JP2003195273A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003195273A
JP2003195273A JP2001390615A JP2001390615A JP2003195273A JP 2003195273 A JP2003195273 A JP 2003195273A JP 2001390615 A JP2001390615 A JP 2001390615A JP 2001390615 A JP2001390615 A JP 2001390615A JP 2003195273 A JP2003195273 A JP 2003195273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化した液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 ポリマーネットワーク14を含む液晶層
12を介して、スイッチング素子(22)が形成された
ガラス基板20と、カラーフィルタ(62)が形成され
たフィルム基板60とを対向して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に、液晶層を介して、薄膜トランジスタ(TF
T)素子等のスイッチング素子が形成されたガラス基板
と、カラーフィルタが形成されたフィルム基板とが対向
して配置された、いわゆるマイクロカラーフィルタ方式
の液晶表示装置(LCD)に用いるのに好適な、LCD
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーLCDの1つに、図4に示す如
く、液晶層12を介して、TFT素子22が形成された
ガラス基板20と、カラーフィルタ(CF)層32が形
成されたガラス基板30とが対向して配置された、マイ
クロカラーフィルタ方式のLCD10がある。
【0003】前記TFT素子22の間には透明電極24
が形成されている。
【0004】前記CF層32は、例えば赤R、緑G、青
Bに対応する各色フィルタ部34R、34G、34B
と、これらを仕切るブラックマトリックス(BM)部3
6を有している。
【0005】図において、40は、液晶層12のシール
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は、
液晶層12をガラス基板20、30で挟む構成であった
ため、重量が重くなるという問題点を有していた。これ
は、特に、携帯情報機器に用いる場合、利便性を落とし
てしまう。
【0007】このような問題点を解決するべく、CF層
32が形成された上方のガラス基板30を、図5に示す
比較例のLCD50の如く、CF層62が形成されたフ
ィルム基板60に置き換えることが考えられる。
【0008】しかしながら、フィルム基板60とガラス
基板20では、温度や湿度に対する膨張率が異なり、例
えばフィルムの熱膨張係数はガラスの10倍程度にもな
るため、図6(A)に示す如くであったものが、周囲の
温度や湿度が変化すると、図6(B)に示す如く、TF
Tの透明電極24とCF層62の各色フィルタ部64
R、64G、64BやBM部66の位置がずれてしま
い、良好な表示ができなくなるという問題点を有してい
た。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、ガラス基板とフィルム基板を組合せ
た場合でも、温度や湿度の変化にかかわらず、良好な表
示を得ることができ、従って、軽量化されたLCDを提
供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリマーネッ
トワークを含む液晶層を介して、スイッチング素子が形
成されたガラス基板と、フィルタが形成されたフィルム
基板とが対向して配置されてなるLCDにより、前記課
題を解決したものである。
【0011】又、少なくとも液晶表示画面の周囲に、前
記液晶層を密閉するポリマーウォールを形成したもので
ある。
【0012】又、前記ポリマーウォール部分を、前記ポ
リマーネットワークを密にして形成したものである。
【0013】又、前記フィルム基板には、カラーフィル
タを形成し、該カラーフィルタの各色の平面視での隙間
となるブラックマトリックス部と重なる領域の前記液晶
層中の前記ポリマーネットワークを密に構成して、液晶
分子の配向特性を低下させないようにしたものである。
【0014】又、前記ガラス基板を、透明樹脂からなる
厚板により、背面側から支持して、一層の軽量化を可能
としたものである。
【0015】本発明によれば、ガラス基板に形成され
た、TFT画素電極等のスイッチング素子と、フィルム
基板に形成されたフィルタが、ポリマーネットワークで
固着され、位置ずれを起こさなくなるため、温度や湿度
が変化した場合でも、良好な表示を得ることができる。
従って、上方のガラス基板をフィルム基板に置き換える
ことができ、軽量化したLCDを得ることができる。
【0016】上下の基板の組合せを変えた時の各種特性
の比較結果を図7に示す。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0018】本発明の第1実施形態に係るLCD70
は、図1に示す如く、図5に示した比較例と同様のLC
Dにおいて、前記液晶層12にポリマーネットワーク1
4を含めると共に、液晶表示画面の周囲に、該ポリマー
ネットワークを密に形成してポリマーウォール16と
し、別体のシールを不要としたものである。
【0019】ここで、フィルム基板60としては、例え
ば、ITO電極が形成されているPESフィルム等を用
いることができる。
【0020】前記液晶層12は、例えば、ネマティック
混合物を80%、UV硬化モノマーとして高分子形成オ
リゴマーを19.8%、重合開始剤を0.2%含む液晶
材料に対して、基板間ギャップ2〜10μmで、例えば
波長365nmのUV光を、温度35℃、照射強度50
mW/cm2で60秒間露光することによって形成する
ことができる。
【0021】又、前記フィルム基板60上のCF層62
は、例えば顔料分散法、染色法、電着法等を用いて、例
えば印刷や転写により、高速且つ低コストで量産して、
形成することができる。
【0022】この際、ウォール部に先にUV光を照射し
て枠を形成し、裏から露光することによって、ポリマー
ウォール16を形成することができる。なお、例えばU
V樹脂フィルムにポリマーウォール16を先に印刷して
おいてもよい。又、ポリマーウォール16の代わりに、
従来と同様のシールを用いることも可能である。
【0023】前記ガラス基板20は、例えば0.1mm
程度の薄板とされ、その背面側に透明樹脂からなる厚板
26が裏打ちされている。従って、ガラスの使用量を減
らして、一層軽量化することができる。なお、図1や図
2に示した例と同様に、厚いガラス基板20を単体で用
いることも可能である。
【0024】次に、図2を参照して、本発明の第2実施
形態を詳細に説明する。
【0025】本実施形態に係るLCD80は、第1実施
形態と同様のフィルム基板60のCF層62の各色の平
面視での隙間となるBM部66と重なる領域の液晶層1
2中のポリマーネットワーク14を密に形成したもので
ある。
【0026】具体的には、図3に示すR、G、B3色の
ストライプ状の格子状部分を先にUV照射して、裏から
露光することにより、枠をBM部66と重ねて形成する
ことができる。
【0027】本実施形態によれば、画素毎に、その周辺
にポリマーネットワーク14が築かれるため、透明電極
24へ印加した電圧による液晶分子の配向変化が妨げら
れることがなく、光透過率を迅速に変化させて、良好な
表示特性を得ることができる。
【0028】なお、前記実施形態においては、本発明が
カラーLCDに適用されていたが、本発明の適用対象は
これに限定されず、例えばCF層62をモノクロフィル
タ層に置き換えることによって、モノクロLCDにも同
様に適用できることは明らかである。
【0029】又、液晶の組成やポリマーネットワークの
種類、基板間ギャップ、UV波長、照射強度、露光時
間、温度等も前記実施形態に限定されない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ガラス基板とフィルム
基板とを組合せたLCDを実用化でき、軽量化したLC
Dを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLCDの第1実施形態の構成を示
す断面図
【図2】同じく第2実施形態の構成を示す断面図
【図3】同じく第2実施形態の製造方法を説明するため
の平面図
【図4】従来のマイクロカラーフィルタ方式LCDの構
成例を示す断面図
【図5】ガラス基板の一方をフィルム基板に置き換えた
比較例を示す断面図
【図6】比較例の問題点を説明するための平面図
【図7】上下の基板の組合せを変えた時の各種特性の比
較結果を示す図
【符号の説明】
10、50、70、80…液晶表示装置(LCD) 12…液晶層 14…ポリマーネットワーク 16…ポリマーウォール 20…ガラス基板 22…薄膜トランジスタ(TFT)素子(スイッチング
素子) 24…透明電極 26…樹脂厚板 60…フィルム基板 62…カラーフィルタ(CF)層 66…ブラックマトリックス(BM)部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA04 JA04 JA05 MA04 MA05 NA22 NA58 QA11 TA01 TA06 TA09 TA12 TA13 2H090 JA16 JB02 JB03 KA11 LA03 LA04 LA15 2H091 FA02Y FA35Y GA01 GA09 GA13 GA17 JA02 LA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマーネットワークを含む液晶層を介し
    て、スイッチング素子が形成されたガラス基板と、フィ
    ルタが形成されたフィルム基板とが対向して配置されて
    なる液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、少なくとも液晶表示画
    面の周囲に、前記液晶層を密閉するポリマーウォールが
    形成されてなることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記ポリマーウォール
    部分が、前記ポリマーネットワークを密にして形成され
    てなることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3において、前記フィルム基
    板には、カラーフィルタが形成され、該カラーフィルタ
    の各色の平面視での隙間となるブラックマトリックス部
    と重なる領域の前記液晶層中の前記ポリマーネットワー
    クが密に構成されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    ガラス基板が、透明樹脂からなる厚板により、背面側か
    ら支持されてなることを特徴とする液晶表示装置。
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