JP2003196018A - ポインティングデバイス用操作アダプタ - Google Patents

ポインティングデバイス用操作アダプタ

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JP2003196018A
JP2003196018A JP2001401560A JP2001401560A JP2003196018A JP 2003196018 A JP2003196018 A JP 2003196018A JP 2001401560 A JP2001401560 A JP 2001401560A JP 2001401560 A JP2001401560 A JP 2001401560A JP 2003196018 A JP2003196018 A JP 2003196018A
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Masataka Yamashita
正隆 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁力の小さいマグネットを用いても大きな出
力がとれるような操作性の良好なポインティングデバイ
ス用操作アダプタを提供すること。 【解決手段】 操作部材10を左から右方向に向かって
押すと、弾性部材3と実装基板4との結合端部を支点と
して、弾性部材8とともに左方向に揺動変位し、逆に、
操作部材10を右から左方向に向かって押すと、弾性部
材3と実装基板4との結合端部を支点として、弾性部材
8とともに左方向に揺動変位する。弾性部材3及び8に
設けられたマグネット2及び9は任意の方向に揺動自在
となる。アダプタを取り付けることにより、大きな位置
移動による操作感が得られる。また、大きく位置移動す
るアダプタのマグネット9により、磁気センサ部の磁気
変化が大きくでき、ポインティングデバイスの感度が上
がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータや携帯電話等の入力手段として使用されるポイン
ティングデバイスに関し、より詳細には、マグネットの
移動による周囲の磁界変化を検出することにより、座標
検知又はベクトル情報を入力するようにした磁気検出方
式のポインティングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の磁気検出式ポインティン
グデバイスの磁気検出回路を示すブロック図で、検出部
16は、4個の磁気センサ(例えば、ホール素子,半導
体磁気抵抗素子,感磁性体磁気抵抗素子,GMR素子)
21からなり、このホール素子21は、X軸及びY軸に
沿って2個ずつ対称に配置されている。X軸及びY軸上
に対称に配設された4個のホール素子の中央付近にマグ
ネットが配置されている。このマグネットの移動による
磁界の変化によりホール素子21の出力電圧が変化す
る。差動アンプ17はX軸方向とY軸方向の各ホール素
子21の出力をそれぞれ差動的に増幅する。Z軸方向の
磁界が原点Oについて対称、すなわちマグネットの着磁
方向が鉛直方向にあるとき、出力が0になるようにして
あり、マグネットが移動すると、これに応じて差動アン
プ17に出力が発生し、その出力(アナログ値)を検出
制御部18がX座標値及びY座標値に変換し、これを出
力制御部19が出力するように構成されている。
【0003】前述したマグネットを移動可能にする支持
機構の具体例としては、図7に示すように、コイルスプ
リング33の一端にマグネット32を支持し、コイルス
プリング33を設置する基板に配設された磁気センサ3
1により、マグネット32の移動を磁気センサ31で検
出するように構成されているものが提案されている。
【0004】その他のマグネットの支持機構としては、
図8に示すように、マグネット42を収納したマグネッ
トケース45の一端にコイルスプリングホルダ46を介
してコイルスプリング44を取付け、そのコイルスプリ
ング44をマグネット操作部材47により支持するよう
に構成されているものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの磁気検出式ポインティングデバイスのマグネ
ット支持機構に共通することとして、単にマグネットを
配設するだけでなく、コイルスプリングやマグネットケ
ースなど様々な部品を必要とすることがあげられる。特
に、コイルスプリングを用いているために、マグネット
の原点決めなど、組立性に問題が生じていた。また、マ
グネット単体の大きさより、支持機構がかなり大きくな
ってしまい、ポインティングデバイスの小型化を進める
上で問題になっていた。
【0006】また、上述した従来技術において、上方に
マグネットを配置するためには複雑なマグネット支持機
構が必要となり、組立性が悪く小型化が難しい等の問題
が生じている。
【0007】図9は、上述した問題点を解決するために
提案されたポインティングデバイスの構成図で、図中符
号51は磁気センサ、52はマグネット、53はシリコ
ーン樹脂、54は実装基板、55はマグネットカバー、
56はスイッチ、57は空間部である。磁気センサ51
は、前述したようにX軸及びY軸に沿って2個ずつ対称
に、実装基板54に配置されている。マグネット52
は、鉛直方向にNSの着磁がされていて、NSの方向に
ついては特に制限されない。
【0008】シリコーン樹脂53は、外力を加えること
により容易に変形し、その外力を取り除くと直ちに、外
力の加えられていない初期状態に復帰する。つまり、マ
グネットカバー55を操作して、ある方向に傾けた場
合、マグネット52も同様に傾くことになる。しかしな
がら、外力を取り除くと直ちに初期状態に復帰する。こ
れは、従来のマグネット機構でコイルスプリングを用い
て行っていた動作に相当する。このように、シリコーン
樹脂53を用いることにより、部品点数が減少し、組立
性の向上が図られるうえ、小型化も可能になる。
【0009】本来、ポインティングデバイスは入力点の
座標値を出力するためのデバイスであるが、スイッチ機
能を付与することにより座標値のみならず、決定機能を
つけたポインティングデバイスになる。マグネットカバ
ー55をマグネット52の方向に押さえ込むことにより
スイッチ機能を満足する構成になっている。スイッチ5
6を設けることにより、パーソナルコンピュータのマウ
スと同様、座標値と決定の2信号をもつことになる。
【0010】また、特公平7−117876号公報に
は、コンピュータのディスプレイ上のポインター又はカ
ーソルをディスプレイ上に任意の位置へ移動させるため
のポインティング制御装置が記載されている。このポイ
ンティング制御装置は、ドーム形状に沿ってスライダを
移動させ、スライダに設けられた磁石からの磁束変化を
磁気センサで検出するものである。
【0011】しかしながら、この種のポインティングデ
バイスは、磁石をドーム形状に沿って傾けるものである
ため、肉厚の薄い構造とすることが困難であるという問
題点があり、デバイスの肉厚を薄くすることと、良好な
操作性を得る点で改良の余地が残されていた。また、こ
のようなポインティングデバイスにおける良好な操作性
を得るために操作アダプタの開発が望まれていた。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、磁力の小さいマグ
ネットを用いても大きな出力がとれるような操作性の良
好なポインティングデバイス用操作アダプタを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内蔵さ
れたマグネットの位置を複数の磁気センサで検出するポ
インティングデバイスに、マグネットを設けたアダプタ
を嵌合せしめてなることを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記ポインティングデバイスに
嵌合される弾性部材と、該弾性部材に設けられた操作部
材とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記マグネットが、前記弾性部
材に内蔵されていることを特徴とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記マグネットが、前記操作部
材に内蔵されていることを特徴とする。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記ポインティングデバイスに
嵌合される係止部材と、該係止部材によって摺動が規制
される操作部材とを備えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記マグネットが、前記操作部
材に内蔵されていることを特徴とする。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、ポインテ
ィングデバイスの押圧部材に嵌着され、任意の方向に揺
動可能とする空間部を構成する弾性部材と、該弾性部材
に設けられた操作部材を備え、前記弾性部材の弾性変形
による前記ポインティングデバイスのマグネットの揺動
によって生じる磁気密度変化を前記複数の磁気センサで
検出し、座標情報又はベクトル情報を入力するようにし
たことを特徴とする。
【0020】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の発明において、前記弾性部材にマグネットを嵌
合して、前記空間部側に凸状にしたことを特徴とする。
【0021】また、請求項9に記載の発明は、請求項7
に記載の発明において、前記操作部材にマグネットを設
けて、前記空間部側に凸状にしたことを特徴とする。
【0022】また、請求項10に記載の発明は、ポイン
ティングデバイスの押圧部材上に配置され、任意の方向
に揺動可能である弾性部材と、該弾性部材に設けられた
操作部材と、前記押圧部材の縁部に嵌着され、前記操作
部材の摺動を規制する係止部材とを備え、前記弾性部材
の弾性変形による前記ポインティングデバイスのマグネ
ットの揺動によって生じる磁気密度変化を前記複数の磁
気センサで検出し、座標情報又はベクトル情報を入力す
るようにしたことを特徴とする。
【0023】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の発明において、前記操作部材にマグネット
を設けたことを特徴とする。
【0024】また、請求項12に記載の発明は、請求項
2乃至11いずれかに記載の発明において、前記操作部
材の表面が、粗面、凹状面、凸状面、凸状四角錐、凹状
四角錐のいずれかであることを特徴とする。
【0025】なお、磁気センサとしては、ホール素子、
ホールIC、磁気抵抗効果素子(MR素子)、磁気抵抗
効果IC(MRIC)、リードスイッチなど様々な磁気
センサの適用が可能である。
【0026】また、スイッチとしては、特に種類の限定
はないが、押しボタンスイッチなど、どのようなスイッ
チでもかまわないが、押したことが確認しやすく(クリ
ック感のある)、スイッチを押し込んだ後に自動復帰す
るタクティール(tactile)スイッチ、タクト(tact)
スイッチ、タッチ(touch)スイッチ、ストロークスイ
ッチ等、対象物との物理的接触を利用して対象物を確認
するスイッチが適している。
【0027】また、マグネットについても、特に種類の
限定はないが、通常量産されているフェライト系、サマ
リウム−コバルト系、ネオジ系など様々なマグネットが
適用可能である。ポインティングデバイスの小型化を進
める上では、マグネットの小型化が必須であるので、小
さくても強磁場を発生するサマリウム−コバルト系やネ
オジ系などのマグネットが好ましい。
【0028】また、弾性部材についても、特に種類の限
定はないが、現在様々な用途に使われているシリコーン
樹脂が好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1は、本発明に係るポインテ
ィングデバイス及び操作アダプタの一実施例を示す構成
図で、図中符号1は磁気センサ、2は第1のマグネッ
ト、3は第1の弾性部材としてのシリコーン樹脂、4は
実装基板、5は押圧部材、6はスイッチ、7は第1の空
間部、7aは切り欠き部、8は第2の弾性部材としての
シリコーン樹脂、9は第2のマグネット、10は操作部
材、11は第2の空間部である。
【0030】磁気センサ1は、前述したようにX軸及び
Y軸に沿って2個ずつ対称に、実装基板4上に配置され
ている。マグネット2は、鉛直方向にNSの着磁がされ
ている。
【0031】シリコーン樹脂3を実装基板4に対して平
行な面内においてずらすように動かすと、このシリコー
ン樹脂3は、切り欠き部7aの端部を支点として揺動
し、これにともないマグネット2も同様に揺動する。
【0032】操作用アダプタは、ポインティングデバイ
スの押圧部材5に嵌着され、任意の方向に揺動可能とす
る空間部11を構成する弾性部材8と、この弾性部材8
に設けられた操作部材10と、弾性部材8に嵌合(内
蔵)して空間部側に凸状にしたマグネット9とから構成
されている。
【0033】なお、ポインティングデバイスと同じ方向
に着磁したマグネット9をアダプタに内蔵する時に、ポ
インティングデバイスのマグネット2と引力が働くよう
に配置する必要がある。つまり、マグネットが円柱形で
ある場合、その円柱方向にS−N又はN−Sに着磁した
マグネット9をポインティングデバイスのマグネット2
と引力が働くようにS−N/S−N又はN−S/N−S
に配置する必要がある。
【0034】このような構成により、押圧部材5に嵌着
されたシリコーン樹脂8も同様に、操作部材10を操作
して、実装基板4に対して平行な面内においてずらすよ
うに動かすと、このシリコーン樹脂8は揺動し、これに
ともないマグネット2も同様に揺動する。
【0035】このように、本発明のポインティングデバ
イスは、実装基板4上に設けられた複数の磁気センサ1
と、実装基板4上に設けられて、任意の方向に揺動可能
とする空間部7を有する弾性部材3と、この弾性部材3
に設けられたマグネット2と、第1の弾性部材の上面に
設けられた押圧部材5と、この押圧部材5に嵌着され、
任意の方向に揺動可能とする第2の空間部11を有する
第2の弾性部材8と、この第2の弾性部材8に設けられ
た操作部材10を備え、弾性部材3及び8の弾性変形に
よるマグネット2及び9の摺動によって生じる磁気密度
変化を複数の磁気センサ1で検出し、座標情報又はベク
トル情報を入力するように構成されている。
【0036】また、マグネット2及び9は、上述したよ
うに水平方向に揺動自在であるとともに、実装基板4に
対して垂直方向に変位可能であり、実装基板4に対して
水平方向と垂直方向に動けるような自由度を有してい
る。
【0037】また、弾性部材3は屈曲部を有し、この屈
曲部に欠き部7aを形成して、マグネット2の揺動自在
を効果的なものにしている。この切り欠き部の形状は、
断面凹状切り欠き形状が望ましく、この断面凹状切り欠
き形状の深さは、弾性部材3の厚みよりも小さいことが
望ましい。さらに、この切り欠き部の形状は、断面直線
カット形状、または、断面湾曲形状、2段凹状切り欠き
形状とすることができる。
【0038】また、空間部7内で、実装基板4上にスイ
ッチ6を配設し、ポインティングデバイスにスイッチ機
能を持たせてある。このスイッチ6としては、上述した
ように、押したことが確認しやすく(クリック感のあ
る)、スイッチを押し込んだ後に自動復帰するタクティ
ール(tactile)スイッチなどが適している。また、押
圧部材5は、指先で押したときにマグネット2がぶれた
り、へこんで内側に位置がずれたりしないように、剛体
的な性状を有する材料で形成するのがよい。特に、外部
に漏れる磁場の強さを小さくするために非磁性体が好ま
しい。例えば、ポリカーボネートを切削加工したり、ポ
リスチレンなどの樹脂、プレス加工などで成型したマグ
ネシュウム合金、アルミニュウム合金などの金属などで
作製される。操作部材10も押圧部材5と同様な材料で
作製される。
【0039】なお、磁気検出回路としては、図5に示し
た従来の回路が適用可能である。また、上述した特公平
7−117876号公報に記載されているような磁気抵
抗素子を用いることも可能である。
【0040】このような構成により、図2(a)に示す
ように、操作部材10を矢印a方向、つまり、左から右
方向に向かって押すと、弾性部材3と実装基板4との結
合端部を支点として、弾性部材8とともに左方向に揺動
変位し、逆に、図2(b)に示すように、操作部材10
を矢印b方向、つまり、右から左方向に向かって押す
と、弾性部材3と実装基板4との結合端部を支点とし
て、弾性部材8とともに左方向に揺動変位する。このよ
うにして、弾性部材3及び8に設けられたマグネット2
及び9は任意の方向に揺動自在となる。この操作は、人
差し指の腹の部分、または親指の腹の部分によって可能
である。この場合、指との密着性を考慮して、操作部材
10の表面を、粗面、凹状面、凸状面、凸状四角錐、凹
状四角錐のいずれかにすることが望ましい。また、押圧
部材5の形状を、円形、正方形、矩形、八角形、楕円
形、歯車形のいずれかにすることも可能であり、その形
状に合わせて操作部材10の形状を決定することができ
る。
【0041】このように、アダプタを取り付けることに
より、大きな位置移動による操作感が得られる。また、
大きく位置移動するアダプタのマグネット9により、磁
気センサ部の磁気変化が大きくでき、ポインティングデ
バイスの感度が上がるという効果を奏する。さらに、マ
グネット2と9との間の磁力により、自動的にアダプタ
とポインティングデバイスの初期位置が正確に定まると
いう効果も奏する。
【0042】なお、弾性部材8と操作部材からなるアダ
プタは、押圧部材5と着脱自在であり、操作性を考慮し
て、大きな摺動を得たい場合に装着するもので、アダプ
タの装着のない場合においては、押圧部材5の左右の揺
動によってマグネット2を移動させることができること
は明かである。
【0043】また、弾性部材3に設けられたマグネット
2と弾性部材8に設けられたマグネット9とは同じ磁力
のものでもかまわないが、マグネット9の磁力をマグネ
ット2の磁力よりも大きくするとさらに効果を発揮す
る。
【0044】なお、上述した実施例においては、弾性部
材8にマグネットを設けた場合について説明したが、マ
グネット付でないアダプタであっても効果は少なくなる
ものの、操作性を高めることができることは明かであ
る。
【0045】図3は、本発明におけるポインティングデ
バイスの他の実施例を示す構成図である。図1において
は、マグネット9を弾性部材8に設けた構成について説
明したが、マグネット9は必ずしも弾性部材8に設ける
必要はなく、弾性部材8aとともに空間部11を形成す
る非弾性部材である操作部材10aに設けることも可能
である。
【0046】図4は、本発明におけるポインティングデ
バイス用操作アダプタのさらに他の実施例を示す構成図
で、押圧部材5側に凸状で、かつ周囲が板状部13aを
有し、マグネット9の設けられた操作部材13は、任意
の方向に揺動可能であるように押圧部材5上に配置され
ている。
【0047】係止部材12は、操作部材13の揺動を規
制するように、押圧部材5の縁部に嵌着されていて、操
作時に操作部材13が脱落しないように、操作部材13
の板状部13aを挟み込むようにリング状のガイド部材
12aが設けられている。なお、図1と同じ機能を有す
る部分については同一の符号を付してある。
【0048】このような構成により、押圧部材5の縁部
に嵌着された係止部材12内の空間における操作部材1
3の任意の方向への揺動に対し、図2(a),(b)と
同じようなマグネットの変位移動が行われ、弾性部材3
の弾性変形によるマグネットの摺動によって生じる磁気
密度変化を複数の磁気センサで検出し、座標情報又は基
準位置からの変位量を演算することでベクトル情報を入
力するようになっている。
【0049】次に、本発明の試作例について以下に説明
する。図1に示した構成のポインティングデバイスを試
作した。磁気センサ1としては、旭化成電子(株)製の
ホール素子、HQ−106C(開発品)を4つ用いた。
対角に配設されたホール素子の中心間の距離は、約3.
3mmである。また、マグネット2は、直径2mm、厚
み0.5mmのネオジ系のものを用いた。マグネット2
の着磁は、鉛直上向きにN極、下向きにS極の2極構成
になっている。
【0050】実装基板4はガラスエポキシ製の厚み0.
6mmのものを用いた。シリコーン樹脂3は厚み0.2
〜0.5mmのものである。設計厚さに応じてゴム硬度
を設定する必要があるが、目安としてこのゴム硬度は3
0〜80程度が望ましい。スイッチ6は、厚さ0.15
mmのタクティールスイッチを用い、実装基板4の表面
から、押圧部材5の上面までの厚さを2mm以内にして
薄型とし、押圧部材の直径を6.4mmとした。
【0051】また、図1及び図3におけるアダプタの操
作部材10,10aの大きさは、特に限定されるもので
はないが指先のサイズに合わせると操作しやすく、直径
が10〜20mmが望ましい。また、アダプタの高さは
4mm程度が望ましい。
【0052】また、図4におけるアダプタの操作部材1
3の大きさは、周囲の板状部が1mm程度で、凸状部の
直径が3mm程度、高さは3mm程度が望ましい。ま
た、係止部材12と操作部材12とのギャップは1mm
程度であることが望ましい。また、係止部材12の高さ
は3mm程度が望ましい。
【0053】なお、図1及び図3に示した実施例のポイ
ンティングデバイスは、物理的運動を大きく操作し、ポ
インティングデバイスの感度を上げて微妙な動きに対応
できるようにしたものであるのに対して、図4に示した
実施例のポインティングデバイスは、主にアダプタの操
作部材を軽い操作感で動かしてポインティングデバイス
の操作をするようにしたものである。
【0054】図5は、マグネットの変位量とポインティ
ングデバイスの出力の関係を示した図で、図中の○印が
アダプタなしのノーマルなポインティングデバイスの場
合で、●印が図1のアダプタ付のポインティングデバイ
スの場合で、☆印が図4のアダプタのみを操作した場合
を示している。また、図4のアダプタ付のポインティン
グデバイスをアダプタとポインティングデバイス本体が
同時に動くように操作すれば、図5中の●印と同じよう
な大きな出力を得ることができる。この出力特性から分
かるように、いずれの場合においても、マグネットの変
位量に対するポインティングデバイスの出力が略リニア
に変化する特性を有しており、実用化が可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
インティングデバイスの押圧部材に嵌着され、任意の方
向に揺動可能とする空間部を構成する弾性部材と、弾性
部材に設けられた操作部材を備え、弾性部材の弾性変形
によるポインティングデバイスのマグネットの摺動によ
って生じる磁気密度変化を複数の磁気センサで検出し、
座標情報又はベクトル情報を入力するようにしたので、
磁力の小さいマグネットを用いても大きな出力がとれる
ような操作性の良好なポインティングデバイス用操作ア
ダプタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるポインティングデバイス用操作
アダプタの一実施例を示す構成図で、ポインティングデ
バイスにアダプタを装着した状態を示した図である。
【図2】本発明におけるポインティングデバイスの操作
性を説明するための図で、(a)は左方向の揺動を示
し、(b)は右方向の揺動を示す図である。
【図3】本発明におけるポインティングデバイス用操作
アダプタの他の実施例を示す構成図で、ポインティング
デバイスにアダプタを装着した状態を示した図である。
【図4】本発明におけるポインティングデバイス用操作
アダプタのさらに他の実施例を示す構成図で、ポインテ
ィングデバイスにアダプタを装着した状態を示した図で
ある。
【図5】マグネットの変位量とポインティングデバイス
の出力の関係を示した図である。
【図6】従来の磁気検出回路のブロック図である。
【図7】従来のポインティングデバイスで使用されてい
るマグネット支持機構の一例を示す図である。
【図8】従来のポインティングデバイスで使用されてい
るマグネット支持機構の他の例を示す図である。
【図9】すでに提案されたポインティングデバイスの構
成図である。
【符号の説明】
1 磁気センサ 2 第1のマグネット 3 第1の弾性部材であるシリコーン樹脂 4 実装基板 5 押圧部材 6 スイッチ 7 第1の空間部 7a 切り欠き部 8 第2の弾性部材であるシリコーン樹脂 9 第2のマグネット 10,13 操作部材 11 第2の空間部 12 係止部材 12a リング状部材 13a 板状部 16 検出部 17 差動アンプ 18 検出制御部 19 出力制御部 21 磁気センサ 31 磁気センサ 32,42 マグネット 33,44 コイルスプリング 45 マグネットケース 46 コイルスプリングホルダ 47 マグネット操作部材 52 マグネット 53 シリコーン樹脂 54 実装基板 55 マグネットケース 56 スイッチ 57 空間部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵されたマグネットの位置を複数の磁
    気センサで検出するポインティングデバイスに、マグネ
    ットを設けたアダプタを嵌合せしめてなることを特徴と
    するポインティングデバイス用操作アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記ポインティングデバイスに嵌合され
    る弾性部材と、該弾性部材に設けられた操作部材とを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載のポインティング
    デバイス用操作アダプタ。
  3. 【請求項3】 前記マグネットが、前記弾性部材に内蔵
    されていることを特徴とする請求項2に記載のポインテ
    ィングデバイス用操作アダプタ。
  4. 【請求項4】 前記マグネットが、前記操作部材に内蔵
    されていることを特徴とする請求項2に記載のポインテ
    ィングデバイス用操作アダプタ。
  5. 【請求項5】 前記ポインティングデバイスに嵌合され
    る係止部材と、該係止部材によって摺動が規制される操
    作部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のポ
    インティングデバイス用操作アダプタ。
  6. 【請求項6】 前記マグネットが、前記操作部材に内蔵
    されていることを特徴とする請求項5に記載のポインテ
    ィングデバイス用操作アダプタ。
  7. 【請求項7】 ポインティングデバイスの押圧部材に嵌
    着され、任意の方向に揺動可能とする空間部を構成する
    弾性部材と、該弾性部材に設けられた操作部材を備え、
    前記弾性部材の弾性変形による前記ポインティングデバ
    イスのマグネットの揺動によって生じる磁気密度変化を
    前記複数の磁気センサで検出し、座標情報又はベクトル
    情報を入力するようにしたことを特徴とするポインティ
    ングデバイス用操作アダプタ。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材にマグネットを嵌合して、
    前記空間部側に凸状にしたことを特徴とする請求項7に
    記載のポインティングデバイス用操作アダプタ。
  9. 【請求項9】 前記操作部材にマグネットを設けて、前
    記空間部側に凸状にしたことを特徴とする請求項7に記
    載のポインティングデバイス用操作アダプタ。
  10. 【請求項10】 ポインティングデバイスの押圧部材上
    に配置され、任意の方向に揺動可能である弾性部材と、
    該弾性部材に設けられた操作部材と、前記押圧部材の縁
    部に嵌着され、前記操作部材の摺動を規制する係止部材
    とを備え、前記弾性部材の弾性変形による前記ポインテ
    ィングデバイスのマグネットの揺動によって生じる磁気
    密度変化を前記複数の磁気センサで検出し、座標情報又
    はベクトル情報を入力するようにしたことを特徴とする
    ポインティングデバイス用操作アダプタ。
  11. 【請求項11】 前記操作部材にマグネットを設けたこ
    とを特徴とする請求項10に記載のポインティングデバ
    イス用操作アダプタ。
  12. 【請求項12】 前記操作部材の表面が、粗面、凹状
    面、凸状面、凸状四角錐、凹状四角錐のいずれかである
    ことを特徴とする請求項2乃至11いずれかに記載のポ
    インティングデバイス用操作アダプタ。
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