JP2003195356A - 液晶装置及び電子機器並びに投射型表示装置 - Google Patents

液晶装置及び電子機器並びに投射型表示装置

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JP2003195356A
JP2003195356A JP2002323932A JP2002323932A JP2003195356A JP 2003195356 A JP2003195356 A JP 2003195356A JP 2002323932 A JP2002323932 A JP 2002323932A JP 2002323932 A JP2002323932 A JP 2002323932A JP 2003195356 A JP2003195356 A JP 2003195356A
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substrate
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Masao Muraide
正夫 村出
Takeshi Inoue
健 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス駆動方式の液晶装置に
おいて、プリチャージ回路、サンプリング回路等が有す
るTFTの下側からの戻り光等に対する遮光性能を高
め、優れたスイッチング特性により高品質の画像表示を
行う。 【解決手段】 液晶装置(200)は、一対の基板間に
挟持された液晶層(50)と、基板にマトリクス状に設
けられた画素電極(11)と、これをスイッチング制御
するTFT(30)とを備える。このTFTや、プリチ
ャージ回路(201)及びサンプリング回路(301)
のTFTの下側には、遮光層が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(以下適宜、TFTと称す)駆動によるアクティブマト
リクス駆動方式の液晶装置及びこれを用いた電子機器の
技術分野に属し、特に、液晶プロジェクタ等に用いられ
る、TFTの下側に遮光層を設けた形式の液晶装置及び
これを用いた電子機器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶装置が液晶プロジェ
クタ等にライトバルブとして用いられる場合には一般
に、液晶層を挟んでTFTアレイ基板に対向配置される
対向基板の側から投射光が入射される。ここで、投射光
がTFTのアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜か
ら構成されたチャネル形成用の領域に入射すると、この
領域において光電変換効果により光電流が発生してしま
いTFTのトランジスタ特性が劣化する。このため、対
向基板には、各TFTに夫々対向する位置に、Cr(ク
ロム)などの金属材料や樹脂ブラックなどから遮光層が
形成されるのが一般的である。
【0003】更に、この種の液晶装置においては、特に
トップゲート構造(即ち、TFTアレイ基板上において
ゲート電極がチャネルの上側に設けられた構造)を採る
正スタガ型又はコプラナー型のアモルファスシリコン又
はポリシリコンTFTを用いる場合には、投射光の一部
が液晶プロジェクタ内の投射光学系により戻り光とし
て、TFTアレイ基板の側からTFTのチャネルに入射
するのを防ぐ必要がある。同様に、投射光が通過する際
のTFTアレイ基板の表面からの反射光や、更にカラー
用に複数の液晶装置を組み合わせて使用する場合の他の
液晶装置から出射した後に投射光学系を突き抜けてくる
投射光の一部が、戻り光としてTFTアレイ基板の側か
らTFTのチャネル領域に入射するのを防ぐ必要もあ
る。このために、特開平9−127497号公報、特公
平3−52611号公報、特開平3−125123号公
報、特開平8−171101号公報等では、石英基板等
からなるTFTアレイ基板上においてTFTに対向する
位置(即ち、TFTの下側)にも、例えば不透明な高融
点金属から遮光層を形成した液晶装置を提案している。
【0004】他方で、この種の液晶装置においては、走
査線駆動回路、データ線駆動回路、プリチャージ回路、
サンプリング回路、検査回路などのTFTを構成要素と
する各種の周辺回路が、このようなTFTアレイ基板の
上に設けられる場合がある。
【0005】これらの周辺回路のうち、プリチャージ回
路は、コントラスト比の向上、データ線の電位レベルの
安定、表示画面上のラインむらの低減等を目的として、
データ線に対し、データ線駆動回路から供給される画像
信号に先行するタイミングで、プリチャージ信号(画像
補助信号)を供給することにより、画像信号をデータ線
に書き込む際の負荷を軽減する回路である。特に液晶を
交流駆動するために通常行われるデータ線の電圧極性を
所定周期で反転して駆動する所謂1H反転駆動方式にお
いては、プリチャージ信号をデータ線に予め書き込んで
おけば、画像信号をデータ線に書き込む際に必要な電気
量を顕著に少なくできる。例えば、特開平7−2955
20号公報に、このようなプリチャージ回路の一例が開
示されている。
【0006】サンプリング回路は、高周波数の画像信号
を各データ線に所定のタイミングで安定的に走査信号と
同期して供給するために、画像信号をサンプリングする
回路である。また、検査回路は、製造途中や出荷時の液
晶装置の品質、欠陥等を検査するための回路である。そ
の外にも、液晶表示における画質の向上、消費電力の低
減、コストの低減等の観点から、TFT等を用いた各種
の周辺回路をTFTアレイ基板上に設けることも可能で
ある。
【0007】ところで、この種の液晶装置内に封止され
た液晶に直流電圧を印加すると、液晶の劣化を招くこと
が知られている。このため一般には、液晶を直流駆動す
ることは行われておらず、各画素に対する画像信号を例
えば1フィールド毎などの所定周期で電圧極性反転する
ことにより、液晶を交流駆動するようにしている。しか
るに前述の周辺回路を、液晶に面する基板部分に設ける
と、周辺回路における直流電圧成分が大なり小なり液晶
に印加されてしまい、上記直流駆動した場合と同様に液
晶の劣化を招いてしまう。従って、これらの周辺回路を
液晶に面する基板部分に設けることは一般的ではない。
また、周辺回路を液晶に面する基板部分に設けること
は、有効表示面積を相対的に減じてしまう観点からも一
般的ではない。このため、これらの周辺回路は、プラス
チック等からなる遮光性のケースの内部に納められるT
FTアレイ基板の周辺部分に設けられている。従って、
これらの周辺回路を構成するTFTに対しては、前述の
画素電極を駆動するTFTのように、投射光に対する遮
光層を対向基板側に設けたり、戻り光に対する遮光層を
TFTアレイ基板側に設けることはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】液晶装置においては、
周辺回路を加えた液晶モジュールのサイズが同じであれ
ば、マトリクス状に配置された複数の画素電極により規
定される画面表示領域、即ち液晶装置上で実際に液晶の
配向状態の変化により画像が表示される領域は、大きい
程よいという一般的な要請がある。
【0009】しかしながら、前述の周辺回路を遮光性の
ケースに納められた基板の周辺部分に設ける構成では、
必然的にこのケース部分の幅が増してしまい、上記一般
的な要請に答えることが出来ない。逆に、これらの周辺
回路を無理に、狭く細長い周辺部分に設けると、特定の
仕様に沿うようにこれら周辺回路を設計することが困難
になるという問題点がある。
【0010】また、画面表示領域にある液晶に面する基
板部分に周辺回路を設けたのでは、周辺回路を構成する
TFTに対向基板側から投射光が入射したり、TFTア
レイ基板側から戻り光が入射してしまう。このため、光
電流が発生してTFTのトランジスタ特性が劣化してし
まうという問題点がある。これに加えて、画面表示領域
にある液晶に面する基板部分に周辺回路を設けたので
は、有効表示面積の減少を招くと共に、直流電圧が周辺
回路から液晶に印加されるのを防ぐための特殊構成が必
要となるという問題点もある。
【0011】本発明は上述した問題点に鑑みなされたも
のであり、プリチャージ回路、サンプリング回路、検査
回路等の周辺回路が有するTFT等のスイッチング素子
の下側からの戻り光等の光に対する遮光性能が高く、優
れたスイッチング特性により高品質の画像表示が可能な
液晶装置及び当該液晶装置を備えた電子機器を提供する
ことを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の液晶装
置は上記課題を解決するために、一対の第1及び第2基
板との間に液晶が挟持されてなり、前記第1基板上に
は、複数の走査線と、前記複数の走査線に交差する複数
のデータ線と、前記複数の走査線とデータ線に接続され
た複数の第1スイッチング素子と、前記複数の第1スイ
ッチング素子に接続された複数の画素電極とを有し、複
数の第2スイッチング素子により画像信号をサンプリン
グして前記複数のデータ線に供給するサンプリング回路
と、複数の第3スイッチング素子により前記複数のデー
タ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を前記画像信
号に先行して夫々供給するプリチャージ回路とのうち少
なくとも一方の回路が前記第1基板に配置されており、
前記第1スイッチング素子並びに前記少なくとも一方の
回路が有する前記第2及び第3スイッチング素子のうち
の少なくとも一方の素子に夫々対向する位置において、
前記第1基板と前記第1スイッチング素子及び該一方の
素子との間に夫々設けられた遮光層を更に備えたことを
特徴とする。
【0013】請求項1に記載の液晶装置によれば、サン
プリング回路は、例えばTFT等からなる複数の第2ス
イッチング素子により画像信号をサンプリングして複数
のデータ線に供給する。プリチャージ回路は、例えばT
FT等からなる複数の第3スイッチング素子により複数
のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像
信号に先行して夫々供給する。これらのサンプリング回
路とプリチャージ回路とのうち少なくとも一方の回路
は、第1基板に設けられている。ここで、第1スイッチ
ング素子並びに該少なくとも一方の回路が有する第2及
び第3スイッチング素子のうちの少なくとも一方の素子
に夫々対向する位置には、遮光層が、第1基板と第1ス
イッチング素子及び該一方の素子との間に夫々設けられ
ている。従って、仮に第1基板の側から戻り光等が入射
しても、例えばTFT等からなる第1、第2及び第3ス
イッチング素子に入射する以前に、これらに対向する位
置に夫々形成された遮光層により、この戻り光等は遮光
される。このため、例えばTFT等からなる第1、第2
及び第3スイッチング素子において光電変換効果により
光電流が発生してスイッチング特性が劣化する事態は未
然に防止される。更にこのように、サンプリング回路や
プリチャージ回路についての遮光が施されているため、
これらの回路を従来のように遮光性のケースに入れられ
た第1基板の周辺部分に配置する必要性はなくなる。例
えば、これらの回路を第2基板に形成された遮光性の周
辺見切りに対向する第1基板部分に配置することもでき
る。
【0014】請求項2に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項1に記載の液晶装置において、前記
第1、第2及び第3スイッチング素子のうち少なくとも
一つは、薄膜トランジスタからなり、前記遮光層上に絶
縁膜を介して形成された該薄膜トランジスタを構成する
半導体層を含むことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の液晶装置によれば、第
1、第2及び第3スイッチング素子のうち少なくとも一
つは、遮光層上に絶縁膜を介して形成された薄膜トラン
ジスタ(TFT)を構成する半導体層を含むが、仮に第
1基板の側から戻り光等が入射しても、該半導体層に入
射する以前に、これに対向する位置に形成された遮光層
により、この戻り光等は遮光される。このため、該半導
体層において光電変換効果により光電流が発生して、T
FTのトランジスタ特性が劣化する事態は未然に防止さ
れる。
【0016】請求項3に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項1又は2に記載の液晶装置におい
て、前記第1、第2及び第3スイッチング素子のうち少
なくとも一つは、LDD構造の薄膜トランジスタからな
り、前記遮光層は少なくとも該薄膜トランジスタのチャ
ネル領域及びLDD領域に対向する位置に設けられてい
ることを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の液晶装置によれば、第
1、第2及び第3スイッチング素子のうち少なくとも一
つは、LDD構造のTFTからなるが、遮光層は少なく
とも該TFTのチャネル領域及びLDD領域に対向する
位置に設けられているので、仮に第1基板の側から戻り
光等が入射しても、該チャネル領域及びLDD領域に入
射する以前に、これらに対向する位置に形成された遮光
層により、この戻り光等は遮光される。このため、該チ
ャネル領域及びLDD領域において光電変換効果により
光電流が発生して、TFTのトランジスタ特性が劣化す
る事態は未然に防止される。
【0018】請求項4に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項1から3のいずれか一項に記載の液
晶装置において、前記遮光層は全域に渡って同一の薄膜
形成工程により同一材料から形成されていることを特徴
とする。
【0019】請求項4に記載の液晶装置によれば、遮光
層は各種のスイッチング素子に対して設けられている
が、遮光層はその全域に渡って同一の薄膜形成工程によ
り同一材料から形成されている。即ちこの場合、当該液
晶装置の製造工程においては、各種のスイッチング素子
に対する遮光層を同一の工程により形成することが可能
となる。
【0020】請求項5に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項1から4のいずれか一項に記載の液
晶装置において、前記遮光層は、定電位源に接続されて
いることを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の液晶装置によれば、遮光
層は定電位源に接続されているので、遮光層は定電位と
される。従って、遮光層に対向配置されるTFT等のス
イッチング素子に対し遮光層の電位変動が悪影響を及ぼ
すことはない。
【0022】請求項6に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項5に記載の液晶装置において、前記
定電位源の定電位は、接地電位に等しいことを特徴とす
る。
【0023】請求項6に記載の液晶装置によれば、遮光
層は接地電位とされるので、遮光層に対向配置されるT
FT等のスイッチング素子に対し遮光層の電位変動が悪
影響を及ぼすことはない。
【0024】請求項7に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項5に記載の液晶装置において、前記
第2基板の前記液晶に対面する側に設けられた対向電極
を更に備えており、前記定電位源の定電位は、前記対向
電極の電位に等しいことを特徴とする。
【0025】請求項7に記載の液晶装置によれば、遮光
層は対向電極の電位とされるので、遮光層に対向配置さ
れるTFT等のスイッチング素子に対し遮光層の電位変
動が悪影響を及ぼすことはない。
【0026】請求項8に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項1から7のいずれか一項に記載の液
晶装置において、前記第1、第2及び第3スイッチング
素子のうち少なくとも一つは、Nチャネル型、Pチャネ
ル型及び相補型のうちのいずれか一つの型の薄膜トラン
ジスタからなることを特徴とする。
【0027】請求項8に記載の液晶装置によれば、第
1、第2及び第3スイッチング素子のうち少なくとも一
つは、 Nチャネル型、Pチャネル型及び相補型のうち
のいずれか一つの型のTFTからなるが、遮光層は少な
くとも該TFTに対向する位置に設けられているので、
仮に第1基板の側から戻り光等が入射しても、該TFT
に入射する以前に、これに対向する位置に形成された遮
光層により、この戻り光等は遮光される。このため、該
TFTにおいて光電変換効果により光電流が発生して、
TFTのトランジスタ特性が劣化する事態は未然に防止
される。
【0028】請求項9に記載の液晶装置は上記課題を解
決するために請求項1から8のいずれか一項に記載の液
晶装置において、前記第1及び第2基板に平行な平面上
で前記複数の画素電極により規定される画面表示領域の
周囲において前記第1及び第2基板を貼り合わせて前記
液晶を包囲するシール部材と、前記平面上で前記シール
部材と前記画面表示領域との間において前記画面表示領
域の輪郭に沿って前記第2基板に形成された遮光性の周
辺見切りとを更に備えており、前記少なくとも一方の回
路は、前記周辺見切りに対向する位置に設けられたこと
を特徴とする。
【0029】請求項9に記載の液晶装置によれば、遮光
性の周辺見切りは、液晶を包囲するシール部材と画面表
示領域との間において画面表示領域の輪郭に沿って第2
基板に形成されている。ここで、サンプリング回路及び
プリチャージ回路のうち少なくとも一方の回路は、周辺
見切りに対向する位置に設けられているので、周辺見切
りという言わばデッドスペースの有効利用を図ることが
できる。この場合特に、周辺見切りは遮光性であるの
で、投射光等が第2基板の側から入射しても、これらの
サンプリング回路やプリチャージ回路が有するスイッチ
ング素子に入射する以前に、周辺見切りにより、この投
射光等は遮光される。従って、投射光等に起因して、ス
イッチング素子において光電変換効果により光電流が発
生してスイッチング特性が劣化する不都合はない。この
ように周辺見切りに対向する位置にサンプリング回路や
プリチャージ回路を配置すると、第2基板側からの光に
対する遮光を施す必要がないので大変有利である。
【0030】請求項10に記載の液晶装置は上記課題を
解決するために請求項1から9のいずれか一項に記載の
液晶装置において、前記プリチャージ回路が設けられて
おり、前記複数のデータ線は、前記データ線の一方側か
ら前記画像信号が供給されると共に、他方側から前記プ
リチャージ信号が供給されることを特徴とする。
【0031】請求項10に記載の液晶装置によれば、複
数のデータ線は、前記データ線の一方側から画像信号が
供給され、前記データ線の他方側からプリチャージ信号
が供給される。従って、プリチャージ回路を、画像信号
を供給するためのデータ線駆動回路、サンプリング回路
等と画面表示領域を挟んで反対の側に設けることができ
る。
【0032】請求項11に記載の液晶装置は上記課題を
解決するために請求項1から10のいずれか一項に記載
の液晶装置において、当該液晶装置に対し所定の検査を
行うための第4スイッチング素子を含む検査回路が前記
第1基板に更に設けられており、前記遮光層は、前記第
4スイッチング素子に対向する位置において前記第1基
板と前記第4スイッチング素子との間に更に設けられた
ことを特徴とする。
【0033】請求項11に記載の液晶装置によれば、検
査回路が有する第4スイッチング素子に対向する位置に
は、遮光層が、第1基板と該第4スイッチング素子との
間に設けられている。従って、仮に第1基板の側から戻
り光等が入射しても、例えばTFT等からなる第4スイ
ッチング素子に入射する以前に、これに対向する位置に
夫々形成された遮光層により、この戻り光等は遮光され
る。このため、例えばTFT等からなる第4スイッチン
グ素子において光電変換効果により光電流が発生し、ス
イッチング特性が劣化する事態は未然に防止される。更
にこのように、検査回路についての遮光が施されている
ため、例えば第2基板に形成された遮光性の周辺見切り
に対向する第1基板部分に配置することもできる。
【0034】請求項12に記載の液晶装置は上記課題を
解決するために請求項1に記載の液晶装置において、前
記少なくとも一方の回路に代えて、当該液晶装置を動作
させるための電圧保持用の第5スイッチング素子を含む
周辺回路が前記第1基板に設けられており、前記遮光層
は、前記第5スイッチング素子に対向する位置において
前記第1基板と前記第5スイッチング素子との間に設け
られたことを特徴とする。
【0035】請求項12に記載の液晶装置によれば、周
辺回路が有する第5スイッチング素子に対向する位置に
は、遮光層が、第1基板と該第5スイッチング素子との
間に設けられている。従って、仮に第1基板の側から戻
り光等が入射しても、例えばTFT等からなる第5スイ
ッチング素子に入射する以前に、これに対向する位置に
夫々形成された遮光層により、この戻り光等は遮光され
る。このため、例えばTFT等からなる第5スイッチン
グ素子において光電変換効果により光電流が発生してス
イッチング特性が劣化して保持電圧が変化してしまう事
態は未然に防止される。更にこのように、周辺回路につ
いての遮光が施されているため、例えば第2基板に形成
された遮光性の周辺見切りに対向する第1基板部分に配
置することもできる。
【0036】請求項13に記載の電子機器は上記課題を
解決するために請求項1から12に記載の液晶装置を備
えたことを特徴とする。
【0037】請求項13に記載の電子機器によれば、電
子機器は、上述した本願発明の液晶装置を備えており、
戻り光等に対する遮光性能が高く優れたスイッチング特
性を持つスイッチング素子により各種の動作が行われる
ので、高品位の画像表示が可能となる。
【0038】請求項14に記載の投射型表示装置は、光
源と、該光源から出射される光が入射されて画像情報に
対応した変調を施す液晶ライトバルブと、前記液晶ライ
トバルブにより変調された光を投射する投射手段とを有
する投射型表示装置において、前記液晶ライトバルブ
は、光の入射側に配置された第1基板及び出射側に配置
された第2基板との間に液晶が挟持された液晶装置と、
前記第1基板の外側に配置された第1偏光手段と、前記
第2基板の外側に配置された第2偏光手段とからなり、
前記第2基板上には、複数の走査線と、前記複数の走査
線に交差する複数のデータ線と、前記複数の走査線とデ
ータ線に接続された複数の第1薄膜トランジスタと、前
記複数の第1薄膜トランジスタに接続された複数の画素
電極とを有し、前記第2基板と前記第1薄膜トランジス
タとの間には前記第1薄膜トランジスタの少なくともチ
ャネル領域に対応して遮光層が配置されてなり、前記第
2偏光手段と前記液晶装置との間には空間が形成されて
なることを特徴とする。
【0039】請求項14に記載の投射型表示装置によれ
ば、第2基板と第1薄膜トランジスタとの間に遮光層を
形成することにより、戻り光によるリーク電流を防ぐこ
とができる。また戻り光による液晶ライトバルブへの影
響を防ぐことができるため、従来のように反射防止膜付
き偏光手段を液晶装置に貼り付けなくても良い。従って
第2偏光手段を液晶装置に貼り付けることなく、離間形
成が可能であるため、液晶ライトバルブの温度上昇を防
止することができる。
【0040】請求項15に記載の投射型表示装置は、光
源と、該光源から出射される光束を少なくとも2色の色
光束に分離する色分離手段と、前記色分離手段によって
分離された各色の光束に対して画像情報に対応した変調
を施す液晶ライトバルブと、前記液晶ライトバルブによ
り変調された光を合成する合成手段と、前記合成手段か
ら出射された合成光束を投射する投射手段とを有する投
射型表示装置において、前記液晶ライトバルブは、光の
入射側に配置された第1基板及び光の出射側に配置され
た第2基板との間に液晶が挟持されてなる液晶装置と、
前記第1基板の外側に配置された第1偏光手段と、前記
第2基板の外側に配置された第2偏光手段とを有し、前
記第2基板上には、複数の走査線と、前記複数の走査線
に交差する複数のデータ線と、前記複数の走査線とデー
タ線に接続された複数の第1薄膜トランジスタと、前記
複数の第1薄膜トランジスタに接続された複数の画素電
極とを有し、前記第2基板と前記第1薄膜トランジスタ
との間には前記第1薄膜トランジスタの少なくともチャ
ネル領域に対応して遮光層が配置されてなり、前記第2
偏光手段は、前記合成手段に貼りつけられていることを
特徴とする。
【0041】請求項15に記載の投射型表示装置によれ
ば、第2偏光手段が合成手段に貼り付けられているた
め、液晶装置と第2偏光手段との間には空間が形成され
る。従って、液晶装置の温度上昇を避けることができ、
液晶ライトバルブの誤動作を防ぐことができる。
【0042】請求項16に記載の投射型表示装置は、請
求項15に記載の投射型表示装置において、前記合成手
段がプリズムユニットからなることを特徴とする。
【0043】請求項16に記載の投射型表示装置によれ
ば、前記合成手段がプリズムユニットからなり、第2偏
光手段はプリズムユニットに貼り付けられている。プリ
ズムユニットは熱容量が大きいため、第2偏光手段の熱
容量をプリズムユニットで吸収することができ、液晶ラ
イトバルブの温度上昇を防ぐために効果的である。
【0044】請求項17に記載の投射型表示装置は、請
求項15又は請求項16に記載の投射型表示装置におい
て、前記液晶装置と、前記第2偏光手段との間に冷風を
送る冷却手段を更に備えたことを特徴とする。
【0045】請求項17に記載の投射型表示装置によれ
ば、例えば合成手段の上側あるいは下側の一方に冷却手
段を設け、冷却手段から液晶装置と偏光手段との間に冷
風を送ることにより、液晶ライトバルブの温度上昇をさ
らに防ぐことができ、液晶ライトバルブの誤動作を防ぐ
ことができる。
【0046】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにする。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0048】(液晶装置の構成)液晶装置の実施の形態
の構成について図1から図5に基づいて説明する。
【0049】先ず、液晶装置の全体構成について、図1
から図3を参照して説明する。図1は、液晶装置の実施
の形態におけるTFTアレイ基板上に設けられた各種配
線、周辺回路等の構成を示すブロック図であり、図2
は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素
と共に対向基板の側から見た平面図であり、図3は、対
向基板を含めて示す図2のH−H’断面図である。
【0050】図1において、液晶装置200は、例えば
石英基板、ハードガラス、シリコン基板等からなるTF
Tアレイ基板1を備えている。TFTアレイ基板1上に
は、マトリクス状に設けられた複数の画素電極11と、
X方向に複数配列されており夫々がY方向に沿って伸び
るデータ線35と、Y方向に複数配列されており夫々が
X方向に沿って伸びる走査線31と、各データ線35と
画素電極11との間に夫々介在すると共に該間における
導通状態及び非導通状態を、走査線31を介して夫々供
給される走査信号に応じて夫々制御するスイッチング素
子の一例としての複数のTFT30とが形成されてい
る。またTFTアレイ基板1上には、後述の蓄積容量
(図6参照)のための配線である容量線31’(第2蓄
積容量電極)が、走査線31と平行に形成されている。
【0051】TFTアレイ基板1上には更に、複数のデ
ータ線35に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像
信号に先行して夫々供給するプリチャージ回路201
と、画像信号をサンプリングして複数のデータ線35に
夫々供給するサンプリング回路301と、データ線駆動
回路101と、走査線駆動回路104とが形成されてい
る。
【0052】走査線駆動回路104は、外部制御回路か
ら供給される電源、基準クロック等に基づいて、所定タ
イミングで走査線31に走査信号をパルス的に線順次で
印加する。
【0053】データ線駆動回路101は、外部制御回路
から供給される電源、基準クロック信号等に基づいて、
走査線駆動回路104が走査信号を印加するタイミング
に合わせて、たとえば6つの画像信号線304夫々につ
いて、データ線35毎にサンプリング回路駆動信号をサ
ンプリング回路301にサンプリング回路駆動信号線3
06を介して所定タイミングで順次供給する。
【0054】プリチャージ回路201は、TFT202
を各データ線35毎に備えており、プリチャージ信号線
204がTFT202のソース電極に接続されており、
プリチャージ回路駆動信号線206がTFT202のゲ
ート電極に接続されている。そして、プリチャージ信号
線204を介して、外部電源からプリチャージ信号(N
RS)を書き込むために必要な所定電圧の電源が供給さ
れ、プリチャージ回路駆動信号線206を介して、各デ
ータ線35について画像信号(VID1〜VID6)に
先行するタイミングでプリチャージ信号を書き込むよう
に、外部制御回路からプリチャージ回路駆動信号(NR
G)が供給される。プリチャージ回路201は、好まし
くは中間階調レベルの画素データに相当するプリチャー
ジ信号(画像補助信号)を供給する。
【0055】サンプリング回路301は、TFT302
を各データ線35毎に備えており、画像信号線304が
TFT302のソース電極に接続されており、サンプリ
ング回路駆動信号線306がTFT302のゲート電極
に接続されている。そして、画像信号線304を介し
て、6つのパラレルな画像信号(VID1〜VID6)
が入力されると、これらの画像信号(VID1〜VID
6)をサンプリングする。また、サンプリング回路駆動
信号線306を介して、データ線駆動回路101からサ
ンプリング回路駆動信号が入力されると、6つの画像信
号線304夫々についてサンプリングされた画像信号
を、データ線3に順次印加する。即ち、データ線駆動回
路101とサンプリング回路301とは、画像信号線3
04から入力された6相展開されたパラレルな画像信号
(VID1〜VID6)をデータ線35に供給するよう
に構成されている。本実施の形態ではデータ線35を1
本毎に順次選択していく方式を述べたが、例えば、隣接
する6つのデータ線35に接続されるサンプリング回路
301を同時に選択し、6つのデータ線35からなるグ
ループ毎に順次転送していく方式でもよい。データ線3
5の選択は、相隣接する2、3、…、5本或いは7本以
上を同時に選択してもよい。また、データ線35に供給
される画像信号の相展開数は6相のみならず、サンプリ
ング回路301を構成するTFT302の書き込み特性
が良ければ、5相以下でもよいし、画像信号のドット周
波数が高ければ、7相以上に増やしてもよい。この際、
少なくとも画像信号の相展開数だけ画像画像入力信号線
が必要なことは言うまでもない。
【0056】本実施の形態では特に、各画素に設けられ
たTFT30、プリチャージ回路201が有するTFT
202及びサンプリング回路301が有するTFT30
2の下側には夫々遮光層3(後述する)が設けられてい
る。従って、仮にTFTアレイ基板1の側から戻り光等
が入射しても、TFT30、202及び302に入射す
る以前に、これらに対向する位置に夫々形成された遮光
層3により、この戻り光等は遮光される。このため、T
FT30、202及び302において光電変換効果によ
り光電流が発生してトランジスタ特性が劣化する事態は
未然に防止され、フリッカーやクロストーク等の画質品
位を著しく損なう不良は発生しない。尚、遮光層3の具
体的な層構成については後述する。
【0057】また、本実施の形態ではTFT30、20
2及び302の少なくともチャネル領域下に形成された
遮光層3は、接地電位のような定電位線と電気的に接続
するようにする。これは、TFT30、202及び30
2の各端子間に不安定な電位差が生じることにより起こ
るトランジスタ特性の変化を防ぐためである。定電位線
としては、例えば、データ線駆動回路101や走査線駆
動回路104等に供給される正電位或いは負電位の電源
や、対向基板2に対向電極電位を供給する配線と電気的
に接続してもよい。図1に示すように、走査線駆動回路
104の負電位の電源等から延設された定電位線501
は、画面表示領域の周辺で遮光層3に電気的に接続され
ている。また、画素の蓄積容量を形成するための容量線
31’へ供給する定電位線501と共用してもよい。こ
のような構成を採れば、引き回し配線が1本で済むた
め、周辺回路を作り込むスペースが広がったり、液晶装
置を小型化する際に有利である。また、専用の外部入力
端子を必要としないので、スペースに余裕ができ、実装
部材のコストダウンが図れる。但し、専用の外部入力端
子と配線を設けて、定電位を供給してもよいことは言う
までもない。
【0058】更にこのように、プリチャージ回路201
やサンプリング回路301について、TFTアレイ基板
1の側からの戻り光に対して遮光が施されているため、
これらの回路を従来のように遮光性のケースに入れられ
たTFTアレイ基板1の周辺部分に配置する必要性はな
くなる。そこで、本実施の形態では図1中斜線領域で示
すように且つ図2及び図3に示すように、プリチャージ
回路201及びサンプリング回路301は、対向基板2
に形成された遮光性の周辺見切り53に対向する位置に
おいてTFTアレイ基板1上に設けられている。他方、
データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104は、
液晶層50に面しないTFTアレイ基板1の狭く細長い
周辺部分上に設けられている。
【0059】図2及び図3において、TFTアレイ基板
1の上には、複数の画素電極11により規定される画面
表示領域(即ち、実際に液晶層50の配向状態変化によ
り画像が表示される液晶装置の領域)の周囲において両
基板を貼り合わせて液晶層50を包囲するシール部材の
一例としての光硬化性樹脂からなるシール材52が、画
面表示領域に沿って設けられている。そして、対向基板
2上における画面表示領域とシール材52との間には、
遮光性の周辺見切り53が設けられている。
【0060】周辺見切り53は、後に画面表示領域に対
応して開口部が設けられた遮光性のケースにTFTアレ
イ基板1が入れられた場合に、当該画面表示領域が製造
誤差等により当該ケースの開口の縁に隠れてしまわない
ように、即ち、例えばTFTアレイ基板1のケースに対
する数百μm程度のずれを許容するように、画面表示領
域の周囲に500μm以上の幅を持つ帯状の遮光性材料
から形成されたものである。このような遮光性の周辺見
切り53は、例えば、Cr(クロム)、Ni(ニッケ
ル)、Al(アルミニウム)などの金属材料を用いたス
パッタリング、フォトリソグラフィ及びエッチングによ
り対向基板2に形成される。或いは、カーボンやTi
(チタン)をフォトレジストに分散した樹脂ブラックな
どの材料から形成される。
【0061】シール材52の外側の領域には、画面表示
領域の下辺に沿ってデータ線駆動回路101及び実装端
子102が設けられており、画面表示領域の左右の2辺
に沿って走査線駆動回路104が設けられている。更に
画面表示領域の上辺には、画面表示領域の両側に設けら
れた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線
105が設けられている。また、対向基板2のコーナー
部の少なくとも一箇所において、TFTアレイ基板1と
対向基板2との間で電気的導通をとるための導通材から
なる銀点106が設けられている。そして、シール材5
2とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板2が当該シール材52
によりTFTアレイ基板1に固着されている。
【0062】プリチャージ回路201及びサンプリング
回路301は、基本的に交流駆動の回路である。このた
め、シール材52により包囲され両基板間に挟持された
液晶層50に面するTFTアレイ基板1部分にこれらの
プリチャージ回路201及びサンプリング回路301を
設けても、直流電圧印加による液晶層50の劣化という
問題は生じない。これに対して、データ線駆動回路10
1及び走査線駆動回路104は、液晶層50に面するこ
とのないTFTアレイ基板1の周辺部分に設けられてい
る。従って、液晶層50に、特に直流駆動されるデータ
線駆動回路101や走査線駆動回路104からの直流電
圧成分が、漏れ込んで印加されることを未然に防止でき
る。
【0063】このように周辺見切り53下に、プリチャ
ージ回路201及びサンプリング回路301を設けるこ
とで、走査線駆動回路104やデータ線駆動回路101
をTFTアレイ基板1の周辺部分に余裕を持って形成す
ることができ、特定の仕様に沿うようにこれらの周辺回
路を設計することが容易になる。また、言わばデッドス
ペースである周辺見切り53下に、プリチャージ回路2
01やサンプリング回路301を設けることで、液晶装
置200における有効表示面積の減少を招くこともな
い。
【0064】そして一方で、周辺見切り53は遮光性で
あるので、対向基板2の側から入射する投射光等に対す
る遮光手段をプリチャージ回路201やサンプリング回
路301(即ち、TFT202及び302)の上に別途
設ける必要は無い。他方で、遮光層がプリチャージ回路
201やサンプリング回路301(即ち、TFT202
及び302)の少なくともチャネル領域下に設けられて
いるので、TFTアレイ基板1の側から入射する戻り光
等をプリチャージ回路201やサンプリング回路301
(即ち、TFT202及び302)に届く前に遮光でき
る。これにより、プリチャージ回路201のTFT20
2、或いはサンプリング回路301のTFT302の少
なくともチャネル領域に光が照射されることがないの
で、この領域において光電変換効果により光電流が発生
し、TFT202、302のトランジスタ特性は劣化す
ることがない。従って、本実施の形態は、液晶装置のど
ちらの側から光が入射しようとも、確実に遮光できると
いう長所があり、フリッカーやクロストーク等の画質品
位を著しく低下させる不良をなくすことができる。
【0065】加えて、シール材52に面するTFTアレ
イ基板1部分にプリチャージ回路201やサンプリング
回路301を形成する訳ではないので、これらの回路を
構成するTFT202及び302をシール材52に混入
されたスペーサにより破壊する恐れはなく、更に、シー
ル材52を光硬化させる工程で両基板側から光を十分に
照射できる。
【0066】図1に示したように本実施の形態では、複
数のデータ線35は、画面表示領域の下辺にある一端か
ら画像信号が供給され、他方の側にある他端からプリチ
ャージ信号が供給される。従って、プリチャージ回路2
01を、画像信号を供給するためのデータ線駆動回路1
01及びサンプリング回路301と画面表示領域を挟ん
で反対の側に設けることができ、周辺見切り53下のス
ペースをバランス良く有効に利用できる。
【0067】次に、プリチャージ回路201及びサンプ
リング回路301を構成するTFT202及び302の
具体的な回路構成について図4及び図5を参照して夫々
説明する。尚、図4は、プリチャージ回路201のTF
T202を構成する各種のTFTを示す回路図であり、
図5は、サンプリング回路301のTFT302を構成
する各種のTFTを示す回路図である。
【0068】図4(1)に示すようにプリチャージ回路
201のTFT202(図1参照)は、Nチャネル型T
FT202aから構成されてもよいし、図4(2)に示
すようにPチャネル型TFT202bから構成されても
よいし、図4(3)に示すようにNチャネル型TFT及
びPチャネル型TFTから成る相補型TFT202cか
ら構成されてもよい。なお、図4(1)から図4(3)
において、図1に示したプリチャージ回路駆動信号線2
06を介して入力されるプリチャージ回路駆動信号20
6a、206bは、ゲート電圧として各TFT202a
〜202cに入力される。同じく図1に示したプリチャ
ージ信号線204を介して入力されるプリチャージ信号
NRSは、ソース電圧として各TFT202a〜202
cに入力される。Nチャネル型TFT202aにゲート
電圧として印加されるプリチャージ回路駆動信号206
aと、Pチャネル型TFT202bにゲート電圧として
印加されるプリチャージ回路駆動信号206bとは、相
互に反転信号である。従って、プリチャージ回路201
を相補型TFT202cで構成する場合には、プリチャ
ージ回路駆動信号線206が少なくとも2本以上必要と
なる。このようにプリチャージ回路駆動信号線206が
2本以上になる場合、画面表示領域の一方の側に集中し
て配線してもよいし、プリチャージ信号線204と組み
合わせて、画面表示領域の両側から配線してもよい。或
いは、例えば、相補型TFT202cの手前でプリチャ
ージ回路駆動信号206aをインバータにより反転させ
て、プリチャージ回路駆動信号206bを形成してもよ
い。
【0069】図5(1)に示すようにサンプリング回路
301のTFT302(図1参照)は、Nチャネル型T
FT302Aから構成されてもよいし、図5(2)に示
すようにPチャネル型TFT302Bから構成されても
よいし、図5(3)に示すように相補型TFT302C
から構成されてもよい。なお、図5(1)から図5
(3)において、図1に示した画像信号線304を介し
て入力される画像信号VIDは、ソース電圧として各T
FT302a〜302cに入力される。同じく図1に示
したデータ線駆動回路101からサンプリング回路駆動
信号線306を介して入力されるサンプリング回路駆動
信号306a、306bは、ゲート電圧として各TFT
302a〜302cに入力される。また、サンプリング
回路301においても、前述のプリチャージ回路201
の場合と同様に、Nチャネル型TFT302aにゲート
電圧として印加されるサンプリング回路駆動信号306
aと、Pチャネル型TFT302Bにゲート電圧として
印加されるサンプリング回路駆動信号306bとは、相
互に反転信号である。従って、サンプリング回路301
を相補型TFT302Cで構成する場合には、サンプリ
ング回路駆動信号306a、306b用のサンプリング
回路駆動信号線306が少なくとも2本以上必要とな
る。
【0070】(液晶装置の構成)次に、液晶装置200
が含む液晶装置部分の具体的構成について図6から図8
を参照して説明する。ここに、図7は図1において円で
囲まれたDの領域を拡大した平面図であり、図6は図7
におけるTFT30のA−A’に沿った断面図と、プリ
チャージ回路201のTFT202のB−B’に沿った
断面図を表している。尚、図6においては、各層や各部
材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層
や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0071】図6の断面図において、液晶装置200
は、各画素に設けられるTFT30部分において、TF
Tアレイ基板1並びにその上に積層された遮光層3、第
1層間絶縁層41、半導体層32、ゲート絶縁層33、
走査線31(ゲート電極)、第2層間絶縁層42、デー
タ線35(ソース電極)、第3層間絶縁層43、画素電
極11及び配向膜12を備えている。液晶装置200は
また、例えばガラス基板から成る対向基板2並びにその
上に積層された共通電極21、配向膜22及び第2遮光
層23を備えている。液晶装置200は更に、これらの
両基板間に挟持された液晶層50を備えている。
【0072】ここでは先ず、これらの層のうち、TFT
30を除く各層の構成について順に説明する。
【0073】TFT30に夫々対向する位置においてT
FTアレイ基板1上には、遮光層3が夫々設けられてい
る。 遮光層3は、Ti(チタン)、Cr(クロム)、
W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブ
デン)及びPd(鉛)等の少なくとも一つを含む金属、
或いは金属シリサイド(例えば、タングステンシリサイ
ドWSi)等の金属合金からなる。遮光膜3を高融点金
属シリサイドから構成すると、即ち、シリコンを遮光層
3の材料に含ませると、シリコンを含んでなるTFTア
レイ基板1や第1層間絶縁層41との熱的相性が良くな
る。
【0074】また、遮光層3は、図7に示すようにコン
タクトホール503を介して定電位線501を経て、接
地されているか又は定電位源に接続されている。定電位
線501としては、データ線駆動回路101や走査線駆
動回路104等の周辺回路に供給される電源等の配線を
延設するとよい。このため、遮光層3の電位が変化する
ことにより、TFT30のスイッチング特性等に悪影響
を及ぼすことがない。例えば、遮光層3は接地されても
よいし、或いは共通電極21に接続されて共通電極21
の電位にされてもよい。但し、遮光層3は電気的に浮遊
していてもよい。また遮光層3を後述の蓄積容量(図6
参照)用の配線として使用することも可能である。
【0075】更に、遮光層3と複数のTFT30との間
には、第1層間絶縁層41が設けられている。第1層間
絶縁層41は、例えば、NSG(ノンドープシリケート
ガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG
(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシ
リケートガラス)などのシリケートガラス膜、窒化シリ
コン膜や酸化シリコン膜等からなり、TFT30を構成
する半導体層32を遮光層3から電気的絶縁するために
設けられるものである。更に、第1層間絶縁層41は、
TFTアレイ基板1の全面に形成されることにより、T
FT30のための下地膜としての機能をも有する。即
ち、TFTアレイ基板1の表面の研磨時における荒れ
や、洗浄後に残る汚れ等でTFT30の特性の劣化を防
止する機能を有する。
【0076】第2層間絶縁層42及び第3層間絶縁層4
3は夫々、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシ
リケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等
からなる。
【0077】画素電極11は例えば、ITO膜(インジ
ウム・ティン・オキサイド膜)などの透明導電性薄膜か
らなる。尚、当該液晶装置200を反射型の液晶装置に
用いる場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料か
ら画素電極11を形成してもよい。
【0078】配向膜12は例えば、ポリイミド薄膜など
の有機薄膜からなり、所定のプレティルト角を持つよう
に且つ所定方向でラビング処理が施されている。
【0079】共通電極21は、対向基板2の全面に渡っ
てITO膜等から形成されている。
【0080】配向膜22は、例えば、ポリイミド薄膜な
どの有機薄膜からなり、所定のプレティルト角を持つよ
うに且つ所定方向でラビング処理が施されている。
【0081】第2遮光層23は、TFT30に対向する
所定領域にCrやNiなどの金属材料やカーボンやTi
をフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどの材料か
ら形成されている。第2遮光層23は、TFT30の半
導体層32に対する遮光の他に、コントラストの向上、
色材の混色防止などの機能を有する。
【0082】液晶層50は、画素電極11と共通電極2
1とが対面するように配置されたTFTアレイ基板1と
対向基板2との間において、シール材52(図2及び図
3参照)により囲まれた空間に液晶が真空吸引等により
封入されることにより形成される。液晶層50は、画素
電極11からの電界が印加されていない状態で配向膜1
2及び22により所定の配向状態を採る。液晶層50
は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合し
た液晶からなる。シール材52は、二つの基板1及び2
をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性
樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の
距離を所定値とするためのスペーサが混入されている。
【0083】次に、TFT30に係る各層の構成につい
て順に説明する。
【0084】TFT30は、走査線31(ゲート電
極)、走査線31からの電界によりチャネルが形成され
る半導体層32、走査線31と半導体層32とを絶縁す
るゲート絶縁層33、半導体層32に形成されたソース
領域34、データ線35(ソース電極)、及び半導体層
32に形成されたドレイン領域36を備えている。ドレ
イン領域36には、複数の画素電極11のうちの対応す
る一つが接続されている。ソース領域34及びドレイン
領域36は後述のように、半導体層32に対し、N型又
はP型のTFTを形成するかに応じて所定濃度のN型用
又はP型用のドーパントをドープすることにより形成さ
れている。N型チャネルのTFTは、動作速度が速いと
いう利点があり、画素のスイッチング素子であるTFT
30として用いられることが多い。
【0085】TFT30は、好ましくはLDD構造を持
つ。但し、TFT30は、LDD構造における低濃度の
ソース・ドレイン領域にイオン注入を行わないオフセッ
ト構造を持ってもよいし、ゲート電極31をマスクとし
て自己整合的にソース領域34及びドレイン領域36を
形成してもよい。セルフアライン型のTFTであっても
よい。また、本実施の形態では、TFT30をシングル
ゲート構造で示したが、ソース領域34とドレイン領域
36の間にゲート電極31を2個直列に配設したデュア
ルゲート構造でもよいし、ゲート電極31を3個以上配
設してもよい。このような構造を採れば、TFT30の
オフ時のリーク電流が低減されるため、画質品位の劣化
を引き起こすことがない。
【0086】走査線31(ゲート電極)は、好ましくは
ポリシリコン膜から形成される。或いは、WやMo等の
高融点金属膜又は金属シリサイド膜から形成されてもよ
い。この場合、走査線31(ゲート電極)を、第2遮光
層23が覆う領域の一部又は全部に対応する遮光膜とし
て配置すれば、金属膜や金属シリサイド膜の持つ遮光性
により、第2遮光層23の一部又は全部を省略すること
も可能となる。この場合特に、対向基板2とTFTアレ
イ基板1との貼り合わせずれによる画素開口率の低下を
防ぐことが出来る利点がある。
【0087】ゲート絶縁層33は、比較的薄い厚さの熱
酸化膜からなる。尚、8インチ以上の大型基板を使用す
る場合、熱による基板のそりを防止するために、熱酸化
時間を短くして、熱酸化膜を薄くし、この熱酸化膜上に
高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜をC
VD法等で堆積して、2層以上の多層ゲート絶縁膜構造
を形成してもよい。
【0088】一般にチャネルが形成される半導体層32
は、光が入射するとポリシリコン膜が有する光電変換効
果により光電流が発生してしまいTFT30のトランジ
スタ特性が劣化するが、本実施の形態では、対向基板2
側からの投射光等の光に対しては、対向基板2に各TF
T30に夫々対向する位置に複数の第2遮光層23が形
成されているので、投射された入射光が半導体層32の
少なくともチャネル領域に入射することが防止される。
ところで、対向基板2上に形成される第2遮光層23を
TFTアレイ基板1上に形成してもよい。この場合、デ
ータ線35と画素電極11との間にそれぞれ絶縁膜を介
してTi(チタン)等を形成すれば、対向基板2上の第
2遮光層23は省略できる。従って、対向基板2とTF
Tアレイ基板1との組立時のアライメント精度を考慮す
る必要がないため、透過率のばらつきがない液晶装置を
提供できる。
【0089】データ線35(ソース電極)は、画素電極
11と同様にITO膜等の透明導電性薄膜から形成して
もよい。或いは、Al等の低抵抗金属や金属シリサイド
等から形成してもよい。
【0090】更にこれに加えて又は代えて、走査線31
の一部からなるTFT30のゲート電極を上側から覆う
ようにデータ線35(ソース電極)をAl等の不透明な
金属薄膜から形成すれば、第2遮光層23と共に又は単
独で、半導体層32の少なくともチャネル領域への入射
光(即ち、図6で上側からの光)の照射を効果的に防ぐ
ことが出来る。ここで、データ線35は、TFT30に
おいて、少なくとも半導体層32のチャネル領域とソー
ス・ドレイン領域34及び36との接合部と、これらの
下方に配設される遮光層3を覆うように形成するとよ
い。これは、対向基板2側から入射した光が、遮光層3
の表面で反射して、チャネル領域を照射するのを防ぐた
めである。他方、TFTアレイ基板1側からの戻り光等
の光に対しては、TFTアレイ基板1に各TFT30に
夫々対向する位置に複数の遮光層3が形成されているの
で、戻り光等が半導体層32の少なくともチャネル領域
に入射することが防止される。
【0091】また、第2層間絶縁層42には、ソース領
域34へ通じるコンタクトホール37及びドレイン領域
36へ通じるコンタクトホール38が夫々形成されてい
る。このソース領域34へのコンタクトホール37を介
して、データ線35(ソース電極)はソース領域34に
電気的接続される。更に、第3層間絶縁層43には、ド
レイン領域36へのコンタクトホール38が形成されて
いる。このドレイン領域36へのコンタクトホール38
を介して、画素電極11はドレイン領域36に電気的接
続される。前述の画素電極11は、このように構成され
た第3層間絶縁層43の上面に設けられている。
【0092】ここで、図7の平面図に示すように、以上
のように構成された画素電極11は、TFTアレイ基板
1上にマトリクス状に配列され、各画素電極11に隣接
してTFT30が設けられており、また画素電極11の
縦横の境界に夫々沿ってデータ線35(ソース電極)及
び走査線31(ゲート電極)が設けられている。また、
遮光層3がTFT30のチャネル部分等を下から覆って
いるのが分かる。図7において、C方向に位置する走査
線駆動回路104の負電位の電源から延設された定電位
線501は、画面表示領域の直近まで配設される。ここ
で、遮光層3とコンタクトホール503を介して電気的
に接続される。遮光層3は、走査線31に沿って平行に
その下方に配設される。また、プリチャージ回路201
のTFT202の少なくとも半導体層32”のチャネル
領域下を覆うように遮光層3”が形成され、画面表示領
域の一方端から反対側の端まで、走査線31と平行に配
線される。更にトランジスタ特性が劣化しないように定
電位線501にコンタクトホール503を介して電気的
に接続する。また、定電位線501、プリチャージ回路
201、プリチャージ回路駆動信号線206、プリチャ
ージ信号線204等を従来デッドスペースであった周辺
見切り53下に形成することにより、周辺回路を作り込
む領域を拡大できたり、液晶装置の小型化が実現でき
る。尚、図7は、説明の都合上、画素電極11のマトリ
クス状配列等を簡略化して示すためのものであり、実際
の各電極は層間絶縁層の間や上をコンタクトホール等を
介して配線されており、図6から分かるように3次元的
により複雑な構成を有している。
【0093】再び図6において、画素電極11には蓄積
容量70が夫々設けられている。この蓄積容量70は、
より具体的には、半導体層32のドレイン領域36から
延設形成された第1蓄積容量電極32’、ゲート絶縁層
33と同一工程により形成される絶縁層33’、走査線
31と同一工程により形成される容量線31’(第2蓄
積容量電極)、第2及び第3層間絶縁層42及び43、
並びに第2及び第3層間絶縁層42及び43を介して容
量線31’に対向する画素電極11の一部から構成され
ている。このように蓄積容量70が設けられているた
め、デューティー比が小さくても高精細な表示が可能と
される。また、図7に示すように、走査線駆動回路10
4から延設された定電位線501と容量線31’をコン
タクトホール502において電気的に接続することによ
り、定電位供給源として利用できる。これにより、遮光
層3と定電位線を共用できるため、配線が1本で済み、
配線の引き回しにおいて有利である。更に、専用の外部
入力端子を設ける必要がないので、入力端子数を減らす
ことができる。
【0094】図6において、液晶装置200には、プリ
チャージ回路201のTFT202(図1参照)がデー
タ線35毎に設けられている。このTFT202は、よ
り具体的には、半導体層32と同一工程により形成され
る半導体層32”、ゲート絶縁層33と同一工程により
形成されるゲート絶縁層33”及び走査線31(ゲート
電極)と同一工程により形成されるプリチャージ回路駆
動信号線206(ゲート電極)を備えている。半導体層
32”には、TFT30の場合と同様に、ソース領域3
4”及びドレイン領域36”が設けられ、第2層間絶縁
層42に開けられたコンタクトホール38”を通じてド
レイン領域36”にはデータ線35が接続されている。
また、第2層間絶縁層42に開けられたコンタクトホー
ル37”を通じてソース領域34”にはプリチャージ信
号線204が接続されている。そして、このような層構
造を持つTFT202に対向する位置においてTFTア
レイ基板1上に、遮光層3と同一工程により形成される
遮光層3”が少なくとも半導体層32”のチャネル領域
下を覆うように設けられている。しかも、TFT202
は、対向基板2に設けられた遮光性の周辺見切り53に
対向する位置において、TFTアレイ基板1上に設けら
れている。これにより、光が透過する開口領域の直近に
周辺回路を形成することが可能となる。
【0095】図7の平面図に示すように、プリチャージ
回路201は、プリチャージ信号線204、プリチャー
ジ回路駆動信号線206及びデータ線35が平行に配置
されている。尚、パターンレイアウトは必ずしも平行に
配置する必要はない。プリチャージ信号線204は、各
コンタクトホール37”を介して各TFT202のソー
ス領域に電気的接続されており、データ線35は各コン
タクトホール38”を介して各TFT202のドレイン
領域に電気的接続されている。また、プリチャージ回路
駆動信号線206はTFT202のゲート電極として、
これらのソース領域とドレイン領域とを結ぶチャネル部
分にゲート絶縁膜を介して対向配置されている。そし
て、チャネル部分をゲート電極と共に平面図で覆うよう
に遮光層3”が設けられている。
【0096】尚、図7には図示していないが、サンプリ
ング回路301のTFT302(図1参照)は、プリチ
ャージ回路201のTFT202と同様に構成されてお
り、TFT302に対向する位置においてTFTアレイ
基板1上に、遮光層3”が設けられている。しかも、T
FT302は、対向基板2に設けられた遮光性の周辺見
切り53に対向する位置において、TFTアレイ基板1
上に設けられている。
【0097】本実施の形態では特に、TFT30はポリ
シリコン膜を半導体層とするTFTであるので、TFT
30の形成時に同一薄膜形成工程で、サンプリング回路
201、プリチャージ回路301、データ線駆動回路1
01、走査線駆動回路104等の周辺回路を形成できる
ので製造上有利である。例えば、データ線駆動回路10
1及び走査線駆動回路104は、図4(3)及び図5
(3)に示したプリチャージ回路201やサンプリング
回路301の場合と同様に、Nチャネル型TFT及びP
チャネル型TFTから構成される相補構造の複数のTF
TからTFTアレイ基板1上の周辺部分に形成される。
【0098】このように本実施の形態では、TFT3
0、202及び302の少なくともチャネル領域下側に
遮光層3が夫々設けられているので、前述のように戻り
光等による悪影響が低減されるため、TFT30のトラ
ンジスタ特性が改善され、最終的には、液晶装置200
により、高コントラストで高画質の画像を表示すること
が可能となる。
【0099】尚、図6には示されていないが、対向基板
2の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板1の投射
光が出射する側には夫々、例えば、TN(ツイステッド
ネマティック)モード、 STN(スーパーTN)モー
ド、D−STN(ダブル−STN)モード等の動作モー
ドや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラック
モードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、
偏光手段などが所定の方向で配置される。
【0100】以上説明した液晶装置200は、カラー液
晶プロジェクタに適用されるため、3つの液晶装置20
0がRGB用のライトバルブとして夫々用いられ、各液
晶装置には夫々RGB色分解用のダイクロイックミラー
を介して分解された各色の光が入射光として夫々入射さ
れることになる。従って、各実施の形態では、対向基板
2に、カラーフィルタは設けられていない。しかしなが
ら、液晶装置200においてもブラックマトリックス2
3の形成されていない画素電極11に対向する所定領域
にRGBのカラーフィルタをその保護膜と共に、対向基
板2上に形成してもよい。このようにすれば、液晶プロ
ジェクタ以外の直視型や反射型のカラー液晶テレビなど
のカラー液晶装置に本実施の形態の液晶装置を適用でき
る。更に、対向基板2上に1画素1個対応するようにマ
イクロレンズを形成してもよい。このようにすれば、入
射光の集光効率を向上することで、明るい液晶装置が実
現できる。更にまた、対向基板2上に、何層もの屈折率
の相違する干渉層を堆積することで、光の干渉を利用し
て、RGB色を作り出すダイクロイックフィルタを形成
してもよい。このダイクロイックフィルタ付き対向基板
によれば、より明るいカラー液晶装置が実現できる。
【0101】液晶装置200では、従来と同様に入射光
を対向基板2の側から入射することとしたが、遮光層3
及び3”が存在するので、TFTアレイ基板1の側から
入射光を入射し、対向基板2の側から出射するようにし
ても良い。即ち、このように液晶装置200を液晶プロ
ジェクタに取り付けても、チャネル形成用の半導体層3
2及び32”の少なくともチャネル領域に光が入射する
ことを防ぐことが出来、高画質の画像を表示することが
可能である。ここで従来は、TFTアレイ基板1の裏面
側での反射を防止するために、反射防止用のAR被膜さ
れた偏光手段を別途配置したり、ARフィルムを貼り付
ける必要があった。しかし、本実施の形態では、TFT
アレイ基板1の表面と半導体層層32及び32”の少な
くともチャネル領域との間に遮光層3が形成されている
ため、このようなAR被膜された偏光手段やARフィル
ムを用いたり、TFTアレイ基板1そのものをAR処理
した基板を使用する必要が無くなる。従って、本実施の
形態によれば、材料コストを削減でき、また偏光手段貼
り付け時に、ごみ、傷等により、歩留まりを落とすこと
がなく大変有利である。
【0102】また、液晶装置200のスイッチング素子
は、正スタガ型又はコプラナー型構造のTFTであると
して説明したが、逆スタガ型構造のTFTや他の形式の
TFTに対しても、本実施の形態は有効である。
【0103】更に、液晶装置200においては、一例と
して液晶層50をネマティック液晶から構成したが、液
晶を高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液
晶を用いれば、配向膜12及び22、並びに前述の偏光
フィルム、偏光手段等が不要となり、光利用効率が高ま
ることによる液晶装置の高輝度化や低消費電力化の利点
が得られる。更に、画素電極11をAl等の反射率の高
い金属膜から構成することにより、液晶装置200を反
射型液晶装置に適用する場合には、電圧無印加状態で液
晶分子がほぼ垂直配向されたSH(スーパーホメオトロ
ピック)型液晶などを用いても良い。更にまた、液晶装
置200においては、液晶層50に対し垂直な電界(縦
電界)を印加するように対向基板2の側に共通電極21
を設けているが、液晶層50に平行な電界(横電界)を
印加するように一対の横電界発生用の電極から画素電極
11を夫々構成する(即ち、対向基板2の側には縦電界
発生用の電極を設けることなく、TFTアレイ基板1の
側に横電界発生用の電極を設ける)ことも可能である。
このように横電界を用いると、縦電界を用いた場合より
も視野角を広げる上で有利である。その他、各種の液晶
材料(液晶相)、動作モード、液晶配列、駆動方法等に
本実施の形態を適用することが可能である。
【0104】(検査回路の動作)以上説明した実施の形
態では、プリチャージ回路201及びサンプリング回路
301を設けるようにしたが、これらに代えて又は加え
て周辺見切り53下に、製造途中や出荷時の当該液晶装
置の品質、欠陥等を検査するための所定の検査を行うた
めのTFTを有する検査回路を設けてもよい。図9に、
このような検査回路の一例を示す。
【0105】図9において、検査回路401は、複数の
TFT402を備えている。TFT402のゲートに
は、検査回路駆動信号TX1及びTX2を夫々供給する
ための駆動信号線403a及び403bが接続されてい
る。TFT402のソースには、検査信号CX1〜CX
4を夫々供給するための検査信号線404a〜404d
が接続されている。そして、 TFT402のドレイン
には、データ線35が接続されている。検査の際には、
検査回路駆動信号TX1及びTX2によりTFT402
が、選択的にオンオフされ、所定電圧の検査信号CX1
〜CX4、所定電圧のプリチャージ信号及び所定電圧の
画像信号が印加される。そして、検査信号線404a〜
404dに流れる電流値が測定され、予め経験的又は理
論的に得られた無欠陥品における電流値と比較される。
この結果、所定種類の組み合わせでこれらの印加電圧を
印加して電流を測定することにより、例えば配線間にお
ける断線の検査、配線間におけるショート(短絡)の検
査、プリチャージ回路201やサンプリング回路301
における回路リークの検査等を比較的簡単に行うことが
できる。
【0106】このように、検査回路を設ける場合にも、
検査回路が有するTFTの少なくともチャネル領域下に
遮光層3を設け、且つ検査回路を遮光層3と周辺見切り
53との間に設けるようにすれば、両基板側からの光に
対する遮光がなされているため、光によりトランジスタ
特性が劣化することはない。従って、通常に画面を表示
する際には使用しない検査回路からのリーク電流により
画質品位が著しく低下することはない。これに加えて、
走査線駆動回路104やデータ線駆動回路101をTF
Tアレイ基板1の周辺部分に余裕を持って形成すること
ができ、液晶装置における有効表示面積の減少を招くこ
ともない。尚、図9のような検査回路を設ける代わり
に、図9のような検査回路の機能を兼ね備えた検査回路
兼用のプリチャージ回路を設けるようにしてもよい。
【0107】更に、プリチャージ回路201及びサンプ
リング回路301に代えて又は加えて周辺見切り53下
に、図8に示すように当該液晶装置を動作させるため
の、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104等
の電圧保持用のTFTを有する周辺回路を設けてもよ
い。これらの周辺回路はその全て、或いは一部が周辺見
切り53に重なるように形成する。このような構成を採
れば、シール領域は周辺回路の外側、すなわちTFTア
レイ基板1の最外周に設けるようにすれば、周辺回路領
域を拡大することができる。この場合も、周辺回路が有
するTFTの少なくともチャネル領域下に遮光層3を設
けるようにする。このように周辺回路を遮光層3と周辺
見切り53との間に設ければ、両基板側からの光に対す
る遮光がなされているため、光によりトランジスタ特性
が劣化すること(例えば、保持電圧がリークしてしまう
こと)はない。特に、このような周辺回路を交流駆動の
回路とすれば、周辺見切り53下に配置しても、前述の
直流電圧印加による液晶層50の劣化という問題は生じ
ない。
【0108】また、データ線駆動回路101及び走査線
駆動回路104をTFTアレイ基板1の上に設ける代わ
りに、例えばTAB(テープオートメイテッドボンディ
ング基板)上に実装された駆動用LSIに、TFTアレ
イ基板1の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介
して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。
【0109】(製造プロセス)次に、プリチャージ回路
201及びサンプリング回路301を含む液晶装置20
0の製造プロセスについて図10から図12を参照して
説明する。
【0110】先ず、遮光層3がTFTアレイ基板1側に
設けられたTFT30部分の形成について図10及び図
11を参照して説明する。
【0111】図10の工程(1)に示すように、石英基
板、ハードガラス、シリコン基板等のTFTアレイ基板
1を用意する。ここで、好ましくはN2(窒素)等の不
活性ガス雰囲気且つ約900〜1300℃の高温でアニ
ール処理し、後に実施される高温プロセスにおけるTF
Tアレイ基板1に生じる歪みが少なくなるように前処理
しておく。即ち、製造プロセスにおける最高温で高温処
理される温度に合わせて、事前にTFTアレイ基板1を
同じ温度かそれ以上の温度で熱処理しておく。
【0112】このように処理されたTFTアレイ基板1
の全面に、スパッタリング等により、Ti、Cr、W、
Ta、Mo及びPd等の少なくとも一つを含む金属、或
いは金属シリサイド等の金属合金から成り、1000〜
5000Å程度の層厚の遮光膜を形成する。続いて、該
形成された遮光膜上にフォトリソグラフィにより遮光層
3のパターンに対応するマスクを形成し、該マスクを介
して遮光膜に対しエッチングを行うことにより、遮光層
3を形成する。
【0113】尚、遮光層3は、少なくともTFT30の
半導体層32のうちチャンネル形成用の領域、ソース領
域34及びドレイン領域36をTFTアレイ基板1の裏
面から見て覆うように形成される。
【0114】次に図10の工程(2)に示すように、遮
光層3の上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等により
TEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)ガ
ス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガス、T
MOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレート)ガス
等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどの
シリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜
等からなる第1層間絶縁層41を形成する。第1層間絶
縁層41の層厚は、約500〜15000Åが好まし
い。或いは、熱酸化膜を形成した後、更に減圧CVD法
等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコ
ン膜を約500Åの比較的薄い厚さに堆積し、厚さ約2
000Åの多層構造を持つ第1層間絶縁層41を形成し
てもよい。更に、このようなシリケートガラス膜に重ね
て又は代えて、SOG(スピンオンガラス:紡糸状ガラ
ス)をスピンコートして又はCMP(Chemical
Mechanical Polishing)処理を
施すことにより、平坦な膜を形成してもよい。このよう
に、第1層間絶縁層41の上面をスピンコート処理又は
CMP処理により平坦化しておけば、後に上側にTFT
30を形成し易いという利点が得られる。
【0115】尚、第1層間絶縁層41に対し、約900
℃のアニール処理を施すことにより、汚染を防ぐと共に
平坦化してもよい。
【0116】次に図10の工程(3)に示すように、第
1層間絶縁層41の上に、約450〜550℃、好まし
くは約500℃の比較的低温環境中で、流量約400〜
600cc/minのモノシランガス、ジシランガス等
を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40Paの
CVD)により、アモルファスシリコン膜を形成する。
その後、窒素雰囲気中で、約600〜700℃にて約1
〜10時間、好ましくは、4〜6時間のアニール処理を
施することにより、ポリシリコン膜を約500〜200
0Åの厚さ、好ましくは約1000Åの厚さとなるまで
固相成長させる。この際、Nチャネル型のTFTを作成
する場合には、Sb(アンチモン)、As(砒素)、P
(リン)などのV族元素のドーパントを僅かにイオン注
入等によりドープしても良い。また、TFTをPチャネ
ル型とする場合には、Al(アルミニウム)、B(ボロ
ン)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)などのII
I族元素のドーパントを僅かにイオン注入等によりドー
プする。尚、アモルファスシリコン膜を経ないで、減圧
CVD法等によりポリシリコン膜を直接形成しても良
い。或いは、減圧CVD法等により堆積したポリシリコ
ン膜にシリコンイオンを打ち込んで一旦非晶質化(アモ
ルファス化)し、その後アニール処理等により再結晶化
させてポリシリコン膜を形成しても良い。
【0117】次に図10の工程(4)に示すように、半
導体層32を約900〜1300℃の温度、好ましくは
約1000℃の温度により熱酸化することにより、約3
00Åの比較的薄い厚さの熱酸化膜を形成し、更に減圧
CVD法等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒
化シリコン膜を約500Åの比較的薄い厚さに堆積し、
多層構造を持つゲート絶縁層33を形成する。この結
果、半導体層32の厚さは、約300〜1500Åの厚
さ、好ましくは約350〜450Åの厚さとなり、ゲー
ト絶縁層33の厚さは、約200〜1500Åの厚さ、
好ましくは約300Åの厚さとなる。このように高温熱
酸化時間を短くすることにより、特に8インチ程度の大
型基板を使用する場合に熱によるそりを防止することが
できる。但し、半導体層32を熱酸化することのみによ
り、単一層構造を持つゲート絶縁層33を形成してもよ
い。
【0118】次に図10の工程(5)に示すように、半
導体層32上にゲート絶縁層33を介して、減圧CVD
法等によりポリシリコン膜を堆積した後、フォトリソグ
ラフィ工程、エッチング工程等により、ゲート電極31
(走査線)を形成する。
【0119】但し、ゲート電極31(走査線)を、ポリ
シリコン膜ではなく、高融点金属膜又は金属シリサイド
膜とp−Si膜を組み合わせて多層に形成してもよい。
この場合、ゲート電極31(走査線)を、第2遮光層2
3が覆う領域の一部又は全部に対応する遮光膜として配
置すれば、金属膜や金属シリサイド膜の持つ遮光性によ
り、第2遮光層23の一部又は全部を省略することも可
能となる。この場合特に、対向基板2とTFTアレイ基
板1との貼り合わせずれによる画素開口率の低下を防ぐ
ことが出来る利点がある。
【0120】次に図11の工程(6)に示すように、T
FT30をLDD構造を持つNチャネル型のTFTとす
る場合、半導体層32に、先ずソース領域34及びドレ
イン領域36のうちチャネル側に夫々隣接する一部を構
成する低濃度ドープ領域を形成するために、ゲート電極
31を拡散マスクとして、PなどのV族元素のドーパン
トを低濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1013/c
2のドーズ量にて)ドープし、続いて、ゲート電極3
1よりも幅の広いマスクでレジスト層をゲート電極31
上に形成した後、同じくPなどのV族元素のドーパント
を高濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1015/cm
2のドーズ量にて)ドープする。また、TFT30をP
チャネル型とする場合、半導体層32に、ソース領域3
4及びドレイン領域36を形成するために、BなどのII
I族元素のドーパントを用いてドープする。このように
LDD構造とした場合、ショートチャネル効果を低減で
きる利点が得られる。尚、このように低濃度と高濃度の
2段階に分けて、ドープを行わなくても良い。例えば、
低濃度のドープを行わずに、オフセット構造のTFTと
してもよく、ゲート電極31をマスクとして、Pイオ
ン、Bイオン等を用いたイオン注入技術によりセルフア
ライン型のTFTとしてもよい。
【0121】これらの工程と並行して、Nチャネル型T
FT及びPチャネル型TFTから構成される相補型構造
を持つデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路10
4をTFTアレイ基板1上の周辺部に形成する。 この
ように、TFT30はポリシリコンTFTであるので、
TFT30の形成時に同一工程で、データ線駆動回路1
01及び走査線駆動回路104を形成することができ、
製造上有利である。
【0122】次に図11の工程(7)に示すように、ゲ
ート電極31(走査線)を覆うように、例えば、常圧又
は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、P
SG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒
化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2層間絶縁
層42を形成する。第2層間絶縁層42の層厚は、約5
000〜15000Åが好ましい。そして、ソース領域
34及びドレイン領域36を活性化するために約100
0℃のアニール処理を20分程度行った後、ソース電極
35(データ線)に対するコンタクトホール37を、反
応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のド
ライエッチングにより形成する。この際、反応性エッチ
ング、反応性イオンビームエッチングのような異方性エ
ッチングにより、コンタクトホール37を開孔した方
が、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利
点がある。但し、ドライエッチングとウエットエッチン
グとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール37
をテーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止でき
るという利点が得られる。また、ゲート電極31(走査
線)を図示しない配線と接続するためのコンタクトホー
ルも、コンタクトホール37と同一の工程により第2層
間絶縁層42に開ける。
【0123】次に図11の工程(8)に示すように、第
2層間絶縁層42の上に、スパッタリング処理等によ
り、Al等の低抵抗金属や金属シリサイド等を、約10
00〜5000Åの厚さに堆積し、更にフォトリソグラ
フィ工程、エッチング工程等により、ソース電極35
(データ線)を形成する。
【0124】この場合、ソース電極35(データ線)
を、第2遮光層23が覆う領域の一部又は全部に対応す
る遮光膜として配置すれば、Al等の金属膜や金属シリ
サイド膜の持つ遮光性により、第2遮光層23の一部又
は全部を省略することも可能となる。この場合特に、対
向基板2とTFTアレイ基板1との貼り合わせずれによ
る画素開口率の低下を防ぐことが出来る利点がある。ま
た、少なくとも半導体層32のチャネル領域を覆うよう
にソース電極35を形成し、更に、半導体層32のチャ
ネル領域下方に配設された遮光層3の表面に入射光が直
接照射されないようにソース電極35で覆うようにす
る。これにより、入射光及び戻り光から半導体層32の
チャネル領域を保護できることから、ポリシリコン膜の
光電変換効果によるTFTのリーク電流を低減できる。
【0125】次に図11の工程(9)に示すように、ソ
ース電極35(データ線)上を覆うように、例えば、常
圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NS
G、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス
膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層
間絶縁層43を形成する。第3層間絶縁層43の層厚
は、約5000〜15000Åが好ましい。或いは、こ
のようなシリケートガラス膜に代えて又は重ねて、有機
膜やSOG(スピンオンガラス)をスピンコートして、
若しくは又はCMP処理を施して、平坦な膜を形成して
もよい。
【0126】更に、画素電極11とドレイン領域36と
を電気的接続するためのコンタクトホール38を、反応
性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドラ
イエッチングにより形成する。この際、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッ
チングにより、コンタクトホール38を開孔した方が、
開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点が
得られる。但し、ドライエッチングとウエットエッチン
グとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール38
をテーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止でき
るという利点が得られる。
【0127】次に図11の工程(10)に示すように、
第3層間絶縁層43の上に、スパッタリング処理等によ
り、ITO膜等の透明導電性薄膜を、約500〜200
0Åの厚さに堆積し、更にフォトリソグラフィ工程、エ
ッチング工程等により、画素電極11を形成する。尚、
当該液晶装置200を反射型の液晶装置に用いる場合に
は、Al等の反射率の高い不透明な材料から画素電極1
1を形成してもよい。
【0128】続いて、画素電極11の上にポリイミド系
の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角
を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等
により、図1に示した配向膜12が形成される。
【0129】次に、遮光層3”がTFTアレイ基板1側
に設けられたプリチャージ回路201のTFT202部
分の形成について図8のB−B’断面図に基づいて図1
2を参照して説明する。
【0130】プリチャージ回路201のTFT202部
分の形成については、図10及び図11を参照して説明
したTFT30部分の形成と図10の工程(1)から図
11の工程(6)までは、同一の薄膜形成工程で行われ
る。従って、その説明は省略する。
【0131】この場合、第2層間絶縁層42にアニール
処理を施すまでは図11の工程(7)と同様であるが、
その後、図12の工程(7)に示すように、プリチャー
ジ信号線204に対するコンタクトホール37”と共に
データ線35に対するコンタクトホール38”を、図1
1の工程(7)と並行して、反応性エッチング、反応性
イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形
成する。
【0132】次に図12の工程(8)に示すように、図
11の工程(8)と同一の薄膜形成工程により、第2層
間絶縁層42の上に、スパッタリング処理等により、A
l等の低抵抗金属や金属シリサイド等を堆積する。更に
図11の工程(8)と並行して、フォトリソグラフィ工
程、エッチング工程等により、所定パターンを夫々持つ
プリチャージ信号線204及びデータ線35を形成す
る。
【0133】次に図12の工程(9)に示すように、図
11の工程(9)と同一の薄膜形成工程により、データ
線35及びプリチャージ信号線204上を覆うようにシ
リケートガラス等からなる第3層間絶縁層43を形成す
る。そして、図11の工程(10)の薄膜形成工程によ
り、第3層間絶縁層43の上に堆積されるITO膜等の
透明導電性薄膜については、エッチング処理等により全
て除去する。
【0134】尚、遮光層3”がTFTアレイ基板1側に
設けられたサンプリング回路301のTFT302部分
の形成については上述のプリチャージ回路201のTF
T202部分の形成と同様であるので、その説明は省略
する。
【0135】(電子機器)次に、以上詳細に説明した液
晶装置200を備えた電子機器の実施の形態について図
13から図18を参照して説明する。
【0136】先ず図13に、このように液晶装置200
を備えた電子機器の概略構成を示す。
【0137】図13において、電子機器は、表示情報出
力源1000、表示情報処理回路1002、前述の走査
線駆動回路104及びデータ線駆動回路101を含む駆
動回路1004、前述のように構成されたプリチャージ
回路及びサンプリング回路が設けられた液晶装置20
0、クロック発生回路1008並びに電源回路1010
を備えて構成されている。表示情報出力源1000は、
ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Acce
ss Memory)、光ディスク装置などのメモリ、同調回路
等を含み、クロック発生回路1008からのクロック信
号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの表示
情報を表示情報処理回路1002に出力する。表示情報
処理回路1002は、増幅・極性反転回路、相展開回
路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回
路等の周知の各種処理回路を含んで構成されており、ク
ロック信号に基づいて入力された表示情報からデジタル
信号を順次生成し、クロック信号CLKと共に駆動回路1
004に出力する。駆動回路1004は、走査線駆動回
路104及びデータ線駆動回路101によって前述の駆
動方法により液晶装置200を駆動する。電源回路10
10は、上述の各回路に所定電源を供給する。尚、液晶
装置200を構成するTFTアレイ基板の上に、駆動回
路1004を搭載してもよく、これに加えて表示情報処
理回路1002を搭載してもよい。
【0138】次に図14から図18に、このように構成
された電子機器の具体例を夫々示す。
【0139】図14には、液晶プロジェクタ1100
は、上述した駆動回路1004がTFTアレイ基板上に
搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意
し、夫々RGB用の液晶装置962R、962G及び9
62Bとして用いた投射型プロジェクタの光学系の概略
構成図を示し、図15は、図14のE−E’断面図であ
る。本例の投射型表示装置の光学系には、前述した光源
装置920と、均一照明光学系923が採用されてい
る。そして、投射型表示装置は、この均一照明光学系9
23から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青
(B)に分離する色分離手段としての色分離光学系92
4と、各色光束R、G、Bを変調する変調手段としての
3つのライトバルブ925R、925G、925Bと、
変調された後の色光束を再合成する色合成手段としての
色合成プリズム910と、合成された光束を投射面10
0の表面に拡大投射する投射手段としての投射レンズユ
ニット6を備えている。また、青色光束Bを対応するラ
イトバルブ925Bに導く導光系927をも備えてい
る。
【0140】均一照明光学系923は、2つのレンズ板
921、922と反射ミラー931を備えており、反射
ミラー931を挟んで2つのレンズ板921、922が
直交する状態に配置されている。均一照明光学系923
の2つのレンズ板921、922は、それぞれマトリク
ス状に配置された複数の矩形レンズを備えている。光源
装置920から出射された光束は、第1のレンズ板92
1の矩形レンズによって複数の部分光束に分割される。
そして、これらの部分光束は、第2のレンズ板922の
矩形レンズによって3つのライトバルブ925R、92
5G、925B付近で重畳される。従って、均一照明光
学系923を用いることにより、光源装置920が出射
光束の断面内で不均一な照度分布を有している場合で
も、3つのライトバルブ925R、925G、925B
を均一な照明光で照明することが可能となる。
【0141】各色分離光学系924は、青緑反射ダイク
ロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー
942と、反射ミラー943から構成される。まず、青
緑反射ダイクロイックミラー941において、光束Wに
含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射
され、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向か
う。赤色光束Rはこのミラー941を通過して、後方の
反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束Rの出
射部944からプリズムユニット910の側に出射され
る。
【0142】次に、緑反射ダイクロイックミラー942
において、青緑反射ダイクロイックミラー941におい
て反射された青色、緑色光束B、Gのうち、緑色光束G
のみが直角に反射されて、緑色光束Gの出射部945か
ら色合成光学系の側に出射される。緑反射ダイクロイッ
クミラー942を通過した青色光束Bは、青色光束Bの
出射部946から導光系927の側に出射される。本例
では、均一照明光学素子の光束Wの出射部から、色分離
光学系924における各色光束の出射部944、94
5、946までの距離がほぼ等しくなるように設定され
ている。
【0143】色分離光学系924の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0144】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、ライトバルブ925R、925Gに入射して
変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。す
なわち、これらの液晶装置は、不図示の駆動手段によっ
て画像情報に応じてスイッチング制御されて、これによ
り、ここを通過する各色光の変調が行われる。このよう
な駆動手段は公知の手段をそのまま使用することができ
る。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応す
るライトバルブ925Bに導かれ、ここにおいて、同様
に画像情報に応じて変調が施される。尚、本例のライト
バルブ925R、925G、925Bは、それぞれさら
に入射側偏光手段960R、960G、960Bと、出
射側偏光手段961R、961G、961Bと、これらの
間に配置された液晶装置962R、962G、962B
とからなる液晶ライトバルブである。
【0145】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、ライト
バルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ953と
から構成されている。集光レンズ946から出射された
青色光束Bは、導光系927を介して液晶装置962B
に導かれて変調される。各色光束の光路長、すなわち、
光束Wの出射部から各液晶装置962R、962G、9
62Bまでの距離は青色光束Bが最も長くなり、したが
って、青色光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導
光系927を介在させることにより、光量損失を抑制す
ることができる。
【0146】各ライトバルブ925R、925G、92
5Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、色合成
プリズム910に入射され、ここで合成される。そし
て、この色合成プリズム910によって合成された光が
投射レンズユニット906を介して所定の位置にある投
射面100の表面に拡大投射されるようになっている。
【0147】本実施の形態では、液晶装置962R、9
62G、962Bには、TFTの下側に遮光層が設けら
れているため、当該液晶装置962R、962G、96
2Bからの投射光に基づく液晶プロジェクタ内の投射光
学系による反射光、投射光が通過する際のTFTアレイ
基板の表面からの反射光、他の液晶装置から出射した後
に投射光学系を突き抜けてくる投射光の一部等が、戻り
光としてTFTアレイ基板の側から入射しても、画素電
極のスイッチング用のTFT、あるいはサンプリング回
路のTFT、プリチャージング回路のTFT、検査回路
のTFT、或いはデータ線駆動回路や走査線駆動回路等
の周辺回路等のチャネルに対する遮光を十分に行うこと
ができる。
【0148】このため、小型化に適したプリズムユニッ
トを投射光学系に用いても、各液晶装置962R、96
2G、962Bとプリズムユニットとの間において、戻
り光防止用のフィルムを別途配置したり、偏光手段に戻
り光防止処理を施したりすることが不要となるので、構
成を小型且つ簡易化する上で大変有利である。
【0149】また、本実施の形態では、戻り光によるT
FTのチャネル領域への影響を抑えることができるた
め、液晶装置に直接戻り光防止処理を施した偏光手段を
貼り付けなくてもよい。そこで、図14及び図15に示
されるように、偏光手段を液晶装置から離して形成、よ
り具体的には、一方の偏光手段961R、961G、9
61Bはプリズムユニット910に貼り付け、他方の偏
光手段960R、960G、960Bは集光レンズ95
3、945、944に貼り付けることが可能である。こ
のように、偏光手段をプリズムユニットに貼り付けるこ
とにより、偏光手段の熱は、プリズムユニットで吸収さ
れるため、液晶装置の温度上昇を防止することができ
る。
【0150】また、図15に示されるように、液晶装置
と偏光手段と間を離して形成することにより、液晶装置
と偏光手段との間には空気層ができるため、例えばプリ
ズムユニットの上側あるいは下側の一方に冷却手段を設
け、冷却手段から液晶装置と偏光手段との間に冷風等の
送風を送風口990から送り込むことにより、液晶装置
の温度上昇をさらに防ぐことができ、液晶装置の温度上
昇による誤動作を防ぐことができる。
【0151】図16において、電子機器の他の例たるラ
ップトップ型のパーソナルコンピュータ1200は、上
述した液晶装置200がトップカバーケース内に備えら
れており、更にCPU、メモリ、モデム等を収容すると
共にキーボード1202が組み込まれた本体1204を
備えている。
【0152】図17において、電子機器の他の例たるペ
ージャ1300は、金属フレーム1302内に前述の駆
動回路1004がTFTアレイ基板上に搭載されて液晶
モジュールをなす液晶装置200が、バックライト13
06aを含むライトガイド1306、回路基板130
8、第1及び第2のシールド板1310及び1312、
二つの弾性導電体1314及び1316、並びにフィル
ムキャリアテープ1318と共に収容されている。この
例の場合、前述の表示情報処理回路1002(図13参
照)は、回路基板1308に搭載してもよく、液晶装置
200のTFTアレイ基板上に搭載してもよい。更に、
前述の駆動回路1004を回路基板1308上に搭載す
ることも可能である。
【0153】また図18に示すように、駆動回路100
4や表示情報処理回路1002を搭載しない液晶装置2
00の場合には、駆動回路1004や表示情報処理回路
1002を含むIC1324がポリイミドテープ132
2上に実装されたTCP(Tape Carrier Package)1
320に、TFTアレイ基板1の周辺部に設けられた異
方性導電フィルムを介して物理的且つ電気的に接続し
て、液晶装置として、生産、販売、使用等することも可
能である。
【0154】以上図14から図18を参照して説明した
電子機器の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型又
はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲー
ション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワー
クステーション、携帯電話、テレビ電話、POS端末、
タッチパネルを備えた装置等などが図13に示した電子
機器の例として挙げられる。
【0155】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、戻り光等に対する遮光性能が高く、優れたトランジ
スタ特性を持つTFTにより、高品位の画像表示が可能
な液晶装置を備えた各種の電子機器を実現できる。
【0156】
【発明の効果】本発明によれば、例えばTFT等からな
る第1、第2及び第3スイッチング素子において戻り光
等に起因して光電流が発生してスイッチング特性が劣化
する事態は未然に防止されるので、優れたスイッチング
特性を持つスイッチング素子により、高品位の画像表示
が可能となる。更にサンプリング回路やプリチャージ回
路を従来のように遮光性のケースに入れられた第1基板
の周辺部分に配置する必要性はないので、例えば、これ
らの回路を周辺見切り下に配置することにより、周辺見
切りの下というデッドスペースを有効利用することも可
能となる。
【0157】また、戻り光等に起因して半導体層に光電
流が発生してTFTのトランジスタ特性が劣化する事態
は未然に防止されるので、優れたトランジスタ特性を持
つTFTにより、高品位の画像表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液晶装置の実施の形態におけるTFTアレイ
基板上に形成された各種配線、周辺回路等のブロック図
である。
【図2】 図1の液晶装置の全体構成を示す平面図であ
る。
【図3】 図1の液晶装置の全体構成を示す断面図であ
る。
【図4】 液晶装置に設けられたプリチャージ回路を構
成するTFTの回路図である。
【図5】 液晶装置に設けられたサンプリング回路を構
成するTFTの回路図である。
【図6】 液晶装置を構成する画素スイッチング用TF
T及びプリチャージ回路用TFTを示す断面図である。
【図7】 図6の液晶装置のTFTアレイ基板の画面表
示領域のコーナー部を示す平面図である。
【図8】 図1の液晶装置の実施の形態におけるTFT
アレイ基板上に形成された各種配線、周辺回路等の応用
例のブロック図である。
【図9】 検査回路の一例の回路図である。
【図10】 図6の液晶装置の一部分における製造プロ
セスを順を追って示す工程図(その1)である。
【図11】 図6の液晶装置の一部分における製造プロ
セスを順を追って示す工程図(その2)である。
【図12】 図6の液晶装置の他部分における製造プロ
セスを順を追って示す工程図である。
【図13】 本発明による電子機器の実施の形態の概略
構成を示すブロック図である。
【図14】 電子機器の一例としての液晶プロジェクタ
を示す断面図である。
【図15】 図14のE−E’断面図である。
【図16】 電子機器の他の例としてのパーソナルコン
ピュータを示す正面図である。
【図17】 電子機器の一例としてのページャを示す分
解斜視図である。
【図18】 電子機器の一例としてのTCPを用いた液
晶装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…TFTアレイ基板 2…対向基板 3、3”…遮光層 11…画素電極 12…配向膜 21…共通電極 22…配向膜 23…第2遮光層 30、202、302…TFT 31…走査線(ゲート電極) 32、32”…半導体層 33、33”…ゲート絶縁層 34、34”…ソース領域 35…データ線(ソース電極) 36、36”…ドレイン領域 37、37”、38、38”…コンタクトホール 41…第1層間絶縁層 42…第2層間絶縁層 43…第3層間絶縁層 50…液晶層 52…シール材 53…周辺見切り 70…蓄積容量 101…データ線駆動回路 104…走査線駆動回路 200…液晶装置 201…プリチャージ回路 202…TFT 204…プリチャージ信号線 206…プリチャージ回路駆動信号線 301…サンプリング回路 302…TFT 401…検査回路 402…TFT
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Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の第1及び第2基板との間に液晶が
    挟持されてなり、 前記第1基板上には、複数の走査線と、前記複数の走査
    線に交差する複数のデータ線と、前記複数の走査線とデ
    ータ線に接続された複数の第1スイッチング素子と、前
    記複数の第1スイッチング素子に接続された複数の画素
    電極とを有し、 複数の第2スイッチング素子により画像信号をサンプリ
    ングして前記複数のデータ線に供給するサンプリング回
    路と、複数の第3スイッチング素子により前記複数のデ
    ータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を前記画像
    信号に先行して夫々供給するプリチャージ回路とのうち
    少なくとも一方の回路が前記第1基板に配置されてお
    り、 前記第1スイッチング素子並びに前記少なくとも一方の
    回路が有する前記第2及び第3スイッチング素子のうち
    の少なくとも一方の素子に夫々対向する位置において、
    前記第1基板と前記第1スイッチング素子及び該一方の
    素子との間に夫々設けられた遮光層を更に備えたことを
    特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2及び第3スイッチング素
    子のうち少なくとも一つは、薄膜トランジスタからな
    り、前記遮光層上に絶縁膜を介して形成された該薄膜ト
    ランジスタを構成する半導体層を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2及び第3スイッチング素
    子のうち少なくとも一つは、LDD(Lightly Doped
    Drain)構造の薄膜トランジスタからなり、前記遮光層
    は少なくとも該薄膜トランジスタのチャネル領域及びL
    DD領域に対向する位置に設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光層は全域に渡って同一の薄膜形
    成工程により同一材料から形成されていることを特徴と
    する請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記遮光層は、定電位源に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記
    載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記定電位源の定電位は、接地電位に等
    しいことを特徴とする請求項5に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 前記第2基板の前記液晶に対面する側に
    設けられた対向電極を更に備えており、 前記定電位源の定電位は、前記対向電極の電位に等しい
    ことを特徴とする請求項5に記載の液晶装置。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2及び第3スイッチング素
    子のうち少なくとも一つは、Nチャネル型、Pチャネル
    型及び相補型のうちのいずれか一つの型の薄膜トランジ
    スタからなることを特徴とする請求項1から7のいずれ
    か一項に記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2基板に平行な平面上で
    前記複数の画素電極により規定される画面表示領域の周
    囲において前記第1及び第2基板を貼り合わせて前記液
    晶を包囲するシール部材と、 前記平面上で前記シール部材と前記画面表示領域との間
    において前記画面表示領域の輪郭に沿って前記第2基板
    に形成された遮光性の周辺見切りとを更に備えており、 前記少なくとも一方の回路は、前記周辺見切りに対向す
    る位置に設けられたことを特徴とする請求項1から8の
    いずれか一項に記載の液晶装置。
  10. 【請求項10】 前記プリチャージ回路が設けられてお
    り、 前記複数のデータ線は、前記データ線の一方側から前記
    画像信号が供給されると共に、他方側から前記プリチャ
    ージ信号が供給されることを特徴とする請求項1から9
    のいずれか一項に記載の液晶装置。
  11. 【請求項11】 当該液晶装置に対し所定の検査を行う
    ための第4スイッチング素子を含む検査回路が前記第1
    基板に更に設けられており、 前記遮光層は、前記第4スイッチング素子に対向する位
    置において前記第1基板と前記第4スイッチング素子と
    の間に更に設けられたことを特徴とする請求項1から1
    0のいずれか一項に記載の液晶装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の液晶装置において、 前記少なくとも一方の回路に代えて、当該液晶装置を動
    作させるための電圧保持用の第5スイッチング素子を含
    む周辺回路が前記第1基板に設けられており、 前記遮光層は、前記第5スイッチング素子に対向する位
    置において前記第1基板と前記第5スイッチング素子と
    の間に設けられたことを特徴とする液晶装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12に記載の液晶装置を
    備えたことを特徴とする電子機器。
  14. 【請求項14】 光源と、該光源から出射される光が入
    射されて画像情報に対応した変調を施す液晶ライトバル
    ブと、前記液晶ライトバルブにより変調された光を投射
    する投射手段とを有する投射型表示装置において、 前記液晶ライトバルブは、光の入射側に配置された第1
    基板及び出射側に配置された第2基板との間に液晶が挟
    持された液晶装置と、前記第1基板の外側に配置された
    第1偏光手段と、前記第2基板の外側に配置された第2
    偏光手段とを有し、 前記第2基板上には、複数の走査線と、前記複数の走査
    線に交差する複数のデータ線と、前記複数の走査線とデ
    ータ線に接続された複数の第1薄膜トランジスタと、前
    記複数の第1薄膜トランジスタに接続された複数の画素
    電極とを有し、 前記第2基板と前記第1薄膜トランジスタとの間には前
    記第1薄膜トランジスタの少なくともチャネル領域に対
    応して遮光層が配置されてなり、 前記第2偏光手段と前記液晶装置との間には空間が形成
    されてなることを特徴とする投射型表示装置。
  15. 【請求項15】 光源と、該光源から出射される光束を
    少なくとも2色の色光束に分離する色分離手段と、前記
    色分離手段によって分離された各色の光束に対して画像
    情報に対応した変調を施す液晶ライトバルブと、前記液
    晶ライトバルブにより変調された光を合成する合成手段
    と、前記合成手段から出射された合成光束を投射する投
    射手段とを有する投射型表示装置において、 前記液晶ライトバルブは、光の入射側に配置された第1
    基板及び光の出射側に配置された第2基板との間に液晶
    が挟持されてなる液晶装置と、前記第1基板の外側に配
    置された第1偏光手段と、前記第2基板の外側に配置さ
    れた第2偏光手段とを有し、 前記第2基板上には、複数の走査線と、前記複数の走査
    線に交差する複数のデータ線と、前記複数の走査線とデ
    ータ線に接続された複数の第1薄膜トランジスタと、前
    記複数の第1薄膜トランジスタに接続された複数の画素
    電極とを有し、 前記第2基板と前記第1薄膜トランジスタとの間には前
    記第1薄膜トランジスタの少なくともチャネル領域に対
    応して遮光層が配置されてなり、 前記第2偏光手段は、前記合成手段に貼りつけられてい
    ることを特徴とする投射型表示装置。
  16. 【請求項16】 前記合成手段がプリズムユニットから
    なることを特徴とする請求項15に記載の投射型表示装
    置。
  17. 【請求項17】 前記液晶装置と、前記第2偏光手段と
    の間に風を送るための送風手段を更に備えたことを特徴
    とする請求項14乃至請求項16のいずれか一項に記載
    の投射型表示装置。
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