JPH05176174A - 画像データ圧縮方法 - Google Patents

画像データ圧縮方法

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JPH05176174A
JPH05176174A JP35577091A JP35577091A JPH05176174A JP H05176174 A JPH05176174 A JP H05176174A JP 35577091 A JP35577091 A JP 35577091A JP 35577091 A JP35577091 A JP 35577091A JP H05176174 A JPH05176174 A JP H05176174A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 復元画像の画質劣化を抑制しつつ、かつ、圧
縮率を高める。 【構成】 圧縮画像データを伸長した伸長画像データに
基づいて画像を表示し(S4)、また、S/N比に基づ
いて求めた画像品質指標が所定のしきい値に達しない画
質劣化ブロックを画像内に明示する(S7)。この画質
劣化ブロックを含むように低画質領域を指定し(S
8)、指定された低画質領域について原画像データを伸
長画像データとの差分データを求め(S9)、その差分
データを圧縮画像データとともに保存する(S10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば印刷製版用の
画像データを圧縮する方法に関し、特に非可逆符号化に
よって多値画像データを圧縮する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版用の画像データはデータ量が膨
大なため、画像データをそのまま記憶するには膨大なメ
モリ容量が必要となり、また、データ転送に多大の時間
を要する。そこで、画像データを符号化して画像データ
を圧縮することにより、そのデータ量を減少させる画像
データ圧縮方法が一般に利用されている。
【0003】多値画像データの符号化方法としては、い
わゆるベクトル量子化や直交変換などの技術が用いられ
る。直交変換としては、ディスクリートコサイン変換
(以下、「DCT変換」と呼ぶ)やアダマール変換が知
られている。これらの符号化方法は、高圧縮率で画像デ
ータを圧縮することが可能であるが、その反面、圧縮画
像データを復元して得られる画像データが圧縮前の画像
データと完全には一致しない、いわゆる非可逆の符号化
方法である。商業印刷用の多値画像データはそのデータ
量が膨大なので、非可逆符号化方法による圧縮の必要性
が特に高いものの一つである。
【0004】ところで、商業印刷用の画像では、高い画
像品質(例えば、肌の滑らかさ、エッジのシャープさな
ど)が要求される。しかし、非可逆符号化方法で圧縮し
た画像データを復元して画像を再現すると、画像によっ
ては画質の劣化が肉眼で見える程度になってしまい、商
業印刷用の画像として利用できない場合がある。一般的
には、圧縮率が高いほど復元画像の画質の劣化が大きい
という傾向がある。
【0005】復元画像の画質の劣化を抑えつつ圧縮率を
高める方法として、特開昭62−57367号公報に記
載された方法が知られている。この従来方法では、複数
段階の圧縮率を実現する複数の圧縮パラメータを準備
し、各圧縮率に対応する復元画像と原画像との誤差画像
を表示する。そして、複数の誤差画像から視覚的な判断
で1つの誤差画像を選択し、その誤差画像に対応する圧
縮パラメータを用いて原画像を圧縮するという方法であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般の画像
は画質劣化が目立たち易い部分と目立ち難い部分とを含
んでいることが多い。風景や人物などの部分は輪郭が明
瞭でないので画質劣化が目立ち難いが、文字の部分は輪
郭が明瞭なので画質劣化が目立ち易い。
【0007】このような画像の画像データを従来の圧縮
方法で圧縮しようとすると、画質と圧縮率とのバランス
をとるのが難しいという問題がある。すなわち、画質劣
化が目立ち易い部分の画質が満足できるレベルになるよ
うに画像データを圧縮すると、圧縮率が低くなる。一
方、高い圧縮率で画像データを圧縮すると、画質劣化が
目立ち易い部分の画質が不十分なものとなってしまう。
【0008】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、復元画像の画質
劣化を抑制しつつ、かつ、圧縮率を高めることのできる
画像データの圧縮方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明による画像データ圧縮方法は、(a)処理
対象画像の原画像データを所定の大きさの画素ブロック
ごとに非可逆符号化で圧縮することによって、圧縮画像
データを生成する工程と、(b)前記圧縮画像データを
伸長することによって、伸長画像データを生成する工程
と、(c)前記原画像データと前記伸長画像データとを
比較することによって、前記伸長画像データによって表
わされる復元画像の画像品質を示す画像品質指標を、前
記画素ブロックごとに求める工程と、(d)前記画素ブ
ロックごとに前記画像品質指標を所定のしきい値と比較
することによって、前記画像品質指標が前記しきい値に
達しない画素ブロックを画質劣化ブロックとして特定す
る工程と、(e)前記画質劣化ブロックを明示しつつ前
記処理対象画像を表示する工程と、(f)前記画質劣化
ブロックを含む画像領域を低画質領域として特定する工
程と、(g)前記低画質領域について、前記原画像デー
タと前記伸長画像データとの差分を表わす差分データを
求めるとともに、当該差分データを前記圧縮画像データ
とともに保存する工程と、(h)前記圧縮画像データを
伸長した伸長画像データと前記差分データとを加算する
ことによって、復元画像データを求める工程と、を備え
る。
【0010】
【作用】低画質領域について、原画像データと伸長画像
データとの差分を表わす差分データを圧縮画像データと
ともに保存するので、画像の復元の際に、圧縮画像デー
タを伸長して伸長画像データを求めた後、この伸長画像
データと差分データとを加算することによって、低画質
領域の画像データが原画像データに近づき、この結果、
低画質領域の画質が向上する。この差分データは、低画
質領域のみについて保存するので、圧縮後の画像データ
のデータ量を過度に増大させることがない。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を適用して画像
データの圧縮を行なう画像処理システムを示すブロック
図である。この画像処理システムは、画像入力装置1と
画像データ圧縮装置2とを備えている。画像入力装置1
は、例えば原稿の画像データを読み取る読取スキャナで
ある。
【0012】画像データ圧縮装置2は、CPU210
と、バスライン220とを備えており、バスライン22
0には、メモリ231と、圧縮伸長処理部232と、差
分処理部233と、フレームメモリ235とが接続され
ている。差分処理部233にはさらに統計処理部234
が接続されており、フレームメモリ235にはD/A変
換器236とCRT237とが順次接続されている。バ
スライン220には、さらに、画像入力装置1と接続さ
れるインタフェイス241と、他の外部装置との通信を
行なうための通信インタフェイス242と、大容量の画
像データを保存するための光磁気ディスク243と磁気
ディスク244とが接続されている。
【0013】図2は、実施例の処理手順を示すフローチ
ャートである。また、図3は、実施例において処理の対
象となる画像を示す概念図である。図3に示すように、
この画像IPは、人物と書籍と時計の画像部分を含んで
いる。
【0014】図2のステップS1では、この画像IPの
画像データ(以下、「原画像データ」と呼ぶ)が画像入
力装置1によって読み取られ、インタフェイス241を
介して画像データ圧縮装置2の光磁気ディスク243に
格納される。
【0015】ステップS2では、圧縮伸長処理部232
が原画像データを圧縮し、圧縮画像データを作成する。
この際、オペレータは圧縮方法(アダマール変換、DC
T変換などの非可逆符号化方法)と、圧縮パラメータ
(量子化ステップ幅、符号化コード、保存する符号化係
数の数など)とをマウスやキーボード(図示せず)など
を用いて選択する。圧縮率は、圧縮パラメータによって
変化する。磁気ディスク244には、複数組の圧縮パラ
メータが予め格納されており、その中の1組がオペレー
タの指定に応じて磁気ディスク244から圧縮伸長処理
部232に転送される。なお、圧縮パラメータを直接選
択する変わりに、圧縮率のレベルを示す圧縮ランクをオ
ペレータが指定し、圧縮ランクに応じた圧縮パラメータ
が磁気ディスク244から読出されるようにしてもよ
い。
【0016】直交変換やベクトル量子化による圧縮方法
を採用した場合には、画素ブロック(例えば8×8画素
のブロック)ごとに画像データが圧縮される。この実施
例では、直交変換の1つであるディスクリートコサイン
変換(以下、「DCT変換」と呼ぶ)を用いて圧縮を行
なうこととする。
【0017】ステップS3では、圧縮画像データが圧縮
伸長処理部232によって伸長(復元)されて伸長画像
データが作成される。伸長画像データは、フレームメモ
リ235に書き込まれる。
【0018】ステップS4では、フレームメモリ235
に書き込まれた伸長画像データに基づいて、復元画像が
CRT237に表示される。表示された復元画像は、図
3に示すような画像と同様の画像である。但し、この際
に、画像IPの全体をCRT237に表示するために、
伸長画像データを間引きして縮小画像を生成し、この縮
小画像を表示してもよい。
【0019】ステップS5では、CRT237に表示さ
れた画像をオペレータが観察し、その画質が満足できる
程度のものであるか否かが判断される。画質が不十分な
場合には、ステップS6以下の処理が実行される。
【0020】ステップS6では、差分処理部233と統
計処理部234とによって、画像IP内の画素ブロック
の中で、画質が所定のレベル以下の画素ブロックが以下
のようにして抽出される。差分処理部233は、原画像
データDoと伸長画像データDrとの差分(Do−D
r)を算出する機能を有している。また、統計処理部2
34は、この差分(Do−Dr)に基づいて、伸長画像
データDrの雑音成分(画像品質指標)を算出する機能
を有している。この実施例では、雑音成分を表わす指標
としてS/N比を用いる。S/N比は次式で定義され
る。 S/N=20・log[Dmax /(MSE)^0.5] …(1) ここで、演算子「log」は常用対数を表わし、演算子
「^」はべき乗を表わす。また、Dmax は画像データが
取り得る最大の値であり、例えば8ビットの画像データ
に対してはDmax =255である。MSEは平均2乗誤
差であり、次式で定義される。 MSE=ΣΣ[{Do(i,j)−Dr(i,j)}^2]/(M×N) …(2) ここで、Mは処理の対象となっている画像の垂直方向の
画素数、Nは水平方向の画素数である。また、i,jは
それぞれ垂直方向と水平方向の画素座標であり、演算子
ΣΣは、iについて1からMまで括弧内の値を累算する
とともに、jについても1からNまで括弧内の値を累算
する演算を示している。
【0021】画像データがイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の4色の
インクにそれぞれ対応する4つの画像データ成分で構成
されている場合には、統計処理部234は各色成分のS
/N比を算出するとともに、4色のS/N比の平均値A
sn(dB)を算出する。
【0022】統計処理部234は、下記の条件に従って
画質ランクを決定する。 画質ランク1:50<Asn (dB) 画質ランク2:45<Asn≦50 (dB) 画質ランク3:40<Asn≦45 (dB) 画質ランク4:35<Asn≦40 (dB) 画質ランク5:30<Asn≦35 (dB) 画質ランク6: Asn≦30 (dB) なお、画質ランクと平均値Asnとの関係は統計処理部
234に予め登録されている。
【0023】統計処理部234は、更に、所定の画質ラ
ンク(例えば画質ランク6)以下の画素ブロックを画質
劣化ブロックとして抽出する。そして、画質劣化ブロッ
クを塗りつぶすための画像データを作成する。この画像
データは、統計処理部234からフレームメモリ235
に供給される。
【0024】ステップS7では、抽出された画質劣化ブ
ロックがCRT237上に明示される。図4は、CRT
237に表示された画像の例を示す概念図である。画質
劣化ブロック(図中、斜線で示す)は、赤色や反転色な
どの目視しやすい色で明示されている。図4では、画素
ブロックの境界線も描かれているが、境界線を表示しな
くてもよい。図4の例では時計の文字盤部分と書籍の文
字部分の画質劣化が大きいので、これらの部分を含む画
素ブロックが画質劣化ブロックとして明示されている。
【0025】このように、S/N比に基づいて画質を定
量的に評価し、画質のレベルが所定の値以下の画素ブロ
ックを明示するようにすれば、画質が劣化している領域
をオペレータが容易に認識できるという利点がある。さ
らに、オペレータの経験や技能に依存せず、客観的に画
質劣化領域を表示することができるという利点もある。
【0026】ステップS8では、オペレータがマウス
(図示せず)を用いて、低画質領域を指定する。図5
は、オペレータが低画質領域を指定する様子を示す説明
図であり、ここでは端点P1、P2で規定される矩形に
よって時計の画像を含む第1の低画質領域L1が指定さ
れ、端点P3、P4で規定される矩形によって書籍の画
像を含む第2の低画質領域L2が指定されている。低画
質領域は、原画像データDoと伸長画像データDrとの
差分データ△Dを保存しておくべき領域である。
【0027】ステップS9では、指定された低画質領域
を含む画素ブロックについて、差分処理部233が差分
データ△Dを算出する。画像データがYMCKの4色の
画像データ成分を含む場合には、各成分ごとに差分デー
タが算出される。この差分データ△Dは、さらに、圧縮
伸長処理部232においてハフマン符号化などの可逆符
号化あるいはDCT符号化などの非可逆符号化によって
圧縮される。なお、以下では圧縮された差分データを
「圧縮差分データ」と呼ぶ。
【0028】ステップS10、S11では、ステップS
9までの処理によって作成された圧縮画像データと圧縮
差分データとに基づいて画像が復元される。すなわち、
まずステップS10において、圧縮差分データが圧縮伸
長処理部232において伸長され、ステップS11にお
いて伸長されて得られた差分データが伸長画像データに
加算される。そして、ステップS4に戻り、ステップS
11で得られた画像データに基づいて復元された画像が
CRT237に表示される。差分データ△Dは、指定さ
れた低画質領域を含む画素ブロックについて保存される
ので、差分データを伸長画像データに加算して得られた
画像データに基づいて画像を復元すると、低画質領域の
画質は改善されている。
【0029】こうして、画像IP全体の画質が満足しう
るレベルに達するまでステップS4〜S11が繰り返さ
れる。画像IP全体の画質が満足しうるレベルに達する
と、処理の終了がオペレータによって指定され、ステッ
プS5からステップS12に移行する。ステップS12
では、圧縮画像データDcと圧縮差分データとが、画像
IPを表わす1組の画像データ(以下、「差分付き圧縮
画像データ」と呼ぶ)として磁気ディスク244に保存
される。
【0030】図6は、差分付き圧縮画像データのファイ
ル構造を示す説明図である。図5の画像に対する差分付
き圧縮画像データは、圧縮画像データDcを含む第1の
データファイルF1と、第1の低画質領域L1に対する
圧縮差分データを含む第2のデータファイルとF2、
と、第2の低画質領域L2に対する圧縮差分データを含
む第3のデータファイルF3とを有している。
【0031】各データファイルのヘッダには、各種の属
性情報が書き込まれている。属性情報としては、そのデ
ータファイルに含まれるデータが圧縮画像データDcで
あるのか圧縮差分データであるのかを示すフラグ、画像
サイズを示すデータ、表色系(YMCK、RGBなど)
を示すデータ、差分データが適用される領域を示す座標
データなどがある。差分付き圧縮画像データは、これら
のデータファイルF1、F2、F3とともに、各データ
ファイルの先頭アドレスを記憶するデータ管理テーブル
DMTを含んでいる。
【0032】差分付き圧縮画像データに基づいて画像を
復元する場合には、圧縮画像データDcを伸長するとと
もに、圧縮差分データを伸長して差分データを求め、こ
の差分データを伸長画像データに加算することによっ
て、復元画像を表わす画像データを作成する。こうすれ
ば、低画質領域においては差分データによって伸長画像
データが補正され、低画質領域における画質が向上す
る。
【0033】以上のように、この実施例では、低画質領
域を含む画素ブロックに対して差分データを保存してお
き、この差分データと伸長画像データとに基づいて画像
を復元するので、圧縮画像データのみでは満足すべき画
質が得られない画像領域が生じた場合にも、その画像領
域の画質を向上させることが可能である。また、差分デ
ータは、低画質領域を含む画素ブロックに対してのみ作
成するので、画像データ全体のデータ量をあまり増加さ
せることなく画像全体の画質を満足し得るレベルにまで
高めることができる。
【0034】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0035】(1)上記実施例では、画質劣化ブロック
について差分データ△Dを保存するだけでなく、オペレ
ータが指定した低画質領域L1,L2について差分デー
タ△Dを保存するようしていたが、画質劣化ブロックの
みについて差分データ△Dを保存するようにしてもよ
い。ただし、上記実施例のように、オペレータが指定し
た低画質領域について差分データ△Dを保存するように
すれば、差分データ△Dを用いて復元した復元画像内に
顕著な画質差を生じさせないようにすることができると
いう利点がある。例えば、同じ書籍の画像において文字
部分のみについて差分データ△Dを保存するようにする
と、復元画像において文字部分の画質が書籍の他の部分
の画質よりも高くなり、書籍内の文字部分と他の部分と
の境界部に顕著な画質差が生じてしまう可能性がある。
これに対し、上記実施例のように、低画質領域をオペレ
ータが指定すれば、このような不具合が生じるのを防止
することが可能である。
【0036】(2)上記実施例では、差分データを符号
化して圧縮した後に保存していたが、差分データを圧縮
せずにそのまま保存してもよい。ただし、差分データを
圧縮して保存するようにすれば、差分付き圧縮画像デー
タのデータ量をさらに低減することができるという利点
がある。
【0037】(3)上記実施例では、YMCKの4色の
画像成分に関するそれぞれのS/N比の平均値Asnを
求めて画質を評価していたが、YMCKの少なくとも1
つの画像成分のS/N比を平均した値を用いて画質を評
価するようにしてもよい。また、本発明は、YMCKの
画像成分で構成された画像データに限らず、BGR成分
や均等色空間成分で構成された画像データの圧縮にも適
用できる。また、1色の画像成分のみを含む画像データ
にも適用可能である。一般に、本発明は多値画像データ
の圧縮に適用することができる。
【0038】(4)上記実施例では画像品質指標として
S/N比やその平均値Asn、あるいは画質ランクを用
いていたが、その他の任意の画像品質指標を使用するこ
とも可能である。
【0039】(5)上記実施例では、DCT変換で画像
データを符号化することによって圧縮していたが、この
発明は、一般に非可逆符号化によって多値画像データを
圧縮する場合に適用できる。例えば、フーリエ変換、ア
ダマール変換などの直交変換符号化やベクトル量子化符
号化で圧縮する場合にも適用できる。
【0040】(6)上記実施例では、オペレータが画質
劣化ブロックを含むように低画質領域を指定したが、画
質劣化ブロック以外の部分でもオペレータが画質が劣化
していると判断した場合には、その領域を低画質領域と
して指定してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像デー
タ圧縮方法によれば、低画質領域について、原画像デー
タと伸長画像データとの差分を表わす差分データを圧縮
画像データとともに保存するので、画像の復元の際に、
圧縮画像データを伸長して伸長画像データを求めた後、
この伸長画像データと差分データとを加算することによ
って、低画質領域の画像データを原画像データに近づけ
ることができ、この結果、低画質領域の画質を向上させ
ることができる。この差分データは、低画質領域のみに
ついて保存するので、圧縮後の画像データのデータ量を
過度に増大させることがない。すなわち、本発明の画像
データ圧縮方法は、復元画像の画質劣化を抑制しつつ、
かつ、圧縮率を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用して画像データの圧
縮を行なう画像処理システムを示すブロック図。
【図2】実施例の処理手順を示すフローチャート。
【図3】実施例において処理の対象となる画像を示す概
念図。
【図4】表示された画像の例を示す概念図。
【図5】オペレータが低画質領域を指定する様子を示す
説明図。
【図6】差分付き圧縮画像データのファイル構造を示す
説明図。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 画像データ圧縮装置 210 CPU 220 バスライン 231 メモリ 232 圧縮伸長処理部 233 差分処理部 234 統計処理部 235 フレームメモリ 236 D/A変換器 237 CRT 241 インタフェイス 242 通信インタフェイス 243 光磁気ディスク 244 磁気ディスク Do 原画像データ Dc 圧縮画像データ Dr 伸長画像データ DMT データ管理テーブル IP 画像 L1,L2 低画質領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データを非可逆符号化によって
    圧縮する方法であって、 (a)処理対象画像の原画像データを所定の大きさの画
    素ブロックごとに非可逆符号化で圧縮することによっ
    て、圧縮画像データを生成する工程と、 (b)前記圧縮画像データを伸長することによって、伸
    長画像データを生成する工程と、 (c)前記原画像データと前記伸長画像データとを比較
    することによって、前記伸長画像データによって表わさ
    れる復元画像の画像品質を示す画像品質指標を、前記画
    素ブロックごとに求める工程と、 (d)前記画素ブロックごとに前記画像品質指標を所定
    のしきい値と比較することによって、前記画像品質指標
    が前記しきい値に達しない画素ブロックを画質劣化ブロ
    ックとして特定する工程と、 (e)前記画質劣化ブロックを明示しつつ前記処理対象
    画像を表示する工程と、 (f)前記画質劣化ブロックを含む画像領域を低画質領
    域として特定する工程と、 (g)前記低画質領域について、前記原画像データと前
    記伸長画像データとの差分を表わす差分データを求める
    とともに、当該差分データを前記圧縮画像データととも
    に保存する工程と、 (h)前記圧縮画像データを伸長した伸長画像データと
    前記差分データとを加算することによって、復元画像デ
    ータを求める工程と、 を備えることを特徴とする画像データ圧縮方法。
JP35577091A 1991-12-20 1991-12-20 画像データ圧縮方法 Expired - Lifetime JP2619758B2 (ja)

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