JP2003196386A - 双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents
双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法並びにコンピュータプログラムInfo
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Abstract
診療や治療に必要な最低限の患者データ部分を、患者の
プライバシーの保護を図りつつ参照できるようにする。
更に、この患者データ部分では診療と治療に不足がある
場合に、より詳細な患者データを取得できるようにす
る。 【解決手段】 一の医療機関通信装置4は、患者データ
のうち少なくとも診療や治療に最低限必要なミニマムデ
ータを予め登録するために、医療情報集中処理センタ通
信装置3に転送しておく。その後、他の医療機関通信装
置4において、患者からの当該患者データの参照が承諾
された際に、当該患者データの転送を、医療情報集中処
理センタ通信装置3に要求する。他の医療機関通信装置
4では、要求に応じて転送されてきたミニマムデータを
参照可能とされる。
Description
P(Transmission Control Protocol/Internet Protoco
l)環境下のコンピュータ双方向通信ネットワーク(イン
ターネット等)による、医療情報提供・取得システム及
び方法並びに、コンピュータをそのようなシステムとし
て機能させるコンピュータプログラムの技術分野に属す
る。
下適宜、「病院」と記載)では、個々に構築したローカ
ルエリアネットワーク(LAN)やスタンドアローン小
型汎用コンピュータを用いて各種の医療情報を処理して
いる。例えば、診療報酬(レセプト)自動計算処理を行
う医事会計システムが普及している。また、病院内の各
部署に検査依頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依
頼(オーダ)システムや薬局システムなどの各種オーダ
システムの導入も進展している。これらのシステムによ
って、病院内における各種処理作業が迅速化され、医療
処理の質的な向上が図られている。また、近時では、書
面カルテに代えた電子カルテの利用導入も進展し、その
医療処理の質的向上が図られている。
れるものの、近時の医療経済状況の悪化から高度な医療
情報システム構築は進展していない。これは、多大な初
期投資が必要であり、その後のシステム保守管理、バー
ジョンアップ、電子データのバックアップ(長期的な保
存)やメンテナンスにも多大な手間と費用を要するため
である。換言すれば、システム規模や処理規模が大き
い。例えば、特に、多種のアプリケーション搭載の多機
能化(肥大化/Fat Client)によるバージョンアップな
どの費用増加が大きい。また、このような高度医療情報
システムを個々の病院に導入した場合、利用技術の習得
が容易でないため病院ごとの効果的な活用に困難を伴う
ことも考えられる。
バージョンアップ、電子データのバックアップ(長期的
な保存)やメンテナンスのも多大な手間と費用を避ける
ことが出来る「医療情報システム」を本願出願人が、現
在未公開の特許願(2000-309419号及び2000-309420号)
をもって提案した。この「医療情報システム」は、病院
の高度医療情報システムの規模を縮小するために、通信
ネットワーク化による多数の病院の高度医療情報処理
を、そのASP(Application Service Provider)によ
る高度医療処理プログラム提供や、集中処理、データ保
管等を通じて実施できるようになっている。このような
通信ネットワーク上の医療情報システムに収集・保管さ
れている患者データは、通信ネットワーク上で多数の病
院の診療や治療時に取り込んで参照可能である。
“プライバシー保護”の観点からすれば、患者データを
通信ネットワーク上で、無制限に他の病院(受診経歴外
の病院)やシステム事業者に公開するのは、好ましいも
のではない。即ち、上記従来例の医療情報システムにお
いて、患者データの提供・取得を、無条件にシステム事
業者或いは病院の自由に委ねることは、憲法上認められ
ないようなプライバシー侵害となる事態を招きかねない
という問題点がある。
は経済的な負担を伴って記録された患者データを有効活
用すべきという観点からは、患者本人が承諾するのであ
れば、複数の病院間において患者データの提供・取得を
積極的に行うことが望ましいと考えられる。更に交通事
故等で患者本人が意識不明である場合など、たとえ患者
本人の承諾が無くても人命尊重の観点から、複数の病院
間において患者データの提供・取得を迅速に行うことが
望ましい場合も存在する。そしてプライバシーを保護し
ながらでは、このような患者本人の意思に基づく或いは
人命尊重のための患者データの有効利用を図ることが実
践上極めて困難であるという問題点がある。
のであり、通信ネットワーク上で収集・保管されている
診療や治療に必要な患者データを、患者のプライバシー
保護を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或いは
人命尊重のために有効利用することを可能ならしめる双
方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システ
ム及び方法、並びにコンピュータをそのようなシステム
の少なくとも一部として機能させるコンピュータプログ
ラムを提供することを課題とする。
信ネットワークによる医療情報提供・取得システムは上
記課題を解決するために、集中処理装置と複数の医療関
連施設に夫々配置される施設処理装置との間で患者デー
タを送受信する双方向通信ネットワークによる医療情報
提供・取得システムであって、前記双方向通信ネットワ
ークに収容されると共に前記複数の医療関連施設のうち
一の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、記
録された各患者の患者データのうち該各患者により登録
が承諾された限定的な情報量のデータ部分をミニマムデ
ータとして抽出して前記集中処理装置に転送する第1転
送手段を備え、前記集中処理装置は、前記転送されてき
たミニマムデータを前記各患者に対応付けて登録する登
録手段を備え、前記複数の医療関連施設のうち前記一又
は他の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、
前記各患者のうち一の患者についての前記登録されたミ
ニマムデータの転送を前記集中処理装置に要求する第1
要求手段を備え、前記集中処理装置は、前記転送の要求
を受け取ると、前記登録されたミニマムデータであって
前記一の患者に係るものを検索して前記一又は他の医療
関連施設に配置される施設処理装置に転送する第2転送
手段を更に備え、前記一又は他の医療関連施設に配置さ
れる施設処理装置は、前記転送されてきたミニマムデー
タを参照可能に構成されている。
よる医療情報提供・取得システムによれば、先ず、例え
ばインターネット等の双方向通信ネットワークに収容さ
れ、一の医療関連施設に配置される施設処理装置では、
その第1転送手段によって、記録された各患者の患者デ
ータのうち該各患者により登録が承諾された限定的な情
報量のデータ部分をミニマムデータとして抽出して、集
中処理装置に転送する。
は、一の患者にかかる全患者データのうち、患者属性デ
ータ、既往歴データ、入院・退院・手術等にかかるサマ
リ文書データ等の当該一の患者におけるその後の治療や
診療において、実践上必要な或いは実践上有効なデータ
部分をいう。そして、ミニマムデータの範囲は、最新の
医療技術レベル、社会実情、プライバシー権の保護範囲
などに応じて、適宜可変に設定可能である。また、ミニ
マムデータは、例えば個々の病院において通常の診療の
際に患者データの一部として入力又は取得可能であり、
或いはミニマムデータとして専用入力も可能である。
尚、患者によるミニマムデータの登録の承諾は、ミニマ
ムデータの抽出の際や入力の際に個別具体的に患者が承
諾する場合の他、一般国民が従うべき法令、条例等を介
して画一的に或いは契約等を介して個別的に患者が承諾
する場合も含むとする。
集中処理装置は、例えば大型記憶装置等から構成され
る、その登録手段によって、転送されてきたミニマムデ
ータを各患者に対応付けて登録する。
後、数ヵ月後、数年後等に)、一の患者が、当該一又は
他の医療関連施設で診療或いは治療を受けるに際し、当
該一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置で
は、その第1要求手段によって、この一の患者について
の登録手段に登録されたミニマムデータの転送を集中処
理装置に要求する。これに対し、集中処理装置では、転
送の要求を受け取ると、その第2転送手段によって、登
録手段に登録されたミニマムデータであって、この一の
患者に係るものを検索して、当該一又は他の医療関連施
設に配置される施設処理装置に転送する。これを受け
て、当該一又は他の医療関連施設に配置される施設処理
装置では、転送されてきたミニマムデータを参照可能と
なる。
患者本人が参照を承諾することや緊急・救急医療時であ
ること等を条件として)双方向通信ネットワークを介し
ての参照を可能ならしめる形態でミニマムデータを集中
処理装置に登録することを、当該患者が予め承諾してお
けば、その後、当該患者のプライバシー保護を図りなが
ら、患者本人等の意思に基づいて或いは人命尊重のため
に、このミニマムデータを有効利用することが可能とな
る。
よる医療情報提供・取得システムの一態様では、前記第
1転送手段は、前記記録された患者データのうち前記デ
ータ部分を前記ミニマムデータとして抽出するのに代え
て、前記各患者により登録が承諾された限定的な情報量
の患者データを前記ミニマムデータとして入力する。
は、その第1転送手段によって、各患者により登録が承
諾された限定的な情報量の患者データをミニマムデータ
として入力して、集中処理装置に転送する。従って、患
者のプライバシー保護を図りながら、患者本人等の意思
に基づいて或いは人命尊重のために、このミニマムデー
タを有効利用することが可能となる。
よる医療情報提供・取得システムは上記課題を解決する
ために、集中処理装置と複数の医療関連施設に夫々配置
される施設処理装置との間で患者データを送受信する双
方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システ
ムであって、前記双方向通信ネットワークに収容される
と共に前記複数の医療関連施設のうち一の医療関連施設
に配置される前記施設処理装置は、各患者により登録が
承諾された患者データを前記集中処理装置に転送する第
1転送手段を備え、前記集中処理装置は、前記転送され
てきた患者データを前記各患者に対応付けて登録する登
録手段を備え、前記複数の医療関連施設のうち前記一又
は他の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、
一の患者についての前記登録された患者データのうち該
一の患者により参照が承諾された限定的な情報量のデー
タ部分からなるミニマムデータの転送を前記集中処理装
置に要求する第1要求手段を備え、前記集中処理装置
は、前記転送の要求を受け取ると、前記登録された患者
データから前記一の患者に係るものを検索し且つ前記検
索された患者データから前記ミニマムデータを抽出して
前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置
に転送する第2転送手段を更に備え、前記一又は他の医
療関連施設に配置される施設処理装置は、前記転送され
てきたミニマムデータを参照可能に構成されている。
よる医療情報提供・取得システムによれば、先ず双方向
通信ネットワークに収容され、一の医療関連施設に配置
される施設処理装置では、その第1転送手段によって、
各患者により登録が承諾された患者データを、集中処理
装置に転送する。
処理装置は、その登録手段によって、転送されてきた患
者データを各患者に対応付けて登録する。
連施設で診療或いは治療を受けるに際し、当該一又は他
の医療関連施設に配置される施設処理装置では、その第
1要求手段によって、この一の患者についての登録手段
に登録された患者データのうち該一の患者により参照が
承諾された限定的な情報量のデータ部分からなるミニマ
ムデータの転送を集中処理装置に要求する。これに対
し、集中処理装置では、転送の要求を受け取ると、その
第2転送手段によって、登録された患者データから、こ
の一の患者に係るものを検索し且つ検索された患者デー
タからミニマムデータを抽出して、当該一又は他の医療
関連施設に配置される施設処理装置に転送する。これを
受けて、当該一又は他の医療関連施設に配置される施設
処理装置では、転送されてきたミニマムデータを参照可
能となる。
トワークを介しての参照を可能ならしめる形態で患者デ
ータを集中処理装置に登録することを、当該患者が予め
承諾しておけば、その後、当該患者のプライバシー保護
を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或いは人命
尊重のために、ミニマムデータを有効利用することが可
能となる。
よる医療情報提供・取得システムの一態様では、前記登
録手段は、前記転送されてきた患者データを登録するの
に代えて、前記転送されてきた患者データのうち前記各
患者により参照が承諾された限定的な情報量のデータ部
分をミニマムデータとして登録し、前記第1要求手段
は、前記登録された患者データのうち前記データ部分か
らなるミニマムデータの転送を要求するのに代えて、前
記登録されたミニマムデータの転送を要求し、前記第2
転送手段は、前記登録された患者データから前記一の患
者に係るものを検索し且つ前記ミニマムデータを抽出す
るのに代えて、前記登録されたミニマムデータから前記
一の患者に係るものを検索する。
登録手段によって、転送されてきた患者データのうち各
患者により参照が承諾された限定的な情報量のデータ部
分をミニマムデータとして各患者に対応付けて登録す
る。その後、一の患者が当該一又は他の医療関連施設で
診療或いは治療を受けるに際し、当該一又は他の医療関
連施設に配置される施設処理装置では、その第1要求手
段によって、この一の患者についての登録されたミニマ
ムデータの転送を集中処理装置に要求する。これに対
し、集中処理装置では、転送の要求を受け取ると、その
第2転送手段によって、登録されたミニマムデータか
ら、この一の患者に係るものを検索し且つ当該一又は他
の医療関連施設に配置される施設処理装置に転送する。
従って、患者のプライバシー保護を図りながら、患者本
人等の意思に基づいて或いは人命尊重のために、ミニマ
ムデータを有効利用することが可能となる。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記第1要求手段は、前記一の患者により参照が承
諾された旨を示す承諾情報を提示して要求し、前記第2
転送手段は、前記承諾情報の提示を条件に前記ミニマム
データを転送する。
1要求手段によって、ミニマムデータの転送を要求する
に際し、一の患者により参照が承諾された旨を示す承諾
情報を提示して要求する。これに対し、集中処理装置で
は、第2転送手段によって、承諾情報の提示を条件にミ
ニマムデータを転送する。従って、登録されたミニマム
データについて、実際に双方向通信ネットワークを介し
て参照する際に、患者が当該参照を承諾することを条件
として、当該参照が実行可能となる。この結果、患者本
人の自由意思に基づく公開とすることによって、患者デ
ータに係るプライバシー保護の問題を効果的に解決でき
る。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記登録手段は、前記患者により予め前記登録の承
諾に加えて参照の承諾が得られている場合には該参照の
承諾を示す承諾情報を前記ミニマムデータ又は前記患者
データに付加して登録し、前記第2転送手段は、前記承
諾情報が付加されたミニマムデータ又は患者データにつ
いては前記要求に応じて無条件に前記ミニマムデータを
転送する。
録手段によって、患者により予めミニマムデータの“登
録”の承諾に加えて、予めミニマムデータの“参照”の
承諾が得られている場合には、該参照の承諾を示す承諾
情報をミニマムデータ又は患者データに付加して登録し
ておく。その後、集中処理装置では、第2転送手段によ
って、承諾情報が付加されているミニマムデータ又は患
者データについては、第1要求手段からの要求に応じて
無条件にミニマムデータを転送する。従って、登録され
たミニマムデータ又は患者データについて、患者が予め
当該参照を承諾することを条件として、当該ミニマムデ
ータの参照が実行可能となる。この結果、患者本人の自
由意思に基づく公開とすることによって、患者データに
係るプライバシー保護の問題を効果的に解決できる。特
に、緊急・救急医療時等には、実際の治療や診療の際に
患者本人が承諾すること自体が困難或いは不可能な場合
もあるので、このように予め参照の承諾を示す承諾情報
をミニマムデータ又は患者データに付加して登録してお
くことは実践上大変有意義である。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記登録手段は、前記患者により予め前記登録の承
諾に加えて参照の承諾が得られている場合には該参照の
承諾を示す承諾情報を前記ミニマムデータ又は前記患者
データに付加して登録し、前記第2転送手段は、前記承
諾情報が付加されたミニマムデータ又は患者データにつ
いては、前記要求に応じて無条件に前記ミニマムデータ
を転送し、前記承諾情報が付加されていないミニマムデ
ータ又は患者データについては、前記第1要求手段から
の前記一の患者により参照が承諾された旨を示す承諾情
報の提示を条件に前記ミニマムデータを転送する。
録手段によって、患者により予めミニマムデータの“登
録”の承諾に加えて、予めミニマムデータの“参照”の
承諾が得られている場合には、該参照の承諾を示す承諾
情報をミニマムデータ又は患者データに付加して登録し
ておく。その後、集中処理装置では、第2転送手段によ
って、承諾情報が付加されているミニマムデータ又は患
者データについては、第1要求手段からの要求に応じて
無条件にミニマムデータを転送する。他方で、このよう
な承諾情報が付加されていないミニマムデータ又は患者
データについては、第1要求手段からの、この一の患者
により参照が承諾された旨を示す承諾情報の提示を条件
にミニマムデータを転送する。従って、登録されたミニ
マムデータ又は患者データについて、患者が予め或いは
要求の際に当該参照を承諾することを条件として、当該
ミニマムデータの参照が実行可能となる。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記第1要求手段は、緊急・救急医療時である旨を
示す第1緊急時情報を提示して要求し、前記第2転送手
段は、前記第1緊急時情報の提示を条件に前記ミニマム
データを転送する。
の患者が緊急・救急の診療或いは治療を受けるに際し、
施設処理装置では、その第1要求手段によって、緊急・
救急医療時である旨を示す第1緊急時情報を提示して要
求する。より具体的には、例えば、担当医師が、医師識
別コードや電子サイン等の責任の所在を明らかにする情
報と共に、緊急・救急時である旨のコード情報からなる
第1緊急時情報を発信する。これに対して、集中処理装
置では、第2転送手段によって、第1緊急時情報の提示
を条件にミニマムデータを転送する。従って、緊急・救
急医療時には、実際の治療や診療の際に患者本人が承諾
することが困難或いは不可能な場合もあるので、このよ
うに第1緊急時情報の提示を条件にミニマムデータを転
送することは実践上大変有意義である。
自らの承諾無しでミニマムデータの参照を予め承諾する
ようにしてもよいし、緊急・救急時に限って患者と特定
関連を有する者(家族等)の承諾を条件にミニマムデー
タの参照を予め承諾するようにしてもよい。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記登録手段は、前記患者により予め前記登録の承
諾に加えて参照の承諾が得られている場合には該参照の
承諾を示す承諾情報を前記ミニマムデータ又は前記患者
データに付加して登録し、前記第2転送手段は、前記承
諾情報が付加されたミニマムデータ又は患者データにつ
いては、前記要求に応じて無条件に前記ミニマムデータ
を転送し、前記承諾情報が付加されていないミニマムデ
ータ又は患者データについては、前記第1要求手段から
の緊急・救急時である旨を示す第1緊急時情報の提示を
条件に前記ミニマムデータを転送する。
録手段によって、患者により予めミニマムデータの“登
録”の承諾に加えて、予めミニマムデータの“参照”の
承諾が得られている場合には、該参照の承諾を示す承諾
情報をミニマムデータ又は患者データに付加して登録し
ておく。その後、集中処理装置では、第2転送手段によ
って、承諾情報が付加されているミニマムデータ又は患
者データについては、第1要求手段からの要求に応じて
無条件にミニマムデータを転送する。他方で、このよう
な承諾情報が付加されていないミニマムデータ又は患者
データについては、第1要求手段からの緊急・救急時で
ある旨を示す第1緊急時情報の提示を条件にミニマムデ
ータを転送する。従って、登録されたミニマムデータ又
は患者データについて、患者が予め当該参照を承諾する
こと或いは医師等が緊急・救急時とすることを条件とし
て、当該ミニマムデータの参照が実行可能となる。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記ミニマムデータの情報量は、前記患者の承諾レ
ベルに応じて可変に設定される。
じて、その情報量やデータ内容・種類等が可変に設定さ
れたミニマムデータを、登録手段に登録したり、第2転
送手段から転送したりできるので、ミニマムデータの用
途に柔軟性や発展性を持たせることが可能となる。
設に設置される施設処理装置は、予め設定された複数種
類のテンプレートの中から一つを選択可能であり、更に
該選択された一つのテンプレート上で、前記患者データ
を項目毎に前記患者の承諾レベルを示すデータに対応付
けて入力可能なテンプレート入力手段を更に備えてもよ
い。
数のテンプレート(データ入力用定型フォーム)のう
ち、当該患者に見合ったものを選択することにより、適
切な患者データを迅速に入力することができ、更にこれ
に紐付けた形で患者の承諾レベルを示すデータを容易に
入力できる。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記一又は他の医療関連施設に設置される施設処理
装置は、予め設定された複数種類のテンプレートの中か
ら一つを選択可能であり、更に該選択された一つのテン
プレート上で、前記患者データを項目毎に入力可能なテ
ンプレート入力手段を更に備える。
テンプレート(定型入力フォーム)のうち、当該患者に
見合ったものを選択することにより、適切な患者データ
を迅速に入力することができる。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記一又は他の医療関連施設に設置される施設処理
装置は、前記ミニマムデータでは治療或いは診療のため
に不足の場合に、前記集中処理装置を介して前記一の医
療関連施設に設置される施設処理装置に、前記ミニマム
データ以外の患者データの転送を要求する第2要求手段
を更に含む。
治療を受けるに際し、その診療や治療を実際に行う医療
関連施設において、ミニマムデータだけでは治療或いは
診療のために不足の場合に、当該医療関連施設に配置さ
れる施設処理装置では、その第2要求手段によって、集
中処理装置を介して、患者データの転送元である一の医
療関連施設に設置される施設処理装置に対して、ミニマ
ムデータ以外の患者データ(例えば、ミニマムデータと
比べて、より詳細な各種患者データ)の転送を要求す
る。従って、特に緊急・救急時等であっても、受診経歴
のある医療機関から、より詳細な患者データを取得でき
るようになって、この取得した患者データを参照した上
で、より的確な診療と治療を実行可能となる。
第2要求手段は、前記ミニマムデータ以外の患者データ
の転送を、前記一又は他の医療関連施設に配置される施
設処理装置からの医療関連施設特定用の情報(例えば、
病院を特定する病院情報)に基づいて特定された前記一
の医療関連施設に配置される施設処理装置に対して要求
するように構成してもよい。
元である施設処理装置を医療関連施設特定用の情報に基
づいて特定することで、迅速にしてミニマムデータ以外
の患者データの転送を要求可能となる。
は、前記第2要求手段は、前記ミニマムデータ以外の患
者データの転送を、前記集中処理装置が前記一の患者の
受診履歴を参照することにより特定された前記一の医療
関連施設に配置される施設処理装置に対して要求するよ
うに構成してもよい。
元である施設処理装置を、その患者の受診履歴を参照し
て特定することで、迅速にしてミニマムデータ以外の患
者データの転送を要求可能となる。
第2要求手段は、前記ミニマムデータ以外の患者データ
の転送の要求を、電子メール又はファクシミリ伝送を含
む自動転送で実行するように構成してもよい。
ァクシミリ伝送を含む自動転送を用いて、迅速にしてミ
ニマムデータ以外の患者データの転送を要求可能とな
る。
第2要求手段は、緊急・救急医療時である旨を示す第2
緊急時情報を提示して要求し、前記第2転送手段は、前
記第2緊急時情報の提示を条件に前記ミニマムデータ以
外の患者データを転送するように構成してもよい。
た一の患者が緊急・救急の診療或いは治療を受けるに際
し、施設処理装置では、その第2要求手段によって、緊
急・救急医療時である旨を示す第2緊急時情報を提示し
て要求する。これに対して、集中処理装置では、第2転
送手段によって、第2緊急時情報の提示を条件に、ミニ
マムデータ以外の患者データを転送する。従って、緊急
・救急医療時には、実際の治療や診療の際に患者本人が
承諾することが困難或いは不可能な場合もあるので、こ
のように第2緊急時情報の提示を条件にミニマムデータ
以外の患者データを転送することは実践上大変有意義で
ある。
自らの承諾無しで、ミニマムデータ以外の患者データの
参照を予め承諾するようにしてもよいし、緊急・救急時
に限って患者と特定関連を有する者(家族等)の承諾を
条件に、ミニマムデータ以外の患者データの参照を予め
承諾するようにしてもよい。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記登録手段は、前記ミニマムデータ又は前記患者
データの少なくとも一部の転送が要求された際に(i)無
条件に参照可能とするか(ii)前記一の患者により参照が
承諾された旨を示す承諾情報の提示を条件に参照可能と
するか若しくは(iii)緊急・救急医療時である旨を示す
緊急時情報の提示を条件に参照可能とするか、を示す参
照可能条件情報を、予め前記患者データに対応付けて登
録し、前記第2転送手段は、前記登録手段に登録された
参照可能条件情報が示す条件で、前記ミニマムデータ又
は前記患者データの少なくとも一部を転送する。
照可能条件を予め登録手段によって登録しておけば、そ
の後、第2転送手段によって、この参照可能条件で(即
ち、無条件に、若しくは承諾情報の提示又は緊急時情報
の提示を条件に)、ミニマムデータや患者データの少な
くとも一部を転送可能となり、患者のプライバシーの保
護を木目細かく効果的に図ることができる。
ワークによる医療情報提供・取得システムの他の態様で
は、前記登録手段は、前記ミニマムデータ又は前記患者
データの少なくとも一部の転送が要求された際に(i)無
条件に参照可能とする患者データ範囲(ii)前記一の患者
により参照が承諾された旨を示す承諾情報の提示を条件
に参照可能とする患者データ範囲若しくは(iii)緊急・
救急医療時である旨を示す緊急時情報の提示を条件に参
照可能とする患者データ範囲を示す参照可能範囲情報
を、予め前記患者データに対応付けて登録し、前記第2
転送手段は、前記登録手段に登録された参照可能範囲情
報が示す患者データ範囲で、前記ミニマムデータ又は前
記患者データの少なくとも一部を転送する。
照可能範囲を条件別に予め登録手段によって登録してお
けば、その後、第2転送手段によって、この参照可能範
囲で、ミニマムデータや患者データの少なくとも一部を
転送可能となり、患者のプライバシーの保護を木目細か
く効果的に図ることができる。
よる医療情報提供・取得方法は上記課題を解決するため
に、集中処理装置と複数の医療関連施設に夫々配置され
る施設処理装置との間で患者データを送受信する双方向
通信ネットワークによる医療情報提供・取得方法であっ
て、前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前
記複数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置さ
れる前記施設処理装置によって、記録された各患者の患
者データのうち該各患者により登録が承諾された限定的
な情報量のデータ部分をミニマムデータとして抽出して
前記集中処理装置に転送する第1転送工程と、前記集中
処理装置によって、前記転送されてきたミニマムデータ
を前記各患者に対応付けて登録する登録工程と、その
後、前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の医療
関連施設に配置される前記施設処理装置によって、前記
各患者のうち一の患者についての前記登録されたミニマ
ムデータの転送を前記集中処理装置に要求する第1要求
工程と、該転送の要求を受け取った前記集中処理装置に
よって、前記登録されたミニマムデータであって前記一
の患者に係るものを検索して前記一又は他の医療関連施
設に配置される施設処理装置に転送する第2転送工程と
を含み、前記一又は他の医療関連施設に配置される施設
処理装置は、前記転送されてきたミニマムデータを参照
可能に構成されている。
よる医療情報提供・取得方法によれば、上述した本発明
の第1の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・
取得システムの場合と同様に、一定条件下で双方向通信
ネットワークを介しての参照を可能ならしめる形態でミ
ニマムデータを集中処理装置に登録することを、当該患
者が予め承諾しておけば、その後、当該患者のプライバ
シー保護を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或
いは人命尊重のために、このミニマムデータを有効利用
することが可能となる。
クによる医療情報提供・取得方法は、上述した本発明の
第1の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取
得システムにおける各種態様と同様の各種態様とするこ
とも可能である。
よる医療情報提供・取得方法は上記課題を解決するため
に、集中処理装置と複数の医療関連施設に夫々配置され
る施設処理装置との間で患者データを送受信する双方向
通信ネットワークによる医療情報提供・取得方法であっ
て、前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前
記複数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置さ
れる前記施設処理装置によって、各患者により登録が承
諾された患者データを前記集中処理装置に転送する第1
転送工程と、前記集中処理装置によって、前記転送され
てきた患者データを前記各患者に対応付けて登録する登
録工程と、その後、前記複数の医療関連施設のうち前記
一又は他の医療関連施設に配置される前記施設処理装置
によって、一の患者についての前記登録された患者デー
タのうち該一の患者により参照が承諾された限定的な情
報量のデータ部分からなるミニマムデータの転送を前記
集中処理装置に要求する第1要求工程と、該転送の要求
を受け取った前記集中処理装置によって、前記登録され
た患者データから前記一の患者に係るものを検索し且つ
前記検索された患者データから前記ミニマムデータを抽
出して前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処
理装置に転送する第2転送工程とを含み、前記一又は他
の医療関連施設に配置される施設処理装置は、前記転送
されてきたミニマムデータを参照可能に構成されてい
る。
よる医療情報提供・取得方法によれば、上述した本発明
の第2の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・
取得システムの場合と同様に、一定条件下で双方向通信
ネットワークを介しての参照を可能ならしめる形態で患
者データを集中処理装置に登録することを、当該患者が
予め承諾しておけば、その後、当該患者のプライバシー
保護を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或いは
人命尊重のために、ミニマムデータを有効利用すること
が可能となる。
クによる医療情報提供・取得方法は、上述した本発明の
第2の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取
得システムにおける各種態様と同様の各種態様とするこ
とも可能である。
題を解決するために、コンピュータを、上述した本発明
の第1又は第2の双方向通信ネットワークによる医療情
報提供・取得システム(但し、その各種態様も含む)に
備えられた前記集中処理装置及び前記施設処理装置のう
ち少なくとも一方として機能させる。
ば、上述した本発明の第1又は第2の双方向通信ネット
ワークによる医療情報提供・取得システムに備えられた
集中処理装置及び施設処理装置のうち少なくとも一方
を、情報記録媒体の格納プログラムや通信ネットワーク
を通じたダウンロード/インストールによるプログラム
で実行可能になる。より具体的には、当該コンピュータ
プログラムによって、コンピュータを、施設処理装置を
構成する第1転送手段、第1要求手段、第2要求手段等
として夫々機能させたり、コンピュータを集中処理装置
における登録手段、第2転送手段等として夫々機能させ
たりできる。例えば、情報記録媒体によるパーケージソ
フトウェアや、通信ネットワークを通じたダウンロード
/インストールによるシェアウエアとして流通させるこ
とが可能になり、本発明の汎用性が向上する。換言すれ
ば、実施が容易かつ確実に出来るようになる。
に説明する実施の形態から明らかにされよう。
ワークによる医療情報提供・取得システム及び方法、並
びにコンピュータをそのようなシステムとして機能させ
るコンピュータプログラムの実施形態を図面参照の上で
詳細に説明する。
る双方向通信ネットワークの構成について説明する。
信ネットワーク構成を示すブロック図である。
ワークは、例えば、マルチメディア通信ネットワークで
あり、各種の通信プロトコル変換用のゲートウェイ(G
W)装置で接続されたデジタル固定通信回線網1及びデ
ジタル移動通信網2(この二つの通信網をまとめて、適
宜、「通信回線網」と記載)を有している。
理装置」の一例としての医療情報集中処理センタ通信装
置3と、夫々「施設処理装置」の一例としての複数の医
療機関通信装置4と、患者が使用する通信端末5(小型
汎用コンピュータ5a)とが接続されている。また、デ
ジタル移動通信網2のセル基地局2aには、無線区間
(エアーインタフェース)を通じて、患者が使用する通
信端末5(インターネットアクセスが可能な携帯電話機
5b)が収容されている。
療機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中
処理通信システム3bとから構成されている。
療施設に設置される医療機関通信システム4aと、比較
的小規模な医療施設に設置される医療機関小型汎用コン
ピュータ4bとから構成されている。なお、医療機関通
信システム4aには、以降で説明する医療機関処理共用
通信システム4cを併設することがある。
における医療機関処理共用通信システム3aの構成例を
示すブロック図である。
通信システム3aは、ISDN(デジタル固定通信網
1)に接続するための回線接続装置10(例えば、ハブ
装置、デジタル終端接続装置(DSU)、侵入防止用の
ファイアウォールアプリケーションを実装した図示しな
いルータなど)、インターネット上で基幹的な通信処理
を実行するための主コンピュータであるウェブサーバ1
1、分散名前管理システム(DNS:Domain Name Syste
m)用のDNSサーバ12、顧客医療データの暗号化転
送を行う暗号化通信プロトコル(SSL:Secure Socket
s Layer)用のSSLサーバ13、FTP(File Transfe
r Protocol)ファイル転送用のFTPサーバ14、通信
制御を実行する通信制御装置15、各種のデータを格納
し、その検索(トラッキング)を実行するデータベース
装置16、及び外部LANを収容するためのインタフェ
ース(I/F)部17を備えて構成されている。
テム3aには、プログラムをCD−ROMから読み出し
て通信制御装置15などの必要な各部にインストールす
るための図示しないドライブ装置、データベース管理な
どの保守を行うための単体の小型汎用コンピュータなど
が設けられる。
よって小型汎用コンピュータを、例えば、RPC(Remot
e Procedure Call遠隔呼び出し)の各シーケンスで実行
するものであり、クライアントサーバシステム(マスタ
ースレーブ方式)として構築されるものである。
における医療機関データ集中処理通信システム3bの構
成例を示すブロック図である。
テム3bは、図2に示す医療機関処理共用通信システム
3aと同様の、回線接続装置10から通信制御装置15
までを備えて構成されていると共に、多数の医療機関の
医療情報を処理し、かつ、トラッキングによる検索処理
を実行するデータベース装置18と、保守作業用の保守
ターミナル19とを更に備えている。
関通信システム4aの構成例を示すブロック図である。
テム4aは、医療機関における各種の医療情報処理(患
者データ、医療事務、医療画像等)を実行するものであ
り、通信回線網との接続(インターネットアクセス)を
行うウェブサーバ25に、遠隔呼び出し(RPC)方式
を実行するLANサーバ26と、各種の端末(小型汎用
コンピュータ、プリンタ、スキャナ)とを収容した構成
である。
は、その構成が既知である。例えば、接続装置、マイク
ロコンピュータ、フラッシュメモリ、情報記録媒体用ド
ライブ装置、モニタ装置、入力操作装置、ハードデスク
装置、各種の外部装置、例えば、デジタルカメラからの
画像データを取り込むSCSI(Small Computer System
Interface) インタフェース、USB(Universal Serial
Bus)インタフェースなどを備えた構成である。
C方式、PHS方式として、その構成は既知である。例
えば、周波数切替器・シンセサイザ、受信電界強度(R
SSI)検出部を備えた無線送受信部、変調/復調部、
時分割/拡散多重分離部、コーデック(符号化/復号
化)部、マイクロプロセッサ(MPU)、外部インタフ
ェース(I/F)部、メモリ、キーパッド及び着信表示
発光ダイオードや液晶デスプレイなどの表示部、及び送
話用マイクロホンと受話用スピーカ、撮像部などを備え
た構成である。
メディアのストリーム伝送を行うための編集サーバ(携
帯電話機5bへの転送データ編集用)、VoIP(Voic
e over Internet Protocol)ゲートウェイ装置などにつ
いては、その図示を省略した。図1の各装置は、以降で
詳細に説明する通信アプリケーションプログラム(例え
ば、ASPによるプログラム転送(転送及びダウンロー
ド/インストール)のためのユーテリティソフトウェア
を搭載したウェブブラウザやメーラーアプリケーション
を搭載している。
的な通信動作について説明する。
(例えば、インターネット)の、いわゆる、マルチメデ
ィア通信ネットワークとして構築され、IPパケットデ
ータ通信とともに、ITU−T(international Telecom
munication Union - Telecommunication Standardizati
on Sector)/G3規格のファクシミリ通信やインターネ
ットFax通信及び、汎用電話通話やVoIP/ITU
−T/H.323プロトコル)による音声電話通信を実
行している。
送方式が既知のISDNなどを用いたIP網であり、パ
ケット交換局などを回線網に設置した網構成である。ま
た、デジタル移動通信網2は、例えば、ARIB−27
/28規格(PDC方式/PHS方式)を適用し、か
つ、セル基地局2aを図示しない移動通信制御局(MC
C)が収容する既知の移動回線網である。この移動回線
網は、TIA標準IS95系/IMT−2000のN/
W−CDMA方式でも良く特に限定しない。
s,1.5Mbit/sによるIPパケットを伝送し、
ITU−T勧告によるパケット交換手順X.31(I.
430/I.431,Q.921/Q.931,X.2
5プロトコル)を実行する。
L/非対象デジタル伝送)を適用しても良く、また、高
速通信ネットワーク(例えば、ギガビット高速データ通
信ネットワーク)を利用しても良い。特に、ギガビット
高速データ通信ネットワークの採用は、転送データ量が
多い医療画像の3次元シミュレーションをコンピュータ
双方向通信で実行する場合などに有効である。
信として周知のTCP/IPによる通信接続処理、HT
ML(HyperText Markup Language) による言語処理機能
(文章、音声、データ圧縮によるJPEG静止画又はM
PEG動画処理)、及びHTTP(Hypertext Transport
Protocol)によるハイパーリンク機能による転送双方向
通信、FTPによるファイル転送、及びCGI(Common
Gateway Interface)による外部アプリケーションをそれ
ぞれに実行する。このための電子メール通信やインター
ネットサーフィンを行うウェブブラウザ(アプリケーシ
ョン)を各装置が搭載している。
ースエンジン(トラッキング)で読み出されるデータ
は、例えば、XML(Extensible Markup Language)によ
りCDF(プッシュ型情報配信のフォーマット)によっ
て発信するデータを生成し、また、SQL(Structured
Query Language) によってリレーショナルデータベース
処理を実行している。
やイラストをデータ処理するための、ビットマップ画像
ファイルを保存する、例えば、TIFF(Tagged Image
FileFormat)とともに、機種や使用フォントに関わらず
作成時のイメージを保った変換が可能な、例えば、PD
F(Portable Document Format)ファイルによって高微細
画像データを生成かつ処理している。また、動的なホー
ムページをASP(Active Server Pages)を通じて作成
している。
によって、周知のIPパケットによるファイル転送を双
方向通信で行っている。この通信ネットワークにおける
インターネット上での転送処理は、HTTPにおけるオ
ブジェクト指示(クリック/マウスなどの座標入力装置
によるラジオボタン、アンカー、プッシュボタン等への
指示)によって実行する。この場合、ファイルフォーマ
ットにTCPコネクションの開放の伝送終了記述文字
(FIN)や伝送肯定応答文字(ACK)などを格納
し、その識別によってファイル転送を実行する。
aのサービスエリア内に携帯電話機3が移動すると、制
御チャネル(CCH)をスキャンしてモニタし、最大受
信電界強度の制御チャネルを補足する。この位置登録後
は、周知の発呼(発信)又は着呼(着信)に対する通信
シーケンス(ここでは、インターネットアクセス)が実
行される。
バのCPUも含む)が実行する通信プロトコルやプログ
ラムによって、本実施形態における各種処理を実行す
る。この通信プロトコルやプログラムは、前記した汎用
の通信プロトコルやプログラムとともに、医療情報処理
を実行するための専用の通信プロトコルや、特に医療情
報提供・取得システム構築用のコンピュータプログラム
を実行する。
ついて説明する。
来、個々の病院ごとに処理されていた各種の医療情報処
理をインターネット(通信回線網)上で、その双方向通
信によって代行するものである。医療情報集中処理通信
センタ装置3の医療機関処理共用通信システム3aは、
病院ごとの医療機関通信装置4による日常の診療処理を
管理するものである。
テ作成処理(定型化フォーマット/テンプレート)、レ
ントゲン画像データ生成、診療報酬(レセプト)自動計
算(処理医事会計システム)処理、検査依頼、薬剤処方
依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)システムや薬
局システムなどの処理(オーダシステム)を行うもので
ある。この各種の処理を行うためのプログラムは、医療
機関処理共用通信システム3aに予め格納して転送し、
また、通信ネットワーク上のソフトハウスやASP事業
者のなどのウェブサイトから取り込み、かつ、回線接続
(リンク)によって医療機関通信装置4に転送する。す
なわち、最新の電子カルテ作成用定型化フォーマットな
どの高度医療処理プログラム提供を実施するASP事業
(ビジネスモデル)である。なお、定型化フォ−マット
/テンプレートは大学の医療機関などのウェブサイトと
回線接続(リンク)によって医療情報集中処理通信セン
タ装置3から医療機関通信装置4に提供するようにも出
来る。
ォ−マット/テンプレートも含む)は、医療機関通信装
置4で取り込まれるが、図4に示す医療機関通信システ
ム4aでは、LANサーバ26に常駐させることが可能
である。また、一定期間のみ常駐させたり、この電子カ
ルテ作成用定型化フォーマットによる書面作成ごとに取
り込むことになる。なお、この書面作成が終了した場合
は、この全部の情報を医療情報集中処理通信センタ装置
3に自動又はバッチ処理を通じて転送して、医療機関デ
ータ集中処理通信システム3bで順次格納する。
療機関小型汎用コンピュータ4bでは、処理開始ごと
に、そのプログラムを医療機関処理共用通信システム3
aからダウンロード/インストールして使用し、書面作
成が終了した場合は、この全部の情報を医療情報集中処
理通信センタ装置3に自動又はバッチ処理を通じて転送
するとともに、プログラムを開放する。換言すれば、ク
ライアント・サーバシステムと同様の動作を実行する。
は、図1に示すように医療機関処理共用通信システム4
cとして病院に配置される場合がある。これは、複数の
病院の医療機関通信システム4aを、この医療法人の本
部などで管理する場合である。
機関データ集中処理通信システム3bは、医療機関処理
共用通信システム3aで処理された医療情報を抽出して
格納し、各種の処理に利用している。例えば、前記した
電子カルテ作成処理(定型化フォーマット/テンプレー
ト)、レントゲン画像データ生成、診療報酬(レセプ
ト)自動計算(処理医事会計システム)処理、検査依
頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)
システムや薬局システムなどの処理(オーダシステム)
などのデータを病院ごとに図3中のデータベース装置1
8に格納し、この後、医療機関通信装置4が随時読み出
して参照している。
では、メールボックス処理、予約処理、ミニマムデータ
処理(以降の図5から図10をもって詳細に説明す
る)、及び統計情報処理を病院側(医療機関通信装置
4)に提供している。
信装置4)間でのデータ転送を行うものである。例え
ば、患者紹介状、検査結果資料、レポート、処方履歴等
である。このデータ転送は、例えば、図2中のデータベ
ース装置16などの処理によるモジュールによってデー
タ転送を実行する。予約処理は、図2中のデータベース
装置16などの処理によるモジュールを通じた診療予
約、検査予約などの情報であり、病院が他の病院に開放
している予約にかかる情報を保持し、病院側(医療機関
通信装置4)からの閲覧が可能なっている。これは、例
えば、患者の状態(病気)に専門に対応できる病院から
の連絡を受けるためなどに利用される。
時などに病院等に収容される、緊急・救急患者等に対す
る治療や診療に実践的な意味で最低限必要な患者データ
部分たるミニマムデータを、図3中のデータベース装置
18などに格納し、多数の病院側(医療機関通信装置
4)が必要に応じて(例えば、緊急・救急患者が運び込
まれた場合など)閲覧するものである。
ルテ作成時に、そのデータから必要事項を医療機関処理
共用通信システム3aから医療機関データ集中処理通信
システム3bが取り込んでデータベース装置18が、そ
の更新・追加を行う。
成とは別に、ミニマムデータの専用入力操作によって、
患者が直接又は医師等が、通信端末5、医療機関通信装
置4等を介して入力してもよい。更に、このミニマムデ
ータは、医療情報集中処理センタ通信装置3に対して医
療機関通信装置4から、ミニマムデータの転送が要求さ
れた際に、データベース装置18に格納された患者デー
タの中から抽出して作成してもよい。更にまた、このミ
ニマムデータは、医療情報集中処理センタ通信装置3に
対して医療機関通信装置4から患者データが転送されて
きた際に、この患者データ中から抽出する形でデータベ
ース装置18内に作成してもよい。そして、このような
ミニマムデータを構成する情報内容の種類や情報量は、
全ての患者について固定してもよいし可変としてもよ
く、更に各患者について適宜可変としてもよい。
ータを処理するものである。この統計情報処理は、例え
ば、医療機関処理共用通信システム3aから提供される
プログラム(定型化フォーマット/テンプレート)によ
って作成され、医療機関データ集中処理通信システム3
bが取り込んでデータベース装置18に格納される。統
計情報は、作成した病院側(医療機関通信装置4)が取
り込んで参照したり、他の病院に公開(例えば、医療情
報集中処理通信センタ装置3のホームページ閲覧により
公開)される。
は、患者側(通信端末5)も利用が可能である。この患
者側(通信端末5)の利用としては、患者個人の各種の
データ(前記した電子カルテ、レントゲン画像データ、
診療報酬(レセプト)、検査依頼、薬剤処方依頼などの
情報)がある。この情報閲覧は、患者個人や公共機関
(例えば、感染疾病などの調査)などの秘匿性を有する
ものである。したがって、この情報閲覧は、識別符号
(ID)、パスワードを予め付与し、そのアクセスを通
じて閲覧(開示)が行われる。
への医療機関通信装置4からは、一般公開するホームペ
ージのコンテンツ(統計情報)を除いて、会員制などに
おけるアクセスも識別符号(ID)及びパスワードを通
じて実行される。
置3から医療機関通信装置4に各種の処理用プログラム
を転送している。すなわち、ASPによる高度医療処理
プログラム提供や、集中処理、データ保管等を通じて実
施している。この結果、病院ごとの医療機関通信装置4
のシステム規模及び処理規模を削減している。特に、費
用が嵩む最新の高度な医療情報システムを構築かつ運営
する必要が無くなる。換言すれば、最新のバージョンア
ッププログラム化による医療情報処理が、常に可能にな
って、多種のアプリケーション搭載の多機能化(肥大化
/Fat Client)によるバージョンアップなどの費用削減
が図られる。
化による処理を転送プログラムで実行できるようにな
り、その医療情報処理が容易に行われる。さらに、処理
データを医療情報集中処理通信センタ装置3で保管でき
るようになって、その長期間にわたる膨大なデータ保管
を病院側(医療機関通信装置4)で行わなくて良くな
り、その費用削減や、データ保管の信頼性保持のシステ
ム監査などが容易になる。また、医療機関との提携や、
医療法人傘下の複数の病院での情報活用、及び病院間で
の情報交換なども容易に可能になる。
び詳細患者データの転送処理次に、以上の構成動作に基
づいた本実施形態における、ミニマムデータ及び必要患
者データの転送処理並びに詳細患者データの転送処理に
ついて図5から図10を参照して説明する。
は、通信ネットワーク上の医療情報集中処理通信センタ
装置3に収集・保管されている診療や治療に必要なミニ
マムデータを、プライバシー保護を図りつつ参照可能と
する処理である。
は、通信ネットワーク上の医療情報集中処理通信センタ
装置3に収集・保管されている診療や治療に必要な患者
データのうち、実際の診療や治療に直面した場合であっ
て特に患者の承諾が得られない場合に必要であり、ミニ
マムデータよりも情報量の少ない又は多い、ミニマムデ
ータ以外の患者データを含むデータ(以下、「必要患者
データ」と称する)を、プライバシー保護を図りつつ参
照可能とする処理である。特に、患者が意識不明など緊
急・救急時の患者への的確な診療と治療に対応可能にし
ている。
は、通信ネットワーク上の医療情報集中処理通信センタ
装置3に収集・保管されているミニマムデータでは、そ
の診療と治療に不足がある場合に、プライバシー保護を
図りつつ、受診経歴のある病院や医療情報集中処理通信
センタ装置3から、ミニマムデータ以外の、より詳細な
患者データ(即ち、詳細患者データ)を取得して、その
効果的な診療と治療を可能とする処理である。
者データの転送処理」を説明するための概念図であり、
図6は、この「詳細患者データの転送処理」を説明する
ための概念図である。また、図7は、図5に示す転送処
理における運営側(医療情報集中処理通信センタ装置
3)と病院A側及び病院B側(医療機関通信装置4)と
の伝送シーケンス図である。そして、図8は、図7にお
ける病院A側(医療機関通信装置4)の処理手順を示す
フローチャートであり、図9は、図7における病院B側
(医療機関通信装置4)の処理手順を示すフローチャー
トであり、図10は、図7における運営側(医療情報集
中処理通信センタ装置3)の処理手順を示すフローチャ
ートである。
タの転送処理」について説明する。
関通信装置4が夫々配置された病院A側及び病院B側か
ら、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運
営側への患者データの登録が行われる(図8ステップS
1、図9ステップS11並びに図10ステップS31及
びS32)。
データの登録は、法令、条例等を介して画一的に或いは
契約等を介して個別的に、患者により承諾を受けるよう
にする。
経た後に、医療機関通信装置4が配置された病院B側か
ら、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運
営側へ、患者データを参照することの患者からの承諾を
得ると(図9ステップS12(承諾))、当該患者デー
タの転送要求を、医療機関通信装置4が配置された病院
B側から、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置さ
れた運営側に転送する(図9ステップS13及び図10
ステップS33)。
は、患者によりミニマムデータの参照が承諾された旨を
示す承諾情報を提示してミニマムデータの転送の要求を
行い、図10のステップS33及びS34では、この承
諾情報の提示を条件にミニマムデータを転送するように
構成してもよい。或いは、患者が患者データの登録時に
ミニマムデータの参照を承諾しているのであれば、この
ような承諾情報を、図8のステップS1、図9のステッ
プS11及び図10のステップS32の段階で、ミニマ
ムデータに付加しておき、図10のステップS33及び
S34では、この承諾情報が付加されたミニマムデータ
に係る患者については無条件に(即ち、再度の承諾を必
要とせずに)転送するように構成してもよい。但し、こ
のような承諾情報を用いなくても、転送要求を行う病院
の責任者が、当該患者の口頭や書面による承諾に応じ
て、責任を持って転送要求を行う構成としてもよい。
された運営側では、該当するミニマムデータを、図3中
のデータベース装置18から読み出して、医療機関通信
装置4が配置された病院B側に転送する(図10ステッ
プS34)。
された病院B側では、取り込んだミニマムデータを一時
的に格納し、かつ、画面表示して参照する(図9ステッ
プS14及びS15)。
置された病院側が、緊急・救急患者が運び込まれた場合
などのように、極めて急いで患者データを必要とする場
合に、患者の承諾を得て、例えば、患者氏名のみで緊急
・救急対策に必要な、年齢に基づいた処置や、血液型な
どが判明し、その診療と治療が可能になる。
患者の承諾が得られない場合、例えば患者が意識不明の
場合などがある(図9ステップS12(不承諾))。こ
の場合、医療機関通信装置4が配置された病院B側か
ら、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運
営側に、今回実際の診療や治療に必要なミニマムデータ
よりも情報量の少ない又は多い、ミニマムデータ以外の
患者データを含む必要患者データの転送を要求する(図
9ステップS16)。
急時である旨を示す緊急時情報を提示して必要患者デー
タの転送の要求を行い、図10のステップS35からS
37では、この緊急時情報の提示を条件に必要患者デー
タを転送するように構成してもよい。或いは、患者が患
者データの登録時に、緊急・救急時におけるミニマムデ
ータや必要患者データの参照を承諾しているのであれ
ば、その旨の承諾情報を、図8のステップS1、図9の
ステップS11及び図10のステップS32の段階で、
ミニマムデータに付加しておき、図10のステップS3
5からS37では、この承諾情報が付加されたミニマム
データについては無条件に(即ち、再度の承諾を必要と
せずに)転送するように構成してもよい。但し、このよ
うな承諾情報を用いなくても、緊急・救急時の病院の責
任者や患者の家族等が、自らの責任を持って転送要求を
行う構成としてもよい。
如何なる条件で参照可能とするかについては、予め患者
本人と運営側との間で取り決めておく(例えば、緊急・
救急時であって患者の意識が無い条件では、人命尊重の
ため積極的に参照可能とする旨の包括的又は個別的な契
約をしておく)ことが望ましい。
された運営側は、この必要患者データの転送要求を受け
取ると(図10ステップS35)、その必要患者データ
を、図3に示すデータベース装置18にデータベースエ
ンジンによるトラッキングを実行して検索し(図10ス
テップS36)、得られた必要患者データを、医療機関
通信装置4が配置された病院B側に転送する(図10ス
テップS37)。
では、必要患者データを取り込み一時的に格納し、か
つ、画面表示して参照する(図9ステップS17及びS
18)。
置された病院側が、緊急・救急患者が運び込まれた場合
などのように、極めて急いで必要患者データを必要とす
る場合に、患者の承諾が得られない場合にも、例えば、
患者氏名のみで緊急・救急対策に必要な血液型などが判
明し、その診療と治療が可能になる。
タは、前述の如く例えば、患者ごとの電子カルテ作成時
に、そのデータの必要事項を医療機関処理共用通信シス
テム3aから医療機関データ集中処理通信システム3b
が取り込んでデータベース装置18が、その更新・追加
を行っているものである。
いて説明する。
「ミニマムデータの転送処理」により得られるミニマム
データ或いは必要患者データだけでは、病院B側におい
て実際の診療や治療を行うのが困難である場合に実行さ
れるものであり、次の(a)及び(b)の場合がある。 (a)医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された
運営側が、そのデータベース18に予め登録されている
患者データ中から、詳細患者データを転送する場合 (b)ミニマムデータや必要患者データに記載のある受
診経歴がある医療機関通信装置4が配置された病院A側
から、Eメール方式で詳細患者データを取得する場合 図6から図10において、前記(a)の場合では、ま
ず、患者にかかるミニマムデータや必要患者データが不
足であると判断すると(図9ステップS19:YE
S)、詳細患者データ問い合わせ依頼を、医療機関通信
装置4が配置された病院B側から、医療情報集中処理通
信センタ装置3が配置された運営側に対して、送信する
(図9ステップS20)。
タ装置3が配置された運営側では、詳細患者データ問い
合わせ依頼を受信すると(図10ステップS38:YE
S)、この詳細患者データを運営側のデータベース内で
検索できない場合に備えてメールボックスに一時的に格
納しておき、図3に示すデータベース装置18にデータ
ベースエンジンによるトラッキングを実行し(図10ス
テップS39)、検索した詳細患者データを、医療機関
通信装置4が配置された病院B側に転送する(図10ス
テップS40(あり)及びS41)。
された病院B側は、詳細患者データを取り込んだ画面表
示して参照する(図9ステップS21及びS22)。
が検索できなかった前記(b)の場合には、換言すれ
ば、該当する詳細患者データが運営側のデータベース内
に格納されていない場合(図10ステップS40(な
し))、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置され
た運営側のメールボックスから、常時回線接続中の、医
療機関通信装置4に配置された病院A側に詳細な患者デ
ータ問い合わせ依頼を自動転送する(図10ステップS
42)。
院B側で当該患者に係る詳細患者データを有している筈
の病院A(例えば、かかりつけの病院や通院経験のある
病院など)が判明する場合もあることに鑑み、病院B側
の施設処理装置4から、問い合わせ先の病院を特定する
情報を発信し、且つこの情報により医療情報集中処理通
信センタ装置3で病院Aを特定するように構成してもよ
い。
された病院A側は、データベース装置から該当する患者
の詳細患者データを自動的に読み出し、或いは、手動操
作で電子メール電文を作成した後、医療情報集中処理通
信センタ装置3が配置された運営側経由又は直接、医療
機関通信装置4が配置された病院B側に転送する(図8
ステップS2〜S4、並びに図9ステップS21及びS
22)。
信は、電子メールに代えてファクシミリ電文を送信する
ことで実行してもよい。
された運営側を経由する場合には、詳細患者データを、
医療機関通信装置4が配置された病院B側に転送し、ま
た、例えば、即時に転送されてこなかった場合や予め定
めた時間内に転送されてこなかった場合には、その詳細
患者データ転送なしを通知する(図10ステップS43
及びS44)。
置された病院B側が、患者のミニマムデータや必要患者
データが得られない場合には、医療情報集中処理通信セ
ンタ装置3が配置された運営側に格納されている、詳細
患者データを、医療機関通信装置4が配置された病院B
側が参照できるようになる。また、医療情報集中処理通
信センタ装置3が配置された運営側に、詳細患者データ
が格納さてれていない場合には、受診履歴があると共に
医療機関通信装置4が配置された病院A側に問い合わせ
ることによって、その詳細患者データ参照が可能になっ
て、迅速な治療や処置ができるようになる。
急時である旨を示す緊急時情報を提示して詳細患者デー
タの転送の要求を行い、図10のステップS38からS
44では、この緊急時情報の提示を条件に詳細患者デー
タを転送するように構成してもよい。或いは、患者が患
者データの登録時に、緊急・救急時における詳細患者デ
ータの参照を承諾しているのであれば、その旨の承諾情
報を、図8のステップS1、図9のステップS11及び
図10のステップS32の段階で、ミニマムデータに付
加しておき、図10のステップS38からS44では、
この承諾情報が付加されたミニマムデータに係る患者に
ついては無条件に(即ち、再度の承諾を必要とせずに)
転送するように構成してもよい。但し、このような承諾
情報を用いなくても、緊急・救急時の病院の責任者や患
者の家族等が、自らの責任を持って転送要求を行う構成
としてもよい。
/IP方式に限定されない。多種のデータ通信方式の適
用が可能である。例えば、複数のイーサネット(登録商
標)(LAN)を高速通信ネットワークで接続したFD
DI(Fiber Distributed Data Interface)・LAN(ク
ライアントサーバシステム)として構築することも可能
である。
網1に代えて、通信制御装置(NCU)や変復調装置
(モデム)などの配置によるアナログ固定通信回線網を
使用することも可能である。
療情報の秘密保持を図るため、SSLによる転送データ
の暗号化、識別符号(ID)及びパスワードによるアク
セスをもって説明したが、転送プログラムや医療データ
の破壊防止を行う必要がある。例えば、この破壊として
盗聴(通信経路上での悪意あるデータ取得)、否認(通
信相手先での通信の否定)、改造(通信経路上での第三
者による伝送データの改変)、なりすまし(第三者が他
人になりすましてデータ伝送を行う)があり、このた
め、慣用暗号系(conventional encryption system)や公
開鍵暗号化系(public key encryption/RSA,MH)
による顧客情報などの破壊防止対策をとるのが好まし
い。
は、一台の医療情報集中処理センタ通信装置3を配置し
た例をもって説明したが、システムダウンによる伝送中
断(医療情報処理不能)を避ける必要がある。このため
の構成は、既知の分散処理システムであり、複数の医療
情報集中処理センタ通信装置3を通信回線網に設置す
る。
医療情報集中処理センタ通信装置3を、医療機関処理共
用通信システム3aと医療機関データ集中処理通信シス
テム3bとをもって説明したが、運用規模(医療機関通
信装置4の収容数に対応)が小さい場合は、特に、医療
機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中処
理通信システム3bとを一体化した一つの通信システム
として構成しても良い。これらは伝送容量(トラフィッ
ク量)やデータ処理量を考慮して構成する。
は、必要に応じて、例えば、病院や患者との電話通話や
ファクシミリ通信を行う。この場合、図2に示す医療機
関処理共用通信システム3aと図3に示す医療機関デー
タ集中処理通信システム3bに、FAXサーバ、VoI
P電話機を収容するVoIPサーバ(コンピュータ電話
統合CTI:Computer Telephony Integration )を設け
ることになる。
に創達できる技術的な範囲であり、これらは本発明の範
囲に含まれる。
ータ入力用定型フォーム)を用いた本実施形態における
患者データの入力処理の具体例について説明を加える。
装置4等において患者データを入力する際の表示装置の
画面201aには、患者識別番号、診療科名等をテキス
ト入力する欄211の他、テンプレート呼び出し用のボ
タン210が表示される。操作者が、このボタン210
をマウス等で操作すると、図11(b)に示すように、
テンプレート選択用のウインドウ画面220が、表示装
置の画面201b内に表示される。ここでは、「重症急
性初診その1」、「重症急性初診その2」、「重症急性
初診その1」等の種類に応じて予め用意された複数のテ
ンプレートの中から所望の一つを選択するためのウイン
ドウ画面220が表示される。そして、ウインドウ画面
220中のテンプレート名称の中から、所望の一つに対
応するものを操作者がマウス等で選択すると、図11
(c)に示すように、この選択されたテンプレートが表
示装置の画面201c内に表示される。この具体例で
は、「性別」、「年齢」等の項目別にテキスト入力欄2
30が設けられている。これら複数の項目は、テンプレ
ートの種類別に予め設定されている。そして、この具体
例では特に、各テキスト入力欄230の右側に、その欄
の項目に対するプライバシー保護のランクを示すチェッ
クボックス231が設けられている。例えば、“A”の
チェックボックス231を、黒塗りチェックすれば、そ
の項目に対してはプライバシー保護の度合いを高く設定
したことになる。そして、このように承諾情報の一例と
して入力されるプライバシー保護のランクに基づいて、
前述したミニマムデータ等を規定する患者データの情報
量に対する患者の承諾レベルを定めること、或いはミニ
マムデータを選別することが可能となる。
タの入力処理は、医療機関通信装置4内において、医療
機関小型汎用コンピュータ4bによる制御下で実行され
てもよい。或いは、テンプレートのライブラリを医療情
報集中処理センタ通信装置3側に設けて、医療機関通信
装置4からデジタル固定通信回路網1等を介してこれに
適宜アクセスするように構成してもよい。更にデジタル
固定通信回路網1等を介しての医療情報集中処理センタ
通信装置3の制御下で、医療機関通信装置4内における
ブラウザ上で実行されてもよい。
された複数のテンプレートのうち、当該患者に見合った
ものを選択することにより、適切な患者データを迅速に
入力することができ、更にこれに紐付けた形で患者の承
諾レベルを示すデータを容易に入力でき、或いはミニマ
ムデータの選別を容易に行うことができるので、実践上
大変便利である。
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能
であり、そのような変更を伴なう医療情報提供・取得シ
ステム及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた
本発明の技術的範囲に含まれるものである。尚、本発明
の医療情報提供・取得システムが対象とする医療とは、
病院医療のみならず、看護医療や在宅医療をも含むこと
は言うまでもない。
ば、通信ネットワーク上で収集・保管されている診療や
治療に有用なミニマムデータを、プライバシー保護を図
りつつ参照できるようになって、特に、緊急・救急時の
患者への的確な診療と治療に対応可能になるという効果
がある。更に、このようなミニマムデータでは、その患
者の診療や治療に不足である場合に、システムの運営側
や、受診経歴のある医療機関から、詳細患者データを取
得できるようになって、その効果的な診療と治療が可能
なるという効果がある。
ーク構成例のブロック図である。
システムの構成例を示すブロック図である。
理通信システムの構成例を示すブロック図である。
の構成例を示すブロック図である。
説明するための概念図である。
説明するための概念図である。
ローチャートである。
すフローチャートである。
フローチャートである。
めのテンプレートを示す図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 集中処理装置と複数の医療関連施設に夫
々配置される施設処理装置との間で患者データを送受信
する双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得
システムであって、 前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前記複
数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置される
前記施設処理装置は、記録された各患者の患者データの
うち該各患者により登録が承諾された限定的な情報量の
データ部分をミニマムデータとして抽出して前記集中処
理装置に転送する第1転送手段を備え、 前記集中処理装置は、前記転送されてきたミニマムデー
タを前記各患者に対応付けて登録する登録手段を備え、 前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の医療関連
施設に配置される前記施設処理装置は、前記各患者のう
ち一の患者についての前記登録されたミニマムデータの
転送を前記集中処理装置に要求する第1要求手段を備
え、 前記集中処理装置は、前記転送の要求を受け取ると、前
記登録されたミニマムデータであって前記一の患者に係
るものを検索して前記一又は他の医療関連施設に配置さ
れる施設処理装置に転送する第2転送手段を更に備え、 前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置
は、前記転送されてきたミニマムデータを参照可能に構
成されていることを特徴とする双方向通信ネットワーク
による医療情報提供・取得システム。 - 【請求項2】 前記第1転送手段は、前記記録された患
者データのうち前記データ部分を前記ミニマムデータと
して抽出するのに代えて、前記各患者により登録が承諾
された限定的な情報量の患者データを前記ミニマムデー
タとして入力することを特徴とする請求項1に記載の双
方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システ
ム。 - 【請求項3】 集中処理装置と複数の医療関連施設に夫
々配置される施設処理装置との間で患者データを送受信
する双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得
システムであって、 前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前記複
数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置される
前記施設処理装置は、各患者により登録が承諾された患
者データを前記集中処理装置に転送する第1転送手段を
備え、 前記集中処理装置は、前記転送されてきた患者データを
前記各患者に対応付けて登録する登録手段を備え、 前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の医療関連
施設に配置される前記施設処理装置は、一の患者につい
ての前記登録された患者データのうち該一の患者により
参照が承諾された限定的な情報量のデータ部分からなる
ミニマムデータの転送を前記集中処理装置に要求する第
1要求手段を備え、 前記集中処理装置は、前記転送の要求を受け取ると、前
記登録された患者データから前記一の患者に係るものを
検索し且つ前記検索された患者データから前記ミニマム
データを抽出して前記一又は他の医療関連施設に配置さ
れる施設処理装置に転送する第2転送手段を更に備え、 前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置
は、前記転送されてきたミニマムデータを参照可能に構
成されていることを特徴とする双方向通信ネットワーク
による医療情報提供・取得システム。 - 【請求項4】 前記登録手段は、前記転送されてきた患
者データを登録するのに代えて、前記転送されてきた患
者データのうち前記各患者により参照が承諾された限定
的な情報量のデータ部分をミニマムデータとして登録
し、 前記第1要求手段は、前記登録された患者データのうち
前記データ部分からなるミニマムデータの転送を要求す
るのに代えて、前記登録されたミニマムデータの転送を
要求し、 前記第2転送手段は、前記登録された患者データから前
記一の患者に係るものを検索し且つ前記ミニマムデータ
を抽出するのに代えて、前記登録されたミニマムデータ
から前記一の患者に係るものを検索することを特徴とす
る請求項3に記載の双方向通信ネットワークによる医療
情報提供・取得システム。 - 【請求項5】 前記第1要求手段は、前記一の患者によ
り参照が承諾された旨を示す承諾情報を提示して要求
し、 前記第2転送手段は、前記承諾情報の提示を条件に前記
ミニマムデータを転送することを特徴とする請求項1か
ら4のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワークに
よる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項6】 前記登録手段は、前記患者により予め前
記登録の承諾に加えて参照の承諾が得られている場合に
は該参照の承諾を示す承諾情報を前記ミニマムデータ又
は前記患者データに付加して登録し、 前記第2転送手段は、前記承諾情報が付加されたミニマ
ムデータ又は患者データについては、前記要求に応じて
無条件に前記ミニマムデータを転送することを特徴とす
る請求項1から4のいずれか一項に記載の双方向通信ネ
ットワークによる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項7】 前記登録手段は、前記患者により予め前
記登録の承諾に加えて参照の承諾が得られている場合に
は該参照の承諾を示す承諾情報を前記ミニマムデータ又
は前記患者データに付加して登録し、 前記第2転送手段は、前記承諾情報が付加されたミニマ
ムデータ又は患者データについては、前記要求に応じて
無条件に前記ミニマムデータを転送し、前記承諾情報が
付加されていないミニマムデータ又は患者データについ
ては、前記第1要求手段からの前記一の患者により参照
が承諾された旨を示す承諾情報の提示を条件に前記ミニ
マムデータを転送することを特徴とする請求項1から4
のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワークによる
医療情報提供・取得システム。 - 【請求項8】 前記第1要求手段は、緊急・救急医療時
である旨を示す第1緊急時情報を提示して要求し、 前記第2転送手段は、前記第1緊急時情報の提示を条件
に前記ミニマムデータを転送することを特徴とする請求
項1から7のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワ
ークによる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項9】 前記登録手段は、前記患者により予め前
記登録の承諾に加えて参照の承諾が得られている場合に
は該参照の承諾を示す承諾情報を前記ミニマムデータ又
は前記患者データに付加して登録し、 前記第2転送手段は、前記承諾情報が付加されたミニマ
ムデータ又は患者データについては、前記要求に応じて
無条件に前記ミニマムデータを転送し、前記承諾情報が
付加されていないミニマムデータ又は患者データについ
ては、前記第1要求手段からの緊急・救急時である旨を
示す第1緊急時情報の提示を条件に前記ミニマムデータ
を転送することを特徴とする請求項1から7のいずれか
一項に記載の双方向通信ネットワークによる医療情報提
供・取得システム。 - 【請求項10】 前記ミニマムデータの情報量は、前記
患者の承諾レベルに応じて可変に設定されることを特徴
とする請求項1から9のいずれか一項に記載の双方向通
信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項11】 前記一又は他の医療関連施設に設置さ
れる施設処理装置は、予め設定された複数種類のテンプ
レートの中から一つを選択可能であり、更に該選択され
た一つのテンプレート上で、前記患者データを項目毎に
前記患者の承諾レベルを示すデータに対応付けて入力可
能なテンプレート入力手段を更に備えたことを特徴とす
る請求項10に記載の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システム。 - 【請求項12】 前記一又は他の医療関連施設に設置さ
れる施設処理装置は、予め設定された複数種類のテンプ
レートの中から一つを選択可能であり、更に該選択され
た一つのテンプレート上で、前記患者データを項目毎に
入力可能なテンプレート入力手段を更に備えたことを特
徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の双方
向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システ
ム。 - 【請求項13】 前記一又は他の医療関連施設に設置さ
れる施設処理装置は、前記ミニマムデータでは治療或い
は診療のために不足の場合に、前記集中処理装置を介し
て前記一の医療関連施設に設置される施設処理装置に、
前記ミニマムデータ以外の患者データの転送を要求する
第2要求手段を更に含むことを特徴とする請求項1から
12のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワークに
よる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項14】 前記第2要求手段は、前記ミニマムデ
ータ以外の患者データの転送を、前記一又は他の医療関
連施設に配置される施設処理装置からの医療関連施設特
定用の情報に基づいて特定された前記一の医療関連施設
に配置される施設処理装置に対して要求することを特徴
とする請求項13に記載の双方向通信ネットワークによ
る医療情報提供・取得システム。 - 【請求項15】 前記第2要求手段は、前記ミニマムデ
ータ以外の患者データの転送を、前記集中処理装置が前
記一の患者の受診履歴を参照することにより特定された
前記一の医療関連施設に配置される施設処理装置に対し
て要求することを特徴とする請求項13に記載の双方向
通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項16】 前記第2要求手段は、前記ミニマムデ
ータ以外の患者データの転送の要求を、電子メール又は
ファクシミリ伝送を含む自動転送で実行することを特徴
とする請求項13から15のいずれか一項に記載の双方
向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システ
ム。 - 【請求項17】 前記第2要求手段は、緊急・救急医療
時である旨を示す第2緊急時情報を提示して要求し、 前記第2転送手段は、前記第2緊急時情報の提示を条件
に前記ミニマムデータ以外の患者データを転送すること
を特徴とする請求項13から16のいずれか一項に記載
の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得シ
ステム。 - 【請求項18】 前記登録手段は、前記ミニマムデータ
又は前記患者データの少なくとも一部の転送が要求され
た際に(i)無条件に参照可能とするか(ii)前記一の患者
により参照が承諾された旨を示す承諾情報の提示を条件
に参照可能とするか若しくは(iii)緊急・救急医療時で
ある旨を示す緊急時情報の提示を条件に参照可能とする
か、を示す参照可能条件情報を、予め前記患者データに
対応付けて登録し、 前記第2転送手段は、前記登録手段に登録された参照可
能条件情報が示す条件で、前記ミニマムデータ又は前記
患者データの少なくとも一部を転送することを特徴とす
る請求項1から17のいずれか一項に記載の双方向通信
ネットワークによる医療情報提供・取得システム。 - 【請求項19】 前記登録手段は、前記ミニマムデータ
又は前記患者データの少なくとも一部の転送が要求され
た際に(i)無条件に参照可能とする患者データ範囲(ii)
前記一の患者により参照が承諾された旨を示す承諾情報
の提示を条件に参照可能とする患者データ範囲若しくは
(iii)緊急・救急医療時である旨を示す緊急時情報の提
示を条件に参照可能とする患者データ範囲を示す参照可
能範囲情報を、予め前記患者データに対応付けて登録
し、 前記第2転送手段は、前記登録手段に登録された参照可
能範囲情報が示す患者データ範囲で、前記ミニマムデー
タ又は前記患者データの少なくとも一部を転送すること
を特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の
双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得シス
テム。 - 【請求項20】 集中処理装置と複数の医療関連施設に
夫々配置される施設処理装置との間で患者データを送受
信する双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取
得方法であって、 前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前記複
数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置される
前記施設処理装置によって、記録された各患者の患者デ
ータのうち該各患者により登録が承諾された限定的な情
報量のデータ部分をミニマムデータとして抽出して前記
集中処理装置に転送する第1転送工程と、 前記集中処理装置によって、前記転送されてきたミニマ
ムデータを前記各患者に対応付けて登録する登録工程
と、 その後、前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の
医療関連施設に配置される前記施設処理装置によって、
前記各患者のうち一の患者についての前記登録されたミ
ニマムデータの転送を前記集中処理装置に要求する第1
要求工程と、 該転送の要求を受け取った前記集中処理装置によって、
前記登録されたミニマムデータであって前記一の患者に
係るものを検索して前記一又は他の医療関連施設に配置
される施設処理装置に転送する第2転送工程とを含み、 前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置
は、前記転送されてきたミニマムデータを参照可能に構
成されていることを特徴とする双方向通信ネットワーク
による医療情報提供・取得方法。 - 【請求項21】 集中処理装置と複数の医療関連施設に
夫々配置される施設処理装置との間で患者データを送受
信する双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取
得方法であって、 前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前記複
数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置される
前記施設処理装置によって、各患者により登録が承諾さ
れた患者データを前記集中処理装置に転送する第1転送
工程と、 前記集中処理装置によって、前記転送されてきた患者デ
ータを前記各患者に対応付けて登録する登録工程と、 その後、前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の
医療関連施設に配置される前記施設処理装置によって、
一の患者についての前記登録された患者データのうち該
一の患者により参照が承諾された限定的な情報量のデー
タ部分からなるミニマムデータの転送を前記集中処理装
置に要求する第1要求工程と、 該転送の要求を受け取った前記集中処理装置によって、
前記登録された患者データから前記一の患者に係るもの
を検索し且つ前記検索された患者データから前記ミニマ
ムデータを抽出して前記一又は他の医療関連施設に配置
される施設処理装置に転送する第2転送工程とを含み、 前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置
は、前記転送されてきたミニマムデータを参照可能に構
成されていることを特徴とする双方向通信ネットワーク
による医療情報提供・取得方法。 - 【請求項22】 コンピュータを、請求項1から19の
いずれか一項に記載の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムに備えられた前記集中処理装
置及び前記施設処理装置のうち少なくとも一方として機
能させるコンピュータプログラム。
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