JP2003196621A - Icカードへのデータ記録 - Google Patents

Icカードへのデータ記録

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JP2003196621A
JP2003196621A JP2001393709A JP2001393709A JP2003196621A JP 2003196621 A JP2003196621 A JP 2003196621A JP 2001393709 A JP2001393709 A JP 2001393709A JP 2001393709 A JP2001393709 A JP 2001393709A JP 2003196621 A JP2003196621 A JP 2003196621A
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transaction
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card
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JP2001393709A
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Makoto Iida
誠 飯田
Toshinori Fujioka
敏則 藤岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップを搭載した取引カードにおい
て、セキュリティを損ねることなく、一般のユーザによ
るICチップへの情報の読み書きを可能とする。 【解決手段】 取引カードに搭載されたICチップの
領域として、基本メモリとオプションメモリを備える。
基本メモリは情報の読み書きに鍵情報が必要とされるた
め、自動取引装置は情報の読み書き可能であるが、一般
のユーザは読み書き不能である。オプションメモリは、
鍵情報を要せず、一般ユーザに開放された領域を言う。
取引時には、自動取引装置は、ホストコンピュータ等に
取引履歴を記録する他、オプションメモリにも取引履歴
を記録する。ユーザは、オプションメモリの情報を電子
通帳として、閲覧、編集することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップを搭載
したカードを用いて取引を行う自動取引措置に関し、詳
しくはICチップへのデータ記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金融機関等で利用者に対する入出金に自
動取引装置(以下、ATMという)が使用されている。
これらのATMでは、クレジットカード、デビットカー
ド、キャッシュカードなどのカードが取引に用いられ
る。近年では、磁気ストライプに加えて接触型または非
接触型のICチップを搭載したカード(以下、単に「I
Cカード」と称する)も普及しつつある。接触型と非接
触型のICチップの双方を備えているカードもある。こ
れらのICチップには、口座番号、暗証番号などの情報
が、複数の口座について記録されている。
【0003】ICチップには、磁気ストライプに比べて
多くのデータが記憶可能であり、上述の口座情報を記憶
する他、取引履歴を記憶する電子通帳としての利用も提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ICチップへ
の情報の読み書きには、そのセキュリティを保持するた
め、所定の鍵情報が必要とされる。鍵情報は、金融機関
などが管理すべきものであり、一般には公開されない。
従って、電子通帳として利用する場合でも、情報の読み
書きには金融機関が用意する自動取引装置を用いる必要
があり、利用者は取引履歴を自己のパーソナルコンピュ
ータなどで閲覧、編集することができなかった。かかる
制限は、取引履歴を電子データとして記憶することの利
点を大きく損ねるものであった。
【0005】こうした課題は、電子通帳に限らず、IC
チップに記録されたデータを利用した種々のアプリケー
ションに共通の課題と言える。本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、ICチップのセキ
ュリティを損ねることなく、一般のユーザによるICチ
ップへの情報の読み書きを可能とすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも一
部を解決するために、本発明では、自動取引装置で使用
される取引カードに搭載されたICチップの領域とし
て、アクセス制限メモリと開放メモリを備えるものとし
た。アクセス制限メモリとは、自動取引装置であれば、
情報の読み出し及び書き込みが可能な領域を言う。この
領域は、例えば、情報の読み書きに鍵情報を要求する領
域とすることができる。開放メモリとは、自動取引装置
であるか否かに関わらず、情報の読み出しおよび書き込
みが可能な領域を言う。開放メモリは、情報の読み書き
に鍵情報を必要しない領域として構成してもよいし、ユ
ーザが鍵情報を設定可能な領域として構成してもよい。
アクセス制限メモリ、開放メモリは、それぞれ目的等に
応じて多数の領域に分割しても構わない。
【0007】本発明の取引カードによれば、セキュリテ
ィを確保すべき情報については、アクセス制限メモリに
記録し、ユーザが活用したい情報については、開放メモ
リに記録することができる。
【0008】本発明の取引カードにおいては、アクセス
制限メモリに、解放メモリの利用可否を制御する制御情
報を記録してもよい。この制御情報の有無によって、開
放メモリの使用可否を制御することができる。一般ユー
ザは、アクセス制限メモリに制御情報を書き込むことが
できないから、この情報は、例えば、ユーザの申込に応
じて、カード発行者などが書き込むことになる。こうす
ることにより、開放メモリの使用可否をカード発行者が
制御でき、ICチップの不正使用などを抑制することが
できる。
【0009】本発明は、上述の取引カードを用いて取引
を行う自動取引装置として構成してもよい。かかる自動
取引装置は、例えば、取引カードのアクセス制限メモリ
に記録された情報を入力して取引を実行するとともに、
その取引に関する情報の少なくとも一部を解放メモリに
記録するものとしてもよい。こうすることにより、開放
メモリを取引履歴の記録領域として有効活用することが
できる。この場合、開放メモリへの記録は、ユーザによ
って編集される可能性があるため、別途、正規の取引記
録は保存しておくことが好ましい。保存先としては、ア
クセス制限メモリ、自動取引装置内、自動取引装置に接
続されたホストコンピュータなどが考えられる。
【0010】上記自動取引装置において、アクセス制限
メモリに解放メモリの書き込み可否を制御する制御情報
が記録されている場合には、解放メモリへの書き込みが
許可されている場合に記録を行うものとしてもよい。こ
うすることにより、無用な書き込み等を回避することが
でき、ICチップのメモリ容量を有効に活用することが
できる。
【0011】自動取引装置で取引記録を行う場合には、
少なくとも取引日、入金または出金の種別、金額を、所
定のフォーマットで追記することが好ましい。こうする
ことにより、ユーザは、取引記録を電子通帳として活用
することができる。所定のフォーマットとは、ユーザが
所有するアプリケーションで情報の読み書き可能なフォ
ーマットであれば、任意に設定可能である。例えば、電
子通帳に固有のアプリケーションソフトをユーザが所有
しているという前提で、そのアプリケーションに固有の
フォーマットを利用するものとしてもよいし、汎用の表
計算ソフトで取扱可能なファイル形式を用いるものとし
てもよい。
【0012】本発明は、更に、自動取引装置で使用され
る取引カードに搭載されたICチップの情報を編集する
ためのコンピュータプログラムとして構成してもよい。
例えば、ユーザがICチップの情報を活用するためのア
プリケーションソフトウェアが相当する。かかるコンピ
ュータプログラムは、自動取引装置が解放メモリに書き
込む場合の記録フォーマットと互換性のある所定のフォ
ーマットで、情報の書き込みを行う機能を備えているこ
とが好ましい。
【0013】本発明は、更に種々の態様を採ることがで
き、例えば、上述した自動取引装置における取引処理方
法として構成してもよいし、かかる機能をコンピュータ
に実現させるためのコンピュータプログラムとして構成
してもよい。更に、これらの種々のコンピュータプログ
ラムを記憶した記憶媒体として構成してもよい。ここ
で、記憶媒体としては、フレキシブルディスク、CD−
ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカード、ICチ
ップ、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード
などの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記
憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶
装置など光学的、磁気的、電気的にコンピュータが読取
り可能な種々の媒体を利用できる。また、本発明につい
て、上述した種々の特徴は、適宜、組み合わせることが
可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、以下の項目に分けて説明する。 A.システム構成: A1.自動取引装置: A2.ICカード: A3.電子通帳システム: B.取引処理: C.電子通帳取扱処理: D.変形例:
【0015】A.システム構成: A1.自動取引装置:図1は実施例としての自動取引装
置の概略構成を示す説明図である。自動取引装置は、銀
行などの金融機関に設置され、利用者の操作に応じて入
出金処理を無人で行うための装置である。入出金処理と
しては、例えば、利用者の口座への預金、口座からの出
金、ローンなどが挙げられる。以下の実施例では、入出
金処理を行う場合を例にとって、自動取引装置を説明す
るが、実施例としての自動取引装置は、公共機関での証
明書発行など入出金以外の取引を行う装置として構成す
ることも可能である。
【0016】実施例の自動取引装置(以下、ATMとい
う)100は、磁気ストライプの他にICチップを搭載
したカード10(以下、ICカードと呼ぶ)に対応可能
である。ICカード10を図中に例示した。カード10
は、磁気ストライプ11、接触型のICチップ13、非
接触型のICチップ14を備えている。磁気ストライプ
11には、ユーザの口座番号、暗証番号などの口座指定
情報が記録されている。
【0017】ATM100には、次のユニットが図示す
る配置で備えられている。カード取扱機構150は、I
Cカード10の磁気ストライプ11およびICチップ1
3、14に記録された情報を読み取る。通帳取扱機構1
06は、通帳に付された磁気ストライプから情報を読み
取る機能、取引結果を記入する機能を奏する。
【0018】操作部103は、入出金取引のための情報
表示および入出金のための操作入力を行うためのインタ
フェースである。本実施例では、タッチパネルを用いる
ものとしたが、ディスプレイと押しボタンスイッチなど
の組み合わせで構成してもよい。
【0019】利用者との紙幣の授受は、紙幣入出金口1
07を通じて行われる。入金時には、利用者が紙幣入出
金口107に入れた紙幣は、内蔵された紙幣取扱装置1
10によって、鑑別され、金種ごとに分類されて保管さ
れる。出金時には、紙幣取扱装置110は、利用者の指
示した金額分の紙幣を用意し、紙幣入出金口107から
利用者に受け渡す。
【0020】ATM100には、ここで例示した構成に
限らず種々のユニットを設けることが可能である。例え
ば、上記ユニットに加えて明細書を取り扱うユニット、
音声案内を行うユニットなどを設けても良い。
【0021】以上で説明したATM100の各ユニット
の動作は、制御ユニット120によって制御される。制
御ユニット120は、内部にCPU、メモリを備えたマ
イクロコンピュータとして構成されている。制御ユニッ
ト120は、図中に矢印で示す通り、各ユニットと情報
の授受を行い、ATM100全体の動作を制御する。A
TM100は、金融機関のホストコンピュータ200と
通信回線を介して接続されている。制御ユニット120
は、適宜、ホストコンピュータ200と通信を行いつ
つ、入出金に関する処理を実行する。
【0022】図中に制御ユニット120において入出金
処理に関連する機能ブロックを併せて示した。本実施例
では、各機能ブロックは、制御ユニット120内にソフ
トウェア的に構成され、主制御部125によって制御さ
れる。各機能ブロックはハードウェア的に構成しても構
わない。
【0023】カード情報入力部123は、カード取扱機
構150を制御して、磁気ストライプおよびICチップ
から、情報を入力する。セキュリティを確保するため
に、ICチップ13、14の情報の読み書きには、鍵情
報が必要とされる場合がある。この鍵情報は、ホストコ
ンピュータ200が管理している。カード情報入力部1
23は、必要に応じて、ホストコンピュータ200から
鍵情報201を取得し、ICチップ13、14への情報
の読み書きを実行する。電子通帳処理部124は、IC
チップ13、14を電子通帳として活用するための情報
の読み書きを行う。指示入出力部121は操作部103
を制御し、利用者が操作するためのメニューその他の画
面表示、およびその操作結果の入力を行う。
【0024】カード情報入力部123および指示入出力
部121から入力された情報は、主制御部125を介し
て入出金処理部122に受け渡される。入出金処理部1
22は、適宜、通信部126を介してホストコンピュー
タ200にこれらの情報を送信し、入出金処理を行う。
また、現金の授受を伴う取引の場合には、入出金処理部
122は、紙幣取扱装置110を制御して現金の授受を
行う。
【0025】本明細書における入出金処理は、必ずしも
現金の授受を伴うとは限らない。例えば、利用者の口座
から他の口座への振り込みなど、金額情報の移動も入出
金処理に含まれる。
【0026】A2.ICカード:図2はICチップ13
の内部構成を示す説明図である。ここでは、接触型のI
Cチップ13を例にとって説明する。非接触型のICチ
ップ14についても同様の構成である。
【0027】ICチップ13は、図示する各ブロック
が、ハードウェア的に構成されている。接続I/F13
aは、外部と情報の授受を行うためのインタフェース回
路である。コントローラ13bは、各メモリ領域への情
報の読み書きを制御する機能を含め、ICチップ13全
体の動作を制御する機能を実現する回路である。メモリ
空間は、基本メモリ13c、オプションメモリ13eの
2種類の領域に分割されている。基本メモリ13cは、
情報の読み書きに際し、ホストコンピュータ200が管
理する鍵情報201が必要とされるアクセス制限メモリ
に相当する空間である。オプションメモリ13eは、鍵
情報201を要せず、ユーザに開放された開放メモリに
相当する空間である。基本メモリ13cには、開放メモ
リの利用可否を制御する制御情報に相当するオプション
フラグ13dが記録されている。オプションフラグ13
dが、オプションメモリ13eの使用可の状態に設定さ
れていない場合には、オプションメモリ13eの使用は
許容されない。
【0028】基本メモリ13c、オプションメモリ13
eは、それぞれ予め固定の領域として設定することも可
能であるが、本実施例では、可変の領域とした。例え
ば、オプションフラグ13dによってオプションメモリ
13eの使用が禁止されている場合には、コントローラ
13bは、メモリの全領域が基本メモリ13cであると
認識する。こうすることにより、ICチップのメモリ空
間を有効活用することができる。
【0029】A3.電子通帳システム:図3は電子通帳
システムの構成を示す説明図である。電子通帳とは、I
Cカード10のICチップに取引履歴を自動取引装置で
記録し、ユーザが、自己のコンピュータで閲覧および編
集可能としたシステムを意味する。本実施例では、汎用
のパーソナルコンピュータ300に、ICカード10の
情報を読み書きするためのカードリーダ300aを接続
するとともに、電子通帳用のアプリケーションソフトを
インストールすることにより構成するものとした。
【0030】コンピュータ300にソフトウェア的に実
現される機能ブロックを図中に併せて示した。カードR
/W部301は、カードリーダ300aのドライバによ
って実現される機能であり、カードリーダ300aを制
御して、ICカード10への情報の読み書きを行う。こ
こでの読み書きの対象は、ICチップに用意されたオプ
ションメモリ13eである。
【0031】パスワード管理部302は、オプションメ
モリ13eへの情報の読み書きに要求されるパスワード
を管理する。パスワードは、ユーザが任意に設定可能で
ある。パスワードの設定なく、読み書きを許容するもの
としても構わない。
【0032】入出力部305は、コンピュータ300の
キーボード、マウスなどの操作結果を入力する。表処理
部304は、この入力に基づき、ICカード10から読
み取られた情報の編集、計算など種々の表処理を実現す
る。フォーマット変換部303は、編集結果を、ICカ
ード10への記録用に予め設定されたフォーマットに変
換する。フォーマットは、自動取引装置が、ICカード
に取引履歴を記録する際に用いられるフォーマットと互
換性のあるフォーマットが利用可能である。本実施例で
は、表処理で汎用的に用いられるcsvフォーマットを
利用するものとした。
【0033】以上のシステム構成により、ユーザは、I
Cカード10に記録された取引履歴をコンピュータ30
0で閲覧することができるとともに、適宜コメントを記
入したり、項目ごとの計算、ソートなどを行って取引履
歴の管理をすることができる。
【0034】B.取引処理:図4は取引処理のフローチ
ャートである。自動取引装置100の制御ユニット12
0が、操作部103でのメニューの選択、またはICカ
ード10の挿入をトリガとして実行する処理である。
【0035】この処理が開始されると、制御ユニット1
20は、ホストコンピュータ200から鍵情報201を
取得する(ステップS10)。ここでは、取引処理を実
行する度に取得するものとして説明したが、予め取得し
て自動取引装置内に保存しておく態様を採ることもでき
る。
【0036】次に、制御ユニット120は、この鍵情報
を用いて基本メモリの情報を読み込む(ステップS1
1)。ICカード10に磁気ストライプ11が備えられ
ている場合には、この処理に先立って、磁気ストライプ
11からの情報読み取りを行うものとしてもよい。
【0037】その後、制御ユニット120は、取引情報
を入力し(ステップS12)、認証および取引処理を実
行する(ステップS13)。取引情報とは、ユーザによ
って選択された取引科目によって異なるが、例えば、取
引対象となる口座の選択、暗証番号、取引金額などが含
まれる。認証および取引処理では、制御ユニット120
は、適宜、入力された情報をホストコンピュータ200
に送信し、処理を実行する。この過程において、取引の
履歴は、ホストコンピュータ200に口座と対応づけて
記録される。
【0038】制御ユニット120は、基本メモリに記録
されたオプションフラグがオン、即ち、オプションメモ
リの使用が許可されている場合には、取引内容をオプシ
ョンメモリに記録する(ステップS15)。この記録
は、従前の記録に追記される。オプションメモリの使用
が許可されていない場合には、この処理をスキップす
る。以上で取引が完了すると、制御ユニット120は、
ICカード10を排出して(ステップS16)、取引処
理を終了する。
【0039】なお、オプションメモリについては、ユー
ザがパスワードを設定している可能性がある。かかる場
合でも、自動取引装置が取引内容を追記可能に構成して
おくことが好ましい。例えば、コントローラ13bは、
基本メモリの読み書きに使用される鍵情報が入力された
場合には、パスワードの設定の有無に関わらず、オプシ
ョンメモリへの情報の読み書きを許容するよう構成して
おけばよい。
【0040】C.電子通帳取扱処理:図5は電子通帳取
扱処理のフローチャートである。電子通帳システムとし
て構成されたコンピュータ300のCPUが実行する処
理である。この処理は、ユーザがカードリーダ300a
にICカード10を挿入して、電子通帳用のアプリケー
ションソフトを起動することにより開始される。
【0041】処理が開始されると、CPUはオプション
メモリの情報を読み込む(ステップS20)。パスワー
ドが設定されている場合には、ユーザにパスワードの入
力を要求してもよい。
【0042】次に、読み込まれた情報をフォーマット変
換し、通帳表示を行う(ステップS22)。本実施例で
は、csvフォーマットで情報が記録されているから、
これを表形式に変換して、コンピュータ300の画面に
表示するのである。
【0043】この通帳表示画面において、ユーザが種々
のコマンドを入力すると、CPUはこれに応じて通帳編
集処理を実行する(ステップS24)。通帳編集処理と
しては、汎用の表計算ソフトウェアで実現されている種
々の機能を実現することができる。例えば、取引の日付
順、項目順などでのソート機能、指定した範囲の合計等
を計算する計算機能、各項目の備考欄へのコメント記
入、キーワード等による項目検索、電子通帳の印刷など
の機能を適用可能である。
【0044】こうして編集が完了すると、CPUはIC
カード10への記録用にフォーマット変換を行い、オプ
ションメモリを更新して(ステップS26)、電子通帳
取扱処理を終了する。
【0045】図6は通帳表示例を示す説明図である。図
示する通り、ICカード10の情報に基づいて日付、支
払い金額、預かり金額、差額残高などが表示される。こ
れらの情報は、取引時に自動取引装置によって記録され
た情報である。ユーザは、例えば、これらの項目を適宜
指定して合計を求めることにより、月単位での合計(図
中の領域B)を表示させることができる。また、備考欄
に各項目についてのコメントの記入(図中の領域A)を
行うことができる。これらの操作は、画面下方にGUI
として用意された種々のボタンを選択することで行うこ
とができる。図中に示したのは一例に過ぎず、更に多く
の操作ボタンを用意してもよい。また、かかるGUIを
利用せずに、メニューからの選択、コマンド入力などの
方法によって操作するものとしてもよい。
【0046】本実施例では、通帳の編集を行う専用のア
プリケーションソフトを用いるものとして説明したが、
いわゆる汎用の表計算ソフトを用いて通帳の閲覧、編集
を行うものとしてもよい。
【0047】D.変形例:図7は変形例としての電子通
帳システムの構成を示す説明図である。ユーザが電子通
帳の閲覧等に利用するシステムであり、図3で示したシ
ステムの変形例に相当する。
【0048】変形例のシステムでは、通信機能を有する
PDA400を電子通帳の閲覧等に利用する。電子通帳
の編集を行うための電子通帳アプリケーション501
は、インターネットINT上のアプリケーション・サー
ビス・プロバイダ(ASP)500によって提供され
る。
【0049】PDA400は、ICカード10の情報読
み書きを行うためのスロット402を備えている。ここ
から読み取った情報は、アンテナ404により基地局5
02に通信され、インターネットINTを介してASP
500に送信される。また、PDA400は、読み取っ
た情報をディスプレイ401に表示する。ユーザが操作
部403を利用して、通帳の処理コマンドを入力する
と、そのコマンドはASP500に送信される。ASP
500は、電子通帳アプリケーション501を用いてコ
マンドに従った処理を実行し、その結果をPDA400
に返信する。PDA400は、得られた結果をディスプ
レイ401に表示する。
【0050】変形例においては、電子通帳アプリケーシ
ョン501をASPからダウンロードし、上述の処理を
PDA400上で実行するものとしてもよい。
【0051】以上の実施例では、電子通帳としてオプシ
ョンメモリを利用する場合を例示したが、オプションメ
モリは、これに限らず種々の用途に活用可能である。例
えば、振込先に関する情報を予めオプションメモリに記
憶させておくことにより、自動取引装置を利用した振込
処理の簡素化を図っても良い。いわゆる振込カードの代
替としての使用であるが、キャッシュカードと振込カー
ドの2枚を挿入するまでなく、取引カードだけで処理を
行うことができる利点がある。オプションメモリは、例
えば、スケジュール管理など、自動取引装置が情報を読
み書きする処理以外に活用可能としても良い。
【0052】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の制御処理はソフト
ウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものと
してもよい。実施例および変形例では、ICチップに記
録された情報を表示する場合を例示したが、音声などで
出力するものとしてもよい。電子通帳を閲覧、編集等す
る機能を自動取引装置自体に持たせるものとしてもよ
い。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、取引カードについて、
セキュリティを確保すべき情報については、アクセス制
限メモリに記録し、ユーザが活用したい情報について
は、開放メモリに記録することができる。これにより、
ユーザは開放メモリを有効活用することができ、取引カ
ードの利便性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての自動取引装置の概略構成を示す
説明図である。
【図2】ICチップ13の内部構成を示す説明図であ
る。
【図3】電子通帳システムの構成を示す説明図である。
【図4】取引処理のフローチャートである。
【図5】電子通帳取扱処理のフローチャートである。
【図6】通帳表示例を示す説明図である。
【図7】変形例としての電子通帳システムの構成を示す
説明図である。
【符号の説明】
10…ICカード 11…磁気ストライプ 13、14…ICチップ 13a…接続I/F 13b…コントローラ 13c…基本メモリ 13e…オプションメモリ 13d…オプションフラグ 100…自動取引装置 103…操作部 106…通帳取扱機構 107…紙幣入出金口 110…紙幣取扱装置 120…制御ユニット 121…指示入出力部 122…入出金処理部 123…カード情報入力部 124…電子通帳処理部 125…主制御部 126…通信部 150…カード取扱機構 200…ホストコンピュータ 201…鍵情報 300…コンピュータ 300a…カードリーダ 301…カードR/W部 302…パスワード管理部 303…フォーマット変換部 304…表処理部 305…入出力部 401…ディスプレイ 402…スロット 403…操作部 404…アンテナ 501…電子通帳アプリケーション 502…基地局
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 G07D 9/00 436Z G07D 9/00 436 G06K 19/00 N G07F 7/08 G07F 7/08 A Fターム(参考) 3E040 AA04 AA10 BA07 CA12 CB04 DA01 EA10 FK09 3E044 AA09 BA04 CA06 DC05 5B017 AA01 BA01 BA06 CA14 5B035 AA06 BB09 CA11 CA38 CA39 5B058 CA26 KA02 KA04 KA08 KA31 YA02 YA03 YA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動取引装置で使用される取引カードで
    あって、 情報の読み出し及び書き込み可能なICチップを備え、 該ICチップは、 前記自動取引装置であれば、情報の読み出し及び書き込
    みが可能なアクセス制限メモリと、 自動取引装置であるか否かに関わらず、情報の読み出し
    および書き込みが可能な解放メモリとを有する取引カー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の取引カードであって、 前記アクセス制限メモリには、前記解放メモリの利用可
    否を制御する制御情報が記録されている取引カード。
  3. 【請求項3】 取引カードを用いて取引を行う自動取引
    装置であって、 該取引カードは、 情報の読み出し及び書き込み可能なICチップを備え、 該ICチップは、 前記自動取引装置であれば、情報の読み出し及び書き込
    みが可能なアクセス制限メモリと、 自動取引装置であるか否かに関わらず、情報の読み出し
    および書き込みが可能な解放メモリとを有する取引カー
    ドであり、 前記アクセス制限メモリの情報を入力し、前記取引を実
    行する取引実行部と、 該取引に関する情報の少なくとも一部を、前記解放メモ
    リに記録する解放メモリ記録部とを備える自動取引装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動取引装置であって、 前記アクセス制限メモリには、前記解放メモリへの書き
    込み可否を制御する制御情報が記録されており、 前記解放メモリ記録部は、前記制御情報によって解放メ
    モリの書き込みが許可されている場合に前記記録を行う
    自動取引装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の自動取引装置であって、 前記解放メモリ記録部は、少なくとも取引日、入金また
    は出金の種別、金額を、所定のフォーマットで追記する
    自動取引装置。
  6. 【請求項6】 自動取引装置で使用される取引カードに
    搭載されたICチップの情報を編集するためのコンピュ
    ータプログラムであって、 前記ICチップは、 前記自動取引装置であれば、情報の読み出し及び書き込
    みが可能なアクセス制限メモリと、 自動取引装置であるか否かに関わらず、情報の読み出し
    および書き込みが可能な解放メモリとを有しており、 前記解放メモリに書き込むべき記録情報を入力する機能
    と、 該記録情報を、前記自動取引装置が該解放メモリに書き
    込む場合の記録フォーマットと互換性のある所定のフォ
    ーマットで前記解放メモリに記録する機能とをコンピュ
    ータにより実現するためのコンピュータプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330992A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 預金管理システム、預金管理方法、セキュアデバイス装置、および情報処理装置
JP2009157594A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2015103204A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 グローリー株式会社 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法
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