及びそれらの仕上げ部材の取付作業は、
複数の作業者が同時に行うことが困難で作業効率が悪
く、施工時間が長くなり、その施工費用が高くなる問題
がある。
【0004】このような問題を解決するために、床暖房
装置の他の形態では、放熱パネル体及びダミーパネル体
がそれぞれ一体構造に構成されている。この形態の床暖
房装置の施工は、例えば、設置すべき床面の片角部から
ダミーパネル体及び放熱パネル体を順次設置することに
よって行われる。しかし、このような床暖房装置におい
ては、放熱パネル体及びダミーパネル体が一体構造であ
るので、これらパネル体自体の施工は簡単になるが、そ
の施工作業は床面の片角部から行うために、複数人が同
時に行うことが困難で、この点において作業効率が悪
く、充分に施工時間を短縮するに至っていない。
【0005】本発明の目的は、比較的簡単に且つ短期間
に施工することができるフローリング構造の施工方法を
提供することである。また、本発明の他の目的は、比較
的簡単な構造でもって確実に連結固定することができる
フローリング構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フローリング
パネル体を組み合わせたパネル組立体と、前記パネル組
立体の一側端部側に配設される第1連結部材と、前記パ
ネル組立体の他側端部側に配設される第2連結部材と、
前記第1及び第2連結部材の上面を覆うための仕上げ部
材と、を備え、前記第1連結部材を設置すべき床面に設
置固定し、この設置固定した前記第1連結部材の一側端
部に前記フローリングパネル体を順次組み合わせながら
前記パネル組立体を設置固定し、次いで、前記パネル組
立体の他側端部に前記第2連結部材を設置固定し、その
後、前記第1及び第2連結部材の上面に前記仕上げ部材
を設置固定することを特徴とするフローリング構造の施
工方法である。
【0007】本発明に従えば、まず、第1連結部材が設
置すべき床面の所定位置に設置固定される。そして、こ
の設置固定された第1連結部材の一側端部にフローリン
グパネル体の一側端部が組み合わされて設置固定され、
更に設置固定されたフローリングパネル体の他側端部に
別のフローリングパネル体の一側端部が組み合わされて
設置固定され、このようにして複数個のフローリングパ
ネル体が順次に組み合わせながらパネル組立体が設置固
定される。次いで、このパネル組立体の他側端部に第2
連結部材が設置固定され、しかる後に、第1及び第2連
結部材の上面に仕上げ部材が設置固定される。このよう
にパネル組立体の両側に第1及び第2連結部材が配設さ
れるので、パネル組立体の両側に存在する部材、例えば
部屋の壁、ダミーパネル、フローリングパネル等との間
の間隙を実質上なくしてパネル組立体を隙間なく設置固
定することができる。また、フローリングパネル体並び
に第1及び第2連結部材が所要の通りに組み合わせて設
置固定されるので、比較的簡単に且つ確実に床面に設置
固定することができる。
【0008】通常のフローリング構造に適用する場合、
フローリングパネル体は通常のフローリングパネル材で
あり、床暖房装置のフローリング構造に適用する場合、
フローリングパネル体は、温水が流れる放熱チューブを
内蔵する放熱パネル体、電流により発熱する放熱ヒータ
を内蔵する放熱パネル体、放熱手段を具備しないダミー
パネル体等であり、このように、通常のフローリング構
造、床暖房装置のフローリング構造に適用することがで
きる。
【0009】また、本発明は、第1フローリングパネル
体を組み合わせたパネル組立体と、前記パネル組立体の
一側端部側に配設される第1連結部材と、前記パネル組
立体の他側端部側に配設される第2連結部材と、前記パ
ネル組立体の一側端部側及び/又はその他側端部側に配
設される第2フローリングパネル体と、を備え、前記第
2フローリングパネル体は床面に設置されるベース部材
と、このベース部材の表面に設置される仕上げ部材から
構成され、前記第1連結部材を設置すべき床面に設置固
定し、この設置固定した前記第1連結部材の一側端部に
前記第1フローリングパネル体を順次組み合わせながら
前記パネル組立体を設置固定し、次いで、前記パネル組
立体の他側端部に前記第2連結部材を設置固定し、その
後、前記第2フローリングパネル体のベース部材を設置
固定し、しかる後に、前記ベース部材の上面に第2フロ
ーリングパネル体の前記仕上げ部材を設置固定すること
を特徴とするフローリング構造の施工方法である。
【0010】本発明に従えば、フローリングパネル体と
して2種類のものが用いられる。まず、第1連結部材が
設置すべき床面の所定位置に設置固定される。そして、
この設置固定された第1連結部材の一側端部に第1フロ
ーリングパネル体の一側端部が組み合わされて設置固定
され、更に設置固定された第1フローリングパネル体の
他側端部に別の第1フローリングパネル体の一側端部が
組み合わされて設置固定され、このようにして複数個の
第1フローリングパネル体が順次に組み合わせながらパ
ネル組立体が設置固定される。次いで、このパネル組立
体の他側端部に第2連結部材が設置固定される。その
後、パネル組立体の両側に、又はいずれか一方側に存在
する間隙に第2フローリングパネル体のベース部材が設
置され、しかる後、このベース部材の上面に第2フロー
リングパネル体の仕上げ部材が設置される。このように
パネル組立体の両側に第1及び第2連結部材が配設され
るので、パネル組立体と第2フローリングパネル体等と
の間の間隙を実質上なくしてパネル組立体を隙間なく設
置固定することができる。また、フローリングパネル体
並びに第1及び第2連結部材が所要の通りに組み合わせ
て設置固定されるので、比較的簡単に且つ確実に床面に
設置固定することができる。更に、必要に応じて設置さ
れる第2フローリングパネル体が、ベース部材及び仕上
げ部材からなる分離構造であるので、比較的簡単に設置
固定することができ、またその設置もパネル組立体の周
囲のどこからでも隙間なく設置可能となり、これにより
施工時間の短縮化を図ることができる。
【0011】また、本発明は、床面に設置されるフロー
リングパネル体と、前記フローリング用パネル体の一側
端部側に配設される連結部材と、前記連結部材の表面を
覆うための仕上げ部材と、を備え、前記フローリングパ
ネル体の一側端部には雄型ザネ部が設けられ、前記連結
部材の一側端部には前記雄型ザネ部の下部に組み合わさ
れる雌型ザネ部が設けられているとともに、前記仕上げ
部材の一側端部には前記雄型ザネ部の上部に組み合わさ
れる雌型ザネ部が設けられていることを特徴とするフロ
ーリング構造である。
【0012】本発明に従えば、フローリングパネル体の
一側端部には雄型ザネ部が設けられ、連結部材にはこの
雄型ザネ部の下部と組み合わされる雌型ザネ部が設けら
れ、また仕上げ部材には上記雄型ザネ部の上部と組み合
わされる雌型ザネ部が設けられているので、雄型ザネ部
及び雌型ザネ部を組み合わせることによって、フローリ
ングパネル体、連結部材及び仕上げ部材を確実に連結固
定することができる。フローリングパネル体としては、
例えば、温水が流れる放熱チューブを内蔵する放熱パネ
ル体、電流により発熱する放熱ヒータを内蔵する放熱パ
ネル体、放熱手段を具備しないダミーパネル体、通常の
フローリング材等である。
【0013】また、本発明は、床面に設置されるフロー
リングパネル体と、前記フローリング用パネル体の一側
端部側に配設される連結部材と、前記連結部材の表面を
覆うための仕上げ部材と、を備え、前記フローリングパ
ネル体の一側端部には雌型ザネ部が設けられ、前記連結
部材の一側端部には前記雌型ザネ部の下部に組み合わさ
れる雄型ザネ部が設けられているとともに、前記仕上げ
部材の一側端部には前記雌型ザネ部の上部に組み合わさ
れる雄型ザネ部が設けられていることを特徴とするフロ
ーリング構造である。
【0014】本発明に従えば、フローリングパネル体の
一側端部には雌型ザネ部が設けられ、連結部材にはこの
雌型ザネ部の下部と組み合わされる雄型ザネ部が設けら
れ、また仕上げ部材には上記雌型ザネ部の上部と組み合
わされる雄型ザネ部が設けられているので、雌型ザネ部
及び雄型ザネ部を組み合わせることによって、フローリ
ングパネル体、連結部材及び仕上げ部材を確実に連結固
定することができる。
【0015】更に、本発明は、床面に設置される一体構
造のフローリングパネル体と、前記フローリングパネル
体の一側端部側に配設される連結部材と、前記連結部材
の表面を覆うための仕上げ部材と、を備え、前記フロー
リングパネル体の一側端部には、前記連結部材の一側端
部に設けられたザネ部と組み合わされる第1ザネ部と、
前記仕上げ部材の一側端部に設けられたザネ部と組み合
わされる第2ザネ部とが設けられ、前記第1及び第2ザ
ネ部は、実質上連続して設けられていることを特徴とす
るフローリング構造である。
【0016】本発明に従えば、フローリングパネル体が
一体構造であるので、このフローリングパネル体を簡単
に短時間に設置することができる。また、フローリング
パネル体の一側端部に第1及び第2ザネ部が実質上連続
して設けられ、これら第1及び第2ザネ部に連結部材及
び仕上げ部材のザネ部が組み合わされるので、フローリ
ングパネル体、連結部材及び仕上げ部材を比較的簡単な
構成でもって確実に連結固定することができる。
【0017】フローリングパネル体に設けられる第1及
び第2ザネ部は雄型ザネ部及び雌型ザネ部のいずれでも
よく、かかる第1及び第2ザネ部が雄型ザネ部である場
合、連結部材及び仕上げ部材のザネ部は雌型のザネ部か
ら構成され、それらが雌型ザネ部である場合、連結部材
及び仕上げ部材のザネ部は雄型のザネ部から構成され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うフローリング構造及びその施工方法の一実施形
態について説明する。図1は、本発明に従うフローリン
グ構造を適用した床暖房装置の一実施形態を示す平面図
であり、図2は、図1の床暖房装置の第1の放熱パネル
体を示す平面図であり、図3は、図1の床暖房装置の第
2の放熱パネル体を示す平面図であり、図4は、図1の
床暖房装置におけるヘッダパネル体のベース部材を示す
平面図であり、図5は、図2におけるV−V線による断
面図であり、図6は、図1の床暖房装置における隣接す
る放熱パネル体の組合せ部を示す部分断面図であり、図
7は、図1の床暖房装置における放熱パネル組立体とダ
ミーパネル体との組合せ部を示す部分断面図であり、図
8は、図1の床暖房装置のヘッダパネル体に設けられる
ヘッダを示す平面図であり、図9は、図1の床暖房装置
において、ヘッダパネル体のベース部材にヘッダを取り
付けた状態の一部を示す平面図であり、図10は、図1
の床暖房装置の施工作業において、第1連結部材を設置
固定した状態を示す平面図であり、図11は、その施工
作業において、第1連結部材に組み合わせて放熱パネル
体を設置固定した状態を示す平面図であり、図12は、
その施工作業において、放熱パネル組立体の一端側にヘ
ッダパネル体のベース部材を設置固定した状態を示す平
面図であり、図13は、その施工作業において、放熱パ
ネル体の放熱チューブ及びヘッダパネル体のヘッダ等を
配管接続した状態を示す平面図である。
【0019】図1において、本発明に従うフローリング
構造が適用された図示の床暖房装置は、フローリングパ
ネル体としての放熱パネル体、ヘッダパネル体及びダミ
ーパネル体を備え、放熱パネル体は2種類の放熱パネル
体、即ち第1の放熱パネル体2及び第2の放熱パネル体
4から構成され、ヘッダパネル体は1種類のヘッダパネ
ル体6から構成され、ダミーパネル体は2種類のダミー
パネル体、即ち第1のダミーパネル体8及び第2ダミー
パネル体10から構成されている。図1に示す床暖房装
置では、例えば6畳の大きさの床面に、3個の第1の放
熱パネル体2、1個の第2の放熱パネル体4、1個のヘ
ッダパネル体6、2個の第1のダミーパネル体8及び1
個の第2のダミーパネル体10が後述する如く組み合わ
されて敷き詰めらる。尚、ヘッダーパネル体6は必ずし
も必要なものではなく、例えば、床の下方空間に、或い
は床の上方にヘッダ及びそれに関連する部材を配設した
場合、このヘッダパネル体10を省略することができ
る。この場合、ヘッダパネル体の代わりにダミーパネル
体を設置する。
【0020】図示の第1の放熱パネル体2は、図2及び
図5に示す通りの構成を有している。放熱パネル本体2
は、放熱パネル本体12と、この放熱パネル本体12内
に内蔵された放熱手段としての放熱チューブ16とを備
え、これらが一体的構造に形成され、工場出荷時に放熱
パネルユニットとして出荷される。放熱パネル本体12
は木製(例えば合板、木くず等)のフローリング材から
構成され、その厚さが12〜15mm程度に形成され、
また放熱チューブ16は例えば合成樹脂製チューブから
形成される。
【0021】第1の放熱パネル体2は細長い矩形状であ
り、その一端片側部(図2において右端上側部)に、平
面視にて略正方形状に凹んだ組付け凹部18が設けら
れ、その他端他側部(図2において左端下側部)に、組
付け凹部18と同様の略正方形状の組付け凹部20が設
けられている。
【0022】放熱チューブ16は、第1の放熱パネル体
2のほぼ全域を均等に暖めるように、図2に破線で示す
ように放熱パネル本体12に内蔵され、放熱パネル本体
12の下面に設けられたチューブ用収容凹部21に収容
されている。この放熱チューブ16の一端部22及び他
端部24は、第1の放熱パネル体2の一方の組付け凹部
18から外方に延びている。この形態では、熱源機26
(図12参照)からの温水は上記一端部22から流入
し、放熱チューブ16を通して流れた温水は上記他端部
24から流出して熱源機26に戻される。
【0023】第2の放熱パネル体4は、図3及び図5に
示すように、その基本的構造が上述した第1の放熱パネ
ル体2と実質上同一で、その外形が第1の放熱パネル体
2の半分の大きさ、即ちその片側部と実質上同じ大きさ
に形成されている。即ち、第2の放熱パネル本体4は放
熱パネル本体12aと、この放熱パネル本体12aに内
蔵された放熱チューブ16aとを備え、これらが一体構
造に構成され、工場出荷時に放熱パネルユニットとして
出荷される。第2の放熱パネル体4は細長い矩形状に形
成され、放熱チューブ16aは、第2の放熱パネル体2
のほぼ全域を均等に暖めるように、図3に破線で示すよ
うに放熱パネル本体12aに内蔵される。放熱チューブ
16aの一端部22a及び他端部24aは、放熱パネル
本体12aの一端部(図3において左端部)から外方に
延びている。
【0024】この第1及び第2放熱パネル本体12,1
2aは、図示していないが、床面に設置される放熱ベー
ス部材と、この放熱ベース部材の表面側に接着剤等で固
定された放熱仕上げ部材とから構成してもよく、この場
合、放熱ベース部材は例えば発泡スチロール等の発泡樹
脂、合板、木クズ、木クズとプラスチック片の混合物等
から形成され、放熱仕上げ部材14は例えば木板、合板
等から形成される。
【0025】第1及び第2の放熱パネル体2,4はその
幅方向に相互に組み合わせ可能に構成され、この形態で
は、次のように構成されている。主として図5及び図6
を参照して、第1の放熱パネル体2(第2の放熱パネル
体4)の幅方向の片側端部(図1及び図5において右側
端部、図2において下側端部)には、連結凸部30が設
けられ、この連結凸部30が第1の放熱パネル体2(第
2の放熱パネル体4)の一端(図1において上端、図2
において右端)から他端まで設けられている。この形態
では、連結凸部30の上部側(表面側)に実質上連続し
た階段状に雄型ザネ部33が設けられ、下側の階段状部
が雄型の第1ザネ部35を構成し、上側の階段状部が雄
型の第2ザネ部37を構成している。また、第1の放熱
パネル体2(第2の放熱パネル体4)の幅方向の他側端
部(図1及び図5において左側端部、図2において上側
端部)には、上述した連結凸部30に着脱自在に組み合
わすことができる連結凹部34が設けられている。この
形態では、連結凸部30に設けられた雄型ザネ部33に
対応して、連結凹部34の上部側内側面に実質上連続し
た階段状に雌型ザネ部39が設けられ、下側の階段状部
が雌型の第1ザネ部41を構成し、上側の階段状部が雌
型の第2ザネ部43を構成している。
【0026】この形態では、更に、第1の放熱パネル体
2(第2の放熱パネル体4)の放熱パネル本体12(1
2a)の連結凹部34を構成する下壁部45が上壁部4
7よりも外方に突出しており、このように構成すること
によって、図5に示すように、表面側(図5及び図6に
おいて上側)から下壁部45を通して固定用釘49(ビ
ス等の他の固定用部材を用いてもよい)を床面、例えば
既設のフローリング材51に簡単に打ち付けることがで
きる。尚、このことに関連して、放熱パネル体12(1
2a)の一側端部においては、連結凸部30の上側及び
下側は、これら上壁部47及び下壁部45が組み合わさ
れる形状に形成される(図6参照)。
【0027】第1の放熱パネル体2と第1の放熱パネル
体2(又は第2の放熱パネル体4)とは、図6に示すよ
うに、側端面どうしが相互に密に嵌合するように構成さ
れており、一方(図6において左方)の第1の放熱パネ
ル体2の連結凸部30(その雄型ザネ部33を含め)と
それらの他方の第1の放熱パネル体2(又は第2の放熱
パネル体4)の連結凹部34(その雌型ザネ部39を含
め)とが相互に組み合わされる。このような構成によ
り、図1から理解されるように、暖房すべき領域に対応
して、一つ又は複数個(図1では3個)の第1放熱パネ
ル体2と一つの第2放熱パネル体4を組み合わせること
によって、放熱パネル組立体53が構成され、この放熱
パネル組立体53の表面が温水の熱を利用して温められ
る。
【0028】この形態では、図示していないが、第1及
び第2の放熱パネル体2,4の一端側(図1において上
端側、図2及び図3において右端側)が、例えばそれら
の片側端部と同様に構成され(連結凸部30が設けられ
る)、それらの他端側(図1において下端側、図2及び
図3において左端側)がそれらの他側端部と同様に構成
される(連結凹部34が設けられる)。
【0029】次に、図1及び図4を参照して、ヘッダパ
ネル体6について説明する。図示のヘッダパネル体6
は、床面に設置されるヘッダベース部材42と、このヘ
ッダベース部材42の表面側に配設されるヘッダ仕上げ
部材44とを備え、施工時にヘッダベース部材42の表
面にヘッダ仕上げ部材44を取り付ける分離構造に構成
されている。ヘッダベース部材42は、例えば、厚さ9
〜12mm程度のポリスチレン等の発泡樹脂等から形成
され、またヘッダ仕上げ部材44は、例えば厚さ3mm
程度の合板等から形成され、このように形成したヘッダ
ベース部材42及びヘッダ仕上げ部材44は、カッター
等の簡易な切断道具で容易に切断することができ、従っ
て、ヘッダパネル体6に関連して、その施工工事が容易
となり、大工工事を省略することができる。
【0030】ヘッダパネル体6は、後述するように組み
合わされた放熱パネル組立体53の一端側(図1におい
て上側)に配置され、このことに関連して、その一側端
部は、放熱パネル組立体53の一端形状に対応した形状
に形成され、放熱パネル組立体53側の組付け凹部18
に対応して組付け突部46,48が設けられている。外
側の一対の組付け突部48は、放熱パネル組立体53の
両側に第1のダミーパネル体8を配置することに関連し
て、その幅が比較的大きく形成され、組付け凸部48の
内側の一対の組付け凸部46は、第1の放熱パネル体2
の組付け凹部18に組み合わされることに関連して、そ
の幅が比較的小さく形成されている。
【0031】このヘッダパネル体6のヘッダベース部材
42の表面には、図4に示すように、第1及び第2の放
熱パネル体2,4の各々に対応して、ヘッダ用収容凹部
50が設けられ、これら収容凹部50に上述したヘッダ
28が収容される。図示のヘッダ28は、図8に示すよ
うに、矩形状のヘッダ本体52を備え、このヘッダ本体
52の3側面に合計6個の接続部54,56,58,6
0,62,64が設けられている。ヘッダ本体52の図
8にて左側面には接続部54,56が設けられ、この接
続部54には主送給配管66が配管接続され、熱源機2
6(図12)からの温水が主送給配管66を通して供給
され、また接続部56には主戻し配管68が配管接続さ
れ、ヘッダ本体52からの温水が主戻し配管68を通し
て熱源機26に戻される。ヘッダ本体52の図8にて下
側面には接続部58,60が設けられ、接続部58には
対応する第1の放熱パネル体2(又は第2の放熱パネル
体4)の放熱チューブ16(又は16a)の一端部22
(又は22a)が配管接続され、ヘッダ本体52からの
温水が第1の放熱パネル体2(又は第2の放熱パネル体
4)の放熱チューブ16(又は16a)に送給され、ま
た接続部60には対応する第1の放熱パネル体2(又は
第2の放熱パネル体4)の放熱チューブ16(又は16
a)の他端部24(又は24a)が配管接続され、第1
の放熱パネル体2(又は第2の放熱パネル体4)の放熱
チューブ16(又は16a)からの温水がヘッダ本体5
2に戻される。更に、ヘッダ本体52の図8にて右側面
には接続部62,64が設けられ、この接続部62には
主送給配管66が配管接続され、ヘッダ本体52からの
温水が主送給配管66を通して下流側のヘッダ28に供
給され、また接続部64には主戻し配管68が配管接続
され、上流側のヘッダ28からの戻り温水が主戻し配管
68を通してヘッダ本体52に流れる。
【0032】ヘッダ本体52内の温水は、図8に矢印で
示すようように流れる。接続部54を通して流入した温
水は分流し、その一部が接続部58から流出するととも
に、その残部が接続部62から流出し、また接続部60
及び64に流入した温水は合流して接続部56から流出
する。
【0033】この実施形態では、図4及び図9に示すよ
うに、ヘッダベース部材42の表面側には、更に、ヘッ
ダ用収容凹部50を通して主送給配管用収容凹部70及
び主戻し配管用収容凹部72が長手方向に直線状に設け
られ、熱源機26からの温水を供給する主送給配管66
が主送給配管用収容凹部70に収容され、また熱源機2
6に温水を戻す主戻し配管68が主戻し配管用収容凹部
72に収容される。また、ヘッダベース部材42の各組
付け突部46,48には、ヘッダ用収容凹部50からこ
れに対応する第1の放熱パネル体2(又は第2の放熱パ
ネル体4)に向けて直線状に延びる放熱チューブ用収容
凹部74,76が設けられ、放熱チューブ16(又は1
6a)の両端部22,24(又は22a,24a)がこ
の放熱チューブ用収容凹部74,76に収容される。
【0034】温水を循環するためのヘッダ28及び各種
配管が、上述したようにヘッダベース部材42の対応す
る収容凹部に収容されるので、このように収容した後
に、その表面側にヘッダ仕上げ部材44を取り付けるこ
とができ、このように取り付けることによって、ヘッダ
28及び各種配管をヘッダパネル体6に内蔵することが
できる。
【0035】次に、図1及び図7を参照して、ダミーパ
ネル体について説明する。この形態における第1及び第
2のダミーパネル体8,10はそれらの形状は異なる
が、それらの構造は実質上同一である。第1及び第2の
ダミーパネル体8,10は、ヘッダパネル体6と同様
に、床面に設置されるダミーベース部材82と、このダ
ミーベース部材82の表面側に配設されるダミー仕上げ
部材84とを備え、施工時にダミーベース部材82の表
面にダミー仕上げ部材84を取り付ける分離構造に構成
されている。ダミーベース部材82は、例えば、厚さ9
〜12mm程度のポリスチレン等の発泡樹脂等から形成
され、またダミー仕上げ部材84は、例えば厚さ3mm
程度の合板等から形成され、ダミーベース部材82及び
ダミー仕上げ部材84は、カッター等の簡易な切断道具
で容易に切断することができる。従って、ダミーパネル
体8,10の施工工事も容易となり、大工工事を省略す
ることができる。
【0036】第1のダミーパネル体8は細長い矩形状で
あり、図1に示すように、放熱パネル組立体53の両側
に設置される。そして、放熱パネル組立体53の一側端
部(図1の右側端部)の第2の放熱パネル体4とこれに
隣接して配置される第1のダミーパネル体8とは、図7
に示すように組み合わされて設置固定され、この組合せ
の際には、第1連結部材86が用いられる。第1連結部
材86は、細長い棒状の部材から構成され、その片側端
部には、第1及び第2の放熱パネル体2,4の連結凸部
30に着脱自在に組み合わされる連結凹部88が設けら
れ、その他側端部は、部屋の壁等との間に隙間が生じな
い、又はこの壁等との間に生じた隙間にダミーパネル体
8のダミーベース部材82が上方から嵌り込むように、
平坦に形成されている。
【0037】この第1連結部材86の厚さは、第2の放
熱パネル体4の厚さよりも幾分薄く、第1のダミーパネ
ル体8のダミーベース部材82の厚さと実質上等しくな
るように形成され、従って、図7に示すように、第2の
放熱パネル体4の片側部に第1連結部材86を組み合わ
せた状態においては、第2の放熱パネル体4の上面と第
1連結部材86の上面との間に段差が存在し、この段差
を利用して、第1連結部材86及びダミーベース部材8
2を覆うように第1のダミーパネル体8のダミー仕上げ
部材84が取り付けられる。
【0038】この形態では、図7から理解されるよう
に、第1連結部材86の一側端部の上部に、連結凹部8
8の一部によって雌型のザネ部91が構成され、またダ
ミー仕上げ部材84の一側端部にも、雌型のザネ部93
が設けられている。第1連結部材86のザネ部91は、
第2の放熱パネル体4の雄型ザネ部33の下部の第1ザ
ネ部35と組み合わされ、またダミー仕上げ部材84の
ザネ部93は、上記雄型ザネ部33の上部の第2ザネ部
37と組み合わされ、このように雄型ザネ部33と雌型
のザネ部91,93とを組み合わせることによって、放
熱パネル組立体53の一側端側において、第2放熱パネ
ル体4,第1連結部材86及びダミー仕上げ部材84を
比較的簡単な構成でもって確実に連結固定することがで
きる。
【0039】また、放熱パネル組立体53の他側端部
(図1の左側端部)の第1の放熱パネル体2とこれに隣
接して配置される第1のダミーパネル体8とは、図7に
示すように組み合わされ、この組合せの際には、第2連
結部材92が用いられる。第2連結部材92は、細長い
棒状の部材から構成され、その片側端部には、第1の放
熱パネル体2の連結凹部34と着脱自在に組み合わされ
る連結凸部94が設けられている。この第2連結部材9
2の厚さは、第1連結部材86と同様に、第1のダミー
パネル体8のダミーベース部材82の厚さと実質上等し
く形成され、従って、第1の放熱パネル体2の他側端部
に第2の連結部材92を組み合わせた状態においては、
第1の放熱パネル体2の上面と第2連結部材92の上面
との間に段差が存在し、この段差を利用して、第2連結
部材92及びダミーベース部材82を覆うようにダミー
仕上げ部材84が取り付けられる。
【0040】この形態では、更に、第2連結部材92の
一側端部の上部に、連結凸部94の一部によって雄型の
ザネ部95が構成され、またダミー仕上げ部材84の側
端部にも、雄型のザネ部97が設けられている。第2連
結部材92のザネ部95は、第1の放熱パネル体2の雌
型ザネ部33の下部の第1ザネ部41と組み合わされ、
またダミー仕上げ部材84のザネ部97は、上記雌型ザ
ネ部39の上部の第2ザネ部43と組み合わされ、この
ように雌型ザネ部39と雄型のザネ部95,97とを組
み合わせることによって、放熱パネル組立体53の他側
端側において、第1放熱パネル体2、第2連結部材92
及びダミー仕上げ部材84を比較的簡単な構成でもって
確実に連結固定することができる。
【0041】このような第1及び第2連結部材86,9
2は、ポリスチレン等の発泡合成樹脂等から形成するこ
とができ、カッター等の簡易な切断工具で容易に切断す
ることができる。
【0042】第2のダミーパネル体10は、後述するよ
うに組み合わされた放熱パネル組立体53の他端側(図
1において下側)に配置され、このことに関連して、そ
の一側端部は、放熱パネル組立体53の他端形状に対応
した形状に形成され、放熱パネル組立体53側の組付け
凹部20に対応して組付け突部93が設けられている。
【0043】この実施形態では、ダミーパネル体8,1
0のダミーベース部材82とダミー仕上げ部材84とを
別体に形成して施工時に組み付ける分離構造に構成して
いるが、ダミーベース部材82とダミー仕上げ部材84
とを一体構造としたユニット体として構成するようにし
てもよく、このように構成した場合、ダミーパネル体
8,10に関連して、その施工作業を簡素化することが
できる。
【0044】次に、図1及び図10〜図13を参照し
て、上述した床暖房装置の施工手順について説明する。
まず、設置すべき床面、例えばリビングルームの既設の
フローリング材51の所定の領域に、第1連結部材86
を設置固定する。この固定は、図7に示すように、上面
側から固定用釘49を打つことによって行われる。
【0045】次に、図11に示すように、第1連結部材
86の一側端部に第2の放熱パネル体4の一側端部を組
み付ける。この組付けは、第1連結部材86の連結凹部
88に第2の放熱パネル体4の連結凸部30を組み合わ
せることによって行われ、かく組み合わせた後に、第2
の放熱パネル体4の他側端部の下壁部45を通して固定
用釘49をフローリング材51に打ち付け(図7参
照)、このようにして第2の放熱パネル体4が床面に設
置固定される。次に、設置固定された第2の放熱パネル
体4の他側端部に第1の放熱パネル体2の一側端部を上
述したと同様にして組み付け、その他側端部の下壁部4
5を固定用釘49で固定し、このようにして第1の放熱
パネル体2が床面に設置固定される。第1連結部材86
に上述したように第2の放熱パネル体4及び第1の放熱
パネル体6を順次組み付け、図11に示すように放熱パ
ネル組立体53を組み付け、床面に設置固定する。この
設置固定状態においては、第2の放熱パネル体4にあっ
ては、その一側端部側が設置された第1連結部材30に
組み合わされ、その他側端部側が床面に固定用釘49で
固定され、また第1の放熱パネル体2にあっては、その
一側端部が設置固定された第2の放熱パネル体4(又は
第1の放熱パネル体2)に組み合わされ、その他側端部
が床面に固定用釘49で固定さるので、第1及び第2の
放熱パネル体2,4を簡単に且つ確実に設置固定するこ
とができ、かく組み合わせた状態では、放熱パネル組立
体53の周囲に間隙が存在する。また、第1及び第2の
放熱パネル体2,4は一体構造に構成されているので、
設置すべき床面にこのように固定するのみでこれら放熱
パネル体2,4についての施工は実質上終了し、簡単に
施工することができる。
【0046】次に、設置固定した放熱パネル組立体53
の一端側、即ち第1及び第2の放熱パネル体2,4から
放熱チューブ16,16aの両端部22,22a,2
4,24aが延びている側に、図12(図12では、放
熱チューブ16,16aの両端部22,22a,24,
24aを省略して示している)に示すように、ヘッダパ
ネル体6のヘッダベース部材42を設置固定する。ヘッ
ダベース部材42は簡易な切断道具で容易に切断するこ
とができるので、大工工事を必要とすることなく放熱パ
ネル組立体の片端側の間隙に所要の通りに敷くことがで
きる。
【0047】そして、図13に示すように、ヘッダベー
ス部材42のヘッダ用収容部50にヘッダ28を収容
し、上述したように、各ヘッダ28の各種接続部54〜
64に対応する各種配管、即ち放熱チューブ16,16
aの両端部22,22a,24,24a及び配管66,
68を配管接続するとともに、これら両端部22,22
a,24,24a及び配管66,68を対応する収容凹
部70〜76に収容する。これらの配管接続は、ヘッダ
ベース部材44の表面側から行うことができるので、そ
の作業を容易に行うことができる。また、放熱チューブ
16の両端部22,24は第1の放熱パネル体2の組付
け凹部18から延びているので、それらの長さが比較的
長く確保されており、従って、放熱チューブ16の両端
部22,24を対応するヘッダ28の接続部58,60
に容易に配管接続することができる。
【0048】尚、主送給配管66は熱源機26の温水供
給側に接続され、また主戻し配管68は熱源機26の温
水戻り側に接続される。また、第2の放熱パネル体4に
対応するヘッダ28(図12において右端に配設された
もの)については、図9にも示すように、接続部62及
び64が戻し配管98を介して接続され、ヘッダ28の
接続部62から流出した温水は戻し配管98を通してそ
の接続部64に流入される。従って、ガス給湯器、電気
給湯器等から構成される熱源機26から主送給配管66
を通して下流端側のヘッダ28に流れた温水は、この下
流端側のヘッダ28から主戻し配管68を通して熱源機
26に戻される。
【0049】次いで、放熱パネル組立体53の他端側
に、第2連結部材92を取り付ける。この取付けは、放
熱パネル組立体53を設置固定した後にヘッダベース部
材42を設置固定する前に行うようにしてもよい。その
後、放熱パネル組立体53と部屋の壁等との間に存在す
る間隙に、図13に示すように、第1及び第2のダミー
パネル体8,10のダミーベース部材82を設置固定す
る。ダミーベース部材82は簡易な切断道具によって容
易に切断することができるので、この場合も大工工事を
必要とすることなく放熱パネル組立体53の両側及び他
端側の間隙に所要の通りに敷くことができる。この第1
及び第2のダミーパネル体2,4のダミーベース部材8
2の設置作業は、ヘッダ28と各種配管類との配管接続
作業の前に、又はこの配管接続作業中に行うようにして
もよく、このように作業を遂行することによって、施工
作業がより効率となり、施工時間の一層の短縮化を図る
ことができる。
【0050】その後、ヘッダパネル体6のヘッダベース
部材42の表面側にヘッダ仕上げ部材44を取り付ける
とともに、第1及び第2のダミーパネル体8,10のダ
ミーベース部材82並びに第1及び第2連結部材86,
92の表面側にダミー仕上げ部材84を取り付ける。こ
れら仕上げ部材44,84は簡易な切断道具で容易に切
断することができるので、大工工事を必要とすることな
く仕上げ部材44,84を所要の通りにベース部材4
4,84の上面に敷き詰めることができる。尚、仕上げ
部材44,84は、接着剤、両面テープ等で設置固定す
ることができる。また、ダミー仕上げ部材84の設置
は、第2の放熱パネル体4の連結凸部30における雄型
の第2ザネ部37にその雌型のザネ部93を組み付ける
ように行われ、また第1の放熱パネル2の連結凹部34
における雌型の第2ザネ部43にその雄型のザネ部97
を組み付けるように行われ、かくして、ダミー仕上げ部
材84が放熱パネル組立体53に組み合わされ、ダミー
ベース部材84の表面側に確実に固定される。
【0051】このように、床面側からの施工作業でもっ
て、床面(例えば、既設のフローリング材51の表面)
の設置すべき領域に床暖房装置を所要の通りに敷き詰め
ることができる。このように設置した状態では、第1及
び第2の放熱パネル体2,4、ヘッダパネル体6並びに
第1及び第2ダミーパネル体8,10の上面は同一平面
を規定する。そして、熱源機26からの温水は、第1及
び第2の放熱パネル体2,4の放熱チューブ16,16
aを通して循環され、第1及び第2の放熱パネル体2,
4の上面が温められ、かかる第1及び第2の放熱パネル
体2,4によって室内を暖房することができる。
【0052】以上、本発明に従う床暖房装置の一実施形
態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形乃至修正が可能である。
【0053】例えば、図示の実施形態では、放熱パネル
体として2種類のもの、即ち第1及び第2放熱パネル体
2,4を用いているが、例えばそれらの1種類、例えば
第1の放熱パネル体2のみを用いるようにしてもよく、
或いは、長さが異なる複数種の放熱パネル体を用いるよ
うにしてもよい。
【0054】また、図示の実施形態では、ダミーパネル
体についても2種類のもの、即ち第1及び第2のダミー
パネル体8,10を用いているが、大きさ、形状等の異
なる3種以上のダミーパネル体を組み合わせるようにし
てもよい。
【0055】また、図示の実施形態では、床面の中央部
に放熱パネル組立体53を設置固定し、放熱パネル組立
体53の全周囲にヘッダパネル体6及びダミーパネル体
8,10を配設しているが、必ずしもこのように設置す
る必要はなく、例えば部屋の一端から第1の放熱パネル
体2又は第2放熱パネル体4を敷き詰めるようにしても
よく、このように施工した場合、放熱パネル組立体53
の周囲の一部には間隙が存在せず、少なくともいずれか
一方の第1のダミーパネル8が省略され、かかる場合、
第1連結部材86及び/又は第2連結部材92の上面を
仕上げ部材により覆うようになる。
【0056】また、図示の実施形態では、ヘッダパネル
体6が全体として矩形状で、その一側端部に組付け突部
46,48が設けられているが、このヘッダパネル体6
は設置する床面の一部の形状に対応した適宜の形状にす
ることができ、この床面の一部に例えば柱が位置してい
るときには、この柱の形状に対応した凹部を有する形状
にすることができる。
【0057】また、図示の実施形態では、放熱パネル体
2,4が温水を循環するための放熱チューブ16(16
a)を内蔵しているが、このようなものに限定されず、
電気により放熱する放熱ヒータを内蔵したものにも同様
に適用することができ、またこのような床暖房装置に限
定されず、既設の床をリフォームするためにフローリン
グ材51の表面に新しいフローリングパネル体を設置固
定するフローリング構造にも広く適用することができ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明の請求項1のフローリング構造の
施工方法によれば、パネル組立体の両側に第1及び第2
連結部材が配設されるので、パネル組立体の両側に存在
する部材、例えば部屋の壁、ダミーパネル、フローリン
グパネル等との間の間隙を実質上なくしてパネル組立体
を隙間なく設置固定することができる。また、フローリ
ングパネル体並びに第1及び第2連結部材が所要の通り
に組み合わせて設置固定されるので、比較的簡単に且つ
確実に床面に設置固定することができる。
【0059】また、本発明の請求項2のフローリング構
造の施工方法によれば、パネル組立体の両側に第1及び
第2連結部材が配設されるので、パネル組立体と第2フ
ローリングパネル体等との間の間隙を実質上なくしてパ
ネル組立体を隙間なく設置固定することができる。ま
た、フローリングパネル体並びに第1及び第2連結部材
が所要の通りに組み合わせて設置固定されるので、比較
的簡単に且つ確実に床面に設置固定することができる。
更に、必要に応じて設置される第2フローリングパネル
体が、ベース部材及び仕上げ部材からなる分離構造であ
るので、比較的簡単に設置固定することができ、またそ
の設置もパネル組立体の周囲のどこからでも隙間なく設
置可能となる。
【0060】また、本発明の請求項3のフローリング構
造によれば、フローリングパネル体に雄型ザネ部が設け
られ、連結部材及び仕上げ部材に雌型ザネ部が設けられ
ているので、これら雄型ザネ部及び雌型ザネ部を組み合
わせることによって、フローリングパネル体、連結部材
及び仕上げ部材を確実に連結固定することができる。
【0061】また、本発明の請求項4のフローリング構
造によれば、フローリングパネル体に雌型ザネ部が設け
られ、連結部材及び仕上げ部材に雄型ザネ部が設けられ
ているので、これら雌型ザネ部及び雄型ザネ部を組み合
わせることによって、フローリングパネル体、連結部材
及び仕上げ部材を確実に連結固定することができる。
【0062】更に、本発明の請求項5のフローリング構
造によれば、フローリングパネル体に第1及び第2ザネ
部が実質上連続して設けられ、これら第1及び第2ザネ
部に連結部材及び仕上げ部材のザネ部が組み合わされる
ので、フローリングパネル体、連結部材及び仕上げ部材
を比較的簡単な構成でもって確実に連結固定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うフローリング構造を適用した床
暖房装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1の床暖房装置の第1の放熱パネル体を示す
平面図である。
【図3】図1の床暖房装置の第2の放熱パネル体を示す
平面図である。
【図4】図1の床暖房装置におけるヘッダパネル体のベ
ース部材を示す平面図である。
【図5】図2におけるV−V線による断面図である。
【図6】図1の床暖房装置においける隣接する放熱パネ
ル体の組合せ部を示す部分断面図である。
【図7】図1の床暖房装置における放熱パネル組立体と
ダミーパネル体との組合せ部を示す部分断面図である。
【図8】図1の床暖房装置のヘッダパネル体に設けられ
るヘッダを示す平面図である。
【図9】図1の床暖房装置において、ヘッダパネル体の
ベース部材にヘッダを取り付けた状態の一部を示す平面
図である。
【図10】図1の床暖房装置の施工作業において、第1
連結部材を設置固定した状態を示す平面図である。
【図11】その施工作業において、第1連結部材に組み
合わせて放熱パネル体を設置固定した状態を示す平面図
である。
【図12】その施工作業において、放熱パネル組立体の
一端側にヘッダパネル体のベース部材を設置固定した状
態を示す平面図である。
【図13】その施工作業において、放熱パネル体の放熱
チューブ及びヘッダパネル体のヘッダ等を配管接続した
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
2,4 放熱パネル体 6 ヘッダパネル体 8,10 ダミーパネル体 12,12a 放熱パネル本体 16,16a 放熱チューブ 18,20 組付け凹部 26 熱源機 28 ヘッダ 30 連結凸部 33 雄型ザネ部 34 連結凹部 39 雌型ザネ部 42 ヘッダベース部材 44 ヘッダ仕上げ部材 82 ダミーベース部材 84 ダミー仕上げ部材 86 第1連結部材 92 第2連結部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローリングパネル体を組み合わせたパ
    ネル組立体と、前記パネル組立体の一側端部側に配設さ
    れる第1連結部材と、前記パネル組立体の他側端部側に
    配設される第2連結部材と、前記第1及び第2連結部材
    の上面を覆うための仕上げ部材と、を備え、 前記第1連結部材を設置すべき床面に設置固定し、この
    設置固定した前記第1連結部材の一側端部に前記フロー
    リングパネル体を順次組み合わせながら前記パネル組立
    体を設置固定し、次いで、前記パネル組立体の他側端部
    に前記第2連結部材を設置固定し、その後、前記第1及
    び第2連結部材の上面に前記仕上げ部材を設置固定する
    ことを特徴とするフローリング構造の施工方法。
  2. 【請求項2】 第1フローリングパネル体を組み合わせ
    たパネル組立体と、前記パネル組立体の一側端部側に配
    設される第1連結部材と、前記パネル組立体の他側端部
    側に配設される第2連結部材と、前記パネル組立体の一
    側端部側及び/又はその他側端部側に配設される第2フ
    ローリングパネル体と、を備え、前記第2フローリング
    パネル体は床面に設置されるベース部材と、このベース
    部材の表面に設置される仕上げ部材から構成され、 前記第1連結部材を設置すべき床面に設置固定し、この
    設置固定した前記第1連結部材の一側端部に前記第1フ
    ローリングパネル体を順次組み合わせながら前記パネル
    組立体を設置固定し、次いで、前記パネル組立体の他側
    端部に前記第2連結部材を設置固定し、その後、前記第
    2フローリングパネル体のベース部材を設置固定し、し
    かる後に、前記ベース部材の上面に第2フローリングパ
    ネル体の前記仕上げ部材を設置固定することを特徴とす
    るフローリング構造の施工方法。
  3. 【請求項3】 床面に設置されるフローリングパネル体
    と、前記フローリング用パネル体の一側端部側に配設さ
    れる連結部材と、前記連結部材の表面を覆うための仕上
    げ部材と、を備え、 前記フローリングパネル体の一側端部には雄型ザネ部が
    設けられ、前記連結部材の一側端部には前記雄型ザネ部
    の下部に組み合わされる雌型ザネ部が設けられていると
    ともに、前記仕上げ部材の一側端部には前記雄型ザネ部
    の上部に組み合わされる雌型ザネ部が設けられているこ
    とを特徴とするフローリング構造。
  4. 【請求項4】 床面に設置されるフローリングパネル体
    と、前記フローリング用パネル体の一側端部側に配設さ
    れる連結部材と、前記連結部材の表面を覆うための仕上
    げ部材と、を備え、 前記フローリングパネル体の一側端部には雌型ザネ部が
    設けられ、前記連結部材の一側端部には前記雌型ザネ部
    の下部に組み合わされる雄型ザネ部が設けられていると
    ともに、前記仕上げ部材の一側端部には前記雌型ザネ部
    の上部に組み合わされる雄型ザネ部が設けられているこ
    とを特徴とするフローリング構造。
  5. 【請求項5】 床面に設置される一体構造のフローリン
    グパネル体と、前記フローリングパネル体の一側端部側
    に配設される連結部材と、前記連結部材の表面を覆うた
    めの仕上げ部材と、を備え、 前記フローリングパネル体の一側端部には、前記連結部
    材の一側端部に設けられたザネ部と組み合わされる第1
    ザネ部と、前記仕上げ部材の一側端部に設けられたザネ
    部と組み合わされる第2ザネ部とが設けられ、前記第1
    及び第2ザネ部は、実質上連続して設けられていること
    を特徴とするフローリング構造。
JP2002001805A 2002-01-08 2002-01-08 フローリング構造 Expired - Fee Related JP3969704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001805A JP3969704B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 フローリング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001805A JP3969704B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 フローリング構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003206624A true JP2003206624A (ja) 2003-07-25
JP3969704B2 JP3969704B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=27641842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002001805A Expired - Fee Related JP3969704B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 フローリング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3969704B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3969704B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009222297A (ja) 室内暖房用の温水循環放熱器
JP2009047375A (ja) 貯湯タンク
US20070017656A1 (en) Heating system with heat transmission fluid distributed in finished floor boards
JP2003206624A (ja) フローリング構造及びその施工方法
JP3807724B2 (ja) 床暖房装置及びその施工方法
KR20110110688A (ko) 층간소음을 차단하는 온돌패널 및 그 조립체
JP5320777B2 (ja) 温調床
JP3807725B2 (ja) 床暖房装置
CN205878300U (zh) 采暖用炕板及面板单元
JP2002333148A (ja) 床パネル
KR20050021749A (ko) 조립식 온돌 패널 및 그 설치방법
JP2003314835A (ja) 床暖房用ボード
JP2005241101A (ja) 床暖房パネル及びこれに用いる保温ブロック
JP3604870B2 (ja) 床暖房装置の施工方法
KR101876347B1 (ko) 난방 시스템
JP3642589B2 (ja) 温度調整マット
KR101876348B1 (ko) 온돌식 난방패널
KR20170116972A (ko) 배관 패널
JP3603983B2 (ja) 床暖房用パネルユニット及びそれを用いた床暖房用パネル
JPH1150649A (ja) 床暖房用パネル
JP2000220855A (ja) 乾式遮音二重床のベースパネルを利用した床暖房システムとその施工方法
JP5685982B2 (ja) 床暖房配管接続構造
KR20100112217A (ko) 온돌 패널 시스템 및 이의 시공 방법
JP2006105477A (ja) 加熱用又は冷却用パネル
JP2004176454A (ja) コーナー用断熱パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees