JP2003197199A - 電池用銅箔および電池用銅箔の製造方法 - Google Patents
電池用銅箔および電池用銅箔の製造方法Info
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Abstract
落ちることのない、伸びと強度を兼ね備える電池用銅箔
を提供する。 【解決手段】銅材に、リンを0.015〜0.04ma
ss%以上添加するとともに、コバルト、ニッケルおよ
び鉄のうち1つ以上の成分を総量で0.01〜0.15
mass%以上添加した後、圧延加工し、この圧延加工
により形成された銅箔を熱処理する。この銅箔を正極1
または負極2に用いる。
Description
池やリチウムポリマー電池の電極(特に負極集電体)に
用いられる電池用銅箔および電池用銅箔の製造方法に関
する。
のポータブル機器の普及によって、小型で高容量の二次
電池に対する要求が高まっている。中でもリチウムイオ
ン電池は、軽量でエネルギー密度が高いことから多くの
分野で使用されるようになってきている。リチウムイオ
ン電池の構造は、例えば、図1に示すようにシート状の
正極1と負極2とを、各々の間にセパレータ3を介して
巻き合わせる形態がある。
は、製造方法によって大きく二つに分けることができ
る。一つは鋳造で製造した素材に圧延加工を施して製造
する圧延銅箔であり、もう一つは硫酸銅を主とする溶液
から銅を電解析出させて製造する電解銅箔である。
銅箔においては、以下のような問題がある。電池用銅箔
は、近年の極薄化の進展に伴い10μm以下のものも使
用されるようになっており、破断の発生などラインでの
通板性が悪化している。これは通常のタフピッチ銅など
の圧延箔の場合、加工後の強度が高く、伸びが小さいた
め、ラインの微妙な張力変動により破断が発生するため
である。また、ラインでの乾燥工程により軟化して伸び
は回復するものの、強度が落ちるため、後工程でのハン
ドリングに問題が発生し、このため銅箔を厚くせざるを
得ない場合がある。一方、電池の高容量化が進み、充放
電時の負極活物質の膨張収縮による負極芯材である銅箔
が破断する場合がある。特に電池組み立て時の熱履歴が
小さい場合、従来のタフピッチ銅を原料とした銅箔では
伸びが回復せず破断に至る場合がある。
であり、熱処理前でも伸びを持ち、熱処理後でも強度が
落ちることのない、伸びと強度を兼ね備える電池用銅箔
および電池用銅箔の製造方法を提供することを目的とす
る。
に、本発明の電池用銅箔は、コバルト、ニッケルおよび
鉄の何れか又はそれらを組み合わせたもののリン化物が
形成された銅材を圧延加工して成ることを特徴としてい
る。
015〜0.04mass%以上添加するとともに、コ
バルト、ニッケルおよび鉄のうち1つ以上の成分を総量
で0.01〜0.15mass%以上含有させて形成さ
れることを特徴としている。
m以下の厚さであることを特徴としている。
されることを特徴としている。
銅材に、リンを0.015〜0.04mass%以上添
加するとともに、コバルト、ニッケルおよび鉄のうち1
つ以上の成分を総量で0.01〜0.15mass%以
上添加した後、圧延加工し、この圧延加工により形成さ
れた銅箔を熱処理することを特徴としている。
て詳細に説明する。
る電池用銅箔の製造方法を説明する。まず、無酸素銅や
タフピッチ銅をべースに、Pを0.02mass%以上
添加し、Co、Ni、Feのうち1種以上の成分を総量
で0.01mass%以上含有する銅材を作成し、圧延
加工により製造する。この製造した銅箔を熱処理するこ
とで必要に応じた強度と伸びをもった銅箔を製造する。
PとCo、Ni、Feのうち1種類以上を添加するの
は、Co、NiおよびFeのリン化物を銅箔中に形成さ
せるためである。
銅箔の熱処理に際し、急激な軟化を防止する事が可能と
なり、熱処理条件を選定することにより、必要に応じた
強度と伸びを持つ銅箔を製造することができるからであ
る。ここで、Pが0.015mass%未満ではリン化
物の形成が不十分である。同様にCo、Ni、Feの1
種類以上の総量が0.01mass%未満でもリン化物
の形成が不十分となる。また、Pが0.04mass%
を超えると加工性が低下するとともに、導電率も低下
し、電池用負極材としては不向きとなる。Co、Ni、
Feについても0.15mass%を超えるといたずら
に導電率を害するのみとなる。したがって各添加元素の
範囲を上記のように、Pを0.02mass%以上、C
o、Ni、Feのうち1種以上の成分を総量で0.01
mass%以上と定めた。
用銅箔を製造した際の実施例を、下記表1を参照して説
明する。
1の資料No.1〜9に示すように、Pをそれぞれ0.
025mass%・0.035mass%添加した材料
をベースに、Fe、Co、Niを1種類以上で合計0.
01mass%添加して溶解鋳造を行った。
材に加工した後、冷間圧延と焼鈍を繰り返す方法で加工
して、厚さ200μmの生地材を製造した。さらに、こ
の生地材を焼鈍した後、厚さ15μmまで冷間圧延して
試料とした。以上の試料を300℃で9時間と、350
℃で4時間の還元雰囲気で熱処理を行った後、所定の特
性を確認した。この確認された特性は、表1に示すよう
に、350℃×4時間後の欄の引張強さ(N/mm2)
並びに伸び(%)と、300℃×9時間後の欄の引張強
さ(N/mm2)、伸び(%)並びに導電率(%IAC
S)のようになった。
圧延し、350℃で4時間の熱処理を行った。リチウム
イオン電池用の負極材としてカーボン塗工を行ったとこ
ろ、塗工ラインでは、従来のタフピッチ銅を素材とした
ものよりも伸びがあり、シワなどの発生はなかった。ま
た、塗工後、強度を確認すると引張強さは250N/m
m2と塗工前の強度とほぼ同等であり、タフピッチ銅を
素材としたものよりも強度があった。この塗工した電極
材を用いて電池に組み立てたて、過充放電試験を行った
が、負極芯材である銅箔の破断やクラックの発生はなく
良好であった。
変えた比較材を下記表2に示し、その特性を、表1に示
した本発明材と比較する。
0.01mass%と低いが、FeとCoの量がNo.
3と同じである。No.11の比較材は、Pのみを0.
025mass%添加したものである。これらを本発明
のものと比較すると、Pの量が低いとFeやCoを添加
しても十分な効果(特性)が得られない。また、試料N
o.11のようにPが同等に入っていても単独では効果
がないことが特性から確認できる。試料No.12の比
較材は、Pは0.035mass%と本発明のものの範
囲以内で、FeとNiを総量で0.15mass%以上
添加したものである。この場合、リン化物の形成が増
え、熱処理後も強度は増えるものの、導電率が74.5
%IACSと低くなり、電極材には向かないことが分か
る。
れば、銅材に、リンを0.015〜0.04mass%
以上添加するとともに、コバルト、ニッケルおよび鉄の
うち1つ以上の成分を総量で0.01〜0.15mas
s%以上添加した後、圧延加工し、この圧延加工により
形成された銅箔を熱処理して電池用銅箔を形成する。
と伸びをもった銅箔を形成することができる。銅箔にリ
ン化物を形成することにより、銅箔の熱処理に際し、急
激な軟化を防止する事が可能となり、熱処理条件を選定
することにより、必要に応じた強度と伸びを持つ銅箔を
形成することができる。
コバルト、ニッケルおよび鉄の何れか又はそれらを組み
合わせたもののリン化物が形成された銅材を圧延加工し
て電池用銅箔を形成したので、熱処理前でも伸びを持
ち、熱処理後でも強度が落ちることのない、伸びと強度
を電池用銅箔に兼ね備えることができる。
介して巻き合わせるタイプのリチウムイオン電池の構造
を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 コバルト、ニッケルおよび鉄の何れか又
はそれらを組み合わせたもののリン化物が形成された銅
材を圧延加工して成ることを特徴とする電池用銅箔。 - 【請求項2】 前記リン化物は、銅材にリンを0.01
5〜0.04mass%以上添加するとともに、コバル
ト、ニッケルおよび鉄のうち1つ以上の成分を総量で
0.01〜0.15mass%以上含有させて形成され
ることを特徴とする請求項1記載の電池用銅箔。 - 【請求項3】 前記圧延加工された銅箔は、20μm以
下の厚さであることを特徴とする請求項1または2記載
の電池用銅箔。 - 【請求項4】 前記圧延加工された銅箔は、熱処理され
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電
池用銅箔。 - 【請求項5】 銅材に、リンを0.015〜0.04m
ass%以上添加するとともに、コバルト、ニッケルお
よび鉄のうち1つ以上の成分を総量で0.01〜0.1
5mass%以上添加した後、圧延加工し、この圧延加
工により形成された銅箔を熱処理することを特徴とする
電池用銅箔の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395014A JP2003197199A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 電池用銅箔および電池用銅箔の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001395014A JP2003197199A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 電池用銅箔および電池用銅箔の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003197199A true JP2003197199A (ja) | 2003-07-11 |
Family
ID=27601569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001395014A Pending JP2003197199A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 電池用銅箔および電池用銅箔の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003197199A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063431A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Dowa Mining Co Ltd | 銅合金およびその製造法 |
WO2023276756A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | リチウム二次電池 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001395014A patent/JP2003197199A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063431A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Dowa Mining Co Ltd | 銅合金およびその製造法 |
JP4524471B2 (ja) * | 2004-08-30 | 2010-08-18 | Dowaメタルテック株式会社 | 銅合金箔およびその製造法 |
WO2023276756A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | リチウム二次電池 |
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