JP2003197392A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003197392A
JP2003197392A JP2001390755A JP2001390755A JP2003197392A JP 2003197392 A JP2003197392 A JP 2003197392A JP 2001390755 A JP2001390755 A JP 2001390755A JP 2001390755 A JP2001390755 A JP 2001390755A JP 2003197392 A JP2003197392 A JP 2003197392A
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discharge lamp
circuit
frequency
lighting device
voltage
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JP2001390755A
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Shigeru Ido
滋 井戸
Minoru Yamamoto
実 山本
Yoshinobu Murakami
善宣 村上
Naoki Onishi
尚樹 大西
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調光比略3%以下の調光状態においても、放
電灯を安定点灯させることのできる放電灯点灯装置を提
供する。 【解決手段】 直流電源回路、電圧変換回路、平滑回
路、インバータ回路、負荷回路、電圧変換回路が有する
スイッチング素子を動作させる調光手段1及びインバー
タ回路が有するスイッチング素子を駆動する駆動手段
2、を備えた放電灯点灯装置において、調光手段1によ
り電圧変換回路の出力電圧Vdcを変化させて放電灯L
Aの調光が可能であるとともに、放電灯LAの調光時に
LC共振回路の共振周波数f0の近傍の周波数f0’か
ら共振周波数f0より高い第1の周波数f1へと所定の
時間内に漸次移行させる周波数制御手段5を設けた構成
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものであり、さらに詳しくは、放電灯の調光が可
能な放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、演出・省エネルギーなどを目的と
して、様々な場面で調光用の放電灯点灯装置が使用され
るようになってきた。この種の調光用の放電灯点灯装置
としては、たとえば、特開平4−342995号公報の
ものが挙げられる。このものは、図15に示すように、
交流電源ACと;入力フィルタ回路を構成するコンデン
サC1、フィルタLF1及びコンデンサC2と;交流電
源ACからの交流電圧を整流する整流回路DBと;昇降
圧チョッパ回路を構成するスイッチング素子Q1、Q
2、ダイオードD1、D2及びインダクタL1と;昇降
圧チョッパ回路の出力電圧を平滑するコンデンサC3
と;インバータ回路を構成するスイッチング素子Q3及
びQ4と;直流遮断コンデンサC4と;負荷回路を構成
する共振用インダクタL2、トランスT1(1次側巻線
N1、2次側巻線N2)、共振用コンデンサC6及び放
電灯LAと;スイッチング素子Q1及びQ2を制御し放
電灯LAを調光する調光手段1と;スイッチング素子Q
3及びQ4を駆動する駆動手段2と;駆動手段2にトリ
ガ信号を送信するトリガ信号発生手段3と;調光手段1
に調光信号を送る調光器4と;を備えている。
【0003】この調光用の放電灯点灯装置においては、
調光を深くした場合に放電灯LAが立ち消えを起こした
り、放電灯LAにちらつきや移動縞が生じたりしないよ
うに、放電灯電圧にパルス電圧を周期的に重畳する制御
を行っている。このパルス電圧を発生させる方法を以下
に説明する。
【0004】放電灯LAを調光制御すると、調光下限付
近においては、放電灯LAに流れる電流(以下、放電灯
電流という。)が減少し放電灯LAの両端にかかる電圧
(以下、放電灯電圧という。)は増加する。したがっ
て、放電灯LAの等価インピーダンスは増加し、等価イ
ンピーダンスは十kΩ程度なる場合もある。この状態で
は、実質的に放電灯LAの存在を無視でき、インバータ
回路は、インダクタL2とコンデンサC6との共振状態
に支配されることになる。このときの共振カーブを図1
6に示す。図16の縦軸は放電灯電圧V、横軸はインバ
ータ回路の動作周波数fを、f0は共振周波数、f0’
は共振周波数f0の近傍の周波数、f1は調光下限付近
でのインバータ回路の動作周波数をそれぞれ示してい
る。共振の鋭さをQとすると、この共振周波数f0の近
傍においては、共振の鋭さQの値は非常に大きい値とな
っており、たとえば、f=f1での放電灯電圧を100
V程度と考えた場合、f=f0’での放電灯電圧は数k
Vとなる場合もある。
【0005】この場合において、図17(c)に示すよ
うにトリガ信号発生手段3で発生させたトリガ信号で、
(b)に示すようにインバータ回路の動作周波数fをf
1→f0’に変化させた場合、放電灯電圧は(a)に示
すような波形となる。すなわち、インバータ回路の動作
周波数fをf1→f0’に瞬時に変化させた場合に、放
電灯電圧は瞬時に変化することができず、一定の過渡応
答時間t1が必要となる。この過渡応答時間t1は、一
般にQ(共振の鋭さ)/f0’(変化後の動作周波数)
程度と考えられている。
【0006】このように、インバータ回路の動作周波数
fをf1→ f0’及びf0’→f1のように変化させ
ることを繰り返すと、パルス電圧を発生させることがで
きる。そして、このパルス電圧を放電灯LAに印可する
ことにより、調光が深くなった場合においても、放電灯
LAが立ち消えを起こしたり、放電灯LAにちらつきや
移動縞が生じたりするのを防ぐことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
においてインバータ回路の動作周波数fをf0’→f1
に瞬時に変化させた場合、一般に過渡応答時間t1後に
は、放電灯電圧及び放電灯電流は減少するはずだが、イ
ンダクタL2とコンデンサC6との共振によるエネルギ
ーがインバータ回路に蓄積されているため、実際にはイ
ンバータ回路の動作状態は、動作周波数f0’と動作周
波数f1とが混在したいわゆるビート状態(うなり状
態)となる場合がある。このときのビート周波数f2
は、f2=f1−f0’であり、このビート状態が発生
した場合において、ビート状態の半周期にスイッチング
素子Q3及びQ4に流れる電流は進相電流となる。進相
電流が流れる過渡期間dtの間は、スイッチング素子Q
3及びQ4の内臓ダイオードが短絡されている状態であ
り、このときに内臓ダイオードには過大な電流が流れ
る。(このときのスイッチング素子Q3及びQ4への過
電流ストレスを以下、di/dtストレスという。)こ
のdi/dtストレスは、200〜300A/μsec
程度にも達する場合があり、スイッチング素子Q3及び
Q4にダメージを与える場合がある。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもの
であり、その目的とするところは、調光下限付近におい
て、動作周波数fをf0’→f1に変化させ放電灯LA
にパルス電圧を与える場合において、di/dtストレ
スの発生を防ぎ、スイッチング素子Q3及びQ4にスト
レスを与えない放電灯点灯装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電灯点
灯装置は、直流電源回路と;少なくとも1のスイッチン
グ素子を有し、直流電源回路からの電圧を他の電圧に変
換し出力する電圧変換回路と;電圧変換回路からの出力
電圧を平滑し出力する平滑回路と;少なくとも1のスイ
ッチング素子を有し、平滑回路からの平滑された電圧を
高周波の電圧に変換し出力するインバータ回路と;放電
灯及びLC共振回路を含み、インバータ回路からの高周
波の電圧により共振動作をする負荷回路と;電圧変換回
路が有するスイッチング素子を動作させる調光手段と;
インバータ回路が有するスイッチング素子を駆動する駆
動手段と;を備えた放電灯点灯装置において、調光手段
により電圧変換回路の出力電圧を変化させて放電灯の調
光が可能であるとともに、放電灯の調光下限付近におい
てLC共振回路の共振周波数の近傍の周波数から共振周
波数より高い第1の周波数へと所定の時間内に漸次移行
させる周波数制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】このような放電灯点灯装置においては、共
振周波数の近傍の周波数から第1の周波数へと移行する
際に、所定の時間を設定し該時間をかけて周波数制御手
段により周波数を共振周波数の近傍の周波数から共振周
波数より高い第1の周波数へと変化させる。
【0011】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、共振周波数から第1
の周波数へと漸次移行させる場合において、周波数を連
続的に移行させることを特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、共振周波数から第1
の周波数へと漸次移行させる場合において、周波数を段
階的に移行させることを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、周波数制御手段によ
り第1の周波数から共振周波数へと所定の時間内に移行
させる場合において、周波数を連続的又は段階的に移行
させることを特徴とするものである。
【0014】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置において、所定の時間を
t、共振の鋭さをQ、第1の周波数をf1としたとき
に、所定の時間tが、t>Q/f1を満足することを特
徴とするものである。
【0015】インバータ回路の動作周波数を変化させた
場合、放電灯電圧は瞬時に変化することができず、一定
の過渡応答時間が必要となる。この過渡応答時間は、一
般にQ(共振の鋭さ)/f1(変化後の動作周波数)程
度と考えられている。所定の時間tをこの過渡応答時間
よりも長く設定しておき、インバータ回路のスイッチン
グ素子に発生するdi/dtストレスを抑制する。
【0016】請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置において、共振回路のエ
ネルギーを消費するエネルギー消費手段を設け、所定の
時間内において、エネルギー消費手段により共振回路の
エネルギーを消費させることを特徴とするものである。
【0017】このような放電灯点灯装置においては、共
振周波数の近傍の周波数から第1の周波数へと動作周波
数を移行させた際に、インバータ回路に蓄積されている
共振エネルギーをエネルギー消費手段により消費させ
る。
【0018】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
6記載の放電灯点灯装置において、エネルギー消費手段
は、少なくとも抵抗を備えていることを特徴とするもの
である。
【0019】請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置において、所定の時間内
において、インバータ回路のスイッチング素子を駆動す
る駆動手段と、スイッチング素子のゲートと、の間にイ
ンピーダンス要素を挿入することを特徴とするものであ
る。
【0020】このような放電灯点灯装置においては、ス
イッチング素子のゲートに入力されるゲート電圧の立ち
下がりを遅延させる。
【0021】請求項9記載の放電灯点灯装置は、請求項
1又は2記載の放電灯点灯装置において、インバータ回
路が有するスイッチング素子に流れる進相電流を検出す
る検出手段と、検出手段の検出を受けてインバータ回路
の発振を停止させる発振停止手段と、を備えたことを特
徴とするものである。
【0022】請求項10記載の放電灯点灯装置は、請求
項1記載の放電灯点灯装置において、調光下限は、調光
比略3%以下であることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1及び図2を参照して説明する。
【0024】図1に示す放電灯点灯装置は、交流電源A
Cと;入力フィルタ回路(コンデンサC1、フィルタL
F1及びコンデンサC2)と;交流電源ACからの電圧
を整流する整流回路DBと;整流回路DBからの電圧を
他の電圧に変換する電圧変換回路(スイッチング素子Q
1、Q2、ダイオードD1、D2及びインダクタL1)
と;電圧変換回路の出力電圧を平滑するコンデンサC3
と;少なくとも1以上のスイッチング素子を有し、電圧
変換回路の出力電圧を高周波電圧に変換するインバータ
回路(スイッチング素子Q3及びQ4)と;放電灯LA
及びLC共振回路を含み、インバータ回路に接続される
負荷回路(共振用インダクタL2、トランスT1(1次
側巻線N1、2次側巻線N2)、共振用コンデンサC6
及び放電灯LAと)と;直流遮断コンデンサC4と;電
圧変換回路の出力電圧を変化させることにより、放電灯
LAを調光する調光手段1と;スイッチング素子Q3及
びQ4を駆動する駆動手段2と;駆動手段2にトリガ信
号を送信するトリガ信号発生手段3と;調光手段1に調
光信号を送る調光器4と;LC共振回路の共振周波数の
近傍の周波数から共振周波数より高い第1の周波数へと
動作周波数を所定の時間内に漸次移行させる周波数制御
手段5と;を備えている。
【0025】この放電灯点灯装置は、図15で示した放
電灯点灯装置に、周波数制御手段5を付加した構成とな
っている。
【0026】以下、各部の構成を詳述する。
【0027】交流電源ACは、商用の交流電源であり、
電圧は、たとえば、100V、200V又は240Vで
ある。
【0028】入力フィルタ回路は、交流電源ACからの
雑音をインバータ回路に侵入するのを防止したり、ある
いは逆に、インバータ回路からの雑音が電源側に漏れる
のを防止するものである。
【0029】整流回路DBは、交流電源ACからの交流
電圧を脈流電圧に整流し出力するものであり、たとえ
ば、ダイオードブリッジで構成する。交流電源ACの電
圧が100Vの場合、ダイオードブリッジの代わりに、
たとえば、倍電圧整流回路を用いてもよい。倍電圧整流
回路を用いると、交流電源ACの電圧が実質的に200
Vと同等とみなせ、倍電圧整流回路以後に接続されてい
る回路に流れる電流が、ダイオードブリッジを用いた場
合と比べ約半分となるので、放電灯点灯装置の効率を上
げることができる。
【0030】電圧変換回路は、整流回路DBからの電圧
を他の電圧に変換するものであり、本実施の形態では、
昇降圧チョッパ回路を採用している。もちろん電圧変換
回路は、その他、昇圧チョッパ、降圧チョッパ、あるい
は極性反転チョッパ回路であっても構わない。要は、あ
る直流電圧を別の直流電圧に変換するものであれば、ど
のような回路構成でも構わない。
【0031】コンデンサC3は、電圧変換回路の出力電
圧を平滑するものであり、たとえば、電界コンデンサで
構成する。
【0032】インバータ回路は、コンデンサC3からの
直流電圧をスイッチング素子Q3及びQ4のオン/オフ
動作により矩形波電圧に変換するものであり、スイッチ
ング素子Q3及びQ4は、たとえば、電界効果トランジ
スタで構成する。
【0033】直流遮断コンデンサC4は、インバータ回
路に流れる直流成分を遮断し、これにより、インバータ
回路は交流電圧でのみ動作することになる。コンデンサ
C4の容量は、通常はコンデンサC6よりも大きく設定
されている。
【0034】負荷回路は、インダクタL2とコンデンサ
C6との直列共振回路の共振動作により放電灯LAを始
動・点灯させるものである。放電灯LAは、たとえば、
蛍光灯である。また、本実施の形態では、インダクタL
2とトランスT1とを別々に設けているが、トランスT
1にリーケージトランスを用いて、インダクタL2を省
略しても構わない。さらに、放電灯LAの定格放電灯電
圧が小さい場合には、トランスT1を省略してもよい。
【0035】調光手段1は、調光器4の調光信号を受け
てスイッチング素子Q1、Q2の周波数を制御するもの
であり、具体的な回路構成としては、たとえば、モトロ
ーラ社製の集積回路MC34261を用いてもよい。
【0036】駆動手段2は、インバータ回路を構成する
スイッチング素子Q3及びQ4のゲートに駆動パルス信
号を送るものである。駆動手段2の具体的な回路構成と
しては、たとえば、インターナショナルレクティファイ
アー社製の高耐圧集積回路IR2110を用いてもよ
い。
【0037】トリガ信号発生手段3は、インバータ回路
の動作周波数fをf1→ f0’に変化させる場合の動
作周波数fの変化のタイミング信号を発生させるもので
ある。
【0038】周波数制御手段5は、トリガ信号発生手段
3からのタイミング信号を受けて、インバータ回路の動
作周波数fを掃引信号により所定の時間内に漸次変化さ
せるものである。
【0039】つぎに、本実施の形態の動作を説明する。
【0040】放電灯LAを調光するために、昇降圧チョ
ッパ回路の出力電圧Vdcを下げていき調光比が10%
程度を下回ると、放電灯LAにちらつきや移動縞が発生
する。特に調光比が3%以下になると、ちらつきや移動
縞の他に放電灯LAが立ち消えを起こす場合もある。こ
の場合において、ちらつきや移動縞、さらには立ち消え
を防止するために従来の技術の項で説明したように、駆
動手段2によりインバータ回路の動作周波数fをf1→
f0’及びf0’→f1に変化させ、放電灯電圧LAに
パルス電圧を重畳させる。この、動作周波数fをf0’
→f1に変化させるときに、図2(c)に示す掃引信号
と周波数制御手段5により、図2(b)に示すように動
作周波数fを所定の時間をかけて変化させる。すると、
インバータ回路に蓄積されているインダクタL2とコン
デンサC6との共振によるエネルギーは徐々に消費され
ていくことになり、ビート状態は発生しない。したがっ
て、スイッチング素子Q3及びQ4に進相電流が流れ
ず、di/dtストレスが発生することもない。
【0041】つぎに、図3に周波数制御手段5の具体的
な回路の一例を示す。図3に示す周波数制御手段5は、
グランドと駆動手段2との間に、コンデンサC10と、
抵抗R101及びR102の直列回路と、を接続してい
る。また、抵抗R102と並列に、コンデンサC101
と、抵抗R103及びスイッチング素子SW1の直列回
路と、を接続している。ここで、コンデンサC10は電
流imを積分する積分用のコンデンサである。そして、
抵抗R101に流れる電流をimとし、この実施の形態
では、動作周波数fは電流imに比例するように駆動手
段2で制御される。
【0042】以下、この回路の動作を図4を参照しなが
ら説明する。
【0043】放電灯LAの深調光時に、放電灯電圧にパ
ルス電圧を周期的に重畳している場合には、スイッチン
グ素子SW1は、トリガ信号発生手段3のトリガ信号を
受けて、交互にオン/オフ動作を繰り返している。これ
により、抵抗R101に流れる電流imが変化する。こ
のときの電流imの変化態様は、スイッチング素子SW
1がオンすると、抵抗R101には、合成抵抗((R1
01)+(R102//R103))で決まる電流im
が流れることになり、電流imは増加する。すると、動
作周波数fはf0’へと低くなり、共振状態が強くなる
ので放電灯LAにパルス電圧が印可される。
【0044】つぎに、スイッチング素子SW1がオフす
ると、コンデンサC101の充電が開始され、電流im
は図7(c)のように変化する。すなわち、電流imは
合成抵抗(R101+R102)で決まる電流に急激に
変化するのではなく、一定時間内に徐々に変化するいわ
ゆる積分動作をすることになる。そして、スイッチング
素子SW1がオフすると、今度はコンデンサC101の
電荷が放電されていくので、やはり、電流imは急激に
変化しない。したがって、電流imに比例して変化する
動作周波数fも、図4(b)の示すように一定の時間内
に、f0’→f1に変化することになり、ビート状態は
発生しない。よって、スイッチング素子Q3及びQ4に
流れる電流が進相電流となることもなく、di/dtス
トレスの発生を防ぐことができる。
【0045】また、周波数制御手段5の応用形態とし
て、図5に示すものが挙げられる。このものにおいて
は、図3の周波数制御手段5において、抵抗R101と
グランドとの間に、スイッチング素子Q102と抵抗R
102と抵抗R103及びスイッチング素子Q101の
直列回路と、の並列回路と、スイッチング素子Q101
とトリガ信号発生手段3との間に抵抗R104と、スイ
ッチング素子Q102とトリガ信号発生手段3との間に
抵抗R105と、を設けている。また、抵抗R105と
並列にダイオードD105が、スイッチング素子Q10
2とグランドとの間にコンデンサC105が、ダイオー
ドD105のカソードとグランドとの間にダイオードD
105’がそれぞれ接続されている。この抵抗R10
5、ダイオードD105及びコンデンサC105で、ス
イッチング素子Q102のオンのタイミングを遅延させ
る遅延回路を構成している。
【0046】この周波数制御手段5は、図6(b)に示
すように、動作周波数fがf0’→f1に変化する場合
にのみ、動作周波数を段階的に変化させ、ビート状態の
発生によるdi/dtストレスの発生を防ぐものであ
る。
【0047】以下、図5に示す回路の動作を説明する。
【0048】上記実施の形態と同様に、放電灯LAの深
調光時にパルス電圧を周期的に重畳している場合には、
スイッチング素子Q101は、トリガ信号発生手段3の
トリガ信号を受けて、図6(e)に示すように交互にオ
ン/オフ動作を繰り返している。ここで、まず、図6
(d)及び(e)に示すように、スイッチング素子Q1
01及びQ102がともにオフの場合には、電流imに
比例する動作周波数fは、合成抵抗(R101+R10
2)で決まる値となっている。つぎに、スイッチング素
子Q101がオフからオンになった場合には、動作周波
数fは、合成抵抗((R101)+(R102//R1
03))で決まる値となる。この合成抵抗((R10
1)+(R102//R103))は、合成抵抗(R1
01+R102)よりも値が小さいので、電流imは増
加し、動作周波数も図6(b)に示すようにf0’→f
1’と高くなる。このスイッチング素子Q101がオフ
からオンになった瞬間から、コンデンサC105の充電
が開始され、図6に示すt2後にスイッチング素子Q1
02はオンする。すると、今度は動作周波数fは、抵抗
R101で決定まる値となる。抵抗R101は合成抵抗
((R101)+(R102//R103))よりも小
さいので、電流imは増加し、動作周波数fも図6
(b)に示すようにf1’→f1と高くなる。この一連
の動作でもって、動作周波数をf0’→f1’→f1と
段階的に変化させることができ、インバータ回路の動作
がビート状態に入るのを防ぐことができる。これによ
り、スイッチング素子Q3及びQ4のdi/dtストレ
スの発生を防ぐことができる。
【0049】なお、上記のような遅延回路を多数設けて
おくと、動作周波数fの変化をより細かく制御でき、d
i/dtストレスの発生を確実に防ぐことができる。
【0050】また、放電灯電圧に重畳させるパルス電圧
の波形しては、図7(a)に示すようなものでもよい。
図6(a)のパルス電圧は、パルス電圧がピーク値に達
するまでの時間が図7(a)に比べて短いが、逆にこの
ために、放電灯LAに高い電圧が重畳される時間が長く
なる。このために、放電灯LAの放電状態が不安定にな
る場合がある。そこで、図7(c)に示すような掃引信
号により、動作周波数fを図7(b)のように、瞬時で
はなく一定の時間をかけて漸次f1→ f0’に変化さ
せる。このようにすると放電灯LAに重畳される電圧波
形は図7(a)のような略三角形状の波形となり、放電
灯LAに高い電圧を重畳する時間を極力短くすることが
できる。
【0051】上記図7(a)のような略三角形状の波形
を発生させる回路として、図8に示す回路が挙げられ
る。この回路は、図5に示した遅延回路をスイッチング
素子Q101のゲートにも設けたものである。すなわ
ち、スイッチング素子Q101とトリガ信号発生手段3
との間に抵抗R106と抵抗R107との直列回路を設
けている。また、抵抗R106と並列にダイオードD1
06が、ダイオードD106のアノードとグランドとの
間にコンデンサC106が、ダイオードD106のカソ
ードとグランドとの間にダイオードD106’が、それ
ぞれ接続されている。
【0052】この回路の基本的な動作は図5に示した回
路と同じであり、スイッチング素子Q101のゲートに
も遅延回路を設けることにより、抵抗R101に流れる
電流im及び動作周波数fをそれぞれ図9(c)及び
(b)に示すような凹部形とすることができ、放電灯L
Aに重畳される電圧波形を図9(a)の略三角形状にす
ることができる。
【0053】なお、上記のような遅延回路を多数設けて
おくと、放電灯LAに重畳される電圧波形をより三角形
状に近づけることができる。
【0054】以下、本発明の第2の実施の形態を図10
及び図11を参照して説明する。
【0055】図10に示す放電灯点灯装置は、スイッチ
ング素子Q3及びQ4が同時にオフしている期間(デッ
ドタイム)にスイッチング素子Q3又はQ4に流れる電
流が進相電流か遅相電流かを判断し、進相電流が流れて
いると判断した場合には、スイッチング素子Q3及びQ
4のゲートに入力するゲート信号を無効にし、ビート状
態とそれに伴うdi/dtストレスの発生を防ぐもので
ある。
【0056】この放電灯点灯装置は、図1に示す放電灯
点灯装置において、以下の構成を付加している。
【0057】エッジエッジトリガ回路6は、トリガ信号
発生手段3の信号を受けて、タイマ7の出力としてハイ
信号(H信号)を出力するものである。
【0058】デッドタイム回路2a’、2b’は、スイ
ッチング素子Q3及びQ4をそれぞれ駆動する駆動手段
2a、2bの前段に接続され、スイッチング素子Q3及
びQ4のゲート電圧の立ち上がり時間を遅らせるもので
ある。
【0059】アンド回路AN1、AN2は、デッドタイ
ム回路2a’、2b’の出力信号と、タイマ7の出力信
号と、スイッチング素子Q3及びQ4の直列回路の中点
Vxの信号と、を入力し、RSフリップフロップ回路F
F1、FF2の各S端子に信号を出力するものである。
【0060】RSフリップフロップ回路FF1、FF2
は、そのQバーの出力がロウ信号(L信号)を出力して
いるときは、スイッチング素子Q3及びQ4のゲートに
ゲート信号が入力されないようにするものである。
【0061】また、デッドタイム回路2a’とRSフリ
ップフロップ回路FF1との間には反転回路INVが挿
入されており、この反転回路INVにより、周波数制御
手段5からのスイッチング素子Q3へのゲート信号を反
転させ、したがって、スイッチング素子Q3及びQ4を
交互にオンオフ動作させることができる。なお、周波数
制御手段5は図3に示したものと同一である。
【0062】以下、進相電流が流れていると判断した場
合にスイッチング素子Q3及びQ4のゲート信号を無効
にする動作を説明する。
【0063】まず、トリガ信号発生手段3がL信号を出
力しているときは、スイッチング素子Q101はオフし
ている。このとき、インバータ回路の動作周波数fは、
合成抵抗(R101+R102)で決まる値で動作して
おり、低くなっている。すなわち、この状態は、動作周
波数fが低くパルス電圧が発生している状態である。つ
ぎに、トリガ信号発生手段3がH信号を出力すると、ス
イッチング素子Q101はオンし、動作周波数fは、合
成抵抗((R101)+(R102//R103))で
決まる値で動作し、動作周波数fが高くなる。このトリ
ガ信号発生手段3がH信号を出力した瞬間から、エッジ
エッジトリガ回路6を介してタイマ7が、アンド回路A
N1、AN2のB端子にH信号を出力する。
【0064】このとき、たとえば、図11Aの期間で
は、デッドタイムによるスイッチング素子Q4のゲート
信号の遅れが生じており、このときにデッドタイム回路
2b’がH信号を出力し、アンド回路AN2のA端子に
はH信号が入力される。しかし、このときはスイッチン
グ素子Q4の内臓ダイオード(図示しない)に電流が流
れている状態(遅相モード)なので、アンド回路AN2
のC端子にはL信号が入力され、結局、アンド回路AN
2はL信号を出力する。すなわち、遅相モードでは、ス
イッチング素子Q3及びQ4のゲート信号は無効にされ
ない。
【0065】ところが、図11Bの期間では、スイッチ
ング素子Q3の内臓ダイオード(図示しない)に電流が
流れている状態(進相モード)であり、したがって、ア
ンド回路AN2のC端子にはH信号が入力され、アンド
回路AN2はH信号を出力する。すると、RSフリップ
フロップ回路FF2は出力端子QバーからL信号を出力
し、デッドタイム回路2b’へ入力される信号が強制的
にゼロとなり、スイッチング素子Q4のゲートには信号
が入力されなくなる。このようにして、進相電流を検出
することができ、ビート状態とそれに伴うdi/dtス
トレスの発生を防ぐことができる。
【0066】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0067】以下、本発明の第3の実施の形態を図12
を参照して説明する。
【0068】図12に示す放電灯点灯装置と図1に示す
放電灯点灯装置との相違点は、図12に示す放電灯点灯
装置においては、放電灯LAと並列に抵抗R100を設
けた点である。
【0069】上述したように、深調光時に放電灯LAに
パルス電圧を重畳させる場合において、動作周波数fを
f0’→f1に変化させたときに、インダクタL2とコ
ンデンサC6との共振によるエネルギーがインバータ回
路に蓄積されているのが問題であった。本実施の形態
は、このLC共振による蓄積エネルギーを放電灯LAと
並列に接続した抵抗R100で消費させて、ビート状態
に入るのを防ぐものである。ただし、放電灯LAの調光
点灯中にずっと、抵抗R100を接続していると、共振
の鋭さQが低下してしまうので(放電灯LA、抵抗R1
00、インダクタL2及びコンデンサC6からなる共振
回路の共振の鋭さQは、Q=1/(R100+放電灯L
Aの等価抵抗)×SQRT(L2/C6)で与えられ
る。)、たとえば、別途抵抗R100と直列にスイッチ
等(図示しない)を設け、放電灯LAにパルス電圧を加
えるときだけ放電灯LAと並列に抵抗R100を接続し
てもよい。また、このとき、共振の鋭さQの減少を補正
するために、昇降圧チョッパ回路の出力電圧Vdcを上
昇する制御を行ってもよい。
【0070】そして、放電灯LAと並列に抵抗R100
を接続した状態で、動作周波数fがf0’→f1に変化
するまでの所要時間をTW、fb=(f1−f0’)と
した場合に、TW<0.5×(1/fb)を満足するよ
うに、抵抗R100を設定すると、スイッチング素子Q
3及びQ4に流れる電流が進相電流となることもなく、
di/dtストレスの発生を抑えることができる。なぜ
なら、0.5×(1/fb)は、ビート状態の半周期を
表しており、これよりもTWが小さければ、動作周波数
fがf0’→f1に変化する間にスイッチング素子Q3
及びQ4には遅相電流しか流れないからである。
【0071】つぎに、本実施の応用形態を図13を参照
して説明する。
【0072】図13に示す放電灯点灯装置と図1に示す
放電灯点灯装置との相違点は、図13に示す放電灯点灯
装置においては、トランスT1に3次側巻線N3を設け
た点、3次側巻線N3と直列に抵抗R200とスイッチ
SW3との直列回路を設けた点、さらに、SW3を制御
するエッジトリガ回路6とタイマ7とを設けた点であ
る。
【0073】この応用形態でも、上記実施の形態と同様
に、抵抗R200でLC共振による蓄積エネルギーを消
費させて、ビート状態に入るのを防ぐ。すなわち、動作
周波数fがf0’→f1に変化するときに、エッジトリ
ガ回路6からのトリガ信号がタイマ7に入力されスイッ
チSW3をオンさせる。スイッチSW3がオンした状態
では、トランスT1に3次側巻線N3を介して、抵抗R
200によりLC共振による蓄積エネルギーを消費する
ことができる。そして、動作周波数fがf0’→f1に
変化した後は、タイマ7によりスイッチSW3をオフさ
せ、LC共振回路から抵抗R200を開放する。このよ
うにしても、スイッチング素子Q3及びQ4のdi/d
tストレスの発生を防ぐことができる。
【0074】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0075】以下、本発明の第4の実施の形態を図14
を参照して説明する。
【0076】図14に示す放電灯点灯装置と図13に示
す放電灯点灯装置との相違点は、図14に示す放電灯点
灯装置においては、スイッチング素子Q3及びQ4のゲ
ートにスイッチSW201と抵抗R201との並列回路
及びスイッチSW202と抵抗R202との並列回路を
それぞれ設けた点である。そして、スイッチSW201
及びスイッチSW202はタイマ7に接続されている。
【0077】本実施の形態によれば、動作周波数fがf
0’→f1に変化した場合において、エッジトリガ回路
6及びタイマ7により、スイッチSW201及びスイッ
チSW202をそれぞれオフさせる。すると、ゲート電
圧の立ち上がり又は立ち下がりが鈍くなり、di/dt
ストレスを低減することができる。ゲート電圧の立ち上
がり又は立ち下がりが鈍くなると、いわゆるスイッチン
グロスが増加するが、スイッチSW201及びスイッチ
SW202をそれぞれオフさせるのは、深調光になの
で、スイッチング素子Q3及びQ4に流れる電流は少な
く、スイッチング素子Q3及びQ4が熱暴走等を起こし
て破壊に至ることはない。
【0078】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0079】
【発明の効果】請求項1ないし3記載の放電灯点灯装置
は、放電灯の調光時に共振周波数の近傍の周波数から第
1の周波数へと所定の時間内に漸次移行させる周波数制
御手段を設けているので、一定の時間をかけて動作周波
数を変化させることができ、したがって、インバータ回
路は進相動作になることがない。このため、ビート状態
は発生せず、インバータ回路のスイッチング素子にdi
/dtストレスは発生しない。
【0080】請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、周波数制御手段によ
り第1の周波数から共振周波数へと所定の時間内に移行
させる場合において、周波数を連続的又は段階的に移行
させているので、放電灯にパルスのピーク値電圧が印加
される時間を極力短くすることができ、放電の不安定な
状態を極力短くすることができる。
【0081】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置において、所定の時間t
をQ(共振の鋭さ)/f1(変化後の動作周波数)より
も長く設定しているので、ビート状態は発生しない。し
たがって、スイッチング素子Q3及びQ4に進相電流が
流れず、di/dtストレスが発生することもない。
【0082】請求項6又は7記載の放電灯点灯装置は、
請求項2又は3記載の放電灯点灯装置において、共振回
路のエネルギーを消費するエネルギー消費手段を設けて
いるので、ビート状態は発生しない。したがって、スイ
ッチング素子Q3及びQ4に進相電流が流れず、di/
dtストレスが発生することもない。
【0083】請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置において、インバータ回
路のスイッチング素子を駆動する駆動手段と、スイッチ
ング素子のゲートと、の間にインピーダンス要素を挿入
しているので、ゲート電圧の立ち上がり及び立ち下がり
を遅延させることができ、ビート状態は発生しない。し
たがって、スイッチング素子Q3及びQ4に進相電流が
流れず、di/dtストレスが発生することもない。
【0084】請求項9記載の放電灯点灯装置は、請求項
1又は2記載の放電灯点灯装置において、インバータ回
路に流れるインバータ電流の異常を検出する検出手段
と、検出手段の検出を受けてインバータ回路の発振を停
止させる発振停止手段と、を備えているので、インバー
タ回路が進相動作になった場合にも、インバータ回路の
発振を停止させ、インバータ回路のスイッチング素子に
発生するdi/dtストレスを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態の動作を説明する波形図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の周波数制御手段の具体的な
回路を示した回路図である。
【図4】図3に示す回路図の動作を説明する波形図であ
る。
【図5】周波数制御手段の応用形態を示す回路図であ
る。
【図6】図5に示す回路図の動作を説明する波形図であ
る。
【図7】第1の実施の形態の応用形態を示す波形図であ
る。
【図8】図7に示すパルス電圧波形を発生させるのため
の回路図である。
【図9】図8に示す回路図の動作を説明する波形図であ
る。
【図10】第2の実施の形態を示す回路図である。
【図11】第2の実施の形態の動作を説明する波形図で
ある。
【図12】第3の実施の形態を示す回路図である。
【図13】第3の実施の形態の他の実施の形態を示す回
路図である。
【図14】第4の実施の形態を示す回路図である。
【図15】従来例を示す回路図である。
【図16】従来例の共振動作を説明するための説明図で
ある。
【図17】従来例の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
AC 交流電源(直流電源回路の一部) DB 整流回路(直流電源回路の一部) C2 コンデンサ(直流電源回路の一部) Q1、Q2 スイッチング素子(電圧変換回路の一部) D1、D2 ダイオード(電圧変換回路の一部) L1 インダクタ(電圧変換回路の一部) C3 コンデンサ(平滑回路) Q3、Q4 スイッチング素子(インバータ回路) L2 インダクタ(負荷回路の一部) T1 トランス(負荷回路の一部) C6 コンデンサ(負荷回路の一部) LA 放電灯(負荷回路の一部) 1 調光手段 2 駆動手段 Vdc 電圧変換回路の出力電圧 f0 共振周波数 f0’ 共振周波数の近傍の周波数 f1 第1の周波数 5 周波数制御手段 R100 抵抗(エネルギー消費手段) R200 抵抗(エネルギー消費手段) R201 抵抗(インピーダンス要素) R202 抵抗(インピーダンス要素) AN1、2 検出手段 FF1、2 発振停止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 善宣 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大西 尚樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AC02 AC04 AC11 BA05 BB01 BB10 CA02 CA03 CA16 CB04 DB03 DD03 DD04 DE06 EB06 EB08 GA02 GB03 GB12 GC04 HA05 HA06 HA10 HB02 HB06 3K098 CC13 CC24 CC41 CC52 DD22 DD35 DD37 DD42 DD43 DD46 EE03 EE11 EE14 EE20 EE25 EE31 EE32 FF04 GG02 GG03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源回路と;少なくとも1のスイッ
    チング素子を有し、直流電源回路からの電圧を他の電圧
    に変換し出力する電圧変換回路と;電圧変換回路からの
    出力電圧を平滑し出力する平滑回路と;少なくとも1の
    スイッチング素子を有し、平滑回路からの平滑された電
    圧を高周波の電圧に変換し出力するインバータ回路と;
    放電灯及びLC共振回路を含み、インバータ回路からの
    高周波の電圧により共振動作をする負荷回路と;電圧変
    換回路が有するスイッチング素子を動作させる調光手段
    と;インバータ回路が有するスイッチング素子を駆動す
    る駆動手段と;を備えた放電灯点灯装置において、調光
    手段により電圧変換回路の出力電圧を変化させて放電灯
    の調光が可能であるとともに、放電灯の調光下限付近に
    おいてLC共振回路の共振周波数の近傍の周波数から共
    振周波数より高い第1の周波数へと所定の時間内に漸次
    移行させる周波数制御手段を設けたことを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 共振周波数から第1の周波数へと漸次移
    行させる場合において、周波数を連続的に移行させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 共振周波数から第1の周波数へと漸次移
    行させる場合において、周波数を段階的に移行させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 周波数制御手段により第1の周波数から
    共振周波数へと所定の時間内に移行させる場合におい
    て、周波数を連続的又は段階的に移行させることを特徴
    とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 所定の時間をt、共振の鋭さをQ、第1
    の周波数をf1としたときに、所定の時間tが、t>Q
    /f1を満足することを特徴とする請求項2又は3記載
    の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 共振回路のエネルギーを消費するエネル
    ギー消費手段を設け、所定の時間内において、エネルギ
    ー消費手段により共振回路のエネルギーを消費させるこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 エネルギー消費手段は、少なくとも抵抗
    を備えていることを特徴とする請求項6記載の放電灯点
    灯装置。
  8. 【請求項8】 所定の時間内において、インバータ回路
    のスイッチング素子を駆動する駆動手段と、スイッチン
    グ素子のゲートと、の間にインピーダンス要素を挿入す
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の放電灯点灯装
    置。
  9. 【請求項9】 インバータ回路が有するスイッチング素
    子に流れる進相電流を検出する検出手段と、検出手段の
    検出を受けてインバータ回路の発振を停止させる発振停
    止手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 調光下限は、調光比略3%以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032032A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Matsushita Electric Works Ltd 調光装置
JP2009272233A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Mitsubishi Electric Corp 放電灯点灯装置、照明装置

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