JP2003200236A - 表面に金属板を付着した多用途の内外装用部材の折曲部成形構造 - Google Patents

表面に金属板を付着した多用途の内外装用部材の折曲部成形構造

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JP2003200236A
JP2003200236A JP2002253071A JP2002253071A JP2003200236A JP 2003200236 A JP2003200236 A JP 2003200236A JP 2002253071 A JP2002253071 A JP 2002253071A JP 2002253071 A JP2002253071 A JP 2002253071A JP 2003200236 A JP2003200236 A JP 2003200236A
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Nanshoku Kin
南植 金
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    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F19/00Other details of constructional parts for finishing work on buildings

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  • Structural Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース部材の表面に金属板を表面仕上げ部材
として付着させた内外装用部材において、用途や機能に
合うように多様な角度に折曲することができる折曲部構
造を提供する。 【解決手段】 ベース部材1に金属板2を付着してか
ら、金属板2を残してベース部材1だけを所定の折曲角
度に合わせて切削することにより、金属板2を用途や機
能に合うように多様な角度に折曲することを可能とし
た。また、前記切削部に間隔部を形成することによって
折曲を容易にし、更に、前記間隔部の大きさを調整する
と様々な大きさの弧形折曲部を形成することができる。
また、前記切削部に接着剤を塗布してから折曲させるこ
とにより、前記接着剤が折曲部内の空間に充填された状
態で凝固されるので、堅固な内外装部材を提供すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、家具、自
動車、船舶、電子製品、等の内外装用に利用することが
できる、板体状態の部材の折曲部成形構造に関する。 【0002】より詳細には、主に木材や合成樹脂等で製
造されるベース部材の表面に、金属板を表面仕上げ部材
として付着させた、一定の厚さを有する板体状態の部材
の折曲部成形構造に関する。 【0003】前記ベース部材には、木材合板やチップボ
ード等が採用され、用途によっては合成樹脂や石膏ボー
ド等が採用されることもある。前記表面仕上げ部材であ
る金属板には、用途によってステンレス、黄銅、または
アルミニウム板体が採用される。前記ベース部材と前記
表面仕上げ部材は、特殊接着剤により接着される。 【0004】 【従来の技術】内外装用部材は、機能面で優れているこ
とは勿論、優れた外観をも有さなければならない。金属
板は、強度及び耐摩耗性に優れ、また外観的にも、表面
に模様がない状態、更には表面に多様な模様が加工され
た状態において、美しく高級感のある外観を提供するこ
とができ、内外装用部材に適する材質である。 【0005】内外装用部材は、その用途により多様な形
態に加工されることが要求される。中でも折曲部を成形
するための加工が最も多く、折曲部の形態としては主
に、直角または鈍角の折曲部と、弧形の折曲部とがあ
る。これら折曲部は内外装用部材に立体感を与えてい
る。 【0006】従来の、一定の厚さを有する板体状態の内
外装部材の折曲部の成形方法においては、先ずベース部
材の切断面を折曲角度に合うように切削し、次に切削面
を付着させて折曲部を成形し、そして、折曲部が完成さ
れたベース部材の表面に木材模様の木シートや類似模様
を有する合成樹脂の木シートを付着していた。 【0007】しかし、前述した従来の方法で折曲部を成
形するには、折曲部の接着面切削工程や、表面仕上げ部
材の付着工程等、多くの作業工程が必要となる、という
問題点がある。 【0008】また、類似の技術として、日本公開実用新
案公報公開番号昭63−16989号における、チップ
ボードをベースにし、表面と裏面にビニールシートが被
覆された内装材の折曲部成形構造がある。これは、表面
と裏面の仕上げ部材にビニールシートを採用しており、
内装部材として使用されるものであり、折曲部は直角で
ある。その成形方法は、先ず表面仕上げシートを接着し
ておいてから、次に折曲部の内装部材を表面仕上げシー
トだけ残して45度の角度に切削し、そして部材全体を
直角に折曲する。 【0009】しかし、前記技術は、表面仕上げシートが
ビニールである内装部材にのみ適用可能であり、建築
物、家具、自動車、船舶、電子製品等の内外装部材とし
て使用するには適さない。特に、外装部材として使用す
る場合は、突出された折曲面や角部等が外部の衝撃から
保護されなければならず、ビニールシートでは十分な強
度や耐久性が得られない。また、折曲部が直角に限定さ
れているため、部材を様々な形状に折曲させることがで
きない。 【0010】従って、内外装部材として使用するために
は表面仕上げ部材に金属板を用いるのが、強度や耐久性
面では最も適しており、防音、防湿、防虫等の効果にも
優れるが、現状では平版状態のものしか普及しておら
ず、平版状態であるために使用範囲が極めて限定され、
多様な目的に利用することができなかった。即ち、表面
仕上げ部材に金属板を用いた内外装部材は、金属素材が
伸縮性に乏しいという性質上その外観を望む形状に変化
させることができない、という問題のために、多用途に
利用することができなかったのである。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した問題点を解決するため、ベース部材の表面に金属板
を表面仕上げ部材として付着させた内外装用部材におい
て、用途や機能に合うように多様な角度に折曲すること
ができ、また、弧形の折曲部においては弧の大きさの調
整が可能な、折曲部成形構造を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の主たる観点によれば、所定の厚さのベース
部材の表面を金属板にて仕上げした内外装部材におい
て、前記内外装部材の所定の位置に形成される直角折曲
部、弧形折曲部、反対方向折曲部、あるいは鈍角折曲部
の、折曲部位に該当する箇所に、前記ベース部材が完全
に切断される切削部を前記折曲部に対応する角度に形成
し、前記直角折曲部、弧形折曲部、あるいは鈍角折曲部
においては、前記切削部の両側に接着面、及び前記両側
接着面の上部に間隔部を形成し、前記接着面に接着剤を
塗布後、前記両側の接着面が触れ合うように前記金属板
を折曲させ、前記間隔部の間に生じる空間部には前記接
着剤が充填された状態で凝固され、前記反対方向折曲部
においては、前記切削部の上部に縮小部を形成後、前記
金属板を前記ベース部材の反対方向に略L字形に折曲す
ること、を特徴とする表面に金属板を付着した多用途の
内外装用部材の折曲部成形構造が提供される。 【0013】上記記載の発明では、前記ベース部材に前
記金属板を付着してから、前記金属板を残して前記ベー
ス部材だけを所定の折曲角度に合わせて切削することに
より、前記内外装部材を用途や機能に合うように多様な
角度に折曲することができる。前記切削部には前記間隔
部が形成されることにより、前記金属板の折曲が容易に
なり、また、前記間隔部の間に生じる空間部には前記接
着剤が充填された状態で凝固されることにより、前記折
曲部の強度は増加する。 【0014】また、前記弧形折曲部の形成においては、
前記間隔部の大きさを調整することによって、前記弧形
折曲部の弧の大きさを任意に調節することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】本実施形態にかかる表面に金属板
を付着した多用途の内外装用部材の折曲部成形構造の、
折曲部を形成する方法について説明する。 【0016】図1は、本実施形態にかかる内外装部材に
おいて、折曲部の形成が完成された状態を示す斜視図で
ある。図1に示された直角折曲部10、弧形折曲部2
0、反対方向折曲部30、鈍角折曲部40を形成する方
法について、以下に述べる。 【0017】図2は、本実施形態にかかる内外装部材に
おいて、ベース部材の折曲部に切削部が形成された状態
を示す断面図である。内外装部材aは、ベース部材1の
表面に所定の厚さの金属板2が付着されている。 【0018】折曲部を形成するためには、先ず、直角折
曲部10、弧形折曲部20、反対方向折曲部30、鈍角
折曲部40を形成する箇所に、金属板2だけを残すよう
にして、ベース部材1が完全に切断されるように切削部
10a、20a、30a、40aを形成する。図3は、
図2の切削部を拡大した断面図である。 【0019】前記切削作業は、ベース部材1と金属板2
が堅固に付着されているため、容易に行うことができ
る。 【0020】次に、切削部10a、20a、40aの両
側に形成された接着面11、21、41に接着剤50を
塗布する。このとき、金属板2が反対方向に折曲される
切削部30aには、接着剤は塗布しない。図4は、ベー
ス部材の接着面に接着剤が塗布された状態を示す断面図
である。 【0021】そして、接着面11、21、41が触れ合
うように折曲させると、直角折曲部10の金属板1は直
角に折曲され、弧形折曲部20の金属板2は弧形に折曲
され、鈍角折曲部40の金属板2は鈍角に折曲される。
また、切削部30aは、反対方向へL字型に折曲され
る。 【0022】接着面11、21、41の上部には間隔部
12、22、42が形成されている。これは、金属板2
が折曲される時に、金属板2に無理な力が加えられるこ
とにより折曲部10、20、40が損傷されたり折曲状
態が良好にならないのを防止するためのものである。 【0023】同様に、切削部30aの上部には縮小部3
2が形成されているが、これは、折曲部40が反対方向
に折曲されたとき、金属板2が表面側に盛り上がるのを
防止するためのものである。 【0024】折曲成形が完了した後の、間隔部12、2
2、42により形成された空間部12a、22a、42
aには、接着剤50が充填された状態で凝固されてい
る。これにより、金属板2の折曲部の強度は大きく高め
られ、折曲部を外部の衝撃から保護することができる。 【0025】また、弧形折曲部20の形成においては、
間隔部22の大きさを調整することによって、弧形折曲
部20の弧の大きさを任意に調節することができる。 【0026】以上、本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において、各種の修正例および変更例を想定し
得るものであり、それらの修正例および変更例について
も本発明の技術範囲に包含されるものと了解される。 【0027】 【発明の効果】本発明にかかる表面に金属板を付着した
多用途の内外装用部材の折曲部成形構造は、ベース部材
を多様な角度に切断して切削部を形成することにより、
表面仕上げ部材の金属板を用途や機能に合うように多様
な角度に折曲することを可能とした。よって、耐久性及
び強度に優れ、防音、防湿、防虫等の効果もある金属板
で仕上げをした内外装部材を、建築物、家具、自動車、
船舶、電子製品等に、多用途に利用することができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施形態にかかる内外装部材において、折曲
部の形成が完成された状態を示す斜視図。 【図2】本実施形態にかかる内外装部材において、ベー
ス部材の折曲部に切削部が形成された状態を示す断面
図。 【図3】図2の切削部を拡大した断面図。 【図4】本実施形態にかかる内外装部材において、ベー
ス部材の接着面に接着剤が塗布された状態を示す断面
図。 【符号の説明】 a 内外装部材 1 ベース部材 2 金属板 10 直角折曲部 20 弧形折曲部 30 反対方向折曲部 40 鈍角折曲部 10a、20a、30a、40a 切削部 11、21、41 接着面 12、22、42 間隔部 32 縮小部 12a、22a、42a 空間部 50 接着剤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の厚さのベース部材の表面を金属板
    にて仕上げした内外装部材において、 前記内外装部材の所定の位置に形成される直角折曲部、
    弧形折曲部、反対方向折曲部、あるいは鈍角折曲部の、
    折曲部位に該当する箇所に、前記ベース部材が完全に切
    断される切削部を前記折曲部に対応する角度に形成し、 前記直角折曲部、弧形折曲部、あるいは鈍角折曲部にお
    いては、前記切削部の両側に接着面、及び前記両側接着
    面の上部に間隔部を形成し、前記接着面に接着剤を塗布
    後、前記両側の接着面が触れ合うように前記金属板を折
    曲させ、前記間隔部の間に生じる空間部には前記接着剤
    が充填された状態で凝固され、 前記反対方向折曲部においては、前記切削部の上部に縮
    小部を形成後、前記金属板を前記ベース部材の反対方向
    に略L字形に折曲すること、 を特徴とする表面に金属板を付着した多用途の内外装用
    部材の折曲部成形構造。
JP2002253071A 2001-12-19 2002-08-30 表面に金属板を付着した多用途の内外装用部材の折曲部成形構造 Pending JP2003200236A (ja)

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