JP2003199107A - 画像符号化装置及び画像復号装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号装置

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JP2003199107A
JP2003199107A JP2001401075A JP2001401075A JP2003199107A JP 2003199107 A JP2003199107 A JP 2003199107A JP 2001401075 A JP2001401075 A JP 2001401075A JP 2001401075 A JP2001401075 A JP 2001401075A JP 2003199107 A JP2003199107 A JP 2003199107A
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idct
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Takefumi Nagumo
武文 名雲
Iiwen Zuu
イーウェン ズー
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ケ崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEG4方式において、逆量子化処理のとき
に発生するIDCTミスマッチを軽減させることができ
る画像符号化装置及び画像復号装置を提供する。 【解決手段】 画像復号装置において、逆量子化回路1
3の後段にIDCTミスマッチ制御回路14を設けて、
逆量子化処理で得られたDCT係数のうち、直流成分以
外の他の係数がすべて0であり、かつ直流成分が偶数で
ある場合、当該直流成分を奇数に変換し、変換結果をI
DCT回路15に出力し、IDCT処理の結果、画像デ
ータVDOを出力する。奇数化処理は、直流成分に対し
て数値1との論理和演算を行う論理回路によって実現で
きるので、IDCTミスマッチを防止するために回路の
大幅な変更を要せず、処理の簡素化、高速化を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像圧縮方式、
特にMPEG4方式に基づき画像情報を圧縮する画像符
号化装置及び圧縮された画像データから元の画像情報を
復元する画像復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MPEG(Moving Picture Experts Gro
up)などで代表されている画像圧縮方式は、動き補償に
よる予測画像作成と離散コサイン変換(以下、DCTと
表記することがある)により、画像信号に対して周波数
分解を行い、高周波成分を減衰させることによって画像
情報量を削減し、画像データの圧縮を行っている。圧縮
された符号化画像データが記録媒体に格納され、または
通信路を介して伝送される。
【0003】圧縮された符号化画像データから元の画像
情報を再生するためには、符号化画像データに対して逆
離散コサイン変換(以下、IDCTと表記することがあ
る)を施し、動き補償により作成した動き補償データと
を合成することによって、元の画像情報が再生される。
【0004】IDCTは、次式に基づいて行われる。
【数1】
【0005】式(1)において、f(x,y)は復元さ
れた画像データ、F(u,v)は入力されたDCTの係
数、u,v,x,y=0,1,2,…,N−1、xとy
は、画像データのサンプルを行うサンプル領域における
空間座標系、uとvは、変換領域における座標系を示し
ている。また、NはDCTまたはIDCTを行うブロッ
クのサイズを示す。さらに、式(1)において、c
(u)とc(v)は、次式によって与えられる。
【0006】
【数2】
【0007】式(1)及び(2)に示すように、正確に
IDCTを行うには、無理数の計算が必要になる。しか
し、実際の画像復号処理において、IDCTの計算はP
C(パーソナルコンピュータ)若しくは専用チップ上で
行われ、その計算は有限の桁数を用いて行われている。
【0008】以下、MPEG4という画像圧縮処理方式
に基づき画像符号化または復号処理のときに実施される
IDCTについて説明する。ここで、ブロックサイズN
=8として説明を進める。即ち、8×8=64個のDC
T係数に対して、IDCT処理が行われる。
【0009】上述のように、IDCTの演算精度は、演
算を行うソフトウェア、ハードウェアなどの実装方法に
依存する。MPEGなどの画像圧縮規格は、IDCTの
精度の違いに対して補正を行うために、幾つかの手段が
用いられている。
【0010】その一つは、IDCTの演算精度を指定す
る方法である。これによって、演算によって生じた誤差
を一定値以下に抑えることが可能である。そして、もう
一つは、IDCTに入力するデータを規格として制限す
ることで、誤差の発生を抑制する方法がある。
【0011】上述したように、IDCT処理自体は、無
理数を用いた演算処理であり、実際の処理回路内部では
有限の桁数で計算が行われている。また、IDCT処理
のあと、計算結果は画素値、即ち、整数値として取り扱
われる。即ち、画素値を出力するために、IDCTの計
算結果に対して整数化処理を行う必要がある。この整数
化処理は、IDCTの演算結果に対して、小数点以下デ
ータを0.5を境に丸めを行うことによって実現でき
る。
【0012】IDCT演算は、有限の桁数で行ったた
め、整数化処理によって発生する丸め誤差の影響をでき
るだけ少なくするには、IDCTの計算結果が小数点以
下0.5となるような入力を避ければよい。
【0013】一般的に、IDCT処理結果に対する整数
化処理のとき、小数点以下0.5のデータに対する扱い
方法の違いによって生じた不都合をIDCTミスマッチ
と呼ぶ。
【0014】MPEGに代表される画像圧縮方式内で
も、IDCTの計算精度を規定する一方、IDCT演算
装置への入力を制限することで、IDCTミスマッチに
よる誤差の発生を抑えている。
【0015】例えば、MPEG1方式の場合、DCT係
数の直流成分を8の倍数に固定し、交流成分をすべて奇
数に限定することによって、IDCTミスマッチ問題を
回避している。また、MPEG2では、DCT係数の和
が偶数になった場合、最高周波数成分のDCT係数の最
下位ビットを反転させることで、ミスマッチ問題に対処
している。
【0016】MPEG4方式においては、逆量子化方法
が2種類定められており、それぞれの逆量子化ごとにI
DCTミスマッチ対策が定められている。以下、これに
ついて説明する。MPEG4において、逆量子化方式の
一つは、MPEG2と同様な方法であり、以下の式を用
いてIDCTに入力されるDCT係数を演算する。
【0017】
【数3】
【0018】式(3)において、係数kは、さらに次式
により定められている。
【0019】
【数4】
【0020】ただし、イントラ予測符号化のとき、DC
T係数の直流成分に関しては、以下の式を用いて算出さ
れる。
【0021】
【数5】
【0022】式(5)において、直流スケール(dc_
scale)は、現在の量子化スケール(Q−scal
e)より以下の表1を用いて求められる。
【0023】
【表1】
【0024】このようなIDCT処理においては、ミス
マッチ対策が講じられたにもかかわらず、IDCT処理
においてミスマッチが発生する係数のパターンが含まれ
ているため、IDCT処理のあと、MPEG2方式と同
様にIDCTミスマッチ処理が行われる。なお、この量
子化方法は、便宜上MPEG量子化と称されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したMPEG量子
化処理とは別に、H263符号化方式と類似した逆量子
化方式も定義されている。この逆量子化方式は、以下の
式で定義されている。
【0026】
【数6】
【0027】また、式(6)において、係数F”[u][v]
は、次式によって求められる。
【0028】
【数7】
【0029】また、同様に、イントラ予測符号化の場
合、DCTの直流成分に関しては、以下の式が適用され
る。
【0030】
【数8】
【0031】式(8)における直流スケールdc_sc
aleは、現在の量子化スケール(Q−scale)に
基づき、以下の表2を用いて求められる。
【0032】
【表2】
【0033】この量子化方法は、便宜上H263量子化
と称される。この逆量子化方法において、DCT係数の
交流成分をすべて奇数にする逆量子化を行うことによ
り、IDCTミスマッチを防止している。
【0034】しかし、MPEG4方式においては、直流
成分の逆量子化方法がH263,MPEG1で用いられ
ている方法とは異なり、直流成分が8の倍数以外の値を
とる可能性がある。そのため、MPEG4方式ではID
CT対策が十分ではなく、IDCTミスマッチを引き起
こすDCT係数パターンが入力される場合、IDCTミ
スマッチが発生するおそれがある。
【0035】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、MPEG4方式において、逆量
子化処理のときに発生するIDCTミスマッチを軽減さ
せることができる画像符号化装置及び画像復号装置を提
供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像復号装置は、所定の画像符号化方式に
従って符号化された画像データを復号する画像復号装置
であって、入力された画像データに対して、可変長復号
処理を行う可変長復号処理手段と、上記可変長復号手段
の出力に対して、逆量子化処理を行う逆量子化手段と、
上記逆量子化処理手段によって得られたDCT係数が直
流成分のみを含み、かつ当該直流成分が偶数であると
き、当該直流成分を奇数に変換する奇数化手段と、上記
変換されたDCT係数に対してIDCT処理を行うID
CT手段とを有する。
【0037】また、本発明では、好適には、上記奇数化
手段は、上記DCT係数の直流成分に対して、数値1と
の論理和演算を行う論理演算手段を有する。
【0038】また、本発明の画像復号装置は、所定の画
像符号化方式に従って符号化された画像データを復号す
る画像復号装置であって、入力された画像データに対し
て、可変長復号処理を行う可変長復号処理手段と、上記
可変長復号手段の出力に対して、逆量子化処理を行う逆
量子化手段と、上記逆量子化処理手段によって得られた
DCT係数が直流成分以外に他の周波数成分を含む場
合、上記DCT係数に対してIDCT処理を行うIDC
T処理部と、上記DCT係数に直流成分のみを含む場
合、当該直流成分を数値8で割り算し、割り算の結果に
対して四捨五入処理を行い、処理結果をIDCT変換の
結果として出力するミスマッチ制御部とを含むIDCT
処理手段とを有する。
【0039】また、本発明では、好適には、上記ミスマ
ッチ制御部は、上記DCT係数の直流成分に対してLS
B方向に3ビットをシフトする演算手段を有する。
【0040】また、本発明では、好適には、上記ミスマ
ッチ制御部は、上記DCT係数の直流成分に対して、数
値4を加算し、加算結果をLSB方向に3ビットをシフ
トする演算手段を有する。
【0041】また、本発明の画像符号化装置は、所定の
符号化方式に従って画像データを符号化する画像符号化
装置であって、上記画像データに対してDCT処理を行
うDCT処理手段と、上記DCT処理の結果を量子化す
る量子化手段と、上記量子化手段の出力データに対し
て、可変長符号化処理を行う可変長符号化手段と、上記
量子化手段の出力データに対して、画像復号処理を行う
画像復号手段とを有し、上記画像復号手段は、上記量子
化手段の出力データに対して逆量子化処理を行い、DC
T係数を出力する逆量子化手段と、上記逆量子化手段に
よって出力された上記DCT係数に直流成分のみを含
み、かつ当該直流成分が偶数の場合、当該直流成分を奇
数に変換する奇数化手段と、上記変換されたDCT係数
に対してIDCT処理を行うIDCT手段とを有する。
【0042】また、本発明の画像符号化装置は、所定の
符号化方式に従って画像データを符号化する画像符号化
装置であって、上記画像データに対してDCT処理を行
うDCT処理手段と、上記DCT処理の結果を量子化す
る量子化手段と、上記量子化手段の出力データに対し
て、可変長符号化処理を行う可変長符号化手段と、上記
量子化手段の出力データに対して、画像復号処理を行う
画像復号手段とを有し、上記画像復号手段は、上記量子
化手段の出力データに対して逆量子化処理を行い、DC
T係数を出力する逆量子化手段と、上記逆量子化処理手
段によって得られた上記DCT係数が直流成分以外に他
の周波数成分を含む場合、上記DCT係数に対してID
CT処理を行うIDCT処理部と、上記DCT係数に直
流成分のみを含む場合、当該直流成分を数値8で割り算
し、割り算の結果に対して四捨五入処理を行い、処理結
果をIDCT変換の結果として出力するミスマッチ制御
部とを含むIDCT処理手段とを有する。
【0043】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係る画像復号装置の第1の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態の画像復号
装置10は、バッファ11、可変長復号回路(IVL
C)12、逆量子化回路13、IDCTミスマッチ制御
回路14、IDCT回路15、動き補償予測回路(M
C)16、フレームメモリ17及び加算器18によって
構成されている。
【0044】以下、本実施形態の画像復号装置10の各
構成部分についてそれぞれの構成及び機能について説明
する。バッファ11は、入力される画像データのビット
ストリームBSMを一時格納し、格納したデータを後段
の可変長復号回路12の要求に応じてそれに出力する。
【0045】可変長復号回路12は、バッファ11から
入力される画像データのビットストリームBSMに対し
て、可変長復号処理を行う。可変長復号処理によって、
マクロブロックごとに符号化情報が復号され、符号化モ
ードを示すフラグ、動きベクトル、量子化方法を示すフ
ラグ及び量子化されたDCT係数がそれぞれ分離され
る。
【0046】図1に示すように、可変長復号回路12に
おける復号処理の結果、量子化方法を表すフラグが取得
され、逆量子化回路13及びIDCTミスマッチ制御回
路14に送られる。また、量子化スケールを示す量子化
スケールコードが取得され、逆量子化回路13に出力さ
れる。さらに、可変長復号処理の結果、動きベクトル及
び予測モードを示すフラグが取得され、動き補償予測回
路16に出力され、また、予測モードを示すフラグはI
DCTミスマッチ制御回路14に出力される。可変長復
号回路12によって分離されたDCT係数F(u,v)
は、逆量子化回路13に出力される。
【0047】逆量子化回路13は、可変長復号回路12
によって復号された量子化スケール及び指定された量子
化方法に基づき、量子化DCT係数を逆量子化し、DC
T係数に復元する。
【0048】IDCTミスマッチ制御回路14は、逆量
子化されたDCT係数に対して、IDCTミスマッチの
発生を防止するための処理を行う。なお、IDCTミス
マッチ制御回路14の構成及び動作について、後に詳細
に説明する。
【0049】IDCT回路15は、IDCTミスマッチ
制御回路14によって出力されるDCT係数に対して、
IDCT処理を行い、マクロブロックごとに画素データ
を出力する。IDCT処理は、専用のハードウェアによ
って実現することができ、また、IDCT処理を制御す
るプログラムが組み込まれたプロセッサによって実現す
ることもできる。この場合、プロセッサ及びその中に組
み込まれた制御プログラムを合わせてIDCT回路15
を構成している。
【0050】IDCT回路15によって出力される画素
データに基づき、画像データVDOが形成される。イン
トラ符号化モードの場合、各マクロブロックの画素デー
タがそのまま出力される。また、動き補償予測モードの
場合、動き補償予測されたブロックデータが加算されて
出力される。一つのピクチャ内のすべてのマクロブロッ
クについて処理が終わったら、各マクロブロックの元の
入力順序に従って並べ替えられて、一つのピクチャが生
成される。また、IピクチャとPピクチャについては、
その後の復号処理で参照画面として用いられるので、そ
の画像データがフレームメモリ17に格納される。この
ように生成された各ピクチャの画像データVDOが画像
表示装置などに出力される。
【0051】次に、IDCTミスマッチ制御回路14に
ついて説明する。上述したように、IDCTミスマッチ
制御回路14は、逆量子化されたDCT係数に対して、
IDCTミスマッチを防止するための処理を行う。
【0052】IDCTミスマッチは、前述したとおり、
IDCTの計算結果において小数点以下に0.5という
値が現れたときに、画像符号化装置と復号装置における
整数化処理の違いによって起きる。画像符号化装置にお
いて、DCT処理は実数演算であり、通常、DCT処理
に必要となる統計的な演算精度が規格によって規定され
ている。しかし、画像復号装置において不動小数点演算
であるIDCT処理の結果を整数化する際に、整数+
0.5という値が現れると、切り上げ、または切り捨て
により処理結果が異なる。フレーム間予測符号化では、
IDCTミスマッチによって生じた誤差は次々と伝搬
し、次のイントラフレーム(フレーム内予測)まで消滅
しない。
【0053】このため、画像復号装置において、IDC
Tミスマッチ対策が講じられる。本実施形態では、ID
CT回路15の前に、IDCTミスマッチ制御回路14
が設けられている。以下、本実施形態のIDCTミスマ
ッチ制御回路14の処理について詳細に説明する。
【0054】IDCTミスマッチは、IDCT演算結果
において小数点以下に0.5となることを防ぐことによ
り、回避することができる。ここで、例えば、DCT処
理は、図2に示すように、8×8画素f(x,y)から
なるブロックに対して2次元のDCTを用いて行うとす
る。一般的に、IDCTの計算結果が小数点以下0.5
となるのは、逆量子化されたDCT係数F(u,v)の
うち、直流成分(以下、DC成分といい、図2における
(F(0,0)である)及びF(0,4),F(4,
0),F(4,4)の4成分の和が4の倍数であって8
の倍数でない場合である。
【0055】本実施形態のIDCTミスマッチ制御回路
14では、逆量子化回路13によって逆量子化されたD
CT係数F(u,v)が所定の組合せをしたあとの値を
制限することによって、DC成分、F(0,4),F
(4,0),F(4,4)の4成分が特定のパターンに
なることを避け、IDCTの整数化処理に起因するミス
マッチの発生を防止する。
【0056】図1に示す画像復号装置10において、可
変長復号回路12によって復号された量子化方法を表す
フラグがMPEG量子化を示す場合、IDCTミスマッ
チ制御回路14は、MPEG4の規格に従って、IDC
Tミスマッチ制御を行う。一方、量子化方法を示すフラ
グがH263量子化方法を示す場合、かつ、予測符号化
モードがイントラモードの場合には、図3に示すIDC
Tミスマッチ制御が行われる。
【0057】図3は、H263量子化方式におけるID
CTミスマッチ処理を示すフローチャートである。以
下、図3を参照しつつ、この処理について順を追って説
明する。なお、ここで、IDCT処理を、例えば、8×
8のDCT係数に対して行うものとする。即ち、逆量子
化回路13によって、一度に64個のDCT係数が入力
される。
【0058】ステップS21:まず、IDCTミスマッ
チ制御回路14において、逆量子化回路13によって入
力される64個のDCT係数F(u,v)に対して調査
が行われる。この調査の結果に従って、次に示す分岐処
理が実施される。
【0059】ステップS22:DCT係数対する調査の
結果、DC成分、即ち、F(0,0)以外の係数がすべ
て0であった場合、ステップS23の処理に進む。一
方、DC成分以外にすべて0ではなかった場合、特にI
DCTミスマッチ対策をせず、処理が終了する。
【0060】ステップS23:DC成分以外の係数がす
べて0であった場合、DC成分を示す係数F(0,0)
が偶数であるか否かについて判定が行われる。判定の結
果、DC成分が奇数の場合、特にIDCTミスマッチ対
策をせず、処理が終了する。一方、DC成分が偶数の場
合、DC成分の奇数化処理を行うステップS24の処理
に進む。
【0061】ステップS24:ここで、DC成分F
(0,0)を奇数に変換する。いわゆる奇数化処理が行
われる。この奇数化処理は、DC成分F(0,0)に対
して、1を加算、または減算することによって実現され
る。
【0062】なお、ここで行われる1の加算若しくは減
算処理については、この方式によりIDCTミスマッチ
を訂正するすべてのデコーダにおいて加算若しくは減算
処理に統一すれば、何れの処理方式でも同様な効果が得
られる。また、ここで変更したDC成分の値は、IDC
Tミスマッチが発生する場合にのみ、IDCT処理の結
果に対して、小数点以下の部分である0.5の値に対し
て切り上げ、または切り下げ処理に統一する場合にのみ
影響する。それ以外の場合について、IDCTの結果を
整数化するときに、小数点以下の部分が切り捨てられる
ので、影響はしない。
【0063】上述したステップS21〜S24の処理
は、可変長復号回路12によって取得された予測符号化
モードがイントラ符号化モードの場合にのみ以上の処理
が適用される。インター符号化モードの場合には、ここ
で、何の処理も行わず、入力されたDCT係数がそのま
まIDCT回路15に出力される。
【0064】このように、本実施形態の画像復号装置1
0において、IDCTミスマッチ制御回路14におい
て、図3のフローチャートに示す処理を行うことによっ
て、IDCTミスマッチが発生するDCT係数に対して
ミスマッチの発生を防止できる。即ち、入力される64
個のDCT係数において、DC成分以外の係数がすべて
0の場合、このDC成分のみを奇数化することによっ
て、IDCTミスマッチを回避することが可能である。
統計的にIDCTミスマッチが発生するパターンのう
ち、70%以上がDC成分が0のときに発生するので、
この方法によってIDCTミスマッチの大部分を回避で
き、IDCTミスマッチによる画質の劣化を防止でき
る。
【0065】次に、本実施形態におけるIDCTミスマ
ッチ防止方法の他の例について説明する。図4は、本実
施形態のIDCTミスマッチ制御回路14における第2
の処理方法を示すフローチャートである。以下、図4を
参照しつつ、この処理方法について説明する。
【0066】ステップS31:ここで、上述した図3に
おけるステップS21とほぼ同様の処理が行われる。即
ち、入力されるすべてのDCT係数について調査が行わ
れる。この調査結果に基づき、次に示す処理が行われ
る。
【0067】ステップS32:DCT係数の調査の結
果、DC成分以外の係数がすべて0であった場合、ステ
ップS33に進む。一方、DC成分以外の係数がすべて
0ではない場合、特にIDCTミスマッチ対策をせず、
処理が終了する。
【0068】ステップS33:DC成分以外のDCT係
数がすべて0であった場合、DC成分を示すDCT係数
F(0,0)の最下位ビット(LSB)を「1」に設定
される。この処理は、ハードウェアによって実現できる
ほか、プロセッサの簡単な論理演算によっても実現可能
である。例えば、DC成分を示すDCT係数F(0,
0)に対して、数値「1」との論理和演算で、F(0,
0)の最下位ビットが「1」に設定される。
【0069】以上説明したように、図4に示す本実施形
態の第2の処理方法によって、DCT係数のうち、DC
成分F(0,0)以外にすべて0の場合、DC成分F
(0,0)の最下位ビットを「1」が設定され、即ち、
DC成分F(0,0)の奇数化処理を実現できる。これ
によって、IDCTミスマッチの発生を回避することが
できる。さらに、この処理方法によって、DC成分F
(0,0)について奇数、偶数の判断を行う必要がな
く、また、判断結果に応じた分岐処理も省略できるた
め、処理を簡素化でき、処理速度の向上を実現できる。
【0070】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、画像復号装置10にIDCTミスマッチ制御回路1
4を設けて、逆量子化処理によって得られたDCT係数
に対して判断処理を行い、DCT係数のうち、DC成分
F(0,0)以外すべてが0のとき、当該DC成分に対
して奇数化処理を行う。これによって、後段のIDCT
回路15によるIDCT処理の結果、IDCTミスマッ
チの発生を防止できる。さらに、本実施形態のIDCT
ミスマッチ処理方法によって、簡単な論理演算によって
DCT係数におけるDC成分F(0,0)の奇数化を実
現でき、処理の簡素化、高速化を容易に実現できる。
【0071】第2実施形態 図5は本発明に係る画像復号装置の第2の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態の画像復号
装置20は、バッファ41、可変長復号回路(IVL
C)42、逆量子化回路43、IDCT処理回路50、
IDCT回路45、動き補償予測回路(MC)46、フ
レームメモリ47及び加算器48によって構成されてい
る。さらに、IDCT処理回路50は、IDCTミスマ
ッチ制御部44、IDCT処理部45によって構成され
ている。
【0072】本実施形態の画像復号装置20において、
IDCT処理回路50を除く他の各構成部分は、図1に
示す本発明の第1の実施形態の画像復号装置10におけ
る各対応する構成部分とほぼ同じ構成を有し、同じ機能
を実現する。以下、IDCT処理回路50を中心に、本
実施形態の画像復号装置20の各部分の構成及び動作に
ついて説明する。
【0073】バッファ41は、入力される画像データの
ビットストリームBSMを一時格納し、格納したデータ
を後段の可変長復号回路42の要求に応じて格納されて
いる画像データを適宜可変長復号回路42に出力する。
【0074】可変長復号回路42は、バッファ41から
入力される画像データのビットストリームBSMに対し
て、可変長復号処理を行う。可変長復号処理によって、
マクロブロックごとに符号化された情報が復号され、符
号化モードを示すフラグ、動きベクトル、量子化方法を
示すフラグ及び量子化されたDCT係数がそれぞれ分離
される。
【0075】ここで、図1に示す第1の実施形態の画像
復号装置と同様に、子化方法を表すフラグが逆量子化回
路43及びIDCT処理回路50に送られ、量子化スケ
ールを示すコードが逆量子化回路43に送られる。ま
た、予測モードを示すフラグがIDCT処理回路50及
び動き補償予測回路46に送られ、動きベクトルが動き
補償予測回路46に送られる。
【0076】逆量子化回路43は、可変長復号回路42
によって復号された量子化スケール及び指定された量子
化方法に基づき、量子化されたDCT係数を逆量子化
し、DCT係数に復元する。
【0077】本実施形態の画像復号装置20において、
IDCTミスマッチ制御部44とIDCT処理部45が
一つにまとめられ、図5に示すIDCT処理回路50を
構成している。IDCTミスマッチ制御部44及びID
CT処理部45によって、IDCTミスマッチ処理及び
IDCT処理が行われ、IDCT処理によって得られた
画像データが後段の加算器48に出力される。なお、I
DCT処理回路50の動作について後に詳しく説明す
る。
【0078】加算器48は、IDCT処理された画像デ
ータと、動き補償予測回路46によって出力された画像
データとを加算し、得られた画像データVDOを外部に
出力する。
【0079】フレームメモリ47は、加算器48によっ
て出力された画像データをフレームごとに格納する。格
納された画像データは、動き補償予測回路46の要求に
応じて出力され、次のフレームの予測のために用いられ
る。
【0080】動き補償予測回路46は、フレームメモリ
47からフレームの画像データを入力し、さらに、可変
長復号回路42から送られた動きベクトル及び予測モー
ドを示すフラグに応じて、所定の規格で規定されている
動き補償予測処理を行い、画像データの差分データを生
成し、加算器48に出力する。このため、加算器48に
おいて、次にIDCT処理回路50から出力されるID
CT処理結果と動き補償予測回路46から得られた差分
データとを加算し、次の一フレーム分の画像データを生
成する。
【0081】図6は、本実施形態におけるIDCT処理
回路50の動作を示すフローチャートである。以下、図
6を参照しつつ、IDCT処理回路50におけるIDC
Tミスマッチ処理及びIDCT処理について説明する。
【0082】ステップS51:まず、IDCTミスマッ
チ制御回路44によって、入力されるDCT係数につい
て調査が行われる。当該調査の結果に従って、次に示す
分岐処理が実施される。
【0083】ステップS52:DCT係数に対する調査
の結果、DC成分、即ち、F(u,v)以外の係数がす
べて0であった場合、ステップS53の処理に進む。一
方、DC成分以外がすべて0ではなかった場合、ステッ
プS54の処理が行われる。即ち、各DCT係数に対し
てIDCT処理が行われる。
【0084】ステップS53:ここで、出力するすべて
の画素データがF(0,0)/8に設定される。ステッ
プS52の判定によって、入力されるDCT係数のう
ち、DC成分以外にすべての係数が0である。即ち、こ
のときの画素データは、直流成分のみが存在し、直流成
分以外の周波数成分は存在しない。このため、この場
合、IDCTを行う必要がなく、出力するすべての画素
データを直流成分であるF(0,0)/8に設定すれ
ば、IDCT処理が実行される。これによって、IDC
Tを行わずに画素データを求めることができ、処理の簡
素化を実現できる。
【0085】ステップS55:すべての画素データがF
(0,0)/8に設定された場合、DC成分F(0,
0)の値によって、IDCTミスマッチが発生すること
があり得る。例えば、DC成分F(0,0)の値が4の
倍数であって8の倍数でない場合に、F(0,0)/8
の値において小数点以下に0.5の値が現れる。この場
合、その後の整数化処理において、小数点以下の値0.
5が切り上げ、または切り捨てによって、得られた整数
の画素データに最大1の誤差が発生する。即ち、IDC
Tミスマッチが発生する。
【0086】これを防止するために、本実施形態では、
F(0,0)/8の値に対して、ステップS55に示す
四捨五入処理が行われる。この処理によって、例えば、
演算結果の小数点以下の値を切り捨て、画素データの整
数化が行われる。
【0087】なお、ステップS53におけるF(0,
0)/8の演算処理は、除算器を用いて行うことができ
る。また、F(0,0)に対して、LSBに向かって3
ビット分シフトすることによって、数値8での除算を実
現できる。即ち、F(0,0)/8の演算は、シフトレ
ジスタを用いて簡単に実現することができる。
【0088】なお、単純にDC成分F(0,0)をLS
B側に3ビットシフトすることは、8を用いた除算結果
に対して、小数点以下の部分を切り捨てることとなる。
もし、小数点以下の値に対して、四捨五入を行うなら、
シフトする前のDC成分F(0,0)に対して、数値4
(二進数0100B)を加算すればよい。加算の結果に
対してLSB側へ3ビットをシフトすることで、F
(0,0)/8の小数点以下の値に対して、四捨五入の
処理結果が得られる。この場合、図6に示す処理におい
て、ステップS55における四捨五入処理は、ステップ
S54の割り算処理の前に配置すべきである。
【0089】上述した処理によって、DCT係数が所定
の組合せ、ここでは、DC成分以外にすべての係数が0
になるとき、IDCT処理の代わりに、F(0,0)/
8の値を求めて、これをすべての画像データに置き換え
ればよい。この場合、IDCTミスマッチの発生を防止
するために、F(0,0)/8の値に対して四捨五入処
理が行われる。例えば、DC成分F(0,0)に対し
て、数値4を加算してから、LSB側へ3ビットシフト
すれば、四捨五入を実現できる。このように、本実施形
態の画像復号装置において、IDCTミスマッチ処理部
44とIDCT処理部45によって、IDCTミスマッ
チ処理を実現でき、かつIDCT処理を簡素化できる。
このため、簡単な論理演算回路によって、IDCTミス
マッチ処理及びIDCT処理を実現できる。
【0090】第3の実施形態 図7は、本発明に係る画像符号化装置の一構成例を示す
回路図であり、本発明の第3の実施形態の回路図であ
る。図示のように、画像符号化装置100は、A/D変
換回路101、フォーミング変換回路102、画面並べ
替え回路103、減算器104、DCT回路105、量
子化回路106、可変長符号化回路107、バッファ1
08、レート制御109、逆量子化回路(IQ)11
0、IDCTミスマッチ制御回路111、IDCT回路
112、加算器113、フレームメモリ114、動き補
償予測回路115によって構成されている。
【0091】図7に示すように、画像符号化装置100
に、画像復号処理を行う画像復号回路120が含まれて
いる。即ち、図7において、逆量子化回路110、ID
CTミスマッチ制御回路111、IDCT回路112、
加算器113、フレームメモリ114及び動き補償予測
回路115によって画像復号回路120が構成されてい
る。
【0092】以下、本実施形態の画像符号化装置の各構
成部分について説明する。A/D変換回路101は、入
力される映像信号VDSをディジタル化して、画像デー
タを出力する。フォーマット変換回路102は、画像デ
ータに対してフォーマット変換を行い、符号化で用いる
空間解像度に変換する。
【0093】画面並べ替え回路103は、ピクチャの種
類(I,B,Pピクチャ)に応じて、画面の並べ替えを
行う。入力される画像データが並べ替えた順で動き補償
予測及びDCT処理が行われる。並べ替えられた画像デ
ータが減算器104及び動き補償予測回路115に出力
される。減算器104は、並べ替え回路103の出力と
動き補償予測回路115の出力とを減算し、減算結果を
DCT回路105に出力する。
【0094】DCT回路105は、入力される画像デー
タに対してDCT処理を行い、DCT符号化係数を出力
する。量子化回路106は、DCT符号化係数を所定の
量子化スケールで量子化したDCT係数を出力する。な
お、DCT符号化係数の量子化処理に用いられる量子化
スケールは、レート制御回路109から出力されるレー
ト制御信号に応じて制御される。
【0095】可変長符号化回路107は、量子化された
DCT係数に対して、可変長符号化処理を行う。また、
可変長符号化回路107は、動き補償予測回路115か
ら送られてくる動きベクトル及び予測モード情報を可変
長符号化し、その結果を量子化DCT係数とともに、バ
ッファ108に出力する。バッファ108は、可変長符
号化処理されたDCT係数を蓄積し、蓄積したデータを
所定のビットレートで、画像データのビットストリーム
BSMとして出力する。
【0096】一方、I,Pピクチャの場合、あとで動き
補償予測の参照画面として用いる必要があるため、量子
化された情報が画像復号回路120によって逆量子化、
IDCT及び動き補償により局部復号処理が行われ、画
像復号装置と同様な画像データが復元されてフレームメ
モリ114に蓄積される。
【0097】画像復号回路120において、逆量子化回
路110は、量子化回路106によって量子化されたD
CT係数を逆量子化し、その結果をIDCTミスマッチ
制御回路111に出力する。IDCTミスマッチ制御回
路111及びIDCT回路112は、上述した本発明の
画像復号装置の第1及び第2の実施形態におけるそれぞ
れの対応部分と同じ構成を有し、同じように機能する。
【0098】IDCT回路112の出力は動き補償予測
回路115の出力と加算され、フレームメモリ114に
蓄積される。そして、フレームメモリ114に蓄積した
画像データが動き補償予測回路115の要求に応じて適
宜出力される。これに応じて動き補償予測回路115に
よって、動き補償予測処理が行われる。
【0099】上述したように、本実施形態の画像符号化
装置100において、量子化されたDCT係数に基づ
き、元の画像データを再生する画像復号回路120が設
けられている。この画像復号回路において、本発明のI
DCTミスマッチ処理が行われる。これによって、画像
復号処理におけるIDCTミスマッチの発生を防止で
き、IDCTミスマッチによる画質の劣化を防止でき
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像符号
化装置及び画像復号装置によれば、簡単な処理によっ
て、IDCTミスマッチの発生を防止でき、IDCTミ
スマッチによる画質の劣化を防止できる。また、本発明
によれば、IDCTミスマッチを防止するために大幅な
回路変更をする必要がなく、簡単な論理回路または論理
演算によって処理を実現でき、処理の簡素化及び高速化
を容易に実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像復号装置の第1の実施形態を
示す回路図である。
【図2】画素データ及びDCT係数の配列を示す図であ
る。
【図3】IDCTミスマッチ制御回路の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】IDCTミスマッチ制御回路の他の動作例を示
すフローチャートである。
【図5】本発明に係る画像復号装置の第2の実施形態を
示す回路図である。
【図6】IDCTミスマッチ制御部の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明に係る画像符号化装置の一構成例を示す
回路図である。
【符号の説明】
10,20…画像復号装置、11…バッファ、12…可
変長復号回路(IVLC)、13…逆量子化回路(I
Q)、14…IDCTミスマッチ制御回路、15…ID
CT回路、16…動き補償予測回路(MC)、17…フ
レームメモリ、18…加算器、41…バッファ、42…
可変長復号回路(IVLC)、43…逆量子化回路(I
Q)、44…IDCTミスマッチ制御部、45…IDC
T処理部、46…動き補償予測回路(MC)、47…フ
レームメモリ、48…加算器、50…IDCT処理回
路、100…画像符号化装置、101…A/D変換回
路、102…フォーマット変換回路、103…画面並べ
替え回路、104…減算器、105…DCT、106…
量子化回路、107…可変長符号化回路、108…バッ
ファ、109…レート制御回路、110…逆量子化回路
(IQ)、111…IDCTミスマッチ制御回路、11
2…IDCT回路、113…加算器、114…フレーム
メモリ、115…動き補償予測回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月25日(2002.1.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【数5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この逆量子化方法では、特にミスマッチ対
策を講じておらず、その出力にIDCT処理においてミ
スマッチが発生する係数パターンが含まれている。その
ため、この量子化方法を使用した場合、量子化後、定め
られたIDCTミスマッチ対策を行なう必要がある。
お、この量子化方法は、便宜上MPEG量子化と称され
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【数8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係る画像復号装置の第1の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態の画像復号
装置10は、バッファ11、可変長復号回路(IVL
C)12、逆量子化回路(IQ)13、IDCTミスマ
ッチ制御回路14、IDCT回路15、動き補償予測回
路(MC)16、フレームメモリ17及び加算器18に
よって構成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】第2実施形態 図5は本発明に係る画像復号装置の第2の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態の画像復号
装置20は、バッファ41、可変長復号回路(IVL
C)42、逆量子化回路(IQ)43、IDCT処理回
路50、IDCT回路45、動き補償予測回路(MC)
46、フレームメモリ47及び加算器48によって構成
されている。さらに、IDCT処理回路50は、IDC
Tミスマッチ制御部44、IDCT処理部45によって
構成されている
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢ケ崎 陽一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK01 KK11 MA00 MA04 MA05 MA23 MC00 MC11 MC28 MC31 MC38 ME01 PP04 TA41 TB13 TC04 UA02 UA05 UA33 5J064 AA01 BA09 BA16 BB05 BC01 BC03 BC08 BC14 BC16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の画像符号化方式に従って符号化され
    た画像データを復号する画像復号装置であって、 入力された画像データに対して、可変長復号処理を行う
    可変長復号処理手段と、 上記可変長復号手段の出力に対して、逆量子化処理を行
    う逆量子化手段と、 上記逆量子化処理手段によって得られたDCT係数が直
    流成分のみを含み、かつ当該直流成分が偶数であると
    き、当該直流成分を奇数に変換する奇数化手段と、 上記変換されたDCT係数に対してIDCT処理を行う
    IDCT手段とを有する画像復号装置。
  2. 【請求項2】上記奇数化手段は、上記DCT係数の直流
    成分に対して、数値1との論理和演算を行う論理演算手
    段を有する請求項1記載の画像復号装置。
  3. 【請求項3】所定の画像符号化方式に従って符号化され
    た画像データを復号する画像復号装置であって、 入力された画像データに対して、可変長復号処理を行う
    可変長復号処理手段と、 上記可変長復号手段の出力に対して、逆量子化処理を行
    う逆量子化手段と、 上記逆量子化処理手段によって得られたDCT係数が直
    流成分以外に他の周波数成分を含む場合、上記DCT係
    数に対してIDCT処理を行うIDCT処理部と、上記
    DCT係数に直流成分のみを含む場合、当該直流成分を
    数値8で割り算し、割り算の結果に対して四捨五入処理
    を行い、処理結果をIDCT変換の結果として出力する
    ミスマッチ制御部とを含むIDCT処理手段とを有する
    画像復号装置。
  4. 【請求項4】上記ミスマッチ制御部は、上記DCT係数
    の直流成分に対してLSB方向に3ビットをシフトする
    演算手段を有する請求項3記載の画像復号装置。
  5. 【請求項5】上記ミスマッチ制御部は、上記DCT係数
    の直流成分に対して、数値4を加算し、加算結果をLS
    B方向に3ビットをシフトする演算手段を有する請求項
    3記載の画像復号装置。
  6. 【請求項6】所定の符号化方式に従って画像データを符
    号化する画像符号化装置であって、 上記画像データに対してDCT処理を行うDCT処理手
    段と、 上記DCT処理の結果を量子化する量子化手段と、 上記量子化手段の出力データに対して、可変長符号化処
    理を行う可変長符号化手段と、 上記量子化手段の出力データに対して、画像復号処理を
    行う画像復号手段とを有し、 上記画像復号手段は、上記量子化手段の出力データに対
    して逆量子化処理を行い、DCT係数を出力する逆量子
    化手段と、 上記逆量子化手段によって出力された上記DCT係数に
    直流成分のみを含み、かつ当該直流成分が偶数の場合、
    当該直流成分を奇数に変換する奇数化手段と、 上記変換されたDCT係数に対してIDCT処理を行う
    IDCT手段とを有する画像符号化装置。
  7. 【請求項7】上記奇数化手段は、上記DCT係数の直流
    成分に対して、数値1との論理和演算を行う論理演算手
    段を有する請求項6記載の画像符号化装置。
  8. 【請求項8】所定の符号化方式に従って画像データを符
    号化する画像符号化装置であって、 上記画像データに対してDCT処理を行うDCT処理手
    段と、 上記DCT処理の結果を量子化する量子化手段と、 上記量子化手段の出力データに対して、可変長符号化処
    理を行う可変長符号化手段と、 上記量子化手段の出力データに対して、画像復号処理を
    行う画像復号手段とを有し、 上記画像復号手段は、上記量子化手段の出力データに対
    して逆量子化処理を行い、DCT係数を出力する逆量子
    化手段と、 上記逆量子化処理手段によって得られた上記DCT係数
    が直流成分以外に他の周波数成分を含む場合、上記DC
    T係数に対してIDCT処理を行うIDCT処理部と、
    上記DCT係数に直流成分のみを含む場合、当該直流成
    分を数値8で割り算し、割り算の結果に対して四捨五入
    処理を行い、処理結果をIDCT変換の結果として出力
    するミスマッチ制御部とを含むIDCT処理手段とを有
    する画像符号化装置。
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