JP2003204972A - 双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システム - Google Patents
双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手術時に手術適用部位の撮影を簡単かつ確実
に行え、しかも全体としての使い勝手もよく、利便性を
向上させることができる双眼ルーペおよびこれを用いた
撮像システムを得る。 【解決手段】 手術時に用いられる双眼ルーペ１は、ヘ
ッドバンド本体４の前部に一体的に設けられるヘッドバ
ンド式のものである。この双眼ルーペ１は、該ルーペ１
のルーペ本体２により視認される部位を撮影するワイヤ
レス式の撮像装置としてのワイヤレスＣＣＤカメラ１２
と、同じく該ルーペ１のルーペ本体２により視認される
部位を照射する照明装置としてのスポットライト１１と
を具備している。前記ワイヤレスＣＣＤカメラ１２で撮
影された画像データは、無線通信部１３から外部に伝送
され、表示装置２１によって外部表示される。
に行え、しかも全体としての使い勝手もよく、利便性を
向上させることができる双眼ルーペおよびこれを用いた
撮像システムを得る。 【解決手段】 手術時に用いられる双眼ルーペ１は、ヘ
ッドバンド本体４の前部に一体的に設けられるヘッドバ
ンド式のものである。この双眼ルーペ１は、該ルーペ１
のルーペ本体２により視認される部位を撮影するワイヤ
レス式の撮像装置としてのワイヤレスＣＣＤカメラ１２
と、同じく該ルーペ１のルーペ本体２により視認される
部位を照射する照明装置としてのスポットライト１１と
を具備している。前記ワイヤレスＣＣＤカメラ１２で撮
影された画像データは、無線通信部１３から外部に伝送
され、表示装置２１によって外部表示される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば目、耳、
鼻、咽喉等を始めとする身体各部の手術時に用いられる
双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システムに関する。
鼻、咽喉等を始めとする身体各部の手術時に用いられる
双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】たとえば目、耳、鼻、咽喉等のような微
細な箇所を手術するにあたっては、双眼ルーペを用いる
ことが従来から行われている。このような双眼ルーペと
しては、左右二つの光学系を有する双眼鏡を眼鏡に取り
付けるめがね式のものと、ヘッドバンドに取り付けるヘ
ッドバンド式のもの等がある。
細な箇所を手術するにあたっては、双眼ルーペを用いる
ことが従来から行われている。このような双眼ルーペと
しては、左右二つの光学系を有する双眼鏡を眼鏡に取り
付けるめがね式のものと、ヘッドバンドに取り付けるヘ
ッドバンド式のもの等がある。
【０００３】このような双眼ルーペにおいて、倍率が比
較的低くてもよい手術時には前者のめがね式でもよい
が、たとえば倍率が要求されてルーペ本体部の重量が嵩
んだり、あるいは動きの多い作業で安定性が求められる
場合にはヘッドバンド式が用いられることが多い。特
に、このようなヘッドバンド式のものは、手元を照らす
照明装置を付設しても安定性が得られるから、使い勝手
がよいものである。
較的低くてもよい手術時には前者のめがね式でもよい
が、たとえば倍率が要求されてルーペ本体部の重量が嵩
んだり、あるいは動きの多い作業で安定性が求められる
場合にはヘッドバンド式が用いられることが多い。特
に、このようなヘッドバンド式のものは、手元を照らす
照明装置を付設しても安定性が得られるから、使い勝手
がよいものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した双
眼ルーペを用いた手術時において、手術実行者が見てい
る患部を撮像装置により撮影し、該撮影画像を表示装置
に表示することにより、手術実行者はもとより、手術補
助者や見学者なども手術の状況を確認したり把握したり
することができることから、その有用性が大である。特
に、微細な部位に手術を施したりする際には、このよう
な要請が大きく、何らかの対策を講じることが望まれて
いる。
眼ルーペを用いた手術時において、手術実行者が見てい
る患部を撮像装置により撮影し、該撮影画像を表示装置
に表示することにより、手術実行者はもとより、手術補
助者や見学者なども手術の状況を確認したり把握したり
することができることから、その有用性が大である。特
に、微細な部位に手術を施したりする際には、このよう
な要請が大きく、何らかの対策を講じることが望まれて
いる。
【０００５】しかし、このような要請に応えるにあたっ
て、以下のような問題がある。すなわち、このような撮
像装置としてはＣＣＤカメラが用いられているが、該カ
メラと表示装置との間がケーブルで接続されている有線
式のものが一般的であって、使いづらいという問題があ
る。
て、以下のような問題がある。すなわち、このような撮
像装置としてはＣＣＤカメラが用いられているが、該カ
メラと表示装置との間がケーブルで接続されている有線
式のものが一般的であって、使いづらいという問題があ
る。
【０００６】特に、上述したＣＣＤカメラによる撮影を
最も有効に行うには、手術実行者が掛けている双眼ルー
ペと同じ画像を撮影を行えるように該ルーペに付設する
ことが考えられるが、前述したケーブルなどがあると、
動きが阻害されるため、採用することはできない。
最も有効に行うには、手術実行者が掛けている双眼ルー
ペと同じ画像を撮影を行えるように該ルーペに付設する
ことが考えられるが、前述したケーブルなどがあると、
動きが阻害されるため、採用することはできない。
【０００７】そのため、手術室などにおいて、別の箇所
に撮影用のカメラを固定したり、別の撮影者が手術の状
況を撮影したりすることが考えられるが、確実で適切な
撮影を行えるとは言えないものであり、これらの不具合
を一掃できるような対策を講じることが求められてい
る。
に撮影用のカメラを固定したり、別の撮影者が手術の状
況を撮影したりすることが考えられるが、確実で適切な
撮影を行えるとは言えないものであり、これらの不具合
を一掃できるような対策を講じることが求められてい
る。
【０００８】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、手術時において手術適用部位の撮影を簡単
かつ確実に行え、しかも全体としての使い勝手もよく、
利便性を向上させることができる双眼ルーペおよびこれ
を用いた撮像システムを得ることを目的としている。
ものであり、手術時において手術適用部位の撮影を簡単
かつ確実に行え、しかも全体としての使い勝手もよく、
利便性を向上させることができる双眼ルーペおよびこれ
を用いた撮像システムを得ることを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明（請求項１記載の発明）に係る双眼ルーペ
は、手術時に用いられるものであって、二つの光学系を
有するルーペ本体部を、ヘッドバンド本体の前部に一体
的に設けることにより構成されるとともに、該ルーペに
より視認される部位を撮影するワイヤレス式の撮像装置
を具備し、前記撮像装置により撮影された画像データの
送受信を無線通信手段によって行うように構成されてい
ることを特徴とする。
ために本発明（請求項１記載の発明）に係る双眼ルーペ
は、手術時に用いられるものであって、二つの光学系を
有するルーペ本体部を、ヘッドバンド本体の前部に一体
的に設けることにより構成されるとともに、該ルーペに
より視認される部位を撮影するワイヤレス式の撮像装置
を具備し、前記撮像装置により撮影された画像データの
送受信を無線通信手段によって行うように構成されてい
ることを特徴とする。
【００１０】本発明（請求項２記載の発明）に係る双眼
ルーペは、請求項１において、撮像装置は、ルーペ本体
部を構成する一方の光学系の一部に臨んで設けられてい
ることを特徴とする。
ルーペは、請求項１において、撮像装置は、ルーペ本体
部を構成する一方の光学系の一部に臨んで設けられてい
ることを特徴とする。
【００１１】本発明（請求項３記載の発明）に係る双眼
ルーペは、請求項１または請求項２において、撮像装置
は、ワイヤレスＣＣＤカメラであることを特徴とする。
ルーペは、請求項１または請求項２において、撮像装置
は、ワイヤレスＣＣＤカメラであることを特徴とする。
【００１２】本発明（請求項４記載の発明）に係る双眼
ルーペは、請求項１、請求項２または請求項３におい
て、双眼ルーペは、該ルーペにより視認される部位を照
射する照明装置を具備していることを特徴とする。
ルーペは、請求項１、請求項２または請求項３におい
て、双眼ルーペは、該ルーペにより視認される部位を照
射する照明装置を具備していることを特徴とする。
【００１３】本発明（請求項５記載の発明）に係る双眼
ルーペを用いた撮像システムは、上述した請求項１ない
し請求項４のいずれか１項に記載の双眼ルーペを用いた
撮像システムであって、前記撮像装置からの画像データ
を無線通信手段を介して受信するコントロール部は、該
画像データを表示する表示装置を備えていることを特徴
とする。
ルーペを用いた撮像システムは、上述した請求項１ない
し請求項４のいずれか１項に記載の双眼ルーペを用いた
撮像システムであって、前記撮像装置からの画像データ
を無線通信手段を介して受信するコントロール部は、該
画像データを表示する表示装置を備えていることを特徴
とする。
【００１４】本発明（請求項６記載の発明）に係る双眼
ルーペを用いた撮像システムは、請求項５記載の双眼ル
ーペを用いた撮像システムにおいて、前記表示装置にお
ける表示を制御する操作部と、前記表示装置に表示され
た画像を記録する記録装置を備えていることを特徴とし
ている。
ルーペを用いた撮像システムは、請求項５記載の双眼ル
ーペを用いた撮像システムにおいて、前記表示装置にお
ける表示を制御する操作部と、前記表示装置に表示され
た画像を記録する記録装置を備えていることを特徴とし
ている。
【００１５】本発明（請求項１ないし請求項４のいずれ
か１項に記載の発明）によれば、ヘッドベルト式の双眼
ルーペに、ワイヤレス式の撮像装置（ワイヤレスＣＣＤ
カメラ）とを具備し、無線通信手段を介して外部表示装
置等へ画像データを送信するようにしているから、手術
実行者が見ている状況を外部表示装置に表示することが
可能で、手術実行者は勿論、手術補助者や見学者等も手
術の状況を簡単かつ確実に把握、観察することができ
る。しかも、双眼ルーペがヘッドベルト式であるから、
撮像装置、さらには照明装置を設けても、安定した装着
状態が得られ、手術時に邪魔になったりすることはな
い。
か１項に記載の発明）によれば、ヘッドベルト式の双眼
ルーペに、ワイヤレス式の撮像装置（ワイヤレスＣＣＤ
カメラ）とを具備し、無線通信手段を介して外部表示装
置等へ画像データを送信するようにしているから、手術
実行者が見ている状況を外部表示装置に表示することが
可能で、手術実行者は勿論、手術補助者や見学者等も手
術の状況を簡単かつ確実に把握、観察することができ
る。しかも、双眼ルーペがヘッドベルト式であるから、
撮像装置、さらには照明装置を設けても、安定した装着
状態が得られ、手術時に邪魔になったりすることはな
い。
【００１６】特に、ヘッドバンド式の双眼ルーペにおい
て、適宜の位置に装備される撮像装置としてワイヤレス
式のものを用いることによって、その設置位置が制約さ
れたり、専用の撮影者が必要となる等の不具合がなくな
るばかりでなく、常に手術実行者が見ていると同じ部位
を撮影対象とすることが可能で、必要部位の撮影が確実
に行えるから、撮像装置としての機能を最大限に発揮す
ることができる。
て、適宜の位置に装備される撮像装置としてワイヤレス
式のものを用いることによって、その設置位置が制約さ
れたり、専用の撮影者が必要となる等の不具合がなくな
るばかりでなく、常に手術実行者が見ていると同じ部位
を撮影対象とすることが可能で、必要部位の撮影が確実
に行えるから、撮像装置としての機能を最大限に発揮す
ることができる。
【００１７】本発明（請求項５または請求項６記載の発
明）によれば、ワイヤレス式の撮像装置を用いているか
ら、表示装置や記録装置との接続用ケーブルが不要であ
り、手術等の邪魔にならず、使い勝手のよい撮像システ
ムを構成できる。
明）によれば、ワイヤレス式の撮像装置を用いているか
ら、表示装置や記録装置との接続用ケーブルが不要であ
り、手術等の邪魔にならず、使い勝手のよい撮像システ
ムを構成できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１および図２は本発明に係る双
眼ルーペおよびこれを用いた撮像システムの一実施の形
態を示す。これらの図において、図１中で全体を符号１
で示す双眼ルーペは、前面部に左右２個のレンズ２ａ，
２ｂを有しかつ内部に適宜の倍率を得るための光学系が
それぞれに内蔵された二つの鏡筒５，６をもつルーペ本
体部２を備え、このルーペ本体部２は、ヘッドベルト本
体４の前面に一体的に装着されている。なお、ルーペ本
体部２は、左右二つの鏡筒部分の間隔を調整する手段を
備えているが、その詳細な説明はここでは省略する。
眼ルーペおよびこれを用いた撮像システムの一実施の形
態を示す。これらの図において、図１中で全体を符号１
で示す双眼ルーペは、前面部に左右２個のレンズ２ａ，
２ｂを有しかつ内部に適宜の倍率を得るための光学系が
それぞれに内蔵された二つの鏡筒５，６をもつルーペ本
体部２を備え、このルーペ本体部２は、ヘッドベルト本
体４の前面に一体的に装着されている。なお、ルーペ本
体部２は、左右二つの鏡筒部分の間隔を調整する手段を
備えているが、その詳細な説明はここでは省略する。
【００１９】前記双眼ルーペ１において、ルーペ本体部
２の一方（図中左側）の鏡筒５には、該ルーペにより視
認される部位を撮影するためのワイヤレス式の撮像装置
としてワイヤレスＣＣＤカメラ１２が、その内部の光学
系の一部に臨むようにして一体的に設けられている。こ
のワイヤレスＣＣＤカメラ１２を内蔵した胴部上部に
は、該カメラ１２により撮影された画像データの送受信
を行う無線通信部１３が設けられている。
２の一方（図中左側）の鏡筒５には、該ルーペにより視
認される部位を撮影するためのワイヤレス式の撮像装置
としてワイヤレスＣＣＤカメラ１２が、その内部の光学
系の一部に臨むようにして一体的に設けられている。こ
のワイヤレスＣＣＤカメラ１２を内蔵した胴部上部に
は、該カメラ１２により撮影された画像データの送受信
を行う無線通信部１３が設けられている。
【００２０】前記ルーペ本体部２の他方の鏡筒６の上部
には、該ルーペにより視認される部位を照射する照明装
置としてのスポットライト１１が一体的に付設されてい
る。なお、該ライト１１のバッテリは、このルーペ本体
部２の一部、あるいはヘッドベルト本体４の適宜の位置
に付設すればよい。勿論、これに限られるものではな
い。
には、該ルーペにより視認される部位を照射する照明装
置としてのスポットライト１１が一体的に付設されてい
る。なお、該ライト１１のバッテリは、このルーペ本体
部２の一部、あるいはヘッドベルト本体４の適宜の位置
に付設すればよい。勿論、これに限られるものではな
い。
【００２１】また、上述した双眼ルーペ１を用いた撮像
システムは、図２に示すように構成されている。すなわ
ち、この撮像システムは、前記撮像装置であるワイヤレ
スＣＣＤカメラ１２で撮影した画像データを受信して表
示する表示装置２１を備えている。ここで、図中２２は
前記表示装置２１、さらにワイヤレスＣＣＤカメラ１２
を外部から手動操作する際に用いられる操作部である。
システムは、図２に示すように構成されている。すなわ
ち、この撮像システムは、前記撮像装置であるワイヤレ
スＣＣＤカメラ１２で撮影した画像データを受信して表
示する表示装置２１を備えている。ここで、図中２２は
前記表示装置２１、さらにワイヤレスＣＣＤカメラ１２
を外部から手動操作する際に用いられる操作部である。
【００２２】２４はワイヤレスＣＣＤカメラ１２で得ら
れる画像を直接、あるいは表示装置２１に表示された画
像を、該表示装置２１を介して間接的に記録する記録装
置である。これらの各装置２１，２２，２４には、ワイ
ヤレスＣＣＤカメラ１２の送受信を行う無線通信部１３
との間で信号の授受を行う送受信部２１ａ，２２ａ，２
４ａが設けられている。また、上述した表示画像を必要
に応じてプリンタ２３で出力できるように構成してもよ
い。
れる画像を直接、あるいは表示装置２１に表示された画
像を、該表示装置２１を介して間接的に記録する記録装
置である。これらの各装置２１，２２，２４には、ワイ
ヤレスＣＣＤカメラ１２の送受信を行う無線通信部１３
との間で信号の授受を行う送受信部２１ａ，２２ａ，２
４ａが設けられている。また、上述した表示画像を必要
に応じてプリンタ２３で出力できるように構成してもよ
い。
【００２３】以上の構成によれば、ヘッドベルト式の双
眼ルーペ１に、照明装置１１とワイヤレス式の撮像装置
（ワイヤレスＣＣＤカメラ１２）とを具備し、無線通信
部１３を介して外部の表示装置２１等へ画像データを送
信するようにしているから、手術実行者が見ている状況
を表示装置２１に外部表示することが可能で、手術実行
者は勿論、手術補助者や見学者等も手術の状況を簡単か
つ確実に把握、観察することができる。しかも、双眼ル
ーペ１はヘッドベルト式であるから、照明装置１１や撮
像装置（ワイヤレスＣＣＤカメラ１２）を設けることに
より、重量は多少嵩むが、安定した装着状態が得られる
ものであり、手術時に邪魔になったりすることはない。
眼ルーペ１に、照明装置１１とワイヤレス式の撮像装置
（ワイヤレスＣＣＤカメラ１２）とを具備し、無線通信
部１３を介して外部の表示装置２１等へ画像データを送
信するようにしているから、手術実行者が見ている状況
を表示装置２１に外部表示することが可能で、手術実行
者は勿論、手術補助者や見学者等も手術の状況を簡単か
つ確実に把握、観察することができる。しかも、双眼ル
ーペ１はヘッドベルト式であるから、照明装置１１や撮
像装置（ワイヤレスＣＣＤカメラ１２）を設けることに
より、重量は多少嵩むが、安定した装着状態が得られる
ものであり、手術時に邪魔になったりすることはない。
【００２４】特に、ヘッドバンド式の双眼ルーペ１にお
いて、適宜の位置に装備される撮像装置としてワイヤレ
スＣＣＤカメラ１２を用いることによって、その設置位
置が制約されたり、専用の撮影者が必要となる等の不具
合がなくなるばかりでなく、常に手術実行者が見ている
と同じ部位を撮影対象とすることが可能で、必要部位の
撮影が確実に行えるから、撮像装置としての機能を最大
限に発揮することができる。
いて、適宜の位置に装備される撮像装置としてワイヤレ
スＣＣＤカメラ１２を用いることによって、その設置位
置が制約されたり、専用の撮影者が必要となる等の不具
合がなくなるばかりでなく、常に手術実行者が見ている
と同じ部位を撮影対象とすることが可能で、必要部位の
撮影が確実に行えるから、撮像装置としての機能を最大
限に発揮することができる。
【００２５】さらに、撮像装置としてワイヤレスＣＣＤ
カメラ１２を用いているから、これをルーペ本体２に付
設しても、小型、軽量であるために装着者の動きが害さ
れるおそれはなく、しかも表示装置２１や記録装置２４
との接続用ケーブルが不要であり、手術等の邪魔になら
ず、使い勝手のよい撮像システムを構成できる。
カメラ１２を用いているから、これをルーペ本体２に付
設しても、小型、軽量であるために装着者の動きが害さ
れるおそれはなく、しかも表示装置２１や記録装置２４
との接続用ケーブルが不要であり、手術等の邪魔になら
ず、使い勝手のよい撮像システムを構成できる。
【００２６】図３は本発明に係る双眼ルーペおよびこれ
を用いた撮像システムの別の実施の形態を示すものであ
って、同図において、前述した図１等と同一または相当
する部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
ここで、この実施の形態での双眼ルーペ１は、ヘッドベ
ルト本体４の前面部にアーム部３（片側は図示せず）を
介して上下動可能な状態で一体的に装着されている。
を用いた撮像システムの別の実施の形態を示すものであ
って、同図において、前述した図１等と同一または相当
する部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
ここで、この実施の形態での双眼ルーペ１は、ヘッドベ
ルト本体４の前面部にアーム部３（片側は図示せず）を
介して上下動可能な状態で一体的に装着されている。
【００２７】また、前記双眼ルーペ１において、ルーペ
本体部２の一側部には、該ルーペにより視認される部位
を照射する照明装置としてのスポットライト１１が一体
的に付設されるとともに、他側部には、同じく該ルーペ
により視認される部位を撮影するワイヤレス式の撮像装
置としてワイヤレスＣＣＤカメラ１２が一体的に付設さ
れている。このワイヤレスＣＣＤカメラ１２の後側に
は、該カメラ１２により撮影された画像データの送受信
を行う無線通信部１３が設けられている。
本体部２の一側部には、該ルーペにより視認される部位
を照射する照明装置としてのスポットライト１１が一体
的に付設されるとともに、他側部には、同じく該ルーペ
により視認される部位を撮影するワイヤレス式の撮像装
置としてワイヤレスＣＣＤカメラ１２が一体的に付設さ
れている。このワイヤレスＣＣＤカメラ１２の後側に
は、該カメラ１２により撮影された画像データの送受信
を行う無線通信部１３が設けられている。
【００２８】この実施の形態では、ＣＣＤカメラ１２
が、ルーペにより視認される部位を直接撮影するように
構成されているが、前述した実施の形態と同等の作用効
果が得られることは勿論である。
が、ルーペにより視認される部位を直接撮影するように
構成されているが、前述した実施の形態と同等の作用効
果が得られることは勿論である。
【００２９】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、双眼ルーペ１のルーペ本体部２の両
側の鏡筒５，６にＣＣＤカメラ１２、照明装置であるス
ポットライト１１をそれぞれ一体的に設けているが、こ
れに限らず、ルーペ本体２の上部に設ける等の適宜の変
形例が考えられる。
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、双眼ルーペ１のルーペ本体部２の両
側の鏡筒５，６にＣＣＤカメラ１２、照明装置であるス
ポットライト１１をそれぞれ一体的に設けているが、こ
れに限らず、ルーペ本体２の上部に設ける等の適宜の変
形例が考えられる。
【００３０】また、これらのルーペ本体部２、照明装置
（スポットライト１１）、ワイヤレス式撮像装置（ワイ
ヤレスＣＣＤカメラ１２）をヘッドベルト本体４に付設
する構造としても、適宜の変形例が考えられる。
（スポットライト１１）、ワイヤレス式撮像装置（ワイ
ヤレスＣＣＤカメラ１２）をヘッドベルト本体４に付設
する構造としても、適宜の変形例が考えられる。
【００３１】また、上述した表示装置２１を手術室から
離れた場所に設け、熟練した医師等が手術状況を観察
し、たとえば双眼ルーペ１あるいは手術室等に付設した
スピーカによって実行者の手術を補助、あるいは指導す
る等の使用態様を採用することも可能となる。
離れた場所に設け、熟練した医師等が手術状況を観察
し、たとえば双眼ルーペ１あるいは手術室等に付設した
スピーカによって実行者の手術を補助、あるいは指導す
る等の使用態様を採用することも可能となる。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る双眼ル
ーペおよびこれを用いた撮像システムによれば、ヘッド
ベルト式の双眼ルーペに、ワイヤレス式の撮像装置（ワ
イヤレスＣＣＤカメラ）を具備し、無線通信手段を介し
て外部表示装置等へ画像データを送信するようにしてい
るから、手術実行者が見ている状況を外部表示装置に表
示することが可能で、手術実行者は勿論、手術補助者や
見学者等も手術の状況を簡単かつ確実に把握、観察する
ことができる。しかも、双眼ルーペがヘッドベルト式で
あるから、撮像装置、さらに照明装置を設けても、安定
した装着状態が得られ、手術時に邪魔になったりするこ
とはない。
ーペおよびこれを用いた撮像システムによれば、ヘッド
ベルト式の双眼ルーペに、ワイヤレス式の撮像装置（ワ
イヤレスＣＣＤカメラ）を具備し、無線通信手段を介し
て外部表示装置等へ画像データを送信するようにしてい
るから、手術実行者が見ている状況を外部表示装置に表
示することが可能で、手術実行者は勿論、手術補助者や
見学者等も手術の状況を簡単かつ確実に把握、観察する
ことができる。しかも、双眼ルーペがヘッドベルト式で
あるから、撮像装置、さらに照明装置を設けても、安定
した装着状態が得られ、手術時に邪魔になったりするこ
とはない。
【００３３】したがって、手術時において手術適用部位
の撮影を簡単かつ確実に行え、しかも全体としての使い
勝手もよく、利便性を向上させることができる双眼ルー
ペおよびこれを用いた撮像システムを得ることができ
る。
の撮影を簡単かつ確実に行え、しかも全体としての使い
勝手もよく、利便性を向上させることができる双眼ルー
ペおよびこれを用いた撮像システムを得ることができ
る。
【００３４】特に、ヘッドバンド式の双眼ルーペにおい
て、適宜の位置に装備される撮像装置としてワイヤレス
式のものを用いることによって、その設置位置が制約さ
れたり、専用の撮影者が必要となる等の不具合がなくな
るばかりでなく、常に手術実行者が見ていると同じ部位
を撮影対象とすることが可能で、必要部位の撮影が確実
に行えるから、撮像装置としての機能を最大限に発揮す
ることができる。
て、適宜の位置に装備される撮像装置としてワイヤレス
式のものを用いることによって、その設置位置が制約さ
れたり、専用の撮影者が必要となる等の不具合がなくな
るばかりでなく、常に手術実行者が見ていると同じ部位
を撮影対象とすることが可能で、必要部位の撮影が確実
に行えるから、撮像装置としての機能を最大限に発揮す
ることができる。
【００３５】また、上述したようにワイヤレス式の撮像
装置を用いているから、表示装置や記録装置との接続用
ケーブルが不要であり、手術等の邪魔にならず、使い勝
手のよい撮像システムを構成できる。
装置を用いているから、表示装置や記録装置との接続用
ケーブルが不要であり、手術等の邪魔にならず、使い勝
手のよい撮像システムを構成できる。
【図１】 本発明に係る双眼ルーペの一実施の形態を示
し、該双眼ルーペの概要を説明するための概略斜視図で
ある。
し、該双眼ルーペの概要を説明するための概略斜視図で
ある。
【図２】 本発明に係る双眼ルーペを用いた撮像システ
ムの一実施の形態を示す全体の概要を説明するための図
である。
ムの一実施の形態を示す全体の概要を説明するための図
である。
【図３】 本発明の別の実施の形態を示す概略斜視図で
ある。
ある。
１…双眼ルーペ、２…ルーペ本体、３…アーム、４…ヘ
ッドベルト本体、５，６…左右の鏡筒、１１…照明装置
（スポットライト）、１２…ワイヤレス式の撮像装置
（ワイヤレスＣＣＤカメラ）、１３…無線通信部、２１
…表示装置、２２…操作部、２３…プリンタ、２４…記
録装置、２１ａ，２２ａ，２４ａ…送受信部。
ッドベルト本体、５，６…左右の鏡筒、１１…照明装置
（スポットライト）、１２…ワイヤレス式の撮像装置
（ワイヤレスＣＣＤカメラ）、１３…無線通信部、２１
…表示装置、２２…操作部、２３…プリンタ、２４…記
録装置、２１ａ，２２ａ，２４ａ…送受信部。
Claims (6)
- 【請求項１】 手術時に用いられる双眼ルーペであっ
て、 前記双眼ルーペは、二つの光学系を有するルーペ本体部
を、ヘッドバンド本体の前部に一体的に設けることによ
り構成されるとともに、 該ルーペにより視認される部位を撮影するワイヤレス式
の撮像装置を具備し、 前記撮像装置により撮影された画像データの送受信を無
線通信手段によって行うように構成されていることを特
徴とする双眼ルーペ。 - 【請求項２】 請求項１記載の双眼ルーペにおいて、 前記撮像装置は、前記ルーペ本体部を構成する一方の光
学系の一部に臨んで設けられていることを特徴とする双
眼ルーペ。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２記載の双眼ルー
ペにおいて、 前記撮像装置は、ワイヤレスＣＣＤカメラであることを
特徴とする双眼ルーペ。 - 【請求項４】 請求項１、請求項２または請求項３記載
の双眼ルーペにおいて、 前記双眼ルーペは、該ルーペにより視認される部位を照
射する照明装置を具備していることを特徴とする双眼ル
ーペ。 - 【請求項５】 請求項１ないし請求項４のいずれか１項
に記載の双眼ルーペを用いた撮像システムであって、 前記撮像装置からの画像データを無線通信手段を介して
受信するコントロール部は、該画像データを表示する表
示装置を備えていることを特徴とする双眼ルーペを用い
た撮像システム。 - 【請求項６】 請求項５記載の双眼ルーペを用いた撮像
システムにおいて、 前記表示装置における表示を制御する操作部と、 前記表示装置に表示された画像を記録する記録装置を備
えていることを特徴とする双眼ルーペを用いた撮像シス
テム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002040803A JP2003204972A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002040803A JP2003204972A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003204972A true JP2003204972A (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=27655179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002040803A Pending JP2003204972A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 双眼ルーペおよびこれを用いた撮像システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003204972A (ja) |
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-
2002
- 2002-01-11 JP JP2002040803A patent/JP2003204972A/ja active Pending
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