JP2003310628A - 生体組織採取装置 - Google Patents

生体組織採取装置

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JP2003310628A JP2002116512A JP2002116512A JP2003310628A JP 2003310628 A JP2003310628 A JP 2003310628A JP 2002116512 A JP2002116512 A JP 2002116512A JP 2002116512 A JP2002116512 A JP 2002116512A JP 2003310628 A JP2003310628 A JP 2003310628A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観察視野を妨げることなく血管等の生体組織を
安全に保持して簡単に切断することができる生体組織採
取装置の提供を目的としている。 【解決手段】本発明は、皮切部より腔内に挿入可能なシ
ース2と、このシース2内に挿通される内視鏡4と、シ
ース2に一体的に設けられ且つ生体組織を切断可能な切
断手段18と、前記腔内の採取対象組織を保持するため
にシース2に一体的に設けられ且つ前記採取対象組織を
切断手段18から離す方向に圧排するための圧排部を有
する保持子21とを備えた生体組織採取装置において、
保持子21は、切断手段18と対向する位置に、生体組
織を引掛けるための引掛け部55を有し、切断手段18
と引掛け部55とが相対的に移動可能であることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の観察下で
生体組織、例えば大伏在静脈等の皮下血管を採取する、
生体組織採取装置に係わり、特に、この生体組織採取装
置に組み込まれる保持子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の観察下で大伏在静脈等の皮下血
管を牽引して採取する際に使用されるカニューレ及び外
科方法は、例えばPCT/US99/31242号や特
開2000−37389号公報で知られている。前記カ
ニューレは、内部に器具挿通路を有する真っ直ぐな管状
体で、その近位端に操作部が設けられている。カニュー
レの器具挿通路には操作部側から牽引子、硬性鏡及び切
開鉗子が挿脱自在に挿通されている。牽引子はその遠位
端にカニューレの先端部から突出してカニューレの軸方
向に対して角度のあるループ部を有している。
【0003】前記カニューレを用いて内視鏡的に大伏在
静脈等の皮下血管を採取する際には次の外科方法を採用
している。すなわち、図48に示されるように、下肢1
00の大腿部の鼠頸部A上部から足首Bに亘る大伏在静
脈等の採取対象血管(以下、血管という)Cをその全長
に亘って採取する場合、血管Cの直上で、例えば鼠頸部
A上方、または、膝D、または、足首Bの上のいずれか
1ヶ所にメス等によって皮切部E1またはE2またはE
3を設ける。
【0004】そして、各皮切部E1またはE2またはE
3の部位にてダイセクター等により血管Cを露出させ
る。さらに各皮切部E1またはE2またはE3より肉眼
で観察可能な距離について血管Cの直上組織を同様のダ
イセクター等で剥離する。
【0005】図49は図48のX−X線に沿う断面図で
あり、101は表皮、102は皮下組織、103は血管
上結合組織であり、この血管上結合組織103の下部に
前記血管Cが存在する。ここでは膝Dの皮切部E2から
鼠頸部Aに向かって延びる血管Cの採取について述べ
る。まず、先端にダイセクターとしてのコニカルチップ
が付いたカニューレを用い、血管Cとその周囲組織とを
剥離して腔Gを形成する。続いて、カニューレの先端か
ら前記コニカルチップを取り除き、皮切部E2から腔G
の内部に前記カニューレを挿入するとともに、硬性鏡に
よって観察しながら膝Dの皮切部E1に向かって血管C
の上方に沿わせるようにしてカニューレを挿入してい
く。
【0006】カニューレを腔Gに挿入する過程で、カニ
ューレの近位端の操作部を操作して牽引子を進退操作し
ながら、その遠位端のループ部で血管Cを保持して皮下
組織102と血管上結合組織103とから剥離させ、血
管Cの途中から分岐された複数本の側枝Fを切開鉗子に
よって切断する。この操作を繰り返すことにより、皮切
部E2からE1までの間の血管Cを採取している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した大
伏在静脈摘出システムにおいて、前記牽引子は、血管C
を保持するためのループ部が2本の軸によって保持さ
れ、これらの2軸を押し引き操作することによってルー
プ部が進退される。
【0008】しかしながら、このように、2本の軸によ
ってループ部を保持すると、これらの軸によって硬性鏡
の観察視野が妨げられてしまうことがある。この場合、
側枝Fおよび血管Cの位置状態を良好に確認することが
できないため、血管Cを誤って傷付けてしまう虞があ
る。
【0009】また、側枝Fを切断するにあたっては、前
記ループ部で側枝Fを保持することができないため、不
安定な状態で処置が行なわれる可能性があり、その場合
には、血管Cを傷付けてしまう虞がある。
【0010】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、観察視野を妨げるこ
となく血管等の生体組織を安全に保持して簡単に切断す
ることができる生体組織採取装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、皮切部より腔内に挿
入可能なシースと、このシース内に挿通される内視鏡
と、前記シースに一体的に設けられ且つ生体組織を切断
可能な切断手段と、前記腔内の採取対象組織を保持する
ために前記シースに一体的に設けられ且つ前記採取対象
組織を前記切断手段から離す方向に圧排するための圧排
部を有する保持子とを備えた生体組織採取装置におい
て、前記保持子は、前記切断手段と対向する位置に、生
体組織を引掛けるための引掛け部を有し、前記切断手段
と前記引掛け部とが相対的に移動可能であることを特徴
とする。
【0012】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1に記載された発明において、前記保持子は、前記圧
排部を有する本体を備え、この本体には、これを支持し
て進退させる軸部が1本だけ取り付けられ、前記軸部
は、前記本体の中心軸から偏心した位置に取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施形態に係る保持子
(血管保持子)が組み込まれた生体組織採取装置として
の内視鏡的血管採取装置を示し、これはトロッカー1
と、処置シース2と、拡張手段としてのダイセクター3
及び内視鏡としての硬性鏡4とから構成されている。
【0015】トロッカー1は、図2(a)(b)に示す
ように、合成樹脂材料等によって一体成形されており、
略円板状のフランジ5には円筒状の案内管6が斜めに貫
通して設けられている。案内管6の表面には挿入時の滑
りを良くするための潤滑コーティングが施されている。
この案内管6の先端部6aは鋭角にカットされており、
先端部6aの端面はフランジ5と略平行に形成されてい
る。
【0016】さらに、案内管6の基端部における内周面
には気密リング部7が一体に設けられ、中間部には送気
口金8が一体に設けられている。また、フランジ5の下
面には粘着テープ等の粘着層9が設けられ、トロッカー
1を表皮に対して粘着固定できるように構成されてい
る。
【0017】次に、処置シース2について説明すると、
図3及び図4に示すように構成されている。シース本体
10は合成樹脂材料等からなる真っ直ぐな円筒状で、表
面には挿入時の滑りを良くするための潤滑コーティング
が施されている。このシース本体10の近位端には把持
部を構成する円筒状の操作部カバー11が嵌着され、遠
位端には先端カバー12が嵌着されている。
【0018】シース本体10の軸心部には内視鏡チャン
ネル13が全長に亘って設けられている。内視鏡チャン
ネル13の近位端は操作部カバー11を貫通して手元側
に突出しており、遠位端にはシース本体10の前端面か
ら突出するフランジ部13aが設けられている。シース
本体10の内部で、内視鏡チャンネル13を挟んで上部
側に偏心した部位には第1の処置具チャンネル14が設
けられ、下部側に偏心した部位には第2の処置具チャン
ネル15が設けられている。従って、第1の処置具チャ
ンネル14と第2の処置具チャンネル15は内視鏡チャ
ンネル13を挟んで対称的に最も離れた位置に対向配置
されている。
【0019】第1の処置具チャンネル14の近位端は操
作部カバー11の内部の第1のスライド操作部16に開
口しており、第2の処置具チャンネル15の近位端は操
作部カバー11の内部の第2のスライド操作部17に開
口している。第1の処置具チャンネル14には後述する
切断手段としてのバイポーラカッター18が軸方向に進
退自在に挿通され、この近位端には第1のスライド操作
部16の長孔16aの範囲内で軸方向にスライド自在な
処置具操作部19が設けられている。また、バイポーラ
カッター18にはバイポーラケーブル20が接続され、
このバイポーラケーブル20は長孔16aから外部に導
出されている。
【0020】第2の処置具チャンネル15には血管保持
子21が軸方向に進退自在に挿通され、この近位端には
第2のスライド操作部17の長孔17aの範囲内で軸方
向にスライド自在な保持子操作部22が設けられてい
る。
【0021】さらに、シース本体10の内部で、内視鏡
チャンネル13の一側部には軸方向に貫通穴23が設け
られている。この貫通穴23には後述するワイパー24
のワイパーロッド25が周方向に回転自在に挿通されて
いる。ワイパーロッド25の遠位端は略L字状に折曲さ
れ、その先端部にはワイパーゴム26が設けられてい
る。
【0022】ワイパーロッド25の近位端は操作部カバ
ー11の内部の回動操作部27まで延長し、操作部カバ
ー11の内壁に回転自在に支持されている。ワイパーロ
ッド25の近位端にはワイパー操作部28が固定され、
このワイパー操作部28は操作部カバー11の周方向の
長孔27aの範囲内で回動自在である。さらに、回動操
作部27の内部にはワイパーロッド25に嵌合した状態
でコイルスプリングからなるトーションコイルばね29
が設けられている。このトーションコイルばね29はシ
ース本体10の端面とワイパー操作部28との間に圧縮
状態で介装され、ワイパー24をシース本体10の近位
端方向に付勢している。その上、トーションコイルばね
29は、シース本体10の端面とワイパー操作部28の
側面にも係止されており、ワイパーゴム26を硬性鏡4
の対物レンズ面4の側方へ退避すさせる方向へ付勢して
いる。
【0023】また、操作部カバー11の近位端側には内
視鏡チャンネル13に固定した状態で内視鏡保持部30
が設けられている。内視鏡保持部30は前記硬性鏡4の
接眼部31を収納するに十分な内腔を有しており、周壁
32の一部(上部)には接眼部31に設けられたライト
ガイド口金33が挿入係合される切欠部34が設けられ
ている。
【0024】従って、図5〜図7に示すように、硬性鏡
4の挿入部35を内視鏡チャンネル13に挿入し、ライ
トガイド口金33を切欠部34に挿入係合して接眼部3
1を内視鏡保持部30に保持すると、処置シース2に対
する硬性鏡4の回り止め及び軸方向の位置決めがなさ
れ、硬性鏡4の上下の姿勢が設定されるようになってい
る。次に、前記ダイセクター3について説明すると、図
8に示すように、真っ直ぐな円筒状の挿入筒部36の軸
心部には硬性鏡4の挿入部35が挿通される挿通路37
が設けられている。挿入筒部36の表面には挿入時の滑
りを良くするための潤滑コーディングが施されている。
この挿入筒部36の遠位端には透明な合成樹脂材料によ
って円錐筒状に形成された剥離部材38が固定されてい
る。挿入筒部36の近位端には内視鏡保持部39が設け
られ、硬性鏡4の接眼部31を保持するようになってい
る。 なお、この内視鏡保持部39は、処置シース2の内
視鏡保持部30と同一の構成を成していることが望まし
い。
【0025】次に、バイポーラカッター18について説
明する。
【0026】図9及び図10に示すように、バイポーラ
カッター18は、体内に挿入されるカッター本体40
と、カッター本体40の先端に設けられ且つ血管を切断
するための先端処置部40aと、この先端処置部40a
に設けられ且つ血管を電気的に切断するための電極4
2,43とを備えている。カッター本体40は合成樹脂
材料等の絶縁部材(例えば、セラミックス)からなり、
シース本体10の円弧状の内周面に沿うように帯状板体
の横断面を円弧状に湾曲した形状を成している。カッタ
ー本体40のこのような湾曲形状(屋根形状)は、後述
するように、上側からの組織の垂れ下がりを防止して
(体腔内の脂肪組織を圧排して)硬性鏡4の視野を確保
するために役立つ。
【0027】また、カッター本体40の先端処置部40
aには、カッター本体40のその軸方向の移動に伴って
血管を電極42,43へと案内する案内部が形成されて
いる。本実施の形態において、この案内部は、V字状に
カットした切り欠き溝(スリット)41によって形成さ
れている。この場合、V字形状を形作る各辺41a,4
1bは、カッター本体40の遠位端の両側端縁から近位
端側へと円弧状部の頂部に向かって上方に延びることに
より、近位端側へと先細る切り欠き溝(以下、V溝とい
う)41の組織案内面を形成している。
【0028】また、V溝41の底部、すなわち、V字形
状を形作る各辺41a,41bの交差部には、対向する
一対の前記電極42,43が固定して設けられている。
これらの2つの電極42,43は、同一面内になく、上
下に位置して対向されている。
【0029】また、これら2つの電極のうち、上側の電
極42は、下側の電極43に比べて表面積が大きくなっ
ている。すなわち、上側の電極42は、組織と接触する
面積が大きく、一方、下側の電極43は、組織と接触す
る面積が小さくなっており、これにより、下側の電極4
3を切開(切断)電極として機能させるとともに、上側
の電極42を凝固電極として機能させるようにしてい
る。
【0030】一般に、接触面積が大きい電極の方が、接
触面積が小さい電極よりも切開時に止血能力が高い。後
述するように(図26、図27等参照)、摘出される血
管61の切開された側枝72の切開部位は、血管61の
摘出後に糸により結紮されるが、患者側の切開部位はそ
のまま体内に残るため止血されていることが望ましい。
そのため、本実施形態では、切開電極として作用する接
触面積が小さい電極43を、下側、すなわち、摘出され
る血管61の側(血管61を保持する後述する血管保持
子21の側)に配置し、凝固電極として作用する接触面
積が大きい電極42を、上側、すなわち、体側(体内に
残る側)に配置している。また、接触面積が大きい電極
42を上側すなわち体側に配置する理由は、採取される
血管61からできる限り電極42を離して、血管61に
対する熱的影響を最小限に抑えるためである。したがっ
て、以下、上側の電極42を体側電極と称し、下側の電
極43をカット電極と称することにする。
【0031】また、体側電極42及びカット電極43に
はそれぞれリード線44、45が接続されており、これ
らリード線44,45はカッター本体40の上面及び下
面に沿って配線され、前記バイポーラケーブル20に接
続されている。さらに、リード線44、45は絶縁皮膜
46,47によって覆われ、絶縁されている。なお、バ
イポーラカッター18は、電極42,43以外の部分が
透明材料(アクリルなど)によって形成されていても良
い。
【0032】次に、図11を参照しながら、本実施形態
に係る血管保持子21について詳細に説明する。図11
に示されるように、血管保持子21は、シース本体10
内で進退される軸部としての1本の操作ロッド50と、
この操作ロッド50の先端に設けられ且つ採取対象血管
61を保持するための本体とから成る。本体は、合成樹
脂材料等によって平面視で、略三角形状に形成され、上
面は平坦面48に、下面は採取血管61を押さえる押さ
え溝を形作る円弧凹面49に形成されている。この円弧
凹面49は、後述するように、採取血管61をバイポー
ラカッター18から離す方向に圧排する圧排部として機
能する。また、血管保持子21の後端一側部に偏った位
置には、前記操作ロッド50が連結されている(血管保
持子21の本体の中心軸から偏心した位置に操作ロッド
50が連結されている)。なお、操作ロッド50は前記
第2の処置具チャンネル15に進退自在に挿通される。
【0033】血管保持子21の先端部は、組織を剥離す
るための鋭角な剥離部51として形成されている。ま
た、血管保持子21には、剥離部51から連なるように
左右対称的に第1のテーパ面52a,52bが形成され
ている。すなわち、本体の先端部は、鋭角を成して先細
るテーパ形状に形成されている。さらに、剥離部51の
上下面には先端に向かって上下面が狭幅となるように斜
面53a,53bが形成されている。血管保持子21の
操作ロッド50との結合部と反対側の第1のテーパ面5
2aの裾部は円弧状の第2のテーパ面54に形成され、
この第2のテーパ面54は血管保持子21の平坦面から
なる後端の血管を引っ掛ける引掛け部55に連続してい
る。すなわち、本体は、生体組織を引掛けるための後端
部を更に有している。具体的には、図3の(b)に示さ
れるように、引掛け部55は、バイポーラカッター18
と軸方向に対して対向する位置に設けられている。
【0034】また、円弧凹面49を形作る血管保持子2
1の両側壁は、剥離部51から下方に延びる第3のテー
パ面59と、引っ掛け部55から下方に延びる第4のテ
ーパ面58とを有している。
【0035】次に、前記ワイパー24について説明する
と、図12に示すように構成されている。すなわち、ワ
イパーロッド25の遠位端に固定されたワイパーゴム2
6はワイパーロッド25のL字状の折曲部に接着または
インサート成形等により固定されており、ワイパーロッ
ド25の軸方向に対して直角に設けられている。このワ
イパーゴム26には断面が三角形状の柔軟性を有する掻
き取り部26aを有しており、ワイパーゴム26の回動
によって硬性鏡4の対物レンズ面4aに付着した血液、
粘膜、脂肪等の異物を掻き取ることができるようになっ
ている。このとき、掻き取り部26aは柔軟性を有する
ため、シース本体10の先端面と対物レンズ面4aとの
間に段差が生じていても、その段差を乗り越えて対物レ
ンズ面4aに摺擦できるようになっている。
【0036】前記ワイパー24のワイパーロッド25に
設けられたコイルスプリングからなるトーションコイル
ばね29は、図13に示すように、その一端部がシース
本体10の端面と当接し、他端部がワイパー操作部28
との間に圧縮状態で介装され、しかもワイパー操作部2
8の側面に係止されている。従って、トーションコイル
ばね29によってワイパーロッド25をその周方向のト
ルクTとシース本体10の近位端方向に付勢する力Fを
発生し、ワイパーゴム26が硬性鏡4の対物レンズ面4
aの側方へ退避する方向と対物レンズ面4aに対して接
触する方向に付勢されている。
【0037】図9(a)(b)は処置シース2の内視鏡
チャンネル13に対して硬性鏡4の挿入部35を装填し
た状態を示し、処置シース2の先端部からバイポーラカ
ッター18及び血管保持子21を突出している。バイポ
ーラケーブル20は高周波発生装置56に接続され、ラ
イトガイド口金33はライトガイドケーブル57が接続
されている。次に、前述のように構成された血管採取装
置を用いて下肢の大腿部の鼠頸部から足首に亘る大伏在
静脈等の採取対象血管(以下、血管という)の全長に亘
って採取する場合について説明する。図14は下肢60
を示し、61は血管である。まず、膝62と鼠頸部63
との間の血管61を採取する際には、血管61の直上で
膝62の一ヶ所にメス等によって皮切部64を設ける。
【0038】続いて、皮切部64にてダイセクター等に
より血管61を露出させる。更に、皮切部64より肉眼
で観察可能な距離について血管61の直上組織を同様の
ダイセクター等で剥離する。
【0039】次に、図15および図16に示されるよう
に、剥離部材38を通した状況は、硬性鏡4の接眼部3
1に接続されたTVカメラヘッド74を介してTVカメ
ラ75によって撮像され、モニタ76にモニタ画像とし
て表示される。血管61に沿って剥離部材38を挿入
し、少し挿入したところで、トロッカー1の案内管6を
鼠頸部63に向かって斜め(血管61と略平行)に挿入
し、先端部6aを下向きにすると、フランジ5の下面の
粘着層9が表皮65に接着固定される。この状態で、送
気口金8に送気ポンプ66と接続されている送気チュー
ブ67を接続する。
【0040】この場合、ダイセクター3の挿入筒部36
の外周面は気密リング7と密着していることから、案内
管6および腔69の内部は気密状態となり、かつ、案内
管6と挿入筒部36との間には送気通路68が確保され
る。
【0041】また、硬性鏡4のライトガイド口金33は
ライトガイドケーブル57を介して光源装置78に接続
されている。従って、硬性鏡4の先端部から照明光を照
射して腔内69を照明することができる。 また、送気ポ
ンプ66を駆動すると、送気チューブ67、送気口金8
及び送気通路68を介して腔内69に送気され、腔内6
9が拡張される。 この時、ダイセクター3の挿入筒部3
6は気密リング7と密着しているため、気体が外部に漏
れることはなく、したがって、確実に腔内69を拡張す
ることができる。
【0042】ここで、腔内69には表皮65の下層の皮
下組織70、血管上結合組織71及び血管上結合組織7
1の下部には血管61が存在し、血管61には複数本の
側枝72が分岐しており、側枝72の他端部は血管上結
合組織71に結合されている。また、血管上結合組織7
1には皮下脂肪73が付着している。次に、前記モニタ
画像を確認すると、図17に示すように表示され、術者
は、モニター76によって血管61や側枝72を鮮明に
観察できる。図17において、38aはダイセクター3
の剥離部材38の先端部の画像である。従って、ダイセ
クター3の挿入に際しては、モニター76によって腔内
69を観察しながら血管61、側枝72に損傷を与えな
いように血管上結合組織71と血管61、側枝72とを
剥離部材38によって剥離しながら少し押し込み、また
少し戻すという操作により徐々に進める。このとき、ダ
イセクター3を上下・左右に振ってもトロッカー1は表
皮65に粘着層9によって固定されているため、トロッ
カー1が表皮65から外れることはない。そして、ダイ
セクター3を膝62から鼠頸部63に向かって血管61
に沿って貫通させる。
【0043】ダイセクター3によって剥離手技が完了す
ると、ダイセクター3をトロッカー1から抜き取り、図
16に示すように、トロッカー1の案内管6に硬性鏡4
を挿入した状態の処置シース2を挿入する。処置シース
2の操作部カバー11を術者が片手で把持したまま、例
えば親指で保持子操作部22を前進させると、血管保持
子21がシース本体10の先端カバー12から突出す
る。また、操作部カバー11を把持した片手の人差し指
でカッター操作部19を前進させると、先端カバー12
からバイポーラカッター18が突出する。すなわち、術
者は操作部カバー11を片手で把持したまま、血管保持
子21を進退させたり、バイポーラカッター18を進退
させることができる。従って、図18に示すように、腔内
69の血管上結合組織70に皮下脂肪73が大量に存在
した場合にはバイポーラカッター18を突出させた状態
で、処置シース2を押し進めて腔内69を押し広げるこ
とができる。このとき、バイポーラカッター18は、そ
のカッター本体40の湾曲形状(屋根形状)により、上
側からの組織の垂れ下がりを防止する(体腔内の脂肪組
織を圧排する)ため、硬性鏡4の視野を良好に確保でき
る。また、このとき、血管保持子21は、その下面が円
弧凹面49に形成されているため、血管61の上面を滑
らせて前進させることができ、血管61に損傷を与える
ことがない。また、図19に示すように、皮下脂肪73に
側枝72が埋まっている場合があるが、この場合、血管
保持子21を処置シース2から突出させ、血管保持子21
の剥離部51を皮下脂肪73に突き刺して血管61から
剥離させたり、処置シース2の全体をトロッカー1の案
内管6内で周方向に回動することにより、血管保持子2
1を回動して側枝72から皮下脂肪73を剥離すること
ができる。このときの様子は、図20に示すようにモニ
ター76にモニター画像として表示されるため、術者は
モニター画像によって血管保持子21の姿勢を確認で
き、血管61及び側枝72に損傷を与えることがない。
腔内69の皮下脂肪73を排除しながら処置シース2を
腔内69に押し進め、目的とする側枝72に血管保持子
21をアプローチする。このときも血管保持子21の円
弧凹面49を血管61の上面に当て、血管61の上面を
滑らせて前進させることができ、血管61に損傷を与え
ることがない。また、図21(a)〜(c)は、血管保
持子21によって側枝72を保持する手技を示す。血管
保持子21は第1のテーパ面52aを有し、これと連続
して第2のテーパ面54が形成されているため、血管保
持子21を前進させると、まず、第1のテーパ面52aに
側枝72が接触する(図21(b)参照)。
【0044】さらに血管保持子21を前進させると、第
1のテーパ面52aから第2のテーパ面54に接触した
のち、側枝72が引っ掛け部55に滑り落ちて引っ掛か
る(図21(c)参照)。すなわち、第1のテーパ面5
2a(あるいは、第1のテーパ面52b)によって、血
管保持子21は、側枝72と接触しながら側枝72を逃
がして側枝72の前方側(側枝72に対して視野の向こ
う側)へと容易に移動することができる。また、この血
管保持子21の前方への移動の容易性においては、第3
のテーパ面59もこれに大きく寄与する。すなわち、第
3のテーパ面59の存在により、血管保持子21は、そ
の下側に存在する組織に引っ掛かることなく、スムーズ
に前方に移動することができる。従って、血管保持子2
1の前進操作によって簡単に側枝72を保持できる。側
枝72の途中に血管保持子21の引掛け部55を引掛け
て血管保持子21を手前側に引くと(この時、例えば、
引掛け部55はバイポーラカッター18に対して相対的
に移動される)、図22に示すように、側枝72にテンシ
ョンが加わる。この時も、第4のテーパ面58の存在に
より、血管保持子21は、その下側の組織と引っ掛かる
ことなく、スムーズに手前側に移動できる。また、この
時、血管保持子に連結されている操作ロッド50は1本
であるため、これが硬性鏡4による観察の妨げになるこ
とはなく(観察視野が良好であり)、また、血管保持子
21の中心軸から偏心した位置に操作ロッド50が連結
されているため、更に観察視野が良好になるとともに、
血管保持子21による側枝72の保持性も向上し、結果
的に、側枝72にテンションを掛け易くなる。また、こ
のように血管保持子21の中心軸から偏心した位置に操
作ロッド50があると、血管61上に操作ロッド50が
位置せず、したがって、血管Cの走行を容易且つ明瞭に
確認することができる。特に、血管保持子21を透明材
料によって形成すれば、血管や組織の視認性を更に高め
ることができる(そのため、本発明の好ましい他の実施
形態では、血管保持子21が透明材料によって形成され
る)。
【0045】図23は側枝72を血管保持子21の引掛
け部55に引っ掛けた状態のモニター画像であり、術者
はモニター画像によって側枝72を保持したことを確認
できる。 このように、側枝72の手前側ではなく向こう
側で血管保持子21により側枝72を保持すれば、観察
視野の手前側に側枝72が位置し、硬性鏡4によって側
枝72の周囲を明瞭に確認できる(側枝72の手前側に
血管保持子21があると、この血管保持子21によって
前方の観察視野が妨げられ、側枝72および血管61の
位置状態を良好に確認することができない)。したがっ
て、後述するように、血管61を傷付けることなく安全
に側枝72を切断することができる。
【0046】図23に示される状態を形成したら、次
に、バイポーラカッター18を前進させ(バイポーラカ
ッター18を引掛け部55に対して相対的に移動さ
せ)、血管保持子21で保持した側枝72にバイポーラ
カッター18をアプローチする。このとき、図24のモ
ニター画像に示すように、バイポーラカッター18が血
管61に接触しないように血管保持子21によって血管
61をバイポーラカッター18から離れる方向に退避さ
せることができる。このような操作は、前述したように
バイポーラカッター18と血管保持子21とを対向させ
て配置したことにより容易に達成できるものである。こ
のような配置構成により、側枝72の切開処置部位と血
管61との間を所定の距離に確実に保つことができ、血
管61から離れた位置でバイポーラカッター18により
側枝72を切開して血管61へのダメージを防止するこ
とができる。また、このように、側枝72の切開処置部
位と血管61との間を所定の距離に保つことができれ
ば、側枝72を切断した後、血管61側に残された側枝
72の切断部位を糸で結紮する際の結び代を確保するこ
とができるため、有益である。
【0047】図25(a)〜(c)は、側枝72をバイ
ポーラカッター18によって切断する手技を示す。バイ
ポーラカッター18の先端部にはV溝41が設けられて
いるため、バイポーラカッター18を側枝72に向かっ
て前進させると、側枝72はV溝41によってその底部
方向に引き寄せられる。従って、図26(a)に示すよう
に、側枝72はカット電極43に接触し、血管上結合組
織71または側枝72に体側電極42が接触する。すな
わち、本実施の形態に係るバイポーラカッター18にお
いては、V字形状を形作る各辺41a,41bに対応す
るV溝41の壁面によって、各辺41a,41bの交差
部にほぼ位置する電極42,43へと側枝72を案内す
ることができる。
【0048】術者がモニター画像によって側枝72がカ
ット電極43に接触し、血管上結合組織71または側枝
72に体側電極42が接触したことを確認した後、術者
が高周波発生装置56のフットスイッチ80を操作して
高周波電流を通電する。すると、血管上結合組織71ま
たは側枝72の体側電極42に接触している領域は凝固
され、側枝72はカット電極43によって切断される。従
って、図26(b)に示すように、血管61が側枝72に
よって血管上結合組織71に結合されていた部分は側枝
72の切断によって切り離される。この時、接触面積が
大きい体側電極42は、カット電極43よりも血管61
から上側(体側)に離れて配置されているため、血管6
1に対する熱的影響は最小限に抑えられる。
【0049】このように、バイポーラカッター18は、
そのV溝41の存在により、血管に押し当てるだけで血
管を切断できるため、すなわち、血管の切断において前
後動以外の動作を必要としないため、内視鏡的血管採取
装置全体の操作の自由度が減り(少ない自由度で必要な
動作を行なえ)、操作性が向上する。
【0050】以上のようにして、側枝72を切断した
ら、図27に示すように、血管保持子21を血管61の下
側に通して持ち上げ、図28に示すモニター画像によっ
て側枝72が完全に切断処置されているか否かを確認す
る。
【0051】さらに、処置シース2を腔内69にさらに
押し進め、腔内69をモニター画像によって観察しなが
ら次の側枝72に血管保持子21をアプローチし、バイ
ポーラカッター18とともに再び前述と同様の手技を繰
り返し、側枝72を切断して血管61を血管上結合組織
71から切り離す。
【0052】このようにして側枝72を切断する手技を
繰り返すと、硬性鏡4の対物レンズ面4aに血液、粘膜
や皮下脂肪73等の付着物81が付着し、硬性鏡4によ
る視野が妨げられることがある。このような場合、操作
部カバー11を把持したまま、手指によってワイパー操
作部28をトーションコイルばね29の付勢力に抗して
回動させると、図29に示すように、ワイパーロッド25
を介してワイパー24が回動し、ワイパーゴム26の掻
き取り部26aによって対物レンズ面4aに付着してい
る血液、粘膜や皮下脂肪73等の付着物81を掻き取る
ことができる。
【0053】ワイパー24はトーションコイルばね29
によって付勢されているため、ワイパー操作部28から
手指を離すと、対物レンズ面4aから退避する方向に復
帰する。従って、前述した操作を数回繰り返すことによ
り、対物レンズ面4aにこびり付いて落ち難い皮下脂肪
73等の付着物81であってもきれいに掻き取ることが
できる。また、ワイパー操作部28から手指を離すと、
ワイパー24は対物レンズ面4aから退避する方向に復
帰するため、ワイパー24が硬性鏡4の視野を妨げるこ
とはない。また、バイポーラカッター18によって側枝
72を切断することを繰り返すと、図30に示すように、
バイポーラカッター18の屋根型形状に起因して、バイ
ポーラカッター18の内面にも粘膜や皮下脂肪73等の
付着物81が付着する。しかし、カッター操作部19に
よってバイポーラカッター18を後退させ、第1の処置
具チャンネル14に引き込むと、粘膜や皮下脂肪73は
シース本体10の前端面によって掻き落とされる。従っ
て、バイポーラカッター18に付着した付着物81を簡
単に掻き落とすことができる。なお、本実施形態では、
バイポーラカッター18に付着した粘膜や皮下脂肪73
をシース本体10の前端面によって掻き落とすために、
バイポーラカッター18とシース本体10との間のクリ
アランス(バイポーラカッター18の外面と第1の処置
具チャンネル14の内面との間のクリアランス)を小さ
く設定している。
【0054】また、図31に示すように、掻き落とされ
た付着物81が硬性鏡4の対物レンズ面4aに付着して
視野が妨げられることがあるが、この場合においても、前
述のようにワイパー操作部28を操作してワイパー24
を回動することにより、対物レンズ面4aに付着してい
る付着物81を掻き取ることができる。
【0055】バイポーラカッター18に付着した付着物
81を掻き落としたり、対物レンズ面4aに付着した付
着物81を掻き落とす操作を繰り返しながら、側枝72
を切断して血管61を血管上結合組織71から切り離す
手技を繰り返し、鼠頸部63まで進んだところで、側枝7
2の切断を終了する。そして、血管61の真上の鼠頸部
63にメス等によって皮切部を形成し、この皮切部から
血管61を外部に引き出して血管61を切断し、血管6
1の両切断端末を糸によって結紮する。次に、膝62の皮
切部64から足首に向かう血管61の採取手技を行って
最終的に1本の血管(約60cm)を採取する。手技方
法は前述した膝62から鼠頸部63までの血管61を採
取する方法と基本的に同様であり、説明を省略する。以上
説明したように、本実施形態の血管採取装置において、
血管保持子21は、バイポーラカッター18と対向する
位置に、血管を引掛けるための引掛け部55を有し、バ
イポーラカッター18と引掛け部55とが相対的に移動
できるようになっている。したがって、引掛け部55に
側枝72を引掛けて血管保持子21を手前側に引くこと
で、図22に示すように、側枝72にテンションを加え
ることができるとともに、バイポーラカッター18が血
管61に接触しないように血管保持子21によって血管
61をバイポーラカッター18から離れる方向に退避さ
せることができる。すなわち、側枝72の切開処置部位
と血管61との間を所定の距離に確実に保つことがで
き、血管61から離れた位置でバイポーラカッター18
により側枝72を切開して血管61へのダメージを防止
することができる。また、このように、側枝72の切開
処置部位と血管61との間を所定の距離に保つことがで
きれば、側枝72を切断した後、血管61側に残された
側枝72の切断部位を糸で結紮する際の結び代を確保す
ることができるため、有益である。
【0056】また、本実施形態の血管保持子21の本体
には、これを支持して進退させる軸部としての操作ロッ
ド50が1本だけ取り付けられている。したがって、操
作ロッド50によって硬性鏡4による観察視野が大きく
妨げられることはない(少なくとも、従来のように軸部
が2本設けられている場合に比べて、観察視野は格段に
広がる)。
【0057】また、本実施形態の血管保持子21では、
その本体の中心軸から偏心した位置に操作ロッド50が
連結されているため、観察視野が更に良好になるととも
に、血管保持子21による側枝72の保持性も向上し、
結果的に、側枝72にテンションを掛け易くなる。ま
た、このように血管保持子21の中心軸から偏心した位
置に操作ロッド50があると、血管61上に操作ロッド
50が位置せず、したがって、血管Cの走行を容易且つ
明瞭に確認することができる。
【0058】次に、図34〜図43を参照しながら、血
管保持子21の変形例について説明する。なお、以下の
変形例において、前述した実施形態と共通する構成部位
については同一符号を付してその説明を省略する。
【0059】図34に示される第1の変形例に係る血管
保持子21Aは、その後端部の組織引っ掛け部55Aが
略C字形状を成している。すなわち、血管保持子21A
の本体の後端部は、引掛けた生体組織を保持するための
略C形状の保持面を有している(なお、前記圧排部も設
けられている)。したがって、このような本体形状によ
れば、生体組織、例えば側枝72を保持する際の保持力
を向上させることができる。
【0060】また、図35に示される第2の変形例に係
る血管保持子21Bは、その先端部に略V字形状の溝1
00を有している。したがって、前端部には、2つの剥
離部51A,51Bが形成されるとともに、各剥離部5
1A,51Bの両側にそれぞれ第1のテーパ面52a,
52bが形成されている。また、後端部には、図34と
同様に、略C字形状の組織引っ掛け部55Aが形成され
ている(なお、前記圧排部も設けられている)。したが
って、このような本体形状によれば、図34と同様な作
用効果が得られるとともに、前述した実施形態のバイポ
ーラカッター18のV溝41と同様の作用効果を得るこ
とができる。すなわち、血管保持子21を前進させるだ
けで、組織をV溝100内に容易に引き込みながら、2
つの剥離部51A,51Bによって組織を剥離切開する
ことができ、剥離性(切開性)が向上する。
【0061】また、図36に示される第3の変形例に係
る血管保持子21Cは、その本体の後端部が鋭角を成し
て先細るテーパ形状に形成されている。すなわち、組織
引っ掛け部55Bは、操作ロッド50と垂直な面Pに対
して所定の角度θを成して延びている(なお、前記圧排
部も設けられている)。したがって、このような本体形
状によれば、組織引っ掛け部55Bを側枝72の前方側
(側枝72に対して視野の向こう側)で側枝72に対し
て容易に引掛けることができる。すなわち、側枝72の
保持力が向上する。
【0062】また、図37に示される第4の変形例に係
る血管保持子21Dは、両側に略C字状の溝102,1
02を有している(なお、前記圧排部も設けられてい
る)。したがって、このような本体形状によれば、溝1
02内で側枝72を保持することができる。これは、例
えば、図47に示されるように、バイポーラカッター1
8のV溝41がカッター本体40の側方に設けられた場
合において、側枝72を側方から切断できる(切断の際
には、図中に矢印で示されるようにバイポーラカッター
18を回転させる)ため、有益である。この場合、V溝
41は、カッター本体40の軸方向と略直交する方向へ
の移動に伴って側枝72を電極42,43へと案内し、
血管保持子21Dの溝102は、側方から側枝72を押
さえることができる(側方からテンションを掛ける)。
【0063】図38に示される第5の変形例に係る血管
保持子21Eは、操作ロッド50の軸線上に剥離部51
が形成されている(なお、前記圧排部も設けられてい
る)。したがって、このような本体形状によれば、操作
ロッド50からの操作力を剥離部51に直接に伝えるこ
とができるため、剥離性が向上する。
【0064】図39に示される第6の変形例に係る血管
保持子21Fは、その本体の後端部が鋭角を成して先細
るテーパ形状に形成されている。すなわち、組織引っ掛
け部55Bが操作ロッド50と垂直な面Pに対して所定
の角度を成して延びるとともに、第2のテーパ面54が
前述した実施形態よりも長く形成されている(なお、前
記圧排部も設けられている)。したがって、このような
本体形状によれば、組織引っ掛け部55Bを側枝72の
前方側(側枝72に対して視野の向こう側)で側枝72
に対して容易に引掛けることができる(保持力が向上す
る)とともに、図21の(c)の状態から血管保持子2
1を手前側に引き戻す際、後端部のテーパ形状の作用に
より、組織に引っ掛けることなくスムーズに引き戻すこ
とができる。
【0065】図40に示される第7の変形例に係る血管
保持子21Gは、操作ロッド50が本体の中心軸上に配
置されている。また、この場合、剥離部51は操作ロッ
ド50の軸線上に位置している(なお、前記圧排部も設
けられている)。したがって、このような構成によれ
ば、操作ロッド50によって本体をバランス良く保持す
ることができるとともに、操作ロッド50からの操作力
を剥離部51に直接に伝えることができるため、剥離性
が向上する。
【0066】図41は、図11の(c)に対応する方向
から血管保持子を見た図である。図41の(a)に示さ
れる第8の変形例に係る血管保持子21Hは、前述した
実施形態の円弧凹面49よりも曲率が小さい円弧凹面4
9Aを有している。したがって、このような本体形状に
よれば、血管61の保持力が向上する。
【0067】また、図41の(b)に示される第9の変
形例に係る血管保持子21Iは、本体の上下の両面に円
弧凹面が形成されている。すなわち、本体の上面の平坦
面が円弧状を成している。したがって、このような本体
形状によれば、本体の上下の両面で血管61を確実に保
持することができ、特に、図27に示すように、血管保
持子21を血管61の下側に通して持ち上げ、図28に
示すモニター画像によって側枝72が完全に切断処置さ
れているか否かを確認する際に、血管61を確実に保持
できるため、有益である。
【0068】図42に示される第10の変形例に係る血
管保持子21Jは、片側で下側に湾曲する断面が略フッ
ク状または略L字状を成しており、先端と下端にそれぞ
れ剥離部51,51Cを有している。したがって、血管
保持子の下側に位置する組織に食い込んでこれを剥離す
ることもできる。
【0069】図43に示される第11の変形例に係る血
管保持子21Kは、図42と上下が逆の形状を成してお
り、片側で上側に湾曲する断面が略フック状または略L
字状を成している。したがって、血管保持子の上側に位
置する組織に食い込んでこれを剥離することができると
ともに、血管61の下側からこれを保持することができ
る。
【0070】図44には、血管保持子21がワイパー2
4を兼ねた実施例が示されている。図示のように、血管
保持子21の本体の後端面には、ワイパーゴム26の掻
き取り部26aが設けられている。また、第2のスライ
ド操作部17の軸方向に延る長孔17aの近位端には、
これに連なるように周方向に延びる横溝17bが形成さ
れており、保持子操作部22は、この横溝17bの範囲
内でのみ周方向に移動できる。
【0071】したがって、このような構成では、保持子
操作部22によって血管保持子21を手元側に引き込ん
で、保持子操作部22を横溝17bに位置させた状態に
おいてのみ、血管保持子21を回転させて血管保持子2
1の掻き取り部26aによって硬性鏡4の対物レンズ面
4aに付着した粘膜や皮下脂肪等の付着物を掻き落とす
ことができる。
【0072】図45には、バイポーラカッター18に付
着した付着物81を掻き落とすための他の構成が示され
ている。
【0073】図示のように、シース本体10の先端部に
は、第1の処置具チャンネル14と連通するカッター収
納部38が設けられている。このカッター収納部38
は、バイポーラカッター14をシース本体10内に引き
込んだ際に、先端処置部40aの全体を収容できるよう
に形成されている。また、シース本体10の前端面から
突出する内視鏡チャンネル13のフランジ部13aに
は、カッター収納部38内に突出する摺擦部90が形成
されている。この摺擦部90は、カッター収納部38内
に先端処置部40aを引き込んだ際に、バイポーラカッ
ター18(先端処置部40a)と摺擦して、バイポーラ
カッター18(先端処置部40a)に付着した付着物8
1をバイポーラカッター18(先端処置部40a)から
掻き落とすことができるようになっている。具体的に
は、摺擦部90は、弾性部材によって形成されており、
バイポーラカッター18に常時密着されている。
【0074】このような構成によれば、バイポーラカッ
ター18をシース本体10内に単に引き込むだけで付着
物81を掻き落とすことができるとともに、弾性部材で
形成されてバイポーラカッター18と常時良好な状態で
密着する摺擦部90により付着物81を積極的に掻き落
とすことができるため、バイポーラカッター18からの
付着物81の除去を確実に行なうことができる。その結
果、手技中の硬性鏡4の視野を妨げることがなく、手技
を中断することなく続行することができる。
【0075】図46には、図45の構成に加え、保持子
21に付着した付着物を掻き落とすための構成が示され
ている。
【0076】図示のように、処置シース2のシース本体
10の一側部には、図45の構成(前述した実施形態と
同じクリアランス構成であっても良い。・・・図9の
(c)参照)と同様にバイポーラカッター18を収納す
るためのカッター収納部38が設けられ、他側部には、
血管保持子21を収納するための保持子収納部35が設
けられている。保持子収納部35には、血管保持子21
との間のクリアランスが小さい摺擦部35aが設けられ
ている。
【0077】一般に、血管保持子21を血管61に押し
当て、これを上下左右に振ったり、血管保持子21を用
いて側枝72を皮下脂肪73から剥離させたりすると、
血管保持子21に血液、粘膜、皮下脂肪73等の付着物
81が付着し、この付着物81が硬性鏡4の視野を妨げ
ることがある。このような場合、本構成では、保持子操
作部22によって血管保持子21を後退させてシース本
体10の保持子収納部35に引き込むと、血管保持子2
1と保持子収納部35との間の僅かなクリアランスに起
因して、血管保持子21と摺擦部35aとが摺擦し、血
管保持子21に付着している粘膜や皮下脂肪73等の付
着物81がシース本体10の前端面によってこそぎ落さ
れる。
【0078】このように、本構成によれば、血管保持子
21に付着した付着物81を簡単にこそぎ落すことがで
き、手技中の硬性鏡4の視野を妨げることがないため、
手技を中断することなく続行することができる。
【0079】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施でき
ることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態で
は、血管採取装置に本発明が適用されているが、本発明
は、血管以外の他の生体組織の採取にも適用できる。ま
た、前述した実施形態では、側枝を切断する高周波処置
具としてバイポーラカッターを用いたが、モノポーラカ
ッターでも良く、超音波処置具あるいは機械的に切断す
るカッターであっても良い。
【0080】また、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
【0081】1.シースに一体に配置され生体組織を切
断可能な切断手段を備えるカッターと、前記切断手段か
ら採取対象組織を離す方向に圧排するための圧排部を有
する保持子とを備える生体組織採取装置において、前記
保持子には前記切断手段に対向する位置に生体組織を引
掛ける引掛け部が設けられており、前記切断手段と前記
引掛け部とが相対的に移動可能に構成したことを特徴と
する生体組織採取装置。
【0082】2.前記保持子は、これを支持して進退さ
せる軸部が1本だけ取り付けられ、前記軸部は、前記本
体の中心軸から偏心した位置に取り付けられていること
を特徴とする第1項に記載の生体組織採取装置。
【0083】3.前記引掛け部は、鋭角を成して先細る
テーパ形状に形成されていることを特徴とする第1項ま
たは第2項に記載の生体組織採取装置。 4.前記保持子は、少なくとも一部が透明材料によって
形成されていることを特徴とする第1項ないし第3項の
いずれか1項に記載の生体組織採取装置。
【0084】5.腔内に挿入可能なシース本体と、この
シース本体に挿入される内視鏡と、前記シース本体に軸
方向に進退自在に挿通され、処置部を前記シース本体の
先端部から突出させて処置する処置具からなる内視鏡的
血管採取用シースにおいて、前記シース本体に、前記処
置部をシース本体に引き込んだ時、処置部と摺擦して処
置部に付着した異物をこそぎ落す摺擦部を設けたことを
特徴とする内視鏡的血管採取用シース。
【0085】6.前記シース本体の先端部は、腔内の脂
肪組織が進入しないクリアランスに形成されていること
を特徴とする第5項に記載の内視鏡的血管採取用シー
ス。
【0086】7.前記処置具がカッターであることを特
徴とする第5項に記載の内視鏡的血管採取用シース。
【0087】8.前記処置具が血管保持子であることを
特徴とする第5項に記載の内視鏡的血管採取用シース。
【0088】9.前記シース本体の先端部には、対物レ
ンズ面に付着した付着物を掻き落とすワイパーが設けら
れていることを特徴とする第5項に記載の内視鏡的血管
採取用シース。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の生体組織
採取装置によれば、観察視野を妨げることなく血管等の
生体組織を安全に保持して簡単に切断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る生体組織採取装
置の分解側面図。
【図2】同実施形態を示し、(a)はトロッカーの斜視
図、(b)は同じく縦断側面図。
【図3】同実施形態を示し、(a)は硬性鏡を抜き取っ
た状態の処置シースの縦断側面図、(b)は(a)の処
置シースの先端部の平面図。
【図4】同実施形態を示し、硬性鏡を抜き取った状態の
処置シースの縦断平面図。
【図5】同実施形態を示し、硬性鏡を挿通した状態の処
置シースの縦断側面図。
【図6】同実施形態を示し、硬性鏡を挿通した状態の処
置シースの縦断平面図。
【図7】同実施形態を示し、図5の矢印A方向から見た
図。
【図8】同実施形態を示し、ダイセクターの先端部の縦
断側面図。
【図9】同実施形態を示し、(a)は血管採取装置の斜
視図、(b)は先端部の斜視図、(c)は先端部の正面
図。
【図10】同実施形態のバイポーラカッターを示し、
(a)は上面図、(b)は縦断側面図、(c)は下面図。
【図11】同実施形態の血管保持子を示し、(a)は上
面図、(b)は縦断側面図、(c)は正面図。
【図12】同実施形態のワイパーを示し、(a)は上面
図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図13】同実施形態のワイパー操作部の斜視図。
【図14】同実施形態を示し、下肢に皮切部を形成した
状態の図。
【図15】同実施形態を示し、下肢の皮切部にトロッカ
ーを装着し、トロッカーを案内として腔内にダイセクタ
ーを挿入した状態の断面図。
【図16】同実施形態を示し、トロッカーを案内として
腔内に処置シースを挿入した状態の全体構成図。
【図17】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図18】同実施形態を示し、腔内に処置シースを挿入
した状態の断面図。
【図19】同実施形態を示し、腔内の処置状態の断面
図。
【図20】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図21】同実施形態を示し、(a)〜(c)は血管保
持子の作用を示す斜視図。
【図22】同実施形態を示し、処置状態の腔内断面図。
【図23】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図24】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図25】同実施形態を示し、(a)〜(c)はバイポ
ーラカッターの作用を示す平面図。
【図26】同実施形態を示し、(a)(b)はバイポー
ラカッターの作用を示す腔内断面図。
【図27】同実施形態を示し、処置状態の腔内断面図。
【図28】同実施形態のモニター画像を示す図。
【図29】同実施形態を示し、処置シースの先端部の斜
視図。
【図30】同実施形態を示し、処置シースの先端部の斜
視図。
【図31】同実施形態を示し、処置シースの先端部の斜
視図。
【図32】下肢に皮切部を形成した状態の図。
【図33】図32のX−X線に沿う断面図。
【図34】第1の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図35】第2の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図36】第3の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図37】第4の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図38】第5の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図39】第6の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図40】第7の変形例に係る血管保持子の平面図。
【図41】(a)は第8の変形例に係る血管保持子の正
面図、(b)は第9の変形例に係る血管保持子の正面
図。
【図42】(a)は第10の変形例に係る血管保持子の
平面図、(b)は側面図、(c)は正面図。
【図43】(a)は第11の変形例に係る血管保持子の
平面図、(b)は側面図、(c)は正面図。
【図44】(a)は血管保持子がワイパーを兼ねた実施
例の側断面図、(b)は正面図、(c)は(a)のY方
向矢視図。
【図45】バイポーラカッターに付着した付着物を掻き
落とすための他の構成を示す断面図。
【図46】保持子に付着した付着物を掻き落とすための
構成を示しており、(a)は処置シースの先端部の縦断
側面図、(b)は(a)の矢印C方向から見た斜視図、
(c)は処置シースの正面図。
【図47】側部にV溝を有するバイポーラカッターおよ
び保持子を用いた処置形態の一例を示す斜視図。
【図48】下肢に皮切部を形成した状態の図。
【図49】図48のX−X線に沿う断面図。
【符号の説明】
2・・・処置シース 4・・・硬性鏡(内視鏡) 18・・・バイポーラカッター(切断手段) 21〜21K・・・血管保持子 50・・・操作ロッド(軸部) 51・・・剥離部 52a,52b・・・テーパ面 55・・・引掛け部 61・・・血管 72・・・側枝
フロントページの続き (72)発明者 小賀坂 高宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 GG24 4C061 AA22 BB01 CC02 CC06 DD01 GG15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮切部より腔内に挿入可能なシースと、
    このシース内に挿通される内視鏡と、前記シースに一体
    的に設けられ且つ生体組織を切断可能な切断手段と、前
    記腔内の採取対象組織を保持するために前記シースに一
    体的に設けられ且つ前記採取対象組織を前記切断手段か
    ら離す方向に圧排するための圧排部を有する保持子とを
    備えた生体組織採取装置において、 前記保持子は、前記切断手段と対向する位置に、生体組
    織を引掛けるための引掛け部を有し、 前記切断手段と前記引掛け部とが相対的に移動可能であ
    ることを特徴とする生体組織採取装置。
  2. 【請求項2】 前記保持子は、前記圧排部を有する本体
    を備え、この本体には、これを支持して進退させる軸部
    が1本だけ取り付けられ、 前記軸部は、前記本体の中心軸から偏心した位置に取り
    付けられていることを特徴とする請求項1に記載の生体
    組織採取装置。
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