JP2003206085A - ロープ及びそれを用いたエレベータ - Google Patents

ロープ及びそれを用いたエレベータ

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JP2003206085A
JP2003206085A JP2002006123A JP2002006123A JP2003206085A JP 2003206085 A JP2003206085 A JP 2003206085A JP 2002006123 A JP2002006123 A JP 2002006123A JP 2002006123 A JP2002006123 A JP 2002006123A JP 2003206085 A JP2003206085 A JP 2003206085A
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rope
conductive wire
car
conductive
wire
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Kimiaki Matsukawa
公映 松川
Hiroyuki Nakagawa
博之 中川
Eiji Ando
英司 安藤
Atsushi Mitsui
厚 光井
Yoshikatsu Hayashi
美克 林
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点検作業者が目視検査のために多大な時間と
労力を費やすことなく、ロープの損傷状況を検査できる
ロープを提供する。さらに、このロープをエレベータに
使用し、点検期間外に発生したロープの損傷でも常時検
知できるエレベータを提供する。 【解決手段】 両端に電気的接続用部位を有する導電線
を備えるロープであって、導電線はロープの一端から他
端を経由して一端に戻るように混撚されていることを特
徴とするロープであるようにした。さらに、昇降用の乗
りかごと釣合おもりとを連結するためのロープとして、
エレベータに使用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープの損傷状況
を電気的に検知するためのロープに関する。さらに、こ
のロープを用いたエレベータに関する。例えば、ロープ
・トラクション式エレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ、クレーンまたはリフトに用
いるロープの損傷状況の検査は、肉眼による外観目視検
査であった。外観目視検査に適したロープとして、例え
ば特開平11−12966号公報に示された摩耗自己検
知機能付きロープがある。このロープは、心部の周囲に
複数の側ストランドを撚り合わされている。この側スト
ランドの最外周層には、周囲の素線と外観色の異なる金
属を被覆した判別素線が混撚されている。ロープの摩耗
が進行すると、判別素線の被覆金属がなくなり、鋼素線
が露出してくる。そのため、点検作業者はこれを肉眼に
よる目視で容易にロープの磨耗状況を判断することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
摩耗自己検知機能付きロープでは、点検担当者がいちい
ち判別素線の色の変化を目視検査するため、多大な時間
と労力を要した。さらに、点検期間外に発生したロープ
の損傷を検知できないという問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、点検作業者が目視検査の
ために多大な時間と労力を費やすことなく、ロープの損
傷状況を検査できるロープを提供する。さらに、このロ
ープをエレベータに使用し、点検期間外に発生したロー
プの損傷でも常時検知できるエレベータを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るロープ
は、金属素線または樹脂繊維から形成される心綱と、金
属素線または樹脂繊維を撚り合わせて形成した複数本の
ストランドとを備え、前記心綱の外周に複数本の前記ス
トランドを撚り合わせたロープである。その特徴とし
て、両端に電気的接続用部位を有する導電線を備え、前
記導電線は前記ロープの一端から他端を経由して前記一
端に戻るように混撚されているものである。
【0006】請求項2に係るロープは、前記導電線の引
張破断荷重は、前記金属素線または前記樹脂繊維の引張
破断荷重以下であるものである。
【0007】請求項3に係るロープは、金属素線または
樹脂繊維から形成される心綱と、金属素線または樹脂繊
維を撚り合わせて形成した複数本のストランドとを備
え、前記心綱の外周に複数本の前記ストランドを撚り合
わせたロープである。その特徴として、両端に電気的接
続用部位を有する2本の導電線から構成される導電線対
を備え、前記導電線対は前記ロープの一端から他端に至
るように混撚されているものである。
【0008】請求項4に係るロープは、前記導電線対を
構成する導電線の引張破断荷重は、前記金属素線または
前記樹脂繊維の引張破断荷重以下であるものである。
【0009】請求項5に係るエレベータは、昇降用の乗
りかご、前記乗りかごとの重量バランスをとるための釣
合おもり、前記乗りかごと前記釣合おもりとを連結する
ためのロープ、前記乗りかごを昇降させるための駆動源
としての巻上機、前記巻上機の回転運動を前記乗りかご
に前記ロープを介して伝動するためのシーブを備えるエ
レベータである。その特徴として、前記ロープは、金属
素線または樹脂繊維から形成される心綱の外周に、金属
素線または樹脂繊維を撚り合わせて形成した複数本のス
トランドを撚り合わせたものであるとともに、両端に電
気的接続用部位を有する導電線を備えたものである。ま
た、前記導電線は、前記ロープの一端から他端を経由し
て前記一端に戻るように混撚され、前記導電線の引張破
断荷重は前記金属素線または前記樹脂繊維の引張破断荷
重以下であるものである。また、前記電気的接続用部位
は、当該導電線に流れる電流を検知するための電気回路
に接続されており、前記電気回路は、前記乗りかご又は
前記釣合おもりに設置されたものである。
【0010】請求項6に係るエレベータは、昇降用の乗
りかご、前記乗りかごとの重量バランスをとるための釣
合おもり、前記乗りかごと前記釣合おもりとを連結する
ためのロープ、前記乗りかごを昇降させるための駆動源
としての巻上機、前記巻上機の回転運動を前記乗りかご
に前記ロープを介して伝動するためのシーブを備えるエ
レベータである。その特徴として、前記ロープは、金属
素線または樹脂繊維から形成される心綱の外周に、金属
素線または樹脂繊維を撚り合わせて形成した複数本のス
トランドを撚り合わせたものであるとともに、両端に電
気的接続用部位を有する2本の導電線から構成される導
電線対を備えたものである。また、前記導電線対は、前
記ロープの一端から他端に至るように混撚され、前記導
電線対を構成する導電線の引張破断荷重は前記金属素線
または前記樹脂繊維の引張破断荷重以下であるものであ
る。また、前記電気的接続用部位は、前記ロープの一端
において当該導電線に流れる電流を検知するための電気
回路に接続されるとともに、2本の前記導電線は、前記
ロープの他端において結線され、、前記電気回路は、前
記乗りかご又は前記釣合おもりに設置されたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
が適用されるロープにおいて、実施の形態1を説明する
ための断面図である。1はロープである。2は金属素線
から形成される心綱、21は心綱2を形成するための金
属素線、22は絶縁被覆した導電線である。3は金属素
線を撚り合わせて形成したストランド、31はストラン
ド3を形成するための心線としての金属素線、32はス
トランド3を形成するための内周線としての金属素線、
33はストランド3を形成するための外周線としての金
属素線である。4は心綱2とストランド3との摩擦を防
止するためのクッション材であり、例えばポリウレタン
が用いられる。心綱2の外周に、クッション材4を介し
て、複数本のストランド3を撚り合わせることにより、
ロープ1が形成されている。なお、ロープの構造や用途
によっては、クッション材を用いなくてもかまわない。
【0012】図2は、実施の形態1を説明するための模
式図である。1はロープ、22は絶縁被覆した導電線、
23は電気的接続用部位としてのコネクタである。ロー
プ1は、両端にコネクタ23を有する導電線22を備え
ている。導電線22は、ロープ1の図示左端から図示右
端を経由して再び左端に戻るように、心綱に混撚されて
いる。なお、電気的接続用部位はコネクタを例示してい
るが、これに限定するものではない。単に導電線の端部
を裸線状としたものでもかまわない。
【0013】ここで、導電線22の引張破断荷重は、金
属素線21の引張破断荷重以下である。引張破断荷重
は、断面積とその素材の引張破断強度との積に依存す
る。すなわち、導電線22の断面積と素材金属の引張破
断強度との積は、金属素線21の断面積と素材金属の引
張破断強度との積以下である。
【0014】次に動作について説明する。ロープ1に引
張荷重が加わり続けると、ロープを形成する金属素線や
導電線などの部材はいずれ破断する。心綱2を形成する
金属素線21と導電線22について説明すると、導電線
22の引張破断荷重は金属素線21の引張破断荷重以下
であるから、導電線22が先に破断するか両者が一緒に
破断する。このため、金属素線21が破断したにもかか
わらず、導電線22が破断していないということはな
く、導電線22の破断を検知することにより、ロープの
損傷状況を検査することができる。
【0015】図3は、導電線22に流れる電流を検知す
るための電気回路の一例を示す図である。5は導電線に
流れる電流を検知するための電気回路、51は導電線に
電流を流すための電池、52は導電線に流れる電流を検
知する電流計、53は導電線に流れる電流を調整するた
めの可変抵抗、54は導電線の電気的接続用部位を接続
するための端子である。導電線22の両端のコネクタ2
3を、電気回路5の2つの端子54に接続することによ
って、当該導電線に流れる電流を検知できる。導電線に
流れる電流の電流値は数μA〜数mAに調整されている
ことが望ましい。このとき、電流値が0Aであれば導電
線22が破断していることがわかり、ロープの損傷状況
を検査できる。なお、検査精度の観点から、導電線の引
張破断荷重が低すぎるのは適切でない。導電線と金属素
線の引張破断荷重の比は0.9〜1であることが望まし
く、0.95〜1であることがさらに望ましい。
【0016】したがって、この実施の形態のようにすれ
ば、従来の技術のように点検作業者が目視検査のために
多大な時間と労力が費やすことなく、ロープの損傷状況
を検査できるロープを提供できる。
【0017】なお、この実施の形態では導電線が1本の
場合について説明したが、導電線の本数が多いほどロー
プの損傷状況の検査精度が上がることは明白である。よ
って、心綱としての性能を損ねない範囲で、導電線の本
数は多いほうが望ましい。また、導電線は心綱に限ら
ず、ストランドに混撚されていてもよく、ロープの特性
や用途に応じて適宜選択できる。なお、導電線の材質と
して例えば銅があげられるが、これに限定するものでは
ない。
【0018】さらに、金属素線が心綱及びストランドを
形成する例について説明したが、樹脂繊維が心綱あるい
はストランドを形成していてもよい。この場合、樹脂繊
維が絶縁体であることを前提として、導電線は絶縁被覆
されていなくてもよい。また、金属素線から形成される
心綱と樹脂繊維から形成されるストランド、樹脂繊維か
ら形成される心綱と金属素線から形成されるストラン
ド、といったように、ロープの特性や用途に応じて適宜
組合せることができる。なお、金属素線の材質として例
えば鉄−炭素系合金、樹脂繊維の材質として例えば芳香
族ポリアミドがあげられるが、これらに限定するもので
はない。
【0019】実施の形態2.図4は、実施の形態2を説
明するための模式図である。実施の形態1との相違点
は、このロープが両端に電気的接続用部位を有する2本
の導電線から構成される導電線対を備え、この導電線対
はロープの一端から他端に至るように混撚されているこ
とである。1はロープ、24は絶縁被覆した導電線、2
5は電気的接続用部位としてのコネクタである。ロープ
1は、両端にコネクタ25を有する2本の導電線24か
ら構成される導電線対26を備えている。導電線対26
は、ロープ1の図示左端から図示右端に至るように心綱
に混撚されている。
【0020】この実施の形態において、導電線24の引
張破断荷重は金属素線21の引張破断荷重以下であるか
ら、実施の形態1と同様に、導電線24が先に破断する
か、両者が一緒に破断する。よって、例えば、導電線対
26の図示右端において2本の導電線24を結線し、導
電線対26の図示左端にある2つのコネクタ25を図3
に示す電気回路5の2つの端子54に接続することによ
り、当該導電線に流れる電流を検知できる。このとき、
電流値が0Aであれば導電線24が破断していることが
わかり、ロープの損傷状況を検査できる。導電線と金属
素線の引張破断荷重の比は0.9〜1であることが望ま
しく、0.95〜1であることがさらに望ましい。
【0021】したがって、従来の技術のように点検作業
者が目視検査のために多大な時間と労力が費やすことな
く、ロープの損傷状況を検査できるロープを提供でき
る。さらに、予め導電線対を混撚した所望長さを超える
ロープを切断し、導電線対を構成する導電線の両端に電
気的接続用部位を設けることによって、所望長さのロー
プを容易に得ることができる。
【0022】なお、この実施の形態では、導電線対が1
つの場合について説明したが、導電線対の数が多いほ
ど、ロープの損傷状況の検査精度が上がることは明白で
ある。よって、心綱としての性能を損ねない範囲で、導
電線対の数は多いほうが望ましい。また、導電線対は心
綱に限らず、ストランドに混撚されていてもよく、ロー
プの特性や用途に応じて適宜選択できる。
【0023】さらに、金属素線が心綱及びストランドを
形成する例について説明したが、樹脂繊維が心綱あるい
はストランドを形成していてもよい。この場合、樹脂繊
維が絶縁体であることを前提として、導電線は絶縁被覆
されていなくてもよい。また、金属素線から形成される
心綱と樹脂繊維から形成されるストランド、樹脂繊維か
ら形成される心綱と金属素線から形成されるストラン
ド、といったように、ロープの特性や用途に応じて適宜
組合せることができる。
【0024】実施の形態3.図5は、この発明が適用さ
れるエレベータにおいて、実施の形態3を説明するため
の斜視図である。6はエレベータである。61は昇降用
の乗りかご、62は乗りかご61との重量バランスをと
るための釣合おもり、63は乗りかご61と釣合おもり
62とを連結するためのロープ、64は乗りかご61を
昇降させるための駆動源としての巻上機、65は巻上機
64の回転運動を乗りかご61にロープ63を介して伝
動するためのシーブ、66は乗りかご61と釣合おもり
62の接触を防止するためのそらせ車、67はロープ6
3に混撚された導電線に流れる電流を検知するための電
気回路を搭載したロープ損傷検査装置である。
【0025】ロープ63は、実施の形態1で説明したロ
ープであり、心綱の外周に複数本のストランドを撚り合
わせたものである。心綱及びストランドを形成するの
は、実施の形態1で説明したように、金属素線または樹
脂繊維であり、これらを適宜組合せできる。また、ロー
プ63は、その一端から他端を経由して再び一端に戻る
ように混撚された導電線を備えている。この導電線は、
両端に電気的接続用部位としてのコネクタを有する。ま
た、この導電線の引張破断荷重は、心綱及びストランド
を形成する金属素線または樹脂繊維の引張破断荷重以下
である。
【0026】導電線の両端のコネクタは、例えば図3に
示したような、当該導電線に流れる電流を検知するため
の電気回路に接続されている。この電気回路はロープ損
傷検査装置67に搭載されたものであり、ロープ損傷検
査装置67は乗りかご61の天井部外壁に設置されてい
る。なお、この設置箇所は、ロープ63を連結する乗り
かご61又は釣合おもり62であれば、適宜選択でき
る。
【0027】ロープ損傷検査装置67を常時動作させる
ことにより、点検期間外に発生したロープの損傷でも常
時検知できるエレベータを提供できる。なお、導電線の
破断が検出された場合に、その検査結果が例えばエレベ
ータ管理室に表示されるように、ロープ損傷検査装置6
7は、検査結果の送信手段を備えていることが望まし
い。
【0028】実施の形態4.この実施の形態は、実施の
形態3で説明したエレベータにおいて、実施の形態2で
説明したロープを用いたものである。
【0029】ロープ63は、実施の形態2で説明したロ
ープであり、心綱の外周に複数本のストランドを撚り合
わせたものである。心綱及びストランドを形成するの
は、実施の形態2で説明したように、金属素線または樹
脂繊維であり、これらを適宜組合せできる。また、ロー
プ63は、その一端から他端に至るように混撚された導
電線対を備えている。この導電線対は、両端に電気的接
続用部位としてのコネクタを有する2本の導電線から構
成されている。また、この導電線の引張破断荷重は、心
綱及びストランドを形成する金属素線または樹脂繊維の
引張破断荷重以下である。
【0030】導電線対は、釣合おもり側の端において2
本の導電線を結線されている。さらに乗りかご側の端に
おいて、導電線対の2つのコネクタは、図3に示す示し
たような、当該導電線に流れる電流を検知するための電
気回路に接続されている。この電気回路はロープ損傷検
査装置67に搭載されたものであり、ロープ損傷検査装
置67は乗りかご61の天井部外壁に設置されている。
【0031】ロープ損傷検査装置67を常時動作させる
ことにより、点検期間外に発生したロープの損傷でも常
時検知できるエレベータを提供できる。また、エレベー
タを設置する建築物の高さに応じて、ロープの所望長さ
は異なる。ここでは、予め導電線対を混撚した所望長さ
を超えるロープを切断し、導電線対を構成する導電線の
両端に電気的接続用部位を設けることによって、所望長
さのロープを容易に得ることができる。なお、導電線の
破断が検出された場合に、その検査結果が例えばエレベ
ータ管理室に表示されるように、ロープ損傷検査装置6
7は、検査結果の送信手段を備えていることが望まし
い。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、ロープが両端に電気
的接続用部位を有する導電線を備え、この導電線がロー
プの一端から他端を経由して一端に戻るように混撚され
ているため、導電線の破断状況を電気的に検査できるロ
ープを提供できる。
【0033】また、導電線の引張破断荷重が、金属素線
または樹脂繊維の引張破断荷重以下であるため、ロープ
の損傷状況をロープ破断前に検査できる。
【0034】この発明によれば、ロープが両端に電気的
接続用部位を有する2本の導電線から構成される導電線
対を備え、この導電線対はロープの一端から他端に至る
ように混撚されているため、導電線の破断状況を電気的
に検査できるロープを提供できる。さらに、所望長さの
ロープを容易に得ることができる。
【0035】また、導電線対を構成する導電線の引張破
断荷重が、金属素線または樹脂繊維の引張破断荷重以下
であるため、ロープの損傷状況をロープ破断前に検査で
きる。
【0036】この発明によれば、ロープが金属素線また
は樹脂繊維から形成される心綱の外周に、金属素線また
は樹脂繊維を撚り合わせて形成した複数本のストランド
を撚り合わせたものであるとともに、両端に電気的接続
用部位を有する導電線を備え、導電線がロープの一端か
ら他端を経由して一端に戻るように混撚され、導電線の
引張破断荷重が金属素線または樹脂繊維の引張破断荷重
以下であり、電気的接続用部位が当該導電線に流れる電
流を検知するための電気回路に接続されており、電気回
路が乗りかご又は釣合おもりに設置されたため、点検期
間外に発生したロープの損傷でも常時検知できるエレベ
ータを提供できる。
【0037】この発明によれば、ロープが金属素線また
は樹脂繊維から形成される心綱の外周に、金属素線また
は樹脂繊維を撚り合わせて形成した複数本のストランド
を撚り合わせたものであるとともに、両端に電気的接続
用部位を有する2本の導電線から構成される導電線対を
備え、導電線対がロープの一端から他端に至るように混
撚され、導電線対を構成する導電線の引張破断荷重が金
属素線または前記樹脂繊維の引張破断荷重以下であり、
電気的接続用部位がロープの一端において当該導電線に
流れる電流を検知するための電気回路に接続されるとと
もに、2本の導電線がロープの他端において結線され、
電気回路が乗りかご又は釣合おもりに設置されたため、
点検期間外に発生したロープの損傷でも常時検知できる
エレベータを提供できる。さらに、エレベータを設置す
る建築物の高さに応じて、所望長さを容易に得たロープ
を使用したエレベータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を説明するためのロープの断面
図である。
【図2】 実施の形態1を説明するためのロープの模式
図である。
【図3】 導電線に流れる電流を検知するための電気回
路図である。
【図4】 実施の形態2を説明するためのロープの模式
図である。
【図5】 実施の形態3を説明するためのエレベータの
斜視図である。
【符号の説明】
1 ロープ、2 心綱、21 金属素線、22 導電
線、23 コネクタ、24 導電線、25 コネクタ、
26 導電線対、3 ストランド、31 心線、32
内周線、33 外周線、4 クッション材、5 電気回
路、51 電池、52 電流計、53 可変抵抗、54
端子、6 エレベータ、61 乗りかご、62 釣合
おもり、63 ロープ、64 巻上機、65 シーブ、
66 そらせ車、67 ロープ損傷検査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 英司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 光井 厚 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 林 美克 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3B153 AA14 AA34 AA41 BB01 CC12 CC52 FF04 GG40 3F304 BA08 3F305 BB02 BB14 BC36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素線または樹脂繊維から形成される
    心綱と、金属素線または樹脂繊維を撚り合わせて形成し
    た複数本のストランドとを備え、前記心綱の外周に複数
    本の前記ストランドを撚り合わせたロープにおいて、 前記ロープは、両端に電気的接続用部位を有する導電線
    を備え、前記導電線は前記ロープの一端から他端を経由
    して前記一端に戻るように混撚されていることを特徴と
    するロープ。
  2. 【請求項2】 前記導電線の引張破断荷重は、前記金属
    素線または前記樹脂繊維の引張破断荷重以下であること
    を特徴とする請求項1記載のロープ。
  3. 【請求項3】 金属素線または樹脂繊維から形成される
    心綱と、金属素線または樹脂繊維を撚り合わせて形成し
    た複数本のストランドとを備え、前記心綱の外周に複数
    本の前記ストランドを撚り合わせたロープにおいて、 前記ロープは、両端に電気的接続用部位を有する2本の
    導電線から構成される導電線対を備え、前記導電線対は
    前記ロープの一端から他端に至るように混撚されている
    ことを特徴とするロープ。
  4. 【請求項4】 前記導電線対を構成する導電線の引張破
    断荷重は、前記金属素線または前記樹脂繊維の引張破断
    荷重以下であることを特徴とする請求項3記載のロー
    プ。
  5. 【請求項5】 昇降用の乗りかご、前記乗りかごとの重
    量バランスをとるための釣合おもり、前記乗りかごと前
    記釣合おもりとを連結するためのロープ、前記乗りかご
    を昇降させるための駆動源としての巻上機、前記巻上機
    の回転運動を前記乗りかごに前記ロープを介して伝動す
    るためのシーブを備えるエレベータにおいて、 前記ロープは、金属素線または樹脂繊維から形成される
    心綱の外周に、金属素線または樹脂繊維を撚り合わせて
    形成した複数本のストランドを撚り合わせたものである
    とともに、両端に電気的接続用部位を有する導電線を備
    え、 前記導電線は、前記ロープの一端から他端を経由して前
    記一端に戻るように混撚され、前記導電線の引張破断荷
    重は前記金属素線または前記樹脂繊維の引張破断荷重以
    下であり、 前記電気的接続用部位は、当該導電線に流れる電流を検
    知するための電気回路に接続されており、 前記電気回路は、前記乗りかご又は前記釣合おもりに設
    置されたことを特徴とするエレベータ。
  6. 【請求項6】 昇降用の乗りかご、前記乗りかごとの重
    量バランスをとるための釣合おもり、前記乗りかごと前
    記釣合おもりとを連結するためのロープ、前記乗りかご
    を昇降させるための駆動源としての巻上機、前記巻上機
    の回転運動を前記乗りかごに前記ロープを介して伝動す
    るためのシーブを備えるエレベータにおいて、 前記ロープは、金属素線または樹脂繊維から形成される
    心綱の外周に、金属素線または樹脂繊維を撚り合わせて
    形成した複数本のストランドを撚り合わせたものである
    とともに、両端に電気的接続用部位を有する2本の導電
    線から構成される導電線対を備え、 前記導電線対は、前記ロープの一端から他端に至るよう
    に混撚され、前記導電線対を構成する導電線の引張破断
    荷重は前記金属素線または前記樹脂繊維の引張破断荷重
    以下であり、 前記電気的接続用部位は前記ロープの一端において当該
    導電線に流れる電流を検知するための電気回路に接続さ
    れるとともに、2本の前記導電線は、前記ロープの他端
    において結線され、、 前記電気回路は、前記乗りかご又は前記釣合おもりに設
    置されたことを特徴とするエレベータ。
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