JP2003204551A - 画像処理装置,画像形成装置および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置,画像形成装置および画像処理プログラム

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JP2003204551A
JP2003204551A JP2002002684A JP2002002684A JP2003204551A JP 2003204551 A JP2003204551 A JP 2003204551A JP 2002002684 A JP2002002684 A JP 2002002684A JP 2002002684 A JP2002002684 A JP 2002002684A JP 2003204551 A JP2003204551 A JP 2003204551A
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Kenichi Sawada
健一 澤田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック型の圧縮方法によって圧縮された画
像を伸張する際に,画質の劣化を防止することができる
画像処理装置,画像形成装置および画像処理プログラム
を提供すること。 【解決手段】 伸張部1により,入力された圧縮データ
を伸張する。次に,ブロック切出し部2により,復元し
た画像を圧縮されていたブロックごとに切り出す。そし
て,領域判別部3により,切り出されたブロックがグラ
デーション領域であるか,エッジ領域であるかを判別す
る。一方,量子化テーブル解析部4により,入力された
圧縮データのヘッダ部にある量子化テーブルを解析し,
圧縮データの圧縮率を算出する。そして,フィルタ処理
部5では,伸張された画像に対してスムージング処理を
施す。スムージング処理は,ブロックがグラデーション
領域であった場合に,画像の圧縮率に応じて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,画像を形成する画
像処理装置,画像形成装置および画像処理プログラムに
関する。さらに詳細には,圧縮画像データを基に適切な
画像形成を行うことができる画像処理装置,画像形成装
置および画像処理プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,データ量の多い画像データに対し
ては,圧縮して記憶,転送することが行われている。こ
の画像データの圧縮技術としては,画像を複数のブロッ
クに分割して,各ブロックに対して圧縮をかける方法が
ある。このブロック型の圧縮技術の例としては,静止画
像の国際標準規格であるJPEGが挙げられる。JPE
Gの特徴は,画像を8×8画素のブロック単位に分け、
それぞれのブロックに対し離散コサイン変換(以下,
「DCT」とする。)処理を行うことにある。このDC
T処理は,原データを完全には復元しないかわりに大き
な圧縮率を得ることができる非可逆符号化技術の一つで
あり,主として自然画の圧縮に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
た従来の技術では以下のような問題があった。すなわ
ち,圧縮率を上げるとともに,伸張したときの精細さが
失われるのである。このため,高圧縮データの画像で
は,隣接するブロックとのグラデーションにおいて,色
情報が分断されてしまう現象(以下,「ブロック歪み」
とする。)や,緩やかなグラデーションのブロックが単
色化し,これが帯状に連続する現象(以下,「擬似輪
郭」とする。)が発生する。これらの現象は,目視でも
認識できるほどの画質劣化を招く場合がある。
【0004】また,高圧縮データの画質劣化を防止する
技術として,特開2001−111999号公報が挙げ
られる。しかし,当該技術は,圧縮時にフィルタを切り
替えることにより,圧縮および伸張される画像の画質劣
化を防止するものである。そのため,既に圧縮された画
像に対しては,伸張時の画質の劣化を防止できない。
【0005】本発明は,前記した従来の技術が有する問
題点を解決するためになされたものである。すなわちそ
の課題とするところは,ブロック型の圧縮方法によって
圧縮された画像を伸張する際に,画質の劣化を防止する
ことができる画像処理装置,画像形成装置および画像処
理プログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた画像処理装置は,圧縮された画像データを
取り扱う画像処理装置であって,圧縮された画像データ
を伸張する伸張手段と,伸張手段で伸張された画像を,
複数画素からなるブロックに分割する分割手段と,分割
手段での分割に基づいて伸張された画像中のグラデーシ
ョン領域を抽出するグラデーション領域抽出手段と,グ
ラデーション領域抽出手段が抽出したグラデーション領
域に対して平滑化処理を行う平滑化手段とを有するもの
である。
【0007】また,本発明の画像形成装置は,圧縮され
た画像データを基に画像を形成する画像形成装置であっ
て,圧縮された画像データを伸張する伸張手段と,伸張
手段で伸張された画像を,複数画素からなるブロックに
分割する分割手段と,分割手段での分割に基づいて,伸
張された画像中のグラデーション領域を抽出するグラデ
ーション領域抽出手段と,グラデーション領域抽出手段
が抽出したグラデーション領域に対して平滑化処理を行
う平滑化手段とを有し,平滑化手段の結果を基に画像を
形成するものである。
【0008】この画像処理装置および画像形成装置で
は,伸張手段により,圧縮された画像データを伸張して
画像を復元する。そして,分割手段により,復元した画
像を複数画素からなるブロックごとに切り出す。そし
て,グラデーション領域抽出手段により,切り出したブ
ロックに基づいて,グラデーション領域を抽出する。そ
して,平滑化手段により,グラデーション領域抽出手段
の結果に応じて,伸張手段が復元した画像に対して平滑
化処理を行う。これにより,圧縮された画像データを基
に画像を形成する際に,隣接するブロック間に生じるブ
ロック歪み等を緩和し画質の劣化を防止することができ
る。
【0009】また,この画像処理装置および画像形成装
置において,圧縮された画像データの圧縮率を算出する
圧縮率算出手段を有し,平滑化手段は,圧縮率算出手段
が算出した圧縮率が所定値より高い場合は強い平滑化処
理を行い,それ以外の場合は弱い平滑化処理を行うもの
とするとよりよい。これにより,圧縮率に応じたスムー
ジング処理を行うことができ,ブロック歪みや擬似輪郭
の発生をより良好に防止することができる。
【0010】また,本発明の画像処理プログラムは,圧
縮された画像データを取り扱う画像処理装置に,圧縮さ
れた画像データを伸張する伸張手順と,伸張手段で伸張
された画像を,複数画素からなるブロックに分割する分
割手順と,分割手順での分割に基づいて,伸張された画
像中のグラデーション領域を抽出するグラデーション領
域抽出手順と,グラデーション領域抽出手順が抽出した
グラデーション領域に対して平滑化処理を行う平滑化手
順とを実行させるプログラムである。このプログラムに
より,既存の画像処理装置にも上記の効果を発揮させる
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下,本発明に係る画像処理装置
を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明す
る。本形態は,カラープリンタに本発明を適用したもの
である。本形態のカラープリンタは,図1に示すよう
に,伸張部1と,ブロック切出し部2と,領域判別部3
と,量子化テーブル解析部4と,フィルタ処理部5と,
画像形成エンジン6とを備えている。また,伸張部1お
よび量子化テーブル解析部4は,ブロック型の圧縮方法
によって圧縮された圧縮データの入力を受ける。なお,
本形態の圧縮データについては,JPEGに従って符号
化されたものとして説明する。
【0012】次に,図1中の各構成部について説明す
る。伸張部1は,符号化された入力データを復号化する
ものである。すなわち,圧縮データから画像を復元する
ものである。ブロック切出し部2は,入力された画像を
圧縮方法に従ってブロックごとに切り出すものである。
例えば,JPEGでは,8×8画素のブロック単位の画
像に切り出すことになる。そして,領域判別部3は,入
力された画像から平坦な画像のグラデーション領域を抽
出するものである。また,量子化テーブル解析部4は,
入力された圧縮データのヘッダ部にある量子化テーブル
を解析し,圧縮データの圧縮率を算出するものである。
そして,フィルタ処理部5は,入力された画像に対して
スムージング処理を施すものである。スムージング処理
とは,画像を平滑化する処理のことであり,圧縮率と領
域属性とに応じて行う。また,画像形成エンジン6は,
フィルタ処理部5が出力する画像データに基づき紙等の
媒体上に画像形成するものである。なお,画像形成エン
ジン6は,感光体とトナーとによるもの,あるいはイン
クジェット等,画像データに基づくものであるなら何で
もよい。
【0013】次に,本形態のカラープリンタの動作につ
いて説明する。まず,圧縮データが伸張部1および量子
化テーブル解析部4に入力される。この圧縮データは,
カラープリンタが有しているイメージリーダ等の画像読
取装置から取り込んだものであってもよいし,パソコン
等の画像処理装置の外部装置で作成されたものであって
もよい。
【0014】伸張部1に送られた圧縮データは,伸張部
1により伸張され,画像が復元される。なお,JPEG
規格等のブロック型の圧縮方法では,非可逆符号化法で
あるため,圧縮前の画像が完全に復元されることは少な
い。そして,復元された画像は,ブロック切出し部2お
よびフィルタ処理部5に送られる。ブロック切出し部2
では,復元された画像が圧縮データとして圧縮されてい
たブロックごとに切り出される。そして,切り出された
各ブロックのデータは,領域判別部3に送られる。領域
判別部3では,切り出された画像に基づいて,グラデー
ション領域が抽出される。抽出手順としては,まず,切
り出されたブロックごとに,ブロック内にある全画素の
平均濃度値が求められる。次に,当該ブロックと当該ブ
ロックに隣接しているブロックとの平均濃度差が求めら
れる。この隣接するブロックは,1ブロックに対し上下
左右の4方向(画像端部のブロックであれば3方向ある
いは2方向)の境界があり,各境界の濃度差が求められ
る。そして,その濃度差が所定値以内であるか否かにつ
いて判断される。もし,所定値以内であれば,ブロック
間の階調差が小さいこととなり,当該ブロックの境界は
グラデーション領域と判断される。一方,所定値以内で
なければ,ブロック間の階調差が大きいこととなり,当
該ブロックの境界はエッジ領域と判断される。なお,こ
の領域判別結果は,フィルタ処理部5に送られる。
【0015】一方,量子化テーブル解析部4では,送ら
れた圧縮データのヘッダ部にある量子化テーブルが解析
され,圧縮データの圧縮率が算出される。なお,ここで
算出される圧縮率は,厳密な値まで要求するものではな
く,高いレベルであるか低いレベルであるかを判別でき
る程度の精度である。圧縮率の算出手順としては,ま
ず,圧縮データのヘッダ部を抽出する。ヘッダ部には量
子化テーブルが存在する。この量子化テーブルでは,圧
縮率が高い場合は,図2に示すように量子化閾値が大き
い値である。一方,圧縮率が低い場合は,図3に示すよ
うに量子化閾値が小さい値である。このため,当該量子
化テーブル中の量子化閾値(例えば,量子化テーブル中
の最初の量子化閾値,図2では‘8’,図3では‘3
2’。勿論,この最初の量子化閾値に限るものではな
い。)と所定値とを比較する。そして,所定値より量子
化閾値が大きい場合は圧縮率が高いと推測できるため,
当該圧縮データは高圧縮率と判断される。一方,所定値
より量子化閾値が小さい場合は圧縮率が低いと推測でき
るため,当該圧縮データは低圧縮率と判断される。な
お,この量子化テーブル解析結果は,フィルタ処理部5
に送られる。
【0016】次に,フィルタ処理部5では,領域判別部
3の結果と量子化テーブル解析部4の結果とを基に,伸
張部1で伸張された画像に対してスムージング処理が行
われる。詳細には,領域判別部3の結果がグラデーショ
ン領域であった場合は,スムージング処理が行われる。
グラデーション領域では,ブロック切出しの境界部分に
階調段差が発生しやすくブロック歪み等の要因となるた
めである。一方,エッジ領域であった場合は,スムージ
ング処理が行われない。エッジ領域では,ブロック間の
階調差がある方が好ましく,また,スムージング処理を
行うことで返って高周波特性を損なうためである。ま
た,量子化テーブル解析部4の結果が高圧縮率の場合
は,目視で認識できるようなブロック歪みが生じる可能
性が高い。このため,周辺画素の濃度を多く反映する強
いスムージング処理が行われる。一方,低圧縮率の場合
は,ブロック歪みも比較的弱い。このため,周辺画素の
濃度をあまり反映しない弱いスムージング処理が行われ
る。そして,画像形成エンジン6では,フィルタ処理部
5が出力するスムージング処理後の画像が紙等の媒体上
に形成される。
【0017】次に,スムージング処理の処理イメージを
図4および図5を用いて説明する。図4および図5は,
(a)がスムージング処理前の画像であり,(b)がス
ムージング処理後の画像を示している。また,1ブロッ
クは,JPEGに従うと8×8画素である。まず,グラ
デーション領域については,図4に示すようにスムージ
ング処理を行う。すなわち,ブロックの境界部分の画素
の階調が,当該ブロックに隣接するブロックとの中間階
調になる。このため,(a)と比較して(b)は階調の
段差が目立たなくなる。一方,エッジ領域については,
図5に示すようにスムージング処理を行わない。このた
め,(a)と(b)とは同じ階調である。エッジ領域に
スムージング処理を施すとエッジがボケてしまうためで
ある。
【0018】また,スムージング処理では,量子化テー
ブル4が算出する圧縮率に応じてスムージングフィルタ
を切り替える。ここでいうスムージングフィルタとは,
スムージングの際,重み付けの値をするための数値テー
ブルである。まず,低圧縮率であった場合は,図6に示
すような弱スムージングフィルタを使用する。この弱ス
ムージングフィルタでは,周辺画素の比重が比較的小さ
い値とされている。一方,高圧縮率であった場合は,図
7に示すような強スムージングフィルタを使用する。こ
の強スムージングフィルタでは,周辺画素の比重が比較
的大きい値とされている。
【0019】次に,本形態のカラープリンタのスムージ
ング処理を,図8のフローチャートを用いて説明する。
まず,圧縮された画像データの入力を受け(S11),
S12およびS19の処理に移行する。なお,S12〜
S17までの処理とS19〜S21までの処理とは並列
に動作し,S16の処理(S14がNOである場合はS
17)とS21の処理との両処理がともに終了するのを
待ってS18の処理に移行する。
【0020】次に,S12〜S17の処理については,
入力された圧縮データから,圧縮されているブロック単
位に画像を切り出し,それぞれのブロックについての平
均濃度を算出する(S12)。次に,注目ブロックと当
該ブロックの隣接したブロックとの濃度差を算出する
(S13)。次に,S13で算出した濃度差が所定値以
内であるか否かを判断する(S14)。濃度差が所定値
以内であれば(S14:YES),当該ブロックをグラ
デーション領域と判断する(S15)。さらに,ブロッ
ク間の境界画素を抽出し(S16),S18へ処理を移
行する。一方,濃度差が所定値以内でなければ(S1
4:NO),当該ブロックをエッジ領域と判断し(S1
7),S18へ処理を移行する。
【0021】一方,S19〜S21の処理については,
入力された圧縮データから,当該圧縮データのヘッダ部
を抽出する(S19)。そして,ヘッダ部に含まれる量
子化テーブルを解析し,おおよその圧縮率を算出する
(S20)。そして,当該圧縮率を基に,スムージング
フィルタを設定する(S21)。このS21の処理を,
図9のフローチャートを用いて説明する。まず,S20
で算出した圧縮率が所定値より大きいか否かを判断する
(S211)。圧縮率が所定値より大きい場合は(S2
11:YES),図7に示すような強スムージングフィ
ルタを設定する(S212)。一方,圧縮率が所定値よ
り大きくない場合は(S211:NO),図6に示すよ
うな弱スムージングフィルタを設定する(S213)。
このS212もしくはS213の処理を終えてS21の
処理を終了する。
【0022】S16の処理とS21の処理との両処理が
ともに終了した場合,S16で求めた境界画素に対して
スムージング処理を行う(S18)。S18の処理で
は,注目ブロックがグラデーション領域の場合は,S2
1で設定されたスムージングフィルタに従ってスムージ
ング処理を行う。一方,当該ブロックがエッジ領域の場
合は,スムージング処理を行わない。そして,S18の
処理を終えた後,本処理を終了する。
【0023】すなわち,本処理では,グラデーション領
域でありかつ高圧縮率であれば,強スムージングフィル
タによりスムージング処理が行われる。一方,グラデー
ション領域でありかつ低圧縮率であれば,弱スムージン
グフィルタによりスムージング処理が行われる。また,
エッジ領域であれば,スムージング処理は行わない。そ
して,画像形成エンジン6では,フィルタ処理部5の結
果に基づいて画像を形成する。
【0024】以上詳細に説明したように本形態のカラー
プリンタでは,伸張部1により,圧縮データを伸張して
画像を復元することとしている。そして,ブロック切出
し部2により,復元した画像を圧縮されていたブロック
ごとに切り出すこととしている。そして,領域判別部3
により,切り出したブロックをグラデーション領域かエ
ッジ領域かに判別することとしている。そして,フィル
タ処理部5では,領域判別部3の判別結果に応じて,伸
張部1が復元した画像に対してスムージング処理を行う
こととしている。これにより,圧縮データから画像を形
成する際に,隣接するブロック間に生じるブロック歪み
を緩和させることができる。さらには,グラデーション
領域であればスムージング処理を行い,エッジ領域であ
ればスムージング処理を行わないこととしている。これ
により,エッジ領域のスムージングを回避することがで
き,エッジのボケを防止することができる。よって,ブ
ロック型の圧縮方法によって圧縮された画像を伸張する
際に,画質の劣化を防止することができる画像処理装置
が実現されている。
【0025】また,量子化テーブル解析部4により,圧
縮データの圧縮率を算出することとしている。そして,
フィルタ処理部5では,当該圧縮率に応じてスムージン
グ処理の重みを切り換えることとしている。これによ
り,圧縮率に応じたスムージング処理を行うことがで
き,ブロック歪みや擬似輪郭の発生をより良好に防止す
ることができる。
【0026】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば,本実施例ではカラープ
リンタに本発明を適用したが,その他にもカラー複写機
等のカラー画像を取り扱うものであればよい。また,圧
縮データについては,JPEGに限らずGBTC等のブ
ロック型の圧縮方式に従って符号化されたものであれば
よい。
【0027】また,本実施例では,隣接するブロックの
4方向にある境界対しそれぞれ領域を抽出し,境界ごと
にスムージング処理を行うか否かを制御しているが,ブ
ロックごとにスムージング処理を行うか否かを制御して
も良い。この場合は,例えば,4方向の境界のうち1つ
でもエッジ領域であれば当該ブロック全体をエッジ領域
とすることが考えられる。すなわち,4方向の境界のす
べてがグラデーション領域であれば当該ブロック全体を
グラデーション領域とし,隣接する4方向のブロックが
すべてグラデーション領域であるブロックにのみ,その
境界のスムージング処理を行うとしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,ブロック型の圧縮方法によって圧縮された画像
を伸張する際に,画質の劣化を防止することができる画
像処理装置,画像形成装置および画像処理プログラムが
提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における画像処理装置の機能に関す
るブロック構成を示す図である。
【図2】高圧縮率の量子化テーブルの例を示す図であ
る。
【図3】低圧縮率の量子化テーブルの例を示す図であ
る。
【図4】グラデーション領域のスムージング処理の概要
を示す図である。
【図5】エッジ領域のスムージング処理の概要を示す図
である。
【図6】低圧縮時における弱スムージングフィルタの例
を示す図である。
【図7】高圧縮時における強スムージングフィルタの例
を示す図である。
【図8】実施の形態におけるスムージング処理の動作を
示すフローチャートである。
【図9】圧縮解析の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 伸張部 2 ブロック切出し部 3 領域判別部 4 量子化テーブル解析部 5 フィルタ処理部 6 画像形成エンジン
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CE05 CE06 CE20 CG02 CG05 CH18 5C059 KK03 MA00 MA23 MC14 PP01 RC14 SS28 TA69 TB08 TC02 TC27 TC38 TC42 TD03 TD08 TD11 UA05 UA12 UA39 5C077 LL02 PP02 PP21 PP27 PP65 PQ08 RR21 TT02 5C078 AA04 BA57 CA01 CA23 DA06 DB07 5J064 AA01 BA16 BB14 BC11 BC14 BC16 BC21 BC29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮された画像データを取り扱う画像処
    理装置において,圧縮された画像データを伸張する伸張
    手段と,前記伸張手段で伸張された画像を,複数画素か
    らなるブロックに分割する分割手段と,前記分割手段で
    の分割に基づいて,伸張された画像中のグラデーション
    領域を抽出するグラデーション領域抽出手段と,前記グ
    ラデーション領域抽出手段が抽出したグラデーション領
    域に対して平滑化処理を行う平滑化手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像処理装置におい
    て,圧縮された画像データの圧縮率を算出する圧縮率算
    出手段を有し,前記平滑化手段は,前記圧縮率算出手段
    が算出した圧縮率が所定値より高い場合は強い平滑化処
    理を行い,それ以外の場合は弱い平滑化処理を行うこと
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 圧縮された画像データを基に画像を形成
    する画像形成装置において,圧縮された画像データを伸
    張する伸張手段と,前記伸張手段で伸張された画像を,
    複数画素からなるブロックに分割する分割手段と,前記
    分割手段での分割に基づいて,伸張された画像中のグラ
    デーション領域を抽出するグラデーション領域抽出手段
    と,前記グラデーション領域抽出手段が抽出したグラデ
    ーション領域に対して平滑化処理を行う平滑化手段とを
    有し,前記平滑化手段の結果を基に画像を形成すること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する画像形成装置におい
    て,圧縮された画像データの圧縮率を算出する圧縮率算
    出手段を有し,前記平滑化手段は,前記圧縮率算出手段
    が算出した圧縮率が所定値より高い場合は強い平滑化処
    理を行い,それ以外の場合は弱い平滑化処理を行うこと
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 圧縮された画像データを取り扱う画像処
    理装置に,圧縮された画像データを伸張する伸張手順
    と,伸張手段で伸張された画像を,複数画素からなるブ
    ロックに分割する分割手順と,分割手順での分割に基づ
    いて,伸張された画像中のグラデーション領域を抽出す
    るグラデーション領域抽出手順と,グラデーション領域
    抽出手順が抽出したグラデーション領域に対して平滑化
    処理を行う平滑化手順とを実行させることを特徴とする
    画像処理プログラム。
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JP2007028489A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Noritsu Koki Co Ltd 画像処理装置および画像処理プログラム
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