JP2003197614A - 半導体製造装置およびガス供給方法 - Google Patents

半導体製造装置およびガス供給方法

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JP2003197614A
JP2003197614A JP2001393740A JP2001393740A JP2003197614A JP 2003197614 A JP2003197614 A JP 2003197614A JP 2001393740 A JP2001393740 A JP 2001393740A JP 2001393740 A JP2001393740 A JP 2001393740A JP 2003197614 A JP2003197614 A JP 2003197614A
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gas supply
pipe
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JP2001393740A
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Hiroshi Kubota
浩 史 久保田
Renpei Nakada
田 錬 平 中
Itsuko Sakai
井 伊都子 酒
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成膜時のパーティクルの発生を可及的に抑制
することを可能にする。 【解決手段】 処理ガスを導入して所定の処理を行う処
理部2と、処理部からのガスを排気する第1の排気部1
0と、第1の排気部からのガスを外部に排気する第2の
排気部14と、第1の排気部の背圧を調整する背圧調整
部12と、第1の排気部から排出されたガスの一部を循
環ガスとしてガス導入配管28を介して処理部に供給す
るガス循環用配管16,20と、成膜時に成膜ガスを処
理部に供給する成膜ガス供給配管22と、クリーニング
時に処理部にクリーニングガスを供給するクリーニング
ガス供給配管24と、を備えた半導体製造装置におい
て、クリーニング時に、クリーニングガス供給配管を介
してクリーニングガスを処理部に、ガス循環用配管を介
して循環ガスを処理部に供給するとともに循環ガスが成
膜ガス供給配管に回り込むのを防止する防止ガスを、成
膜ガス供給配管を介して処理部に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理ガスを循環さ
せて再利用する半導体製造装置およびその半導体製造装
置のガス供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CVD装置等のチャンバーのク
リーニングには、炭素にフッ素が結合した化合物C
、C、Cや、NFなどのガスが用い
られる。これらのガスをチャンバー内に導入し放電さ
せ、ガスを分解、励起し、それにより得られた活性種を
用いて、チャンバー内に成膜されたSiO膜などのク
リーニングを行っている。しかし、クリーニングに用い
られているガスのチャンバー内での放電による分解効率
は低く、大部分がクリーニングに寄与せずに排気されて
しまっている。
【0003】また、CF、C、CやNF
といったガスはGWP(地球温暖化係数)が高いの
で、これらのガスの放出量削減が求められている。この
ため、CVD装置のチャンバーのクリーニングプロセス
に用いられるこれらのクリーニングガスの利用効率を高
めて、ガス使用量を削減することが必要とされている。
【0004】また、Fのような温暖化に関与しないガ
スにおいても、循環クリーニングを行うことにより、チ
ャンバーのクリーニングで未反応であったFやFの活
性種といった物の再利用によりFガスの使用量削減に
よる低コスト化が可能である。
【0005】以上の理由から、クリーニングガスの使用
量削減目的で、一度、CVD装置のチャンバー内に導入
されたクリーニングガスを再度チャンバー内に戻すCV
D装置のチャンバーのクリーニングガス循環処理を行っ
ている。
【0006】従来の半導体製造装置を、図7を参照して
説明する。この従来の半導体製造装置は、TEOS(Tet
ra-Etoxy-Ortho-Silicate)酸化膜を成膜するCVD装置
であって、クリーニング循環処理機構を備えている。こ
の従来の半導体製造装置は、C/O/Nを含
むクリーニングガスをチャンバー内に導入し、ガスの循
環を行いながらSiO膜をエッチングする。
【0007】循環機構を備えた従来のCVD装置の概略
の構成を図7に示す。このCVD装置は、チャンバー2
を有している。このチャンバー2内には、シャワーヘッ
ドと高周波電極を兼ねた上部電極4と、ヒーターおよび
ウェハ搬送機構を有する下部電極6と、圧力モニター7
とが備えられ、上部電極4と下部電極6との間で放電を
生じさせて処理ガスを活性化させることで下部電極6上
に載置された試料(半導体ウェハ等)上への膜堆積やチ
ャンバー2内のクリーニングが行われる。
【0008】チャンバー2内のクリーニングに用いる処
理ガスとしては、上述のCF、C 、C
NFといったガスを用いることができる。このような
処理ガスを活性化させることで、チャンバー2内に付着
したシリコン酸化膜(SiO 膜)等をエッチング除去
することができる。
【0009】チャンバー2のガス排出側には圧力調整用
のバルブ8が接続されており、このバルブ8の開度を調
整することで、チャンバー2内の圧力P1を一定に保つ
ことが可能となる。また、上記バルブ8には配管9を介
してガス循環用の循環装置10が接続されており、更に
循環装置10には循環装置10の背圧を調整する背圧調
整用バルブ12を介して、ガスを外部に排出するための
排気装置14が接続されている。また、循環装置10と
背圧調整用バルブ12との間の配管11から分岐点15
においてガス循環用配管16が分岐しており、背圧調整
用のバルブ12の開度を調整することでガス循環率を調
整することが可能となる。
【0010】ガス循環用配管16は循環用ガスの流量を
調整するためのバルブ18を介してガス循環用配管20
に接続されている。このガス循環用配管20は、合流点
26においてガス供給配管22およびクリーニングガス
供給配管24並びにガス導入配管28に接続されてい
る。ガス供給配管22にはTEOSの成膜ガスが供給さ
れ、クリーニングガス供給配管24にはC/O
/Nを含むクリーニングガスが供給される。
【0011】上記成膜ガス、循環ガス、またはクリーニ
ングガスはガス導入配管28を介してチャンバー2内に
導入される。
【0012】図7において、バルブ18を全開とした状
態で、循環装置10の背圧P2を、バルブ12の開度調
整によりガス合流地点26の圧力P3よりも大きくし、
その後バルブ8を開けてガス循環を開始する。循環率は
ガス循環を行わない循環率0%時のC/O/N
を含むクリーニングガスを用いたクリーニング条件で
のガス流量を基準とし、例えば循環率が50%の場合
は、循環率0%時のガス流量の50%をCVD装置内に
流し、CVD装置内の圧力が循環率0%時の圧力と同じ
になるようにバルブ12を用いて制御を行う。所望の循
環率にするためにはP2の圧力を制御すればよい。ガス
の循環が十分行われ、各圧力が定常状態となったらチャ
ンバー2内を放電させて、SiO膜の付いたCVD装
置内のクリーニングを開始する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のCV
D装置においては、循環クリーニング中には成膜ガス供
給配管22から成膜ガスが供給されていないため、循環
ガスが成膜ガス供給配管22に回り込み、循環ガス中に
存在する活性化酸素と成膜ガス供給配管22中に付着し
ているTEOS成分が反応し、配管22内でSiO
が生成され、成膜時のパーティクル発生の原因となって
しまう。これを防止するためには、成膜ガス供給配管2
2とガス合流点26の間にバルブを設ける手段が考えら
れる。しかし、バルブを設けるにはガス配管の再構築
や、設けられたバルブ内でのTEOS付着によるパーテ
ィクル発生も考えられあまり好ましくない。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであって、成膜時のパーティクルの発生を可及的に抑
制することのできる半導体製造装置およびその半導体製
造装置のガス供給方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
る半導体製造装置のガス供給方法は、処理ガスを導入し
て所定の処理を行う処理部と、前記処理部に前記処理ガ
スを導入するガス導入配管と、前記処理部からのガスを
排気する第1の排気部と、前記第1の排気部からのガス
を外部に排気する第2の排気部と、前記第1の排気部と
前記第2の排気部との間に設けられ前記第1の排気部の
背圧を調整する背圧調整部と、前記第1の排気部から排
出されたガスの一部を循環ガスとして前記ガス導入配管
を介して前記処理部に供給するガス循環用配管と、前記
ガス導入配管を介して前記処理部に接続され成膜時に成
膜ガスを前記処理部に供給する成膜ガス供給配管と、前
記ガス導入配管を介して前記処理部に接続されクリーニ
ング時に前記処理部にクリーニングガスを供給するクリ
ーニングガス供給配管と、を備えた半導体製造装置の前
記クリーニング時に、前記クリーニングガス供給配管を
介して前記クリーニングガスを前記処理部に、前記ガス
循環用配管を介して前記循環ガスを前記処理部に供給す
るとともに、前記循環ガスが前記成膜ガス供給配管に回
り込むのを防止する防止ガスを、前記成膜ガス供給配管
を介して前記処理部に供給するように構成したことを特
徴とする。
【0016】また、本発明の第2の態様による半導体製
造装置は、処理ガスを導入して所定の処理を行う処理部
と、前記処理部に前記処理ガスを導入するガス導入配管
と、前記処理部からのガスを排気する第1の排気部と、
前記第1の排気部からのガスを外部に排気する第2の排
気部と、前記第1の排気部と前記第2の排気部との間に
設けられ前記第1の排気部の背圧を調整する背圧調整部
と、前記第1の排気部から排出されたガスの一部を循環
ガスとして前記ガス導入配管を介して前記処理部に供給
するガス循環用配管と、前記ガス導入配管を介して前記
処理部に接続され成膜時に成膜ガスを前記処理部に供給
する成膜ガス供給配管と、前記ガス導入配管を介して前
記処理部に接続されクリーニング時に前記処理部にクリ
ーニングガスを供給するクリーニングガス供給配管と、
を備え、前記ガス循環用配管は、前記ガス導入配管との
接続点が、前記成膜ガス供給配管と前記ガス導入配管と
の接続点よりも前記処理部に近くかつ前記クリーニング
ガス供給配管と前記ガス導入配管との接続点よりも前記
処理部に近くなるように配置されたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0018】(第1実施形態)本発明の第1実施形態に
よる半導体製造装置のガス供給方法を、図1を参照して
説明する。図1は、本実施形態のガス供給方法が用いら
れる半導体製造装置の概略の構成を示す図である。図1
に示す半導体製造装置は、循環クリーニング機構を備え
た平行平板型のプラズマCVD装置である。このCVD
装置を用いてTEOS酸化膜の成膜プロセスを例にと
り、循環クリーニングを行う場合について説明をする。
【0019】このCVD装置は、図7に示す従来のCV
D装置と同じ構成となっている。すなわち、このCVD
装置は、チャンバー2を有している。このチャンバー2
内には、シャワーヘッドと高周波電極を兼ねた上部電極
4と、ヒーターおよびウェハ搬送機構を有する下部電極
6と、圧力モニター7とが備えられ、上部電極4と下部
電極6との間で放電を生じさせて処理ガスを活性化させ
ることで下部電極6上に載置された試料(半導体ウェハ
等)上への膜堆積やチャンバー2内のクリーニングが行
われる。
【0020】チャンバー2内のクリーニングに用いる処
理ガスとしては、CF、C、CやNF
といったフッ素を含むガスを用いることができる。この
ような処理ガスを活性化させることで、チャンバー2内
に付着したシリコン酸化膜(SiO膜)等をエッチン
グ除去することができる。
【0021】チャンバー2のガス排出側には圧力調整用
のバルブ8が接続されており、このバルブ8の開度を調
整することで、チャンバー2内の圧力P1をほぼ一定に
保つことが可能となる。また、上記バルブ8には配管9
を介してガス循環用の循環装置10が接続されており、
更に循環装置10には循環装置10の背圧を調整する背
圧調整用バルブ12を介して、ガスを外部に排出するた
めの排気装置14が接続されている。循環装置10とし
ては、例えばターボ分子ポンプやルーツ型ポンプを用い
ることができ、排気装置14としては、例えばドライポ
ンプを用いることができる。また、循環装置10と背圧
調整用バルブ12との間の配管11から分岐点15にお
いてガス循環用配管16が分岐しており、背圧調整用の
バルブ12の開度を調整することでガス循環率を調整す
ることが可能となる。
【0022】ガス循環用配管16は循環用ガスの流量を
調整するためのバルブ18を介してガス循環用配管20
に接続されている。このガス循環用配管20は、合流点
26においてガス供給配管22およびクリーニングガス
供給配管24並びにガス導入配管28に接続されてい
る。ガス供給配管22にはTEOSの成膜ガスが供給さ
れ、クリーニングガス供給配管24にはC/O
/Nを含むクリーニングガスが供給される。
【0023】上記成膜ガス、または循環ガスおよびクリ
ーニングガスはガス導入配管28を介してチャンバー2
内に導入される。
【0024】図1において、バルブ18を全開とした状
態で、循環装置10の背圧P2を、バルブ12の開度調
整によりガス合流地点26の圧力P3よりも大きくし、
その後バルブ8を開けてガス循環を開始する。循環率は
ガス循環を行わない循環率0%時のC/O/N
を含むクリーニングガスを用いたクリーニング条件
(トータルガス流量が1200scmm、チャンバー2
内の圧力が5.5Torr)でのガス流量を基準とし、
例えば循環率が50%の場合は、循環率0%時のガス流
量の50%をCVD装置内に流し、CVD装置内の圧力
が循環率0%時の圧力と同じ(5.5Torr)になる
ようにバルブ12を用いて制御を行う。所望の循環率に
するためにはP2の圧力を制御すればよい。ガスの循環
が十分行われ、各圧力が定常状態となったらチャンバー
2内を放電させて、SiO膜の付いたCVD装置内の
クリーニングを開始する。
【0025】上述のようにして循環クリーニングを行っ
たときと、バルブ18を全閉にして循環なしでクリーニ
ング(標準クリーニング)を行ったときの、0.2μm
以上の大きさのTEOS酸化膜中パーティクル数の測定
結果を図2に示す。この図2に示す測定結果から分かる
ように、循環クリーニング使用時の方がTEOS酸化膜
中のパーティクル数が多い。配管内を調査したところ循
環クリーニング後、成膜ガス供給配管22にSiO
が観測された。循環クリーニング使用時のTEOS酸化
膜のパーティクル増加にこのSiO粉が関与してお
り、循環ガス中に存在する活性化酸素が成膜ガス供給配
管22に回り込み、成膜ガス供給配管22に付着してい
るTEOSと反応しSiO粉となっている。
【0026】そこで、本実施形態のガス供給方法におい
ては、循環クリーニング時に循環ガスが成膜ガス供給配
管22に回り込むのを防ぐために、循環クリーニング中
に成膜ガス供給配管22からHeガスを流すように構成
したものである。これによりパーティクルの低減が可能
となり、成膜ガス供給配管22中のSiO粉も観測さ
れなくなった。循環ガス流量と循環クリーニング時の成
膜ガス供給配管22に流すHe流量を変えたときの、T
EOS酸化膜中のパーティクル数の測定結果を図3に示
す。なお、このとき、クリーニングガスの流量は循環ガ
スの流量と同じとした。図3に示す測定結果から分かる
ように、成膜ガス供給配管22からHeを流すことによ
りTEOS酸化膜中パーティクル数を下げることが可能
となる。He流量が循環ガス流量の1/3以上であれ
ば、パーティクル数を、従来の循環クリーニングを行っ
た場合の約半数程度にすることができる。特にHe流量
が循環ガス流量の半分以上であれば、パーティクル数を
標準クリーニング(循環無し)と同じレベルとすること
が可能となった。
【0027】また、今回は成膜ガス供給配管22からH
eガスを流した場合を例にとって説明したが、循環ガス
が成膜ガス供給配管22に回り込むのを防ぐことが目的
であるため、Heガスの代わりにAr、Nといった不
活性ガスやC、Oと行ったプロセスガスを流し
ても同様の効果が得られる。
【0028】また、成膜ガスとしてSiHガスを用い
た酸化膜の成膜プロセスや、WFを用いたW−CVD
法において循環クリーニングを用いた場合においても、
成膜ガス供給配管からガスを流してやることにより、循
環ガス中に含まれるクリーニング副生成物が成膜ガス供
給配管に回り込むのを防ぎ、安定した成膜プロセスが得
られる。
【0029】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、循環クリーニング中に成膜ガス供給配管からガスを
流すことにより、成膜時のパーティクルの発生を可及的
に抑制することができる。
【0030】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態による半導体製造装置を図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態の半導体製造装置の概略の構成を示
すブロック図である。この実施形態の半導体製造装置
は、図1に示す半導体製造装置において、ガス循環用配
管20、成膜ガス供給配管22,およびクリーニングガ
ス供給配管24の接続を変えた構成となっている。すな
わち、ガス循環用配管20を成膜ガス供給配管22と合
流点21で接続してガス導入配管23を形成し、このガ
ス導入配管23をクリーニングガス供給配管24と合流
点25で合流させガス導入配管28に接続した構成とな
っている。
【0031】この実施形態の半導体製造装置は、循環ク
リーニング時には、第1実施形態の場合と同様に、成膜
ガス供給配管22から不活性ガス(例えば、He等)ま
たはクリーニングプロセスガスを流すように構成されて
いる。
【0032】このため、この第2実施形態の半導体製造
装置においては、循環クリーニング中に、循環ガスが成
膜ガス供給配管22に回り込むのを防ぐことが可能とな
り、成膜時のパーティクルの発生を可及的に抑制するこ
とができる。
【0033】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態による半導体製造装置を図5を参照して説明する。
図5は、第3実施形態の半導体製造装置の概略の構成を
示すブロック図である。この第3実施形態の半導体製造
装置は、図7に示す従来の半導体製造装置において、ガ
ス循環用配管20を、成膜ガス供給配管22とクリーニ
ングガス供給配管24との合流点26に接続する代わり
に、ガス循環用配管20を、ガス導入配管28に合流点
27で接続するように構成したものである。なお、合流
点27は、合流点26よりも下流側、すなわちガス導入
配管28と成膜ガス供給配管22およびクリーニングガ
ス供給配管24との合流点よりも下流側にある。
【0034】このような構成とすることにより、循環ク
リーニング時には、クリーニングガスが合流点27の上
流側のガス導入配管28内で流れているので、循環ガス
が成膜ガス供給配管22に逆流しない。このため、循環
クリーニング時に成膜ガス供給配管22から不活性ガス
(例えば、He等)またはクリーニングプロセスガスを
流さなくとも、循環ガスが成膜ガス供給配管22に回り
込むのを防ぐことが可能となり、成膜時のパーティクル
の発生を可及的に抑制することができる。
【0035】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態による半導体製造装置を図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態の半導体製造装置の概略の構成を示
すブロック図である。この実施形態の半導体製造装置
は、第1実施形態のガス供給方法で用いた図1に示す半
導体製造装置において、ガス循環用配管20、成膜ガス
供給配管22、およびクリーニングガス供給配管24の
合流点26とチャンバー2との間のガス導入配管28に
クリーニングガス活性化手段30を設けた構成となって
いる。
【0036】このクリーニングガス活性化手段30は、
クリーニングガスを、マイクロ波放電によって解離させ
て活性種を生成するものであり、例えば、マイクロ波を
キャビティに導入する方式(アプライドマテリアルズ
社:マイクロ波クリーン(商標名))あるいは誘導結合
方式(アステックス社製:アストロンAX7650(商標
名))がある。
【0037】本実施形態の半導体製造装置は、予めマイ
クロ波放電によって解離させた活性種をチャンバー2内
に導入し、CVD装置のチャンバー2内のクリーニング
を、ダウンフロークリーニングによって行う。第1実施
形態と同様に、循環クリーニング中に成膜ガス供給配管
22から不活性ガスもしくはクリーニングプロセスガス
を流す。これにより第1実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0038】なお、クリーニングガス活性化手段30
は、第2および第3実施形態の半導体製造装置に設けて
も良い。
【0039】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
循環クリーニング中に、循環ガスが成膜ガス供給配管に
回り込むのを防ぐことが可能となり、成膜時のパーティ
クルの発生を可及的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるガス供給方法に用
いられる半導体製造装置の概略の構成を示すブロック
図。
【図2】循環なしでクリーニングを行った場合と、循環
クリーニングを行った場合の、0.2μm以上の大きさ
のTEOS酸化膜中パーティクル数の測定結果を示す
図。
【図3】循環ガス流量と循環クリーニング時の成膜ガス
配管22に流すHe流量を変えたときの、TEOS酸化
膜中パーティクル数の測定結果を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態による半導体製造装置の
概略の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第3実施形態による半導体製造装置の
概略の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第4実施形態による半導体製造装置の
概略の構成を示すブロック図。
【図7】従来の半導体製造装置の概略の構成を示す図。
【符号の説明】
2 チャンバー 4 上部電極 6 下部電極 7 圧力モニター 8 圧力調整用バルブ 9 配管 10 循環装置 11 配管 12 背圧調整用バルブ 14 排気装置 15 分岐点 16 ガス循環用配管 18 バルブ 20 ガス循環用配管 21 合流点 22 成膜ガス供給配管 23 ガス導入配管 24 クリーニングガス供給配管 25 合流点 26 合流点 27 合流点 28 ガス導入配管 30 クリーニングガス活性化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒 井 伊都子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4K030 DA06 EA06 EA14 JA05 JA06 5F045 AB32 AC02 AC09 AC11 BB15 DP03 EB02 EH05 EH13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理ガスを導入して所定の処理を行う処理
    部と、前記処理部に前記処理ガスを導入するガス導入配
    管と、前記処理部からのガスを排気する第1の排気部
    と、前記第1の排気部からのガスを外部に排気する第2
    の排気部と、前記第1の排気部と前記第2の排気部との
    間に設けられ前記第1の排気部の背圧を調整する背圧調
    整部と、前記第1の排気部から排出されたガスの一部を
    循環ガスとして前記ガス導入配管を介して前記処理部に
    供給するガス循環用配管と、前記ガス導入配管を介して
    前記処理部に接続され成膜時に成膜ガスを前記処理部に
    供給する成膜ガス供給配管と、前記ガス導入配管を介し
    て前記処理部に接続されクリーニング時に前記処理部に
    クリーニングガスを供給するクリーニングガス供給配管
    と、を備えた半導体製造装置の前記クリーニング時に、
    前記クリーニングガス供給配管を介して前記クリーニン
    グガスを前記処理部に、前記ガス循環用配管を介して前
    記循環ガスを前記処理部に供給するとともに、前記循環
    ガスが前記成膜ガス供給配管に回り込むのを防止する防
    止ガスを、前記成膜ガス供給配管を介して前記処理部に
    供給するように構成したことを特徴とする半導体製造装
    置のガス供給方法。
  2. 【請求項2】前記防止ガスは、不活性ガスおよび前記ク
    リーニングガスならびに酸素ガスの少なくとも一つであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置のガ
    ス供給方法。
  3. 【請求項3】前記防止ガスの流量は、前記循環ガスの流
    量の1/3以上であることを特徴とする請求項1または
    2記載の半導体製造装置のガス供給方法。
  4. 【請求項4】前記クリーニングガスは、C、C
    、CF、NFの少なくとも一つであることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体製造
    装置のガス供給方法。
  5. 【請求項5】前記クリーニングガスは前記処理部に導入
    される前に解離されて活性種を含むガスに変換されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導
    体製造装置のガス供給方法。
  6. 【請求項6】処理ガスを導入して所定の処理を行う処理
    部と、前記処理部に前記処理ガスを導入するガス導入配
    管と、前記処理部からのガスを排気する第1の排気部
    と、前記第1の排気部からのガスを外部に排気する第2
    の排気部と、前記第1の排気部と前記第2の排気部との
    間に設けられ前記第1の排気部の背圧を調整する背圧調
    整部と、前記第1の排気部から排出されたガスの一部を
    循環ガスとして前記ガス導入配管を介して前記処理部に
    供給するガス循環用配管と、前記ガス導入配管を介して
    前記処理部に接続され成膜時に成膜ガスを前記処理部に
    供給する成膜ガス供給配管と、前記ガス導入配管を介し
    て前記処理部に接続されクリーニング時に前記処理部に
    クリーニングガスを供給するクリーニングガス供給配管
    と、を備え、 前記ガス循環用配管は、前記ガス導入配管との接続点
    が、前記成膜ガス供給配管と前記ガス導入配管との接続
    点よりも前記処理部に近くかつ前記クリーニングガス供
    給配管と前記ガス導入配管との接続点よりも前記処理部
    に近くなるように配置されたことを特徴とする半導体製
    造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015178644A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 株式会社日立国際電気 基板処理装置、半導体装置の製造方法、プログラム及び記録媒体

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