JP2003199765A - 生体組織切断用処置具 - Google Patents

生体組織切断用処置具

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JP2003199765A JP2001401941A JP2001401941A JP2003199765A JP 2003199765 A JP2003199765 A JP 2003199765A JP 2001401941 A JP2001401941 A JP 2001401941A JP 2001401941 A JP2001401941 A JP 2001401941A JP 2003199765 A JP2003199765 A JP 2003199765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血管等の生体組織の切断を容易に行なうことが
できる生体組織切断用処置具の提供を目的としている。 【解決手段】本発明は、体内に挿入される本体40と、
本体40の先端に設けられ且つ生体組織を切断するため
の先端処置部40aと、この先端処置部40aに設けら
れ且つ生体組織を電気的に切断するための電極42,4
3とを備えた生体組織切断用処置具18において、先端
処置部40aには、本体40の移動に伴って生体組織を
電極42,43へと案内する案内部41が形成されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管等の生体組織
を切断するための生体組織切断用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】生体組織、例えば血管を切断するための
処置具は従来から様々な形態のものが知られている。例
えば、電極に関してはモノポーラやバイポーラ型のもの
があり、また、切断(切開)形態にあっても、対象血管
を開閉可能な一対のジョー間に挟み込み、ジョーを閉じ
ることによってその挟まれた対象血管を切断する形態
(例えば、米国特許第5445638号)のものや、刃
を動かして対象血管を切断する形態のものなど、その種
類は多岐にわたる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の血管切断用処置具は、切断したい対象血管に
処置部(電極部)を当て付けるだけでは切断することが
できず、前述したように、刃を押し付けて動かしたり、
ジョーを開閉するなどの更なる動作を行なわなければ切
断することができない。
【0004】本発明は前記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、血管等の生体組織の切断
を容易に行なうことができる生体組織切断用処置具を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、体内に挿入される本体と、本体の先端に
設けられ且つ生体組織を切断するための先端処置部と、
この先端処置部に設けられ且つ生体組織を電気的に切断
するための電極とを備えた生体組織切断用処置具におい
て、前記先端処置部には、前記本体の移動に伴って生体
組織を前記電極へと案内する案内部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0007】図1は、本発明の第1の実施形態に係る生
体組織切断用処置具が組み込まれた内視鏡的血管採取装
置を示し、これはトロッカー1と、処置シース2と、拡
張手段としてのダイセクター3及び内視鏡としての硬性
鏡4とから構成されている。
【0008】トロッカー1は、図2(a)(b)に示す
ように、合成樹脂材料等によって一体成形されており、
略円板状のフランジ5には円筒状の案内管6が斜めに貫
通して設けられている。案内管6の表面には挿入時の滑
りを良くするための潤滑コーティングが施されている。
この案内管6の先端部6aは鋭角にカットされており、
先端部6aの端面はフランジ5と略平行に形成されてい
る。
【0009】さらに、案内管6の基端部における内周面
には気密リング部7が一体に設けられ、中間部には送気
口金8が一体に設けられている。また、フランジ5の下
面には粘着テープ等の粘着層9が設けられ、トロッカー
1を表皮に対して粘着固定できるように構成されてい
る。
【0010】次に、処置シース2について説明すると、
図3及び図4に示すように構成されている。シース本体
10は合成樹脂材料等からなる真っ直ぐな円筒状で、表
面には挿入時の滑りを良くするための潤滑コーティング
が施されている。このシース本体10の近位端には把持
部を構成する円筒状の操作部カバー11が嵌着され、遠
位端には先端カバー12が嵌着されている。
【0011】シース本体10の軸心部には内視鏡チャン
ネル13が全長に亘って設けられている。内視鏡チャン
ネル13の近位端は操作部カバー11を貫通して手元側
に突出しており、遠位端にはシース本体10の前端面か
ら突出するフランジ部13aが設けられている。シース
本体10の内部で、内視鏡チャンネル13を挟んで上部
側に偏心した部位には第1の処置具チャンネル14が設
けられ、下部側に偏心した部位には第2の処置具チャン
ネル15が設けられている。従って、第1の処置具チャ
ンネル14と第2の処置具チャンネル15は内視鏡チャ
ンネル13を挟んで対称的に最も離れた位置に配置され
ている。
【0012】第1の処置具チャンネル14の近位端は操
作部カバー11の内部の第1のスライド操作部16に開
口しており、第2の処置具チャンネル15の近位端は操
作部カバー11の内部の第2のスライド操作部17に開
口している。第1の処置具チャンネル14には後述する
生体組織切断用処置具(高周波処置具)としてのバイポ
ーラカッター18が軸方向に進退自在に挿通され、この
近位端には第1のスライド操作部16の長孔16aの範
囲内で軸方向にスライド自在な処置具操作部19が設け
られている。また、バイポーラカッター18にはバイポ
ーラケーブル20が接続され、このバイポーラケーブル
20は長孔16aから外部に導出されている。
【0013】第2の処置具チャンネル15には後述する
血管保持子21が軸方向に進退自在に挿通され、この近
位端には第2のスライド操作部17の長孔17aの範囲
内で軸方向にスライド自在な保持子操作部22が設けら
れている。
【0014】さらに、シース本体10の内部で、内視鏡
チャンネル13の一側部には軸方向に貫通穴23が設け
られている。この貫通穴23には後述するワイパー24
のワイパーロッド25が周方向に回転自在に挿通されて
いる。ワイパーロッド25の遠位端は略L字状に折曲さ
れ、その先端部にはワイパーゴム26が設けられてい
る。
【0015】ワイパーロッド25の近位端は操作部カバ
ー11の内部の回動操作部27まで延長し、操作部カバ
ー11の内壁に回転自在に支持されている。ワイパーロ
ッド25の近位端にはワイパー操作部28が固定され、
このワイパー操作部28は操作部カバー11の周方向の
長孔27aの範囲内で回動自在である。さらに、回動操
作部27の内部にはワイパーロッド25に嵌合した状態
でコイルスプリングからなるトーションコイルばね29
が設けられている。このトーションコイルばね29はシ
ース本体10の端面とワイパー操作部28との間に圧縮
状態で介装され、ワイパー24をシース本体10の近位
端方向に付勢している。その上、トーションコイルばね
29は、シース本体10の端面とワイパー操作部28の
側面にも係止されており、ワイパーゴム26を硬性鏡4
の対物レンズ面4の側方へ退避すさせる方向へ付勢して
いる。
【0016】また、操作部カバー11の近位端側には内
視鏡チャンネル13に固定した状態で内視鏡保持部30
が設けられている。内視鏡保持部30は前記硬性鏡4の
接眼部31を収納するに十分な内腔を有しており、周壁
32の一部(上部)には接眼部31に設けられたライト
ガイド口金33が挿入係合される切欠部34が設けられ
ている。
【0017】従って、図5〜図7に示すように、硬性鏡
4の挿入部35を内視鏡チャンネル13に挿入し、ライ
トガイド口金33を切欠部34に挿入係合して接眼部3
1を内視鏡保持部30に保持すると、処置シース2に対
する硬性鏡4の回り止め及び軸方向の位置決めがなさ
れ、硬性鏡4の上下の姿勢が設定されるようになってい
る。次に、前記ダイセクター3について説明すると、図
8に示すように、真っ直ぐな円筒状の挿入筒部36の軸
心部には硬性鏡4の挿入部35が挿通される挿通路37
が設けられている。挿入筒部36の表面には挿入時の滑
りを良くするための潤滑コーディングが施されている。
この挿入筒部36の遠位端には透明な合成樹脂材料によ
って円錐筒状に形成された剥離部材38が固定されてい
る。挿入筒部36の近位端には内視鏡保持部39が設け
られ、硬性鏡4の接眼部31を保持するようになってい
る。 なお、この内視鏡保持部39は、処置シース2の内
視鏡保持部30と同一の構成を成していることが望まし
い。
【0018】次に、本発明の第1の実施形態に係る生体
組織切断用処置具であるバイポーラカッター18につい
て説明する。
【0019】図9及び図10に示すように、バイポーラ
カッター18は、体内に挿入されるカッター本体40
と、カッター本体40の先端に設けられ且つ血管を切断
するための先端処置部40aと、この先端処置部40a
に設けられ且つ血管を電気的に切断するための電極4
2,43とを備えている。カッター本体40は合成樹脂
材料等の絶縁部材(例えば、セラミックス)からなり、
シース本体10の円弧状の内周面に沿うように帯状板体
の横断面を円弧状に湾曲した形状を成している。カッタ
ー本体40のこのような湾曲形状(屋根形状)は、後述
するように、上側からの組織の垂れ下がりを防止して
(体腔内の脂肪組織を圧排して)硬性鏡4の視野を確保
するために役立つ。
【0020】また、カッター本体40の先端処置部40
aには、カッター本体40のその軸方向の移動に伴って
血管を電極42,43へと案内する案内部が形成されて
いる。本実施の形態において、この案内部は、V字状に
カットした切り欠き溝(スリット)41によって形成さ
れている。この場合、V字形状を形作る各辺41a,4
1bは、カッター本体40の遠位端の両側端縁から近位
端側へと円弧状部の頂部に向かって上方に延びることに
より、近位端側へと先細る切り欠き溝(以下、V溝とい
う)41の組織案内面を形成している。
【0021】また、V溝41の底部、すなわち、V字形
状を形作る各辺41a,41bの交差部には、対向する
一対の前記電極42,43が固定して設けられている。
これらの2つの電極42,43は、同一面内になく、上
下に位置して対向されている。
【0022】また、これら2つの電極のうち、上側の電
極42は、下側の電極43に比べて表面積が大きくなっ
ている。すなわち、上側の電極42は、組織と接触する
面積が大きく、一方、下側の電極43は、組織と接触す
る面積が小さくなっており、これにより、下側の電極4
3を切開(切断)電極として機能させるとともに、上側
の電極42を凝固電極として機能させるようにしてい
る。
【0023】一般に、接触面積が大きい電極の方が、接
触面積が小さい電極よりも切開時に止血能力が高い。後
述するように(図26、図27等参照)、摘出される血
管61の切開された側枝72の切開部位は、血管61の
摘出後に糸により結紮されるが、患者側の切開部位はそ
のまま体内に残るため止血されていることが望ましい。
そのため、本実施形態では、切開電極として作用する接
触面積が小さい電極43を、下側、すなわち、摘出され
る血管61の側(血管61を保持する後述する血管保持
子21の側)に配置し、凝固電極として作用する接触面
積が大きい電極42を、上側、すなわち、体側(体内に
残る側)に配置している。また、接触面積が大きい電極
42を上側すなわち体側に配置する理由は、採取される
血管61からできる限り電極42を離して、血管61に
対する熱的影響を最小限に抑えるためである。したがっ
て、以下、上側の電極42を体側電極と称し、下側の電
極43をカット電極と称することにする。
【0024】また、体側電極42及びカット電極43に
はそれぞれリード線44、45が接続されており、これ
らリード線44,45はカッター本体40の上面及び下
面に沿って配線され、前記バイポーラケーブル20に接
続されている。さらに、リード線44、45は絶縁皮膜
46,47によって覆われ、絶縁されている。なお、バ
イポーラカッター18は、電極42,43以外の部分が
透明材料(アクリルなど)によって形成されていても良
い。
【0025】次に、前記血管保持子21について説明す
ると、図11に示すように構成されている。血管保持子
21は合成樹脂材料等によって平面視で、略三角形状に
形成され、上面は平坦面48に、下面は円弧凹面49に
形成されている。そして、血管保持子21の後端一側部
に偏った位置に操作ロッド50が連結され、操作ロッド
50は前記第2の処置具チャンネル15に進退自在に挿
通されている。
【0026】血管保持子21の先端部の組織を剥離する
剥離部51は鋭角で、左右対称的に第1のテーパ面52
a,52bが形成されている。さらに、剥離部51の上
下面には先端に向かって上下面が狭幅となるように斜面
53a,53bが形成されている。血管保持子21の操
作ロッド50との結合部と反対側の第1のテーパ面52
aの裾部は円弧状の第2のテーパ面54に形成され、こ
の第2のテーパ面54は血管保持子21の平坦面からな
る後端の血管を引っ掛ける引っ掛け部55に連続してい
る。次に、前記ワイパー24について説明すると、図1
2に示すように構成されている。すなわち、ワイパーロ
ッド25の遠位端に固定されたワイパーゴム26はワイ
パーロッド25のL字状の折曲部に接着またはインサー
ト成形等により固定されており、ワイパーロッド25の
軸方向に対して直角に設けられている。このワイパーゴ
ム26には断面が三角形状の柔軟性を有する掻き取り部
26aを有しており、ワイパーゴム26の回動によって
硬性鏡4の対物レンズ面4aに付着した血液、粘膜、脂
肪等の異物を掻き取ることができるようになっている。
このとき、掻き取り部26aは柔軟性を有するため、シ
ース本体10の先端面と対物レンズ面4aとの間に段差
が生じていても、その段差を乗り越えて対物レンズ面4
aに摺擦できるようになっている。
【0027】前記ワイパー24のワイパーロッド25に
設けられたコイルスプリングからなるトーションコイル
ばね29は、図13に示すように、その一端部がシース
本体10の端面と当接し、他端部がワイパー操作部28
との間に圧縮状態で介装され、しかもワイパー操作部2
8の側面に係止されている。従って、トーションコイル
ばね29によってワイパーロッド25をその周方向のト
ルクTとシース本体10の近位端方向に付勢する力Fを
発生し、ワイパーゴム26が硬性鏡4の対物レンズ面4
aの側方へ退避する方向と対物レンズ面4aに対して接
触する方向に付勢されている。
【0028】図9(a)(b)は処置シース2の内視鏡
チャンネル13に対して硬性鏡4の挿入部35を装填し
た状態を示し、処置シース2の先端部からバイポーラカ
ッター18及び血管保持子21を突出している。バイポ
ーラケーブル20は高周波発生装置56に接続され、ラ
イトガイド口金33はライトガイドケーブル57が接続
されている。次に、前述のように構成された血管採取装
置を用いて下肢の大腿部の鼠頸部から足首に亘る大伏在
静脈等の採取対象血管(以下、血管という)の全長に亘
って採取する場合について説明する。図14は下肢60
を示し、61は血管である。まず、膝62と鼠頸部63
との間の血管61を採取する際には、血管61の直上で
膝62の一ヶ所にメス等によって皮切部64を設ける。
【0029】続いて、皮切部64にてダイセクター等に
より血管61を露出させる。更に、皮切部64より肉眼
で観察可能な距離について血管61の直上組織を同様の
ダイセクター等で剥離する。
【0030】次に、図15および図16に示されるよう
に、剥離部材38を通した状況は、硬性鏡4の接眼部3
1に接続されたTVカメラヘッド74を介してTVカメ
ラ75によって撮像され、モニタ76にモニタ画像とし
て表示される。血管61に沿って剥離部材38を挿入
し、少し挿入したところで、トロッカー1の案内管6を
鼠頸部63に向かって斜め(血管61と略平行)に挿入
し、先端部6aを下向きにすると、フランジ5の下面の
粘着層9が表皮65に接着固定される。この状態で、送
気口金8に送気ポンプ66と接続されている送気チュー
ブ67を接続する。
【0031】この場合、ダイセクター3の挿入筒部36
の外周面は気密リング7と密着していることから、案内
管6および腔69の内部は気密状態となり、かつ、案内
管6と挿入筒部36との間には送気通路68が確保され
る。
【0032】また、硬性鏡4のライトガイド口金33は
ライトガイドケーブル57を介して光源装置78に接続
されている。従って、硬性鏡4の先端部から照明光を照
射して腔内69を照明することができる。 また、送気ポ
ンプ66を駆動すると、送気チューブ67、送気口金8
及び送気通路68を介して腔内69に送気され、腔内6
9が拡張される。 この時、ダイセクター3の挿入筒部3
6は気密リング7と密着しているため、気体が外部に漏
れることはなく、したがって、確実に腔内69を拡張す
ることができる。
【0033】ここで、腔内69には表皮65の下層の皮
下組織70、血管上結合組織71及び血管上結合組織7
1の下部には血管61が存在し、血管61には複数本の
側枝72が分岐しており、側枝72の他端部は血管上結
合組織71に結合されている。また、血管上結合組織7
1には皮下脂肪73が付着している。次に、前記モニタ
画像を確認すると、図17に示すように表示され、術者
は、モニター76によって血管61や側枝72を鮮明に
観察できる。図17において、38aはダイセクター3
の剥離部材38の先端部の画像である。従って、ダイセ
クター3の挿入に際しては、モニター76によって腔内
69を観察しながら血管61、側枝72に損傷を与えな
いように血管上結合組織71と血管61、側枝72とを
剥離部材38によって剥離しながら少し押し込み、また
少し戻すという操作により徐々に進める。このとき、ダ
イセクター3を上下・左右に振ってもトロッカー1は表
皮65に粘着層9によって固定されているため、トロッ
カー1が表皮65から外れることはない。そして、ダイ
セクター3を膝62から鼠頸部63に向かって血管61
に沿って貫通させる。
【0034】ダイセクター3によって剥離手技が完了す
ると、ダイセクター3をトロッカー1から抜き取り、図
16に示すように、トロッカー1の案内管6に硬性鏡4
を挿入した状態の処置シース2を挿入する。処置シース
2の操作部カバー11を術者が片手で把持したまま、例
えば親指で保持子操作部22を前進させると、血管保持
子21がシース本体10の先端カバー12から突出す
る。また、操作部カバー11を把持した片手の人差し指
でカッター操作部19を前進させると、先端カバー12
からバイポーラカッター18が突出する。すなわち、術
者は操作部カバー11を片手で把持したまま、血管保持
子21を進退させたり、バイポーラカッター18を進退
させることができる。従って、図18に示すように、腔内
69の血管上結合組織70に皮下脂肪73が大量に存在
した場合にはバイポーラカッター18を突出させた状態
で、処置シース2を押し進めて腔内69を押し広げるこ
とができる。このとき、バイポーラカッター18は、そ
のカッター本体40の湾曲形状(屋根形状)により、上
側からの組織の垂れ下がりを防止する(体腔内の脂肪組
織を圧排する)ため、硬性鏡4の視野を良好に確保でき
る。また、このとき、血管保持子21は、その下面が円
弧凹面49に形成されているため、血管61の上面を滑
らせて前進させることができ、血管61に損傷を与える
ことがない。また、図19に示すように、皮下脂肪73に
側枝72が埋まっている場合があるが、この場合、血管
保持子21を処置シース2から突出させ、血管保持子21
の剥離部51を皮下脂肪73に突き刺して血管61から
剥離させたり、処置シース2の全体をトロッカー1の案
内管6内で周方向に回動することにより、血管保持子2
1を回動して側枝72から皮下脂肪73を剥離すること
ができる。このときの様子は、図20に示すようにモニ
ター76にモニター画像として表示されるため、術者は
モニター画像によって血管保持子21の姿勢を確認で
き、血管61及び側枝72に損傷を与えることがない。
腔内69の皮下脂肪73を排除しながら処置シース2を
腔内69に押し進め、目的とする側枝72に血管保持子
21をアプローチする。このときも血管保持子21の円
弧凹面49を血管61の上面に当て、血管61の上面を
滑らせて前進させることができ、血管61に損傷を与え
ることがない。また、図21(a)〜(c)は、血管保
持子21によって側枝72を保持する手技を示す。血管
保持子21は第1のテーパ面52aを有し、これと連続
して第2のテーパ面54が形成されているため、血管保
持子21を前進させると、まず、第1のテーパ面52aに
側枝72が接触する(図21(b)参照)。
【0035】さらに血管保持子21を前進させると、第
1のテーパ面52aから第2のテーパ面52bに接触し
たのち、側枝72が引っ掛け部55に滑り落ちて引っ掛
かる(図21(c)参照)。従って、血管保持子21の前
進操作によって簡単に側枝72を保持できる。側枝72
の途中に血管保持子21の引っ掛け部55を引っ掛けて
血管保持子21を手前側に引くと、図22に示すように、
側枝72にテンションが加わる。図23は側枝72を血
管保持子21の引っ掛け部55に引っ掛けた状態のモニ
ター画像であり、術者はモニター画像によって側枝72
を保持したことを確認できる。 このように、側枝72の
手前側ではなく向こう側で血管保持子21により側枝7
2を保持すれば、観察視野の手前側に側枝72が位置
し、硬性鏡4によって側枝72の周囲を明瞭に確認でき
る(側枝72の手前側に血管保持子21があると、この
血管保持子21によって前方の観察視野が妨げられ、側
枝72および血管61の位置状態を良好に確認すること
ができない)。したがって、後述するように、血管61
を傷付けることなく安全に側枝72を切断することがで
きる。
【0036】図23に示される状態を形成したら、次
に、バイポーラカッター18を前進させ、血管保持子21
で保持した側枝72にバイポーラカッター18をアプロ
ーチする。このとき、図24のモニター画像に示すよう
に、バイポーラカッター18が血管61に接触しないよ
うに血管保持子21によって血管61をバイポーラカッ
ター18から離れる方向に退避させることができる。
【0037】図25(a)〜(c)は、側枝72をバイ
ポーラカッター18によって切断する手技を示す。バイ
ポーラカッター18の先端部にはV溝41が設けられて
いるため、バイポーラカッター18を側枝72に向かっ
て前進させると、側枝72はV溝41によってその底部
方向に引き寄せられる。従って、図26(a)に示すよう
に、側枝72はカット電極43に接触し、血管上結合組
織71または側枝72に体側電極42が接触する。すな
わち、本実施の形態に係るバイポーラカッター18にお
いては、V字形状を形作る各辺41a,41bに対応す
るV溝41の壁面によって、各辺41a,41bの交差
部にほぼ位置する電極42,43へと側枝72を案内す
ることができる。
【0038】術者がモニター画像によって側枝72がカ
ット電極43に接触し、血管上結合組織71または側枝
72に体側電極42が接触したことを確認した後、術者
が高周波発生装置56のフットスイッチ80を操作して
高周波電流を通電する。すると、血管上結合組織71ま
たは側枝72の体側電極42に接触している領域は凝固
され、側枝72はカット電極43によって切断される。従
って、図26(b)に示すように、血管61が側枝72に
よって血管上結合組織71に結合されていた部分は側枝
72の切断によって切り離される。この時、接触面積が
大きい体側電極42は、カット電極43よりも血管61
から上側(体側)に離れて配置されているため、血管6
1に対する熱的影響は最小限に抑えられる。
【0039】このように、バイポーラカッター18は、
そのV溝41の存在により、血管に押し当てるだけで血
管を切断できるため、すなわち、血管の切断において前
後動以外の動作を必要としないため、内視鏡的血管採取
装置全体の操作の自由度が減り(少ない自由度で必要な
動作を行なえ)、操作性が向上する。
【0040】以上のようにして、側枝72を切断した
ら、図27に示すように、血管保持子21を血管61の下
側に通して持ち上げ、図28に示すモニター画像によっ
て側枝72が完全に切断処置されているか否かを確認す
る。
【0041】さらに、処置シース2を腔内69にさらに
押し進め、腔内69をモニター画像によって観察しなが
ら次の側枝72に血管保持子21をアプローチし、バイ
ポーラカッター18とともに再び前述と同様の手技を繰
り返し、側枝72を切断して血管61を血管上結合組織
71から切り離す。
【0042】このようにして側枝72を切断する手技を
繰り返すと、硬性鏡4の対物レンズ面4aに血液、粘膜
や皮下脂肪73等の付着物81が付着し、硬性鏡4によ
る視野が妨げられることがある。このような場合、操作
部カバー11を把持したまま、手指によってワイパー操
作部28をトーションコイルばね29の付勢力に抗して
回動させると、図29に示すように、ワイパーロッド25
を介してワイパー24が回動し、ワイパーゴム26の掻
き取り部26aによって対物レンズ面4aに付着してい
る血液、粘膜や皮下脂肪73等の付着物81を掻き取る
ことができる。
【0043】ワイパー24はトーションコイルばね29
によって付勢されているため、ワイパー操作部28から
手指を離すと、対物レンズ面4aから退避する方向に復
帰する。従って、前述した操作を数回繰り返すことによ
り、対物レンズ面4aにこびり付いて落ち難い皮下脂肪
73等の付着物81であってもきれいに掻き取ることが
できる。また、ワイパー操作部28から手指を離すと、
ワイパー24は対物レンズ面4aから退避する方向に復
帰するため、ワイパー24が硬性鏡4の視野を妨げるこ
とはない。また、バイポーラカッター18によって側枝
72を切断することを繰り返すと、図30に示すように、
バイポーラカッター18の屋根型形状に起因して、バイ
ポーラカッター18の内面にも粘膜や皮下脂肪73等の
付着物81が付着する。しかし、カッター操作部19に
よってバイポーラカッター18を後退させ、第1の処置
具チャンネル14に引き込むと、粘膜や皮下脂肪73は
シース本体10の前端面によって掻き落とされる。従っ
て、バイポーラカッター18に付着した付着物81を簡
単に掻き落とすことができる。なお、本実施形態では、
バイポーラカッター18に付着し粘膜や皮下脂肪73を
シース本体10の前端面によって掻き落とすために、バ
イポーラカッター18とシース本体10との間のクリア
ランス(バイポーラカッター18の外面と第1の処置具
チャンネル14の内面との間のクリアランス)を小さく
設定している。
【0044】また、図31に示すように、掻き落とされ
た付着物81が硬性鏡4の対物レンズ面4aに付着して
視野が妨げられることがあるが、この場合においても、前
述のようにワイパー操作部28を操作してワイパー24
を回動することにより、対物レンズ面4aに付着してい
る付着物81を掻き取ることができる。
【0045】バイポーラカッター18に付着した付着物
81を掻き落としたり、対物レンズ面4aに付着した付
着物81を掻き落とす操作を繰り返しながら、側枝72
を切断して血管61を血管上結合組織71から切り離す
手技を繰り返し、鼠頸部63まで進んだところで、側枝7
2の切断を終了する。そして、血管61の真上の鼠頸部
63にメス等によって皮切部を形成し、この皮切部から
血管61を外部に引き出して血管61を切断し、血管6
1の両切断端末を糸によって結紮する。次に、膝62の皮
切部64から足首に向かう血管61の採取手技を行って
最終的に1本の血管(約60cm)を採取する。手技方
法は前述した膝62から鼠頸部63までの血管61を採
取する方法と基本的に同様であり、説明を省略する。以上
説明したように、本実施形態の生体組織切断用処置具で
あるバイポーラカッター18では、カッター本体40の
軸方向の移動に伴って血管を電極42,43へと案内す
るV溝(案内部)41が先端処置部40aに形成されて
いる。そのため、カッター本体40を単に前後動させる
だけで、血管へとアプローチできると同時に、その血管
を切断することができる。すなわち、切断したい対象血
管に対して先端処置部40a(電極42,43)を押し
当てて通電することにより血管を切断することができ
る。したがって、従来のように刃を押し付けて動かした
り、ジョーを開閉するなどの更なる動作を行なわずに、
血管を切断することができる(血管の切断を容易に行な
うことができる)。 また、更なる動作が伴わない単純
な前後動によって切断できるため、誤操作が少なく、し
たがって、誤操作に伴う切断ミスを防止することができ
る(血管の切断を容易に行なうことができる)。
【0046】図32は、前述したバイポーラカッターの
第1の変形例を示している。この変形例に係るバイポー
ラカッター18AのV溝41は、その電極42,43側
の部位が大きく絞られている。すなわち、V溝41の電
極42,43側の部位は、V溝41の先端開口側の部位
よりも幅が狭い絞り溝100として形成されている。
【0047】このような構成では、図33および図34
に示されるように、脂肪組織73中に側枝72が埋まっ
ているような場合、バイポーラカッター18Aをその脂
肪組織73に押し付けて側枝72とその周囲の脂肪組織
73とをV溝41内に導入した図35の状態から、更に
バイポーラカッター18Aを押し進めると、図36に示
されるように、幅の狭い絞り溝100内に側枝72のみ
を導入することができる。すなわち、この絞り溝100
によって、側枝72の周囲から脂肪組織73を取り除い
て、側枝72のみを電極42,43に接触させて切断す
ることができる(図37参照)。
【0048】図38には、絞り溝100の別の使用形態
が示されている。すなわち、図36の状態で、側枝72
の途中に血管保持子21の引っ掛け部55を引っ掛けて
血管保持子21を手前側に引きながら側枝72にテンシ
ョンが加え、そのまま、図中に矢印で示されるように、
バイポーラカッター18Aを若干前後動させながら上方
へ滑らせていくと、絞り溝100によって側枝72の周
囲から脂肪組織73を剥ぎ取ることができる。
【0049】図39は、前述したバイポーラカッターの
第2の変形例を示している。この変形例に係るバイポー
ラカッター18BのV溝41Aは、先端処置部40aの
側方に形成されている。このような構成では、側枝72
に側方からアプローチしてこれを切断することができ
る。この場合、先端処置部40aの側方からV溝41A
内に側枝72を導き入れ、その状態で、図中に矢印で示
されるようにシース本体10を回転させると、電極4
2,43によって側枝72を容易に切断することができ
る。すなわち、前述した実施形態のV溝41は、カッタ
ー本体40の軸方向の移動に伴って血管61を電極4
2,43へと案内するが、本変形例のV溝41Aは、カ
ッター本体40の軸方向と略直交する方向への移動に伴
って血管61を電極42,43へと案内する。
【0050】図40および図41は、本発明の生体組織
切断用処置具の第2の実施形態を示している。前述した
実施形態では、生体組織切断用処置具が内視鏡的血管採
取装置に組み込まれていたが、本実施形態の生体組織切
断用処置具は、それ単独で体内に挿入でき、尚且つ、そ
れ単独で血管の切断を行なうことができる。
【0051】すなわち、図40および図41に示される
ように、本実施形態の生体組織切断用処置具としてのバ
イポーラカッター118は、体内に挿入されるカッター
本体140と、カッター本体140の先端に設けられ且
つ血管を切断するための先端処置部140aと、この先
端処置部140aに設けられ且つ血管を電気的に切断す
るための電極142,143とを備えている。カッター
本体140は、合成樹脂材料等の絶縁部材(例えば、セ
ラミックス)からなり、略平板状を成している。また、
電極142,143同士は、その間に介在された絶縁体
によって、互いに電気的に絶縁されている。
【0052】また、カッター本体140の先端処置部1
40aには、カッター本体140のその軸方向の移動に
伴って血管を電極142,143へと案内する案内部が
形成されている。本実施形態において、この案内部は、
V字状にカットした切り欠き溝(スリット)141によ
って形成されている。この場合、V字形状を形作る各辺
141a,141bは、カッター本体140の遠位端の
両側端縁から近位端側へと円弧状部の頂部に向かって上
方に延びることにより、近位端側へと先細る切り欠き溝
(以下、V溝という)141の組織案内面を形成してい
る。
【0053】また、V溝141の底部、すなわち、V字
形状を形作る各辺141a,41bの交差部には、対向
する一対の前記電極142,143が固定して設けられ
ている。これらの2つの電極142,143は、同一面
内になく、上下に位置して対向されている。
【0054】また、これら2つの電極のうち、上側の電
極142は、下側の電極143に比べて表面積が大きく
なっている。すなわち、上側の電極142は、組織と接
触する面積が大きく、一方、下側の電極143は、組織
と接触する面積が小さくなっており、これにより、下側
の電極143を切開(切断)電極として機能させるとと
もに、上側の電極142を凝固電極として機能させるよ
うにしている。
【0055】また、カッター本体140の近位端にはハ
ンドル102が設けられている。このハンドル102か
らは、高周波発生装置56に接続される電気ケーブル1
05が延びている。また、ハンドル102には、電極1
42,143への通電を制御するためのスイッチ103
が設けられている。
【0056】図42〜図44には、バイポーラカッター
118の使用態様の一例が示されている。図42および
図43は、バイポーラカッター118を用いて下肢60
の大腿部の鼠頸部63から足首に亘る血管(大伏在静
脈)61を採取する態様を示している。バイポーラカッ
ター118を用いた採取の場合には、採取血管61に沿
って下肢60を全体的に切開して、採取血管61の全体
を完全に露出させる。その状態で、図43に示されるよ
うにV溝141内に側枝72を導入しながら切断してい
く。この場合も、前述した実施形態と同様に、V溝14
1の存在に起因して、バイポーラカッター118を押し
進めるだけで、簡単に側枝72を切断することができ
る。また、図44は、臓器160と体壁161との癒着
部163を剥離する手技にバイポーラカッター118を
使用した態様を示している。図示のように、V溝141
内に癒着組織を導入しながら癒着部163に沿って押し
進めていけば、簡単に臓器160と体壁161との癒着
部163を剥離することができる。
【0057】以上のように、本実施形態のバイポーラカ
ッター118も、カッター本体140の軸方向の移動に
伴って血管を電極142,143へと案内するV溝(案
内部)141が先端処置部140aに形成されている。
そのため、カッター本体140を単に前後動させるだけ
で、血管へとアプローチできると同時に、その血管を切
断することができる。
【0058】図45および図46には、前述した両バイ
ポーラカッター18,118における電極42,43
(142,143)の形成形態の変形例が示されてい
る。
【0059】図45では、V溝41(141)の各辺の
全長にわたって体側電極42(142)が設けられてい
る。具体的には、図45の(b)に示されるように、V
字形状を形作る各辺に対応するV溝41(141)の壁
面の上縁部に体側電極42(142)が設けられてい
る。また、V字形状を形作る各辺の交差部には、前述し
た実施形態と同様に、カット電極43(143)が設け
られている。図45の(b)に明確に示されるように、
体側電極42(142)とカット電極43(143)
は、同一面内になく、互いに上下に位置して対向されて
いる。
【0060】このように、V溝41(141)の各辺の
全長にわたって体側電極42(142)を設けると、前
述した実施形態よりも体側電極42(142)の表面積
を更に大きくすることができ、結果的に、カット電極4
3(143)の接触面積に対する体側電極42(14
2)の接触面積の比を大きくすることができる。したが
って、切開機能を更にカット電極43(143)側に持
たせることができ、切断力が向上する(カット性能が上
がる)。
【0061】また、図46では、図45と同様にV溝4
1(141)の各辺の全長にわたって体側電極42(1
42)が設けられるとともに、V溝41(141)の一
方の辺に体側電極42(142)と対向するようにカッ
ト電極43(143)が設けられている。この場合、カ
ット電極43(143)は、鋭利に先細るテーパ部16
9を先端に有しており、V溝41(141)の辺の略半
分の長さにわたって延びている。
【0062】このような構成によれば、図45と同様の
作用効果が得られるとともに、テーパ部169を介して
カット電極43(143)が斜めに食い込みながら組織
(血管)を切るため、切開力に優れ、特に、脂肪組織7
3中に側枝72が埋まっているような場合において効果
を発揮する。
【0063】図47および図48は、図40に示される
バイポーラカッター118の変形例を示している。図示
のように、この変形例に係るバイポーラカッター118
Aは、血管をV溝141内に引き込むための血管当て付
け具170を有している。この血管当て付け具170
は、長尺な軸部170bと、軸部170bの先端で略直
角に折れ曲がってV溝141と対向するホルドバー17
0aとから成る。軸部170bは、カッター本体140
の全長にわたって延びて(例えばカッター本体140内
に挿通され)、ハンドル102に設けられた操作部17
1に接続されている。操作部171は、ハンドル102
に形成された長溝172内で前後にスライドすることが
できる。したがって、このような構成では、操作部17
1を前後にスライドさせると、軸部170bが押し引き
され、ホルドバー170aがV溝141に対して移動す
ることができる。また、操作部171とカッター本体1
40との間にはバネ等の付勢手段174が介挿されてお
り、この付勢手段174は、ホルドバー170aをV溝
141から離間させる方向で操作部171を付勢してい
る。なお、それ以外の構成は図40に示されるバイポー
ラカッター118と同じであり、同一符号を付してその
説明を省略する。
【0064】したがって、このような構成では、ホルド
バー170aとV溝141との間に血管を位置させ、そ
の状態で、付勢手段174の付勢力に抗して操作部17
1を手元側にスライドさせれば、ホルドバー170aが
V溝141側に移動され、血管がホルドバー170aに
よってV溝141内に引き込まれる。そして、例えば図
48に破線で示される位置までホルドバー170aを引
き込めば、血管を電極142,143に押圧接触させる
ことができる。
【0065】以上のように、本変形例によれば、V溝1
41による案内作用とホルドバー170aによる案内作
用との相乗効果により、血管の切断が更に容易となる。
【0066】図49および図50は、本発明の生体組織
切断用処置具の第3の実施形態を示している。前述した
各実施形態の生体組織切断用処置具は、バイポーラ型の
ものであったが、本実施形態の生体組織切断用処置具2
18はモノポーラ型のものである。
【0067】すなわち、図49に示されるように、生体
組織切断用処置具218は、体内に挿入されるカッター
本体240と、カッター本体240の先端に設けられ且
つ血管を切断するための先端処置部240aと、この先
端処置部240aに設けられ且つ生体組織300に接触
される対極板302と共に血管を電気的に切断する電極
(モノポーラ)242とを備えている。カッター本体2
40は、合成樹脂材料等の絶縁部材(例えば、セラミッ
クス)からなり、略平板状を成している。
【0068】また、図50に明確に示されるように、カ
ッター本体240の先端処置部240aには、カッター
本体240のその軸方向の移動に伴って血管を電極24
2へと案内する案内部が形成されている。本実施形態に
おいて、この案内部は、V字状にカットした切り欠き溝
(スリット)241によって形成されている。そして、
このV溝241の底部、すなわち、V字形状を形作る各
辺の交差部に、前記電極242が固定して設けられてい
る。
【0069】また、カッター本体240の近位端にはハ
ンドル202が設けられている。このハンドル202か
らは、高周波発生装置56に接続される電気ケーブル2
05が延びている。また、高周波発生装置56には、電
極242への通電を制御するフットスイッチ80が接続
されている。
【0070】このようなモノポーラ構成であっても、先
端処置部240aにV溝241を設ければ、前述したバ
イポーラ構成と同様の作用効果を得ることができる。
【0071】なお、以上説明した技術内容によれば、以
下に示されるような各種の構成が得られる。
【0072】1.血管を取り込むためのスリットを設
け、このスリットの根元部分に電極を配置したことを特
徴とする血管(または生体組織)切断用処置具。
【0073】2.前記電極が高周波電極(モノポーラま
たはバイポーラ)であることを特徴とする第1項に記載
の血管(または生体組織)切断用処置具。
【0074】3.前記スリットがV字形状を成している
ことを特徴とする第1項または第2項に記載の血管(ま
たは生体組織)切断用処置具。
【0075】4.V字形状の根元部分の電極に血管を押
し付けるための押圧手段を設けたことを特徴とする第1
項ないし第3項のいずれか1項に記載の血管(または生
体組織)切断用処置具。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の生体組織
切断用処置具によれば、血管の切断を容易に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る生体組織切断処
置具(バイポーラカッター)が組み込まれた血管採取装
置の分解側面図。
【図2】同実施形態を示し、(a)はトロッカーの斜視
図、(b)は同じく縦断側面図。
【図3】同実施形態を示し、硬性鏡を抜き取った状態の
処置シースの縦断側面図。
【図4】同実施形態を示し、硬性鏡を抜き取った状態の
処置シースの縦断平面図。
【図5】同実施形態を示し、硬性鏡を挿通した状態の処
置シースの縦断側面図。
【図6】同実施形態を示し、硬性鏡を挿通した状態の処
置シースの縦断平面図。
【図7】同実施形態を示し、図5の矢印A方向から見た
図。
【図8】同実施形態を示し、ダイセクターの先端部の縦
断側面図。
【図9】同実施形態を示し、(a)は血管採取装置の斜
視図、(b)は先端部の斜視図、(c)は先端部の正面
図。
【図10】同実施形態のバイポーラカッターを示し、
(a)は上面図、(b)は縦断側面図、(c)は下面図。
【図11】同実施形態の血管保持子を示し、(a)は上
面図、(b)は縦断側面図、(c)は正面図。
【図12】同実施形態のワイパーを示し、(a)は上面
図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図13】同実施形態のワイパー操作部の斜視図。
【図14】同実施形態を示し、下肢に皮切部を形成した
状態の図。
【図15】同実施形態を示し、下肢の皮切部にトロッカ
ーを装着し、トロッカーを案内として腔内にダイセクタ
ーを挿入した状態の断面図。
【図16】同実施形態を示し、トロッカーを案内として
腔内に処置シースを挿入した状態の全体構成図。
【図17】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図18】同実施形態を示し、腔内に処置シースを挿入
した状態の断面図。
【図19】同実施形態を示し、腔内の処置状態の断面
図。
【図20】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図21】同実施形態を示し、(a)〜(c)は血管保
持子の作用を示す斜視図。
【図22】同実施形態を示し、処置状態の腔内断面図。
【図23】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図24】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図25】同実施形態を示し、(a)〜(c)はバイポ
ーラカッターの作用を示す平面図。
【図26】同実施形態を示し、(a)(b)はバイポー
ラカッターの作用を示す腔内断面図。
【図27】同実施形態を示し、処置状態の腔内断面図。
【図28】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図29】同実施形態を示し、処置シースの先端部の斜
視図。
【図30】同実施形態を示し、処置シースの先端部の斜
視図。
【図31】同実施形態を示し、処置シースの先端部の斜
視図。
【図32】(a)は第1の変形例に係るバイポーラカッ
ターの先端処置部の平面図、(b)は(a)の先端処置
部の縦断側面図。
【図33】図32のバイポーラカッターの使用形態を示
す図。
【図34】図33のC−C線に沿う断面図。
【図35】図32のバイポーラカッターの使用形態を示
す断面図。
【図36】図32のバイポーラカッターの使用形態を示
す断面図。
【図37】図32のバイポーラカッターの使用形態を示
す断面図。
【図38】図32のバイポーラカッターの他の使用形態
を示す斜視図。
【図39】第2の変形例に係るバイポーラカッターを組
み込んだ血管採取装置の先端部の斜視図。
【図40】本発明の第2の実施形態に係る生体組織切断
用処置具(バイポーラカッター)の斜視図。
【図41】図40のバイポーラカッターの側断面図。
【図42】下肢を血管に沿って切開した状態を示す図。
【図43】図40のバイポーラカッターの使用形態を示
す図。
【図44】図40のバイポーラカッターの他の使用形態
を示す図。
【図45】バイポーラカッターにおける電極の形成形態
の変形例であり、(a)は先端処置部の平面図、(b)
は(a)のD−D線に沿う断面図。
【図46】バイポーラカッターにおける電極の形成形態
の他の変形例であり、(a)は先端処置部の平面図、
(b)は(a)のE−E線に沿う断面図。
【図47】図40に示されるバイポーラカッターの変形
例を示す斜視図。
【図48】(a)は図47のバイポーラカッターの先端
処置部の平面図、(b)は図47のバイポーラカッター
の側断面図。
【図49】本発明の第3の実施形態に係る生体組織切断
用処置具(モノポーラカッター)の概略構成図。
【図50】(a)は図49の生体組織切断用処置具の先
端処置部の平面図、(b)は(a)のF−F線に沿う断
面図。
【符号の説明】
18,118,118A,118B,218・・・カッタ
ー(生体組織切断用処置具) 40,140,240・・・カッター本体 40a,140a,240a・・・先端処置部 41,141,241・・・V溝(案内部) 42,43,142,143,242・・・電極 61・・・血管 72・・・側枝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入される本体と、本体の先端に
    設けられ且つ生体組織を切断するための先端処置部と、
    この先端処置部に設けられ且つ生体組織を電気的に切断
    するための電極とを備えた生体組織切断用処置具におい
    て、 前記先端処置部には、前記本体の移動に伴って生体組織
    を前記電極へと案内する案内部が形成されていることを
    特徴とする生体組織切断用処置具。
  2. 【請求項2】 前記案内部は、前記本体の軸方向の移動
    もしくはこれと略直交する方向への移動に伴って、生体
    組織を前記電極へと案内することを特徴とする請求項1
    に記載の生体組織切断用処置具。
  3. 【請求項3】 前記案内部は、前記先端処置部に形成さ
    れた略V字形状の切り欠き溝であり、V字形状を形作る
    各辺に対応する切り欠き溝の壁面によって、前記各辺の
    交差部にほぼ位置する前記電極へと生体組織を案内する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生体
    組織切断用処置具。
  4. 【請求項4】 前記電極は、モノポーラもしくはバイポ
    ーラ型の高周波電極であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれか1項に記載の生体組織切断用処
    置具。
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