JP2003201230A - 経腸栄養剤およびその製造方法 - Google Patents

経腸栄養剤およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】患者に経管的に投与された経腸栄養剤が患者の
胃から食道に向かって逆流することを抑制することが容
易な経腸栄養剤を提供する。 【解決手段】経腸栄養剤130を、形態が自然には変化
せずに保持される形態保持性を有する点と液体および流
動体より高濃度で栄養成分を含有し得る点とに関しては
固形物と共通するが、強制外力による形態の変化が固形
物より容易である点に関しては液体および流動体と共通
する半固形物として形成する。その形態保持性は、患者
の体内への経腸栄養剤130の投与の前後を通じて維持
されるとともに、経腸栄養剤130が患者の体内に貯留
する状態においてはその患者の体温によっては経腸栄養
剤130が液状化しないように、その形態保持性が維持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栄養補給のために
患者に経管的に投与されて使用される経腸栄養剤に関す
るものであり、特に、患者に投与された経腸栄養剤が患
者の胃から食道に向かって逆流する胃食道逆流を抑制す
る技術の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】患者に栄養を補給する栄養補給法が既に
いくつか存在する。
【0003】栄養補給法は、栄養が投与される人体の部
位または器官の違いから、経腸栄養補給法と経静脈栄養
補給法とに分類される。経腸栄養補給法は、腸に栄養を
投与する方法であり、これに対し、経静脈栄養補給法
は、中心静脈または抹消静脈を流れる血液に栄養を投与
する方法である。
【0004】経腸栄養補給法は、体外から体内に栄養が
投与される経路の違いから、経口栄養補給法と経管栄養
補給法とに分類される。
【0005】経口栄養補給法は、食物の嚥下が可能な患
者に対して施行され、患者に食物を経口的に摂取させる
方法である。
【0006】これに対して、経管栄養補給法は、食物の
嚥下に障害を有する患者に対して施行され、栄養剤を栄
養チューブを経て患者の胃または腸に注入する方法であ
る。この経管栄養補給法のもとに患者に投与される栄養
剤を経腸栄養剤と定義する。この経管栄養補給法は、患
者に経腸栄養剤を経管的に投与する方法なのであり、経
鼻胃管栄養補給法と経胃瘻栄養補給法と経腸瘻栄養補給
法とに分類される。
【0007】経鼻胃管栄養補給法は、患者の口または鼻
において一端が開口する状態で栄養チューブを食道内に
挿入し、その栄養チューブを経て経腸栄養剤を胃または
腸に注入する方法である。
【0008】これに対し、経胃瘻栄養補給法は、患者の
腹壁と胃壁とに跨って造設された胃瘻の瘻孔に栄養チュ
ーブを挿入し、その栄養チューブを経て体外から胃の内
部に経腸栄養剤を注入する方法であり、また、経腸瘻栄
養補給法は、患者の腹壁と腸壁とに跨って造設された腸
瘻の瘻孔に栄養チューブを挿入し、その栄養チューブを
経て体外から腸の内部に経腸栄養剤を注入する方法であ
る。
【0009】特開2000−152975号公報には、
経鼻的または経皮的に経腸栄養剤を患者に投与する従来
技術として、流動食を経腸栄養剤として投与することが
開示されている。
【0010】国際公開番号がWO00/13529であ
る再公表特許公報には、経腸栄養剤としての流動食が経
管的に投与されることが予定された患者に、その流動食
を投与する前もしくは後において、またはそれと同時
に、増粘剤を含む溶液である嘔吐予防食品を経管的に投
与することが従来技術として開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】患者に経腸栄養剤を投
与する際に留意すべき事項として、胃内に投与された経
腸栄養剤が食道に向かって逆流する現象、すなわち、胃
食道逆流を抑制することが挙げられる。胃食道逆流は、
患者に逆流性食道炎や嚥下性肺炎を引き起こす原因とな
るからである。逆流性食道炎は、胃からの逆流物の胃酸
の刺激に起因する食道炎であり、これに対し、嚥下性肺
炎は、その逆流物が気管に侵入することに起因する肺炎
である。
【0012】胃の内容物が食道に向かって逆流しないよ
うに蓋として機能する噴門部が胃には形成されている。
経腸栄養補給を必要とするような高齢者の場合には、一
般的にその噴門部の機能が低下しているが、たとえその
機能が正常であっても、胃食道逆流が起こる可能性が高
い。そのため、高齢者である患者に経腸栄養剤を投与す
ることが必要である場合に特に、胃食道逆流を抑制する
ことが強く要望される。
【0013】しかしながら、経腸栄養剤として液状のも
のを使用する場合にはもちろんのこと、前記特開200
0−152975号公報の開示に従い、流動状のものを
使用する場合であっても、胃食道逆流を十分に軽減する
ことができなかった。そのため、患者に対する介護者の
負担も大きかった。
【0014】図5には、液状または流動状の経腸栄養剤
を患者に経管的に投与した場合にその経腸栄養剤が胃か
ら食道に向かって逆流する傾向が強いことが模型的に示
されている。同図において符号10は患者の頭部、12
は足部、14は腹部、16は背部、18は口部、20は
胃、22は食道、24は液状または流動状の経腸栄養剤
をそれぞれ示している。
【0015】また、前述の、国際公開番号がWO00/
13529である再公表特許公報に開示された従来技術
を実施すれば、患者の胃内において経腸栄養剤としての
流動食と増粘剤とが混合されて適当な反応が起こり、そ
れにより、胃の内容物の粘度が上昇した後には、胃食道
逆流が抑制されそうである。
【0016】しかし、流動食と増粘剤との反応前におい
ては、流動食も増粘剤も粘度が低い。このように低粘度
の流動食および増粘剤が患者の体内に貯留される期間が
存在するため、胃食道逆流が起こる可能性が高い。
【0017】そのため、上記従来技術を実施しても、流
動食および増粘剤の投与工程の初期から末期までの全期
間を通じて、胃食道逆流を良好に抑制することは困難で
ある。
【0018】このような事情を背景として、本発明は、
患者に経管的に投与された経腸栄養剤が患者の胃から食
道に向かって逆流することを抑制することが容易な経腸
栄養剤を提供することを課題としてなされたものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
によって下記各態様が得られる。各態様は、項に区分
し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引
用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術
的特徴のいくつかおよびそれらの組合せのいくつかの理
解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特
徴やそれらの組合せが以下の態様に限定されると解釈さ
れるべきではない。
【0020】(1) 患者の体内に挿入される栄養チュ
ーブに患者の体外において接続された容器から前記栄養
チューブを経て患者の胃または腸の内部に前記容器の加
圧によって投与される経腸栄養剤であって、形態が自然
には変化せずに保持される形態保持性を有する点と液体
および流動体より高濃度で栄養成分を含有し得る点とに
関しては固形物と共通するが、強制外力による形態の変
化が固形物より容易である点に関しては液体および流動
体と共通する半固形物として形成され、前記形態保持性
が、患者の体内への当該経腸栄養剤の投与の前後を通じ
て維持されるとともに、当該経腸栄養剤が患者の体内に
貯留する状態においてはその患者の体温によっては当該
経腸栄養剤が液状化しないように、前記形態保持性が維
持される経腸栄養剤。
【0021】この経腸栄養剤は、液体および流動体とし
ての性質と固形物としての性質とを併有する。その結
果、この経腸栄養剤は、形態が自然には変化せずに保持
される形態保持性を有する一方で、強制外力による形態
の変化が固形物より容易である。
【0022】さらに、この経腸栄養剤によれば、形態が
自然には変化せずに保持される形態保持性を有する点で
液体および流動体とは異なる半固形物として製造される
ため、それら液体および流動体より粘度または硬度を高
めることが容易である。
【0023】ここに、「形態保持性」は、外部から経腸
栄養剤に自然に作用する重力および大気圧に対抗して自
身の初期の形態を維持しようとする性質として定義する
ことが可能である。
【0024】したがって、本項に係る経腸栄養剤によれ
ば、図4に模型的に示すように、患者に投与されて胃2
0の内部に貯留した経腸栄養剤130が食道22に向か
って逆流する胃食道逆流を容易に抑制し得る。
【0025】経腸栄養剤の胃食道逆流が抑制されるので
あれば、例えば、経腸栄養剤の投与中、患者の体位を座
位に維持することが不可欠ではなくなる。その結果、患
者本人にとっては、経腸栄養剤の投与中に、接触圧が高
い臀部や背部に褥瘡が生じてしまう可能性が軽減され
る。
【0026】ある経腸栄養剤を使用すると患者に胃食道
逆流が起こる可能性が高く、よって、それに起因して患
者が嘔吐する可能性が高い場合には、その患者を介護す
る介護者は、患者への経腸栄養剤の投与中、その患者が
嘔吐してその状態が急変したらそのことが直ちに発見で
きるように患者を絶えず注意深く監視しなければならな
い。そのため、重い監視負担が介護者に課されることと
なってしまう。
【0027】しかし、患者に投与される経腸栄養剤につ
いて胃食道逆流が起こる可能性が軽減されるのであれ
ば、介護者にとっては、患者を監視する負担が軽減され
る。
【0028】前述の、国際公開番号がWO00/135
29である再公表特許公報に開示された従来技術を実施
する場合には、前述のように、流動食および増粘剤の投
与中に、増粘剤による流動食の粘度上昇が起こらないた
めに、胃内容物の粘度が胃食道逆流が起こり難い粘度よ
り低い粘度不足期間が存在し、かつ、その粘度不足期間
において胃食道逆流が起こってしまう可能性が高い。
【0029】これに対し、本項に係る経腸栄養剤によれ
ば、それの形態保持性が、患者の体内への当該経腸栄養
剤の投与の前後を通じて維持され、その結果、当該経腸
栄養剤の投与中に上述の粘度不足期間が存在しないた
め、当該経腸栄養剤の投与期間の全体にわたり、胃食道
逆流を抑制することが容易となる。
【0030】さらに、上述の、国際公開番号がWO00
/13529である再公表特許公報に開示された従来技
術を実施する場合には、患者に最終的に投与されること
となる流動食および増粘剤の全容積が、半固形状の経腸
栄養剤の全容積より大きい可能性が高い。前述のよう
に、増粘剤が液状であり、その結果、その増粘剤と流動
食との混合物が半固形状の経腸栄養剤より水分を多量に
含むことになるからである。
【0031】これに対し、本項に係る経腸栄養剤によれ
ば、液体および流動体より高濃度で栄養成分を含有し得
る点に関しては固形物と共通する半固形物として形成さ
れる。
【0032】したがって、この経腸栄養剤によれば、患
者に最終的に投与されることとなる物質の全容積を容易
に減少可能となり、その結果、投与時間を容易に短縮可
能となる。投与時間が短縮されれば、患者本人および介
護者の負担が軽減されるとともに、外部から経腸栄養剤
に細菌が混入する傾向もその混入した細菌が繁殖する傾
向も軽減され、それにより、患者に投与される経腸栄養
剤の清潔度を高めることが容易となる。
【0033】この経腸栄養剤は、主に、強制外力による
自身の分断によって自身全体の形態を変化させる。一
方、この経腸栄養剤は、栄養チューブの通過中にその栄
養チューブから作用する強制外力によって分断して自身
全体の形態が変化し、その後、患者の体内に投与され
る。そのため、この経腸栄養剤は、分断状態で患者の体
内に存在することとなる。しかし、経腸栄養剤からその
分断によって生ずる各部分は依然として形態保持性を有
するから、分断状態の経腸栄養剤はそれ全体としても、
液体および流動体より強い形態保持性を示すこととな
る。
【0034】すなわち、この経腸栄養剤においては、栄
養チューブを経た患者の体内への投与の前後を通じて形
態保持性が維持されるのである。
【0035】さらに、この経腸栄養剤においては、患者
の体内に貯留する状態においてはその患者の体温によっ
ては経腸栄養剤が液状化しないように形態保持性が維持
される。
【0036】ところで、栄養補給のために患者が経口的
に摂取する食品にあっては、その食品が患者の口腔内に
取り込まれたときにある程度液状化することが、患者に
よる嚥下を促進するために必要である。しかし、この液
状化は、かえって胃食道逆流を引き起こす可能性を高め
てしまう。
【0037】一方、経腸栄養剤は、経口的に摂取される
食品ではないため、投与後に液状化するように製造する
ことは不要である。
【0038】このような知見に基づき、本項に係る経腸
栄養剤は、患者の体内においてその患者の体温によって
液状化しないように形態保持性を有する半固形物として
形成されている。
【0039】したがって、この経腸栄養剤によれば、患
者への投与を阻害することなく、胃食道逆流を容易に抑
制し得る。
【0040】一般に、経腸栄養剤が形態保持性を強く示
すほど、それの流動性すなわち自由変形性を喪失し、こ
のことは、経腸栄養剤が栄養チューブを通過することを
阻害する要因となり得る。
【0041】しかし、本項に係る経腸栄養剤は、患者の
体内に挿入される栄養チューブを経て、その栄養チュー
ブのうち患者の体外に位置する部分に接続された容器か
ら患者の胃または腸の内部に、その容器の加圧作用を利
用して投与される。
【0042】したがって、この経腸栄養剤によれば、そ
れが形態保持性を液体および流動体より強く示すにもか
かわらず、栄養チューブをスムーズに通過することが容
易となる。
【0043】本項に係る「経腸栄養剤」は、前述の経鼻
胃管栄養補給法のもとに使用したり、前述の経胃瘻栄養
補給法のもとに使用したり、前述の経腸瘻栄養補給法の
もとに使用することが可能である。
【0044】また、この「経腸栄養剤」を半固形物とし
て製造するために、例えば、液状化栄養剤に半固形化剤
を添加することが可能である。この場合、その半固形化
剤として、鶏卵の卵白を選択したり、寒天を選択した
り、ゼラチンを選択したり、その他の半固形化剤を選択
したり、それらを適宜組み合わせて選択することが可能
である。
【0045】本項において「予め定められた半固形化処
理」は、例えば、容器内の液状化栄養剤に対する熱処理
として定義したり、その液状化栄養剤を単に放置する時
効処理として定義することが可能である。
【0046】また、本項において「容器」は、半固形化
状態の経過経腸剤を収容する機能と、その容器内に収容
された経腸栄養剤を加圧して栄養チューブ内に注入する
機能とを有する限り、物理的形態の如何は問わない。
【0047】したがって、「容器」は、プランジャがシ
リンダ内に気密にかつスライド可能に嵌合されて成る注
射器としたり、フレキシブルなバッグとすることが可能
である。そのバッグは、例えば、アルミニウム製フィル
ム、合成樹脂製フィルム等のフィルムにより構成した
り、雑菌侵入阻止等のために密閉式として構成すること
が可能である。
【0048】さらに、「容器」は、経腸栄養剤の実際の
投与時期に臨んで経腸栄養剤を主にその投与中に限って
保存する第1の形式としたり、経腸栄養剤の実際の投与
時期とは無関係に、その実際の投与に先立って経腸栄養
剤を保存するとともにその投与中にも保存する第2の形
式とすることが可能である。
【0049】ここに、第1の形式を採用する場合には、
経腸栄養剤の投与に先立って経腸栄養剤を専ら保存する
容器から「容器」に経腸栄養剤を移し変えた後に、その
経腸栄養剤を「容器」から患者に投与することとなる。
【0050】(2) 液状化栄養剤を前記容器と同じか
またはそれとは別の容器内に充填し、その充填状態で、
予め定められた半固形化処理を前記同じ容器または別の
容器内の液状化栄養剤に対して施すことによって製造さ
れる(1)項に記載の経腸栄養剤。
【0051】この経腸栄養剤は、患者の体内への投与後
のみならずその投与前においても形態保持性を示す。仮
に、そのような半固形化状態の経腸栄養剤を容器内に充
填しようとすると、その経腸栄養剤の形態保持性、すな
わち、半固形物としての性質が原因となって、その充填
がスムーズに行われない可能性がある。
【0052】これに対し、本項に係る経腸栄養剤は、容
器への充填前においては液状化状態にあり、その容器へ
の充填後にはじめて半固形化状態に移行する。したがっ
て、この経腸栄養剤によれば、容器への充填をスムーズ
に行うことが容易となる。
【0053】ここに、「容器」は、前記(1)項におけ
る容器、すなわち、栄養チューブに接続された状態で経
腸栄養剤をその栄養チューブ内に注入する機能を有する
容器と同じである場合と、それとは別である場合とがあ
る。
【0054】「容器」が前記(1)項における容器と同
じである場合は、前述の第1または第2の形式を採用す
る場合に相当する。一方、「容器」が前記(1)項にお
ける容器とは別である場合は、「容器」が、経腸栄養剤
の実際の投与時期とは無関係に、その実際の投与に先立
って経腸栄養剤を保存するが、その投与中には保存しな
い、保存専用の容器である場合に相当することとなる。
【0055】(3) 前記液状化栄養剤に半固形化剤を
添加する添加工程と、その半固形化剤が添加された液状
化栄養剤を前記同じ容器または別の容器内に充填する充
填工程と、その充填状態で、前記予め定められた半固形
化処理を前記同じ容器または別の容器内の液状化栄養剤
に対して施す処理工程とを実施することによって製造さ
れる(2)項に記載の経腸栄養剤。
【0056】(4) 前記半固形化剤が、鶏卵の卵黄と
卵白とのうちの少なくとも卵白を含む(3)項に記載の
経腸栄養剤。
【0057】本項における「少なくとも卵白」の一例
は、鶏卵の卵黄と卵白との双方を含む全卵である。
【0058】(5) 前記処理工程が、前記同じ容器ま
たは別の容器内の液状化栄養剤の加熱を前記予め定めら
れた半固形化処理として行う加熱工程を含む(4)項に
記載の経腸栄養剤。
【0059】本項における「加熱工程」は、例えば、少
なくとも卵白と液状化栄養剤(流動状栄養剤を含む)と
の混合物を蒸すかまたは蒸し焼きにする工程を含むもの
とすることが可能である。
【0060】ここに「蒸す」という調理法は、スチーム
を介して素材に熱を加える調理法として定義することが
可能であり、これに対し、「蒸し焼き」という調理法
は、スチームを介して素材に熱を加えるのと並行して、
同じ素材に熱を直に加えて焼く調理法として定義するこ
とが可能である。
【0061】(6) 前記半固形化剤が、寒天を含む
(3)項に記載の経腸栄養剤。
【0062】(7) 前記添加工程が、前記液状化栄養
剤と前記寒天との混合物を加熱してその寒天を液状化栄
養剤に溶解させる加熱工程を含み、前記処理工程が、前
記同じ容器または別の容器内の液状化栄養剤の吸熱を前
記予め定められた半固形化処理として行う吸熱工程を含
む(6)項に記載の経腸栄養剤。
【0063】(8) 前記栄養チューブが、患者の腹壁
と胃壁または腸壁とに跨って造設された瘻孔に挿入され
て使用されるものであり、かつ、患者の口または鼻から
患者の食道を経て胃の内部に挿入されて使用される栄養
チューブより内径が大きくかつ短いものである(1)な
いし(7)項のいずれかに記載の経腸栄養剤。
【0064】前記(1)ないし(7)項のいずれかに係
る経腸栄養剤を前述の経胃瘻栄養補給法または経腸瘻栄
養補給法のもとに使用する場合には、前述の経鼻胃管栄
養補給法のもとに使用する場合に比較して、経腸栄養剤
が通過すべき栄養チューブすなわち投与経路が短くて済
む。
【0065】そのため、前記(1)ないし(7)項のい
ずれかに係る経腸栄養剤を前述の経胃瘻栄養補給法また
は経腸瘻栄養補給法のもとに使用する場合には、経腸栄
養剤が液体ではなく、液体より濃厚ゆえに、同量の栄養
成分を含有し得る容積の減少が容易な半固形物であるこ
ととも相まって、一回分の経腸栄養剤を投与するのに必
要な投与時間を容易に短縮できる。
【0066】さらに、経腸栄養剤の投与経路が短くて済
むということは、経腸栄養剤の粘度が高いために経管投
与時に経腸栄養剤が栄養チューブ内で詰まって残留して
しまう事態を容易に回避できることにつながる。
【0067】さらにまた、患者の腹壁と胃壁または腸壁
とに跨って造設された瘻孔に挿入されて使用される栄養
チューブは、一般に、患者の口または鼻から患者の食道
を経て胃の内部に挿入されて使用される栄養チューブよ
り短いうえに内径が大きい。
【0068】そして、患者に経腸栄養剤を経管的に投与
する場合には、経腸栄養剤の投与経路の短縮化と大径化
とに依存すれば、投与時間の短縮が容易になり、さら
に、栄養チューブ内における経腸栄養剤の残留回避も容
易になる。
【0069】このような知見に基づき、本項に係る経腸
栄養剤は、患者の腹壁と胃壁または腸壁とに跨って造設
された瘻孔に挿入された栄養チューブを経て体外から胃
または腸の内部に投与されて使用される経腸栄養剤とさ
れている。すなわち、この経腸栄養剤は、上述の経胃瘻
栄養補給法または経腸瘻栄養補給法のもとに使用される
のである。
【0070】患者の腹壁と胃壁とに跨って造設された瘻
孔である胃瘻を経て経腸栄養剤を患者に投与する場合、
胃瘻から延びて腸に至る栄養チューブ(以下、「経胃瘻
的空腸栄養チューブ」という)を使用しないのであれ
ば、経腸栄養剤は胃内に投与され、その後、胃のぜん動
によって腸内に送り込まれて投与されることになる。こ
れに対し、経胃瘻的空腸栄養チューブを使用するのであ
れば、経腸栄養剤は胃内に投与されずに直ちに腸内に投
与されることになる。このような栄養補給法を経胃瘻的
空腸栄養補給法と称することができる。
【0071】本項に係る経腸栄養剤はその経胃瘻的空腸
栄養補給法のもとに使用することが可能である。
【0072】一般に、経腸栄養剤をスムーズに栄養チュ
ーブ内を通過させたいという要望を満たす観点から、経
腸栄養剤の形態保持性の程度と栄養チューブの内径との
間に一定の制約が課される場合がある。それは、経腸栄
養剤が形態保持性を強く示すほど、経腸栄養剤の栄養チ
ューブ内での変形自由度を高めるべく、栄養チューブの
内径を大きくしなければならないという制約である。
【0073】これに対し、本項に係る経腸栄養剤は、経
胃瘻栄養補給法または経腸瘻栄養補給法のもとに使用さ
れる栄養チューブを経て患者の体内に投与されるものと
されていて、その栄養チューブは、経鼻胃管栄養補給法
のもとに使用される栄養チューブより内径が大きい。
【0074】したがって、この経腸栄養剤によれば、液
体および流動体より強い形態保持性を有するにもかかわ
らず、大径の栄養チューブを経てスムーズに患者の体内
に投与することが容易となる。
【0075】(9) 患者の体内に経管的に投与される
経腸栄養剤が容器内に収容されて成る容器付き経腸栄養
剤であって、前記経腸栄養剤が、形態が自然には変化せ
ずに保持される形態保持性を有する点と液体および流動
体より高濃度で栄養成分を含有し得る点とに関しては固
形物と共通するが、強制外力による形態の変化が固形物
より容易である点に関しては液体および流動体と共通す
る半固形物として形成され、前記形態保持性が、患者の
体内への前記経腸栄養剤の投与の前後を通じて維持され
るとともに、前記経腸栄養剤が患者の体内に貯留する状
態においてはその患者の体温によっては前記経腸栄養剤
が液状化しないように、前記形態保持性が維持され、液
状化栄養剤を前記容器内に充填し、その充填状態で、予
め定められた半固形化処理を前記容器内の液状化栄養剤
に対して施すことによって前記経腸栄養剤が製造される
容器付き経腸栄養剤。
【0076】この容器付き経腸栄養剤によれば、前記
(1)項に係る経腸栄養剤と同じ原理に従い、同じ作用
効果が実現され得る。
【0077】同じ容器内に同じ経腸栄養剤を液状化状態
で充填しようとする場合と半固形化状態で充填しようと
する場合とを互いに比較すると、半固形化状態で充填し
ようとする場合の方が、その経腸栄養剤の形態保持性、
すなわち、半固形物としての性質が原因となって、容器
内への充填を効率よく行い得ない可能性がある。この可
能性は、例えば、経腸栄養剤の形態保持性が強いほど、
容器の開口部が狭いほど増大する。
【0078】これに対し、本項に係る容器付き経腸栄養
剤は、容器内への充填前においては液状化状態にあり、
その容器内への充填後にはじめて半固形化状態に移行す
る。したがって、この容器付き経腸栄養剤によれば、容
器内への充填を効率よく行うことが容易となる。
【0079】本項における「容器」は、経腸栄養剤の実
際の投与時期に臨んで経腸栄養剤を主にその投与中に限
って保存するとともに栄養チューブとの接続状態でその
経腸栄養剤をその栄養チューブ内に注入する形式とする
ことが可能である。
【0080】「容器」は、さらに、経腸栄養剤の実際の
投与時期とは無関係に、その実際の投与に先立って経腸
栄養剤を保存するとともにその投与中にも保存し、か
つ、栄養チューブとの接続状態でその経腸栄養剤をその
栄養チューブ内に注入する形式とすることも可能であ
る。
【0081】「容器」は、さらにまた、経腸栄養剤の実
際の投与時期とは無関係に、その実際の投与に先立って
経腸栄養剤を保存するがその投与中には保存しない形式
とすることも可能である。
【0082】また、「容器」は、半固形化状態の経過経
腸剤を収容する機能と、その容器内に収容された経腸栄
養剤を加圧して栄養チューブ内に注入する機能とのうち
少なくとも前者の機能を有する限り、物理的形態の如何
は問わない。
【0083】したがって、「容器」は、プランジャがシ
リンダ内に気密にかつスライド可能に嵌合されて成る注
射器としたり、フレキシブルなバッグとすることが可能
である。そのバッグは、例えば、アルミニウム製フィル
ム、合成樹脂製フィルム等のフィルムにより構成した
り、雑菌侵入阻止等のために密閉式として構成すること
が可能である。
【0084】本項に係る容器付き経腸栄養剤は、前記
(2)ないし(8)項のいずれかに記載の特徴的技術と
組み合わせて実施することが可能である。
【0085】(10) (1)ないし(8)項のいずれ
かに記載の経腸栄養剤を前記患者に投与するために、そ
の経腸栄養剤が充填されるとともにその充填された経腸
栄養剤を加圧して射出する注射器であって、前記経腸栄
養剤が予め充填された状態でその経腸栄養剤と共に製品
化されることにより、当該注射器の使用に先立ち、前記
経腸栄養剤を保存する容器として機能する注射器。
【0086】前記(1)ないし(8)項のいずれかに係
る経腸栄養剤を栄養チューブを利用して患者に投与する
場合には、経腸栄養剤の形態保持性または粘度に打ち勝
つべく、経腸栄養剤を栄養チューブ内に押し込むことが
必要となる。この押込みは、経腸栄養剤を注射器により
加圧して患者に投与することにより実現可能である。
【0087】このように、注射器を利用して経腸栄養剤
を患者に投与する手法(物質が自然に落下することを利
用して患者に投与する自然投与と区別する意味におい
て、強制投与ということができる。)を採用する場合に
は、一般には、経腸栄養剤と注射器とが別々に製品化さ
れ、経腸栄養剤は、専用の容器内に保存された状態で取
り引きされる。
【0088】このように経腸栄養剤と注射器とが別々に
製品化される場合には、その経腸栄養剤の投与に先立
ち、それが保存されている専用の容器から経腸栄養剤を
注射器によって吸引してその注射器のチャンバ内に充填
し、その後、その注射器のプランジャをシリンダ内に押
し込むことにより、そのチャンバに充填された経腸栄養
剤が患者の体内に注入される。
【0089】これに対し、本項に係る注射器は、経腸栄
養剤が予め充填された状態でその経腸栄養剤と一緒に1
つの製品として製品化されることにより、当該注射器の
使用に先立ち、経腸栄養剤を保存する容器として機能す
る。この注射器は、プレフィルド型と称することができ
る。
【0090】したがって、この注射器によれば、経腸栄
養剤の投与に先立ち、それを専用の容器から注射器に移
し変えることが不要となり、投与に必要な作業が単純化
されるとともに、その投与に必要な時間を容易に短縮可
能となる。
【0091】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
【0092】本発明の第1実施形態に従う経腸栄養剤
は、患者に造設された胃瘻を経て胃内に投与されて使用
される。すなわち、この経腸栄養剤は、経胃瘻栄養補給
法のもとに使用されるのである。図1に示すように、胃
瘻100は、患者の腹壁102と胃壁104とに跨り、
体外の空間106と胃内の空間108とを互いに連通さ
せるように造設される。
【0093】胃瘻100は、開腹手術によって造設可能
であるが、胃内に挿入された内視鏡を用いて経皮的に造
設することも可能である。後者の経皮内視鏡的胃瘻造設
は、具体的には、内視鏡を用いて体外から胃へのチュー
ブを挿入し、患者の腹壁および胃壁においてそのチュー
ブの周囲に瘻孔を形成するプロセスである。
【0094】この経皮内視鏡的胃瘻造設は、その施行時
に患者に誘発される合併症が少ないという点において開
腹手術による胃瘻造設に比して有利であるといわれてい
る。
【0095】また、この経皮内視鏡的胃瘻造設を施行す
る場合には、経鼻胃管栄養補給法を実施するために栄養
チューブを鼻および食道を経由して胃に到達するように
患者に挿入する場合に比較して、患者本人に与える苦痛
が少なく、しかも、介護者の負担も軽減されるともいわ
れている。
【0096】以上説明した2つの理由などから、この経
皮内視鏡的胃瘻造設は、今日、急速に普及しつつある。
【0097】経胃瘻栄養補給法を実施する場合には、図
1に示すように、栄養チューブとしての胃瘻チューブ1
10が胃瘻100に挿通させられる。胃瘻チューブ11
0は、それに取り付けられた体外固定板112と胃内固
定板114とにより、胃瘻100に対して位置決めされ
る。
【0098】経腸栄養剤は、胃瘻チューブ110を通過
することにより、体外から胃内に注入される。胃瘻チュ
ーブ110は、一般に、前述の経鼻胃管栄養補給法を実
施するために栄養チューブとして使用される経鼻胃管チ
ューブと比較し、内腔が広く(内径が大きく)、かつ、
長さが短い。一般的な経鼻胃管チューブは、内径が2な
いし4[mm]というように内腔が狭く(内径が小さ
く)、かつ、長さが60[cm]以上であるというよう
に長い。
【0099】したがって、一般的な経鼻胃管チューブを
使用して経腸栄養剤を患者に投与する場合には、経腸栄
養剤の流れ易さを確保するために、経腸栄養剤の剤形と
して液体を採用することが望まれるのに対し、胃瘻チュ
ーブ110を使用して経腸栄養剤を患者に投与する場合
には、その経腸栄養剤の剤形として、液体より形態保持
性が強い半固形物を採用しても、経腸栄養剤の流れ易さ
を確保し得る。
【0100】図2には、腹壁102と胃壁104と胃瘻
チューブ110との位置関係が部分側面断面図で示され
ている。
【0101】経腸栄養剤の胃20の内部への注入は、図
3に示すように、注射器120を使用して行われる。注
射器120においては、シリンダ122にプランジャ1
22がスライド可能に嵌合されている。それらシリンダ
122とプランジャ124との間にチャンバ126が注
射口(同図においては隠れて見えない)に連通した状態
で形成されている。そのチャンバ126に、注射器12
0によって射出されるべき経腸栄養剤130が充填され
ている。注射器120の注射口は、一般的な注射器のそ
れより直径が大きいのが一般的である。
【0102】その充填された経腸栄養剤130は、プラ
ンジャ124をシリンダ122内に深く押し込むことに
より、胃瘻チューブ110内に射出され、これにより、
その胃瘻チューブ110を経て胃20の内部に強制外力
により注入される。このように、経腸栄養剤130は、
患者の体内に強制的に投与されるのである。
【0103】経腸栄養剤130は、次のようにして製造
される。
【0104】まず、液状化栄養剤(すなわち、患者に投
与すべき栄養成分を含有した液体)を250[ml]、
容器内に用意する。次に、その液状化栄養剤に生の全卵
を1個加えて攪拌する。その後、それら液状化栄養剤と
生の全卵との混合物の一部を、容量が100[ml]で
ある注射器120によって吸引してチャンバ126内に
充填する。
【0105】続いて、そのようにして混合物が充填され
た注射器120を所定の調理器内にセットし、注射器1
2と一緒の状態でその混合物を蒸すかまたは蒸し焼きに
する。以上で、経腸栄養剤130が製造される。
【0106】このようにして製造された経腸栄養剤13
0は、半固形物として形成されている。ここに、「半固
形物」とは、形態が自然には変化せずに保持される形態
保持性を有する点と液体および流動体より高濃度で栄養
成分を含有し得る点とに関しては固形物と共通するが、
強制外力による形態の変化が固形物より容易である点に
関しては液体および流動体と共通する性質を有する物質
を意味する。この経腸栄養剤130の粘度および硬度
は、プリンや茶碗蒸し程度のものとなっている。
【0107】したがって、この経腸栄養剤130を患者
に投与した場合には、図4に模型的に示すように、その
経腸栄養剤130の形態保持性に依存することにより、
胃20の内容物である経腸栄養剤130が食道22に向
かって逆流する胃食道逆流が抑制される。
【0108】よって、本実施形態によれば、経腸栄養剤
130の投与中、患者の体位を座位に維持することが不
可欠ではなくなり、図4に示すように、患者に負担が少
ない仰臥位において経腸栄養剤130の投与を正常に行
い得る。
【0109】ところで、蒸されるかまたは蒸し焼きにさ
れた全卵は、患者の体内においてその患者の体温によっ
て液状化することが抑制される素材として機能する。し
たがって、経腸栄養剤130が患者の体内においてその
患者の体温によって液状化することが抑制される。
【0110】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、液状化栄養剤の粘度を上昇させるために
全卵が使用されているが、例えば寒天を使用して本発明
を実施してもよい。ただし、全卵を使用する場合のほう
が寒天を使用する場合より、経腸栄養剤130の調理が
容易である。
【0111】さらに、本実施形態においては、全卵と液
状化栄養剤との混合物を蒸すことまたは蒸し焼きにする
ことに先立ってその混合物が注射器120に吸引されて
その注射器120内に充填され、その混合物が注射器1
20と一緒に蒸されるかまたは蒸し焼きにされるように
なっている。
【0112】すなわち、液状の混合物が注射器120内
に充填された後、その注射器120内の液状の混合物を
加熱することにより、その混合物が半固形化されるので
ある。したがって、本実施形態によれば、開口部が狭い
注射器120内に半固形化状態の経腸栄養剤130を充
填するプロセスを容易に行い得る。
【0113】しかし、液状の混合物を蒸すかまたは蒸し
焼きにして経腸栄養剤130を製造した後にそれを注射
器120内に充填するようにして本発明を実施すること
は可能である。
【0114】さらにまた、本実施形態においては、経腸
栄養剤130が予め充填された注射器120が一製品と
して製造されて出荷される。
【0115】したがって、本実施形態によれば、経腸栄
養剤130を患者に投与するに先立ち、その経腸栄養剤
130を注射器120によって吸引してその注射器12
0内に充填する作業が省略され、その結果、経腸栄養剤
130の投与作業が簡易化されて投与時間も短縮され
る。
【0116】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0117】本実施形態に従う経腸栄養剤も、第1実施
形態に従う経腸栄養剤130と同様に、患者に造設され
た胃瘻を経て胃内に投与されて使用される。すなわち、
この経腸栄養剤も、経胃瘻栄養補給法のもとに使用され
るのである。
【0118】第1実施形態に従う経腸栄養剤130は、
前述のように、全卵を半固形化剤として使用して製造さ
れるが、本実施形態に従う経腸栄養剤は、寒天を半固形
化剤として使用して製造される。寒天は、乾燥した粉末
状のものである。
【0119】このように寒天を半固形化剤として選択し
た理由は、(a)その入手も調理も容易である点、
(b)寒天による経腸栄養剤の半固形化の程度すなわち
硬度の調節が容易である点、(c)半固形化した経腸栄
養剤は患者の体内においてその体温によって溶解(液状
化)しない点、(d)低カロリーで繊維質を多く含有す
るために患者を健康面で阻害しない点、(e)半固形化
した経腸栄養剤の粘稠度が低いために胃瘻チューブ11
0を経た患者への注入が容易である点などに着目したか
らである。
【0120】本実施形態においては、経腸栄養剤を製造
するために、市販の液状化栄養剤(すなわち、患者に投
与すべき栄養成分を含有した液体)が使用される。この
液状化栄養剤は半消化体栄養剤とされている。この液状
化栄養剤は、摂取カロリ低下等のための希釈が必要であ
る場合には、必要な量の水分(希釈液の一例)と混合さ
れる。その混合物はその後、加熱される。この状態で、
粉末状の寒天が上述の液状の混合物に水分200[m
l]に対して1[g]の割合で添加される。その後、寒
天が混合物内において攪拌されて溶解される。
【0121】この時点では、寒天が溶解した混合物が液
状化状態にあり、その液状化状態の混合物は注射器12
0によって吸引されてその注射器120内に充填され
る。
【0122】その後、液状化状態の混合物を収容した注
射器120が冷蔵庫の如き冷処において保存される。そ
れにより、液状化状態の混合物から熱が奪われ、その結
果、その混合物が寒天の影響によって凝固する。混合物
が寒天の影響によって半固形化するのであり、これによ
り、半固形化状態の経腸栄養剤が注射器120内に予め
充填された状態で完成される。この経腸栄養剤の硬度
は、プリン程度の硬さとされる。
【0123】この経腸栄養剤は、注射器120を利用し
て胃瘻チューブ110内に注入される。本実施形態にお
いては、経腸栄養剤の一回の必要投与量を注射器120
によって一気に患者に投与することが可能であり、その
投与時間は数分程度である。
【0124】本発明者は、この経腸栄養剤による胃食道
逆流防止効果を確認するために数名の患者を対象に治験
を施行した。
【0125】この治験においては、同じ各患者に、半固
形化経腸栄養剤と液状化経腸栄養剤とがそれぞれ投与さ
れ、それぞれの場合について、胃食道逆流が発生したか
否かが評価される。胃食道逆流が発生した各ケースにつ
いては、さらに、CT(コンピュータ断層撮影)により
得られた画像に基づき、食道に逆流した胃内容物が存在
する逆流範囲の長さ(逆流した胃内容物の最上端位置と
最下端位置との距離)と、食道に逆流した胃内容物の最
上端位置の、噴門からの距離とが測定された。
【0126】CTにおいては、造影剤を含有した経腸栄
養剤を各患者に投与してから30分経過後に、各患者の
胸部が1[cm]間隔のスライスによって撮影される。
その撮影された画像上、食道内の各部位のCT値(食道
内の各部位の高さ位置をスライス数で表現する値)に関
連付けて造影剤の有無が判断され、その有無によって胃
食道逆流の有無が判断される。
【0127】造影剤を含有した経腸栄養剤の作製方法に
ついては、液状化状態であると半固形化状態であるとを
問わず、水溶性造影剤を経腸栄養剤100[ml]当た
り5[ml]の割合で混入させ、半固形化経腸栄養剤に
ついては、造影剤を混入させた後に半固形化を行った。
【0128】経腸栄養剤の投与方法については、液状化
状態であると半固形化状態であるとを問わず、1回の投
与量を400[ml]とし、液状化経腸栄養剤は、1回
の投与を15分程度かけて投与し、一方、半固形化経腸
栄養剤は、容量が50[ml]である注射器120を利
用して一気に投与した。
【0129】図6には、今回の治験の結果が表形式で示
されている。同図の、胃食道逆流の有無を示す欄におい
ては、「−」は胃食道逆流が観察されなかったことを、
「+」は胃食道逆流が観察されたことがそれぞれ示して
いる。また、逆流範囲の長さも噴門からの距離も前述の
CT値を基準にして測定される。
【0130】今回の治験は17名の患者を対象に施行さ
れた。それら患者はいずれも、ほぼ寝たきりの状態であ
ったが、医学的には安定した状態であった。図6には、
各患者がID番号によって互いに識別されるとともに、
各患者の属性として年齢と性別が記載され、さらに、各
患者の基礎疾患名も記載されている。
【0131】図6に示す結果によれば、17名の患者の
うち、液状化経腸栄養剤の投与後に胃食道逆流が認めら
れたものは10名(58.5%)であった。これに対
し、それら患者のうち、半固形化経腸栄養剤の投与後に
胃食道逆流が認められたものは4名(23.5%)であ
った。
【0132】したがって、本実施形態に従う経腸栄養剤
によれば、胃食道逆流が液状化経腸栄養剤に比較して良
好に防止されることが確認された。
【0133】本実施形態に従う経腸栄養剤によれば、液
状化経腸栄養剤に比較し、次のような点でも有利であ
る。
【0134】患者に胃瘻を造設した後、胃食道逆流の発
生頻度が増加する症例がすでに報告されている。この原
因は未だ確定的に解明されているわけではないが、その
原因に関し次のような指摘がなされている。
【0135】胃瘻造設に伴って胃壁が腹壁に固定される
と、胃のぜん動が抑制されて胃の排泄能が低下する。こ
の排泄能低下は、経腸栄養剤が胃内に停留する時間の増
大を招来し、その結果、胃食道逆流の発生頻度が増加す
ることが既に指摘されているのである。
【0136】一方、胃の排泄能に関わる胃のぜん動を助
長・抑制する因子には、神経性因子に加えて、各種消化
管ホルモンに依存する液性調節という因子も存在する。
各種消化管ホルモンの中で胃のぜん動を最も強く亢進さ
せるといわれているホルモンとしてガストリンがあり、
このガストリンは胃壁の伸長によって分泌が刺激され
る。
【0137】液状化経腸栄養剤を患者の胃内に経鼻胃管
的に投与する場合には一般に、投与中の患者の嘔吐を予
防する観点から緩やかな速度で液状化経腸栄養剤を滴下
することが推奨される。しかし、このような緩徐な滴下
速度では、液状化経腸栄養剤によって胃が充満すること
は困難であり、よって、液状化経腸栄養剤の胃内への投
与による胃の伸長量が不足する。そのため、ガストリン
の分泌が活発でなく、胃のぜん動も活発でなく、よっ
て、胃の排泄能が低下し、結果的にはかえって、胃食道
逆流を助長しかねない。
【0138】これに対し、本実施形態によれば、経腸栄
養剤が胃瘻を経て胃内に直接に投与されるため、嘔吐の
心配なしで、経腸栄養剤を素早く胃内に注入することが
可能となる。したがって、経腸栄養剤の胃内への投与に
よって胃が大きく伸長させられ、ガストリンの分泌が刺
激されて、活発な胃のぜん動が期待できる。その結果、
胃の排泄能が向上し、経腸栄養剤が半固形化状であるこ
ととも相俟って、経腸栄養剤の胃食道逆流の発生頻度が
良好に低減される。
【0139】患者に胃瘻が造設された後には、胃瘻が経
時的に大径化する現象が現れ易く、その結果、その胃瘻
に挿入された栄養チューブとの隙間が拡大する。この隙
間は、その栄養チューブを経て患者の胃内に注入された
経腸栄養剤が胃内の圧力によって体外に漏れる経路とな
り得る。
【0140】これに対し、本実施形態によれば、経腸栄
養剤が半固形化状態とされているため、液状化状態であ
る場合に比較し、形態保持性が強いゆえに、同じ大きさ
の隙間を通過する際の抵抗が大きい。したがって、本実
施形態によれば、胃内の圧力による経腸栄養剤の漏れと
いう問題を容易に解消し得る。
【0141】図7には、内視鏡的に胃瘻が造設されたあ
る患者(女性、当時85歳、介護老人保健施設に入所)
を対象に、液状化経腸栄養剤を投与した後に、本実施形
態に従う半固形化経腸栄養剤を投与する内容の治験を施
行した結果が経時的に示されている。
【0142】同図に示すように、この治験においては、
平成12年5月のはじめから10月の中旬までの期間、
患者に液状化経腸栄養剤が経胃瘻的に投与された。この
期間においては、胃食道逆流が頻繁に発生するととも
に、胃瘻と栄養チューブとの隙間を経た経腸栄養剤の漏
れも嘔吐も観察された。
【0143】これに対し、同年10月の中旬以後の期間
においては、液状化経腸栄養剤に代えて半固形化栄養剤
が同じ患者に投与された。この期間においては、図7に
示すように、胃食道逆流も漏れも嘔吐も全く観察されな
かった。
【0144】したがって、本実施形態に従う半固形化経
腸栄養剤によれば、液状化経腸栄養剤に比較し、経腸栄
養剤の漏れおよび嘔吐を容易に抑制し得る点でも有利で
あることが確認された。
【0145】以上、本発明の実施形態のいくつかを図面
に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前
記[課題を解決するための手段および発明の効果]の欄
に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種
々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に従う経腸栄養剤を患者
に経管的に投与するために使用される胃瘻100および
胃瘻チューブ110を示す部分側面断面図である。
【図2】図1における胃瘻チューブ110を胃20およ
び腹壁102との位置関係と共に示す部分側面断面図で
ある。
【図3】上記実施形態に従う経腸栄養剤130が予め充
填されて製品化されるプレフィルド型の注射器120を
示す斜視図である。
【図4】仰臥位にある患者に上記実施形態に従う経腸栄
養剤130が経管的に投与された状態においてその経腸
栄養剤130について胃食道逆流が抑制される様子を模
型的に示す側面断面図である。
【図5】仰臥位にある患者に液状または流動状の従来の
経腸栄養剤24が経管的に投与された状態においてその
経腸栄養剤24について胃食道逆流が起こり易い様子を
模型的に示す側面断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に従う経腸栄養剤による
胃食道逆流防止効果を液状化経腸栄養剤と比較しつつ確
認するために施行した治験の結果を表形式で表す図であ
る。
【図7】上記第2実施形態に従う経腸栄養剤による胃食
道逆流防止効果と漏れ防止効果と嘔吐防止効果とを液状
化経腸栄養剤と比較しつつ確認するために施行した治験
の結果を表形式で表す図である。
【符号の説明】
20 胃 22 食道 100 胃瘻 102 腹壁 104 胃壁 100 胃瘻 110 胃瘻チューブ 120 注射器 130 経腸栄養剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月11日(2002.9.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】経腸栄養剤およびその製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の体内に挿入される栄養チューブに
    患者の体外において接続された容器から前記栄養チュー
    ブを経て患者の胃または腸の内部に前記容器の加圧によ
    って投与される経腸栄養剤であって、 形態が自然には変化せずに保持される形態保持性を有す
    る点と液体および流動体より高濃度で栄養成分を含有し
    得る点とに関しては固形物と共通するが、強制外力によ
    る形態の変化が固形物より容易である点に関しては液体
    および流動体と共通する半固形物として形成され、 前記形態保持性が、患者の体内への当該経腸栄養剤の投
    与の前後を通じて維持されるとともに、当該経腸栄養剤
    が患者の体内に貯留する状態においてはその患者の体温
    によっては当該経腸栄養剤が液状化しないように、前記
    形態保持性が維持される経腸栄養剤。
  2. 【請求項2】 液状化栄養剤を前記容器と同じかまたは
    それとは別の容器内に充填し、その充填状態で、予め定
    められた半固形化処理を前記同じ容器または別の容器内
    の液状化栄養剤に対して施すことによって製造される請
    求項1に記載の経腸栄養剤。
  3. 【請求項3】 前記栄養チューブが、患者の腹壁と胃壁
    または腸壁とに跨って造設された瘻孔に挿入されて使用
    されるものであり、かつ、患者の口または鼻から患者の
    食道を経て胃の内部に挿入されて使用される栄養チュー
    ブより内径が大きくかつ短いものである請求項1または
    2に記載の経腸栄養剤。
  4. 【請求項4】 患者の体内に経管的に投与される経腸栄
    養剤が容器内に収容されて成る容器付き経腸栄養剤であ
    って、 前記経腸栄養剤が、形態が自然には変化せずに保持され
    る形態保持性を有する点と液体および流動体より高濃度
    で栄養成分を含有し得る点とに関しては固形物と共通す
    るが、強制外力による形態の変化が固形物より容易であ
    る点に関しては液体および流動体と共通する半固形物と
    して形成され、 前記形態保持性が、患者の体内への前記経腸栄養剤の投
    与の前後を通じて維持されるとともに、前記経腸栄養剤
    が患者の体内に貯留する状態においてはその患者の体温
    によっては前記経腸栄養剤が液状化しないように、前記
    形態保持性が維持され、 液状化栄養剤を前記容器内に充填し、その充填状態で、
    予め定められた半固形化処理を前記容器内の液状化栄養
    剤に対して施すことによって前記経腸栄養剤が製造され
    る容器付き経腸栄養剤。
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