JP2003203904A - マイクロ波プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

マイクロ波プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JP2003203904A
JP2003203904A JP2002000015A JP2002000015A JP2003203904A JP 2003203904 A JP2003203904 A JP 2003203904A JP 2002000015 A JP2002000015 A JP 2002000015A JP 2002000015 A JP2002000015 A JP 2002000015A JP 2003203904 A JP2003203904 A JP 2003203904A
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plasma processing
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plasma
enclosure
microwave
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Shinzo Uchiyama
信三 内山
Nobumasa Suzuki
伸昌 鈴木
Hideo Kitagawa
英夫 北川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマを被処理基体の面内に均一に供給
し、被処理基体の面内を均一に処理可能とする。 【解決手段】 プラズマ処理室101内に設置され被処
理基体102を支持する手段と、該プラズマ処理室内へ
の被処理基体の搬入出口109と、該プラズマ処理室内
への処理用ガス導入手段105と、該プラズマ処理室内
を真空排気する排気手段と、該プラズマ処理室へのマイ
クロ波113を導入する導波管108と、該プラズマ処
理室に組み込まれたマイクロ波透過窓107と、該プラ
ズマ処理室内にあって磁石と磁石冷却手段を内包し被処
理基体102の中心軸を中心とした円筒形状の囲い11
0とを備える。プラズマ処理時に囲い110は、上昇し
て、被処理基体102から搬入出口109を隠し、該被
処理基体からみたプラズマ処理室101を軸対称とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波プラズ
マ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。更に詳しく
は、本発明は、被処理基体を均一に処理する小型のマイ
クロ波プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波をプラズマ生起用の励起源と
して使用するプラズマ処理装置としては、CVD装置、
エッチング装置、アッシング装置等が知られている。
【0003】こうしたいわゆるマイクロ波プラズマCV
D装置を使用するCVDは、例えば次のように行われ
る。即ち、マイクロ波プラズマCVD装置のプラズマ発
生室及び成膜室内にガスを導入し、同時にマイクロ波エ
ネルギを投入してプラズマ発生室内にプラズマを発生さ
せ、ガスを励起し、分解して、成膜室内に配された基体
上に堆積膜を形成する。
【0004】また、いわゆるマイクロ波プラズマエッチ
ング装置を使用する被処理基体のエッチング処理は、例
えば次のようにして行われる。即ち、該装置の処理室内
にエッチャントガスを導入し、同時にマイクロ波エネル
ギを投入して該エッチャントガスを励起し、分解して該
処理室内にプラズマを発生させ、これにより該処理室内
に配された被処理基体の表面をエッチングする。
【0005】はたまた、いわゆるマイクロ波プラズマア
ッシング装置を使用する被処理基体のアッシング処理
は、例えば次のようにして行われる。即ち、該装置の処
理室内にアッシングガスを導入し、同時にマイクロ波エ
ネルギを投入して該アッシングガスを励起し、分解して
該処理室内にプラズマを発生させ、これにより該処理室
内に配された被処理基体の表面をアッシングする。
【0006】マイクロ波プラズマ処理装置においては、
ガスの励起、電離、及び反応のエネルギ源として、高い
周波数をもつマイクロ波を使用することから、電界によ
る電子の加速頻度を増加させることができ、ガス分子を
効率的に励起し、電離し、反応させることができる。そ
れ故、マイクロ波プラズマ処理装置については、高密度
のプラズマを比較的容易に形成し、ガスの励起効率、電
離効率及び反応効率を高くすることができ、低温で高速
に高品質処理できるといった利点を有する。また、マイ
クロ波が誘電体を透過する性質を有することから、プラ
ズマ処理装置を無電極放電タイプのものとして構成する
ことができ、これが故に高清浄なプラズマ処理を行い得
るという利点もある。
【0007】こうしたマイクロ波を用いたプラズマ処理
装置は、電子サイクロトロン共鳴(ECR)を利用した
プラズマ処理装置として広範囲に実用化されている。E
CRは、磁束密度が87.5mTの場合、磁力線の周り
を電子が回転する電子サイクロトロン周波数が、マイク
ロ波の一般的な周波数2.45GHzと一致し、電子が
マイクロ波を共鳴的に吸収して加速され、高密度プラズ
マが発生する現象である。こうしたECRプラズマ処理
装置においては、マイクロ波導入手段と磁界発生手段と
の構成について、代表的なものとして次の4つの構成が
知られている。
【0008】即ち、4つの構成は、(i)導波管を介し
て伝播されるマイクロ波を、被処理基体の対向面から透
過シートを介して円筒状のプラズマ発生室に導入し、プ
ラズマ発生室の中心軸と同軸の発散磁界をプラズマ発生
室の周辺に設けられた電磁コイルを介して導入する構成
(NTT方式)と、(ii)導波管を介して伝送されるマ
イクロ波を、被処理基体の対向面から釣鐘状のプラズマ
発生室に導入し、プラズマ発生室の中心軸と同軸の磁界
をプラズマ発生室の周辺に設けられた電磁コイルを介し
て導入する構成(日立方式)と、(iii )円筒状スロッ
トアンテナの一種であるリジターノコイルを介してマイ
クロ波を周辺からプラズマ発生室に導入し、プラズマ発
生室の中心軸と同軸の磁界をプラズマ発生室の周辺に設
けられた電磁コイルを介して導入する構成(リジターノ
方式)と、(iv)導波管を介して伝送されるマイクロ波
を、被処理基体の対向面から平板状のスロットアンテナ
を介して円筒状のプラズマ発生室に導入し、アンテナ平
面に平行なループ状磁界を、平面アンテナの背面に設け
られた永久磁石を介して導入する構成(平面スロットア
ンテナ方式)、である。
【0009】しかし、ECRプラズマ処理装置は、近年
の素子の微細化と基板の大口径化に対応するためには、
磁場の均一化が難しい、バルクプラズマ中でも電子が加
速されるため、電子温度が高く、エッチング形状の異常
やチャージアップダメージが発生しやすいなどの問題が
ある。
【0010】微細化・大口径化に対応できる素質を有す
るプラズマ処理装置として、磁場を用いずに、マイクロ
波を誘電体表面に沿って伝播させる表面波プラズマ処理
装置が注目されている。
【0011】表面波プラズマ処理装置の例として、近
年、マイクロ波の均一で効率的な導入装置として複数の
スロットがH面に形成された無終端環状導波管を用いた
装置が提案されている(特開平5−345982号公
報、または特開平10−233295号公報参照)。こ
のマイクロ波プラズマ処理装置を図6(a)に示し、そ
のプラズマ発生機構を図6(b)に示す。601はプラ
ズマ処理室、602は被処理基体、603は基体602
の支持体、604は基板温度調整手段、605はプラズ
マ処理室601の周辺に設けられたプラズマ処理用ガス
導入手段、606は排気、607はプラズマ処理室60
1を大気側と分離する平板状誘電体からなるマイクロ波
透過窓、608はマイクロ波を透過窓607を透過して
プラズマ処理室601に導入するためのスロット付無終
端環状導波管、611はマイクロ波を左右に分配するE
分岐、612はスロット、613は無終端環状導波管6
08内を伝播するマイクロ波、614は透過窓607と
プラズマとの界面を伝播し相互干渉するマイクロ波の表
面波、615は表面波干渉により生成したプラズマであ
る。
【0012】プラズマ処理は以下のようにして行う。排
気系(不図示)を介してプラズマ処理室601内を真空
排気する。続いて処理用ガスをプラズマ処理室601の
周辺に設けられたガス導入手段605を介して所定の流
量でプラズマ処理室601内に導入する。次に排気系
(不図示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不図
示)を調整し、プラズマ処理室601内を所定の圧力に
保持する。マイクロ波電源(不図示)より所望の電力を
無終端環状導波管608を介してプラズマ処理室601
内に供給する。この際、一周の長さが管内波長の整数倍
である無終端環状導波管608内に導入されたマイクロ
波613は、E分岐611で左右に二分配され、無終端
環状導波管608の内部で干渉し合い、管内波長の1/
2間隔に定在波の“腹”を生じる。無終端環状導波管6
08内部表面を流れる電流が最大になる位置に放射状に
配置されたスロット612を介して、透過窓607を透
過してプラズマ処理室601に導入されたマイクロ波に
より、プラズマが発生する。プラズマ密度が真正表面波
モードのカットオフ密度Ncs=(1+εd)ε0me
ω2/e2を超えると、マイクロ波は、プラズマ中には
伝播できず、透過窓607とプラズマとの界面を表面波
614として電波する。隣接するスロットから導入され
た表面波614同士が相互干渉し、表面波614の半波
長毎に定在波の“腹”を形成する。この表面波614の
干渉による“腹”電界によって透過窓607の近傍に高
密度プラズマ615が生成する。処理用ガスは、発生し
た高密度プラズマ615により励起され、支持体603
上に載置された被処理基体602の表面を処理する。
【0013】このようなマイクロ波プラズマ処理装置を
用いることにより、マイクロ波パワー1kW以上で、直
径300mm程度の大口径空間に、±3%以内の均一性
をもって、電子密度1012cm-3以上、電子温度3eV
以下、プラズマ電位20V以下の高密度低電子温度プラ
ズマが発生できるので、ガスを充分に反応させ、活性な
状態で基板に供給することができ、かつ入射イオンやチ
ャージアップによる基体602の表面ダメージも低減す
るので、低温でも高品質で均一かつ高速な処理が可能に
なる。
【0014】このようなマイクロ波プラズマ処理装置の
透過窓としては、一般的に石英窓が使用されるが、酸化
膜エッチングなどのエッチャントとして用いられるC4
8のようなフッ素を含むガスを用いた場合、フッ素ラ
ジカルなどによって石英窓が削られ、処理の不安定化や
パーティクル発生の原因になる。フッ素プラズマ耐性を
有するマイクロ波透過窓としてはアルミナ窓があるが、
熱伝導率が低く、熱膨張率が高く、機械的強度が弱いた
め、接触している高密度プラズマ中のイオン入射による
熱衝撃により、割れやすいという問題がある。この問題
を解決する方策として、アルミナよりはフッ素プラズマ
耐性は低いが、熱伝導率が高く、熱膨張率が高く、機械
的強度の強い窒化アルミニウム窓の表面を酸化したもの
を使用し、マイクロ波透過性、フッ素プラズマ耐性、及
び熱衝撃耐性を鼎立させる方法がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなマイクロ波プラズマ処理装置を用いて処理を行
う場合に、プラズマを均一化するために、プラズマ処理
室を大きくしプラズマ処理室壁面でのプラズマ再結合消
滅の影響を小さくしなければならない問題がある。
【0016】本発明の主たる目的は、上述した従来のマ
イクロ波プラズマ処理装置における不十分な点を解決
し、小型のプラズマ処理室において、プラズマを被処理
基体の面内に均一に供給し、被処理基体の面内を均一に
処理することができるマイクロ波プラズマ処理装置及び
プラズマ処理方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、プラズマ処理室と、該プラ
ズマ処理室内に設置された被処理基体支持手段と、該プ
ラズマ処理室内への被処理基体搬入出口と、該プラズマ
処理室内への処理用ガス導入手段と、該プラズマ処理室
内を真空排気する排気手段と、該プラズマ処理室へのマ
イクロ波導入手段と、該プラズマ処理室の一面に組み込
まれたマイクロ波透過窓と、該プラズマ処理室内にあっ
て被処理基体支持手段を囲むように設置した磁石と磁石
冷却手段を一体化した囲いと、該囲いを昇降する手段を
備えたマイクロ波プラズマ処理装置であって、プラズマ
処理時に該囲いは、上昇して、被処理基体から前記被処
理基体搬入出口を隠し、被処理基体からみた前記プラズ
マ処理室を軸対称とすることを特徴とする。
【0018】更に、この請求項1に係る発明のマイクロ
波プラズマ処理装置の例を図1と図2を用いて詳細に説
明する。101はプラズマ処理室、102は被処理基
体、103は基体102を支持する支持体、104は基
板温度調整手段、105はマイクロ波透過窓107に設
けられたプラズマ処理用ガス導入手段、106は排気、
107は誘電体からなるマイクロ波透過窓、108はマ
イクロ波を透過窓107を透過してプラズマ処理室10
1に導入するためのスロット付無終端環状導波管、10
9は被処理基体102をプラズマ処理室101内に搬入
出するための被処理基体搬入出口、110は、磁石と磁
石冷却手段を一体化した囲いである。この囲い110
は、被処理基体102の中心軸を軸とした軸対称形であ
る。111はマイクロ波を左右に分配するE分岐、11
2はスロット、113は無終端環状導波管108内を伝
播するマイクロ波、114は透過窓107とプラズマと
の界面を伝播し相互干渉するマイクロ波の表面波、11
5は表面波干渉により生成したプラズマである。プラズ
マ処理室101とスロット付き無終端環状導波管108
は不図示の冷却手段により低温に保たれている。
【0019】プラズマ処理は以下のようにして行う。排
気系(不図示)を介してプラズマ処理室101内を真空
排気する。被処理基体102を、搬送手段(不図示)に
より、被処理基体搬入出口109からプラズマ処理室1
01内に搬入し、支持体103上に設置する。続いて、
被処理基体搬入出口109を閉じ、磁石と磁石冷却手段
を一体化した囲い110を位置調整する昇降手段(不図
示)により上昇させ、被処理基体102を囲む。続いて
処理用ガスをマイクロ波透過窓107に設けられたガス
導入手段105を介して所定の流量でプラズマ処理室1
01内に導入する。次に排気系(不図示)に設けられた
コンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、プラズマ処
理室101内を所定の圧力に保持する。マイクロ波電源
(不図示)より所望の電力を無終端環状導波管108を
介してプラズマ処理室101内に供給する。この際、無
終端環状導波管108内に導入されたマイクロ波113
は、E分岐111で左右に二分配され、自由空間よりも
長い管内波長をもって伝播する。管内波長の1/2毎に
設置されたスロット112を介して透過窓107を透過
してプラズマ処理室101に導入されたマイクロ波によ
り、高密度プラズマが発生する。この状態で、プラズマ
に入射したマイクロ波は、プラズマ中には伝播できず、
透過窓107とプラズマとの界面を表面波114として
伝播する。隣接するスロットから導入された表面波11
4同士が相互干渉し、表面波114の波長の1/2毎に
表面定在波の“腹”を形成する。この表面波114の干
渉による“腹”電界によって透過窓107の近傍に高密
度プラズマ115が生成する。周辺から導入された処理
用ガスは、発生した高密度プラズマ115により励起・
イオン化・反応して活性化し、支持体103上に載置さ
れた被処理基体102の表面を処理する。
【0020】次に、特徴的な手段と作用を述べる。被処
理基体102をプラズマ処理する時、磁石201と磁石
冷却手段としての配管202を一体化した囲い110を
上昇させ、被処理基体102を囲むので、被処理基体1
02から被処理基体搬入出口109を隠すことができ、
被処理基体102からみたプラズマ処理室101は、被
処理基体102の中心軸を軸中心とした軸対称となる。
これは、被処理基体102周辺のプラズマを、被処理基
体102の中心軸を軸中心とした軸対称分布とする作用
がある。
【0021】また、複数の磁石201は、囲い110に
沿って、マルチカスプ磁場を形成するように(大方の磁
力線203が、囲い110の内側表面に沿って、被処理
基体102の軸中心を円筒座標系のZ軸としたとき、そ
のΘ方向に向くように)、配列する。これにより、囲い
110の内壁204の表面に近づいた電子は、磁力線2
03に捕らえられ、これに沿って螺旋運動を繰り返し、
囲いの内壁204表面に電子が衝突しにくくなる。よっ
て、イオンが囲い内壁204の表面に衝突しにくくな
り、プラズマ密度分布が囲い内壁204の表面近傍にお
いて低下しない。よって、磁力線203は、囲い110
表面でプラズマ再結合消滅し難くし、もって囲い110
表面でのプラズマ密度低下を抑え、囲い110内プラズ
マ密度分布を均一とするように作用する。
【0022】また、磁石201を磁石冷却手段としての
配管202により冷却するので、プラズマ処理中におい
ても、磁石201を低温に保つ。これは、温度上昇によ
る磁石201の磁力強度劣化を防ぐ作用がある。
【0023】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明のマイクロ波プラズマ処理装置であって、処理用ガ
ス導入手段を、マイクロ波透過窓に設けたことを特徴と
する。本発明のプラズマ処理装置に特徴的な手段と作用
を図1を用いて説明する。
【0024】処理用ガス導入手段をプラズマ処理室周辺
に設けた場合、処理用ガスは、囲い110に遮られ、被
処理基体102に、効率よく供給できない。しかし、請
求項2に係る発明によれば、処理用ガス導入手段105
を、マイクロ波透過窓107に設けたので、囲い110
の高さ位置に影響されずに、処理用ガスを被処理基体1
02に供給する作用がある。
【0025】請求項3に係る発明は、請求項1もしくは
請求項2に係る発明のマイクロ波プラズマ処理装置であ
って、処理用ガス導入手段を、囲いに設けたことを特徴
とする。本発明のプラズマ処理装置に特徴的な手段と作
用を図1と図3を用いて説明する。
【0026】処理用ガス導入手段をプラズマ処理室周辺
に設けた場合、処理用ガスは、囲い110に遮られ、被
処理基体102に、効率よく供給できない。しかし、請
求項3に係る発明によれば、処理用ガス導入手段313
を、囲い110に設けたので、囲い110の高さ位置に
影響されずに、処理用ガスを被処理基体102に供給す
る作用がある。
【0027】また、本発明によれば、処理用ガス導入手
段105と313を、マイクロ波透過窓107と、囲い
110に設けることにより、被処理基体102の中央と
周辺に処理用ガスを均一供給する作用がある。
【0028】請求項4に係る発明は、請求項1、請求項
2もしくは請求項3に記載のマイクロ波プラズマ処理装
置であって、囲い内部に囲い壁温度調節手段を設けたこ
とを特徴とする。本発明のプラズマ処理装置に特徴的な
手段と作用を図4を用いて説明する。
【0029】このプラズマ処理装置は、囲いの内部に、
囲い壁温度調節手段415を設け、囲いの壁温度を一定
温度に加熱調節することにより、囲い110の表面に処
理用ガスと被処理基体102を発生源とした堆積物が付
着しにくくなるように作用する。
【0030】請求項5に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3もしくは請求項4に記載のマイクロ波プラ
ズマ処理装置であって、囲い上部が、被処理基体支持体
とマイクロ波透過窓の間の任意の高さとなるように、位
置調節する位置調節手段を更に設けたことを特徴とす
る。本発明のプラズマ処理装置に特徴的な手段と作用を
図5を用いて説明する。
【0031】表面波プラズマにおいては、表面波を維持
するため、マイクロ波透過窓507の近辺において、1
0の11乗以上のプラズマ密度を維持する必要がある。
一方、プラズマ処理室501が数十分の一Paから70
Pa程度の比較的低い圧力においては、プラズマは、ほ
とんど体積再結合しない。よって、壁におけるプラズマ
再結合と、拡散を利用し、被処理基体502の近傍のプ
ラズマを所望の密度にしている。しかし、請求項1、
2、3、または4に記載の発明においては、囲い510
の表面に沿ってマルチカスプ磁場があり、壁におけるプ
ラズマ再結合が少なく、プラズマ密度は低下しにくい。
これにより、例えば、エッチングレートが高すぎ、エッ
チング量制御が難しくなるなどの問題点がある。
【0032】しかし、このプラズマ処理装置は、囲い5
10の高さを所望の位置に調節することにより、プラズ
マ透過窓507の近傍に励起したプラズマが、囲い51
0とプラズマ透過窓507の隙間から囲い510の外に
拡散し、囲い510の内部を所望のプラズマ密度となる
ように作用する。
【0033】また、プラズマ処理室501の周辺に処理
用ガス導入手段を設けた場合、囲い510の内部に、ガ
スを導入しやすくなるように作用する。
【0034】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
マイクロ波プラズマ処理装置であって、プラズマ密度測
定手段を設け、プラズマ密度により囲い高さを調節する
ことを特徴とする。本発明のプラズマ処理装置に特徴的
な手段と作用を図5を用いて説明する。
【0035】このプラズマ処理装置は、被処理基体50
2の近傍にプラズマ密度測定手段としてイオン電流測定
プローブ521を設け、プラズマ密度が所望の値より高
い時、囲い510の位置を低くし、プラズマ密度が所望
の値より低いとき、囲い510の位置を高くし、プラズ
マ密度を所望の値とするように作用する。
【0036】また、本発明は、プラズマ処理室内を真空
排気する工程と、被処理基体をプラズマ処理室内に搬入
出口から搬入し支持する工程と、該プラズマ処理室内へ
処理用ガスを導入する工程と、該プラズマ処理室へマイ
クロ波を導入してプラズマを発生させる工程と、プラズ
マ処理室内に支持された被処理基体を処理する工程とを
有する、マイクロ波プラズマ処理方法であって、該プラ
ズマ処理室の一面に組み込まれたマイクロ波透過窓と、
該プラズマ処理室内にあって磁石と磁石冷却手段を内包
し支持された前記被処理基体の中心軸を中心とした円筒
形状の囲いと、該囲いを昇降する手段とを用い、プラズ
マ処理時に該囲いを上昇させて、前記被処理基体から前
記搬入出口を隠し、該被処理基体からみた前記プラズマ
処理室を軸対称とすることを特徴としてもよい。
【0037】
【発明の実施の形態及び実施例】本発明のマイクロ波プ
ラズマ処理装置を実施形態及び実施例により具体的に説
明するが、本発明はこれら実施形態及び実施例に限定さ
れるものではない。
【0038】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の第
一の実施形態及び実施例を図1を用いて説明する。10
1は円筒形状のプラズマ処理室、102は被処理基体、
103は基体102を静電吸着し支持する支持体である
静電チャック、104は基板温度調整手段、105は誘
電体からなる透過窓107に設けられたプラズマ処理用
ガス導入手段、106は排気、107は誘電体からなる
マイクロ波透過窓、108はマイクロ波を透過窓107
を透してプラズマ処理室101に導入するためのスロッ
ト付無終端環状導波管、109は被処理基体102をプ
ラズマ処理室101内に搬入出するための被処理基体搬
入出口、110は、磁石と磁石冷却手段を一体化した囲
いである。この囲い110は、被処理基体102の中心
軸を軸とした同心の円筒形である。
【0039】透過窓107の材質は窒化アルミニウムで
ある。その中央部にφ2mmの処理用ガス導入手段10
5がある。スロット付無終端環状導波管108は、内壁
断面の寸法が27mm×96mmであって、導波管の中
心径が202mm(周長4λg)である。スロット付無
終端環状導波管108の材質は、マイクロ波の伝播損失
を抑えるため、すべてAlを用いている。スロット付無
終端環状導波管108のH面には、マイクロ波をプラズ
マ処理室101へ導入するためのスロット112が形成
されている。スロット112は、形状が長さ40mm、
幅4mmの矩形であり、直線上の2箇所に不連続に、管
内波長の1/2間隔に放射状に形成されている。管内波
長は、使用するマイクロ波の周波数と、導波管の断面の
寸法とに依存するが、周波数2.45GHzのマイクロ
波と、上記の寸法の導波管とを用いた場合には約159
mmである。使用したスロット付無終端環状導波管10
8では、スロット112は約45度間隔で8組16個形
成されている。スロット付無終端環状導波管108に
は、4Eチューナ、方向性結合器、アイソレータ、及び
2.45GHzの周波数を持つマイクロ波電源(不図
示)が順に接続されている。
【0040】図2において、囲い110を詳細に説明す
る。囲い110は、内径300mmの円筒形である。囲
い110の内壁204及び外壁205は、磁力を透過し
やすく熱伝導の良いアルミニウムを使用し、表面をアル
マイト処理する。囲い110は、中空構造であり、その
内部に複数の永久磁石201を、磁力線203が、内壁
204の表面に沿って、マルチカスプ磁場を形成するよ
うに(囲い110の軸中心を円筒座標系のZ軸としたと
きそのΘ方向に向くように)、配列する。囲い110の
外壁205の内側に配置したヨーク206は、磁力を強
めるため、永久磁石201と接触させるように設ける。
ヨーク206は結露等による錆に備えてニッケルメッキ
してある。磁力は、囲い110の表面において0.15
テスラであり、50mm離れた位置においてほぼ0にな
る。被処理基体102には、磁力が到達せず、プラズマ
の運動に影響しない。囲い110の内壁204の外面に
は冷却用配管202が接合されている。冷却用配管20
2は、内部に室温の工業用水が流れており、囲い110
の内部を室温に保つ。
【0041】また、囲い110は3本の支持棒210で
支持されている。これら支持棒210は、大気側とベロ
ーズ211を介し結合されており、空気駆動式の駆動装
置としてのリニアアクチュエータ212により上下す
る。これら支持棒のうち2本は、冷却用配管202を兼
ねており、冷媒を囲い110に循環させる。
【0042】また、囲い110は、上昇した位置におい
て、その上部が透過窓107と接触しない範囲で近接さ
せる。これは接触による塵発生を押さえるためである。
このとき、被処理基体搬入出口109は、被処理基体1
02から見えない。よって、被処理基体102を囲む空
間は軸対称となる。また、囲い110は、この上昇した
位置においても、透過窓107の中央部に処理用ガス導
入手段105が設けられているので、囲い110の内部
に必要十分のガスを供給できる。一方、囲い110は、
下降した位置において、被処理基体102をプラズマ処
理室101より搬送するのに支障のない位置にある。
【0043】本実施形態においては、永久磁石を用いた
が、同様の効力をもつ電磁コイルでも良い。また、駆動
装置はサーボモータとリニアガイドの組み合わせでも良
い。また、冷却用配管を支持棒210と別に設けても良
い。冷媒は、フロリナート(商品名)などでもよい。冷
媒温度は、磁力低下の起きない温度より低ければ良く、
例えば室温かそれ以下であれば良い。フロリナート(商
品名)等を冷媒に使用する場合、チラーにより所望の温
度に調節し循環すると良い。
【0044】図1に示したマイクロ波プラズマ処理装置
を使用し、スルーホールのエッチングを行った。
【0045】被処理基体102としては、上層にホール
パターン(ホール径0.2〜0.5μm)が形成された
SiO2 ハードマスク、下層に有機膜付きφ200mm
P型単結晶シリコン基板(面方位〈100〉、抵抗率1
0Ωcm)を使用した。
【0046】まず、シリコン基板からなる被処理基体1
02を支持体103としての静電チャック上に設置し、
シリコン基板を静電吸着し、シリコン基板裏面にHe供
給系(不図示)からHeを供給した後、フロリナート
(商品名)が循環し25℃に保たれた磁石と磁石冷却手
段を一体化した囲い110を透過窓107付近まで上昇
させ、被処理基体搬入出口109を被処理基体102か
ら隠し、シリコン基板である被処理基体102の周辺を
軸対称空間とした。排気系(不図示)を介してプラズマ
処理室101内を真空排気し、1mPaまで減圧させ
た。続いて熱交換器104にフロリナート(商品名)を
流し、被処理基体102を25℃にした。プラズマ処理
用ガス導入手段105を介してアンモニアガスを200
sccmの流量で処理室101内に導入した。ついで、
排気系(不図示)に設けられたコンダクタンスバルブ
(不図示)を調整し、処理室101内を2. 5Paに保
持した。ついで、2.45GHzのマイクロ波電源(不
図示)より3.0kWの電力をスロット付無終端環状導
波管108を介して供給した。かくして、プラズマ処理
室101内にプラズマを発生させた。ついで、高周波電
圧源(不図示)により支持体103に13.56MHz
300Wの電圧を印加した。この際、プラズマ処理用ガ
ス導入手段105を介して導入されたアンモニアガス
は、プラズマ処理室101内で励起され、分解されて活
性種となり、シリコン基板である被処理基体102の方
向に輸送され、更に高周波電界によって被処理基体10
2に引き寄せられ、有機膜をエッチングした。
【0047】得られた有機膜のエッチングレートは、ロ
ット差が無く、700nm/minと極めて大きく、面
内均一性も5%以下と良好であった。
【0048】本発明の第二の実施形態及び実施例を、図
3を用いて、詳細に説明する。本発明の第二の実施形態
及び実施例は、第一の実施形態及び実施例の囲い110
に、更に、処理用ガス導入手段313を設けたことを特
徴とする。
【0049】処理用ガス導入手段313は、囲い内壁3
04を取り巻くように設置されており、囲い内壁304
を貫通する複数の穴314により、プラズマ処理室10
1と連通している。これらの穴314は、直径0.1〜
1mmであれば良く、等間隔に配置すると良く、また、
排気を考慮し、囲い110の上部に設けることが好まし
い。また、処理用ガス導入手段313は、囲い110の
支持棒310の1本を介し、処理用ガス供給系(不図
示)と連通されており、処理用ガスをプラズマ処理室1
01に供給する。図3において、301は磁石、302
は冷却用配管、303は磁力線、305は囲い外壁、3
06はヨーク、312はアクチュエータである。
【0050】本実施形態または実施例では、透過窓10
7に設けた処理用ガス導入手段105と、囲い110に
設けた処理用ガス導入手段313からの処理用ガス流量
比を所望の値に調節することにより、被処理基体102
の周辺と中央に、処理用ガスを均等に供給する効果があ
る。また、必要によっては、中央と周辺の処理用ガス圧
力を所望の分布にする効果もある。
【0051】本実施形態においては、処理用ガス導入手
段313は、囲い支持棒310を介し、処理用ガス供給
系と連通しているが、支持棒310とは別のパイプによ
り、処理用ガス供給系と連通してもよい。また、必要に
応じて、複数の処理用ガス導入手段を設け、同種または
異種のガスをプラズマ処理室に導入しても良い。
【0052】本発明の第三の実施形態及び実施例を、図
4を用いて、詳細に説明する。本発明の第三の実施形態
及び実施例は、第二の実施形態及び実施例の囲い110
に、更に、囲い壁温度調節手段を設けたことを特徴とす
る。
【0053】囲い110は、内径300mmの円筒形で
ある。囲い110の内壁404及び外壁405は、磁力
を透過しやすく熱伝導の良いアルミニウムを使用し、表
面をアルマイト処理する。囲い110は、中空構造であ
り、その内部に複数の永久磁石401を、磁力線403
が、囲い110の内壁404の表面に沿って、マルチカ
スプ磁場を形成するように(囲い110の軸中心を円筒
座標系のZ軸としたときそのΘ方向に向くように)、配
列する。ヨーク406は、磁力を強めるため、囲い11
0の外壁405の内側に、永久磁石401と接触させる
ように設ける。ヨーク406は結露等による錆に備えて
ニッケルメッキしてある。磁力は、囲い110の表面に
おいて0.05テスラであり、50mm離れた位置にお
いてほぼ0になる。被処理基体102には、磁力が到達
せず、プラズマの運動に影響しない。ヨーク406と磁
石401は、冷却用配管402と接触熱抵抗を小さくす
るために、シリコンゴム(不図示)を介して接合してお
り、効果的に冷却される。冷却用配管402は、内部に
0℃のフロリナート(商品名)が循環しており、ヨーク
406と磁石401を低温に保つ。囲い110は、壁面
にニクロム線ヒータ415が接合され、壁端に熱電対4
16が接合されており、ニクロム線ヒータ415と熱電
対416に接続された温度調節器(不図示)により15
0℃に温度調節されている。囲い110の内壁404及
び外壁405と、ヨーク406・磁石401・冷却用配
管402は、ある間隔で離れ、断熱される。処理用ガス
導入手段413は、囲い内壁404を取り巻くように設
置されており、囲い内壁404を貫通する複数の穴41
4により、プラズマ処理室101と連通している。これ
らの穴414は、直径0.1〜1mmであれば良く、等
間隔に配置すると良く、また、排気を考慮し、囲い11
0の上部に設けることが好ましい。
【0054】また、囲い110は4本の支持棒410で
支持されている。これらの支持棒410は、大気側とベ
ローズ411を介し結合されており、空気駆動式のリニ
アアクチュエータ412により上下する。これらの支持
棒410のうち2本は、冷却用配管402を兼ね、チラ
ー(不図示)と連結されており、フロリナートが循環
し、ヨーク406と磁石401を低温に保つ。また、支
持棒410の1本は、処理用ガス導入手段414と処理
用ガス供給系(不図示)を連通している。また、支持棒
410の1本は、ニクロム線ヒータ415と熱電対41
6を温度調節器(不図示)に連絡する電線管として機能
している。
【0055】本実施形態においては、永久磁石を用いた
が、同様の効力をもつ電磁コイルでも良い。また、駆動
装置はサーボモータとリニアガイドの組み合わせでも良
い。また、冷却用配管を支持棒と別に設けても良い。ま
た、冷媒であるフロリナート(商品名)の温度は、磁力
低下の起きない温度より低ければ良く、ニクロム線ヒー
タによる磁石の温度上昇を抑える温度、例えば0℃以下
であれば良い。冷媒は、フロリナートに限らず、低温で
使用できる不凍液であれば良い。また、温度調節手段と
して熱電対と、ニクロム線ヒータを使用したが、サーミ
スタと、セラミックヒータなどでも良い。また、囲い内
外壁とヨーク、磁石間に断熱材を充填し、熱効率を高め
てもよい。
【0056】本発明の第四の実施形態及び実施例を、図
5を用いて、詳細に説明する。501は円筒形状のプラ
ズマ処理室、502は被処理基体、503は被処理基体
502を静電吸着する支持体としての静電チャック、5
04は基板温度調整手段、505はプラズマ処理室50
1の周辺に設けられたプラズマ処理用ガス導入手段、5
06は排気、507は誘電体からなるマイクロ波透過
窓、508はマイクロ波を透過窓507を透過してプラ
ズマ処理室501に導入するためのスロット付無終端環
状導波管、509は被処理基体502をプラズマ処理室
501内に搬入出するための被処理基体搬入出口、51
0は、磁石と磁石冷却手段を一体化した囲い、521
は、プラズマ密度を測定するイオン電流測定プローブで
あり、イオン電流測定装置(不図示)と接続し、プラズ
マ密度を測定する。囲い510は、被処理基体502の
中心軸を軸とした同心配置の円筒形であり、イオン電流
測定プローブ521の測定値に応じ、位置調節手段(不
図示)により任意の高さに調節される。
【0057】イオン密度測定プローブ521は、先端面
積が1mm2 のセラミック被覆したタングステン線で、
被処理基体502の付近にある。イオン電流測定装置
(不図示)は、直流電圧−10〜+30Vをイオン電流
測定プローブ521に印加しながら、電流電圧特性を記
録し、プラズマ密度を測定する。
【0058】図5に示したマイクロ波プラズマ処理装置
を使用し、スルーホールのエッチングを行った。
【0059】被処理基体502としては、上層にホール
パターン(ホール径0.2〜0.5μm)が形成された
SiO2 ハードマスク、下層に有機膜付きφ200mm
P型単結晶シリコン基板(面方位〈100〉、抵抗率1
0Ωcm)を使用した。
【0060】まず、シリコン基板からなる被処理基体5
02を支持体503としての静電チャック上に設置し、
シリコン基板を静電吸着し、シリコン基板裏面にHe供
給系(不図示)からHeを供給した後、フロリナート
(商品名)が循環し、25℃に保たれた磁石と磁石冷却
手段を一体化した囲い510をシリコン基板である被処
理基体502と誘電体からなる透過窓507の中間付近
まで上昇させ、被処理基体搬入出口509を被処理基体
502から隠し、シリコン基板からなる被処理基体50
2の周辺を軸対称空間とした。排気系(不図示)を介し
てプラズマ処理室501内を真空排気し、1mPaまで
減圧させた。続いて熱交換器からなる温度調整手段50
4にフロリナート(商品名)を流し、シリコン基板から
なる被処理基体502を25℃にした。プラズマ処理用
ガス導入手段505を介してアンモニアガスを200s
ccmの流量で処理室501内に導入した。
【0061】ついで、排気系(不図示)に設けられたコ
ンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、処理室501
内を2.5Paに保持した。ついで、2.45GHzの
マイクロ波電源(不図示)より3.0kWの電力をスロ
ット付無終端環状導波管508を介して供給した。かく
して、プラズマ処理室501内にプラズマを発生させ
た。ついで、高周波電圧源(不図示)により支持体50
3に13.56MHz300Wの電圧を印加した。この
際、プラズマ処理用ガス導入手段505を介して導入さ
れたアンモニアガスは、プラズマ処理室501内で励起
し、分解されて活性種となり、シリコン基板からなる被
処理基体502の方向に輸送され、更に高周波電界によ
って被処理基体502に引き寄せられ、有機膜をエッチ
ングした。また、イオン電流測定プローブ521により
測定した値が、電子密度換算で10の10乗cm-3とな
るように、囲い510の高さを調節した。
【0062】得られた有機膜のエッチングレートは、ロ
ット差無く、300nm/minとエッチング時間によ
りエッチング量を制御するに適度な速度であり、面内均
一性も5%以下と良好であった。
【0063】得られた有機膜のエッチングレートは、ロ
ット差無く、300nm/minとエッチング時間によ
りエッチング量を制御するに適度な速度であり、面内均
一性も5%以下と良好であった。
【0064】この他、本発明のマイクロ波プラズマ処理
装置に用いられるスロット付き無終端環状導波管108
の材質は、導電体であれば使用可能であるが、マイクロ
波の伝播ロスをできるだけ抑えるため、導電率の高いA
l、Cu、もしくはAg/Cuメッキしたステンレス鋼
(SUS)などが最適である。本発明に用いられるスロ
ット付無終端環状導波管108の導入口の向きは、スロ
ット付無終端環状導波管108内のマイクロ波伝播空間
に効率よくマイクロ波を導入できるものであれば、H面
に平行で伝播空間の接線方向でも、H面に垂直方向であ
って導入部で伝播空間の左右方向に二分配するものでも
よい。本発明に用いられるスロット付無終端環状導波管
108のスロットの形状は、マイクロ波の伝播方向に垂
直な方向の長さが管内波長の1/4程度であれば、矩形
でも楕円形でもアレイ状でもなんでもよい。本発明に用
いられるスロット付無終端環状導波管108のスロット
間隔は、干渉によりスロットを横切る電界が強め合うよ
うに、管内波長の1/2が最適である。
【0065】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置及び
処理方法において用いられるマイクロ波周波数は、0.
8GHz乃至20GHzの範囲から適宜選択することが
できる。
【0066】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置及び
処理方法において、より低圧で処理するために、磁界発
生手段を用いても良い。本発明のプラズマ処理装置及び
処理方法において用いられる磁界としては、スロットの
幅方向に発生する電界に垂直な磁界であれば適用可能で
ある。磁界発生手段としては、コイル以外でも、永久磁
石でも使用可能である。コイルを用いる場合には過熱防
止のため水冷機構や空冷など他の冷却手段を用いてもよ
い。
【0067】また、処理のより高品質化のため、紫外光
を基体表面に照射してもよい。光源としては、被処理基
体もしくは基体上に付着したガスに吸収される光を放射
するものなら適用可能であり、エキシマレーザ、エキシ
マランプ、希ガス共鳴線ランプ、低圧水銀ランプなどが
適当である。
【0068】本発明のマイクロ波プラズマ処理方法にお
けるプラズマ処理室内の圧力は10mPa乃至1500
Paの範囲、より好ましくは、0.5Paから700P
aの範囲が適当である。
【0069】本発明のマイクロ波プラズマ処理方法によ
る堆積膜の形成は、使用するガスを適宜選択することに
より、Si34 、SiO2 、SiOF、Ta25
TiO2 、TiN、Al23 、AlN、もしくはMg
2 などの絶縁膜、a−Si、poly−Si、SiC、も
しくはGaAsなどの半導体膜、Al、W、Mo、T
i、もしくはTaなどの金属膜等、各種の堆積膜を効率
よく形成することが可能である。
【0070】本発明のプラズマ処理方法により処理する
被処理基体102は、半導体であっても、導電性のもの
であっても、あるいは電気絶縁性のものであってもよ
い。
【0071】導電性基体としては、Fe、Ni、Cr、
Al、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、もし
くはPbなどの金属またはこれらの合金、例えば真鍮、
もしくはステンレス鋼などが挙げられる。
【0072】絶縁性基体としては、SiO2 系の石英や
各種ガラス、Si34 、NaCl、KCl、LiF、
CaF2 、BaF2 、Al23 、AlN、もしくはM
gOなどの無機物、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリアミド、もしくはポリイミドなどの有機物のフ
ィルムや、シートなどが挙げられる。
【0073】CVD法により基板上に薄膜を形成する場
合に用いられるガスとしては、一般に公知のガスが使用
できる。
【0074】a−Si、poly−Si、もしくはSiCな
どのSi系半導体薄膜を形成する場合の処理用ガス導入
手段105を介してプラズマ処理室101へ導入するS
i原子を含有する原料ガスとしては、SiH4 、もしく
はSi26 などの無機シラン類、テトラエチルシラン
(TES)、テトラメチルシラン(TMS)、ジメチル
シラン(DMS)、ジメチルジフルオロシラン(DMD
FS)、もしくはジメチルジクロルシラン(DMDC
S)などの有機シラン類、SiF4 、Si26、Si3
8 、SiHF3 、SiH22 、SiCl4 、Si2
Cl6 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 、SiH3
l、もしくはSiCl22 などのハロゲン化シラン類
等、もしくは常温常圧でガス状態であるものまたは容易
にガス化し得るものが挙げられる。また、この場合のS
i原料ガスと混合して導入してもよい添加ガスまたはキ
ャリアガスとしては、H2 、He、Ne、Ar、Kr、
Xe、もしくはRnが挙げられる。
【0075】Si34 、もしくはSiO2 などのSi
化合物系薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段10
5を介して導入するSi原子を含有する原料としては、
SiH4 、もしくはSi26 などの無機シラン類、テ
トラエトキシシラン(TEOS)、テトラメトキシシラ
ン(TMOS)、オクタメチルシクロテトラシラン(O
MCTS)、ジメチルジフルオロシラン(DMDF
S)、もしくはジメチルジクロルシラン(DMDCS)
などの有機シラン類、SiF4 、Si26 、Si 3
8 、SiHF3 、SiH22 、SiCl4 、Si2
6 、SiHCl3、SiH2 Cl2 、SiH3 Cl、
もしくはSiCl22 などのハロゲン化シラン類等、
常温常圧でガス状態であるものまたは容易にガス化し得
るものが挙げられる。また、この場合の同時に導入する
窒素原料ガスまたは酸素原料ガスとしては、N2 、NH
3 、N24 、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、
2 、O3 、H2 O、NO、N2 O、もしくはNO2
どが挙げられる。
【0076】Al、W、Mo、Ti、もしくはTaなど
の金属薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段105
を介して導入する金属原子を含有する原料としては、ト
リメチルアルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミ
ニウム(TEAl)、トリイソブチルアルミニウム(T
IBAl)、ジメチルアルミニウムハイドライド(DM
AlH)、タングステンカルボニル(W( CO)6)、モ
リブデンカルボニル(Mo( CO)6)、トリメチルガリ
ウム(TMGa)、もしくはトリエチルガリウム(TE
Ga)などの有機金属、AlCl3 、WF6 、TiCl
3 、もしくはTaCl5 などのハロゲン化金属等が挙げ
られる。また、この場合のSi原料ガスと混合して導入
してもよい添加ガスまたはキャリアガスとしては、H
2 、He、Ne、Ar、Kr、Xe、もしくはRnが挙
げられる。
【0077】Al23 、AlN、Ta25 、TiO
2 、TiN、もしくはWO3 などの金属化合物薄膜を形
成する場合の処理用ガス導入手段105を介して導入す
る金属原子を含有する原料としては、トリメチルアルミ
ニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEA
l)、トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジ
メチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)、タン
グステンカルボニル(W( CO)6)、モリブデンカルボ
ニル(Mo( CO)6)、トリメチルガリウム(TMG
a)、もしくはトリエチルガリウム(TEGa)などの
有機金属、AlCl3 、WF6 、TiCl3 、もしくは
TaCl5 などのハロゲン化金属等が挙げられる。ま
た、この場合の同時に導入する酸素原料ガスまたは窒素
原料ガスとしては、O2 、O3 、H2 O、NO、N2
O、NO2 、N2 、NH3 、N24 、もしくはヘキサ
メチルジシラザン(HMDS)などが挙げられる。
【0078】基体表面をエッチングする場合の処理用ガ
ス導入手段105から導入するエッチング用ガスとして
は、F2 、CF4 、CH22 、C26 、C38
48 、CF2 Cl2 、SF6 、NF3 、Cl2 、C
Cl4 、CH2 Cl2 、もしくはC2 Cl6 などが挙げ
られる。
【0079】フォトレジストなど基体表面上の有機成分
をアッシング除去する場合の処理用ガス導入手段105
から導入するアッシング用ガスとしては、O2 、O3
2O、NO、N2 O、NO2 、もしくはH2 などが挙
げられる。
【0080】また本発明のマイクロ波プラズマ処理装置
及び処理方法を表面改質にも適用する場合、使用するガ
スを適宜選択することにより、例えば基体もしくは表面
層として、Si、Al、Ti、Zn、もしくはTaなど
を使用して、これら基体もしくは表面層の酸化処理ある
いは窒化処理、さらにはB、As、もしくはPなどのド
ーピング処理等が可能である。更に本発明において採用
する成膜技術はクリーニング処理方法にも適用できる。
その場合、酸化物あるいは有機物や重金属などのクリー
ニングに使用することもできる。
【0081】基体を酸化表面処理する場合の処理用ガス
導入手段105を介して導入する酸化性ガスとしては、
2 、O3 、H2 O、NO、N2 O、もしくはNO2
どが挙げられる。また、基体を窒化表面処理する場合の
処理用ガス導入手段105を介して導入する窒化性ガス
としては、N2 、NH3 、N24 、もしくはヘキサメ
チルジシラザン(HMDS)などが挙げられる。
【0082】基体表面の有機物をクリーニングする場
合、またはフォトレジストなど基体表面上の有機成分を
アッシング除去する場合のガス導入手段105としての
導入口から導入するクリーニング/アッシング用ガスと
しては、O2 、O3 、H2 O、NO、N2 O、NO2
もしくはH2 などが挙げられる。また、基体表面の無機
物をクリーニングする場合のプラズマ発生用ガス導入口
から導入するクリーニング用ガスとしては、F2 、CF
4 、CH22 、C26 、C48 、CF2 Cl2
SF6 、もしくはNF3 などが挙げられる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、被処理基体を被処理基体の軸中心を中心と
した軸対称の囲いで囲み、被処理基体からみたプラズマ
処理室を軸対称とすることで、被処理基体周辺のプラズ
マを軸対称分布とし、被処理基体の表面を均一に処理す
る効果がある。
【0084】また、囲いの内壁に形成したマルチカスプ
磁場により、囲いの内壁におけるイオンと電子の再結合
消滅を抑え、もってプラズマ密度低下を抑え、囲いの内
側のプラズマ密度分布を均一とし、被処理基体の表面を
均一に処理する効果がある。また、プラズマ処理室を小
型化する効果がある。
【0085】また、プラズマ処理室の側面に磁石を設
け、支持体を上昇させ、同様の効果を得る場合と比較し
て、機構を簡略化しメンテナンスを容易にする効果があ
る。これは、支持体には、被処理基体搬送手段(不図
示)、基板温度調節手段、場合によって高周波電圧印加
手段(不図示)、排気手段など多数の構造物があるのに
対し、囲いには、磁石と、磁石冷却手段があるだけの簡
易構造であることによる。
【0086】請求項2に係る発明によれば、マイクロ波
透過窓に処理用ガス導入手段を設け、囲いの高さに依ら
ず、囲い内に処理用ガスを供給するので、処理用ガスを
効率よく利用する効果がある。
【0087】請求項3に係る発明によれば、囲いに処理
用ガス導入手段を設け、囲いの高さに依らず、囲い内に
処理用ガスを供給するので、処理用ガスを効率よく利用
する効果がある。
【0088】請求項4に係る発明によれば、囲い壁温度
調節手段により、囲い壁を加熱温度調節するので、囲い
の表面に処理用ガスと被処理基体を発生源とした堆積物
を付着しにくくし、堆積物の水分吸着による真空度低下
や、堆積物によるプロセス条件の変動を防止する効果が
ある。
【0089】請求項5に係る発明によれば、囲いの高さ
位置を任意に調節して、プラズマ密度を所望の値にし、
例えば、エッチングレートを抑え、エッチング量制御を
しやすくする効果がある。
【0090】請求項6に係る発明によれば、プラズマ密
度を測定しながら囲いの高さ位置を調節して、プラズマ
密度を所望の値とし、例えば、エッチングレートを抑
え、エッチング量制御をしやすくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の第一の実施形態及び実施
例に係るマイクロ波プラズマ処理装置の模式図であり、
(b)は、(a)の環状導波管にマイクロ波を供給する
部分の拡大図であって、環状導波管の回転中心から環状
導波管中線に沿った断面を見ている図である。
【図2】 本発明の第一の実施形態及び実施例に係るマ
イクロ波プラズマ処理装置の囲いの模式図である。
【図3】 本発明の第二の実施形態及び実施例に係るマ
イクロ波プラズマ処理装置の囲いの模式図である。
【図4】 本発明の第三の実施形態及び実施例に係るマ
イクロ波プラズマ処理装置の囲いの模式図である。
【図5】 本発明の第四の実施形態及び実施例に係るマ
イクロ波プラズマ処理装置の模式図である。
【図6】 従来例であるマイクロ波プラズマ処理装置の
模式図である。
【符号の説明】
101,501,601はプラズマ処理室、102,5
02,602は被処理基体、103,503,603は
支持体、104,504,604は基板温度調整手段、
105,505,605は処理用ガス導入手段、10
6,506,606は排気、107,507,607は
誘電体のマイクロ波透過窓、108,508,608は
スロット付き無終端環状導波管、109,509は被処
理基体搬入出口、110,510は囲い、111,61
1はE分岐、112,612はスロット、113,61
3は導波管内を伝播するマイクロ波、114,614は
マイクロ波透過窓とプラズマとの界面を伝播する表面
波、115,615は表面波同士の干渉により発生した
プラズマ、201,401は磁石、202,402は冷
却用配管、203,403は磁力線、204,304,
404は囲い内壁、205,405は囲い外壁、20
6,406はヨーク、210,310,410は支持
棒、211,411はベローズ、212,412はリニ
アアクチュエータ、313,413は処理用ガス導入手
段、314,414は処理用ガス噴出穴、415はヒー
タ、416は熱電対、521はイオン電流測定プローブ
である。
フロントページの続き (72)発明者 北川 英夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 4K030 CA04 FA01 KA12 KA30 LA15 5F004 AA01 BA20 BB08 BB11 BD01 BD04 DA00 DB23 5F045 AA09 AB03 AB04 AB06 AB32 AB33 AC01 AC05 AC07 AC11 AC12 EH03 EH16 GB08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ処理室と、 該プラズマ処理室内に設置された被処理基体支持手段
    と、 該プラズマ処理室内への被処理基体搬入出口と、 該プラズマ処理室内への処理用ガス導入手段と、 該プラズマ処理室内を真空排気する排気手段と、 該プラズマ処理室へのマイクロ波導入手段と、 該プラズマ処理室の一面に組み込まれたマイクロ波透過
    窓と、 該プラズマ処理室内にあって、磁石と磁石冷却手段を内
    包し前記被処理基体支持手段の中心軸を中心とした円筒
    形状の囲いと、 該囲いを昇降する手段と、を備えるマイクロ波プラズマ
    処理装置であって、 プラズマ処理時に該囲いは、上昇して、被処理基体から
    前記被処理基体搬入出口を隠し、被処理基体からみた前
    記プラズマ処理室を軸対称とすることを特徴とするマイ
    クロ波プラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理用ガス導入手段を、前記マイク
    ロ波透過窓に設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    マイクロ波プラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理用ガス導入手段を、前記囲いに
    設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のマイ
    クロ波プラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記囲い内に、囲い壁温度調節手段を設
    けたことを特徴とする請求項1、2または3のいずれか
    に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 プラズマ処理時に、前記囲いの上部が、
    前記被処理基体支持手段の上面から前記マイクロ波透過
    窓までの任意の高さとなるように、位置調節する位置調
    節手段を、更に設けたことを特徴とする請求項1、2、
    3または4のいずれかに記載のマイクロ波プラズマ処理
    装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つのプラズマ密度測定手段
    を設け、プラズマ密度により前記囲いの高さを調節する
    ことを特徴とする請求項5に記載のマイクロ波プラズマ
    処理装置。
  7. 【請求項7】 励起されるプラズマが表面波プラズマで
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、また
    は6のいずれかに記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 プラズマ処理室内を真空排気する工程
    と、被処理基体をプラズマ処理室内に搬入出口から搬入
    し支持する工程と、該プラズマ処理室内へ処理用ガスを
    導入する工程と、該プラズマ処理室へマイクロ波を導入
    してプラズマを発生させる工程と、プラズマ処理室内に
    支持された被処理基体を処理する工程とを有する、マイ
    クロ波プラズマ処理方法であって、 該プラズマ処理室の一面に組み込まれたマイクロ波透過
    窓と、該プラズマ処理室内にあって、磁石と磁石冷却手
    段を内包し支持された前記被処理基体の中心軸を中心と
    した円筒形状の囲いと、該囲いを昇降する手段とを用
    い、 プラズマ処理時に該囲いを上昇させて、前記被処理基体
    から前記搬入出口を隠し、該被処理基体からみた前記プ
    ラズマ処理室を軸対称とすることを特徴とするマイクロ
    波プラズマ処理装置。
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