JP2003200959A - キャップ - Google Patents

キャップ

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JP2003200959A
JP2003200959A JP2001401175A JP2001401175A JP2003200959A JP 2003200959 A JP2003200959 A JP 2003200959A JP 2001401175 A JP2001401175 A JP 2001401175A JP 2001401175 A JP2001401175 A JP 2001401175A JP 2003200959 A JP2003200959 A JP 2003200959A
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JP
Japan
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synthetic resin
cap
container
resin liner
liner
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001401175A
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English (en)
Inventor
Koichi Takamatsu
浩一 高松
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Closure Systems International Japan Ltd
Original Assignee
Alcoa Closure Systems Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製ライナーの成形時に不完全成形部
分の形成を防止して、容器の密封性を向上したキャップ
を提供すること。 【解決手段】 天板部2とその周縁から垂下した筒部3
からなり、該天板部2の内面に合成樹脂製ライナー30
を形成したキャップ1において、前記合成樹脂製ライナ
ー30の表面粗さ(JISB0601による)が0.1
μm以上とされていることを特徴とする。合成樹脂製ラ
イナー30の表面粗さが0.1μm以上とされているた
め、合成樹脂製ライナー30の成形時に、ウェルドライ
ンなどの不完全成形部分が形成されにくくなり、容器の
密封性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、容器内部を密封
するための軟質の合成樹脂製ライナーを備えたキャップ
に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、飲料用などの容器として、ガラス
や合成樹脂製のものに代えて、アルミニウムなどの金属
製容器が用いられている。また、この金属製容器を閉止
するキャップには、アルミニウムなどの金属製のもの、
又は合成樹脂製のものがあるが、このキャップの天板部
の内面には、閉栓時に容器口部の頂部に当接して容器内
部を密封するための軟質の合成樹脂製ライナーが形成さ
れている。 【0003】この合成樹脂製ライナーは、例えば、ポリ
プロピレンとゴムをブレンドしたもの、ポリエチレン、
EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)などの比較的軟
質の合成樹脂材料が用いられる。この合成樹脂製ライナ
ーを金属製キャップ内に装着する際には、天板部を下に
した金属製キャップ内に、所定量の溶融した軟質合成樹
脂材料が供給され、次いで、ライナー形成治具が金属製
キャップ内に挿入されて、合成樹脂材料が押圧されなが
ら成形される。これにより、合成樹脂製ライナーが金属
製キャップの天板部の内面に接着した状態で形成され
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂製ライナーの成形時に、溶融した軟質合成樹脂材料が
金属製キャップ内で片寄って成形されることがあり、そ
の結果、樹脂製ライナーには、不完全成形部分(ウェル
ドラインなど)が形成されてしまうことがある。 【0005】一方、金属製容器は、ガラスや合成樹脂製
のものに比べ強度が低いため、金属製容器に金属製キャ
ップを装着する時には、プレッシャーブロックの押圧力
を低くする必要がある。従って、合成樹脂製ライナー
に、ウェルドラインなどの不完全成形部分が形成されて
いると、プレッシャーブロックの押圧力が低い場合に
は、この不完全成形部分で容器の密封性が低下してしま
うという問題がある。 【0006】この発明は、このような事情に考慮してな
されたもので、その目的は、合成樹脂製ライナーの成形
時に不完全成形部分の形成を防止して、容器の密封性を
向上したキャップを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下の手段を提案している。請求項1に
係る発明は、天板部とその周縁から垂下した筒部からな
り、該天板部の内面に合成樹脂製ライナーを形成したキ
ャップにおいて、前記合成樹脂製ライナーの表面粗さ
(JISB0601による)が0.1μm以上とされて
いることを特徴とする。この発明に係るキャップによれ
ば、成樹脂製ライナーの表面粗さが0.1μm以上とさ
れているため、合成樹脂製ライナーの成形時に、ウェル
ドラインなどの不完全成形部分が形成されにくくなり、
容器の密封性を向上することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1から図3はこの発明
の一実施の形態を示す図であり、この発明のキャップ、
及びその製造方法を示す図である。 【0009】図1において、容器20は、アルミニウム
などの金属製容器であり、口部21の外周面に雄ネジ部
22が形成され、この雄ネジ部22の下方に、周方向に
沿う膨出部23が設けられている。 【0010】キャップ1は、アルミニウムなどの金属製
製材料から形成され、円形の天板部2とその周縁から垂
下した筒部3とからなる。筒部3は、水平スコアによっ
て、水平スコアより上部の主部8と、ブリッジ7によっ
て主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング
部(以下、TEリング部という)9とに区画されてい
る。主部8には、口部21の雄ネジ部22に螺合する雌
ネジ部10が形成されている。TEリング部9の下端部
は、キャップ1を開栓する際に口部21の膨出部23に
係止してTEリング部9の上方への移動を阻止できるよ
うに、縮径して形成されている。 【0011】図1において、容器20を開栓する際に
は、その口部21に装着したキャップ1を開栓方向に回
転させると、キャップ1はその回転に伴って上昇する。
この際、TEリング部9の下端部が口部21の膨出部2
3下部に係止していることから、キャップ1の主部8
は、回転に従って上昇する一方、TEリング部9は、上
方への移動が阻止される。その結果、主部8とTEリン
グ部9とを連結しているブリッジ7が引張力により破断
されて、主部8は、TEリング部9から切り離される。
このTEリング部9の切り離しによって、キャップ1が
開栓されたことが明示され、開栓者に安心感を与えるこ
とができる。 【0012】図1及び図2において、キャップ1の天板
部2の内面には、閉栓時に容器口部の頂部に当接して容
器内部を密封するための軟質の合成樹脂製ライナー30
が形成されている。この合成樹脂製ライナー30は、例
えば、ポリプロピレンとゴムをブレンドしたもの、ポリ
エチレン、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)など
の比較的軟質の合成樹脂材料が用いられる。 【0013】次に、キャップ1に合成樹脂製ライナー3
0を製造する工程を説明する。図3において、天板部2
を下にした金属製キャップ1内に、所定量の溶融した軟
質合成樹脂材料が供給され、次いで、ライナー形成治具
31(ライニングスリーブ)が金属製キャップ1内に挿
入され、合成樹脂材料が押圧されながら成形される。こ
れにより、合成樹脂製ライナー30が金属製キャップ1
の天板部2の内面に接着した状態で形成される。 【0014】この際、この実施の形態では、合成樹脂製
ライナー30の表面粗さRa(JISB0601によ
る)は、好ましくは0.1μm以上となる。表面平均粗
さRaは5.0μm以下とするのが好ましい。更に、合
成樹脂製ライナー30の表面粗さRy(JISB060
1による)は、好ましくは0.1μm以上となる。表面
最大高さRyは50.0μm以下とするのが好ましい。
上記表面粗さが上記範囲未満となると、ウェルドライン
などの不完全成形部分が形成されやすくなり、密封性低
下の原因となる。上記表面粗さが上記範囲を越えると、
密封性が低下しやすくなる。 【0015】ウェルドラインなどの不完全成形部分が形
成される原因としては、ライナー形成治具31と合成樹
脂製ライナー30との間に空気が混入するからと推測さ
れているため、上記のように、ライナー形成治具31の
表面粗さを所定値以上に設定して、ライナー形成治具3
1の表面を粗くすれば、ライナー形成治具31と合成樹
脂製ライナー30との間の空気を均一に分散させること
ができ、これにより、合成樹脂材料の流れが均一にな
り、ウェルドラインなどの不完全成形部分が形成されに
くくなると推測される。この実施の形態では、このよう
に、合成樹脂製ライナー30の成形時に、ウェルドライ
ンなどの不完全成形部分が形成されにくいため、容器2
0の密封性を向上することができる。 【0016】次に、容器20の口部21にキャップ1を
被冠した後、口部21の頂部に合成樹脂製ライナー30
を密着させながら、キャップ1の筒部3に雌ネジ部10
を形成して、口部21にキャップ1を装着する工程を説
明する。図3において、キャッピングマシンは、キャッ
プ1に圧力を加えるプレッシャーブロックユニット41
と、キャップ1の筒部3に雌ネジ部10を転造するロー
ルユニット42と、キャップ1の筒部3(TEリング部
9)の下端部を容器20の膨出部23に形成させるロー
ルユニット43とから構成されている。プレッシャーブ
ロックユニット41のプレッシャーブロック44によ
り、キャップ1の天板部2が押圧されて口部21の頂部
に合成樹脂製ライナー30が圧接される一方、プレッシ
ャーブロックユニット41のサイドブロック45の下部
により、キャップ1のコーナー部が絞り込まれ、これに
より、口部21の頂部に合成樹脂製ライナー30が圧着
される。また、ロールユニット42により、キャップ1
の筒部3に雌ネジ部10が形成されると共に、ロールユ
ニット43により、キャップ1の筒部3(TEリング部
9)の下端部が容器20の膨出部23に係止するように
縮径される。このようにして、容器20の口部21にキ
ャップ1が装着される。 【0017】更に、図5に、この発明の別の実施の形態
を示す。上述した実施の形態では、キャップは、アルミ
ニウムなどの金属製製材料から形成されているが、この
別の実施の形態では、キャップ50は、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料から形成され
ている。また、筒部3は、水平スコア6によって、水平
スコア6より上部の主部8と、ブリッジ7によって主部
8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部(以
下、TEリング部という)9とに区画されている。主部
8の内壁面には、口部21の雄ネジ部22に螺合する雌
ネジ部10が形成されている。TEリング部9の内壁面
には、キャップ50を開栓する際に口部21の膨出部2
3に係止してTEリング部9の移動を阻止する複数の薄
板状のタブ11が設けられている。更に、キャップ50
の天板部2の内面には、閉栓時に容器20口部の頂部に
当接して容器20内部を密封するための軟質の合成樹脂
製ライナー51が形成されている。この合成樹脂製ライ
ナー51を形成する工程は、上述した実施の形態と同様
である。 【0018】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。例えば、本発明に係る
キャップを装着する容器は、金属製容器に限らず、合成
樹脂製容器であってもよい。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、合成樹脂製ライナーの表面粗さ(JISB
0601による)が0.1μm以上とされているため、
合成樹脂製ライナーの成形時に、ウェルドラインなどの
不完全成形部分が形成されにくくなり、容器の密封性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の実施の形態に係るキャップを容器
に装着した状態キャップ及び容器の半断面図である。 【図2】 この発明の実施の形態に係るキャップの半断
面図である。 【図3】 この発明の実施の形態に係るキャップに合成
樹脂製ライナーを形成する工程を示すキャップ及びライ
ナー形成治具の半断面図である。 【図4】 この発明の実施の形態に係るキャップを容器
に装着する工程を示すキャップ、容器及びキャッピング
マシンの断面図である。 【図5】 この発明の別の実施の形態に係るキャップの
断面図である。 【符号の説明】 1 キャップ(金属製) 2 天板部 3 筒部 30 合成樹脂製ライナー 31 ライナー形成治具 50 キャップ(合成樹脂製) 51 合成樹脂製ライナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA23 AB01 BA01 CA01 CC02 CC04 CC05 DA01 DB03 DB12 DC02 DC04 DC05 FA09 FB01 GA04 GB04 HA02 HB02 HB04 HC03 HD01 LA05 LB02 LB07

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天板部とその周縁から垂下した筒部から
    なり、該天板部の内面に合成樹脂製ライナーを形成した
    キャップにおいて、 前記合成樹脂製ライナーの表面粗さが0.1μm以上と
    されていることを特徴とするキャップ。
JP2001401175A 2001-12-28 2001-12-28 キャップ Pending JP2003200959A (ja)

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