JP2003204698A - モータドライバ、回転速度制御システム、回転駆動システム、送風システム、クリーンベンチ、空気調和機の室外機 - Google Patents

モータドライバ、回転速度制御システム、回転駆動システム、送風システム、クリーンベンチ、空気調和機の室外機

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JP2003204698A
JP2003204698A JP2002001269A JP2002001269A JP2003204698A JP 2003204698 A JP2003204698 A JP 2003204698A JP 2002001269 A JP2002001269 A JP 2002001269A JP 2002001269 A JP2002001269 A JP 2002001269A JP 2003204698 A JP2003204698 A JP 2003204698A
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JP
Japan
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terminal
motor driver
potential
motor
resistor
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JP2002001269A
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English (en)
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Takashi Okano
貴史 岡野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータドライバの台数に依存せず、またモー
タドライバ毎の特性に依存せずに、複数のモータを同じ
回転速度で駆動する。 【解決手段】 モータM1,M2に与えられる駆動電圧V
1,V2は、外部から得られた制御電位VBに基づいてい
る。複数のモータドライバ101,102が制御電位V
Bを共通として複数個並列に接続されても、モータドラ
イバ101,102毎に制御電位VBが異なることはな
い。その結果、モータM1,M2が同一の仕様であれば、
その台数に依存せずに、またモータドライバ101,1
02毎のばらつきに依存せずに、これらを同じ回転速度
で駆動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータを駆動す
るモータドライバ、当該モータドライバに対して当該モ
ータの回転速度を設定するコントローラ及び当該モータ
ドライバを備える送風システムに関する。この発明は、
クリーンベンチやこれに対して送風する送風システム、
当該送風システムを用いた空気調和機の室外機に適用可
能である。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数のモータが同じ回転速度
で回転することが要求される場合がある。図4はそのよ
うな場合を例示する概念図であり、クリーンベンチCB
の構造の概略を示している。
【0003】クリーンベンチCB内では半導体ウェハW
に対して洗浄、乾燥処理が施される。具体的には例えば
コンベヤが採用される移送手段CVによって図中矢印の
方向へと半導体ウェハWが移送され、洗浄処理が施され
た後、乾燥処理が施される。
【0004】この際、塵埃が少ない環境で上記処理が施
されるべく、クリーンベンチCB内には清浄空気G1
2がそれぞれ洗浄処理及び乾燥処理が施される位置に
供給される。清浄空気G1はファンF1が外気Hを吸気し
てフィルタK1を介して排気することによって、清浄空
気G2はファンF2が外気Hを吸気してフィルタK2を介
して排気することによって、それぞれクリーンベンチC
B内へと導入される。図中、外気Hよりも清浄空気
1,G2の方が塵埃が少ないことを、それぞれを示す矢
印でのドット数で模式的に示している。
【0005】上述のように、同一のクリーンベンチCB
内に複数の個所から清浄空気G1,G2が導入される場
合、それらの風量は同一に設定されることが望ましい。
空気流の偏りに起因する塵埃の浮遊を回避するためであ
る。そして通常はファンF1,F2は同一仕様に設計され
るので、これらの回転速度は同一であることが望まし
い。
【0006】図5は、複数のファンから同じ風量が与え
られる送風システムの構成を示すブロック図である。n
個のファンF1,F2,…Fnは同一の仕様で設計されて
いるので、これらのそれぞれを回転させるモータM1
2,…Mnが同一の回転速度で回転するように設定され
る。
【0007】モータM1,M2,…Mnは、それぞれモー
タドライバD1,D2,…Dnによって駆動される。モー
タドライバD1,D2,…DnはそれぞれモータM1
2,…Mnに対して駆動電圧V1,V2,…Vnを供給す
る。またモータM1,M2,…Mnの回転速度T1,T2
…Tnはそれぞれ回転速度検出器P1,P2,…Pnによっ
て検出され、モータドライバD1,D2,…Dnに送られ
る。
【0008】モータドライバDi(i=1,2,…,
n)はそれぞれ抵抗R0iを備えている。そしてモータド
ライバDiのそれぞれにおいて抵抗R0iの両端電圧が演
算ユニットCPUに入力され、演算ユニットCPUは当
該電圧に基づいて駆動電圧Viを決定し、駆動回路DR
VにモータMiへ駆動電圧Viを与えさせる。
【0009】抵抗R0iの両端電圧は、リモコンCOから
供給される電流I及びモータドライバDiの台数nによ
って決定される。モータドライバDiは全て同一仕様で
設計され、理想的には式(1)が成立する。
【0010】
【数1】
【0011】よって図5に示されるようにモータドライ
バD1,D2,…DnがリモコンCOに対して並列に接続
されれば、演算ユニットCPUの入力インピーダンスが
十分高いとして、抵抗R01,R02,…,R0nのそれぞれ
に流れる電流I1,I2,…,Inは相互に等しく、式
(2)が成立する。
【0012】
【数2】
【0013】モータドライバDiは全て同一仕様で設計
されるので、駆動電圧については式(3)が成立する。
【0014】
【数3】
【0015】そこでモータM1,M2,…Mnが同一仕様
で設計されていれば、回転速度T1,T2,…Tnは相互
に等しく、よってn個のファンF1,F2,…Fnから同
じ風量が与えられる。
【0016】回転速度T1,T2,…Tnの速さを調節す
るには、リモコンCOから供給される電流Iの大きさを
調節する。そのため、リモコンCOには電流値設定のた
めの可変抵抗Rvが設けられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術ではリモコンCOから電流Iが供給され、その大き
さを調節することによって、n個のファンF1,F2,…
nから同量で与えられる風量を調節できる。そのた
め、リモコンCOとモータドライバD1,D2,…D n
の間の距離が長くなって、両者間の配線長が大きな抵抗
を有しても、回転速度の変動は小さい。しかも外来のノ
イズにも強い。
【0018】しかしながら、式(2)から明らかなよう
に、各モータドライバDiに与えられ、その抵抗Roi
両端に電圧を生起する電流Iiは、モータドライバDi
台数nに依存する。よってモータドライバの台数nが異
なる毎に各モータドライバD iにおいて演算ユニットC
PUに入力される電圧は異なる。
【0019】一方、リモコンCOは複数のモータドライ
バに対して一つ接続されるので、自身が出力する電流I
と、複数のファンから同量で与えられる風量とが一つの
関係で設定されており、当該関係は台数nを考慮してい
ない。よって台数nが異なってもリモコンCOにおいて
設定された当該関係に則った風量を得るためには、各モ
ータドライバDiにおいて抵抗Roiの両端電圧と、駆動
電圧Viとの関係を設定し直す必要がある。
【0020】また、理想的には式(1)が成立するが、
抵抗Roiの値がモータドライバDi毎にばらつく可能性
がある。その場合には、各モータドライバDiに与えら
れる電流Iiもばらつき、ひいては回転速度Tiがばらつ
く可能性がある。そしてその場合にはファンF1,F2
…Fnから与えられる風量もばらついてしまう。
【0021】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、モータドライバの台数に依存せず、またモータドラ
イバ毎の特性に依存せずに、複数のモータを同じ回転速
度で駆動する技術を提供する。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものはモータドライバ(101,102)であ
って、第1電位(VD)を供給する第1電位点(6)
と、前記第1電位よりも低い第2電位(GND)を供給
する第2電位点(7)とを備える。そして、外部におい
て前記第1電位と第2電位との間の電位差が分圧されて
得られる制御電位(VB)が与えられ、前記制御電位に
基づいた駆動電圧をモータ(M1,M2)に与える。
【0023】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載のモータドライバ(101,102)であ
って、前記第1電位点(6)に接続された第1端子(1
1,21)と、前記制御電位(VB)が与えられる第2
端子(12,22)と、前記第2電位点(7)に接続さ
れた第3端子(13,23)と、前記第2端子に接続さ
れたアナログ入力端(AI)を有し、前記駆動電圧を設
定する演算ユニット(4)とを更に備える。
【0024】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項2記載のモータドライバ(101,102)であ
って、前記第1電位点(6)と前記第1端子(11,1
2)との間に介在して設けられた第1抵抗(31)を更
に備える。
【0025】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項2又は請求項3記載のモータドライバ(101,
102)であって、前記第2電位点(7)と前記第3端
子(13,23)との間に介在して設けられた第2抵抗
(32)を更に備える。
【0026】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項4記載のモータドライバ(101,102)であ
って、前記第2端子(12,22)と前記第2電位点と
の間に介在して設けられた第3抵抗(33)を更に備え
る。
【0027】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項5記載のモータドライバ(101,102)であ
って、並列接続される前記モータドライバの各々の前記
第3抵抗(33i)に流れる電流(Isi)の総和(Is
が、前記第2抵抗(32)に流れる電流(It)に対し
て無視できる程度に小さくなる値に、前記第3抵抗(3
3)の抵抗値は設定される。
【0028】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項5又は請求項6記載のモータドライバ(101,
102)であって、前記アナログ入力端(AI)に与え
られる電位が前記第2電位の場合には、前記モータ(M
1,M2)を回転させない値に前記駆動電圧が設定され
る。
【0029】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載のモータド
ライバ(101,102)であって、前記第3抵抗に並
列に接続されるキャパシタ(34)を更に備える。
【0030】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項2乃至請求項8のいずれか一つに記載のモータド
ライバ(101,102)であって、前記第2電位(G
ND)が与えられる第4端子(14,24)を更に備え
る。そして、前記モータドライバが並列接続される際に
は前記第2端子同士、前記第4端子同士が、それぞれ相
互に接続される。
【0031】この発明のうち請求項10にかかるものは
回転速度制御システムであって、相互に並列に接続され
た請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載のモータ
ドライバ(101,102)の複数と、一の前記モータ
ドライバ(101)の前記第1端子と前記第3端子との
間に固定抵抗値を、前記第1端子と前記第2端子との間
に可変抵抗値を、それぞれ与える可変抵抗(VR)を有
する制御回路(200)とを備える。
【0032】この発明のうち請求項11にかかるものは
回転駆動システムであって、請求項10記載の回転速度
制御システムと、前記モータドライバの各々に対応して
設けられ、対応する前記モータドライバからの前記駆動
電圧によって回転速度が制御される、同一仕様のモータ
(M1,M2)とを備える。
【0033】この発明のうち請求項12にかかるものは
送風システムであって、請求項11記載の回転駆動シス
テムと、前記モータ(M1,M2)の各々に対応して設け
られ、対応する前記モータによって回転駆動される、同
一仕様の複数のファン(F1,F2)とを備える。
【0034】この発明のうち請求項13にかかるものは
クリーンベンチ(CB)であって、請求項12記載の送
風システムを備える。
【0035】この発明のうち請求項14にかかるものは
空気調和機の室外機(300)であって、請求項12記
載の送風システムを備える。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態にかかる送風
システムの構成を示すブロック図である。ファンF1
2、モータM1,M2、モータドライバ101,102
はそれぞれ同じ仕様で設計されている。モータドライバ
101,102は後に詳述するように相互に並列接続さ
れており、モータドライバ101にのみ制御回路たるリ
モコン200が接続されている。図1では2台のモータ
ドライバ101,102が相互に並列接続された場合を
例示しているが、並列接続される台数nは3以上であっ
てもよい。
【0037】なお、モータM1,M2、モータドライバ1
01,102及びリモコン200はファンF1,F2に回
転駆動を与える回転駆動システムとして把握することが
できる。また、モータドライバ101,102及びリモ
コン200はモータM1,M2の回転速度を制御する回転
速度制御システムとして把握することができる。
【0038】モータドライバ101,102のいずれも
が、電位VD(>0)を供給する電位点6と、電位GN
D(=0)を供給する電位点7とを備える。そして、モ
ータドライバ101,102の外部において、電位VD
と電位GNDとの間の電位差が分圧されて制御電位VB
が得られる。モータドライバ101,102はいずれも
この制御電位VBに基づいて、それぞれ駆動電圧V1
2をモータM1,M2に与える。
【0039】つまりモータM1,M2に与えられる駆動電
圧V1,V2は、外部から得られた制御電位VBに基づい
ている。複数のモータドライバ101,102が制御電
位VBを共通として複数個並列に接続されても、モータ
ドライバ101,102毎に制御電位VBが異なること
はない。その結果、モータM1,M2が同一の仕様であれ
ば、その台数に依存せずに、またモータドライバ10
1,102毎のばらつきに依存せずに、これらを同じ回
転速度で駆動させることができる。
【0040】モータドライバ101,102は第1コネ
クタ10を備えている。第1コネクタ10には第1乃至
第4端子11〜14が設けられており、第1端子11は
抵抗31を介して電位点6に接続され、第2端子12に
は外部から制御電位VBが与えられ、第3端子13は抵
抗32を介して電位点7に接続され、第4端子14には
電位GNDが与えられている。
【0041】モータドライバ101は演算ユニット(C
PU)4を更に備えており、演算ユニット4は第2端子
に接続されたアナログ入力端AIを有している。そして
演算ユニット4はアナログ入力端AIに与えられた制御
電位VBに基づいて、駆動回路5にモータM1へ駆動電
圧V1を与えさせる。モータドライバ102も同様にし
て演算ユニット4、駆動回路5を備えており、モータM
2へ駆動電圧V2が与えられる。
【0042】リモコン200はモータドライバ101,
102の外部から、モータドライバ101の第1乃至第
3端子11〜13に接続される中間端子付き可変抵抗V
Rを有している。可変抵抗VRはモータドライバ101
の第1端子11と第3端子13との間に固定抵抗値を、
第1端子11と第2端子12との間に可変抵抗値を(従
って第1端子11と第2端子12との間にも可変抵抗値
を)、それぞれ与える。つまり可変抵抗VRの中間端子
はモータドライバ101の第2端子に接続される。
【0043】電位VDと電位GNDとの間の電位差は、
後述する分流を無視すれば、抵抗31,32及び可変抵
抗VRによって可変に分圧される。従って可変抵抗VR
の中間端子に接続されたモータドライバ101の第2端
子12に与えられる制御電位VBは外部から調節可能と
なる。
【0044】抵抗31が電位点6と第1端子11との間
に介在して設けられているので、制御電圧VBに上限を
設定することができる。また抵抗32が電位点7と第3
端子13との間に介在して設けられているので、制御電
圧VBに下限を設定することができる。よって制御電圧
VBが当該上限・下限を越えた場合には、モータドライ
バ101の外部、例えば可変抵抗VRにおいて短絡や開
放の異常が発生していると判断することができる。
【0045】制御電圧VBの可変幅を狭くしすぎないよ
う、例えば抵抗31,32の抵抗値はいずれも数百Ω
に、また可変抵抗VRの固定抵抗値は数kΩに、それぞ
れ設定される。
【0046】第2端子12と電位点7との間には抵抗3
3が設けられている。可変抵抗VRの中間端子と第2端
子12との間で断線があったり、リモコン200がモー
タドライバ101に接続されていない場合には、アナロ
グ入力端AIが抵抗33を介して電位GNDに固定され
る。これによって第2端子12や演算ユニット4のアナ
ログ入力端AIがフローティングとならない。
【0047】アナログ入力端AIに与えられる電位が電
位GNDの場合には、モータM1,M2を回転させない値
に駆動電圧V1,V2が設定されることが望ましい。第2
端子に外部から接続されない場合に、モータM1,M2
回転させず、これらが暴走する可能性を低減できるから
である。
【0048】モータドライバ101,102は第2コネ
クタ20を更に備えており、第2コネクタ20には第1
乃至第4端子21〜24が、それぞれ設けられている。
煩雑を避けるために図示は省略しているが、第1端子1
1,21、第2端子12,22、第3端子13,23、
第4端子14,24はそれぞれ相互に接続されている。
【0049】そしてモータドライバ101,102の並
列接続は、具体的には、第2端子同士、第4端子同士
が、それぞれ相互に接続される。即ち、モータドライバ
102の第1コネクタ10の第2端子12は、モータド
ライバ101の第2コネクタ20の第2端子22を介し
て、モータドライバ101の第1コネクタ10の第2端
子12に接続される。またモータドライバ102の第1
コネクタ10の第4端子14は、モータドライバ101
の第2コネクタ20の第4端子24を介して、モータド
ライバ101の第1コネクタ10の第4端子14に接続
される。
【0050】同様にして、モータドライバ101,10
2に対して更に並列接続されるモータドライバは、モー
タドライバ102の第2コネクタ20の第2端子22及
び第4端子24、モータドライバ102の第1コネクタ
10の第2端子12及び第4端子14、モータドライバ
101の第2コネクタ20の第2端子22及び第4端子
24をこの順に介して、モータドライバ101の第1コ
ネクタ10の第2端子12及び第4端子14にそれぞれ
接続される。
【0051】図2はモータドライバ101と同一仕様の
モータドライバをn台並列に接続した場合の等価回路を
示す。一般にアナログ入力端AIでの入力インピーダン
スは非常に大きいので、ここでは考慮していない。ま
た、上述の態様で並列に接続されるので、リモコン20
0が接続されるモータドライバ101以外の抵抗31,
32は等価回路に現れない。
【0052】電位点6と電位点7の間には、まず主たる
電流経路としてモータドライバ101の抵抗31,32
と可変抵抗VRの直接接続が存在する。また、可変抵抗
VRの中間端子と電位点7との間には抵抗331,3
2,…33nが副たる電流経路として存在する。抵抗3
iはi番目のモータドライバの抵抗33を示してい
る。
【0053】上述のように複数のモータドライバを並列
接続することにより、抵抗331,332,…33nに製
造上のばらつきがあっても、それぞれのモータドライバ
の制御電位(VB)を容易に共通とすることができる。
【0054】但し抵抗33iには可変抵抗VRの中間端
子から電位点7へとそれぞれ電流Is iが分流する。従っ
て、各モータドライバの抵抗33が十分大きくないと、
並列接続する台数に依存した制御電位VBの変動が無視
できない。そこで、中間端子から並列接続されるモータ
ドライバの各々の抵抗33iに流れる電流Isiの総和で
ある電流Isが、抵抗32に流れる電流Itに対して無視
できる程度に小さくなる値に、抵抗33の抵抗値を設定
することが望ましい。
【0055】これにより、並列接続を行っても抵抗33
に流れる電流は無視できるので、モータドライバが並列
に接続される台数は、制御電位VBに影響を与えにく
い。例えば可変抵抗VRの固定抵抗値は数kΩに、抵抗
31,32の抵抗値はいずれも数百Ωに、それぞれ設定
された場合には、勿論、並列接続されるモータドライバ
の台数にもよるが、抵抗33も例えば数百Ωに設定され
る。
【0056】抵抗33に並列に接続されるキャパシタ3
4を設けることも望ましい。ノイズを除去して制御電位
VBをアナログ入力端AIに与えることができるからで
ある。
【0057】なお、モータM1,M2,…に対してそれ
ぞれ回転速度検出器P1,P2,…を設け、これらによっ
てモータM1,M2,…の回転速度T1,T2,…を検出す
ることも望ましい。回転速度T1,T2,…はそれぞれさ
れ、モータドライバ101,102,…に送られる。
【0058】上述された複数のモータドライバ101,
102,…と、モータドライバ101に接続された可変
抵抗VRを有するリモコン200とを備える回転速度制
御システムは、複数のモータドライバ101,102,
…に対して一つのリモコンでで、各モータドライバに対
応したモータM1,M2,…の回転速度を等しく制御する
ことができる。
【0059】また上述の回転速度制御システムと、モー
タM1,M2,…とを備える回転駆動システムは、モータ
1,M2,…の負荷たるファンF1,F2,…が等しい場
合に、等しい回転速度でファンF1,F2,…に回転駆動
を与えることができる。
【0060】また上述の回転駆動システムと、ファンF
1,F2,…とを備える送風システムは、吸気コンダクタ
ンスや排気コンダクタンスが等しい複数の個所に対し
て、等しい風量で送風することができる。
【0061】例えば、図4で示されたクリーンベンチC
Bにおいて、ファンF1,F2を、当該送風システムで構
成すれば、複数の個所に対して、等しい風量で送風する
ことができるので、塵埃の浮遊を抑制することができ
る。
【0062】当該送風システムはクリーンベンチCB以
外にも適用することができる。図3は本発明にかかる空
気調和機の室外機300の構成の概略を示す。室外機3
00はモータM1,M2と、これらによってそれぞれ回
転されるファンF1,F2が備えられている。かかる室外
機300によれば、排気のバランスを良好にし、その効
率を高めることができる。
【0063】
【発明の効果】この発明の請求項1にかかるモータドラ
イバによれば、モータに与える駆動電圧が、外部から得
られた制御電位に基づく。よって並列に複数接続されて
も、モータドライバ毎に制御電位が異なることはない。
その結果、同じ仕様のモータであれば、その台数に依存
せずに同じ回転速度で駆動させることができる。
【0064】この発明の請求項2にかかるモータドライ
バによれば、第1端子乃至第3端子に外部から中間端子
付き可変抵抗を接続することにより、第2端子に与えら
れる制御電位が外部から調節可能となる。
【0065】この発明の請求項3にかかるモータドライ
バによれば、制御電圧に上限を設定することができる。
よって制御電圧が当該上限を越えた場合には、外部、例
えば第1端子乃至第3端子に外部から接続される中間端
子付き可変抵抗において短絡や開放の異常が発生してい
ると判断することができる。
【0066】この発明の請求項4にかかるモータドライ
バによれば、制御電圧に下限を設定することができる。
よって制御電圧が当該下限を越えた場合には、外部、例
えば第1端子乃至第3端子に外部から接続される中間端
子付き可変抵抗において短絡や開放の異常が発生してい
ると判断することができる。
【0067】この発明の請求項5にかかるモータドライ
バによれば、第2端子に外部から接続されない場合、例
えば第1端子乃至第3端子に外部から接続される中間端
子付き可変抵抗において中間端子と第2端子との間で断
線があった場合にも、アナログ入力端(AI)をフロー
ティング状態にさせず、第2電位に固定する。
【0068】この発明の請求項6にかかるモータドライ
バによれば、並列接続を行っても第3抵抗に流れる電流
は無視できるので、モータドライバが並列に接続される
台数は、外部での分圧によって得られた制御電位(V
B)に影響を与えにくい。
【0069】この発明の請求項7にかかるモータドライ
バによれば、第2端子に外部から接続されない場合に、
モータを回転させず、暴走する可能性を低減することが
できる。
【0070】この発明の請求項8にかかるモータドライ
バによれば、ノイズを除去して制御電位をアナログ入力
端に与えることができる。
【0071】この発明の請求項9にかかるモータドライ
バによれば、それぞれの制御電位(VB)を容易に共通
とすることができる。
【0072】この発明の請求項10にかかる回転速度制
御システムによれば、複数のモータドライバ(101,
102)に対して一つの制御回路で、各モータドライバ
に対応したモータの回転速度を等しく制御することがで
きる。
【0073】この発明の請求項11にかかる回転駆動シ
ステムによれば、モータの負荷が等しい場合に、等しい
回転速度で当該負荷に回転駆動を与えることができる。
【0074】この発明の請求項12にかかる送風システ
ムによれば、吸気コンダクタンスや排気コンダクタンス
が等しい複数の個所に対して、等しい風量で送風するこ
とができる。
【0075】この発明の請求項13にかかるクリーンベ
ンチによれば、複数の個所に対して、等しい風量で送風
することができるので、塵埃の浮遊を抑制することがで
きる。
【0076】この発明の請求項14にかかる空気調和機
の室外機によれば、排気のバランスを良好にし、室外機
の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる送風システムの構成を示
すブロック図である。
【図2】モータドライバをn台並列に接続した場合の等
価回路を示す図である。
【図3】本発明にかかる空気調和機の室外機300の構
成の概略を示す図である。
【図4】クリーンベンチCBの構造の概略を示す図であ
る。
【図5】従来の送風システムの構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
4 演算ユニット 6,7 電位点 10 第1コネクタ 20 第2コネクタ 11,21 第1端子 12,22 第2端子 13,23 第3端子 14,24 第4端子 31〜33 抵抗 34 キャパシタ 101,102 モータドライバ 200 リモコン 300 室外機 AI アナログ入力端 CB クリーンベンチ F1,F2 ファン Is,It 電流 M1,M2 モータ V1,V2 駆動電圧 VB 制御電位 VR 可変抵抗
フロントページの続き Fターム(参考) 3L049 BB07 3L058 BD00 BE02 BF03 5H572 AA10 BB07 DD01 EE04 HC07 JJ03 JJ16 JJ26 KK01 LL01 PP02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電位(VD)を供給する第1電位点
    (6)と、 前記第1電位よりも低い第2電位(GND)を供給する
    第2電位点(7)とを備え、 外部において前記第1電位と第2電位との間の電位差が
    分圧されて得られる制御電位(VB)が与えられ、前記
    制御電位に基づいた駆動電圧をモータ(M1,M2)に与
    えるモータドライバ(101,102)。
  2. 【請求項2】 前記第1電位点(6)に接続された第1
    端子(11,21)と、 前記制御電位(VB)が与えられる第2端子(12,2
    2)と、 前記第2電位点(7)に接続された第3端子(13,2
    3)と、 前記第2端子に接続されたアナログ入力端(AI)を有
    し、前記駆動電圧を設定する演算ユニット(4)とを更
    に備える、請求項1記載のモータドライバ(101,1
    02)。
  3. 【請求項3】 前記第1電位点(6)と前記第1端子
    (11,12)との間に介在して設けられた第1抵抗
    (31)を更に備える、請求項2記載のモータドライバ
    (101,102)。
  4. 【請求項4】 前記第2電位点(7)と前記第3端子
    (13,23)との間に介在して設けられた第2抵抗
    (32)を更に備える、請求項2又は請求項3記載のモ
    ータドライバ(101,102)。
  5. 【請求項5】 前記第2端子(12,22)と前記第2
    電位点との間に介在して設けられた第3抵抗(33)を
    更に備える、請求項4記載のモータドライバ(101,
    102)。
  6. 【請求項6】 並列接続される前記モータドライバの各
    々の前記第3抵抗(33i)に流れる電流(Isi)の総
    和(Is)が、前記第2抵抗(32)に流れる電流
    (It)に対して無視できる程度に小さくなる値に、前
    記第3抵抗(33)の抵抗値は設定される、請求項5記
    載のモータドライバ(101,102)。
  7. 【請求項7】 前記アナログ入力端(AI)に与えられ
    る電位が前記第2電位の場合には、前記モータ(M1
    2)を回転させない値に前記駆動電圧が設定される、
    請求項5又は請求項6記載のモータドライバ(101,
    102)。
  8. 【請求項8】 前記第3抵抗に並列に接続されるキャパ
    シタ(34)を更に備える、請求項5乃至請求項7のい
    ずれか一つに記載のモータドライバ(101,10
    2)。
  9. 【請求項9】 前記第2電位(GND)が与えられる第
    4端子(14,24)を更に備え、 前記モータドライバが並列接続される際には前記第2端
    子同士、前記第4端子同士が、それぞれ相互に接続され
    る、請求項2乃至請求項8のいずれか一つに記載のモー
    タドライバ(101,102)。
  10. 【請求項10】 相互に並列に接続された請求項1乃至
    請求項9のいずれか一つに記載のモータドライバ(10
    1,102)の複数と、 一の前記モータドライバ(101)の前記第1端子と前
    記第3端子との間に固定抵抗値を、前記第1端子と前記
    第2端子との間に可変抵抗値を、それぞれ与える可変抵
    抗(VR)を有する制御回路(200)とを備える回転
    速度制御システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の回転速度制御システ
    ムと、 前記モータドライバの各々に対応して設けられ、対応す
    る前記モータドライバからの前記駆動電圧によって回転
    速度が制御される、同一仕様のモータ(M1,M2)とを
    備える回転駆動システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の回転駆動システム
    と、 前記モータ(M1,M2)の各々に対応して設けられ、対
    応する前記モータによって回転駆動される、同一仕様の
    複数のファン(F1,F2)とを備える送風システム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の送風システムを備え
    るクリーンベンチ(CB)。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の送風システムを備え
    る空気調和機の室外機(300)。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170763A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 卓上型クリーンベンチ
JP2010002062A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Panasonic Corp ファンフィルターユニット制御システム

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