JP2003202395A - 燃料輸送貯蔵キャスク - Google Patents
燃料輸送貯蔵キャスクInfo
- Publication number
- JP2003202395A JP2003202395A JP2002001947A JP2002001947A JP2003202395A JP 2003202395 A JP2003202395 A JP 2003202395A JP 2002001947 A JP2002001947 A JP 2002001947A JP 2002001947 A JP2002001947 A JP 2002001947A JP 2003202395 A JP2003202395 A JP 2003202395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner cylinder
- cap
- neutron shield
- shock absorber
- covers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Buffer Packaging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】衝撃緩衝体の取付け取外しが容易で、衝突時及
び火災時において高い密封性能を維持できる燃料輸送貯
蔵キャスクを提供する。 【解決手段】使用済み燃料を収納する金属製内筒、内筒
外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性子
遮蔽体及び中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒を有
する胴体と、内筒下端に連結された底板と、内筒上端に
連結され内筒内部空間を密封する蓋と、底板を包むよう
に取付けられた下部衝撃緩衝体と、内筒上端及び蓋を包
むように取付けられた上部衝撃緩衝体とを備えた燃料輸
送貯蔵キャスクにおいて、上部及び下部衝撃緩衝体の少
なくとも一方は、内筒端部の全体を覆い中性子遮蔽体の
直径より大きい直径を有するキャップと、キャップより
胴体中央寄りに設けられキャップに取外し可能に一体に
連結され断熱材が充填されたリング部材とを有する分割
構造よりなる。
び火災時において高い密封性能を維持できる燃料輸送貯
蔵キャスクを提供する。 【解決手段】使用済み燃料を収納する金属製内筒、内筒
外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性子
遮蔽体及び中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒を有
する胴体と、内筒下端に連結された底板と、内筒上端に
連結され内筒内部空間を密封する蓋と、底板を包むよう
に取付けられた下部衝撃緩衝体と、内筒上端及び蓋を包
むように取付けられた上部衝撃緩衝体とを備えた燃料輸
送貯蔵キャスクにおいて、上部及び下部衝撃緩衝体の少
なくとも一方は、内筒端部の全体を覆い中性子遮蔽体の
直径より大きい直径を有するキャップと、キャップより
胴体中央寄りに設けられキャップに取外し可能に一体に
連結され断熱材が充填されたリング部材とを有する分割
構造よりなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み核燃料等
を輸送、貯蔵するための新規な燃料輸送貯蔵キャスクに
関する。
を輸送、貯蔵するための新規な燃料輸送貯蔵キャスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、使用済み核燃料は、原子力発電
所内に設けられた冷却プールで、放射線量が一定レベル
以下に低下するまで保管されたのち、遮蔽機能及び密封
機能を有した燃料輸送貯蔵キャスクに納められ、燃料処
理施設まで輸送されるか、中間貯蔵施設まで輸送した後
キャスクに収納された状態で貯蔵される。輸送時及び取
扱い時の万一の事故に備え、キャスクは、9m上方から
の落下や800℃で30分の環境条件に対しても、所定
の遮蔽機能及び密封機能を有していることが義務づけら
れている。そこで、輸送時及び取扱い時には、通常、キ
ャスクの上下端に緩衝体を取付け、万一の落下時の衝撃
を十分緩和させるとともに、火災時の高温環境に対して
断熱材として機能し熱変形等を抑えている。
所内に設けられた冷却プールで、放射線量が一定レベル
以下に低下するまで保管されたのち、遮蔽機能及び密封
機能を有した燃料輸送貯蔵キャスクに納められ、燃料処
理施設まで輸送されるか、中間貯蔵施設まで輸送した後
キャスクに収納された状態で貯蔵される。輸送時及び取
扱い時の万一の事故に備え、キャスクは、9m上方から
の落下や800℃で30分の環境条件に対しても、所定
の遮蔽機能及び密封機能を有していることが義務づけら
れている。そこで、輸送時及び取扱い時には、通常、キ
ャスクの上下端に緩衝体を取付け、万一の落下時の衝撃
を十分緩和させるとともに、火災時の高温環境に対して
断熱材として機能し熱変形等を抑えている。
【0003】従来の緩衝体のキャスクへの取付方法につ
いては、実開昭58−158400号に示すように、キ
ャスク上下面に穿設された螺孔に緩衝体を通したボルト
をねじ込んでキャスクに取付けている。
いては、実開昭58−158400号に示すように、キ
ャスク上下面に穿設された螺孔に緩衝体を通したボルト
をねじ込んでキャスクに取付けている。
【0004】実開昭64−40096号では、緩衝体が
固定された補強部材について(本書における緩衝体に相
当する)、上下補強部材間もしくは、補強部材とトラニ
オン間をターンバックルのような固定具を有した連結具
で架橋し、連結具で締め付けることによって容器に固定
している。
固定された補強部材について(本書における緩衝体に相
当する)、上下補強部材間もしくは、補強部材とトラニ
オン間をターンバックルのような固定具を有した連結具
で架橋し、連結具で締め付けることによって容器に固定
している。
【0005】特許3032810号の実施例では、輸送
キャスク側面に設けられたラグ内に形成された雌ねじに
緩衝体である衝撃リミッターを通したボルトの雄ねじを
ねじ込んでキャスクに取付けている。ラグ部分は、衝撃
リミッターに設けられたノッチ部に差し込まれるように
して覆われている。
キャスク側面に設けられたラグ内に形成された雌ねじに
緩衝体である衝撃リミッターを通したボルトの雄ねじを
ねじ込んでキャスクに取付けている。ラグ部分は、衝撃
リミッターに設けられたノッチ部に差し込まれるように
して覆われている。
【0006】実開昭61−184999号公報には筒状
容器本体の外周に設けたサポートに緩衝体をボルトによ
って固定すること、特開2001−83291号公報に
は緩衝体を胴本体に設けることが示されている。
容器本体の外周に設けたサポートに緩衝体をボルトによ
って固定すること、特開2001−83291号公報に
は緩衝体を胴本体に設けることが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の緩衝体のキャス
クへの取付方法では、実開昭64−40096号公報の
ように、上下緩衝体を幾条かの連結具で架橋するので、
輸送架台上での干渉を避けた連結・固定及び解除・取り
外し作業が煩雑になるとともに、遠隔作業も困難である
ので、作業員への負担を強いることになる。又、実開昭
58−158400号のように、キャスク上面の蓋にボ
ルトで固定するので、仮にキャスク取扱い中の衝突事象
で緩衝体が変形した時に、ボルトを介して蓋に横ずれや
開口の力が加わり、密封性能が損なわれるおそれがあ
り、設計上の制約を大きくすることになる。更に、緩衝
体にボルトを通すボス孔も変形するため、通常のボルト
外し作業はでは対応困難になる。
クへの取付方法では、実開昭64−40096号公報の
ように、上下緩衝体を幾条かの連結具で架橋するので、
輸送架台上での干渉を避けた連結・固定及び解除・取り
外し作業が煩雑になるとともに、遠隔作業も困難である
ので、作業員への負担を強いることになる。又、実開昭
58−158400号のように、キャスク上面の蓋にボ
ルトで固定するので、仮にキャスク取扱い中の衝突事象
で緩衝体が変形した時に、ボルトを介して蓋に横ずれや
開口の力が加わり、密封性能が損なわれるおそれがあ
り、設計上の制約を大きくすることになる。更に、緩衝
体にボルトを通すボス孔も変形するため、通常のボルト
外し作業はでは対応困難になる。
【0008】同様に、特許3032810号のように、
ラグ部分及びボルトが、緩衝体に覆われている場合で
も、緩衝体変形後にはボルトを通すボス穴が変形してし
まう。そのような時に緩衝体を取外すにはボルトの強制
切断が必要である。しかし、従来の緩衝体取付方法で
は、ボルトが緩衝体に覆われた状態でのボルト切断作業
であるので、緩衝体の一部切断を必要とし作業は時間を
要する。衝突事象の場合には、内部放射性物質の漏洩の
可能性も高まることから、緩衝体の取外し作業は簡便で
迅速であることが望まれる。一方、仮にラグが緩衝体に
覆われていない状態であった場合には、ボルト締結部の
強制切断が容易になるが、強度及び耐熱の観点から必然
的にラグは金属製となるため、そのままでは火災事の入
熱経路を蓋近傍に作ってしまい、蓋の熱変形量が増大す
るので、設計上の制約が大きくなる。
ラグ部分及びボルトが、緩衝体に覆われている場合で
も、緩衝体変形後にはボルトを通すボス穴が変形してし
まう。そのような時に緩衝体を取外すにはボルトの強制
切断が必要である。しかし、従来の緩衝体取付方法で
は、ボルトが緩衝体に覆われた状態でのボルト切断作業
であるので、緩衝体の一部切断を必要とし作業は時間を
要する。衝突事象の場合には、内部放射性物質の漏洩の
可能性も高まることから、緩衝体の取外し作業は簡便で
迅速であることが望まれる。一方、仮にラグが緩衝体に
覆われていない状態であった場合には、ボルト締結部の
強制切断が容易になるが、強度及び耐熱の観点から必然
的にラグは金属製となるため、そのままでは火災事の入
熱経路を蓋近傍に作ってしまい、蓋の熱変形量が増大す
るので、設計上の制約が大きくなる。
【0009】又、しかし、実開昭61−184999号
公報には筒状容器本体の外周に設けたサポートに緩衝体
をボルトによって固定するが、筒状容器本体についての
具体的な構成が示されていない。特開2001−832
91号公報には緩衝体を胴本体に設けることの具体的な
方法が示されていない。
公報には筒状容器本体の外周に設けたサポートに緩衝体
をボルトによって固定するが、筒状容器本体についての
具体的な構成が示されていない。特開2001−832
91号公報には緩衝体を胴本体に設けることの具体的な
方法が示されていない。
【0010】本発明の目的は、万一の事故時にキャスク
の遮蔽性及び密封性に及ぼす影響を低く抑え、緩衝体の
取付け・取外し作業が容易な燃料輸送貯蔵キャスクを提
供することにある。
の遮蔽性及び密封性に及ぼす影響を低く抑え、緩衝体の
取付け・取外し作業が容易な燃料輸送貯蔵キャスクを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済み燃料
を収納する金属製内筒、該内筒外周面に接しその端部を
除く全周を被う円筒状の中性子遮蔽体及び該中性子遮蔽
体の外周面を覆う金属製外筒を有する胴体と、前記内筒
下端に連結された底板と、前記内筒上端に連結され前記
内筒内部空間を密封する蓋と、前記底板を包むように取
付けられた下部衝撃緩衝体と、前記内筒上端及び蓋を包
むように取付けられた上部衝撃緩衝体とを備えた燃料輸
送貯蔵キャスクにおいて、前記上部及び下部衝撃緩衝体
の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記中
性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップを備
え、該キャップは前記内筒外周に一体に設けられた突起
に前記胴体の軸方向側より固定されていることを特徴と
する。
を収納する金属製内筒、該内筒外周面に接しその端部を
除く全周を被う円筒状の中性子遮蔽体及び該中性子遮蔽
体の外周面を覆う金属製外筒を有する胴体と、前記内筒
下端に連結された底板と、前記内筒上端に連結され前記
内筒内部空間を密封する蓋と、前記底板を包むように取
付けられた下部衝撃緩衝体と、前記内筒上端及び蓋を包
むように取付けられた上部衝撃緩衝体とを備えた燃料輸
送貯蔵キャスクにおいて、前記上部及び下部衝撃緩衝体
の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記中
性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップを備
え、該キャップは前記内筒外周に一体に設けられた突起
に前記胴体の軸方向側より固定されていることを特徴と
する。
【0012】又、本発明は、前記上部及び下部衝撃緩衝
体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記
中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップを
備え、該キャップは前記内筒外周に沿って前記胴体中央
寄りに一体に設けられたつばを介して前記内筒外周に固
定されていることを特徴とする。
体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記
中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップを
備え、該キャップは前記内筒外周に沿って前記胴体中央
寄りに一体に設けられたつばを介して前記内筒外周に固
定されていることを特徴とする。
【0013】又、本発明は、前記上部及び下部衝撃緩衝
体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記
中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップを
備え、該キャップは前記内筒外周に一体に設けられた突
起を介して前記胴体の軸方向側より前記胴体に固定され
ていることを特徴とする。前記リング部材は前記突起の
外周に対応した内周形状を有することが好ましい。
体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記
中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップを
備え、該キャップは前記内筒外周に一体に設けられた突
起を介して前記胴体の軸方向側より前記胴体に固定され
ていることを特徴とする。前記リング部材は前記突起の
外周に対応した内周形状を有することが好ましい。
【0014】又、本発明は、前記上部及び下部衝撃緩衝
体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記
中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップ
と、該キャップより前記胴体中央寄りに設けられ前記キ
ャップに取外し可能に一体に連結され断熱材が充填され
たリング部材とを有する分割構造よりなることを特徴と
する。そして、本発明は、この構造に対して前述の結合
構造との組み合せを有するものである。リング部材は、
その断熱によって火災事故時に蓋に対して側面からの入
熱を抑えることができる。
体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前記
中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップ
と、該キャップより前記胴体中央寄りに設けられ前記キ
ャップに取外し可能に一体に連結され断熱材が充填され
たリング部材とを有する分割構造よりなることを特徴と
する。そして、本発明は、この構造に対して前述の結合
構造との組み合せを有するものである。リング部材は、
その断熱によって火災事故時に蓋に対して側面からの入
熱を抑えることができる。
【0015】前記キャップは前記内筒端部に対応した形
状の窪みを有し、該窪みに前記内筒端部が収納され、前
記固定されていること、前記リング部材は周方向に分割
されており、前記キャップの側面の外周部にボルトによ
って固定されていることが好ましい。
状の窪みを有し、該窪みに前記内筒端部が収納され、前
記固定されていること、前記リング部材は周方向に分割
されており、前記キャップの側面の外周部にボルトによ
って固定されていることが好ましい。
【0016】更に、本発明は、前記上部及び下部衝撃緩
衝体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前
記中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有する径方向に
2分割されたキャップを有し、前記内筒端部に該内筒の
直径より大きい直径を有するリング状突起を有し、前記
分割された2つのキャップは前記リング状突起に対応し
た窪みを有し、該窪みに前記リング状突起を嵌め合せて
前記2分割された前記キャップが外周で互いに固定され
ていることを特徴とする。そして、前記内筒端部に該内
筒の胴部の径より大きい突起又はリングが一体に形成さ
れていることが好ましい。
衝体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前
記中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有する径方向に
2分割されたキャップを有し、前記内筒端部に該内筒の
直径より大きい直径を有するリング状突起を有し、前記
分割された2つのキャップは前記リング状突起に対応し
た窪みを有し、該窪みに前記リング状突起を嵌め合せて
前記2分割された前記キャップが外周で互いに固定され
ていることを特徴とする。そして、前記内筒端部に該内
筒の胴部の径より大きい突起又はリングが一体に形成さ
れていることが好ましい。
【0017】更に、本発明は、前記上部及び下部衝撃緩
衝体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前
記中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップ
を備え、該キャップは前記外筒中央方向に伸びた半円筒
形状又は短冊状のつばが一体に形成され、該つばの外周
側を金属製のベルトによって前記外筒に締め付け、前記
キャップを前記胴体に固定されていることを特徴とす
る。
衝体の少なくとも一方は、前記内筒端部の全体を覆い前
記中性子遮蔽体の直径より大きい直径を有するキャップ
を備え、該キャップは前記外筒中央方向に伸びた半円筒
形状又は短冊状のつばが一体に形成され、該つばの外周
側を金属製のベルトによって前記外筒に締め付け、前記
キャップを前記胴体に固定されていることを特徴とす
る。
【0018】即ち、本発明は、燃料輸送貯蔵キャスクに
おいて、上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方が分
割された複数の部材の組み合わせによって構成され、更
に該衝撃緩衝体が内筒端部外面の中性子遮蔽体の及ばぬ
金属領域を覆っていることにより解決される。これによ
り、仮にキャスク取扱い中の衝突事象で衝撃緩衝体が衝
撃を吸収し変形した場合においても、複数のブロックの
組み合わせ箇所を外すことにより、容易に衝撃緩衝体を
取り外しが可能になるように、又、衝撃緩衝体の断熱効
果により、火災事のキャスク内筒への入熱経路を遮断
し、蓋の熱変形を抑えることができるように衝撃緩衝体
の固定方法とその特定の構造にある。
おいて、上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方が分
割された複数の部材の組み合わせによって構成され、更
に該衝撃緩衝体が内筒端部外面の中性子遮蔽体の及ばぬ
金属領域を覆っていることにより解決される。これによ
り、仮にキャスク取扱い中の衝突事象で衝撃緩衝体が衝
撃を吸収し変形した場合においても、複数のブロックの
組み合わせ箇所を外すことにより、容易に衝撃緩衝体を
取り外しが可能になるように、又、衝撃緩衝体の断熱効
果により、火災事のキャスク内筒への入熱経路を遮断
し、蓋の熱変形を抑えることができるように衝撃緩衝体
の固定方法とその特定の構造にある。
【0019】本発明は、衝撃緩衝体が二次蓋に結合させ
ないで、内筒又は胴体外周に固定させることにより、衝
突時の二次蓋の開きを防ぐことにある。又、衝撃緩衝体
の固定個所が露出させるか、露出可能な構造とすること
により、衝突時に迅速に衝撃緩衝体の取り外しを容易に
したものである。
ないで、内筒又は胴体外周に固定させることにより、衝
突時の二次蓋の開きを防ぐことにある。又、衝撃緩衝体
の固定個所が露出させるか、露出可能な構造とすること
により、衝突時に迅速に衝撃緩衝体の取り外しを容易に
したものである。
【0020】更に、前記衝撃緩衝体が、少なくとも蓋も
しくは底板の端面全てを覆う衝撃吸収機能を有したキャ
ップと、前記キャップより胴体中央寄りに位置し断熱機
能を有したリングとのボルト締結を利用した分割自在な
組み合わせよりなることで、ブロックの形状を単純化で
きる。更に、前記キャップが、内筒端部外面に設けられ
たラグに連結されていることで、衝撃緩衝体変形時に、
連結部を介して蓋に直接荷重が加わることが無く、密封
性を保つ設計が容易になり、衝撃緩衝体変形時には、リ
ングを外せば、ラグとの連結部が露出されるので、連結
部の切断等による強制的な取外しを容易にすることが可
能となる。
しくは底板の端面全てを覆う衝撃吸収機能を有したキャ
ップと、前記キャップより胴体中央寄りに位置し断熱機
能を有したリングとのボルト締結を利用した分割自在な
組み合わせよりなることで、ブロックの形状を単純化で
きる。更に、前記キャップが、内筒端部外面に設けられ
たラグに連結されていることで、衝撃緩衝体変形時に、
連結部を介して蓋に直接荷重が加わることが無く、密封
性を保つ設計が容易になり、衝撃緩衝体変形時には、リ
ングを外せば、ラグとの連結部が露出されるので、連結
部の切断等による強制的な取外しを容易にすることが可
能となる。
【0021】更に、リングをドーナツ状にすることで、
周方向に安定した断熱層を形成させることができ、ラグ
への取付けをボルト締めにすることで衝撃緩衝体の取付
け・取外しの迅速化、製作費や部品費の低コスト化、高
信頼性化を実現可能である。更に、リングを周方向に分
割した部材とすることで、1つの部材の重量やサイズを
小さくして、取扱いを容易にすることができる。更に、
前記ラグが、ねじ穴とその周囲のみを囲む部材からな
り、前記ラグが内筒外面周方向にはす歯状に複数個並べ
られていることで、キャスク製作時に、ラグを取付けた
状態で、主に樹脂からなる中性子遮蔽体を、内筒と外筒
との間に溶融状態で鋳込んだり、周方向に分割されたブ
ロック形状として、内筒と外筒との間に挿入して形成し
ていくことが容易となる。
周方向に安定した断熱層を形成させることができ、ラグ
への取付けをボルト締めにすることで衝撃緩衝体の取付
け・取外しの迅速化、製作費や部品費の低コスト化、高
信頼性化を実現可能である。更に、リングを周方向に分
割した部材とすることで、1つの部材の重量やサイズを
小さくして、取扱いを容易にすることができる。更に、
前記ラグが、ねじ穴とその周囲のみを囲む部材からな
り、前記ラグが内筒外面周方向にはす歯状に複数個並べ
られていることで、キャスク製作時に、ラグを取付けた
状態で、主に樹脂からなる中性子遮蔽体を、内筒と外筒
との間に溶融状態で鋳込んだり、周方向に分割されたブ
ロック形状として、内筒と外筒との間に挿入して形成し
ていくことが容易となる。
【0022】又、本発明は、燃料輸送貯蔵キャスクにお
いて、少なくとも蓋もしくは底板の端面全てを覆う衝撃
吸収機能を有したキャップと、前記キャップより胴体中
央寄りに位置し断熱機能を有したリングとの分割自在な
組み合わせよりなることに加え、前記キャップ上部に内
筒外面を覆う概略円筒形状のつばが結合しており、つば
が内筒外面に固定され、つばの外周を前記リングが覆っ
ていることで解決される。
いて、少なくとも蓋もしくは底板の端面全てを覆う衝撃
吸収機能を有したキャップと、前記キャップより胴体中
央寄りに位置し断熱機能を有したリングとの分割自在な
組み合わせよりなることに加え、前記キャップ上部に内
筒外面を覆う概略円筒形状のつばが結合しており、つば
が内筒外面に固定され、つばの外周を前記リングが覆っ
ていることで解決される。
【0023】これにより、前記リングを外した状態でつ
ばの固定部へ外部から径方向に固定工具をアプローチさ
せるので、遠隔操作が容易であり、緩衝体変形時に蓋に
直接荷重が加わることもなく、キャップ取付け後は、リ
ングを取付けて、断熱性を確保することが可能である。
更に、つばの固定をボルトで行うことにより、作業の迅
速化、低コスト化、高信頼性化を実現可能であるし、リ
ングの内周側領域をキャップと中性子遮蔽体との間に挟
んで、リングの位置を安定させることもできる。又、リ
ングを円周方向複数個に分けて、それぞれの端部をボル
トでつなぎ合わせることにより、リングの固定が強固
で、作業の迅速化が可能であるし、リングの外周をベル
トで覆い、ベルトを締めることによりリングを固定する
方式にすれば、固定作業を、ワンタッチで迅速に完了す
ることが可能である。もしくは、リングをキャップ上部
に固定する方式でも、同様に強固で迅速な取付けが実現
できる。
ばの固定部へ外部から径方向に固定工具をアプローチさ
せるので、遠隔操作が容易であり、緩衝体変形時に蓋に
直接荷重が加わることもなく、キャップ取付け後は、リ
ングを取付けて、断熱性を確保することが可能である。
更に、つばの固定をボルトで行うことにより、作業の迅
速化、低コスト化、高信頼性化を実現可能であるし、リ
ングの内周側領域をキャップと中性子遮蔽体との間に挟
んで、リングの位置を安定させることもできる。又、リ
ングを円周方向複数個に分けて、それぞれの端部をボル
トでつなぎ合わせることにより、リングの固定が強固
で、作業の迅速化が可能であるし、リングの外周をベル
トで覆い、ベルトを締めることによりリングを固定する
方式にすれば、固定作業を、ワンタッチで迅速に完了す
ることが可能である。もしくは、リングをキャップ上部
に固定する方式でも、同様に強固で迅速な取付けが実現
できる。
【0024】更に、本発明は、燃料輸送貯蔵キャスクに
おいて、少なくとも蓋もしくは底板の端面全てを覆う衝
撃吸収機能を有したキャップと、前記キャップより胴体
中央寄りに位置し断熱機能を有したリングとの分割自在
な組み合わせよりなることに加え、中性子遮蔽体終端か
ら内筒最端部に向かうまでの間に外径の大きな段差を有
し、前記リングと前記キャップとが段差をはさんだ状態
で、リングがキャップ上部に固定されていることで解決
される。これにより、衝撃緩衝体は段差でリングの内周
側が引っかかるので、抜けることが無く、リングのキャ
ップへの固定と衝撃緩衝体の固定とが同時に完了するの
で、取付け・取外し作業を迅速にでき、もちろん、緩衝
体変形時に、蓋に直接力が作用することが無い。緩衝体
変形後においても、ボルト部が露出しているため、ボル
トが変形してもボルト切断などによる強制的な衝撃緩衝
体の取外しを迅速に実行可能である。
おいて、少なくとも蓋もしくは底板の端面全てを覆う衝
撃吸収機能を有したキャップと、前記キャップより胴体
中央寄りに位置し断熱機能を有したリングとの分割自在
な組み合わせよりなることに加え、中性子遮蔽体終端か
ら内筒最端部に向かうまでの間に外径の大きな段差を有
し、前記リングと前記キャップとが段差をはさんだ状態
で、リングがキャップ上部に固定されていることで解決
される。これにより、衝撃緩衝体は段差でリングの内周
側が引っかかるので、抜けることが無く、リングのキャ
ップへの固定と衝撃緩衝体の固定とが同時に完了するの
で、取付け・取外し作業を迅速にでき、もちろん、緩衝
体変形時に、蓋に直接力が作用することが無い。緩衝体
変形後においても、ボルト部が露出しているため、ボル
トが変形してもボルト切断などによる強制的な衝撃緩衝
体の取外しを迅速に実行可能である。
【0025】又、本発明は、燃料輸送貯蔵キャスクにお
いて、上部及び下部衝撃緩衝体の少なくともどちらか一
方が分割自在な複数のブロックの組み合わせからなり、
更に該衝撃緩衝体が内筒端部外面の中性子遮蔽体の及ば
ぬ領域を覆っていることに加え、分割された複数のブロ
ックの組み合わせよりなる前記衝撃緩衝体が、周方向に
分けられた2つの部材の組み合わせで構成されており、
中性子遮蔽体終端から内筒最端部に向かうまでの間に、
外径の大きな段差を有し、前記2つの部材のそれぞれに
は、段差の位置に対応する内周面に、段差の形状に対応
した窪みが設けられており、窪みが段差を包みつつ、2
つの部材をはめあわせて固定されていることで解決され
る。これにより、衝撃緩衝体は段差で引っかかって抜け
ない構造であり、部材のはめあわせと、衝撃緩衝体の固
定とが同時に完了するので、取付け・取外し作業を迅速
にでき、もちろん、緩衝体変形時に、蓋に直接力が作用
することが無い。更に、2つの部材の合わせ面同士を、
衝撃緩衝体外周方向に伸びるボルトでつなぎ合わせるこ
とで、作業の迅速化を実現可能であり、緩衝体変形後に
おいても、ボルト部が露出しているため、ボルトが変形
してもボルト切断などによる強制的な衝撃緩衝体の取外
しを迅速に実行可能である。更に、合わせ面が段差もし
くは凹凸を有しており、互いの段差もしくは凹凸を埋め
合うようにはめ合わせ、更に、互いの段差もしくは凹凸
のはめ合わせを円筒軸方向に伸びるボルトで貫いている
ことにより、合わせ面にかかる引っ張りやせん断の力に
対して強固な結合を実現できる。
いて、上部及び下部衝撃緩衝体の少なくともどちらか一
方が分割自在な複数のブロックの組み合わせからなり、
更に該衝撃緩衝体が内筒端部外面の中性子遮蔽体の及ば
ぬ領域を覆っていることに加え、分割された複数のブロ
ックの組み合わせよりなる前記衝撃緩衝体が、周方向に
分けられた2つの部材の組み合わせで構成されており、
中性子遮蔽体終端から内筒最端部に向かうまでの間に、
外径の大きな段差を有し、前記2つの部材のそれぞれに
は、段差の位置に対応する内周面に、段差の形状に対応
した窪みが設けられており、窪みが段差を包みつつ、2
つの部材をはめあわせて固定されていることで解決され
る。これにより、衝撃緩衝体は段差で引っかかって抜け
ない構造であり、部材のはめあわせと、衝撃緩衝体の固
定とが同時に完了するので、取付け・取外し作業を迅速
にでき、もちろん、緩衝体変形時に、蓋に直接力が作用
することが無い。更に、2つの部材の合わせ面同士を、
衝撃緩衝体外周方向に伸びるボルトでつなぎ合わせるこ
とで、作業の迅速化を実現可能であり、緩衝体変形後に
おいても、ボルト部が露出しているため、ボルトが変形
してもボルト切断などによる強制的な衝撃緩衝体の取外
しを迅速に実行可能である。更に、合わせ面が段差もし
くは凹凸を有しており、互いの段差もしくは凹凸を埋め
合うようにはめ合わせ、更に、互いの段差もしくは凹凸
のはめ合わせを円筒軸方向に伸びるボルトで貫いている
ことにより、合わせ面にかかる引っ張りやせん断の力に
対して強固な結合を実現できる。
【0026】又、本発明は、燃料輸送貯蔵キャスクにお
いて、上部及び下部衝撃緩衝体の少なくともどちらか一
方が、内筒中央方向に伸びる概略円筒形状のつばを有し
ており、つばが、中性子遮蔽体及び外筒の一部までを覆
い、前記つばの外周を金属製のリング部材で締め付けて
つばを外筒に圧着させて固定していることで解決され
る。これにより、中性子遮蔽体の及ばぬ内筒端部は、衝
撃緩衝体と、つばとでカバーされるので、蓋への入熱経
路を遮断でき、又、リング部材の締め付け作業で、取付
け・取外しが完了するので、緩衝体の変形の有無に関わ
らず、迅速な作業が可能である。もちろん、蓋に固定し
ていないので、緩衝体変形時に直接力が蓋に加わること
も無い。更に、中性子遮蔽体の端部にトラニオンを有
し、トラニオンよりも中央寄りに前記リング部材が位置
しており、前記つばの先端は、リング部材の終わったと
ころで径の大きな段差を有しており、前記トラニオン先
端が、前記リング部材内周よりも径方向に飛び出ている
ことで、圧着されたつばと中性子遮蔽体との最大摩擦力
を超えるせん断力が圧着面にかかり、つばが段差でリン
グ部材を引っかけながら共にずれた場合でも、トラニオ
ンに引っかかるので、衝撃緩衝体の抜け落ちを防ぐこと
ができる。
いて、上部及び下部衝撃緩衝体の少なくともどちらか一
方が、内筒中央方向に伸びる概略円筒形状のつばを有し
ており、つばが、中性子遮蔽体及び外筒の一部までを覆
い、前記つばの外周を金属製のリング部材で締め付けて
つばを外筒に圧着させて固定していることで解決され
る。これにより、中性子遮蔽体の及ばぬ内筒端部は、衝
撃緩衝体と、つばとでカバーされるので、蓋への入熱経
路を遮断でき、又、リング部材の締め付け作業で、取付
け・取外しが完了するので、緩衝体の変形の有無に関わ
らず、迅速な作業が可能である。もちろん、蓋に固定し
ていないので、緩衝体変形時に直接力が蓋に加わること
も無い。更に、中性子遮蔽体の端部にトラニオンを有
し、トラニオンよりも中央寄りに前記リング部材が位置
しており、前記つばの先端は、リング部材の終わったと
ころで径の大きな段差を有しており、前記トラニオン先
端が、前記リング部材内周よりも径方向に飛び出ている
ことで、圧着されたつばと中性子遮蔽体との最大摩擦力
を超えるせん断力が圧着面にかかり、つばが段差でリン
グ部材を引っかけながら共にずれた場合でも、トラニオ
ンに引っかかるので、衝撃緩衝体の抜け落ちを防ぐこと
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は、本発明の実
施例である燃料輸送貯蔵キャスクの構造を示す概略図で
ある。燃料輸送貯蔵キャスク1は、胴体100と、胴体
下端で結合している底板4と、胴体上部に固定されてい
る一次蓋5と、胴体上端部に固定されている二次蓋6
と、胴体下端及び底板を包むように取付けられた下部衝
撃緩衝体10と、胴体上端及び二次蓋6を包むように取
付けられた上部衝撃緩衝体20と、図示しないが、胴体
内部に収納されているバスケットとで構成されている。
使用時には、使用済み燃料集合体を一体ずつバスケット
のしきりの中に収納したうえで、一次蓋5及び二次蓋6
とを固定する。
施例である燃料輸送貯蔵キャスクの構造を示す概略図で
ある。燃料輸送貯蔵キャスク1は、胴体100と、胴体
下端で結合している底板4と、胴体上部に固定されてい
る一次蓋5と、胴体上端部に固定されている二次蓋6
と、胴体下端及び底板を包むように取付けられた下部衝
撃緩衝体10と、胴体上端及び二次蓋6を包むように取
付けられた上部衝撃緩衝体20と、図示しないが、胴体
内部に収納されているバスケットとで構成されている。
使用時には、使用済み燃料集合体を一体ずつバスケット
のしきりの中に収納したうえで、一次蓋5及び二次蓋6
とを固定する。
【0028】胴体100は、炭素鋼製の円筒である内筒
2と、内筒2の外面を両端部を除いて取り巻く樹脂製の
中性子遮蔽体3と、中性子遮蔽体3の外面を覆う炭素鋼
製の薄板よりなる外筒101と、中性子遮蔽体3の両端
部に円周方向に90°間隔で4つずつ設けられた吊上げ
及び固定用のトラニオン9とで構成され、使用済み燃料
集合体からの放射線を遮蔽する機能とキャスク取扱い及
び運搬時のハンドリング機能を有している。底板4は、
炭素鋼製の円盤であり、内筒2下端に隙間なく結合して
おり、一次蓋5は、炭素鋼製の円盤であり、内筒2上部
で、内筒2の内部空間を密封するようにボルト31で縁
を締められており、二次蓋6は、炭素鋼製の円盤であ
り、一次蓋5の上面を覆い、内筒2の上端部で一次蓋を
含む内部空間を密封するようにボルト32で縁を締めら
れており、内部の放射性物質の漏洩を防いでいる。
2と、内筒2の外面を両端部を除いて取り巻く樹脂製の
中性子遮蔽体3と、中性子遮蔽体3の外面を覆う炭素鋼
製の薄板よりなる外筒101と、中性子遮蔽体3の両端
部に円周方向に90°間隔で4つずつ設けられた吊上げ
及び固定用のトラニオン9とで構成され、使用済み燃料
集合体からの放射線を遮蔽する機能とキャスク取扱い及
び運搬時のハンドリング機能を有している。底板4は、
炭素鋼製の円盤であり、内筒2下端に隙間なく結合して
おり、一次蓋5は、炭素鋼製の円盤であり、内筒2上部
で、内筒2の内部空間を密封するようにボルト31で縁
を締められており、二次蓋6は、炭素鋼製の円盤であ
り、一次蓋5の上面を覆い、内筒2の上端部で一次蓋を
含む内部空間を密封するようにボルト32で縁を締めら
れており、内部の放射性物質の漏洩を防いでいる。
【0029】上部衝撃緩衝体20は、断面がコの字の軸
対称形状であるキャップ21と、キャップ21の上面
(胴体中央側)にボルト24で固定されたリング22と
で構成されている。
対称形状であるキャップ21と、キャップ21の上面
(胴体中央側)にボルト24で固定されたリング22と
で構成されている。
【0030】キャップ21は、内部にバルサ材及びファ
ープライウッド材の木材を充填し、外側をステンレス板
で囲んだものであり、上面に内筒2の外径に合わせてへ
こみ26を設けてあり、このへこみ26に内筒2をはめ
ることによって、二次蓋6の上面と内筒2外面の上端部
を覆っている。キャップ21のへこみ26に隣接して、
下面からステンレス円筒製のボス穴25が軸方向に伸び
ている。ボス穴25にボルト23を通し、上面に貫通さ
せ、中性子遮蔽体3の上端に接して内筒2の外周面に一
体に設けられたラグ7に、ねじ込むことにより、キャッ
プ21が胴体100にボルト23によって胴体100の
軸方向に対して固定されている。
ープライウッド材の木材を充填し、外側をステンレス板
で囲んだものであり、上面に内筒2の外径に合わせてへ
こみ26を設けてあり、このへこみ26に内筒2をはめ
ることによって、二次蓋6の上面と内筒2外面の上端部
を覆っている。キャップ21のへこみ26に隣接して、
下面からステンレス円筒製のボス穴25が軸方向に伸び
ている。ボス穴25にボルト23を通し、上面に貫通さ
せ、中性子遮蔽体3の上端に接して内筒2の外周面に一
体に設けられたラグ7に、ねじ込むことにより、キャッ
プ21が胴体100にボルト23によって胴体100の
軸方向に対して固定されている。
【0031】このキャップ21の構造により、上部衝撃
緩衝体20の取付けが、胴体軸方向外部から六角レンチ
等の簡単な工具を使用して実施でき、かつ、落下や衝突
等においても、上部衝撃緩衝体20が大きく変形して衝
撃を吸収し、遮蔽構造や密封構造の健全性を維持するこ
とができる。
緩衝体20の取付けが、胴体軸方向外部から六角レンチ
等の簡単な工具を使用して実施でき、かつ、落下や衝突
等においても、上部衝撃緩衝体20が大きく変形して衝
撃を吸収し、遮蔽構造や密封構造の健全性を維持するこ
とができる。
【0032】リング22は、内部に断熱材としてバルサ
材が充填され外側をステンレス板で囲んだものであり、
中性子遮蔽体3の終端から、キャップ21上面までの領
域を覆っている。このリング22とキャップ21の構造
により、蓋近傍は金属の露出が無く、断熱効果の高い衝
撃緩衝体で覆われているので、火災時においての入熱量
を抑え、蓋近傍が大きく熱変形して密封性が損なわれる
ことを防いでいる。更に、リング22が、キャップ21
に固定された状態での取付け及び取外しが可能であるの
で、実質的に、キャップ21の取付け及び取外し作業の
みで作業完了である。
材が充填され外側をステンレス板で囲んだものであり、
中性子遮蔽体3の終端から、キャップ21上面までの領
域を覆っている。このリング22とキャップ21の構造
により、蓋近傍は金属の露出が無く、断熱効果の高い衝
撃緩衝体で覆われているので、火災時においての入熱量
を抑え、蓋近傍が大きく熱変形して密封性が損なわれる
ことを防いでいる。更に、リング22が、キャップ21
に固定された状態での取付け及び取外しが可能であるの
で、実質的に、キャップ21の取付け及び取外し作業の
みで作業完了である。
【0033】下部衝撃緩衝体10は、断面がコの字の軸
対称形状であるキャップ11で構成されており、上部衝
撃緩衝体20のキャップ21と同様な構造であり、中性
子遮蔽体3の下端に接したラグ8にボルトで固定されて
いる。ラグ7、8は内筒2に一体に形成されている。こ
のキャップ11の構造により、下部衝撃緩衝体10の取
付けが、胴体軸方向外部から六角レンチ等の簡単な工具
を使用して実施でき、かつ、落下や衝突等においても、
上部衝撃緩衝体10が大きく変形して衝撃を吸収し、遮
蔽構造や密封構造の健全性を維持することができる。
又、キャップ11とキャップ21の構造はほぼ同一構造
を有し、衝撃緩衝体の部品点数が減るので、生産性を高
めることができる。キャップ11はラグ8にボルト23
と同様に固定されている。
対称形状であるキャップ11で構成されており、上部衝
撃緩衝体20のキャップ21と同様な構造であり、中性
子遮蔽体3の下端に接したラグ8にボルトで固定されて
いる。ラグ7、8は内筒2に一体に形成されている。こ
のキャップ11の構造により、下部衝撃緩衝体10の取
付けが、胴体軸方向外部から六角レンチ等の簡単な工具
を使用して実施でき、かつ、落下や衝突等においても、
上部衝撃緩衝体10が大きく変形して衝撃を吸収し、遮
蔽構造や密封構造の健全性を維持することができる。
又、キャップ11とキャップ21の構造はほぼ同一構造
を有し、衝撃緩衝体の部品点数が減るので、生産性を高
めることができる。キャップ11はラグ8にボルト23
と同様に固定されている。
【0034】図2は、燃料輸送貯蔵キャスク1の衝撃緩
衝体取付け時の構造を示す概略図である。衝撃緩衝体取
付け時には、輸送架台200にトラニオン9を載せかけ
て水平にした状態で、胴体軸方向外部から上下端に衝撃
緩衝体を装着し、ボルトで固定する。図1のように、胴
体軸方向外部から、衝撃緩衝体を貫いてボルト固定する
方法によれば、輸送架台200と干渉すること無く、容
易に固定作業ができ、かつ、胴体100に近寄らずに、
衝撃緩衝体を間にはさんだ位置で、安全に作業すること
ができる。
衝体取付け時の構造を示す概略図である。衝撃緩衝体取
付け時には、輸送架台200にトラニオン9を載せかけ
て水平にした状態で、胴体軸方向外部から上下端に衝撃
緩衝体を装着し、ボルトで固定する。図1のように、胴
体軸方向外部から、衝撃緩衝体を貫いてボルト固定する
方法によれば、輸送架台200と干渉すること無く、容
易に固定作業ができ、かつ、胴体100に近寄らずに、
衝撃緩衝体を間にはさんだ位置で、安全に作業すること
ができる。
【0035】図3は、上部衝撃緩衝体20を上面側から
みた概略図である。リング22は、円周方向に90°間
隔で分割された4つの部材からなるドーナツ形状であ
り、各部材が、ボルト24でキャップ21上面に固定さ
れている。本構造のリング22により、円周方向に安定
した断熱効果を得ることができ、リング22が4つに分
けられ、個々の部品として小型軽量になっているので、
キャップ21との取付け取外し作業が容易である。リン
グ22と上面のへこみとの間の環状領域には、円周方向
に45°間隔で、8個のボルト23を備えており、図4
の上部衝撃緩衝体20を下面側からみた概略図に示すよ
うに、下面から8ヶ所のボス穴25を通して、ボルト2
3が貫通されており、キャップ21を円周方向に均等に
胴体100に固定することができる。
みた概略図である。リング22は、円周方向に90°間
隔で分割された4つの部材からなるドーナツ形状であ
り、各部材が、ボルト24でキャップ21上面に固定さ
れている。本構造のリング22により、円周方向に安定
した断熱効果を得ることができ、リング22が4つに分
けられ、個々の部品として小型軽量になっているので、
キャップ21との取付け取外し作業が容易である。リン
グ22と上面のへこみとの間の環状領域には、円周方向
に45°間隔で、8個のボルト23を備えており、図4
の上部衝撃緩衝体20を下面側からみた概略図に示すよ
うに、下面から8ヶ所のボス穴25を通して、ボルト2
3が貫通されており、キャップ21を円周方向に均等に
胴体100に固定することができる。
【0036】図5は、胴体100を二次蓋6が取付けら
れた状態で上部からみた概略図である。キャップ21の
ボルト23に対応する8ヶ所にねじ穴を有したラグ7が
はす歯状に位置しており、内筒2外面に接している。ラ
グ7は、ボルトのねじ穴とねじ穴の強度を維持するだけ
のサイズに抑えられており、隣接するラグ同士の間は大
きな間隔がある。したがって、キャスク製作時に、ラグ
を取付けた状態で、樹脂製の中性子遮蔽体を、内筒と外
筒との間に溶融状態で鋳込んだり、周方向に多数本に分
割されたブロック形状として、内筒と外筒との間に挿入
して形成していくことが容易である。
れた状態で上部からみた概略図である。キャップ21の
ボルト23に対応する8ヶ所にねじ穴を有したラグ7が
はす歯状に位置しており、内筒2外面に接している。ラ
グ7は、ボルトのねじ穴とねじ穴の強度を維持するだけ
のサイズに抑えられており、隣接するラグ同士の間は大
きな間隔がある。したがって、キャスク製作時に、ラグ
を取付けた状態で、樹脂製の中性子遮蔽体を、内筒と外
筒との間に溶融状態で鋳込んだり、周方向に多数本に分
割されたブロック形状として、内筒と外筒との間に挿入
して形成していくことが容易である。
【0037】図6は、燃料輸送貯蔵キャスク1が、上部
衝撃緩衝体20を頭にして斜めに落下した時の変形を表
わす概略図である。キャップ21と共にボス穴25が大
きく変形し、場合によっては、ボルト23も曲げられる
可能性がある。落下変形後の処置として、胴体上部の損
傷状態を調べるために、上部衝撃緩衝体20を取外す必
要があるが、ボス穴25の変形により、六角レンチをボ
ルト23に到達させることが困難であり、通常の方法で
は取外しができない。このような場合でも、外部に露出
しているボルト24を取外すか、強制的に切断すること
は可能であり、リング22を取外すことが可能である。
リング22を取外すと、ラグ7及びボルト23のキャッ
プ21固定部が露出されるので、この部位を切断するこ
とにより強制的にキャップ21を取外すことができる。
衝撃緩衝体20を頭にして斜めに落下した時の変形を表
わす概略図である。キャップ21と共にボス穴25が大
きく変形し、場合によっては、ボルト23も曲げられる
可能性がある。落下変形後の処置として、胴体上部の損
傷状態を調べるために、上部衝撃緩衝体20を取外す必
要があるが、ボス穴25の変形により、六角レンチをボ
ルト23に到達させることが困難であり、通常の方法で
は取外しができない。このような場合でも、外部に露出
しているボルト24を取外すか、強制的に切断すること
は可能であり、リング22を取外すことが可能である。
リング22を取外すと、ラグ7及びボルト23のキャッ
プ21固定部が露出されるので、この部位を切断するこ
とにより強制的にキャップ21を取外すことができる。
【0038】図7は、本発明と比較するため、上部衝撃
緩衝体40を二次蓋6にボルト41で固定する従来手法
を適用した例である。この構造では、図8のように上部
衝撃緩衝体40が落下変形した後で取外す際に、ボス穴
42が大きく変形しているので、六角レンチの到達が困
難で、しかも、固定部が露出されていないので、固定部
の強制的な切断作業も著しく困難である。更に、上部衝
撃緩衝体40の変形時に、ボルト41を介して二次蓋6
に横ずれや開口の力が加わり、密封性能が損なわれるお
それがあり、設計上の制約を大きくすることになる。
緩衝体40を二次蓋6にボルト41で固定する従来手法
を適用した例である。この構造では、図8のように上部
衝撃緩衝体40が落下変形した後で取外す際に、ボス穴
42が大きく変形しているので、六角レンチの到達が困
難で、しかも、固定部が露出されていないので、固定部
の強制的な切断作業も著しく困難である。更に、上部衝
撃緩衝体40の変形時に、ボルト41を介して二次蓋6
に横ずれや開口の力が加わり、密封性能が損なわれるお
それがあり、設計上の制約を大きくすることになる。
【0039】(実施例2)図9は、本発明の燃料輸送貯
蔵キャスクの構造を示す概略図である。図9(a)は、
緩衝体が取付けられたキャスク上部の軸方向断面図であ
り、図9(b)は、キャスク上部を側面から見た概略図
である。上部衝撃緩衝体50は、断面がコの字の軸対称
形状であるキャップ51に、キャップ51上面に接する
リング52とで構成されている。キャップ51は上部に
内筒2外周面を覆う円筒状のつば54が一体に形成さ
れ、つば54には周方向に8ヶ所程度の貫通孔が設けら
れている。つば54の外側からボルト53を貫通孔に通
し、内筒2外周面の周方向に8ヶ所程度等問隔で設けら
れたボルト穴にねじ込むことにより、キャップ51がキ
ャスク1上部に取付けられている。
蔵キャスクの構造を示す概略図である。図9(a)は、
緩衝体が取付けられたキャスク上部の軸方向断面図であ
り、図9(b)は、キャスク上部を側面から見た概略図
である。上部衝撃緩衝体50は、断面がコの字の軸対称
形状であるキャップ51に、キャップ51上面に接する
リング52とで構成されている。キャップ51は上部に
内筒2外周面を覆う円筒状のつば54が一体に形成さ
れ、つば54には周方向に8ヶ所程度の貫通孔が設けら
れている。つば54の外側からボルト53を貫通孔に通
し、内筒2外周面の周方向に8ヶ所程度等問隔で設けら
れたボルト穴にねじ込むことにより、キャップ51がキ
ャスク1上部に取付けられている。
【0040】リング52は円周方向に2分割された円弧
形状の組み合わせからなっており、それぞれの端部に備
えた固定座56を合わせてボルト55で連結されてお
り、リング52の内周側領域はキャップ51と中性子遮
へい体3との問に隙問なく挟まれてその位置が固定され
ている。リング52は実施例1のリング22と同じもの
である。
形状の組み合わせからなっており、それぞれの端部に備
えた固定座56を合わせてボルト55で連結されてお
り、リング52の内周側領域はキャップ51と中性子遮
へい体3との問に隙問なく挟まれてその位置が固定され
ている。リング52は実施例1のリング22と同じもの
である。
【0041】本構造により、キャップ51取付け時に
は、リング52を取外した状態で、つば54の外部から
レンチをアプローチさせるので、遠隔操作が容易であ
り、キャップ51取付け後にリング52を取付けること
で、火災時の蓋部への入熱による熱変形を抑え、密封性
を確保することが可能であるし、リング52の固定もア
プローチが容易な固定座2ヶ所のみでよいので、容易か
つ迅速に行うことが出来る。緩衝体変形時には、二次蓋
6に口開き荷重が直接加わることがなく、リング52を
取外すことにより、キャップ51を固定しているボルト
53が露出されるので、緊急時の迅速な取外し作業が可
能である。
は、リング52を取外した状態で、つば54の外部から
レンチをアプローチさせるので、遠隔操作が容易であ
り、キャップ51取付け後にリング52を取付けること
で、火災時の蓋部への入熱による熱変形を抑え、密封性
を確保することが可能であるし、リング52の固定もア
プローチが容易な固定座2ヶ所のみでよいので、容易か
つ迅速に行うことが出来る。緩衝体変形時には、二次蓋
6に口開き荷重が直接加わることがなく、リング52を
取外すことにより、キャップ51を固定しているボルト
53が露出されるので、緊急時の迅速な取外し作業が可
能である。
【0042】(実施例3)図10は、本発明の燃料輸送
貯蔵キャスクの構造を示す概略図である。図10(a)
は、緩衝体が取付けられたキャスク上部の軸方向断面図
であり、図10(b)は、図10(a)のA−A断面か
らみた斜視図である。上部緩衝体60は、断面がコの字
の軸対称形状であるキャップ61と、キャップ61上面
に接し円周方向に2分割されたリング62とで構成され
ている。内筒2外面の中性子遮へい体3の終端部には、
外径が中性子遮へい体3より大きな金属製円盤状のスカ
ート67が溶接されており、スカート67の両側を挟む
ようにしてキャップ61とリング62が配されている。
スカート67には、軸方向に貫通する穴が円周上に8ヶ
所設けられている。リング62は実施例1のリング22
と同じものであり、その内周面がスカート67の外周に
対応した形状になっている。キャップ61はスカート6
7を介してボルト63によって固定されている。
貯蔵キャスクの構造を示す概略図である。図10(a)
は、緩衝体が取付けられたキャスク上部の軸方向断面図
であり、図10(b)は、図10(a)のA−A断面か
らみた斜視図である。上部緩衝体60は、断面がコの字
の軸対称形状であるキャップ61と、キャップ61上面
に接し円周方向に2分割されたリング62とで構成され
ている。内筒2外面の中性子遮へい体3の終端部には、
外径が中性子遮へい体3より大きな金属製円盤状のスカ
ート67が溶接されており、スカート67の両側を挟む
ようにしてキャップ61とリング62が配されている。
スカート67には、軸方向に貫通する穴が円周上に8ヶ
所設けられている。リング62は実施例1のリング22
と同じものであり、その内周面がスカート67の外周に
対応した形状になっている。キャップ61はスカート6
7を介してボルト63によって固定されている。
【0043】キャップ61には、スカート67に設けら
れた穴に対応する位置に、キャップ下面から軸方向に伸
びるボス穴65が8ヶ所設けられており、同様にして、
リング62の前記穴に対応する8ヶ所の位置にナット6
4が取付けられている。緩衝体取付け時には、まず、キ
ャップ61をはめ込み、2つに分割された円弧状のリン
グ62を両側から嵌め合わせた状態で、ボス穴65にボ
ルト63を通し、更にスカート67の穴を貫通してリン
グ62のナット64にねじ込んで締結することにより、
スカート67をキャップ61とリング62とで挟み込ん
で上部緩衝体60がキャスク1に固定される。
れた穴に対応する位置に、キャップ下面から軸方向に伸
びるボス穴65が8ヶ所設けられており、同様にして、
リング62の前記穴に対応する8ヶ所の位置にナット6
4が取付けられている。緩衝体取付け時には、まず、キ
ャップ61をはめ込み、2つに分割された円弧状のリン
グ62を両側から嵌め合わせた状態で、ボス穴65にボ
ルト63を通し、更にスカート67の穴を貫通してリン
グ62のナット64にねじ込んで締結することにより、
スカート67をキャップ61とリング62とで挟み込ん
で上部緩衝体60がキャスク1に固定される。
【0044】この緩衝体取付け構造により、キャップ6
1下面側からレンチ等を使用することになるので、迅速
かつ安全な取付け作業が実現する。又、本緩衝体及び内
筒構造により、蓋近傍は断熱効果の高い緩衝体で覆われ
ているので、火災時における蓋部の熱変形を抑え、密封
性を維持することができる。緩衝体変形時には、二次蓋
6に口開き荷重が直接加わることがなく、ナット64を
取外すことにより、ボルト締結が解除され、キャップ6
1とリング62とがお互い解体されるので、緊急時の迅
速な取外し作業が可能である。
1下面側からレンチ等を使用することになるので、迅速
かつ安全な取付け作業が実現する。又、本緩衝体及び内
筒構造により、蓋近傍は断熱効果の高い緩衝体で覆われ
ているので、火災時における蓋部の熱変形を抑え、密封
性を維持することができる。緩衝体変形時には、二次蓋
6に口開き荷重が直接加わることがなく、ナット64を
取外すことにより、ボルト締結が解除され、キャップ6
1とリング62とがお互い解体されるので、緊急時の迅
速な取外し作業が可能である。
【0045】(実施例4)図11は、本発明の燃料輸送
貯蔵キャスクの構造を示す概略図である。図11(a)
は、緩衝体が取付けられたキャスク上部を側面からから
みた概略図であり、図11(b)は、上部緩衝体の下面
側からみた概略図である。上部緩衝体70は、断面が概
略コの字の軸対称形状であり、半月状に二等分されたパ
ーツA71とパーツB72とを突き合わせる格好で構成
されている。内筒2最端部には、外径の一回り大きな段
差76が備えられており、パーツA71及びパーツB7
2とも、段差76の形状に対応して内周の一部がえぐら
れた窪み77を有している。
貯蔵キャスクの構造を示す概略図である。図11(a)
は、緩衝体が取付けられたキャスク上部を側面からから
みた概略図であり、図11(b)は、上部緩衝体の下面
側からみた概略図である。上部緩衝体70は、断面が概
略コの字の軸対称形状であり、半月状に二等分されたパ
ーツA71とパーツB72とを突き合わせる格好で構成
されている。内筒2最端部には、外径の一回り大きな段
差76が備えられており、パーツA71及びパーツB7
2とも、段差76の形状に対応して内周の一部がえぐら
れた窪み77を有している。
【0046】緩衝体取付け時には、内筒2を挟み込み、
段差76と窪み77を嵌め合わせてパーツA71とパー
ツB72とが突き合わされ、それぞれのパーツの円筒側
面の突き合わせ部に設けたボルト台座部75にボルト7
3を貫通させ、ナット74にねじ込むことでパーツA7
1とパーツB72が結合される。この取付け構造によ
り、緩衝体側面のボルト締め作業で取付けが完了するの
で、迅速かつ安全な取付け作業が実現する。
段差76と窪み77を嵌め合わせてパーツA71とパー
ツB72とが突き合わされ、それぞれのパーツの円筒側
面の突き合わせ部に設けたボルト台座部75にボルト7
3を貫通させ、ナット74にねじ込むことでパーツA7
1とパーツB72が結合される。この取付け構造によ
り、緩衝体側面のボルト締め作業で取付けが完了するの
で、迅速かつ安全な取付け作業が実現する。
【0047】本緩衝体及び内筒構造により、上部緩衝体
70は段差76に引っかかって抜けないし、蓋近傍は断
熱効果の高い緩衝体で覆われているので、火災時におけ
る蓋部の熱変形を抑え、密封性を維持することができ
る。緩衝体変形時には、二次蓋6に口開き荷重が直接加
わることがなく、ボルト73を取外せば、パーツA71
とパーツB72との結合が解除されるので、緊急時の迅
速な取外し作業が可能である。
70は段差76に引っかかって抜けないし、蓋近傍は断
熱効果の高い緩衝体で覆われているので、火災時におけ
る蓋部の熱変形を抑え、密封性を維持することができ
る。緩衝体変形時には、二次蓋6に口開き荷重が直接加
わることがなく、ボルト73を取外せば、パーツA71
とパーツB72との結合が解除されるので、緊急時の迅
速な取外し作業が可能である。
【0048】(実施例5)図12は、本発明の燃料輸送
貯蔵キャスクの構造を示す概略図である。図12(a)
は、緩衝体が取付けられたキャスク上部を側面からから
みた概略図であり、図12(b)は、図12(a)のB
−B断面からみた概略図である。上部緩衝体80は、断
面が概略コの字の軸対称形状であるキャップ81と、キ
ャップ81上面に連結され、トラニオン9よりも内筒中
央方向に伸び、外筒101に被さる8枚の短冊状のつば
82と、つば82を外周から覆うベルト84とで構成さ
れている。つば82はキャップ81に一体に形成されて
いる。
貯蔵キャスクの構造を示す概略図である。図12(a)
は、緩衝体が取付けられたキャスク上部を側面からから
みた概略図であり、図12(b)は、図12(a)のB
−B断面からみた概略図である。上部緩衝体80は、断
面が概略コの字の軸対称形状であるキャップ81と、キ
ャップ81上面に連結され、トラニオン9よりも内筒中
央方向に伸び、外筒101に被さる8枚の短冊状のつば
82と、つば82を外周から覆うベルト84とで構成さ
れている。つば82はキャップ81に一体に形成されて
いる。
【0049】キャップ81は、中性子遮へい体3の終端
から内筒2端部までを覆っており、つば82はトラニオ
ン9を緩衝しないように、隣接するトラニオンの間に2
枚ずつ配されており、つば82の先端は径方向に大きな
段差となっているベルトストッパー83を備えている。
ベルト84は、トラニオン9とベルトストッパー83と
の間に位置しており、外筒101を1/2周する2つの
円弧の両端をボルト85で締結して構成されている。
から内筒2端部までを覆っており、つば82はトラニオ
ン9を緩衝しないように、隣接するトラニオンの間に2
枚ずつ配されており、つば82の先端は径方向に大きな
段差となっているベルトストッパー83を備えている。
ベルト84は、トラニオン9とベルトストッパー83と
の間に位置しており、外筒101を1/2周する2つの
円弧の両端をボルト85で締結して構成されている。
【0050】上部緩衝体取付け時には、キャップ81を
内筒2の先端部に被せて猷め込み、キャスク側面からつ
ば82を覆うようにしてベルト84を巻き付け、ボルト
85を締め上げることにより、つば82を外筒101に
圧着して固定する。この取付方法により、ベルト84の
2ヶ所の締結部でボルト締めすれば固定が完了するの
で、迅速な取付け作業が実現する。
内筒2の先端部に被せて猷め込み、キャスク側面からつ
ば82を覆うようにしてベルト84を巻き付け、ボルト
85を締め上げることにより、つば82を外筒101に
圧着して固定する。この取付方法により、ベルト84の
2ヶ所の締結部でボルト締めすれば固定が完了するの
で、迅速な取付け作業が実現する。
【0051】本緩衝体構造により、つば82と外筒10
1との摩擦力で上部緩衝体80が固定されているばかり
でなく、仮に、摩擦力を超える引き抜きのせん断力がか
かった場合でも、ベルトストッパー83がベルト84を
引っかけながら共にずれ、やがてトラニオン9に引っか
かるので、緩衝体の抜け落ちを防ぐことができる。蓋近
傍は断熱効果の高い緩衝体で覆われているので、火災時
における蓋部の熱変形を抑え、密封性を維持することが
できる。緩衝体変形時には、二次蓋6に口開き荷重が直
接加わることがなく、ボルト85を取外すだけで、上部
緩衝体80を引き抜くことができるので、緊急時の迅速
な取外し作業が可能である。
1との摩擦力で上部緩衝体80が固定されているばかり
でなく、仮に、摩擦力を超える引き抜きのせん断力がか
かった場合でも、ベルトストッパー83がベルト84を
引っかけながら共にずれ、やがてトラニオン9に引っか
かるので、緩衝体の抜け落ちを防ぐことができる。蓋近
傍は断熱効果の高い緩衝体で覆われているので、火災時
における蓋部の熱変形を抑え、密封性を維持することが
できる。緩衝体変形時には、二次蓋6に口開き荷重が直
接加わることがなく、ボルト85を取外すだけで、上部
緩衝体80を引き抜くことができるので、緊急時の迅速
な取外し作業が可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、万一の事故時にキャス
クの遮蔽性及び密封性に及ぼす影響を低く抑え、緩衝体
の取付け・取外し作業が容易な燃料輸送貯蔵キャスクを
提供できる。
クの遮蔽性及び密封性に及ぼす影響を低く抑え、緩衝体
の取付け・取外し作業が容易な燃料輸送貯蔵キャスクを
提供できる。
【図1】 本発明の実施例である燃料輸送貯蔵キャスク
の構造を示す概略図である。
の構造を示す概略図である。
【図2】 燃料輸送貯蔵キャスクの衝撃緩衝体取付け時
の構造を示す概略図である。
の構造を示す概略図である。
【図3】 上部衝撃緩衝体を上面側からみた概略図であ
る。
る。
【図4】 上部衝撃緩衝体を下面側からみた概略図であ
る。
る。
【図5】 胴体を二次蓋が取付けられた状態で上部から
みた概略図である。
みた概略図である。
【図6】 燃料輸送貯蔵キャスクが、上部衝撃緩衝体を
頭にして斜めに落下した時の変形を表わす概略図であ
る。
頭にして斜めに落下した時の変形を表わす概略図であ
る。
【図7】 本発明と比較するため、上部衝撃緩衝体を二
次蓋にボルトで固定する従来手法を適用した例である。
次蓋にボルトで固定する従来手法を適用した例である。
【図8】 本発明と比較するため、上部衝撃緩衝体を二
次蓋にボルトで固定する従来手法を適用した場合の上部
衝撃緩衝体を頭にして斜めに落下した時の変形を表す概
略図である。
次蓋にボルトで固定する従来手法を適用した場合の上部
衝撃緩衝体を頭にして斜めに落下した時の変形を表す概
略図である。
【図9】 本発明の燃料輸送貯蔵キャスクの概略図であ
る。
る。
【図10】 本発明の燃料輸送貯蔵キャスクの概略図で
ある。
ある。
【図11】 本発明の燃料輸送貯蔵キャスクの概略図で
ある。
ある。
【図12】 本発明の燃料輸送貯蔵キャスクの概略図で
ある。
ある。
1…燃料輸送貯蔵キャスク、2…内筒、3…中性子遮蔽
体、4…底板、5…一次蓋、6…二次蓋、7,8…ラ
グ、9…トラニオン、10…下部衝撃緩衝体、11,2
1…キャップ、20…上部衝撃緩衝体、22、52、6
2…リング、23,24,31,32…ボルト、25…
ボス穴、54、82…つば、100…胴体、101…外
筒、200…輸送架台。
体、4…底板、5…一次蓋、6…二次蓋、7,8…ラ
グ、9…トラニオン、10…下部衝撃緩衝体、11,2
1…キャップ、20…上部衝撃緩衝体、22、52、6
2…リング、23,24,31,32…ボルト、25…
ボス穴、54、82…つば、100…胴体、101…外
筒、200…輸送架台。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G21F 9/36 G21F 5/00 S
(72)発明者 菅野 智
茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日
立製作所機械研究所内
(72)発明者 一ノ瀬 勝
茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会
社日立製作所原子力事業部内
(72)発明者 榎本 邦夫
東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地
日立エンジニアリングコンサルティング株
式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】使用済み燃料を収納する金属製内筒、該内
筒外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性
子遮蔽体及び該中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒
を有する胴体と、前記内筒下端に連結された底板と、前
記内筒上端に連結され前記内筒内部空間を密封する蓋
と、前記底板を包むように取付けられた下部衝撃緩衝体
と、前記内筒上端及び蓋を包むように取付けられた上部
衝撃緩衝体とを備えた燃料輸送貯蔵キャスクにおいて、
前記上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方は、前記
内筒端部の全体を覆い前記中性子遮蔽体の直径より大き
い直径を有するキャップを備え、該キャップは前記内筒
外周に一体に設けられた突起に前記胴体の軸方向側より
固定されていることを特徴とする燃料輸送貯蔵キャス
ク。 - 【請求項2】使用済み燃料を収納する金属製内筒、該内
筒外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性
子遮蔽体及び該中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒
を有する胴体と、前記内筒下端に連結された底板と、前
記内筒上端に連結され前記内筒内部空間を密封する蓋
と、前記底板を包むように取付けられた下部衝撃緩衝体
と、前記内筒上端及び蓋を包むように取付けられた上部
衝撃緩衝体とを備えた燃料輸送貯蔵キャスクにおいて、
前記上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方は、前記
内筒端部の全体を覆い前記中性子遮蔽体の直径より大き
い直径を有するキャップを備え、該キャップは前記内筒
外周に沿って前記胴体中央寄りに一体に設けられたつば
を介して前記内筒外周に固定されていることを特徴とす
る燃料輸送貯蔵キャスク。 - 【請求項3】使用済み燃料を収納する金属製内筒、該内
筒外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性
子遮蔽体及び該中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒
を有する胴体と、前記内筒下端に連結された底板と、前
記内筒上端に連結され前記内筒内部空間を密封する蓋
と、前記底板を包むように取付けられた下部衝撃緩衝体
と、前記内筒上端及び蓋を包むように取付けられた上部
衝撃緩衝体とを備えた燃料輸送貯蔵キャスクにおいて、
前記上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方は、前記
内筒端部の全体を覆い前記中性子遮蔽体の直径より大き
い直径を有するキャップを備え、該キャップは前記内筒
外周に一体に設けられた突起を介して前記胴体の軸方向
側より前記胴体に固定されていることを特徴とする燃料
輸送貯蔵キャスク。 - 【請求項4】使用済み燃料を収納する金属製内筒、該内
筒外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性
子遮蔽体及び該中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒
を有する胴体と、前記内筒下端に連結された底板と、前
記内筒上端に連結され前記内筒内部空間を密封する蓋
と、前記底板を包むように取付けられた下部衝撃緩衝体
と、前記内筒上端及び蓋を包むように取付けられた上部
衝撃緩衝体とを備えた燃料輸送貯蔵キャスクにおいて、
前記上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方は、前記
内筒端部の全体を覆い前記中性子遮蔽体の直径より大き
い直径を有するキャップと、該キャップより前記胴体中
央寄りに設けられ前記キャップに取外し可能に一体に連
結され断熱材が充填されたリング部材とを有する分割構
造よりなることを特徴とする燃料輸送貯蔵キャスク。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、前記キ
ャップは前記内筒端部に対応した形状の窪みを有し、該
窪みに前記内筒端部が収納され、前記固定されているこ
とを特徴とする燃料輸送貯蔵キャスク。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、前記キ
ャップより前記胴体中央寄りに設けられ前記キャップに
取外し可能に一体に連結され断熱材が充填されたリング
部材を有し、該リング部材は周方向に分割されており、
前記キャップの上面又は側面の外周部にボルトによって
固定されていることを特徴とする燃料輸送貯蔵キャス
ク。 - 【請求項7】請求項6において、前記リング部材は前記
突起の外周形状に対応した内周形状又は前記キャップは
前記突起の外周形状に対応した内周形状を有することを
特徴とする燃料輸送貯蔵キャスク。 - 【請求項8】使用済み燃料を収納する金属製内筒、該内
筒外周面に接しその端部を除く全周を被う円筒状の中性
子遮蔽体及び該中性子遮蔽体の外周面を覆う金属製外筒
を有する胴体と、前記内筒下端に連結された底板と、前
記内筒上端に連結され前記内筒内部空間を密封する蓋
と、前記底板を包むように取付けられた下部衝撃緩衝体
と、前記内筒上端及び蓋を包むように取付けられた上部
衝撃緩衝体とを備えた燃料輸送貯蔵キャスクにおいて、
前記上部及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方は、前記
内筒端部の全体を覆い前記中性子遮蔽体の直径より大き
い直径を有する径方向に2分割されたキャップを有し、
前記内筒端部に該内筒の直径より大きい突起又はその直
径より大きい直径を有するリング状突起を有し、前記分
割された2つのキャップは前記リング状突起に対応した
窪みを有し、該窪みに前記リング状突起を嵌め合せて前
記2分割された前記キャップが外周で互いに固定されて
いることを特徴とする燃料輸送貯蔵キャスク。 - 【請求項9】使用済み燃料を収納する金属製の内筒と、
内筒外面に接し内筒端部を除く全周を取り巻く中性子遮
蔽体と、中性子遮蔽体の外表面を覆う外筒と、それら全
てを総称する胴体と、内筒下端に連結し、側面を内筒外
面に概略合わせた底板と、内筒上端に接し側面を内筒外
面に概略合わせ内筒内部空間を密封する蓋と、内筒下端
及び底板を包むように取付けられた下部衝撃緩衝体と、
内筒上端及び蓋を包むように取付けられた上部衝撃緩衝
体とを備えた燃料輸送貯蔵キャスクにおいて、前記上部
及び下部衝撃緩衝体の少なくとも一方は、前記内筒端部
の全体を覆い前記中性子遮蔽体の直径より大きい直径を
有するキャップを備え、該キャップは前記外筒中央方向
に伸びた半円筒形状又は短冊状のつばが一体に形成さ
れ、該つばの外周側を金属製のベルトによって前記外筒
に締め付け、前記キャップを前記胴体に固定されている
ことを特徴とする燃料輸送貯蔵キャスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001947A JP2003202395A (ja) | 2002-01-09 | 2002-01-09 | 燃料輸送貯蔵キャスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001947A JP2003202395A (ja) | 2002-01-09 | 2002-01-09 | 燃料輸送貯蔵キャスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003202395A true JP2003202395A (ja) | 2003-07-18 |
Family
ID=27641940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002001947A Pending JP2003202395A (ja) | 2002-01-09 | 2002-01-09 | 燃料輸送貯蔵キャスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003202395A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104575648A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-04-29 | 中国原子能科学研究院 | 一种用于快堆mox燃料组件的运输容器 |
JP2015530584A (ja) * | 2012-10-02 | 2015-10-15 | テーエヌ アンテルナシオナル | 緩衝カバーを装着するための改善された手段を含む、放射性物質を搬送や保管するためのパッケージ |
JP2016017742A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | キャスク用緩衝装置 |
CN110418535A (zh) * | 2019-07-09 | 2019-11-05 | 潍坊博瑞光电科技有限公司 | 具有密封结构的生态光环境控制器 |
CN111933325A (zh) * | 2020-07-23 | 2020-11-13 | 中国核电工程有限公司 | 盖结构及运输容器 |
RU2743788C1 (ru) * | 2020-10-15 | 2021-02-26 | Федеральное государственное унитарное предприятие "Российский Федеральный ядерный центр - Всероссийский научно-исследовательский институт экспериментальной физики" (ФГУП "РФЯЦ-ВНИИЭФ") | Чехол транспортного упаковочного комплекта для облученных тепловыделяющих сборок |
-
2002
- 2002-01-09 JP JP2002001947A patent/JP2003202395A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015530584A (ja) * | 2012-10-02 | 2015-10-15 | テーエヌ アンテルナシオナル | 緩衝カバーを装着するための改善された手段を含む、放射性物質を搬送や保管するためのパッケージ |
JP2016017742A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | キャスク用緩衝装置 |
CN104575648A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-04-29 | 中国原子能科学研究院 | 一种用于快堆mox燃料组件的运输容器 |
CN104575648B (zh) * | 2014-12-24 | 2017-05-03 | 中国原子能科学研究院 | 一种用于快堆mox燃料组件的运输容器 |
CN110418535A (zh) * | 2019-07-09 | 2019-11-05 | 潍坊博瑞光电科技有限公司 | 具有密封结构的生态光环境控制器 |
CN110418535B (zh) * | 2019-07-09 | 2024-03-19 | 山东舍拜恩环保科技有限公司 | 具有密封结构的生态光环境控制器 |
CN111933325A (zh) * | 2020-07-23 | 2020-11-13 | 中国核电工程有限公司 | 盖结构及运输容器 |
RU2743788C1 (ru) * | 2020-10-15 | 2021-02-26 | Федеральное государственное унитарное предприятие "Российский Федеральный ядерный центр - Всероссийский научно-исследовательский институт экспериментальной физики" (ФГУП "РФЯЦ-ВНИИЭФ") | Чехол транспортного упаковочного комплекта для облученных тепловыделяющих сборок |
WO2022081039A1 (ru) * | 2020-10-15 | 2022-04-21 | Федеральное Государственное Унитарное Предприятие "Российский Федеральный Ядерный Центр - Всероссийский Научно - Исследовательский Институт Экспериментальной Физики" | Чехол транспортного упаковочного комплекта для облученных тепловыделяющих сборок |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9672948B2 (en) | Cask apparatus, system and method for transporting and/or storing high level waste | |
EP1777710B1 (en) | Cushioning body of cask | |
US9022189B2 (en) | Cask cushioning body | |
JP2002202397A (ja) | 放射性物質用の輸送コンテナ及びその製造方法 | |
US4116337A (en) | Impact absorbing means for shipping cask | |
JP2003202395A (ja) | 燃料輸送貯蔵キャスク | |
US9748011B2 (en) | Packaging for transporting and/or storing radioactive materials, including improved means for attaching a shock-absorbing cover | |
JP2008076270A (ja) | 放射性物質の輸送兼貯蔵容器 | |
US20030010938A1 (en) | Double-chamber container for transporting or storing radioactive materials | |
JP3411902B2 (ja) | 輸送貯蔵用密閉容器 | |
JP6324139B2 (ja) | 放射性物質収納容器、放射性物質の貯蔵及び輸送方法 | |
RU2400843C1 (ru) | Транспортно-упаковочный комплект для транспортировки и хранения отработавшего ядерного топлива | |
WO2011148742A1 (ja) | 放射性物質格納容器 | |
JP3519697B2 (ja) | キャスク用緩衝体、およびキャスク用緩衝体の取付け方法 | |
JP2011085523A (ja) | 放射性物質格納容器および放射性物質格納容器の使用方法 | |
JP2001083291A (ja) | キャスク用緩衝体 | |
JP7528047B2 (ja) | 使用済燃料輸送又は貯蔵キャスクのバスケット | |
JP2022011602A (ja) | 緩衝蓋、放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器の保護方法 | |
JP3848913B2 (ja) | 放射性物質格納容器の密閉構造 | |
RU2279725C1 (ru) | Металлобетонный контейнер для транспортировки и/или хранения отработавших сборок твэл ядерных реакторов | |
JP6338343B2 (ja) | 放射性物質収納容器 | |
JP4022238B2 (ja) | 放射性物質格納容器の密閉構造 | |
CN116978599A (zh) | 多重包容、多级缓冲、双层隔热的新燃料组件运输容器 | |
JP2022011603A (ja) | 放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器 | |
JP2004093507A (ja) | リサイクル燃料集合体格納容器 |