JP2003205252A - 竪型ローラミルのメンテナンス用治具とそれを用いるメンテナンス方法 - Google Patents

竪型ローラミルのメンテナンス用治具とそれを用いるメンテナンス方法

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JP2003205252A JP2002006095A JP2002006095A JP2003205252A JP 2003205252 A JP2003205252 A JP 2003205252A JP 2002006095 A JP2002006095 A JP 2002006095A JP 2002006095 A JP2002006095 A JP 2002006095A JP 2003205252 A JP2003205252 A JP 2003205252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 竪型ローラミルの粉砕ローラを回転自在に支
持するアームと、ローラ加圧用油圧シリンダによって引
張り力が作用する連結棒の一端部との球面すべり軸受を
介する連結構造のメンテナンスを容易にすること。 【解決手段】 球面すべり軸受の内輪は、支軸の内輪支
持部で支持され、一対の支持カバー部材の位置決め保持
部は、竪型ローラミルの運転時、内輪が軸線方向に変位
することを阻止する。メンテナンス時、一方の支持カバ
ー部材が取外され、メンテナンス用治具の抜き取り用保
持部材によって、内輪の抜き取り方向の変位を阻止した
状態で、支軸固定用ねじ棒によって冶具本体と支軸とを
螺合し、冶具本体に螺着し、抜き取り用保持部材の厚み
方向端面に当接する複数の抜き取り用ねじ棒を螺進させ
ることによって、支軸を内輪から抜き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竪型ローラミルに
関して特に竪型ローラミル上に押圧される粉砕ローラを
支持するアームと、ローラ加圧用油圧シリンダに連結さ
れる連結棒との取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば本件出願
人による特許3,007,864である。図10は、こ
の先行技術の断面図である。竪型ローラミルのテーブル
上に押圧される粉砕ローラは、アーム1に回転自在に支
持され、このアーム1には、水平軸線まわりに角変位可
能とされ、ローラ加圧用油圧シリンダに連結された連結
棒2の一端部3がクレビス形式で球面すべり軸受4を介
して取付けられる。この軸受4によって、粉砕ローラと
アーム1との三次元の微揺動が共用される。球面すべり
軸受4の外輪5は、アーム1に設けられ、内輪6には連
結棒2の一端部3に設けられる支軸7が挿通する。
【0003】図10に示される球面すべり軸受4を有す
るアーム1と連結棒2の一端部3との取付け構造は、定
期的に保守点検される必要があり、その際、支軸7が図
10の軸線方向に沿って抜き取られる。
【0004】図11は、図10に示される取付け構造に
おける支軸7を抜き取るためのメンテナンス方法を示す
断面図である。治具本体9を連結棒2の一端部3に着脱
可能に固定し、抜き取り用ねじ棒11の一端部を、支軸
7に刻切されためねじ12に螺合して取外し可能に固定
する。ねじ棒11には、治具本体9の外方で、ナット部
材13を螺合し、このナット部材13を回転することに
よって支軸7をその軸線方向に図11の左方に矢符14
の方向に引張り、支軸7を抜き取る。
【0005】図12は、図11に示される支軸7を抜き
取るときの状態を示す拡大断面図である。球面すべり軸
受4の外輪5は、凹球面15を有し、内輪6は、この凹
球面15にすべり接触する凸球面16を有する。支軸7
に抜き取りのために矢符14の方向に引張り力が作用す
ると、凹球面15と凸球面16とのくさび作用によって
内輪6には半径方向内方に向う矢符17で示されるくさ
び力が作用する。したがって内輪6の内面が支軸7の外
周面に押付けられる。このようなくさび作用によって、
内輪6を挿通する支軸7を抜き取る作業が困難になる。
また内輪6の内周面と支軸7の外周面との間に被粉砕物
である、たとえばセメントクリンカなどが噛込み、この
ことによってもまた支軸7の抜き取りが困難になる。
【0006】先行技術では、支軸7の抜き取りが困難に
なった場合、支軸7を、大量のドライアイスを用いて冷
却し、支軸7の外径を縮小し、これによって支軸7の抜
き取りを可能にする。このような作業は多くの動力を必
要とする。他の先行技術では、支軸7をガス溶断し、こ
のような先行技術では、支軸7を再使用することはでき
なくなってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、竪型
ローラミルのテーブル上に押圧される粉砕ローラを支持
するためのアームと、ローラ加圧用油圧シリンダが引張
る連結棒の一端部との取付け構造のメンテナンスを容易
にすることができるようにした竪型ローラミルを提供す
ることであり、さらにそのメンテナンス用治具を提供
し、またメンテナンス用治具を用いる竪型ローラミルの
メンテナンス方法を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、第1部材と第2部材
とを球面すべり軸受を介して連結する構造のメンテナン
スの容易性を図った連結装置を提供し、その連結装置の
メンテナンスのために用いられるメンテナンス用治具を
提供し、さらにそのメンテナンス用治具を用いたメンテ
ナンス方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、鉛直軸線まわりに回転駆動されるテーブルと、テー
ブル上の被粉砕物を、テーブルとの間で粉砕する粉砕ロ
ーラと、水平軸線まわりに角変位可能に設けられ、粉砕
ローラを回転自在に支持するアームと、アームに、球面
すべり軸受を介して、クレビス形式で一端部が連結され
る連結棒と、連結棒を引張って粉砕ローラをテーブル上
に加圧するローラ加圧用油圧シリンダとを含み、さら
に、(a)球面すべり軸受は、アームに設けられる外輪
と、外輪と球面で接触する内輪とを有し、(b)支軸で
あって、内輪を挿通して内輪を支持する内輪支持部と、
この内輪支持部に関して支軸の軸線方向両側にそれぞれ
延び、内輪支持部の外径以下の外径を有する支持端部と
を有する支軸と、(c)一対の支持カバー部材であっ
て、各支持カバー部材は、支軸の支持端部を囲み、内輪
の軸線方向端面に当接する位置決め用端部を有し、連結
棒の前記一端部を挿通する位置決め保持部と、位置決め
保持部の内輪とは反対側の端部に連なり、連結棒の前記
一端部の外側部に固定される取付け部とを有し、少なく
とも一方の支持カバー部材の取付け部は、連結棒の前記
一端部の外側部に、取外し可能である支持カバー部材と
を含む竪型ローラミルのメンテナンス用治具であって、
前記一方の支持カバー部材が配置される一方の前記支持
端部を囲み内輪の軸線方向の端面に当接する遊端部と、
支軸の軸線方向の外方に、前記一方の支持端部側で臨む
受け部とを有し、前記一方の支持端部を、内輪支持部が
内輪から支軸の軸線方向に抜き取られた状態に変位可能
とする収納孔を有する抜き取り用保持部材と、前記一方
の支持端部に着脱可能に固定され、支軸の軸線方向に貫
通したねじ孔を有する治具本体と、一端部が受け部に当
接し、前記ねじ孔に螺合する抜き取り用ねじ棒とを含む
ことを特徴とする竪型ローラミルのメンテナンス用治具
である。
【0010】本発明に従えば、テーブルが鉛直軸線まわ
りに回転駆動され、アームに支持された粉砕ローラが、
そのアームに連結される連結棒を介してローラ加圧用油
圧シリンダによって引張られることによって、粉砕ロー
ラがテーブルに向けて押圧され、セメントクリンカなど
の被粉砕物がテーブルと粉砕ローラとの間で圧砕され
る。球面すべり軸受けの外輪および内輪のいずれか一方
は、凹球面であり、いずれか他方は、凸球面であり、こ
れら凹球面と凸球面とがすべり接触する。これによって
被粉砕物圧砕時において、粉砕ローラは、3次元の微揺
動を許容することができる。
【0011】球面すべり軸受の外輪はアームに設けられ
る。支軸の内輪支持部は、内輪を挿通して支持され、こ
の支軸の軸線方向両側の支持端部は、連結棒のクレビス
形式の一端部を挿通し、一対の各支持カバー部材の位置
決め保持部を介して支持される。位置決め保持部は、内
輪の軸線方向端面に当接して内輪円が軸線方向に変位す
ることを防いで位置決めする。
【0012】支持カバー部材の取付け部は、連結棒の一
端部の外側部に固定され、少なくとも一方の取付け部
は、連結棒の前記一端部の外側部に、取外し可能であ
る。また支持カバー部材には、被粉砕物が、球面すべり
軸受けに入り込むことを防ぎ、このことによって支軸の
抜き取りが容易になる。
【0013】取外し可能な前記一方の支持カバー部材を
連結棒の前記一端部から取外し、抜き取り用保持部材を
その取り外した前記一方の支持カバー部材の位置決め保
持部が存在していた空間に挿入し、球面すべり軸受の内
輪が支軸の抜き取り方向に変位しないように、抜き取り
保持部材の遊端部を内輪の軸線方向一方側の端面に当接
させる。さらに冶具本体を軸線方向一方側の支持端部に
固定する。冶具本体に螺合した抜き取り用ねじ棒を螺進
させて、抜き取り用保持部材と冶具本体とを離間させる
ことによって、支軸が冶具本体とともに移動し、内輪か
ら抜き取られる。このとき抜き取り用保持部材によっ
て、内輪の軸線方向の変位を阻止することができるの
で、先行技術に関連して前述したくさび作用が発揮され
ず、内輪から支軸を円滑に抜き取ることができる。
【0014】ローラ加圧用油圧シリンダの引張り力は、
たとえば1000kN程度であって、大きい値である。
支軸の抜き取り力は、たとえばねじ棒およびナット部材
のサイズをM30とし、ナット部材に作用するトルクを
1000N・mとすれば、167kNとなり、この程度
の抜き取り力では、先行技術では支軸を抜き取ることが
できない場合が多い。
【0015】本発明に従えば、抜き取り用ねじ棒を複数
本、用いることによって、支軸の抜き取り力を大きくす
ることができる。たとえば抜き取り用ねじ棒の本数を8
本とし、ねじのサイズをM16とし、各抜き取り用ねじ
棒の締付けトルクを250N・mとするとき、引き抜き
力は633kNとなる。こうしてねじのサイズを減少
し、締付けトルクを減少することができ、しかも抜き取
り力を増大することができる。これによって抜き取り用
ねじ棒を回転操作するスパナなどの工具を小形にするこ
とができ、容易に抜き取り作業を行うことができる。こ
のことは特に、竪型ローラミルにおける作業スペースが
小さい場合、本発明は有利に実施される。
【0016】請求項2記載の本発明は、前記取外し可能
な一方の支持カバー部材によって囲まれる一方の前記支
持端部の端面に、取外し用めねじが刻設されることを特
徴とする。
【0017】請求項3記載の本発明は、抜き取り用ねじ
棒の他端部には、スパナ掛合部が形成されることを特徴
とする。
【0018】本発明に従えば、支軸には少なくとも取外
し可能な一方の支持カバー部材によって囲まれる支持端
部の端面に、取り外し用めねじが刻設される。メンテナ
ンス冶具が有するねじ部材を支軸に螺着させることによ
って、支軸と冶具本体とを着脱可能に固定することがで
き、冶具本体と支軸との取付および取り外しを容易に行
うことができる。また、抜き取り用ねじ棒の他端部に
は、スパナ掛合部が形成されるので、スパナを用いるこ
とによって、抜き取り用ねじ棒の螺進および螺退を容易
に行うことができるとともに、抜き取り用ねじ棒に大き
いモーメントを与えることができ、支軸抜き取りに必要
な力を容易に与えることができる。
【0019】請求項4記載の本発明は、前記メンテナン
ス用治具を準備し、前記一方の支持カバーを取外し、抜
き取り用保持部材の遊端部を内輪の軸線方向の端面に対
向させ、治具本体を前記一方の支持端部に固定し、治具
本体のねじ孔に螺合した抜き取り用ねじ棒の一端部を、
前記受け部に当接した状態で、抜き取り用ねじ棒を回転
して、支軸を、抜き取ることを特徴とする竪型ローラミ
ルのメンテナンス方法である。
【0020】本発明に従えば、支軸を抜き取るメンテナ
ンス作業を開始するにあたり先ず、前記一方の支持カバ
ー部材を取外し、取外した前記一方の支持カバー部材の
位置決め保持部が存在していた空間に、抜き取り用保持
部材を挿入し、抜き取り用保持部材の遊端部を、内輪の
軸線方向端面に対向させた状態とし、冶具本体と支軸の
軸線方向一端部に固定する。冶具本体のねじ孔に螺合し
た抜き取り用ねじ棒の一端部を抜き取り用保持部材の受
け部に当接させ、抜き取り用ねじ棒を回転させて、冶具
本体と抜き取り用保持部材とを離間させることによっ
て、内輪から支軸を抜き取ることができる。このとき抜
き取り用保持部材の遊端部は、内輪の軸線方向の端面に
当接した状態に保たれるので、内輪が、支軸の抜き取り
時にその抜き取り方向に変位することはない。したがっ
て先行技術に関連して述べたくさび作用が生じることは
なく、支軸を円滑に抜き取ることができる。
【0021】請求項5記載の本発明は、第1部材と、ク
レビス形式の第2部材とが、球面すべり軸受を介して連
結され、(a)球面すべり軸受は、第1部材に設けられ
る外輪と、外輪と球面で接触する内輪とを有し、(b)
支軸であって、内輪を挿通して内輪を支持する内輪支持
部と、この内輪支持部に関して支軸の軸線方向両側にそ
れぞれ延び、内輪支持部の外径以下の外径を有する支持
端部とを有する支軸と、(c)一対の支持カバー部材で
あって、各支持カバー部材は、支軸の支持端部を囲み、
内輪の軸線方向端面に当接する位置決め用端部を有し、
第2部材を挿通する位置決め保持部と、位置決め保持部
の内輪とは反対側の端部に連なり、第2部材の外側部に
固定される取付け部とを有し、少なくとも一方の支持カ
バー部材の取付け部は、第2部材の外側部に、取外し可
能である支持カバー部材とを含む連結装置のメンテナン
ス用治具であって、前記一方の支持カバー部材が配置さ
れる一方の前記支持端部を囲み内輪の軸線方向の端面に
当接する遊端部と、支軸の軸線方向の外方に、前記一方
の支持端部側で臨む受け部を有し、前記一方の支持端部
を、内輪支持部が内輪から支軸の軸線方向に抜き取られ
た状態に変位可能とする収納孔を有する抜き取り用保持
部材と、前記一方の支持端部に着脱可能に固定され、支
軸の軸線方向に貫通したねじ孔を有する治具本体と、一
端部が受け部に当接し、前記ねじ孔に螺合する抜き取り
用ねじ棒とを含むことを特徴とする連結装置のメンテナ
ンス用治具である。
【0022】請求項6記載の本発明は、前記メンテナン
ス用治具を準備し、前記一方の支持カバーを取外し、抜
き取り用保持部材の遊端部を内輪の軸線方向の端面に対
向させ、治具本体を前記一方の支持端部に固定し、治具
本体のねじ孔に螺合した抜き取り用ねじ棒の一端部を、
前記受け部に当接した状態で、抜き取り用ねじ棒を回転
して、支軸を、抜き取ることを特徴とする連結装置のメ
ンテナンス方法である。
【0023】本発明に従えば、竪型ローラミルのそのほ
かの部分において、さらに竪型ローラミル以外の多くの
技術分野において、本発明を実施することができる。第
1部材は、たとえば前述の竪型ローラミルにおけるアー
ムであってもよく、第2部材は、たとえば前述の竪型ロ
ーラミルにおける連結棒であってもよい。こうして第1
部材と第2部材とを球面すべり軸受けを介して連結する
装置において、支軸の抜き取りを容易にかつ、確実に行
うことが可能になり、メンテナンスが容易になる。また
球面すべり軸受けの外輪と内輪とのいずれか一方は、凹
球面であり、いずれか他方は、凸球面であり、これら凹
球面と凸球面とがすべり接触する。これによって、第1
部材と第2部材とは、3次元の微揺動を許容することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
一部の連結構造21を示す断面図である。この連結構造
21は、竪型ローラミル22に含まれる。
【0025】図2は、竪型ローラミル22の一部を切欠
いて示す断面図である。図2を参照して、ハウジング2
3内で鉛直軸線24まわりに回転駆動されるテーブル2
5には、セメントクリンカなどの被粉砕物26が供給シ
ュート27から供給され、粉砕ローラ28との間で粉砕
され、粉砕された被粉砕物26は、テーブル25とハウ
ジング23との隙間から排出シュート29を経て排出さ
れる。テーブル25は、モータ31によって減速機32
を介して回転駆動される。
【0026】粉砕ローラ28は、回転自在にアーム33
に支持される。このアーム33は、水平軸線を有するア
ーム軸34によって支持体35に角変位可能に設けられ
る。アーム33には、連結構造21によって連結棒36
の一端部37が連結される。連結棒36の他端部は、ロ
ーラ加圧用油圧シリンダ38によって引張られ、これに
よって粉砕ローラ28は、テーブル25上に加圧され
る。ローラ加圧用油圧シリンダ38は、シリンダ軸39
によって固定位置に連結される。図3は、アーム33付
近の構成を拡大して示す図である。粉砕ローラ28は、
アーム33に取付けられたローラ軸41に回転自在に支
持される。
【0027】図4は、図2における竪型ローラミル22
の左方から見た簡略化した図である。アーム33には、
ローラ軸41に関して左右対称に、一対の連結構造21
によって各連結棒36の一端部37が、前述のように連
結される。これらの各連結棒36の他端部は、一対のロ
ーラ加圧用油圧シリンダ38によってそれぞれ引張られ
る。
【0028】再び図1を参照して、アーム33に連結構
造21によって連結される連結棒36の一端部37は、
クレビス形式で構成され、すなわち軸線方向一方側に進
むにつれて略Y字状に分岐する分岐部分37a,37b
が形成される。アーム33には球面すべり軸受42によ
って支軸43が3次元で微揺動可能に支持される。支軸
43の軸線は、参照符44で示される。連結棒36の一
端部37の各分岐部分37a,37bは、アーム33の
突部47を両側から挟むように設けられ、各分岐部分3
7a,37bおよびアーム33の突部47は、支軸43
が挿通するための貫通孔が形成される。支軸43は、前
記貫通孔を予め定める軸線に沿う抜き取り方向に抜き取
り自在に形成され、前記貫通孔を抜き取り方向と反対の
挿入方向に挿入される。
【0029】球面すべり軸受42は、アーム33に設け
られる外輪45と、支軸43に支持される内輪46とを
有する。外輪45は、アーム33の突部47と、ボルト
48によって取付けられる取付け片49とによって、軸
線44方向の変位が阻止されて固定される。外輪45に
は、凹球面51が形成され、内輪46の凸球面52がす
べり面接触する。
【0030】支軸43は、内輪46を挿通する内輪支持
部53と、この内輪支持部53に関して支軸43の軸線
44方向両側にそれぞれ延びる一対の支持端部54a,
54b(総括的に参照符54で示すことがある)とを有
する。支持端部54は、内輪支持部53の外径以下の外
径を有する。
【0031】支軸43の各支持端部54a,54bに関
連して一対の支持カバー部材56,57が設けられる。
各支持カバー部材56,57は、位置決め保持部58,
59と、取付け部61,62とを有する。位置決め保持
部58,59は、支持端部54a,54bをそれぞれ囲
む円筒状に形成され、内輪46の軸線方向端面63,6
4に対向して当接することができる位置決め用端部6
5,66を有する。これらの位置決め保持部58,59
は、連結棒36の一端部37a,37bをそれぞれ挿通
して支持される。
【0032】取付け部61,62は、位置決め保持部5
8,59の内輪46とは反対側(図1の左方および図1
の右方)の端部に連なり、円板状に形成され、支持端部
54a,54bを塞ぎ、セメントクリンカなどの被粉砕
物が球面すべり軸受42に入り込むことを防ぐ。取付け
部61,62の外向き鍔は、取外し可能なボルト67,
68によって前記一端部37a,37bの外側部に固定
される。これによって少なくとも一方の支持カバー部材
56は、連結棒36の一端部37aの外側部に、取外し
可能である。
【0033】取外し可能な一方の支持カバー部材56に
よって囲まれる一方の支持端部54aの端面に臨んで、
取外し用めねじ69が刻設される。他方の支持カバー部
材57によって囲まれる他方の支持端部54bの端面に
臨んで、支持端部固定用めねじ71が刻設される。この
支持端部固定用めねじ71は、取外し用めねじ69と同
一形状を有し、軸線44上に軸線を有する。支持端部固
定用ボルト72は、支持端部固定用めねじ71に、支持
カバー部材57の取付け部62に形成された遊通孔73
を挿通し、取外し可能に螺合する。この支持端部固定用
ボルト72は、本件竪型ローラミル22の運転時、支持
端部54bと取付け部62、したがって支持カバー部材
57とを固定する。取外し用めねじ69にも、支持端部
固定用ボルト72が螺合可能である。取外し可能な支持
カバー部材56は、支軸43の抜き取り方向下流側の支
持カバー部材56であり、竪型ローラミル21において
は、粉砕ローラから遠ざかる側の支軸カバー部材56で
ある。これによって支軸43の抜き取りに関して、粉砕
ローラが邪魔にならず容易に支軸を抜き取ることができ
る。
【0034】図5は、支軸43を球面すべり軸受け42
の内輪46から抜き取る作業を説明するためのメンテナ
ンス用冶具174を示す断面図である。メンテナンス用
冶具174は、基本的に冶具本体175と、抜き取り用
保持部材176と、抜き取り用ねじ棒177と、支軸固
定用ねじ棒178とを含む。抜き取り用保持部材176
は、略円筒状に形成され、支持カバー部材56が配置さ
れる一方の支軸43の支持端部54aの外径よりも大き
い内径を有し、連結棒36の一端部37aを挿通する円
筒部206と、円筒部206の軸線方向端部から、円筒
部206の全周にわたって、半径方向外方に突出する受
け部207とが形成される。また円筒部206は、連結
棒33の一端部37aの一方の支持カバー部材56が取
り除かれた空間に挿入された挿入状態で、内輪52の軸
線方向一端面63に当接する遊端部187を有する。ま
た挿入状態で受け部207は、連結棒36の一端部37
aの外側部に当接する。
【0035】図6は、冶具本体175を示す平面図であ
る。冶具本体175は、略円板状に形成される蓋部20
1と、蓋部201の周縁部から軸線方向一方側に突出す
る突出部202とを含んで形成される。蓋部201は、
遊通孔189が形成される。遊通孔189は、蓋部20
1の軸線上に形成される。遊通孔189の半径方向外方
には、複数のねじ孔205が設けられる。各ねじ孔20
5は、蓋部201の周方向に間隔をあけてそれぞれ形成
される。
【0036】図5に示すように、支軸固定用ねじ棒17
8は、蓋部201の遊通孔189を挿通するとともに、
支軸43の取り外し用めねじ69に螺合する。これによ
って冶具本体175は、取り外し可能に支軸43に固定
され、冶具本体175と支軸43とを容易に固定するこ
とができる。
【0037】冶具本体175の突出部202の内周面2
09は、抜き取り用保持部材176の受け部207の外
周面210に当接可能に形成され、蓋部201の厚み方
向一方側の面213が、受け部207軸線方向端面21
2に当接可能に形成される。これによって冶具本体17
5は、抜き取り用保持部材176に嵌合する。冶具本体
174が抜き取り用保持部材176に嵌合した状態で、
支軸43の取り外し用めねじ69と蓋部201の遊通孔
189は、同軸に配置される。これによって位置あわせ
を容易にすることができ、遊通孔189を挿通した支軸
固定用ねじ棒178を、取り外し用めねじ69に簡単に
螺着させることができる。
【0038】抜き取り用ねじ棒177および支軸固定用
ねじ棒178には、スパナ掛合部192が形成される。
したがって各ねじ棒177,178の各スパナ掛合部1
92に、作業者はスパナ93を掛合することによって、
各ねじ棒177,178を容易に回転させることができ
る。
【0039】図7は、メンテナンス用治具74の抜き取
り用保持部材176の遊端部187が内輪46の端面6
3に当接している状態を示す拡大断面図である。取外し
可能な支持カバー部材56が、連結棒36の一端部37
aから取り外された状態で、支持カバー部材56が存在
した連結棒36の一端部37aの空間に、抜き取り用保
持部材176が嵌合する。抜き取り用保持部材176
は、遊端部187が、球面すべり軸受け42の内輪46
の軸線方向一端面63と当接し、抜き取り用保持部材1
76の内周面が、支軸43の内輪支持部53および両支
持端部54a,54bの外径よりも大きく形成され、支
軸43が軸線方向に抜き取られた状態に変位可能となる
収納孔208が形成される。
【0040】図8は、抜き取り用ねじ棒177を螺進さ
せて、支軸が抜き取られた状態を示す断面図である。支
持カバー部材56が取り外され、抜き取り用保持部材1
76が、連結棒36の一端部37aに嵌合する。支軸4
3と冶具本体175が、ともに支軸固定用ねじ棒178
に螺合することによって、冶具本体175が支軸43の
一端部54aに固定される。この状態で、治具本体17
5の蓋部201には、複数の抜き取り用ねじ棒177が
挿通し、各抜き取り用ねじ棒177は、連結棒36の一
端部37aの外側部に一端部が当接する。各抜き取り用
ねじ棒177は、ねじ孔205を螺進することによっ
て、冶具本体175から突出し、冶具本体175と抜き
取り用保持部材176とが離間する。冶具本体175の
移動にともなって、冶具本体175に固定される支軸4
3が移動する。これによって抜き取り用保持部材176
によって移動が阻止される内輪52から、支軸43を抜
き取ることができる。
【0041】図9は、連結構造21のメンテナンス作業
の手順を示すフローチャートである。竪型ローラミルの
運転を停止した状態で先ず、ステップs1において一方
の支持カバー部材56のボルト67を連結棒36の一端
部37aから取外す。このとき他方の支持カバー部材5
7と支持端部54bとを固定する支持端部固定用ボルト
72も取外す。
【0042】次にステップs2において前記一方の支持
カバー部材56を取外す。ステップs3では、抜き取り
用保持部材176を、連結棒36の一端部37aの支持
カバー部材56が存在していた空間に挿入する。ステッ
プs4では、支軸固定用ねじ棒178を、冶具本体17
5の遊通孔189および支軸43の抜き取り用めねじ6
9に螺合して取り付け、冶具本体175と支軸43とを
固定する。ステップs5では、抜き取り用ねじ棒177
をねじ孔205に螺着し、冶具本体175を挿通させ
て、抜き取り用保持部材176の受け部207端面に当
接させる。ステップs6では、図示しないスパナを抜き
取り用ねじ棒177のスパナ掛合部192に掛合し、抜
き取り用ねじ棒177を回転させる。抜き取り用ねじ棒
177を回転させることによって、冶具本体175と抜
き取り用保持部材176とが離間する。抜き取り用保持
部材176の遊端部187が内輪46の端面63に当接
して内輪46の軸線方向の変位が阻止された状態で、支
軸43が図8で示されるように、抜き取り用保持部材1
76の収容孔208内に引張り出されて収納される。こ
うして支軸43の内輪支持部53が内輪46の内周面か
ら抜き取られる。
【0043】以上のように本発明の実施の形態に従え
ば、複数の抜き取り用ねじ棒177を用いて、支軸43
を抜き取ることによって、支軸の抜き取り力を大きくす
ることができる。たとえば抜き取り用ねじ棒の本数を8
本とし、ねじのサイズをM16とし、各抜き取り用ねじ
棒の締付けトルクを250N・mとするとき、引き抜き
力は633kNとなる。こうしてねじのサイズを減少
し、締付けトルクを減少することができ、しかも抜き取
り力を増大することができる。これによって抜き取り用
ねじ棒を回転操作するスパナなどの工具を小形にするこ
とができ、容易に抜き取り作業を行うことができる。こ
のことは特に、竪型ローラミルにおける作業スペースが
小さい場合、本発明は有利に実施される。
【0044】また冶具本体175と抜き取り用保持部材
176とが嵌合した状態で、冶具本体175に形成され
る遊通孔189と、支軸43に形成される抜き取り用め
ねじとが同軸に形成されるので、支軸固定用ねじ棒17
8を容易に螺着することができる。
【0045】また本発明は、竪型ローラミルだけでな
く、そのほかの多くの分野において、第1部材とクレビ
ス形式の第2部材とを球面すべり軸受で連結する構成に
関連して、広範囲に実施することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、テーブル上に押圧され
る粉砕ローラを支持するアームを、ローラ加圧用油圧シ
リンダによって引張られる連結棒へのクレビス形式の一
端部に、球面すべり軸受を介して連結して粉砕ローラと
アームとの三次元の微揺動を許容し、この球面すべり軸
受の内輪を挿通する支軸を、その支軸の抜き取り時、内
輪が抜き取り方向に変位することを阻止することによっ
て、円滑に支軸の抜き取り作業を行うことができる。こ
れによって支軸は、抜き取り作業時、損傷することがな
く、再使用することができる。またこのような支軸の抜
き取り作業に用いられるメンテナンス用治具は比較的簡
単な構成を有し、そのメンテナンス方法の実施における
作業性が良好である。
【0047】さらに本発明は、竪型ローラミルだけでな
く、そのほかの多くの分野において、第1部材と第2部
材とを球面すべり軸受で連結する構成に関連して、広範
囲に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の一部の連結構造21を
示す断面図である。
【図2】竪型ローラミル22の一部を切欠いて示す断面
図である。
【図3】アーム33付近の構成を拡大して示す図であ
る。
【図4】図2における竪型ローラミル22の左方から見
た簡略化した図である。
【図5】支軸43を球面すべり軸受け42の内輪46か
ら抜き取る作業を説明するためのメンテナンス用冶具1
74を示す断面図である。
【図6】冶具本体175を示す平面図である。
【図7】メンテナンス用治具74の抜き取り用保持部材
176の遊端部187が内輪46の端面63に当接して
いる状態を示す拡大断面図である。
【図8】抜き取り用ねじ棒177を螺進させて、支軸が
抜き取られた状態を示す断面図である。
【図9】連結構造21のメンテナンス作業の手順を示す
フローチャートである。
【図10】先行技術の断面図である。
【図11】図10に示される取付け構造における支軸7
を抜き取るためのメンテナンス方法を示す断面図であ
る。
【図12】図11に示される支軸7を抜き取るときの状
態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
21 連結構造 22 竪型ローラミル 24 鉛直軸線 25 テーブル 26 被粉砕物 28 粉砕ローラ 33 アーム 36 連結棒 37,37a,37b 一端部 38 ローラ加圧用油圧シリンダ 42 球面すべり軸受 43 支軸 44 軸線 45 外輪 46 内輪 53 内輪支持部 54,54a,54b 支持端部 56,57 支持カバー部材 58,59 位置決め保持部 61,62 取付け部 65,66 位置決め用端部 69 取外し用めねじ 71 支持端部固定用めねじ 72 支持端部固定用ボルト 174 メンテナンス用治具 175 治具本体 176 抜き取り用保持部材 177 抜き取り用ねじ棒 178 支軸固定用ねじ棒 192 スパナ掛合部 205 ねじ孔 208 収納空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 健一郎 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 Fターム(参考) 4D063 EE03 EE12 EE26 GC40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直軸線まわりに回転駆動されるテーブ
    ルと、 テーブル上の被粉砕物を、テーブルとの間で粉砕する粉
    砕ローラと、 水平軸線まわりに角変位可能に設けられ、粉砕ローラを
    回転自在に支持するアームと、 アームに、球面すべり軸受を介して、クレビス形式で一
    端部が連結される連結棒と、 連結棒を引張って粉砕ローラをテーブル上に加圧するロ
    ーラ加圧用油圧シリンダとを含み、さらに、 (a)球面すべり軸受は、アームに設けられる外輪と、
    外輪と球面で接触する内輪とを有し、 (b)支軸であって、 内輪を挿通して内輪を支持する内輪支持部と、 この内輪支持部に関して支軸の軸線方向両側にそれぞれ
    延び、内輪支持部の外径以下の外径を有する支持端部と
    を有する支軸と、 (c)一対の支持カバー部材であって、各支持カバー部
    材は、 支軸の支持端部を囲み、内輪の軸線方向端面に当接する
    位置決め用端部を有し、連結棒の前記一端部を挿通する
    位置決め保持部と、 位置決め保持部の内輪とは反対側の端部に連なり、連結
    棒の前記一端部の外側部に固定される取付け部とを有
    し、 少なくとも一方の支持カバー部材の取付け部は、連結棒
    の前記一端部の外側部に、取外し可能である支持カバー
    部材とを含む竪型ローラミルのメンテナンス用治具であ
    って、 前記一方の支持カバー部材が配置される一方の前記支持
    端部を囲み内輪の軸線方向の端面に当接する遊端部と、
    支軸の軸線方向の外方に、前記一方の支持端部側で臨む
    受け部とを有し、前記一方の支持端部を、内輪支持部が
    内輪から支軸の軸線方向に抜き取られた状態に変位可能
    とする収納孔を有する抜き取り用保持部材と、 前記一方の支持端部に着脱可能に固定され、支軸の軸線
    方向に貫通したねじ孔を有する治具本体と、 一端部が受け部に当接し、前記ねじ孔に螺合する抜き取
    り用ねじ棒とを含むことを特徴とする竪型ローラミルの
    メンテナンス用治具。
  2. 【請求項2】 前記取外し可能な一方の支持カバー部材
    によって囲まれる一方の前記支持端部の端面に、取外し
    用めねじが刻設されることを特徴とする請求項1記載の
    竪型ローラミルのメンテナンス用治具。
  3. 【請求項3】 抜き取り用ねじ棒の他端部には、スパナ
    掛合部が形成されることを特徴とする請求項1または2
    記載の竪型ローラミルのメンテナンス用治具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちの1つのメンテナン
    ス用治具を準備し、 前記一方の支持カバーを取外し、 抜き取り用保持部材の遊端部を内輪の軸線方向の端面に
    対向させ、 治具本体を前記一方の支持端部に固定し、 治具本体のねじ孔に螺合した抜き取り用ねじ棒の一端部
    を、前記受け部に当接した状態で、抜き取り用ねじ棒を
    回転して、支軸を、抜き取ることを特徴とする竪型ロー
    ラミルのメンテナンス方法。
  5. 【請求項5】 第1部材と、クレビス形式の第2部材と
    が、球面すべり軸受を介して連結され、 (a)球面すべり軸受は、第1部材に設けられる外輪
    と、外輪と球面で接触する内輪とを有し、 (b)支軸であって、 内輪を挿通して内輪を支持する内輪支持部と、 この内輪支持部に関して支軸の軸線方向両側にそれぞれ
    延び、内輪支持部の外径以下の外径を有する支持端部と
    を有する支軸と、 (c)一対の支持カバー部材であって、各支持カバー部
    材は、 支軸の支持端部を囲み、内輪の軸線方向端面に当接する
    位置決め用端部を有し、第2部材を挿通する位置決め保
    持部と、 位置決め保持部の内輪とは反対側の端部に連なり、第2
    部材の外側部に固定される取付け部とを有し、 少なくとも一方の支持カバー部材の取付け部は、第2部
    材の外側部に、取外し可能である支持カバー部材とを含
    む連結装置のメンテナンス用治具であって、 前記一方の支持カバー部材が配置される一方の前記支持
    端部を囲み内輪の軸線方向の端面に当接する遊端部と、
    支軸の軸線方向の外方に、前記一方の支持端部側で臨む
    受け部を有し、前記一方の支持端部を、内輪支持部が内
    輪から支軸の軸線方向に抜き取られた状態に変位可能と
    する収納孔を有する抜き取り用保持部材と、 前記一方の支持端部に着脱可能に固定され、支軸の軸線
    方向に貫通したねじ孔を有する治具本体と、 一端部が受け部に当接し、前記ねじ孔に螺合する抜き取
    り用ねじ棒とを含むことを特徴とする連結装置のメンテ
    ナンス用治具。
  6. 【請求項6】 請求項5のメンテナンス用治具を準備
    し、 前記一方の支持カバーを取外し、 抜き取り用保持部材の遊端部を内輪の軸線方向の端面に
    対向させ、 治具本体を前記一方の支持端部に固定し、 治具本体のねじ孔に螺合した抜き取り用ねじ棒の一端部
    を、前記受け部に当接した状態で、抜き取り用ねじ棒を
    回転して、支軸を、抜き取ることを特徴とする連結装置
    のメンテナンス方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104088893A (zh) * 2014-06-24 2014-10-08 卢世清 一种铰接接头
CN105983465A (zh) * 2016-02-19 2016-10-05 中建材(合肥)粉体科技装备有限公司 一种辊压机轴承座限位装置

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